JPH0961873A - レンズ鏡筒及びそれを用いた光学機器 - Google Patents
レンズ鏡筒及びそれを用いた光学機器Info
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Abstract
直交する面内で像振れが大きくても又小さくても高精度
に駆動させることのできるレンズ鏡筒及びそれを用いた
光学機器を得ること。 【解決手段】 光学要素を保持して光軸と直交方向に駆
動する光学保持手段を鏡筒内に固定した支持手段に駆動
可能に装着し、該鏡筒に加わる振れを検出する振れ検出
手段からの信号に基づいて像振れ補正手段により該光学
保持手段を駆動させて像振れを補正する際、該像振れ補
正手段が動作を開始してからの時間を計測する計測手段
と、該計測手段が所定時間に達するまでの間に該振れ検
出手段の検出結果が所定範囲を超えたか否かを判定する
判定手段と、該判定手段によって検出結果が所定範囲を
超えたと判定された場合は再び最初から開始動作を行う
動作制御手段とを利用していること。
Description
を用いた光学機器に関し、特に手振れ等の比較的低い周
波数(1Hz〜12Hz程度)の振動を受けたときに像
面上に生じる画像振れを光学系中の一部のレンズ(光学
要素)を保持する光学保持手段(補正手段)を光軸と直
交する方向に駆動させて補正するようにした35mmフ
ィルムカメラやビデオカメラ等の光学機器(カメラ)に
好適なものである。
等の撮影にとって重要な作業は全て自動化されている
為、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性
は非常に少なくなっている。
ステム(防振システム)も研究されており、撮影者の撮
影ミスを誘発する要因はほとんどなくなってきている。
ここで、手振れを防ぐシステムについて簡単に説明す
る。
通常1Hz乃至12Hzの振動である。シャッターのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起こしていても
像振れのない写真を撮影可能とする為の基本的な考えと
しては、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その
検出値に応じて補正レンズを変位させることである。従
ってカメラの振れが生じても像振れを生じない写真を撮
影する為には、第1にカメラの振動を正確に検出し、第
2に手振れによる光軸変化を補正することである。この
振動(カメラ振れ)の検出は、原理的にいえば角加速
度,角速度,角変位等を検出する振動検出手段と、該振
動検出手段からの出力信号を電気的或は機械的に積分し
て角変位を出力するカメラ振れ検出手段とをカメラに搭
載することによって行っている。そしてこの検出情報に
基づきレンズやプリズム等の光学要素を保持した光学保
持手段(補正手段)を光軸と直交する方向に偏位させて
像振れを防止している。
振動検出手段を用いた防振システムの要部概略図であ
る。同図は矢印81方向(カメラ縦振れ81p,カメラ
横振れ81y)における像振れを抑制するシステムを示
している。
は各々振動検出手段であり、カメラ縦振れ振動(振動方
向84p)、カメラ横振れ振動(振動方向84y)を検
出している。85は振動による像振れを補正する為の補
正手段であり、補正用光学素子(プリズムやレンズ等)
を保持している。86p,86yは各々コイルであり、
補正手段85に推力を与えている。87p,87yは各
々位置検出素子であり、補正手段85の位置を検出して
いる。補正手段85は位置制御ループを利用して振動検
出手段83p,83yからの出力信号を目標値として駆
動し、これにより振動における像振れを補正している。
ブロック図である。同図において振れ検出手段2からの
出力信号は増幅手段3で増幅され、マイコン(マイクロ
コンピュータ)1のA/D変換端子に入力される。補正
レンズの位置を検出する位置検出手段4からの出力信号
は増幅手段5で増幅され、マイコン1のA/D変換端子
に入力される。マイコン1内でこれら2つのデータの信
号処理を行い、補正レンズ駆動データをポートに出力
し、補正レンズ駆動手段6によって補正レンズを駆動し
て像振れの補正を行っている。又ロック・アンロック駆
動手段7は補正レンズの駆動をロック及びアンロックす
る為にアンロックコイルの駆動とアンロック状態保持等
を行っている。
的な動作のフローチャートである。像振れ補正は例えば
一定周期毎の割込み処理によって行う。メインフローで
はロック・アンロック制御等を行っている。割込みが発
生するとステップ#81から動作を開始する。
速度センサの出力をA/D変換する。
受けたかどうかの判定を行う。像振れ補正開始命令を受
けていないならステップ#83へ、受けたならステップ
#84へ進む。
わない場合の動作である。
のでDCオフセット、積分演算の初期化を行う。
受けてからの時間を計測するタイマーをクリアする。
受けてから所定時間が経過したかどうかの判定を行う。
これはステップ#86でDCオフセットを求める演算時
間であるので、まだ像振れ補正動作は行っていない。所
定時間経過していなければステップ#86へ、経過して
いればステップ#88へ進む。
命令を受けてから所定時間の間の動作である。
を行う。これはハイパスフィルタの初期入力がDC分で
ステップ入力にならないようにする為である。
積分結果を0にする。これは電気的に補正レンズを中心
に保持する為である。
る。
為ハイパスフィルタ演算を行う。
結果は角変位データになる。
ポジションによって、振れ角変位に対する補正レンズの
偏心量(敏感度)が変化するので、その調整を行う。
駆動用データ)をマイコン1内のSFTDRVで設定さ
れるRAM領域に格納する。
出する位置センサからの出力をA/D変換し、その結果
をRAMのSFTPSTに格納する。
(SFTDRV−SFTPST)を行う。
プ#93の演算結果を乗算する。
に位相補償演算を行う。
をPWMとしてマイコンのポートに出力し、割込みが終
了する。
イバーに入力し、ムービングコイルによって補正レンズ
を駆動して像振れを補正している。
れ補正を行っている。
