JPH1147846A - パンチング板 - Google Patents

パンチング板

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JPH1147846A
JPH1147846A JP18634798A JP18634798A JPH1147846A JP H1147846 A JPH1147846 A JP H1147846A JP 18634798 A JP18634798 A JP 18634798A JP 18634798 A JP18634798 A JP 18634798A JP H1147846 A JPH1147846 A JP H1147846A
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JP
Japan
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punch
holes
punching
pattern
punch holes
Prior art date
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Application number
JP18634798A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Fujisawa
賢一 藤沢
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KKS KK
S K K KK
Original Assignee
KKS KK
S K K KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装飾性の高いパンチング板を提供する。 【解決手段】開口の大きさが同一のパンチ孔pa,pb
を、パンチ孔pa,pbの形成されていない空白部分と
組み合わせて文字や図柄模様などを形成すべく配列する
とともに、隣接する一対の一のパンチ孔pa,paと、
該一対の一のパンチ孔pa,paの間に位置する他のパ
ンチ孔pbが任意角度の千鳥状の穿孔パターンを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装飾性の高いパンチン
グ板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属板やプラスチック板など
の被加工板を所定ピッチで搬送し、パンチを連続的にあ
るいは断続的に作動させることにより、被加工板に開け
たパンチ孔と開けられていない空白部分とによって文字
や図柄模様などを有するパンチング板が建築用材料とし
て広く提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパンチング板の文字や図柄模様などは、同一形状の
パンチ孔によって、かつ、並列なパンチ孔、すなわち、
縦横に直線的に連続するパンチ孔によって形成される関
係上、曲線部分が不自然となり、文字や図柄模様などに
制約がある他、パンチ間隔を大きく設定しなければなら
ず、小さな文字や図柄模様などを形成することができな
いという問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、曲線部分を含む文字や図柄模様などを表現
することのできる装飾性の高いパンチング板を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、開口の大きさが異なる複数種類のパンチ孔
が文字や図柄模様などを形成すべく組み合わせて配列さ
れていることを特徴とするものである。
【0006】また、請求項2記載の発明は、開口の大き
さが異なる複数種類のパンチ孔が、パンチ孔の形成され
ていない空白部分と組み合わせて文字や図柄模様などを
形成すべく配列されていることを特徴とするものであ
る。
【0007】一方、請求項4記載の発明は、開口の大き
さが同一のパンチ孔が、パンチ孔の形成されていない空
白部分と組み合わせて文字や図柄模様などを形成すべく
配列されているとともに、隣接する一対の一のパンチ孔
と、該一対の一のパンチ孔の間に位置する他のパンチ孔
が任意角度の千鳥状の穿孔パターンを形成していること
を特徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、開口の大きさが
