JPS61129107A - メ−キヤツプ化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、板状の硫酸バリウムを配合してなる使用性及
び仕上がりが良好で、且つ経時での色くずみの少ない優
れたメーキャップ化粧料に関する。

［従来の技術］ ファンデーション、アイシャドー、はぼ紅、白粉１口紅
などのメーキャップ化粧料は通常、粉末、油分、水、ワ
ックスよりなる。粉末部はタルク、マイカ、カオリンな
どの体質顔料に有色顔料や白色顔料を混合して使用され
る。化粧品に配合される体質顔料は吸油量が大きく、そ
の結果として粉末状メーキャップ化粧料においては化粧
直後の色と時間が経過した後の色がずれてくることが問
題となってくる。すなわち、塗布された化粧料は経時で
次第に皮脂を吸収してなじんで、色調にくすみが生じて
くる。また油性や乳化タイプのメーキャップ化粧料にお
いても、体質顔料の吸油量が大きい為に配合量が制限さ
れたり、安定性の低下や充填工程の困難ざを萱たす。

［発明が解決しようとする問題点コ 本発明者らは、従来の体質顔料のもつ上述したような欠
点をなくし、且つ使用性及び仕上がりにも優れたメーキ
ャップ化粧料を得るべく鋭意検討した結果、粒子形状が
板状で且つ平均粒径が１−３０μである板状の硫酸バリ
ウムを配合することによって間誼点を解決し、本発明を
完成するに至った。

［問題点を解決するための手段］ すなわち、本発明は、粒子形状が板状で且つ平均粒径が
１−３０μである硫酸バリウムを配合することにより使
用性及び仕上がりが良好で、且つ経時での色くずみの少
ない優れたメーキャップ化粧料を提供するものである。

以下、本発明の構成について詳述する。

硫酸バリウムは沈降性硫酸バリウムとして従来より化粧
品原料として知られており、粒子径が０゜１〜１μのほ
ぼ球状粒子である。このため、のびやなじみなどの使用
感や仕上がりのきれいきの点でタルクやマイカなどの板
状粘土鉱物に比べて劣るので、主としてはレーキ頚のボ
ディとして配合きれている程度である。

一方、本発明で用いる硫酸バリウムは形状が板状であり
、その平均の厚ざが好ましくは０．１〜１μで、平均粒
径が１〜３０μのものである。平均の厚ざが０．１μ以
下、または平均粒径が１μ以下であるとのびなどの使用
感が悪くな吟、平均の厚さが１μ以上、または３０μ以
上であるとざらっ沙を感じたり、仕上りがムラづいて好
ましくない。

硫酸バリウムのメーキャップ化粧料への配合量は１〜９
０重量％である。本発明に適用される板状硫酸バリウム
の特徴を従来の硫酸バリウムや他の体質顔料と比較して
表−１に示した。

＊動摩擦係数の測定は、水平に設置した鉄板上に両面粘
着テープを貼り付けその上に十分な量の試料をのせ、ア
ルミニウム製のアタッチメント上に荷重（５〜１００ｇ
／ｃ＋ｍ２）をかけて試料の上を毎秒１゜■の速度で移
動させた時の応力をストレインゲージで測定し求めた。

＊＊カードナーコーレマン法（油はアマニ油）従来の硫
酸バリウムに比べ、本発明の硫酸バリウムは動摩擦係数
が非常に小ざく、使用性、特にすべりが良い。その値は
タルクやマイカとほぼ同じである。一方、吸油量も従来
の硫酸バリウムより小ざく、タルクやマイカと比較する
とざらに小ざい。この吸油量が小ざいということが、化
粧直後の肌なじみのよざに関係し、その結果として経時
での色くずみというメーキャップ化粧料のひとつの問題
を解決している。また油性タイプや乳化タイプのメーキ
ャップ化粧料へのタルク、マイカ等の配合量にはそれら
の吸油量から自ずと制約があフたが、本発明の硫酸バリ
ウムを使用すれば大幅にその配合量を上げることができ
た。その結果、従来にないきっばりとした使用感と仕上
りを実現した。

