JPH1145403A - カメラの磁気ヘッド回路 - Google Patents

カメラの磁気ヘッド回路

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JPH1145403A
JPH1145403A JP20346097A JP20346097A JPH1145403A JP H1145403 A JPH1145403 A JP H1145403A JP 20346097 A JP20346097 A JP 20346097A JP 20346097 A JP20346097 A JP 20346097A JP H1145403 A JPH1145403 A JP H1145403A
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JP
Japan
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circuit
magnetic head
coil
magnetic
current
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JP20346097A
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Yasuo Tanbara
康夫 丹原
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な部品を追加することなく、磁気ヘッド
に発生するコイルのスパイク電圧を吸収して、破壊され
易い再生回路の入力部を保護することができるカメラの
磁気ヘッド回路を提供する。 【解決手段】 記録・再生共用の磁気ヘッドを構成する
コイルL1と、このコイルL1に駆動電流を供給してフ
ィルムにデータの書込みを行う磁気記録回路1と、上記
コイルL1の出力を受けてフィルムに記録されたデータ
を再生する磁気再生回路2とを備え、上記磁気記録回路
1は、コイルL1への通電期間の終了直前にコントロー
ル端子C1,C2の両端を短絡すると共に、上記コイル
L1に発生するスパイク電圧を吸収するものである、フ
ィルムに磁気記録、再生を行うためのカメラの磁気ヘッ
ド回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラの磁気ヘッ
ド回路、より詳しくは、フィルムに磁気記録、再生を行
うためのカメラの磁気ヘッド回路に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムに磁気記録、再生を行うための
カメラの磁気ヘッド回路は、従来より種々のものが提案
されていて、例えば、特開平5−34793号公報や特
開平5−72611号公報等には、磁気ヘッドのコイル
を、記録時と再生時に共用したカメラが記載されてい
る。
【0003】すなわち、上記特開平5−34793号公
報に記載のものは、磁気ヘッドおよび磁気記録再生装置
を備え、磁気記録部を有するフィルムを使用するカメラ
において、フィルムの種類を判別する手段を備え、該フ
ィルム種類判別手段による判別結果によって磁気記録再
生装置のアナログ−ディジタル変換レベルを変化させる
カメラである。
【0004】また、特開平5−72611号公報に記載
のものは、フィルムに備わった磁気記憶部へ書込まれて
いる情報の再生をフィルム給送中に行う磁気ヘッドと、
該磁気ヘッドによって再生されたアナログ信号を増幅す
る増幅回路と、該増幅回路からのアナログ信号をディジ
タル信号に変換するA/D変換回路と、フィルムの給送
を行うためのフィルム給送用モータとを備えた磁気記憶
部付フィルムを用いるカメラにおいて、フィルムの撮影
駒数が所定駒数に達したか否かを判別する駒数判別手段
と、該駒数判別手段の判別に応じて上記フィルム給送用
モータの回転数を可変する回転数可変手段とを設けた磁
気記憶部付フィルムを用いるカメラが記載されている。
【0005】こうした磁気ヘッド回路において、従来よ
り行われている磁気記録動作時の信号の様子について図
面を参照して説明する。
【0006】図9は従来において磁気ヘッド回路による
磁気記録動作時の信号の一例を示すタイミングチャート
である。なお、この図9の説明においては、本発明の実
施形態に係る図1に示したような構成の磁気ヘッド回路
を例に取り、その動作について説明する。
【0007】磁気記録を開始する前に、時刻T1におい
てコントロール端子C1をハイにすることにより、磁気
ヘッドを構成するコイルL1には電流IL が流れる。こ
のときにはコントロール端子C2はローのままである。
この状態でフィルムの給送を開始して、磁気記録領域に
達した時刻T2からコントロール端子C1,C2を同時
に反転させることにより、コイルL1の電流の方向を反
転させて、フィルム上に磁気データを記録して行く。
【0008】なお、コイルL1に流れる電流IL は、コ
ントロール端子C1,C2の反転に対して、インダクタ
ンスの影響により立ち上がりが遅れるが、磁気データの
記録密度に対しては十分に短い時定数となるように設定
されている。
【0009】全ての磁気データの書込みが終了する時刻
T3において、コントロール端子C1はロー、コントロ