速度センサからの出力信号は図18(A)の実線10S
1で示すようにDC成分と手振れ成分の和である。従っ
て図17のステップ#85ではDCオフセットを求める
為に、ローパスフィルタをかけて平均化して点線10S
2の如く手振れ成分を低減させている。そして、所定時
間経過したときの点線10S2の値をDCオフセットと
し、角速度センサからの出力のA/D値からこのDCオ
フセットを差し引いた値をハイパスフィルタ演算の入力
データとしている。
ットと上記のようにして求めたDCオフセットとの誤差
(図18のDCオフセット信号と点線10S2の差)は
少ないので問題はない。しかし、大きく振りながら像振
れ補正を開始した場合、図18(B)の実線10S3で
示すような角速度信号となり、ローパスフィルタをかけ
て平均化しても図18(B)の点線10S4で示す信号
しか得られず、実際のDCオフセットとの誤差が大きく
なってしまう。
てステップ入力による過渡応答が大きく出てしまい、像
振れ補正開始時の立ち上がり特性が悪くなってくるとい
う問題点が生じてくる。
づいて光学要素を保持している光学保持手段(補正手
段)を光軸と直交する面内で駆動させて像振れを補正す
る際に大きく振りながら像振れ補正を開始した場合に、
演算によって求めたDCオフセットの値が実際のDCオ
フセットと大きく異なることによって立ち上がり特性が
悪化するのを防ぎ、像振れ補正を高精度に行うことがで
き、又安定した像振れ補正をすぐに開始できるようにし
たレンズ鏡筒及びそれを用いた光学機器の提供を目的と
する。
る光学保持手段を鏡筒内に固定した支持手段に駆動可能
に装着し、該鏡筒に加わる振れを検出する振れ検出手段
からの信号に基づいて像振れ補正手段により該光学保持
手段を駆動させて像振れを補正する際、該像振れ補正手
段が動作を開始してからの時間を計測する計測手段と、
該計測手段が所定時間に達するまでの間に該振れ検出手
段の検出結果が所定範囲を超えたか否かを判定する判定
手段と、該判定手段によって検出結果が所定範囲を超え
たと判定された場合は再び最初から開始動作を行う動作
制御手段とを利用していることを特徴としている。
前記振れ検出手段の検出結果のDCオフセットを求める
演算手段を利用していることを特徴としている。
方向に駆動する光学保持手段を鏡筒内に固定した支持手
段に駆動可能に装着し、該鏡筒に加わる振れを検出する
振れ検出手段からの信号に基づいて像振れ補正手段によ
り該光学保持手段を駆動させて像振れを補正する際、該
像振れ補正手段の動作開始命令によって第1の開始動作
手段と、第2の開始動作手段を動作させる開始動作制御
手段と、該像振れ補正手段が動作を開始してからの時間
を計測する計測手段と、該計測手段が所定時間に達する
までの間に該振れ検出手段の検出結果が所定範囲を超え
たか否かを判定する判定手段と、該判定手段によって検
出結果が所定範囲を超えたと判定された場合は、第2の
開始動作手段を最初から行う動作制御手段とを利用して
いることを特徴としている。
補正手段をロック状態からロック解除状態にするロック
解除手段を有していること。
は、前記振れ検出手段のDCオフセットを求める演算手
段と、像振れ補正手段を中心位置保持(ゼロクローズ)
状態から像振れ補正駆動状態にする補正駆動開始手段と
を有していること。
的にロックされた状態を解除する手段であること。等、
を特徴としている。
方向に駆動する光学保持手段を鏡筒内に固定した支持手
段に駆動可能に装着し、該鏡筒に加わる振れを検出する
振れ検出手段からの信号に基づいて像振れ補正手段によ
り該光学保持手段を駆動させて像振れを補正する際、該
像振れ補正手段の動作開始命令によって動作を開始する
第1の開始動作手段と、該像振れ補正手段が動作を開始
してからの時間を計測する計測手段と、該計測手段が所
定時間に達するまでの間に該振れ検出手段の検出結果が
所定範囲を超えたか否かを判定する判定手段と、該判定
手段によって検出結果が所定範囲を超えなかったと判定
された場合に動作を開始する第2の開始動作手段とを利
用していることを特徴としている。
補正手段を中心位置保持(ゼロクローズ)状態にし、該
像振れ補正手段をロック状態からロック解除状態にする
ロック解除手段を有していること。
は、前記振れ検出結果のDCオフセットを求める演算手
段を有していること。
は、前記像振れ補正手段を中心位置保持(ゼロクロー
ズ)状態から像振れ補正駆動状態にする補正駆動開始手
段を有していること。
的にロックされた状態を解除する手段であること。等、
を特徴としている。
1)〜(1−3)の何れか1項のレンズ鏡筒を用いて所
定面上に画像を形成していることを特徴としている。
いた光学機器のレンズ鏡筒の実施例1の要部斜視図であ
る。同図において地板71の背面突出耳71a(同図で
は3ヶ所設けているが、図では2ヶ所示している。)は
鏡筒(不図示)に嵌合し、公知の鏡筒コロ等が孔71b
にネジ止めされ、鏡筒に固定されている。
2ヨーク(固定部)72は円周上に設けた孔72aを貫
通するネジで地板71の孔71cにネジ止めされてい
る。又第2ヨーク72にはネオジウムマグネット等の永
久磁石73(シフトマグネット)が磁気的に吸着されて
いる。尚、矢印73aは各永久磁石73の磁化方向であ
る。74は防振用の光学要素としてのレンズである。レ
ンズ74をCリング等で固定した支持枠75にはコイル
76p,76y(シフトコイル)がパッチン接着され、
又IRED等の投光素子77p,77yも支持枠75の背面
に接着されている。投光素子77p,77yからの光束
はスリット75ap,75ayを通して後述するPSD
等の位置検出素子78p,78yに入射する。
に示すようにPOM等の先端球状の支持球79a,79
b及びチャージバネ710が装入され、支持球79aが
支持枠75に熱カシメされ固定されている(支持球79
bはチャージバネ710のバネ力に逆らって孔75bの
延出方向に摺動可能となっている。)。
しており、支持枠75の孔75bに矢印79c方向に支
持球79b,チャージしたチャージバネ710,支持球
79a,の順に装入して、次いで(支持球79a,79
bは同形状部品)最後に孔75bの周端部75cを熱カ
