JP2004512348A - フォトクロミック着色剤を含有する化粧品組成物と皮膚及び/又は皮膚付属器のメイクアップ及び/又はケアのためのその使用 - Google Patents

フォトクロミック着色剤を含有する化粧品組成物と皮膚及び/又は皮膚付属器のメイクアップ及び/又はケアのためのその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、少なくとも二の別個の相を含んでなり、少なくとも一種の非フォトクロミック着色剤と少なくとも一種のフォトクロミック着色物質を含むエマルションの形態の液状化粧製品に関する。本発明は、フォトクロミック着色剤と非フォトクロミック着色物質がエマルションの異なった相に存在していることを特徴とする。本発明は皮膚及び/又は皮膚付属器のメイクアップ及び/又はケアに適用可能である。

Description

【0001】
本発明は、一方がフォトクロミック着色剤を含有し、他方がフォトクロミック着色剤のフォトクロミック特性を改善する非フォトクロミック着色物質を含有する、少なくとも二の区別される相を含む、皮膚及び/又はその付属器のケア及び/又は処理及び/又はメイクアップのための乳化液体組成物に関する。
メイクアップに使用される既知の組成物は、皮膚への適用の前及び/又は後に組成物にある種の色を与えることを意図した様々な着色剤と適した媒体から構成されている。
【0002】
化粧品製造業者に現在使用されている着色剤の範囲はかなり限られている。これら着色剤は主に有機顔料、ラッカー、真珠光沢剤又は無機顔料である。
ラッカーは光沢のある色を得ることを可能にするが、それらの殆どが、光、温度及びpHに対して不安定である。また、適用後の着色物質の出現によって皮膚に美しくないシミを生じるという欠点を有するものもある。
一方、無機顔料、特に無機酸化物は非常に安定しているが、艶がなく薄暗い色を与える傾向がある。
真珠光沢顔料は様々な色を得ることを可能にするが、その色は彩度が低く、極めて弱い光沢の効果を有する場合が殆どである。
【0003】
従って、皮膚及び/又は毛髪のメイクアップの「色反射」において好ましく多様な変化を得るために、メイクアップ又は毛髪用組成物にフォトクロミック着色剤を使用することが提案されている。
フォトクロミック着色剤は、可視光のある又はない状態で紫外線が当たったときに色及び/又は不透明性を変化させ、もはや紫外線が当たらなくなったときには元の状態に戻るという特色を持つ着色剤である。色とは可視スペクトルのあらゆる色を意味する。
このような着色剤は、化粧品組成物、特にファンデーションクリーム、ルージュ又は瞼のメイクアップ、マスカラ、アイライナー、リップスティック、きらめきを与えるスティック及びネイルポリッシュ等のメイクアップ組成物に特に魅力的な用途が見出される。
【0004】
実際に、このような組成物でメイクアップされた皮膚の「メイクアップ反射」は天然又は人工の光であるかどうかに依存して異なることが知見された。従って、人工照明下において施したメイクアップは、自然光においては、より薄く見える。逆に、戸外で施したメイクアップは、人工的に照らされた場所においては、より暗く見える。メイクアップは消費者の環境に適合した色を呈する。
化粧品組成物においてフォトクロミック着色剤と非フォトクロミック着色物質を組み合わせて使用することはよく知られている。これら既知の用途では、フォトクロミック着色剤と非フォトクロミック着色物質は同じ相に含有されている。
【0005】
従って、欧州特許EP359909には、フォトクロミック顔料と従来からある非フォトクロミック顔料を含む乳化ファンデーションクリームが記載されている。その調製法をみると、フォトクロミック顔料と非フォトクロミック顔料が一の同一相に含有されていることは明らかと思われる。
更に、欧州特許出願EP898952は、フォトクロミック化合物と任意には化粧品組成物に通常使用される非フォトクロミック着色物質、例えば顔料、真珠光沢製剤、フィラー又は有機染料を含有している組成物、特に化粧品組成物のフォトクロミズムを改善するイオン伝導体の使用を記載している。
同様に、米国特許US5989573はフォトクロミック化合物と任意には非フォトクロミック着色物質を含む化粧品組成物のフォトクロミズムを改善するための特定の成分の使用を提供し、該特定の成分はフォトクロミック化合物の空の電子殻に対応する少なくとも一の空状態のエネルギー帯を占めるようである。
【0006】
しかして、フォトクロミック着色剤と非フォトクロミック着色物質を組み合わせた場合、後者がフォトクロミック着色剤のフォトクロミック性を損なうことが知見された。
よって、本発明の目的は、改善されたフォトクロミック性を持つ、フォトクロミック着色剤と非フォトクロミック着色物質の双方を含有する、特に顔及びヒトのボディの皮膚及び/又はその付属器、例えば唇、髪、睫毛、眉及び爪の、特にケア及び/又は処理及び/又はメイクアップのための化粧品組成物を提供することである。
本発明の目的はまた顔及びヒトのボディの皮膚及び/又はその付属器をケア及び/又はメイクアップ及び/又は保護のための上に記載されたような組成物の使用にある。
本発明の目的はまた顔又はヒトのボディの皮膚及び/又はその付属器を処理及び/又は保護するための軟膏を調製するための上に記載されたような組成物の使用にある。
【0007】
化合物のフォトクロミック特性は、実施例に記載されるようにして3色性座標(L、a及びb)を使用することで特性化することができる。これらの座標は、特に、本願において、フォトクロミック着色剤のフォトクロミズムを特徴付けるものとなるパラメータ△E15を決定することを可能にする。一般的に、パラメータ△E15が高くなればなる程、照射後の化合物の色調の変化が大きくなる。
よって、本発明の目的は、組成物のパラメータ△E15を改善すること、すなわちパラメータ△E15に対して可能な限り高い値を得ることである。
【0008】
