JPH1149449A - エレベータの停電時救出運転制御装置 - Google Patents

エレベータの停電時救出運転制御装置

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JPH1149449A
JPH1149449A JP9207822A JP20782297A JPH1149449A JP H1149449 A JPH1149449 A JP H1149449A JP 9207822 A JP9207822 A JP 9207822A JP 20782297 A JP20782297 A JP 20782297A JP H1149449 A JPH1149449 A JP H1149449A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急行ゾーンはエレベータを高速救出速度で救
出運転し、救出運転時間を短縮する。 【解決手段】 停電が発生してエレベータを救出運転し
ている時に不停止階の急行ゾーンDを通過するようにな
れば、この急行ゾーンDを通過するまでの間は通常の救
出運転速度である第1の停電時救出速度V1よりも速い
第2の停電時救出速度V3でエレベータを運転し、急行
ゾーンを通過した後に通常の停電時救出速度に戻して救
出運転し、最寄り階にレベル着床させる。これによっ
て、長い急行ゾーンDがあっても停電時救出運転時間を
従来よりも短くし、しかも最寄り階にはレベル着床する
ことができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの停電
時救出運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータの停電時救出運転制御装置
は、停電を検出するとバッテリ電源によってかご荷重に
対して回生方向に最寄り階まで通常運転速度よりも遅い
救出運転速度で救出運転し、停止して乗客を降ろす装置
であり、従来、最寄り階にレベル着床させるために、図
14に示すような手段を備えていた。図14(a)は昇
降路内ホール位置とかご位置との関係を示していて、1
は(X+1)階のホール、2はX階のホール、3はかご
7の上に設けられた上昇方向着床リミットスイッチ、
4,5はそれぞれドアゾーンリミットスイッチ、6は下
降方向着床リミットスイッチである。なお、8はシー
ブ、9はカウンタウエイトを示している。そしてホール
1,2とかご7の床面とのレベル差がほとんどない状
態、つまりつまずく恐れがない状態でかご7を停止させ
る範囲を着床ゾーンAとし、ホール1,2とかご7の床
面とに多少のレベル差があるが手でドアを開けて安全に
かご7からホール側に出られる状態でかご7を停止させ
る範囲をドアゾーンBとして設定している。
【0003】これらの着床ゾーンAとドアゾーンBとの
検出ポイントは、図14(b)に示すように設定されて
いる。図14(b)は、昇降路内の各階レベル位置に設
けられている着床プレート(図示せず)とかご7に設け
られている前述のリミットスイッチ3〜6それぞれが重
なったところでの各スイッチの動作状態を示している。
すなわち、図中に斜線3〜6それぞれを施したゾーンが
対応するリミットスイッチ3〜6それぞれがオンしてい
る状態であり、これらのスイッチ状態によって着床ゾー
ンA及びドアゾーンBを検出する。例えば、ドアゾーン
リミットスイッチ4または5がオンしている区間はドア
ゾーンBを検出し、またドアゾーンリミットスイッチ4
または5がオンかつ、着床リミットスイッチ3または6
がオンからオフに変化すれば着床ゾーンAを検出するの
である。
【0004】一方、エレベータ制御装置には、エレベー
タの電源に停電が発生した時にはエレベータは一時的に
その場に停止することになるが、その後、バックアップ
バッテリを電源として停電時救出運転を行い、最寄り階
までエレベータを運転して乗客をかごから降ろす停電時
救出運転制御装置が備えられている。図15(a),
(b)は停電時救出運転の運転速度パターンを示してい
る。この図15(a)は着床ゾーンAもドアゾーンBも
検出していない場合、すなわち、ドアゾーン外からの救
出運転パターンを示しており、救出運転速度V1で救出
運転を開始し、最寄り階に近づいてその最寄り階のドア
ゾーンBを検出すると救出運転速度を低速V2まで減速
し、さらに着床ゾーンAを検出すると速度V2から一定
減速度でオフさせ、ホール1または2のレベル位置にか
ご7を停止させる制御を行う。図中、α、βは減速度を
示している。このドアゾーン外からの停電時救出運転は
かご荷重の条件に応じて回生方向に行う。
【0005】また図15(b)はドアゾーンBを検出し
ているが、着床ゾーンAは検出していない場合、つま
り、ドアゾーンBにあって停電が発生した時のドアゾー
ンBからの救出運転速度パターンを示している。この場
合には、最初から低速救出運転速度V2で着床ゾーンA
まで運転し、着床ゾーンAを検出すると一定減速度でオ
フさせ、ホール1または2のレベル位置にかご7を停止
させる制御を行う。この時には、かご荷重条件には無関
係にドアゾーン内にあるレベル方向に向かって救出運転
を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のエレベータの停電時救出運転制御装置では、次の
ような問題点があった。救出運転速度V1はドアゾーン
の長さ、減速度β、停電時救出運転用バッテリの電圧な
どに制約を受け、あまり高い速度に設定することができ
ない。例えば、V1速度を高くすると減速度βで減速し
ている時、また速度が出ている時にレベルに到着し、オ
ーバーランしてレベル着床ができなくなる。
【0007】このような問題点を解決するために減速度
βを大きくすれば、レベル着床が可能となるが、レベル
着床ができるまで減速度βを大きくするとその減速時の
電流が増加し、その分、容量の大きなインバータを必要
とすることになって不経済となり、また減速時にかご内
の衝撃が大きくなって乗り心地が悪化する問題点も発生
する。
【0008】そこで従来から上記V1の速度で停電時救
出運転を行うことにしているが、このような救出運転速
度では、特に高階床の建物に設置されている、不停止階
の急行ゾーンを有するエレベータの場合、停電発生で急
行ゾーン内を救出運転させると救出運転距離が非常に長
くなることにより救出運転時間も長くなり、かご内の乗
客に精神的負担をかける問題点があった。
【0009】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、急行ゾーンを有するエレベータにおい
て停電時救出運転を行う際に、従来よりも高速で急行ゾ
ーンを救出運転することによって停電時救出運転時間を
短くすることができ、なおかつ最寄り階にレベル着床す
ることができるエレベータの停電時救出運転制御装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、不停
止階の急行ゾーンを有するエレベータの停電時救出運転
