JPH1149643A - 表面被覆粉体含有化粧料 - Google Patents

表面被覆粉体含有化粧料

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JPH1149643A
JPH1149643A JP9227407A JP22740797A JPH1149643A JP H1149643 A JPH1149643 A JP H1149643A JP 9227407 A JP9227407 A JP 9227407A JP 22740797 A JP22740797 A JP 22740797A JP H1149643 A JPH1149643 A JP H1149643A
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JP
Japan
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molybdenum
coated
powder
selenide
sulfide
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Application number
JP9227407A
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English (en)
Inventor
Masumi Takei
増美 竹井
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Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉体の分散性に優れ、指や化粧塗布具へのと
れがよく、皮膚に対する付着性,皮膚上での伸びが良好
で、滑らかな使用感を有し、且つ自然な仕上がりの得ら
れる粉体含有化粧料を得る。 【解決手段】 硫化モリブデン,硫化タングステン,セ
レン化モリブデン及びセレン化タングステンより選択し
た1種又は2種以上により表面被覆された粉体の1種又
は2種以上を含有させる。硫化モリブデン等により被覆
される粉体として、中空球状粉体を用いると特に好まし
い効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体の分散性に優
れ、指や化粧塗布具へのとれがよく、皮膚に対する付着
性,皮膚上での伸びが良好で、滑らかな使用感を有し、
且つ自然な仕上がりの得られる粉体含有化粧料に関す
る。さらに詳しくは、硫化モリブデン,硫化タングステ
ン,セレン化モリブデン及びセレン化タングステンより
選択した1種又は2種以上により表面被覆された粉体の
1種又は2種以上を含有して成る化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】通常化粧料には、製品の色調の調整,隠
蔽力の制御,伸展性,付着性といった使用性や光沢の調
整、保型性の付与といった目的で、マイカ,タルク,カ
オリン,炭酸カルシウム,無水ケイ酸等の体質顔料、ベ
ンガラ,黄酸化鉄,黒酸化鉄,群青,紺青等の着色顔
料、酸化チタン,酸化亜鉛等の白色顔料、雲母チタン,
オキシ塩化ビスマス等の真珠光沢顔料等が配合される。
【0003】かかる顔料や粉体においては、粉体粒子間
の相互作用により凝集が生じて、化粧料中における分散
性が低下したり、化粧料中で析出したりすることがあっ
た。また、粉体の種類や形状,粒子径によっては、指や
化粧塗布具へのとれが悪かったり、皮膚に対する付着性
や皮膚上での伸びが悪かったり、ざらつき等不快な使用
感を生じたり、隠蔽力に劣ったり、或いは逆に化粧料を
塗布した後厚ぼったい感じを与えたりすることがあっ
た。もっとも、かかる問題を解消するべく、目的に応じ
て、顔料,粉体粒子の形状や大きさを種々制御して化粧
料中に配合したり、粉体に対し種々の表面処理,表面被
覆を行って配合する試みもなされているが、前記した点
をすべて改善することは困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、従来の粉体を含有する化粧料に見られる上記のよう
な問題点をすべて解決し、粉体の分散性に優れ、指や化
粧塗布具へのとれがよく、皮膚に対する付着性,皮膚上
での伸びが良好で、滑らかな使用感を有し、且つ自然な
仕上がりの得られる粉体含有化粧料を得ることを目的と
した。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め種々検討した結果、金属ジカルコゲニドのうち、硫化
