JPH1148227A - コンクリート製品の型枠 - Google Patents
コンクリート製品の型枠Info
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- JPH1148227A JPH1148227A JP21300997A JP21300997A JPH1148227A JP H1148227 A JPH1148227 A JP H1148227A JP 21300997 A JP21300997 A JP 21300997A JP 21300997 A JP21300997 A JP 21300997A JP H1148227 A JPH1148227 A JP H1148227A
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- Japan
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- concrete
- insert
- pin
- mounting hole
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インサートなどのコンクリート埋設物をコン
クリートの打設時に脱落したり位置ずれしたりしないよ
う型枠の所定位置に堅固に固定できるようにする。 【構成】 コンクリート製品1を成形する型枠2,3の
うち、内型となる型枠3にコンクリート埋設物としての
インサート4とその保持具5を固定する取付孔10を設
ける。取付孔10は保持具5に突設したピン7が遊挿さ
れる大口部11と該大口部に連続して形成した小口部1
2を有し、このうち小口部12に大口部11よりピン7
が圧入される。従って、保持具5が型枠3の所定位置に
堅固に固定され、インサート4もその保持具5を介して
堅固に固定されるようになる。
クリートの打設時に脱落したり位置ずれしたりしないよ
う型枠の所定位置に堅固に固定できるようにする。 【構成】 コンクリート製品1を成形する型枠2,3の
うち、内型となる型枠3にコンクリート埋設物としての
インサート4とその保持具5を固定する取付孔10を設
ける。取付孔10は保持具5に突設したピン7が遊挿さ
れる大口部11と該大口部に連続して形成した小口部1
2を有し、このうち小口部12に大口部11よりピン7
が圧入される。従って、保持具5が型枠3の所定位置に
堅固に固定され、インサート4もその保持具5を介して
堅固に固定されるようになる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート製品の
成形に用いられる型枠に関し、詳細にはコンクリート製
品の成形に際してコンクリート中にインサートなどを埋
設するとき、それらコンクリート埋設物を予め所定位置
に固定できるようにした型枠に関する。
成形に用いられる型枠に関し、詳細にはコンクリート製
品の成形に際してコンクリート中にインサートなどを埋
設するとき、それらコンクリート埋設物を予め所定位置
に固定できるようにした型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インサートをコンクリート中に埋
設する場合には、その成形用の型枠にインサートの取付
孔を穿設し、コンクリートの注入側でインサートの一端
面を取付孔に向かい合わせ、その逆側から取付孔を通じ
てインサートのねじ孔にボルトをねじ込んで固定し、そ
の後で型枠中にコンクリートを注入していた。
設する場合には、その成形用の型枠にインサートの取付
孔を穿設し、コンクリートの注入側でインサートの一端
面を取付孔に向かい合わせ、その逆側から取付孔を通じ
てインサートのねじ孔にボルトをねじ込んで固定し、そ
の後で型枠中にコンクリートを注入していた。
【0003】ところが、そのような方法によると、一箇
所ずつねじ止めするので作業効率が悪く、しかも脱型時
にはボルトを一つずつ取り外さなければならないという
煩わしさがあった。
所ずつねじ止めするので作業効率が悪く、しかも脱型時
にはボルトを一つずつ取り外さなければならないという
煩わしさがあった。
【0004】そこで、特開平7−171820号、同2
24466号、同232314号のように、ねじ止めを