シメして支持球79aの抜け止めを行っている。
図、図4は図3の矢印79c方向から見たときの要部平
面図である。図4における各点A〜Dは図3(C)の各
点A〜Dに対応している。ここで支持球79aの羽根部
79aaの後端部は深さA面の範囲で受けられ規制され
ている。この為周端部75cを熱カシメすることにより
支持球79aを支持枠75に固定している。
深さB面の範囲で受けられている。この為に支持球79
bがチャージバネのチャージバネ力で孔75bより矢印
79cの方向に抜けてしまうことがないようにしてい
る。レンズ鏡筒の組立が終了すると支持球79bは第2
ヨーク72に受けられる。この為支持枠75より抜け出
ることは無くなるが、組立性を考慮して抜け止め範囲に
B面を設けている。
の形状は支持枠75を成形で作る場合においても複雑な
内径スライド型を必要とせず、矢印79cと反対側に型
を抜く単純な2分割型で成形可能としてその分、寸法精
度を厳しく設定できるようにしている。
為、組立ミスがなく部品管理上も有利となっている。図
1において支持枠75の軸受部75dには例えばフッ素
系のグリスを塗布し、L字形の軸711(非磁性のステ
ンレス材)を装入し、L字軸711の他端を地板71に
形成された軸受部71d(同様にグリス塗布)に装入
し、3ヶ所の支持球79bと共に第2ヨーク72に乗せ
て支持枠75を地板71内に収めている。
a(3ヶ所)を地板71のピン71f(図5の3ヶ所)
に嵌合させ、受け面71e(5ヶ所)にて第1ヨーク7
12を受けて地板71に対し、磁気的に結合する(永久
磁石73の磁力方向73a)。これにより第1ヨーク7
12の背面が支持球79aと当接し、図2に示すように
支持枠75を第1ヨーク712と第2ヨーク72にて挟
持して、光軸方向の位置決めをしている。
と第2ヨーク72の互いの当接面にもフッ素系グリスが
塗布してあり、支持枠75は地板71に対して光軸と直
交する平面内にて自由に摺動可能となっている。L字軸
711は支持枠75が地板71に対し矢印713p,7
13y方向にのみ摺動可能となるように支持しており、
これにより支持枠75の地板71に対する光軸回りの相
対的回転(ローリング)を規制している。
の嵌合ガタは光軸方向には大きく設定してあり、支持球
79a,79bと第1ヨーク712,第2ヨーク72の
挟持による光軸方向規制と重複嵌合してしまうことを防
いでいる。第1ヨーク712の表面には絶縁用シート7
14が被せられ、その上に複数のIC(位置検出素子7
8p,78y、出力増幅用IC、コイル(75p,76
y)、駆動用IC等)を有するハード基板715が位置
決め孔715a(2ヶ所)を地板71のピン71h(図
5の2ヶ所)に嵌合され、孔715b,第1ヨーク71
2の孔712bと共に地板71の孔71gにネジ結合さ
れている。
78p,78yが工具にて位置決めされてハンダ付けし
て固定している。又信号伝達用のフレキシブル基板71
6も面716aがハード基板715の背面に破線で囲む
範囲715cに熱圧着している。フレキシブル基板71
6からは光軸と直交する平面方向に一対の腕716b
p,716byが延出しており、図6に示すように各々
支持枠75の引っ掛け部75ep,75eyに引っ掛け
られIRED77p,77yの端子及びコイル76p,76
yの端子がハンダ付けされている。
6p,76yの駆動をハード基板715よりフレキシブ
ル基板716を介在して行っている。フレキシブル基板
716の腕部716bp,716byには各々屈曲部7
16cp,716cyが設けられており、この屈曲部7
16cp,716cyの弾性により支持枠75が光軸と
直交する平面内に動き回ることに対する腕部716b
p,716byの負荷を低減している。
712cを有し、突出面712cは絶縁シート714の
孔714aを通りハード基板715と直接接触してい
る。この接触面のハード基板715側にはアース(GN
D;グランド)パターンが形成されており、ハード基板
715を地板71にネジ結合することで第1ヨーク71
2はアースされ、アンテナになってハード基板715に
ノイズを与えることが無くなるようにしている。
置決めされてハード基板715上に両面テープにて固定
されている。地板71には永久磁石用の貫通孔71iが
開けられており、ここから第2ヨーク72の背面が露出
している。この貫通孔71iにはヨーク727に設けた
永久磁石718(ロックマグネット)が組み込まれ、第
2ヨーク72と磁気結合している(図2)。
面方向から見たときの概略図である。ロックリング(係
止部)719の外径切り欠き部719c(図8の3ヶ
所)を地板71の内径突起71j(3ヶ所)に位相を合
わせてロックリング719を地板71に押し込み、その
後ロックリング719をアンロック方向(図示反時計回
り方向)に回して地板71に対しバヨネット結合してい
る。これによりロックリング719が地板71に対し光
軸方向に拘束し、光軸回りには回転可能となるようにし
ている。
該ロックリング719の切り欠き部719cが突起71
jと同位相になり、バヨネット結合が外れてしまうこと
を防ぐ為に弾性部材としてロックゴム(制限部材)72
6を地板71に設けている。これによりロックリング7
19がロックゴム726により規制される駆動範囲(切
り欠き部719dの角度θ0 )しか回転できないように
回転規制している。
きはロックリング719は地板71に対して広い駆動範
囲を持つようになる。これによってもバヨネット結合、
バヨネット結合の解除が可能であるが、ロックゴム72
6を設け、駆動範囲を角度θ0 に規制することにより外
径切り欠き部719cが内径突起71jと同位相まで回
転できなくなり、これによりバヨネット抜け止めをして
いる。
(不図示)に圧入して植設している。ロックゴム26の
倒れ方向に関しては地板71の背面突出耳71aとネジ
穴(セルフタップ穴)71L周辺の地板71に対する凸
形状部により、外周の略半周を囲むことにより規制して
いる。又ヨーク727を地板71にネジ結合して図11
(図7の周方向に沿った断面概略図)のようにロックゴ
ム726をヨーク727と第2ヨーク72との間に挟ん
