JPH08152661A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH08152661A
JPH08152661A JP31938094A JP31938094A JPH08152661A JP H08152661 A JPH08152661 A JP H08152661A JP 31938094 A JP31938094 A JP 31938094A JP 31938094 A JP31938094 A JP 31938094A JP H08152661 A JPH08152661 A JP H08152661A
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vibration
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shake
correcting
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JP31938094A
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Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対物レンズ機構の小型化や補正手段の駆動時
の省電化を達成する。 【構成】 該装置が搭載される機器、或いは、対物レン
ズを保持したレンズ鏡筒710に対して相対的に回転す
る補正手段71を設け、補正手段を回転可能な構成にし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばカメラ等の光学
機器に搭載され、該機器に生じる低い周波数の振動を検
出して、像振れ補正を行う防振装置の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は
非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、撮影者がファインダ内の
注視した場所(被写体)にピントを合せる視線入力焦点
調整手段も開発され、更にカメラに加わる手振れを防ぐ
システムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘発す
る要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れのない写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させてやらなければなら
ない。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じな
い写真を撮影できることを達成するためには、第1にカ
メラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変
化を補正することが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、角加速度、角速度、角変位等を検出する振動
センサと該センサの出力信号を電気的或は機械的に積分
して角変位を出力するカメラ振れ検出手段をカメラに搭
載することによって行うことができる。そして、この検
出情報に基づき撮影光軸を偏心させる補正光学機構を駆
動させて像振れ抑制が行われる。
【0007】ここで、振動検出手段を用いた防振システ
ムについて、図20を用いてその概要を説明する。
【0008】図20の例は、図示矢印81方向のカメラ
縦振れ81p及びカメラ横振れ81yに由来する像振れ
を抑制するシステムの図である。
【0009】同図中、82はレンズ鏡筒、83p,83
yは各々カメラ縦振れ角変位、カメラ横振れ振動を検出
する振動検出手段で、それぞれの振動検出方向を84
p,84yで示してある。85は補正手段(86p,8
6yは各々補正手段85に推力を与えるコイル、87
p,87yは補正手段85の位置を検出する位置検出素
子)であり、該補正手段85は後述する位置制御ループ
を設けており、角変位検出手段83p,83yの出力を
目標値として駆動され、像面88での安定を確保する。
【0010】次に、図21はかかる目的に好適に用いら
れる補正手段の構造を示す分解斜視図である。
【0011】レンズ71がカシメられた支持枠72に軸
受73yが圧入されている。そして、軸受73yには支
持軸74yが軸方向に摺動可能に支持されている。そし
て、支持軸74yの凹部74yaは支持アーム75の爪
75aに嵌込められる。又、支持アーム75にも軸受7
3pが圧入され、支持軸74pが軸方向に摺動可能に支
持されている。
【0012】なお、図21に支持アーム75の裏面図も
併記すると共に、爪75aを明示する為の一部正面図も
併記している。
【0013】支持枠72の投光器取付穴72pa,72
yaにはIRED等の投光素子76p,76yを接着
し、接続基板を兼ねた蓋77p,77y(支持枠72に
接着される)にその端子が半田付けされる。また、支持
枠72にはスリット72pb,72ybが設けられてお
り、投光素子76p,76yの投光はスリット72p
b,72ybを通し、後述するPSD78p,78yに
入射する。又、支持枠72にはコイル79p,79yも
接着され、端子は蓋77p,77yに半田付けされる。
【0014】鏡筒710には支持球711が嵌入(3か
所)され、また支持軸74pの凹部74paが嵌込めら
れる爪部710aを有している。
【0015】ヨーク712p1 ,712p2 ,712p
3 、マグネット713pは重ねて接着され、同様にヨー
ク712y1 ,712y2 ,712y3 、マグネット7
13yも重ねて接着される。尚、マグネットの極性は矢
印713pa,713yaの配置となる。
【0016】ヨーク712p2 ,712y2 は鏡筒71
0の凹部710pb,710ybにネジ止めされる。
【0017】センサ座714p,714y(714yは
不図示)にPSD等の位置検出素子78p,78yを接
着し、センサマスク715p,715yを被せてフレキ
シブル基板716に位置検出素子78p,78yの端子
が半田付けされる。センサ座714p,714yの凸部
714pa,714ya(714yaは不図示)を鏡筒
710の取付穴710pc,710ycに嵌入し、フレ
キシブル基板ステイ717にてフレキシブル基板716
は鏡筒710にネジ止めされる。フレキシブル基板71
6の耳部716pa,716yaは各々鏡筒710の穴
710pd,710ydを通り、ヨーク712p1 ,7
12y1 上にネジ止めされ、蓋77p,77y上のコイ
ル端子、投光素子端子は各々フレキシブル基板716の
耳部716pa,716yaのランド部716pb,7
16ybとポリウレタン銅線(3本縒り線)に接続され
る。
【0018】メカロックシャーシ718にはプランジャ
719がネジ止めされ、バネ720をチャージしたメカ
ロックアーム721にプランジャ719が嵌込まれ、軸
ビス722によりメカロックシャーシ718に回転可能
にネジ止めされる。
【0019】メカロックシャーシ718は鏡筒710に
ネジ止めされ、プランジシャ719の端子はフレキシブ
ル基板716のランド部716bに半田付けされる。
【0020】先端球状の調整ネジ723(3か所)はヨ
ーク712p1 、メカロックシャーシ718にネジ込み
貫通され、調整ネジ723と支持球711で支持枠72
の摺動面(斜線部72c)を挟んでいる。調整ネジ72
3は摺動面に僅かなクリアランスで対向する様にネジ込
み調整されている。
【0021】カバー724は鏡筒710に接着され、上
記した補正手段をカバーしている。
【0022】図22は上記図21の補正手段の駆動制御
系について説明するための図である。
【0023】位置検出素子78p,78yの出力を増幅
回路727p,727yで増幅してコイル79p,79
yに入力すると、支持枠72が駆動されて位置検出素子
78p,78yの出力が変化する。ここでコイル79
p,79yの駆動方向(極性)を位置検出素子78p,
78yの出力が小さくなる方向に設定すると(負帰
還)、コイル79p,79yの駆動力により位置検出素
子78p,78yの出力がほぼ零になる位置で支持枠7
2は安定する。尚、加算回路731p,731yは位置
検出素子78p,78yからの出力と外部からの指令信
号730p,730yを加算する回路であり、補償回路
728p,728yは制御系をより安定させる回路であ
り、駆動回路729p,729yはコイル79p,79
yへの印加電流を補う回路である。
【0024】そして、図22の系に外部から指令信号7
30p,730yを加算回路731p,731yを介し
て与えると、支持枠72は指令信号730p,730y
に極めて忠実に駆動される。
【0025】図22の制御系のように位置検出出力を負
帰還してコイルを制御する手法を位置制御手法と云い、
指令信号730p,730yとして手振れの量を与える
と支持枠72は手振れ量に比例して駆動される。
【0026】図23は上記図22に示した補正手段の駆
動制御系の詳細を示した回路図であり、ここではピッチ
方向725pについてのみ説明する(ヨー方向726y
も同様であるため)。
【0027】電流−電圧変換アンプ732pa,732
pbは投光素子76pにより位置検出素子78p(抵抗
R1,R2より成る)に生じる光電流78i1 ,78i
2 を電圧に変換し、差動アンプ733pは各電流−電圧
変換アンプ732pa,732pbの差(支持枠72の
ピッチ方向725pの位置に比例した出力)を求めるも
のである。以上、電流−電圧変換アンプ732pa,7
32pb、差動アンプ733pc及び抵抗R3〜R10
にて図32の増幅器727pを構成している。
【0028】指令アンプ734paは外部より入力され
る指令信号730pを差動アンプ733pの差信号に加
算するもので、抵抗R11〜R14とで図22の加算回
路731pを構成している。
【0029】抵抗738p,739p及びコンデンサ7
40pは公知の位相進み回路であり、これが図22の補
償回路728pに相当する。
【0030】前記加算回路731pの出力は補償回路7
28pを介して駆動アンプ735pへ入力し、ここでピ
ッチコイル79pの駆動信号が生成され、補正手段が変
位する。該駆動アンプ735p、抵抗737p及びトラ
ンジスタ736pa,736pbにて図22の駆動回路
729pを構成している。
【0031】加算アンプ741pは電流−電圧変換アン
プ732pa,732pbの出力の和(位置検出素子7
8pの受光量総和)を求め、この信号を受ける駆動アン
プ742pはこれにしたがって投光素子76pを駆動す
る。以上、加算アンプ741p,駆動アンプ742p、
抵抗R18〜R24及びコンデンサC1により投光素子
76pの駆動回路を構成している(図22では不図
示)。
【0032】上記の投光素子76pは温度等に極めて不
安定にその投光量が変化し、それに伴い差動アンプ73
3pの位置感度が変化するが、上記の様に受光量総和一
定となる様に前述の駆動回路によって投光素子76pを
制御すれば、位置感度変化は少なくなる。
【0033】ここで、図21及び図22に示す支持枠7
2を係止する係止手段について説明する。
【0034】図21で説明した、メカロックシャーシ7
18,プランジャ719,バネ720,メカロックアー
ム721,軸ビス722で係止手段を構成しており、該
係止手段を、図21の矢印718a方向より見た図を、
図24(a)に示し、又、プランジャ719の断面図を
図24(b)に示す。