制御装置において、前記エレベータの急行ゾーン存在中
を検出する急行ゾーン存在検出手段と、停電が発生した
時に、前記急行ゾーン存在検出手段が前記エレベータの
急行ゾーン存在中を検出しない場合に、前記エレベータ
を最寄り階に第1の停電時救出速度で運転して停止する
通常救出運転手段と、停電が発生した時に、前記急行ゾ
ーン存在検出手段が前記エレベータの急行ゾーン存在中
を検出した場合に、当該急行ゾーン存在中を検出しなく
なるまで前記エレベータを前記第1の停電時救出速度よ
りも速い第2の停電時救出速度で運転し、当該急行ゾー
ン存在中を検出しなくなった時に前記第1の停電時救出
速度で運転して前記最寄り階に停止する急行ゾーン通過
救出運転手段とを備えたものである。
【0011】請求項1の発明のエレベータの停電時救出
運転制御装置では、エレベータに停電が発生し、通常救
出運転手段が最寄り階に従来と同様の第1の停電時救出
速度で運転している時に、急行ゾーン存在検出手段がエ
レベータの急行ゾーン走行を検出すれば、急行ゾーン通
過救出運転手段が当該急行ゾーンを通過するまでの間、
第1の停電時救出速度よりも速い第2の停電時救出速度
でエレベータに急行ゾーンを走行させ、当該急行ゾーン
を通過した後は第1の停電時救出速度に戻して救出運転
し、最寄り階で停止して乗客を降ろす。
【0012】これによって、停電が発生して救出運転し
ている時に不停止階の急行ゾーンを通過するようになれ
ば、この急行ゾーンを通過するまでの間は通常の救出運
転速度である第1の停電時救出速度よりも速い第2の停
電時救出速度でエレベータを運転し、急行ゾーンを通過
した後に通常の停電時救出速度に戻して救出運転し、最
寄り階にレベル着床することができ、長い急行ゾーンが
あっても停電時救出運転時間を従来よりも短くし、しか
も最寄り階にはレベル着床することができるようにな
る。
【0013】請求項2の発明は、請求項1のエレベータ
の停電時救出運転制御装置においてさらに、前記急行ゾ
ーン存在中検出手段として、エレベータ走行路上の前記
急行ゾーンの最下点近くと最上点近くに設置された前記
エレベータの通過を検出する急行ゾーン端リミットスイ
ッチを備え、前記急行ゾーン通過救出運転手段が、前記
エレベータが上昇運転中で前記最下点近くの急行ゾーン
端リミットスイッチのみが当該エレベータの通過を検出
している時には前記最上点近くの急行ゾーン端リミット
スイッチが当該エレベータの通過を検出するまで前記第
2の停電時救出速度で運転し、前記エレベータが下降運
転中で前記最上点近くの急行ゾーン端リミットスイッチ
のみが当該エレベータの通過を検出している時には前記
最下点近くの急行ゾーン端リミットスイッチが当該エレ
ベータの通過を検出するまで前記第2の停電時救出速度
で運転するようにしたものである。
【0014】請求項2の発明のエレベータの停電時救出
運転制御装置では、急行ゾーンの下階側で上昇運転中
に、若しくは急行ゾーンの上階側で下降運転中に停電が
発生した場合、当初は通常救出運転手段が第1の停電時
救出速度で救出運転を開始する。そしてエレベータが上
昇運転中で急行ゾーンの最下点近くの急行ゾーン端リミ
ットスイッチの作動を検出した時には、急行ゾーン通過
救出運転手段は急行ゾーンの最上点近くの急行ゾーン端
リミットスイッチがエレベータの通過を検出するまで第
2の停電時救出速度でエレベータを救出運転し、また逆
にエレベータが下降運転中で急行ゾーンの最上点近くの
急行ゾーン端リミットスイッチの作動を検出した時に
は、急行ゾーン通過救出運転手段は急行ゾーンの最下点
近くの急行ゾーン端リミットスイッチがエレベータの通
過を検出するまで第2の停電時救出速度でエレベータを
救出運転する。
【0015】これによって急行ゾーン存在中であること
を確実に検出して高速の救出運転速度でエレベータに急
行ゾーンを通過させ、急行ゾーン外の最寄り階にレベル
着床させる停電時救出運転制御ができる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1のエレベータ
の停電時救出運転制御装置においてさらに、前記エレベ
ータの前記通常救出運転手段による救出運転が開始され
た時にカウントを開始し、前記通常救出速度での通常救
出運転が所定時間以上継続されるとカウントアップする
タイマを備え、前記急行ゾーン存在中検出手段として、
エレベータ走行路上の前記急行ゾーンの最下点近くと最
上点近くとに設置された前記エレベータの通過を検出す
る急行ゾーン通過リミットスイッチを備え、前記通常救
出運転手段が、停電発生時に前記急行ゾーン通過救出運
転手段に優先して前記第1の停電時救出速度で前記エレ
ベータの救出運転を開始し、前記急行ゾーン通過救出運
転手段が、前記タイマがカウントアップした時に前記第
2の停電時救出速度で前記エレベータの救出運転を開始
し、前記急行ゾーンの最下点若しくは最上点の近くの急
行ゾーン通過リミットスイッチが当該エレベータの通過
を検出した時に前記通常救出運転手段による救出運転を
切り替えるようにしたものである。
【0017】請求項3の発明のエレベータの停電時救出
運転制御装置では、停電が発生した場合、当初はエレベ
ータの位置に関わりなく通常救出運転手段が第1の停電
時救出速度で救出運転を開始する。そしてタイマが計時
する所定時間が経過しても第1の停電時救出速度で救出
運転が継続している場合には、急行ゾーンをエレベータ
が走行しているものと見なし、急行ゾーン通過救出運転
手段が、第2の停電時救出速度でエレベータの救出運転
を開始し、急行ゾーンの最下点若しくは最上点の近くの
急行ゾーン通過リミットスイッチが当該エレベータの通
過を検出した時に通常救出運転手段による第1の停電時
救出速度に再度切り替えて救出運転を行い、最寄り階で
レベル着床する。
【0018】これによって急行ゾーン存在中であること
を確実に検出して高速の救出運転速度でエレベータに急
行ゾーンを通過させ、急行ゾーン外の最寄り階にレベル
着床させる停電時救出運転制御ができる。
【0019】請求項4の発明は、不停止階の急行ゾーン
を有するエレベータの停電時救出運転制御装置におい
て、停電発生時のエレベータの位置を保持するエレベー
タ位置保持手段と、エレベータ走行路上の急行ゾーンの
最下点近くと最上点近くとに設置され、前記エレベータ
の通過を検出する急行ゾーン通過リミットスイッチと、
停電発生時に、前記エレベータを第1の停電時救出速度
で運転して最寄り階に停止する通常救出運転手段と、停
電発生時に、前記第1の停電時救出速度よりも速い第2
の停電時救出速度で運転し、前記急行ゾーンの最下点若
しくは最上点近くの急行ゾーン通過リミットスイッチが
作動した時に前記第1の停電時救出速度に切り替えて運
転して前記最寄り階に停止する急行ゾーン通過救出運転
手段と、停電発生時に、前記エレベータ位置保持手段に
よるエレベータの位置に基づき、エレベータが急行ゾー
ン内に存在する場合には前記急行ゾーン通過救出運転手
段に救出運転を行わせ、エレベータが急行ゾーン外に存
在する場合には前記通常救出運転手段に救出運転を行わ
