JPH1147845A - パンチング装置の金型 - Google Patents

パンチング装置の金型

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JPH1147845A
JPH1147845A JP18634698A JP18634698A JPH1147845A JP H1147845 A JPH1147845 A JP H1147845A JP 18634698 A JP18634698 A JP 18634698A JP 18634698 A JP18634698 A JP 18634698A JP H1147845 A JPH1147845 A JP H1147845A
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JP
Japan
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punch
guide hole
plate
punches
holes
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JP18634698A
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English (en)
Inventor
Kenichi Fujisawa
賢一 藤沢
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KKS KK
S K K KK
Original Assignee
KKS KK
S K K KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被加工板に文字や図柄模様などを小さなパンチ
孔による穿孔パターンで形成する。 【解決手段】固定台11に対して昇降自在な可動台12
に、被加工板Pの搬送方向と直交する方向に第1ガイド
孔12aと第2のガイド孔12bを設定された配列ピッ
チで形成するとともに、各第1ガイド孔12aと各第2
ガイド孔12bにそれぞれ第1パンチ19aと第2パン
チ19bを摺動自在に嵌挿する。第1ガイド孔12aと
第2ガイド孔12bは、それぞれ配列ピッチが等しく、
かつ、両ガイド孔列は、その配列ピッチの半分だけ被加
工板Pの搬送方向と直交する方向に偏位するとともに、
配列ピッチに基づいて任意角度の千鳥状の穿孔パターン
を形成するように被加工板Pの搬送方向に設定間隔をお
いて離間している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パンチングによる文字
などを形成するパンチング装置の金型に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属やプラスチックなどの被
加工板を所定ピッチで搬送し、パンチを連続的にあるい
は断続的に作動させることにより、被加工板に開けた孔
と開けられていない部分によって文字や図柄模様などを
有する孔開け製品が広く産業界に提供されている。この
孔開け製品は、例えば、出願人の出願に係る特公昭56
−1968号公報に示されるパンチング装置によって製
造されている。
【0003】このパンチング装置は、一定外径の複数個
のパンチを備えており、これらのパンチを駆動装置を介
して加圧ヘッドが押圧した際、被加工板にパンチ孔を形
成し、パンチ孔によって文字などの穿孔パターンを形成
するようにしている。
【0004】このパンチング装置は、被加工板に形成さ
れる孔を平面座標の縦位置および横位置に分解し、その
横位置を周面上に対応させて円盤に突起状の加圧ヘッド
を形成し、この円盤状の加圧ヘッドを縦位置に対応して
積層することによって加圧制御ロールを構成し、駆動装
置によって加圧制御ロールを昇降させることにより、加
圧ヘッドがパンチを押圧した際、被加工板にパンチ孔を
形成し、パンチ孔によって文字や図柄模様などの穿孔パ
ターンを形成するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパンチング装置によって被加工板に形成される文字
などの穿孔パターンは、加圧制御ロールと一対一に対応
しており、それ以外の穿孔パターンを形成するために
は、その穿孔パターンに対応した新たな加圧制御ロール
が必要となる。したがって、孔開け製品を大量生産する
場合には有効であるが、被加工板に形成される文字など
が変化する多品種少量生産の場合には加圧制御ロールの