ール端子C2はハイとなるように設定されており、コイ
ルL1には時刻T1〜T2の間の状態とは逆方向の電流
が流れていて、コイルL1の端子の電圧VL はローレベ
ルになっている。
【0010】フィルムの給送が終了すると、時刻T4に
おいてコイルL1の電流をカットするためにコントロー
ル端子C2をローにするが、このとき、コイルL1には
(L×I^2)/2(ここに、記号「^」はべき乗を表
す。以下同様)のエネルギーが蓄えられているために、
コイルL1の両端がハイインピーダンスになると、その
エネルギーを消費しようとしてVL に高電圧(スパイク
電圧)を発生する。発生する電圧は、回路の構成によっ
て変わるが、この電圧によって磁気再生回路2の入力端
子に好ましくない影響が及ぶ場合もあり得る。
【0011】また、図10は従来において磁気ヘッド回
路による磁気記録動作を終了するときに発生するフライ
バック(スパイク電圧)を説明するためのタイミングチ
ャートである。なお、この図10の説明においては、本
発明の実施形態に係る図3に示したような構成の磁気ヘ
ッド回路を例に取り、その動作について説明する。
【0012】図10はコイルL1を通電状態から急にハ
イインピーダンスにしたときに発生するフライバックを
示している。
【0013】タイミングチャートの初期、つまり時刻T
21までは、コントロール端子C1,C3がロー、コン
トロール端子C2,C4がハイに設定されており、トラ
ンジスタQ1,Q4がオンしている。
【0014】このときにコイルL1には、巻線抵抗をR
L とすると、Vcc/(R5+RL )の電流が流れてお
り、(1/2)・L・{Vcc/(R5+RL )}^2のエ
ネルギーが蓄えられている。
【0015】時刻T21において、コントロール端子C
1をハイ、コントロール端子C4をローにして、全トラ
ンジスタをオフさせると、コイルL1は上述のエネルギ
ーを有する発電機として機能し、時刻T21までに流れ
ていた電流をそのまま流し続けようとする。
【0016】その結果、コイルL1の両端には、VL1側
にマイナス、VL2側にプラスの電圧が発生する。電流の
流れる経路はトランジスタQ2,Q3が逆方向にオンし
て、図示しない電源を含めて、R6→Q2→Vcc→電源
→GND(グランド)→Q3という経路で流れる。
【0017】このときのVL1の電位は、トランジスタQ
3が逆方向にオンするための条件で決まり、該トランジ
スタQ3のコレクタはGNDよりも低い電圧で最低でも
ベースからコレクタに向かって電流が流れる電圧VBCが
必要であり、これはダイオードのバンドギャップ電圧に
相当する。
【0018】さらに、トランジスタQ3にベース電流を
供給するために、抵抗R3にも電圧が発生する。ベース
電流をIB とすると、この抵抗R3に発生する電圧はR
3・IB となるために、VL1の電位は、コントロール端
子C3のGNDレベルを基準として−(R3・IB +V
BC)という電圧が発生する。
【0019】同様にトランジスタQ2のコレクタには、
Vccよりも高い電圧が発生し、その値は、Vcc+(R2
・IB +VBC)となる。従って、VL2の電位は、抵抗R
6に発生する電圧を含めて、 Vcc+(R2・IB +VBC)+R6・Vcc/(R5+R
L ) という電圧が発生する。
【0020】電流が流れることによりコイルL1のエネ
ルギーは消費されて電流は小さくなり、VL2は急速に低
下するが、VL1の方が、トランジスタQ3のバンドギャ
ップ電圧が支配的であるために、しばらくは変化量が小
さい(図中の時刻T21と時刻T22の間を参照)。
【0021】さらに、時刻T22から時刻T23を経
て、全てのエネルギーを放出すると、VL1,VL2共にハ
イインピーダンスとなる。
【0022】ここでトランジスタのベース抵抗R2,R
3に発生する電圧は、トランジスタの逆方向の電流増幅
率hfeによって決まり、この電流増幅率hfeが大きけれ
ば小さくなるが、電流増幅率hfeが小さければバンドギ
ャップ電圧よりも支配的になる場合もある。
【0023】続いて、図11は磁気ヘッド回路におい
て、従来よりモータ等の制御に汎用されているショート
ブレーキと同様の制御を行った場合に発生するフライバ
ックを説明するためのタイミングチャートである。な
お、この図11の説明においては、本発明の実施形態に
係る図3に示したような構成の磁気ヘッド回路を例に取
り、その動作について説明する。
【0024】タイミングチャートの初期、つまり時刻T
31までは、上記図10と同様に、トランジスタQ1と
Q4がオンしている状態である。
【0025】時刻T31において、コントロール端子C
1とコントロール端子C3を同時にハイにしてトランジ
スタQ1をオフ、トランジスタQ3をオンに変化させる
と、トランジスタQ3,Q4によってコイルL1の両端
はGNDにショートされた状態になる。
【0026】ところが、コイルL1は電流を流し続けよ
うとするために、電流は、Q4コレクタ→Q4エミッタ
→Q3エミッタ→Q3コレクタの経路で流れる。
【0027】トランジスタQ4に関しては、通常のオン
状態と同じ動作であるために、VL2はGNDレベルにシ
ョートされるが、トランジスタQ3は逆方向に流れるた
めに、上記図10において説明したように、VL1はGN
Dよりも低い電圧となる。
