JPH11199441A - 粉体化粧料 - Google Patents
粉体化粧料Info
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- JPH11199441A JPH11199441A JP1812298A JP1812298A JPH11199441A JP H11199441 A JPH11199441 A JP H11199441A JP 1812298 A JP1812298 A JP 1812298A JP 1812298 A JP1812298 A JP 1812298A JP H11199441 A JPH11199441 A JP H11199441A
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- Japan
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- titanium oxide
- rutile
- type titanium
- makeup
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 適度な光沢を有し、塗布時のぎらつきやテカ
リがなく、化粧持ちが良好で経時的なくすみもなく、し
かも紫外線防御効果に優れた粉体化粧料を提供する。 【解決手段】 ルチル型酸化チタンを被覆した雲母をメ
イクアップ化粧料に配合することにより、真珠様光沢を
有しながら、塗布後のぎらつきやテカリが生じず、化粧
持ちが良好で経時的なくすみもなく、さらに紫外線防御
効果に優れた粉体化粧料が得られる。
リがなく、化粧持ちが良好で経時的なくすみもなく、し
かも紫外線防御効果に優れた粉体化粧料を提供する。 【解決手段】 ルチル型酸化チタンを被覆した雲母をメ
イクアップ化粧料に配合することにより、真珠様光沢を
有しながら、塗布後のぎらつきやテカリが生じず、化粧
持ちが良好で経時的なくすみもなく、さらに紫外線防御
効果に優れた粉体化粧料が得られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、雲母チタンを含有
する粉体化粧料に関するものであり、更に詳しくはルチ
ル型の酸化チタンを被覆した雲母を用いることにより、
真珠様光沢を有しながら、塗布後ぎらつきやテカリ，経
時でのくすみが生じず、さらに紫外線防御効果に優れた
粉体化粧料を提供するものである。
する粉体化粧料に関するものであり、更に詳しくはルチ
ル型の酸化チタンを被覆した雲母を用いることにより、
真珠様光沢を有しながら、塗布後ぎらつきやテカリ，経
時でのくすみが生じず、さらに紫外線防御効果に優れた
粉体化粧料を提供するものである。
【０００２】
【従来の技術】粉体化粧料に於いて、肌の色ムラなどの
欠点を隠すために、酸化チタン等の隠蔽力のある粉体を
配合することが従来から行われている。しかしながら、
酸化チタンなどの通常用いられる隠蔽力のある粉体は、
多量に配合すると、伸びが重い、塗布時にぎらつきやテ
カリが生じる、等の問題があった。そこで、酸化チタン
の全量若しくは一部を、雲母を酸化チタンで被覆した雲
母チタン顔料に置き換えてメイクアップ化粧料を調製す
る方法が試みられている。しかしながら、口紅，アイカ
ラーなどのポイントメイクアップ化粧料のようにパール
感を特徴として使用し得るものはよいが、パウダーファ
ンデーション，白粉等のベースメイク化粧料に於いて
は、伸びは良くなるものの、光沢が強すぎ、塗布時にぎ
らつきやテカリ，経時でのくすみが気になるという問題
があった。
欠点を隠すために、酸化チタン等の隠蔽力のある粉体を
配合することが従来から行われている。しかしながら、
酸化チタンなどの通常用いられる隠蔽力のある粉体は、
多量に配合すると、伸びが重い、塗布時にぎらつきやテ
カリが生じる、等の問題があった。そこで、酸化チタン
の全量若しくは一部を、雲母を酸化チタンで被覆した雲
母チタン顔料に置き換えてメイクアップ化粧料を調製す
る方法が試みられている。しかしながら、口紅，アイカ
ラーなどのポイントメイクアップ化粧料のようにパール
感を特徴として使用し得るものはよいが、パウダーファ
