JPH1146019A - 発光ダイオード及びled表示器の形成方法 - Google Patents
発光ダイオード及びled表示器の形成方法Info
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- JPH1146019A JPH1146019A JP20131197A JP20131197A JPH1146019A JP H1146019 A JPH1146019 A JP H1146019A JP 20131197 A JP20131197 A JP 20131197A JP 20131197 A JP20131197 A JP 20131197A JP H1146019 A JPH1146019 A JP H1146019A
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Abstract
して発光する蛍光物質を有する発光ダイオードに係わ
り、特に、発光方位、色調ムラ及び量産性を改善した発
光ダイオード及びLED表示器の形成方法に関する。 【解決手段】本発明は、LEDチップと、LEDチップ
からの発光の少なくとも一部を吸収し波長変換して発光
する蛍光物質と、を有する発光ダイオードなどの形成方
法であって、LEDチップ上に配置される蛍光物質は、
インクジェット印刷法により形成させた発光ダイオード
及びLED表示器の形成方法である。
Description
バックライト光源、信号機、照光式スイッチ、各種セン
サー及び各種インジケータなどに利用される発光装置な
どに係わり、特に発光素子であるLEDチップからの発
光を波長変換して発光する蛍光物質を有する発光ダイオ
ード及びLED表示器において、発光方位、色調ムラ及
び量産性を改善した発光ダイオード及びLED表示器の
形成方法に関する。
EDとも呼ぶ。)は、小型で効率が良く鮮やかな色の発
光をする。また、半導体素子であるため球切れなどの心
配がない。駆動特性に優れ、振動やON/OFF点灯の繰り
返しに強いという特徴を有する。そのため各種インジケ
ータや種々の光源として利用されている。しかしなが
ら、LEDは優れた単色性ピーク波長を有するが故に白
色系などの発光波長を発光することができない。
と蛍光物質により青色発光ダイオードからの発光を色変
換させて他の色などが発光可能な発光ダイオードとし
て、特開平5−152609号公報、特開平7−993
45号公報などに記載された発光ダイオードを開発し
た。これらの発光ダイオードによって、1種類のLED
チップを用いて白色系や青色LEDチップを用いた緑色
など他の発光色を発光させることができる。
ップをリードフレームの先端に設けられたカップ上など
に配置する。LEDチップは、LEDチップが設けられ
たメタルステムやメタルポストとそれぞれ電気的に接続
させる。そして、LEDチップを被覆する樹脂モールド
部材中などにLEDチップからの光を吸収し波長変換す
る蛍光物質を含有させて形成させてある。青色系の発光
ダイオードと、その発光を吸収し黄色系を発光する蛍光
物質を選択することで、混色を利用してた白色光を発光
させることができる。
光ダイオードは、蛍光物質を樹脂中に含有させノズルか
ら注入させることにより形成させる。そのため注入に極
めて時間がかかると共に均一量を塗布することが難し
い。特に、複数のLEDチップを配置させたLED表示
器の場合は、ドットマトリックス状に配置された開口部
から放出される光が異なった色に見えることがあるため
特に問題となる。
て僅かながら色むらを生じるという問題がある。具体的
には、発光観測面側から見てLEDチップが配置された
中心部が青色ぽく、その周囲方向にリング状に黄、緑や
赤色ぽい部分が見られる場合がある。人間の色調感覚
は、白色において特に敏感である。そのため、わずかな
色調差でも赤ぽい白、緑色ぽい白、黄色っぽい白等と感
じる。