製造コストに引き合わないという問題があった。
【0006】一方、このような文字などの変化に即応し
て多品種少量生産に対応することができるように、特開
平4−178227号公報に記載されるパンチング装置
が提案されている。このパンチング装置は、加圧制御ロ
ールに代えて被加工板の搬送方向と直交する方向に所定
間隔をおいて配列したパンチ列を2列設け、各パンチを
加圧ヘッド駆動装置で各別に制御して穿孔パターンに対
応するパンチ孔を順次形成するものである。
【0007】ところで、このようなパンチング装置によ
って被加工板に形成される穿孔パターンは、並列なパン
チ孔、すなわち、縦横に直線的に連続するパンチ孔に基
づいており、曲線部分が不自然となり、文字や図柄模様
などに制約がある他、パンチ間隔を大きく設定しなけれ
ばならず、小さな文字や図柄模様などを形成することが
できないという問題がある。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、被加工板に曲線部分を含む文字や図柄模様
などを小さなパンチ孔による穿孔パターンで違和感なく
形成することのできるパンチング装置の金型を提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定台と、該
固定台に対して昇降自在な可動台と、からなり、前記可
動台には、被加工板の搬送方向と直交する方向に少なく
とも第1のガイド孔および第2のガイド孔が設定された
配列ピッチで形成されるとともに、各第1のガイド孔お
よび各第2のガイド孔にはそれぞれ第1のパンチおよび
第2のパンチが摺動自在に嵌挿され、前記第1のガイド
孔列と第2のガイド孔列は、それぞれ配列ピッチが等し
く、かつ、両ガイド孔列は、その配列ピッチの半分だけ
被加工板の搬送方向と直交する方向に偏位されるととも
に、その配列ピッチに基づいて設定角度の千鳥状の穿孔
パターンを形成するように被加工板の搬送方向に設定間
隔をおいて離間し、さらに、前記可動台には、各第1の
パンチおよび各第2のパンチの昇降を規制する規制手段
が設けられ、一方、前記固定台には、前記可動台の各第
1のガイド孔および各第2のガイド孔に臨んで各第1の
パンチおよび各第2のパンチの先端が嵌入可能な通孔が
形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】穿孔パターンに対応して必要な第1のパンチ列
のパンチおよび第2のパンチ列のパンチによるパンチ孔
が形成されるように、対応する規制手段を介して制御し
つつ可動台が固定台に対して昇降すると、被加工板にパ
ンチによるパンチ孔が形成される。そして、パンチが被
加工板から離脱すれば、被加工板を1ピッチだけ搬送
し、以下、同様な動作が繰り返されて被加工板にパンチ
孔が順次形成され、穿孔パターンが形成される。
【0011】この場合、第1のパンチ列と第2のパンチ
列は、任意角度の千鳥状の穿孔パターンを形成できるよ
うに配列されているため、パンチ間隔を小さくすること
ができ、曲線模様を有する文字や図柄模様などを小さな
パンチ孔によって違和感なく形成することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0013】図1には、被加工板Pに穿孔パターンにし
たがってパンチ孔を形成するためのパンチング装置1が
示されており、このパンチング装置1は、プレス金型2
と、このプレス金型2を作動させる昇降装置3と、被加
工板Pを搬送する搬送装置4と、これらの昇降装置3お
よび搬送装置4を制御するパンチング制御装置5から構
成されている。
【0014】プレス金型2は、図2乃至図4から明らか
なように、固定台11および該固定台11に対して昇降
装置3を介して昇降作動する可動台12から構成され、
固定台11と可動台12との間には、被加工板Pの搬送
空間が形成されている。
【0015】固定台11は、ベッド13と、このベッド
13上に固定されたダイ14からなり、また、可動台1
2は、プレスラム15と、このプレスラム15と当接離
脱自在なパンチホルダー16と、このパンチホルダー1
6にノックアウトスプリング17を介して取り付けられ
たストリッパプレート18からなり、プレスラム15が
昇降装置3によって昇降作動するように連結されてい
る。
【0016】また、固定台11のダイ14と可動台12
のパンチホルダー16およびストリッパプレート18間
には、図示しないガイドピンが嵌挿されており、可動台
12を固定台11に対し昇降自在に案内している。そし