【0035】図24(b)において、プランジャ719
は、スライダ719aとステータ719b及び該ステー
タ719bに設けられたコイル719c,永久磁石71
9dより構成されている。そして、図24(a)に示す
様に、スライダ719aは軸722により回転可能に軸
支されたメカロックアーム721の孔721bに掛けら
れており、メカロックアーム721はバネ720により
矢印720a方向に回転付勢されている。その為、スラ
イダ719aはステータ719bより引き抜かれる力F
out を常に受けている。しかし、スライダ719aは永
久磁石719dと当接している為、その吸引力は大き
く、バネ720の力で動かされる事はない(Fmg>Fou
t :Fmgは永久磁石の吸引力)。尚、この状態の時には
メカロックアーム721の先端の突起721aは支持枠
72の孔72dに嵌入しており、支持枠72は係止され
る。
【0036】次に、コイル719cに所望の方向に電流
を流すと、永久磁石719dとスライダ719a,ステ
ータ719bで構成される磁気回路の磁束の流れが変化
して、スライダ719aと永久磁石719dの吸引力が
弱まる。すると、バネ720の力でメカロックアーム7
21は矢印720a方向に回転し、突起721aは支持
枠72の孔72dより離れて係止が解除される(Fout
>Fmg−Fi Fi は電流反発力)。この時、スライダ
719aも同時にステータ719bより引き抜かれ、ス
ライダ719aと永久磁石719d間にギャップδを生
ずる。
【0037】公知の通り、吸引力は永久磁石719dと
対向物の距離の平方に反比例する為、ギャップδが生じ
た事で吸引力は極めて小さくなる。その為、コイル71
9cの通電を断ってもバネ720の付勢力で支持枠72
の係止解除状態を保持できる。
【0038】次に、コイル719cに逆方向に電流を流
すと、この電流によるスライダ719aの吸収力と永久
磁石719dの吸引力の合力がバネ720の力より大き
くなり、スライダ719aはステータ719b内に引き
込まれる(Fmg+Fi>Fout )一旦、スライダ719
aがステータ719b内に引き込まれ始めると、ギャッ
プδが小さくなる事により永久磁石719dの吸収力が
加速度的に大きくなり、スライダ719aは永久磁石7
19dに当接すると共に、突起721aは支持枠72の
孔72dに入り、再び支持枠72を係止するようにな
る。
【0039】以上の様に係止,係止解除時のみプランジ
ャ719に電流を流す事で、各々の状態を保持する双安
定構成になっており、小型で且つ省電力の係止手段を実
現している。
【0040】図25は防振システムの概要を示すブロッ
ク図である。
【0041】図25において、91は図20の振動検出
手段83p,83yであり、振動ジャイロ等の角速度を
検出する振れ検出センサと該振れ検出センサ出力のDC
成分をカットした後に積分して角変位を得るセンサ出力
演算手段より構成される。
【0042】振動検出手段91からの角変位信号は、目
標値設定手段92に入力される。この目標値設定手段9
2は、可変差動増幅器92aとサンプルホールド回路9
2bより構成されており、サンプルホールド回路92b
は常にサンプル中の為に可変差動増幅器92aに入力さ
れる両信号は常に等しく、その出力はゼロである。しか
し、後述する遅延手段93からの出力で前記サンプルホ
ールド回路92bがホールド状態になると、可変差動増
幅器92aは、その時点をゼロとして連続的に出力を始
める。
【0043】可変差動増幅器92aの増幅率は、防振敏
感度設定手段94の出力により可変になっている。何故
ならば、目標値設定手段92の目標値信号は補正手段を
追従させる目標値(指令信号)であるが、補正手段の駆
動量に対する像面の補正量(防振敏感度)は、ズーム,
フォーカス等の焦点変化に基づく光学特性により変化す
る為、その防振敏感度変化を補う為である。故に防振敏
感度設定手段94は、ズーム情報出力手段95からのズ
ーム焦点距離情報と露光準備手段96の測距情報に基づ
くフォーカス焦点距離情報が入力され、その情報を基に
防振敏感度を演算あるいはその情報を基にあらかじめ設
定した防振敏感度情報を引き出して、目標値設定手段9
2の可変差動増幅器92aの増幅率を変更させる。
【0044】補正駆動手段97は、図23に示した駆動
制御回路であり、目標値設定手段92からの目標値が指
令信号730p,730yとして入力される。
【0045】補正起動手段98は、図22の駆動回路7
29p,729yとコイル79p,79yの接続を制御
するスイッチであり、通常時はスイッチ98aを端子9
8cに接続させておく事でコイル79p,79yの各々
の両端を短絡しておき、論理積手段99の信号が入力さ
れるとスイッチ98aを端子98bに接続し、補正手段
910を制御状態(未だ振れ補正は行わないが、コイル
79p,79yに電力を供給し、位置検出素子78p,
78yの信号がほぼゼロになる位置に補正手段910を
安定させておく)にする。又、この時同時に論理積手段
99の出力信号は係止手段914にも入力し、これによ
り係止手段は補正手段910を係止解除する。
【0046】尚、補正手段910はその位置検出素子7
8p,78yの位置信号を補正駆動手段97に入力し、
前述した様に位置制御を行っている。
【0047】論理積手段99は、レリーズ手段911の
レリーズ半押しSW1信号と防振切換手段912の出力
信号の両信号が入力された時に、その構成要素であるア
ンドゲート99aが信号を出力する。
【0048】つまり、防振切換手段912の防振スイッ
チを撮影者が操作し、且つレリーズ手段911でレリー
ズ半押しを行った時に補正手段910は係止解除され制
御状態になる。
【0049】レリーズ手段911のSW1信号は露光準
備手段96に入力され、測光,測距,レンズ合焦駆動を
行うと共に、前述した様に防振敏感度設定手段94にフ
ォーカス焦点距離情報を出力する。
【0050】遅延手段93は論理積手段99の出力信号
を受けて、例えば1秒後に出力して前述した様に目標値
設定手段92より目標値信号を出力させる。
【0051】図示していないが、レリーズ手段911の
SW1信号に同期して振動検出手段91も起動を始め
る。そして、前述した様に積分器等、大時定回路を含む
センサ出力演算は起動から出力が安定する迄に、ある程
度の時間を要する。
【0052】遅延手段93は、振動検出手段91の出力
が安定する迄待機した後に、補正手段910へ目標値信
号を出力する役割を演じ、振動検出手段91の出力が安
定してから防振を始める構成にしている。
【0053】露光手段913はレリーズ手段911のレ
リーズ押切りSW2信号入力によりミラーアップを行
い、露光準備手段96の測光値を元に求められたシャッ
タスピードでシャッタを開閉して露光を行い、ミラーダ
ウンして撮影を終了する。
【0054】撮影終了後、撮影者がレリーズ手段911
から手を離し、SW1信号をオフにすると、論理積手段
99は出力を止め、目標値設定手段92のサンプルホー
ルド回路92bはサンプリング状態になり、可変差動増
幅器92aの出力はゼロになる。従って、補正手段91
0は、補正駆動を止めた制御状態に戻る。
【0055】論理積手段99の出力がオフになった事に
より、係止手段914は補正手段910を係止し、その
後に補正起動手段98のスイッチ98aは端子98cに
接続され、補正手段910は制御されなくなる。
【0056】振動検出手段91は、不図示のタイマによ
り、レリーズ手段911の操作が停止された後も一定時
間(例えば5秒)は動作を継続し、その後に停止する。
これは、撮影者がレリーズ操作を停止した後に引き続き
レリーズ操作を行う事は繁雑にあるわけで、その様な時
に毎回振動検出手段91を起動するのを防ぎ、その出力
安定迄の待機時間を短くする為であり、振動検出手段9
1が既に起動している時には該振動検出手段91は起動
既信号を遅延手段93に送り、その遅延時間を短くして
いる。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した防振シス
テムにおいて、補正手段が光軸と直交する異なる2方向
に振れ補正駆動を行うことから、この補正手段をレンズ
鏡筒に組み込む際に設計上の制約が生じて来る。
【0058】一般に、レンズ鏡筒を設計する際、そのレ
ンズ鏡筒の複数の群の中から幾つかの群はズーム,フォ
ーカスに応じて光軸方向に進退(繰り出し,繰り込み)
する構成となる。そして、この繰り出し,繰り込みの方
法としては、その繰り出し,繰り込みレンズ群が光軸回
りに回転しながら駆動される方法と、光軸回りには回転
しないで駆動される方法があり、前者ではヘリコイドカ
ム等を用いて比較的コンパクトに機構を設計できるメリ
ットを有している。
【0059】しかしながら、上述の様に補正手段は光軸
と直交する方向に振れ補正駆動を行う為に、この補正手
段を含む群がズーム,フォーカス時に光軸方向に繰り出
し,繰り込みされる際に光軸回りに回転すると、その振
れ補正方向が繰り出し,繰り込みに応じて変化する事に
なり、ズーム,フォーカスに応じて防振精度が変化(劣
化)することになってしまう。その為、繰り出し,繰り
込み時に光軸回りに回転しない機構にする必要が有り、
これがコンパクト化を妨げている。
【0060】次に、補正手段は振れを検出する振動検出
手段の出力を基に振れ補正を行う訳であるが、振動検出
手段の振れ検知方向と補正手段の振れ補正方向にずれが
有ると、正確な防振が行えなくなる為に両者の位相を厳
密に合わせる機構が必要となり、これもコンパクト化を
妨げる要因となっていた。
【0061】別の問題として、図21で説明した様に、
補正手段は電磁的に略光軸中心に安定された状態で振れ
補正駆動を行うが、この為に補正レンズの重力に逆らっ
て光軸中心に安定させる為に常にコイルに電流を流して
おく必要があり、消費電力が大きくなる事が挙げられ
る。この問題を解決する為に補正レンズをバネ等で重力
に逆らって、吊り上げておく事やカウンタバランス手段
を設ける事等で消費電力を小さくする試みも為されてい
る。
【0062】しかしながら、カメラに対する重力の方向
は一定ではなく、撮影者の撮影姿勢、つまり横位置,縦
位置,上向き,下向き撮影それぞれによって様々であ
る。従って、例えば撮影頻度の高い横位置の姿勢での重
力の影響を打ち消す方向にバネ吊りした場合には、縦位
置の姿勢ではこのバネによる省電力効果は生まれないば
かりでなく、むしろ悪化してしまう。何故ならば、バネ
を吊る方向と重力の方向が直角になる為に、バネを吊る
方向のバネ力に抗して補正レンズを光軸近傍に安定させ
ておく電力も必要になるからである。
【0063】(発明の目的)本発明の第1の目的は、対
物レンズ機構の小型化や補正手段の駆動時の省電化を達
成することのできる防振装置を提供することである。
【0064】本発明の第2の目的は、フォーカスレンズ
やズームレンズ機構の小型化を達成することのできる防
振装置を提供することである。
【0065】本発明の第3の目的は、補正手段の回転を
機械的に行い、その為の省電化を図ることのできる防振
装置を提供することである。
【0066】本発明の第4の目的は、補正手段を回転さ
せる為の手段を不要し、省電化及び小型化を達成するこ
とのできる防振装置を提供することである。
【0067】本発明の第5の目的は、対物レンズ機構の
小型化を達成することのできる防振装置を提供すること
である。
【0068】本発明の第6の目的は、上記第1の目的を
達成しつつ、防振精度を維持することのできる防振装置
を提供することである。
【0069】本発明の第7の目的は、振れを補正すべき
最適な方向に補正手段を駆動させ、防振精度を向上させ