異なる複数種類のパンチ孔を組み合わせて配列すること
により、パンチング板に形成されたパンチ孔の穿孔パタ
ーンによる文字や図柄模様などに濃淡を表現することが
できる。
【0009】また、請求項2記載の発明によれば、開口
の大きさが異なる複数種類のパンチ孔をパンチ孔が形成
されていない空白部分と組み合わせて配列することによ
り、パンチング板に形成されたパンチ孔の穿孔パターン
による文字や図柄模様などに濃淡および濃淡の変化を表
現することができる。
【0010】なお、請求項1もしくは請求項2記載の発
明において、開口の異なる複数種類のパンチ孔による穿
孔パターンを任意角度の千鳥状の穿孔パターンを形成す
るように設定すると、パンチ配列を小さくすることがで
きるとともに、パンチング板に形成されたパンチ孔の穿
孔パターンによる曲線部分を含む文字や図柄模様などを
緻密に、かつ、違和感なく表現することができる。
【0011】さらに、請求項4記載の発明によれば、開
口の大きさが同一のパンチ孔をパンチ孔が形成されてい
ない空白部分と組み合わせて配列するとともに、パンチ
孔が任意角度の千鳥状の穿孔パターンを形成することに
より、パンチ配列を小さくすることができるとともに、
パンチング板に形成されたパンチ孔の穿孔パターンによ
る曲線部分を含む文字や図柄模様などを緻密に、かつ、
違和感なく表現することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0013】図1および図2には、本発明のパンチング
板の一実施例が示されている。このパンチング板10
は、後述するように、第1パンチ19aの列によるパン
チ孔paと、この第1パンチ19aと同一外径の第2パ
ンチ19bの列によるパンチ孔pbと、空白部分とによ
って被加工板Pに一例として文字「A」を形成したもの
であり、図1は、ポジティブな穿孔パターンを示し、ま
た、図2は、ネガティブな穿孔パターンを示している。
この場合のパンチ孔pa,pbは、後述するように、6
0度の千鳥状の穿孔パターンを形成するように設定され
ている。
【0014】この結果、開口の大きさが同一のパンチ孔
pa,pbとパンチ孔pa,pbが形成されていない空
白部分とを組み合わせるとともに、パンチ孔pa,pb
によって千鳥状の穿孔パターンを形成することにより、
パンチ配列を小さくすることができるとともに、曲線部
分を含む文字や図柄模様などを緻密に、かつ、違和感な
く形成することができる。
【0015】まず、このような穿孔パターンにしたがっ
てパンチ孔pa,pbを形成するためのパンチング装置
1について説明する。
【0016】このパンチング装置1は、図3に示すよう
に、プレス装置2と、このプレス装置2を作動させる昇
降装置3と、被加工板Pを搬送する搬送装置4と、これ
らの昇降装置3および搬送装置4を制御するパンチング
制御装置5と、から構成されている。
【0017】プレス装置2は、図4乃至図6に示すよう
に、固定台11および該固定台11に対して昇降装置3
を介して昇降作動する可動台12から構成され、固定台
11と可動台12との間には、被加工板Pの搬送空間が
形成されている。
【0018】固定台11は、ベッド13と、このベッド
13上に固定されたダイ14からなり、また、可動台1
2は、プレスラム15と、このプレスラム15と当接離
脱自在なパンチホルダー16と、このパンチホルダー1
6にノックアウトスプリング17を介して取り付けられ
たストリッパプレート18からなり、プレスラム15が
昇降装置3によって昇降作動するように連結されてい
る。
【0019】また、固定台11のダイ14と可動台12
のパンチホルダー16およびストリッパプレート18間
には、図示しないガイドピンが嵌挿されており、可動台
12を固定台11に対し昇降自在に案内している。そし
て、プレスラム15が下降することにより、パンチホル
ダー16に当接して押圧した際、パンチホルダー16
は、ノックアウトスプリング17の付勢力に抗してスト
リッパプレート18に押し付けられ、ストリッパプレー
ト18とともに下降する(図5および図6参照)。ま
た、プレスラム15が上昇することにより、パンチホル
ダー16から離脱すると、上方からの押圧が解除され、
パンチホルダー16は、ノックアウトスプリング17の
付勢力によってストリッパプレート18から離れて上方
に退避するようになっている(図4参照)。
【0020】一方、可動台12のパンチホルダー16お
よびストリッパプレート18には、被加工板Pの搬送方
