JPH08328064A - 防振ズームレンズ装置 - Google Patents

防振ズームレンズ装置

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JPH08328064A
JPH08328064A JP15669595A JP15669595A JPH08328064A JP H08328064 A JPH08328064 A JP H08328064A JP 15669595 A JP15669595 A JP 15669595A JP 15669595 A JP15669595 A JP 15669595A JP H08328064 A JPH08328064 A JP H08328064A
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JP
Japan
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vibration
zoom
zoom lens
zoom position
image stabilization
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JP15669595A
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English (en)
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Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Canon Inc
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ズーム位置に応じた振れ信号の増幅率を記憶
する記憶手段の記憶容量の膨大化や防振不能を防ぐ。 【構成】 防振手段の使用時と非使用時によって、駆動
手段によりズームレンズを駆動する際の駆動様式を異な
らせるズーム制御変更手段11を設け、防振手段の使用
時には、その非使用時に比べてズームステップ(ズーム
広角端から望遠端までの間のズーム停止位置間隔)を粗
くする(ズーム停止位置の間隔を広くする)ようにして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ等の光学機器に
搭載され、該機器に生じる低い周波数の振動を検出し
て、像振れ補正を行う防振機能を有する防振ズームレン
ズ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は
非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、カメラに加わる手振れを
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れのない写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させてやらなければなら
ない。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じな
い写真を撮影できることを達成するためには、第1にカ
メラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変
化を補正することが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、角加速度、角速度、角変位等を検出する振動
検出手段と該手段の出力信号を電気的或は機械的に積分
して角変位を出力するカメラ振れ検出手段をカメラに搭
載することによって行うことができる。そして、この検
出情報に基づき撮影光軸を偏心させる補正光学機構を駆
動させて像振れ抑制が行われる。
【0007】ここで、振動検出手段を用いた防振システ
ムについて、図19を用いてその概要を説明する。
【0008】図19の例は、図示矢印81方向のカメラ
縦振れ81p及びカメラ横振れ81yに由来する像振れ
を抑制するシステムの図である。
【0009】同図中、82はレンズ鏡筒、83p,83
yは各々カメラ縦振れ振動、カメラ横振れ振動を検出す
る振動検出手段で、それぞれの振動検出方向を84p,
84yで示してある。85は補正手段(86p,86y
は各々補正手段85に推力を与えるコイル、87p,8
7yは補正手段85の位置を検出する位置検出素子)で
あり、該補正手段85は後述する位置制御ループを設け
ており、振動手段83p,83yの出力を目標値として
駆動され、像面88での安定を確保する。
【0010】図20はかかる目的に好適に用いられる補
正手段の構造を示す分解斜視図である。
【0011】レンズ71がカシメられた支持枠72に軸
受73yが圧入されている。そして、軸受73yには支
持軸74yが軸方向に摺動可能に支持されている。そし
て、支持軸74yの凹部74yaは支持アーム75の爪
75aに嵌込められる。又、支持アーム75にも軸受7
3pが圧入され、支持軸74pが軸方向に摺動可能に支
持されている。
【0012】なお、図20に支持アーム75の裏面図も
併記すると共に、爪75aを明示する為の一部正面図も
併記している。
【0013】支持枠72の投光器取付穴72pa,72
yaにはIRED等の投光素子76p,76yを接着
し、接続基板を兼ねた蓋77p,77y(支持枠72に
接着される)にその端子が半田付けされる。また、支持
枠72にはスリット72pb,72ybが設けられてお
り、投光素子76p,76yの投光はスリット72p
b,72ybを通し、後述するPSD78p,78yに
入射する。又、支持枠72にはコイル79p,79yも
接着され、端子は蓋77p,77yに半田付けされる。
【0014】鏡筒710には支持球711が嵌入(3か
所)され、また支持軸74pの凹部74paが嵌込めら
れる爪部710aを有している。
【0015】ヨーク712p1 ,712p2 ,712p
3 、マグネット713pは重ねて接着され、同様にヨー
ク712y1 ,712y2 ,712y3 、マグネット7
13yも重ねて接着される。尚、マグネットの極性は矢
印713pa,713yaの配置となる。
【0016】ヨーク712p2 ,712y2 は鏡筒71
0の凹部710pb,710ybにネジ止めされる。
【0017】センサ座714p,714y(714yは
不図示)にPSD等の位置検出素子78p,78yを接
着し、センサマスク715p,715yを被せてフレキ
シブル基板716に位置検出素子78p,78yの端子
が半田付けされる。センサ座714p,714yの凸部
714pa,714ya(714yaは不図示)を鏡筒
710の取付穴710pc,710ycに嵌入し、フレ
キシブル基板ステイ717にてフレキシブル基板716
は鏡筒710にネジ止めされる。フレキシブル基板71
6の耳部716pa,716yaは各々鏡筒710の穴
710pd,710ydを通り、ヨーク712p1 ,7
12y1 上にネジ止めされ、蓋77p,77y上のコイ
ル端子、投光素子端子は各々フレキシブル基板716の
耳部716pa,716yaのランド部716pb,7
16ybとポリウレタン銅線(3本縒り線)に接続され
る。
【0018】メカロックシャーシ718にはプランジャ
719がネジ止めされ、バネ720をチャージしたメカ
ロックアーム721にプランジャ719が嵌込まれ、軸
ビス722によりメカロックシャーシ718に回転可能
にネジ止めされる。
【0019】メカロックシャーシ718は鏡筒710に
ネジ止めされ、プランジシャ719の端子はフレキシブ
ル基板716のランド部716bに半田付けされる。
【0020】先端球状の調整ネジ723(3か所)はヨ
ーク712p1 、メカロックシャーシ718にネジ込み
貫通され、調整ネジ723と支持球711で支持枠72
の摺動面(斜線部72c)を挟んでいる。調整ネジ72
3は摺動面に僅かなクリアランスで対向する様にネジ込
み調整されている。
【0021】カバー724は鏡筒710に接着され、上
記した補正手段を保護している。
【0022】図21は上記図20の補正手段の駆動制御
系について説明するための図である。
【0023】位置検出素子78p,78yの出力を増幅
回路727p,727yで増幅してコイル79p,79
yに入力すると、支持枠72が駆動されて位置検出素子
78p,78yの出力が変化する。ここでコイル79
p,79yの駆動方向(極性)を位置検出素子78p,
78yの出力が小さくなる方向に設定すると(負帰
還)、コイル79p,79yの駆動力により位置検出素
子78p,78yの出力がほぼ零になる位置で支持枠7
2は安定する。尚、加算回路731p,731yは位置
検出素子78p,78yからの出力と外部からの指令信
号730p,730yを加算する回路であり、補償回路
728p,728yは制御系をより安定させる回路であ
り、駆動回路729p,729yはコイル79p,79
yへの印加電流を補う回路である。
【0024】そして、図21の系に外部から指令信号7
30p,730yを加算回路731p,731yを介し
て与えると、支持枠72は指令信号730p,730y
に極めて忠実に駆動される。
【0025】図21の制御系のように位置検出出力を負
帰還してコイルを制御する手法を位置制御手法と云い、
指令信号730p,730yとして手振れの量を与える
と支持枠72は手振れ量に比例して駆動される。
【0026】図22は上記図21に示した補正手段の駆
動制御系の詳細を示した回路図であり、ここではピッチ
方向725pについてのみ説明する(ヨー方向726y
も同様であるため)。
【0027】電流−電圧変換アンプ727a,727b
は投光素子76pにより位置検出素子78p(抵抗R
