JPH1144900A - 像振れ補正装置 - Google Patents

像振れ補正装置

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JPH1144900A
JPH1144900A JP9212683A JP21268397A JPH1144900A JP H1144900 A JPH1144900 A JP H1144900A JP 9212683 A JP9212683 A JP 9212683A JP 21268397 A JP21268397 A JP 21268397A JP H1144900 A JPH1144900 A JP H1144900A
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gravity
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    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/005Blur detection

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重力が加わる方向に関係なく、補正光学系を
駆動する為の第1及び第2の駆動手段それぞれに等しい
駆動性能を与える。 【解決手段】 像振れを補正するための補正光学系と、
第1の方向に前記補正光学系を駆動する第1の駆動手段
と、前記第1の方向とは異なる第2の方向へ前記補正光
学系を駆動する第2の駆動手段と、重力方向を検知する
重力検知手段(#5005)と、該重力検知手段の検知
結果に基づいて、前記第1及び第2の駆動手段へ供給す
る電力を変化させる電力可変手段(#5006)とを有
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等に搭載さ
れ、像振れ補正を行う像振れ補正装置の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラの操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能
性は非常に少なくなっている。
【0003】また最近では、カメラに加わる手振れによ
る像振れを補正するシステムも研究されており、撮影者
の撮影失敗を誘発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れによる像振れを補正するシ
ステムについて簡単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れの無い写真を撮影可能とするため、基本的な考えと
して上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検出
値に応じて補正レンズを変位させてやらなければならな
い。従って、手振れが生じても像振れを生じない写真を
撮影可能とするためには、第1に、カメラの振動を正確
に検出すること、第2に、カメラの振動による光軸変化
を補正レンズを変位させて補正することが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、加速度,速度等を検出する振動検出部と、該
振動検出部の出力信号を電気的あるいは機械的に積分し
て変位を出力する積分器等を具備した演算部などにより
成る振動検出装置等をカメラに搭載することによって行
うことができる。そして、この検出情報に基づいて、撮
影光軸を変化させるべく搭載された補正光学装置を制御
する、つまり補正光学系を駆動手段を介して変位させる
ことにより、像振れ補正が可能となる。
【0007】上記補正光学系を駆動するために従来では
駆動手段として、コイルとマグネットを用い、コイルあ
るいはマグネットを固定部に、マグネットあるいはコイ
ルを補正光学系に配置して、前記コイルに電流を流すこ
とで駆動するようにしていた。そして、カメラを正位置
に構えた時の縦振れ方向(以下、ピッチ方向と記す)、
それと直交する横方向(以下、ピッチ方向と記す)の振
れが振動検出装置によってそれぞれ検出されると、それ
に対応して前記駆動手段(ピッチ,ヨー方向の二方向を
補正するために二対配置されている)を二方向にそれぞ
れを独立に駆動するようにした像振れ補正装置が提案さ
れている。
【0008】以上のように像振れ補正装置を設けること
により、撮影者は手振れを気にせずに、簡便な撮影条件
を享受できるものの、補正光学系の駆動のために駆動手
段を追加することとなることから、以下の様な問題が懸
念される。
【0009】一番目は、撮影者が実際の撮影を行う前に
不用意にカメラを動かしたりすると、振れ量が大きいと
検出して、補正光学系の駆動手段に不必要に大きな電流
が流れてしまい、カメラのバッテリーを著しく消耗させ
てしまい、省エネルギー化、省電化の妨げになってしま
うことである。
【0010】二番目は、例えばフィルム給送中やストロ
ボ充電中に補正光学系の駆動用に大きな電流が流れる
と、大電流負荷が重畳されることによりカメラシステム