【0028】時刻T31から時刻T32、時刻T33を
経て時刻T34までの間で図10の動作と異なる点は、
コントロール端子C3はGNDレベルではなく、Vccレ
ベルにある点であり、VL1がGNDレベルより下がらな
くてもトランジスタQ3のベース電流は供給されている
ために、該トランジスタQ3の逆方向の電流増幅率hfe
が十分に大きければ、コレクタ−エミッタ間は飽和状態
となり、ほぼGNDと同電位が維持される。
【0029】しかしながら、一般的にトランジスタの逆
方向の電流増幅率hfeは順方向に比べて1/10程度し
かなく、抵抗R3の値によっては十分に飽和できない。
従って、VL1はコイルL1が流そうとする電流に対する
トランジスタQ3の逆方向の飽和電圧(VCE)の分だけ
GNDよりも低い電位となる。
【0030】モータの駆動回路においてはこの飽和電圧
が大きいために、フライバックを吸収するべくトランジ
スタQ3のコレクタ−エミッタに並列にダイオードを入
れる場合が多い。
【0031】一方、この飽和電圧を小さくするには抵抗
R3の値を小さくすればよいが、通常の駆動を行う際の
トランジスタQ3のベース電流が大きくなりすぎて、無
駄な電流を消費してしまうことになる。
【0032】また、特開平9−50078号公報には、
コントロール端子を削減するとともに、貫通電流の防止
を図った技術手段が記載されているが、フライバックに
ついては言及されておらず、また、再生回路の接続にも
触れていないために、該技術手段では、コイルのフライ
バックによって再生回路の入力端が破壊される可能性を
取り除くことはできなかった。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】こうして、上述したよ
うな従来技術では、磁気ヘッドのコイルを記録時と再生
時に共用しようとすると、記録終了時に発生するコイル
のスパイク電圧により再生回路に電源電圧を超える高圧
が加わって破壊に至る可能性があった。
【0034】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、特別な部品を追加することなく、磁気ヘッドに発
生するコイルのスパイク電圧を吸収して、破壊され易い
再生回路の入力部を保護することができるカメラの磁気
ヘッド回路を提供することを目的としている。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明によるカメラの磁気ヘッド回路は、記
録・再生共用の磁気ヘッドに駆動電流を供給してフィル
ムにデータの書込みを行う書込み回路と、上記磁気ヘッ
ドの出力を受け、フィルムに記録されたデータを再生す
る再生回路とを備え、フィルムに磁気記録、再生を行う
ためのカメラの磁気ヘッド回路であって、上記書込み回
路は、ヘッド通電期間の終了直前に磁気ヘッドの書込み
端子の両端を略同電位にする期間を設けたものである。
【0036】また、第2の発明によるカメラの磁気ヘッ
ド回路は、上記第1の発明によるカメラの磁気ヘッド回
路において、上記書込み回路が、選択的に制御可能な4
つのスイッチ素子を有してなるブリッジ回路と、このブ
リッジ回路に流れる電流を制限する電流制限手段とを含
み、上記磁気ヘッドの書込み端子の両端を短絡するとき
に、上記4つのスイッチ素子の内の少なくとも3つを同
時にオンさせるものである。
【0037】さらに、第3の発明によるカメラの磁気ヘ
ッド回路は、共通の磁気ヘッドによりフィルムの磁気ト
ラックに磁気記録、再生を行うためのカメラの磁気ヘッ
ド回路において、上記磁気ヘッドに直結され磁気ヘッド
信号を入力する再生手段と、電流制限手段と選択的に制
御される4つのスイッチ素子とを備え上記磁気ヘッドに
双方向の書込み電流を供給すると共にヘッド通電期間の
終了直前に上記4つのスイッチ素子の内の少なくとも3
つを同時にオンさせて磁気ヘッドを駆動する書込み手段
とを具備するものである。
【0038】従って、第1の発明によるカメラの磁気ヘ
ッド回路は、フィルムに磁気記録、再生を行うものであ
って、書込み回路が、記録・再生共用の磁気ヘッドに駆
動電流を供給してフィルムにデータの書込みを行い、そ
の際に、ヘッド通電期間の終了直前に磁気ヘッドの書込
み端子の両端を略同電位にする期間を設け、再生回路
が、上記磁気ヘッドの出力を受けてフィルムに記録され
たデータを再生する。
【0039】また、第2の発明によるカメラの磁気ヘッ
ド回路は、上記書込み回路のブリッジ回路が、上記磁気
ヘッドの書込み端子の両端を短絡するときに、選択的に
制御可能な4つのスイッチ素子の内の少なくとも3つを
同時にオンさせ、上記書込み回路の電流制限手段がこの
ブリッジ回路に流れる電流を制限する。
【0040】さらに、第3の発明によるカメラの磁気ヘ
ッド回路は、共通の磁気ヘッドによりフィルムの磁気ト
ラックに磁気記録、再生を行うためのカメラの磁気ヘッ
ド回路において、上記磁気ヘッドに直結される再生手段
が磁気ヘッド信号を入力し、書込み手段が、電流制限手
段と選択的に制御される4つのスイッチ素子とを備え、
上記磁気ヘッドに双方向の書込み電流を供給すると共
に、ヘッド通電期間の終了直前に、上記4つのスイッチ
素子の内の少なくとも3つを同時にオンさせて磁気ヘッ