不要にしたインサートの保持具が提供されている。その
種の保持具はインサートを保持したままコンクリートに
埋設されるものであり、インサートを取り付ける筒状の
本体部を有し、その一端側には型枠の取付孔に挿入する
ピンが突設されている。
24466号、同232314号のように、ねじ止めを
不要にしたインサートの保持具が提供されている。その
種の保持具はインサートを保持したままコンクリートに
埋設されるものであり、インサートを取り付ける筒状の
本体部を有し、その一端側には型枠の取付孔に挿入する
ピンが突設されている。
【0005】そして、この保持具によれば、ピンを取付
孔に挿入してインサートを該保持具を介して型枠の所定
位置に固定し、脱型時には本体部をコンクリート中に残
してピンを型枠の剪断力にて根元から破断することがで
きる。なお、保持具はピンを含めて全体を合成樹脂製に
してピンを破断しやすい小径に形成している。
孔に挿入してインサートを該保持具を介して型枠の所定
位置に固定し、脱型時には本体部をコンクリート中に残
してピンを型枠の剪断力にて根元から破断することがで
きる。なお、保持具はピンを含めて全体を合成樹脂製に
してピンを破断しやすい小径に形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、保持具
の中にはピンの数が少なかったり、取付孔との嵌め合わ
せが不適切であることにより、コンクリートの注入時に
その衝撃で型枠より脱落してしまう危険性の高いものが
あった。また、脱落しないまでも本体部の一端面が型枠
から離隔して本体部よりインサートのねじ孔に通じる経
路がコンクリートにて閉ざされたり、本体部が傾斜状態
のまま埋設されてインサートによる物品の取付が不適切
になる畏れもあった。
の中にはピンの数が少なかったり、取付孔との嵌め合わ
せが不適切であることにより、コンクリートの注入時に
その衝撃で型枠より脱落してしまう危険性の高いものが
あった。また、脱落しないまでも本体部の一端面が型枠
から離隔して本体部よりインサートのねじ孔に通じる経
路がコンクリートにて閉ざされたり、本体部が傾斜状態
のまま埋設されてインサートによる物品の取付が不適切
になる畏れもあった。
【0007】そこで、本発明はインサートやその保持具
などのコンクリート埋設物をコンクリートの打設時に脱
落したり位置ずれしたりしないよう型枠の所定位置に堅
固に固定できるようにすることを目的としている。
などのコンクリート埋設物をコンクリートの打設時に脱
落したり位置ずれしたりしないよう型枠の所定位置に堅
固に固定できるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するため、コンクリート埋設物を所定位置に固定する
ための取付孔を有し、その取付孔に前記コンクリート埋
設物に設けたピンが挿入されるようにしたコンクリート
製品の型枠において、前記取付孔を前記ピンが遊挿する
大口部と該大口部に連続して形成した小口部とを有する
非円形状にして、その小口部に前記大口部よりピンが圧
入されるようにしたことを特徴とするコンクリート製品
の型枠を提供するものである。
成するため、コンクリート埋設物を所定位置に固定する
ための取付孔を有し、その取付孔に前記コンクリート埋
設物に設けたピンが挿入されるようにしたコンクリート
製品の型枠において、前記取付孔を前記ピンが遊挿する
大口部と該大口部に連続して形成した小口部とを有する
非円形状にして、その小口部に前記大口部よりピンが圧
入されるようにしたことを特徴とするコンクリート製品
の型枠を提供するものである。
【0009】特に、本発明ではより好適な取付孔とし
て、大口部と小口部が該小口部より幅の狭い偏狭部を介
して連通するようにしている。
て、大口部と小口部が該小口部より幅の狭い偏狭部を介
して連通するようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。先ず、図1はコンクリート
製品の成形例を示す。図1において、1は例えば凹字形
に成形したコンクリート製品であり、このコンクリート
製品1は型枠2,3で区分される領域中にコンクリート
を注入することにより成形される。
に基づいて詳細に説明する。先ず、図1はコンクリート