1,R2より成る)に生じる光電流727i1 ,727
2 を電圧に変換し、差動アンプ727cは各電流−電
圧変換アンプ727a,727bの差(支持枠72のピ
ッチ方向725pの位置に比例した出力)を求めるもの
である。以上、電流−電圧変換アンプ727a,727
b、差動アンプ727c及び抵抗R3〜R10にて図2
1の増幅器727pを構成している。
【0028】指令アンプ731aは外部より入力される
指令信号730pを差動アンプ727cの差信号に加算
するもので、抵抗R11〜R14とで図21の加算回路
731pを構成している。
【0029】抵抗R15,16及びコンデンサC1は公
知の位相進み回路であり、これが図21の補償回路72
8pに相当する。
【0030】前記加算回路731pの出力は補償回路7
28pを介して駆動アンプ729aへ入力し、ここでピ
ッチコイル79pの駆動信号が生成され、補正手段が変
位する。該駆動アンプ729a、抵抗R17及びトラン
ジスタTR1,TR2にて図21の駆動回路729pを
構成している。
【0031】加算アンプ732aは電流−電圧変換アン
プ727a,727bの出力の和(位置検出素子78p
の受光量総和)を求め、この信号を受ける駆動アンプ7
32bはこれにしたがって投光素子76pを駆動する。
以上、加算アンプ732a,駆動アンプ732b、抵抗
R18〜R24及びコンデンサC2により投光素子76
pの駆動回路を構成している(図21では不図示)。
【0032】上記の投光素子76pは温度等に極めて不
安定にその投光量が変化し、それに伴い差動アンプ72
7cの位置感度が変化するが、上記の様に受光量総和一
定となる様に前述の駆動回路によって投光素子76pを
制御すれば、位置感度変化は少なくなる。
【0033】ここで、図20及び図21に示す支持枠7
2を係止する係止手段について説明する。
【0034】図20で説明した、メカロックシャーシ7
18,プランジャ719,バネ720,メカロックアー
ム721,軸ビス722で係止手段を構成しており、該
係止手段を、図20の矢印718a方向より見た図を、
図23(a)に示し、又、プランジャ719の断面図を
図23(b)に示す。
【0035】図23(b)において、プランジャ719
は、スライダ719aとステータ719b及び該ステー
タ719bに設けられたコイル719c,永久磁石71
9dより構成されている。そして、図23(a)に示す
様に、スライダ719aは軸722により回転可能に軸
支されたメカロックアーム721の孔721bに掛けら
れており、メカロックアーム721はバネ720により
矢印720a方向に回転付勢されている。その為、スラ
イダ719aはステータ719bより引き抜かれる力F
out を常に受けている。しかし、スライダ719aは永
久磁石719dと当接している為、その吸引力は大き
く、バネ720の力で動かされる事はない(Fmg>Fou
t :Fmgは永久磁石の吸引力)。尚、この状態の時には
メカロックアーム721の先端の突起721aは支持枠
72の孔72dに嵌入しており、支持枠72は係止され
る。
【0036】次に、コイル719cに所望の方向に電流
を流すと、永久磁石719dとスライダ719a,ステ
ータ719bで構成される磁気回路の磁束の流れが変化
して、スライダ719aと永久磁石719dの吸引力が
弱まる。すると、バネ720の力でメカロックアーム7
21は矢印720a方向に回転し、突起721aは支持
枠72の孔72dより離れて係止が解除される(Fout
>Fmg−Fi Fi は電流反発力)。この時、スライダ
719aも同時にステータ719bより引き抜かれ、ス
ライダ719aと永久磁石719d間にギャップδを生
ずる。
【0037】公知の通り、吸引力は永久磁石719dと
対向物の距離の平方に反比例する為、ギャップδが生じ
た事で吸引力は極めて小さくなる。その為、コイル71
9cの通電を断ってもバネ720の付勢力で支持枠72
の係止解除状態を保持できる。
【0038】次に、コイル719cに逆方向に電流を流
すと、この電流によるスライダ719aの吸収力と永久
磁石719dの吸引力の合力がバネ720の力より大き
くなり、スライダ719aはステータ719b内に引き
込まれる(Fmg+Fi>Fout ) 一旦、スライダ719aがステータ719b内に引き込
まれ始めると、ギャップδが小さくなる事により永久磁
石719dの吸収力が加速度的に大きくなり、スライダ
719aは永久磁石719dに当接すると共に、突起7
21aは支持枠72の孔72dに入り、再び支持枠72
を係止するようになる。
【0039】以上の様に係止,係止解除時のみプランジ
ャ719に電流を流す事で、各々の状態を保持する双安
定構成になっており、小型で且つ省電力の係止手段を実
現している。
【0040】図24は防振システムの概要を示すブロッ
ク図である。
【0041】図24において、91は図19の振動検出
手段83p,83yであり、振動ジャイロ等の角速度を
検出する振れ検出センサと該振れ検出センサ出力のDC
成分をカットした後に積分して角変位を得るセンサ出力
演算手段より構成される。
【0042】振動検出手段91からの角変位信号は、目
標値設定手段92に入力される。この目標値設定手段9
2は、可変差動増幅器92aとサンプルホールド回路9
2bより構成されており、サンプルホールド回路92b
は常にサンプル中の為に可変差動増幅器92aに入力さ
れる両信号は常に等しく、その出力はゼロである。しか
し、後述する遅延手段93からの出力で前記サンプルホ
ールド回路92bがホールド状態になると、可変差動増
幅器92aは、その時点をゼロとして連続的に出力を始
める。
【0043】可変差動増幅器92aの増幅率は、防振敏
感度設定手段94の出力により可変になっている。何故
ならば、目標値設定手段92の目標値信号は補正手段を
追従させる目標値(指令信号)であるが、補正手段の駆
動量に対する像面の補正量(防振敏感度)は、ズーム,
フォーカス等の焦点変化に基づく光学特性により変化す
る為、その防振敏感度変化を補う為である。故に防振敏
感度設定手段94は、ズーム情報出力手段95からのズ
ーム焦点距離情報と露光準備手段96の測距情報に基づ
くフォーカス焦点距離情報が入力され、その情報を基に
防振敏感度を演算あるいはその情報を基にあらかじめ設
定した防振敏感度情報を引き出して、目標値設定手段9
2の可変差動増幅器92aの増幅率を変更させる。
【0044】補正駆動手段97は、図22に示した駆動
制御回路であり、目標値設定手段92からの目標値が指
令信号730p,730yとして入力される。
【0045】補正起動手段98は、図21の駆動回路7
29p,729yとコイル79p,79yの接続を制御
するスイッチであり、通常時はスイッチ98aを端子9
8cに接続させておく事でコイル79p,79yの各々
の両端を短絡しておき、論理積手段99の信号が入力さ
れるとスイッチ98aを端子98bに接続し、補正手段
910を制御状態(未だ振れ補正は行わないが、コイル
79p,79yに電力を供給し、位置検出素子78p,
78yの信号がほぼゼロになる位置に補正手段910を
安定させておく)にする。又、この時同時に論理積手段
99の出力信号は係止手段914にも入力し、これによ
り係止手段は補正手段910を係止解除する。
【0046】尚、補正手段910はその位置検出素子7
8p,78yの位置信号を補正駆動手段97に入力し、
前述した様に位置制御を行っている。
【0047】論理積手段99は、レリーズ手段911の
レリーズ半押しSW1信号と防振切換手段912の出力
信号の両信号が入力された時に、その構成要素であるア
ンドゲート99aが信号を出力する。
【0048】つまり、防振切換手段912の防振スイッ
チを撮影者が操作し、且つレリーズ手段911でレリー
ズ半押しを行った時に補正手段910は係止解除され制
御状態になる。
【0049】レリーズ手段911のSW1信号は露光準
備手段96に入力され、測光,測距,レンズ合焦駆動を
行うと共に、前述した様に防振敏感度設定手段94にフ
ォーカス焦点距離情報を出力する。
【0050】遅延手段93は論理積手段99の出力信号
を受けて、例えば1秒後に出力して前述した様に目標値
設定手段92より目標値信号を出力させる。
【0051】図示していないが、レリーズ手段911の
SW1信号に同期して振動検出手段91も起動を始め
る。そして、前述した様に積分器等、大時定回路を含む
センサ出力演算は起動から出力が安定する迄に、ある程
度の時間を要する。
【0052】遅延手段93は、振動検出手段91の出力
が安定する迄待機した後に、補正手段910へ目標値信
号を出力する役割を演じ、振動検出手段91の出力が安
定してから防振を始める構成にしている。
【0053】露光手段913はレリーズ手段911のレ
リーズ押切りSW2信号入力によりミラーアップを行
い、露光準備手段96の測光値を元に求められたシャッ
タスピードでシャッタを開閉して露光を行い、ミラーダ
ウンして撮影を終了する。
【0054】撮影終了後、撮影者がレリーズ手段911
から手を離し、SW1信号をオフにすると、論理積手段
99は出力を止め、目標値設定手段92のサンプルホー
ルド回路92bはサンプリング状態になり、可変差動増
幅器92aの出力はゼロになる。従って、補正手段91
0は、補正駆動を止めた制御状態に戻る。
【0055】論理積手段99の出力がオフになった事に
より、係止手段914は補正手段910を係止し、その
後に補正起動手段98のスイッチ98aは端子98cに
接続され、補正手段910は制御されなくなる。
【0056】振動検出手段91は、不図示のタイマによ
り、レリーズ手段911の操作が停止された後も一定時
間(例えば5秒)は動作を継続し、その後に停止する。
これは、撮影者がレリーズ操作を停止した後に引き続き
レリーズ操作を行う事は頻繁にあるわけで、その様な時