って生ずる色むらは、品質上好ましくないばかりでなく
表示装置に利用したときの表示面における色むらや、光
センサーなど精密機器における誤差を生ずることにもな
る。
降させてLEDチップ上に蛍光体層を形成する方法が考
えられる。このような方法により、均一発光可能な発光
ダイオードとすることができる。しかしながら、蛍光体
の沈降により形成された発光ダイオード上には、不要な
箇所にまで蛍光体が形成されるため量産上好ましくな
い。本発明は上記問題点を解決し発光観測面における色
調むらや発光ダイオードごとのバラツキが極めて少な
く、量産性の良い発光ダイオードを形成させることにあ
る。
からの発光の少なくとも一部を吸収し波長変換して発光
する蛍光物質を有する発光ダイオードの形成方法であ
る。特に、LEDチップ上に配置される蛍光物質をイン
クジェット印刷法により形成させる発光ダイオードの形
成方法である。
の形成方法は、LEDチップ上に設けられた緩衝層を介
して蛍光物質を形成されている。
は、内部にLEDチップが配置される開口部をドットマ
トリックス状に有する支持体と、前記LEDチップから
の発光の少なくとも一部を吸収し波長変換して発光する
蛍光物質を開口部内に有するLED表示器の形成方法で
ある。特に、蛍光物質はインクジェット印刷法により形
成させる。
チップが配置された所望の場所に所望量の蛍光物質を選
択的に配置することができる。また、選択的に何度でも
蛍光物質を塗布することができる。そのため、より均一
発光可能な発光ダイオードを量産性よく形成することが
できる。特に、ドットマトリックス状に開口部を有し、
LEDチップが配置されたLED表示装置においては、
コーティング部の形成を開口部内だけに選択して構成す
ることができる。そのため不要な箇所に蛍光体が付着す
ることなく量産性が向上する。また、形成させた発光ダ
イオードを発光観測させ色むらが生じているところのみ
選択的に蛍光物質を新たに配置させることができるため
極めて均一発光可能な発光ダイオードとすることができ
る。
ードごとのバラツキの極めて少なくすることができる。
LED上に配置される蛍光物質の量がきわめて少量であ
っても蛍光物質の量を比較的均等に制御させることがで
きる。そのため、よりバラツキの少ない発光ダイオード
を形成させることができる。
EDチップ上に配置される蛍光物質をインクジェット印
刷法により配置させることによって、量産性よく発光観
測面における色調むらや発光装置ごとのバラツキが改善
された発光ダイオードを形成できることを見出し本発明
を成すに到った。
の所望箇所に選択的又繰り返しに塗布することができ
る。そのため、量産性よく発光ダイオードを形成するこ
とができる。また、LEDチップ上に配置された蛍光物
質が部分的に少ないことにより、生ずる色むらを解消す
ることができる。
いて説明する。図2には、LEDチップが配置される基
板として多層積層したセラミック基板を利用した。セラ
ミック基板には、ドットマトリックス状に多数の開口部
が設けられている。開口部内には、LEDチップが配置
されセラミック基板内の導電性パターンと電気的に接続
可能なように構成されている。なお、セラミック基板
は、ドットマトリック状ごとに割ることができる。
脂を用いてLEDチップをそれぞれダイボンドする。L
EDチップは、青色光が発光可能な窒化物系化合物半導
体素子を用いた。
形成された導電性パターンとをAgペーストにより接着
させた。その後、各開口部内に配置されたLEDチップ
上に選択してペリレン系の有機蛍光染料をインクジェッ
トプリンターから塗布させる。有機蛍光染料は、LED
チップの青色光を吸収して黄色系が発光可能なペリレン
系誘導体を利用している。LEDチップ及び蛍光物質を
ドットマトリックス状に配置した開口部内に選択的に配
置させることによりLED表示器とすることができる。
また、セラミック基板形成時にドットマトリックスごと