上問題が発生することになる。
【0011】そこで、従来から、補正光学系の駆動手段
に通電する電流量を所定レベルに制限する電流制限手段
を設け、前記駆動手段での省電化を達成する提案が為さ
れている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ピッ
チ,ヨーそれぞれ二方向に駆動する場合、それぞれの方
向の駆動手段に加わる負荷は補正光学系に加わる重力に
大きく依存するため、決して等しいわけではない。つま
り、補正光学系に加わる重力方向の駆動に余計に負荷が
加わることから重力方向の駆動手段には大きな負荷がか
かることになる。だが、従来例においては、補正光学系
の重さ分の不均衡を考慮せずに、補正光学系の駆動手段
に対する通電可能な電流制限レベルはピッチ,ヨー共に
同じ値であったため、重力方向の駆動手段は、他方向の
駆動手段に対し著しく駆動力が劣化することとなってい
た。
【0013】(発明の目的)本発明の目的は、重力が加
わる方向に関係なく、補正光学系を駆動する為の第1及
び第2の駆動手段それぞれに等しい駆動性能を与えるこ
とのできる像振れ補正装置を提供しようとするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1〜3記載の本発明は、像振れを補正するた
めの補正光学系と、第1の方向に前記補正光学系を駆動
する第1の駆動手段と、前記第1の方向とは異なる第2
の方向へ前記補正光学系を駆動する第2の駆動手段と、
重力方向を検知する重力検知手段と、該重力検知手段の
検知結果に基づいて、前記第1及び第2の駆動手段へ供
給する電力を変化させる電力可変手段とを有した像振れ
補正装置とするものである。
【0015】具体例としては、重力検知手段の検知結果
に基づいて、第1及び第2の駆動手段のうち、重力の影
響が大きく加わる方向の駆動手段側に通電する電流制限
レベルを、他方の駆動手段側よりも大きくし、それぞれ
の駆動手段の補正光学系に作用する駆動力が略同一とな
るようにしている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0017】図11は本発明の実施の一形態に係る手振
れによる像振れを補正するシステム(補正光学装置や振
動検出装置等を具備した像振れ補正装置)の概略を示す
構成図であり、図中の矢印81方向のカメラ縦振れ81
p及び横振れ81yに由来する像振れを補正するシステ
ムを示すものである。
【0018】同図において、82はレンズ鏡筒、83
p,83yは各々カメラ縦振れ振動、カメラ横振れ振動
を検出する振動検出部で、それぞれの振動検出方向を8
4p,84yで示してある。85は補正光学装置(87
p,87yは各々補正レンズに推力を与えるコイル、8
6p,86yは該補正レンズの位置を検出する位置検出
素子)であり、該補正光学装置85は振動検出センサ8
3p,83yの出力を目標値として駆動され、像面88
での安定を確保する。
【0019】図1〜図10は本発明の実施の一形態に係
る像振れ補正装置における補正光学装置の機械的構成を
示す図であり、図1は補正光学装置の主要部の構成部品
を分解して示す斜視図、図2は図1の左方向から見た補
正光学装置を示す(説明の為、ハード基板111は取り
外し、内部が見える様にしてある)図、図3(a)は図
2の矢印A方向より見た図、図3(b)は補正レンズ1
1の位置検出に関する部分の構成を示す図、図4は図2
のB−B’断面図(尚、図4(a)は図4(b)の一部
を拡大して示す平面及び断面図)、図5はコイルユニッ
トの平面,側面及び断面を示す図、図6は本実施の形態
における振れ補正用の駆動手段の構成を従来構成との比
較により説明する為の図、図7は図1にも示したハード
基板111を示す図、図8は図1にも示した支持枠12
や地板13を図2に示した面の裏面側より見て示す図、
図9は図1にも示したロックリング113やローリング
規制リング112を図2に示した面より見て示す図、図
10はロックリング113による支持枠12の係止,係
止時を説明する為の図である。
【0020】まず、図1を用いて簡単に本発明の実施の
一形態に係る像振れ補正装置における補正光学装置の構
成を説明する。
【0021】補正レンズ11は支持枠12に支持され、
支持枠12が地板13に結合される。そして、後述する
永久磁石やコイル等より成る駆動手段によって、前記補
正レンズ11及び支持枠12より成る補正光学系がピッ
チ方向114p及びヨー方向114yに駆動され、像振
れが補正される。113はロックリングであり、後述す
るステッピングモータ19の出力がラック113aに伝
わることにより、前記支持枠12、つまり補正光学系を
所定の位置に係止することになる。112はローリング
規制部材であり、3本の軸部112a1 〜112a3
地板13を介して前記支持枠12に嵌合することで、該
支持枠12の光軸回りのローリングを規制する事にな
る。111は前述のステッピングモータやコイル、更に
は位置検出手段を成す後述のホール素子などの各種の端
子が同一平面上に集中して配線されることになるハード
基板(プリント基板)である。
【0022】以下、詳細な構成について、図2以降の各