て、プレスラム15が下降することにより、パンチホル
ダー16に当接して押圧した際、パンチホルダー16
は、ノックアウトスプリング17の付勢力に抗してスト
リッパプレート18に押し付けられ、ストリッパプレー
ト18とともに下降する(図3および図4参照)。ま
た、プレスラム15が上昇することにより、パンチホル
ダー16から離脱すると、上方からの押圧が解除され、
パンチホルダー16は、ノックアウトスプリング17の
付勢力によってストリッパプレート18から離れて上方
に退避するようになっている(図2参照)。
【0017】一方、可動台12のパンチホルダー16お
よびストリッパプレート18には、被加工板Pの搬送方
向に間隔をおいて第1ガイド孔12aおよび第2ガイド
孔12bが上下方向に貫通されている。そして、これら
の第1ガイド孔12aおよび第2ガイド孔12bは、被
加工板Pの搬送方向と直交する方向(図2の紙面に直交
する方向)に設定された配列ピッチで複数個形成されて
おり、これらの各第1ガイド孔12aおよび各第2ガイ
ド孔12bには、それぞれ第1パンチ19aおよび第2
パンチ19bが摺動自在に嵌挿されている。これらの第
1ガイド孔12aおよび第2ガイド孔12bの配列ピッ
チおよび個数は、求められる穿孔パターンによって決定
される。
【0018】例えば、図5に示すパンチ配列では、1列
n個の第1パンチ19aと、1列(n−1)個の第2パ
ンチ19bが配列されており、各第2パンチ19bは、
隣接する第1パンチ19a,19aの中間に位置してい
る。すなわち、第1パンチ19aおよび第2パンチ19
bは配列ピッチが等しく、かつ、その配列ピッチの半分
だけ互いに被加工板Pの搬送方向と直交する方向に偏位
している。また、第1パンチ19aと第2パンチ19b
の間隔は、第1パンチ19a(第2パンチ19b)の配
列ピッチに基づいて任意角度の千鳥状の穿孔パターンを
形成するように設定されている。
【0019】この例では、被加工板Pを1ピッチ搬送し
た際に第1パンチ19aによる2個のパンチ孔pa,p
aと、このパンチ孔pa,pa間に位置する第2パンチ
19bによるパンチ孔pbからなる3個のパンチ孔p
a,pb,paの中心を結ぶことによって正三角形が形
成される穿孔パターン、すなわち、60度の千鳥状の穿
孔パターンが形成されるように、第1パンチ19aと第
2パンチ19bの間隔が、搬送ピッチtに対し、t+1
/2・tに設定されている。したがって、第1パンチ1
9a(第2パンチ19b)の配列ピッチをy、第1パン
チ19aと第2パンチ19bの間隔をxとすれば、x=
√3/2・y、t=y/√3となる。
【0020】このようなパンチ配列によって被加工板P
を搬送ピッチtずつX方向(正確には−X方向)に送る
ことにより、図5の○で示す穿孔パターンが形成され
る。このような千鳥状の穿孔パターンを形成するように
第1パンチ19aおよび第2パンチ19bを配列する
と、配列ピッチを小さくすることが可能となり、曲線部
分を有する文字や図柄模様などを小さなパンチ孔pa,
pbによって緻密に、かつ、違和感なく形成することが
できる。
【0021】なお、図6に示すように、第1パンチ19
aの列および第2パンチ19bの列を交互に複数回配列
するようにしてもよい。このように、第1パンチ19a
の列と第2パンチ19bの列を交互に複数回配列した場
合、一回に形成されるパンチ孔pa,pbの数が増加す
るとともに、搬送ピッチを大きく設定することができ、
図5のパンチ配列に比べて効率よくパンチ孔pa,pb
を形成することができる。特に、第1パンチ19aおよ
び第2パンチ19bの直径が小さく、かつ、搬送ピッチ
が小さい場合、このようなパンチ配列が好ましい。
【0022】また、図5および図6に示したパンチ配列
は、60度の千鳥状の穿孔パターンを形成する場合であ
り、その他の角度の千鳥状の穿孔パターン、例えば、直
角二等辺三角形、すなわち、45度の千鳥状の穿孔パタ
ーンを形成する場合は、第1パンチ19aと第2パンチ
19bの間隔xおよび搬送ピッチtをその千鳥状の穿孔
パターンに適合するように配列ピッチyに基づいて変更
する必要がある。
【0023】さらに、パンチホルダー16およびストリ
ッパプレート18に形成された第1ガイド孔12aおよ
び第2ガイド孔12bに臨んで固定台11のダイ14お
よびベッド13にも通孔11a,11bが形成されてお
り、これらの通孔11a,11bは、第1パンチ19
a、第2パンチ19bの先端が嵌入可能であり、第1パ
ンチ19aおよび第2パンチ19bによる被加工板Pの
