JPH0990456A - 光学装置及びカメラ - Google Patents

光学装置及びカメラ

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JPH0990456A
JPH0990456A JP26905295A JP26905295A JPH0990456A JP H0990456 A JPH0990456 A JP H0990456A JP 26905295 A JP26905295 A JP 26905295A JP 26905295 A JP26905295 A JP 26905295A JP H0990456 A JPH0990456 A JP H0990456A
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optical device
optical
locking
correction optical
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JP26905295A
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Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズの使用状態や該装置の姿勢によっても
光学性能の変化が無く、常に最良の光学性能を発揮する
ことを可能にする。 【解決手段】 補正光学手段910の補正駆動中心を、
位置変更手段11によりカメラ等の光学装置の使用状態
(焦点距離や姿勢)に応じて変更するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、該光学装置に生じ
る低い周波数の振動を抑制する為の補正光学手段を備え
た光学装置やカメラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は
非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、カメラに加わる手振れを
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れのない写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させてやらなければなら
ない。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じな
い写真を撮影できることを達成するためには、第1にカ
メラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変
化を補正することが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、角加速度、角速度、角変位等を検出する振動
センサと該センサの出力信号を電気的或は機械的に積分
して角変位を出力するカメラ振れ検出手段をカメラに搭
載することによって行うことができる。そして、この検
出情報に基づき撮影光軸を偏心させる補正光学機構を駆
動させて像振れ抑制が行われる。
【0007】ここで、振動検出手段を用いた防振システ
ムについて、図16を用いてその概要を説明する。
【0008】図16の例は、図示矢印81方向のカメラ
縦振れ81p及びカメラ横振れ81yに由来する像振れ
を抑制するシステムの図である。
【0009】同図中、82はレンズ鏡筒、83p,83
yは各々カメラ縦振れ角変位、カメラ横振れ振動を検出
する振動検出手段で、それぞれの振動検出方向を84
p,84yで示してある。85は補正光学手段(86
p,86yは各々補正光学手段85に推力を与えるコイ
ル、87p,87yは補正光学手段85の位置を検出す
る位置検出素子)であり、該補正光学手段85は後述す
る位置制御ループを設けており、振動検出手段83p,
83yの出力を目標値として駆動され、像面88での安
定を確保する。
【0010】次に、図17はかかる目的に好適に用いら
れる補正光学手段の構造を示す分解斜視図である。
【0011】補正レンズ71がカシメられた支持枠72
に軸受73yが圧入されている。そして、軸受73yに
は支持軸74yが軸方向に摺動可能に支持されている。
そして、支持軸74yの凹部74yaは支持アーム75
の爪75aに嵌込められる。又、支持アーム75にも軸
受73pが圧入され、支持軸74pが軸方向に摺動可能
に支持されている。
【0012】なお、図17に支持アーム75の裏面図も
併記すると共に、爪75aを明示する為の一部正面図も
併記している。
【0013】支持枠72の投光器取付穴72pa,72
yaにはIRED等の投光素子76p,76yを接着
し、接続基板を兼ねた蓋77p,77y(支持枠72に
接着される)にその端子が半田付けされる。また、支持
枠72にはスリット72pb,72ybが設けられてお
り、投光素子(IRED:赤外発光ダイオード)76
p,76yの投光はスリット72pb,72ybを通
し、後述するPSD78p,78yに入射する。又、支
持枠72にはコイル79p,79yも接着され、端子は
蓋77p,77yに半田付けされる。
【0014】鏡筒710には支持球711が嵌入(3か
所)され、また支持軸74pの凹部74paが嵌込めら
れる爪部710aを有している。
【0015】ヨーク712p1 ,712p2 ,712p
3 、マグネット713pは重ねて接着され、同様にヨー
ク712y1 ,712y2 ,712y3 、マグネット7
13yも重ねて接着される。尚、マグネットの極性は矢
印713pa,713yaの配置となる。
【0016】ヨーク712p2 ,712y2 は鏡筒71
0の凹部710pb,710ybにネジ止めされる。
【0017】センサ座714p,714y(714yは
不図示)にPSD等の位置検出素子78p,78yを接
着し、センサマスク715p,715yを被せてフレキ
シブル基板716に位置検出素子(PSD:半導体位置
検出器)78p,78yの端子が半田付けされる。セン
サ座714p,714yの凸部714pa,714ya
(714yaは不図示)を鏡筒710の取付穴710p
c,710ycに嵌入し、フレキシブル基板ステイ71
7にてフレキシブル基板716は鏡筒710にネジ止め
される。フレキシブル基板716の耳部716pa,7
16yaは各々鏡筒710の穴710pd,710yd
を通り、ヨーク712p1 ,712y1上にネジ止めさ
れ、蓋77p,77y上のコイル端子、投光素子端子は
各々フレキシブル基板716の耳部716pa,716
yaのランド部716pb,716ybとポリウレタン
銅線(3本縒り線)に接続される。
【0018】メカロックシャーシ718にはプランジャ
719がネジ止めされ、バネ720をチャージしたメカ
ロックアーム721にプランジャ719が嵌込まれ、軸
ビス722によりメカロックシャーシ718に回転可能
にネジ止めされる。
【0019】メカロックシャーシ718は鏡筒710に
ネジ止めされ、プランジシャ719の端子はフレキシブ
ル基板716のランド部716bに半田付けされる。
【0020】先端球状の調整ネジ723(3か所)はヨ
ーク712p1 、メカロックシャーシ718にネジ込み
貫通され、調整ネジ723と支持球711で支持枠72
の摺動面(斜線部72c)を挟んでいる。調整ネジ72
3は摺動面に僅かなクリアランスで対向する様にネジ込
み調整されている。
【0021】カバー724は鏡筒710に接着され、上
記した補正光学手段をカバーしている。
【0022】図18は上記図17の補正光学手段の駆動
制御系について説明するための図である。
【0023】位置検出素子78p,78yの出力を増幅
回路727p,727yで増幅してコイル79p,79
yに入力すると、支持枠72が駆動されて位置検出素子
78p,78yの出力が変化する。ここでコイル79
p,79yの駆動方向(極性)を位置検出素子78p,
78yの出力が小さくなる方向に設定すると(負帰
還)、コイル79p,79yの駆動力により位置検出素
子78p,78yの出力がほぼ零になる位置で支持枠7
2は安定する。尚、加算回路731p,731yは位置
検出素子78p,78yからの出力と外部からの指令信
号730p,730yを加算する回路であり、補償回路
728p,728yは制御系をより安定させる回路であ
り、駆動回路729p,729yはコイル79p,79
yへの印加電流を補う回路である。
【0024】そして、図18の系に外部から指令信号7
30p,730yを加算回路731p,731yを介し
て与えると、支持枠72は指令信号730p,730y
に極めて忠実に駆動される。
【0025】図18の制御系のように位置検出出力を負
帰還してコイルを制御する手法を位置制御手法と云い、
指令信号730p,730yとして手振れの量を与える
と支持枠72は手振れ量に比例して駆動される。
【0026】図19は上記図18に示した補正光学手段
の駆動制御系の詳細を示した回路図であり、ここではピ
ッチ方向725pについてのみ説明する(ヨー方向72
6yも同様であるため)。
【0027】電流−電圧変換アンプ732pa,732
pbは、投光素子76pにより位置検出素子78p(抵
抗R1,R2より成る)に生じる光電流78i1 ,78
2を電圧に変換し、差動アンプ733pは各電流−電
圧変換アンプ732pa,732pbの差(支持枠72
のピッチ方向725pの位置に比例した出力)を求める
ものである。以上、電流−電圧変換アンプ732pa,
732pb、差動アンプ733pc及び抵抗R3〜R1
0にて図18の増幅器727pを構成している。
【0028】指令アンプ734paは外部より入力され
る指令信号730pを差動アンプ733pの差信号に加
算するもので、抵抗R11〜R14とで図18の加算回
路731pを構成している。
【0029】抵抗738p,739p及びコンデンサ7
40pは公知の位相進み回路であり、これが図18の補
償回路728pに相当する。
【0030】前記加算回路731pの出力は補償回路7
28pを介して駆動アンプ735pへ入力し、ここでピ
ッチコイル79pの駆動信号が生成され、補正光学手段
が変位する。該駆動アンプ735p、抵抗737p及び
トランジスタ736pa,736pbにて図18の駆動
回路729pを構成している。
【0031】加算アンプ741pは電流−電圧変換アン
プ732pa,732pbの出力の和(位置検出素子7
8pの受光量総和)を求め、この信号を受ける駆動アン
プ742pはこれにしたがって投光素子76pを駆動す
る。以上、加算アンプ741p,駆動アンプ742p、
抵抗R18〜R24及びコンデンサC1により投光素子
76pの駆動回路を構成している(図18では不図
示)。
【0032】上記の投光素子76pは温度等に極めて不
安定にその投光量が変化し、それに伴い差動アンプ73
3pの位置感度が変化するが、上記の様に受光量総和一
定となる様に前述の駆動回路によって投光素子76pを
制御すれば、位置感度変化は少なくなる。
【0033】ここで、図17及び図18に示す支持枠7
2を係止する係止装置について説明する。
【0034】図17で説明した、メカロックシャーシ7
18,バネ720,メカロックアーム721,軸ビス7
22(以上で係止手段を構成する),プランジャ719
(係止駆動手段を成す)で係止装置を構成しており、該
係止装置を図16の矢印718a方向より見た図を、図
20(a)に示し、又、プランジャ719の断面図を図