より詳細には、本発明の目的は、少なくとも二の別個の相を含んでなり、少なくとも一種のフォトクロミック着色剤と少なくとも一種の非フォトクロミック着色物質を含むエマルションの形態の液状化粧品組成物において、フォトクロミック着色剤と非フォトクロミック着色物質がエマルションの別個の相に見出されることを特徴とする組成物を製造することによって達成される。
フォトクロミック着色剤と非フォトクロミック着色物質は、その溶解度に応じて溶解されるか又は分散される。フォトクロミック着色剤は、それらが可溶性であれば通常は溶解し、非フォトクロミック顔料は分散される。
【0009】
フォトクロミック着色剤は当該応用分野で使用可能な従来のあらゆるフォトクロミック化合物から選択しうる。
特に、複合の無機フォトクロミック化合物、より詳細にはドープされたアルミノケイ酸塩及び金属酸化物及び金属酸化物水和物を挙げることができる。
アルミノケイ酸塩はその酸素原子によって互いに結合したAlOとSiO四面体によって形成された籠からなる基本構造を有している。幾つかの化学元素がこのようにして形成された籠に存在しうる。これらの元素は「ドーピング元素」と呼ばれる。よって、ドープされたケイ酸アルミニウムは少なくとも一のドーピング元素を含むケイ酸アルミニウムである。これらのドーピング元素はハロゲンアニオン、例えば塩化物、ヨウ化物、臭化物又はフッ化物アニオンの単独物又は混合物でありうる。ドーピング元素はまた硫黄、セレン、SO 2−、WO 2−又はヒドロキシル基の形態、又はまた金属イオン、例えば鉄、クロム、マンガン、コバルト及び/又はニッケルから得られたイオンの形態で存在しうる。これらの異なったドーピング元素の混合物を使用することもまたできる。
【0010】
ドープされたケイ酸アルミニウムとしては、出願EP−A−0847751に記載されているものを挙げることができる。これらの化合物は好ましくは:RAlSi24
(上式中、
− Rは、元素Na、K、Cs、Rb、Li、Ag又はCaから選択される元素を表し、好ましくはRはNaであり;及び
− Xは一又は複数の上述したドーピング元素を表し、
− nは1〜5、好ましくは1〜3である)
で示されるタイプの構造を有する。
これらの化合物としては、特に、次の式:NaAlSi24
(上式中、Xは、一又は複数のハロゲンアニオン、特に、Cl、ClBr、I又はBrを表す)
で示される方ソーダ石のファミリーを挙げることができる。
【0011】
金属酸化物、上記酸化物の水和物及びそれらの複合体、例えば特許US−A−5989573及びEP−B1−0359909に記載されているもの、特にチタン、ニオブ、ケイ素、アルミニウム、亜鉛、ハフニウム、トリウム、スズ、タリウム、ジルコニウム、ベリリウム、コバルト、カルシウム、マグネシウム、鉄の酸化物及びそれらの混合物から選択される無機フォトクロミック化合物を挙げることができる。これらの金属酸化物としては、特に、チタン、アルミニウム、亜鉛、ジルコニウム、カルシウム、マグネシウム、ケイ素及び鉄の酸化物を挙げることができる。チタン、アルミニウム、亜鉛、ジルコニウム、カルシウム及びマグネシウムの酸化物及び酸化物水和物が好ましい。更により好ましくは、鉄、クロム、銅、ニッケル、マンガン、コバルト、モリブデンから選択される金属をそのままあるいは塩、例えば硫酸塩、塩素酸塩、硝酸塩、酢酸塩の形態で使用してフォトクロミックにすることができる二酸化チタンが使用されるべきである。
【0012】
フォトクロミック着色剤は、当業者により自身の一般的な知識に基づいて容易に決定されうる量で、組成物の全重量に対して0.01〜30重量%、好ましくは1〜16重量%を表しうる量で本発明に係る化粧品組成物中に含有せしめることができる。
本発明に係る化粧品組成物は、化粧品組成物に通常使用される着色物質、特に顔料、フィラー、真珠光沢調製物、親油性着色料、親水性着色料及びそれらの混合物から選択される非フォトクロミック着色物質をまた含む。
顔料とは、組成物を着色するか及び/又は組成物を不透明にするようにされた親水性液相に不溶性の無機又は有機の白色又は着色粒子を意味する。最も頻繁には、かかる顔料は一色の色のものである。
フィラーとは、組成物に嵩(body)及び硬さを、及び/又はメイクアップにソフトさ、濁り(dullness)及び均一性を付与するようにされた、無機又は剛性、ラメラ又は非ラメラの無色又は白色の粒子を意味する。
真珠光沢調製物とは、特にその殻中のある種の軟体類によってつくられるか、又は合成の光沢のある粒子を意味する。これらのフィラーと真珠光沢調製物は特に組成物のテクスチャーを変化させるものである。
【0013】
顔料は、通常のサイズ又はナノサイズの、又は角度依存性(goniochromatic)の白色又は有色で、無機及び/又は有機であってよい。
本発明において使用できる無機顔料としては、チタン、ジルコニウム又はセリウムの酸化物、並びに亜鉛、鉄又はクロムの酸化物、フェリックブルー、クロム水和物及びそれらの混合物を挙げることができる。本発明において使用できる有機顔料としては、カーボンブラック、ウルトラマリン(アルミノシリケートポリスルフィド)ピロリン酸マンガン及びある種の金属パウダー、例えば銀又はアルミニウムのもの、バリウム、ストロンチウム、ジルコニウム、カルシウム、アルミニウムのラッカー類、文献EP−A−542669、EP−A−787730、EP−A−787731及びWO96/08537に記載されているジケトピロロピロール(DDP)、及びそれらの混合物を挙げることができる。
【0014】
干渉性角度依存性顔料としては、液晶(LC)タイプの顔料、例えば文献EP−A−0815826及びEP−A−095333に記載されているワッカー(WACKER)のヘリコーン(HELICONE(登録商標))又は多層タイプの顔料(ML)、例えば文献EP−A−095333に記載されているBASF社のシコパール・ファンタスティコ(SICOPEARL FANTASTICO(登録商標))を挙げることができる。
顔料は組成物の全重量の0〜5重量%、好ましくは0.01〜5重量%の割合で組成物中に存在しうる。
