JPH0887055A - 流し撮り機能付カメラ - Google Patents

流し撮り機能付カメラ

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JPH0887055A
JPH0887055A JP24496094A JP24496094A JPH0887055A JP H0887055 A JPH0887055 A JP H0887055A JP 24496094 A JP24496094 A JP 24496094A JP 24496094 A JP24496094 A JP 24496094A JP H0887055 A JPH0887055 A JP H0887055A
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JP
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optical axis
follow shot
camera
drive
exposure
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JP24496094A
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English (en)
Inventor
Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レリーズタイムラグ中に光軸偏心手段が駆動
ストローク端に突き当たる偏心してしまい、実際の露光
時に自動流し撮りが不能になってしまうことを防止す
る。 【構成】 流し撮りを指示する為の流し撮り指示部材1
4と、該流し撮り指示部材により流し撮りが指示されて
いる際には、露光の為のスイッチ操作がなされてから一
定時間後に、駆動手段12を介して光軸偏心手段11を
作動させる駆動制御手段13,19を備え、露光動作の
開始指示がなされてから絞り駆動等に要する一定時間後
に撮影光軸の偏心駆動を行い、流し撮り効果を得るよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光中に撮影光軸を偏
心させることで、流し撮り効果を得た撮影を行うことの
できるカメラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高速の被写体、例えば走っている人物,
車両,航空機等を撮影する際、被写体が移動方向に振れ
て(流れて)写り込んでしまう問題があった。その解決
の為に、撮影者はファインダを通して被写体を狙ったま
まカメラを振りながら(パンニングしながら)撮影する
流し撮り手法を行っている。この様な方法により、被写
体の移動振れが写り込まず、更に背景が適度に振れて
(流れて)スピード感の有る写真が得られるというメリ
ットがあった。
【0003】しかし、流し撮り手法には、以下に示す2
つの問題がある。
【0004】第1に、流し撮りを適正に行う為には撮影
者に相当の熟練を要する。つまり、一般のユーザーが気
軽に行える方法では無かった。
【0005】第2に、流し撮り中に背景まで選択する余
地が無い。即ち、撮影者は被写体を狙ってカメラを振り
つつ撮影する訳であるが、その際に背景まで考えて露光
タイミングを決定する余裕が無かった。
【0006】この点に鑑み本願発明者は、流し撮りを行
う際には撮影者は被写体のおおよその移動速度が判って
いる事に着目し、撮りたい背景を狙ってカメラをあらか
じめ固定しておき、被写体がカメラの構図中に入った時
に、カメラのレンズ光軸を偏心駆動させて撮影する自動
流し撮り手法を、特開平1−193721号,特開平2
−39007号,特開平2−154214号にて提案し
ている。
【0007】ここで、この自動流し撮り手法の概要を、
図13を用いて説明する。
【0008】図13において、レンズ鏡筒82中の補正
光学手段85はコイル86p,86yに電流を流す事で
各々矢印725p,726y方向に駆動され、レンズ光
軸を偏心させる。なお、87p,87yは補正光学位置
検出手段であり、補正光学手段85の駆動状態をモニタ
してコイル86p,86yに流す電流量を制御してい
る。
【0009】この補正光学手段85について、図14〜
図16を用いて詳しく説明する。
【0010】図14はかかる目的に好適に用いられる補
正光学手段の構造を示す分解斜視図である。
【0011】レンズ71がカシメられた支持枠72に軸
受73yが圧入されている。そして、軸受73yには支
持軸74yが軸方向に摺動可能に支持されている。そし
て、支持軸74yの凹部74yaは支持アーム75の爪
75aに嵌込められる。又、支持アーム75にも軸受7
3pが圧入され、支持軸74pが軸方向に摺動可能に支
持されている。
【0012】なお、図14に支持アーム75の裏面図も
併記すると共に、爪75aを明示する為の一部正面図も
併記している。
【0013】支持枠72の投光器取付穴72pa,72
yaにはIRED等の投光素子76p,76yを接着
し、接続基板を兼ねた蓋77p,77y(支持枠72に
接着される)にその端子が半田付けされる。また、支持
枠72にはスリット72pb,72ybが設けられてお
り、投光素子76p,76yの投光はスリット72p
b,72ybを通し、後述するPSD78p,78yに
入射する。又、支持枠72にはコイル79p,79yも
接着され、端子は蓋77p,77yに半田付けされる。
【0014】鏡筒710には支持球711が嵌入(3か
所)され、また支持軸74pの凹部74paが嵌込めら
れる爪部710aを有している。
【0015】ヨーク712p1 ,712p2 ,712p
3 、マグネット713p1 ,713p2 は重ねて接着さ
れ、同様にヨーク712y1 ,712y2 ,712y
3 、マグネット713y1 ,713y2 も重ねて接着さ
れる。尚、マグネットの極性は矢印713pa,713
yaの配置となる。
【0016】ヨーク712p2 ,712y2 は鏡筒71
0の凹部710pb,710ybにネジ止めされる。
【0017】センサ座714p,714y(714yは
不図示)にPSD等の位置検出素子78p,78yを接
着し、センサマスク715p,715yを被せてフレキ
シブル基板716に位置検出素子78p,78yの端子
が半田付けされる。センサ座714p,714yの凸部
714pa,714ya(714yaは不図示)を鏡筒
710の取付穴710pc,710ycに嵌入し、フレ
キシブル基板ステイ717にてフレキシブル基板716
は鏡筒710にネジ止めされる。フレキシブル基板71
6の耳部716pa,716yaは各々鏡筒710の穴
710pd,710ydを通り、ヨーク712p1 ,7
12y1 上にネジ止めされ、蓋77p,77y上のコイ
ル端子、投光素子端子は各々フレキシブル基板716の
耳部716pa,716yaのランド部716pb,7
16ybとポリウレタン銅線(3本縒り線)に接続され
る。
【0018】メカロックシャーシ718にはプランジャ
719がネジ止めされ、バネ720をチャージしたメカ
ロックアーム721にプランジャ719が嵌込まれ、軸
ビス722によりメカロックシャーシ718に回転可能
にネジ止めされる。
【0019】メカロックシャーシ718は鏡筒710に
ネジ止めされ、プランジシャ719の端子はフレキシブ
ル基板716のランド部716bに半田付けされる。
【0020】先端球状の調整ネジ723(3か所)はヨ
ーク712p1 、メカロックシャーシ718にネジ込み
貫通され、調整ネジ723と支持球711で支持枠72
の摺動面(斜線部72c)を挟んでいる。調整ネジ72
3は摺動面に僅かなクリアランスで対向する様にネジ込
み調整されている。
【0021】カバー724は鏡筒710に接着され、上
記した補正光学手段をカバーしている。
【0022】図15は上記図14の補正光学手段の駆動
制御系について説明するための図である。
【0023】位置検出素子78p,78yの出力を増幅
回路727p,727yで増幅してコイル79p,79
yに入力すると、支持枠72が駆動されて位置検出素子
78p,78yの出力が変化する。ここでコイル79
p,79yの駆動方向(極性)を位置検出素子78p,
78yの出力が小さくなる方向に設定すると(負帰
還)、コイル79p,79yの駆動力により位置検出素
子78p,78yの出力がほぼ零になる位置で支持枠7
2は安定する。尚、加算回路731p,731yは位置
検出素子78p,78yからの出力と外部からの指令信
号730p,730yを加算する回路であり、補償回路
728p,728yは制御系をより安定させる回路であ
り、駆動回路729p,729yはコイル79p,79
yへの印加電流を補う回路である。
【0024】そして、図15の系に外部から指令信号7
30p,730yを加算回路731p,731yを介し
て与えると、支持枠72は指令信号730p,730y
に極めて忠実に駆動される。
【0025】図15の制御系のように位置検出出力を負
帰還してコイルを制御する手法を位置制御手法と云い、
指令信号730p,730yとして被写体の移動量を与
えると支持枠72はその移動に比例して駆動される。
【0026】図16は上記図15に示した補正光学手段
の駆動制御系の詳細を示した回路図であり、ここではピ
ッチ方向725pについてのみ説明する(ヨー方向72
6yも同様であるため)。
【0027】電流−電圧変換アンプ727a,727b
は投光素子76pにより位置検出素子78p(抵抗R
1,R2より成る)に生じる光電流727i1 ,727
2 を電圧に変換し、差動アンプ727cは各電流−電
圧変換アンプ727a,727bの差(支持枠72のピ
ッチ方向725pの位置に比例した出力)を求めるもの
である。以上、電流−電圧変換アンプ727a,727
b、差動アンプ727c及び抵抗R3〜R10にて図1
5の増幅器727pを構成している。
【0028】指令アンプ731aは外部より入力される
指令信号730pを差動アンプ727cの差信号に加算
するもので、抵抗R11〜R14とで図15の加算回路
731pを構成している。
【0029】抵抗R15,16及びコンデンサC1は公
知の位相進み回路であり、これが図15の補償回路72
8pに相当する。
【0030】前記加算回路731pの出力は補償回路7
28pを介して駆動アンプ729aへ入力し、ここでピ
ッチコイル79pの駆動信号が生成され、補正光学手段
が変位する。該駆動アンプ729a、抵抗R17及びト
ランジスタTR1,TR2にて図15の駆動回路729
pを構成している。
【0031】加算アンプ732aは電流−電圧変換アン
プ727a,727bの出力の和(位置検出素子78p
の受光量総和)を求め、この信号を受ける駆動アンプ7
32bはこれにしたがって投光素子76pを駆動する。
以上、加算アンプ732a,駆動アンプ732b、抵抗
R18〜R22及びコンデンサC2により投光素子76
pの駆動回路を構成している(図15では不図示)。
【0032】上記の投光素子76pは温度等に極めて不