ドを駆動する。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1,図2は本発明の第1の実施
形態を示したものであり、図1はカメラの磁気ヘッド回
路の基本的な構成を示すブロック図である。
【0042】書込み回路たる磁気記録回路1には、磁気
ヘッドのコイルL1が接続されていて、スイッチ素子た
るコントロール端子C1,C2によってコイルL1に流
れる電流IL の方向を制御することが可能となってい
る。
【0043】上記コイルL1は、再生回路たる磁気再生
回路2にも接続されており、この磁気再生回路2は、フ
ィルム上の磁気データを再生する際に、該コイルL1に
発生する微小な電流変化を増幅してOUT端子に出力す
るものである。
【0044】図2は上述したような磁気ヘッド回路上の
磁気記録動作時の信号を示すタイミングチャートであ
る。
【0045】磁気記録を開始する前に、時刻T11にお
いてコントロール端子C1をハイにすることにより、コ
イルL1には電流IL が流れる。このときにはコントロ
ール端子C2はローのままである。この状態でフィルム
の給送を開始して、磁気記録領域に達した時刻T12か
らコントロール端子C1,C2を同時に反転させること
により、コイルL1の電流の方向を反転させて、フィル
ム上に磁気データを記録して行く。
【0046】なお、コイルL1に流れる電流IL は、コ
ントロール端子C1,C2の反転に対して、インダクタ
ンスの影響により立ち上がりが遅れるが、磁気データの
記録密度に対しては十分に短い時定数となるように設定
されている。
【0047】全ての磁気データの書込みが終了する時刻
T13において、コントロール端子C1はロー、コント
ロール端子C2はハイとなるように設定されており、コ
イルL1には時刻T11〜T12の間の状態とは逆方向
の電流が流れていて、コイルL1の端子の電圧VL はロ
ーレベルになっている。
【0048】フィルムの給送が終了すると、時刻T14
において、急にコントロール端子C2をローにせず、一
旦、コントロール端子C1,C2の両方をハイにするこ
とにより、コイルL1の両端をハイインピーダンスにす
ることなく電流を消滅させる。
【0049】その後に、時刻T15においてコントロー
ル端子C1,C2を同時にローにすることにより、コイ
ルL1にエネルギーが蓄えられていない状態から、コイ
ルL1の両端をハイインピーダンスに移行させることが
可能となる。
【0050】このような第1の実施形態によれば、磁気
ヘッドのコイルが有するインダクタンスによって発生す
るフライバックを、特別な回路を設けることなく、完全
に除くことが可能であり、同一のコイルに接続された磁
気再生回路の入力部を破壊から保護することが可能とな
る。
【0051】図3,図4は本発明の第2の実施形態を示
したものであり、図3は磁気ヘッドのコイルに電流を供
給するための磁気記録回路の構成を示す回路図である。
なお、この図3においては、説明に不要な磁気再生回路
は図示を省略している。
【0052】この第2の実施形態において、上述の第1
の実施形態と同様である部分については説明を省略し、
主として異なる点についてのみ説明する。
【0053】この磁気記録回路は、図3に示すように、
PNPトランジスタでなるトランジスタQ1,Q2およ
びNPNトランジスタでなるトランジスタQ3,Q4
と、コイルL1に流れる電流IL を制限するために上記
トランジスタQ1とトランジスタQ3の間に配設された
抵抗R5および上記トランジスタQ2とトランジスタQ
4の間に配設された抵抗R6とを有して構成されてい
る。
【0054】また、各トランジスタQ1,Q2,Q3,
Q4のベースは、ベース電流を制限する抵抗R1,R
2,R3,R4を介して、スイッチ素子たるコントロー
ル端子C1,C2,C3,C4にそれぞれ接続されてい
る。なお、これらのコントロール端子C1,C2,C
3,C4は、ロジック回路を介して2本、あるいは3本
に纏めることも可能である。
【0055】さらに、トランジスタQ1,Q2のエミッ
タは電源Vccに接続され、トランジスタQ3,Q4のエ
ミッタはGNDに接続されている。
【0056】このような磁気記録回路による磁気記録動
作は次にようになる。
【0057】まず、コントロール端子C1,C3をロー
に設定し、かつコントロール端子C2,C4をハイに設
定することにより、トランジスタQ1とQ4をオンさせ
ると、Q1→R5→L1→Q4の経路で電流が流れる。
このとき上記コイルL1には、該コイルL1の巻線抵抗
をRL とすると、Vcc/(R5+RL )の電流が流れ
る。
【0058】逆に、コントロール端子C1,C3をハイ
に設定し、かつコントロール端子C2,C4をローに設
定すると、トランジスタQ2とQ3がオンして、Q2→
R6→L1→Q3の経路で電流が流れる。このときコイ
ルL1には、上述とは逆の方向にVcc/(R6+RL )
の電流が流れる。
【0059】このような状態を交互に作ることにより、
コイルL1に交番する磁場が発生されて、フィルム上に
磁気記録が行われる。
【0060】また、磁気記録を行わないときは、コント
ロール端子C1,C2をハイに設定し、かつコントロー
ル端子C3,C4をローに設定することにより、全ての
トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4をオフさせて、コ