本発明において使用できるフィラーは、タルク、ステアリン酸亜鉛、マイカ、シリカ、カオリン、ナイロンパウダー(特にオルガソール(Orgasol))及びポリエチレン、テフロン(登録商標)、デンプン、窒化ホウ素、コポリマーのミクロスフェア、例えばエクスパンセル(登録商標)(ノーベルインダストリー社(Nobel Industrie))、ポリトラップ(Polytrap)(登録商標)(ダウ・コーニング社)、ポリメチルメタクリレートのミクロスフィアー、シリコーン樹脂のマイクロビーズ(例えば、東芝のトスパール(Tospearl)(登録商標))、軽質炭酸カルシウム、炭酸又は水和炭酸マグネシウム、8〜22の炭素原子を持つ有機カルボン酸から誘導される金属石鹸から選択することができる。フィラーは組成物の全重量の0〜30重量%。好ましくは0.5〜15重量%の割合で存在しうる。
【0015】
考えられる真珠光沢調製物としては、天然の真珠母、酸化チタン、酸化鉄、天然顔料又はオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、例えば、有色チタンマイカ及びそれらの混合物を挙げることができる。真珠光沢調製物は組成物の全重量の0〜20重量%、好ましくは0.01〜15重量%の割合で組成物中に存在しうる。
本発明に係る化粧品組成物はまた着色料、特に天然の有機着色料、例えばコチニールカルミン及び/又は合成着色料、例えばハロゲン酸、アゾ化合物及びアントラキノンを含みうる。また無機着色料、例えば硫酸銅を挙げることもできる。
【0016】
本発明に係る組成物は、エマルション、特に水中油型エマルション(O/W)、油中水型エマルション(W/O)、又は多相、例えば三相エマルションの形態で利用される。好ましくは水中油型(O/W)又は油中水型(W/O)エマルションの形態で利用される。
一般には、相の少なくとも一は少なくとも一種の有機溶媒を含む脂肪相であり、他方の相は水性相である。
本発明の第一の実施態様では、フォトクロミック着色剤は脂肪相に見出され、非フォトクロミック着色物質は水性相に見出される。
本発明の第二の実施態様では、非フォトクロミック着色物質は脂肪相に見出され、フォトクロミック着色剤は水性相に見出される。
【0017】
水性相は、水、花の水(floral water)、例えばヤグルマソウ(cornflower)水、及び/又は鉱泉水、例えばヴィテル(Vittel)水、ヴィシィ(Vichy)水、ウリアージュ(Uriage)水、ロシュ・ポセ(Roche Posay)水、ブールブル(Bourboule)水、エンギャン−レ−バン(Enghien−les−Bains)水、サン・ジェールヴエ−レ−バン(Saint Gervais−les−Bains)水、アレバァール−レ−バン(Allevar−les−Bains)水、ディーニュ(Digne)水、ルカ(Lucas)水、メズィエール(Maizieres)水、ネーラ−レ−バン(Neyrac−les−Bains)水、ロン−ル−ソニエ(Lons−le−Saunier)水、オ・ボンヌ(Eaux Bonnes)水、ロシュフォール(Rochefort)水、サン・クリスト(Saint Christau)水、フュマド(Fumades)水及びテルシ−レ−バン(Tercis−les−Bains)水を含みうる。
【0018】
上記水性相は、水性相の全重量に対して、0重量%〜25重量%、好ましくは0.1〜20重量%のC−C低級アルコール及び/又はポリオール、例えばグリセロール、ブチレングリコール、イソプレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールを含有してもよい。
脂肪相は一又は複数の化粧品的に許容可能な有機溶媒(許容可能な耐性、毒性学及び感触)を含む。これらの有機溶媒は脂肪相の全重量の0〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%を表し得、親水性有機溶媒、親油性有機溶媒、両親媒性溶媒又はそれらの混合物からなる群から選択されうる。
【0019】
親水性有機溶媒としては、例えば、1〜8の炭素原子を持つ直鎖状又は分枝状の低級モノアルコール、例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール;6〜80のエチレンオキシドを持つポリエチレングリコール;ポリオール、例えばプロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、グリセロールソルビトール;モノ−又はジアルキルイソソルビドで、そのアルキル基が1〜5の炭素原子を持つもの;グリコールエーテル、例えばジエチレングリコールモノメチル又はモノエチルエーテル及びプロピレングリコールエーテル、例えばジプロピレングリコールメチルエーテルを挙げることができる。
両親媒性有機溶媒としては、ポリオール、例えばポリプロピレングリコールと脂肪酸、ポリプロピレングリコールと脂肪アルコールの誘導体、例えばPPG−23オレイルエーテル及びPPG−36オレアートを挙げることができる。
【0020】
親油性有機溶媒は揮発性か又は非揮発性でありうる。
非揮発性親油性溶媒としては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル、安息香酸アルキル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルデシル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、コハク酸ジ−(2−エチル−ヘキシル)、リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸2−オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル等の脂肪エステルが挙げられうる。
揮発性親油性有機溶媒としては、例として次のものを挙げることができる:
− 3〜8、好ましくは4〜6のケイ素原子を有する環状の揮発性シリコーン。例えば、シクロテトラジメチルシロキサン、シクロペンタジメチルシロキサン又はシクロヘキサジメチルシロキサンである、
− ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン型のシクロコポリマー、例えば、ユニオン・カーバイド(UNION CARBIDE)社から販売されているシリコーンFZ3109で、ジメチルシロキサン/メチルオクチルシロキサンのシクロコポリマー、
− 2〜9のケイ素原子を有する直鎖状の揮発性シリコーン。例えば、ヘキサメチルジシロキサン、ヘキシルヘプタメチルトリシロキサン又はオクチルヘプタメチルトリシロキサンが含まれる。
また、揮発性の炭化水素油、例えばイソパラフィン、特に、イソドデカン;フッ化油、ガルデン(GALDEN)(登録商標)(モンテフルオス社:MONTEFLUOS)の名称で市販されているものを挙げることもできる。
【0021】
脂肪相はまた非揮発性シリコーン油、動物、植物又は鉱物由来の油又はフッ化又は過フッ化油のような25℃で液体の脂肪体を含みうる。
非揮発性シリコーン油としては、次のものを挙げることができる:
− ポリアルキル(C−C20)シロキサン、特にトリメチルシリル末端基を持つもの、好ましくは粘度が0.06m/s未満のもの、なかでも、直鎖状のポリジメチルシロキサン及びアルキルメチルポリシロキサン、例えばセチルジメチコーン(CTFA名)を挙げることができる、
− フッ化されていてもよい脂肪族及び/又は芳香族基、又は官能基、例えばヒドロキシル、チオール及び/又はアミン基で変性されたシリコーン、
− フェニル化されたシリコーン油、特に、次の式:
Figure 2004512348
[上式中、
− Rは、C−C30のアルキル基、アリール基又はアラルキル基であり、
− nは0〜100の整数であり、
− mは0〜100の整数であり、但し、合計(m+n)が1〜100の整数である]
のもの。
【0022】
動物、植物、又は鉱物由来の油、特にポリオールと脂肪酸のエステルからなる動物性又は植物性油、特に液状トリグリセリドとしては次のものが挙げられる:
− ヒマワリ、コーン、大豆、カボチャ、グレープシード、ゴマ、へーゼルナッツ、アプリコット、アルモンド又はアボカドの油;魚油、トリカプロカプリル酸グリセロール、
− Rが7〜19の炭素原子を有する高級脂肪酸残基を表し、Rが3〜20の炭素原子を有する分枝状の炭化水素鎖を表す式RCOORの植物性又は動物性油、例えば、プルセリン(Purcelin)油;パラフィン油、ワセリン油、ペルヒドロスクアレン、小麦胚芽油、カロフィラム油、ゴマ油、マカデミア油、グレープシード油、菜種油、ヤシ油、ピーナッツ油、パーム油、ヒマシ油、ホホバ油、オリーブ油又は穀物胚芽油、脂肪酸エステル;アルコール;アセチルグリセリド;アルコール又は多価アルコールのオクタノアート、デカノアート又はリシノレアート;脂肪酸トリグリセリド;グリセリド類。
【0023】
また、本発明に係る化粧品組成物は、最終組成物に所望の特性、例えば、コンシステンシー及び/又はテクスチャーに関する特性を付与するために、当業者が自身の一般的な知識に基づき選択し得る他の脂肪物質を含有してもよい。これらの付加的な脂肪物質は、動物性、植物性、鉱物性又は合成由来の、ロウ、ガム及び/又は粘性脂肪物質、並びにそれらの混合物であってよい。
特に次のものを挙げることができる:
− シリコーンガム類、
− 動物性、植物性、鉱物性又は合成由来のロウ類、例えばマイクロクリスタリンワックス、パラフィン、ペトロラタム、ワセリン、オゾケライト、モンタンロウ;ミツロウ、ラノリンとその誘導体;キャンデリラロウ、オーリクリー(Ouricury)ロウ、カルナウバロウ、モクロウ、ココアバター、コルク繊維ロウ及びサトウキビロウ;25℃で固体状の硬化油、25℃で固体状のグリセリド及び脂肪エステル類、オゾケライト;フィッシャー−トロプシュ合成法により得られるロウ及びポリエチレンロウ;25℃で固体状の硬化油;ラノリン;25℃で固体状の脂肪エステル;シリコーンロウ;フッ化ロウ。
【0024】
本発明に係る化粧品組成物はまた組成物の全重量の0〜30重量%、好ましくは0.1〜25重量%の割合で組成物中に存在する少なくとも一種の界面活性剤を含んでいてもよい。
これらは主にアニオン性、非イオン性、両性又は双性イオン性誘導体である。
一種の界面活性剤又はこのような界面活性剤の混合物を使用することができる。
単独又は混合物として使用することができるアニオン性界面活性剤としては、カルボン酸とカルボン酸の塩を挙げることができる。使用することができるカルボン酸は、6〜16の炭素原子、好ましくは10〜14の炭素原子を持つ飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル鎖を含む脂肪酸である。そのような脂肪酸の塩は石鹸を形成する。塩としては、例えばアルカリ塩、アルカリ土類塩、アンモニウム塩、アミノアルコールの塩及びアミノ酸の塩、特にナトリウム、カリウム、マグネシウム、トリエタノールアミン、N−メチルグルカミン、リジン及びアルギニンの塩を使用することができる。カルボン酸は特にラウリン酸又はミリスチン酸でありうる。
【0025】
石鹸としては、例えばC10〜C14の脂肪酸のカリウム塩、特にラウリン酸のカリウム塩及びミリスチン酸のカリウム塩を挙げることができる。