安定にその投光量が変化し、それに伴い差動アンプ72
7cの位置感度が変化するが、上記の様に受光量総和一
定となる様に前述の駆動回路によって投光素子76pを
制御すれば、位置感度変化は少なくなる。
【0033】再び図13に戻って、流し撮りスイッチ8
11は撮影者の操作によりスイッチ接片811aを接点
811b,811c,811dのいずれかに接続するも
のであり、スイッチ接片811aと接点811bが接続
している時は、光軸偏心は行われず、スイッチ接片81
1aと接点811cが接続していれば、矢印725y方
向の光軸偏心駆動の準備がされ、スイッチ接片811a
と接片811dが接続されれば、矢印726p方向の光
軸偏心駆動の準備がされる。
【0034】信号源812は撮影者が設定可能な光軸偏
心速度信号(指令信号)を発生しており、露光回路81
0を作動させる為にレリーズスイッチ89(SW2)が
ONされると、その信号が流し撮りスイッチ811を介
してスイッチ813或は814を閉じ、信号源812の
出力に応じて補正光学手段85は矢印725p,726
y方向に駆動され、流し撮り撮影が可能となる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光軸偏心駆動
の速度が速くなると(被写体の移動速度が速い時、被写
体がカメラの近くを動く時、或は、レンズ焦点距離が長
い時)、露光の為のレリーズスイッチ89のON(以
下、SW2−ONと記す)に同期して光軸偏心駆動を行
わせると、以下の欠点があった。
【0036】図17(b)において、露光のシーケンス
を示す実線816はSW2−ONよりレリーズタイムラ
グt1 後に露光が行われたことを示している。レリーズ
タイムラグt1 は撮影の為の絞り駆動,ミラーアップ動
作のために設けられている訳であるが、補正光学手段8
5の駆動は図17(a)の実線815に示す様にSW2
−ON信号に同期して始る為に、その速度が速い時(実
線815の勾配が大の時)、露光期間t3 終了前に補正
光学手段85は駆動範囲リミット位置817に突き当っ
てしまう為〔図17(c)参照〕、露光中に適正な流し
撮りができない。
【0037】また、補正光学手段85が駆動範囲リミッ
ト位置817に突き当る時に衝撃及び衝撃音を併ない、
ユーザーにとって不快であるという問題もあった。
【0038】近年において、撮影者の手振れによる撮影
失敗を防止する目的のカメラについての開発,研究が進
められており、この様なカメラは自動流し撮りを可能と
するカメラと非常に相性が良い。何故ならば、カメラに
手振れを検出する振動検出手段を設け、その出力を指令
信号として補正光学手段85を駆動して光軸偏心を行う
事で手振れを補正できるからである。
【0039】図18は、図13の流し撮り機能付カメラ
に、振動検出手段83p,83y(84p,84yはそ
の振れ検出方向)を設け、その出力をコイル86p,8
6yに送って振れ補正を行い、且つ、流し撮り指令信号
(信号源812の出力)も露光中にコイル86p,87
yに足す事で、流し撮りを行う構成を示している。
【0040】ところが、流し撮りの為に補正光学手段8
5が高速で駆動されると、その振動を振動検出手段83
p,83yが検出して出力に揺らぎを重畳させ、振れを
補正しない時よりも像精度が劣化してしまう問題もあっ
た。
【0041】流し撮りに際して光軸偏心駆動速度をユー
ザーが設定する際には、被写体の移動速度ばかりでな
く、被写体からカメラ迄の距離やカメラの焦点距離も判
らなくてはならない。何故ならば、被写体の移動速度が
同一でもカメラ迄の距離が長いか、或は、ズームがワイ
ド側ならば、光軸偏心速度はゆっくりで良く、反対に距
離が近くズームがテレ側ならば、速く偏心駆動させなけ
ればならないからである。
【0042】ここで、被写体までの距離はカメラの測距
手段(AFセンサ)、ズーム状態はレンズのエンコーダ
信号から判別できる為、ユーザーは被写体移動速度のみ
を入力すれば、カメラが演算して補正光学手段85の移
動速度を求めても良い。しかしながら、流し撮り撮影を
行う際には、一般には“置きピン”と称してカメラの測
距,自動焦点調節を用いずにマニュアルピント操作で撮
影する事が多く、この様な場合、被写体までの距離がカ
メラで判別できなくなる。その為、被写体の移動速度を
入力しても補正光学手段85の移動速度が求められなく
無ると言う欠点があった。
【0043】又、撮影者が被写体速度を設定しても、そ
の設定が適正か否かを露光まで、或は写真が仕上るまで
判らないと言う不安もあった。
【0044】更に、流し撮りスイッチ811を切り忘れ
て撮影を行ってしまう事で、通常の写真を台無しにして
しまうと言う問題もあった。
【0045】(発明の目的)本発明の第1の目的は、レ
リーズタイムラグ中に光軸偏心手段が駆動ストローク端
に突き当たる偏心してしまい、実際の露光時に自動流し
撮りが不能になってしまうことを防止することのできる
流し撮り機能付カメラを提供することである。
【0046】本発明の第2の目的は、光軸偏心手段を具
備したレンズとカメラ本体とを着脱可能にして、通常の
レンズも使用可能にすることのできる流し撮り機能付カ
メラを提供することである。
【0047】本発明の第3の目的は、何れの撮影モード
が選択されたとしても、露光前又は露光中に光軸偏心手
段が駆動ストローク端に突き当たる偏心してしまって適
正な流し撮りが行えなくなるといったことを防止するこ
とのできる流し撮り機能付カメラを提供することであ
る。
【0048】本発明の第4の目的は、何れのシャッタス
ピードが設定されたとしても、露光中に光軸偏心手段が
駆動ストローク端に突き当たる偏心してしまって適正な
流し撮りが行えなくなるといったことを防止することの
できる流し撮り機能付カメラを提供することである。
【0049】本発明の第5の目的は、何れの種類のカメ
ラ本体が使用されても、露光前又は露光中に光軸偏心手
段が駆動ストローク端に突き当たる偏心してしまって適
正な流し撮りが行えなくなるといったことを防止するこ
とのできる流し撮り機能付カメラを提供することであ
る。
【0050】本発明の第6の目的は、リアルタイムモー
ド時であっても、露光前又は露光中に光軸偏心手段が駆
動ストローク端に突き当たる偏心してしまって適正な流
し撮りが行えなくなるといったことを防止することので
きる流し撮り機能付カメラを提供することである。
【0051】本発明の第7の目的は、露光中に撮影光軸
の偏心駆動を行い、適正な流し撮りを行うことのできる
流し撮り機能付カメラを提供することである。
【0052】本発明の第8の目的は、流し撮りから通常
撮影への移行を容易に行うことのできる流し撮り機能付
カメラを提供することである。
【0053】本発明の第9の目的は、流し撮りが設定さ
れたまま通常撮影を行ってしまい、撮影失敗するといっ
たことを防止することのできる流し撮り機能付カメラを
提供することである。
【0054】本発明の第10の目的は、流し撮りのリセ
ットを行う為の操作性の向上させることのできる流し撮
り機能付カメラを提供することである。
【0055】本発明の第11の目的は、光軸偏心手段が
駆動ストローク端に突き当たった際の衝撃音を最小限に
抑えることのできる流し撮り機能付カメラを提供するこ
とである。
【0056】本発明の第12の目的は、偏心駆動の速度
が速くても、光軸偏心手段が駆動ストローク端に突き当
たった際の衝撃音を最小限に抑えることのできる流し撮
り機能付カメラを提供することである。
【0057】本発明の第13の目的は、流し撮り速度が
速くても、光軸偏心手段が駆動ストローク端に突き当た
った際の衝撃音を最小限に抑えることのできる流し撮り
機能付カメラを提供することである。
【0058】本発明の第14の目的は、流し撮り速度を
容易に決めることのできる流し撮り機能付カメラを提供
することである。
【0059】本発明の第15の目的は、意図した流し撮
り効果を得る為に必要な流し撮り速度の設定値を容易に
知ることのできる流し撮り機能付カメラを提供すること
である。
【0060】本発明の第16の目的は、流し撮り速度の
設定値を自動的に算出することのできる流し撮り機能付
カメラを提供することである。
【0061】本発明の第17の目的は、流し撮り速度の
設定値を任意に変更することのできる流し撮り機能付カ
メラを提供することである。
【0062】本発明の第18の目的は、撮影時における
該カメラの小型化を図ることのできる流し撮り機能付カ
メラを提供することである。
【0063】本発明の第19の目的は、流し撮り時以外
の撮影時における該カメラの軽量化を図ることのできる
流し撮り機能付カメラを提供することである。
【0064】本発明の第20の目的は、事前に意図した
流し撮りが行えるかどうの感触を確かめることのできる
流し撮り機能付カメラを提供することである。
【0065】本発明の第21の目的は、流し撮りの失敗
を未然に防ぐことのできる流し撮り機能付カメラを提供
することである。
【0066】本発明の第22の目的は、流し撮りの適否
を視認させ、撮影失敗を未然に防ぐことのできる流し撮
り機能付カメラを提供することである。
【0067】本発明の第23の目的は、回路構成を複雑
にすることなく、流し撮りの適否を行うことのできる流
し撮り機能付カメラを提供することである。
【0068】本発明の第24の目的は、回路構成を複雑
にすることなく、かつ、撮影時のシャッタスピードに影
響されることなく、精度の高い流し撮りの適否を行うこ
とのできる流し撮り機能付カメラを提供することであ
る。
【0069】本発明の第25の目的は、回路構成を複雑
にすることなく、かつ、流し撮り速度に影響されること
なく、精度の高い流し撮りの適否を行うことのできる流
し撮り機能付カメラを提供することである。
【0070】本発明の第26の目的は、回路構成を複雑
にすることなく、流し撮りと防振の両方を行うことので
きる流し撮り機能付カメラを提供することである。
【0071】本発明の第27の目的は、流し撮りと防振
の両方を適切に行うことのできる流し撮り機能付カメラ
を提供することである。
【0072】本発明の第28の目的は、露光終了後も撮
影光軸の偏心駆動がなされて無駄な電力を消費してしま
うといったことを防止することのできる流し撮り機能付
カメラを提供することである。
【0073】本発明の第29の目的は、流し撮りの終了
後の、次の撮影を素早く行うことのできる流し撮り機能
付カメラを提供することである。
【0074】本発明の第30の目的は、流し撮りの連続
撮影やインターバル撮影を容易に行うことのできる流し
撮り機能付カメラを提供することである。
【0075】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、撮影光軸を偏心さ
せる光軸偏心手段と、該光軸偏心手段を駆動する駆動手
段と、流し撮りを指示する為の流し撮り指示手段と、該
流し撮り指示手段により流し撮りが指示されている際に
は、露光の為のスイッチ操作がなされてから一定時間後
に、前記駆動手段を介して前記光軸偏心手段を作動させ
る駆動制御手段とを備え、露光動作の開始指示がなされ