ンデーション，白粉等のベースメイク化粧料に於いて
は、伸びは良くなるものの、光沢が強すぎ、塗布時にぎ
らつきやテカリ，経時でのくすみが気になるという問題
があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明に於いて
は、従来からの問題点を解決し、適度な光沢を有し、塗
布時のぎらつきやテカリがなく、化粧持ちが良好で経時
的なくすみもなく、しかも紫外線防御効果に優れた粉体
化粧料を得ることを本発明の目的とした。
は、従来からの問題点を解決し、適度な光沢を有し、塗
布時のぎらつきやテカリがなく、化粧持ちが良好で経時
的なくすみもなく、しかも紫外線防御効果に優れた粉体
化粧料を得ることを本発明の目的とした。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべく
種々検討したところ、ルチル型酸化チタンを被覆した雲
母をメイクアップ化粧料に配合することにより、真珠様
光沢を有しながら、塗布後のぎらつきやテカリが生じ
ず、化粧持ちが良好で経時的なくすみもなく、さらに紫
外線防御効果に優れた粉体化粧料が得られることを見い
だし、本発明を完成するに至った。
種々検討したところ、ルチル型酸化チタンを被覆した雲
母をメイクアップ化粧料に配合することにより、真珠様
光沢を有しながら、塗布後のぎらつきやテカリが生じ
ず、化粧持ちが良好で経時的なくすみもなく、さらに紫
外線防御効果に優れた粉体化粧料が得られることを見い
だし、本発明を完成するに至った。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるルチル型酸化
チタンを被覆した雲母（以下ルチル型酸化チタン被覆雲
母と略す）は、例えば特開平７−３１６４６４号公報に
記載の顔料を用いることができる。本発明に於いて、ル
チル型酸化チタン被覆雲母全量に対する酸化チタンの重
量比は特に限定されないが、粉体含有化粧料に配合した
際の光沢及び被覆力の点から、３０〜９５重量％、さら
には４０〜９０重量％の範囲が好ましい。また、ルチル
型酸化チタン被覆雲母の母体となる雲母の粒子径は、５
０μｍ以下、平均粒径２０μｍ以下であることが、紫外
線防御効果の点から好ましい。また、本発明において用
いられるルチル型酸化チタン被覆雲母としては、反射色
と透過色が異なる干渉色を有するものを用いても、干渉
色を有さないものを用いても良い。
チタンを被覆した雲母（以下ルチル型酸化チタン被覆雲
母と略す）は、例えば特開平７−３１６４６４号公報に
記載の顔料を用いることができる。本発明に於いて、ル
チル型酸化チタン被覆雲母全量に対する酸化チタンの重
量比は特に限定されないが、粉体含有化粧料に配合した
際の光沢及び被覆力の点から、３０〜９５重量％、さら
には４０〜９０重量％の範囲が好ましい。また、ルチル
型酸化チタン被覆雲母の母体となる雲母の粒子径は、５
０μｍ以下、平均粒径２０μｍ以下であることが、紫外
線防御効果の点から好ましい。また、本発明において用
いられるルチル型酸化チタン被覆雲母としては、反射色
と透過色が異なる干渉色を有するものを用いても、干渉
色を有さないものを用いても良い。
【０００６】本発明に於いて、ルチル型酸化チタン被覆
雲母の粉体化粧料への配合量は、０．５〜５０重量％、
好ましくは０．５〜２０重量％が適当である。
雲母の粉体化粧料への配合量は、０．５〜５０重量％、
好ましくは０．５〜２０重量％が適当である。
【０００７】また本発明に於いて、粉体化粧料は、ファ
ンデーション，アイカラー，頬紅，口紅，マスカラ，眉
墨等のメイクアップ化粧料の他、紫外線防御化粧料，メ
イクアップベースなどの下地化粧料等として使用され
る。また、本発明に於いては、ルチル型酸化チタン被覆
雲母の他に、通常化粧料に用いられる油性成分，水性成
分，粉体，界面活性剤などを適宜用いることができる。
ンデーション，アイカラー，頬紅，口紅，マスカラ，眉
墨等のメイクアップ化粧料の他、紫外線防御化粧料，メ
イクアップベースなどの下地化粧料等として使用され
る。また、本発明に於いては、ルチル型酸化チタン被覆
雲母の他に、通常化粧料に用いられる油性成分，水性成