せる救出運転選択手段とを備えたものである。
【0020】請求項4の発明のエレベータの停電時救出
運転制御装置では、停電発生時にエレベータ位置保持手
段がエレベータの停止位置を保持しており、救出運転選
択手段がこのエレベータ位置保持手段が保持しているエ
レベータの停止位置に基づき、それが急行ゾーン外であ
れば、通常救出運転手段に救出運転開始の指示を出して
通常の救出速度で救出運転を行わせ、エレベータ停止位
置が急行ゾーン内であれば急行ゾーン通過救出運転手段
に救出運転開始の指示を出して通常の救出速度よりも速
い第2の救出速度で急行ゾーンを通過するまで救出運転
させ、急行ゾーンを通過した後には通常の救出速度に切
り替えて救出運転を継続して最寄り階に停止する。
【0021】これによってエレベータが急行ゾーン存在
中であることを検出すれば高速の救出運転速度でエレベ
ータに急行ゾーンを通過させ、急行ゾーン外の最寄り階
にレベル着床させる停電時救出運転制御ができる。
【0022】請求項5の発明は、請求項1〜4のエレベ
ータの停電時救出運転制御装置においてさらに、前記通
常救出運転手段による救出運転時間をカウントし、第1
の所定時間が経過した時に当該救出運転を打ち切る通常
救出運転打切りタイマと、前記急行ゾーン通過救出運転
手段による救出運転時間をカウントし、第2の所定時間
が経過した時に当該救出運転を打ち切る急行ゾーン通過
救出運転打切りタイマと、前記通常救出運転手段による
救出運転の際に前記通常救出運転打切りタイマを起動
し、前記急行ゾーン通過救出運転手段による救出運転の
際に前記急行ゾーン通過救出運転打切りタイマを起動す
るタイマ切替手段とを備えたものである。
【0023】請求項5の発明のエレベータの停電時救出
運転制御装置では、電源バックアップバッテリの容量に
より停電時救出運転を打ち切る必要が発生しても、急行
ゾーンの内外で打切りタイマのカウントアップ時間を異
ならせることにより、特に急行ゾーンを救出運転中に運
転打切りが発生しないように配慮することができる。
【0024】請求項6の発明は、請求項1〜5のエレベ
ータの停電時救出運転制御装置においてさらに、停電発
生時に、前記通常救出運転手段と前記急行ゾーン通過救
出運転手段とに常に回生方向の運転指令を与える回生運
転指令手段を備えたものである。
【0025】請求項6の発明のエレベータの停電時救出
運転制御装置では、停電時の救出運転を回生方向に行う
ことにより、停電バックアップ電源用のバッテリとして
容量の比較的小さなものが採用できるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1(a)は本発明の第1の実施の
形態の急行ゾーンDを有する昇降路と下側各階停止ゾー
ンC、急行ゾーンD及び上側各階停止ゾーンEとの関係
を示し、同図(b)は急行ゾーンDとドアゾーンB、着
床ゾーンAとの位置関係を示している。Xは急行ゾーン
下側最寄り階着床レベル、Yは急行ゾーン上側最寄り階
着床レベルを示している。そして昇降路には最下階リミ
ットスイッチ11、最上階リミットスイッチ12が設置
され、また急行ゾーン下側最寄り階着床レベルX、急行
ゾーン上側最寄り階着床レベルYそれぞれの近くに同図
(b)に示す位置関係で作動する急行ゾーン下側リミッ
トスイッチ13、急行ゾーン上側リミットスイッチ14
が設置されている。すなわち、急行ゾーンDの下端側で
は急行ゾーン下側リミットスイッチ13が下側最寄り階
着床レベルXよりも上側でドアゾーンBよりもさらに上
側まで作動するように設定され、急行ゾーンDの上端側
では急行ゾーン上側リミットスイッチ14が上側最寄り
階着床レベルYよりも下側でドアゾーンBよりもさらに
下側まで作動するように設定されている。
【0027】第1の実施の形態のエレベータの停電時救
出運転制御装置の停電時救出運転速度パターンは図2に
示すように設定する。図2(a)は急行ゾーンDを通過
しない、すなわち下側各階停止ゾーンC及び上側各階停
止ゾーンE内のみで停電時救出運転する場合の救出運転
速度パターンを示しており、従来例と同様に通常の救出
運転速度V1によって最寄り階のドアゾーンBまで救出
運転し、ドアゾーンリミットスイッチが作動してドアゾ
ーンBが検出されると一定減速度で減速して低速度V2
にし、その後、着床ゾーンAが検出されると一定減速度
で減速してレベル着床させるのである。
【0028】一方、図2(b)は急行ゾーン外の各階停
止ゾーンCまたはEをエレベータが走行中に停電が発生
し、救出運転を行うのに急行ゾーンDを通過してその先
の最寄り階で着床停止させる救出運転を行う場合の救出
運転速度パターンを示している。この場合、例えば、下
側各階停止ゾーンCを上昇運転中に停電が発生した場
合、次にように速度制御する。停電発生で停電時救出運
転に切り替え、救出運転の最初は通常救出速度であるV
1の速度で救出運転を開始し、急行ゾーンDに入ったこ
とを急行ゾーン下側リミットスイッチ13の作動によっ
て検出すると、通常救出速度V1よりも速い高速救出速
度V3まで加速して急行ゾーンD内を救出運転する。エ
レベータが上昇して急行ゾーン上側リミットスイッチ1
4が作動した時には通常救出速度V1まで減速し、ドア
ゾーンBを検出した時にさらに低速度V2まで減速して
着床運転に入り、着床ゾーンAを検出した時に一定減速
度で減速してレベル着床し、ドアを開いて乗客を降ろ
す。
【0029】このような停電時救出運転制御を実現する
回路は、図3及び図4に示す構成である。図3は図2に
示した救出運転速度パターンを生成するための救出運転
速度パターン発生回路であり、図4は図3の速度パター
ン発生回路にどの速度パターンを発生させるかを決定す
る救出運転速度変更回路を示している。
【0030】図3の救出運転速度パターン発生回路は、
抵抗301〜303,307〜309,314,31
5,318,319,321と、可変抵抗304〜30
6,313と、オペアンプ310,317,320と、
ツェナーダイオード311,312と、コンデンサ31
6から構成されていて、入力端に図4の救出運転速度変
更回路から出力される救出運転パターン速度指令信号S
1,S2,S3が入力され、救出運転速度パターンVT
を出力する。
【0031】すなわち、入力端の救出運転パターン速度
指令信号S1,S2,S3のいずれかがオンになると、
可変抵抗304〜306で設定された速度指令電圧をオ
ペアンプ310に入力する。オペアンプ310の出力は
可変抵抗313で分圧し、その分圧信号をオペアンプ3
17とコンデンサ316で積分して加速度α、減速度β
を生成する。この可変抵抗313の抵抗値を変更するこ
とによって加減速度α,βの値を変更することができ
る。オペアンプ317の積分信号はオペアンプ320で
反転し、その出力を再び最初のオペアンプ310の入力
に加算する(入力S1オンによる基準電圧と逆極性)こ
とにより加速終了後に一定速度になるような回路構成で
ある。ツェナーダイオード311,312はオペアンプ
310の入出力電圧がツェナー電圧以上に印加されない
ように電圧リミットしている。