パンチ屑が落下するようになっている。なお、第1パン
チ19aのヘッド191aおよび第2パンチ19bのヘ
ッド191bは、それぞれ第1ガイド孔12aおよび第
2ガイド孔12bよりも大径に形成されており、このた
め、第1パンチ19aおよび第2パンチ19bは、落下
することなくパンチホルダー16に保持されている。
【0024】また、可動台12には、パンチホルダー1
6の上方の左右両端縁部に被加工板Pの搬送方向と直交
する方向に複数個のシリンダホルダー20a,20bが
それぞれ設けられており、これらのシリンダホルダー2
0a,20bには、規制手段21a,21bがそれぞれ
各第1パンチ19aおよび第2パンチ19bに一対一に
対応して設置されている。各規制手段21a,21b
は、パンチホルダー16の上面を進退可能なカム22
a,22bと、このカム22a,22bに連結部材とし
てのピストンロッド24a,24bが連結されたエアシ
リンダ23a,23bと、各エアシリンダ23a,23
bを各別に伸縮制御する電磁制御弁25(図9参照)
と、からなり、電磁制御弁25の切換によりエアシリン
ダ23a,23bが伸縮作動すると、カム22a,22
bは、第1パンチ19aのヘッド191aおよび第2パ
ンチ19bのヘッド191bに係合する位置と、ヘッド
191a,191bから退避する位置との間をパンチホ
ルダー16に沿って往復摺動するものである。
【0025】そして、カム22a,22bがエアシリン
ダ23a,23bの伸長作動によって第1パンチ19a
のヘッド191aおよび第2パンチ19bのヘッド19
1bに係合する位置に前進した状態でパンチホルダー1
6がプレスラム15によって押し下げられるとき、カム
22a,22bによって第1パンチ19aおよび第2パ
ンチ19bは上方への抜け出しが阻止されることから、
第1パンチ19aおよび第2パンチ19bが押圧され、
被加工板Pは穿孔される(図3参照)。一方、カム22
a,22bがエアシリンダ23a,23bの縮小作動に
よって第1パンチ19aのヘッド191aおよび第2パ
ンチ19bのヘッド191bから退避する位置に後退し
た状態でパンチホルダー16がプレスラム15によって
押し下げられるとき、第1パンチ19aおよび第2パン
チ19bは上方への抜け出しが可能となることから、第
1パンチ19aおよび第2パンチ19bは被加工板Pに
接触して上方に持ち上げられ、被加工板Pは穿孔される
ことがない(図4参照)。
【0026】ここで、図6に示したパンチ配列におい
て、第1パンチ19aおよび第2パンチ19bに対応す
る規制手段21a,21bの配設状態を図7に示す。図
7に示すように、第1パンチ19aをカム22aによっ
て係合させる場合、規制手段21aを構成するエアシリ
ンダ23aのピストンロッド24aは、第2パンチ19
b,19b間を通過し、また、第2パンチ19bをカム
22bによって係合させる場合、規制手段21bを構成
するエアシリンダ23bのピストンロッド24bは、第
1パンチ19a,19a間を通過し、さらに、その伸縮
作動によっても隣接する第1パンチ19aもしくは第2
パンチ19bと干渉しないように、その伸縮ストローク
が設定されている。この結果、規制手段21a,21b
の間隔、すなわち、第1パンチ19aの配列ピッチおよ
び第2パンチ19bの配列ピッチを小さくすることがで
き、現在、直径0.7mmのパンチ19a,19bを被
加工板Pの搬送方向(X方向)に0.93mm、被加工
板Pの搬送方向と直交する方向(Y方向)に1.61m
mの間隔で配列することを可能としている。
【0027】なお、この実施例においては、カム22
a,22bをエアシリンダ23a,23bおよび電磁制
御弁25を介して進退させるように構成したが、エアシ
リンダ23a,23bに代えてロータリソレノイドなど
のアクチュエータを用いることもできる。この場合に
は、ロータリソレノイドなどのアクチュエータとカム2
2a,22bをロッドなどの連結部材を介して接続すれ
ばよい。このようなアクチュエータを用いることによ
り、電気−空気の変換を伴うことなく、直接電気信号で
カム22a,22bを進退させることができる。
【0028】昇降装置3は、電動モータ31と、この電
動モータ31の回転力をタイミングベルト32を介して
伝動されるフライホイール33と、このフライホイール
33に一端が固定されたクランク軸34と、このクラン
ク軸34のクランク部34aに一端が回転自在に連結さ
れた連結杆35からなり、この連結杆35の他端は、プ
レス装置2のプレスラム15に回転自在に連結されてい
る。