でゴムの弾性を若干チャージして抜け止めしている。こ
れによりネジや接着剤の追加を行うこと無しでロックゴ
ム726を地板71に固定している。
6とロックリング719との当接位置関係及びロックリ
ング719の駆動範囲について説明する。図9,図10
は図7の平面部から要部のみ抜出した概略図であり、説
明を解りやすくする為に実際の組立状態とは若干、形
状,レイアウトを変化させている。
中、ロックリング719はロックバネ728で時計回り
に付勢されているが、ロックゴム726がロックリング
719の辺719iと当接して回り止めしている。そし
てこのロックリング719の回り止めは地板71とは別
体のゴムの為、弾性的に行われ、ロック時の衝撃を吸収
し、大きな音を発生しないようにしている。又ロックゴ
ム726の当接辺719iはコイル720の近傍に設け
ている。コイル720近傍はロックリング719の中で
も質量が集中している部分であり、ロックリング719
の回転時に最も大きな慣性力を有する。
コイル720と離れている為にロックリング719が変
形し、この変形によりロック時の衝撃時の音質が悪く、
不快となり、且つロックリング719が地板71より抜
けやすくなる(パッチン結合の為)。この為本発明にお
いてはコイル720近傍でロックリング719を弾性的
に回り止めして緩衝作用があること、質量集中点で受け
ることによりロックリング719のロック時の変形がな
く、且つロック時の音が小さく、且つ音質も良くなるよ
うにしている。
であり、且つロックリング719の変形がない為ロック
リング719が地板71から外れることがない。ロック
リング719はロック方向とアンロック方向に駆動され
るが、この駆動が規制され、止められる時の音も両方向
で発生する。
は、まずはじめにアーマチュア724が吸着ヨーク72
9に弱い力で当接(アーマチュアバネ723の弾性力に
よる)し、そのとき小さな金属音がするが、その後アー
マチュアバネ723の弾性により駆動終了時の音は発生
しない。又上記金属音も撮影者のレリーズ操作(防振シ
ステムオン時)に同期して発生する為、撮影者にとって
不快感は少ない。以上のようにしてロック時の発生音を
小さくしている。
26を設けてコイル720近傍でロックリング719と
当接するようにしている。このように本実施例では(A
1)ロック方向に付勢バネを有するロックリング719
を(A2)地板71に対してロック方向(時計回り方
向)に回して装入し、(A3)次いでアンロック方向に
回してバヨネット結合し、ロックゴムで抜け止めする。
(B1)簡易なバヨネット抜け止め構造でロックリング
を地板に対して安定的に結合でき、(B2)ロック時の
発生音を小さく抑えることができる(B3)更にロック
ゴムの配置をコイル近傍にすることでロックリングの変
形を防ぎ、ロック時発生音質を悪化させることがない。
等の効果を得ている。
リング719のアンロック時のストッパーにもなってい
ることを特徴としている。
方向に回転してアーマチュア724が吸着ヨーク729
に当接した瞬間の概略図である。この時ロックゴム72
6の外周とロックリングの辺719jのクリアランスを
θ2 、ロックリング耳部719aとアーマチュア724
のクリアランスをφ(アーマチュア724を吸着ヨーク
729にイコライズする駆動余裕量)としたとき θ2 <φ となっている。
10の状態(駆動余裕量を使い切った状態)迄のロック
リング719の駆動角をθ1 とすると θ1 −φ<θ0 <θ1 の関係になっている。
グ719がアンロック方向に駆動を続けてもロックゴム
726が辺719jと弾性的に当接する方がロックリン
グ耳部719aがアーマチュア724を押し付けるより
も早い為にアーマチュア724は吸着ヨーク729に確
実に吸着される。
ッパとし、且つストッパを1つの弾性手段で形成するこ
と及びストッパは部材の部品間に挟まれるだけで固定さ
れていること、及びストッパはバヨネット抜け止めを兼
用させることで組立作業性が良く、作動時に不快な発生
音がなく、安定した機構且つ確実に作動する係止手段
(係止装置)を得ている。
ると、レンズ74、支持枠75、コイル76p,76
y、IRED77p,77y、支持球79a,79b、チャ
ージバネ710、支持軸711は光軸を偏心させる光学
保持手段(補正手段)の一要素を構成し、地板71、第
2ヨーク72、永久磁石73、第1ヨーク712は補正
手段を支持する支持手段の一要素を構成し、永久磁石7
18、ロックリング719、コイルバネ720、アーマ
チュア軸721、アーマチュアゴム722、アーマチュ
アバネ723、アーマチュア724、ヨーク727、ロ
ックバネ728、吸着ヨーク729、吸着コイル730
は補正手段を係止する係止手段の一要素を構成してい
る。アーマチュア724、ヨーク729、コイル730
は保持部の一要素を構成している。アーマチュア軸72
1、アーマチュアゴム722、アーマチュアバネ723
はイコライズ手段の一要素を構成している。
C731p,731yは各々位置検出素子78p,78
yの出力増幅用のICである。図12はその内部構成の
説明図である(IC731p,731yは同構成の為、
ここではIC731pのみ示す。)。
1ap,731bpは投光素子77pにより位置検出素
子78p(抵抗R1 ,R2 より成る)に生じる光電流7
8i1p ,78i2p を電圧に変換している。差動アンプ7
31cpは各電流−電圧変換アンプ731ap,731
bpの差出力を求め増幅している。
述したとおりスリット75ap,75ayを経由して位
置検出素子78p,78y上に入射する。支持枠75が
光軸と垂直な平面内で移動すると位置検出素子78p,
78yへの入射位置が変化する。位置検出素子78pは
矢印78ap方向に感度を持っており、又スリット75
apは矢印78apとは直交する方向(78ay方向)
に光束が拡がり、矢印78ap方向には光束が絞られる
形状をしている。
いたときのみ位置検出素子78pの光電流78i1p ,7
8i2p のバランスは変化し、差動アンプ731cpは支
持枠75の矢印713p方向に応じた出力をする。位置
検出素子78yは矢印78ay方向に検出感度を持ち、