【0032】したがって、この救出運転速度パターン発
生回路では、入力速度指令信号をS1→S2→S3と順
次切り替えていくことにより、各回路で設定された電圧
をオペアンプ317の出力側より救出運転速度パターン
VTとして出力することができる。
【0033】次に、図4の救出運転速度変更回路は、イ
ンバートゲート(I)401,404,408,41
3,415,418,420と、NORゲート402,
414と、NANDゲート403,405,406,4
07,409,410,416と、3入力ANDゲート
412,417,419と、ラッチゲート411と、抵
抗422,425と、コンデンサ423と、可変抵抗4
24で構成されていて、ドアゾーン検出信号B、着床ゾ
ーン検出信号A、急行ゾーン下側リミットスイッチ信号
13、急行ゾーン上側リミットスイッチ信号14及びブ
レーキ開放信号Fがエレベータの位置に応じて入力さ
れ、この回路動作によって救出運転パターン速度指令信
号S1,S2,S3を出力する。
【0034】いま、エレベータかごが急行ゾーンDの下
側の各階停止ゾーンCにて上昇運転されている最中に停
電が発生して、かごがドアゾーン外で停止し、停電時救
出運転を行う場合の動作について説明する。エレベータ
がドアゾーン外で停止したのでB信号は“H”であり、
ブレーキが開放されてF信号が“L”になると、NAN
Dゲート403の出力は“L”となる。この時、急行ゾ
ーンリミットスイッチ13,14は共にオンしていない
ので入力13,14は“H”であり、NORゲート40
2の出力は“L”である。これにより、NANDゲート
405の出力が“H”、NORゲート414の出力が
“L”、NANDゲート416の出力が“H”となり、
ANDゲート419の出力が“H”で、S2信号がまず
“H”となる。このS2信号は救出運転速度V1(通常
救出速度)設定用の信号であり、これが図3の救出運転
速度パターン発生回路のS2入力端に入力される。これ
によって、エレベータかごは通常救出速度V1で救出運
転される。
【0035】そこで通常救出速度V1で救出運転する
と、急行ゾーン下側リミットスイッチ13がオンし、急
行ゾーン外より急行ゾーンD内にかごが移動する。この
時、NORゲート402が“H”となり、NANDゲー
ト405が“L”、NANDゲート406が“H”とな
り、ラッチゲート411がラッチし、その出力が“H”
となる。またインバートゲート413の出力は“L”
で、NORゲート414の出力は“H”、NANDゲー
ト416の出力は“L”、ANDゲート419の出力は
“L”となり、S2信号が“L”に変わる。これとは逆
に、ラッチゲート411の“H”出力によってANDゲ
ート417の出力が“H”となり、S1出力が“H”と
なる。このS1信号は救出運転速度V3(高速救出速
度)設定用の信号であり、これが図3の救出運転速度パ
ターン発生回路のS1入力端に入力される。これによっ
て、エレベータかごは急行ゾーンD内を高速V3による
救出運転によって上昇することになる。
【0036】エレベータかごが上昇して急行ゾーン上側
リミットスイッチ14をオンすると、NORゲート40
2は再び出力が“H”となり、NANDゲート406の
出力は“L”となり、この時にラッチゲート411の出
力は“H”のためにNANDゲート406の出力“L”
によってクリアされ、ラッチゲート411の出力は
“L”に変わる。これにより、ANDゲート417の出
力は“L”となり、S1出力が“L”となる。これと共
に、インバートゲート413の出力が“H”となり、N
ORゲート414の出力は“L”、NANDゲート41
6の出力が“H”、ANDゲート419の出力が“H”
となり、再びS2出力が“H”に変わり、この結果、エ
レベータかごの救出運転速度が高速度V3から通常速度
V1まで減速され、上側各階停止ゾーンEを最寄り階ま
で通常救出運転速度V1で上昇する。
【0037】ここで、抵抗422,425とコンデンサ
423と可変抵抗424とはオンオフディレイ回路を構
成していて、ラッチゲート411の出力が“L”から
“H”に変化しても直ちにNANDゲート406の出力
が“L”となり、ラッチゲート411をクリアしないよ
うにオンディレイをかける。またラッチゲート411の
出力が“H”から“L”に変化しても、ドアゾーンB内
に入るまではNANDゲート406の出力が“L”から
“H”に変化してNANDゲート409の“H”出力信
号がラッチゲート411にセットされることがないよう
にオフディレイをかける。
【0038】再び通常救出運転速度V1で上側各階停止
ゾーンEの救出運転が継続されると、次にドアゾーンB
信号が“L”になり、NANDゲート403の出力が
“H”となり、ANDゲート419の出力は“L”とな
り、S2出力は“L”に変化する。これと同時に、イン
バートゲート404の出力が“H”となり、NANDゲ
ート407の出力が“L”、NANDゲート410の出
力が“H”、ANDゲート412の出力が“H”とな
り、S3出力が“H”となる。このS3信号は救出運転
速度V2(着床速度)設定用の信号であり、これが図3
の救出運転速度パターン発生回路のS3入力端に入力さ
れる。これによって、エレベータかごはドアゾーン内救
出運転速度V2に減速される。
【0039】さらに着床ゾーンAの検出信号が入力され
るようになると、A入力信号は“L”となり、インバー
トゲート408は“H”を出力し、NANDゲート41
0の出力が“L”に変化し、ANDゲート412の出力
が“L”となり、S3出力も“L”となり、救出運転が
終了する。
【0040】上側各階停止ゾーンEを下降方向に走行中
に停電が発生し、下降方向救出運転で急行ゾーンを通過
する場合にも上記と同様の救出運転速度パターンによっ
て救出運転して、下側各階停止ゾーンCの最寄り階に停
止して乗客を降ろす制御を行う。
【0041】このようにして、本発明の第1の実施の形
態のエレベータの停電時救出運転制御装置では、急行ゾ
ーン外から急行ゾーン内に救出運転によってかごが移動
してきた時でも、急行ゾーンリミットスイッチを検知し
た時点より救出運転速度を通常救出速度V1よりも速い
高速救出運転速度V3に加速することによって急行ゾー
ンを短い時間のうちに通過するように制御し、不停止階
の急行ゾーンが設定されているエレベータにあっても、
停電発生時の救出運転時間を短時間のうちに行えるよう
になる。
【0042】次に、本発明の第2の実施の形態を図5及
び図6に基づいて説明する。第2の実施の形態の特徴
は、停電発生時の通常救出速度V1で救出運転を開始
し、タイマが管理する所定時間以上、通常救出速度によ
る救出運転が継続される場合には急行ゾーンを救出運転
しているものと見なして高速救出運転速度V3に切り替
える制御を行う点にある。図5は第2の実施の形態の停
電時救出運転制御装置の救出運転速度変更回路を示して
おり、この救出運転速度変更回路により出力される速度
指令信号S1〜S3をそれぞれ、第1に実施の形態と同
様、図3の救出運転速度パターン発生回路のS1〜S3
入力端に与えるのである。
