JPS6314708A - 化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈発明の目的及び産業上の利用分野〉 本発明は皮膚上での伸びが良く、皮膚への親和性が良好
で、皮膚上でなめらかな感触を有する化粧料、特にはメ
ークアップ化粧料に関するものである。

〈従来の技術及び発明が 解決しようとする問題点〉 従来、化粧料には種々の目的で多くの顔料、粉体等が用
いられて来た。中でも板状粉体はその独特の官能特性か
ら化粧料には欠かせない原料となっている。すなわち、
皮膚上での延展性の良さ、皮膚への付着性の良さ等の理
由からタルク、雲母、フルオライド、リンカイ石、セイ
チョウ石などが用いられている。

しかしながら、これらの無機鉱物から得られる板状粉体
は皮膚上に塗布した場合には粉体の吸油性、吸水性が強
すぎる為、皮膚から必要以上に皮脂や水分を吸着してし
まい、皮膚のかさつき等を生じる原因となっていたので
ある。又、皮膚に塗布したときの感触がかたい感じとな
り、付着性が悪くイ１つたり、しっとり感がな失われる
という欠点があり、なめらかなタッチで塗布することが
できなかった。この問題を解決する為、従来は、板状粉
体に加えて保湿剤などを化粧料に添加することが試みら
れていた。すなわち、プロピレングリコール、グリセリ
ン等の多価アルコールを化粧石に添加し、これらの保湿
能力により、前述した皮膚のかさつき感を解消しようと
試みたのである。

ところが、これらの保湿剤などを添加する試みは、粉体
の表面特性を根本的に変えるものではなく、保温剤が粉
体に吸着され、単なるぬれの状態となるだ（プであり、
前述の問題点を解決することができなかった。この様に
、かさつき感がなく皮膚への親和性が良好な板状粉体が
望まれていたのである。

〈問題を解決する為の手段〉 そこで、本発明者等は、上記の問題点を解決すべく、粉
体について研究を重ね広く探索し、検討を行なった結果
、無機鉱物から１ｑられる板状粉体はその殆どが皮膚上
に塗布した場合にがさつき感を生じ易り、優れたものが
発見できなかった。ところが、生体分泌物である貝殻の
粉末を化粧石に含有せしめた場合に、比較的良い官能試
験結果が得られることがわかった。そこで、さらに研究
を進めた結果、真珠貝の貝殻より得られる特定の粉体を
化粧石に含有せしめることにより上記の問題点を解決で
きることを見出した。本発明はかがる知見に基づくもの
である。

尚、上記の粉体に類似したものは既に伯の用途では用い
られている。すなわち、スクラブ剤として皮膚洗浄利く
特開昭５６−１３１５１２号）に用いられていた。

（以下余白） 〈発明の構成〉 本発明を以下に詳細に説明する。

本発明は、真珠貝の貝殻より得られる粉体であって、平
均粒子径が長径約０．２〜４０μ、短径約０．１〜４０
μ、厚さ約０，１〜５μである板状粉体を含有すること
を特徴とする化粧石に関するものである。

本発明に適用される上記の真珠貝の貝殻より得られる粉
体（以下、真珠層と略す。）は、おもに真珠貝（アコヤ
貝とも言う。）の貝殻の主として内層（真珠層を含む。

）を剥離し、これを粉砕して得られる灰色〜白色の板状
又は隣片状の粉体である。又、上記の真珠層を分析し、
その成分を調べたところ、主成分は炭酸カルシウム（９
０重量％以」−）であり、これに］ンキオワンタンパク
質（５重量％程度）が含まれていることがわかった。

ここで、本発明の作用機序を調べる為、市販の軽質炭酸
カルシウム及び重質炭酸カルシウムの粉末（不定形粒子
）を用いて官能試験を行なったところ、前記の真珠層と
は全く異なる結果であり、不＝　５　− 満足なものであった。このことから、本発明に於て弁用
する好ましい効果すなわち、皮膚上での伸びか良く、皮
膚への親和性が良好で、皮膚上でなめらかな感触を有し
、かさつき感を抑える等の性質は前記真珠層の粒子形状
及びそれに含まれている］ンキオリンタンパク質に起因
するものであると本発明者等は推察した。