ることのできる防振装置を提供することである。
【0070】本発明の第8の目的は、上記第1の目的を
達成しつつ、補正手段が回転しても、防振精度を維持す
ることのできる防振装置を提供することである。
【0071】本発明の第9の目的は、振動検出手段と補
正手段の厳密な位置合わせを不要とし、該装置の小型化
を達成することのできる防振装置を提供することであ
る。
【0072】本発明の第10の目的は、上記第1の目的
を達成すると共に、回転による補正手段の制御変更を不
要にすることのできる防振装置を提供することである。
【0073】本発明の第11の目的は、上記第8又は第
9の目的を達成すると共に、振動検出手段を小型化する
ことのできる防振装置を提供することである。
【0074】本発明の第12の目的は、上記第1の目的
を達成すると共に、防振精度を維持する為の補正手段の
制御変更応答遅れを使用者に感じさせず、防振感触を向
上させることのできる防振装置を提供することである。
【0075】本発明の第13の目的は、上記第12の目
的を達成すると共に、制動手段を簡単な構成にすること
のできる防振装置を提供することである。
【0076】本発明の第14の目的は、上記第1の目的
を達成すると共に、補正手段の回転位置精度を高め、防
振精度を向上させることのできる防振装置を提供するこ
とである。
【0077】本発明の第15の目的は、上記第1,4,
8,13又は第14の目的を達成すると共に、防振精度
が劣化してしまうのを防ぐことのできる防振装置を提供
することである。
【0078】本発明の第16の目的は、上記第1,4,
8,13,14又は第15の目的を達成すると共に、撮
影像が劣化してしまうのを未然に防ぐことのできる防振
装置を提供することである。
【0079】本発明の第17の目的は、上記第1,4,
8,13又は第14の目的を達成すると共に、防振精度
が劣化してしまうのを防ぐことのできる防振装置を提供
することである。18の目的は、上記第1,4,8,1
3又は第14の目的を達成すると共に、防振精度が劣化
してしまうことや撮影失敗を防ぐことのできる防振装置
を提供することである。
【0080】本発明の第19の目的は、上記第14の目
的を達成すると共に、防振精度の劣化を防ぐことのでき
る防振装置を提供することである。
【0081】本発明の第20の目的は、上記第14の目
的を達成すると共に、撮影像の劣化を未然に防ぐことの
できる防振装置を提供することである。
【0082】本発明の第21の目的は、上記第14の目
的を達成すると共に、機器の使用上の不都合を知らせる
ことのできる防振装置を提供することである。
【0083】本発明の第22の目的は、補正手段を駆動
中心に保持する為の電力を不要にすることのできる防振
装置を提供することである。
【0084】本発明の第23の目的は、上記第22の目
的を達成すると共に、補正駆動精度を向上させたり、駆
動負荷を軽減したり、補正駆動の制御性の向上を図るこ
とのできる防振装置を提供することである。
【0085】本発明の第24の目的は、上記第1の目的
を達成すると共に、補正手段を駆動中心に保持する為の
電力を省くと共に、所定の方向への駆動時の電力を省電
化することのできる防振装置を提供することである。
【0086】本発明の第25の目的は、上記第24の目
的を達成すると共に、補正手段とカウンタウエイト手段
の連結摩擦を無くし、防振精度の低下を防止することの
できる防振装置を提供することである。
【0087】本発明の第26の目的は、上記第25の目
的を達成すると共に、補正駆動精度を向上させたり、駆
動負荷を軽減したり、補正駆動の制御性の向上を図るこ
とのできる防振装置を提供することである。
【0088】本発明の第27の目的は、上記第24の目
的を達成すると共に、補正手段を駆動中心に保持する為
の電力を省くと共に、所定の方向への駆動時の電力を省
電化することのできる防振装置を提供することである。
【0089】本発明の第28の目的は、鏡筒機構上の設
計自由度を広げることのできる防振装置を提供すること
である。
【0090】本発明の第29の目的は、上記第28の目
的を達成すると共に、防振精度の劣化を防止することの
できる防振装置を提供することである。
【0091】本発明の第30の目的は、上記第29の目
的を達成すると共に、鏡筒機構を小型化することのでき
る防振装置を提供することである。
【0092】本発明の第31の目的は、補正手段の構成
要素である補正レンズを、ズーム,フォーカス光学系の
一部に兼用させることのできる防振装置を提供すること
である。
【0093】本発明の第32の目的は、上記第28の目
的を達成すると共に、防振精度を維持することのできる
防振装置を提供することである。
【0094】本発明の第33の目的は、補正手段の回転
により信号伝達手段が捩れてしまうことを無くし、信号
伝達手段の耐久性を向上させることのできる防振装置を
提供することである。
【0095】本発明の第34の目的は、上記第1の目的
を達成すると共に、防振精度の劣化を防ぐことのできる
防振装置を提供することである。
【0096】本発明の第35の目的は、上記第1の目的
を達成すると共に、防振精度の劣化を防ぐことのできる
防振装置を提供することである。
【0097】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、該装置が搭載され
る機器、或いは、対物レンズを保持したレンズ鏡筒に対
して相対的に回転する補正手段を設け、補正手段を回転
可能な構成にしている。
【0098】上記第2の目的を達成するために、請求項
2記載の本発明は、フォーカスレンズとズームレンズの
少なくとも何れかの回転駆動に伴って回転する補正手段
を設け、該補正手段が具備されても、フォーカスレンズ
やズームレンズの回転を許容する構造にしている。
【0099】上記第3の目的を達成するために、請求項
3記載の本発明は、機器使用時の重力方向に応じて変移
する部材に伴って回転する補正手段を設け、該補正手段
を、重力方向変化に伴って、つまり機器の使用する姿勢
に伴って機械的に回転させる構造にしている。
【0100】上記第4の目的を達成するために、請求項
4記載の本発明は、機器の使用者の手動操作に伴って回
転する補正手段を設け、使用者が必要に応じて補正手段
を回転させることのできる構造にしている。
【0101】上記第5の目的を達成するために、請求項
5記載の本発明は、回転駆動手段の駆動力が伝達される
ことによって回転する補正手段を設け、自動的に補正手
段を回転させるようにしている。
【0102】上記第6の目的を達成するために、請求項
6記載の本発明は、補正手段の回転量を検出する回転量
検出手段を設け、補正手段の回転量を検出して、検出結
果に応じた補正手段の駆動制御を行うようにしている。
【0103】上記第7の目的を達成するために、請求項
7記載の本発明は、第1の方向と第2の方向の振れ補正
量を、異なる2方向の振れ情報を互いに用いて算出する
演算手段を設け、異なる2方向の振れ補正情報を互いに
演算して第1の方向と第2の方向の振れ補正量を算出す
るようにしている。
【0104】上記第8の目的を達成するために、請求項
8記載の本発明は、補正手段の第1の方向と第2の方向
の振れ補正量を、補正手段の回転量を検出する回転量検
出手段の出力に応じて算出する演算手段を設け、補正手
の回転量に応じて第1の方向と第2の方向の振れ補正量
を算出するようにしている。
【0105】上記第9の目的を達成するために、請求項
9記載の本発明は、第1の方向と第2の方向の振れ補正
量を、該機器に加わる振動を検出する振動検出手段と補
正手段の相対角に応じて算出する演算手段を設け、振動
検出手段と補正手段の相対角に応じて、更に詳述すると
第1の方向と第2の方向に駆動される補正手段の位置と
振動検出手段の位置の相対角に応じて、第1の方向と第
2の方向の振れ補正量を算出するようにしている。
【0106】上記第10の目的を達成するために、請求
項10記載の本発明は、振動検出手段を、回転する補正
手段と一体的に設け、補正手段の回転量と同じ量だけ振
動検出手段を回転させるようにしている。
【0107】上記第11の目的を達成するために、請求
項11記載の本発明は、振動検出手段を、振動ジャイ
ロ,光ファイバジャイロ,リングレーザジャイロ,スピ
ンジャイロ等の角速度計、半導体式又はサーボ式の加速
度計や角加速度計、オートフォーカス用の受光素子、或
はCCD等の撮像素子のうちの何れかにしている。
【0108】上記第12の目的を達成するために、請求
項12記載の本発明は、補正手段の回転の角速度を制動
する制動手段を設け、補正手段の回転時における角速度
を制動するようにしている。
【0109】上記第13の目的を達成するために、請求
項13記載の本発明は、制動手段を、粘性液体,摩擦部
材,回転駆動手段の回転角速度を負帰還させる手段のう
ちの何れかにしている。
【0110】上記第14の目的を達成するために、請求
項14記載の本発明は、ステップ状に回転する補正手段
を設け、補正手段をステップ状に回転させるようにして
いる。
【0111】上記第15の目的を達成するために、請求
項15記載の本発明は、補正手段の回転中は防振動作を
禁止する防振禁止手段を設け、補正手段の回転中、即ち
この回転に起因した振動が発生している間は防振動作を
禁止するようにしている。
【0112】上記第16の目的を達成するために、請求
項16記載の本発明は、補正手段の回転中は露光動作を
禁止する露光禁止手段を設け、補正手段の回転中、即ち
この回転に起因した振動が発生している間は防振動作を
禁止するようにしている。
【0113】上記第17の目的を達成するために、請求
項17記載の本発明は、補正手段の回転中は防振不能表
示を行う警告手段を設け、補正手段の回転中、即ちこの
回転に起因した振動が発生している間は、適正な防振が
行えない旨の警告を行うようにしている。
【0114】上記第18の目的を達成するために、請求
項18記載の本発明は、補正手段の回転中は、防振不能
表示と撮影不能表示の少なくとも何れかを行う警告手段
を設け、補正手段の回転に起因した振動が発生している
間は、防振動作の禁止や撮影動作の禁止を促すようにし
ている。
【0115】上記第19の目的を達成するために、請求
項19記載の本発明は、補正手段が所定のステップ位置
に無い場合には、防振動作を禁止する防振禁止手段を設
け、補正手段の回転位置精度の悪い状態での防振動作を
禁止するようにしている。
【0116】上記第20の目的を達成するために、請求
項20記載の本発明は、補正手段が所定のステップ位置
に無い場合には、露光動作を禁止する露光禁止手段を設
け、補正手段の回転位置精度の悪い状態での露光動作を
禁止するようにしている。
【0117】上記第21の目的を達成するために、請求
項21記載の本発明は、補正手段が所定のステップ位置
に無い場合には、その旨の警告を行う警告手段を設け、
補正手段が所定のステップ位置に無く、適正な防振を行
えない事や撮影像が劣化してしまうことを促すようにし
ている。
【0118】上記第22の目的を達成するために、請求
項22記載の本発明は、補正手段が駆動される第1の方
向と第2の方向の内の少なくとも一方と同方向に付勢す
る弾性手段を設け、補正手段の駆動方向で重力に抗した
方向に弾性付勢するようにしている。
【0119】上記第23の目的を達成するために、請求
項23記載の本発明は、バネ、スポンジ、ゴムの内の何
れかにより成り、補正手段の自重に抗した弾性力を有す
る弾性手段を設け、弾性手段として、線形性の良い弾性
支持が可能なバネ、弾性力を小さ九することの可能なス
ポンジ、或は、ダンピングを効かせることの可能なゴム
