JPH1148299A - 射出成形機の加熱装置保護方法 - Google Patents

射出成形機の加熱装置保護方法

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Publication number
JPH1148299A
JPH1148299A JP21985297A JP21985297A JPH1148299A JP H1148299 A JPH1148299 A JP H1148299A JP 21985297 A JP21985297 A JP 21985297A JP 21985297 A JP21985297 A JP 21985297A JP H1148299 A JPH1148299 A JP H1148299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
screw
heating
heating cylinder
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP21985297A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Koyama
洋典 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiki Seisakusho KK
Original Assignee
Meiki Seisakusho KK
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Publication date
Application filed by Meiki Seisakusho KK filed Critical Meiki Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱筒の昇温完了後に起動する冷間起動防止
タイマは、その設定時間が長く、該タイマの計時完了ま
で成形作業が禁止されているので、生産を阻害するとと
もに無駄な電力消費となる。 【解決手段】 スクリュを加熱筒内の最前端に位置せし
めて加熱筒温度を降温し、加熱筒の全てのゾーンもしく
は昇温の最も遅いゾーンの温度が所定値に昇温したと
き、スクリュを所定の微低速回転数で所定時間回転させ
て、スクリュの偏加熱による反りに基づく加熱装置の損
傷を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】射出成形機の加熱筒温度の昇
温後の可塑化運転におけるスクリュや加熱筒の噛り・摩
耗を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機には冷間起動防止装置
を備えて、加熱筒の最も昇温の遅いゾーンの温度が設定
値に到達後、タイマを計数開始し、該タイマの設定時間
経過後でなければスクリュ回転、スクリュ前進およびス
クリュ後退が出来ないようにして、スクリュの噛りやス
クリュヘッドの切損を防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記冷
間起動防止装置におけるタイマの設定時間は、中小型の
射出成形機においては10〜30分程度であるが、大型
射出成形機においては1時間以上も要する場合がある。
このタイマ設定時間中は全くの無駄時間であるとともに
ヒータの電力消費も無視出来ない。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、スクリュを加熱
筒内の最前端に位置せしめて加熱筒温度を降温し、加熱
筒の全てのゾーンもしくは昇温の最も遅いゾーンの温度
が所定値に昇温したとき、スクリュを所定の微低速回転
数で所定時間回転させて、スクリュの偏加熱による反り
に基づく加熱装置の噛りや摩耗を防止するようにしたの
である。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明の保護方法を実施す
る加熱装置19とそれを制御する制御装置17および温
調装置13〜16の相互接続を示す図面である。図2は
加熱筒2に嵌挿したスクリュ1の昇温前または昇温後充
分時間を経た状態を誇張して示した図面である。図2に
おいては加熱筒2の自重による反りはないものとすれ
ば、スクリュ1の下部はその自重によって加熱筒2の内
孔の底に一様に接しており、スクリュ1の上部は加熱筒
2とのクリアランスを有している。この状態から温調装
置13、14、15、16を通電状態にして、電源18
からの電流をヒータ4、5、6、7にそれぞれ導いて加
熱筒を昇温する。温調装置13、14、15、16は加
熱筒の適切に区分された各ゾーンに応じた温度設定値を
有しており、該温調装置は各ゾーンに設けたサーモカッ
プル8、9、10、11の温度が前記温度設定値に一致
するようにヒータ電力をフィードバック制御するのであ
る。なお、3は加熱筒2の先端に螺設し、図示しない金
型に当接するノズルである。
【0006】成形作業が終了したときには、スクリュ1
を回転、前進もしくは後退させて、スクリュ1の溝とス
クリュ1の前方に残留した溶融樹脂をノズル3から排出
するパージ作業をした後、スクリュ1を前進させ、スク