又、前記の真珠層は公知の方法により得ることができる
。例えば、真珠貝の貝殻を過酸化水素水、酸、アルカリ
等に浸漬し、必要により加温するなどして、汚れを除去
した後、真珠層を採取し、これをボールミル等を用いて
微粉砕し、真珠層を得る方法。真珠貝の貝殻を洗浄し、
汚れを除去した後、これを粗粉砕し、さらに希酸により
洗浄した後、これを微粉砕して得られた粉体を分級して
必要とする粒子径の真珠層を得る方法等により前述の真
珠層を１ｑることができる。

もちろん、真珠貝の貝殻より得られる粉体であって、平
均粒子径が長径約０．２〜４０μ、短径約０．１〜４０
μ、厚さ約０．１〜５μである粉体であれば本発明に於
て使用可能であり、上記の製造方法に限定されるもので
はない。

又、前記の真珠床は、その平均粒子径が長径約０．２〜
４０μ、短径約０．１〜４０μ、厚さ約０．１〜５μで
ある。長径が４０μを越える場合は、付＠↑（Ｉか悪く
、化粧料使用時に感触面での違和感を生じ易く好ましく
ない。又、下限については特に制限的ではないか、短径
が０．１μ未満の場合は板状粉体としての特↑（１が発
揮されにくい。

次に、前述の真珠床は、粉体を用いることを必要とする
化粧料に広く利用可能であり、かくして、本発明により
提供せられる化粧料としてはリキッドファンデーション
、パウダーファンデーション、ケーキ状ファンデーショ
ン、スティック状ファンデーション、〕■イスイスダー
、ボディパウダー、ボディーローション、制汗剤、口紅
、はぼ紅、アイライナー、アイシャドー、アイブロウペ
ンシル、日焼止めクリーム、美白化粧料、乳液、化粧水
等が挙げられ、本発明は多岐に渡って応用可能である。

含有量は、化粧料の性質に応じて任意に選択＝　７− され、リキッドファンデーションでは凡そ０．５〜４０
重品％、パウダーファンデーションでは凡そ０．５〜７
５重量％、フェイスパウダーでは凡そ１〜８０小吊％、
ボディパウダーでは凡そ２〜９５重昂％、クリームでは
凡そ０．１〜２０重量％であり、したがって、通常は化
粧料全重量に対し凡そ０．１〜９５重量％、好ましくは
凡そ１〜５０重量％である。

配合の方法は、真珠床をそのまま又は公知の物質により
表面を被覆して表面処理粉体とし、公知の化粧利用原料
と混合して、従来の無機顔料を配合する□のと同様の方
法により化粧料に配合することができる。上記の表面処
理粉体の例としては、例えば、耐水性、耐汗性を向上さ
せる為、真珠床の表面をシリコーン油剤、高級脂肪酸又
はその塩、高級脂肪酸エステル、レシチン又は水素添加
レシチン等により被覆せしめた表面処理粉体や、色分れ
、白浮きなどを防止し、自然な化粧仕上りをｊｑる為、
真珠床の表面を黄酸化鉄、ペンカラ、シリカ、酸化チタ
ン、アルミナ等により被覆せしめた表面処理粉体などが
挙げられる。