20(b)に示す。
【0035】図20(b)において、プランジャ719
は、スライダ719aとステータ719b及び該ステー
タ719bに設けられたコイル719c,永久磁石71
9dより構成されている。そして、図20(a)に示す
様に、スライダ719aは軸722により回転可能に軸
支されたメカロックアーム721の孔721bに掛けら
れており、メカロックアーム721はバネ720により
矢印720a方向に回転付勢されている。その為、スラ
イダ719aはステータ719bより引き抜かれる力F
out を常に受けている。しかし、スライダ719aは永
久磁石719dと当接している為、その吸引力は大き
く、バネ720の力で動かされる事はない(Fmg>Fou
t :Fmgは永久磁石の吸引力)。尚、この状態の時には
メカロックアーム721の先端の突起721aは支持枠
72の孔72dに嵌入しており、支持枠72は係止され
る。
【0036】次に、コイル719cに所望の方向に電流
を流すと、永久磁石719dとスライダ719a,ステ
ータ719bで構成される磁気回路の磁束の流れが変化
して、スライダ719aと永久磁石719dの吸引力が
弱まる。すると、バネ720の力でメカロックアーム7
21は矢印720a方向に回転し、突起721aは支持
枠72の孔72dより離れて係止が解除される(Fout
>Fmg−Fi Fi は電流反発力)。この時、スライダ
719aも同時にステータ719bより引き抜かれ、ス
ライダ719aと永久磁石719d間にギャップδを生
ずる。
【0037】公知の通り、吸引力は永久磁石719dと
対向物の距離の平方に反比例する為、ギャップδが生じ
た事で吸引力は極めて小さくなる。その為、コイル71
9cの通電を断ってもバネ720の付勢力で支持枠72
の係止解除状態を保持できる。
【0038】次に、コイル719cに逆方向に電流を流
すと、この電流によるスライダ719aの吸収力と永久
磁石719dの吸引力の合力がバネ720の力より大き
くなり、スライダ719aはステータ719b内に引き
込まれる(Fmg+Fi>Fout ) 一旦、スライダ719aがステータ719b内に引き込
まれ始めると、ギャップδが小さくなる事により永久磁
石719dの吸収力が加速度的に大きくなり、スライダ
719aは永久磁石719dに当接すると共に、突起7
21aは支持枠72の孔72dに入り、再び支持枠72
を係止するようになる。
【0039】以上の様に係止,係止解除時のみプランジ
ャ719に電流を流す事で、各々の状態を保持する双安
定構成になっており、小型で且つ省電力の係止装置を実
現している。
【0040】図21は防振システムの概要を示すブロッ
ク図である。
【0041】図21において、91は図16の振動検出
手段83p,83yに相当するものであり、振動ジャイ
ロ等の角速度を検出する振れ検出センサと該振れ検出セ
ンサ出力のDC成分をカットした後に積分して角変位を
得るセンサ出力演算手段より構成される。
【0042】振動検出手段91からの角変位信号は、目
標値設定手段92に入力される。この目標値設定手段9
2は、可変差動増幅器92aとサンプルホールド回路9
2bより構成されており、サンプルホールド回路92b
は常にサンプル中の為に可変差動増幅器92aに入力さ
れる両信号は常に等しく、その出力はゼロである。しか
し、後述する遅延手段93からの出力で前記サンプルホ
ールド回路92bがホールド状態になると、可変差動増
幅器92aは、その時点をゼロとして連続的に出力を始
める。
【0043】可変差動増幅器92aの増幅率は、防振敏
感度設定手段94の出力により可変になっている。何故
ならば、目標値設定手段92の目標値信号は補正光学手
段を追従させる目標値(指令信号)であるが、補正光学
手段の駆動量に対する像面の補正量(防振敏感度)は、
ズーム,フォーカス等の焦点変化に基づく光学特性によ
り変化する為、その防振敏感度変化を補う為である。故
に防振敏感度設定手段94は、ズーム情報出力手段95
からのズーム焦点距離情報と露光準備手段96の測距情
報に基づくフォーカス焦点距離情報が入力され、その情
報を基に防振敏感度を演算あるいはその情報を基にあら
かじめ設定した防振敏感度情報を引き出して、目標値設
定手段92の可変差動増幅器92aの増幅率を変更させ
る。
【0044】補正駆動手段97は、図19に示した駆動
制御回路であり、目標値設定手段92からの目標値が指
令信号730p,730yとして入力される。
【0045】補正起動手段98は、図18の駆動回路7
29p,729yとコイル79p,79yの接続を制御
するスイッチであり、通常時はスイッチ接片98aを端
子98cに接続させておく事でコイル79p,79yの
各々の両端を短絡しておき、論理積手段99の信号が入
力されるとスイッチ接片98aを端子98bに接続し、
補正光学手段910を制御状態(未だ振れ補正は行わな
いが、コイル79p,79yに電力を供給し、位置検出
素子78p,78yの信号がほぼゼロになる位置に補正
光学手段910を安定させておく)にする。又、この時
同時に論理積手段99の出力信号は係止手段914にも
入力し、これにより係止手段914は補正光学手段91
0を係止解除する。
【0046】尚、補正光学手段910はその位置検出素
子78p,78yの位置信号を補正駆動手段97に入力
し、前述した様に位置制御を行っている。
【0047】論理積手段99は、レリーズ手段911の
レリーズ半押しSW1信号(撮影準備動作開始信号)と
防振切換手段912の出力信号の両信号が入力された時
に、その構成要素であるアンドゲート99aが信号を出
力する。
【0048】つまり、防振切換手段912の防振スイッ
チを撮影者が操作し、且つレリーズ手段911でレリー
ズ半押しを行った時に補正光学手段910は係止解除さ
れ制御状態になる。
【0049】レリーズ手段911のSW1信号は露光準
備手段96に入力され、測光,測距,レンズ合焦駆動を
行うと共に、前述した様に防振敏感度設定手段94にフ
ォーカス焦点距離情報を出力する。
【0050】遅延手段93は論理積手段99の出力信号
を受けて、例えば1秒後に出力して前述した様に目標値
設定手段92より目標値信号を出力させる。
【0051】図示していないが、レリーズ手段911の
SW1信号に同期して振動検出手段91も起動を始め
る。そして、前述した様に積分器等、大時定回路を含む
センサ出力演算は起動から出力が安定する迄に、ある程
度の時間を要する。
【0052】遅延手段93は、振動検出手段91の出力
が安定する迄待機した後に、補正光学手段910へ目標
値信号を出力する役割を演じ、振動検出手段91の出力
が安定してから防振を始める構成にしている。
【0053】露光手段913はレリーズ手段911のレ
リーズ押切りSW2信号(撮影動作開始信号)入力によ
りミラーアップを行い、露光準備手段96の測光値を元
に求められたシャッタスピードでシャッタを開閉して露
光を行い、ミラーダウンして撮影を終了する。
【0054】撮影終了後、撮影者がレリーズ手段911
から手を離し、SW1信号をオフにすると、論理積手段
99は出力を止め、目標値設定手段92のサンプルホー
ルド回路92bはサンプリング状態になり、可変差動増
幅器92aの出力はゼロになる。従って、補正光学手段
910は、補正駆動を止めた制御状態に戻る。
【0055】論理積手段99の出力がオフになった事に
より、係止装置914は補正光学手段910を係止し、
その後に補正起動手段98のスイッチ接片98aは端子
98cに接続され、補正光学手段910は制御されなく
なる。
【0056】振動検出手段91は、不図示のタイマによ
り、レリーズ手段911の操作が停止された後も一定時
間(例えば5秒)は動作を継続し、その後に停止する。
これは、撮影者がレリーズ操作を停止した後に引き続き
レリーズ操作を行う事は繁雑にあるわけで、その様な時
に毎回振動検出手段91を起動するのを防ぎ、その出力
安定迄の待機時間を短くする為であり、振動検出手段9
1が既に起動している時には該振動検出手段91は起動
既信号を遅延手段93に送り、その遅延時間を短くして
いる。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にズー
ムレンズはそのズーム状態に応じて鏡筒が伸縮する構成
となっている。そして、その様な構成を実現する為に鏡
筒は複数の筒を多層に組合せて成り、各層がズームに応
じて互いに伸縮,回転可能になる様に各層間に僅かなク
リアランスを設けている。そして、このクリアランスに
より以下の様な問題点を有している。
【0058】図22は説明を簡略化する為に2層の2群
ズームレンズを例をしたものであり、1群レンズ61を
支持する1群鏡筒62は、図22(b)に示す様に、テ
レ状態で光軸方向に延出して焦点距離を変更する。しか
しながら、上述した様に外側鏡筒82に対して1群鏡筒
62は僅かなクリアランスを設けて支持されている為、
ワイド状態とテレ状態では1群レンズ61は光軸に対し
角度θ〔図22(b)参照〕の変化を生ずる。これは、
1群鏡筒62がテレ時には延出して外側鏡筒82との嵌
合長lがL1 からL2 に短くなったところに矢印63で
示す重力の作用で傾く事や、1群鏡筒62の図示しない
ズーム作動カムやピンの精度誤差の影響による。
【0059】そして、その様な角度θの変化が光学性能
の変化(像性能劣化)として現れる事が問題になってい
た。尚、この問題はズーム時ばかりではなく、フォーカ
ス鏡筒が繰り出される時にも同様に問題になっていた。
【0060】また、上記と同様な問題として、補正レン
ズ71を係止している時にも実際には若干の係止ガタを
有しており、撮影時に例えばミラーやシャッタ駆動終了
時のショックで補正レンズ71がこのガタ内で動いてし
まい、逆に像振れを生じてしまう可能性もあった。
【0061】又、別の問題として、防振を行わない時に
は図22(a)に示す様に補正レンズ71はメカロック
用突起721aが支持枠72の孔72dに入り込んで光
軸中心に係止しているが、例えば衝撃等で係止が外れる
と、図22(b)に示す様に補正レンズ71が光軸から
大幅にずれてしまう。
【0062】補正レンズ71は矢印725p方向に駆動
されてカメラの縦ぶれの補正を行う為、該補正レンズ7
1が光軸からずれても光学性能の劣化が無い様に設計さ
れているが、係止が外れて光軸から大幅にずれた場合に
は光学性能に影響が現れてしまい問題となっていた。
【0063】(発明の目的)本発明の第1の目的は、該
装置に具備されたレンズの使用状態や該装置の姿勢によ
っても光学性能の変化が無く、常に最良の光学性能を発
揮することのできる光学装置を提供することにある。
【0064】本発明の第2の目的は、上記第1の目的
を、省電力で達成することのできる光学装置及びカメラ
を提供することにある。
【0065】本発明の第3の目的は、上記第1の目的
を、使用者に違和感なく行うことのできる光学装置及び
カメラを提供することにある。
【0066】本発明の第4の目的は、係止手段の補正光
学手段の係止ガタによる像劣化を無くすことのできる光
学装置を提供することにある。
【0067】本発明の第5の目的は、上記第4の目的
を、該装置に大きな負荷を与えることなく行うことので
きる光学装置及びカメラを提供することにある。
【0068】本発明の第6の目的は、補正光学手段を係
止する係止手段の作動の信頼性を向上し、光学性能の劣
化を防ぐことのできる光学装置及びカメラを提供するこ
とにある。