分，粉体，界面活性剤などを適宜用いることができる。
【０００８】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【０００９】 ［実施例１］パウダーファンデーション (１)シリコーン処理タルク ３１．３５(重量％) (２)シリコーン処理セリサイト ２０．００ (３)シリコーン処理雲母 ５．００ (４)ポリスチレン末 ５．００ (５)酸化チタン １２．００ (６)微粒子酸化チタン １０．００ (７)黒酸化鉄 ０．２０ (８)ベンガラ ０．６０ (９)黄酸化鉄 １．８０ (10)ルチル型酸化チタン被覆雲母 ５．００ (11)ジメチルポリシロキサン ３．００ (12)パラメトキシ桂皮酸-2-エチルヘキシル ４．００ (13)リンゴ酸ジイソステアリル ２．００ (14)プロピルパラベン ０．０５ 製法：(１)〜(10)を混合，均一化した後、加熱溶解して
７５℃とした(11)〜(14)の成分を添加し混練する。アト
マイザー等で粉砕し、篩過した後金皿にプレス成型す
る。
７５℃とした(11)〜(14)の成分を添加し混練する。アト
マイザー等で粉砕し、篩過した後金皿にプレス成型す
る。
【００１０】 ［実施例２］乳液状ファンデーション (１)ステアリン酸 ２．００(重量％) (２)スクワラン ５．００ (３)ミリスチン酸オクチルドデシル ５．００ (４)セタノール １．００ (５)デカグリセリルモノイソパルミチン酸エステル ９．００ (６)1,3-ブチレングリコール ６．００ (７)水酸化カリウム ０．１０ (８)パラオキシ安息香酸メチル ０．１０ (９)精製水 ５２．７０ (10)ルチル型酸化チタン被覆雲母 １０．００ (11)タルク ７．４０ (12)ベンガラ ０．５０ (13)黄酸化鉄 １．１０ (14)黒酸化鉄 ０．１０ 製法：(１)〜(５)の油相成分を混合し、７５℃に加熱し
て均一とする。一方、(６)〜(９)の水相成分を混合し、
加熱，溶解して均一とし、これに(10)〜(14)の顔料を添
加し、ホモミキサーにて乳化した後冷却する。
て均一とする。一方、(６)〜(９)の水相成分を混合し、
加熱，溶解して均一とし、これに(10)〜(14)の顔料を添
加し、ホモミキサーにて乳化した後冷却する。
【００１１】 ［実施例３］油性軟膏型ファンデーション (１)流動パラフィン ２４．２５(重量％) (２)パルミチン酸イソプロピル １５．００ (３)ラノリンアルコール ２．００ (４)酢酸ラノリン ３．００ (５)マイクロクリスタリンワックス ７．００ (６)オゾケライト ８．００ (７)キャンデリラロウ ０．５０ (８)酢酸トコフェロール ０．２０ (９)パラオキシ安息香酸ブチル ０．０５ (10)ルチル型酸化チタン被覆雲母 １５．００ (11)セリサイト １５．００ (12)タルク ６．００ (13)ベンガラ ２．００ (14)黄酸化鉄 １．６５ (15)黒酸化鉄 ０．３５ 製法：(１)〜(９)の基剤成分を混合し、加熱溶解して均
一とする。これに予め混合した(10)〜(15)の顔料成分を
加え、ロールミルで混練する。混練物を再融解し、ゆっ
くり攪拌して泡を浮上させ、ついで冷却し、６０℃で容
器に流し込んで放冷，固化する。
一とする。これに予め混合した(10)〜(15)の顔料成分を
加え、ロールミルで混練する。混練物を再融解し、ゆっ
くり攪拌して泡を浮上させ、ついで冷却し、６０℃で容
器に流し込んで放冷，固化する。
【００１２】 ［実施例４］粉白粉 (１)タルク ７２．１０(重量％) (２)カオリン ５．００ (３)ルチル型酸化チタン被覆雲母 ５．００ (４)ミリスチン酸亜鉛 ５．００ (５)炭酸マグネシウム ５．００ (６)セリサイト ７．００ (７)ベンガラ ０．５０ (８)黄酸化鉄 ０．４０ 製法：(１)と(７)，(８)をヘンシェルミキサーで混合す
る。これに(２)〜(６)を添加し更に混合し、アトマイザ
ーで整粒後、篩過し、容器に充填する。
る。これに(２)〜(６)を添加し更に混合し、アトマイザ
ーで整粒後、篩過し、容器に充填する。