向に間隔をおいて第1ガイド孔12aおよび第2ガイド
孔12bが上下方向に貫通されている。そして、これら
の第1ガイド孔12aおよび第2ガイド孔12bは、被
加工板Pの搬送方向と直交する方向(図4の紙面に直交
する方向)に設定された配列ピッチで複数個形成されて
おり、これらの各第1ガイド孔12aおよび各第2ガイ
ド孔12bには、それぞれ第1パンチ19aおよび第2
パンチ19bが摺動自在に嵌挿されている。これらの第
1ガイド孔12aおよび第2ガイド孔12bの配列ピッ
チおよび個数は、求められる穿孔パターンによって決定
される。
【0021】例えば、図7に示すパンチ配列では、1列
n個の第1パンチ19aと、1列(n−1)個の第2パ
ンチ19bが配列されており、各第2パンチ19bは、
隣接する第1パンチ19a,19aの中間に位置してい
る。すなわち、第1パンチ19aおよび第2パンチ19
bは配列ピッチが等しく、かつ、その配列ピッチの半分
だけ互いに被加工板Pの搬送方向と直交する方向に偏位
している。また、第1パンチ19aと第2パンチ19b
の間隔は、第1パンチ19a(第2パンチ19b)の配
列ピッチに基づいて任意角度の千鳥状の穿孔パターンを
形成するように設定されている。
【0022】この例では、被加工板Pを1ピッチ搬送し
た際に第1パンチ19aによる2個のパンチ孔pa,p
aと、このパンチ孔pa,pa間に位置する第2パンチ
19bによるパンチ孔pbからなる3個のパンチ孔p
a,pb,paの中心を結ぶことによって正三角形が形
成される穿孔パターン、すなわち、60度の千鳥状の穿
孔パターンが形成されるように、第1パンチ19aと第
2パンチ19bの間隔が、搬送ピッチtに対し、t+1
/2・tに設定されている。したがって、第1パンチ1
9a(第2パンチ19b)の配列ピッチをy、第1パン
チ19aと第2パンチ19bの間隔をxとすれば、x=
√3/2・y、t=y/√3となる。
【0023】このようなパンチ配列によって被加工板P
を搬送ピッチtずつX方向(正確には−X方向)に送る
ことにより、図7の○で示す穿孔パターンが形成され
る。このような千鳥状の穿孔パターンを形成するように
第1パンチ19aおよび第2パンチ19bを配列する
と、配列ピッチを小さくすることが可能となり、曲線部
分を有する文字や図柄模様などを小さなパンチ孔pa,
pbによって緻密に、かつ、違和感なく形成することが
できる。
【0024】なお、図8に示すように、第1パンチ19
aの列および第2パンチ19bの列を交互に複数回配列
するようにしてもよい。このように、第1パンチ19a
の列と第2パンチ19bの列を交互に複数回配列した場
合、一回に形成されるパンチ孔の数が増加するととも
に、搬送ピッチを大きく設定することができ、図7のパ
ンチ配列に比べて効率よくパンチ孔pa,pbを形成す
ることができる。特に、第1パンチ19aおよび第2パ
ンチ19bの直径が小さく、かつ、搬送ピッチが小さい
場合、このようなパンチ配列が好ましい。
【0025】また、図7に示したパンチ配列は、60度
の千鳥状の穿孔パターンを形成する場合であり、その他
の角度の千鳥状の穿孔パターン、例えば、直角二等辺三
角形、すなわち、45度の千鳥状の穿孔パターンを形成
する場合は、第1パンチ19aと第2パンチ19bの間
隔xおよび搬送ピッチtをその千鳥状の穿孔パターンに
適合するように配列ピッチyに基づいて変更する必要が
ある。具体的には、図9に示すように、第1パンチ19
a(第2パンチ19b)の配列ピッチをy、第1パンチ
19aと第2パンチ19bの間隔をxとすれば、x=3
/2・y、t=yとなる。
【0026】さらに、パンチホルダー16およびストリ
ッパプレート18に形成された第1ガイド孔12aおよ
び第2ガイド孔12bに臨んで固定台11のダイ14お
よびベッド13にも通孔11a,11bが形成されてお
り、これらの通孔11a,11bは、第1パンチ19
a、第2パンチ19bの先端が嵌入可能であり、第1パ
ンチ19aおよび第2パンチ19bによる被加工板Pの
パンチ屑が落下するようになっている。なお、第1パン
チ19aのヘッド191aおよび第2パンチ19bのヘ
ッド191bは、それぞれ第1ガイド孔12aおよび第
2ガイド孔12bよりも大径に形成されており、このた
め、第1パンチ19aおよび第2パンチ19bは、落下
することなくパンチホルダー16に保持されている。
【0027】また、可動台12には、パンチホルダー1
6の上方の左右両端縁部に被加工板Pの搬送方向と直交