てから絞り駆動等に要する一定時間後に撮影光軸の偏心
駆動を行い、流し撮り効果を得るようにしている。
【0076】上記第2の目的を達成するために、請求項
2記載の本発明は、光軸偏心手段を具備したレンズを、
流し撮りを指示する為の操作手段及び前記光軸偏心手段
を駆動する駆動制御手段とを具備したカメラ本体に対し
て、着脱可能にしている。
【0077】上記第3の目的を達成するために、請求項
3記載の本発明は、撮影モードによってレリーズタイム
ラグが変わる為、設定される撮影モードにより、露光開
始の操作がなされてから光軸偏心手段を作動させるまで
の一定時間を変更して、露光中に偏心駆動が行えるよう
にしている。
【0078】上記第4の目的を達成するために、請求項
4記載の本発明は、シャッタスピードが速い場合は、流
し撮りの速度も速くなる(光軸偏心手段が駆動ストロー
ク端に突き当たる)ことが多い為、シャッタスピードに
より、露光開始の操作がなされてから光軸偏心手段を作
動させるまでの一定時間を変更して、露光中に偏心駆動
が行えるようにしている。
【0079】上記第5の目的を達成するために、請求項
5記載の本発明は、カメラ本体の種類によってレリーズ
タイムラグが変わる為、用いられるカメラ本体の種類に
より、露光開始の操作がなされてから光軸偏心手段を作
動させるまでの一定時間を変更して、露光中に偏心駆動
が行えるようにしている。
【0080】上記第6の目的を達成するために、請求項
6記載の本発明は、露光の為のスイッチ操作がなされて
から直ちに露光を行うリアルタイムモード時には、他の
モード時とはレリーズタイムラグが変わる為、該リアル
タイムモード時には他のモード時に比べて一定時間を短
くし、露光中に偏心駆動が行えるようにしている。
【0081】上記第7の目的を達成するために、請求項
7記載の本発明は、撮影光軸を偏心させる光軸偏心手段
と、該光軸偏心手段を駆動する駆動手段と、流し撮りを
指示する為の流し撮り指示手段と、該流し撮り指示手段
により流し撮りが指示されている際には、閃光装置の閃
光開始の為の同調手段の出力に同期して、前記駆動手段
を介して光軸偏心手段を作動させる駆動制御手段とを備
え、同調手段の出力は露光に同期し、露光の為のスイッ
チ部材とは独立しており、レリーズタイムラグが無いこ
とに着目し、同調手段の出力に同期して光軸偏心手段を
作動させるようにしている。
【0082】上記第8の目的を達成するために、請求項
8記載の本発明は、流し撮り指示手段により指示されて
いる流し撮りをリセットする為のリセット手段とを設
け、リセット手段により流し撮りを容易にリセット可能
にしている。
【0083】上記第9の目的を達成するために、請求項
9記載の本発明は、流し撮りをリセットする為のリセッ
ト手段を、露光終了毎に機能させるようにしている。
【0084】上記第10の目的を達成するために、請求
項10記載の本発明は、流し撮りは1駒だけで無く、数
駒(連続)行われることに着目し、流し撮りをリセット
する為のリセット手段を、カメラのメインスイッチの操
作毎に機能させるようにしている。
【0085】上記第11の目的を達成するために、請求
項11記載の本発明は、光軸偏心手段の作動により撮影
光軸が所定の量以上偏心したことを検知すると、駆動手
段を制御して光軸偏心手段の撮影光軸偏心速度を減速さ
せる偏心速度手段を設け、撮影光軸が所定の量以上偏心
した、つまり光軸偏心手段が所定の量以上駆動した場合
は、その速度を減速するようにしている。
【0086】上記第12の目的を達成するために、請求
項12記載の本発明は、撮影光軸の偏心速度が速い場合
には、偏心駆動の可変を開始する為の所定の量を大きく
しないと光軸偏心手段が駆動ストローク端に突き当たっ
た際の衝撃が大きい為、撮影光軸の偏心速度に応じて、
前記所定の量を変化させるようにしている。
【0087】上記第13の目的を達成するために、請求
項13記載の本発明は、焦点距離が長い場合は流し撮り
速度が速くなり(撮影光軸の偏心速度が速くなり)、偏
心駆動の可変を開始する為の所定の量を大きくしないと
光軸偏心手段が駆動ストローク端に突き当たった際の衝
撃が大きい為、レンズの焦点距離に応じて、前記所定の
量を変化させるようにしている。
【0088】上記第14の目的を達成するために、請求
項14記載の本発明は、被写体距離情報,被写体移動速
度,レンズの焦点距離情報のうちの少なくとも被写体距
離情報と被写体移動速度から、光軸偏心手段の撮影光軸
偏心速度である設定値を決定する設定値決定手段を設
け、被写体距離情報と被写体移動速度等から流し撮り速
度に相当する撮影光軸偏心速度を決定するようにしてい
る。
【0089】上記第15の目的を達成するために、請求
項15記載の本発明は、設定値決定手段を、被写体距離
情報,被写体移動速度情報,レンズの焦点距離情報のう
ちの少なくとも被写体距離情報と被写体移動速度情報の
関係から、設定値を捜し出せるような表より成るものと
している。
【0090】上記第16の目的を達成するために、請求
項16記載の本発明は、設定値決定手段を、被写体距離
情報,被写体移動速度,レンズの焦点距離情報のうちの
少なくとも被写体距離情報と被写体移動速度情報を入力
する入力手段と、該入力手段からの情報より、流し撮り
設定手段の設定値を演算する演算手段より構成してい
る。
【0091】上記第17の目的を達成するために、請求
項17記載の本発明は、設定値決定手段により決定され
た設定値に以前の設定値を変更する為の設定変更手段を
設け、設定変更手段で設定値を変更する構成にしてい
る。
【0092】上記第18の目的を達成するために、請求
項18記載の本発明は、設定変更手段を、該カメラから
着脱できる構成にしている。
【0093】上記第19の目的を達成するために、請求
項19記載の本発明は、流し撮りが指示されている際に
は該流し撮りの効果を得る為に、露光中に駆動手段を介
して光軸偏心手段を作動させる駆動制御手段を、該カメ
ラに着脱可能な構成にしている。
【0094】上記第20の目的を達成するために、請求
項20記載の本発明は、露光中に駆動手段を介して光軸
偏心手段を作動させる駆動制御手段を、露光中以外にも
動作させる操作部材を設け、流し撮りを行う前に駆動制
御手段を動作させてみて、流し撮りの効果の確認を行え
るようにしている。
【0095】上記第21の目的を達成するために、請求
項21記載の本発明は、流し撮りが適正に行えたか否か
の判断を行う判断手段を設け、該判断手段によって流し
撮りの適否を判断するようにしている。
【0096】上記第22の目的を達成するために、請求
項22記載の本発明は、流し撮りが適正に行えたか否か
の判断を行う判断手段による判断結果を表示する表示手
段を設け、該表示手段により流し撮りの適否を表示する
ようにしている。
【0097】上記第23の目的を達成するために、請求
項23記載の本発明は、撮影光軸偏心駆動中の測距手段
の出力に基づいて流し撮りの適否を行う判断手段を設
け、カメラに具備される既存の測距手段の出力より流し
撮りの適否を行うことが可能であることに着目し、該測
距手段の出力を用いて流し撮りの適否を行うようにして
いる。
【0098】上記第24の目的を達成するために、請求
項24記載の本発明は、撮影光軸偏心駆動中の測距手段
の出力と撮影時のシャッタスピードとに基づいて流し撮
りの適否を行う判断手段を設け、カメラに具備される既
存の測距手段の出力より流し撮りの適否を行うことが可
能であり、又撮影時のシャッタスピードにより流し撮り
精度は変化することに着目し、これらの情報を用いて流
し撮りの適否を行うようにしている。
【0099】上記第25の目的を達成するために、請求
項25記載の本発明は、撮影光軸偏心駆動中の測距手段
の出力と撮影光軸の偏心速度とに基づいて流し撮りの適
否を行う判断手段を設け、カメラに具備される既存の測
距手段の出力より流し撮りの適否を行うことが可能であ
り、又撮影光軸の偏心速度により流し撮り精度は変化す
る(撮影光軸の偏心速度が速い場合は精度が劣化する)
ことに着目し、これらの情報を用いて流し撮りの適否を
行うようにしている。
【0100】上記第26の目的を達成するために、請求
項26記載の本発明は、流し撮りが指示されている際に
は該流し撮りの効果を得る為に、露光中に駆動手段を介
して光軸偏心手段を作動させる駆動制御手段と、該カメ
ラに加わる振れを検出し、この振れ検出出力に基づいて
駆動手段を介して光軸偏心手段を作動させて防振を図る
防振手段とを有するものにおいて、前記駆動制御手段の
駆動時には、前記防振手段の動作を禁止する動作制御手
段を設け、駆動手段と光軸偏心手段を、流し撮り時と防
振時に兼用するようにしている。
【0101】上記第27の目的を達成するために、請求
項27記載の本発明は、流し撮りが指示されている際に
は該流し撮りの効果を得る為に、露光中に駆動手段を介
して光軸偏心手段を作動させる駆動制御手段と、該カメ
ラに加わる振れを検出し、この振れ検出出力に基づいて
駆動手段を介して光軸偏心手段を作動させて防振を図る
防振手段とを有するものにおいて、前記駆動制御手段の
駆動時には、前記防振手段の防振特性を変更する防振特
性変更手段を設け、流し撮り時には通常の撮影時とは異
なった防振特性に変更しないと流し撮り精度が劣化する
為、流し撮り時には防振特性を変更するようにしてい
る。
【0102】上記第27の目的を達成するために、請求
項28記載の本発明は、流し撮り時には、防振効果を低
くする防振特性変更手段を設けている。
【0103】上記第27の目的を達成するために、請求
項29記載の本発明は、流し撮り時には、防振手段の防
振周波数の低周波側の特性を変更する(低周波応答を悪
くする)防振特性変更手段を設けている。
【0104】上記第28の目的を達成するために、請求
項30記載の本発明は、露光が終了することにより、直
ちに駆動手段の駆動を停止する駆動停止手段を設け、露
光終了に同期して、撮影光軸の偏心駆動を止めるように
している。
【0105】上記第29の目的を達成するために、請求
項31記載の本発明は、露光が終了することにより、駆
動手段を介して撮影光軸を元の位置に戻す光軸復帰手段
を設け、露光が終了することにより、次の撮影に備え
て、撮影光軸を元の位置に戻すようにしている。
【0106】上記第30の目的を達成するために、請求
項32記載の本発明は、設定変更手段により変更された
設定値を、新たな値が設定されるまで記憶する記憶手段
を設け、設定値が更新されない限り、その値を記憶して
おき、次回の撮影に供するようにしている。
【0107】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0108】図1は本発明の第1実施例における流し撮
り機能付カメラの構成を示すブロック図である。
【0109】前述の図14及び図15と同様の構造より
成る補正光学手段11は、その駆動位置出力を駆動手段
12(図16と同様の回路構成より成る)に出力し、駆
動手段12はその信号と駆動指令手段13からの流し撮
り目標信号(流し撮りスイッチ14を介在して入力す