を用いるようにしている。
【0120】上記第24の目的を達成するために、請求
項24記載の本発明は、補正手段の駆動方向と反対方向
に移動する様に、該補正手段に連結されるカウンタウエ
イト手段を設け、カウンタウエイト手段の重力によって
補正手段に加わる重力を相殺するようにしている。
【0121】上記第25の目的を達成するために、請求
項25記載の本発明は、補正手段とカウンタウエイト手
段とを、弾性手段によって連結するようにしている。
【0122】上記第26の目的を達成するために、請求
項26記載の本発明は、バネ、スポンジ、ゴムの内の何
れかにより成る弾性手段を設け、弾性手段として、線形
性の良い弾性支持が可能なバネ、弾性力を小さくするこ
との可能なスポンジ、或は、ダンピングを効かせること
の可能なゴムを用いるようにしている。
【0123】上記第27の目的を達成するために、請求
項27記載の本発明は、補正手段に加わる重力の影響を
軽減するカウンタウエイト手段を設け、カウンタウエイ
ト手段の重力によって補正手段に加わる重力を相殺する
ようにしている。
【0124】上記第28の目的を達成するために、請求
項28記載の本発明は、対物レンズの光軸の振れを補正
する補正手段と、該補正手段を支持すると共に、前記光
軸回りに該補正手段と相対的に回転する外筒とを備え、
補正手段を支持する外筒が光軸回りに回転するようにし
ている。
【0125】上記第29の目的を達成するために、請求
項29記載の本発明は、補正手段は結像面に対して固定
であり、外筒を光軸回りに回転する構造にしている。
【0126】上記第30の目的を達成するために、請求
項30記載の本発明は、外筒を、ズーム及びフォーカス
駆動によって回転する構造にしている。
【0127】上記第31の目的を達成するために、請求
項31記載の本発明は、補正手段を、外筒の回転に伴う
光軸方向の移動に応じて、光軸方向に進退する手段と
し、外筒の光軸方向に応じて補正手段を繰り込み,繰り
出しするようにしている。
【0128】上記第32の目的を達成するために、請求
項32記載の本発明は、補正手段を、該装置が搭載され
る機器、或は、レンズ鏡筒に回転止めし、像面との相対
的回転を阻止するようにしている。
【0129】上記第33の目的を達成するために、請求
項33記載の本発明は、補正手段の回動時に摺動接続さ
れ、該装置が搭載される機器へ補正手段の状態信号を伝
達する信号伝達手段を設け、信号伝達手段と補正手段を
摺動接続させるようにしている。
【0130】上記第34の目的を達成するために、請求
項34記載の本発明は、補正手段の補正方向に対応し
て、振動検出手段の振動検出方向を変更する検出方向変
更手段を設け、補正手段の振れ補正方向がその回転に応
じて変化した際は、その回転に対応して振動検出手段の
検出方向を変更するようにしている。
【0131】上記第35の目的を達成するために、請求
項35記載の本発明は、補正手段の補正方向に対応し
て、振動検出手段の振動検出方向の出力を較正する較正
手段を設け、補正手段の振れ補正方向がその回転に応じ
て変化した際は、その回転に対応して振動検出手段の検
出方向を較正するようにしている。
【0132】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0133】図1は本発明の第1の実施例に係る防振装
置の要部を示す機構図であり、上述した従来例と同一機
能の部分は同一符号を付し、その説明は省略する。
【0134】図1において、鏡筒710は、その端に設
けられた歯車710eをピニオンギア17を介してフォ
ーカス・ズーム信号発生手段19により回転するモータ
16により、矢印710f方向に駆動可能に構成されて
いる。(鏡筒710は光軸回りに回転駆動される)。
尚、鏡筒710の回転は、ギア13,パルス板14を介
してフォトインタラプタ15(回転量検出手段)により
その回転位置を常に監視されており、更に、フォトイン
タラプタ15の信号は回転角速度負帰還手段111に入
力されおり、回転角速度負帰還手段111はフォトイン
タラプタ15の出力パルスより回転角速度を求め、モー
タ16に負帰還している。つまり、モータ16は公知の
速度サーボ制御が行われている事になり、それにより回
転方向のダンピングを増し、回転方向の制御を行ってい
る(上記速度サーボ制御を行う系を本実施例では制動手
段と称する事にする)。
【0135】又、振動検出手段91p,91yの信号も
回転角速度負帰還手段111に入力され、振動検出手段
91p,91yの出力が大きい時は、回転角速度負帰還
手段111の負帰還ゲインを大きく(回転方向のダンピ
ングを強く)する様に作用して、回転に伴う振動によっ
て振動検出手段に検出誤差を発生させる事を防いでい
る。
【0136】鏡筒710にはオスヘリコイド710dが
設けられており、不図示の対向するメスヘリコイドとの
関連により、鏡筒710の回転に伴って該鏡筒710は
光軸方向に進退する。この為、補正レンズ71は光軸方
向に移動され、フォーカス,ズーム等の光学調整に利用
される。
【0137】補正レンズ71は鏡筒710に対し、光軸
回りには回転不能に支持されている為に、フォーカス,
ズームにより補正レンズ71は回転しながら光軸方向に
進退する事になるが、公知の様にレンズが回転しながら
フォーカス,ズームの調節を行う方式は、フォーカス,
ズームの為のレンズ駆動機構をコンパクトにできるメリ
ットがある。
【0138】しかしながら、鏡筒710の回転によって
補正手段の振れ補正方向725p,726yが回転して
しまう為に、防振精度が劣化する事になる。
【0139】目標値演算手段11には振動検出手段91
p,91yの信号とフォトインタラプタ15の信号が入
力されており、フォトインタラプタ15の回転角信号θ
に基づいて、補正手段の新しい振れ補正目標値を以下の
式により算出する。
【0140】D′=Pcosθ+Ysinθ Y′=Psinθ+Ycosθ 尚、P′,Y′は鏡筒710が回転した後の補正手段の
振れ補正方向の補正目標値、P,Yは鏡筒710が回転
する前の補正手段の振れ補正方向の補正目標値、θは鏡
筒710の回転角である。
【0141】即ち、鏡筒710が回転し振れ補正方向が
変化しても、その変化を打ち消す様に2つの振れ補正方
向の目標値を互いに演算して新しい目標値を求め、振れ
補正を行う為に、鏡筒710が回転しても防振精度が劣
化する事は無い。
【0142】スイッチ手段12は、目標値演算手段11
からの新しい振れ補正目標値を補正手段に接続するもの
であるが、これはフォトインタラプタ15からの信号に
よって状態変化するようになっている。即ち、フォトイ
ンタラプタ15にパルスが発生中(回転中)はスイッチ
は開成され、よって振れ補正は行わず、パルスの発生が
停止(回転停止)するとにスイッチは閉成され、振れ補
正が開始される。この様に回転中に振れ補正を行わない
のは、回転中に精度良い振れ補正を行おうとしても目標
値演算手段11の演算が間に合わず、正確な振れ補正が
できず、撮影者に不快感を与えてしまう為である。
【0143】又、この時(回転中)、フォトインタラプ
タ15の信号は露光禁止手段18,防振不能表示手段1
10(警告手段)にも入力されている為、防振不能であ
る事が警告され、又防振を行えない為に露光禁止がなさ
れる。
【0144】以上説明した様に、今迄防振精度劣化の為
に光軸回りに回転させることができなかった補正手段
を、目標値演算手段を設ける事で、防振精度の劣化を無
くしつつ、光軸回りに回転可能に構成できる為に、フォ
ーカス,ズーム機構がコンパクトにできる。
【0145】以上の第1の実施例によれば、以下の様な
効果を有している。
【0146】1)補正手段を光軸回りに回転可能にする
事で、フォーカス,ズーム機構をコンパクトにできる。
【0147】2)回転量検出手段(フォトインタラプタ
15)に基づいて目標値演算手段11が振れ補正目標値
を2方向互いに演算して新しい振れ補正目標値を求める
為、防振精度の劣化を防げる。
【0148】3)鏡筒710(補正手段)が回転中は振
れ補正を行わないようにしている為、撮影者に不快感を
与えない。
【0149】4)鏡筒710(補正手段)が回転中は防
振不能表示を行い、且つ露光禁止を行う為に、撮影を失
敗してしまう事はない。
【0150】5)補正手段の回転は制動されている(ダ
ンピングが効いている)為、回転中不快な振動が生じな
い。又、ダンピングは振動検出手段の出力で可変な為、
回転振動で振動検出出力に誤差が重畳する事は無い。
【0151】(第2の実施例)図2及び図3は本発明の
第2実施例に係る図で、図2は防振装置の要部を示す機
構図、図3は該装置が搭載されるカメラの断面図であ
り、図1と同じ部分は同一符号を付してある。
【0152】この第2の実施例では、簡単な機構とする
為、制動手段としてオスヘリコイド710d上に粘性油
113が塗布し、ダンピングを効かせるようにしてい
る。
【0153】目標値演算手段11にはフォトインタラプ
タ15の信号の代わりにフォーカス焦点距離情報112
が入力している。
【0154】上記の第1の実施例ではフォトインタラプ
タ15で回転量を検出していたが、この第2の実施例で
は、図3に示すカメラボディ内のフォーカスセンサ12
による被写体迄の距離情報からレンズの繰り出し量が解
り、それにより補正手段の回転角が解る為、その出力で
目標値を目標値演算手段11により演算する事ができ、
フォトインタラプタ15を必要としない分、コンパクト
にできる。
【0155】上記の第2の実施例によれば、以下の様な
効果がある。
【0156】1)制動手段として粘性流体を用いている
為、制動作用の簡略化ができる。
【0157】2)鏡筒710の回転量をフォーカス情報
から求める為、フォトインタラプタ15等の特別な回転
量検出手段を必要とせず、コンパクト化できる。
【0158】尚、以上の第1,第2の実施例において、
振動検出手段91p,91yの振れ検出センサとして、
振動ジャイロ,半導体式,サーボ式の加速度計,角加速
度計を用いる事でコンパクト化でき、又、光ファイバジ
ャイロ,リングレーザジャイロを用いる事で、スペース
の有効利用(空いているスペースに光導波路を設ける)
でき、スピンジャイロを用いる事で、低コスト化ができ
る。
【0159】(第3の実施例)図4は本発明の第3の実
施例に係る防振装置の要部を示す機構図であり、上記第
1及び第2の実施例と同じ部分は同一符号を付してあ
る。
【0160】この第3実施例において、振動検出手段の
代わりにCCD等の撮像素子23を設けると共に、制動
手段を摩擦付勢部材21に変更した点が第2の実施例と
異なる。
【0161】図4において、鏡筒710の側面に摩擦付
勢部材21が不図示の固定部よりバネ22で押しつけら
れて、回転制動手段となっている。図2では制動手段と
して粘性流体を用いたが、摩擦による制動にする事で、
温度変化での制動安定性が増す。
【0162】撮影素子23には撮影レンズ(補正レンズ
71を含む)を通した像が結像され、その像情報から公
知の技術で振れ情報を抽出する。そして、この振れ情報
により補正手段を駆動する為、実際に撮像素子23に結
像する振れ情報は振れ補正残り情報になる。つまり、撮
像素子23に結像される振れ補正残り情報が小さくなる
様に、補正手段を駆動する閉じた防振システムとなる。
【0163】この様な閉じた防振システムの場合におい
て、補正手段が回転する事で振れ補正方向が変化して振
れ補正残り量が増しても、その補正残り量を撮影素子2
3が検出し、その補正を行う様に補正手段を駆動する。
つまり、閉じた防振システムの場合には補正手段が回転
しても防振精度は劣化せず、目標値演算手段は必要なく