に分割できるよう切れ目を構成させておけば、押圧によ
り複数の発光ダイオードに分割することができる。分割
されたものは、白色系が発光可能な個々の発光ダイオー
ドとして機能することができる。以下、本発明の構成部
材について詳述する。
ジェット印刷法とは、塗布データに基づきインクジェッ
トプリントヘッド200を駆動して蛍光物質101を塗
布する方法である。インクジェットプリンタヘッド20
0は、微少な圧力室に導入された蛍光物質101をノズ
ル302から飛翔させLEDチップ103上などに付着
させるものである。圧力室の圧力を高める手段として
は、圧電素子を作動させるものや、圧力室の一部の温度
を瞬間的に高め気泡を発生させることにより、その気泡
発生の圧力により蛍光物質を飛翔させるものなどが挙げ
られる。したがって、粒子状蛍光体の場合は、インクジ
ェット印刷法により塗布できるようアルコール、シリコ
ーン樹脂やエポキシ樹脂などに混合させ印刷可能な状態
とすることが好ましい。この場合、インクジェットプリ
ンタヘッド200のノズル302に対して蛍光体の粒子
が大きければ目づまりを生ずる場合がある。また、粒径
が不規則であれば蛍光体の粒径がノズル径より小さくと
も目詰まりしやすい傾向にある。そのため、粒子状蛍光
体をインクジェット印刷法により塗布する場合は、濾過
し数μ程度の粒径及び形状を揃えておくことが望まし
い。さらに、粒子状蛍光体を利用する場合は、圧電素子
を用いた方が気泡を利用するものよりもより粒径の大き
な粒子状蛍光体にまで対応できるため好ましい。インク
ジェットプリントヘッドは、600dpiから1200
dpi程度の解像度とすることができる。したがって、
LEDチップ上の任意の位置に蛍光物質を形成すること
ができる。
れる物質として、蛍光体に加え光安定化剤や赤外線反射
部材などを混合して放出させることもできる。このよう
な光安定化剤としてベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
や赤外線反射部材として酸化チタンが挙げられる。
てドットマトリックス状に開口したパッケージの具体的
方法として、次の方法が好適に挙げられる。予めマトリ
ックス状に配置させたパッケージの開口部をインクジェ
ット印刷機のメモリーに記憶させておき、メモリーに沿
ってインクジェットプリンタヘッドを縦横に駆動させ
る。ドットマトリックス状に配置したパッケージの開口
部のみに蛍光体が含有されたアルコールなどをインクジ
ェットプリンタヘッドから放出させ緩衝層上に蛍光物質
を塗布させる。
おいて、光センサを走査させ発光色及びそのLEDチッ
プの場所をメモリーに記憶させる。光センサにより読み
とられた各LEDチップの発光色と基準となる発光色と
比較し蛍光物質の量が少ない場合、追加塗布する蛍光物
質の量を演算する。演算された塗布量に基づいて、その
開口部のみ選択的にインクジェットプリンタヘッドから
再び蛍光物質を所望量塗布させる。(或いは、演算され
た発光色に基づいてその開口部のみ組成の異なる蛍光物
質を選択的にインクジェットプリンタヘッドから再び蛍
光物質を所望量塗布させる。)なお、光センサ及びイン
クジェットプリンタヘッドの精度によっては、パッケー
ジ開口部内のどの位置に蛍光物質を塗布させるかをも選
択させることができる。
光物質101としては、少なくともLEDチップ103
の半導体発光層から発光された光で励起されて発光する
ものをいう。LEDチップ103が発光した光と、蛍光
物質103が発光した光が補色関係などにある場合、さ
らには、LEDチップ103からの光が紫外線でありそ
れにより励起された2種類以上の蛍光物質の光が補色関
係にある場合、それぞれの光を混色させることで白色を
発光することができる。具体的には、LEDチップ10
3からの光と、それによって励起され発光する蛍光物質
101の光がそれぞれ光の3原色(赤色系、緑色系、青