イルL1の両端をGND−Vccの電圧範囲内でハイイン
ピーダンスにし、磁気再生時に影響が出ないようにして
いる。
【0061】図4は、上記図3に示した回路において、
磁気書込み終了時に発生するフライバックを説明するた
めのタイミングチャートである。
【0062】本実施形態は、上記従来例で図10に示し
た時刻T21のオフタイミングの前に、コントロール端
子C3をハイにするタイミングを設けたものである。
【0063】時刻T41においてコントロール端子C3
をハイにすることにより、トランジスタQ1,Q3,Q
4が同時にオンする。
【0064】時刻T41以前のVL1の電位は、コイルL
1の巻線抵抗をRL とすると、Vcc・RL /(R5+R
L )であり、抵抗R5およびコイルL1に流れる電流は
Vcc/(R5+RL )である。
【0065】時刻T41においてトランジスタQ3をオ
ンすると、VL1はGNDレベルまで引き下げられ、抵抗
R5に流れる電流IR5はVcc/R5に変化する。
【0066】コイルL1は上述の電流Vcc/(R5+R
L )を流し続けようとするために、電流IR5はトランジ
スタQ3とコイルL1に分流し、トランジスタQ3に
は、 IR5−IL =(Vcc・RL )/{R5・(R5+RL
)} の電流が流れる。この式からわかるように、該電流はプ
ラスの数値であり、トランジスタQ3は、順方向に正常
に電流を流す。
【0067】一方、コイルL1はVL1側とVL2側が同電
位となるためにエネルギーの供給がなくなり、流れる電
流はIL は、自己の抵抗によりエネルギーが消費されて
減少し、時刻T42においてゼロとなる。
【0068】この状態で時刻T43においてコントロー
ル端子C1をハイ、コントロール端子C3,C4をロー
にしても、コイルL1にはエネルギーが蓄えられていな
いために、フライバックの発生はない。
【0069】ただし、コイルL1のエネルギーが全て消
費されるまでに必要な時間は、上記従来例において述べ
た図10,図11に比べて長くなるので注意を要する。
【0070】ここで磁気データを記録しているときにコ
イルL1の電流の方向を変える際にも同様のフライバッ
クが発生すると思われるが、通常トランジスタは、飽和
して使用するとオフするまでにある程度の時間を要す
る。
【0071】一方、オフからオンに移るときには、短い
時間で動作が行われ、このときには一瞬ではあるが上述
と同等の動作が行われており、フライバックの発生は小
さいものとなっている。
【0072】これに対して磁気記録を終了するときに
は、上述したように大きなフライバックが発生してしま
うために、本実施形態の有効性は高いものといえる。
【0073】このような第2の実施形態によれば、上述
した第1の実施形態とほぼ同様の効果を奏することがで
きる。
【0074】図5,図6は本発明の第3の実施形態を示
したものであり、図5は磁気ヘッド回路の構成を示す回
路図である。この第3の実施形態において、上述の第
1,第2の実施形態と同様である部分については説明を
省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
【0075】この磁気ヘッド回路は、図5に示すよう
に、磁気ヘッドを構成するコイルと、磁気記録回路と、
磁気再生回路とを有して構成されている。
【0076】トランジスタQ1,Q2は、PNPトラン
ジスタで構成されていて、エミッタは電源Vccに接続さ
れ、ベースはそれぞれコントロール端子C1,C2に接
続されて、単独に制御されるようになっている。
【0077】上記トランジスタQ1,Q2の各コレクタ
間には、磁気ヘッドを構成するコイルL1が接続される
とともに、さらにそれぞれコイルL1の電流制限抵抗R
1,R2を介して、NPNトランジスタでなるトランジ
スタQ3,Q4のコレクタに接続されている。
【0078】上記トランジスタのQ3,Q4のエミッタ
はGNDに接続され、ベースは共にコントロール端子C
3によって同時にオン,オフが制御されるようになって
いる。
【0079】上記コイルL1の両端は、再生時の負荷抵
抗となる抵抗R3,R4に接続されていて、これら抵抗
R3,R4の他端は、共に基準電圧VREFに接続され
ている。
【0080】磁気再生時には、コイルL1に発生する電
流は抵抗R3,R4に流れ、コイルL1の両端にはVR
EFを基準として、逆位相の電圧が発生する。
【0081】オペアンプOP1と抵抗R5,R6、およ
びオペアンプOP2と抵抗R7,R8は、それぞれ反転
増幅回路を構成しており、上記VREFを基準としてコ
イルの両端の電圧をそれぞれ反転増幅するようになって
いる。
【0082】上記オペアンプOP1,OP2の出力は、
オペアンプOP3、抵抗R9,R10,R11,R12
によって構成される差動増幅回路に接続されている。
【0083】上記オペアンプOP3の出力は、A/D変
換や波形整形された後に、カメラの図示しないCPU
に、ポートを介して読み込まれるようになっている。
【0084】上述した抵抗R3〜R12の値は、希望す
る増幅率によって異なるが、一般的には、R3,R4
は、コイルの巻線抵抗RL や抵抗R1,R2よりも十分
大きな値となるように設定され、磁気書込み時のコイル