する方向に複数個のシリンダホルダー20a,20bが
それぞれ設けられており、これらのシリンダホルダー2
0a,20bには、カム駆動装置21a,21bがそれ
ぞれ各第1パンチ19aおよび第2パンチ19bに一対
一に対応して設置されている。各カム駆動装置21a,
21bは、パンチホルダー16の上面を進退可能なカム
22a,22bと、このカム22a,22bに連結部材
としてのピストンロッド24a,24bが連結されたエ
アシリンダ23a,23bと、各エアシリンダ23a,
23bを各別に伸縮制御する電磁制御弁25(図12参
照)と、からなり、電磁制御弁25の切換によりエアシ
リンダ23a,23bが伸縮作動すると、カム22a,
22bは、第1パンチ19aのヘッド191aおよび第
2パンチ19bのヘッド191bに係合する位置と、ヘ
ッド191a,191bから退避する位置との間をパン
チホルダー16に沿って往復摺動するものである。
【0028】そして、カム22a,22bがエアシリン
ダ23a,23bの伸長作動によって第1パンチ19a
のヘッド191aおよび第2パンチ19bのヘッド19
1bに係合する位置に前進した状態でパンチホルダー1
6がプレスラム15によって押し下げられるとき、カム
22a,22bによって第1パンチ19aおよび第2パ
ンチ19bは上方への抜け出しが阻止されることから、
第1パンチ19aおよび第2パンチ19bが押圧され、
被加工板Pは穿孔される(図5参照)。一方、カム22
a,22bがエアシリンダ23a,23bの縮小作動に
よって第1パンチ19aのヘッド191aおよび第2パ
ンチ19bのヘッド191bから退避する位置に後退し
た状態でパンチホルダー16がプレスラム15によって
押し下げられるとき、第1パンチ19aおよび第2パン
チ19bは上方への抜け出しが可能となることから、第
1パンチ19aおよび第2パンチ19bは被加工板Pに
接触して上方に持ち上げられ、被加工板Pは穿孔される
ことがない(図6参照)。
【0029】ここで、図8に示したパンチ配列におい
て、第1パンチ19aおよび第2パンチ19bに対応す
るカム駆動装置21a,21bの配設状態を図10に示
す。図10に示すように、第1パンチ19aをカム22
aによって係合させる場合、カム駆動装置21aを構成
するエアシリンダ23aのピストンロッド24aは、第
2パンチ19b,19b間を通過し、また、第2パンチ
19bをカム22bによって係合させる場合、カム駆動
装置21bを構成するエアシリンダ23bのピストンロ
ッド24bは、第1パンチ19a,19a間を通過し、
さらに、その伸縮作動によっても隣接する第1パンチ1
9aもしくは第2パンチ19bと干渉しないように、そ
の伸縮ストロークが設定されている。この結果、カム駆
動装置21a,21bの間隔、すなわち、第1パンチ1
9aの配列ピッチおよび第2パンチ19bの配列ピッチ
を小さくすることができ、現在、直径0.7mmのパン
チ19a,19bを被加工板Pの搬送方向(X方向)に
0.93mm、被加工板Pの搬送方向と直交する方向
(Y方向)に1.61mmの間隔で配列することを可能
としている。
【0030】なお、この実施例においては、カム22
a,22bをエアシリンダ23a,23bおよび電磁制
御弁25を介して進退させるように構成したが、エアシ
リンダ23a,23bに代えてロータリソレノイドなど
のアクチュエータを用いることもできる。この場合に
は、ロータリソレノイドなどのアクチュエータとカム2
2a,22bをロッドなどの連結部材を介して接続すれ
ばよい。このようなアクチュエータを用いることによ
り、電気−空気の変換を伴うことなく、直接電気信号で
カム22a,22bを進退させることができる。
【0031】昇降装置3は、電動モータ31と、この電
動モータ31の回転力をタイミングベルト32を介して
伝動されるフライホイール33と、このフライホイール
33に一端が固定されたクランク軸34と、このクラン
ク軸34のクランク部34aに一端が回転自在に連結さ
れた連結杆35からなり、この連結杆35の他端は、プ
レス装置2のプレスラム15に回転自在に連結されてい
る。
【0032】なお、フライホイール33はエアクラッチ
を備えている。したがって、電動モータ31が回転する
と、タイミングベルト32を介してフライホイール33
およびクランク軸34が回転し、この結果、クランク部
34aに連結されている連結杆35を介してプレスラム
15を昇降させ、パンチホルダー16を押圧し、あるい
はパンチホルダー16から離脱するようにしている。