る)に応じて起動手段15を介在して補正光学手段11
の駆動コイルに電力を供給する。
【0110】起動手段15はレリーズ手段16の露光の
為のSW2−ON信号(レリーズ押切り信号)と流し撮
りスイッチ14の信号により制御されており、流し撮り
スイッチ14が横方向、或は、縦方向の流し撮りモード
に選択された時(スイッチ接片14aが接点14b、或
は14cに接続されてオアゲート17が出力時)に露光
の為のSW2−ON信号が発生すると、アンドゲート1
8が出力してスイッチ接片15aが接点15bに接続さ
れ、補正光学手段11は制御状態になる。(但し、この
時点では駆動指令手段13は出力していない為、補正光
学手段11は制御状態になっていても補正駆動、つまり
流し撮り動作は行わない。) また、レリーズ手段16のSW2−ON信号は遅延手段
19にも入力され、遅延手段19はSW2−ON信号入
力より一定時間経過後に出力し、この出力が駆動指令手
段13に入力され、それに応答して駆動指令手段13は
駆動目標速度を流し撮りスイッチ14を介して駆動手段
12に出力し、補正光学手段11は流し撮り動作を始め
る。
【0111】レリーズ手段16のレリーズ半押し信号
(SW1−ON信号と記す)は露光準備手段1(11
0),モードスイッチ(SW)1(111)に入力して
おり、露光準備手段1(110)はSW1−ON信号入
力により、測光,シャッタスピードを決定すると共に測
距,測距値に基づくレンズ合焦駆動を行う。又、決定さ
れたシャッタスピードを遅延手段19に出力する。そし
て、レリーズ手段16のSW2−ON信号がモードSW
1(111)を介在して露光準備手段2(112)に入
力すると、絞りの駆動が行われ、絞り駆動終了と共に駆
動完了信号がモードSW2(113)を介在して露光手
段114に入力し、その信号を受けて露光手段114は
露光(シャッタ開閉)を行うと共に露光終了後、露光終
了信号を出力する。
【0112】モード切換手段115は通常モードとリア
ルタイムモードの切換えを行うもので、リアルタイムモ
ード選択時には、モードSW1(111),モードSW
2(113)の各スイッチ接片111a,113aを各
々接点111c,113cに接続し、通常モード時に
は、端子111b,113bに接続する。
【0113】したがって、リアルタイムモード選択時に
は、レリーズ手段16のSW1−ON信号は露光準備手
段1(110)及び露光準備手段2(112)(モード
SW1(111)を介在して)に入力し、絞り駆動迄も
終了させ、SW2−ON信号はモードSW2(113)
を介して露光手段114に入力し露光を行う。つまり、
SW2−ON信号発生で直に露光を行う為(通常モード
時の様にSW2で絞りを駆動しない)、レリーズタイム
ラグが短く、速写に適したモードになる。
【0114】カメラボディ検出手段116はレンズに装
着されるカメラボディの種類を識別し、その種類によっ
て遅延手段19の遅延時間を変更するものである。
【0115】焦点距離検出手段117はレンズのズーム
状態を検出し、駆動指令手段13の内容を変更する。こ
れは、被写体の移動速度が一定でもズームテレの場合と
ワイドの場合で流し撮りの為の補正光学手段11の駆動
速度が異なる為であり、この事はズームテレでは画角が
狭くなる事から容易に理解できよう。又、光学特性上、
補正光学手段11の移動量に対するフィルム面上の移動
量が焦点距離で変化する事を補正する為でもある。
【0116】流し撮り方向表示手段118は流し撮りス
イッチ14の2信号(接点14b,14c)と目標値設
定手段119の信号を入力して、ファインダ内(若しく
は外部ディスプレイ)に流し撮りの方向(右から左,左
から右,上から下,下から上の流し撮りか)を表示す
る。目標値設定手段119は撮影者の操作により(設定
値決定手段120により)流し撮り方向,速度が入力さ
れ、その信号を駆動指令手段13に出力し、駆動目標速
度を設定する。尚、この設定値は更新されない限り、目
標値設定手段内で記憶されている。
【0117】メインスイッチ121はカメラのメインス
イッチであり、このスイッチ操作で全てのシーケンスが
スタート可能になる。このメインスイッチ121のON
信号と露光手段114の露光終了信号はオアゲート12
2に入力し、その出力で流し撮りスイッチ14のリセッ
トを制御している。
【0118】以上の構成において、本実施例におけるポ
イントを説明する。
【0119】《ポイント1》遅延手段19により、SW
2−ON信号より一定時間遅れて補正光学手段11を駆
動させる。図17で説明した様に、この遅延時間が無い
とレリーズタイムラグt1 中に補正光学手段11の動作
が完了(駆動ストロークを使い果す)してしまい、実際
の露光期間t3 中には流し撮り動作が行われなくなって
しまうが、遅延時間としてSW2−ON信号よりレリー
ズタイムラグt1 だけ待ってから補正光学手段11を動
作させれば、この様な問題は無くなる。
【0120】但し、レリーズタイムラグt1 はカメラボ
ディの種類によっても変化する為、カメラボディ検出手
段116の出力によって遅延手段19の遅延時間を変更
している(図2参照)。
【0121】又、リアルタイムモード時にはレリーズタ
イムラグが極めて短くなる事を述べたが、この様なリア
ルタイムモード選択時には、モード切換手段115の信
号により遅延時間が短くなる様な構成にしてある。尚、
遅延時間は露光準備手段110の設定するシャッタスピ
ードでも可変になっている。その事を図3を用いて説明
する。
【0122】図3では、補正光学手段11の動作タイミ
ングとして実線123aと一点鎖線123bを示してい
る。そして、実線123aのタイミングでは、露光時間
124aがt5 の様に長い時(例えば1/60)、補正
光学手段11の助走動作期間t6 中の誤差δは全体の露
光時間t5 に占る割合が小さい為に問題にならないが、
露光時間124bの様に露光期間がt4 (例えば1/2
50)と短いと助走期間t6 の誤差は問題となってく
る。
【0123】そこで、一点鎖線123bの様に、SW2
−ON信号からの遅延時間を短くして露光前に十分な助
走期間を設けると、露光時間124bの時には問題なく
なるが、露光時間124aの時には補正光学手段が駆動
完了(駆動ストロークを使い果す)してしまい、期間t
7 間は流し撮りがされない。したがって、シャッタスピ
ードによって駆動タイミング123a,123bを選択
する事で、上記の様な問題を回避している。
【0124】《ポイント2》露光終了或はメインスイッ
チ121の操作毎にオアゲート122が出力して流し撮
りスイッチ14をリセット(スイッチ14aを端子14
dに接続)している。つまり、撮影毎に流し撮り機能は
OFFされる(設定した駆動目標速度は更新されない限
り記憶されている)。その為、流し撮りスイッチ14を
入れたまま通常撮影を行ってしまう事を防止できる。
【0125】《ポイント3》駆動指令手段13の駆動目
標値は補正光学手段11の駆動ストローク端より前にそ
の値が所望漸近線(ズーム,駆動速度で可変)に収束す
る。
【0126】図4において、設定駆動速度(図4の直線
の傾斜部)はズームテレ,流し撮りスピードHIの目標
値125aは駆動ストローク端127よりaだけ離れた
漸近線126aに収束している。
【0127】前述した様に補正光学手段11は指令信号
に忠実に駆動される訳であるが、駆動速度が速くなる
と、流し撮り目標値の変化に追従出来なくなって来る。
そこで、駆動ストローク端127よりaだけ離れた漸近
線に収束する目標値にしておくと、目標値が収束される
につれて補正光学手段11は減速され、破線128の様
にオーバーシュート(オーバーシュート量a以下)した
後に漸近線で安定し、その後に目標値125aに従って
始めの位置(中心)に戻る。このオーバーシュート量は
流し撮り目標速度により可変になるので、漸近線の位置
は設定速度で可変になっており、ズームテレで流し撮り
スピードが遅い(125b)時には、オーバーシュート
量が少ないので漸近線126bはより駆動ストローク端
127に近くなっており、長秒時露光での流し撮りを可
能にしている。
【0128】以上の様に補正光学手段11の駆動は駆動
ストローク端127に衝突する前に減速し、駆動を止め
る為に、衝突時の異音,振動は無く、又、露光終了後目
標値がゼロに向う為に撮影光軸は元に戻り、次の撮影に
備える事が出来る。
【0129】次に、上記漸近線はズーム状態においても
可変となっている。
【0130】図4において、ズームワイド時の目標値1
25bは漸近線126cに収束している。この漸近線1
26cは駆動ストローク端127より大きく離れてい
る。これは、光学性能上ワイドで補正光学手段11によ
る光軸偏心量を大きくすると、収差による像劣化が生ず
る事を防ぐ為である。
【0131】尚、図4において、ワイドにおいてより流
し撮り速度の速い目標値125dを用いた場合、露光期
間中に流し撮りを止めてしまう。しかしながら、ワイド
の場合、画角が広い為に相当被写体移動速度が速くても
目標値125dの様な流し撮りを行う事は殆ど無い。
【0132】《ポイント4》設定値決定手段120につ
いて説明する。
【0133】図5は設定値決定手段120の操作時に用
いられるカード(一覧表)であり、撮影者が携帯してい
る。
【0134】図5のカードは焦点距離別の表になってお
り、被写体迄の距離と移動速度から設定値を読出し、図
6の設定変更手段であるダイアル19aにより目標値を
設定する。尚、焦点距離をレンズ側で判断して目標値を
修整する場合にはカードは焦点距離に関係の無い一枚の
カードになる。
【0135】図6のダイアル19aは流し撮りスイッチ
ノブ14e(流し撮りスイッチ14操作)と共に流し撮
りアクセサリ21に設けられており、該アクセサリ21
は流し撮りを行う時にのみレンズ82のネジ穴82bに
ネジ21bで取付けられ、コネクタ21aを孔82aに
差込むことで流し撮り通信が可能となる。
【0136】この様に流し撮り制御を行う部分をアクセ
サリにする事で、通常撮影時のレンズ82の携帯性を向
上させている。又、図5の様なカードにて設定値を決定
する為、従来例の様にマニュアルフォーカス時に設定演
算不能になる事は無い。
【0137】(第2の実施例)図7は本発明の第2の実
施例における流し撮り機能付カメラの構成を示すブロッ
ク図であり、図1と同じ部分は同一符号を付してある。
【0138】図1と大きく異なるのは、流し撮り駆動が
図1の様にSW2−ON信号から遅延して行われるので
は無く、X接点(閃光手段発光の為の同調手段)に同期
して行われる点にある。
【0139】X接点の信号はフォーカルプレンシャッタ
の場合、シャッタの先幕走行完了で出力される訳であ
り、高速シャッタスピード時の様なスリット露光時(先
幕走行完了前に後幕が走行する)にはX接点出力時には
既に画面上で露光が終了している部分がある為、その時
点から流し撮りを行っても精度良い流し撮りは行われ無
い。つまり、高速シャッタスピードでは十分な流し撮り
を行う事が出来ない欠点がある。
【0140】しかし、流し撮りを行う際にはそれ程高速