本発明の組成物において使用できる他のアニオン性界面活性剤としては、例えば、エトキシル化カルボン酸とその塩;サルコシネート及びアシル−サルコシネートとその塩、例えばラウロイルサルコシン酸ナトリウム;タウレート及びメチルタウレートとその塩;イセチオネート及びアシルイセチオネート、イセチオン酸との10〜22の炭素原子を含む脂肪酸の反応生成物、及びその塩、例えばイセチオン酸ナトリウム及びココイル−イセチオン酸ナトリウム;スルホスクシネートとその塩;アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェートとその塩、特にラウリル硫酸ナトリウム又はトリエタノールアミン、及びラウリルエーテル硫酸ナトリウム又はカリウム;リン酸モノアルキル及びジアルキルエステルとその塩、例えばモノ−及びジラウリルリン酸ナトリウム、モノ−及びジラウリルリン酸カリウム、モノ−及びジラウリルリン酸トリエタノールアミン、モノ−及びジミリスチルリン酸ナトリウム、モノ−及びジミリスチルリン酸カリウム、モノ−及びジミリスチルリン酸ジエタノールアミン、モノ−及びジミリスチルリン酸トリエタノールアミン;アルカンスルホネートとその塩;胆汁酸塩、例えばコーレート、デオキシコーレート、タウロコーレート、タウロデオキシコーレート、リポアミノ酸とその塩、例えばアシルグルタミン酸モノ−及びジナトリウム;例えばKrister Homberg編の界面活性剤科学(Surfactant Science)シリーズの第74巻に記載されているような双極性の二重界面活性剤を挙げることができる。
【0026】
界面活性剤として使用可能な非イオン性界面活性剤としては、例えば脂肪鎖(8〜30の炭素原子)を含むポリオールエーテル、例えばオキシエチレングリセロール又はソルビトールの脂肪エーテル;ポリグリセロールエーテル及びエステル;ポリオキシエチレン脂肪アルコールで、例えばエチレンオキシド単位と10〜22の炭素原子を持つ少なくとも一種の脂肪アルコール鎖からなるエーテルであるものを挙げることができる。ポリオキシエチレン脂肪アルコールの例としては、7を越えるオキシエチレン基を含むラウリルアルコールのエーテル;アルキル基が1〜30の炭素原子を含むアルキルポリグルコシド、例えばデシルグルコシド、ラウリルグルコシド、ケトステアリルグルコシド、ココイルグルコシド;アルキルグルコピラノシド及びアルキルチオグルコピラノシド;アルキルマルトシド;アルキルN−メチルグルカミド;通常は1〜100のエチレングリコール単位、好ましくは2〜40のエチレンオキシド(EO)単位を含むポリオキシエチレンソルビタンのエステル;アミノアルコールのエステル及びその混合物を挙げることができる。
【0027】
界面活性剤として使用できる両性又は双性イオン性界面活性剤としては、例えばベタイン、例えばジメチルベタイン、ココ−ベタイン及びココ−アミノプロピルベタイン;スルホベタイン、例えばココアミドプロピルヒドロキシスルタイン;アルキルアンホアセテート、例えばココアンホジアセテート;及びその混合物を挙げることができる。
また、本発明に係る組成物は、組成物の全重量に対して0〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%の、オキシエチレンソルビタンのモノステアレート、脂肪アルコール、例えば、ステアリルアルコール又はセチルアルコール、又はポリオールと脂肪酸のエステル、例えばステアリン酸グリセリルから選択される少なくとも一種の共乳化剤を含有してもよい。
【0028】
更に、本発明に係る組成物は、組成物の全重量に対して0〜6重量%、好ましくは0.1〜5重量%の範囲の好適な濃度で、一又は複数の増粘剤を含有してもよい。この増粘剤は:
− 多糖類バイオポリマー、例えばキサンタンガム、キャロブガム、グアーガム、アルギナート、変性セルロース、例えばヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びカルボキシメチルセルロース、デンプン誘導体、第4級アンモニウム基を含むセルロースエーテル誘導体、カチオン性多糖類;
− 合成ポリマー、例えばポリアクリル酸、例えばヒスパノ・キィミカ(HISPANO QUIMICA)社又はガーディアン(GARDIAN)社のヒスパゲル(HISPAGEL)(登録商標)又はルブラゲル(LUBRAGEL)(登録商標)のような、グリセリルポリ(メタ)アクリレートポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、アクリルアミドとアクリル酸アンモニウムの架橋ポリマー、例えばヘキスト(HOECHST)社のボゼポール(Bozepol)C(登録商標)又はPAS5161;アクリレート/オクチルアクリルアミドコポリマー、例えばナショナル・スターチ(National Starch)社のダーマクリル(Dermacryl)(登録商標);ポリアクリルアミド系ポリマー、例えばセピック(Seppic)社のセピゲル(Sepigel)(登録商標)305、アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルメチルアンモニウムクロリドの架橋ポリマー、例えばアライド・コロイズ(ALLIED COLLOIDS)社のサルケア(SALCARE)(登録商標)SC92、
− ケイ酸アルミニウムマグネシウム、
から選択される。
【0029】
本発明に係る化粧品組成物は、皮膜形成ポリマーを任意に含有していてもしていなくてもよい。これらポリマーは、化粧品的に許容可能な媒体に溶解されるか分散されうる。特に、それらは、有機溶媒での溶液の形態又はポリマー粒子の分散液の形態で存在しうる。
本発明に係る組成物は、有利には生理的に許容可能な液体層に少なくとも一種のポリマーの普通は球状の粒子の安定な分散物を含む。これらの分散物は特に上記脂肪相中の安定な分散物としてポリマーのナノ粒子の形態で利用できる。ナノ粒子のサイズは好ましくは5〜600nmからなり、約600nmを越えると分散物は安定でなくなる。
【0030】
本発明の組成物のポリマー分散物の他の別の利点は、ポリマー又はポリマー系の転移温度(Tg)を変えうる可能性(可塑型のポリマー正付加)であり、よってソフトなポリマーから程度の差はあれ硬いポリマーへ変化させ、考慮下の用途に応じて組成物の機械特性を制御することを可能にすることである。
好ましくは低い(Tg)又は皮膚の温度に等しい温度を持つポリマーを使用することができる。よって、支持体に適用されると皮膜を形成可能な分散物が得られるが、先行技術の無機顔料の分散物が使用される場合はそのようにはならない。
本発明の組成物において使用可能なポリマーは好ましくは2000〜10000000のオーダーの分子量と100℃〜300℃のTgを持つ。
【0031】