図を用いて説明する。
【0023】12は補正レンズ11を支持する支持枠
(図2及び図8参照)であり、該支持枠12に図4等に
示す永久磁石14p,14y(図2ではヨーク15p,
15yに隠されて見えない)が吸着したヨーク15p,
15yがカシメ或はネジ止めで固定されている。
【0024】13は地板であり、該地板13の永久磁石
14p,14yとの対向面に、コイル16p,16yが
取り付けられている(図4(b)参照)。このコイル1
6p(16yも同様)は、図5に示す様に、樹脂材のコ
イル枠16aと一体成形されており、コイル枠16aに
圧入された導電部材である端子ピン16bにコイル16
pの両端子が接続されてユニット化されており、端子ピ
ン16bが後述するハード基板111に貫通して半田付
けされる。尚、図5(a)はコイルユニット15の平面
図、図5(b)は側面図、図5(c)は図5(b)のC
−C’断面図である。
【0025】以上の様にして構成される、補正光学系の
駆動手段を成すヨーク15p,15y、永久磁石14
p,14y、コイル16p,16yの関係について、図
6を用いて説明する。尚、図6(a)は本発明の実施の
一形態を示し、図6(b)は適切でない例を示し、図6
(c)は従来例を示したものである。
【0026】図6(c)の従来例においては、コイル7
6p,76yは支持枠75に取り付けられていた。そし
て、永久磁石73は図示の様に第1のヨーク712と第
2のヨーク72とにより破線73bで示す閉磁路を形成
している。この様に閉磁路を形成するのは、それにより
磁束の流れが整い、駆動効率が向上する為である。
【0027】本発明の実施の形態において、支持枠12
に永久磁石14p(14y)を取り付ける場合、閉磁路
を形成する為には、図6(b)に示す様に、支持枠12
上に永久磁石14p,14y及びこれに対向する位置に
対向ヨーク15ap,15ayを設ければ良い。これに
より、閉磁路14aが形成される。
【0028】しかしながら、本発明の実施の形態におい
ては、対向ヨーク15ap,15ayを設ける事による
駆動効率の向上と、該対向ヨーク15ap,15ayを
取り付ける事による重量増加がもたらす追従性の悪化の
バランスの観点から、図6(a)に示す様に、対向ヨー
クを設けず、閉磁路使用を行っている。つまり、駆動効
率を向上させる事よりも、重量を増加させない事により
消費電力の絶対値が少なく出来る事に着目した構成にし
ている。
【0029】支持枠12には、図2及び図8に示す様
に、3方向に放射状に腕部12aが延出し、これら腕部
12aにコロ17がネジ止めされ(詳しくは、図4
(a)に示す様にネジ17aを介して)、このコロ17
が次述のようにして地板13の案内溝13a(図1及び
図3(a)参照)に嵌挿される。案内溝13aは図3
(a)に示す様に矢印13b方向に延びる長穴となって
いる為、3点の各コロ17はこの方向に移動出来る。即
ち、支持枠12は地板13を含む平面内に、総ての方向
に自由に摺動可能となる(図3(a)の光軸方向13c
にのみ位置規制される)。
【0030】組立時には、前記支持枠12の腕部12a
の3ケ所のうちの1ケ所或は2ケ所にコロ17をネジ止
めし、ネジ止めした該コロ17を地板13の案内溝13
aに嵌挿させて支持枠12を地板13上に乗せ、最後に
残りの案内溝13aを通して同じく残りのコロ17を支
持枠12の腕部12aにネジ止めする事で、地板13へ
の支持枠12の組み込みが終了する。
【0031】ここで、上記のコロ17を図4(a)に示
す様な偏心コロにする事で、補正レンズ11の傾き調整
が可能である(尚、図4(a)は前述した様に図4
(b)の一部を拡大した平面及び断面図である)。つま
り、コロ17を回転させる事で、腕部12aは光軸方向
に前後するので、3つの腕部12aの光軸方向の位置を
該コロ17によって調整する事で、補正レンズ11の傾
きを調整でき、調整後にネジ17aを締め付ける事でコ
ロ17を腕部12aに回転不能にできる。
【0032】地板13には、図2に示した面の裏面側よ
り、図9(a−1),(a−2)に示すロックリング1
13が回転可能に支持されており、同じくモータ地板1
98(図2参照)を介して地板13に取り付けられたス
テッピングモータ19(図2参照)に設けられた不図示
のギヤがラック113aと噛み合って、該ロックリング
113を回転方向に駆動することができる。このロック
リング113に設けられた4箇所のカム部113bは、
図8(a)に示す4点突起12bとの関係で、支持枠1
2の係止,非係止を行うことで、係止手段として機能し
ている。
【0033】つまり、図9(a−1)に示すロックリン
グ113を反時計方向に回転させると、図10(a)に
示す通り、該ロックリング113のカム部113bが支
持枠12の突起12bと離れる為、支持枠12はロック
リング113に対してフリー(非係止状態)になる。ま
た、ロックリング113を時計方向に回転させると、図
10(b)に示す通り、カム部113bの平坦部113
cが突起12bと接触して、支持枠12とロックリング
113が係合する。即ち、支持枠12を地板13に対し
てロックさせる。
【0034】従って、振れ補正を行う時には、ステッピ