【0043】図5に示す第2の実施の形態で用いられる
救出運転速度変更回路は、図4に示した第1の実施の形
態の救出運転速度変更回路と大部分が共通であり、した
がって共通する部分には同一の符号を付して示してあ
る。第2の実施の形態の特徴部分は、タイマ501、A
NDゲート502,507、NANDゲート503,5
04,506、ORゲート508にある。
【0044】この第2の実施の形態の停電時救出運転制
御装置は、次のように動作する。エレベータかごが急行
ゾーンD内にあって急行ゾーンDを脱出するまでの距離
が長い方向に救出運転が開始された場合、救出運転開始
当初にはドアゾーンBも急行ゾーンDも検出されない。
そこで、救出運転が開始されるとまず通常救出速度V1
で救出運転を開始する速度指令S1を出力する。これと
共に、タイマ501を起動させて通常救出運転時間の計
測を開始し、タイマ501に設定されている時間が経過
すれば、タイマ501の出力によって急行ゾーンDを通
過するための高速救出運転速度V3に切り替える指令S
2を出力する。
【0045】そこでまず、ドアゾーンB外で停電が発生
したとするとB信号が“H”であり、ブレーキ開放する
とF信号が“L”になると、NANDゲート403の出
力が“L”、NANDゲート504の出力が“H”、O
Rゲート508の出力が“H”となり、ANDゲート4
19の出力が“H”となり、速度指令信号S2が“H”
となる。これによって図3に示した救出運転速度パター
ン発生回路のS2入力が“H”となり、救出運転の開始
当初は通常救出速度V1によって救出運転される。
【0046】これと並行して、NANDゲート403の
出力が“L”になると、タイマ501がカウントを開始
する。そしてタイマ501の設定時間を経過すると
“H”を出力し、ANDゲート502の出力も“H”と
なり、これを受けてNANDゲート504の出力が
“L”、ORゲート508の出力が“L”、ANDゲー
ト419の出力が“L”となり、速度指令信号S2は
“L”に変わる。これと同時に、ANDゲート502の
出力が“H”となると、ANDゲート507の出力が
“H”、ANDゲート417の出力が“H”となり、速
度指令信号S1が“H”に変わる。これにより、図3に
示した救出運転速度パターン発生回路は通常救出速度V
1から急行ゾーン用高速救出速度V3の速度パターンを
発生し、エレベータかごを高速救出運転させる。
【0047】この高速救出運転で急行ゾーンDを走行し
て急行ゾーンDを抜け出す時には、急行ゾーン下側リミ
ットスイッチ13または上側リミットスイッチ14を作
動させる。これによってスイッチ入力信号13または1
4が“L”となり、NANDゲート402の出力は
“H”に変化し、これを受けてNANDゲート506の
出力が“L”、ANDゲート507の出力が“L”、A
NDゲート417の出力が“L”となり、速度指令信号
S1が“L”に変わる。これと並行して、NANDゲー
ト506の出力が“L”になるとNANDゲート503
の出力が“H”となり、ORゲート508の出力が
“H”、ANDゲート419の出力が“H”となり、速
度指令信号S2が“H”に変化する。これにより、救出
運転速度パターン発生回路は再び通常救出運転速度V1
の速度パターンを出力するようになり、エレベータかご
は通常救出速度V1まで減速されて救出運転が継続され
る。
【0048】以下、ドアゾーンBが検出されるとB入力
信号が“L”となり、第1の実施の形態と同様に、NA
NDゲート403の出力が“H”となり、ANDゲート
419の出力は“L”となり、S2出力は“L”に変化
する。これと同時に、インバートゲート404の出力が
“H”となり、NANDゲート407の出力が“L”、
NANDゲート410の出力が“H”、ANDゲート4
12の出力が“H”となり、速度指令信号S3が“H”
となり、これが図3の救出運転速度パターン発生回路の
S3入力端に入力されて、エレベータかごはドアゾーン
内救出運転速度V2に減速される。
【0049】さらに着床ゾーンAの検出信号が入力され
るようになると、A入力信号は“L”となり、インバー
トゲート408は“H”を出力し、NANDゲート41
0の出力が“L”に変化し、ANDゲート412の出力
が“L”となり、S3出力も“L”となり、救出運転が
終了する。
【0050】この第2の実施の形態の停電時救出運転制
御によれば、図6に示すように、タイマ501がカウン
トアップする前にドアゾーンBに入る場合には同図
(a)に示すように従来同様の速度パターンで救出運転
する。そしてタイマ501がカウントアップしても通常
救出速度V1で救出運転が継続されている場合には、同
図(b)に示すようにタイマ設定時間t1が経過した時
点で高速救出速度V3に切り替えて急行ゾーンDを救出
運転し、急行ゾーンDを抜けたところで再び通常救出速
度V1に戻して救出運転し、ドアゾーンBに入れば着床
速度V2に減速し、着床ゾーンAで停止する速度パター
ンで救出運転することができる。このため、停電発生時
点でエレベータかごが急行ゾーンにある場合でも、高速
でこの急行ゾーンを救出運転して抜け出すことができる
ことになる。
【0051】次に、本発明の第3の実施の形態を図7〜
図9に基づいて説明する。第3の実施の形態の特徴は、
通常運転時、また停電時救出運転時のエレベータかごの
方向性及び急行ゾーン下側リミットスイッチ13、上側
リミットスイッチ14の動作状態を監視し、エレベータ
が停電してエレベータかごが停止しても、かご位置情報
を常に保持していて、急行ゾーン内にエレベータかごが
存在する場合には高速救出速度で救出運転を行い、急行
ゾーン内の救出時間を短くする点にある。
【0052】図7に示す運転方向保持回路は、NORゲ
ート701,702と、インバートゲート703,70
4,709,710と、ラッチゲート705,706
と、NANDゲート707,708から構成されてい
る。そして入力信号には通常運転時上昇(UP)信号
G、救出運転時上昇(UP)信号H、通常運転時下降
(DN)信号J、救出運転時下降(DN)信号Kが与え
られる。
【0053】いま、例えば、通常運転時上昇信号Gが入
力され、入力端が“L”となると、NORゲート701
の出力は“H”となり、ラッチゲート705で“H”状
態がセットされ、その出力が“H”となる。これを受け
てNANDゲート707の出力は“L”、インバートゲ
ート709の出力は“H”となり、TUP信号が“H”
でラッチされる。これと同時に、NORゲート701の
出力が“H”となると、インバートゲート704の出力
は“L”となり、DN側ラッチゲート706はクリアさ
れてその出力が“L”となる。これを受けてNANDゲ
ート708の出力は“H”となり、インバートゲート7
10の出力は“L”となり、DN側ラッチ回路のTDN
信号のラッチが解除される。他の入力についてほぼ同様
の動作を行う。
【0054】これによって図7に示した運転方向保持回
路は、エレベータ運転中でもその運転方向を常にラッチ
しておくことができる。
【0055】次に、図8に示すかご位置保持回路は、N