【0029】なお、フライホイール33はエアクラッチ
を備えている。したがって、電動モータ31が回転する
と、タイミングベルト32を介してフライホイール33
およびクランク軸34が回転し、この結果、クランク部
34aに連結されている連結杆35を介してプレスラム
15を昇降させ、パンチホルダー16を押圧し、あるい
はパンチホルダー16から離脱するようにしている。
【0030】また、前述のクランク軸34には、傘歯車
37,37を介してロータリーカム38が同期して回転
するように連係されている。このロータリーカム38に
は、クランク軸34の回転角度により、フライホイール
33のエアクラッチを作動させるタイミングを検出する
ため、リミットスイッチなどの電気接点S1,S2が対
向して取り付けられている。そして、電気接点S1,S
2からの検出信号により、前述したフライホイール33
のエアクラッチを制御し、後述する搬送装置4を作動あ
るいは停止させている。
【0031】すなわち、規制手段23a,23bが作動
してカム22a,22bが第1パンチ19aのヘッド1
91aおよび第2パンチ19bのヘッド191bに係合
し、その抜け出しを阻止している状態でクランク軸34
が回転すると、前述したようにプレスラム15が下降
し、第1パンチ19aおよび第2パンチ19bが被加工
板Pにパンチ孔pa,pbを形成することになるが、第
1パンチ19aの先端および第2パンチ19bの先端が
被加工板Pに接触する位置と、パンチ孔pa,pbが形
成されて被加工板Pから離脱する位置を電気接点S1,
S2によって検出している。そして、クランク軸34が
回転角度範囲α1にあるとき、搬送装置4によって被加
工板Pを搬送ピッチtだけ搬送し、また、クランク軸3
4が回転角度範囲α2にあるとき、搬送装置4による被
加工板Pの搬送を阻止している(図8参照)。
【0032】また、被加工板Pの搬送装置4は、前述の
フライホイール33のエアクラッチに連係されたスプロ
ケット41と、このスプロケット41の回転運動をチェ
ーン42を介してリンク44の往復運動に変換する偏心
ディスク43と、リンク44に連係されたラチェット4
5と、このラチェット45によって間欠的に回転される
ラチェットホイール46および送りローラ47と、この
送りローラ47とギヤ48,48を介して連係された送
りローラ49から構成されている。そして、フライホイ
ール33のエアクラッチが作動すると、クランク軸34
とともにスプロケット41が回転し、チェーン42を介
して偏心ディスク43に伝達され、回転する。さらに、
偏心ディスク43の回転は、その回転中心から偏心した
位置に設けられたリンク44の往復運動に変換されてラ
チェット45を揺動させ、ラチェットホイール46を間
欠的に回転させる。この結果、ラチェットホイール46
の間欠的な回転により、送りローラ47,49を回転さ
せて被加工板Pを搬送ピッチtだけ搬送することができ
る。
【0033】そして、パンチング装置1を制御するた
め、パソコンなどのパンチング制御装置5が設けられて
いる。このパンチング制御装置5は、図9に示すよう
に、CPU51、メモリ52を備え、メモリ52に書き
込まれているプログラムにしたがって作動し、入力され
た各種データを読み取り、演算処理した後、制御信号を
出力するようになっている。そして、CPU51への入
力装置として、穿孔パターンを作成する際の元図を読み
取るためのイメージスキャナ53と、データなどの入力
を行うキーボードやマウス54が接続され、また、CP
U51からの出力装置として、イメージデータや加工デ
ータを表示するCRTなどのモニタ装置55と、それら
の印字を行うプリンタ56が接続されている。また、イ
メージデータや加工データを保存するため、フロッピー
ディスクなどの外部記憶装置57がCPU51に接続さ
れている。
【0034】また、CPU51には、前述した電気接点
S1,S2の検出信号が入力される他、昇降装置3の電
動モータ31を制御する制御回路58、規制手段21
a,21bの電磁制御弁25を切換制御する制御回路5
9および搬送装置4のエアクラッチを断接制御する制御
回路60が出力装置として接続されている。
【0035】次に、パンチング装置1の動作を説明する
と、まず、予め作図された文字、図柄模様などの元図を
イメージスキャナ53で読み取り、元図の横方向と縦方
向それぞれについて二進数値化されたイメージデータを
作成し、このイメージデータをCPU51を介してメモ
リ52に格納する。さらに、このイメージデータはメモ
リ52から取り出してモニター装置55に表示し、キー