【0069】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、補正光学手段の補
正駆動中心を、光学装置の使用状態に応じて変更する位
置変更手段を設けている。
【0070】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項2記載の本発明は、補正光学手段の補正駆動中心
を、光学装置の使用時の焦点距離状態に応じて変更する
位置変更手段を設け、焦点距離可変に応じて、つまり鏡
筒繰り出しに応じて鏡筒変形(ガタ)が生じる為、この
鏡筒変形に応じて補正光学手段の補正駆動中心を変更す
るようにしている。
【0071】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項4記載の本発明は、焦点距離が長い時は、防振開
始前あるいは光学装置の作動開始前に設定される第1の
位置を補正光学手段の補正駆動中心とし、焦点距離が短
い時は、光学装置に記憶された第2の位置を補正光学手
段の補正駆動中心とする位置検出手段を設け、焦点距離
可変に応じて、つまり鏡筒繰り出しに応じて鏡筒変形
(ガタ)が生じる為、この鏡筒変形に応じて補正光学手
段の補正駆動中心を変更するようにしている。
【0072】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項5記載の本発明は、補正光学手段の補正駆動中心
を、光学装置の姿勢によって変更する位置変更手段を設
け、光学装置の姿勢、つまり重力方向に応じて補正光学
手段の補正駆動中心を変更するようにしている。
【0073】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項6記載の本発明は、振動抑制に用いない時にも補
正光学手段を一定位置に制御する補正制御手段と、前記
一定位置を、光学装置の使用状態に応じて変更する位置
変更手段とを設けている。
【0074】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項7記載の本発明は、振動抑制に用いない時に補正
光学手段を位置させるべき一定位置を、光学装置の使用
時の焦点距離状態に応じて変更する位置変更手段を設
け、焦点距離可変に応じて、つまり鏡筒繰り出しに応じ
て鏡筒変形(ガタ)が生じる為、この鏡筒変形に応じて
補正光学手段の補正駆動中心を変更するようにしてい
る。
【0075】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項9記載の本発明は、焦点距離が長い時は、防振開
始前あるいは光学装置の作動開始前に設定される第1の
位置を補正光学手段を位置させるべき一定位置とし、焦
点距離が短い時は、光学装置に記憶された第2の位置を
補正光学手段を位置させるべき一定位置とする位置変更
手段を設け、焦点距離可変に応じて、つまり鏡筒繰り出
しに応じて鏡筒変形(ガタ)が生じる為、この鏡筒変形
に応じて補正光学手段の補正駆動中心を変更するように
している。
【0076】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項10記載の本発明は、振動抑制に用いない時に補
正光学手段を位置させるべき一定位置を、光学装置の姿
勢によって変更する位置変更手段を設け、光学装置の姿
勢、つまり重力方向に応じて振動抑制に用いない時に補
正光学手段を位置させるべき一定位置を変更するように
している。
【0077】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項13記載の本発明は、光学装置に記憶された補正
光学手段を位置させる為の第2の位置を、光学装置の作
動時の各焦点距離状態において光学性能が最良になる位
置とするようにしている。
【0078】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項14記載の本発明は、補正光学手段を位置させる
為の第1の位置が所定の範囲を越える時には、該所定の
範囲内に戻す向心手段を設け、補正光学手段を位置させ
る為の第1の位置が所定の範囲を越えることの無いよう
にしている。
【0079】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項12記載の本発明は、補正光学手段を支持する弾
性手段を有し、防振開始前あるいは光学装置の作動開始
前に補正光学手段が設定される第1の位置を、前記弾性
手段によって支持されている位置とし、補正光学手段を
重力に抗して電磁的に支持する為の電力を少なくするよ
うにしている。
【0080】同じく上記第2の目的を達成するために、
請求項15記載の本発明は、補正光学手段を位置させる
為の第1の位置が所定の範囲を越える時に、該所定の範
囲内に戻す働きを持つ向心手段の作動を、カメラの撮影
準備動作開始に応答して行うようにし、撮影準備動作開
始時に補正光学手段を一定位置に位置させることで、不
要時(例えばカメラには電源が投入されているが、カメ
ラが撮影準備動作状態にない時)に電力が消費されない
ようにしている。
【0081】同じく上記第2の目的を達成するために、
請求項16記載の本発明は、補正光学手段を位置させる
為の第1の位置が所定の範囲を越える時に、該所定の範
囲内に戻す働きを持つ向心手段の作動を、カメラの撮影
動作開始に応答して行うようにし、撮影動作開始時に補
正光学手段を一定位置に位置させることで、不要時(例
えばカメラには電源が投入されているが、カメラが撮影
動作状態にない時)に電力が消費されないようにしてい
る。
【0082】同じく上記第2の目的を達成するために、
請求項17記載の本発明は、カメラの撮影準備動作開始
に応答して補正光学手段を一定位置に制御する補正制御
手段を設け、カメラの撮影準備動作開始に応答して行う
ようにし、撮影準備動作開始時に補正光学手段を一定位
置に位置させることで、不要時(例えばカメラには電源
が投入されているが、カメラが撮影準備動作状態にない
時)に電力が消費されないようにしている。
【0083】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項3記載の本発明は、補正光学手段の補正駆動中心
として、防振開始前あるいは光学装置の作動開始前に設
定される第1の位置と該光学装置に記憶された第2の位
置が有り、前記第1の位置及び第2の位置を、光学装置
の使用時の焦点距離の状態に応じて変更する位置変更手
段を設け、防振開始前あるいは光学装置の作動開始前と
後で像変位が生じないようにしている。
【0084】同じく上記第3の目的を達成するために、
請求項8記載の本発明は、補正光学手段を位置させる為
の一定位置として、防振開始前あるいは光学装置の作動
開始前に設定される第1の位置と光学装置に記憶された
第2の位置が有り、前記第1の位置及び第2の位置を、
光学装置の使用時の焦点距離の状態に応じて変更する位
置変更手段を設け、防振開始前あるいは光学装置の作動
開始前と後で像変位が生じないようにしている。
【0085】同じく上記第3の目的を達成するために、
請求項11記載の本発明は、防振開始前あるいは光学装
置の作動開始前に補正光学手段が位置させる第1の位置
を、該補正光学手段が係止手段によって係止されている
時の位置とし、防振開始前あるいは光学装置の作動開始
前と後で像変位が生じないようにしている。
【0086】同じく上記第3の目的を達成するために、
請求項18記載の本発明は、カメラの撮影準備動作開始
時と撮影動作時とで、補正光学手段を位置させる為の一
定位置を変更する位置変更手段を設け、撮影準備動作と
撮影動作とで補正光学手段の一定位置を変更可能にし、
撮影準備状態、即ち使用者が被写体を狙っている時には
補正光学手段の駆動が使用者に認識できないようにして
いる。
【0087】同じく上記第3の目的を達成するために、
請求項19記載の本発明は、可動ミラーの位置変移動作
時に、補正光学手段の補正駆動中心の変更を行うように
し、補正駆動手段の駆動が使用者に認識できないように
している。
【0088】上記第4の目的を達成するために、請求項
20記載の本発明は、係止手段が補正光学手段を係止し
ている際も、前記補正光学手段を制御する補正制御手段
を設け、補正光学手段の係止中も、補正光学手段を制御
するようにしている。
【0089】同じく上記第4の目的を達成するために、
請求項21記載の本発明は、補正光学手段を位置制御す
る補正制御手段を設け、補正光学手段の係止中も、補正
光学手段を制御するようにしている。
【0090】上記第5の目的を達成するために、請求項
22記載の本発明は、補正光学手段を速度制御する補正
制御手段を設け、係止中に補正光学手段を速度制御する
事で、速度の小さい負荷、即ち係止位置と補正駆動位置
の位置ずれのような直流成分が負荷にならないようにし
ている。
【0091】同じく上記第5の目的を達成するために、
請求項23記載の本発明は、補正光学手段を低周波にお
いてループゲインの低い位置制御を行う補正制御手段を
設け、係止中に補正光学手段を低周波においてループゲ
インの低い位置制御を行う事で、速度の小さい負荷、即
ち係止位置と補正駆動位置の位置ずれのような直流成分
が負荷にならないようにしている。
【0092】同じく上記第5の目的を達成するために、
請求項24記載の本発明は、カメラの撮影準備動作開始
あるいは撮影動作開始に応答して作動する補正制御手段
を設け、撮影準備状態あるいは撮影状態のみ係止中も補
正光学手段を制御するようにして、例えばカメラに電源
が投入されたまま放置されても、電力消費を無くすよう
にしている。
【0093】同じく上記第5の目的を達成するために、
請求項25記載の本発明は、係止手段による補正光学手
段の係止が、該位置制御の負荷になる時には、前記補正
光学手段と前記係止手段の少なくとも何れか一方は再制
御する再制御手段を設け、係止中も補正光学手段を位置
制御する場合において、補正光学手段の制御が負荷にな
る場合、例えば制御位置(補正駆動位置)が係止位置よ
り大きくずれており、制御位置に補正光学手段を位置さ
せる事ができず負荷になっている場合、補正光学手段あ
るいは係止手段を再制御して、負荷が増大しないように
している。
【0094】同じく上記第5の目的を達成するために、
請求項26記載の本発明は、補正光学手段を、負荷にな
らない位置まで移動させる補正制御手段を設け、補正光
学手段の制御位置を係止位置まで移動させて、負荷を増
大しないようにしている。
【0095】同じく上記第5の目的を達成するために、
請求項27記載の本発明は、係止手段を補正光学手段が
非係止状態になるように制御する補正制御手段を設け、
係止手段を非係止状態にして係止することによる補正光
学手段の負荷を無くしている。
【0096】同じく上記第5の目的を達成するために、
請求項28記載の本発明は、補正制御手段の作動初期に
おいて、係止手段に補正光学手段の係止解除を行わせる
係止制御手段を設け、負荷の大小にかかわらず、補正制
御手段の作動初期に係止手段に補正光学手段の係止解除
を行わせ、該補正光学手段の制御による負荷を無くして
いる。
【0097】上記第6の目的を達成するために、請求項
29記載の本発明は、補正光学手段を振動抑制に用いな
い時でも、光学機器の動作状態に応じて係止手段を制御
する係止制御手段を設け、防振を行わない時にも、一旦
係止手段を制御するようにしている。
【0098】同じく上記第6の目的を達成するために、