に毎回振動検出手段91を起動するのを防ぎ、その出力
安定迄の待機時間を短くする為であり、振動検出手段9
1が既に起動している時には該振動検出手段91は起動
既信号を遅延手段93に送り、その遅延時間を短くして
いる。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】上記図24を用いて説
明した様に、防振の精度を保つ為には防振敏感度設定手
段94からのズーム情報に従って、目標値設定手段92
により振動検出手段91からの振れ信号の大きさを変更
させる必要がある。
【0058】そして、その為にはズーム位置に応じた振
れ信号の増幅率をすべて記憶しておく手段が必要になっ
てくる。その為、膨大なROM容量を必要とし、民生機
器として好ましくなかった。
【0059】更に、何らかの要因でズーム位置が検出出
来なかった場合、上記増幅率が求められない為に防振を
行えなくなる場合もあった。
【0060】(発明の目的)本発明の第1の目的は、ズ
ーム位置に応じた振れ信号の増幅率を記憶する記憶手段
の記憶容量の膨大化を防ぐと共に、防振不能を防ぐこと
のできる防振ズームレンズ装置を提供することである。
【0061】本発明の第2の目的は、防振手段が非使用
状態から使用状態に切り換えられた際のズーム位置が防
振に適していない位置であることにより、防振が不能に
なるといったことを防止することのできる防振ズームレ
ンズ装置を提供することである。
【0062】本発明の第3の目的は、防振手段の使用時
に適したズーム位置までの再制御を行ったとしても、使
用者に不安感を与えることの無い防振ズームレンズ装置
を提供することである。
【0063】本発明の第4の目的は、ズーム位置に応じ
た振れ信号の増幅率を記憶する記憶手段の記憶容量の膨
大化を防ぐと共に、使用者に防振の可否を報知して撮影
をスムーズに進めることを可能にする防振ズームレンズ
装置を提供することである。
【0064】本発明の第5の目的は、ズーム位置により
変化する防振精度表示を行い、使用者に適正な撮影を行
わせることのできる防振ズームレンズ装置を提供するこ
とである。
【0065】本発明の第6の目的は、防振精度の高い撮
影を容易に行えるようにすると共に、何らかの衝撃によ
ってズーム位置が動いたとしても適正なズーム位置に自
動的な復帰させることのできる防振ズームレンズ装置を
提供することである。
【0066】本発明の第7の目的は、無用に精度の低い
防振動作が行われることを防ぐことのできる防振ズーム
レンズ装置を提供することである。
【0067】本発明の第8の目的は、ズーム位置不明時
の防振動作であることや、ズーム再制御動作であること
を知らせることのできる防振ズームレンズ装置を提供す
ることである。
【0068】本発明の第9の目的は、ズーム位置が防振
に適さない時にも防振を待機状態にしておき、ズーム位
置が防振に適した時に直ちに防振を再開することのでき
る防振ズームレンズ装置を提供することである。
【0069】本発明の第10の目的は、ズーム駆動中の
補正手段の変動による像飛びを防ぎ、ズーム駆動中に使
用者が不安感を与えてしまうことを防止することのでき
る防振ズームレンズ装置を提供することである。
【0070】本発明の第11の目的は、防振の特性を固
定する事により、ズーム位置に応じた振れ信号の増幅率
の記憶容量の膨大化を防ぐことのできる防振ズームレン
ズ装置を提供することである。
【0071】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1〜3記載の本発明は、防振手段の使
用時と非使用時によって、駆動手段によりズームレンズ
を駆動する際の駆動様式を異ならせるズーム制御変更手
段を設け、防振手段の使用時には、その非使用時に比べ
てズームステップ(ズーム広角端から望遠端までの間の
ズーム停止位置間隔)を粗くする(ズーム停止位置の間
隔を広くする)ようにしている。
【0072】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項4記載の本発明は、防振手段の使用時において、
ズームレンズが防振に適したズーム位置に無い場合に
は、防振手段の使用時に適したズーム位置まで再制御す
るズーム位置再制御手段を設け、防振手段の非使用状態
から使用状態に切り換わった際に、ズームレンズが防振
に適したズーム位置に無い場合には、ズーム位置再制御
手段により、防振手段の使用時に適したズーム位置まで
再制御するようにしている。
【0073】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項5記載の本発明は、ズーム位置再制御手段が作動
する際には、警告を行う警告手段を設け、ズーム位置再
制御手段により、防振手段の使用時に適したズーム位置
までの再制御時には、警告(表示や音等により)を行っ
てその旨を知らせるようにしている。
【0074】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項6及び7記載の本発明は、ズームレンズが防振に
適したズーム位置に有る場合に、防振手段を機能させる
防振制御手段を設け、ズームレンズが防振に適したズー
ム位置に有る場合のみ、防振機能を働かせ、ズームレン
ズが防振に適したズーム位置に無い場合には、防振手段
の作動を停止するようにしている。
【0075】同じく上記第4の目的を達成するために、
請求項8記載の本発明は、ズームレンズが防振に適した
ズーム位置に無い場合は、警告を行う防振不適警告手段
を設け、ズームレンズが防振に適したズーム位置に無い
場合は、警告(表示や音等により)を行ってその旨を知
らせるようにしている。
【0076】また、上記第5の目的を達成するために、
請求項9記載の本発明は、防振精度が高くなるズーム位
置、あるいは、防振精度が低くなるズーム位置にズーム
レンズが有る場合は、その旨の表示を行う防振精度表示
手段を設け、防振精度が高くなるズーム位置、あるい
は、防振精度が低くなるズーム位置にズームレンズが有
る場合は、その旨の表示、つまり防振精度表示を行うよ
うにしている。
【0077】また、上記第6の目的を達成するために、
請求項10及び11記載の本発明は、防振精度が高くな
るズーム位置、あるいは、防振を行うズーム位置を表示
する防振専用ズーム位置表示手段を設け、防振専用ズー
ム位置表示手段により、防振専用ズーム位置を表示する
と共に、その位置を見ることなく使用者の感触によって
判別できる様に、その位置ではクリック感を与えるよう
にしている。
【0078】また、上記第7の目的を達成するために、
請求項12及び15記載の本発明は、ズームレンズの現
在のズーム位置が不明の場合には、防振手段の作動を禁
止する防振中断手段を設け、ズーム位置が不明の場合に
は、防振動作を禁止するようにしている。
【0079】同じく上記第7の目的を達成するために、
請求項13及び16記載の本発明は、防振手段の作動時
にズーム位置が不明の場合は、防振の特性を所定の特性
に設定する防振特性固定手段を設け、ズーム位置が不明
の場合は、所定の防振特性にて防振を緒行わせるように
している。
【0080】同じく上記第7の目的を達成するために、
請求項14記載の本発明は、防振手段の作動時にズーム
位置が不明の場合には、ズーム位置を検出するズーム位
置検出手段を動作させるズーム位置検出動作指示手段を
設け、防振手段の作動時にズーム位置が不明の場合に
は、ズーム位置を検索する為にズーム位置検出手段を動
作させるようにしている。
【0081】また、上記第8の目的を達成するために、
請求項17記載の本発明は、防振手段の作動時にズーム
位置が不明の場合には、その旨の表示を行うズーム位置
不明表示手段を設け、防振手段の作動時にズーム位置が
不明の場合には、ズーム位置不明であることの表示を行
うようにしている。
【0082】また、上記第7の目的を達成するために、
請求項18記載の本発明は、ズーム位置検出手段により
ズーム位置が検出されたら、該ズーム位置に適した防振
特性にして防振を行う防振再制御手段を設け、ズーム位
置検出手段によりズーム位置が検出されたら、該ズーム
位置に適した防振特性にして防振を再開するようにして
いる。
【0083】また、上記第9の目的を達成するために、
請求項19記載の本発明は、防振手段の作動時にズーム
位置が不明の場合でも、係止手段による補正手段の係止
を解除しておくようにしている。
【0084】また、上記第7の目的を達成するために、
請求項20記載の本発明は、防振手段の作動時にズーム
位置が不明の場合は、防振敏感度設定手段による振動検
出手段の増幅率をゼロにし、防振機能が働かないように
している。
【0085】同じく上記第7の目的を達成するために、
請求項21記載の本発明は、防振手段の作動時にズーム
位置が不明の場合は、振動検出手段の出力が補正手段に
加わわらないようにし、防振機能が働かないようにして
いる。
【0086】同じく上記第7の目的を達成するために、
請求項22〜24記載の本発明は、防振手段の作動時に
ズーム位置が不明の場合は、防振敏感度設定手段による
振動検出手段の増幅率を所定の値(望遠端における値、
あるいは、平均値)にして、防振を行うようにしてい
る。
【0087】また、上記第10の目的を達成するため
に、請求項25記載の本発明は、ズーム駆動の終了時点
において防振特性の変更を行う防振特性変更手段を設
け、ズーム駆動の終了時点において防振特性の変更を行
うようにしている。
【0088】同じく上記第10の目的を達成するため
に、請求項26〜28記載の本発明は、ズーム位置変化
に応じて前記増幅率を変更する際、変更前後における補
正手段の位置が変化しないようにする変化防止制御手段
を設け、ズーム位置変化に応じて増幅率を変更する際に
は、振動検出手段の増幅率の変更前後における目標値出