モリブデン,硫化タングステン,セレン化モリブデン,
セレン化タングステンより選択した1種又は2種以上に
より表面被覆した粉体の1種又は2種以上を含有させる
ことにより、良好な粉体分散性と、優れた皮膚付着性,
皮膚上での伸び,使用感、及び自然な仕上がりが得られ
ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】金属ジカルコゲニドは固形潤滑剤として汎
用されているが、これらにより表面被覆された化粧料用
粉体や、その化粧料への応用については、全く開示され
ていない。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、金属ジカルコ
ゲニドのうち硫化モリブデン,硫化タングステン,セレ
ン化モリブデン及びセレン化タングステンを用い、これ
らより1種又は2種以上を選択して粉体の表面被覆を行
う。これら金属ジカルコゲニドの粉体を、ボールミル中
で表面被覆すべき粉体(核粉体)とともに磨砕すると、
核粉体表面において金属ジカルコゲニドが板状に沈着す
る。前記金属ジカルコゲニドの粒子径や核粉体との混合
量比、被覆処理時間等を制御することにより、核粉体表
面の金属ジカルコゲニド被覆層の厚さ及び被覆率を調節
することができる。本発明の目的には、金属ジカルコゲ
ニドの被覆層の厚さは約10〜500nm、被覆率は核
粉体の重量に対し5重量%以上とすることが好ましい。
【0008】本発明において上記金属ジカルコゲニドに
より表面被覆すべき核粉体としては、マイカ,タルク,
カオリン,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,無水ケ
イ酸,酸化アルミニウム,硫酸バリウムや、合成フッ素
金雲母等の合成マイカといった体質顔料、ベンガラ,黄
酸化鉄,黒酸化鉄,酸化クロム,群青,紺青,カーボン
ブラック等の着色顔料、酸化チタン,酸化亜鉛等の白色
顔料、酸化チタン被覆雲母(雲母チタン)等の真珠光沢
顔料、ポリエチレン末,ポリメタクリル酸メチルパウダ
ー,ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリ
レート積層末,ナイロンパウダー等の有機高分子粉体な
どを用いることができる。
【0009】なお表面被覆すべき粉体として、無水ケイ
酸化合物,アルミノケイ酸化合物,マグネシウムケイ酸
化合物より特公昭60−9851等に示された方法によ
って得られる中空球状粉体、特公平6−84295に示
された方法により調製されるビニル系重合体中空球状粉
体等の中空球状粉体を用いると、特に良好な使用感を与
えることができる。
【0010】本発明においては、上記金属ジカルコゲニ
ド被覆粉体の1種又は2種以上を化粧料に含有させる。
前記被覆粉体は、通常化粧料に粉体成分として用いられ
る量を含有させることができ、化粧料全量中、0.1〜
99.0重量%程度含有され得る。
【0011】本発明に係る表面被覆粉体含有化粧料は、
化粧水,乳液,クリーム,マッサージ剤,パック等、液
状,乳液状,ゲル状,クリーム状の皮膚化粧料、メイク
アップベースローション、メイクアップベースクリー
ム、油性,乳化型,ケーキ型等のファンデーション、固
形,軟膏型,スティック型,乳化型等のアイカラー及び
チークカラー、スティック型或いは軟膏型等の口紅、固
形或いは液状のアイカラー及びマスカラ、ケーキ型或い
はスティック型のまゆずみ、ネイルエナメル、粉おしろ
い、固形おしろい等として提供され得る。
【0012】また本発明に係る表面被覆粉体含有化粧料
においては、油脂類,アルコール類,界面活性剤,保湿
剤,抗炎症剤,美白剤,細胞賦活剤,紫外線吸収剤,防
腐剤,色素類,香料等、一般的な化粧料用原料を含有さ
せることができる。硫化モリブデン等による表面被覆処
理を行っていない化粧料用粉体も、本発明の特徴を損な
わない範囲で含有させ得る。
【0013】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。
【0014】まず、本発明において化粧料に含有させる
金属ジカルコゲニド表面被覆粉体の調製例を表1に示
す。これらは金属ジカルコゲニド及び核粉体を種々の重
量比にてボールミル中で4〜15時間混合磨砕して得
た。表1には、得られた各調製例について、金属ジカル
コゲニドの被覆層の厚さ、及び被覆率(核粉体に対する
金属ジカルコゲニド被覆量の重量比)を併せて示した。
【表1】
