JPH07218967A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH07218967A
JPH07218967A JP2494294A JP2494294A JPH07218967A JP H07218967 A JPH07218967 A JP H07218967A JP 2494294 A JP2494294 A JP 2494294A JP 2494294 A JP2494294 A JP 2494294A JP H07218967 A JPH07218967 A JP H07218967A
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time constant
vibration
pass filter
position control
correction optical
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Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 素早く電力の消耗を小さくし、該装置が搭載
される機器の他の機能への電力供給に影響を及ぼすこと
を防止する。 【構成】 駆動手段の位置制御ループ内に直列に配置さ
れるハイパスフィルタ11p,11yと、該ハイパスフ
ィルタの時定数を変更する時定数変更手段12p,12
yとを設け、補正光学手段の位置制御を行う駆動手段の
位置制御ループ内に直列に接続されるハイパスフィルタ
の時定数を必要に応じて変更させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば銀塩カメラ等の
鏡筒に加わる振動を検出し、この振動よる像劣化を補正
光学手段にて補正する機能を備えた防振装置の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の対象となる従来技術を以下に説
明する。
【0003】現代のカメラでは、露出決定やピント合せ
等の撮影にとって重要な作業はすべて自動化されている
ため、カメラ操作に未熟な人でも撮影の失敗を起す可能
性は非常に少なくなっているが、カメラ振れによる撮影
の失敗だけは自動的に防ぐことが困難とされていた。
【0004】そこで、近年このカメラ振れに起因する撮
影失敗をも防止することを可能とするカメラが意欲的に
研究されており、特に、撮影者の手振れによる撮影失敗
を防止することのできるカメラについての開発、研究が
進められている。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れのない写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させてやらなければなら
ない。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じな
い写真を撮影可能とするためには、第1にカメラの振動
を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変化を補正す
ることが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、角加速度、角速度、角変位等を検出する振動
センサと該センサの出力信号を電気的或は機械的に積分
して角変位を出力するカメラ振れ検出手段をカメラに搭
載することによって行うことができる。そして、この検
出情報に基づき撮影光軸を偏心させる補正光学手段を駆
動させて像振れ抑制が行われる。
【0007】ここで、角変位検出手段を用いた防振シス
テムについて、図17を用いてその概要を説明する。
【0008】図17の例は、図示矢印41方向のカメラ
縦振れ41p及びカメラ横振れ41yに由来する像振れ
を抑制するシステムの図である。
【0009】同図中、42はレンズ鏡筒、43p,43
yは各々カメラ縦振れ角変位、カメラ横振れ角変位を検
出する、振動ジャイロ等の角速度計とその角速度を積分
して角変位に変換する積分回路より構成される角変位検
出手段(振動検出手段)で、それぞれの角変位検出方向
を44p,44yで示してある。45は補正光学手段
(46p,46yは各々補正光学手段45に推力を与え
るコイル、47p,47yは補正光学手段45の位置を
検出する位置検出素子)であり、該補正光学手段45に
は後述する位置制御ループを設けており、角変位検出手
段43p,43yの出力を目標値として駆動され、像面
48での安定を確保する。
【0010】次に、図18は補正光学手段の構造の一例
を示す分解斜視図である。