リュ1を加熱筒内の最前端に位置せしめて加熱筒温度を
降温させる。この一連の作業は次の成形作業を安全かつ
迅速に再開するために必須である。そして、再度射出成
形機を運転するため加熱筒温度を昇温するに際し、加熱
筒温度が上昇するに伴って、スクリュ1も昇温するがス
クリュ1の下部が加熱筒2の内孔の底に接しているの
で、スクリュ1はその下部の温度が先に上昇して、上部
より熱膨張が大きくなるため、図3に示すように上方に
凹に反るのである。そのため、もしこの状態において成
形時の50rpm以上の比較的高速の回転数でスクリュ
1を回転させると、スクリュ1の中央部は加熱筒2の内
壁に強く押圧されていて、しかもパージ後のため潤滑剤
となる溶融樹脂が不足しているので、この部分での異常
摩耗や噛りが惹起されるのである。
【0007】このようなスクリュ1の反りは、冷間起動
防止のタイマ設定時間を充分に経過すれば、スクリュ1
の上部・下部の温度がほぼ均一となり、軽減される。し
かし、特に反りが問題となる大型射出成形機においては
前記時間は数時間も要することがあり、時間と電力の損
失が大きく、スクリュ1の温度が完全に安定するまで待
たずに成形運転を開始すると、前記摩耗や噛りを引き起
こしたのである。
【0008】本発明に係る方法においては、前記温調装
置13、14、15、16からそれぞれの検出温度が設
定値に達した信号を制御装置17へ出力し、制御装置1
7はその信号を演算処理する。即ち、すべての温度ゾー
ンの温度が設定値に達したときかまたは何れかのゾーン
を特定して最も昇温が遅いゾーンの温度がその設定値に
達したとき、制御装置17はスクリュ1の回転駆動装置
12を所定の微低速で回転させるような信号を出力する
とともに回転時間タイマを計時開始し、該回転時間タイ
マの所定設定時間中出力する。これらの所定微低速値お
よび所定時間値は予め制御装置17に入力しておく。該
微低速値は5〜10rpmが好ましく、所定時間は従来
の冷間起動防止装置のタイマ設定値より短くすることが
出来る。なお、昇温開始から回転時間タイマの計時開始
まではスクリュ1の回転、前進および後退作動を禁止
し、その後回転時間タイマの計時完了までは、スクリュ
1の前進および後退作動は禁止するよう、制御装置17
においてインターロックが設けられている。図4は上記
本発明の方法を示す流れ図である。
【0009】
【発明の効果】このように微低速でスクリュ1を回転さ
せることにより、スクリュ1が加熱筒2から受ける熱量
をスクリュ1の全周にわたって均一かつ迅速に伝導する
ことが出来るので、スクリュ1が反らず、スクリュ1や
加熱筒2の摩耗・噛りを従来よりも短時間で防止するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する加熱装置とそれを制御する制
御装置および温調装置の相互接続を示す図面である。
【図2】加熱筒に嵌挿したスクリュの昇温前または昇温
後充分時間を経た状態を誇張して示した部分断面図であ
る。
【図3】加熱筒に嵌挿したスクリュの昇温時、加熱筒が
設定温度に到達したときの状態を誇張して示した部分断
面図である。
【図4】本発明の保護方法を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 スクリュ 2 加熱筒 3 ノズル 4、5、6、7 ヒータ 8、9、10、11 サーモカップル 12 回転駆動装置 13、14、15、16 温調装置 17 制御装置 18 電源 19 加熱装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリュを加熱筒内の最前端に位置せし
    めて加熱筒温度を降温し、加熱筒の全てのゾーンもしく
    は昇温の最も遅いゾーンの温度が所定値に昇温したと
    き、スクリュを所定の微低速回転数で所定時間回転させ
    て、スクリュの偏加熱による反りに基づく加熱装置の損
    傷を防止する保護方法。
  2. 【請求項2】 前記所定微低速回転数が5から10rp
    mの範囲であり、かつ前記所定時間が冷間起動防止装置
    のタイマ設定時間より短いことを特徴とする請求項1に
    記載の加熱装置保護方法。
JP21985297A 1997-07-30 1997-07-30 射出成形機の加熱装置保護方法 Pending JPH1148299A (ja)

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JP21985297A JPH1148299A (ja) 1997-07-30 1997-07-30 射出成形機の加熱装置保護方法

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JP21985297A JPH1148299A (ja) 1997-07-30 1997-07-30 射出成形機の加熱装置保護方法

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JPH1148299A true JPH1148299A (ja) 1999-02-23

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