【0015】 [実施例1] 二層式化粧水 (1)エタノール 15.00(重量%) (2)グリセリン 2.00 (3)1,3-ブチレングリコール 2.00 (4)硫化モリブデン,セレン化モリブデン被覆 0.15 ベンガラ(調製例6) (5)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 0.60 タングステン被覆酸化亜鉛(調製例10) (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (7)香料 0.10 (8)精製水 80.05 製法:(1)〜(3)を混合し、これに(6),(7)を添加,溶解
して(8)と混合し、均一とした後、(4),(5)を混合,分
散する。
【0016】 [実施例2] 乳液 (1)ステアリン酸 0.20(重量%) (2)セタノール 1.50 (3)ワセリン 3.00 (4)流動パラフィン 7.00 (5)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.50 モノステアリン酸エステル (6)グリセリン 3.00 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (8)水酸化カリウム 0.02 (9)精製水 81.08 (10)硫化タングステン被覆タルク(調製例2) 1.50 (11)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 1.00 タングステン被覆酸化亜鉛(調製例10) (12)香料 0.10 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,加熱して均一に溶解
し、70℃に保つ。一方、(6)〜(9)の水相成分を混合,
加熱して均一とし、次いで(10),(11)を添加,分散した
後70℃とする。この水相成分に、前記油相成分を攪拌
しながら徐々に添加して乳化し、冷却後(12)を添加,混
合する。
【0017】 [実施例3] 美容ゲル (1)ジプロピレングリコール 10.0(重量%) (2)カルボキシビニルポリマー 0.5 (3)水酸化カリウム 0.1 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (5)精製水 88.7 (6)硫化モリブデン,セレン化モリブデン被覆 0.2 ベンガラ(調製例6) (7)硫化モリブデン,セレン化タングステン被覆 0.2 黄酸化鉄(調製例7) (8)群青 0.1 (9)香料 0.1 製法:(5)に(2)を均一に溶解した後、(1)に(4),(9)を
溶解して添加し、次いで(6)〜(8)を分散し、攪拌しなが
ら(3)を加えて増粘させる。
【0018】 [実施例4] ペースト状洗い流し型パック (1)モンモリロナイト 2.0(重量%) (2)プロピレングリコール 5.0 (3)エタノール 8.0 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (5)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアリン酸エステル (6)香料 0.1 (7)精製水 63.8 (8)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 5.0 モリブデン被覆酸化チタン(調製例9) (9)硫化モリブデン,硫化タングステン被覆 10.0 カオリン(調製例3) (10)硫化タングステン被覆タルク(調製例2) 5.0 製法:(7)に(1),(2)を加え、十分に湿潤分散させる。
(3)に(4)〜(6)を添加して溶解し、前記水相に添加す
る。次いで(8)〜(10)を添加し分散させる。
【0019】 [実施例5] 日焼け止め用油中水型クリーム (1)スクワラン 40.0(重量%) (2)グリセリルジイソステアリン酸エステル 3.0 (3)有機変性モンモリロナイト 1.5 (4)パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル 5.0 (5)オキシベンゾン 3.0 (6)1,3-ブチレングリコール 5.0 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)精製水 37.3 (9)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 3.0 モリブデン被覆酸化チタン(調製例9) (10)硫化モリブデン,セレン化タングステン被覆 2.0 中空球状シリカ(調製例14) (11)香料 0.1 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,加熱し、(9),(10)