ングモータ19によりロックリング113を反時計回り
に駆動して支持枠12をロックリング113に対してフ
リーな状態(非係止状態)にし、一方、振れ補正終了時
には、ロックリング113を時計回りに回転駆動して支
持枠12を地板13に対しロックさせた状態(係止状
態)にすることになる。
【0035】上述した様に、支持枠12は地板13に対
しコロ17と案内溝13aで結合し、光軸方向に位置規
制されている。この支持方法は組立性に優れ、地板13
に案内溝13aが一体成形されている事、及び、コロ1
7と案内溝13aの孔の間の嵌合管理は行い易い(一般
に、レンズ鏡筒で多く使用されているコロとカムの関係
を考えると理解し易い)。更にコロ17を公知の偏心コ
ロにする事で、支持枠12と地板13間の傾きを、該コ
ロ17の回転で調整出来るメリットが有る。
【0036】しかしながら、上記支持方法の場合、支持
枠12は図3に示すピッチ方向114p及びヨー方向1
14y(振れ補正方向)に自由に動くことが出来る他
に、ローリング方向114rにも回転してしまう。この
回転は振れ補正精度を悪化させてしまう。
【0037】そこで、本実施の形態では、上記ローリン
グの影響を少なくする為に、以下の方法を採っている。
【0038】図8(b)は図2の地板13のみを裏から
見た図であり、114y方向に延びる長穴13d1 ,1
3d2 ,13d3 が設けられている。この長穴13d
1 ,13d2 ,13d3 に、図9(b−1),(b−
2)に示すローリング規制リング112から紙面裏方向
に延出する軸部112a1 ,112a2 ,112a3
各々貫通する。前記軸部112a1 と長穴13d1 、軸
112a3 と長穴13d3は各々嵌合関係にあり、この
2点からローリング規制リング112は地板13に対し
114y方向にのみ移動可能となる。
【0039】前記長穴13d2 は長穴13d1 ,13d
3 に比べて大きくなっており(図面ではほぼ同様に描い
ているが)、軸112a2 との嵌合ガタを大きくしてい
る。これは、3つの軸部112a1 ,112a2 ,11
2a3 とも嵌合にすると重複嵌合になる為、ローリング
規制リング112と地板13の間の動きが渋くなる為で
ある。即ち、3つの長穴の中でいずれか1つを大きく開
けておく方が好ましい。
【0040】今、長穴13d1 を基準に考えると、11
4y方向のスパンは長穴13d2 より長穴13d3 の方
が長い。よって、長穴13d1 と長穴13d3 を嵌合穴
とすると、軸部112a1 ,112a3 との嵌合ガタが
生じた場合でもローリング規制リング112と地板13
間のローリングガタを少なく抑えられる。(長穴13d
1 と長穴13d2 を嵌合穴とすると、両者の114y方
向のスパンが短い為、ローリングガタは大きくなる)ロ
ーリング規制リング112は地板13に設けられた爪1
3k(図4(b)及び図8(b)参照)で光軸方向に弾
性的に係合規制される。該ローリング規制リングの軸部
112a1 ,112a2 ,112a3 は地板13を貫い
て支持枠12の裏面に設けられた114p方向に延びる
長穴12c1 ,12c2 ,12c3 に入る(図8(a)
の支持枠裏面図及び図4(b)参照)。ここでも長穴1
2c1と軸部112a1 ,12c2 と軸部112a2
嵌合関係にして、長穴12c3を大きく設定する事で、
重複嵌合を避けている。この時に長穴12c3 を大きく
開ける理由も長穴13dの場合と同様である。よって、
支持枠12はローリング規制リング112に対し114
p方向にのみ移動可能である。
【0041】以上の様な構成にする事で、支持枠12は
地板13に対して114p,114y方向にのみ移動可
能で、ローリング方向114rには規制されるが、実際
には軸部112aと長穴13d,12b間の嵌合ガタ分
による微少なローリングは未だ残るため、支持枠12上
の腕部12aに設けられたフック12dと地板13の周
囲に設けられたフック13eの間にはバネ18が設けら
れている(図2及び図4参照)。前記バネ18は、図2
に示す様に、支持枠12の中心から放射状に3方向に延
びており、支持枠12を八つ裂き状態に引っ張ってい
る。フック12dは支持枠12の中心から径方向に大き
く離れた位置に設けてある為、支持枠12にローリング
方向の力が働いた場合、その力を八つ裂き方向に配置さ
れたバネの弾性力で抑える事が出来る。即ち、弾性的に
ローリング規制を行っている為に微小なローリングガタ
が生じない様にできる。
【0042】図7は図1,図3(b),図4(b)に示
すハード基板111であり、図示のパターン111c
p,111cyの裏面側に、後述する位置検出手段であ
るホール素子110p,110y(図2でもその位置関
係のみ図示してある)がリフローで結合されている。
尚、位置検出手段として、ホール素子を用いた例を示し
ているが、MR素子等の磁気検出手段であれば良い。
又、フォトリフレクタ等の光学的検出手段を用いても良
い。
【0043】このハード基板111を地板13の位置決
めピン13fと該ハード基板111の穴111dをガイ
ドにして地板13に取り付け、ネジを穴111eに貫通
させネジ穴13gにネジ止め(図2参照)する。この