なる。
【0164】以上の第3の実施例によれば、振動検出手
段として撮像素子23を用いる様にしている為、防振シ
ステムが簡素化され、コンパクトにできる。
【0165】(第4の実施例)図5乃至図7は本発明の
第4の実施例に係る図で、図5は防振装置の要部を示す
機構図、図6は該装置が搭載されたカメラの断面図であ
り、上記第3の実施例と同じ部分は同一符号を付してあ
る。
【0166】図4に示した第3の実施例と異なるのは、
目標値演算手段11と駆動方向較正手段24が設けられ
ている点である。
【0167】第3の実施例では、振動検出手段として撮
像素子23を用い、閉じた防振システムにする事で、補
正手段が回転しても防振精度の劣化を防ぐ様にしてい
た。しかし厳密には、補正手段が回転し、防振の精度劣
化を検出し、更にそれを補正する為には遅れが生じる。
【0168】そこで、この第4の実施例では、その遅れ
を解消する為に駆動方向較正手段24を設け、防振直前
に補正手段を一定方向に駆動し、その駆動による撮像手
段に結像する像変化を撮像素子23で検出する事で、補
正手段の回転状態θを検出し、目標値演算手段11にθ
を入力して新目標値を演算し、防振精度の劣化を防止す
る例を想定している。
【0169】図5において、駆動方向較正手段24は、
始めに目標値演算手段11(この時未だ演算は行ってい
ない)を介して補正手段に信号24aを入力し、該補正
手段を第1の一定方向に駆動する。しかし、第1の一定
方向は補正手段の回転状態によって変化している。
【0170】次に、撮像素子23にはこの補正手段の駆
動に起因して動いた像情報が結像される為にその方向が
検出でき、その方向を信号24bとして駆動方向較正手
段24に入力する。駆動方向較正手段24は前記信号2
4bから補正手段の回転位置θを求め、信号24cを目
標値演算手段11に入力し、該目標値演算手段11が演
算を始める。そして、この演算による補正手段の駆動方
向の変化が撮像素子23に結像される動いた像情報の方
向を変化させ、この方向が予め定められた方向(第1の
一定方向)に一致すれば、較正は終了し防振に移る。
【0171】尚、この較正は実際には一瞬の間に行うの
で、撮影者に意識させる事は無い。又、モータ16が駆
動されると(補正手段が回転すると)、その信号も駆動
方向較正手段24に入力され、再び較正をやり直す。
【0172】図7は不図示のカメラの動作を制御するC
PUの上記較正時の動作を示すフローチャートであり、
カメラのメインスイッチのオンにより開始される。
【0173】ステップ1001では、防振オンされたか
否か判断し、防振オンの場合はステップ1002に進
み、防振オフの時は待機状態となる。次のステップ10
02では、駆動方向較正手段24から第1の一定方向駆
動信号(較正目標値)を、目標値演算手段11(演算は
行っていない)を介して補正手段に入力し、補正手段を
駆動させる。次いでステップ1003では、撮像素子2
3を用いて補正手段の駆動方向を観察する。そして、ス
テップ1004で、撮像素子23により求められた補正
手段の駆動方向より補正手段の回転位置θを得て目標値
演算手段11が演算を始め、補正手段の駆動される方向
が変化する。
【0174】次のステップ1005では、撮像素子23
により得られる補正手段の駆動方向の変化を常に観察し
ており、その方向が第1の一定方向に一致した時にステ
ップ1006に進む。続くステップ1006では、較正
目標値をオフし、較正を終了する。そして、次のステッ
プ1007で防振を開始し、続くステップ1008で防
振オフ,オンを判断する。この結果、防振オフであった
場合はステップ1009に進み、防振オフにしてステッ
プ1002に戻り、再び較正を始める。
【0175】また、上記ステップ1008で防振オンで
あった場合はステップ1010に進み、ズーム,フォー
カスの焦点距離変更状態を判断し(モータ16の回転を
検出することで)、変更されない場合は待機状態にな
り、変更された場合はステップ1011へ進み、ここで
一旦防振をオフし、ステップ1002に戻り、再び較正
を始める。
【0176】以上の第4の実施例によれば、駆動方向較
正手段24を設ける事で、すみやかに防振精度の劣化を
防止できる。
【0177】(第5の実施例)図8は本発明の第5実施
例に係る防振装置の要部を示す機構図であり、図4及び
図5(第4の実施例)と異なるのは、補正手段の回転量
検出手段を有し、その出力で目標値演算を行っている点
である。また、補正手段から不図示のレンズ固定部、或
いはカメラボディへの信号伝達線が、補正手段が回転し
ても捩れない様に補正手段に対し摺動する構成になって
いる。
【0178】図8において、鏡筒710に設けられたグ
レイコードパターン29(白黒の反射パターン、又は磁
気パターン、又は抵抗パターン)をパターン検知センサ
27(フォトインタラプタ列、又はMR素子等の磁気ヘ
ッド列、又はブラシ列である回転量検出手段)で監視す
る事で、補正手段の回転量θを検出し、目標値演算手段
11に入力して新しい目標値を求める為、第4の実施例
に比べ、すみやかに精度良い防振が行える。
【0179】又、パルス列30(反射パターン、磁気パ
ターン、又は抵抗パターン)もステップ位置検出センサ
28(フォトインタラプタ,感磁素子、又はブラシ)で
監視しており、補正手段が定められたステップ位置にな
い時には、モータ16に現在位置近傍のステップ位置ま
で回転駆動させ、同時にその間、図1と同様に露光禁止
及び防振不能表示を行う。又この時、ステップ位置検出
センサの出力はスイッチ手段12をオフし、防振を止め
る。(目標値演算手段11の演算精度を補正手段の回転
に応じ連続して精度良く保てない場合には、この様にス
テップ回転にする。)鏡筒710の内側には導体パター
ン列25が設けられており〔図8(b)参照〕、これら
導体パターンは各々補正手段の位置検出素子出力、発光
素子,駆動コイル入力に接続されており、信号伝達手段
26の摺動ブラシ26aと摺動接続されている。
【0180】その為、鏡筒710がズーム,フォーカス
等で回転しても、信号伝達手段26は捩れる事は無い。
【0181】尚、図8ではモータ16としてDCモータ
を用い、ステップ位置検出センサ28及びパターン検知
センサ27で制御していたが、該モータ16をステップ
モータにする事で、上記ステップ位置検出センサ,パタ
ーン検知センサは必要なくなり、ステップモータへの駆
動入力パルスから回転量θを検出して、目標値演算を行
う事が出来る。
【0182】以上の第5の実施によれば、撮像素子23
を振動検出手段とした防振システムにおいても、回転量
検出手段を設ける事で、すみやかに精度良い防振が可能
になり、又、信号伝達手段を補正手段と回転方向に摺動
接続させる様にしている為、信号伝達手段が捩れる事は
無くなり、耐久性が向上する。
【0183】また、補正手段がステップ回転位置にない
時には、ステップ回転位置まで回転駆動を行い、防振の
精度を保つ事が出来る。
【0184】(第6の実施例)図9は本発明の第6の実
施例に係る防振装置の要部を示す機構図であり、上記の
各実施例と同じ部分は同一符号を付してある。
【0185】この第6の実施例では、振動検出手段であ
る振れ検知センサ(角速度計)91p,91yが鏡筒7
10上に設けられ、補正手段と一体に回転する構成にな
っている。その為、補正手段が回転して振れ補正方向が
変わっても、振れ検知センサ91p,91yの検知方向
32p,32yも同様に変化し、新たに目標値を演算し
直す事は無い。
【0186】尚、図9において、検知方向32p,32
yと補正手段の振れ補正方向725p,726yはπ/
4ずれている。(スペース効率向上の為、この様に設置
した)。
【0187】そして、各々の振れ検出出力を目標値演算
手段11で互いに演算して振れ補正方向の振れに変換し
て補正手段に入力している。この演算は補正手段の回転
に応じて演算し直す必要は無く、その為に補正手段が回
転しても直ぐに防振が行える。勿論、検知方向32p,
32yと振れ補正方向725p,726yが一致する様
に、振れ検知センサ91p,91yを設置すれば、上述
の目標値演算手段は必要無くなる。
【0188】信号伝達手段であるフレキシブル基板31
は、補正手段からレンズ固定部にらせん状に引き回され
ている(図8の様に摺動接続はしてない)。その為、補
正手段の回転によるフレキシブル基板31の捩れの影響
は少なく、耐久性が増す。
【0189】以上の第6の実施例によれば、振動検出手
段と補正手段を一体的に回転させるようにしている為、
コンパクト化され、防振開始も早く出来る。
【0190】また、信号伝達手段をらせん状に形成する
事で、補正手段回転による信号伝達の戻れの影響が少な
く、耐久性が向上する。
【0191】又、振れ検出方向と振れ補正方向のずれを
補正する為に目標値演算手段を設ける事で、振動検出手
段の取付け自由度が増し、コンパクト化出来る。
【0192】(第7の実施例)図10は本発明の第7の
実施例に係る防振装置の要部を示す機構図であり、上記
の各実施例と同じ部分は同一符号を付してある。
【0193】この第7の実施例では、補正手段は回転し
ない構成になっており、補正手段の振れ補正方向と振動
検出手段の検知方向の取付け時のずれを目標値演算手段
で演算補正する事で、防振精度の劣化を防ぐようにして
いる。
【0194】図10において、振動検出手段91p,9
1yのレンズへの取付けは部品精度,組立精度のバラツ
キで各々θp,θyだけずれている。そして、このずれ
を補正する為に各々の出力は目標値演算手段11に入力
され、θp,θy(組立時にボリューム或いはメモリ書
換えで調整される)に応じて互いに演算され、振れ補正
方向725p,726yの振れに変換されて補正手段に
入力される構成になっている。
【0195】以上の第7の実施によれば、目標値演算手
段により振動検出手段の検知方向を補正手段の振れ補正
方向に一致させるべき演算を行っている為、振動検出手
段の取付け精度の要求が低くなり、組立が容易になる。
【0196】(第8の実施例)図11は本発明の第8の
実施例に係る防振装置の要部を示す機構図であり、上記
の各実施例と同じ部分は同一符号を付してある。
【0197】図21で説明した様に、補正手段は制御中
(振れ補正駆動時)は位置検出素子出力がほぼゼロにな
る点を中心に安定され、そこを中心にして振れ補正駆動
を行う。その為、補正手段の重力による落下に逆らって
常にコイルに電流を流し安定を保っており、電流の消費
量が大きい。
【0198】その問題を解決する為に、重力による落下
を防ぐ方向に補正手段を弾性的に吊り上げ、この弾性力
で上記電流を減らす方法が考えられている。しかしなが
ら、撮影を行う時の重力の方向は一定ではない。何故な
らば、横位置(通常の撮影位置)で撮影するばかりでな
く、横位置から光軸回り90度回転した縦位置での撮影
も行う為である。
【0199】そこで、横位置で省電力となる様に補正手
段を弾性的に保持しても、縦位置にするとその弾性力は
重力に逆らう為に有効に作用しないばかりか(この時、
弾性力の作用方向は重力と直角な方向になっている)、
弾性力の作用方向におけるコイル電流が逆に増える事に
なってしまう。(弾性力は重力を相殺する様に設定して
ある為に重力がその方向に作用しなくなると、弾性力が
補正手段を位置検出素子の出力中心からずらそうと作用
し、それに抗する電流をコイルに流し安定を保つ必要が
ある。)そこで、図11においては、重力の方向の変化
に応じて弾性力の方向も変化させ、常に弾性力が重力を
相殺する方向にする様に構成したものである。その構成
として、該第8の実施例では、鏡筒710はフォーカス