本発明のメーキャップ化粧料は、皮膚に使用され、その
保護及び化粧を目的とする全てを含み必要に応じて、各
種オイル、界面活性剤、粉末、水溶性高分子、防腐剤、
薬剤、色素、香料、保湿剤、水等の一般に化粧品に配合
される原料を配合することがで営、例えば、オイルとし
て、流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、
スクワラン、みつろう、カルナバロウ、オリーブ油、ラ
ノリン、高級アルコール、脂肪酸、高級アルコールと脂
肪酸の合成エステル油等の化粧品に汎用される油分が用
いられ、界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、
ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非
イオン界面活性剤、ステアリン酸ナトリウム、バルミチ
ン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸石鹸で代表される
アニオン界面活性剤、及び、カチオン界面活性剤、両性
界面活性剤の化粧品に汎用される界面活性剤が用いられ
、水溶性高分子としては、カルボキシメチルセルロース
、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、トラガン
トゴム、カラギーナン、ローカストビーンガム、デキス
トリン、デキストリ゛ン脂肪酸エステル、カルボキシビ
ニルポリマー、キサンチンガム、ゼラチン、アルギン酸
ナトリウム、アラビアゴム等の化粧品に汎用きれる水溶
性高分子が用いられ、保湿剤としては、ソルビトール、
キシリトール、グリセリン、マルチトール、プロピレン
グリコール、１．３−ブチレングリコール、１゜４−ブ
チレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、
乳酸、乳酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の化
粧品に汎用される保湿剤が用いられ、防腐剤としては、
バラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸ナトリ
ウム、ソルビン酸カリウム等の化粧品に汎用される防腐
剤が用いられ、薬剤としては、ビタミン類、生薬、消炎
剤、殺菌剤等の化粧品に汎用される薬剤が泪いられ、粉
末としては、タルク、カオリン、セリサイト、白雲母、
合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、バー
ミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪
ソウ土、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウ
ム、タングステン酸金属塩、α−酸化鉄、水和酸化鉄、
シリカ、ヒドロキシアパタイト等の無機粉末、ナイロン
パウダー、ポリエチレンパウダー、ベンゾグアナミンパ
ウダー、四弗化エチレンパウダー、ジスチレンベンゼン
ピンホールボリマーパウダー、微結晶性セルロース等の
有機粉体、酸化チタン、酸化亜ξａ等の無機白色顔料、
酸化鉄（ベンガラ）、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料、
黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、マンゴバイオレッ
ト、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料、酸化ク
ロム、水酸化クロム、コバルトチタン酸等の無機緑色系
顔料、群青、紺青等の無機青色系顔料、酸化チタンコー
テッド雲母、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス
、オキシ塩化ビスマス、酸化チ゛タンコーテッドタルク
、魚鱗箔、着色酸化チタンコーテッド雲母等のバール顔
料アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の、金属
粉末顔料が用いられ、色素としては１、赤色１０４号、
黄色４号、黄色５．号、緑色３号、青色１号、青色２号
、赤色２０２号、赤色２２６号、赤色２２７号、赤色２
３０号、橙色２０６号、橙色２０７号、黄色２０２号、
緑色２０１号、緑色２０４号、青色２０１号、緑色２０
５号等のタール色素、カルミン酸、ラッカイン酸、カル
サミン、ブラシリン、クロシン等の天然色素をレーキ化
したもの等が用いられる。

次に実施例をあげて本発明を更に詳細に説明する。本発
明はこれにより限定されるものではない。配合量は重量
％である。

実施例１　　パウダーファンデーション（１）板状硫酸
バリウム （平均粒径１μ、平均厚１．１μ）　　　６４．４（２
）雲母　　　　　　　　　　　　２０（３）酸化チタン
　　　　　　　　　　６（４）赤色酸化鉄　　　　　　
　　　　０．５（５）黄色酸化鉄　　　　　　　　　　
１（６）黒色酸化鉄　　　　　　　　　　０．１（７）
シリコンオイル　　　　　　　　２（８）流動パラフィ
ン　　　　　　　　５（９）ソルビタンセスキオレート
　　　　１（１０）防腐剤　　　　　　　　　　　　適
量（１１）香料　　　　　　　　　　　　　　〃（製法
） （１）〜（５）を攪拌混合し、これに（７）−（１１）
を加熱溶解混合したものを添加し混合粉砕する。これを
中皿に成型しパウダーファンデーションを得た。

比較例１　　パウダーファンデーション（１）雲母　　
　　　　　　　　　　　５９．４（２）タルク　　　　
　　　　　　　　　２゜（３）酸化チタン　　　　　　
　　　　　６（４）赤色酸化鉄　　　　　　　　　　０
．５（５）黄色酸化鉄　　　　　　　　　　１（６）黒
色酸化鉄　　　　　　　　　　０．１（７）シリコンオ
イル　　　　　　　　４（８）流動パラフィン　　　　
　　　　　８（９）ソルビタンセスキオレート　　　　
１（１０）防腐剤　　　　　　　　　　　　　適量（１
１）香料　　　　　　　　　　　　　　〃（製法）実施
例１に同じ 実施例１及び比較例１をパネル７名の左右の頬部に塗布
し、直後、３０分後、１５０分後に測定した。直後の色
調に対する経時の色差（ΔＥ）を表−２に示した。

測定機：　Ｓｐｅｃｔｒｏｐｈｏｔｏｍｅｔｒｉｃ　ｃ
ｏｌｏｒｉｍｅｔｅｒＣＭＳ−１００Ｓ　（村上色彩研
究所）パネル全部について比較例１に比べ実施例１の色
差は小ざく、経時での色調変化が少ないことが分る。

また比較例１に対する実施例１の化粧時における操作性
、及び仕上がりについての官能評価結果を表−３に示し
た。評点はパネル７名の平均値である。実施例１は比較
例１に比べ、のびが軽く、肌へのなじみが良い。また粉
７ぼざがなく、総合的な仕上がりの参れいきにおいても
優れていた。