を添加してホモジナイザーにより分散し、70℃とす
る。一方、(6)〜(8)の水相成分を混合,加熱溶解して、
70℃とする。この水相を前記油相にホモジナイザー処
理を行いながら添加して乳化し、冷却後(11)を添加,混
合する。
【0020】 [実施例6] メイクアップベースクリーム (1)ステアリン酸 12.0(重量%) (2)セタノール 2.0 (3)グリセリルトリ2-エチルヘキサン酸エステル 2.5 (4)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.0 (5)プロピレングリコール 10.0 (6)水酸化カリウム 0.3 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)精製水 69.0 (9)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 1.5 モリブデン被覆酸化チタン(調製例9) (10)硫化モリブデン,セレン化モリブデン被覆 0.1 ベンガラ(調製例6) (11)硫化モリブデン,セレン化タングステン被覆 0.4 黄酸化鉄(調製例7) (12)香料 0.1 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃に加熱して
均一とする。一方(5)〜(8)の水相成分を混合し、加熱,
溶解して均一とし、これに(9)〜(11)の顔料を添加し、
ホモミキサーにて均一に分散させ、75℃とする。この
水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーにて乳
化した後冷却し、40℃にて(12)を添加,混合する。
【0021】 [実施例7] 乳液状ファンデーション (1)ステアリン酸 2.0(重量%) (2)スクワラン 5.0 (3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0 (4)セタノール 1.0 (5)デカグリセリルモノイソパルミチン酸エステル 9.0 (6)1,3-ブチレングリコール 6.0 (7)水酸化カリウム 0.1 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)精製水 54.6 (10)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 8.0 モリブデン被覆酸化チタン(調製例9) (11)硫化タングステン被覆タルク(調製例2) 7.4 (12)硫化モリブデン,セレン化モリブデン被覆 0.5 ベンガラ(調製例6) (13)硫化モリブデン,セレン化タングステン被覆 1.1 黄酸化鉄(調製例7) (14)セレン化モリブデン,セレン化タングステン 0.1 被覆黒酸化鉄(調製例8) (15)香料 0.1 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、75℃に加熱して
均一とする。一方(6)〜(9)の水相成分を混合し、加熱,
溶解して均一とし、これに(10)〜(14)の顔料を添加し、
ホモミキサーにて均一に分散させ、75℃とする。この
水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーにて乳
化した後冷却し、40℃にて(15)を添加,混合する。
【0022】 [実施例8] 油性軟膏型ファンデーション (1)流動パラフィン 23.83(重量%) (2)パルミチン酸イソプロピル 15.00 (3)ラノリンアルコール 2.00 (4)酢酸ラノリン 3.00 (5)マイクロクリスタリンワックス 7.00 (6)オゾケライト 8.00 (7)キャンデリラロウ 0.50 (8)酢酸トコフェロール 0.50 (9)パラオキシ安息香酸ブチル 0.02 (10)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 15.00 モリブデン被覆酸化チタン(調製例9) (11)硫化モリブデン,硫化タングステン被覆 15.00 カオリン(調製例3) (12)硫化タングステン被覆タルク(調製例2) 6.00 (13)硫化モリブデン,セレン化モリブデン被覆 2.00 ベンガラ(調製例6) (14)硫化モリブデン,セレン化タングステン被覆 1.65 黄酸化鉄(調製例7) (15)セレン化モリブデン,セレン化タングステン 0.35 被覆黒酸化鉄(調製例8) (16)香料 0.15 製法:(1)〜(9)の基剤成分を混合し、加熱融解して均一