シャッタを用いる事が無い事は容易に想像でき、高速シ
ャッタ時の流し撮り精度劣化をある程度許容すると次の
メリットが生れる。
【0141】即ち、X接点の出力タイミングはカメラの
種類,モード(リアルタイムモード)による変化が無い
為、流し撮り起動タイミングをそれらで可変にする必要
が無く、流し撮り制御規模を小さく出来る。
【0142】図7において、駆動指令手段13は露光手
段114の同調出力(X接点)により出力を始め、流し
撮り駆動を行う点が図1とは異なる。又、図7における
設定値決定手段120は、図8(a)に示す様に、レン
ズ82に取付けられた、演算手段を含む設定変更手段で
ある設定ボード22上に設定距離22aのキー(5,1
0,30m)と被写体移動速度22bのキー(20,1
00,200Km/h)を操作する事で、設定値決定手
段120内の演算手段はその入力された被写体までの距
離と被写体の移動速度とレンズのズーム状態から流し撮
り速度を設定する。
【0143】尚、設定ボード22は、図8(b)に示す
様に、ネジ22dとレンズ82上のネジ穴82bで取外
し可能にして、コネクタ22cを孔82aに差込むこと
で通信を行う構成にし、流し撮りを行わない時は取外し
てレンズの携帯性を高めても良い。
【0144】この設定ボード22上に在るプリ流し撮り
スイッチ31aについて、以下に説明する。
【0145】図1においては撮影を行うまで流し撮りの
様子が判らない為に、撮影者はその流し撮りが適正か否
か判らず、不安である。
【0146】流し撮りを行う状況と言うのは、モータレ
ース等繰返し被写体が現れる場合が多く、はじめの数回
は撮影を行わずに流し撮りの精度を高める為に設定を繰
返す事が出来れば便利である。
【0147】図7におけるプリ流し撮り手段31はプリ
流し撮りスイッチ31aの操作により出力し、オアゲー
ト32を介して起動手段15にその信号は入力し、補正
光学手段11を制御状態にすると共に(オアゲート32
により流し撮りスイッチ14のON且つSW2−ON
時、或は、プリ流し撮り手段31の出力時に補正光学手
段11は制御状態になる)駆動指令手段13に入力して
目標値を駆動手段12に入力させ、撮影光軸を偏心駆動
させる。
【0148】したがって、撮影者は撮影を行わなくて
も、図8に示すプリ流し撮りスイッチ31aを操作する
事で流し撮り状況を把握でき、設定精度を高めてゆく事
が出来る。
【0149】判断手段33は上述のプリ流し撮り時、又
は、流し撮り撮影時にその流し撮りが適正に行われたか
否かを判断する手段であり、流し撮りが適正に行われた
場合は、ファインダ上、或は、設定ボード22上の光源
33aを点滅させ、不適正の場合は点滅させる。
【0150】ここで、この判断手段33の構成について
説明する。
【0151】最近のカメラにおいてはオートフォーカス
の為の測距センサが設けられている事が多く、この測距
エリア内の被写体の距離は、流し撮りが不適正な場合は
流し撮り中に変化する。例えば、流し撮りを行わない時
に画面中を例えば車両が横切ると、その車両が測距エリ
ア内を通過した時に測距センサの出力が変化する。そし
て、その出力変化の時間が短ければ、被写体が高速で移
動している事になる。流し撮りを行う時には走行する車
両に追尾する様にレンズ光軸を偏心駆動させる為、流し
撮りが適正に行われた場合には測距センサの出力は変化
しない。
【0152】また、測距センサの出力変化の時間が長け
れば、流し撮りがある程度適正に行われた事になり、出
力変化の時間が短ければ、流し撮り不適切であったと判
断する。
【0153】尚、判断レベルの基準は測距センサの出力
の時間変化ばかりでなく、出力変化の大きさ(被写体は
凹凸している為、その変化で流し撮り適正判断する)で
判断しても良い。
【0154】図7において、判断手段33には露光準備
手段110の測距センサ信号ばかりでなく、補正光学手
段11の位置検出センサ出力、つまり流し撮りの移動量
も入力されている。これは判断手段33の判断タイミン
グを与える為であり、この入力時(つまり、流し撮りが
行われている間)のみ測距センサ出力を基づいて流し撮
り適否を判断する構成にして、補正光学手段11の移動
終了後に一定期間流し撮り適否を表示(光源33aによ
り)する構成にしてある。
【0155】以上の構成にする事で、プリ流し撮り時に
判断手段33の出力に基づいて設定精度を高めることが
出来、又、流し撮り撮影終了後に判断手段の表示により
撮影やり直しを行う事が出来る。
【0156】(第3の実施例)図9は本発明の第3の実
施例における流し撮り機能付カメラの構成を示すブロッ
ク図であり、図1及び図7と同じ部分は同一符号を付し
てある。
【0157】図7と異なるのは、判断手段33には目標
値設定手段119からの流し撮り目標値と露光準備手段
110からの撮影シャッタスピード情報が入力している
点である。
【0158】前述した様に、流し撮り適否判断は流し撮
り中の測距センサの出力に基づいて行われるが、例えば
流し撮りの光軸偏心速度が遅いと(目標値設定手段19
の目標速度が小さいと)撮影期間中の被写体ズレ量が小
さくなる為、測距センサの判断基準を甘くし、逆に目標
速度が大きいと判断基準を厳しくしている。又、シャッ
タスピードが速い場合も撮影期間中の被写体ズレ量が小
さくなる為に判断基準を甘くし、逆にシャッタスピード
が遅い時には判断基準を厳しくしている。
【0159】以上の様な構成にする事で、判断確度を高
め、より精度の高い流し撮りを可能にしている。
【0160】(第4の実施例)図18において防振機能
を具備した流し撮り機能付カメラの概略及びその問題点
を説明したが、この問題を解決可能な回路構成を図10
に示す。
【0161】図10は本発明の第4の実施例における流
し撮り機能付カメラの構成を示すブロック図であり、図
1,図7,図9と同じ部分は同一符号で付してある。
【0162】図9と異なるのは、振動検出手段51(図
18の83p,83y),防振目標値出力手段52及び
防振切換手段53,目標値ホールド手段54が設けられ
ている点である。
【0163】振動検出手段51は、手振れを検出する振
れ検出センサと振れ検出センサの出力を演算して振れ補
正に適した出力にするセンサ出力演算回路で構成され、
その信号を防振目標値出力手段52に出力する。
【0164】防振目標値出力手段52は可変差動増幅器
52aとサンプルホールド回路52b等で構成され、サ
ンプルホールド回路52bは通常はサンプル状態にあ
り、したがって可変差動増幅器52aの両入力には同信
号が入力され、その出力はゼロである。
【0165】しかし、SW1−ON信号(レリーズ半押
し信号)が防振切換手段53(通常はスイッチ接片53
aを接点53bに接続しており、アンドゲート18が出
力した時のみ接点53cに接続を切り換える)を介在し
てサンプルホールド回路52bに入力し、サンプルホー
ルド回路52bをホールド状態にすると、その時点では
可変差動増幅器52aの出力はゼロであるが、SW1−
ON信号発生以後ゼロより連続的に駆動目標値(指令信
号)を目標値ホールド手段54に出力する。目標値ホー
ルド手段54のサンプルホールド回路54aは防振切換
手段53からの入力がない限りサンプリングを継続し、
その信号を駆動手段12に出力する。
【0166】起動手段15は図9迄の例ではSW2−O
N信号で接続され、補正光学手段11を制御状態にして
いたが、この図10ではSW1−ON信号で接続され、
補正光学手段11を制御状態にする為、補正光学手段1
1はSW1−ON時点より振動検出手段51の出力に応
答して駆動を始め、振れを補正する。
【0167】防振目標値出力手段52の可変差動増幅回
路52aの増幅率は入力される焦点距離検出手段117
のレンズ焦点距離によって可変であり、駆動目標値の大
きさを変化させる。これは、ズーム等の焦点距離の変化
によって補正光学手段11の動作量に対する撮影光軸偏
心量が変化してゆく為、その補正を行って適正な防振を
行う為である。
【0168】防振切換手段53は前述した様にアンドゲ
ート18の出力でOFFされるが、アンドゲート18は
流し撮りスイッチ投入、且つSW2−ON時に出力する
為、流し撮りで露光しようとした時のみ、サンプルホー
ルド回路52bへの入力は断たれ、サンプルホールド回
路52bはサンプル状態になり、防振目標値出力手段5
2の出力はゼロになる。又、同時に目標値ホールド手段
54のサンプルホールド回路54aはホールド状態にな
り、SW2−ON直前の目標値にホールドする。つま
り、この時点で補正光学手段11は手振れ補正の為に駆
動していた位置に固定され、防振を止める。そして、X
接点出力時に流し撮りが行われる。
【0169】以上の様に流し撮り駆動時には防振を行わ
ない為、上述従来例の様に防振と流し撮りの併用による
害は生じない。
【0170】又、補正光学手段11はSW2−ON時点
の在る位置で防振を止め、そこの地点より流し撮りを開
始する為、SW1−ON期間とSW2−ON以降の画角
のズレは無くなる。(もしも目標値ホールド手段54が
無いと、SW2−ON時点で補正光学手段11はゼロ位
置に復帰する為、SW1−ON時の光軸偏心量がSW2
−ON信号でゼロになり、画角が変化してしまう。尚、
目標値ホールド手段54はSW1を離すとサンプルホー
ルド回路54aがサンプル状態になり、このとき防振目
標値出力手段52の出力はゼロになっている為、補正光
学手段11はゼロ位置に復帰する。) 図10の例においては、流し撮り撮影中は防振が効か無
いという問題がある。しかしながら、本実施例の流し撮
り機能付カメラは、三脚に付けたままでも流し撮りを行
えるという大きなメリットを有している為、大きな問題
ではない。
【0171】(第5の実施例)図11は本発明の第5の
実施例における流し撮り機能付カメラの構成を示すブロ
ック図であり、図1,図7,図9,図10と同じ部分は
同一符号で付してある。
【0172】図11は流し撮り中も防振が行える構成に
した例であり、流し撮り撮影は通常1/90,1/12
5等の中途以上のシャッタスピードを用いる事に着目
し、流し撮り中の防振の安定性を高めたものである。
【0173】図11において、図10と異なるのは、防
振切換手段53,目標値ホールド手段54の代わりにオ
アゲート32の出力で振動検出手段51のセンサ出力演
算回路を制御している点にある。
【0174】その制御内容について説明する。
【0175】振動検出手段51の振れ検出センサは例え
ば振動ジャイロ等の角速度計であり、センサ出力演算回
路はこの振れ角速度出力を積分して、手振れ角変位に変
換する積分回路を含む。手振れは1Hzないし10Hz
近傍に存在しており、その手振れを精度良く補正する為
には図12(b)の実線61で示される様な0.1 Hz以
上を積分する(積分帯域a)積分特性が求められる。
〔図12(b)で実線傾斜部が積分特性を有する帯
域〕。
【0176】もしも、手振れの帯域がより高周波側(例
えば6Hz〜10Hz)に存在するならば、この積分特
性は例えば破線62に示す0.6 Hz以上を積分する(積
分帯域6)積分特性でも良く、この場合利得(増幅率)
がAだけ減らせる為、振れ検出センサに重畳されるゆら