ボード54によって適宜修正し、加工パターンの原図と
なるイメージデータを作成する。そして、このイメージ
データに第1パンチ19aおよび第2パンチ19bの配
列パターンを対応させ、穿孔パターンの加工データを編
集する。
【0036】なお、この加工データの編集に際しては、
第1パンチ19aと第2パンチ19bの間隔x、第1パ
ンチ19a(第2パンチ19b)の本数n、第1パンチ
19a(第2パンチ19b)の配列ピッチy、被加工板
Pの搬送ピッチt、第1パンチ19a(第2パンチ19
b)の直径などの加工条件が設定される。
【0037】この際、穿孔ありとすればポジティブな穿
孔パターン(図10参照)を、また、穿孔なしとすれば
ネガティブな穿孔パターン(図11参照)をそれぞれ選
択することができる。
【0038】このようにして作成された加工データは、
外部記憶装置57に適宜保存される他、必要に応じて呼
び出されて使用され、また、プリンター56によってプ
リントアウトすることができる。
【0039】加工データが作成されると、加工条件に適
合するプレス金型2を用意し、搬送空間に被加工板Pを
配置する。この後、所望の加工データを呼び出し、キー
ボード54から穿孔開始の信号を入力すると、CPU5
1は、加工データに基づいて規制手段21a,21bの
対応する制御回路59に制御信号を出力する。この制御
回路59は、入力された制御信号に基づいて穿孔パター
ンに対応するパンチングを行うように、規制手段21
a,21bの各電磁制御弁25を切換制御してエアシリ
ンダ23a,23bを伸長させる。この結果、穿孔該当
位置に対応する第1パンチ19aおよび第2パンチ19
bにカム22a,23bが前進して係合する。次いで、
昇降装置3を構成する電動モータ31の制御回路58に
制御信号を出力して電動モータ31を回転させると、プ
レスラム15が下降して第1パンチ19aおよび第2パ
ンチ19bによるパンチ孔pa,pbが形成される。
【0040】第1パンチ19aおよび第2パンチ19b
が被加工板Pから離脱すれば、電気接点S2が電気信号
を出力し、この電気信号に基づいて搬送装置4を構成す
るエアクラッチの制御回路60に出力し、エアクラッチ
を椄作動させて被加工板Pを搬送装置4によって1ピッ
チ供給する。以下、同様な動作が行われて被加工板Pに
第1パンチ19aおよび第2パンチ19bによるパンチ
孔pa,pbが順次形成され、穿孔パターンに対応する
パンチ孔pa,pbが打ち抜かれた孔開け製品が製造さ
れる。
【0041】なお、クランク軸34に連係される連結杆
35に調節ネジやサーボシリンダを設けることにより、
クランク軸34とプレスラム15間の距離を可変とする
ことができ、可動台12の降下量、すなわち、第1パン
チ19aおよび第2パンチ19bの降下量を調節するこ
とが可能となる。この結果、被加工板Pに対してパンチ
孔pa,pb以外に、凹模様を形成することもできる。
一方、ダイ14と第1パンチ19aおよび第2パンチ1
9bの配列を上下逆にすることにより、凸模様を形成す
ることもできる。
【0042】また、第1パンチ19aおよび第2パンチ
19bは、断面円形以外に、方形あるいは多角形のもの
を使用することもできる。このような第1パンチ19a
および第2パンチ19bを採用することで、より複雑な
文字や図柄模様などを形成することができ、穿孔パター
ンの表現力を拡大させることが可能となる。
【0043】さらに、実施例においては、第1パンチ1
9aおよび第2パンチ19bを同一外径で説明したが、
第1パンチ19aを大径に形成し、一方、第2パンチ1
9bを小径に形成するなどして大小取り混ぜて配列して
もよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、固定台
と、該固定台に対して昇降自在な可動台と、からなり、
前記可動台には、被加工板の搬送方向と直交する方向に
少なくとも第1のガイド孔および第2のガイド孔が設定
された配列ピッチで形成されるとともに、各第1のガイ
ド孔および各第2のガイド孔にはそれぞれ第1のパンチ
および第2のパンチが摺動自在に嵌挿され、前記第1の
ガイド孔列と第2のガイド孔列は、それぞれ配列ピッチ
が等しく、かつ、両ガイド孔列は、その配列ピッチの半
分だけ被加工板の搬送方向と直交する方向に偏位される
とともに、その配列ピッチに基づいて設定角度の千鳥状
の穿孔パターンを形成するように被加工板の搬送方向に
設定間隔をおいて離間し、さらに、前記可動台には、各
第1のパンチおよび各第2のパンチの昇降を規制する規