請求項30記載の本発明は、カメラの撮影準備動作開始
の為の操作あるいは撮影動作開始の為の操作に応答し
て、補正光学手段を係止解除させる係止制御手段を設
け、一旦係止手段を係止解除させて不十分に係止されて
いる場合の係止やり直しを行うようにしている。
【0099】同じく上記第6の目的を達成するために、
請求項31記載の本発明は、カメラの撮影準備動作開始
の為の操作あるいは撮影動作開始の為の操作に応答し
て、補正光学手段を係止する方向に係止手段を制御する
係止制御手段を設け、係止手段を係止方向に再制御し、
係止手段が係止解除状態になったままになることを防い
でいる。
【0100】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0101】図1は本発明をカメラに適用した場合の実
施の第1の形態における電気的構成を示すブロック図で
あり、図20と同一の機能を持つ部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0102】図1において、位置変更手段11のスイッ
チ接片11aは端子11bと端子11cに切換え可能に
なっており、この切換えは防振敏感度設定手段94から
のズームとフォーカスの焦点距離情報により切換えら
れ、例えばズームがワイド(広角側)の時にはスイッチ
接片11aは端子11cに切換えられ、テレ(望遠側)
の時には端子11bに切換えられる。
【0103】前記端子11bには係止位置記憶手段12
からの信号12aが入力しており、この信号12aは補
正光学手段910の現在の位置910aをレリーズ手段
911のSW1信号911aの入力(レリーズ半押し)
のタイミングで記憶したものである。即ち、レリーズ半
押しする直前の補正光学手段910の位置(これを第1
の位置と呼ぶ)であり、この際、補正光学手段910は
係止手段914により係止されている訳であるが、この
時の補正光学手段910の位置をレリーズ半押しのタイ
ミングで記憶し、この位置で該補正光学手段910を制
御する事で、係止解除後も補正光学手段910はこの位
置(第1の位置)に安定しており、レリーズ半押し前後
において該補正光学手段910の位置が変化する事によ
る像のずれを撮影者が不快に感ずる事を防止出来る。
【0104】加算手段13は、この為に位置変更手段1
1からの信号11dを入力にし、目標値設定手段92か
らの信号92cと加算し、新たな目標値13aとして補
正駆動手段97に入力して、上記した第1の位置に補正
光学手段910を安定制御している。
【0105】そして、この第1の位置を記憶する為に遅
延手段14が設けられており、レリーズ手段911のレ
リーズ半押しSW1信号911aよりt2 (10mse
c)遅れて補正起動手段98をオン(スイッチ接片98
aを端子98bに接続)している。これはもしも遅延手
段14が無いと、SW1信号911aで補正光学手段9
10は制御される訳であるが、この制御された位置を係
止位置記憶手段12が記憶する事になり、記憶されるの
が第1の位置と異なる事になる為である。この為、第1
の位置を記憶する迄遅延手段14で補正光学手段910
の制御を止めている。
【0106】この様な構成でレリーズ半押し前後で撮影
者の不快感を無くしている訳であるが、位置変更手段1
1のスイッチ接片11aが端子11cと接続している時
は記憶位置発生手段15の予め記憶された第2の位置を
目標値信号92cに加算して補正光学手段を制御する事
になる。
【0107】この記憶位置発生手段15には第2の位置
として複数の記憶値を持っており、防振敏感度設定手段
94の焦点距離信号94aにより、その複数の記憶値の
中から1つを選択して第2の位置信号15aとして出力
している。
【0108】具体的には、本発明に係るズームレンズの
組立時において、例えばズームテレの状態で光学性能が
最良になる様に光学調整される(このとき、補正光学手
段910は係止されている)。そして、その後、ズーム
ワイド,ミドル毎に光学性能が最良になる位置に補正光
学手段を移動し、各々の位置を各ズーム毎の第2の位置
として記憶位置に記憶される。そのため、ズームワイ
ド,ミドルの場合は第2の位置に補正光学手段910を
位置させる事で、全ズーム領域で光学性能を最高にする
事が出来る様になる。
【0109】ここで、ズームテレで第1の位置、ワイ
ド,ミドルで第2の位置に設定する理由を述べる。
【0110】ズームワイド,ミドル状態の場合、焦点距
離が短い為にSW1信号発生で第2の位置に制御して
も、この補正光学手段910の位置変化(係止位置→第
2の位置)は撮影者が感じることは少ない。よって、撮
影者に不快感を与えない為にもズームテレで光学調整を
行い、補正光学手段910を第1の位置(SW1信号の
発生直前の位置と同じ位置)に制御し、ワイド,ミドル
では第2の位置に制御し光学性能の劣化を防いでいる。
【0111】構成としては、ズームワイド,ミドル時は
焦点距離信号94aが位置変更手段11に入力し、スイ
ッチ接片11aを端子11cに接続し、記憶位置発生手
段15の第2の位置信号15a(ズームワイド,ミドル
に応じて信号の内容は変化する)を基に補正光学手段9
10は光学性能最良の位置に位置させられ、光学性能の
ズーム変更による劣化(重力,ガタ,部品精度に起因す
る従来の問題点)を防止できる。
【0112】そして、この第2の位置への補正光学手段
910の制御は防振システムを作動していない時でも行
われる。
【0113】図20の従来例においては、補正起動手段
98は論理積手段99の出力で制御されていたため、防
振切換手段912をオン(防振システムを使用する)
し、レリーズ手段911のSW1信号発生(防振オン)
した時のみ補正光学手段910を制御を行っていた。
【0114】しかしながら、図1の例では、補正起動手
段98はレリーズ手段911のみで制御される為、防振
システム使用にかかわらずSW1信号の発生で補正光学
手段910は制御される(係止手段914は図20と同
様に防止オン時のみ補正光学手段910を係止解除す
る)。
【0115】よって、補正光学手段910は防振オフ時
にも係止手段914に係止されたまま制御されることに
なる。
【0116】係止手段914は図21に示した様に孔7
2dに突起721aが入り込むことで補正光学手段91
0を係止する訳であるが、係止の信頼性を高める為、突
起721aに対し孔72dは大きめに設けられており、
係止状態でもある程度のガタを有している。そして、こ
のガタの範囲で補正光学手段910を第2の位置(ズー
ムワイド,ミドル時)(ズームテレでは第1の位置)に
制御する事で、防振システム未使用時においても光学性
能の変化を抑えている。
【0117】尚、補正光学手段910をレリーズ半押し
で制御する事で、常に(メインスイッチオン状態)制御
する場合に比べ、省電力化出来る。
【0118】又、防振オフ時においても補正光学手段9
10を制御している事で、次のメリットが生まれる。
【0119】上述した様に補正光学手段910を係止し
ている時においてもある程度の係止ガタを有しており、
例えば撮影時にミラーやシャッタ駆動終了時の振動で補
正光学手段910がこのガタ分動くと像劣化につながっ
てしまう。その為、防振しない為に補正光学手段910
を係止状態にしている場合においても、該補正光学手段
910を制御しておく事で、このガタ分の揺れを防ぐこ
とが出来、像劣化を生じさせることはなくなる。
【0120】以上実施の第1の形態においては、 1)焦点距離に応じて変化する光学性能を、防振オン,
オフによらず補正光学手段910を移動して補正する事
が出来、常に安定した光学性能を得られる。
【0121】2)補正光学手段910の位置変更(第2
の位置で制御)はズームワイド,ミドルの短い焦点距離
のときに行う為、該補正光学手段910の位置変更によ
る像のずれを撮影者が不快に感じることはない。
【0122】3)ズームテレの時の補正光学手段910
は第1の位置に制御され、この第1の位置は補正光学手
段910が係止されている位置と等しい為、制御前後に
おける補正光学手段910の位置変化が無く、撮影者に
不快感を与えない。
【0123】4)防振オフ時も補正光学手段910を制
御する事で係止ガタによる像劣化が生じない。
【0124】5)防振オフ時にレリーズ手段911の半
押しにより補正光学手段910を制御する事で、常に
(メインスイッチオン)制御状態に保持する時に比べ、
省電力化出来る。
【0125】(実施の第2の形態)図2は本発明をカメ
ラに適用した場合の実施の第2の形態における電気的構
成を示すブロック図であり、図1と同じ機能を持つ部分
には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0126】上記図1と異なるのは、遅延手段16が設
けられ、レリーズ手段911のSW1信号911aは遅
延手段16で遅らされ、遅延信号16aとして係止位置
記憶手段12に入力し、この入力タイミングで補正光学
手段910の位置信号910aを記憶している。
【0127】この理由を以下に述べる。
【0128】図3及図4は実施の第2の形態における補
正光学手段910の構成を示しており、図16〜図19
における従来の補正光学手段910と異なるのは、鏡筒
710の突起710e〔図3(a)参照〕にコイルバネ
17が取付られ、コイルバネ17の先端ピン17aが支
持枠72の孔72eに入っている〔図3(b)参照〕点
のみである。
【0129】図16〜図19の例においては、支持枠7
2は補正光学手段910が係止手段914によって係止
解除されているときに制御されていないと、支持枠72
は重力方向に落下しているが、図3及び図4において
は、この状態でも支持枠72はバネ17の弾性力で支持
されている(図3(b)に示す様に支持枠72に重力g
が加わっても、コイルバネ17の曲げ弾性力と釣合った
点で支持枠72は安定する)。
【0130】そして、この釣合った点を上記実施の第1
の形態で述べた第1の位置にする事で、支持枠72を重
力に逆らって保持しておく為にコイル79に流す電力を
減らす事が出来(バネで重力分を支えている為)、省電
力化出来る。そして、このバネの釣合い位置を記憶する
為に遅延手段16が設けられている。
【0131】上記実施の第1の形態では、防振システム
使用時(防振オン時)のみレリーズ手段911のSW1
信号911aが発生すると係止手段914は補正光学手
段910を係止解除していたが、この実施の第2の形態
では、防振システム未使用時(防振オフ時)も係止手段
914が係止解除する様に、SW1信号911aは論理
積手段99を介さず直接該係止手段914に入力してい
る。
【0132】これは、補正光学手段910が弾性支持さ
れている事により、上述した通り、重力に逆らう電力を
必要とせず省電力になっている事より、防振システム未
使用時にも補正光学手段910を係止解除して制御して
も電力増大につながらないばかりか、実施の第1の形態
で述べた様に、防振システム未使用時に補正光学手段9
10を移動させて光学性能の変化を防止する際にその移
動量が係止ガタ以上の場合、係止手段914が移動を妨
げる(負荷になる)事を防ぐ為である。
【0133】そして、係止が解除されると補正光学手段
910は重力と弾性的に釣り合った点に位置される事に
なるが、この位置に釣合うまでの時間を待った為に遅延
手段16が設けられ(例えば30msec待つ)、SW
1信号(911a)の発生より30msec待った後、
タイミング信号16aが係止位置記憶手段12に入力