スリット75ayは矢印78ayとは直交する方向(7
8ap方向)に延出する形状の為に支持枠75が矢印7
13y方向に動いたときのみ位置検出素子78yは出力
を変化させる。
ンプ731ap,731bpの出力の和(位置検出素子
78pの受光量総和)を求め、この信号を受ける駆動ア
ンプ731apはこれに従って投光素子77pを駆動す
る。
安定にその投光量が変化する為、それに伴い位置検出素
子78p,78yの光電流78i1p ,78i2p の絶対量
78i1p +78i2p が変化する。その為支持枠75の位
置を示す78i1p −78i2pである差動アンプ731c
pの出力も変化してしまう。
るように前述の駆動回路によって投光素子77pを制御
して差動アンプ731cpの出力変化がなくなるように
している。
3、第1のヨーク712、第2のヨーク72で形成され
る閉磁路内に位置し、コイル76pに電流を流すことで
支持枠75は矢印713p方向に駆動し、(公知のフレ
ミングの左手の法則)コイル76yに電流を流すことで
支持枠75は矢印713y方向に駆動している。
をIC731p,731yで増幅し、その出力でコイル
76p,76yを駆動すると支持枠75が駆動されて位
置検出素子78p,78yの出力が変化する構成とな
る。ここでコイル76p,76yの駆動方向(極性)を
位置検出素子78p,78yの出力が小さくなる方向に
設定すると(負帰還)コイル76p,76yの駆動力に
より位置検出素子78p,78yの出力が略零になる位
置で支持枠75は安定する。
らの出力を負帰還して駆動を行う手法(ここでは位置制
御手法という。)で、例えば外部から目標値(例えば手
振れ角度信号)をIC731p,731yに混合させる
と、支持枠75は目標値に従って極めて忠実に駆動す
る。
yの出力はフレキシブル基板716を経由して不図示の
メイン基板に送られ、そこでアナログ−デジタル変換
(A/D変換)が行われ、マイコンに取り込まれる。マ
イコン内では適宜目標値(手振れ角度信号)と比較増幅
され、デジタルフィルタ手法による位相進み補償(位置
制御をより安定させる為)が行われた後、再びフレキシ
ブル基板716を通りIC732(コイル76p,76
y駆動用)に入力する。
76p,76yをPWM(パルス幅変調)駆動を行い、
支持枠75を駆動する。支持枠75は矢印713p,7
13y方向に摺動可能であり、上述した位置制御手法に
より位置を安定させている。尚カメラ等の民生用光学機
器においては電源消耗防止の観点からも常に支持枠75
を制御している訳ではない。支持枠75は非制御状態時
には光軸と直交する平面内にて自由に動き回ることがで
きるようになる為、そのときのストローク端での衝突の
音発生や損傷に対して以下のように対策している。
背面には3ヶ所の放射状に突出した突起75fを設けて
あり、図7或いは図9に示すように突起75fの先端が
メカロックリング719の内周面719gに嵌合してい
る。これにより支持枠75が地板71に対して総ての方
向に拘束されるようにしている。
グチャートであり、矢印719iでコイル720に通電
(720bに示すPWM駆動)すると同時に吸着マグネ
ット730にも通電(730a)する。その為吸着ヨー
ク729にアーマチュア724が当接し、イコライズさ
れた時点でアーマチュア724は吸着ヨークに吸着され
る。
の通電を止めるとロックリング719はロックバネ72
8の力で時計回りに回転しようとするが、上述したよう
にアーマチュア724が吸着ヨーク729に吸着されて
いる為回転は規制される。このとき支持枠75の突起7
5fはカム719fと対向する位置にある(カム719
fが回転してくる)為、支持枠は突起75fとカム71
9fの間のクリアランス分だけ動けるようになる。
することになるが、図13の矢印719iの時点で支持
枠75も制御状態にする為、落下することはない。支持
枠75は非制御時はロックリング719の内周で拘束さ
れているが、実際には突起75fと内周壁719gの嵌
合ガタ分だけガタを有する。即ち、このガタ分だけ支持
枠75は重力方向下方に落ちており、支持枠75の中心
と地板71の中心がずれていることになる。その為矢印
719iの時点から、例えば1秒費やしてゆっくり地板
の中心(光軸の中心)に移動させる制御をしている。
4を通して像の揺れを撮影者が感じて不快である為であ
り、この間に露光が行われても支持枠75の移動による
像劣化が生じないようにする為である(例えば1/8秒
で支持枠を5μm移動させる)。詳しくは矢印719i
時点での位置検出素子78p,78yの出力を記憶し、
その値を目標値として支持枠75の制御を始め、その後
1秒間費やして予め設定した光軸中心のときの目標値に
移動してゆく(75g)。ロックリング719が回転さ
れ(アンロック状態)た後、振動検出手段からの目標値
も基にして(前述した支持枠の中心位置移動動作に重な
って)支持枠75が駆動され防振が始まることになる。
で防振オフにすると振動検出手段からの目標値が本装置
に入力されなくなり、支持枠75は中心位置に制御され
て止まる。このときに吸着コイル730への通電を止め
る(730b)。すると吸着ヨーク729のアーマチュ
ア724の吸着力が無くなり、ロックリング719はロ
ックバネ728により時計回りに回転され、図9の状態
に戻る。このときロックリング719はストッパピン7
26に当接して回転規制される。その後(例えば20ms
ec後)本装置への制御を断ち、図13のタイミングチャ
ートは終了する。
部ブロック図である。同図は光学機器として一眼レフカ
メラに適用した場合を示している。同図においてLYS
はレンズ鏡筒(レンズ),KYSはカメラ本体(カメラ
ボディ)を示す。101はレンズ鏡筒側に設けた制御手
段や変更手段等を有するマイコン(レンズマイコン)で
あり、カメラボディ側から通信用の接点109c(クロ
ック信号用),109d(ボディ→レンズ信号伝達用)
を通じて通信を受け、その指令値によって振れ補正系
(振れ検出手段)102,フォーカス駆動系104,絞
り駆動系105の動作を行わせたり、振れ補正系102
の制御を行ったりする。
振れ補正手段が動作を開始してからの時間を計測する計