製品の成形例を示す。図1において、1は例えば凹字形
に成形したコンクリート製品であり、このコンクリート
製品1は型枠2,3で区分される領域中にコンクリート
を注入することにより成形される。
【0011】特に、コンクリート製品1にはインサート
4が埋設され、そのインサート4を用いてコンクリート
製品1の内部に図示せぬ踏み台や棚などを設置すること
ができる。例えば、コンクリート製品1を地中に埋設し
てその内部にケーブルその他の配線を通すとき、インサ
ート4を用いて設置した棚上に配線を載せてその浸水を
防止することができる。
4が埋設され、そのインサート4を用いてコンクリート
製品1の内部に図示せぬ踏み台や棚などを設置すること
ができる。例えば、コンクリート製品1を地中に埋設し
てその内部にケーブルその他の配線を通すとき、インサ
ート4を用いて設置した棚上に配線を載せてその浸水を
防止することができる。
【0012】5はインサートの保持具であり、この保持
具は型枠2,3の内側でその一方または双方(本例では
内型となる型枠3の内面)の所定位置に予め固定されて
インサート4を所定位置に保持するものである。その種
のインサート保持具5には種々の形態があるが、その一
例を図2に示す。
具は型枠2,3の内側でその一方または双方(本例では
内型となる型枠3の内面)の所定位置に予め固定されて
インサート4を所定位置に保持するものである。その種
のインサート保持具5には種々の形態があるが、その一
例を図2に示す。
【0013】図2で明らかなように、保持具5は一端に
鍔6Aを形成した円筒状の本体部6と、その本体部6の
逆側に向けて鍔6Aの一端面に突設したピン7とを一体
に形成して成る。このうち、本体部6はインサート4の
外径にほぼ等しい内径にして鍔6A寄りの一端側を薄膜
8で密閉し、他端側からインサート4をその内部に導入
して保持できるようにしてある。ここで、インサート4
はねじ孔9を有する筒状部品であり、その一端は密閉状
態の頭部4Aにして他端側が保持具の本体部6に嵌合さ
れる。
鍔6Aを形成した円筒状の本体部6と、その本体部6の
逆側に向けて鍔6Aの一端面に突設したピン7とを一体
に形成して成る。このうち、本体部6はインサート4の
外径にほぼ等しい内径にして鍔6A寄りの一端側を薄膜
8で密閉し、他端側からインサート4をその内部に導入
して保持できるようにしてある。ここで、インサート4
はねじ孔9を有する筒状部品であり、その一端は密閉状
態の頭部4Aにして他端側が保持具の本体部6に嵌合さ
れる。
【0014】一方、ピン7は鍔6Aの周縁3箇所に一定
の間隔で設けられる。その長さは5〜10mm,軸径は
2〜6mmと小さく、比較的小さな剪断力にて根元から
破断することができる。なお、保持具5は全体をポリエ
チレンなどの軟質な合成樹脂を射出成形するなどして形
成しているので、ピン7が破断しやすく且つ低廉なコス
トで製造できる。ここで、ピン7の根元でその外周に切
断用の溝を形成することが望ましい。
の間隔で設けられる。その長さは5〜10mm,軸径は
2〜6mmと小さく、比較的小さな剪断力にて根元から
破断することができる。なお、保持具5は全体をポリエ
チレンなどの軟質な合成樹脂を射出成形するなどして形
成しているので、ピン7が破断しやすく且つ低廉なコス
トで製造できる。ここで、ピン7の根元でその外周に切
断用の溝を形成することが望ましい。
【0015】次に、図3により保持具を型枠に取り付け
る方法を説明する。この図に示すように、型枠3には保
持具のピン7に対応して取付孔10が穿設してある。そ
して、その取付孔10にピン7を挿入することにより、
保持具5を鍔6Aの一端面が型枠3の内面に密着する状
態にして固定するのである。従って、インサート4もそ
の保持具5を介して型枠3の所定位置に固定されること
になる。そこで、型枠3の内側にコンクリートが打設さ
れる。一定時間放置してコンクリートが固化すると、型
枠3が工具を用いるなどして引き抜かれるが、この時そ
の剪断力によりピン7が破断して、保持具の本体部6だ
けがコンクリートの中に埋設されることになる。
る方法を説明する。この図に示すように、型枠3には保
持具のピン7に対応して取付孔10が穿設してある。そ
して、その取付孔10にピン7を挿入することにより、
保持具5を鍔6Aの一端面が型枠3の内面に密着する状