やズームで回転するのではなく、重力の方向に応じてモ
ータ16によって回転させる構造にしている。
【0200】駆動回路729p,729yの出力は各々
コイル79p,79yに入力されるばかりでなく、重力
方向駆動手段42にも入力されている。コイル79p,
79yはそのいずれかが重力に抗する為に電流を多く流
しており、この量を検出する事で現在の重力の方向が判
別できる。重力方向駆動手段42はこの判別を行い、モ
ータ16を駆動し、鏡筒710を回転させる。
【0201】鏡筒710は、補正レンズ71を吊り下げ
る弾性手段としてコイルバネ41を有しており、このコ
イルバネ41のバネ力方向は鏡筒710が回転する事で
常に重力g方向と一致しており、故にコイル79p,7
9yに流す電流は少なくて済む。
【0202】又、鏡筒710が回転するにつれて補正手
段の振れ補正方向と振動検出手段の振れ検出方向が相対
的にずれ、防振精度が劣化して来る。
【0203】そこで、前述迄の実施例と同様にパルス板
14とフォトインタラプタ15(本例ではパルス板14
はモータ16の回転軸と直結している)で、鏡筒710
の回転位置θを読み取り、目標値演算手段11で新しい
振れ補正目標値を演算する事で、防振精度の劣化を防止
している。
【0204】以上の第8の実施例によれば、重力方向駆
動手段を設けている為、重力の方向が変化しても補正手
段を重力相殺方向に弾性支持でき、省電力化を図ること
ができる。
【0205】また、弾性手段としてコイルバネを用いる
事で線形性の良い弾性支持が可能となり、振れ補正駆動
精度が高く出来る。
【0206】又、目標値演算手段を重力の方向に応じて
作用させる事で、防振精度の劣化を防ぐ効果がある。
【0207】(第9の実施例)図12は本発明の第9の
実施例に係る防振装置の要部を示す機構図であり、上記
の各実施例と同じ部分は同一符号を付してある。
【0208】上記第8の実施例と異なるのは、補正手段
の弾性支持がコイルバネからゴム或いはスポンジに変更
されている点にある。
【0209】図12において、鏡筒710に設けられた
突起710gにより、棒状のゴム或いはスポンジで補正
レンズ71を支持している。そして、この支持方向が常
に重力方向と一致する様に鏡筒710は回転させられ
る。
【0210】この対の弾性支持の弾性力の合力は、重力
を相殺する方向に働き、又、この相殺方向と画角方向に
は補正レンズを中心に安定させる方向にも働く為〔図1
2の様に対の弾性方向は互いにある角度:(90度)を
有する為〕、外乱等が生じても、弾性的に補正手段が中
心に保たれるメリットを有する。
【0211】以上の第9の実施例によれば、弾性手段と
してスポンジを用いている為、弾性力を小さくでき、駆
動負荷を減らせる。
【0212】また、弾性手段としてゴムを用いた場合に
は、ダンピングを効かせ、制御性を向上出来るメリット
を有する。
【0213】(第10の実施例)図13は本発明の第1
0実施例に係る防振装置の要部を示す機構図であり、上
記の各実施例と同じ部分は同一符号を付してある。
【0214】図11及び図12の様に、モータで鏡筒を
重力方向に駆動するのでは無く、鏡筒710に組み込ま
れたおもり56のアンバランス作用により、鏡筒710
が常に(電源オフ時にも)重力に応じて回転する。故
に、使用時には、既に鏡筒710がその重力方向に回転
済な為、図11,図12の様に使用時に鏡筒710を回
転させるだけの時間が要らず、又、モータを使用しない
分、コンパクトにすることができる。
【0215】鏡筒710には、図8と同様に、グレーコ
ードパターン54が設けられており、固定の位置検出手
段55との関連で鏡筒710の回転位置(振動検出手段
との相対角θ)を検出してこれを目標値演算手段11に
送り、その回転に応じた新しい目標値を基に振れ補正駆
動を行う為に、防振精度の劣化は無い。
【0216】補正レンズ71にはアーム52が設けられ
ており、アーム52は軸51a(鏡筒710に固定)回
りに回転するカウンタレバー51の一端に設けられた長
孔51bに嵌入している。又カウンタレバー51の他端
には、カウンタエイト53が設けられている。
【0217】故に、補正レンズ71の自重落下はカウン
タウエイト53により相殺され、コイルに自重保持の為
の電流を流す必要が無く、省電力となる。
【0218】補正レンズ71が矢印726y方向に駆動
される時には、アーム52が長孔51b内を摺動する為
にカウンタレバー51が駆動負荷になる事は無い。
【0219】つまり、カウンタエイト53は矢印725
p方向には作用するが、矢印726y方向には作用しな
い。そして重力の方向変化に伴い、矢印725p,72
6y(振れ補正方向)は回転(鏡筒710が回転する
為)する為、補正レンズ71の自重は常にカウンタウエ
イト53で相殺され、省電力となっている。
【0220】以上の第10の実施例によれば、鏡筒71
0がおもり56により回転(重力の方向に応じて回転)
する為、特別な駆動装置を持たずコンパクトに省電力化
を達成できる。
【0221】また、重力相殺の為に弾性手段による吊り
下げではなく、カウンタウエイト機能を用いる事で、駆
動時の弾性力の負荷もなくなり、振れ補正駆動中の電力
も省電力化できる。
【0222】又、カウンタウエイト機能は自重相殺方向
以外には負荷にならない様に構成されている(長穴51
bと摺動)為、その方向の駆動負荷も少なくする事が出
来る。
【0223】(第11の実施例)図14は本発明の第1
1の実施例に係る防振装置の要部を示す機構図であり、
上記各実施例と同じ部分は同一符号を付してある。
【0224】鏡筒710は、鏡筒リング58により外部
操作されることで回転できるようになっている。よっ
て、重力の方向に応じて(横位置撮影,縦位置撮影に応
じて)撮影者が任意に鏡筒710を回転させる事が出来
る。従って、おもり56を必要としない分、軽量化でき
る。
【0225】カウンタレバー51の一端と補正レンズ7
1間は、弾性手段であるコイルバネ57で連結されてい
る。この様に弾性連結することで次の様なメリットが生
まれる。
【0226】第1に、矢印725p方向に駆動する時、
軸51aとカウンタレバー51間の回転摩擦をコイルバ
ネ57が吸収する為、駆動がスムーズに出来る。又、図
13の様にアーム52と長孔51bの嵌合が無い分、そ
の摩擦も無くなる。
【0227】第2に、矢印726y方向に駆動する時
も、図14では長孔51bとアーム52の摺動摩擦を生
ずる可能性があるが、弾性連結することでその摩擦も無
くすことが出来る。
【0228】尚、鏡筒710を鏡筒リング58で重力に
応じて回転させる事で、カウンタウエイト機能が重力と
相殺する方向に働き、省電力となるが、該鏡筒710を
回転させない(回転し忘れる)時にでも、コイルには重
力保持分の電力は必要となるが、防振は精度良く行え
る。
【0229】弾性手段としてコイルバネ57を用いてい
るのは、弾性力の管理が行い易く、又、線形性も良い為
であるが、図15の様にゴム又はスポンジ59を用いて
も良く、この場合弾性力が弱く駆動負荷が少なくなり、
又、ダンピングが効く為、制御性も良く出来る。
【0230】又、図15においては、コイル79p,7
9yの電流量を検出し、鏡筒710の方向が重力の方向
と一致していない事を判別し、鏡筒710の回転を促す
鏡筒回転表示手段510を設けており、省電力になる様
に撮影者に表示して鏡筒回転忘れを防ぐことが出来る。
【0231】以上の第11の実施例によれば、鏡筒を手
動回転させる構成にしている為、軽量化され、又鏡筒回
転表示手段を設けている為、回転忘れを防ぐことが可能
となる。
【0232】また、カウンタレバー51と補正手段とを
弾性連結させることで、カウンタウエイト機能に付随す
る摩擦の影響を吸収できる。又弾性手段としてコイルバ
ネを用いる事で、弾性の管理が容易になり、更にスポン
ジ等を用いる事で、弾性負荷を減らせ、更に又ゴムを用
いる事で、制御性を良くできる。
【0233】(第12の実施例)図16は本発明の第1
2の実施例に係る防振装置を搭載したカメラの断面図で
あり、上記の各実施例と同じ部分は同一符号を付してあ
る。
【0234】鏡筒710はレンズ鏡筒82に対して、光
軸回りに相対的に回転不動になっている。しかしなが
ら、レンズ鏡筒82は像面88を有するカメラボディ5
11と光軸回りに相対的に回転可能に嵌合部512によ
り嵌合されている。
【0235】そして、縦位置撮影を行う際にもカメラボ
ディ511のみを回転させる事で行う為に、鏡筒710
の重力の方向は変化しない。故に、カウンタウエイト機
能は常に重力を相殺する方向に働き、省電力となってい
る。
【0236】また、図17の様に振動検出手段51がカ
メラボディ511に設けられている場合には、カメラボ
ディ511とレンズ812の相対回転角θを回転角検出
手段513で検出して、目標値演算手段11で新しい振
れ補正目標値を求める事で、補正手段の振れ補正方向と
振動検出手段の振動検出方向のずれを補正し、精度良い
防振を行える。
【0237】以上の第12の実施例によれば、補正手段
を含むレンズ全体をカメラボディに対して回転可能に
し、カメラボディ側を撮影に応じて回転させる事で、簡
単に省電力機構が実現される。
【0238】(第13の実施例)図18及び図19は本
発明の第13の実施例に係る図で、図18は防振装置の
要部を示す機構図、図19は図18の装置を搭載したカ
メラの断面図であり、上記の各実施例と同じ部分は同一
符号を付してある。
【0239】補正手段を支持する鏡筒地板710hは、
フランジ部の溝710iで鏡筒710の内径突起710
j(複数ケ所)と摺動嵌合しており、鏡筒710は該鏡
筒地板710hに対し相対的に光軸回りに回転できる
が、光軸方向には固定されている。
【0240】鏡筒710はモータ16により回転駆動さ
れ、それによりオスヘリコイド710dと不図示の固定
側メスヘリコイドの関連で光軸方向に繰り出し、繰り込
みされ、フォーカス,ズーム等焦点調節される。つま
り、補正手段を支持する鏡筒710が回転することでフ
ォーカス,ズームが出来るので、第1の実施例と同様に
鏡筒710のコンパクト化が出来る。
【0241】鏡筒地板710hは不図示のレンズ鏡筒固
定より延出した軸82a摺動と嵌合している為、光軸回
りには回転規制され(撮像面に対して回転しない)、又
光軸方向には摺動する。よって、鏡筒地板710hはズ
ーム,フォーカスで繰り出し、繰り込みされるが光軸回
りには回転せず、振動検出手段の振れ検知方向と補正手
段の振れ補正方向の変化が無く、防振精度の劣化がな
い。
【0242】以上の第13の実施例によれば、補正手段
を支持する鏡筒710が補正手段を含む鏡筒地板710
hに対して相対的に回転出来る構成にしている為、鏡筒
710がズーム,フォーカスで回転する事を許容して、
鏡筒機構設定上の自由度を広げ、レンズ機構をコンパク
ト化出来る。
【0243】また、補正手段は像面に対し相対的に光軸
回りの回転止めが設けられている為に振れ補正方向の光
軸回りの変化が無く、防振精度の劣化を無くすことが可
能となる。
【0244】(変形例)本発明は、上記の各実施例の構
成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、又
は実施例がもつ機能が達成できる構成であればどのよう
なものであってもよいことは言うまでもない。
【0245】また、本発明は、一眼レフカメラ,レンズ
シャッタカメラ,ビデオカメラ等のカメラに適用した場
合を述べているが、その他の光学機器や他の装置、更に
は構成ユニットとしても適用することができるものであ
る。