【００１３】 ［実施例５］日焼け止め用乳剤 (１)ステアリン酸 ０．４０(重量％) (２)セタノール １．５０ (３)ワセリン ３．００ (４)流動パラフィン ７．００ (５)ポリオキシエチレン(２０ＥＯ)ソルビタン モノステアリン酸エステル １．５０ (６)グリセリン ３．００ (７)パラオキシ安息香酸メチル ０．１０ (８)水酸化カリウム ０．０４ (９)精製水 ６８．４６ (10)ルチル型酸化チタン被覆雲母 １５．００ 製法：(１)〜(５)の油相成分を混合，加熱して均一に溶
解し、７０℃に保つ。一方、(６)〜(９)の水相成分を混
合，加熱して均一とし、次いで(10)を添加，分散した後
７０℃とする。この水相成分に、前記油相成分を攪拌し
ながら徐々に添加して乳化し、冷却する。
解し、７０℃に保つ。一方、(６)〜(９)の水相成分を混
合，加熱して均一とし、次いで(10)を添加，分散した後
７０℃とする。この水相成分に、前記油相成分を攪拌し
ながら徐々に添加して乳化し、冷却する。
【００１４】 ［実施例６］日焼け止め用油中水型クリーム (１)スクワラン ４０．００(重量％) (２)グリセリルジイソステアリン酸エステル ３．００ (３)有機変性モンモリロナイト １．５０ (４)パラメトキシ桂皮酸-2-エチルヘキシル ５．００ (５)オキシベンゾン ３．００ (６)1,3-ブチレングリコール ５．００ (７)パラオキシ安息香酸メチル ０．１０ (８)精製水 ２７．４０ (９)ルチル型酸化チタン被覆雲母 １５．００ 製法：(１)〜(５)の油相成分を混合，加熱し、(９)を添
加してホモジナイザーにより分散し、７０℃とする。一
方、(６)〜(８)の水相成分を混合，加熱溶解して７０℃
とする。この水相を前記油相にホモジナイザー処理を行
いながら添加して乳化し、冷却する。
加してホモジナイザーにより分散し、７０℃とする。一
方、(６)〜(８)の水相成分を混合，加熱溶解して７０℃
とする。この水相を前記油相にホモジナイザー処理を行
いながら添加して乳化し、冷却する。
【００１５】 ［実施例７］メイクアップベースクリーム (１)ステアリン酸 １２．００(重量％) (２)セタノール ２．００ (３)グリセリルトリ-2-エチルヘキサン酸エステル ２．５０ (４)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸エステル ２．００ (５)プロピレングリコール １０．００ (６)水酸化カリウム ０．３０ (７)パラオキシ安息香酸メチル ０．１０ (８)精製水 ５７．００ (９)ルチル型酸化チタン被覆雲母 ５．００ (10)タルク ７．４０ (11)ベンガラ ０．５０ (12)黄酸化鉄 １．１０ (13)黒酸化鉄 ０．１０ 製法：(１)〜(４)の油相成分を混合し、７５℃に加熱し
て均一とする。一方(５)〜(８)の水相成分を混合し、加
熱，溶解して均一とし、これに(９)〜(13)の顔料を添加
し、ホモミキサーにて均一に分散させ、７５℃とする。
この水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーに
て乳化した後冷却する。
て均一とする。一方(５)〜(８)の水相成分を混合し、加
熱，溶解して均一とし、これに(９)〜(13)の顔料を添加
し、ホモミキサーにて均一に分散させ、７５℃とする。
この水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーに
て乳化した後冷却する。
【００１６】 ［実施例８］リップスティック (１)オゾケライト ５．００(重量％) (２)セレシン ５．００ (３)固形パラフィン １０．００ (４)グリセリルトリ-2-エチルヘキサン酸エステル ２０．００ (５)リンゴ酸ジイソステアリル ４０．２５ (６)ミリスチン酸オクチルドデシル １０．００ (７)酢酸トコフェロール ０．２０ (８)パラオキシ安息香酸ブチル ０．０５ (９)ルチル型酸化チタン被覆雲母 ７．００ (10)赤色２０１号 １．００ (11)赤色２０２号 １．００ (12)青色１号アルミニウムレーキ ０．５０ 製法：(１)〜(８)の基剤成分を混合し、加熱溶解して均
一とする。これに予め混合した(９)〜(12)の顔料成分を
加え、ロールミルで混練する。混練物を再融解し、ゆっ