ポリマーが望まれる用途に対してあまりに高いガラス転移温度を示す場合、利用分野で通常使用されている可塑剤、特にポリマーの溶媒になりうる化合物とそれを組み合わせることができる。
皮膜形成ポリマーとしては、好ましくは40℃より低いTgを持つ、アクリル又はビニルのラジカルホモポリマー又はコポリマー、特にアクリル酸と共重合されていてもよいアクリル酸メチル及びニトロセルロース及びセルロースアセトブチラートのようなセルロース誘導体を挙げることができる。
非皮膜形成ポリマーとしては、好ましくは40℃以上のTgを持つ、アクリル又はビニルのラジカルホモポリマー又はコポリマー、例えばポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン又はポリアクリル酸第3ブチルを挙げることができる
【0032】
非限定的な形で、本発明のポリマーは、次のポリマー又はコポリマー;ポリウレタン、アクリルポリウレタン、ポリ尿素、ポリ尿素−ポリウレタン、ポリエステル−ポリウレタン、ポリエーテル−ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステル−アミド、アルキド脂肪鎖を持つポリエステル;アクリル及び/又はビニルポリマー又はコポリマー;アクリル−シリコーンのコポリマー;ポリアクリルアミド;シリコーンポリマー、フッ化ポリマー及びそれらの混合物から選択されうる。
【0033】
特に、(メタ)アクリル酸及び少なくとも一の直鎖状、分枝状又は環状の(メタ)アクリル酸エステルモノマー及び/又は少なくとも一の直鎖状、分枝状又は環状で、モノあるいはジ置換(メタ)アクリル酸アミドモノマーのコポリマー;(メタ)アクリル酸/第3ブチル(メタ)アクリレート及び/又はイソブチル(メタ)アクリレート/(C−C)のアルキル(メタ)アクリレートのコポリマー;(メタ)アクリル酸/アクリル酸エチル/メタクリル酸メチルのターポリマー;メタクリル酸メチル/アクリル酸ブチル又はエチル/メタクリル酸又はアクリル酸のヒドロキシエチル又は2−ヒドロキシプロピル/(メタ)アクリル酸のテトラポリマー;アクリル酸とメタクリル酸C−Cアルキルのコポリマー;ビニルピロリドン、アクリル酸及びメタクリル酸C−C20アルキルのターポリマー;両性コポリマー;分枝状の酸のビニルエステル;安息香酸のビニルエステル;(メタ)アクリル酸と少なくとも一のオレフィンモノマーのコポリマー;ビニルの一酸及び/又はアリル酸の一酸のコポリマーを挙げることができる。
【0034】
樹脂としては、アリールスルホンアミド−ホルムアルデヒド又はアリールスルホンアミド−エポキシ型の樹脂;アクリル、スチレン、アクリレート−スチレン及びビニル型の樹脂、及びシリコーン処理樹脂を挙げることができる。
本発明に係る組成物は、少なくとも一種の可塑剤、例えばリン酸トリクレシル、安息香酸ベンジル、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリエチル、アセチルクエン酸2−トリエチルヘキシル、ショウノウ;グリコールエーテル;40モルのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたヒマシ油;プロピレングリコール;ブチルグリコール;エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート;プロピレングリコールエーテル;エチレングリコールとプロピレングリコールのエーテルエステル;二酸のエステル、例えばジエチル、ジブチル及びジイソプロピルのフタレート及びアジペート、酒石酸ジエチル及びジブチル、コハク酸ジエチル及びジブチル、セバシン酸ジエチル及びジブチル、リン酸ジエチル、ジブチル及び2−ジエチルヘキシル、ジエチル及びジブチルアセチルシトレート;グリセロールエステルをまた含有してもよい。可塑剤は、通常は、組成物の全重量に対して1重量%〜40重量%の範囲の含有量で存在しうる。
【0035】
本発明に係る組成物は、また、関連する分野、より詳細には化粧品及び皮膚科学の分野で一般的に使用されている成分を少なくとも一種含有していてもよい。これらの成分は特に防腐剤、水性又は脂肪相増粘剤(多糖類バイオポリマー、合成ポリマー)、香料、親水性活性剤(水又は例えばエチレングリコール、グリセロール、1,2−プロパンジオール、ジグリセロール、エリトリトール、アラビトール、アドニトール、ソルビトール、ズルシトール及びD−パンテノールから選択される2〜8の炭素原子と2〜6のヒドロキシル官能基を持つ多価アルコールからなる群から選択される例えば水和剤)又は親油性活性剤(例えばラノリン及びUVA又はB遮蔽剤からなる群から選択される)、抗酸化剤、着色料、精油、植物エキス、ビタミンとその誘導体(例えばビタミンA、B、C及びE)、スフィンゴ脂質(セラミド)、脂溶性ポリマー、特に炭化水素(例えばポリブテン、ポリアルキレン、ポリアルキレート及びシリコーン処理ポリマーで脂肪体に相容性のもの)、及びそれらの混合物から選択される。
これらの異なる成分の量は当該分野で一般的に使用されるもの、例えば組成物の全重量の0〜20重量%、好ましくは0.01〜15重量%の範囲である。
【0036】
もちろん、当業者であれば、考えられる添加により、本発明に係る化粧製品の有利な特性が悪影響を受けないか、実質的に受けないように留意して、可能な更なる化合物及び/又はその量を選択するであろう。
本発明に係る組成物は、皮膚のケア及び/又は処理(トリートメント)及び/又はメイクアップ用の製品とできる。本発明に係る組成物はファンデーションクリーム及びケアクリームで、着色されていてもされていなくてもよいものの分野において特に用途が見出される。
当然ながら、本発明に係る組成物は、化粧品的に許容可能でなければならない。つまり、非毒性でヒトの皮膚に適用できる生理的に許容可能な媒体を含まなければならない。
【0037】
本発明を以下の実施例においてより詳細に例証する。実施例において、特記しない限り、全てのパーセントと部は重量基準である。
実施例
3色性座標を用いてパラメータ△Eを決定する方法