【0033】また、前述のクランク軸34には、傘歯車
37,37を介してロータリーカム38が同期して回転
するように連係されている。このロータリーカム38に
は、クランク軸34の回転角度により、フライホイール
33のエアクラッチを作動させるタイミングを検出する
ため、リミットスイッチなどの電気接点S1,S2が対
向して取り付けられている。そして、電気接点S1,S
2からの検出信号により、前述したフライホイール33
のエアクラッチを制御し、後述する搬送装置4を作動あ
るいは停止させている。
【0034】すなわち、カム駆動装置23a,23bが
作動してカム22a,22bが第1パンチ19aのヘッ
ド191aおよび第2パンチ19bのヘッド191bに
係合し、その抜け出しを阻止している状態でクランク軸
34が回転すると、前述したようにプレスラム15が下
降し、第1パンチ19aおよび第2パンチ19bが被加
工板Pにパンチ孔pa,pbを形成することになるが、
第1パンチ19aの先端および第2パンチ19bの先端
が被加工板Pに接触する位置と、パンチ孔pa,pbが
形成されて被加工板Pから離脱する位置を電気接点S
1,S2によって検出している。そして、クランク軸3
4が回転角度範囲α1にあるとき、搬送装置4によって
被加工板Pを搬送ピッチtだけ搬送し、また、クランク
軸34が回転角度範囲α2にあるとき、搬送装置4によ
る被加工板Pの搬送を阻止している(図11参照)。
【0035】また、被加工板Pの搬送装置4は、前述の
フライホイール33のエアクラッチに連係されたスプロ
ケット41と、このスプロケット41の回転運動をチェ
ーン42を介してリンク44の往復運動に変換する偏心
ディスク43と、リンク44に連係されたラチェット4
5と、このラチェット45によって間欠的に回転される
ラチェットホイール46および送りローラ47と、この
送りローラ47とギヤ48,48を介して連係された送
りローラ49から構成されている。そして、フライホイ
ール33のエアクラッチが作動すると、クランク軸34
とともにスプロケット41が回転し、チェーン42を介
して偏心ディスク43に伝達され、回転する。さらに、
偏心ディスク43の回転は、その回転中心から偏心した
位置に設けられたリンク44の往復運動に変換されてラ
チェット45を揺動させ、ラチェットホイール46を間
欠的に回転させる。この結果、ラチェットホイール46
の間欠的な回転により、送りローラ47,49を回転さ
せて被加工板Pを搬送ピッチtだけ搬送することができ
る。
【0036】そして、パンチング装置1を制御するた
め、パソコンなどのパンチング制御装置5が設けられて
いる。このパンチング制御装置5は、図12に示すよう
に、CPU51、メモリ52を備え、メモリ52に書き
込まれているプログラムにしたがって作動し、入力され
た各種データを読み取り、演算処理した後、制御信号を
出力するようになっている。そして、CPU51への入
力装置として、穿孔パターンを作成する際の元図を読み
取るためのイメージスキャナ53と、データなどの入力
を行うキーボードやマウス54が接続され、また、CP
U51からの出力装置として、イメージデータや加工デ
ータを表示するCRTなどのモニタ装置55と、それら
の印字を行うプリンタ56が接続されている。また、イ
メージデータや加工データを保存するため、フロッピー
ディスクなどの外部記憶装置57がCPU51に接続さ
れている。
【0037】また、CPU51には、前述した電気接点
S1,S2の検出信号が入力される他、昇降装置3の電
動モータ31を制御する制御回路58、カム駆動装置2
1a,21bの電磁制御弁25を切換制御する制御回路
59および搬送装置4のエアクラッチを断接制御する制
御回路60が出力装置として接続されている。
【0038】次に、パンチング装置1の動作を説明する
と、まず、予め作図された文字、図柄模様などの元図を
イメージスキャナ53で読み取り、元図の横方向と縦方
向それぞれについて二進数値化されたイメージデータを
作成し、このイメージデータをCPU51を介してメモ
リ52に格納する。さらに、このイメージデータはメモ
リ52から取り出してモニター装置55に表示し、キー
ボード54によって適宜修正し、加工パターンの原図と
なるイメージデータを作成する。そして、このイメージ
データに第1パンチ19aおよび第2パンチ19bの配
列パターンを対応させ、穿孔パターンの加工データを編
集する。
【0039】なお、この加工データの編集に際しては、