態にして固定するのである。従って、インサート4もそ
の保持具5を介して型枠3の所定位置に固定されること
になる。そこで、型枠3の内側にコンクリートが打設さ
れる。一定時間放置してコンクリートが固化すると、型
枠3が工具を用いるなどして引き抜かれるが、この時そ
の剪断力によりピン7が破断して、保持具の本体部6だ
けがコンクリートの中に埋設されることになる。
【0016】その状態を図4に示す。この図で明らかに
するように、脱型時にはコンクリート製品1よりピン7
が突出せず破断され、本体部6だけが鍔6Aの一端面を
コンクリートより表出した状態で埋設されることにな
る。そして、このとき保持具の本体部6やインサート4
はコンクリートと一体化して動きが完全に抑えられてい
る。ここで、コンクリート製品1の内部に棚などを設置
するときには、その設置用のねじ軸Nで薄膜8を突き破
るなどしてからその先端をインサート4にねじ込むよう
にする。
するように、脱型時にはコンクリート製品1よりピン7
が突出せず破断され、本体部6だけが鍔6Aの一端面を
コンクリートより表出した状態で埋設されることにな
る。そして、このとき保持具の本体部6やインサート4
はコンクリートと一体化して動きが完全に抑えられてい
る。ここで、コンクリート製品1の内部に棚などを設置
するときには、その設置用のねじ軸Nで薄膜8を突き破
るなどしてからその先端をインサート4にねじ込むよう
にする。
【0017】なお、薄膜8は0.1〜1mm程度と薄く
容易に突き破ることができ、しかもその残片がねじ軸N
の周囲を封止するようなシール性をもつため鉄その他の
金属部品で成るインサート4の腐食を防止することもで
きる。また、使用しないインサート4は薄膜8をそのま
ま破断せず残すことにより腐食の進行を防止できる。
容易に突き破ることができ、しかもその残片がねじ軸N
の周囲を封止するようなシール性をもつため鉄その他の
金属部品で成るインサート4の腐食を防止することもで
きる。また、使用しないインサート4は薄膜8をそのま
ま破断せず残すことにより腐食の進行を防止できる。
【0018】ここで、図5に保持具が固定される型枠を
部分的に破断して示す。この図に示すように、取付孔1
0は保持具のピン7に対応して3つ一組として三角形状
に配設される。各取付孔10は後述する大口部11と該
大口部より同方向に延びる小口部12とを有する非円形
状であり、その各取付孔10にピン7が個別に挿入され
るようにしてある。このうち、一つの取付孔10を図6
に拡大して示す。
部分的に破断して示す。この図に示すように、取付孔1
0は保持具のピン7に対応して3つ一組として三角形状
に配設される。各取付孔10は後述する大口部11と該
大口部より同方向に延びる小口部12とを有する非円形
状であり、その各取付孔10にピン7が個別に挿入され
るようにしてある。このうち、一つの取付孔10を図6
に拡大して示す。
【0019】図6で明確にしているように、取付孔10
はピン7が遊挿される大口部11と該大口部に連続して
形成した小口部12を有する瓢箪形であり、大口部11
より小口部12に向けてピン7が圧入されるようにして
ある。
はピン7が遊挿される大口部11と該大口部に連続して
形成した小口部12を有する瓢箪形であり、大口部11
より小口部12に向けてピン7が圧入されるようにして
ある。
【0020】ここで、ピン7は例えば4枚のブレードが
直角に交わる十字形状の断面を有するが、大口部11は
そのブレードの各頂部に接する外接円の直径より1〜1
00%大きな直径の円弧をもつ孔にして、その内部にピ
ン7が遊挿されるようにしている。例えば、ピン7を5
mmの直径(ピンが非円形であるときはその外接円直
径)にして、大口部11は5.05〜10mm(好まし
くは7〜8mm)の直径をもつドリルにて穿孔される。
直角に交わる十字形状の断面を有するが、大口部11は
そのブレードの各頂部に接する外接円の直径より1〜1
00%大きな直径の円弧をもつ孔にして、その内部にピ
ン7が遊挿されるようにしている。例えば、ピン7を5
mmの直径(ピンが非円形であるときはその外接円直
径)にして、大口部11は5.05〜10mm(好まし
くは7〜8mm)の直径をもつドリルにて穿孔される。
【0021】一方、小口部12はピン7の直径より0.