与えられた化合物(例えばフォトクロミック着色剤)のフォトクロミック性は、3色性座標(L、a及びb)を使用して、次のように特徴付けることができる。
パウダー状化合物を金属カップに詰める。
詰め込まれたパウダーの3色座標(L、a、b)を比色計「CM2002」を使用して測定する。
【0038】
太陽光スペクトルの全体に亘って発光するランプ(太陽光スペクトルを再現する、ヘラエウス(Heraeus)ブランドのサンテストCPSキセノンランプ)を用いてカップに15分間照射し、ついで照射による色調の変化を反映する新しい座標(L15、a15及びb15)を測定する。
パラメータ△E15は次のようにして決定される:
△E15=[(L15−L+(a15−a+(b15−b1/2
全ての実施例において、フォトクロミック着色剤は、「フォトジェニカ(PHOTOGENICA)(登録商標)4」の商品名でイケダ社を介してC.C.I.C.社から市販されている、鉄がドープされたシリカ及び酸化チタンからなる。
比較が十分な意義を持つようにするために、各ファンデーションクリームは、同じ非フォトクロミック無機顔料と同じフォトクロミック着色剤(「フォトジェニカ(PHOTOGENICA)(登録商標)4」)を同一の割合で含む。
【0039】
実施例1
本発明に係る第一の乳化ファンデーションクリームFDT1は表1に示す成分を混合することにより次のようにして調製される:
− フォトクロミック着色剤フォトジェニカ(PHOTOGENICA)(登録商標)4を少量の水とプロピレングリコールに室温で溶解させる。ついで、顔料スラリーの全てを三本シリンダー装置(3パス)を用いて粉砕する。
− 非フォトクロミック無機顔料(黄、赤及び黒酸化鉄)を室温で少量のイソノナン酸イソノニルに溶解する。ついで、顔料スラリーの全てを三本シリンダー装置(3パス)を用いて粉砕する。
− 残りの水をビーカーM1に導入し、75℃の温度まで加熱する。レイネリ(Raynerie)攪拌機での攪拌(中程度)を開始し、ビーガム(Veegum)を添加する。
− 10分間待った後、ポリソルベート20と残りのプロピレングリコールを添加する。
− フォトクロミック着色剤フォトジェニカ(PHOTOGENICA)(登録商標)4を含む顔料スラリーをビーカーM1に加える。攪拌と温度を維持する。
− フィラーを添加する。
− 残りのイソノナン酸イソノニルをビーカーM2で75℃まで加熱する。ステアリン酸とメチルグルコースセスキステアレートをレイネリ攪拌機で攪拌しながら添加する。
− 15分後、非フォトクロミック無機顔料(黄、赤及び黒酸化鉄)を含む顔料スラリーをビーカーM2に入れる。
− これらの顔料が十分に分散すると、10分間、モリツ(Moritz)攪拌機で激しく攪拌しながらビーカーM1にビーカーM2の内容物を注ぐことにより乳化を開始する。
− 攪拌速度を低減し、シリコーンを加える。10分間待った後、水を加える。
【0040】
実施例2
本発明に係る第二のファンデーションクリームFDT2は表1に示す成分を混合することにより次のようにして調製される:
− フォトクロミック着色剤フォトジェニカ(PHOTOGENICA)(登録商標)4を少量のイソノナン酸イソノニルに室温で溶解させる。ついで、顔料スラリーの全てを三本シリンダー装置(3パス)を用いて粉砕する。
− 非フォトクロミック無機顔料(黄、赤及び黒酸化鉄)を室温で少量の水及びプロピレングリコールに溶解する。ついで、顔料スラリーの全てを三本シリンダー装置(3パス)を用いて粉砕する。
− 残りの水をビーカーM1に導入し、75℃の温度まで加熱する。レイネリ(Raynerie)攪拌機での攪拌(中程度)を開始し、ビーガム(Veegum)を添加する。
− 10分間待った後、ポリソルベート20と残りのプロピレングリコールを添加する。
− 非フォトクロミック無機顔料を含む顔料スラリーをビーカーM1に加える。攪拌と温度を維持する。
− フィラーを添加する。
− 残りのイソノナン酸イソノニルをビーカーM2で75℃まで加熱する。ステアリン酸とメチルグルコースセスキステアレートをレイネリ攪拌機で攪拌しながら添加する。
− 15分後、フォトクロミック着色剤フォトジェニカ(PHOTOGENICA)(登録商標)4を含む顔料スラリーをビーカーM2に入れる。
− これらの顔料が十分に分散すると、10分間、モリツ(Moritz)攪拌機で激しく攪拌しながらビーカーM1にビーカーM2の内容物を注ぐことにより乳化を開始する。
− 攪拌速度を低減し、シリコーンを加える。10分間待った後、水を加える。
【0041】
比較実施例3
第三のファンデーションクリームFDT3は表1に示す成分を混合することにより次のようにして調製される:
− フォトクロミック着色剤フォトジェニカ(PHOTOGENICA)(登録商標)4と非フォトクロミック無機顔料(黄、赤及び黒酸化鉄)を少量の水及びプロピレングリコールに室温で溶解させる。ついで、顔料スラリーの全てを三本シリンダー装置(3パス)を用いて粉砕する。
− 残りの水をビーカーM1に導入し、75℃の温度まで加熱する。レイネリ(Raynerie)攪拌機での攪拌(中程度)を開始し、ビーガム(Veegum)を添加する。
− 10分間待った後、ポリソルベート20と残りのプロピレングリコールを添加する。
− フォトクロミック着色剤フォトジェニカ(PHOTOGENICA)(登録商標)4と非フォトクロミック無機顔料を含む顔料スラリーをビーカーM1に加える。攪拌と温度を維持する。
− フィラーを添加する。
− 残りのイソノナン酸イソノニルをビーカーM2で75℃まで加熱する。ステアリン酸とメチルグルコースセスキステアレートをレイネリ攪拌機で攪拌しながら添加する。
− 15分後、10分間、モリツ(Moritz)攪拌機で激しく攪拌しながらビーカーM1にビーカーM2の内容物を注ぐことにより乳化を開始する。
− 攪拌速度を低減し、シリコーンを加える。10分間待った後、水を加える。
【0042】
表1
Figure 2004512348
混合物の特性は上記の方法に従って測定する。次表に示す結果が得られた。
Figure 2004512348