くり攪拌して泡を浮上させ、脱泡してから型に流し込
み、急冷して固化させる。次いで型から取りだし、容器
に装填し、フレーミングする。
一とする。これに予め混合した(９)〜(12)の顔料成分を
加え、ロールミルで混練する。混練物を再融解し、ゆっ
くり攪拌して泡を浮上させ、脱泡してから型に流し込
み、急冷して固化させる。次いで型から取りだし、容器
に装填し、フレーミングする。
【００１７】 ［実施例９］チークカラー (１)タルク ４２．７０(重量％) (２)セリサイト ４０．００ (３)ルチル型酸化チタン被覆雲母 ７．００ (４)ステアリン酸亜鉛 ５．００ (５)赤色２０２号 ０．０５ (６)黄酸化鉄 ２．２５ (７)流動パラフィン ３．００ 製法：(１)〜(６)をヘンシェルミキサーで均一に混合す
る。(７)の成分を噴霧した後更に混練し、アトマイザー
で整粒後、篩過し、金皿にプレス成型する。
る。(７)の成分を噴霧した後更に混練し、アトマイザー
で整粒後、篩過し、金皿にプレス成型する。
【００１８】紫外線防御効果の測定 本発明の実施例１〜実施例３及び実施例５，実施例６を
試料として紫外線防御効果の指標としてＳＰＦの測定を
行った。ＳＰＦは、薄いシリコーン膜を形成させたトラ
ンスポアテープ（住友スリーエム社製）を石英板上に接
着させ、これに試料０．５ｍｇ／ｃｍ2を塗布したもの
を、ＳＰＦアナライザー（ＳＰＦ２９０ＡＮＡＬＹＺＥ
Ｒ：Ｏｐｔｏｍｅｔｏｒｉｃｓ ＵＳＡ，Ｉｎｃ社製）
にて測定した。なお、ルチル型酸化チタン被覆雲母を通
常のアナタース型酸化チタン被覆雲母に代替した比較例
をそれぞれ調製し、同時にＳＰＦを測定した。
試料として紫外線防御効果の指標としてＳＰＦの測定を
行った。ＳＰＦは、薄いシリコーン膜を形成させたトラ
ンスポアテープ（住友スリーエム社製）を石英板上に接
着させ、これに試料０．５ｍｇ／ｃｍ2を塗布したもの
を、ＳＰＦアナライザー（ＳＰＦ２９０ＡＮＡＬＹＺＥ
Ｒ：Ｏｐｔｏｍｅｔｏｒｉｃｓ ＵＳＡ，Ｉｎｃ社製）
にて測定した。なお、ルチル型酸化チタン被覆雲母を通
常のアナタース型酸化チタン被覆雲母に代替した比較例
をそれぞれ調製し、同時にＳＰＦを測定した。
【００１９】
【表１】
【００２０】各試料のＳＰＦ値を表１に示した。その結
果、微粒子酸化チタンや紫外線吸収剤を併用している実
施例１及び実施例６については、対応する比較例の約
１．２倍のＳＰＦ値を示し、さらに、微粒子酸化チタン
や紫外線吸収剤を配合していない実施例２，実施例３及
び実施例５においては対応する比較例の約２倍のＳＰＦ
値を示し、ルチル型酸化チタン被覆雲母を化粧料に配合
することにより、アナタース型酸化チタン被覆雲母を配
合した場合と比較して、飛躍的に紫外線防御能が向上す
ることが示された。
果、微粒子酸化チタンや紫外線吸収剤を併用している実
施例１及び実施例６については、対応する比較例の約
１．２倍のＳＰＦ値を示し、さらに、微粒子酸化チタン
や紫外線吸収剤を配合していない実施例２，実施例３及
び実施例５においては対応する比較例の約２倍のＳＰＦ
値を示し、ルチル型酸化チタン被覆雲母を化粧料に配合
することにより、アナタース型酸化チタン被覆雲母を配
合した場合と比較して、飛躍的に紫外線防御能が向上す
ることが示された。
【００２１】ついで、本発明の実施例１〜３及び前記比
較例１〜３のそれぞれを１群１０名の女性パネルに使用
させ、使用感の官能評価を行った。評価項目は、塗布時
のぎらつき，テカリ、経時でのくすみの３項目で、実施
例１及び比較例１については、プレス表面の光沢につい
ても評価した。評価結果を表２に示す。
較例１〜３のそれぞれを１群１０名の女性パネルに使用
させ、使用感の官能評価を行った。評価項目は、塗布時
のぎらつき，テカリ、経時でのくすみの３項目で、実施
例１及び比較例１については、プレス表面の光沢につい
ても評価した。評価結果を表２に示す。
【００２２】
【表２】
【００２３】表２に示したとおり、アナタース型酸化チ
タン被覆雲母を含有する比較例１〜３においては、塗布
時にぎらつきおよびテカリが気になり、経時でくすむ傾
向が認められた。しかしながら、ルチル型酸化チタン被
覆雲母を含有する本発明の実施例１〜３においては、ぎ