色系)に相当する場合やLEDチップが発光した青色の
光と、それによって励起され発光する蛍光物質の黄色光
が挙げられる。
103上に配置される蛍光物質101の量(即ち、イン
クジェット印刷法により塗布される一回の蛍光物質の量
やインクジェット印刷法を繰り返す回数など)を種々調
整すること及びLEDチップ103の発光波長を選択す
ることにより電球色など任意の白色系の色調を提供させ
ることができる。
ン系蛍光染料やセリウムで付活されたイットリウム・ア
ルミニウム・ガーネット系蛍光体が挙げられる。特に、
高輝度且つ長時間の使用時においては(Re1-xSmx)
3(Al1-yGay)5O12:Ce(0≦x<1、0≦y≦
1、但し、Reは、Y,Gd,Laからなる群より選択
される少なくとも一種の元素である。)などが好まし
い。蛍光物質101として特に(Re1-xSmx)3(A
l1-yGay)5O12:Ceを用いた場合には、LEDチ
ップ103と接する或いは近接して配置され放射照度と
して(Ee)=3W・cm-2以上10W・cm-2以下に
おいても高効率に十分な耐光性を有する発光ダイオード
とすることができる。
5O12:Ce蛍光体101は、ガーネット構造のため、
熱、光及び水分に強く、励起スペクトルのピークが47
0nm付近などにさせることができる。また、発光ピー
クも580nm付近にあり720nmまで裾を引くブロ
ードな発光スペクトルを持たせることができる。しか
も、組成のAlの一部をGaで置換することで発光波長
が短波長にシフトし、また組成のYの一部をGdで置換
することで、発光波長が長波長へシフトする。このよう
に組成を変化することで発光色を連続的に調節すること
が可能である。したがって、長波長側の強度がGdの組
成比で連続的に変えられるなど窒化物半導体の青色系発
光を利用して白色系発光に変換するための理想条件を備
えている。
m、Al、La及びGaの原料として酸化物、又は高温
で容易に酸化物になる化合物を使用し、それらを化学量
論比で十分に混合して原料を得る。又は、Y、Gd、C
e、Smの希土類元素を化学量論比で酸に溶解した溶解
液を蓚酸で共沈したものを焼成して得られる共沈酸化物
と、酸化アルミニウム、酸化ガリウムとを混合して混合
原料を得る。これにフラックスとしてフッ化アンモニウ
ム等のフッ化物を適量混合して坩堝に詰め、空気中13
50〜1450°Cの温度範囲で2〜5時間焼成して焼
成品を得る。次に焼成品を水中でボールミルして、洗
浄、分離、乾燥、最後に篩を通すことで所望の粒子状蛍
光体を得ることができる。
以上の蛍光物質を混合させてもよい。即ち、Al、G
a、Y、La及びGdやSmの含有量が異なる2種類以
上の(Re1-xSmx)3(Al1-yGay)5O12:Ce蛍
光体を混合させてRGBの波長成分を増やすことができ
る。また、現在のところ半導体発光素子であるLEDチ
ップの発光波長には、バラツキが生ずるものがあるため
2種類以上の蛍光物質101を混合調整などさせて所望
の白色光などを得ることができる。具体的には、発光素
子の発光波長に合わせて色度点の異なる蛍光物質101
の量を調整し含有させることでその蛍光物質間と発光素
子で結ばれる色度図上の任意点を発光させることができ
る。
層102とは、LEDチップ103上に配置されLED
チップ103や外部電極などによって生ずる凹凸を緩和
する。また、インクジェット印刷法により飛翔した蛍光
物質101によるLEDチップ103などの損傷を低減
するものである。緩衝層102の具体的材料としては、
エポキシ樹脂、シリコーン樹脂や硝子などが挙げられ
る。このような緩衝層102は、パッケージ105開口
部のLEDチップ103上にノズルからエポキシ樹脂な
どを放出硬化させることにより形成させることができ
る。
チップ103から放出された光が蛍光物質101により
直接反射、散乱されることがない。そのためLEDチッ