し、この時の補正光学手段910の位置信号910aを
記憶する。
【0134】その後、遅延手段14から補正光学手段9
10の起動信号14a(SW1から50msec遅延さ
れており、故に補正光学手段910の位置が記憶されて
から20msec後に起動信号は発生する)が発生し、
補正光学手段910を制御状態にする。故にズームテレ
の場合、補正光学手段910が弾性手段と釣合った点に
て該補正光学手段910は制御される為、省電力とな
る。
【0135】以上説明した様に、実施の第2の形態にお
いては、 1)補正光学手段910が弾性支持され、その釣合い点
を制御中心として該補正光学手段910は制御される
為、省電力となる。
【0136】2)防振未使用時も係止手段は係止解除さ
れる為、補正光学手段910の制御に際し、負荷になる
事はない。
【0137】(実施の第3の形態)図5は本発明をカメ
ラに適用した場合の実施の第3の形態における電気的構
成を示すブロック図であり、図1及び図2と同じ機能を
持つ部分には同一符号を付してある。
【0138】上記実施の第2の形態と異なるのは、防振
システム使用状態に拘らず、焦点距離に応じて補正光学
手段910が移動されるのに加えて、カメラの姿勢に応
じても補正光学手段910が移動する事と、その移動が
撮影準備タイミング(SW1信号発生)からでは無く、
露光タイミング(SW2信号発生)で行われる点にあ
る。
【0139】従来例の問題点で説明した様に、ズームレ
ンズには一般にガタを有しており、このガタ故に焦点距
離の変更で光学性能が変るばかりではなく、カメラの姿
勢(重力の方向)によってもズームレンズの鏡筒のガタ
等による撓み方向,量が変化し、光学性能が変化する。
【0140】よって、姿勢による光学性能の変化を補正
光学手段910の移動で防ぐ事で、より光学性能の変化
を防ぐことが出来る。
【0141】図5において、鏡筒82〔図5(b)参
照〕には水銀スイッチ等の姿勢検出手段21が設けられ
ており、この姿勢センサ21によりカメラ正位置,縦位
置,上向,下向を検出しており、ここでの姿勢信号21
aも記憶位置発生手段15に入力している。記憶位置発
生手段15には焦点距離毎の最上の光学性能を得る補正
光学手段910の移動量が各姿勢毎に記憶されており、
焦点距離信号94aとともに入力される姿勢信号21a
を基に第2の位置信号15aを出力し、位置変更手段1
1に入力している。
【0142】位置変更手段11は上記実施の第1,第2
の形態ではズームテレではスイッチ接片11aを端子1
1bに接続し、焦点距離が変更したときに信号94aに
よりスイッチ接片11aを端子11cに接続し、補正光
学手段910を第2の位置に制御していたが、この実施
の第3の形態では、更にレリーズ手段911のレリーズ
押切りSW2信号911bが入力される時に、スイッチ
接片11aを端子11cに接続する。
【0143】即ち、ズームミドル,ワイドでもレリーズ
半押し状態のときには補正光学手段910は第1の位置
に制御されており、これは前述した様にバネ釣り合い中
心の為、省電力である。そしてSW2信号発生時(露光
時)のみ第2の位置に制御する。
【0144】一般にSW2信号の発生期間はSW1信号
に比べて短い為に第2の位置に制御する時間は短く、省
電力となる。
【0145】以上説明したように、実施の第3の形態に
おいては、 1)カメラ姿勢によっても補正光学手段910の移動量
を変更し、光学性能の変化を防ぐ。
【0146】2)露光時のみ第2の位置に補正光学手段
910を制御する事で省電力化を達成する。
【0147】(実施の第4の形態)図6は本発明をカメ
ラに適用した場合の実施の第4の形態における電気的構
成を示すブロック図であり、図2,図5と同じ機能を持
つ部分には同一符号を付してある。
【0148】上記実施の第2の形態以降の各形態におい
て、ズームテレ時には支持枠と弾性手段の釣り合った位
置を第1の位置として補正光学手段910を制御する訳
であるが、例えばカメラ姿勢等の変化で第1の位置(弾
性手段の釣り合い位置)が変化し、この位置が光学性能
を満足する範囲を越えている場合には、やはり光学性能
が劣化してしまう。
【0149】この事を解決する為に、この実施の第3の
形態では、第1の位置が所定範囲を越えている時には所
定範囲内に補正光学手段910が入る様に再制御する構
成にしている。
【0150】図6において、論理積手段31はレリーズ
手段911のSW1(レリーズ半押し)信号911aと
防振敏感度設定手段94の焦点距離信号94aが入力し
ており、SW1信号が発生し、且つズームテレ時のみア
ンドゲート31bが出力し、信号31aを出力する。
【0151】位置判別手段32は、基準位置出力手段3
3に記憶されているズームテレ時の補正光学手段910
の基準位置(光学性能を満足する範囲の中心位置)と係
止位置記憶手段12の第1の位置(弾性手段と支持枠の
釣り合い位置)の差を求め、この差が所定値以上(第1
の位置が所定範囲を越えた時)であり、且つ信号31a
が入力している時に信号32aを出力する。
【0152】減算手段34は前述した基準位置出力手段
33の基準位置情報33と第1の位置信号12a差信号
34aを出力し、減算手段35に送る。この差信号34
aは位置変更手段11の制御位置信号11dとの差を減
算手段35で算出される事で制御位置信号11dが例え
ば第1の位置の時には基準位置との差分だけ補正され
る。そして、この補正信号35aが向心制御手段35に
入力される。
【0153】向心制御手段36には前述した様に信号3
2aが入力しており、この入力がされている時のみスイ
ッチ接片36aを端子36cに接続し、補正信号35a
にて補正光学手段910を制御し、信号32aが入力し
ていないと位置変更手段11の制御信号11dが端子3
6b,スイッチ36aを経由して補正光学手段910を
制御する。
【0154】例えばズームテレのときはSW1信号91
1aにより信号31aが出力し、このとき第1の位置信
号12aが一定範囲に無いと信号32aが出力し、スイ
ッチ接片36aが端子36cに接続され、第1の位置信
号12aは端子11b,スイッチ11aを経由し減算手
段2より補正信号35aとして端子36c,スイッチ接
片36aを経て補正光学手段910を制御し、一定範囲
内のときはスイッチ接片36aは端子36bに接続して
いる為、第1の位置信号は端子11b,スイッチ接片1
1a,端子36b,スイッチ接片36aを経てそのまま
補正光学手段910を制御する。
【0155】ズームミドル,ワイドの時には信号31a
が出力しない為、信号32aも出力せず、端子36bに
スイッチ接片36aが接続されたままのために記憶位置
発生手段15の制御信号15aが端子15c,スイッチ
接片11a,端子36b,スイッチ接片36aを経由し
て今迄の実施の形態通り補正光学手段910を制御す
る。
【0156】以上の様に第1の位置が所定範囲外のとき
には補正光学手段910の制御位置を範囲内に戻す(向
心する)構成にすることで、ズームテレ時の光学性能の
変化を防ぐことが出来る。
【0157】又、この向心制御をSW1信号発生から行
う事で、例えばカメラのメインスイッチオンから行う時
に比べて省電力化出来る。
【0158】又、この向心制御のタイミングはSW2信
号発生から行う事で、より省電力化出来るが、この例を
図7に示す。
【0159】図7の様に、位置判別手段32の信号32
aとレリーズ手段911のSW2信号911bが同時に
論理積手段37に入力した時のみ、アンドゲート37a
が出力し、この信号37bが向心制御手段36のスイッ
チ接片36aを制御して端子36cに接続する構成にす
れば良い。
【0160】更に、SW2信号発生から向心制御を行う
のでは無く、露光時のクイックリターンミラー動作中の
ファインダ消滅中に向心制御を行うと、向心制御による
像の変化を撮影者が不快に感じることが無くなるメリッ
トも生まれる。
【0161】図8はこの例を示すものであり、ミラーア
ップ中に向心制御を行う構成にしている。
【0162】図7と異なるのは、論理積手段37の入力
にレリーズ手段911のSW2信号911bでは無く、
露光手段913のミラーアップ信号913aが入力し、
ミラーアップ動作且つ位置判別手段32の信号32aが
入力したときに論理積手段37の信号37bが出力され
る様に構成してある。
【0163】この様にすると、向心制御はミラーアップ
のファインダ消滅中に行われる為に撮影者が補正光学手
段910が向心制御される事による像変化を感じること
は無くなる。
【0164】尚、ミラーアップ信号はミラーを動作させ
るモータへの駆動信号或はミラーアップ動作を検出する
センサの信号を用いれば良く、又、ミラーアップのタイ
ミングはSW2信号発生からほぼ一定のタイミングで行
われる為に、SW2信号を遅延させて論理積手段3(3
7)に信号913aの代わりに入力しても良い。
【0165】(実施の第5の形態)図9は本発明をカメ
ラに適用した場合の実施の第5の形態における電気的構
成を示すブロック図であり、図1と同一の機能を持つ部
分には同一符号を付してある。
【0166】上記実施の第1の形態において、防振シス
テムを働かせない時に係止中も補正光学手段910を制
御しておくことで、係止ガタによる像劣化を防ぐ方法を
開示している。
【0167】この時の制御方法は防振時と同様の位置制
御であった。しかし、もしも位置制御される補正光学手
段910の位置が係止手段のガタ範囲外にあると、その
位置まで補正光学手段910を移動させることが出来
ず、負荷になり、制御している間補正光学手段910の
コイル79に電流を流し続けてしまい、電力の消費が大
となってしまう。
【0168】この実施の第5の形態においては、防振を
使用しない時の撮影時において、補正光学手段910は
防振を使用する時とは別の制御を行っており、微分回路
51は補正光学手段910の位置検出センサ78p,7
8yとの位置出力信号910aを微分して速度出力にし
ている。係止時制御手段52には防振切換手段912の
防振スイッチ信号912aが入力しており、防振オンの
時にはスイッチ接片52aを端子52bに接続し、通常
は端子52cに接続している。
【0169】以上の構成において、防振オフ時には信号
912aは出力しない為、論理積手段99は出力せず、
その為係止手段914は係止解除動作を行わず、遅延手
段93も出力しなくなる為、目標値設定手段92からの
目標値信号92cはゼロである。
【0170】レリーズ手段911からSW1信号911
aが発生すると補正起動手段98のスイッチ接片98a
は端子98bに接続して補正光学手段910は制御を始
める訳であるが、このとき係止時制御手段52のスイッ
チ接片52aは端子52cに接続している為、補正光学
手段910の位置出力信号910aは微分回路51を介
して信号52dとして補正駆動手段97に入力してい
る。
【0171】今迄の補正光学手段910の制御方法であ
る位置制御では、この位置検出信号がゼロになる点に補
正光学手段910を安定させる様に制御していた(目標
値入力がある時、例えば防振時或は第1,第2の位置信
号が入っている時には、その目標位置に補正光学手段9
10が安定する様に制御していた)が、微分回路51を
介す事で今度は位置検出信号の速度がゼロになる様に制
御する構成となる。
【0172】即ち、位置検出信号からの位置情報がどこ
であっても、その位置に補正光学手段910が安定する
様に制御される訳では無く、現在補正光学手段910が
位置している場所(係止手段の係止ガタ範囲内のいずれ