とする。これにあらかじめ混合した(10)〜(15)の顔料成
分を加え、ロールミルで混練する。混練物を再融解し、
ゆっくり攪拌して泡を浮上させ、次いで冷却し、60℃
で(16)を添加,混合し、容器に流し込んで放冷,固化す
る。
【0023】 [実施例9] パウダーファンデーション (1)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 10.0(重量%) モリブデン被覆酸化チタン(調製例9) (2)硫化モリブデン,セレン化モリブデン被覆 3.0 ベンガラ(調製例6) (3)硫化モリブデン,セレン化タングステン被覆 2.5 黄酸化鉄(調製例7) (4)セレン化モリブデン,セレン化タングステン 0.5 被覆黒酸化鉄(調製例8) (5)セレン化モリブデン被覆ナイロンパウダー 10.0 (調製例12) (6)硫化モリブデン被覆マイカ(調製例1) 20.0 (7)硫化タングステン被覆タルク(調製例2) 44.0 (8)流動パラフィン 4.8 (9)ミリスチン酸オクチルドデシル 2.5 (10)ワセリン 2.5 (11)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (12)香料 0.1 製法:(1)〜(7)の顔料を混合し粉砕機を通して粉砕した
後、高速ブレンダーに移し、あらかじめ混合した(8)〜
(12)を添加して均一に混合する。これを粉砕機で処理
し、ふるいを通して粒度をそろえた後、金皿に充填し、
圧縮成型する。
【0024】 [実施例10] ツーウェイタイプファンデーション (1)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 10.0(重量%) モリブデン被覆酸化チタン(調製例9) (2)セレン化モリブデン被覆セリサイト(調製例4) 30.0 (3)硫化タングステン被覆タルク(調製例2) 30.4 (4)硫化モリブデン,硫化タングステン被覆 5.0 カオリン(調製例3) (5)硫化モリブデン,セレン化モリブデン被覆 2.5 ベンガラ(調製例6) (6)硫化モリブデン,セレン化タングステン被覆 2.0 黄酸化鉄(調製例7) (7)セレン化モリブデン,セレン化タングステン 0.1 被覆黒酸化鉄(調製例8) (8)セレン化タングステン被覆ポリエチレン末 10.0 (調製例13) (9)流動パラフィン 3.8 (10)スクワラン 2.0 (11)メチルフェニルポリシロキサン 4.0 (12)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (13)香料 0.1 製法:(1)〜(8)の顔料を混合し、粉砕機を通して粉砕し
た後、高速ブレンダーに移し、あらかじめ混合した(9)
〜(13)を添加して均一に混合する。これを粉砕機で処理
し、ふるいを通して粒度をそろえた後、金皿に充填し、
圧縮成型する。
【0025】 [実施例11] リップスティック (1)オゾケライト 5.00(重量%) (2)セレシン 5.00 (3)固形パラフィン 10.00 (4)グリセリルトリ2-エチルヘキサン酸エステル 20.00 (5)リンゴ酸ジイソステアリル 39.38 (6)ミリスチン酸オクチルドデシル 10.00 (7)酢酸トコフェロール 0.50 (8)パラオキシ安息香酸ブチル 0.02 (9)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 1.00 モリブデン被覆酸化チタン(調製例9) (10)赤色201号 1.00 (11)赤色202号 1.00 (12)青色1号アルミニウムレーキ 0.50 (13)硫化モリブデン被覆雲母チタン(調製例11) 6.50 (14)香料 0.10 製法:(1)〜(8)を加熱融解し、均一とする。これに(9)
〜(13)を加え、ロールミルで練り均一に分散させた後、
再融解して(14)を加え、脱泡してから型に流し込み、急
冷して固化させる。次いで型から取り出し、容器に装填
し、スティックの外観を整えてからフレーミングする。
【0026】 [実施例12] 固形チークカラー (1)硫化タングステン被覆タルク(調製例2) 60.60(重量%) (2)硫化モリブデン,硫化タングステン被覆 20.00 カオリン(調製例3) (3)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 4.00 モリブデン被覆酸化チタン(調製例9) (4)ステアリン酸亜鉛 5.00 (5)コメデンプン 5.00 (6)赤色202号 0.05 (7)硫化モリブデン,セレン化タングステン被覆 2.25 黄酸化鉄(調製例7) (8)流動パラフィン 3.00 (9)香料 0.10 製法:(1)〜(7)をよく混合し、展色する。次に(8)及び