プ103から放出された高エネルギー光が高密度になる
ことがなく有機蛍光染料などを用いたとしても蛍光物質
101や緩衝層102自体が劣化しにくい。
るLEDチップ103とは、蛍光物質101を励起させ
発光させることが可能なものである。発光素子であるL
EDチップ103は、MOCVD法等により基板上にG
aAs、InP、GaAlAs、InGaAlP、In
N、AlN、GaN、InGaN、AlGaN、InG
aAlN等の半導体を発光層として形成させる。半導体
の構造としては、MIS接合、PIN接合やPN接合な
どを有するホモ構造、ヘテロ構造あるいはダブルへテロ
構成のものが挙げられる。半導体層の材料やその混晶度
によって発光波長を種々選択することができる。また、
半導体活性層を量子効果が生ずる薄膜に形成させた単一
量子井戸構造や多重量子井戸構造とすることもできる。
本発明に用いられるLEDチップ103として好ましく
は、蛍光物質101を効率良く励起できる比較的短波長
を効率よく発光可能な窒化物系化合物半導体(一般式I
niGajAlkN、ただし、0≦i、0≦j、0≦k、
i+j+k=1)が挙げられる。
合、半導体基板にはサファイヤ、スピネル、SiC、S
i、ZnO、GaN等の材料が好適に用いられる。結晶
性の良い窒化ガリウムを形成させるためにはサファイヤ
基板を用いることがより好ましい。サファイヤ基板上に
半導体膜を成長させる場合、GaN、AlN等のバッフ
ァー層を形成しその上にPN接合を有する窒化ガリウム
半導体を形成させることが好ましい。また、サファイア
基板上にSiO2をマスクとして選択成長させたGaN
単結晶自体を基板として利用することもできる。この場
合、各半導体層を形成後SiO2をエッチング除去させ
ることによって発光素子とサファイア基板とを分離させ
ることもできる。窒化ガリウム系化合物半導体は、不純
物をドープしない状態でN型導電性を示す。発光効率を
向上させるなど所望のN型窒化ガリウム半導体を形成さ
せる場合は、N型ドーパントとしてSi、Ge、Se、
Te、C等を適宜導入することが好ましい。一方、P型
窒化ガリウム半導体を形成させる場合は、P型ドーパン
ドであるZn、Mg、Be、Ca、Sr、Ba等をドー
プさせる。
パントをドープしただけではP型化しにくいためP型ド
ーパント導入後に、炉による加熱、低速電子線照射やプ
ラズマ照射等によりアニールすることでP型化させるこ
とが好ましい。具体的発光素子の層構成としては、窒化
ガリウム、窒化アルミニウムなどを低温で形成させたバ
ッファ層を有するサファイア基板や炭化珪素上に、窒化
ガリウム半導体であるN型コンタクト層、窒化アルミニ
ウム・ガリウム半導体であるN型クラッド層、Zn及び
Siをドープさせた窒化インジュウムガリウム半導体で
ある活性層、窒化アルミニウム・ガリウム半導体である
P型クラッド層、窒化ガリウム半導体であるP型コンタ
クト層が積層されたものが好適に挙げられる。LEDチ
ップ103を形成させるためにはサファイア基板を有す
るLEDチップ103の場合、エッチングなどによりP
型半導体及びN型半導体の露出面を形成させた後、半導
体層上にスパッタリング法や真空蒸着法などを用いて所
望の形状の各電極を形成させる。SiC基板の場合、基
板自体の導電性を利用して一対の電極を形成させること
もできる。
ヤモンド製の刃先を有するブレードが回転するダイシン
グソーにより直接フルカットするか、又は刃先幅よりも
広い幅の溝を切り込んだ後(ハーフカット)、外力によ
って半導体ウエハーを割る。あるいは、先端のダイヤモ
ンド針が往復直線運動するスクライバーにより半導体ウ
エハーに極めて細いスクライブライン(経線)を例えば
碁盤目状に引いた後、外力によってウエハーを割り半導
体ウエハーからチップ状にカットする。このようにして
窒化物系化合物半導体であるLEDチップ103を形成
させることができる。
発光させる場合は、蛍光物質101との補色等を考慮し