ANDゲート801〜804と、NORゲート805〜
808と、ラッチゲート809〜812と、インバート
ゲート813〜816と、4入力ANDゲート817〜
820から構成されている。そして出力であるT1,T
3信号は急行ゾーンDを検出する信号、T2は上側各階
停止ゾーンEを検出する信号、T4信号は下側各階停止
ゾーンCを検出する信号である。
【0056】図8のかご位置保持回路を、一番上側の回
路を用いて動作説明する。図7に示した運転方向保持回
路で保持された方向信号TUP(バー)が“L”の時、
急行ゾーン下側リミットスイッチ13がオンすると、入
力信号13は“L”となり、NANDゲート801の出
力は“H”となり、ラッチゲート809によってラッチ
されてその出力が“H”となり、ANDゲート817の
出力も“H”となり、急行ゾーン検出信号T1は“H”
となる。これと同時に、NANDゲート801の出力が
“H”となると、下側の回路に存在しているNORゲー
ト806,807,808の出力がすべて“L”とな
り、ラッチゲート810,811,812がすべてクリ
アされ、ANDゲート818,819,820のすべて
の出力が“L”となり、T2〜T4のいずれかのモード
が“H”であったとしてもそのモードからT1のモー
ド、つまり、急行ゾーン検出に切り替わることになる。
【0057】なお、他の入力に対して、各回路はほぼ同
様の動作をし、かご位置検出信号の入力に応じてかご位
置を指示する信号を出力する。方向信号TUP(バー)
が“L”の時、急行ゾーン上側リミットスイッチ14が
オンして、入力信号14が“L”となれば、上側各階停
止ゾーンEの検出信号T2が“H”となり、方向信号T
DN(バー)が“L”の時、急行ゾーン上側リミットス
イッチ14がオンして、入力信号14が“L”となれ
ば、急行ゾーンDの検出信号T3が“H”となり、方向
信号TDN(バー)が“L”の時、急行ゾーン下側リミ
ットスイッチ13がオンして、入力信号13が“L”と
なれば、下側各階停止ゾーンCの検出信号T4が“H”
となる。
【0058】次に、図9に示す救出運転速度変更回路
は、NORゲート901,902と、インバートゲート
903,904,907と、3入力NANDゲート90
5,906を備え、また図4に示した第1の実施の形態
の回路と同じインバートゲート401,408,41
5,418,420と、NANDゲート403,410
と、3入力ANDゲート412,417,419を備え
ていて、図8に示したかご位置保持回路の出力T1〜T
4を入力とし、また図3に示した回路と同様にドアゾー
ン検出信号B、着床ゾーン検出信号A、ブレーキ開放信
号Fを入力とし、速度指令信号S1〜S3のいずれかを
出力する構成である。
【0059】いま、エレベータかごが下側各階停止ゾー
ンCのドアゾーンB外に存在していて、図8のかご位置
保持回路のかご位置検出信号T4がオンすると、この図
9の救出運転速度変更回路の入力T4が“H”となる。
これを受けると、NORゲート902の出力が“L”、
NANDゲート905の出力も“L”となり、これと並
行してB入力が“H”であるので、NANDゲート40
3の出力も“L”となる。これを受けて、NANDゲー
ト906の出力が“H”となり、ANDゲート419の
出力が“H”となって速度指令信号S2が“H”とな
り、この信号S2が図3に示した救出運転速度パターン
発生回路のS2入力となり、エレベータをV1の通常救
出速度で救出運転を開始する。
【0060】救出運転によってエレベータかごが急行ゾ
ーンD外の各階停止ゾーンCから急行ゾーンD内に入る
と、上述した図8のかご位置保持回路の動作によって急
行ゾーン検出信号T1が“H”となり、各階停止ゾーン
検出信号T2は“L”となり、図9の救出運転速度変更
回路のT1入力が“H”となり、T2入力は“L”とな
る。これを受けて、NORゲート902の出力が
“H”、NANDゲート906の出力が“L”、AND
ゲート419の出力が“L”となり、速度指令信号S2
は“L”となる。これとは逆に、NORゲート901の
出力は“L”となり、インバートゲート903の出力が
“H”、NANDゲート905の出力が“L”、インバ
ートゲート907の出力が“H”となり、ANDゲート
417の出力も“H”となって速度指令信号S1が
“H”となる。
【0061】これを受けて、図3に示した救出運転速度
パターン発生回路では、それまでの通常救出速度V1で
の救出運転から急行ゾーン用の高速救出速度V3に切り
替えて高速救出運転を開始する。
【0062】この後、エレベータかごが急行ゾーン上側
リミットスイッチ14を作動させると、図8に示したか
ご位置保持回路の出力ではT1〜T3が“L”になり、
T4が“H”に切り替わる。この結果、図9の救出運転
速度変更回路の入力T4が“H”となり、T2入力が
“H”となった時と同様に動作して、S1出力を“L”
にし、S2出力を再び“H”にし、通常救出速度V1に
よる救出運転を切り替える。
【0063】この後、ドアゾーンBが検出されてB入力
が“L”になると、図4の救出運転速度変更回路と同様
に、NANDゲート403の出力が“H”となり、AN
Dゲート419の出力は“L”となり、S2出力は
“L”に変化する。これと同時に、インバートゲート9
04の出力が“H”となり、NANDゲート410の出
力が“H”、ANDゲート412の出力が“H”とな
り、速度指令信号S3が“H”となり、これが図3の救
出運転速度パターン発生回路のS3入力端に入力され
て、エレベータかごはドアゾーン内救出運転速度V2に
減速される。
【0064】さらに着床ゾーンAの検出信号が入力され
るようになると、A入力信号は“L”となり、インバー
トゲート408は“H”を出力し、NANDゲート41
0の出力が“L”に変化し、ANDゲート412の出力
が“L”となり、S3出力も“L”となり、救出運転が
終了する。
【0065】このようにして、第3の実施の形態のエレ
ベータの停電時救出運転制御装置では、停電発生時のか
ご方向性とかご位置を保持しておき、その方向性と位置
に応じて救出運転速度を制御するようにしたので、特に
急行ゾーンを救出運転する際には高速救出速度V3によ
って通過する制御を行うことができ、救出運転時間を短
くすることができる。
【0066】次に、本発明の第4の実施の形態を図10
に基づいて説明する。図10に示すエレベータの停電時
救出運転制御装置の回路構成において、100は救出運
転時のバックアップ電源であるバッテリであり、101
はメインブレーカに設けられた補助接点、102及び1
09は停電検出リレー(図示せず)の常閉接点、103
は救出運転時の主制御装置側メインコンタクタ(図示せ
ず)のオフを確認するためのメインコンタクタ補助接
点、104は点検運転時は救出運転を禁止する点検運転
検出リレー(図示せず)の常閉接点、105は救出運転
用電源を遮断し、救出運転を中止させる救出運転リレー
で、105aはその補助接点、106は救出運転用制御
電源を立ち上げてバッテリ電源を供給する制御電源供給