時、前述した様にユニット化されたコイルの端子ピン1
6bは図2の紙面上方向に延出しており、後述するステ
ッピングモータ19のコイル4及び5の接続端子194
a,194b,195a,195bもこの方向に延びて
いるため、自然に端子ピン16bと接続端子194a,
194b,195a,195bも各々穴111b,11
1a(図8参照)に貫通する。穴111a,111bは
スルーホールになっており、ここで端子ピン16p,1
9aと半田付けして電気的接続を行う。
【0044】ハード基板111に取り付けられる位置検
出手段としては、前述の様にホール素子110p,11
0yを用いている(図3(b)や図6(a)参照)。
【0045】以下、図6(a)を用いて、その動作を説
明する。
【0046】ホール素子110p(110y)は周囲の
磁界の変化に対応して出力を変化させる。図7(a)に
おいて、ホール素子110p(110y)は両極着磁し
た永久磁石14p(14y)と対向しており、支持枠1
2の駆動(例えば、ピッチ方向114p)につれてホー
ル素子110p(110y)と永久磁石14p(14
y)の関係がズレてくる為、該ホール素子110p(1
10y)に加わる磁界強度が変化し、該ホール素子11
0p(110y)はそれに対応する出力を行う事で支持
枠12の位置を検出する。
【0047】図12は、前述の図1〜図10で説明した
補正光学装置を含む像振れ補正装置を搭載したレンズ交
換式オートフォーカス(AF)一眼レフカメラの回路構
成を示すブロック図である。
【0048】図中、200はカメラ本体、300は交換
レンズ本体を示している。201はマイクロコンピュー
タで構成されるカメラCPUで、後述の如くカメラ本体
200内の種々の装置の動作を制御するとともに、レン
ズ本体300の装着時にはカメラ接点202を介してレ
ンズCPU301との通信を行なうものである。カメラ
接点202は、レンズ本体300側に信号を伝達する信
号伝達接点202a、カメラ本体200側の電源209
よりレンズ本体300側に電源を供給する電源用接点2
02b、レンズ本体300側とつながり接地されている
グランド用接点202cから成っている。203は外部
より操作可能な電源スイッチであり、カメラCPU20
1を立ち上げてシステム内の各アクチュエータやセンサ
等への電源供給およびシステムの動作を可能な状態とす
るためのスイッチである。204は外部より操作可能な
2段ストローク式のレリーズ操作部材で、その信号はカ
メラCPU201に入力される。
【0049】カメラCPU201はレリーズ操作部材2
04の第1ストローク操作に応答するスイッチSW1が
ONであれば測光手段205による露光量の決定や合焦
動作等を行ない撮影準備状態に入り、第2ストローク操
作に応答するスイッチSW2がONまで操作されたこと
を検知すると、レンズ本体300内のレンズCPU30
1(後述の如くレンズ本体300内の種々の装置の動作
を制御するとともに、カメラ本体200に装着された時
にはレンズ接点302を介してカメラCPU201との
通信を行なうもの)に後述の絞り動作命令を送信すると
ともに、露光回路206に露光開始命令を送信して実際
の露光動作を行なわせ、露光終了信号を受信すると給送
回路207に給送開始命令を送信してフィルムの巻上げ
動作を行なわせる。208は測距回路であり、レリーズ
操作部材204の第1ストロークによりスイッチSW1
がONされることによりカメラCPU201から送信さ
れてくる測距開始命令に従って測距エリア内に存在する
被写体を測距し、これに焦点を合わせるために必要な合
焦レンズの移動量を決定してカメラCPU201に送信
する。
【0050】302はレンズ接点であり、カメラ本体2
00側より信号を伝達される信号伝達接点302a、カ
メラ本体200側から電源を供給される電源用接点30
2b、カメラ本体200側とつながり接地されるグラン
ド用接点302cから成っている。
【0051】303は外部より操作可能なISスイッチ
であり、後述の像振れ補正動作(IS動作とも記す)を
行なわせるかどうかを選択する(ONでIS動作選択)
ことが可能である。304は振動検出装置であり、レン
ズCPU301からの命令に従いカメラの縦振れ(ピッ
チ方向)及び横振れ(ヨー方向)の加速度あるいは速度
等を検出する振動検出部304aと、該振動検出部30
4aの出力信号を電気的あるいは機械的に積分した変位
をレンズCPU301に出力する演算出力部304bと
から構成されている。305は、例えば水銀スイッチか
ら成り、カメラの重力方向を検知する重力検知部であ
り、検出した重力方向をCPU301に出力する。な
お、水銀スイッチによる姿勢の検出技術については図1
4を用いて後述する。
【0052】306は電流可変装置であり、前記重力検
知部305の出力をもとにレンズCPU301にて、異
なる二つの駆動方向(ピッチ、ヨーの二方向)について
それぞれにどのレベルまで電流通電可能かの演算がなさ
れるが、その演算結果をもとに二つの駆動方向の駆動部
に供給される電流を制限する。306aはピッチ方向の
駆動部用の電流可変装置、306bはヨー方向の駆動部
用の電流可変装置である。ここで各方向への駆動部に割