【0011】レンズ71がカシメられた支持枠72に軸
受73yが圧入されている。そして、軸受73yには支
持軸74yが軸方向に摺動可能に支持されている。そし
て、支持軸74yの凹部74yaは支持アーム75の爪
75aに嵌込められる。又、支持アーム75にも軸受7
3pが圧入され、支持軸74pが軸方向に摺動可能に支
持されている。
【0012】なお、図18に支持アーム75の裏面図も
併記すると共に、爪75aを明示する為の一部正面図も
併記している。
【0013】支持枠72の投光器取付穴72pa,72
yaにはIRED等の投光素子76p,76yを接着
し、接続基板を兼ねた蓋77p,77y(支持枠72に
接着される)にその端子が半田付けされる。また、支持
枠72にはスリット72pb,72ybが設けられてお
り、投光素子76p,76yの投光はスリット72p
b,72ybを通し、後述するPSD78p,78yに
入射する。又、支持枠72にはコイル79p,79yも
接着され、端子は蓋77p,77yに半田付けされる。
【0014】鏡筒710には支持球711が嵌入(3か
所)され、また支持軸74pの凹部74paが嵌込めら
れる爪部710aを有している。
【0015】ヨーク712p1 ,712p2 ,712p
3 、マグネット713p1 ,713p2 は重ねて接着さ
れ、同様にヨーク712y1 ,712y2 ,712y
3 、マグネット713y1 ,713y2 も重ねて接着さ
れる。尚、マグネットの曲性は矢印713pa,713
yaの配置となる。
【0016】ヨーク712p2 ,712y2 は鏡筒71
0の凹部710pb,710ybにネジ止めされる。
【0017】センサ座714p,714y(714yは
不図示)にPSD等の位置検出素子78p,78yを接
着し、センサマスク715p,715yを被せてフレキ
シブル基板716に位置検出素子78p,78yの端子
が半田付けされる。センサ座714p,714yの凸部
714pa,714ya(714yaは不図示)を鏡筒
710の取付穴710pc,710ycに嵌入し、フレ
キシブル基板ステイ717にてフレキシブル基板716
は鏡筒710にネジ止めされる。フレキシブル基板71
6の耳部716pa,716yaは各々鏡筒710の穴
710pd,710ydを通り、ヨーク712p1 ,7
12y1 上にネジ止めされ、蓋77p,77y上のコイ
ル端子、投光素子端子は各々フレキシブル基板716の
耳部716pa,716yaのランド部716pb,7
16ybとポリウレタン銅線(3本縒り線)に接続され
る。
【0018】メカロックシャーシ718にはプランジャ
719がネジ止めされ、バネ720をチャージしたメカ
ロックアーム721にプランジャ719が嵌込まれ、軸
ビス722によりメカロックシャーシ718に回転可能
にネジ止めされる。
【0019】メカロックシャーシ718は鏡筒710に
ネジ止めされ、プランジシャ719の端子はフレキシブ
ル基板716のランド部716bに半田付けされる。
【0020】先端球状の調整ネジ723(3か所)はヨ
ーク712p1 、メカロックシャーシ718にネジ込み
貫通され、調整ネジ723と支持球711で支持枠72
の摺動面(斜線部72c)を挟んでいる。調整ネジ72
3は摺動面に僅かなクリアランスで対向する様にネジ込
み調整されている。
【0021】カバー724は鏡筒710に接着され、上
記した補正光学手段をカバーしている。
【0022】図19は上記図18の補正光学手段の駆動
制御系について説明するための図である。
【0023】位置検出素子78p,78yの出力を増幅
回路727p,727yで増幅してコイル79p,79
yに入力すると、支持枠72が駆動されて位置検出素子
78p,78yの出力が変化する。ここでコイル79
p,79yの駆動方向(極性)を位置検出素子78p,
78yの出力が小さくなる方向に設定すると(負帰
還)、コイル79p,79yの駆動力により位置検出素
子78p,78yの出力がほぼ零になる位置で支持枠7
2は安定する。尚、加算回路731p,731yは位置
検出素子78p,78yからの出力と外部からの指令信
号730p,730yを加算する回路であり、補償回路
728p,728yは制御系をより安定させる回路であ
り、駆動回路729p,729yはコイル79p,79
yへの印加電流を補う回路である。
【0024】そして、図19の系に外部から指令信号7
30p,730yを加算回路731p,731yを介し
て与えると、支持枠72は指令信号730p,730y
に極めて忠実に駆動される。
【0025】図19の制御系のように位置検出出力を負
帰還してコイルを制御する手法を位置制御手法と云い、
指令信号730p,730yとして手振れの量を与える