(9)を噴霧して加え、均一に混合し、ふるいを通した後
金皿に充填し、圧縮成型する。
【0027】 [実施例13] ケーキ型アイカラー (1)硫化モリブデン被覆雲母チタン(調製例11) 35.0(重量%) (2)硫化タングステン被覆タルク(調製例2) 31.3 (3)硫化モリブデン被覆マイカ(調製例1) 10.0 (4)ステアリン酸亜鉛 5.0 (5)硫化モリブデン,セレン化モリブデン被覆 12.0 ベンガラ(調製例6) (6)群青 1.5 (7)ソルビタンセスキオレイン酸エステル 1.0 (8)流動パラフィン 4.0 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (10)香料 0.1 製法:(2)〜(6)を混合,粉砕後、(1)を添加,混合し、
これにあらかじめ混合,均一化した(7)〜(10)を添加,
混合し、金皿に充填して圧縮成型する。
【0028】 [実施例14] 油性溶剤型アイライナー (1)カルナウバロウ 5.00(重量%) (2)ミツロウ 1.00 (3)マイクロクリスタリンワックス 10.00 (4)白色ワセリン 1.00 (5)パラオキシ安息香酸ブチル 0.02 (6)軽質流動イソパラフィン 72.48 (7)有機ベントナイト 0.50 (8)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 8.00 モリブデン被覆酸化チタン(調製例9) (9)カーボンブラック 2.00 製法:(6)の一部に(7)を加え、コロイドミルを通して分
散,ゲル化させる。一方(1)〜(5)を混合,加熱溶解し
て、(8),(9)を加えた後冷却してロールミルで練り、再
加熱して溶解した中に、前記ゲルと(6)の残部を加え、
攪拌しながら冷却する。
【0029】 [実施例15] エマルション樹脂型マスカラ (1)50.0重量%酢酸ビニルエマルション 30.0(重量%) (2)カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0 (3)1,3-ブチレングリコール 3.0 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (5)精製水 55.9 (6)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 8.0 モリブデン被覆酸化チタン(調製例9) (7)カーボンブラック 1.6 (8)硫化モリブデン,セレン化モリブデン被覆 0.4 ベンガラ(調製例6) 製法:(5)に(2)〜(4)を添加,溶解し、次いで(6)〜(8)
を添加し、コロイドミルを通して分散させる。これに
(1)を加え、均一に分散させる。
【0030】 [実施例16] 粉おしろい (1)硫化タングステン被覆タルク(調製例2) 74.0(重量%) (2)硫化モリブデン,硫化タングステン被覆 5.0 カオリン(調製例3) (3)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 3.0 モリブデン被覆酸化チタン(調製例9) (4)ミリスチン酸亜鉛 5.0 (5)セレン化タングステン被覆炭酸マグネシウム 5.0 (調製例5) (6)セレン化モリブデン被覆セリサイト(調製例4) 7.0 (7)硫化モリブデン,セレン化モリブデン被覆 0.5 ベンガラ(調製例6) (8)硫化モリブデン,セレン化タングステン被覆 0.4 黄酸化鉄(調製例7) (9)香料 0.1 製法:(1)と(7),(8)とをブレンダーで混合する。これ
に(2)〜(6)を添加し、混合,調色した後、(9)を噴霧し
均一に混合する。これを粉砕機で粉砕した後、ふるいを
通し、容器に充填する。
【0031】 [実施例17] ネイルエナメル (1)ニトロセルロース 15.0(重量%) (2)アルキッド樹脂 12.0 (3)カンファー 6.0 (4)酢酸ブチル 29.5 (5)酢酸エチル 23.0 (6)エタノール 7.0 (7)トルエン 5.0 (8)硫化モリブデン,硫化タングステン,セレン化 1.5 モリブデン被覆酸化チタン(調製例9) (9)硫化モリブデン被覆雲母チタン(調製例11) 0.5 (10)硫化モリブデン,セレン化モリブデン被覆 0.5 ベンガラ(調製例6) 製法:(1),(2)を攪拌機により(3)〜(7)に溶解し、これ
に(8)〜(10)を混合,分散させる。
【0032】本発明の上記実施例について、粉体の分散