らつき及びテカリが気にならず、経時でもくすまない、
またプレス表面に適度な光沢を有する、優れた使用感及
び外観を示した。
タン被覆雲母を含有する比較例１〜３においては、塗布
時にぎらつきおよびテカリが気になり、経時でくすむ傾
向が認められた。しかしながら、ルチル型酸化チタン被
覆雲母を含有する本発明の実施例１〜３においては、ぎ
らつき及びテカリが気にならず、経時でもくすまない、
またプレス表面に適度な光沢を有する、優れた使用感及
び外観を示した。
【００２４】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、塗
布時のぎらつきやテカリがなく、化粧持ちが良好で経時
的なくすみもなく、しかも紫外線防御効果に優れた粉体
化粧料を得ることができた。
布時のぎらつきやテカリがなく、化粧持ちが良好で経時
的なくすみもなく、しかも紫外線防御効果に優れた粉体
化粧料を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ａ６１Ｋ 7/035 Ａ６１Ｋ 7/035
Claims (1)
- 【請求項１】 ルチル型酸化チタンで被覆してなる雲母
を含有する、粉体化粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1812298A JPH11199441A (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | 粉体化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1812298A JPH11199441A (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | 粉体化粧料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11199441A true JPH11199441A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11962810
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1812298A Pending JPH11199441A (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | 粉体化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11199441A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1329483A2 (en) | 2002-01-22 | 2003-07-23 | MERCK PATENT GmbH | Cosmetic body pigment and process for preparing the same |
| WO2003075876A1 (en) * | 2002-03-12 | 2003-09-18 | Ove Karlsson Konsult | New composition including a pigment assembly comprising a mica core |
| WO2008020665A1 (en) | 2006-08-14 | 2008-02-21 | Cqv Co., Ltd. | Flake pigment and preparation method thereof and cosmetic using the same |
| JP2012025602A (ja) * | 2010-07-21 | 2012-02-09 | Titan Kogyo Kk | 束状あるいは藁束状ルチル型酸化チタンを被覆した複合粉末及びそれを使用した化粧料 |
-
1998
- 1998-01-12 JP JP1812298A patent/JPH11199441A/ja active Pending
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