よって、同じ割合の無機顔料とフォトクロミック着色剤に対して、これらの顔料の分離により、パラメーターΔE15の顕著に高い値を得ることが可能になることが観察される。

Claims (23)

  1. 少なくとも二の別個の相を含んでなり、少なくとも一種のフォトクロミック着色剤と少なくとも一種の非フォトクロミック着色物質を含むエマルションの形態の液状化粧品組成物において、フォトクロミック着色剤と非フォトクロミック着色物質がエマルションの別個の相に存在していることを特徴とする組成物。
  2. フォトクロミック着色剤が、フォトクロミック金属酸化物、フォトクロミック金属酸化物水和物、フォトクロミック金属酸化物又は金属酸化物水和物の複合体及びドープされたアミノケイ酸塩から選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. フォトクロミック着色剤が、チタン、ニオブ、ケイ素、アルミニウム、亜鉛、ハフニウム、トリウム、スズ、タリウム、ジルコニウム、ベリリウム、コバルト、カルシウム、マグネシウムの酸化物又はこれら酸化物の水和物から選択されるフォトクロミック金属酸化物であることを特徴とする請求項2に記載の組成物。
  4. フォトクロミック着色剤が、組成物の全重量に対して0.01〜30重量%、好ましくは1〜16重量%を占めることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の組成物。
  5. 非フォトクロミック着色物質が、親油性着色剤、親水性着色剤、無機及び有機顔料、真珠光沢調製物及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の組成物。
  6. 非フォトクロミック着色物質が、製品の全重量に対して0〜5重量%、好ましくは0.01〜5重量%の濃度で組成物中に存在する顔料であることを特徴とする請求項5に記載の組成物。
  7. 非フォトクロミック着色物質が、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄及びそれらの混合物から選択される無機顔料であることを特徴とする請求項5又は6に記載の組成物。
  8. 油中水(W/O)エマルション、水中油(O/W)エマルション、又は複エマルションの形態で利用されることを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載の化粧品組成物。
  9. 相の少なくとも一方が少なくとも一種の有機溶媒を含む脂肪相であり、他方の相が水性相であることを特徴とする請求項1ないし8の何れか1項に記載の組成物。
  10. 有機溶媒が、親水性有機溶媒、親油性有機溶媒、両親媒性溶媒及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項9に記載の化粧品組成物。
  11. 有機溶媒がイソノナン酸イソノニルであることを特徴とする請求項10に記載の化粧品組成物。
  12. フォトクロミック着色剤が脂肪相に存在し、非フォトクロミック着色物質が水性相に存在することを特徴とする請求項9ないし11の何れか1項に記載の化粧品組成物。
  13. 非フォトクロミック着色物質が脂肪相に存在し、フォトクロミック着色剤が水性相に存在することを特徴とする請求項9ないし11の何れか1項に記載の化粧品組成物。
  14. 防腐剤、脂肪又は水性相増粘剤、香料、親油性又は親水性活性剤、抗酸化剤、着色料、精油、植物エキス、ビタミンとその誘導体、スフィンゴ脂質、油溶性ポリマー、特に炭化水素、及びそれらの混合物から選択される少なくとも一種の添加剤を含むことを特徴とする請求項1ないし13の何れか1項に記載の組成物。
  15. 添加剤が、多糖類バイオポリマー、合成ポリマー、水和剤、UVA又はB遮蔽剤、ビタミンA、B、C及びE、セラミド、ポリブテン、ポリアルケン、ポリアクリレート及びシリコーンポリマーで脂肪物質に相容性のもの及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項14に記載の組成物。
  16. リップスティック、グロススティック、固形又は液体ファンデーションクリーム、眉用ペンシル、アイライナー、マスカラ、アイシャドウ、ケアクリームで、着色又は非着色のもの、及びマニキュア等の、皮膚及び/又はその付属器のケア及び/又は処理及び/又はメイクアップ用の製品の形態であることを特徴とする請求項1ないし15の何れか1項に記載の組成物。
  17. 顔及びヒトの体の皮膚及び/又はその付属器のメイクアップのための、請求項1ないし16の何れか1項に記載の化粧品組成物の使用。
  18. 顔及びヒトの体の皮膚及び/又はその付属器をケア及び/又はメイクアップ及び/又は保護するための、請求項1ないし16の何れか1項に記載の組成物の化粧品的使用。
  19. 顔及びヒトの体の皮膚及び/又はその付属器をケア及び/又はメイクアップ及び/又は保護するための、請求項1ないし16の何れか1項に記載の化粧品組成物の使用。
  20. 顔及びヒトの体の皮膚及び/又はその付属器を処理及び/又は保護するための軟膏の調製における、請求項1ないし16の何れか1項に記載の化粧品組成物の使用。
  21. 請求項1ないし16の何れか1項に記載の組成物を皮膚及び/又はその付属器に適用することからなる、顔及びヒトの体の皮膚及び/又はその付属器のための美容処理方法。
  22. 環境に適合したメイクアップの反射を付与するための、請求項1ないし16の何れか1項に記載の化粧品組成物に含まれるフォトクロミック着色剤と非フォトクロミック着色物質の、着色化粧品組成物又は着色皮膚用組成物の製造における使用。
  23. 請求項1ないし16の何れか1項に記載の化粧品組成物を皮膚及び/又はその付属器に適用することからなる、顔及びヒトの体の皮膚及び/又はその付属器のためのメイクアップ方法。
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