測手段、計測手段が所定時間に達するまでの間に振れ検
出手段の検出結果が所定範囲を超えたか否かを判定する
判定手段、判定手段によって検出結果が所定範囲を超え
たと判定された場合は、再び最初から開始動作を行う動
作制御手段、動作制御手段により開始動作を行う為に振
れ検出手段の検出結果のDCオフセットを求める演算手
段等を有している。
像振れ補正手段の動作開始命令によって第1の開始動作
手段、第2の開始動作手段を動作させる開始動作制御手
段、像振れ補正手段が動作を開始してからの時間を計測
する計測手段、計測手段が所定時間に達するまでの間に
振れ検出手段の検出結果が所定範囲を超えたか否かを判
定する判定手段、判定手段によって検出結果が所定範囲
を超えたと判定された場合は第2の開始動作手段を最初
から行う動作制御手段、第1の開始動作手段により像振
れ補正手段をロック状態(機械的にロックされた状態)
からロック解除状態にする為のロック解除手段、第2の
開始動作手段により振れ検出手段の検出結果のDCオフ
セットを求める為の演算手段と、像振れ補正手段を中心
位置保持(ゼロクローズ)状態から像振れ補正駆動状態
にする為の補正駆動開始手段を等を有している。
像振れ補正手段の動作開始命令によって動作を開始する
第1の開始動作手段、像振れ補正手段が動作を開始して
からの時間を計測する計測手段、計測手段が所定時間に
達するまでの間に該振れ検出手段の検出結果が所定範囲
を超えたか否かを判定する判定手段、判定手段によって
検出結果が所定範囲を超えなかったと判定された場合に
動作を開始する第2の開始動作手段、第1の開始動作手
段により像振れ補正手段を中心位置保持(ゼロクロー
ズ)状態にし、像振れ補正手段をロック状態(機械的に
ロックされた状態)からロック解除状態にする為のロッ
ク解除手段、第1の開始動作手段により振れ検出結果の
DCオフセットを求める為の演算手段、第2の開始動作
手段により像振れ補正手段を中心位置保持(ゼロクロー
ズ)状態から像振れ補正駆動状態にする為の補正駆動開
始手段等を有している。
れセンサ106、補正レンズの変位検出用の位置センサ
107及び前記振れセンサ106と位置センサ107の
出力を基にレンズマイコン101にて算出された制御信
号によって補正レンズを駆動して像ブレ補正を行う振れ
補正駆動系108からなる。
補正動作を選択する為の像振れ補正動作用スイッチであ
り、像振れ補正動作を選択する場合にはこのスイッチS
WISをONにする。
コン101からの指令値によって焦点調節用のレンズ
(フォーカスレンズ)を駆動してフォーカシングを行
う。前記絞り駆動系105はレンズマイコン101から
の指令値によって絞りを設定された位置まで絞る又は開
放状態に復帰させるという動作を行う。
の状態(ズーム位置、フォーカス位置、絞り値の状態
等)や、レンズに関する情報(開放絞り値,焦点距離,
測距演算に必要なデータ等)を通信用の接点109e
(レンズ→ボディ信号伝達用)よりカメラボディ側に伝
達することも行う。
2,フォーカス駆動系104,絞り駆動系105から、
レンズ電気系110が構成される。そしてこのレンズ電
気系110に対しては接点109a,グランド接点10
9bを通じてカメラ内電源118から供給が行われる。
系111として、測距部112,測光部113,シャッ
タ部114,表示部115,その他の制御部116及び
これらの動作開始・停止等の管理、露出演算、測距演算
等を行うカメラマイコン117が内蔵されている。これ
らのカメラボディ内電気系111に対しても、その電源
はカメラ内電源118より供給される。
距を開始させる為のスイッチであり、122(SW2と
も記す)はレリーズ動作を開始させる為のレリーズスイ
ッチであり、これらは一般的には2段ストロークスイッ
チであって、レリーズボタンの第1ストロークでスイッ
チSW1がONし、第2ストロークでレリーズスイッチ
SW2がONになるように構成されている。123(S
WMとも記す)は露出モード選択スイッチであり、露出
モード変更は該スイッチのON,OFFで行ったり、該
スイッチ123と他の操作部材との同時操作により行う
方法などがある。
換レンズ(レンズ鏡筒)側での動作の説明を行う。レン
ズマイコン101は図19のフローチャートに示すよう
に動作し、前述のレンズ制御を行っている。図19に従
って動作説明をする。カメラでSW1のON等の何らか
の操作がなされると、カメラからレンズへ通信がなさ
れ、レンズマイコン101はステップ#1から動作を開
始する。
制御の為の初期設定を行う。
いてフォーカス駆動を行う。
ションの検出を行う。
ISの状態に応じて像振れ補正装置のロック・アンロッ
ク制御を行う。
ンズ内のアクチュエータの全駆動を停止する)命令を受
信したかどうかの判定を行う。
こでは全駆動を停止し、マイコンをスリープ(停止)状
態にする。
よるシリアル通信割込み、像振れ補正制御割込みの要求
があれば、それらの割込み処理を行う。シリアル通信割
込み処理は、通信データのデコード、絞り駆動等のレン
ズ処理を行う。そして、通信データのデコードによっ
て、SW1のON,SW2のON,シャッタ秒時,カメ
ラの機種等が判別できる。
ローチャートを図20に示し、ステップ毎に説明する。
又、像振れ補正動作はカメラのメインスイッチ、SW
1,SWISの全てがONになったら開始するようなシ
ステムとしている。
チがONされているかどうかの判定を行う。
されたかどうかの判定を行う。
かどうかの判定を行う。ここでONされていれば、カメ
ラのメインSW,SW1,SWISが全てONであるの
でステップ#34から像振れ補正開始動作を行う。どれ
か1つでもOFFの場合は、ステップ#40から像振れ
補正終了動作を行う。
IS_STARTをセットする。これは開始動作制御に相当す
る。
ネットに通電をする。これは前述したようにロックリン
グがロックバネに逆らって回転した状態を保持(ロック
解除状態)しておく為である。
ルに通電を行う。
ルに通電し、ロックリングを回転させる。
が経過したかどうかの判定を行う。この駆動時間は、ス
テップ#39でロックリングの回転を停止しても、アン
ロック吸着用マグネットによってロック解除状態を保持