てLEDチップ103の主発光波長は400nm以上5
30nm以下が好ましく、420nm以上490nm以
下がより好ましい。LEDチップ103と蛍光物質10
1との効率をそれぞれより向上させるためには、450
nm以上475nm以下がさらに好ましい。
ッケージ105外部からの電力を内部に配置されたLE
Dチップ103に供給させるために用いられるためのも
のである。そのためパッケージ105上に設けられた導
電性を有するパターンやリードフレームを利用したもの
など種々のものが挙げられる。また、外部電極104は
放熱性、電気伝導性、LEDチップ103の特性などを
考慮して種々の大きさに形成させることができる。外部
電極104は、各LEDチップ103を配置すると共に
LEDチップ103から放出された熱を外部に放熱させ
るため熱伝導性がよいことが好ましい。外部電極104
の具体的な電気抵抗としては300μΩ・cm以下が好
ましく、より好ましくは、3μΩ・cm以下である。ま
た、具体的な熱伝導度は、0.01cal/(s)(c
m2)(℃/cm)以上が好ましく、より好ましくは 0.
5cal/(s)(cm2)(℃/cm)以上である。
表面に銀、パラジュウム或いは金などの金属メッキや半
田メッキなどを施したものが好適に用いられる。外部電
極104としてリードフレームを利用した場合は、電気
伝導度、熱伝導度によって種々利用できるが加工性の観
点から板厚0.1mmから2mmが好ましい。ガラスエ
ポキシ樹脂やセラミックなどの支持体上などに設けられ
た外部電極104としては、銅箔やタングステン層を形
成させることができる。プリント基板上に金属箔を用い
る場合は、銅箔などの厚みとして18〜70μmとする
ことが好ましい。また、銅箔等の上に金、半田メッキな
どを施しても良い。
は、LEDチップ103を固定保護する支持体として働
く。また、外部との電気的接続が可能な外部電極104
を有する。LEDチップ103の数や大きさに合わせて
複数の開口部を持ったパッケージ105とすることもで
きる。パッケージ105は、LEDチップ103をさら
に外部環境から保護するためにモールド部材106を設
けることもできる。パッケージ105は、モールド部材
106との接着性がよく剛性の高いものが好ましい。L
EDチップ103と外部とを電気的に遮断させるために
絶縁性を有することが望まれる。さらに、パッケージ1
05は、LEDチップ103などからの熱の影響をうけ
た場合、モールド部材106との密着性を考慮して熱膨
張率の小さい物が好ましい。
体的に形成させてもよく、パッケージ105が複数に分
かれ、はめ込みなどにより組み合わせて構成させてもよ
い。パッケージ105は、インサート成形などにより比
較的簡単に形成することができる。パッケージ105材
料としてポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルフ
ァイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ABS樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、P
BT樹脂等の樹脂やセラミックなどを用いることができ
る。また、遮光機能を持たせるために黒や灰色などの暗
色系に着色させる、或いはパッケージの発光観測表面側
が暗色系に着色されることが好ましい。具体的には、C
r2O3、MnO2、Fe2O3やカーボンブラックなどが
好適に挙げられる。
の接着は、熱硬化性樹脂などによって行うことができ
る。具体的には、エポキシ樹脂、アクリル樹脂やイミド
樹脂などが挙げられる。この場合、LEDチップ103
の電極とパッケージ105に設けられた外部電極104
とは導電性ワイヤーによりワイヤーボンディングするこ
とにより電気的に接続させることが好ましい。また、L
EDチップ103を配置固定させると共にパッケージ1