1〜10%小さな直径の円弧をもつ孔にして、その内部
にピン7が圧入されるようにしている。例えば、ピン7
を5mmの直径にして、小口部12は4.95〜4.5
mmのドリルにて大口部11に連続して穿孔される。
1〜10%小さな直径の円弧をもつ孔にして、その内部
にピン7が圧入されるようにしている。例えば、ピン7
を5mmの直径にして、小口部12は4.95〜4.5
mmのドリルにて大口部11に連続して穿孔される。
【0022】このような取付孔10によれば、大口部1
1より小口部12に向けてピン7を押し込むと該ピン7
が変形しつつ小口部12に圧入して支持されるため、注
入中のコンクリートによる衝撃その他で保持具5が脱落
したり型枠3より離隔したりすることがなく、これを安
定状態に保つことができる。なお、取付孔10の形状は
図示するものに限らず例えば小口部12を大口部11に
連なる方形状にして、全体として鍵穴形状にするなど種
々の形態があるが、図6のように大口部11と小口部1
2の連通部分には小口部12の幅tより狭い偏狭部13
を形成することが望ましい。このような取付孔10にす
ると、ピン7が偏狭部13で変形されつつ小口部12に
圧入し、小口部12の中である程度まで復元してブレー
ドが偏狭部13に係止するようになるので保持具5をよ
り堅固に固定することができる。
1より小口部12に向けてピン7を押し込むと該ピン7
が変形しつつ小口部12に圧入して支持されるため、注
入中のコンクリートによる衝撃その他で保持具5が脱落
したり型枠3より離隔したりすることがなく、これを安
定状態に保つことができる。なお、取付孔10の形状は
図示するものに限らず例えば小口部12を大口部11に
連なる方形状にして、全体として鍵穴形状にするなど種
々の形態があるが、図6のように大口部11と小口部1
2の連通部分には小口部12の幅tより狭い偏狭部13
を形成することが望ましい。このような取付孔10にす
ると、ピン7が偏狭部13で変形されつつ小口部12に
圧入し、小口部12の中である程度まで復元してブレー
ドが偏狭部13に係止するようになるので保持具5をよ
り堅固に固定することができる。
【0023】ここで、取付孔10の形成例として、上述
のように大口部11と小口部12をドリルなどにて個別
に形成せず、取付孔10の形状にした打ち抜き型にてプ
レス加工することもできる。また、取付孔10は鉛直方
向や水平方向などに向けて形成できるが、上方より注入
されるコンクリートに対抗するには大口部11より小口
部12を水平方向に延ばして形成すると良い。なお、上
記例では取付孔10を穿設した型枠3でコンクリート埋
設物としてのインサート4、及びその保持具5を固定で
きるようにしているが、本願の型枠3によれば、それら
に限らず種々のコンクリート埋設物を固定することがで
きる。
のように大口部11と小口部12をドリルなどにて個別
に形成せず、取付孔10の形状にした打ち抜き型にてプ
レス加工することもできる。また、取付孔10は鉛直方
向や水平方向などに向けて形成できるが、上方より注入
されるコンクリートに対抗するには大口部11より小口
部12を水平方向に延ばして形成すると良い。なお、上
記例では取付孔10を穿設した型枠3でコンクリート埋
設物としてのインサート4、及びその保持具5を固定で
きるようにしているが、本願の型枠3によれば、それら
に限らず種々のコンクリート埋設物を固定することがで
きる。
【0024】図7はコンクリート埋設物として、道路用
光反射器を用いた例である。この光反射器15は主とし
て車両に走行域を明示するものであり、コンクリートに
埋設されるケース本体16と、このケース本体に取り付
けられる図示せぬ反射板で構成される。ケース本体16
は凹字形の断面をもつ合成樹脂製の方形状にして凹部1
6Aの周縁角部にピン17が突設され、その凹部16A
の中に反射板が嵌合して固定されるようにしてある。
光反射器を用いた例である。この光反射器15は主とし
て車両に走行域を明示するものであり、コンクリートに
埋設されるケース本体16と、このケース本体に取り付
けられる図示せぬ反射板で構成される。ケース本体16
は凹字形の断面をもつ合成樹脂製の方形状にして凹部1
6Aの周縁角部にピン17が突設され、その凹部16A
の中に反射板が嵌合して固定されるようにしてある。
【0025】このように構成される光反射器15は、型
枠3の取付孔10にピン17を挿入して固定され、この
とき凹部16Aの開口側の周縁が本願型枠3の内面に密
着される。そして、その光反射器15を固定した状態に
して、型枠3の内側にコンクリートが打設される。コン
クリート固化後の脱型時にはその剪断力にてピン17が
破断され、成形されたコンクリート製品21より凹部1
6Aが表出する状態でケース本体16がコンクリートに
埋設される。凹部16Aにはケース本体16の装着時ま
たは脱型後に反射板が固定され、その反射板にて走行中
の車両の照明を反射することができる。
枠3の取付孔10にピン17を挿入して固定され、この
とき凹部16Aの開口側の周縁が本願型枠3の内面に密
着される。そして、その光反射器15を固定した状態に
して、型枠3の内側にコンクリートが打設される。コン
クリート固化後の脱型時にはその剪断力にてピン17が
破断され、成形されたコンクリート製品21より凹部1
6Aが表出する状態でケース本体16がコンクリートに
埋設される。凹部16Aにはケース本体16の装着時ま
たは脱型後に反射板が固定され、その反射板にて走行中
の車両の照明を反射することができる。
【0026】なお、その種の光反射器15を埋設するコ
ンクリート製品21は、例えば図8のように道路に沿っ