力を略一致させたり、増幅率変更直前の目標値と該目標
値変更直後の目標値の差を記憶し、この差情報を増幅率
変更後の目標値出力より減じたりして、増幅率変更前後
における補正手段の位置が変化しないようにしている。
【0089】また、上記第11の目的を達成するため
に、請求項29記載の本発明は、防振敏感度設定手段で
の増幅率を、ズーム位置に依らず、ズーム広角端近傍で
防振精度が高精度になるような増幅率に固定するように
している。
【0090】同じく上記第11の目的を達成するため
に、請求項30記載の本発明は、防振敏感度設定手段で
の増幅率を、ズーム位置に依らず、全ズーム領域の中間
近傍で防振精度が高精度になるような増幅率に固定する
ようにしている。
【0091】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0092】図1及び図2は本発明の第1の実施例に係
るカメラの構成を示すもので、図1はカメラの電気的構
成を示すブロック図であり、図24と同じ機能を持つ部
分は同一符号を付し、その詳細は省略する。
【0093】この第1の実施例の目的は、ROM容量の
膨大を防ぐことにあり、電動ズームレンズにおいて防振
時のズーム(駆動)ステップを防振専用のステップにす
る(荒くする)手段(ズームステップ変更手段11)を
設ける事で、この目的を達成している。
【0094】又、この時に生じる固有の問題として、防
振を始める時にズーム位置が防振専用ステップ上に無い
時には防振が出来なくなる事があるが、この問題を解決
する事を目的として、防振時に防振に適したズーム位置
に無い時には適した位置までズームを動かす手段(ズー
ム再制御手段15)を設けている。更に、この再制御動
作が必要な場合には警告する手段(防振ズーム警告手段
16)を設けて、この様な時に撮影者に不安感を与えな
いと言う目的を達成している。
【0095】ズーム操作手段12はレンズ鏡筒或いはカ
メラボディに設けられた外部操作スイッチであり、撮影
者が操作する事で後述するズーム制御手段13を介して
ズーム駆動手段14のモータ14a(図2参照)を駆動
し、レンズ鏡筒17を回転させつつ光軸方向18に進退
させて電動ズーミングを行う。
【0096】ズーム制御手段13はズーム操作手段12
の出力を受けてズーム駆動手段14のモータ14aを駆
動させる訳であるが、ズーム操作手段12の出力が無く
なると直ちに任意の位置にモータ14aを停止させる訳
では無い。何故ならば、オートフォーカス及び防振を円
滑に行う為にはズームの位置情報を知る必要があり、そ
の位置情報をズーム領域の全ての任意位置に対応して設
ける事は、ズーム検出手段の大型化,ズーム位置に対応
するオートフォーカス,防振の為の情報記憶容量の膨大
化を生じる為、好ましくないからである。
【0097】したがって、一般的に電動ズームレンズに
おいて、ズームレンズ停止の制御は以下の様にして行わ
れる。
【0098】図2(a)に示す様にレンズ鏡筒17に
は、ブラシ19とステップ状に具備されたパターンP1
〜P9 より構成されるズーム位置検出手段が設けられて
おり、各々に対応するズーム位置をZ1 〜Z9 〔図2
(b)参照〕とするとき、始めに撮影者がズームの為に
ズーム操作手段12を操作してズーミングを行い、撮影
者がズーム操作を止めると、その時点で最も近傍のズー
ム位置Zi (パターンPi)までズームが駆動され、モ
ータ14aは回転を止める。
【0099】例えば、ワイド(広角)からテレ(望遠)
にズーミングしている時、図2(b)のxの位置でズー
ム操作を止めると、Z7 の位置までズーム駆動が継続さ
れ、モータ14aは停止し、反対にテレからワイドにズ
ーミングしている時には、Z6 の位置までズーム駆動が
継続され、モータ14aは停止する。
【0100】その制御の為に、ズーム情報出力手段95
のズーム位置情報はズーム制御手段13にも入力してい
る。
【0101】防振切換手段912より防振を行う事の情
報が出力され、この情報がズームステップ変更手段11
に入力すると、ズームステップが防振しない時にはZ1
〜Z9 の9ステップであったのが、Z1 ′〜Z5 ′の5
ステップに切り換わり、その情報がズーム制御手段13
に入力される。すると、ズーム操作手段12を操作した
時のズーム停止位置は、例えば図2(a)でワイドから
テレに操作時にxの時点で操作を止めると、Z3 ′の位
置で停止し、テレからワイドへのズーミング時には、Z
4 ′の位置で停止する事になる。
【0102】前述した様に、ズーム位置(焦点距離)に
伴って防振敏感度設定手段94は目標値設定手段92の
増幅度(防振敏感度)を変更していく訳であるが、ズー
ムステップが荒くなる事で、ズーム位置に対応する増幅
率の設定値群〔図2(b)のan 〕の記憶容量を少なく
出来、制御への負担を軽減出来る。
【0103】尚、図2(b)において、Z4 のズーム停
止位置にある時に防振切換手段912をオンする事もあ
る。その様な時にはZ4 に対応する上記増幅率の設定値
が記憶されていない為に、精度良い防振が出来ない。
【0104】ズーム再制御手段15はズーム情報出力手
段95の出力(Z4 の位置)が入力され、又、防振切換
手段912の出力も入力されており、上記状態となった
時にズーム制御手段13にズーム再制御信号を出力し、
ズーム位置をテレ側Z2 ′に再駆動する。ここで、テレ
側に駆動するのは、防振をオンにする状況と云うのはズ
ームテレ側において発生する為である。
【0105】防振ズーム警告手段16はズーム再制御手
段15の信号を受けてズーム再制御を行う時には、警告
(又はズームを再制御する表示)を行う。これは、ズー
ムが突然再制御される事による撮影者の不安を取り除く
為と、再制御中に撮影を行わない様にする為である。
【0106】この様に、防振時にズームステップを荒く
する事で、設定記憶容量の規模を抑える事が出来、又、
この様な時に如何なる操作状態からも防振が行われる様
に出来る。
【0107】更に、ズーム再制御状態に警告(表示)を
行う事で、撮影者の不安を取り除く事が出来る。
【0108】(第2の実施例)図3は本発明の第2実施
例に係るカメラの電気的構成を示すブロック図であり、
防振を始める時にズーム位置が不明な時に対処する例を
示すものである。なお、図1と同じ機能を持つ部分は同
一符号を付し、その詳細は省略する。
【0109】上記第1の実施例においては、ズーム位置
検出手段として、図2(a)に示す様にパターンP1
9 とブラシ19を用いている。その為、ズーム位置が
不明であってもズーム位置を再制御して僅かに駆動させ
れば、例えば図2(b)においてパターンP5 がブラシ
19と接触し、ズーム位置Z3 ′(Z5 )と判明する
為、直ちに防振が可能である。
【0110】しかしながら、ズーム位置の検出方法はパ
ターンとブラシを用いる方法に限られず、インクリメン
タルエンコーダを用いてモータの回転パルスをカウント
してズーム位置を求める方法も広く使われている。
【0111】この方法はパターン,ブラシを用いないの
で機械的接点の接触不良や装置の大型化の問題が無い反
面、以下の様な問題があった。
【0112】図4はインクリメンタルエンコーダをズー
ム検出用に用いた場合の概略図であるが、モータ14a
はギヤ14bを介してレンズ鏡筒17を回転させると共
に、その出力軸後端にはパルス板23が取り付けられ、
その回転をフォトインタラプタ24で検出してズーム情
報出力手段95に送っている。
【0113】そして、このズームレンズを備えたカメラ
は、メインスイッチオフ状態ではズーム位置は常にワイ
ド端にあり、レンズ鏡筒17の突起17aはスイッチ2
Wを閉じている。そしてメインスイッチをオンにし、
次にズーム操作を行うと、レンズ鏡筒17はテレ側に繰
り出されるとともにスイッチ25W は開放される。この
スイッチ25W の状態信号もズーム情報出力95に入力
しており、該スイッチ25W が開放された時点よりズー
ム情報出力手段95はパルスをカウントする。そして、
ズーム操作を止めた時点で所望のズームステップに対応
するパルス数(あらかじめ記憶されている)までモータ
14aが駆動され、ズーミングは停止する。この停止位
置に対応するフォーカス敏感度を用いて、フォーカスの
演算を行ったり、防振の為の増幅率を用いて防振を行う
訳である。
【0114】ここで、もしもズーム位置が不明の場合、
フォーカス敏感度が解らなくてもフォーカスに多少時間
が費やされるが、最終的には合焦が可能である。ところ
が、防振の為の増幅率(防振敏感度)が解らなくては時
間が経過しても防振の精度が良くなる事はなく、逆に誤
った増幅率で防振してしまう事で振れを逆に拡大してし
まい、防振しない時よりも像劣化が激しくなる場合もあ
る。
【0115】上述したインクリメンタルエンコーダを用
いたズームレンズにおけるデメリットと云うのは、例え
ばあるズーム位置(ワイド端では無い)で電池が消耗、
或いは抜かれてしまった場合に生じる。
【0116】この様な時、今までのズームパルスカウン
トの記憶値は総て消失しており、且つスイッチ25W
開放されている為、ズームの位置が何処に在るのか解ら
ない。この様な場合でも、フォーカスに関しては、前述
した様に合焦が可能であるが、防振も使用する時には逆
に振れを拡大してしまう事もある。
【0117】この第2の実施例の目的は、この様なイン
クリメンタルエンコーダを用いたズーム位置検出手段を
持つ防振ズームレンズにおける上述の不具合を解消する
ことにある。
【0118】図3において、ズーム情報出力手段95の
出力信号は防振システム中断手段22に入力している。
そして、ズーム情報出力手段95のズームパルスカウン
トの記憶情報がゼロで、且つ、スイッチ25W が開放さ
れてる場合に、このズーム情報出力手段95から信号が
出力され、それを受けて防振システム中断手段22はズ