ぎ誤差成分は1/Aになり目標値出力の安定性が向上す
る。
【0177】図12(a)は、積分特性61を用いた場
合の防振特性63と積分特性62を求いた場合の防振特
性64を示しており、防振特性63では1Hzから10
Hzの帯域では防振特性が−20dB(振れを1/10
にしている)あるが、防振特性64では1Hzでは−6
dB(振れを1/2に減少)の抑圧効果しか得られな
い。しかし、防振特性63はシャッタスピード1/8以
上においても像振れの無い特性を得る為には必要である
が、シャッタスピードが1/90以上の時にはここまで
特性を上げる必要が無い。何故ならば、シャッタスピー
ドが速くなると、手振れの低周波成分による振れ誤差は
無視出来る様になるからである。(短期間中の低周波振
れの変化量は僅か) そこで、流し撮りの様に1/90以上のシャッタスピー
ドしか用いない時には、センサ出力演算回路の積分特性
62に変更する事で振動検出手段51の出力安定性を高
めて、流し撮り時の振動による防振への併害を無くす事
ができる。
【0178】図11において、SW1−ON信号より防
振が始るのは図10の場合と同様であるが、流し撮りス
イッチ14が選択され、且つ、SW2−ON信号が発生
した時、或は、プリ流し撮り手段31のプリ流し撮りス
イッチ31aが操作されると、オアゲート32が出力し
て振動検出手段51のセンサ出力演算回路の積分特性を
変更する。(積分時定数を小さくする) つまり、流し撮り撮影時にSW1−ONにより防振を十
分働かせておき、SW2−ONにより防振効果を低下
(低周波側の防振特性を変更)させ、代りに振動検出手
段51の安定性を高めて外乱振動に強くする。
【0179】以上の様な構成にすることで、防振中の流
し撮りも適正に行われる様になる。 (発明と実施例の対応)本実施例において、補正光学手
段11が本発明の光軸偏心手段に相当し、遅延手段19
が駆動制御手段に相当し、カメラのX接点が本発明の同
調手段に相当し、露光手段121,メインスイッチ12
1,オアゲート122が本発明のリセット手段に相当
し、光源33a,流し撮り方向表示手段118が本発明
の表示手段に相当する。
【0180】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の
対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限
定されるものではなく、請求項で示した機能、又は実施
例がもつ機能が達成できる構成であればどのようなもの
であってもよいことは言うまでもない。
【0181】(変形例)本発明は、振れ検出手段として
は、角加速度計、加速度計、角速度計、速度計、角変位
計、変位計、更には画像振れ自体を検出する方法等、振
れが検出できるものであればどのようなものであっても
良い。
【0182】本発明は、振れ検出手段と補正光学手段
は、互いに装着可能な複数の装置、例えばカメラとそれ
に装着可能な交換レンズにそれぞれわけて設けることも
可能である。
【0183】本発明は、クレームまたは実施例の各構成
または一部の構成が別個の装置に設けられていてもよ
い。例えば、振れ検出手段がカメラ本体に、補正光学手
段が前記カメラに装着されるレンズ鏡筒に、それらを制
御する制御装置が中間アダプタに設けられていてもよ
い。
【0184】本発明は、補正光学手段としては、直接振
れを防止するものに限られるものではなく、振れが発生
していること、又は発生する可能性があることを、光,
音等により警告して使用者にそのことを注意させること
により、間接的に振れが発生しないようにするものであ
ってもよい。
【0185】本発明は、補正光学手段として、光軸に垂
直な面内で光学部材を動かすシフト光学系や可変頂角プ
リズム等の光束変更手段や、光軸に垂直な面内で撮影面
を動かすもの、更には画像処理により振れを補正するも
の等、振れが防止できるものであればどのようなもので
あってもよい。
【0186】また、本発明は、一眼レフカメラ,レンズ
シャッタカメラ,ビデオカメラ等のカメラに適用した場
合を述べているが、その他の光学機器や他の装置、更に
は構成ユニットとしても適用することができるものであ
る。
【0187】更に、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0188】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、流
し撮りを指示する為の流し撮り指示手段と、該流し撮り
指示手段により流し撮りが指示されている際には、露光
の為のスイッチ操作がなされてから一定時間後に、駆動
手段を介して光軸偏心手段を作動させる駆動制御手段を
備え、露光動作の開始指示がなされてから絞り駆動等に
要する一定時間後に撮影光軸の偏心駆動を行い、流し撮
り効果を得るようにしている。
【0189】よって、レリーズタイムラグ中に光軸偏心
手段が駆動ストローク端に突き当たる偏心してしまい、
実際の露光時に自動流し撮りが不能になってしまうこと
を防止することができる。
【0190】また、本発明によれば、光軸偏心手段を具
備したレンズを、流し撮りを指示する為の操作手段及び
前記光軸偏心手段を駆動する駆動制御手段とを具備した
カメラ本体に対して、着脱可能な構成にしている。
【0191】よって、流し撮り機能を有したカメラ本体
に通常のレンズを装着することで、通常の撮影をも可能
にできる。
【0192】また、本発明によれば、撮影モードによっ
てレリーズタイムラグが変わる為、設定される撮影モー
ドにより、露光開始の操作がなされてから光軸偏心手段
を作動させるまでの一定時間を変更して、露光中に偏心
駆動が行えるようにしている。
【0193】よって、何れの撮影モードが選択されたと
しても、露光前又は露光中に光軸偏心手段が駆動ストロ
ーク端に突き当たる偏心してしまって適正な流し撮りが
行えなくなるといったことを防止することができる。
【0194】また、本発明によれば、シャッタスピード
が速い場合は、流し撮りの速度も速くなる(光軸偏心手
段が駆動ストローク端に突き当たる)ことが多い為、シ
ャッタスピードにより、露光開始の操作がなされてから
光軸偏心手段を作動させるまでの一定時間を変更して、
露光中に偏心駆動が行えるようにしている。
【0195】よって、何れのシャッタスピードが設定さ
れたとしても、露光中に光軸偏心手段が駆動ストローク
端に突き当たる偏心してしまって適正な流し撮りが行え
なくなるといったことを防止することができる。
【0196】また、本発明によれば、カメラ本体の種類
によってレリーズタイムラグが変わる為、用いられるカ
メラ本体の種類により、露光開始の操作がなされてから
光軸偏心手段を作動させるまでの一定時間を変更して、
露光中に偏心駆動が行えるようにしている。
【0197】よって、リアルタイムモード時であって
も、露光前又は露光中に光軸偏心手段が駆動ストローク
端に突き当たる偏心してしまって適正な流し撮りが行え
なくなるといったことを防止することができる。
【0198】また、本発明によれば、露光の為のスイッ
チ操作がなされてから直ちに露光を行うリアルタイムモ
ード時には、他のモード時とはレリーズタイムラグが変
わる為、該リアルタイムモード時には他のモード時に比
べて一定時間を短くし、露光中に偏心駆動が行えるよう
にしている。
【0199】よって、リアルタイムモード時であって
も、露光前又は露光中に光軸偏心手段が駆動ストローク
端に突き当たる偏心してしまって適正な流し撮りが行え
なくなるといったことを防止することができる。
【0200】また、本発明によれば、流し撮り指示手段
により流し撮りが指示されている際には、閃光装置の閃
光開始の為の同調手段の出力に同期して、駆動手段を介
して光軸偏心手段を作動させる駆動制御手段を備え、前
記同調手段の出力は露光に同期し、露光の為のスイッチ
部材とは独立しており、レリーズタイムラグが無いこと
に着目し、同調手段の出力に同期して光軸偏心手段を作
動させるようにしている。
【0201】よって、露光中に撮影光軸の偏心駆動が行
え、適正な流し撮りを行うことが可能となる。
【0202】また、本発明によれば、流し撮り指示手段
により指示されている流し撮りをリセットする為のリセ
ット手段とを設け、リセット手段により流し撮りを容易
にリセット可能にしている。
【0203】よって、流し撮りから通常撮影への移行を
容易に行うことができる。
【0204】また、本発明によれば、流し撮りをリセッ
トする為のリセット手段を、露光終了毎に機能させるよ
うにしている。
【0205】よって、流し撮りが設定されたまま通常撮
影を行ってしまい、撮影失敗するといったことを防止す
ることができる。
【0206】また、本発明によれば、流し撮りは1駒だ
けで無く、数駒(連続)行われることに着目し、流し撮
りをリセットする為のリセット手段を、カメラのメイン
スイッチの操作毎に機能させるようにしている。
【0207】よって、流し撮りのリセットを行う為の操
作性の向上させることができる。
【0208】また、本発明によれば、光軸偏心手段の作
動により撮影光軸が所定の量以上偏心したことを検知す
ると、駆動手段を制御して光軸偏心手段の撮影光軸偏心
速度を減速させる偏心速度手段を設け、撮影光軸が所定
の量以上偏心した、つまり光軸偏心手段が所定の量以上
駆動した場合は、その速度を減速するようにしている。
【0209】よって、光軸偏心手段が駆動ストローク端
に突き当たった際の衝撃音を最小限に抑えることができ
る。
【0210】また、本発明によれば、撮影光軸の偏心速
度が速い場合には、偏心駆動の可変を開始する為の所定
の量を大きくしないと光軸偏心手段が駆動ストローク端
に突き当たった際の衝撃が大きい為、撮影光軸の偏心速
度に応じて、前記所定の量を変化させるようにしてい
る。
【0211】よって、偏心駆動の速度が速くても、光軸
偏心手段が駆動ストローク端に突き当たった際の衝撃音
を最小限に抑えることができる。
【0212】また、本発明によれば、焦点距離が長い場
合は流し撮り速度が速くなり(撮影光軸の偏心速度が速
くなり)、偏心駆動の可変を開始する為の所定の量を大
きくしないと光軸偏心手段が駆動ストローク端に突き当
たった際の衝撃が大きい為、レンズの焦点距離に応じ
て、前記所定の量を変化させるようにしている。
【0213】よって、流し撮り速度が速くても、光軸偏
心手段が駆動ストローク端に突き当たった際の衝撃音を
最小限に抑えることができる。
【0214】また、本発明によれば、被写体距離情報,
被写体移動速度,レンズの焦点距離情報のうちの少なく
とも被写体距離情報と被写体移動速度から、光軸偏心手
段の撮影光軸偏心速度である設定値を決定する設定値決
定手段を設け、被写体距離情報と被写体移動速度等から
流し撮り速度に相当する撮影光軸偏心速度を決定するよ
うにしている。
【0215】よって、流し撮り速度を容易に決めること
ができる。
【0216】また、本発明によれば、設定値決定手段
を、被写体距離情報,被写体移動速度情報,レンズの焦
点距離情報のうちの少なくとも被写体距離情報と被写体