05の外部電極104と電気的に接続させるためにはA
gペースト、カーボンペースト、ITOペースト、金属
バンプ等が好適に用いられる。
基板を利用した場合、インクジェット印刷法を利用し比
較的簡単にLED表示器や発光ダイオードを形成するこ
とができる。具体的には、ドットマトリックス状に多数
の開口部をもったグリーンシートを積層させて焼結させ
パッケージ105を形成することができる。パッケージ
の各開口部内にはLEDチップ103、緩衝層102や
蛍光物質101などを配置させることができる。そのた
め、これをそのまま利用して高精細なLED表示器を構
成することができる。また、セラミック基板形成時に各
ドットごとに分割できるよう切り込みを設けることもで
きる。LED表示器形成後、切り込みに沿って圧力を加
えることにより所望の大きさの発光ダイオードに分割す
ることもできる。分割された発光ダイオードは、分割の
形状によりライン状に配置された発光ダイオードや複数
個の発光ダイオードとすることができる。
6とは、LEDチップ103や蛍光物質101を外部か
ら保護するために好適に用いられるものであり、LED
チップ103や蛍光物質101から放出される光を効率
よく透過できるものが好ましい。インクジェット印刷法
により無機蛍光体粒子を塗布させる場合、緩衝層102
を溶融する溶媒を含有していないときは無機蛍光体粒子
が付着しないためモールド部材106を設けることが好
ましい。モールド部材106により蛍光物質をパッケー
ジ開口部に保持させることができる。このような、モー
ルド部材106の具体的材料として、シリコーン樹脂や
エポキシ樹脂や硝子など種々のものが好適に挙げられ
る。以下、本発明の実施例について説明するが、本発明
は具体的実施例のみに限定されるものではないことは言
うまでもない。
nmのIn0.2Ga0.8N半導体を用いた。LEDチップ
は、洗浄させたサファイヤ基板上にTMG(トリメチル
ガリウム)ガス、TMI(トリメチルインジュウム)ガ
ス、窒素ガス及びドーパントガスをキャリアガスと共に
流し、MOCVD法で窒化ガリウム系化合物半導体を成
膜させることにより形成させた。ドーパントガスとして
SiH4とCp2Mgと、を切り替えることによってN型
導電性を有する窒化ガリウム系半導体とP型導電性を有
する窒化ガリウム系半導体を形成しPN接合を形成させ
る。半導体発光素子として、N型導電性を有する窒化ガ
リウム半導体であるコンタクト層と、P型導電性を有す
る窒化ガリウムアルミニウム半導体であるクラッド層、
P型導電性を有する窒化ガリウム半導体であるコンタク
ト層を形成させた。N型導電性を有するコンタクト層と
P型導電性を有するクラッド層との間に厚さ約3nmで
あり、単一量子井戸構造とされるノンドープInGaN
の活性層を形成させた。(なお、サファイア基板上には
低温で窒化ガリウム半導体を形成させバッファ層とさせ
てある。また、P型導電性を有する半導体は、成膜後4
00℃以上でアニールさせてある。)エッチングにより
サファイア基板上のPN各半導体表面を露出させた後、
スパッタリングにより各電極をそれぞれ形成させた。こ
うして出来上がった半導体ウエハーをスクライブライン
を引いた後、外力により分割させ発光素子として350
μm角のLEDチップを形成させた。
ート樹脂を用いてチップタイプLEDのパッケージを形
成させた。チップタイプLEDのパッケージ内は、LE
Dチップが配される開口部を備えている。パッケージ中
には、銀メッキした銅板を外部電極として配置させてあ
る。パッケージ内部でLEDチップをフェースダウンで
固定させる。固定は、LEDチップの各電極と外部電極
とをAgが含有されたエポキシ樹脂を用いて行い電気的
接続も同時にとっている。Agが含有されたエポキシ樹
脂を硬化後、パッケージの開口部にエポキシ樹脂を注入
して緩衝層を形成させた。こうしてLEDチップが配置