L1の電流にはほとんど影響しない。
【0085】また、抵抗R5,R7の値は、反転増幅回
路の増幅率を大きくしたいために小さな値となるように
設定されるが、その後の抵抗R6,R8を大きな値とな
るように設定するために、やはり書込みには影響しな
い。
【0086】次に、図6は上述したような磁気ヘッド回
路上の磁気記録動作時の信号を示すタイミングチャート
である。なお、磁気再生回路は上述したように影響の度
合いが小さいために、図6においては説明を簡略化する
ために、接続されていないものとしている。
【0087】磁気記録を行わないとき(〜時刻T51)
は、コントロール端子C1,C2はハイ、コントロール
端子C3はローになっており、トランジスタQ1〜Q4
は全てオフしている。
【0088】従って、コイルL1には電流は流れておら
ず、コイルL1の両端の電圧VL1,VL2はハイインピー
ダンスとなっている。
【0089】磁気記録を行うときは、時刻T51おい
て、コントロール端子C1をローにし、かつコントロー
ル端子C3をハイにすることにより、トランジスタQ
1,Q3,Q4の3つをオンさせる。すると、VL1はV
ccとなり、VL2は(R2・Vcc)/(RL +R2)とな
る。
【0090】このときコイルL1には、巻線抵抗をRL
とすると、Vcc/(R2+RL )の電流が流れるが、同
時に抵抗R1にもVcc/R1の電流が流れてしまう。
【0091】フィルムの給送を開始して、フィルムが磁
気データを書込む領域に達すると、時刻T52におい
て、コントロール端子C1,C2を同時に反転させて、
コイルL1の電流の向きを逆転させる。
【0092】これを繰り返してデータをフィルム上に記
録して行くが、この間、コントロール端子C3は常にハ
イに保持される。
【0093】時刻T53においてデータを全て記録し終
わると、コントロール端子C1はハイ、コントロール端
子C2はローとなっており、この状態のまま、フィルム
の給送が終了するのを待つ。このときには、VL1は(R
1・Vcc)/(RL +R1)であり、VL2はVccとなっ
ている。
【0094】時刻T54において、フィルムの給送が終
了すると、コントロール端子C1をローにして、全ての
トランジスタQ1〜Q4をオンさせる。
【0095】これによりコイルL1の両端の電圧VL1,
VL2は共にVccとなって、コイルL1に蓄えられたエネ
ルギーは自己消費され、電流はなくなる。
【0096】コイルL1の電流が消滅した後に、時刻T
55でコントロール端子C1,C2をハイ、コントロー
ル端子C3をローにして、全てのトランジスタQ1〜Q
4をオフするが、コイルL1には、エネルギーは蓄えら
れていないために、フライバックが発生することはな
い。
【0097】このような第3の実施形態によれば、上述
した第1,第2の実施形態とほぼ同様の効果を奏すると
ともに、3本のコントロール端子によって4つのトラン
ジスタを制御することができ、しかもコイルのフライバ
ックが全く発生しないために、高インピーダンスなオペ
アンプの入力に好ましくない影響が及ぶ心配がない。こ
うして上記図5に示した抵抗R5,R7は、オペアンプ
OP1,OP2の入力保護として考える必要がないため
に、アンプの増幅率のみで決定することが可能となる。
【0098】図7,図8は本発明の第4の実施形態を示
したものであり、図7は磁気ヘッド回路の構成を示す回
路図である。この第4の実施形態において、上述の第1
から第3の実施形態と同様である部分については説明を
省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
【0099】この実施形態の磁気ヘッドは、同一のコア
にコイルL1,L2が巻回されて構成されており、磁気
記録時にはコイルL1のみに電流を流して磁気記録を行
い、磁気再生時にはコイルL1,L2の両方に発生する
信号を取り出すようになっている。
【0100】トランジスタQ1〜Q4は全てNPNトラ
ンジスタで構成されていて、これらの内のトランジスタ
Q1,Q4のベースは、ベース抵抗R1,R4を介して
同一のコントロール端子C1に接続され、また、他のト
ランジスタQ2,Q3のベースは、ベース抵抗R2,R
3を介して同一のコントロール端子C2に接続されてい
る。
【0101】上記トランジスタQ3のベースは、さらに
ベース抵抗R5を介してコントロール端子C3に接続さ
れており、単独でオンさせることが可能となっている。
【0102】これらのトランジスタQ1〜Q4は、上記
コイルL1をドライブするHブリッジ回路を構成してお
り、トランジスタQ1,Q2のコレクタは、抵抗R9を
介して電源Vccに、トランジスタQ3,Q4は直接GN
Dに、それぞれ接続されている。
【0103】上記コイルL1,L2には、再生時の負荷
抵抗となるR6が並列に接続されており、その一端はコ
ントロール端子C3をハイにしてトランジスタQ3をオ
ンすることにより接地されるようになっていて、他端
は、PNPトランジスタでなるトランジスタQ5のベー
スに接続されている。
【0104】上記トランジスタQ5は、再生信号をレベ
ルシフトするためのものであり、エミッタには定電流I
1が供給されるようになっているとともに、コレクタは
接地されている。
【0105】上記トランジスタQ5のエミッタに発生す