と支持枠72は手振れ量に比例して駆動される。
【0026】図20は上記図19に示した補正光学手段
の駆動制御系の詳細を示した回路図であり、ここではピ
ッチ方向725pについてのみ説明する(ヨー方向72
6yも同様であるため)。
【0027】電流−電圧変換アンプ727a,727b
は投光素子76pにより位置検出素子78p(抵抗R
1,R2より成る)に生じる光電流727i1 ,727
2 を電圧に変換し、差動アンプ727cは各電流−電
圧変換アンプ727a,727bの差(支持枠72のピ
ッチ方向725pの位置に比例した出力)を求めるもの
である。以上、電流−電圧変換アンプ727a,727
b、差動アンプ727c及び抵抗R3〜R10にて図1
9の増幅器727pを構成している。
【0028】指令アンプ731aは外部より入力される
指令信号730pを差動アンプ727cの差信号に加算
するもので、抵抗R11〜R14とで図19の加算回路
731pを構成している。
【0029】抵抗R15,16及びコンデンサC1は公
知の位相進み回路であり、これが図19の補償回路72
8pに相当する。
【0030】前記加算回路731pの出力は補償回路7
28pを介して駆動アンプ729aへ入力し、ここでピ
ッチコイル79pの駆動信号が生成され、補正光学手段
が変位する。該駆動アンプ729a、抵抗R17及びト
ランジスタTR1,TR2にて図19の駆動回路729
pを構成している。
【0031】加算アンプ732aは電流−電圧変換アン
プ727a,727bの出力の和(位置検出素子78p
の受光量総和)を求め、この信号を受ける駆動アンプ7
32bはこれにしたがって投光素子76pを駆動する。
以上、加算アンプ732a,駆動アンプ732b、抵抗
R18〜R22及びコンデンサC2により投光素子76
pの駆動回路を構成している(図19では不図示)。
【0032】上記の投光素子76pは温度等に極めて不
安定にその投光量が変化し、それに伴い差動アンプ72
7cの位置感度が変化するが、上記の様に受光量総和一
定となる様に前述の駆動回路によって投光素子76pを
制御すれば、位置感度変化は少なくなる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】次に、以上説明した補
正光学手段を用いて防振を行う動作を、時間を追って説
明する。
【0034】図21(a)において、メカロックアーム
721により支持枠72をロックしている時の補正光学
手段の位置を743,メカロックアーム721を外しレ
ンズ71を位置制御している時の位置(電気バネ中心)
を744とすると、外部スイッチ操作で防振がオンし
(745の時点)、メカロックアーム721が支持枠7
2から外れると、レンズ71は位置743から位置74
4に移る。そして、レリーズボタンの半押しでスイッチ
SW1がオンすると(747の時点)、図21(c)で
示す指令信号入力746がその時点を0として補正光学
手段に入力され、補正光学手段はそれに基づいて駆動さ
れる。その後、レリーズボタンから手を離す(748の
時点)と、補正光学手段は位置744に戻る。尚、レリ
ーズボタンの半押しでオンするスイッチSW1で防振を
オンし、メカロックアーム721が支持枠72から外れ
る構成にしてもよい。
【0035】次に、カメラの向きを変更(749)する
と、補正光学手段の位置は750に移る。何故ならば、
重力g(751)の方向が変化する為、レンズ71の質
量と重力と電気バネ力による釣合い位置が変化する為で
ある。
【0036】この状態でレリーズボタンの半押しでスイ
ッチSW1がオンすると(752の時点)、補正光学手
段は図21(c)のその時点を0とした指令信号入力7
53により駆動され、その後レリーズボタンから手を離
す(754の時点)と、補正光学手段は位置750に戻
る。
【0037】図21(b)は補正光学手段のコイル78
p,78yの消費電力を示しており、防振オンの時点
(745の時点)から斜線で示す様に常に一定の大電力
を必要としている(防振区間755,756の振れ補正
の為だけの消費電力は全体の消費電力に比べて極僅
か)。これは重力g(751)に逆らって補正光学手段
を常に電気バネ中心に位置させる為に必要な電力であ
り、749のカメラ姿勢変化により重力gの方向が変化
すると若干消費電力が減少している。勿論、カメラを上
向きにして補正光学手段の駆動方向に重力が加わらない
様にすると、この消費電力(重力gの分)は無くなる。
【0038】しかしながら一般にカメラを水平状態で撮
影する事が多く、その為に常に一定の消費電力が必要と
なると、カメラの電池の容量が限られている為、フィル
ムの撮影本数が極めて少なくなってしまう問題があっ
た。
【0039】これを回避する為に特開平4−39616