ーム位置不明表示手段21に信号を送り、ズーム位置が
不明である事を撮影者に表示すると共に、その信号はイ
ンバート手段26で反転され、論理積手段99のアンド
ゲート99aに入力している。
【0119】その為、アンドゲート99aはズーム位置
が不明の時には出力しなくなり、防振は行われない。そ
の為、精度の悪い防振を行ってしまい、像劣化を発生さ
せる事を防ぐことが出来る。
【0120】(第3の実施例)図5は本発明の第3の実
施例に係るカメラの電気的構成を示すブロック図であ
り、図1等と同じ機能を持つ部分は同一符号を付してあ
る。
【0121】上記第2の実施例では、ズーム位置不明時
には防振を行わせない為に、防振機能そのものを止めて
おく構成としていたが、この第3の実施例では以下の様
にしている。
【0122】つまり、ズーム位置不明時には、防振シス
テム中断手段22の信号が防振敏感設定手段94に入力
し、この時防振敏感度設定手段94はその敏感度を「a
n =0」として目標値設定手段92の差動増幅器92a
の増幅率をゼロにして、目標値をゼロにして防振を行わ
ないようにしている。
【0123】この様な構成にすることにより、ズーム位
置不明時でも補正手段910は係止解除され、制御状態
になっている為に、ズーム位置が解った時点で直ぐに防
振を始められるメリットを有する。
【0124】(第4の実施例)図6は本発明の第4の実
施例に係るカメラの電気的構成を示すブロック図であ
り、図1等と同じ機能を持つ部分は同一符号を付してあ
る。
【0125】この第4の実施例も、ズーム位置不明時の
対策の為の他の構成を示すものであり、この実施例で
は、ズーム位置不明時には、防振システム中断手段22
が出力し、接続中断手段27のスイッチ27aを開放に
する(通常は閉じている)。接続中断手段27は遅延手
段93からの目標値発生信号を目標値設定手段92のサ
ンプルホールド回路92bに接続しているが、スイッチ
27aが開放していると、サンプルホールド回路92b
は常に(防振システムをオンにしてレリーズSW1操作
を行っても)サンプリング状態を保ち、故に差動増幅器
92aの出力は常にゼロとなり、防振は行われない。
【0126】この様な構成にすることにより、上記第3
の実施例と同様、ズーム位置不明時でも補正手段910
は係止解除され、制御状態になっている為に、ズーム位
置が解った時点で直ぐに防振を始められるメリットを有
する。
【0127】(第5の実施例)図7は本発明の第5の実
施例に係るカメラの電気的構成を示すブロック図であ
り、図1等と同じ機能を持つ部分は同一符号を付してあ
る。
【0128】上記第2〜第4の実施例では、ズーム位置
の不明時には、防振を行わないで防振により逆に像振れ
が出てしまうのを防ぐ事を目的としていた。これは、ズ
ーム位置が不明の為、防振敏感度が解らず、不適な敏感
度で防振してしまう為に生じる防振不適による像劣化対
策である。
【0129】図7においては、ズーム位置不明時にも、
手振れによる像劣化をある程度改善出来る防振(十分な
精度な防振では無い)を行い、少しでも手振れを防ぐ事
を目的としており、その為に、全ズーム領域においてあ
る程度防振効果のある防振敏感度aconst を有してお
り、ズーム位置不明時には、上述の防振敏感度aconst
を用いて防振を行い、ある程度の手振れを防ぐようにし
ている。
【0130】構成としては図5と同様であるが、図5で
はズーム位置不明時には「an =0」として防振を行わ
なかったのに対し、特性固定手段220により「an
const 」としてある程度の防振を行うことが異なる。
【0131】よって、ズーム位置が不明となっている状
態でも、ある程度の防振が可能となり、手振れによる像
劣化を抑えることが出来る。
【0132】(第6の実施例)図8は本発明の第6の実
施例に係るカメラの電気的構成を示すブロック図であ
り、図1等と同じ機能を持つ部分は同一符号を付してあ
る。
【0133】上記第2〜図5の実施例においては、ズー
ム位置不明時には、防振しない、或は、低精度防振を行
っていたが、逆にズーム位置不明時に防振を行う際には
ズーム位置を明確にする動作を行い、ズーム位置を明確
にして精度良い防振を行う事も出来る。
【0134】図8はこれを実現する為の実施例であり、
防振切換手段912をオンにすると、その信号が位置検
出動作手段28に入力する。又、ズーム情報出力手段9
5の信号も位置検出動作手段28に入力しており、この
時ズーム情報出力手段95のカウントが消滅している時
には、位置検出動作手段28が出力し、その信号がズー
ム位置不明表示手段21に入力し、ズーム位置不明を表
示するとともにズーム制御手段13にも入力している。
【0135】この入力によりズーム制御手段13はズー
ム駆動手段14のモータ14aをズームレンズワイド側
に動かす様に駆動しつつ、同時にそのときのパルスをカ
ウントする。そして、スイッチ25W がオン(ワイド
端)になるとモータ14aの駆動を止め、再び今までカ
ウントされていたパルス分だけズームレンズをテレ側に
駆動する。
【0136】以上の動作により、ズームレンズの現在位
置が判明し、その位置に見合った防振敏感度により精度
良い防振が行える。
【0137】尚、この実施例においては、防振ズームレ
ンズの使用感向上の為の別の目的も達成されている。
【0138】ズームレンズにおいて防振を行っている
時、例えば防振中にズーミングするとズームの位置が変
化する毎に防振敏感度が変わる(そのズームに適した最
良のズーミングを行う為)。故にその切り換わりポイン
トが撮影者にとって不快に感じられる場合がある。
【0139】図9において、実際の手振れを示す波形
〔図9(a)参照〕が生じている時にズーム位置をワイ
ドからテレに動かしてゆく。このときのズーム位置情報
は、図9(c)の様に数回ステップ状(29a,29
b)に切り換わる。これに応じて像面の防振精度を保証
する為に防振敏感度を切り換え、補正手段910の変位
は図9(b)の破線に示す様に数回ステップ状(210
a,210b)に変動する。そしてこのステップ状の変
動が撮影者に不快に感じられるのである。
【0140】ズーミング中に防振敏感度の切換を行わな
ければ防振精度は徐々に低下してゆくが〔図9(b)の
実線〕、上述の様なステップ状の変動が無い為、撮影者
へ与える不快感は少ない事に着目し、図8に示す実施例
においては、ズーミング中には防振敏感度の切り換えを
行わないで、ズーミング終了時に防振敏感度を切換えて
いる。これは、ズーミング中は撮影を行わず、この間は
精度の良い防振が必要ない事にもよる。
【0141】図8において、ズーム駆動手段14のズー
ム駆動中信号が防振敏感度設定手段94に入力してお
り、この信号入力中は防振敏感度の切り換えは行わな
い。そして、この信号が無くなると、その時のズーム位
置に対応した防振敏感度を出力し、目標値設定手段92
の差動増幅器92aの増幅率を変更し、精度良い防振を
行う。
【0142】以上の様な構成にする事で、防振中のズー
ムに伴う撮影者への不快感を解消する事が出来る。
【0143】(第7の実施例)図10は本発明の第7の
実施例に係るカメラの電気的構成を示すブロック図であ
り、図1等と同じ機能を持つ部分は同一符号を付してあ
る。
【0144】この第7の実施例は、ズーミング中に防振
敏感度の切り換えを行いつつ、上述の不快感を解消する
事を目的としたものである。
【0145】即ち、図9(b)に示した補正手段910
の変位であるステップ変動210a,210bのステッ
プ前後を繋げて連続的に補正手段910の変位を変更し
て行く事で、急激な画面変動を避けている。
【0146】図11(a)に示す補正手段910の変位
(実線)において、矢印211a,211bの部分でス
テップ変動分を繋げてており、その分、実線の波形は通
常に防振敏感度切換をを行った一点鎖線の波形に対し、
矢印212方向のオフセットする。しかし、このオフセ
ットは実際には撮影者に感知出来るものではなく、不快
感は生じない。
【0147】故に、ズーミング中も防振精度を低くする
ことなく、且つ撮影者に不快感を与えない。
【0148】この様にステップ変動分を繋げる方法とし
て、目標値設定手段92の構成を図11(b)に示す様
に変更している。
【0149】図11(b)において、差動増幅器92a
とサンプルホールド回路92bは今までの実施例と同じ
であるが、差動増幅器92aでは防振敏感度(増幅率)
の変更は行わず、差動増幅器92aの出力後に二つの増
幅器213a,213bにて増幅を行っている。
【0150】ここで、増幅器213aは現在のズーム位
置の増幅率an で増幅を行っており、増幅器213bは
その1つ前のズーム位置の増幅率(ワイドからテレへの
ズーム時はan-1 ,テレからワイドへのズーム時はa
n+1 )で増幅を行い、その出力差を差動増幅器214で
求めており、この差はサンプルホールド回路215に入
力している。
【0151】サンプルホールド回路215は、常にホー
ルド状態であるが、ズームの位置がその敏感度のステッ
プが切り換わる毎にその切り換わりから僅かの時間(例
えば、5msec)遅れて差動増幅器214の出力を僅かの
時間(例えば2msec)再サンプルし、再びホールドす
る。すると、このサンプルホールド回路214には上述
したステップ変動分が記憶される事になる。そして、こ
の記憶値を現在の防振目標値である増幅器213aの出
力から差動増幅器216で差し引く事で、ステップ変動
分を無くし、敏感度切換え前後の目標値を滑らかに連げ
る事が出来る。
【0152】以上の様な構成にする事で、ズーミング中
も防振システムによるフレーミングの微少変動が無く、
且つ精度良い防振が可能になる。
【0153】(第8の実施例)図12は本発明の第8の
実施例に係るカメラの電気的構成を示すブロック図であ
り、図1等と同じ機能を持つ部分は同一符号を付してあ