＝　８− 又、本発明に係わる化粧料には前述の真珠床の伯、通常
化粧料に用いられる公知の添加剤が配合される。具体例
としては、タルク、カオリン、セリサイト、酸化チタン
、マイカ、雲母、酸化亜鉛、ケイ酸、二酸化ケイ素、ケ
イ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウ
ム、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、ベントナ
イト、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、炭酸カルシウム、タングステン酸金属塩、炭酸マグ
ネシウム、雲母チタン、ベントナイト等の白色系顔料、
シルク末、ナイロン末、ポリエチレン末、微結晶性セル
ロース末、ポリスチレン末、アクリル酸ないしはアクリ
ル酸エステル重合体層、メタクリル酸ないしはメタクリ
ル酸エステル重合体層、アクリル酸／スチレン共重合体
末、ベンゾグアナミン末、四弗化エチレン末、ジスチレ
ンベンゼンピンボールボリマー末、ケラチン末等の有機
粉体、酸化鉄（弁柄）、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料
、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、マンゴバイオレ
ット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料、酸化
クロム、水酸化クロム、コバルトチタン酸等の無機縁色
系顔ｙ＋＋、群青、紺青等の無機青色系顔料、酸化チタ
ン］−テイッド雲母、酸化ヂタンコーテイッドオキシ塩
化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン］−テイ
ッド硫酸バリウム、酸化チタン］−テイッドタルク、魚
鱗語、着色酸化チタン］−ティッド雲母等の真珠光沢顔
料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属
粉末額別、赤色１０４号の（１）、黄色４号、黄色５号
、緑色３号、青色１号、青色２号、赤色２０２号、赤色
２２６号、赤色２２７号、赤色２３０号の（１）、橙色
２０６号、橙色２０７号、黄色２０２号の（１）、緑色
２０１号、緑色２０４号、青色２０１号、緑色２０５号
等のタール色素、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミ
ン、ブラシリン、クロシン等天然色素をレーキ化したも
の、及び上記の粉体又は顔料等をシリコーン油等により
親油化処理したもの、スクワラン、ワセリン、流動パラ
フィン等の炭化水素類、ジメチルポリシロキサン、環状
シリコーン等のシリコーン煩、イソプロピルミリステー
ト、イソメテアクルイソステアレー１〜等のエステル類
、２−エチルヘキサン酸トリグリセライド等のトリグリ
セライド類、ラノリン、水素添加ラノリン、白色ラノリ
ン、液状ラノリン等のラノリン類、カルナバワックス、
キャンデリラワックス、マイクロクリスタリンワックス
等のワックス類、ミツロウ、ゲイロウ等のロウ類、ステ
アリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸類
、セタノール等の高級アルコール、ミンク油、海亀油等
の動物油、ホホバ油、マカダミアナッツ油、オリーブ油
等の植物油、ステアリン酸アルミニウム等の金属石鹸、
リン脂質、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性
剤、両イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等の
界面活性剤、酸化防止剤、香おｌ、アミノ酸又はその誘
導体、エタノール等のアルコール類、プロピレングリコ
ール、１，３ブチレングリ］−ル等の多価アルコール類
、糖類、防腐剤、サンスクリーン剤、水、ビタミン類又
はその誘導体、植物抽出物、動物抽出物、薬剤等の薬効
成分、増粘剤、保湿剤等を配合することができる。

〈発明の効果〉 次に、本発明に適用される化粧お１（後記実施例１〜４
）について、その優秀性を証明する為、官能評価試験を
行ない結果を表−１に示す。このとき対照量として各々
の化粧料について、本発明に用いる真珠末の代りに従来
の板状粉体であるタルクを配合したものを調製し、官能
評価した。

試験方法は下記の通りである。

官能テスト： 男女混合針３０名のパネラ−により官能評価項目として
、皮膚上での伸びの良さ、肌への付着性、なめらかさ、
かさつき感の４項目について下記のような基準において
評価し、３０名の平均値を評価点とした。

（以下余白） 評点　０１２３４５６ に　　　　　なら　　　　に いと も （以下余白） 表−１ 以」−の如く、本発明に係わる化粧利は、タルク等の従
来の板状粉体を用いた化粧利（対照品）に比して、皮膚
上に塗布した場合に、伸びが良好であり、肌への付着性
、なめらかさに優れている。