制手段が設けられ、一方、前記固定台には、前記可動台
の各第1のガイド孔および各第2のガイド孔に臨んで各
第1のパンチおよび各第2のパンチの先端が嵌入可能な
通孔が形成されていることにより、被加工板に文字や図
柄模様などの穿孔パターンを形成することができる。こ
の場合、第1のパンチと第2のパンチが、任意角度の千
鳥状の穿孔パターンを形成できるように配列されている
ことから、曲線部分を有する文字や図柄模様などを小さ
なパンチ孔によって違和感なく形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パンチング装置の概略を示す斜視図である。
【図2】本発明のパンチング装置のプレス金型を示す断
面図である。
【図3】プレス金型による穿孔作動時の断面図である。
【図4】プレス金型による非穿孔作動時の断面図であ
る。
【図5】プレス金型におけるパンチの配列状態およびそ
のパンチ孔の穿孔パタ−ンを示す平面図である。
【図6】プレス金型におけるパンチの他の配列状態およ
びそのパンチ孔の穿孔パターンを示す平面図である。
【図7】図6に示したパンチ配列とその規制手段の関係
を示す平面図である。
【図8】プレス金型におけるクランク軸の回転に伴うパ
ンチの昇降と電気接点の関係を示す説明図である。
【図9】制御装置の構成を示す説明図である。
【図10】被加工板に対するポジティブな穿孔模様を示
す平面図である。
【図11】被加工板に対するネガティブな穿孔模様を示
す平面図である。
【符号の説明】
1 パンチング装置 2 プレス金型 11 固定台 11a,11b 通孔 12 可動台 12a,12b ガイド孔 14 ダイ 15 プレスラム 19a,19b パンチ 21a,21b 規制手段 22a,22b カム 3 駆動装置 4 搬送装置 5 制御装置 P 被加工板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定台と、該固定台に対して昇降自在な
    可動台と、からなり、前記可動台には、被加工板の搬送
    方向と直交する方向に少なくとも第1のガイド孔および
    第2のガイド孔が設定された配列ピッチで形成されると
    ともに、各第1のガイド孔および各第2のガイド孔には
    それぞれ第1のパンチおよび第2のパンチが摺動自在に
    嵌挿され、前記第1のガイド孔列と第2のガイド孔列
    は、それぞれ配列ピッチが等しく、かつ、両ガイド孔列
    は、その配列ピッチの半分だけ被加工板の搬送方向と直
    交する方向に偏位されるとともに、その配列ピッチに基
    づいて設定角度の千鳥状の穿孔パターンを形成するよう
    に被加工板の搬送方向に設定間隔をおいて離間し、さら
    に、前記可動台には、各第1のパンチおよび各第2のパ
    ンチの昇降を規制する規制手段が設けられ、一方、前記
    固定台には、前記可動台の各第1のガイド孔および各第
    2のガイド孔に臨んで各第1のパンチおよび各第2のパ
    ンチの先端が嵌入可能な通孔が形成されていることを特
    徴とするパンチング装置の金型。
  2. 【請求項2】 前記第1のガイド孔列および第2のガイ
    ド孔列は、交互に複数回形成され、各第1のガイド孔お
    よび各第2のガイド孔には、それぞれ第1のパンチおよ
    び第2のパンチが摺動自在に嵌挿されている請求項1記
    載のパンチング装置の金型。
  3. 【請求項3】 前記規制手段は、可動台に各第1のパン
    チおよび各第2のパンチに一対一に対応して被加工板の
    搬送方向と直交する方向に並設された複数個のシリンダ
    と、該各シリンダのピトンロッドに連結されて可動台内
    で摺動自在な複数個のカムを備え、該カムの前進もしく
    は後退の際、前記カムがパンチの上端に係合して該パン
    チの下端部が可動台の端面から突出されることを特徴と
    する請求項1もしくは請求項2記載のパンチング装置の
    金型。
  4. 【請求項4】 前記第1のガイド孔もしくは第2のガイ
    ド孔の何れか一方が大径に形成されるとともに、他方の
    ガイド孔が小径に形成され、また、大径ガイド孔には大
    径パンチが、小径ガイド孔には小径パンチがそれぞれ摺
    動自在に嵌挿されていることを特徴とする請求項1もし
    くは請求項2記載のパンチング装置の金型。
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