リレーで、106aはその常開接点、107はDC/D
Cコンバータである。さらに、111は停電と瞬間停電
とを区別するために電源喪失で停電検出リレーオフによ
り一定時間経過した後にオンする救出運転開始指令タイ
マで、111aはその常開接点、117は第1〜第3の
実施の形態で検出した急行ゾーンD検出信号によりオン
する急行ゾーン検出リレー(図示せず)の常開接点、1
18はこの常開接点117の閉成によってオンする救出
運転打切り延長リレーで、118aはその常開接点、1
18bはその常閉接点である。さらに116は急行ゾー
ンD内を救出運転する時に動作する急行ゾーン内救出運
転打切りタイマ、114は急行ゾーン外を救出運転する
時に動作する急行ゾーン外救出運転打切りタイマであ
る。
【0067】この図10に示したエレベータの停電時救
出運転制御装置では、停電を検出すると停電検出リレー
接点102とメインコンタクタ補助接点103とが閉成
し、制御電源供給リレー106がオンすることによって
DC/DCコンバータ107が動作し、DC/DCコン
バータ107の出力電源が確立すると共に、その出力側
のリレー回路が動作する。まず、停電検出リレー接点1
09が閉成しているので、救出運転開始指令タイマ11
1が動作し、タイムカウントアップでオンするとその補
助接点111aが閉成し、この後に、急行ゾーン外救出
運転打切りタイマ114が動作する。
【0068】この急行ゾーン外救出運転打切りタイマ1
14がカウントアップまで同じ状態が続けば、このタイ
マ114がオンすることによって救出運転打切りリレー
105がオンし、その常閉補助接点105aが開くこと
によって制御電源供給用リレー106がオフし、救出運
転を中止する。
【0069】いま、急行ゾーン外救出運転打切りタイマ
114がカウント中で、急行ゾーンDが検出されると、
急行ゾーン検出リレーの補助接点117が閉成すること
によって救出運転打切り延長リレー118がオンし、急
行ゾーン内救出運転打切りタイマ116がカウントを開
始すると共に、急行ゾーン外救出運転打切りタイマ11
4がタイムカウントを中止する。
【0070】この第4の実施の形態のエレベータの停電
時救出運転制御装置によれば、停電時救出運転中に急行
ゾーンDが検出されると救出運転打切りタイマを急行ゾ
ーン外用のものから急行ゾーン内用のものに切り替わ
り、救出運転時間を延長することができる。
【0071】次に、本発明の第5の実施の形態のエレベ
ータの停電時救出運転制御装置を図11および図12に
基づいて説明する。図11に示すように、第5の実施の
形態の特徴は救出運転速度パターンVTに対するフィー
ドバック信号VS(かご速度)に関する過速度設定レベ
ルを通常速度区間と急行ゾーンとで区別し、それぞれO
S1,OS2の過速度設定レベルを設け、急行ゾーン外
での通常救出速度V1に対して過速度設定レベルOS1
を超えないように速度制御し、急行ゾーン内での高速救
出速度V3に対して過速度設定レベルOS2を超えない
ように速度制御する点にある。
【0072】図12はこのような救出運転速度パターン
に基づくフィードバック制御を実行する救出運転制御装
置の回路構成を示している。この救出運転制御装置は、
ORゲート120と、可変抵抗121,127と、抵抗
122,123,124と、コンパレータ(反転)12
5と、負極性の信号を出力する絶対値増幅器126から
構成されていて、第1〜第4のいずれかの実施の形態に
おける救出運転速度変更回路から救出速度指令信号S1
〜S3を入力し、またかご速度センサ(図示せず)から
かご速度VSを入力し、次のように動作する。
【0073】急行ゾーンD内の高速救出速度指令S1が
入力されると、VOS2=OS2で設定された電圧と救
出運転によるかご速度VSの絶対値信号とを比較し、か
ご速度VSが設定レベルOS2よりも高くなるとコンパ
レータ125の出力が“L”から“H”に反転し、過速
度OSを検出する。救出運転により急行ゾーン外に移動
し、通常救出速度指令S2がオンするか、若しくはドア
ゾーンB内に入って着床速度指令S3がオンした時に
は、ORゲート120の出力が“H”となり、VOS1
=OS1に電圧設定レベルが変更され、救出運転速度V
1に見合った過速度監視を行い、かご速度VSが設定レ
ベルOS1よりも高くなるとコンパレータ125の出力
が“L”から“H”に反転し、過速度OSを検出する。
【0074】この第5の実施の形態による過速度監視を
行うことによって、停電時救出運転中、かご位置が急行
ゾーン内か急行ゾーン外であるかによって過速度検出レ
ベルを切り替えて過速度監視ができる。
【0075】次に、本発明の第6の実施の形態を図13
に基づいて説明する。図13において、Pは停電発生に
よってかごが停止した位置を示している。いま、図13
に示すようにかごがドアゾーンBの領域内で、かつ着床
ゾーンAの領域外に停止している場合、従来であればか
ご積載条件を無視して着床レベルまでUP方向に救出運
転していたが、本実施の形態では積載条件を勘案して回
生方向に、つまり、この場合にはDN方向に救出運転す
る。これによって、救出運転の全速度モードを回生モー
ドで運転することができるようになり、停電時電源バッ
クアップバッテリの容量を小さなものとすることができ
る。
【0076】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、停電が発生し
て救出運転している時に不停止階の急行ゾーンを通過す
るようになれば、この急行ゾーンを通過するまでの間は
通常の救出運転速度である第1の停電時救出速度よりも
速い第2の停電時救出速度でエレベータを運転し、急行
ゾーンを通過した後に通常の停電時救出速度に戻して救
出運転し、最寄り階にレベル着床することができ、長い
急行ゾーンがあっても停電時救出運転時間を従来よりも
短くし、しかも最寄り階にはレベル着床することができ
る。
【0077】請求項2〜請求項4の発明によれば、急行
ゾーン存在中であることを確実に検出して高速の救出運
転速度でエレベータに急行ゾーンを通過させ、急行ゾー
ン外の最寄り階にレベル着床させる停電時救出運転制御
ができる。
【0078】請求項5の発明によれば、電源バックアッ
プバッテリの容量により停電時救出運転を打ち切る必要
が発生しても、急行ゾーンの内外で打切りタイマのカウ
ントアップ時間を異ならせることにより、特に急行ゾー
ンを救出運転中に運転打切りが発生しないように配慮す
ることができる。
【0079】請求項6の発明によれば、停電時の救出運
転を回生方向に行うことにより、停電バックアップ電源
用のバッテリとして容量の比較的小さなものが採用でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のエレベータ走行路
の急行ゾーンと各階停止ゾーンとの配置関係を示す説明
図、及びドアゾーン、着床ゾーン及び急行ゾーンの関係
を示す説明図。
【図2】上記の第1の実施の形態の停電時救出運転速度
パターンを示す説明図。
【図3】上記の第1の実施の形態の救出運転速度パター