性の評価を行った。液状,乳液状,ゲル,クリーム,軟
膏状の実施例においては、粉体の分散状態を観察し、粉
体の凝集が見られるかどうかにより分散性を評価した。
また固形状又は粉末状の実施例においては、粉体の混合
状態を観察し、粉体の凝集,色分かれ,色むら,色縞等
の発生の有無により分散性を評価した。結果は表2にお
いて「◎;非常に良好」,「○;ほぼ良好」,「△;や
や悪い」,「×;悪い」として表した。その際、実施例
10以外の実施例においては、金属ジカルコゲニド被覆
粉体を表面被覆処理を行っていない粉体に代替したもの
を各比較例とし、実施例10においてはシリコーン処理
被覆粉体に代替したものを比較例10として、同時に評
価した。
【0033】
【表2】 表2より明らかなように、本発明の実施例1〜実施例1
7においては、すべて非常に良好な粉体分散性が認めら
れた。これに対し、金属ジカルコゲニド微粒子粉体を表
面被覆処理を行っていない粉体又はシリコーン処理粉体
に代替した比較例では、比較例9,比較例10及び比較
例16においてほぼ良好な粉体分散性が認められたもの
の、それぞれ対応する実施例に比べて粉体分散性はよく
なかった。
【0034】次に、本発明に係るファンデーションであ
る実施例7〜実施例10、及び粉おしろいである実施例
16と、それぞれ対応する比較例7〜比較例10及び比
較例16について、パフヘのとれ,皮膚に対する付着
性,皮膚上での伸び,使用時の滑らかさ及び仕上がりの
自然さについて官能評価を行った。官能評価は、20才
〜50才代の女性パネラー20名を1群とし、各群に実
施例及び比較例をそれぞれブラインドにて使用させ、表
3に示す評価基準に従って評価させて点数化した。結果
は、20名の評価点の平均値にて表4に示した。
【表3】
【0035】
【表4】 表4より明らかなように、本発明の実施例使用群では、
いずれの使用群においても各評価項目で非常に良好な評
価を得ていた。これに対し、比較例9及び比較例10使
用群ではパフヘのとれについての評価があまりよくな
く、比較例9,比較例10及び比較例16使用群では皮
膚に対する付着性についての評価が低くなっており、皮
膚上での伸び,使用時の滑らかさ及び仕上がりの自然さ
については、比較例使用群すべてにおいて各実施例使用
群に比べ、評価点は低くなっていた。
【0036】なお、本発明の実施例1〜実施例17にお
いては、25℃で6カ月間保存した後にも状態の変化を
全く認めなかった。また、ヒト男性による48時間の背
部閉塞貼付試験等の結果、皮膚刺激性及び皮膚感作性は
全く認められなかった。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、粉
体の分散性に優れ、指や化粧塗布具へのとれがよく、皮
膚に対する付着性,皮膚上での伸びが良好で、滑らかな
使用感を有し、且つ自然な仕上がりの得られる粉体含有
化粧料を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/032 A61K 7/032 7/035 7/035

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫化モリブデン,硫化タングステン,セ
    レン化モリブデン及びセレン化タングステンより選択し
    た1種又は2種以上により表面被覆された粉体の1種又
    は2種以上を含有することを特徴とする、表面被覆粉体
    含有化粧料。
  2. 【請求項2】 硫化モリブデン,硫化タングステン,セ
    レン化モリブデン及びセレン化タングステンより選択し
    た1種又は2種以上により表面被覆される粉体が、中空
    球状粉体であることを特徴とする、請求項1に記載の表
    面被覆粉体含有化粧料。
JP9227407A 1997-08-07 1997-08-07 表面被覆粉体含有化粧料 Pending JPH1149643A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06145553A (ja) * 1992-07-16 1994-05-24 Basf Ag ケイ酸塩または金属基体をベースとする光沢顔料
JPH11504953A (ja) * 1995-05-02 1999-05-11 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 金属硫化物被膜を有するゴニオクロマティック光輝顔料

Patent Citations (2)

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