できる時間が予め設定されている。
ルへの通電を停止する。これでロック解除状態となって
いる。尚、ここでステップ#35〜ステップ#39は第
1の開始動作に相当する。
をクリアする。
ネットへの通電を停止する。するとロックバネによって
ロックリングがロック方向に回転し、ロック状態とな
る。
OFFされる場合があるので、ロックリング駆動コイル
の通電も停止しておく。
に持っていくセンタリング動作が終了したかどうかの判
定を行う。
があるので振れ補正駆動用コイルへの通電を停止する。
行われる。又、像振れ補正割込みは一定周期毎に発生す
るタイマー割込みである。カメラのメイン動作中に像振
れ補正割込みが発生すると、レンズマイコン101は図
21のステップ#11から像振れ補正の制御を開始す
る。
ある角速度センサの出力を取り込み、A/D変換を行
う。
IS_STARTの状態の判定を行う。これは、前述の図20の
ロック・アンロックサブルーチンで設定される。
わない時の動作である。
演算の初期化を行う。
受けてからの時間を計測する為のタイマーのクリアを行
う。
受けてから1secが経過したかどうかの判定を行う。
経過していればステップ#17へ、経過していなければ
ステップ#16へ進む。
れたA/D変換の値がある所定範囲LVLを越えたかど
うかの判定を行う。越えていればステップ#13へ進
み、開始時の状態へ戻り、DCオフセット演算を最初か
らやり直す。このステップは判定手段に相当する。ステ
ップ#16における判定手段に応じて動作制御手段によ
りステップ#13又はステップ#17へ進む。
受けてから400msecが経過したかどうかの判定を
行う。経過していればステップ#20へ、経過していな
ければステップ#18へ進む。
から400msecの間の動作である。
行う。ここでは手振れ成分を除く為に例えばカットオフ
周波数10Hzのローパスフィルタ演算を行い、DCオ
フセットを求める。
の初期化を行い、積分結果を0とし、中心位置に補正レ
ンズを保持しておく。尚ここでステップ#17〜ステッ
プ#19は第2の開始動作に相当する。
る。
を行う。
演算結果は角変位となる。
ポジションによって、振れ角変位に対する補正レンズの
偏心量(敏感度)が変化するので、その調整を行う。
駆動用データ)をマイコン内のSFTDRVで設定され
るRAM領域に格納する。
出する位置センサからの出力をA/D変換し、その結果
をRAMのSFTPSTに格納する。
(SFTDRV−SFTPST)を行う。
プ#25の演算結果を乗算する。
に位相補償演算を行う。
をPWMとしてマイコンのポートに出力し、補正レンズ
駆動用コイルドライバーに入力され、補正レンズが駆動
され、像振れが補正される。そして、割込みが終了す
る。
号が入力されたかどうかを判定し、像振れ補正開始から
所定時間(1sec)後に大振幅信号が入力されたとき
はDCオフセットの演算を最初からやり直すので、演算
で求めるDCオフセットと実際のDCオフセットの間の
誤差は少なくなり、パンニングなど大きく振りながら像
振れ補正を開始した場合に発生する過渡応答が低減され
る。
除、補正駆動系への通電を行い、大きい振れが入力さ
れ、再度DCオフセット演算をしているとき、ステップ
#19で補正レンズは中心位置に保持されており、この
ときロック手段は解除したままであるので、すぐに像振
れ補正を開始することができる。
結果に基づいて像振れ補正動作が行われるので、その後
の判定手段動作中も像振れ補正は動作しており、判定手
段を設けることによって判定時間分だけ像振れ補正動作
の開始が遅くなることもない。
本実施例は像振れ補正開始命令によってロック解除と振
れ補正駆動系に通電し、その後所定時間(800mse
c)の間に大きな振れが入力しなかったかどうかを判定
し、大きな振れが入力しなかったら振れ検出結果に基づ
いて像振れ補正動作を開始するように動作する。
示す。第1の実施例と同様の部分の説明は省略する。ロ
ック・アンロック動作は図20と同様とする。ステップ
#15で振れ補正開始フラグIS_STARTがセットされてか
ら800msec経過したかどうかの判定を行い、経過
していない間はステップ#16でA/D値が所定レベル
を越えていないかどうかの判定を行う(判定手段)。越
えていなければステップ#17でDCオフセット演算を
行い、越えていればステップ#13へ戻ってDCオフセ
ット演算を最初から行う。このように、振れ補正開始命
令によってロック解除とDCオフセット演算を行い、所
定時間経過するまでは大きい振れが入力されたかどうか
の判定を行い、大きい振れが入力されると再びDCオフ
セット演算を最初からやり直し、入力されなかったら振
れ検出結果に基づいて像振れ補正を開始するので、演算
で求めるDCオフセットと実際のDCオフセットの間の
誤差は少なくなり、大きく振りながら像振れ補正を開始
した場合に発生する過渡応答が低減される。
ット演算をしている時には、補正レンズは中心位置に保
持されており、このときロック手段は解除したままであ
るので、DCオフセット演算が終わればすぐに像振れ補
正を開始することができる。図22においてステップ#
17,ステップ#18は第1の開始動作、ステップ#2
0以降が第2の開始動作に相当する。
したが、アナログ制御で行っても良い。又像振れ補正装
置は交換レンズに組み込んだ例を示したが、像振れ補正
装置が交換レンズ内になく、エクステンダーのように、
カメラとレンズの間に入るアダプタや交換レンズの前方
に取り付けるコンバージョン・レンズのどの中に入る付
属品としての形態をとっても良い。
等のカメラに適用しても良く、更には、その他の光学機
器や他の装置、構成ユニットとしても適用することがで
きる。又上記実施例では、振れセンサとして角速度セン
サを例にしているが、角加速度センサ、加速度センサ、
速度センサ、角変位センサ、変位センサ、更には画像振
れ自体を検出する方法等、振れが検出できるものであれ
ばどのようなものであっても良い。
手段からの信号に基づいて光学要素を保持している光学
保持手段(補正手段)を光軸と直交する面内で駆動させ
て像振れを補正する際に大きく振りながら像振れ補正を