ン発生回路の回路図。
【図4】上記の第1の実施の形態の救出運転速度変更回
路の回路図。
【図5】本発明の第2の実施の形態の救出運転速度変更
回路の回路図。
【図6】上記の第2の実施の形態の停電時救出運転速度
パターンを示す説明図。
【図7】本発明の第3の実施の形態の運転方向保持回路
の回路図。
【図8】上記の第3の実施の形態のかご位置保持回路の
回路図。
【図9】上記の第3の実施の形態の救出運転速度変更回
路の回路図。
【図10】本発明の第4の実施の形態の回路図。
【図11】本発明の第5の実施の形態の救出運転速度パ
ターンと過速度線との関係を示すグラフ。
【図12】上記の第5の実施の形態の過速度設定回路の
回路図。
【図13】本発明の第6の実施の形態の動作を示す説明
図。
【図14】従来例のエレベータのドアゾーン及び着床ゾ
ーンとリミットスイッチの位置関係を示す説明図。
【図15】従来例の停電時救出運転速度パターンの説明
図。
【符号の説明】
A 着床ゾーン B ドアゾーン C 下側各階停止ゾーン D 急行ゾーン E 上側各階停止ゾーン V1 通常救出速度 V2 着床速度 V3 高速救出速度 13 急行ゾーン下側リミットスイッチ 14 急行ゾーン上側リミットスイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不停止階の急行ゾーンを有するエレベー
    タの停電時救出運転制御装置において、 前記エレベータの急行ゾーン存在中を検出する急行ゾー
    ン存在検出手段と、 停電が発生した時に、前記急行ゾーン存在検出手段が前
    記エレベータの急行ゾーン存在中を検出しない場合に、
    前記エレベータを最寄り階に第1の停電時救出速度で運
    転して停止する通常救出運転手段と、 停電が発生した時に、前記急行ゾーン存在検出手段が前
    記エレベータの急行ゾーン存在中を検出した場合に、当
    該急行ゾーン存在中を検出しなくなるまで前記エレベー
    タを前記第1の停電時救出速度よりも速い第2の停電時
    救出速度で運転し、当該急行ゾーン存在中を検出しなく
    なった時に前記第1の停電時救出速度で運転して前記最
    寄り階に停止する急行ゾーン通過救出運転手段とを備え
    て成るエレベータの停電時救出運転制御装置。
  2. 【請求項2】 前記急行ゾーン存在中検出手段として、
    エレベータ走行路上の前記急行ゾーンの最下点近くと最
    上点近くに前記エレベータの通過を検出する急行ゾーン
    端リミットスイッチを設置し、 前記急行ゾーン通過救出運転手段は、前記エレベータが
    上昇運転中で前記最下点近くの急行ゾーン端リミットス
    イッチのみが当該エレベータの通過を検出している時に
    は前記最上点近くの急行ゾーン端リミットスイッチが当
    該エレベータの通過を検出するまで前記第2の停電時救
    出速度で運転し、前記エレベータが下降運転中で前記最
    上点近くの急行ゾーン端リミットスイッチのみが当該エ
    レベータの通過を検出している時には前記最下点近くの
    急行ゾーン端リミットスイッチが当該エレベータの通過
    を検出するまで前記第2の停電時救出速度で運転するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のエレベータの停電時救
    出運転制御装置。
  3. 【請求項3】 前記エレベータの前記通常救出運転手段
    による救出運転が開始された時にカウントを開始し、前
    記通常救出速度での通常救出運転が所定時間以上継続さ
    れるとカウントアップするタイマを備え、 前記急行ゾーン存在中検出手段として、エレベータ走行
    路上の前記急行ゾーンの最下点近くと最上点近くとに設
    置された前記エレベータの通過を検出する急行ゾーン通
    過リミットスイッチを備え、 前記通常救出運転手段は、停電発生時に前記急行ゾーン
    通過救出運転手段に優先して前記第1の停電時救出速度
    で前記エレベータの救出運転を開始し、 前記急行ゾーン通過救出運転手段は、前記タイマがカウ
    ントアップした時に前記第2の停電時救出速度で前記エ
    レベータの救出運転を開始し、前記急行ゾーンの最下点
    若しくは最上点の近くの急行ゾーン通過リミットスイッ
    チが当該エレベータの通過を検出した時に前記通常救出
    運転手段による救出運転に切り替えることを特徴とする
    請求項1に記載のエレベータの停電時救出運転制御装
    置。
  4. 【請求項4】 不停止階の急行ゾーンを有するエレベー
    タの停電時救出運転制御装置において、 停電発生時のエレベータの位置を保持するエレベータ位
    置保持手段と、 エレベータ走行路上の前記急行ゾーンの最下点近くと最
    上点近くとに設置され、前記エレベータの通過を検出す
    る急行ゾーン通過リミットスイッチと、 停電発生時に、前記エレベータを第1の停電時救出速度
    で運転して最寄り階に停止する通常救出運転手段と、 停電発生時に、前記第1の停電時救出速度よりも速い第
    2の停電時救出速度で運転し、前記急行ゾーンの最下点
    若しくは最上点近くの急行ゾーン通過リミットスイッチ
    が作動した時に前記第1の停電時救出速度に切り替えて
    運転して前記最寄り階に停止する急行ゾーン通過救出運
    転手段と、 停電発生時に、前記エレベータ位置保持手段によるエレ
    ベータの位置に基づき、エレベータが急行ゾーン内に存
    在する場合には前記急行ゾーン通過救出運転手段に救出
    運転を行わせ、エレベータが急行ゾーン外に存在する場
    合には前記通常救出運転手段に救出運転を行わせる救出
    運転選択手段とを備えて成るエレベータの停電時救出運
    転制御装置。
  5. 【請求項5】 前記通常救出運転手段による救出運転時
    間をカウントし、第1の所定時間が経過した時に当該救
    出運転を打ち切る通常救出運転打切りタイマと、前記急
    行ゾーン通過救出運転手段による救出運転時間をカウン
    トし、第2の所定時間が経過した時に当該救出運転を打
    ち切る急行ゾーン通過救出運転打切りタイマと、前記通
    常救出運転手段による救出運転の際に前記通常救出運転
    打切りタイマを起動し、前記急行ゾーン通過救出運転手
    段による救出運転の際に前記急行ゾーン通過救出運転打
    切りタイマを起動するタイマ切替手段とを備えて成る請
    求項1〜4のいずれかに記載のエレベータの停電時救出
    運転制御装置。
  6. 【請求項6】 停電発生時に、前記通常救出運転手段と
    前記急行ゾーン通過救出運転手段とに常に回生方向の運
    転指令を与える回生運転指令手段を備えて成る請求項1
    〜5のいずれかに記載のエレベータの停電時救出運転制
    御装置。
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