又、本発明品はかさつき感を効果的に抑制しており、皮
膚への親和性が良好であることがわかる。

この様に、本発明に適用される真珠末は従来の化粧品用
顔料には見られない優れた特性を有する粉体であり、し
かも人体に対して安全である。

（以下余白） 次に本発明の実施例を示す。以下、配合量は重量部であ
る。

実施例−１７エイスパウダー　　　　　重量部（Ａ＞真
珠末　　　　　　　　　　　　　４０タルク　　　　　
　　　　　　　　４０弁　　　柄　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　０．５黄酸化鉄　　　　　　　
　　　　　１ セリザイト　　　　　　　　　　　１４メチルパラベン
　　　　　　　　　　０．２（Ｂ）流動パラフィン　　
　　　　　　　　２スクワラン　　　　　　　　　　　
１．８（Ｃ）　　香　　　料　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　０．５（製法） 上記（Ａ）の処方物をナウターミキサ−で均一に混合し
た後、粉砕機で粉砕混合する。次いで、これをヘンシェ
ルミキサーに移し、高速回転で攪拌しながら、これに上
記（Ｂ）の処方物を加えてヘンシェルミキサーで均一に
混合し、さらに上記（Ｃ）の処方物を加えて均一に混合
し、容器に充填して製品とする。

実施例−２ケーキ状ファンデーション　重量部（Ａ＞真
珠末　　　　　　　　　　　　　２０タルク　　　　　
　　　　　　　　４０．５弁　　　柄　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　１黄酸化鉄　　　　　　　
　　　　　１ セリサイト　　　　　　　　　　　１５ステアリン酸ア
ルミニウム　　　　４ ナイロンパウダー　　　　　　　　　８メチルパラベン
　　　　　　　　　　０．２（Ｂ）流動パラフィン　　
　　　　　　　　４スクワラン　　　　　　　　　　　
６ （Ｃ）香　料　　　　　　　　　０．３（製法） 上記（Ａ）の処方物をナウターミキサ−で均一に混合し
た後、粉砕機で粉砕混合する。次いで、これをヘンシェ
ルミキサーに移し、高速回転で攪拌しながら、これに上
記（Ｂ）の処方物を加えてヘンシェルミキサーで均一に
混合し、さらに上記（Ｃ）の処方物を加えて均一に混合
し、中曲にプレスして製品とする。

実施例−３パウダーファンデーション　重量部（Ａ）真
珠末　　　　　　　　　　　　　２゜タルク　　　　　
　　　　　　　　　１゜弁　　　柄　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　３黄酸化鉄　　　　　　　　
　　　　　５セリサイト　　　　　　　　　　　２８，
２酸化チタン　　　　　　　　　　　１゜（Ｂ）カルナ
バワックス　　　　　　　　　２ミツロウ　　　　　　
　　　　　　　３．５パラフインワツクス　　　　　　
　　５流動パラフイン　　　　　　　　　１３（Ｃ）香
　料　　　　　　　　　０．３（製法） 上記（Ａ）の処方物をナウターミキサ−で均一に混合し
た後、粉砕機で粉砕混合する。次いで、これをニーダ−
に移し８５°Ｃに加温する。これに上記（Ｂ）の処方物
を同じく８５℃に加温したものを加えて均一に混合した
後、さらに上記（Ｃ）の処方物を加えて均一に混合し、
容器に充填して製品とする。

実施例−４スティック状アイカラー　重量部（Ａ＞真珠
末　　　　　　　　　　　　　３０白雲母　　　　　　
　　　　　　　　１０（Ｂ＞スクワラン　　　　　　　
　　　　１５流動パラフイン　　　　　　　　　１７パ
ラフインワツクス　　　　　　　　７マイクロクリスタ
リンワツクス　　　５．５ラノリン　　　　　　　　　
　　　　５セレシン　　　　　　　　　　　　２ 着色顔料ペースト　　　　　　　　　５．３界面活性剤
　　　　　　　　　　　　３（Ｃ）香　料　　　　　　
　　　０．２（製法） 上記（Ｂ）の処方物を７５℃に加温し、これに攪拌しな
がら上記（Ａ＞の処方物を徐々に加えて均一に分散させ
た後、ざら（二上記（Ｃ）の香料を加えて混合し、この
ものを容器に充填した後冷却して製品とする。