【0246】更に、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0247】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、該
装置が搭載される機器、或いは、対物レンズを保持した
レンズ鏡筒に対して相対的に回転する補正手段を設け、
補正手段を回転可能な構成にしている。
【0248】よって、対物レンズ機構の小型化や補正手
段の駆動時の省電化を達成することができる。
【0249】また、本発明によれば、フォーカスレンズ
とズームレンズの少なくとも何れかの回転駆動に伴って
回転する補正手段を設け、該補正手段が具備されても、
フォーカスレンズやズームレンズの回転を許容する構造
にしている。
【0250】よって、フォーカスレンズやズームレンズ
機構の小型化を達成することができる。
【0251】また、本発明によれば、機器使用時の重力
方向に応じて変移する部材に伴って回転する補正手段を
設け、該補正手段を、重力方向変化に伴って、つまり機
器の使用する姿勢に伴って機械的に回転させる構造にし
ている。
【0252】よって、補正手段の回転を機械的に行い、
その為の省電化を図ることが可能となる。
【0253】また、本発明によれば、機器の使用者の手
動操作に伴って回転する補正手段を設け、使用者が必要
に応じて補正手段を回転させることのできる構造にして
いる。
【0254】よって、補正手段を回転させる為の手段を
不要し、省電化及び小型化を達成することができる。
【0255】また、本発明によれば、回転駆動手段の駆
動力が伝達されることによって回転する補正手段を設
け、自動的に補正手段を回転させるようにしている。
【0256】よって、対物レンズ機構の小型化を達成す
ることができる。
【0257】また、本発明よれば、補正手段の回転量を
検出する回転量検出手段を設け、補正手段の回転量を検
出して、検出結果に応じた補正手段の駆動制御を行うよ
うにしている。
【0258】よって、防振精度を維持することができ
る。
【0259】また、本発明によれば、第1の方向と第2
の方向の振れ補正量を、異なる2方向の振れ情報を互い
に用いて算出する演算手段を設け、異なる2方向の振れ
補正情報を互いに演算して第1の方向と第2の方向の振
れ補正量を算出するようにしている。
【0260】よって、振れを補正すべき最適な方向に補
正手段を駆動させ、防振精度を向上させることができ
る。
【0261】また、本発明によれば、補正手段の第1の
方向と第2の方向の振れ補正量を、補正手段の回転量を
検出する回転量検出手段の出力に応じて算出する演算手
段を設け、補正手の回転量に応じて第1の方向と第2の
方向の振れ補正量を算出するようにしている。
【0262】よって、補正手段が回転しても、防振精度
を維持することが可能となる。
【0263】また、本発明によれば、第1の方向と第2
の方向の振れ補正量を、該機器に加わる振動を検出する
振動検出手段と補正手段の相対角に応じて算出する演算
手段を設け、振動検出手段と補正手段の相対角に応じ
て、更に詳述すると第1の方向と第2の方向に駆動され
る補正手段の位置と振動検出手段の位置の相対角に応じ
て、第1の方向と第2の方向の振れ補正量を算出するよ
うにしている。
【0264】また、振動検出手段と補正手段の厳密な位
置合わせを不要とし、該装置の小型化を達成することが
できる。
【0265】また、本発明によれば、振動検出手段を、
回転する補正手段と一体的に設け、補正手段の回転量と
同じ量だけ振動検出手段を回転させるようにしている。
【0266】よって、回転による補正手段の制御変更を
不要にすることができる。
【0267】また、本発明によれば、振動検出手段を、
振動ジャイロ,光ファイバジャイロ,リングレーザジャ
イロ,スピンジャイロ等の角速度計、半導体式又はサー
ボ式の加速度計や角加速度計、オートフォーカス用の受
光素子、或はCCD等の撮像素子のうちの何れかにして
いる。
【0268】よって、振動検出手段を小型化することが
できる。
【0269】また、本発明によれば、補正手段の回転の
角速度を制動する制動手段を設け、補正手段の回転時に
おける角速度を制動するようにしている。
【0270】よって、防振精度を維持する為の補正手段
の制御変更応答遅れを使用者に感じさせず、防振感触を
向上させることができる。
【0271】また、本発明によれば、制動手段を、粘性
液体,摩擦部材,回転駆動手段の回転角速度を負帰還さ
せる手段のうちの何れかにしている。
【0272】よって、制動手段を簡単な構成にすること
ができる。
【0273】また、本発明によれば、ステップ状に回転
する補正手段を設け、補正手段をステップ状に回転させ
るようにしている。
【0274】よって、補正手段の回転位置精度を高め、
防振精度を向上させることが可能となる。
【0275】また、本発明によれば、補正手段の回転中
は防振動作を禁止する防振禁止手段を設け、補正手段の
回転中、即ちこの回転に起因した振動が発生している間
は防振動作を禁止するようにしている。
【0276】よって、防振精度が劣化してしまうのを防
ぐことが可能となる。
【0277】また、本発明によれば、補正手段の回転中
は露光動作を禁止する露光禁止手段を設け、補正手段の
回転中、即ちこの回転に起因した振動が発生している間
は防振動作を禁止するようにしている。
【0278】よって、撮影像が劣化してしまうのを未然
に防ぐことができる。
【0279】また、本発明によれば、補正手段の回転中
は防振不能表示を行う警告手段を設け、補正手段の回転
中、即ちこの回転に起因した振動が発生している間は、
適正な防振が行えない旨の警告を行うようにしている。
【0280】よって、防振精度が劣化してしまうのを防
ぐことができる。
【0281】また、本発明によれば、補正手段の回転中
は、防振不能表示と撮影不能表示の少なくとも何れかを
行う警告手段を設け、補正手段の回転に起因した振動が
発生している間は、防振動作の禁止や撮影動作の禁止を
促すようにしている。
【0282】また、本発明によれば、補正手段が所定の
ステップ位置に無い場合には、防振動作を禁止する防振
禁止手段を設け、補正手段の回転位置精度の悪い状態で
の防振動作を禁止するようにしている。
【0283】よって、防振精度の劣化を防ぐことができ
る。
【0284】また、本発明によれば、補正手段が所定の
ステップ位置に無い場合には、露光動作を禁止する露光
禁止手段を設け、補正手段の回転位置精度の悪い状態で
の露光動作を禁止するようにしている。
【0285】よって、撮影像の劣化を未然に防ぐことが
できる。
【0286】また、本発明によれば、補正手段が所定の
ステップ位置に無い場合には、その旨の警告を行う警告
手段を設け、補正手段が所定のステップ位置に無く、適
正な防振を行えない事や撮影像が劣化してしまうことを
促すようにしている。
【0287】よって、機器の使用上の不都合を知らせる
ことができる。
【0288】また、本発明によれば、補正手段が駆動さ
れる第1の方向と第2の方向の内の少なくとも一方と同
方向に付勢する弾性手段を設け、補正手段の駆動方向で
重力に抗した方向に弾性付勢するようにしている。
【0289】よって、補正手段を駆動中心に保持する為
の電力を不要にすることが可能となる。
【0290】また、本発明によれば、バネ、スポンジ、
ゴムの内の何れかにより成り、補正手段の自重に抗した
弾性力を有する弾性手段を設け、弾性手段として、線形
性の良い弾性支持が可能なバネ、弾性力を小さくするこ
との可能なスポンジ、或は、ダンピングを効かせること
の可能なゴムを用いるようにしている。
【0291】よって、補正駆動精度を向上させたり、駆
動負荷を軽減したり、補正駆動の制御性の向上を図るこ
とが可能となる。
【0292】また、本発明によれば、補正手段の駆動方
向と反対方向に移動する様に、該補正手段に連結される
カウンタウエイト手段を設け、カウンタウエイト手段の
重力によって補正手段に加わる重力を相殺するようにし
ている。
【0293】よって、補正手段を駆動中心に保持する為
の電力を省くと共に、所定の方向への駆動時の電力を省
電化することができる。
【0294】また、本発明によれば、補正手段とカウン
タウエイト手段とを、弾性手段によって連結するように
している。
【0295】よって、補正手段とカウンタウエイト手段
の連結摩擦を無くし、防振精度の低下を防止することが
できる。
【0296】また、本発明によれば、バネ、スポンジ、
ゴムの内の何れかにより成る弾性手段を設け、弾性手段
として、線形性の良い弾性支持が可能なバネ、弾性力を
小さ九することの可能なスポンジ、或は、ダンピングを
効かせることの可能なゴムを用いるようにしている。
【0297】よって、補正駆動精度を向上させたり、駆
動負荷を軽減したり、補正駆動の制御性の向上を図るこ
とができる。
【0298】また、本発明によれば、補正手段に加わる
重力の影響を軽減するカウンタウエイト手段を設け、カ
ウンタウエイト手段の重力によって補正手段に加わる重
力を相殺するようにしている。
【0299】よって、補正手段を駆動中心に保持する為
の電力を省くと共に、所定の方向への駆動時の電力を省
電化することができる。
【0300】また、本発明によれば、対物レンズの光軸
の振れを補正する補正手段と、該補正手段を支持すると
共に、前記光軸回りに該補正手段と相対的に回転する外
筒とを備え、補正手段を支持する外筒が光軸回りに回転
するようにしている。
【0301】よって、鏡筒機構上の設計自由度を広げる
ことができる。
【0302】また、本発明によれば、補正手段は結像面
に対して固定であり、外筒を光軸回りに回転する構造に
している。
【0303】よって、防振精度の劣化を防止することが
できる。
【0304】また、本発明によれば、外筒を、ズーム及
びフォーカス駆動によって回転する構造にしている。
【0305】よって、鏡筒機構を小型化することができ
る。
【0306】また、本発明によれば、補正手段を、外筒
の回転に伴う光軸方向の移動に応じて、光軸方向に進退
する手段とし、外筒の光軸方向に応じて補正手段を繰り
込み,繰り出しするようにしている。
【0307】よって、補正手段の構成要素である補正レ
ンズを、ズーム,フォーカス光学系の一部に兼用させる
ことができる。
【0308】また、本発明によれば、補正手段を、該装
置が搭載される機器、或は、レンズ鏡筒に回転止めし、
像面との相対的回転を阻止するようにしている。
【0309】よって、補正手段の回転により信号伝達手
段が捩れてしまうことを無くし、信号伝達手段の耐久性
を向上させることができる。
【0310】また、本発明によれば、補正手段の回動時
に摺動接続され、該装置が搭載される機器へ補正手段の
状態信号を伝達する信号伝達手段を設け、信号伝達手段
と補正手段を摺動接続させるようにしている。
【0311】よって、補正手段の回転により信号伝達手
段が捩れてしまうことを無くし、信号伝達手段の耐久性
を向上させることができる。
【0312】また、本発明によれば、補正手段の補正方
向に対応して、振動検出手段の振動検出方向を変更する
検出方向変更手段を設け、補正手段の振れ補正方向がそ
の回転に応じて変化した際は、その回転に対応して振動
検出手段の検出方向を変更するようにしている。
【0313】よって、防振精度の劣化を防ぐことができ
る。
【0314】また、本発明によれば、補正手段の補正方
向に対応して、振動検出手段の振動検出方向の出力を較
正する較正手段を設け、補正手段の振れ補正方向がその
回転に応じて変化した際は、その回転に対応して振動検
出手段の検出方向を較正するようにしている。