る。
【0154】この第8の実施例は、上記の第1〜第7の
実施例と異なり、電動ズームレンズでは無く、マニュア
ルズームレンズにおいて本発明を適応した例である。
【0155】マニュアルズームレンズにおいても、その
ズーム位置に応答する防振敏感度をすべて記憶しておく
事はROM容量の負担が大きい。
【0156】そこで、この第8の実施例においては、マ
ニュアルズームの防振レンズにおいても、上記負担を軽
減する事を目的としている。その為に、ズーム全領域の
中で防振の出来るズーム位置を明示し、それ以外では防
振を行わない様な構成にしている。
【0157】図12において、ズーム操作手段31はズ
ーム操作リングであり、公知の様にこのリングを回転、
又は直動させる事でズーミングを行う。
【0158】防振停止手段32はズーム情報手段95か
らのズーム位置が入力しており、そのズーム位置が防振
を行うズーム位置でない時にはスイッチ32aを開放
し、図5の接続判断手段27と同様に、遅延手段93の
出力をサンプルホールド回路92bに接続させず、防振
は行わない。防振不適表示手段35はこの様に防振不適
のズーム位置の時に表示を行う。
【0159】ズーム操作リングを有する回転鏡筒17に
は、図13に示す様に、指標33b〜33eが設けられ
ており、ズームで直進する直進向上の指標33aと指標
33b〜eが一致したズーム位置において、防振を行う
構成にして、撮影者が防振を行えるズーム位置を解る様
にしている。
【0160】又、図14に示す様に、直進筒34には内
径側に溝34aが複数設けられており、その溝34aに
嵌入する球33fがバネ33gに付勢されている。そし
てこの溝34aと球33fの位置は上述の防振出来るズ
ーム位置と対応しており、防振出来るズーム位置におい
ては、クリック感を有して撮影が触感でも防振可能ズー
ム位置が解る様にしてあり、撮影者は上記指標を見ず、
ファインダを覗いたままでも防振出来るズーム位置が解
る様にしてある。
【0161】以上の構成にする事で、マニュアルズーム
レンズにおいてもROM容量の増大化を抑えつつ、防振
ズームレンズを実現する事が出来る。
【0162】(第9の実施例)図15は本発明の第9の
実施例に係るカメラの電気的構成を示すブロック図であ
り、図1等と同じ機能を持つ部分は同一符号を付してあ
る。
【0163】この第9の実施例は、上記第8の実施例と
異なり、防振不適ズーム位置においてもある程度の精度
の防振を行い、撮影画角に対してシビアな要求を求めら
れる時にも対処する事を目的としている。
【0164】上記図12と異なるのは、防振停止手段3
2が無く、代わりにズーム情報出力手段95のズーム位
置情報が防振に適した位置に無い時には、防振敏感度設
定手段94は現在のズーム位置に近いワイド側の防振可
能ズーム位置の敏感度を用いて差動増幅器92aを増幅
する。これは、一般に一定の手振れ量に対してテレ側に
おいてはワイド側に比べて補正手段を大きく駆動させる
必要が有り、テレ側敏感度を使用すると現状のズーム位
置では過防振となってしまい、却って像を劣化させる場
合があるからである。
【0165】そして、防振位置検出手段41は、図16
に示す様に、溝34aにクリックで入り込む球41aを
有するスイッチ41bであり、防振に適したズーム位置
で無い時にはスイッチ41bがオンする。そしてこの信
号は防振精度表示手段42に入力し、防振精度が低い事
が表示される。故に撮影はこれを基にカメラをしっかり
構える事で、ある程度防振精度が低くても像劣化は少な
く出来る。
【0166】(第10の実施例)図17は本発明の第1
0の実施例に係るカメラの電気的構成を示すブロック図
であり、図1等と同じ機能を持つ部分は同一符号を付し
てある。
【0167】この第10の実施例は、第1の実施例で説
明したものと同等のズームレンズ駆動制御を行う電動ズ
ームレンズであるが、防振時にズームレンズの制御様式
を異ならせる事は無く、又、防振に不適なズームレンズ
位置において防振の制御をする事も無い。
【0168】この第10の実施例では、より低価格なコ
ンパクトカメラ用の防振ズームレンズを提供する事を目
的としており、コンパクトカメラでは高級一眼レフカメ
ラよりも画質への要求が厳しくないこと、更に望遠側の
焦点距離も例えば105mm等交換レンズに比べて短
く、手振れの影響が少なくなる事(一般に望遠になる
程、手振れの像劣化への影響が出て来る)に着目し、防
振制御の大幅な簡素化を目差している。
【0169】即ち、ズームレンズのズーム位置が変化し
ても防振敏感度は固定されており、その為、ROM容量
の大幅削減が実現されている。
【0170】図17において、図1と異なり、ズームス
テップ変更手段11,ズーム再制御手段15,防振ズー
ム警告手段16が省かれており、目標値設定手段92の
差動手段である差動増幅器92aの増幅率は、このズー
ムレンズのワイド端において、精度良い防振を行う防振
敏感度に対応する増幅率に設定してある。
【0171】この為、ワイドでは十分精度の良い防振を
行い、テレでは若干防振が不足する事になるが、本実施
例の目的とするクラスのカメラにおいては(画質の要求
が甘く、望遠側の焦点距離も短い)十分な性能であり、
その分カメラのコンパクト化を行い、低価格でユーザー
に提供する事が出来る。
【0172】尚、敏感度をワイド側で設定するのは、テ
レ側で設定するとワイド側では防振が過剰に効いてしま
い、元々ワイド側では像面への手振れの影響が少ないの
に逆に像劣化を生じさせる可能性があるからである。
【0173】この防振敏感度は、上述のテレ,ワイドズ
ームの全領域にわたって程々の防振が得られるならば防
振敏感度はワイド側に設定しなくても、例えばテレとワ
イドの中間位置位の敏感度に固定しても良い。
【0174】(第11の実施例)図18は本発明の第1
1の実施例に係るカメラの電気的構成を示すブロック図
であり、図1等と同じ機能を持つ部分は同一符号を付し
てある。
【0175】この第11の実施例において、上記第10
の実施例と異なるのは、撮影者の意志を反映して、防振
敏感度を撮影者が任意に設定出来る様にしている。その
為、どのズーム領域でも撮影者の好みの防振効果に出来
る。
【0176】敏感度手動設定手段61は例えばダイヤル
状の手動操作手段であり、この操作による設定信号が防
振敏感度設定手段94を経て目標値設定手段92の差動
増幅器92aの増幅率を変更してゆく。尚、この手動設
定が入力されない時(例えばカメラのメインスイッチオ
ンにしてレリーズ手段911を半押し(SW1)して防
振を効かせ、敏感度手動設定を行わなかったとき)に
は、防振敏感度は第10の実施例と同時にワイド、又は
ワイドとテレの中間の防振敏感度に固定され、敏感度設
定操作が有ったとき、初めて防振敏感度を変更する。手
動設定された敏感度はカメラのメインスイッチオフでリ
セットされるが、外部操作手段であるリセット手段62
を操作しても、防振敏感度は初期値(ワイド或いはワイ
ドとテレの中間の敏感度)に戻すことが出来、撮影者の
操作性を向上している。
【0177】以上の様な構成により、コンパクトであり
ながら撮影の意志に答える防振ズームレンズが得られ
る。
【0178】(変形例)本発明は、振動検出手段として
は、角加速度計、加速度計、角速度計、速度計、角変位
計、変位計、更には画像振れ自体を検出する方法等、振
れが検出できるものであればどのようなものであっても
良い。
【0179】本発明は、補正手段として、光軸に垂直な
面内で光学部材を動かすシフト光学系や可変頂角プリズ
ム等の光束変更手段や、光軸に垂直な面内で撮影面を動
かすもの、更には画像処理により振れを補正するもの
等、振れが防止できるものであればどのようなものであ
ってもよい。
【0180】また、本発明は、一眼レフカメラ,レンズ
シャッタカメラ,ビデオカメラ等のカメラに用いられる
例を示しているが、双眼鏡等の光学機器に用いられるも
のであっても良い。
【0181】更に、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0182】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、防
振手段の使用時と非使用時によって、駆動手段によりズ
ームレンズを駆動する際の駆動様式を異ならせるズーム
制御変更手段を設け、防振手段の使用時には、その非使
用時に比べてズームステップ(ズームワイド端からテレ
端までの間のズーム停止位置間隔)を粗くする(ズーム
停止位置の間隔を広くする)ようにしている。
【0183】よって、ズーム位置に応じた振れ信号の増
幅率を記憶する記憶手段の記憶容量の膨大化を防ぐと共
に、防振不能を防ぐことが可能となる。
【0184】また、本発明によれば、防振手段の使用時
において、ズームレンズが防振に適したズーム位置に無
い場合には、防振手段の使用時に適したズーム位置まで
再制御するズーム位置再制御手段を設け、防振手段の非
使用状態から使用状態に切り換わった際に、ズームレン
ズが防振に適したズーム位置に無い場合には、ズーム位
置再制御手段により、防振手段の使用時に適したズーム
位置まで再制御するようにしている。
【0185】よって、防振手段が非使用状態から使用状
態に切り換えられた際のズーム位置が防振に適していな
い位置であることにより、防振が不能になるといったこ
とを防止することが可能となる。
【0186】また、本発明によれば、ズーム位置再制御
手段により、防振手段の使用時に適したズーム位置まで
の再制御時には、警告(表示や音等により)を行ってそ
の旨を知らせるようにしている。
【0187】よって、防振手段の使用時に適したズーム
位置までの再制御を行ったとしても、使用者に不安感を
与えることの無い防振ズームレンズ装置を提供すること
である。
【0188】また、本発明によれば、ズームレンズが防