か)において、常にその地点で速度がゼロになる様に制
御される。その為、撮影時のミラーやシャッタ駆動終了
時に衝撃が生じても、その衝撃で補正光学手段910が
動かされる事は無い(衝撃で補正光学手段910が動こ
うとしてもその速度がゼロになる様に制御されている
為)。
【0173】又、位置は制御していない為、係止手段9
14のガタ範囲内のいずれでも負荷なく制御可能であ
り、省電力となる。
【0174】防振システム使用時には信号912aが発
生する為、係止時制御手段52のスイッチ接片52aは
端子52bに接続され、微分回路5は介さずに位置検出
信号910aは直接補正駆動手段97に入力し、通常通
り位置制御を行い、このとき係止手段914は係止解除
されている為、位置制御が負荷になる事は無い。
【0175】尚、係止ガタ範囲内に制御位置が無い時の
負荷は図10の様に微分回路51を用いなくても出来
る。
【0176】つまり、図10においては、図9の微分回
路51の代わりに、高域通過手段53(ハイパスフィル
タ)が入っている。この為、補正光学手段910の位置
検出信号910aの中のDC成分の様な低周波成分は減
衰される。その為、制御位置と係止ガタ範囲のズレの様
なDC成分に関しては制御されず、それより高周波の例
えば衝撃によるガタに関しては位置制御され、ガタを無
くす事が出来る。
【0177】この様な構成でも、係止ガタ範囲外に制御
位置があっても(補正光学手段910が係止手段のガタ
範囲内のいずれに位置しても)、負荷になることは無
い。
【0178】図10において、新たにタイミング切換手
段54が設けられており、レリーズ手段911のSW1
信号911aとSW2信号911bは各々端子54b,
54cとしてスイッチ接片54aで切換可能になってお
り、入力される防振オン信号912aにより、防振オン
時はスイッチ接片54aを端子54bに接続し、通常時
は端子54cに接続している。
【0179】よって、防振オン時はSW1信号発生で補
正光学手段910は位置制御されるが、防振オフ時には
SW2で補正光学手段910は低周波に不感な位置制御
が行われる。即ち、防振オフ時は、高域透過手段53が
設けられる事で負荷を無くしているばかりで無く、その
制御時間も撮影中のみにしている事になり、より一層の
省電力を図っている。
【0180】図9及び図10では、補正光学手段910
の制御方法を防振時(係止解除時)と防振未使用時(係
止時)と変更する事で、係止ガタ範囲外に制御位置があ
っても制御負荷にならない構成とした。
【0181】しかし、防振時と同様の位置制御手法を用
いても制御負荷を減らす方法もあるので、ここではその
方法を図11を用いて述べる。
【0182】図11では、制御位置が係止ガタ外にあ
り、制御負荷になる時には制御位置を制御負荷にならな
い所迄ずらす構成にしたものである。
【0183】図11において、負荷検出手段55は補正
駆動手段97から補正光学手段910の駆動コイルへの
供給電力97aを検出し、その電力が一定値以上の時
(係止ガタ外に制御位置があり、係止に逆らって補正光
学手段910を制御位置迄動かそうとしている時)に信
号55aが出力する。この信号55aの入力により基準
値発生手段56から正弦波(例えば10Hz)が発生
し、正弦波信号56aはサンプルホールド手段57に入
力する。
【0184】サンプルホールド手段57は防振切換手段
912の防振オン信号912aが入力されている時は信
号57aはゼロ(リセット)であり、防振オフ時に負荷
検出手段55の信号55aが入力されると、正弦波信号
56aをサンプリングし始める。この為、正弦波信号5
6aは信号57aとなり、加算手段58により目標値設
定手段92の目標値信号92cに加算され、新たな目標
値として補正駆動手段97に入力される。
【0185】即ち、防振オフ時にSW1信号の発生で補
正光学手段910が位置制御されるが、この制御負荷が
大きいときには補正光学手段910は正弦波状にその位
置を移動してゆく。そして、この位置移動により制御位
置が係止ガタ内に入ると、制御負荷が減る為、負荷検出
手段55は信号55aの出力を止め、この時点でこの入
力によりサンプルホールド手段57は正弦波信号56a
をホールドする。その為、補正光学手段910は制御負
荷が小さくなった位置で安定化される。
【0186】よって、制御負荷を無くし、省電力とな
る。
【0187】尚、防振時にはサンプルホールド手段57
の信号57aはゼロの為、例えば大きなパンニング等で
負荷検出手段55が出力しても正弦波信号56aが加算
されてしまう事は無い。
【0188】図11では制御位置を係止ガタ範囲内にず
らす事で制御負荷の増大を防止しているが、逆に係止ガ
タを広げて制御負荷増大を防ぐことも出来る。この例を
図12に示す。
【0189】図12において、図11と同様の負荷検出
手段55が設けられているが、その信号55aは係止手
段914に入力している。
【0190】その為、制御負荷が大きくなると係止手段
914は信号55aが入力される事で係止解除を行う構
成になっている。
【0191】よって、制御位置が係止ガタ範囲外の時に
は係止ガタを広げて(係止解除して)制御負荷が増大し
てしまう事を防ぐことが出来る。
【0192】係止手段914は防振オン且つSW1信号
発生の時係止解除を行うのに加え、防振オフでも制御負
荷大のとき(実際には防振オフ且つSW1オンで補正起
動手段98オンで制御負荷大のとき)にも係止解除を行
い、制御負荷の増大を防いでいる。
【0193】尚、負荷の無い時でも補正光学手段910
の制御中ならば係止しておく必要はない為、防振オフで
も補正光学手段910の制御中には係止解除してしまう
構成にする事で負荷検出の様な複雑な手段を用いる必要
もない。
【0194】図13においては、負荷検出手段55の代
わりに論理積手段58と係止解除手段59が設けられて
いる。
【0195】論理積手段21にはレリーズ手段911の
SW1信号911aと防振切換手段912の防振オン信
号912aが入力しており、信号912aは反転されて
アンドゲート58aに入力している。
【0196】従って、SW1オン且つ防振オフ時に信号
58bは出力し、この入力で係止解除手段59は一定期
間(例えば0.1 sec)係止手段914に係止解除信号
59aを出力し、係止手段914はこの間係止解除を行
う。
【0197】このとき同時に補正光学手段910は制御
され始める訳であるが、その制御位置が係止ガタ範囲内
に無い時でも係止手段は係止解除している為、制御負荷
にはならない。
【0198】そして、一定期間後、再び係止手段は補正
光学手段910を係止する訳であるが、制御位置が係止
ガタ範囲内の時は、そのまま係止され範囲外のときは図
14の様に孔72dに突起721aが入らない為、係止
はされず、制御負荷にはならない。
【0199】以上の構成でも制御負荷の増大を簡単に防
止出来る。
【0200】(実施の第6の形態)図15は本発明をカ
メラに適用した場合の実施の第6の形態における電気的
構成を示すブロック図であり、図1等と同一の機能を持
つ部分には同一符号を付してある。
【0201】従来例の問題点でも述べた様に、カメラ未
使用時における衝撃時で補正光学手段910の係止が外
れてしまい、次に防振を使用しないで撮影する時、従来
例の様に補正光学手段910を制御しないでおくと、補
正光学手段910は係止されていない為、正常な位置に
無く、像劣化となる。
【0202】上記実施の各形態では防振中も補正光学手
段910を制御しておくことで、係止が外れても少なく
とも撮影時には補正光学手段910は正常な位置にあ
る。
【0203】しかしながら、撮影条件として三脚を使っ
た超スローシャッタを行う場合、この間、補正光学手段
910を制御しておくのは省電力の立場から好ましくな
い。そこで、上述係止外れを再係止状態にし、撮影時に
は補正光学手段910は係止され、制御は行われない方
法として、図15の構成が挙げられる。
【0204】図15において、補正起動手段98は論理
積手段99の入力信号99a又は起動信号発生手段51
1の信号511aの入力で補正光学手段910は制御さ
れ、起動信号発生手段511はレリーズ手段911のS
W1信号911a入力から一定期間t1 (例えば0.5
秒)発生する。
【0205】即ち、補正光学手段910は防振オン且つ
SW1信号発生時或は防振オフでもSW1からt1時間
は補正光学手段910は制御される。
【0206】そして、防振オフ時にこのt1 の制御時間
を利用して係止手段914の再係止(係止が外れていな
い時も確認の為一応再係止)を行う。
【0207】論理積手段58及び係止解除手段59は図
13と同様に防振オフでSW1発生時に係止手段を係止
解除し、t秒(0.1 秒)に再係止する。この時、防振オ
フでは信号912bが発生(防振オン信号912bがイ
ンバータ512でインバートされる)し、基準位置発生
手段510から例えば10Hzの正弦波が発生し、この
信号510bが加算手段58により目標値92cに加算
され、新たな目標値58aとなる。
【0208】その為、補正光学手段910は正弦波状に
動作する。
【0209】図14で示した様に制御位置が係止位置と
ずれると係止が出来なくなるが、防振オフ,SW1信号
発生からt秒(0.1 秒)で係止手段914の係止を行
い、この時位置ずれて係止が出来なくても、未だ補正光
学手段910は正弦波状に動いており(SW1信号発生
から0.2 秒は補正光学手段910は制御されている為、
係止手段914の再係止から0.1 秒は制御されてい
る)、この間に孔72dと突起721aの位置が一致
し、プランジャ719の吸引力で補正光学手段910を
係止する。
【0210】一旦係止されると係止力は強い為、補正光
学手段910の制御負荷になるが、この負荷の持続時間
は長くても0.1 秒の為問題にならない。
【0211】以上の様な構成にすることで、係止手段9
14の係止外れによる光学性能の劣化を省電力で未然に
防ぐことが出来る。
【0212】上記の実施の第1〜第6の形態によれば、
補正駆動の中心をカメラのズームレンズの焦点距離や姿
勢で、つまりカメラの使用状態で光学性能が最良点にな
る様に変更したり、防振未使用時も補正光学手段を制御
したりすることで、常に安定した光学性能を得られ、
又、弾性支持位置を制御中心にしたり、レリーズボタン
半押し或は押切時のみ補正光学手段をを制御する事によ
り、上述光学性能を省電力で安定化出来る。
【0213】更に、補正光学手段の制御前の位置を制御
の中心としたり、露光時又はクイックリターンミラー動
作時に補正光学手段の制御中心を変更したりする事によ
り、上述補正光学手段の制御位置変更が撮影者に違和感
を与えない様に出来る。
【0214】また、係止中にも補正光学手段を制御する
事で、係止ガタによる像劣化を防ぐことが出来、この制
御を速度制御或は低周波においてループゲインの低い位
置制御をしたり、レリーズ半押し或は押切時のみ係止時
制御を行ったり、制御負荷大の時は補正光学手段又は係
止手段を再制御する事により、係止時の制御負荷を小さ
くする事が出来る。
【0215】更に、防振を行わない時にも一旦係止手段
を制御する事により、係止手段の信頼性を向上し、光学
性能の安定化を図れる効果がある。
【0216】(変形例)本発明は、補正光学手段とし
て、光軸に垂直な面内で補正レンズを動かすシフト光学
系を想定しているが、可変頂角プリズム等の光束変更手
段や、光軸に垂直な面内で撮影面を動かすものであって
も良い。
【0217】また、本発明は、一眼レフカメラ,レンズ