【0315】よって、防振精度の劣化を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る防振装置の要部構
成を示す機構図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る防振装置の要部構
成を示す機構図である。
【図3】図2の防振装置を具備したカメラの断面図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施例に係る防振装置の要部構
成を示す機構図である。
【図5】本発明の第4の実施例に係る防振装置の要部構
成を示す機構図である。
【図6】図5の防振装置を具備したカメラの断面図であ
る。
【図7】図6のカメラの本実施例に係る部分の動作を示
すフローチャートである。
【図8】本発明の第5の実施例に係る防振装置の要部構
成を示す機構図である。
【図9】本発明の第6の実施例に係る防振装置の要部構
成を示す機構図である。
【図10】本発明の第7の実施例に係る防振装置の要部
構成を示す機構図である。
【図11】本発明の第8の実施例に係る防振装置の要部
構成を示す機構図である。
【図12】本発明の第9の実施例に係る防振装置の要部
構成を示す機構図である。
【図13】本発明の第10の実施例に係る防振装置の要
部構成を示す機構図である。
【図14】本発明の第11の実施例に係る防振装置の要
部構成を示す機構図である。
【図15】図14の防振装置の一部を変更した例を示す
機構図である。
【図16】本発明の第12の実施例に係る防振装置を具
備したカメラの断面図である。
【図17】図16のカメラの構成を一部変更した例を示
す断面図である。
【図18】本発明の第13の実施例に係る防振装置の要
部を示す機構図である。
【図19】図18の防振装置を具備したカメラの断面図
である。
【図20】従来の防振装置の概略構成を示す機構図であ
る。
【図21】図20の補正手段の具体的な構成例を示す分
解斜視図である。
【図22】図21の補正光学手段の駆動制御系を示す図
である。
【図23】図22の各回路の具体的な構成例を示す回路
図である。
【図24】図21に示す係止手段の構成を示す図であ
る。
【図25】従来の防振装置を具備したカメラの概略構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 目標値演算手段 12 防振停止手段 14 パルス板 15 フォトインタラプタ 16 モータ 18 露光禁止手段 23 撮像素子 24 駆動方向較正手段 51 カウンタレバー 53 カウンタウエイト 56 おもり 71 補正レンズ 110 防振不能表示手段 710 鏡筒

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズの光軸に対して垂直な平面内
    で駆動され、前記光軸の振れを補正する補正手段を備え
    た防振装置において、前記補正手段は、該装置が搭載さ
    れる機器、或いは、前記対物レンズを保持したレンズ鏡
    筒に対して相対的に回転する手段であることを特徴とす
    る防振装置。
  2. 【請求項2】 前記対物レンズはフォーカス用とズーム
    用のレンズより構成され、前記補正手段は、前記フォー
    カスレンズとズームレンズの少なくとも何れかの回転駆
    動に伴って回転する手段であることを特徴とする請求項
    1記載の防振装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、機器使用時の重力方向
    に応じて変移する部材に伴って回転する手段であること
    を特徴とする請求項1記載の防振装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、該機器の使用者の手動
    操作に伴って回転する手段であることを特徴とする請求
    項1記載の防振装置。
  5. 【請求項5】 前記補正手段は、回転駆動手段の駆動力
    が伝達されることによって回転する手段であることを特
    徴とする防振装置。
  6. 【請求項6】 前記補正手段の回転量を検出する回転量
    検出手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の防振
    装置。
  7. 【請求項7】 対物レンズの光軸に対して垂直な平面内
    において、互いに異なる第1,第2の方向に駆動され、
    前記光軸の振れを補正する補正手段を備えた防振装置に
    おいて、前記第1の方向と前記第2の方向の振れ補正量
    を、異なる2方向の振れ情報を互いに用いて算出する演
    算手段を設けたことを特徴とする防振装置。
  8. 【請求項8】 互いに異なる第1の方向と第2の方向に
    駆動される前記補正手段の各々の方向の振れ補正量を、
    前記回転量検出手段の出力に応じて算出する演算手段を
    設けたことを特徴とする請求項6記載の防振装置。
  9. 【請求項9】 対物レンズの光軸に対して垂直な平面内
    において、互いに異なる第1,第2の方向に駆動され、
    前記光軸の振れを補正する補正手段を備えた防振装置に
    おいて、前記第1の方向と前記第2の方向の振れ補正量
    を、該機器に加わる振動を検出する振動検出手段と前記
    補正手段の相対角に応じて算出する演算手段を設けたこ
    とを特徴とする防振装置。
  10. 【請求項10】 機器に加わる振動を検出する振動検出
    手段を有しており、該振動検出手段は、前記補正手段と
    一体に回転する手段であることを特徴とする請求項1記
    載の防振装置。
  11. 【請求項11】 前記振動検出手段は、角速度計,加速
    度計,角加速度計,オートフォーカス用の受光素子,撮
    像素子のうちの何れかであることを特徴とする請求項9
    又は10記載の防振装置。
  12. 【請求項12】 前記補正手段の回転の角速度を制動す
    る制動手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の防
    振装置。
  13. 【請求項13】 前記制動手段は、粘性液体,摩擦部
    材,回転駆動手段の回転角速度を負帰還させる手段のう
    ちの何れかであることを特徴とする請求項12記載の防
    振装置。
  14. 【請求項14】 前記補正手段は、ステップ状に回転す
    る手段であることを特徴とする請求項1記載の防振装
    置。
  15. 【請求項15】 前記補正手段の回転中は防振動作を禁
    止する防振禁止手段を設けたことを特徴とする請求項
    1,8,12,13又は14記載の防振装置。
  16. 【請求項16】 前記補正手段の回転中は露光動作を禁
    止する露光禁止手段を設けたことを特徴とする請求項
    1,8,12,13,14又は15記載の防振装置。
  17. 【請求項17】 前記補正手段の回転中は防振不能表示
    を行う警告手段を設けたことを特徴とする請求項1,
    8,12,13,14又は15記載の防振装置。
  18. 【請求項18】 前記補正手段の回転中は、防振不能表
    示と撮影不能表示の少なくとも何れかを行う警告手段を
    設けたことを特徴とする請求項1,8,12,13,1
    4又は16記載の防振装置。
  19. 【請求項19】 前記補正手段が所定のステップ位置に
    無い場合には、防振動作を禁止する防振禁止手段を設け
    たことを特徴とする請求項14記載の防振装置。
  20. 【請求項20】 前記補正手段が所定のステップ位置に
    無い場合には、露光動作を禁止する露光禁止手段を設け
    たことを特徴とする請求項14記載の防振装置。
  21. 【請求項21】 前記補正手段が所定のステップ位置に
    無い場合には、その旨の警告を行う警告手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項14記載の防振装置。
  22. 【請求項22】 互いに異なる第1の方向と第2の方向
    に駆動される前記補正手段の各々の方向の内の少なくと
    も一方と同方向に付勢する弾性手段を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の防振装置。
  23. 【請求項23】 前記弾性手段は、バネ、スポンジ、ゴ
    ムの内の何れかにより成り、補正手段の自重に抗した弾
    性力を持つ手段であることを特徴とする請求項22記載
    の防振装置。
  24. 【請求項24】 前記補正手段の駆動方向と反対方向に
    移動する様に、該補正手段に連結されるカウンタウエイ
    ト手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の防振装
    置。
  25. 【請求項25】 前記補正手段と前記カウンタウエイト
    手段を連結する弾性手段を具備したことを特徴とする請
    求項24記載の防振装置。
  26. 【請求項26】 前記弾性手段は、バネ、スポンジ、ゴ
    ムの内の何れかにより成ることを特徴とする請求項25
    記載の防振装置。
  27. 【請求項27】 前記カウンタウエイト手段は、前記補
    正手段に加わる重力の影響を軽減する手段であることを
    特徴とする請求項22記載の防振装置。
  28. 【請求項28】 対物レンズの光軸の振れを補正する補
    正手段と、該補正手段を支持すると共に、前記光軸回り
    に該補正手段と相対的に回転する外筒とを備えた防振装
    置。
  29. 【請求項29】 前記補正手段は結像面に対して固定で
    あり、前記外筒は光軸回りに回転することを特徴とする
    請求項28記載の防振装置。
  30. 【請求項30】 前記外筒は、ズーム及びフォーカス駆
    動によって回転することを特徴とする請求項29記載の
    防振装置。
  31. 【請求項31】 前記補正手段は、前記外筒の回転に伴
    う光軸方向の移動に応じて、光軸方向に進退する手段で
    あることを特徴とする請求項28記載の防振装置。
  32. 【請求項32】 前記補正手段は、該装置が搭載される
    機器、或は、レンズ鏡筒に回転止めされていることを特
    徴とする請求項28記載の防振装置。
  33. 【請求項33】 前記補正手段の回動時に摺動接続さ
    れ、該装置が搭載される機器へ前記補正手段の状態信号
    を伝達する信号伝達手段を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の防振装置。
  34. 【請求項34】 機器に加わる振動を検出する振動検出
    手段を有しており、前記補正手段の補正方向に対応し
    て、前記振動検出手段の振動検出方向を変更する検出方
    向変更手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の防
    振装置。
  35. 【請求項35】 機器に加わる振動を検出する振動検出
    手段を有しており、前記補正手段の補正方向に対応し
    て、前記振動検出手段の振動検出方向の出力を較正する
    較正手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の防振
    装置。
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