第1パンチ19aと第2パンチ19bの間隔x、第1パ
ンチ19a(第2パンチ19b)の本数n、第1パンチ
19a(第2パンチ19b)の配列ピッチy、被加工板
Pの搬送ピッチt、第1パンチ19a(第2パンチ19
b)の直径などの加工条件が設定される。
【0040】この際、穿孔ありとすればポジティブな穿
孔パターン(図1参照)を、また、穿孔なしとすればネ
ガティブな穿孔パターン(図2参照)をそれぞれ選択す
ることができる。
【0041】このようにして作成された加工データは、
外部記憶装置57に適宜保存される他、必要に応じて呼
び出されて使用され、また、プリンター56によってプ
リントアウトすることができる。
【0042】加工データが作成されると、加工条件に適
合するプレス装置2を用意し、搬送空間に被加工板Pを
配置する。この後、所望の加工データを呼び出し、キー
ボード54から穿孔開始の信号を入力すると、CPU5
1は、加工データに基づいてカム駆動装置21a,21
bの対応する制御回路59に制御信号を出力する。この
制御回路59は、入力された制御信号に基づいて穿孔パ
ターンに対応するパンチングを行うように、カム駆動装
置21a,21bの各電磁制御弁25を切換制御してエ
アシリンダ23a,23bを伸長させる。この結果、穿
孔該当位置に対応する第1パンチ19aおよび第2パン
チ19bにカム22a,23bが前進して係合する。次
いで、昇降装置3を構成する電動モータ31の制御回路
58に制御信号を出力して電動モータ31を回転させる
と、プレスラム15が下降して第1パンチ19aおよび
第2パンチ19bによるパンチ孔pa,pbが形成され
る。
【0043】第1パンチ19aおよび第2パンチ19b
が被加工板Pから離脱すれば、電気接点S2が電気信号
を出力し、この電気信号に基づいて搬送装置4を構成す
るエアクラッチの制御回路60に出力し、エアクラッチ
を椄作動させて被加工板Pを搬送装置4によって1ピッ
チ供給する。以下、同様な動作が行われて被加工板Pに
第1パンチ19aおよび第2パンチ19bによるパンチ
孔pa,pbが順次形成され、穿孔パターンに対応する
パンチ孔pa,pbが打ち抜かれたパンチング板10が
製造される。
【0044】なお、クランク軸34に連係される連結杆
35に調節ネジやサーボシリンダを設けることにより、
クランク軸34とプレスラム15間の距離を可変とする
ことができ、可動台12の降下量、すなわち、第1パン
チ19aおよび第2パンチ19bの降下量を調節するこ
とが可能となる。この結果、被加工板Pに対してパンチ
孔pa,pb以外に、凹模様を形成することもできる。
一方、ダイ14と第1パンチ19aおよび第2パンチ1
9bの配列を上下逆にすることにより、凸模様を形成す
ることもできる。
【0045】また、第1パンチ19aおよび第2パンチ
19bは、断面円形以外に、方形あるいは多角形のもの
を使用することもできる。このような第1パンチ19a
および第2パンチ19bを採用することで、より複雑な
文字や図柄模様などを形成することができ、穿孔パター
ンの表現力を拡大させることが可能となる。
【0046】さらに、前述した実施例においては、第1
パンチ19aおよび第2パンチ19bを同一外径で形成
した場合について説明したが、第1パンチ19aもしく
は第2パンチ19bの一方を大径に、他方を小径に形成
し、大小取り混ぜて配列してもよい。すなわち、図7お
よび図9の第1パンチ19aを大径に、第2パンチ19
bを小径にそれぞれ設定した場合において、このような
大径パンチ19aおよび小径のパンチ19bによる60
度の穿孔パターンおよび45度の穿孔パターンを図13
および図14に示す。このような大小のパンチ19a,
19bによるパンチ孔pa,pbの千鳥状の穿孔パター
ンによって文字や図柄模様などを形成した場合、文字や
図柄模様などにパンチ孔pa,pbの大小による濃淡を
加えることができる。さらに、大小のパンチ孔pa,p
bと、パンチ孔pa,pbを形成しない空白部分を組み
合わせて濃淡の変化を与えることもできる。
【0047】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、開口の大きさが異なる複数種類のパンチ孔を組み合
わせて配列しているので、パンチング板に形成されたパ
ンチ孔の穿孔パターンによる文字や図柄模様などに濃淡
を表現することができる。
【0048】また、請求項2記載の発明によれば、開口
の大きさが異なる複数種類のパンチ孔をパンチ孔が形成