シャッタカメラ,ビデオカメラ等のカメラに適用した場
合を述べているが、その他の光学装置(例えば双眼鏡
等)、更には構成ユニットとしても適用することができ
るものである。
【0218】更に、本発明は、以上の各実施の形態、又
はそれらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよ
い。
【0219】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
補正光学手段の補正駆動中心を、位置変更手段により、
光学装置の使用状態に応じて変更するようにしている。
【0220】また、本発明によれば、補正光学手段の補
正駆動中心を、光学装置の使用時の焦点距離状態に応じ
て変更する位置変更手段を設け、焦点距離可変に応じ
て、つまり鏡筒繰り出しに応じて鏡筒変形(ガタ)が生
じる為、この鏡筒変形に応じて補正光学手段の補正駆動
中心を変更するようにしている。
【0221】また、本発明によれば、焦点距離が長い時
は、防振開始前あるいは光学装置の作動開始前に設定さ
れる第1の位置を補正光学手段の補正駆動中心とし、焦
点距離が短い時は、光学装置に記憶された第2の位置を
補正光学手段の補正駆動中心とする位置検出手段を設
け、焦点距離可変に応じて、つまり鏡筒繰り出しに応じ
て鏡筒変形(ガタ)が生じる為、この鏡筒変形に応じて
補正光学手段の補正駆動中心を変更するようにしてい
る。
【0222】また、本発明によれば、補正光学手段の補
正駆動中心を、光学装置の姿勢によって変更する位置変
更手段を設け、光学装置の姿勢、つまり重力方向に応じ
て補正光学手段の補正駆動中心を変更するようにしてい
る。
【0223】また、本発明によれば、振動抑制に用いな
い時にも補正光学手段を一定位置に制御する補正制御手
段と、前記一定位置を、光学装置の使用状態に応じて変
更する位置変更手段とを設けている。
【0224】また、本発明によれば、振動抑制に用いな
い時に補正光学手段を位置させるべき一定位置を、光学
装置の使用時の焦点距離状態に応じて変更する位置変更
手段を設け、焦点距離可変に応じて、つまり鏡筒繰り出
しに応じて鏡筒変形(ガタ)が生じる為、この鏡筒変形
に応じて補正光学手段の補正駆動中心を変更するように
している。
【0225】また、本発明によれば、焦点距離が長い時
は、防振開始前あるいは光学装置の作動開始前に設定さ
れる第1の位置を補正光学手段を位置させるべき一定位
置とし、焦点距離が短い時は、光学装置に記憶された第
2の位置を補正光学手段を位置させるべき一定位置とす
る位置変更手段を設け、焦点距離可変に応じて、つまり
鏡筒繰り出しに応じて鏡筒変形(ガタ)が生じる為、こ
の鏡筒変形に応じて補正光学手段の補正駆動中心を変更
するようにしている。
【0226】また、本発明によれば、振動抑制に用いな
い時に補正光学手段を位置させるべき一定位置を、光学
装置の姿勢によって変更する位置変更手段を設け、光学
装置の姿勢、つまり重力方向に応じて振動抑制に用いな
い時に補正光学手段を位置させるべき一定位置を変更す
るようにしている。
【0227】また、本発明によれば、光学装置に記憶さ
れた補正光学手段を位置させる為の第2の位置を、光学
装置の作動時の各焦点距離状態において光学性能が最良
になる位置とするようにしている。
【0228】また、本発明によれば、補正光学手段を位
置させる為の第1の位置が所定の範囲を越える時には、
該所定の範囲内に戻す向心手段を設け、補正光学手段を
位置させる為の第1の位置が所定の範囲を越えることの
無いようにしている。
【0229】よって、レンズの使用状態や該装置の姿勢
によっても光学性能の変化が無く、常に最良の光学性能
を発揮することができる。
【0230】また、本発明によれば、補正光学手段を支
持する弾性手段を有し、防振開始前あるいは光学装置の
作動開始前に補正光学手段が設定される第1の位置を、
前記弾性手段によって支持されている位置とし、補正光
学手段を重力に抗して電磁的に支持する為の電力を少な
くするようにしている。
【0231】また、本発明によれば、補正光学手段を位
置させる為の第1の位置が所定の範囲を越える時に、該
所定の範囲内に戻す働きを持つ向心手段の作動を、カメ
ラの撮影準備動作開始に応答して行うようにし、撮影準
備動作開始時に補正光学手段を一定位置に位置させるこ
とで、不要時(例えばカメラには電源が投入されている
が、カメラが撮影準備動作状態にない時)に電力が消費
されないようにしている。
【0232】また、本発明によれば、補正光学手段を位
置させる為の第1の位置が所定の範囲を越える時に、該
所定の範囲内に戻す働きを持つ向心手段の作動を、カメ
ラの撮影動作開始に応答して行うようにし、撮影動作開
始時に補正光学手段を一定位置に位置させることで、不
要時(例えばカメラには電源が投入されているが、カメ
ラが撮影動作状態にない時)に電力が消費されないよう
にしている。
【0233】また、本発明によれば、カメラの撮影準備
動作開始に応答して補正光学手段を一定位置に制御する
補正制御手段を設け、カメラの撮影準備動作開始に応答
して行うようにし、撮影準備動作開始時に補正光学手段
を一定位置に位置させることで、不要時(例えばカメラ
には電源が投入されているが、カメラが撮影準備動作状
態にない時)に電力が消費されないようにしている。
【0234】よって、レンズの使用状態や該装置の姿勢
によっても光学性能の変化が無く、常に最良の光学性能
を発揮することができ、しかもこの事を省電力で行うこ
とが可能となる。
【0235】また、本発明によれば、補正光学手段の補
正駆動中心として、防振開始前あるいは光学装置の作動
開始前に設定される第1の位置と該光学装置に記憶され
た第2の位置が有り、前記第1の位置及び第2の位置
を、光学装置の使用時の焦点距離の状態に応じて変更す
る位置変更手段を設け、防振開始前あるいは光学装置の
作動開始前と後で像変位が生じないようにしている。
【0236】また、本発明によれば、補正光学手段を位
置させる為の一定位置として、防振開始前あるいは光学
装置の作動開始前に設定される第1の位置と光学装置に
記憶された第2の位置が有り、前記第1の位置及び第2
の位置を、光学装置の使用時の焦点距離の状態に応じて
変更する位置変更手段を設け、防振開始前あるいは光学
装置の作動開始前と後で像変位が生じないようにしてい
る。
【0237】また、本発明によれば、防振開始前あるい
は光学装置の作動開始前に補正光学手段が位置させる第
1の位置を、該補正光学手段が係止手段によって係止さ
れている時の位置とし、防振開始前あるいは光学装置の
作動開始前と後で像変位が生じないようにしている。
【0238】また、本発明によれば、カメラの撮影準備
動作開始時と撮影動作時とで、補正光学手段を位置させ
る為の一定位置を変更する位置変更手段を設け、撮影準
備動作と撮影動作とで補正光学手段の一定位置を変更可
能にし、撮影準備状態、即ち使用者が被写体を狙ってい
る時には補正光学手段の駆動が使用者に認識できないよ
うにしている。
【0239】また、本発明によれば、可動ミラーの位置
変移動作時に、補正光学手段の補正駆動中心の変更を行
うようにし、補正駆動手段の駆動が使用者にできないよ
うにしている。
【0240】よって、レンズの使用状態や該装置の姿勢
によっても光学性能の変化が無く、常に最良の光学性能
を発揮することができ、しかもこの事を使用者に違和感
なく行うことが可能となる。
【0241】また、本発明によれば、係止手段が補正光
学手段を係止している際も、前記補正光学手段を制御す
る補正制御手段を設け、補正光学手段の係止中も、補正
光学手段を制御するようにしている。
【0242】また、本発明によれば、補正光学手段を位
置制御する補正制御手段を設け、補正光学手段の係止中
も、補正光学手段を制御するようにしている。
【0243】よって、係止手段の補正光学手段の係止ガ
タによる像劣化を無くすことが可能となる。
【0244】また、本発明によれば、補正光学手段を速
度制御する補正制御手段を設け、係止中に補正光学手段
を速度制御する事で、速度の小さい負荷、即ち係止位置
と補正駆動位置の位置ずれのような直流成分が負荷にな
らないようにしている。
【0245】同じく上記第5の目的を達成するために、
請求項23記載の本発明は、補正光学手段を低周波にお
いてループゲインの低い位置制御を行う補正制御手段を
設け、係止中に補正光学手段を低周波においてループゲ
インの低い位置制御を行う事で、速度の小さい負荷、即
ち係止位置と補正駆動位置の位置ずれのような直流成分
が負荷にならないようにしている。
【0246】また、本発明によれば、カメラの撮影準備
動作開始あるいは撮影動作開始に応答して作動する補正
制御手段を設け、撮影準備状態あるいは撮影状態のみ係
止中も補正光学手段を制御するようにして、例えばカメ
ラに電源が投入されたまま放置されても、電力消費を無
くすようにしている。
【0247】また、本発明によれば、係止手段による補
正光学手段の係止が、該位置制御の負荷になる時には、
前記補正光学手段と前記係止手段の少なくとも何れか一
方は再制御する再制御手段を設け、係止中も補正光学手
段を位置制御する場合において、補正光学手段の制御が
負荷になる場合、例えば制御位置(補正駆動位置)が係
止位置より大きくずれており、制御位置に補正光学手段
を位置させる事ができず負荷になっている場合、補正光
学手段あるいは係止手段を再制御して、負荷が増大しな
いようにしている。
【0248】また、本発明によれば、補正光学手段を、
負荷にならない位置まで移動させる補正制御手段を設
け、補正光学手段の制御位置を係止位置まで移動させ
て、負荷を増大しないようにしている。
【0249】また、本発明によれば、係止手段を補正光
学手段が非係止状態になるように制御する補正制御手段
を設け、係止手段を非係止状態にして係止することによ
る補正光学手段の負荷を無くしている。
【0250】また、本発明によれば、補正制御手段の作
動初期において、係止手段に補正光学手段の係止解除を
行わせる係止制御手段を設け、負荷の大小にかかわら
ず、補正制御手段の作動初期に係止手段に補正光学手段
の係止解除を行わせ、該補正光学手段の制御による負荷
を無くしている。
【0251】よって、係止手段の補正光学手段の係止ガ
タによる像劣化を無くすことができ、しかもこの事を該
装置(カメラ)に大きな負荷を与えることなく行うこと
が可能となる。
【0252】また、本発明によれば、補正光学手段を振
動抑制に用いない時でも、光学機器の動作状態に応じて
係止手段を制御する係止制御手段を設け、防振を行わな
い時にも、一旦係止手段を制御するようにしている。
【0253】また、本発明によれば、カメラの撮影準備
動作開始の為の操作あるいは撮影動作開始の為の操作に
応答して、補正光学手段を係止解除させる係止制御手段
を設け、一旦係止手段を係止解除させて不十分に係止さ
れている場合の係止やり直しを行うようにしている。
【0254】また、本発明によれば、カメラの撮影準備
動作開始の為の操作あるいは撮影動作開始の為の操作に
応答して、補正光学手段を係止する方向に係止手段を制
御する係止制御手段を設け、係止手段を係止方向に再制
御し、係止手段が係止解除状態になったままになること
を防いでいる。
【0255】よって、補正光学手段を係止する係止手段
の作動の信頼性を向上し、光学性能の劣化を防ぐことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの構成
を示すブロック図である。