（以下余白） 表−３ 比較例１と 実施例２　　頬紅 （１）板状硫酸バリウム （平均粒径１５μ、平均厚き０．５μ）８７（２）タル
ク　　　　　　　　　　　　　５（３）赤色酸化鉄　　
　　　　　　　　０．４（４）黄色酸化鉄　　　　　　
　　　　０．１（５）群青　　　　　　　　　　　　　
０．１（６）赤色２２６号　　　　　　　　　　　０．
４（７）チタンマイカ　　　　　　　　　　３（８）ス
クワラン　　　　　　　　　　　２（９）イソプロピル
ミリステート　　　　２（１０）防腐剤　　　　　　　
　　　　　適量（１１）香料　　　　　　　　　　　　
　　９（製法） （１）〜（７）を攪拌混合し、これに（８）〜（１１）
を加熱溶解混合したものを添加し、混合粉砕する。これ
を中皿に成型して頬紅を得た。その結果、経時で色くず
みの少ない頬紅であった。

実施例３　　油性スティックアイシャドー（１）板状硫
酸バリウム （平均粒径３０μ、平均厚き１μ）３５゛（２）マイカ
　　　　　　　　　　　　１０（３）二酸化チタン　　
　　　　　　　　８（４）黄色酸化鉄　　　　　　　　
　　３（５）黒色酸化鉄　　　　　　　　　　１（６）
群青　　　　　　　　　　　　　８（７）スクワラン　
　　　　　　　　　２１．５（８）イソプロピルミリス
テート　　　　７（９）ソルビタンセスキオレート　　
　１．２（１０）アリストワックス　　　　　　　４（
１１）カルナバロウ　　　　　　　　　　１．３（１２
）酸化防止剤　　　　　　　　　　　適量（１３）香料
　　　　　　　　　　　　　　〃（製法） （７）〜（９）を混合し、これに（１）−（６）を添加
し、約ａｏ’′ｃまで加熱しながらよく分散する。これ
に加熱溶解した（１０）　（１１）及び（１２）　（１
３）を添加し攪拌混合した後、８０℃で容器に充填し、
冷却する。

比較例２　　油性スティックアイシャドー（１）マイカ
　　　　　　　　　　　　１５（２）カオリン　　　　
　　　　　　　１０（３）二酸化チタン　　　　　　　
　　　８（４）黄色酸化鉄　　　　　　　　　　３（５
）黒色酸化鉄　　　　　　　　　　１（６）群青　　　
　　　　　　　　　　８（７）スクワラン　　　　　　
　　　　４１．５（８）イソプロピルミリステート　　
　　７（９）ソルビタンセスキオレート　　　１．２（
１０）アリストワックス　　　　　　　４（１１）カル
ナバロウ　　　　　　　　　１．３（１２）酸化防止剤
　　　　　　　　　　適量（１３）香料　　　　　　　
　　　　　　　〃（製法）実施例３に同じ 実施例３と比較例２を専門パネル１０名の左右の目に塗
布し、官能評価を行った。評点はパネル１０名の平均値
で表し、表−４に示した。比較例２に比べ実施例３は、
肌へののびが軽く、のばしやすく、そして特にきっばり
とした使用感であった。

総合評価でもかなり優れていた。

表−４ ・−・　実施例３ ｘ−−−ｘ　　比較例２ 実施例４　　乳化ファンデーション （１）ステアリン酸　　　　　　　　　０．４（２）イ
ソステアリン酸　　　　　　　　Ｏ゛、３（３）イソプ
ロピルミリステート　　　　４（４）スクワラン　　　
　　　　　　　１２（５）　ＰＯＥ　（１０）ステアリ
ルエーテル　　　２（６）セチルアルコール　　　　　
　　０．３（７）板状硫酸バリウム （平均粒径１５μ、平均厚き０．８μ）　　１０（８）
タルク　　　　　　　　　　　　　１０（９）顔料　　
　　　　　　　　　　　３（１０）防腐剤　　　　　　
　　　　　　　０．０３（１１）　）リエフノールアミ
ン　　　　　　０．４２（１２）プロピレングリコール
　　　　　　５（１３）精製水　　　　　　　　　　　
　５２．１９（１４）香料　　　　　　　　　　　　　
０．３（製法） （１）〜（６）を８５℃で加熱溶解した後、（７）〜（
９）を添加し、均一に分散する。これに（１０）−（１
３）を８５℃で加熱溶解した混合物を徐々に添加し乳化
する。その後攪拌冷却して４５℃とする。これに（１４
）を加え３５℃まで攪拌冷却して取り出し、容器に充填
する。

こうして得られた乳化ファンデーションは従来のものよ
りきっばりしていた。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 粒子形状が板状で且つ平均粒径が１〜３０μである硫酸
   バリウムを配合することを特徴とするメーキャップ化粧
   料。