るレベルシフトされた再生信号は、オペアンプOP1の
非反転入力に接続されており、このオペアンプOP1
は、抵抗R7,R8およびコンデンサCO1と共に非反
転増幅回路を形成して、増幅された再生信号をOUT端
子に出力するようになっている。
【0106】なお、上記コンデンサCO1は、直流成分
の増幅を防ぐと共に、抵抗R7との時定数によってハイ
パスフィルターの役割を果たしている。
【0107】次に、図8は上述したような磁気ヘッド回
路上の磁気記録動作時の信号を示すタイミングチャート
である。
【0108】時刻T61以前において、コントロール端
子C1,C2,C3が全てローのときは、トランジスタ
Q1〜Q4は全てオフしており、定電流源I1をカット
していれば、コイルL1の両端はハイインピーダンスに
なっている。
【0109】磁気記録を行うときは、時刻T61におい
てコントロール端子C2をハイにしてトランジスタQ
2,Q3をオンさせ、Vcc→R9→Q2→L1→Q3→
GNDの経路でコイルL1に電流を供給する。このとき
には、VL2は(RL ・Vcc)/(R9+RL )となり、
コイルL1にはVcc/(R9+RL )の電流が流れてい
る。
【0110】フィルムが給送されて磁気データ記録領域
に達すると、時刻T62において、コントロール端子C
2をロー、コントロール端子C1をハイに反転させて、
トランジスタQ2,Q3をオフにするとともにトランジ
スタQ1,Q4をオンにして、Vcc→R9→Q1→L1
→Q4→GNDの経路でコイルL1に逆方向の電流を供
給する。
【0111】磁気データの記録は、この繰り返しによっ
て行われ、時刻T63で全てのデータの記録が終了した
時点では、コントロール端子C1がハイ、コントロール
端子C2がローとなっており、トランジスタQ1とQ4
がオンしている。そして、VL1は(RL ・Vcc)/(R
9+RL )となっている。
【0112】フィルムの給送が終了した後に、時刻T6
4においてコントロール端子C3をハイにしてトランジ
スタQ3をオンすると、コイルL1の両端が接地され、
コイルL1へのエネルギー供給が停止するために、上述
の各実施形態において述べたように、自己消費によって
エネルギーは消滅し、電流はゼロになる。
【0113】その後、時刻T65でコントロール端子C
1,C3を同時にローにして、コイルL1の両端をハイ
インピーダンスにしても、コイルL1にはエネルギーは
蓄えられていないために、フライバックの発生はなく、
トランジスタQ5のベースにダメージが加わることは全
くない。
【0114】なお、本実施形態においては、時刻T64
においてコントロール端子C3をハイにする例について
説明したが、コントロール端子C2をハイにしてトラン
ジスタQ1〜Q4の全てをオンさせても同様の効果が得
られることはいうまでもなく、磁気再生回路の構成によ
っては、コントロール端子C1とコントロール端子C2
の2本のコントロール端子のみで実施することが可能で
ある。
【0115】このような第4の実施形態によれば、上述
した第1から第3の実施形態とほぼ同様の効果を奏する
ことができる。
【0116】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々の変形や応用が可能であることは勿論であ
る。
【0117】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0118】(1) 磁気ヘッドと、この磁気ヘッドの
少なくとも一端が入力端子に接続された再生回路と、上
記磁気ヘッドの一部もしくは全部に電流を供給する記録
回路とを具備するカメラの磁気ヘッド回路において、上
記記録回路は、少なくとも4つのスイッチング手段と、
電流制限手段を含むHブリッジ回路とを有して構成さ
れ、磁気記録終了の直前に、上記4つのスイッチング手
段の内の少なくとも3つを同時にオンさせるタイミング
を設けたことを特徴とするカメラの磁気ヘッド回路。
【0119】(2) 上記4つのスイッチング手段の制
御信号はマルチプレックスされ、上記Hブリッジ回路は
4本未満の制御信号で制御されることを特徴とする付記
(1)に記載のカメラの磁気ヘッド回路。
【0120】(3) 磁気ヘッドと、この磁気ヘッドの
少なくとも一端が入力端子に接続された再生回路と、上
記磁気ヘッドの一部もしくは全部に電流を供給する記録
回路とを具備するカメラの磁気ヘッド回路において、上
記記録回路は、少なくとも4つのスイッチング手段と、
電流制限手段を含むHブリッジ回路とを有して構成さ
れ、磁気記録終了の直前に、上記4つのスイッチング手
段の全てを同時にオンさせるタイミングを設けたことを
特徴とするカメラの磁気ヘッド回路。
【0121】(4) 上記4つのスイッチング手段の制
御信号はマルチプレックスされ、上記Hブリッジ回路は
4本未満の制御信号で制御されることを特徴とする付記
(3)に記載のカメラの磁気ヘッド回路。
【0122】(5) 共通の磁気ヘッドにより記録、再
生を行うためのカメラの磁気ヘッド回路であって、記録
・再生に共用される磁気ヘッドと、上記磁気ヘッドの出
力を受けて、フィルムに記録されたデータを再生する再
生回路と、選択的に制御可能な4つのスイッチ素子を有
してなるブリッジ回路と、このブリッジ回路に流れる電