て設けられる縁石であり、型枠3は勿論そのコンクリー
ト製品21の形態を有するものになる。ここで、上述の
ような光反射器15によれば、その埋設が容易になる
上、型枠の形態自体も簡素化できる。
ンクリート製品21は、例えば図8のように道路に沿っ
て設けられる縁石であり、型枠3は勿論そのコンクリー
ト製品21の形態を有するものになる。ここで、上述の
ような光反射器15によれば、その埋設が容易になる
上、型枠の形態自体も簡素化できる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるコンクリート製品の型枠によれば、コンクリート
埋設物に設けたピンを挿入する取付孔を有して該取付孔
がピンを遊挿する大口部を形成しているので取付孔に対
するピンの挿入が容易であり、しかも大口部に連続して
ピンが圧入される小口部を形成しているから、コンクリ
ート埋設物を所定位置に堅固に固定することができてコ
ンクリートの打設時にその衝撃でコンクリート埋設物が
脱落したり型枠から離隔しない。従って、脱型したコン
クリート製品の見栄えが損なわれず、そのコンクリート
製品には埋設物としてのインサートを用いてケーブルを
載せる棚その他を適正に取り付けることができる。
かかるコンクリート製品の型枠によれば、コンクリート
埋設物に設けたピンを挿入する取付孔を有して該取付孔
がピンを遊挿する大口部を形成しているので取付孔に対
するピンの挿入が容易であり、しかも大口部に連続して
ピンが圧入される小口部を形成しているから、コンクリ
ート埋設物を所定位置に堅固に固定することができてコ
ンクリートの打設時にその衝撃でコンクリート埋設物が
脱落したり型枠から離隔しない。従って、脱型したコン
クリート製品の見栄えが損なわれず、そのコンクリート
製品には埋設物としてのインサートを用いてケーブルを
載せる棚その他を適正に取り付けることができる。
【0028】また、大口部と小口部が偏狭部を介して連
通しているため、小口部に圧入したピンがコンクリート
の衝撃その他の外圧で大口部側へ移行することが全くな
くコンクリート埋設物をより堅固に固定できる。
通しているため、小口部に圧入したピンがコンクリート
の衝撃その他の外圧で大口部側へ移行することが全くな
くコンクリート埋設物をより堅固に固定できる。
【図1】本発明に係る型枠の一例を示した断面図
【図2】コンクリート埋設物の一例としてインサートと
その保持具を部分的に破断して示した斜視図
その保持具を部分的に破断して示した斜視図
【図3】そのコンクリート埋設物を型枠に装着する状態
を示した部分断面図
を示した部分断面図
【図4】コンクリート中にコンクリート埋設物が埋設さ
れた状態を示すコンクリート製品の部分断面図
れた状態を示すコンクリート製品の部分断面図
【図5】本願にかかる型枠の要部を示す部分平面図
【図6】型枠の取付孔を示した拡大図
【図7】コンクリート埋設物として光反射器を型枠に装
着した状態を示す部分断面図
着した状態を示す部分断面図
【図8】その反射器が埋設されたコンクリート製品を示
す斜視概略図
す斜視概略図
1 コンクリート製品 2,3 型枠 4 インサート 5 インサートの保持具 6 本体部 7 ピン 10 取付孔 11 大口部 12 小口部 13 偏狭部
Claims (2)
- 【請求項1】 コンクリート埋設物を所定位置に固定す
るための取付孔を有し、その取付孔に前記コンクリート
埋設物に設けたピンが挿入されるようにしたコンクリー
ト製品の型枠において、前記取付孔を前記ピンが遊挿す
る大口部と該大口部に連続して形成した小口部とを有す
る非円形状にして、その小口部に前記大口部よりピンが
圧入されるようにしたことを特徴とするコンクリート製
品の型枠。 - 【請求項2】 大口部と小口部が該小口部より幅の狭い
偏狭部を介して連通している請求項1に記載したコンク
リート製品の型枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21300997A JPH1148227A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | コンクリート製品の型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21300997A JPH1148227A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | コンクリート製品の型枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1148227A true JPH1148227A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16631991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21300997A Pending JPH1148227A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | コンクリート製品の型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1148227A (ja) |
-
1997
- 1997-08-07 JP JP21300997A patent/JPH1148227A/ja active Pending
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