号に示される様に、補正光学手段をメカ的にバネで支持
し、また、位置制御ループ内に時定数の大きなハイパス
フィルタを直列に接続して、重力の様なDC成分には応
答しない様に構成した例もある。
【0040】この場合、図22(a)の様に、防振オン
時(745の時点)に補正光学手段は電気バネ中心74
4に移るが、ハイパスフィルタにより次第にメカバネ中
心757にゆっくり移ってゆき、それに伴い、図22
(b)で示す様に消費電力は0に近づいていく。カメラ
の姿勢が変化(749)して重力gの方向が変化し、メ
カバネ中心が758に移っても、同様にハイパスフィル
タによりメカバネ中心に補正光学手段がゆっくり移り、
その変化時のみ電力を費やす(763)が、他に重力g
の為に電力を費やさず、図20(b)に比べて大幅に省
電力になっている。しかしながら、上述の提案の構成に
おいても、以下のような問題点がある。
【0041】防振オン時(745),カメラの姿勢変化
時(749)の補正光学手段のメカバネ中心757への
移動の間には電力を消費する(763)。従って、メカ
バネ中心757への移動に要する時間は短いほうが電力
消費を小さくすることができるが、上述の構成において
は、防振オン時(745),姿勢変化時(749)共に
補正光学手段のメカバネ中心757への移動はゆっくり
したものであり、比較的時間がかかってしまう。
【0042】更に、上述の提案の構成においても、補正
光学手段をバネで支持している事から、図22(c)で
示す指令信号入力746,753により補正光学手段を
駆動する時もバネ力に逆らって駆動させる必要があり、
その為に防振区間755,756での消費電力は大きく
なっている。そして、指令信号746,753も時間と
共に0点から離れていっている(大振幅になっている)
ことにより、補正光学手段をそれに従い駆動させるとバ
ネ力が大きくなる(大ストロークとなる為)ので消費電
力が多くなってしまい、764,765に示すしきい値
を超えてしまうと、カメラの他の機能への電力供給に影
響を及ぼしてしまうと言う問題があった。
【0043】(発明の目的)本発明の第1の目的は、素
早く電力の消耗を小さくし、該装置が搭載される機器の
他の機能への電力供給に影響を及ぼすことを防止するこ
とのできる防振装置を提供することである。
【0044】本発明の第2の目的は、補正光学手段の大
変位により、該補正光学手段の構成要素の一つであるコ
イル等が他の部材と衝突して断線してしまうといったこ
とを防止することのできる防振装置を提供することであ
る。
【0045】本発明の第3の目的は、該装置が搭載され
る機器の使用者に像振れの生じる恐れのある事を知ら
せ、その低減を促す様に保持させることのできる防振装
置を提供することである。
【0046】本発明の第4の目的は、防振効果が充分に
発揮されていない写真撮影がなされることを事前に防止
することのできる防振装置を提供することである。
【0047】本発明の第5の目的は、補正光学手段の大
変位時の電力消費を小さくすることのできる防振装置を
提供することである。
【0048】
【課題を解決するための手段】本発明は、駆動手段の位
置制御ループ内に直列に配置されるハイパスフィルタ
と、該ハイパスフィルタの時定数を変更する時定数変更
手段とを設け、また、駆動手段の位置制御ループ内に直
列に配置されるハイパスフィルタと、前記位置制御ルー
プのループゲインを変更する時定数変更手段とを設け、
補正光学手段の位置制御を行う駆動手段の位置制御ルー
プ内に直列に接続されるハイパスフィルタの時定数を必
要に応じて変更させるようにしている。
【0049】また、本発明は、補正光学手段の駆動量を
制限する、補正光学手段との緩衝部材を備えた制限手段
を設け、補正光学手段の必要以上の駆動を制限するよう
にしている。
【0050】また、本発明は、ハイパスフィルタの時定
数が小の時、或は、位置制御ループのループゲインが小
の時に警告を行う警告手段を設けている。
【0051】また、本発明は、ハイパスフィルタの時定
数が小の時、或は、位置制御ループのループゲインが小
の時、カメラのレリーズを禁止するレリーズ禁止手段を
設けている。
【0052】また、本発明は、補正光学手段と鏡筒との
結合部に、非線形バネ手段を配置し、また、補正光学手
段と鏡筒との間に、磁気的結合部を形成し、補正光学手
段の変位が大きいほど弾性増加率の減る非線形バネとし
たり、或は、補正光学手段の変位が大きいほど磁気的結
合力(吸引力)が弱まるようにしている。
【0053】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0054】図1は本発明の第1の実施例における防振