流を制限する電流制限手段とを含み、上記磁気ヘッドに
双方向の駆動電流を供給すると共に、データ書込み期間
の終了直前に上記4つのスイッチ素子の内の少なくとも
3つを同時にオンさせて磁気ヘッドの書込み端子の両端
を短絡し、スパイク電圧を吸収しつつフィルムにデータ
の書込みを行う書込み回路と、を具備することを特徴と
するカメラの磁気ヘッド回路。
【0123】(6) 記録・再生共用の磁気ヘッドに駆
動電流を供給してフィルムにデータの書込みを行う書込
み回路と、上記磁気ヘッドの出力を受け、フィルムに記
録されたデータを再生する再生回路とを備え、フィルム
に磁気記録、再生を行うためのカメラの磁気ヘッド回路
であって、上記書込み回路は、ヘッド通電期間の終了直
前に磁気ヘッドの書込み端子の両端を短絡すると共に、
上記磁気ヘッドに発生するスパイク電圧を吸収すること
を特徴とするカメラの磁気ヘッド回路。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように本発明のカメラの磁
気ヘッド回路によれば、特別な部品を追加することな
く、磁気ヘッドに発生するコイルのスパイク電圧を吸収
して、破壊され易い再生回路の入力部を保護することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るカメラの磁気ヘ
ッド回路の基本的な構成を示すブロック図。
【図2】上記第1の実施形態の磁気ヘッド回路における
磁気記録動作時の信号を示すタイミングチャート。
【図3】本発明の第2の実施形態において、磁気ヘッド
のコイルに電流を供給するための磁気記録回路の構成を
示す回路図。
【図4】上記第2の実施形態の磁気記録回路において、
磁気記録動作を終了するときの信号を示すタイミングチ
ャート。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る磁気ヘッド回路
の構成を示す回路図。
【図6】上記第3の実施形態の磁気ヘッド回路における
磁気記録動作時の信号を示すタイミングチャート。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る磁気ヘッド回路
の構成を示す回路図。
【図8】上記第4の実施形態の磁気ヘッド回路における
磁気記録動作時の信号を示すタイミングチャート。
【図9】従来において、磁気ヘッド回路による磁気記録
動作時の信号の一例を示すタイミングチャート。
【図10】従来において、磁気ヘッド回路による磁気記
録動作を終了するときに発生するフライバックを説明す
るためのタイミングチャート。
【図11】従来よりモータ等の制御に汎用されているシ
ョートブレーキと同様の制御を、磁気ヘッド回路におい
て行った場合に発生するフライバックを説明するための
タイミングチャート。
【符号の説明】
1…磁気記録回路(書込み回路) 2…磁気再生回路(再生回路) C1,C2,C3,C4…コントロール端子(スイッチ
素子) L1,L2…コイル(磁気ヘッド)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録・再生共用の磁気ヘッドに駆動電流
    を供給してフィルムにデータの書込みを行う書込み回路
    と、上記磁気ヘッドの出力を受け、フィルムに記録され
    たデータを再生する再生回路とを備え、フィルムに磁気
    記録、再生を行うためのカメラの磁気ヘッド回路であっ
    て、 上記書込み回路は、ヘッド通電期間の終了直前に磁気ヘ
    ッドの書込み端子の両端を略同電位にする期間を設けた
    ことを特徴とするカメラの磁気ヘッド回路。
  2. 【請求項2】 上記書込み回路は、選択的に制御可能な
    4つのスイッチ素子を有してなるブリッジ回路と、この
    ブリッジ回路に流れる電流を制限する電流制限手段とを
    含み、上記磁気ヘッドの書込み端子の両端を短絡すると
    きに、上記4つのスイッチ素子の内の少なくとも3つを
    同時にオンさせることを特徴とする請求項1に記載のカ
    メラの磁気ヘッド回路。
  3. 【請求項3】 共通の磁気ヘッドによりフィルムの磁気
    トラックに磁気記録、再生を行うためのカメラの磁気ヘ
    ッド回路において、 上記磁気ヘッドに直結され、磁気ヘッド信号を入力する
    再生手段と、 電流制限手段と選択的に制御される4つのスイッチ素子
    とを備え、上記磁気ヘッドに双方向の書込み電流を供給
    すると共に、ヘッド通電期間の終了直前に、上記4つの
    スイッチ素子の内の少なくとも3つを同時にオンさせて
    磁気ヘッドを駆動する書込み手段と、 を具備することを特徴とするカメラの磁気ヘッド回路。
JP20346097A 1997-07-29 1997-07-29 カメラの磁気ヘッド回路 Withdrawn JPH1145403A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013544026A (ja) * 2010-10-25 2013-12-09 ジオ・インコーポレイテッド 設定変更可能なソレノイド発動方法及び装置

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