されたパッケージを8280個形成させた。8280個
のLEDチップが配置されたパッケージを密着してドッ
トマトリックス状に配置させる。
類元素を化学量論比で酸に溶解した溶解液を蓚酸で共沈
させた。これを焼成して得られる共沈酸化物と、酸化ア
ルミニウムと混合して混合原料を得る。これにフラック
スとしてフッ化アンモニウムを混合して坩堝に詰め、空
気中1400°Cの温度で3時間焼成して焼成品を得
た。焼成品を水中でボールミルして、洗浄、分離、乾
燥、最後に篩を通して形成させた。形成された(Y0.8
Gd0.2)3Al5O12:Ce0.03蛍光体をアルコール中
に拡散分散させる。
ジの開口部をインクジェット印刷機のメモリーに記憶さ
せておき、メモリーに沿ってインクジェットプリンタヘ
ッドを縦横に駆動させる。ドットマトリックス状に配置
したパッケージの開口部のみに蛍光体が含有されたアル
コールをインクジェットプリンタヘッドから放出させ緩
衝層上に蛍光物質を塗布させる。
おいて、光センサを走査させ発光色及びそのLEDチッ
プの場所をメモリーに記憶させる。光センサにより読み
とられた各LEDチップの発光色と基準となる発光色と
比較し蛍光物質の量が少ない場合、蛍光物質の塗布量を
演算する。演算された塗布量に基づいて、その開口部の
み選択的にインクジェットプリンタヘッドから再び蛍光
物質を所望量塗布させる。
を飛ばし後、LEDチップや粒子状蛍光体を外部応力、
水分及び塵埃などから保護する目的でパッケージ開口部
内にモールド部材として透光性エポキシ樹脂を流し込ん
だ。透光性エポシキ樹脂を注入後、150℃5時間にて
硬化させた。こうして図1の如き発光装置である発光ダ
イオードを形成させた。
ることによって白色系を発光させることができる。発光
ダイオードの正面から測定した色温度は、8000Kを
示した。各発光ダイオードの発光観測面における色む
ら、ほとんど観測されなかった。また、CIE色度図上
のx,y=(0.305,0.320)±0.03で囲
まれた範囲内に、約98%の各発光ダイオードが分布し
ていた。
ることにより各方位による色度のずれが極めて少なく、
発光観測面から見て色調ずれがない発光ダイオードとさ
せることができる。また、歩留まりの高い発光ダイオー
ドを量産性よく形成することができる。
り、LEDチップ上の凹凸に関係なくより均一な発光を
得られる発光ダイオードとすることができる。さらに、
塗布圧を向上させてもLEDチップなどに損傷を与える
ことなく歩留まりの高い発光ダイオードを形成すること
ができる。
り、量産性よくドット間の色ずれの極めて少ないLED
表示器を構成することができる。
タイプLEDの模式的断面図である。
ドで蛍光物質を塗布中のLED表示器の模式的正面図で
ある。
インクジェットプリンタヘッドによる印刷原理を説明す
るための模式的説明図である。
口部を有するパッケージ 302・・・蛍光物質が放出可能なノズル
Claims (3)
- 【請求項1】LEDチップと、該LEDチップからの発
光の少なくとも一部を吸収し波長変換して発光する蛍光
物質と、を有する発光ダイオードの形成方法であって、 前記LEDチップ上に配置される蛍光物質は、インクジ
ェット印刷法により形成させることを特徴とする発光ダ
イオードの形成方法。 - 【請求項2】前記蛍光物質は、LEDチップ上に設けら
れた緩衝層を介して形成されている請求項1記載に記載
された発光ダイオードの形成方法。 - 【請求項3】内部にLEDチップが配置される開口部を
ドットマトリックス状に有する支持体と、前記LEDチ
ップからの発光の少なくとも一部を吸収し波長変換して
発光する蛍光物質を開口部内に有するLED表示器の形
成方法であって、 前記蛍光物質は、インクジェット印刷法により形成させ
ることを特徴とするLED表示器の形成方法。
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