振に適したズーム位置に有る場合のみ、防振機能を働か
せ、ズームレンズが防振に適したズーム位置に無い場合
には、防振手段の作動を停止するようにしたり、ズーム
レンズが防振に適したズーム位置に無い場合は、警告
(表示や音等により)を行ってその旨を知らせるように
している。
【0189】よって、ズーム位置に応じた振れ信号の増
幅率を記憶する記憶手段の記憶容量の膨大化を防ぐと共
に、使用者に防振の可否を報知して撮影をスムーズに進
めることができる。
【0190】また、本発明によれば、防振精度が高くな
るズーム位置、あるいは、防振精度が低くなるズーム位
置にズームレンズが有る場合は、防振精度表示手段によ
りその旨の表示、つまり防振精度表示を行うようにして
いる。
【0191】よって、ズーム位置により変化する防振精
度表示を行い、使用者に適正な撮影を行わせることが可
能となる。
【0192】また、本発明によれば、防振専用ズーム位
置表示手段により、防振専用ズーム位置を表示すると共
に、その位置を見ることなく使用者の感触によって判別
できる様に、その位置ではクリック感を与えるようにし
ている。
【0193】よって、防振精度の高い撮影を容易に行え
るようにすると共に、何らかの衝撃によってズーム位置
が動いたとしても適正なズーム位置に自動的な復帰させ
ることが可能となる。
【0194】また、本発明によれば、ズーム位置が不明
の場合は、防振特性固定手段により所定の防振特性にて
防振を行わせるようにしたり、また、防振手段の作動時
にズーム位置が不明の場合には、ズーム位置検出動作指
示手段によりズーム位置を検索する為にズーム位置検出
手段を動作させるようにしている。
【0195】よって、無用に精度の低い防振動作が行わ
れることを防ぐことができる。
【0196】また、本発明によれば、防振手段の作動時
にズーム位置が不明の場合には、ズーム位置不明表示手
段によりズーム位置不明であることの表示を行うように
している。
【0197】よって、ズーム位置不明時の防振動作であ
ることや、ズーム再制御動作であることを知らせること
が可能となる。
【0198】また、本発明によれば、ズーム位置検出手
段によりズーム位置が検出されたら、防振再制御手段に
より該ズーム位置に適した防振特性にして防振を再開す
るようにしている。
【0199】よって、無用に精度の低い防振動作が行わ
れることを防ぐことができる。
【0200】また、本発明によれば、防振手段の作動時
にズーム位置が不明の場合でも、係止手段による補正手
段の係止を解除しておくようにしている。
【0201】よって、ズーム位置が防振に適さない時に
も防振を待機状態にしておき、ズーム位置が防振に適し
た時に直ちに防振を再開することが可能となる。
【0202】また、本発明によれば、防振手段の作動時
にズーム位置が不明の場合は、防振敏感度設定手段によ
る振動検出手段の増幅率をゼロにして防振機能が働かな
いようにしたり、振動検出手段の出力が補正手段に加わ
わらないようにして防振機能が働かないようにしたり、
防振敏感度設定手段による振動検出手段の増幅率を所定
の値(テレ端における値、あるいは、平均値)にして防
振を行うようにしている。
【0203】よって、無用に精度の低い防振動作が行わ
れることを防ぐことができる。
【0204】また、本発明によれば、ズーム駆動の終了
時点において、防振特性変更手段により防振特性の変更
を行うようにしている。
【0205】また、本発明によれば、ズーム位置変化に
応じて増幅率を変更する際には、振動検出手段の増幅率
の変更前後における目標値出力を略一致させたり、増幅
率変更直前の目標値と該目標値変更直後の目標値の差を
記憶し、この差情報を増幅率変更後の目標値出力より減
じたりして、増幅率変更前後における補正手段の位置が
変化しないようにしている。
【0206】よって、ズーム駆動中の補正手段の変動に
よる像飛びを防ぎ、ズーム駆動中に使用者が不安感を与
えてしまうことを防止することが可能となる。
【0207】また、本発明によれば、防振敏感度設定手
段での増幅率を、ズーム位置に依らず、ズームワイド端
近傍で防振精度が高精度になるような増幅率に固定する
ようにしたり、防振敏感度設定手段での増幅率を、ズー
ム位置に依らず、全ズーム領域の中間近傍で防振精度が
高精度になるような増幅率に固定するようにしている。
【0208】よって、防振の特性を固定する事により、
ズーム位置に応じた振れ信号の増幅率の記憶容量の膨大
化を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るカメラの要部構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るカメラにおけるズ
ーム駆動について説明する為の図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係るカメラの要部構成
を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係るカメラにおけるズ
ーム駆動について説明する為の図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係るカメラの要部構成
を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施例に係るカメラの要部構成
を示すブロック図である。
【図7】本発明の第5の実施例に係るカメラの要部構成
を示すブロック図である。
【図8】本発明の第6の実施例に係るカメラの要部構成
を示すブロック図である。
【図9】本発明の第6の実施例に係るカメラにおいてズ
ーム位置情報と補正手段の駆動について説明する為の信
号波形を示す図である。
【図10】本発明の第7の実施例に係るカメラの要部構
成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第7の実施例に係るカメラにおいて
ズーム駆動時の補正手段の変位について説明する為の信
号波形や図10の目標値設定手段の詳細な回路構成を示
す図である。
【図12】本発明の第8の実施例に係るカメラの要部構
成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第8の実施例に係るカメラのズーム
操作リングを示す斜視図である。
【図14】本発明の第8の実施例に係るカメラのズーム
レンズの構造を示す断面図である。
【図15】本発明の第9の実施例に係るカメラの要部構
成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第9の実施例に係るカメラのズーム
レンズの構造を示す断面図である。
【図17】本発明の第10の実施例に係るカメラの要部
構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第11の実施例に係るカメラの要部
構成を示すブロック図である。
【図19】従来の防振装置の概略構成を示す機構図であ
る。
【図20】図19の補正手段の具体的な構成例を示す分
解斜視図である。
【図21】図20の補正手段の駆動制御系を示す図であ
る。
【図22】図21の各回路の具体的な構成例を示す回路
図である。
【図23】図20に示す係止手段の構成を示す図であ
る。
【図24】従来の防振装置を具備したカメラの概略構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 ズームステップ変動手段 15 ズーム再制御手段 16 防振ズーム警告手段 21 ズーム位置不明表示手段 27 接続中断手段 42 防振精度表示手段 92 目標値設定手段 93 防振敏感度設定手段 220 特性固定手段

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動による像振れを抑制する為の防振手
    段と、ズームレンズを指示されるズーム位置まで駆動す
    る駆動手段とを備えた防振ズームレンズ装置において、
    前記防振手段の使用時と非使用時によって、前記駆動手
    段により前記ズームレンズを駆動する際の駆動様式を異
    ならせるズーム制御変更手段を設けたことを特徴とする
    防振ズームレンズ装置。
  2. 【請求項2】 前記ズーム制御変更手段は、前記防振手
    段の使用時と非使用時に応じて、ズームステップを変更
    する手段であることを特徴とする請求項1記載の防振ズ
    ームレンズ装置。
  3. 【請求項3】 前記ズーム制御変更手段は、防振手段の
    使用時には、その非使用時に比べてズームステップを粗
    くする手段であることを特徴とする請求項2記載の防振
    ズームレンズ装置。
  4. 【請求項4】 前記ズーム制御変更手段は、防振手段の
    使用時において、ズームレンズが防振に適したズーム位
    置に無い場合には、防振手段の使用時に適したズーム位
    置まで再制御するズーム位置再制御手段を具備している
    ことを特徴とする請求項1記載の防振ズームレンズ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ズーム位置再制御手段が作動する際
    には、警告を行う警告手段を具備したことを特徴とする
    請求項1又は4記載の防振ズームレンズ装置。
  6. 【請求項6】 振動による像振れを抑制する為の防振手
    段と、ズームレンズとを備えた防振ズームレンズ装置に
    おいて、前記ズームレンズが防振に適したズーム位置に
    有る場合に、前記防振手段を機能させる防振制御手段を
    設けたことを特徴とする防振ズームレンズ装置。
  7. 【請求項7】 前記防振制御手段は、ズームレンズが防
    振に適したズーム位置に無い場合は、前記防振手段の作