【図3】図2のカメラに具備された補正光学手段の構成
を示す分解斜視図である。
【図4】同じく図2のカメラに具備された補正光学手段
とその駆動制御系を示す構成図である。
【図5】本発明の実施の第3の形態に係るカメラの構成
を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の第4の形態に係るカメラの構成
を示すブロック図である。
【図7】図6のカメラの一部の構成を変更した第1の例
を示すブロック図である。
【図8】同じく図6のカメラの一部の構成を変更した第
2の例を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の第5の形態に係るカメラの構成
を示すブロック図である。
【図10】図9のカメラの一部の構成を変更した第1の
例を示すブロック図である。
【図11】同じく図9のカメラの一部の構成を変更した
第2の例を示すブロック図である。
【図12】同じく図9のカメラの一部の構成を変更した
第3の例を示すブロック図である。
【図13】同じく図9のカメラの一部の構成を変更した
第4の例を示すブロック図である。
【図14】図13の構成のカメラにおいて補正光学手段
が係止手段に正常に係止されていない様子を示す断面図
である。
【図15】本発明の実施の第6の形態に係るカメラの構
成を示すブロック図である。
【図16】従来の防振装置の概略構成を示す機構図であ
る。
【図17】図16の補正光学手段の具体的な構成例を示
す分解斜視図である。
【図18】図17の補正光学手段の駆動制御系を示す図
である。
【図19】図18の各回路の具体的な構成例を示す回路
図である。
【図20】図18に示す係止装置の構成を示す図であ
る。
【図21】従来の防振装置を具備したカメラの概略構成
を示すブロック図である。
【図22】従来の防振装置を具備したカメラの持つ問題
点を説明する為の、テレ時とワイド時の状態を示す断面
図である。
【符号の説明】 11 位置変更手段 12 係止位置記憶手段 13 加算手段 14,16 遅延手段 15 記憶位置発生手段 21 姿勢検出手段 31 論理積手段 32 位置判別手段 34,35 減算手段 36 向心制御手段 37 論理積手段 51 微分回路 52 係止時制御手段 53 高域通過手段 55 負荷検出手段 58 論理積手段 59 係止解除手段 95 ズーム情報出力手段 910 補正光学手段 914 係止手段

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有害な振動を抑制する為の補正光学手段
    を備えた光学装置において、前記補正光学手段の補正駆
    動中心を、該光学装置の使用状態に応じて変更する位置
    変更手段を設けたことを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 前記位置変更手段は、前記補正光学手段
    の補正駆動中心を、該光学装置の使用時の焦点距離状態
    に応じて変更する手段であることを特徴とする請求項1
    記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記補正駆動中心として、防振開始前あ
    るいは該光学装置の作動開始前に設定される第1の位置
    と該光学装置に記憶された第2の位置が有り、前記位置
    変更手段は、前記第1の位置及び第2の位置を、該光学
    装置の使用時の焦点距離の状態に応じて変更する手段で
    あることを特徴とする請求項2記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 前記位置変更手段は、焦点距離が長い時
    は前記第1の位置を補正駆動中心とし、焦点距離が短い
    時は前記第2の位置を補正駆動中心とする手段であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の光学装置。
  5. 【請求項5】 前記位置変更手段は、前記補正駆動中心
    を、該光学装置の姿勢によって変更する手段であること
    を特徴とする請求項1記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 有害な振動を抑制する為の補正光学手段
    を備えた光学装置において、前記補正光学手段を振動抑
    制に用いない時にも一定位置に制御する補正制御手段
    と、前記一定位置を、該光学装置の使用状態に応じて変
    更する位置変更手段とを設けたことを特徴とする光学装
    置。
  7. 【請求項7】 前記位置変更手段は、前記一定位置を、
    該光学装置の使用時の焦点距離状態に応じて変更する手
    段であることを特徴とする請求項6記載の光学装置。
  8. 【請求項8】 前記一定位置として、防振開始前あるい
    は該光学装置の作動開始前に設定される第1の位置と該
    光学装置に記憶された第2の位置が有り、前記位置変更
    手段は、前記第1の位置及び第2の位置を、該光学装置
    の使用時の焦点距離の状態に応じて変更する手段である
    ことを特徴とする請求項7記載の光学装置。
  9. 【請求項9】 前記位置変更手段は、焦点距離が長い時
    は前記第1の位置を一定位置とし、焦点距離が短い時は
    前記第2の位置を一定位置とする手段であることを特徴
    とする請求項8記載の光学装置。
  10. 【請求項10】 前記位置変更手段は、前記一定位置
    を、該光学装置の姿勢によって変更する手段であること
    を特徴とする請求項6記載の光学装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の位置は、前記補正光学手段
    が係止手段によって係止されている時の位置であること
    を特徴とする請求項4又は9記載の光学装置。
  12. 【請求項12】 前記補正光学手段を支持する弾性手段
    を有し、前記第1の位置は、前記弾性手段によって支持
    されている位置であることを特徴とする請求項4又は9
    記載の光学装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の位置は、該光学装置の作動
    時の各焦点距離状態において光学性能が最良になる位置
    であることを特徴とする請求項4又は9記載の光学装
    置。
  14. 【請求項14】 前記第1の位置が所定の範囲を越える
    時には、該所定の範囲内に戻す向心手段を具備したこと
    を特徴とする請求項4又は9記載の光学装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の光学装置をカメラと
    したものにおいて、前記向心手段は、該カメラの撮影準
    備動作開始に応答して作動する手段であることを特徴と
    するカメラ。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の光学装置をカメラと
    したものにおいて、前記向心手段は、該カメラの撮影動
    作開始に応答して作動する手段であることを特徴とする
    カメラ。
  17. 【請求項17】 請求項6記載の光学装置をカメラとし
    たものにおいて、前記補正制御手段は、該カメラの撮影
    準備動作開始に応答して前記補正光学手段を一定位置に
    制御する手段であることを特徴とするカメラ。
  18. 【請求項18】 請求項6記載の光学装置をカメラとし
    たものにおいて、前記位置変更手段は、該カメラの撮影
    準備動作開始時と撮影動作時とで前記一定位置を変更す
    る手段であることを特徴とするカメラ。
  19. 【請求項19】 撮影準備動作時と撮影動作時で位置変
    移する可動ミラーと、撮影準備動作時と撮影動作時で補
    正駆動中心が異なる、有害な振動を抑制する為の補正光
    学手段とを備えたカメラにおいて、前記可動ミラーの位
    置変移動作時に前記補正駆動中心の変更を行うことを特
    徴とするカメラ。
  20. 【請求項20】 有害な振動を抑制する為の補正光学手
    段と、該補正光学手段を所定の位置で係止する係止手段
    とを備えた光学装置において、前記係止手段が前記補正
    光学手段を係止している際も、前記補正光学手段を制御
    する補正制御手段を設けたことを特徴とする光学装置。
  21. 【請求項21】 前記補正制御手段は、前記補正光学手
    段を位置制御する手段であることを特徴とする請求項2
    0記載の光学装置。
  22. 【請求項22】 前記補正制御手段は、前記補正光学手
    段を速度制御する手段であることを特徴とする請求項2
    0記載の光学装置。
  23. 【請求項23】 前記補正制御手段は、前記補正光学手
    段を低周波においてループゲインの低い位置制御を行う
    手段であることを特徴とする請求項20記載の光学装
    置。
  24. 【請求項24】 請求項20記載の光学装置をカメラと
    したものにおいて、前記補正制御手段は、該カメラの撮
    影準備動作開始あるいは撮影動作開始に応答して作動す
    ることを特徴とするカメラ。
  25. 【請求項25】 前記係止手段による前記補正光学手段
    の係止が前記位置制御の負荷になる時には、前記補正光
    学手段と前記係止手段の少なくとも何れか一方は再制御
    する再制御手段を設けたことを特徴とする請求項21記
    載の光学装置。
  26. 【請求項26】 前記再制御手段は、前記補正光学手段
    を、負荷にならない位置まで移動させる手段であること
    を特徴とする請求項25記載の光学装置。
  27. 【請求項27】 前記再制御手段は、前記係止手段を前
    記補正光学手段が非係止状態になるように制御する手段
    であることを特徴とする請求項25記載の光学装置。
  28. 【請求項28】 前記補正制御手段の作動初期におい
    て、前記係止手段に前記補正光学手段の係止解除を行わ
    せる係止制御手段を設けたことを特徴とする請求項20
    記載の光学装置。
  29. 【請求項29】 有害な振動を抑制する為の補正光学手
    段と、該補正光学手段を所定の位置で係止する係止手段
    とを備えた光学装置において、前記補正光学手段を振動
    抑制に用いない時でも、該光学機器の動作状態に応じて
    前記係止手段を制御する係止制御手段を設けたことを特
    徴とする光学装置。
  30. 【請求項30】 請求項29記載の光学装置をカメラと
    したものにおいて、前記係止制御手段は、該カメラの撮
    影準備動作開始の為の操作あるいは撮影動作開始の為の
    操作に応答して、前記補正光学手段を係止解除させる手
    段であることを特徴とするカメラ。
  31. 【請求項31】 請求項29記載の光学装置をカメラと
    したものにおいて、前記係止制御手段は、該カメラの撮
    影準備動作開始の為の操作あるいは撮影動作開始の為の
    操作に応答して、前記補正光学手段を係止する方向に前
    記係止手段を制御する手段であることを特徴とするカメ
    ラ。
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