開始した場合に、演算によって求めたDCオフセットの
値が実際のDCオフセットと大きく異なることによって
立ち上がり特性が悪化するのを防ぎ、像振れ補正を高精
度に行うことができ、又安定した像振れ補正をすぐに開
始できるようにしたレンズ鏡筒及びそれを用いた光学機
器を達成することができる。
Cオフセット演算を行うのであるが、ある所定時間内に
大きい振れ信号が入力されたらDCオフセット演算を最
初からやり直すことで正確なDCオフセット値を得るこ
とができるので、パンニングのように大きく振りながら
像振れ補正を開始した場合でも、過渡応答による像の揺
れを低減することができる。又像振れ補正開始信号を受
けたらロック解除を行い、振れ補正動作を開始し、所定
時間内に大きい振れ信号が入力されたら、いちいちロッ
クせず、ロック解除のまま振れ補正動作を再び初期状態
から行うので、振れ補正開始までの時間が短縮される。
開始から所定時間内に振れ検出結果が所定範囲を超えた
場合、像振れ補正動作開始前の状態(例えばロック状
態)に戻って再び像振れ補正を開始するよう動作するの
でパンニング等のように大きく振りながら像振れ補正を
開始しても像振れを良好に補正することができる。
開始から所定時間内に振れ検出結果が所定範囲を超えた
場合、ロック解除のまま像振れ補正手段を中心位置保持
状態にしてDCオフセット演算をし、再び像振れ補正開
始動作を行うので、大きく振りながら像振れ補正開始し
た場合に過渡応答が低減され、ロック動作を行わない
分、次の像振れ補正動作の開始を素早く行うことができ
る。
開始命令を受けると像振れ補正手段を中心位置保持状態
にし、ロック解除を行い、所定時間内に振れ検出結果が
所定範囲を超えなければ、像振れ補正動作を開始するの
で、大きく振りながら像振れ補正を開始した場合に発生
する過渡応答が低減され、ロック解除動作を予め行って
いる分、像振れ補正動作の開始を素早く行うことができ
る。等、の効果を得ている。
図
ットとの関係を示す説明図
ト
ト
ト
ト
Claims (11)
- 【請求項1】 光学要素を保持して光軸と直交方向に駆
動する光学保持手段を鏡筒内に固定した支持手段に駆動
可能に装着し、該鏡筒に加わる振れを検出する振れ検出
手段からの信号に基づいて像振れ補正手段により該光学
保持手段を駆動させて像振れを補正する際、該像振れ補
正手段が動作を開始してからの時間を計測する計測手段
と、該計測手段が所定時間に達するまでの間に該振れ検
出手段の検出結果が所定範囲を超えたか否かを判定する
判定手段と、該判定手段によって検出結果が所定範囲を
超えたと判定された場合は再び最初から開始動作を行う
動作制御手段とを利用していることを特徴とするレンズ
鏡筒。 - 【請求項2】 前記動作制御手段による開始動作は前記
振れ検出手段の検出結果のDCオフセットを求める演算
手段を利用していることを特徴とする請求項1のレンズ
鏡筒。 - 【請求項3】 光学要素を保持して光軸と直交方向に駆
動する光学保持手段を鏡筒内に固定した支持手段に駆動
可能に装着し、該鏡筒に加わる振れを検出する振れ検出
手段からの信号に基づいて像振れ補正手段により該光学
保持手段を駆動させて像振れを補正する際、該像振れ補
正手段の動作開始命令によって第1の開始動作手段と、
第2の開始動作手段を動作させる開始動作制御手段と、
該像振れ補正手段が動作を開始してからの時間を計測す
る計測手段と、該計測手段が所定時間に達するまでの間
に該振れ検出手段の検出結果が所定範囲を超えたか否か
を判定する判定手段と、該判定手段によって検出結果が
所定範囲を超えたと判定された場合は、第2の開始動作
手段を最初から行う動作制御手段とを利用していること
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項4】 前記第1の開始動作手段は、前記像振れ
補正手段をロック状態からロック解除状態にするロック
解除手段を有していることを特徴とする請求項3のレン
ズ鏡筒。 - 【請求項5】 前記第2の開始動作手段は、前記振れ検
出手段のDCオフセットを求める演算手段と、像振れ補
正手段を中心位置保持(ゼロクローズ)状態から像振れ
補正駆動状態にする補正駆動開始手段とを有しているこ
とを特徴とする請求項3のレンズ鏡筒。 - 【請求項6】 光学要素を保持して光軸と直交方向に駆
動する光学保持手段を鏡筒内に固定した支持手段に駆動
可能に装着し、該鏡筒に加わる振れを検出する振れ検出
手段からの信号に基づいて像振れ補正手段により該光学
保持手段を駆動させて像振れを補正する際、該像振れ補
正手段の動作開始命令によって動作を開始する第1の開
始動作手段と、該像振れ補正手段が動作を開始してから
の時間を計測する計測手段と、該計測手段が所定時間に
達するまでの間に該振れ検出手段の検出結果が所定範囲
を超えたか否かを判定する判定手段と、該判定手段によ
って検出結果が所定範囲を超えなかったと判定された場
合に動作を開始する第2の開始動作手段とを利用してい
ることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項7】 前記第1の開始動作手段は、前記像振れ
補正手段を中心位置保持(ゼロクローズ)状態にし、該
像振れ補正手段をロック状態からロック解除状態にする
ロック解除手段を有していることを特徴とする請求項6
のレンズ鏡筒。 - 【請求項8】 前記第1の開始動作手段は、前記振れ検
出結果のDCオフセットを求める演算手段を有している
ことを特徴とする請求項6のレンズ鏡筒。 - 【請求項9】 前記第2の開始動作手段は、前記像振れ
補正手段を中心位置保持(ゼロクローズ)状態から像振
れ補正駆動状態にする補正駆動開始手段を有しているこ
とを特徴とする請求項6のレンズ鏡筒。 - 【請求項10】 前記ロック解除手段は機械的にロック
された状態を解除する手段であることを特徴とする請求
項4又は7のレンズ鏡筒。 - 【請求項11】 請求項1から10の何れか1項記載の
レンズ鏡筒を用いて所定面上に画像を形成していること
を特徴とする光学機器。
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