    動を停止する手段で有ることを特徴とする請求項6記載
    の防振ズームレンズ装置。
  8. 【請求項8】 ズームレンズが防振に適したズーム位置
    に無い場合は、警告を行う防振不適警告手段を具備した
    ことを特徴とする請求項6記載の防振ズームレンズ装
    置。
  9. 【請求項9】 振動による像振れを抑制する為の防振手
    段と、ズームレンズとを備えた防振ズームレンズ装置に
    おいて、防振精度が高くなるズーム位置、あるいは、防
    振精度が低くなるズーム位置にズームレンズが有る場合
    は、その旨の表示を行う防振精度表示手段を設けたこと
    を特徴とする防振ズームレンズ装置。
  10. 【請求項10】 振動による像振れを抑制する為の防振
    手段と、ズームレンズとを備えた防振ズームレンズ装置
    において、防振精度が高くなるズーム位置、あるいは、
    防振を行うズーム位置を表示する防振専用ズーム位置表
    示手段を設けたことを特徴とする防振ズームレンズ装
    置。
  11. 【請求項11】 防振専用ズーム位置表示手段は、防振
    精度が高くなるズーム位置、あるいは、防振を行うズー
    ム位置において、クリック感を与えるクリック手段を具
    備していることを特徴とする請求項10記載の防振ズー
    ムレンズ装置。
  12. 【請求項12】 振動による像振れを抑制する為の防振
    手段と、ズームレンズを指示されるズーム位置まで駆動
    する駆動手段とを備えた防振ズームレンズ装置におい
    て、前記ズームレンズの現在のズーム位置が不明の場合
    には、前記防振手段の作動を禁止する防振中断手段を設
    けたことを特徴とする防振ズームレンズ装置。
  13. 【請求項13】 振動による像振れを抑制する為の防振
    手段と、ズームレンズを指示されるズーム位置まで駆動
    する駆動手段とを備えた防振ズームレンズ装置におい
    て、前記防振手段の作動時にズーム位置が不明の場合に
    は、防振の特性を所定の特性に設定する防振特性固定手
    段を設けたことを特徴とする防振ズームレンズ装置。
  14. 【請求項14】 振動による像振れを抑制する為の防振
    手段と、ズームレンズを指示されるズーム位置まで駆動
    する駆動手段とを備えた防振ズームレンズ装置におい
    て、前記防振手段の作動時にズーム位置が不明の場合に
    は、ズーム位置を検出するズーム位置検出手段を動作さ
    せるズーム位置検出動作指示手段を設けたことを特徴と
    する防振ズームレンズ装置。
  15. 【請求項15】 インクリメンタルエンコーダより成る
    ズーム位置検出手段を有し、前記防振中断手段は、該ズ
    ーム位置検出手段のズーム位置情報が消失している際に
    動作する手段であることを特徴とする請求項12記載の
    防振ズームレンズ装置。
  16. 【請求項16】 インクリメンタルエンコーダより成る
    ズーム位置検出手段を有し、前記防特性固定手段は、該
    ズーム位置検出手段のズーム位置情報が消失している際
    に動作する手段であることを特徴とする請求項13記載
    の防振ズームレンズ装置。
  17. 【請求項17】 防振手段の作動時にズーム位置が不明
    の場合には、その旨の表示を行うズーム位置不明表示手
    段を具備したことを特徴とする請求項12,13又は1
    4記載の防振ズームレンズ装置。
  18. 【請求項18】 前記ズーム位置検出手段によりズーム
    位置が検出されたら、該ズーム位置に適した防振特性に
    して防振を行う防振再制御手段を具備したことを特徴と
    する請求項14,15又は16記載の防振ズームレンズ
    装置。
  19. 【請求項19】 前記防振手段は、振動を検出する振動
    検出手段,該振動検出手段の出力をズーム位置により適
    宜増幅し所望の目標値出力を求める防振敏感度設定手
    段,前記目標値信号に応答して像振れを補正する補正手
    段,該補正手段を係止する係止手段より構成され、 前記防振手段の作動時にズーム位置が不明の場合は、前
    記係止手段は、前記補正手段の係止を解除してこれを駆
    動制御状態にしておくことを特徴とする請求項12記載
    の防振ズームレンズ装置。
  20. 【請求項20】 前記防振中断手段は、前記防振手段の
    作動時にズーム位置が不明の場合は、前記防振敏感度設
    定手段による前記振動検出手段の増幅率をゼロにするこ
    とを特徴とする請求項19記載の防振ズームレンズ装
    置。
  21. 【請求項21】 前記防振中断手段は、前記防振手段の
    作動時にズーム位置が不明の場合は、前記振動検出手段
    の出力が前記補正手段に加わわらないようにすることを
    特徴とする請求項19記載の防振ズームレンズ装置。
  22. 【請求項22】 前記防振手段は、振動を検出する振動
    検出手段,該振動検出手段の出力をズーム位置により適
    宜増幅し所望の目標値出力を求める防振敏感度設定手
    段,前記目標値信号に応答して像振れを補正する補正手
    段より構成され、 前記防振特性固定手段は、前記防振手段の作動時にズー
    ム位置が不明の場合は、前記防振敏感度設定手段による
    前記振動手段の増幅率を所定の値にする手段であること
    を特徴とする請求項13記載の防振ズームレンズ装置。
  23. 【請求項23】 前記所定の値は、ズーム位置により可
    変の前記防振敏感度設定手段による前記振動検出手段の
    増幅率の望遠端における値であることを特徴とする請求
    項22記載の防振ズームレンズ装置。
  24. 【請求項24】 前記所定の値は、ズーム位置により可
    変の前記防振敏感度設定手段による前記振動検出手段の
    増幅率の平均値であることを特徴とする請求項22記載
    の防振ズームレンズ装置。
  25. 【請求項25】 振動による像振れを抑制する為の防振
    手段と、ズームレンズを指示されるズーム位置まで駆動
    する駆動手段と、ズーム位置に応じて防振特性を変更す
    る防振特性変更手段とを備えた防振ズームレンズ装置に
    おいて、前記防振特性変更手段は、ズーム駆動の終了時
    点において防振特性の変更を行う手段であることを特徴
    とする防振ズームレンズ装置。
  26. 【請求項26】 振動を検出する振動検出手段,該振動
    検出手段の出力をズーム位置により適宜増幅し所望の目
    標値出力を求める防振敏感度設定手段,前記目標値信号
    に応答して像振れを補正する補正手段より構成され、振
    動による像振れを抑制する為の防振手段と、ズームレン
    ズとを備えた防振ズームレンズ装置において、 ズーム位置変化に応じて前記増幅率を変更する際、変更
    前後における前記補正手段の位置が変化しないようにす
    る変化防止制御手段を設けたことを特徴とする防振ズー
    ムレンズ装置。
  27. 【請求項27】 前記変化防止制御手段は、前記増幅率
    の変更前後における目標値出力を略一致させる手段であ
    ることを特徴とする請求項26記載の防振ズームレンズ
    装置。
  28. 【請求項28】 前記変化防止制御手段は、前記増幅率
    変更直前の目標値と該目標値変更直後の目標値の差を記
    憶し、この差情報を増幅率変更後の目標値出力より減じ
    る手段であることを特徴とする請求項27記載の防振ズ
    ームレンズ装置。
  29. 【請求項29】 振動を検出する振動検出手段,該振動
    検出手段の出力を増幅し所望の目標値出力を求める防振
    敏感度設定手段,前記目標値信号に応答して光軸を偏心
    させる事で像振れを補正する補正光学手段より構成され
    る防振手段を備えた防振ズームレンズ装置において、前
    記防振敏感度設定手段での増幅率を、ズーム位置に依ら
    ず、ズームワイド端近傍で防振精度が高精度になるよう
    な増幅率に固定していることを特徴とする防振ズームレ
    ンズ装置。
  30. 【請求項30】 振動を検出する振動検出手段,該振動
    検出手段の出力を増幅し所望の目標値出力を求める防振
    敏感度設定手段,前記目標値信号に応答して光軸を偏心
    させる事で像振れを補正する補正光学手段より構成され
    る防振手段を備えた防振ズームレンズ装置において、前
    記防振敏感度設定手段での増幅率を、ズーム位置に依ら
    ず、全ズーム領域の中間近傍で防振精度が高精度になる
    ような増幅率に固定していることを特徴とする防振ズー
    ムレンズ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007316125A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Canon Inc 像振れ補正装置および撮像装置
JP2009047757A (ja) * 2007-08-14 2009-03-05 Fujifilm Corp 撮影装置
JP2012231520A (ja) * 2012-07-05 2012-11-22 Canon Inc 撮像装置、制御装置及びそれらの制御方法
JP2013015638A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Canon Inc 防振制御装置、光学機器、撮像装置、及び防振制御方法

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