実施例−５チークカラー　　　　　　　重量部（Ａ）真
珠末　　　　　　　　　　　　　３マイカ　　　　　　
　　　　　　　３０微粒子酸化チタン　　　　　　　　
３１．６（平均粒子径０．０２μ） タルク　　　　　　　　　　　　　　５ナイロンパウダ
ー　　　　　　　　１゜黄酸化鉄　　　　　　　　　　
　　６ 弁　　　　柄　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　３メチルパラベン　　　　　　　　　　０．２（Ｂ
）メチルポリシロキサン　　　　　　　４スクワラン　
　　　　　　　　　　７ （Ｃ）香　利　　　　　　　　　０，２（製法） 上記（Ａ）の処方物をヘンシェルミキサーで均一に混合
し、粉砕機で粉砕する。これに上記（Ｂ）の処方物を加
えヘンシェルミキサーで均一に混合し、さらに上記（Ｃ
）の香料を加えて２分間低速混合する。次に、このもの
を粉砕機にて粉砕後とり出してプレスし、製品とする。

実施例−６リキッドファンデーション　重量部（Ａ）流
動パラフィン　　　　　　　　１０ワセリン　　　　　
　　　　　　　５ イソプロピルミリステート　　　　３ セタノール　　　　　　　　　　　１ ステアリン酸　　　　　　　　　　２ グリセリンモノオレート　　　　　０．５ＰＯＥ　（２
５＞モノステアレート１，５（Ｂ）黄酸化鉄　　　　　
　　　　　　　　１．５弁　　柄　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　０．５黒酸化鉄　　　　　　
　　　　　　　０．２真珠末　　　　　　　　　　　　
　１５タルク　　　　　　　　　　　　　　３（Ｃ）プ
ロピレングリコール　　　　　　５グリセリン　　　　
　　　　　　　２ ヒアルロン酸ナトリウム　　　　　　３水酸化カリウム
　　　　　　　　　　０．２エチルパラベン　　　　　
　　　　　０．２香　　　料　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　０．３精製水　　　　　　　　　　　
　　４６，１（製法） 上記（Ａ＞の処方物を７５〜８０℃で均一に溶解混合し
、これに上記（Ｂ）の処方物を混合機で混合し粉砕した
ものを加え、攪拌分散し、分散液を得る。この分散液に
上記（Ｃ）の処方物を７５〜８０℃で均一に溶解混合し
たものを攪拌しながら徐々に加えて乳化分散物を得る。

これを３０℃まで冷却し製品とする。

実施例−７ダスティングパウダー　　重量部（Ａ＞真珠
末　　　　　　　　　　　　　６０レシチン被覆真珠末
　　　　　　　３０（Ｂ）スクワラン　　　　　　　　
　　　９．７香　　　利　°０．３ （製法） 上記（Ａ＞及び（Ｂ）の処方物をヘンシェルミキサーで
均一に混合し、粉砕機で粉砕して製品とする。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）真珠貝の貝殻より得られる粉体であつて平均粒子
   径が長径約０．２〜４０μ、短径約０．１〜４０μ、厚
   さ約０．１〜５μである板状粉体を含有することを特徴
   とする化粧料。
2. （２）該化粧料全重量中に上記の板状粉体を０．１〜９
   ５重量％含有することを特徴とする特許請求の範囲第（
   １）項記載の化粧料。
3. （３）該化粧料全重量中に上記の板状粉体を１〜５０重
   量％含有することを特徴とする特許請求の範囲第（１）
   項記載の化粧料。
4. （４）化粧料がメークアップ化粧料である特許請求の範
   囲第（１）項記載の化粧料。