り振る電流制限レベルは、例えば、各駆動方向毎に、重
力検知部305の検知結果から、補正光学系を重力に抗
して保持することに必要な電流を各駆動方向毎に演算
し、その値に二方向ともに等しい所定値を加え、その値
をそれぞれの電流制限レベルと設定することにより行な
われる。
【0053】307は図1〜図10で詳述した補正光学
装置であり、補正レンズ11,支持枠12や、前記補正
レンズ11をピッチ方向に駆動する永久磁石14p,コ
イル16pから成るピッチ方向の補正光学系駆動部30
7a、前記補正レンズ11をヨー方向に駆動する永久磁
石14y,コイル16yから成るヨー方向の補正光学系
駆動部307b等から成る。ここで、該補正光学装置3
07の補正光学系駆動部(ピッチ方向)307a、補正
光学系駆動部(ヨー方向)307bはレンズCPU30
1により制御されるが、前述したように各駆動部に通電
可能な電流レベルは電流可変装置306a,306bに
より各方向毎に制限されるので、その範囲の中で制御さ
れることとなる。
【0054】308は合焦装置であり、前述の如くカメ
ラCPU201から送信された合焦レンズの移動量に従
いレンズCPU301によって制御される駆動回路30
8aと、該駆動回路308aによって駆動される合焦レ
ンズ308bとから構成されている。309は絞り装置
であり、前述の如くカメラCPU201から送信された
絞り動作命令に従いレンズCPU301によって制御さ
れる駆動回路309aと、該駆動回路309aによって
駆動され、開口面積を決定する絞り部材309bとから
構成されている。
【0055】図13は、図12に示した一眼レフカメラ
のカメラCPU201及びレンズCPU301における
主要部分の動作を示すフローチャートである。
【0056】まず、ステップ#5001において、電源
スイッチ203がONしているか否かを判別する。この
結果、該電源スイッチ203がONであれば、カメラ本
体200内の電源209よりレンズ本体300へ電源供
給がなされ、カメラ本体200とレンズ本体300との
間で通信が開始される。又新しい電池が入れられた場合
や、カメラ本体200にレンズ本体300が装着した場
合も同様に、カメラ本体200内の電源209よりレン
ズ本体300へ電源供給がなされ、カメラ本体200と
レンズ本体300との間で通信が開始される。
【0057】上記の様にカメラ本体200とレンズ本体
300との間で通信が開始されると、ステップ#500
2において、カメラCPU201がレリーズ操作部材2
04の第1ストロークによりスイッチSW1信号がON
しているか否かを判別し、ONしていれば次のステップ
#5003へ進み、レンズCPU301がISスイッチ
303がON(IS動作選択)になっているか否かを判
別する。ここでIS動作選択がなされていればステップ
#5004へ進み、IS動作選択がなされていなければ
ステップ#5020へ進む。
【0058】ステップ#5004では、レンズCPU3
01が内部タイマをスタートさせ、次のステップ#50
05にて、重力検知部305に重力方向を検知させ、続
くステップ#5006にて、得られる重力方向により電
流制限レベルを決定する。具体的には、重力の影響が大
きく加わる方向の補正光学系駆動部側に通電する電流制
限レベルを、他方の補正光学系駆動部側よりも大きくす
るようする。換言すれば、重力の影響が大きく加わる方
向の補正光学系駆動部側に対する通電許容レベルを、他
方の補正光学系駆動部側よりも高くするようにしてい
る。
【0059】次に、ステップ#5007では、カメラC
PU201が測光回路205や測距回路208を駆動し
て測光,測距情報を得る。又レンズCPU301が上記
測距情報に基づいて合焦装置308を駆動して合焦動作
を、振動検出装置304を介して振れ検出の開始を、更
には補正光学装置307を駆動して振れ補正制御を可能
にする為に前述した係止手段の解除を行うようステッピ
ングモータ19に通電を、それぞれ行なう(#500
7)。次のステップ#5008では、レンズCPU30
1が上記タイマの計時内容が所定の時間t1 に達したか
否かを調べ、達していなければ達するまでこのステップ
に留まる。これは、振動検出装置304の出力が安定す
るまでの時間待機する為の処理である。その後、所定の
時間t1 が経過すると、ステップ#5009において、
レンズCPU301が振動検出装置304の出力による
目標値信号と前述した位置検出手段の出力に基づいて、
電流可変手段306により各駆動方向毎に設定された電
流値内で補正光学装置307を制御、つまり補正光学系
駆動部307a,307bを介して補正レンズ11を駆
動し、振れ補正制御を開始する。
【0060】次のステップ#5008では、カメラCP
U201がレリーズスイッチ204の第2ストローク操
作に応答するスイッチSW2がONしているか否かを調
べ、ONしていなければステップ#5012へ進み、再
びスイッチSW1がONしているかの判別を行い、該ス
イッチSW1もONしていなければステップ#5013
へ進む。そして、このステップ#5013では、レンズ
CPU301は振れ補正制御を停止し、続くステップ#