移動速度情報の関係から、設定値を捜し出せるような表
より成るものとしている。
【0217】よって、意図した流し撮り効果を得る為に
必要な流し撮り速度の設定値を容易に知ることができ
る。
【0218】また、本発明によれば、設定値決定手段
を、被写体距離情報,被写体移動速度,レンズの焦点距
離情報のうちの少なくとも被写体距離情報と被写体移動
速度情報を入力する入力手段と、該入力手段からの情報
より、流し撮り設定手段の設定値を演算する演算手段よ
り構成している。
【0219】よって、流し撮り速度の設定値を自動的に
算出することができる。
【0220】また、本発明によれば、設定値決定手段に
より決定された設定値に以前の設定値を変更する為の設
定変更手段を設け、設定変更手段で設定値を変更する構
成にしている。
【0221】よって、流し撮り速度の設定値を任意に変
更することができる。
【0222】また、本発明によれば、設定変更手段を、
該カメラから着脱できる構成にしている。
【0223】よって、撮影時における該カメラの小型化
を図ることができる。
【0224】また、本発明によれば、流し撮りが指示さ
れている際には該流し撮りの効果を得る為に、露光中に
駆動手段を介して光軸偏心手段を作動させる駆動制御手
段を、該カメラに着脱可能な構成にしている。
【0225】よって、流し撮り時以外の撮影時における
該カメラの軽量化を図ることができる。
【0226】また、本発明によれば、露光中に駆動手段
を介して光軸偏心手段を作動させる駆動制御手段を、露
光中以外にも動作させる操作部材を設け、流し撮りを行
う前に駆動制御手段を動作させてみて、流し撮りの効果
の確認を行えるようにしている。
【0227】よって、事前に意図した流し撮りが行える
かどうの感触を確かめることができる。
【0228】また、本発明によれば、流し撮りが適正に
行えたか否かの判断を行う判断手段を設け、該判断手段
によって流し撮りの適否を判断するようにしている。
【0229】よって、流し撮りの失敗を未然に防ぐこと
ができる。
【0230】また、本発明によれば、流し撮りが適正に
行えたか否かの判断を行う判断手段による判断結果を表
示する表示手段を設け、該表示手段により流し撮りの適
否を表示するようにしている。
【0231】よって、流し撮りの適否を視認させ、撮影
失敗を未然に防ぐことができる。
【0232】また、本発明によれば、撮影光軸偏心駆動
中の測距手段の出力に基づいて流し撮りの適否を行う判
断手段を設け、カメラに具備される既存の測距手段の出
力より流し撮りの適否を行うことが可能であることに着
目し、該測距手段の出力を用いて流し撮りの適否を行う
ようにしている。
【0233】よって、回路構成を複雑にすることなく、
流し撮りの適否を行うことが可能となる。
【0234】また、本発明によれば、撮影光軸偏心駆動
中の測距手段の出力と撮影時のシャッタスピードとに基
づいて流し撮りの適否を行う判断手段を設け、カメラに
具備される既存の測距手段の出力より流し撮りの適否を
行うことが可能であり、又撮影時のシャッタスピードに
より流し撮り精度は変化することに着目し、これらの情
報を用いて流し撮りの適否を行うようにしている。
【0235】よって、回路構成を複雑にすることなく、
かつ、撮影時のシャッタスピードに影響されることな
く、精度の高い流し撮りの適否を行うことができる。
【0236】また、本発明によれば、撮影光軸偏心駆動
中の測距手段の出力と撮影光軸の偏心速度とに基づいて
流し撮りの適否を行う判断手段を設け、カメラに具備さ
れる既存の測距手段の出力より流し撮りの適否を行うこ
とが可能であり、又撮影光軸の偏心速度により流し撮り
精度は変化する(撮影光軸の偏心速度が速い場合は精度
が劣化する)ことに着目し、これらの情報を用いて流し
撮りの適否を行うようにしている。
【0237】よって、回路構成を複雑にすることなく、
かつ、流し撮り速度に影響されることなく、精度の高い
流し撮りの適否を行うことができる。
【0238】また、本発明によれば、流し撮りが指示さ
れている際には該流し撮りの効果を得る為に、露光中に
駆動手段を介して光軸偏心手段を作動させる駆動制御手
段と、該カメラに加わる振れを検出し、この振れ検出出
力に基づいて駆動手段を介して光軸偏心手段を作動させ
て防振を図る防振手段とを有するものにおいて、前記駆
動制御手段の駆動時には、防振手段の動作を禁止する動
作制御手段を設け、駆動手段と光軸偏心手段を、流し撮
り時と防振時に兼用するようにしている。
【0239】よって、回路構成を複雑にすることなく、
流し撮りと防振の両方を適切に行うことができる。
【0240】また、本発明によれば、流し撮りが指示さ
れている際には該流し撮りの効果を得る為に、露光中に
駆動手段を介して光軸偏心手段を作動させる駆動制御手
段と、該カメラに加わる振れを検出し、この振れ検出出
力に基づいて駆動手段を介して光軸偏心手段を作動させ
て防振を図る防振手段とを有するものにおいて、前記駆
動制御手段の駆動時には、防振手段の防振特性を変更す
る防振特性変更手段を設け、流し撮り時には通常の撮影
時とは異なった防振特性に変更しないと流し撮り精度が
劣化する為、流し撮り時には防振特性を変更するように
している。
【0241】また、本発明によれば、流し撮り時には、
防振効果を低くする防振特性変更手段を設けている。
【0242】また、本発明によれば、流し撮り時には、
防振手段の防振周波数の低周波側の特性を変更する(低
周波応答を悪くする)防振特性変更手段を設けている。
【0243】よって、流し撮りと防振の両方を適切に行
うことができる。
【0244】また、本発明によれば、露光が終了するこ
とにより、直ちに駆動手段の駆動を停止する駆動停止手
段を設け、露光終了に同期して、撮影光軸の偏心駆動を
止めるようにしている。
【0245】よって、露光終了後も撮影光軸の偏心駆動
がなされて無駄な電力を消費してしまうといったことを
防止することができる。
【0246】また、本発明によれば、露光が終了するこ
とにより、駆動手段を介して撮影光軸を元の位置に戻す
光軸復帰手段を設け、露光が終了することにより、次の
撮影に備えて、撮影光軸を元の位置に戻すようにしてい
る。
【0247】よって、流し撮りの終了後の、次の撮影を
素早く行うことができる。
【0248】また、本発明によれば、設定変更手段によ
り変更された設定値を、新たな値が設定されるまで記憶
する記憶手段を設け、設定値が更新されない限り、その
値を記憶しておき、次回の撮影に供するようにしてい
る。
【0249】よって、 流し撮りの連続撮影やインター
バル撮影を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における流し撮り機能付
カメラの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の遅延手段の働きについて説明する為の図
である。
【図3】図1の補正光学手段の動作タイミングについて
説明する為の図である。
【図4】図1の駆動指令手段の駆動目標値について説明
する為の図である。
【図5】図6の設定値決定手段の操作時に使用されるカ
ードを示す図である。
【図6】図1の設定値決定手段の一例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例における流し撮り機能付
カメラの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施例における設定値決定手段
の一例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施例における流し撮り機能付
カメラの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第4の実施例における流し撮り機能
付カメラの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第5の実施例における流し撮り機能
付カメラの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第5の実施例において防振制御につ
いて説明する為の図である。
【図13】従来の自動流し撮り機能を持つカメラの要部
を示す機構図である。
【図14】図13の補正光学手段の具体的な構成例を示
す分解斜視図である。
【図15】図14の補正光学手段の駆動手段を示すブロ
ック図である。
【図16】図15の駆動手段の具体的な構成例を示す回
路図である。
【図17】図13のカメラが有する問題点について説明
する為の図である。
【図18】自動流し撮り機能と防振機能を具備した従来
のカメラついて説明する為の機構図である。
【符号の説明】
11 補正光学手段 12 駆動手段 13 駆動指令手段 19 遅延手段 31 プリ流し撮り手段 33 判断手段 51 振動検出手段 52 防振目標値出力手段 54 目標値ホールド手段 117 焦点距離検出手段 118 流し撮り方向表示手段 119 目標値設定手段 120 設定値決定手段

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光軸を偏心させる光軸偏心手段と、
    該光軸偏心手段を駆動する駆動手段と、流し撮りを指示
    する為の流し撮り指示手段と、該流し撮り指示手段によ
    り流し撮りが指示されている際には流し撮りの効果を得
    る為に、露光の為のスイッチ操作がなされてから一定時
    間後に、前記駆動手段を介して前記光軸偏心手段を作動
    させる駆動制御手段とを備えた流し撮り機能付カメラ。
  2. 【請求項2】 前記光軸偏心手段を具備したレンズと、
    該レンズが着脱される、前記流し撮り指示手段及び前記
    駆動制御手段とを具備したカメラ本体より成る請求項1
    記載の流し撮り機能付カメラ。
  3. 【請求項3】 前記一定時間は、設定される撮影モード
    により変更されることを特徴とする請求項1又は2記載
    の流し撮り機能付カメラ。
  4. 【請求項4】 前記一定時間は、撮影時のシャッタスピ
    ードにより変更されることを特徴とする請求項1又は2
    記載の流し撮り機能付カメラ。
  5. 【請求項5】 前記一定時間は、光軸偏心手段を具備し
    たレンズが装着されるカメラ本体の種類により変更され
    ることを特徴とする請求項2記載の流し撮り機能付カメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 露光の為のスイッチ操作がなされること
    で直ちに露光を行うリアルタイムモードを有し、該リア
    ルタイムモード時には、他のモード時に比べて、前記一
    定時間を短くするようにしたことを特徴とする請求項3
    記載の流し撮り機能付カメラ。
  7. 【請求項7】 撮影光軸を偏心させる光軸偏心手段と、
    該光軸偏心手段を駆動する駆動手段と、流し撮りを指示
    する為の流し撮り指示手段と、該流し撮り指示手段によ