されていない空白部分と組み合わせて配列しているの
で、パンチング板に形成されたパンチ孔の穿孔パターン
による文字や図柄模様などに濃淡および濃淡の変化を表
現することができる。
【0049】さらに、請求項4記載の発明によれば、開
口の大きさが同一のパンチ孔をパンチ孔が形成されてい
ない空白部分と組み合わせて配列するとともに、パンチ
孔が任意角度の千鳥状の穿孔パターンを形成しているの
で、パンチ配列を小さくすることができるとともに、パ
ンチング板に形成された曲線部分を含む文字や図柄模様
などを緻密に、かつ、違和感なく表現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパンチング板を示す平面図である。
【図2】本発明のパンチング板を示す平面図である。
【図3】本発明のパンチング板を形成するパンチング装
置の概略を示す斜視図である。
【図4】パンチング装置を構成するプレス装置の断面図
である。
【図5】プレス装置による穿孔作動時の断面図である。
【図6】プレス装置による非穿孔作動時の断面図であ
る。
【図7】プレス装置におけるパンチの配列状態およびそ
のパンチ孔の穿孔パターンを示す平面図である。
【図8】図7に示したパンチ配列を交互に複数回配列し
た状態およびそのパンチ孔の穿孔パターンを示す平面図
である。
【図9】プレス装置におけるパンチの他の配列状態およ
びそのパンチ孔の穿孔パターンを示す平面図である。
【図10】図8に示したパンチ配列とカム駆動装置の関
係を示す平面図である。
【図11】プレス装置におけるクランク軸の回転に伴う
パンチの昇降と電気接点の関係を示す説明図である。
【図12】制御装置の構成を示す説明図である。
【図13】図7に示したパンチの配列において、一方の
パンチを大径に、他方のパンチを小径にそれぞれ形成し
た場合のパンチ孔の穿孔パターンを示す平面図である。
【図14】図9に示したパンチの配列において、一方の
パンチを大径に、他方のパンチを小径にそれぞれ形成し
た場合のパンチ孔の穿孔パターンを示す平面図である。
【符号の説明】
1 パンチング装置 10 パンチング板 2 プレス装置 11 固定台 11a,11b 通孔 12 可動台 12a,12b ガイド孔 14 ダイ 15 プレスラム 19a,19b パンチ 21a,21b カム駆動装置 22a,22b カム 3 駆動装置 4 搬送装置 5 制御装置 P 被加工板 pa,pb パンチ孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口の大きさが異なる複数種類のパンチ
    孔が文字や図柄模様などを形成すべく組み合わせて配列
    されていることを特徴とするパンチング板。
  2. 【請求項2】 開口の大きさが異なる複数種類のパンチ
    孔が、パンチ孔の形成されていない空白部分と組み合わ
    せて文字や図柄模様などを形成すべく配列されているこ
    とを特徴とするパンチング板。
  3. 【請求項3】 前記隣接する一対の大きな開口のパンチ
    孔と、該隣接する一対の大きな開口のパンチ孔の間に位
    置する小さな開口のパンチ孔とが任意角度の千鳥状の穿
    孔パターンを形成することを特徴とする請求項1もしく
    は請求項2記載のパンチング板。
  4. 【請求項4】 開口の大きさが同一のパンチ孔が、パン
    チ孔の形成されていない空白部分と組み合わせて文字や
    図柄模様などを形成すべく配列されているとともに、隣
    接する一対の一のパンチ孔と、該一対の一のパンチ孔の
    間に位置する他のパンチ孔が任意角度の千鳥状の穿孔パ
    ターンを形成していることを特徴とするパンチング板。
JP18634798A 1998-07-01 1998-07-01 パンチング板 Pending JPH1147846A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010110869A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Hogi Kenkyusho:Kk パーフォレーション装置
JP2017124401A (ja) * 2016-01-12 2017-07-20 株式会社カイスイマレン 金属製網目パネル構造物

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