5014にて、補正光学装置307内の補正レンズ11
を所定の位置(光軸中心位置)に係止手段により係止す
るようステッピングモータ19に通電を行なう。
【0061】また、上記ステップ#5010にてスイッ
チSW2はONしていないが、上記ステップ#5012
にてスイッチSW1はONしていることを判別した場合
は再びステップ#5010に戻る。そして、このステッ
プ#5010にて、今度はスイッチSW2がONしてい
ることを判別するとステップ#5011へ進み、レンズ
CPU301が絞り装置309を制御し、又カメラCP
U201が露光回路206を駆動してフィルムへの露光
動作を行う。この様に露光動作を終了すると、次のステ
ップ#5012にて、カメラCPU201がスイッチS
W1の状態を調べ、該スイッチSW1がOFFしたら、
前述した様にステップ#5013へ進み、レンズCPU
301が振れ補正制御を停止し、続くステップ#501
4にて、補正光学装置307を所定の位置(光軸中心位
置)に係止手段により係止するようステッピングモータ
19に通電を行う。
【0062】以上の動作を終了するとステップ#501
5へ進み、ここではレンズCPU301が上記内部タイ
マを一旦リセットして再度スタートさせ、次のステップ
#5016及び#5017にて、再びスイッチSW1が
所定時間t2 内にONするかどうかの判別を行う。もし
振れ補正を停止してから所定時間t2 内に再度スイッチ
SW1がONしたならばステップ#5017からステッ
プ#5018へ進み、カメラCPU201及びレンズC
PU301が、測光,AF(測距動作及び合焦動作)及
び補正レンズ11の係止解除を行い、振れ検出はそのま
ま継続されているので次にステップ#5009へ進み、
直ちに目標値信号と位置検出手段の出力に基づいて前記
補正レンズ11を駆動し、振れ補正動作を再び開始す
る。以下は前述と同様の動作を繰り返す。
【0063】この様な処理をすることにより、前述した
様に撮影者がスイッチSW1のON状態を停止した後に
再度該スイッチSW1がONされた際に、その度に振動
検出手段304を起動してその出力安定迄待機するとい
った不都合を無くすことが可能になる。
【0064】一方、上記ステップ#5016において、
振れ補正を停止してから所定時間t2 以内にスイッチS
W1がONしなかった場合はステップ#5016からス
テップ#5019へ進み、振れ検出を停止(振動検出装
置304の動作を停止)する。その後はステップ#50
02に戻り、スイッチSW1のON待ち状態に入る。
【0065】また、上記ステップ#5003にてIS動
作の選択がなされていなければステップ#5020へ進
み、カメラCPU201が測光,AF(測距動作)を、
レンズCPU301がAF(合焦動作)を、それぞれ行
う。そして、次のステップ#5021にて、カメラCP
U201がスイッチSW2がONしているか否かを調
べ、ONしていなければステップ#5023へ進み、再
びスイッチSW1がONしているか否かの判別を行い、
もし該スイッチSW1もONしていなければステップ#
5002に戻り、該スイッチSW1のONの待機状態に
入る。
【0066】また、上記ステップ#5021にてスイッ
チSW2はONしていないが、ステップ#5023にて
スイッチSW1がONしていた場合はステップ#502
1へ戻る。そして、このステップ#5021にて、スイ
ッチSW2のONを検知するとステップ#5022へ進
み、レンズCPU301が絞り装置309を制御すると
共にカメラCPU201が露光回路206を駆動してフ
ィルムへの露光動作を行う。そして、次のステップ#5
023へ進み、カメラCPU201がスイッチSW1の
状態を調べ、その結果に基づいてステップ#5002か
らステップ#5021へ戻る。
【0067】本実施の形態における一眼レフカメラで
は、電源スイッチ203がOFFされるまで上記一連の
動作を繰り返し、OFFされるとカメラCPU201と
レンズCPU301との通信が終了し、レンズ本体30
0への電源供給が終了する。
【0068】図14は上記重力検知部305の構成の一
例を説明する為の図であり、ここでは水銀スイッチによ
り姿勢検知をする場合を想定している。
【0069】図14に示す様に、ガラス管などの封入管
401に長さの異なる二つの接片402,403が配置
され、内部に水銀404が封入されている。図14にお
いて、Xとはカメラを正位置に構えた時の左右方向を示
しており、Yとはカメラを正位置に構えた時の上下方向
を示しており、X,Y方向に対して45。傾いて二つの
水銀スイッチ400a,400bが配置されている。
【0070】図14(a)の状態においては、水銀スイ
ッチ400a,400b共に封入された水銀404が接
片402にしか接していないために、二つの接片40
2,403は接続されずOFFの状態である。一方カメ
ラの姿勢が変わって図14(b)の状態では、水銀スイ
ッチ400aのみ接片402,403が接続されONの
状態となり、水銀スイッチ400bは接片402,40
3は接続されずOFFの状態である。
【0071】この様に、二つの水銀スイッチのON,O
FFにより、カメラの姿勢を検出することができる。