    り流し撮りが指示されている際には流し撮りの効果を得
    る為に、閃光装置の閃光開始の為の同調手段の出力に同
    期して、前記駆動手段を介して前記光軸偏心手段を作動
    させる駆動制御手段とを備えた流し撮り機能付カメラ。
  8. 【請求項8】 撮影光軸を偏心させる光軸偏心手段と、
    該光軸偏心手段を駆動する駆動手段と、流し撮りを指示
    する為の流し撮り指示手段と、該流し撮り指示手段によ
    り流し撮りが指示されている際には流し撮りの効果を得
    る為に、露光中に前記駆動手段を介して前記光軸偏心手
    段を作動させる駆動制御手段とを備えた流し撮り機能付
    カメラにおいて、前記流し撮り指示手段により指示され
    ている流し撮りをリセットする為のリセット手段を設け
    たことを特徴とする流し撮り機能付カメラ。
  9. 【請求項9】 前記リセット手段は、露光終了毎に機能
    する手段であることを特徴とする請求項8記載の流し撮
    り機能付カメラ。
  10. 【請求項10】 前記リセット手段は、カメラのメイン
    スイッチの操作毎に機能する手段であることを特徴とす
    る請求項8記載の流し撮り機能付カメラ。
  11. 【請求項11】 撮影光軸を偏心させる光軸偏心手段
    と、該光軸偏心手段を駆動する駆動手段と、流し撮りが
    指示されている際には該流し撮りの効果を得る為に、露
    光中に前記駆動手段を介して前記光軸偏心手段を作動さ
    せる駆動制御手段とを備えた流し撮り機能付カメラにお
    いて、前記駆動制御手段内に、前記光軸偏心手段の作動
    により撮影光軸が所定の量以上偏心したことを検知する
    と、前記駆動手段を制御して前記光軸偏心手段の撮影光
    軸偏心速度を減速させる偏心速度手段を設けたことを特
    徴とする流し撮り機能付カメラ。
  12. 【請求項12】 前記所定の量は、撮影光軸の偏心速度
    に応じて変化せられることを特徴とする請求項11記載
    の流し撮り機能付カメラ。
  13. 【請求項13】 前記所定の量は、レンズの焦点距離に
    応じて変化せられることを特徴とする請求項11記載の
    流し撮り機能付カメラ。
  14. 【請求項14】 撮影光軸を偏心させる光軸偏心手段
    と、該光軸偏心手段を駆動する駆動手段と、流し撮りが
    指示されている際には該流し撮りの効果を得る為に、露
    光中に前記駆動手段を介して前記光軸偏心手段を作動さ
    せる駆動制御手段とを備えた流し撮り機能付カメラにお
    いて、前記駆動制御手段内に、被写体距離情報,被写体
    移動速度,レンズの焦点距離情報のうちの少なくとも被
    写体距離情報と被写体移動速度から、前記光軸偏心手段
    の撮影光軸偏心速度である設定値を決定する設定値決定
    手段を設けたことを特徴とする流し撮り機能付カメラ。
  15. 【請求項15】 前記設定値決定手段は、被写体距離情
    報,被写体移動速度情報,レンズの焦点距離情報のうち
    の少なくとも被写体距離情報と被写体移動速度情報の関
    係から、設定値を捜し出せるような表より成るものであ
    ることを特徴とする請求項14記載の流し撮り機能付カ
    メラ。
  16. 【請求項16】 前記設定値決定手段は、被写体距離情
    報,被写体移動速度,レンズの焦点距離情報のうちの少
    なくとも被写体距離情報と被写体移動速度情報を入力す
    る入力手段と、該入力手段からの情報より設定値を算出
    する演算手段より構成される手段であることを特徴とす
    る請求項14記載の流し撮り機能付カメラ。
  17. 【請求項17】 前記設定値決定手段により決定された
    設定値に以前の設定値を変更する設定変更手段を設けた
    ことを特徴とする請求項15記載の流し撮り機能付カメ
    ラ。
  18. 【請求項18】 前記設定変更手段は、該カメラに着脱
    可能であることを特徴とする請求項17記載の流し撮り
    機能付カメラ。
  19. 【請求項19】 撮影光軸を偏心させる光軸偏心手段
    と、該光軸偏心手段を駆動する駆動手段と、流し撮りが
    指示されている際には該流し撮りの効果を得る為に、露
    光中に前記駆動手段を介して前記光軸偏心手段を作動さ
    せる駆動制御手段とを備えた流し撮り機能付カメラにお
    いて、前記駆動制御手段は、該カメラに着脱可能な構成
    となっていることを特徴とする流し撮り機能付カメラ。
  20. 【請求項20】 撮影光軸を偏心させる光軸偏心手段
    と、該光軸偏心手段を駆動する駆動手段と、流し撮りが
    指示されている際には該流し撮りの効果を得る為に、露
    光中に前記駆動手段を介して前記光軸偏心手段を作動さ
    せる駆動制御手段とを備えた流し撮り機能付カメラにお
    いて、前記駆動制御手段を、露光中以外にも動作させる
    操作部材を設けたことを特徴とする流し撮り機能付カメ
    ラ。
  21. 【請求項21】 撮影光軸を偏心させる光軸偏心手段
    と、該光軸偏心手段を駆動する駆動手段と、流し撮りが
    指示されている際には該流し撮りの効果を得る為に、露
    光中に前記駆動手段を介して前記光軸偏心手段を作動さ
    せる駆動制御手段とを備えた流し撮り機能付カメラにお
    いて、流し撮りが適正に行えたか否かの判断を行う判断
    手段を設けたことを特徴とする流し撮り機能付カメラ。
  22. 【請求項22】 前記判断手段による判断結果を表示す
    る表示手段を設けたことを特徴とする請求項21記載の
    流し撮り機能付カメラ。
  23. 【請求項23】 前記判断手段は、撮影光軸偏心駆動中
    の測距手段の出力に基づいて流し撮りの適否を行う手段
    であることを特徴とする請求項21記載の流し撮り機能
    付カメラ。
  24. 【請求項24】 前記判断手段は、撮影光軸偏心駆動中
    の測距手段の出力と撮影時のシャッタスピードとに基づ
    いて流し撮りの適否を行う手段であることを特徴とする
    請求項21記載の流し撮り機能付カメラ。
  25. 【請求項25】 前記判断手段は、撮影光軸偏心駆動中
    の測距手段の出力と撮影光軸の偏心速度とに基づいて流
    し撮りの適否を行う手段であることを特徴とする請求項
    21記載の流し撮り機能付カメラ。
  26. 【請求項26】 撮影光軸を偏心させる光軸偏心手段
    と、該光軸偏心手段を駆動する駆動手段と、流し撮りが
    指示されている際には該流し撮りの効果を得る為に、露
    光中に前記駆動手段を介して前記光軸偏心手段を作動さ
    せる駆動制御手段と、該カメラに加わる振れを検出し、
    この振れ検出出力に基づいて前記駆動手段を介して前記
    光軸偏心手段を作動させて防振を図る防振手段とを備え
    た流し撮り機能付カメラにおいて、前記駆動制御手段の
    駆動時には、前記防振手段の動作を禁止する動作制御手
    段を設けたことを特徴とする流し撮り機能付カメラ。
  27. 【請求項27】 撮影光軸を偏心させる光軸偏心手段
    と、該光軸偏心手段を駆動する駆動手段と、流し撮りが
    指示されている際には該流し撮りの効果を得る為に、露
    光中に前記駆動手段を介して前記光軸偏心手段を作動さ
    せる駆動制御手段と、該カメラに加わる振れを検出し、
    この振れ検出出力に基づいて前記駆動手段を介して前記
    光軸偏心手段を作動させて防振を図る防振手段とを備え
    た流し撮り機能付カメラにおいて、前記駆動制御手段の
    駆動時には、前記防振手段の防振特性を変更する防振特
    性変更手段を設けたことを特徴とする流し撮り機能付カ
    メラ。
  28. 【請求項28】 前記防振特性変更手段は、流し撮り時
    には、防振効果を低くする手段であることを特徴とする
    請求項27記載の流し撮り機能付カメラ。
  29. 【請求項29】 前記防振特性変更手段は、流し撮り時
    には、防振手段の防振周波数の低周波側の特性を変更す
    る手段であることを特徴とする請求項27記載の流し撮
    り機能付カメラ。
  30. 【請求項30】 撮影光軸を偏心させる光軸偏心手段
    と、該光軸偏心手段を駆動する駆動手段と、流し撮りが
    指示されている際には該流し撮りの効果を得る為に、露
    光中に前記駆動手段を介して前記光軸偏心手段を作動さ
    せる駆動制御手段とを備えた流し撮り機能付カメラにお
    いて、露光が終了することにより、直ちに前記駆動手段
    の駆動を停止する駆動停止手段を設けたことを特徴とす
    る流し撮り機能付カメラ。
  31. 【請求項31】 撮影光軸を偏心させる光軸偏心手段
    と、該光軸偏心手段を駆動する駆動手段と、流し撮りが
    指示されている際には該流し撮りの効果を得る為に、露
    光中に前記駆動手段を介して前記光軸偏心手段を作動さ
    せる駆動制御手段とを備えた流し撮り機能付カメラにお
    いて、露光が終了することにより、前記駆動手段を介し
    て撮影光軸を元の位置に戻す光軸復帰手段を設けたこと
    を特徴とする流し撮り機能付カメラ。
  32. 【請求項32】 前記設定変更手段により変更された設
    定値を、新たな値が設定されるまで記憶する記憶手段を
    設けたことを特徴とする請求項18記載の流し撮り機能
    付カメラ。
JP24496094A 1994-09-14 1994-09-14 流し撮り機能付カメラ Pending JPH0887055A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008020700A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Pentax Corp 像ブレ補正装置
US8031229B2 (en) 2006-10-24 2011-10-04 Sanyo Electric Co., Ltd. Imaging apparatus and imaging control method
US8169485B2 (en) 2006-07-13 2012-05-01 Pentax Ricoh Imaging Company, Ltd. Anti-shake apparatus
JP2016156852A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 キヤノン株式会社 像ブレ補正装置、光学機器、撮像装置および制御方法
JP2017183804A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 国立大学法人広島大学 間歇的トラッキング撮影装置

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