【0072】以上が実施の形態の各構成と本発明の各構
成の対応関係は既に明らかな通りであるが、本発明は、
これら実施の形態の構成に限定されるものではなく、請
求項で示した機能、又は実施の形態がもつ機能が達成で
きる構成であればどのようなものであってもよいことは
言うまでもない。
【0073】(変形例)上記の実施の形態では、重力の
影響が大きく加わる方向の駆動手段とそうでない方向の
駆動手段の駆動力を同じにする為に、それぞれの駆動手
段に対して電流制限レベルを変えるようにしているが、
これに限定されるものでは無く、PMW制御により同様
の効果を得ることができるものである。
【0074】また、上記の実施の形態では、重力方向の
検知に水銀スイッチを用いているが、これに限定される
ものではない。
【0075】本発明は、以上の実施の形態のソフト構成
とハード構成は、適宜置き換えることができるものであ
る。
【0076】また、本発明は、一眼レフカメラ、レンズ
シャッタカメラ、ビデオカメラ等種々の形態のカメラ、
更にはカメラ以外の光学機器やその他の装置、更にはそ
れらカメラや光学機器やその他の装置に適用される装
置、又はこれらを構成する要素に対しても適用できるも
のである。
【0077】また、各請求項記載の発明または実施の各
形態の構成が、全体として一つの装置を形成する様なも
のであっても、又は、分離もしくは他の装置と結合する
ようなものであっても、又は、装置を構成する要素のよ
うなものであっても良い。
【0078】また、本発明の補正光学系としては、光軸
に垂直な面内で光学部材を動かすシスト光学系のみなが
ら、可変頂角プリズム等の光束変更手段であっても良
い。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
重力検知手段の検知結果に基づいて、第1及び第2の駆
動手段のうち、例えば重力の影響が大きく加わる方向の
駆動手段側に通電する電流制限レベルを、他方の駆動手
段側よりも大きくしているため、重力が加わる方向に関
係なく、補正光学系を駆動する為の第1及び第2の駆動
手段それぞれに等しい駆動性能を与えることができる像
振れ補正装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る補正光学装置の主
要部の構成部品を分解して示す斜視図である。
【図2】図1の左方向から見た補正光学装置を示す図で
ある。
【図3】図2の矢印A方向より及び補正レンズの位置検
出に関する部分の構成を示す図である。
【図4】図2のB−B’断面図である。
【図5】本発明の実施の一形態に係るコイルユニットの
平面,側面及び断面を示す図である。
【図6】本発明の実施の一形態に係る振れ補正用の駆動
手段の構成を従来構成との比較により説明する為の図で
ある。
【図7】図1等に示したハード基板を示す平面図であ
る。
【図8】図1等に示した支持枠や地板を図3の裏面側よ
り見て示す図である。
【図9】図1等に示したロックリングやローリング規制
リングを図2の面より見て示す図である。
【図10】図1等に示したロックリングによる支持枠の
ロック機構を説明する為の図である。
【図11】本発明の実施の一形態に係る像振れを補正す
るシステムの概略構成を示す斜視図である。
【図12】本発明の実施の一形態に係る像振れ補正装置
を搭載した交換レンズとカメラ本体の回路構成を示すブ
ロック図である。
【図13】図12のカメラの一連の動作を示すフローチ
ャートである。
【図14】図12のカメラに具備された重力方向を検知
する為の手段の一例である水銀スイッチについて説明す
る為の図である。
【符号の説明】
11 補正レンズ 12 支持枠 201 カメラCPU 301 レンズCPU 304 振動検出装置 305 重力検知部 306 電流可変装置 307 補正光学装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像振れを補正するための補正光学系と、
    第1の方向に前記補正光学系を駆動する第1の駆動手段
    と、前記第1の方向とは異なる第2の方向へ前記補正光
    学系を駆動する第2の駆動手段と、重力方向を検知する
    重力検知手段と、該重力検知手段の検知結果に基づい
    て、前記第1及び第2の駆動手段へ供給する電力を変化
    させる電力可変手段とを有したことを特徴とする像振れ
    補正装置。
  2. 【請求項2】 前記電力可変手段は、前記重力検知手段
    の検知結果に基づいて、前記第1及び第2の駆動手段へ
    通電する電流量の制限レベルを変化させる電流制限レベ
    ル可変手段であることを特徴とする請求項1記載の像振
    れ補正装置。
  3. 【請求項3】 前記電流制限レベル可変手段は、前記重
    力検知手段の検知結果に基づいて、前記第1及び第2の
    駆動手段のうち、重力の影響が大きく加わる方向の駆動
    手段側に通電する電流制限レベルを、他方の駆動手段側
    よりも大きくしたことを特徴とする請求項2記載の像振
    れ補正装置。
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