装置の要部を示す構成図であり、図20と異なるのは、
位置制御ループ内に公知のハイパスフィルタ11p,1
1yが入っており、その時定数が時定数変更手段12
p,12yにより変更される事、そしてその時定数変更
手段12p,12yの動作は比較手段13p,13yで
制御される事、比較手段13p,13yは第1の電流量
発生回路15の出力に基づいて出力される事、第1の電
流量発生回路15の出力(第1の電流量)は電源の蓄電
情報(電池の消耗状態)出力回路16及び各時点(使用
時点)のカメラの消費電力情報出力回路17で決定され
る事である。
【0055】又、鏡筒710に設けられた緩衝性を有す
る棒(ゴム棒)18を、この棒18より径の大きな支持
枠72に設けられた穴19に挿入し、支持枠72が一定
変位を行うと棒18が穴19に接触し、それ以上の変位
は行わない制限手段を構成している事である。
【0056】今までの制限手段の無い装置においては、
支持枠72が大変位をすると、コイル79p,79yが
マグネット713p,713yに当り、断線を生じる事
があったが、制限手段を用いる事でその問題は回避され
る。
【0057】又、制限手段は緩衝部材で構成されている
ので、制限された時にその当接音を生じないと共に構成
部材の保護を行える。
【0058】支持枠72は支持アーム75に対して弾性
手段であるところのコイルバネ110y(図1では不図
示)に挟まれており、そのバネ力で中立位置を保つ。
又、支持アーム75は鏡筒710に対して弾性手段であ
るところのコイルバネ110pに挟まれており、そのバ
ネ力で中立位置を保つ。
【0059】ここで、コイルバネ110p(不図示のバ
ネ110y)について、図2及び図3を用いてそのバネ
特性を説明する。
【0060】図3(a)において、コイルバネ110p
はウス型形状をしており、その径の最も小さい所で、ゴ
ム性のチューブで構成された非線形バネ支持部材111
pに接触している。故に、支持枠アーム75は、鏡筒7
10の爪部710aに対して、コイルバネ110pのバ
ネ力と非線形バネ支持部材111pの弾性力の合力で挟
まれて支持されている。
【0061】そして、支持アーム75が112方向に変
位すると、コイルバネ110pが圧縮される事で巻き緩
み、コイルバネ110pと非線形バネ支持部材111p
の接触が外れ、コイルバネ110pのバネ力のみで支持
アーム75を支持する。つまり、支持アーム75が変位
する事で合成バネ力の増加率が減る事になる。
【0062】図2はその合成バネ力の特性を示す図であ
り、支持アーム75が一定変位を行うとバネ力の増加が
鈍って来る(非線形バネとなる)。
【0063】従来の問題点として、図22(b)で示し
た様に、補正光学手段をバネ支持にすると、手振れ補正
の為に補正光学手段を大変位させるとそれに応じてバネ
力が強くなり、大電力を必要としたが(図22の矢印7
61,762)、この様な非線形バネを用いる事で、大
変位時の電力消費量を減少させる事が可能になる。
【0064】図3(a)では、支持アーム75は爪部7
10aに対して一対のバネ110p1,110p2 で押さ
れ、その力で重力gに逆らって中立保持しており、11
2方向に変位するとバネ110p1 は圧縮され、バネ力
の増加は鈍るが、バネ110p2 は伸び方向の為に非線
形バネ支持部材111pに巻き締ったままで、支持アー
ム75に力を与えない。
【0065】通常、非線形バネを対にして互いに付勢し
合ってプッシュプル使用にすると、2つのバネの互いの
非線形性が打ち消され、線形になってしまうのは容易に
理解できるが、この様な構成にすると非線形が打ち消さ
れる事は無い。
【0066】尚、非線形バネとしては、図3(a)の構
成に限らず、図3(b)の様にコイルスプリング113
pを曲げ方向で用い、その巻き径と自由長を調節する事
で、同様な非線形性を有する事が出来る。この場合、非
線形性を保つ為に2つのコイルバネで支持アーム75を
押すプッシュプル構成にはせず、コイルバネ113pの
み支持アーム75と爪部710a間に入れ、重力gの方
向114に対して釣合って支持アーム75を中立保持さ
せる構成にしている。
【0067】同様な非線形性を有するバネとして、図3
(c1),(c2)の様に、平面が115pの形状の皿
バネ115pを支持アーム75と爪部710aの間に入
れても、図2の非線形性を保つ事が出来る(皿バネはそ
れ自体が図2の非線形性を持つ)。
【0068】図3(d)は、非線形バネとして超弾性特
性を有するバネ117p1,117p2 を使用した例であ
り、超弾性バネは図2に示す弾性領域119pと超弾性
領域119bを持っており、各々爪部710aから延出
したプリチャージ部材116p1,116p2 により図2
の120で示す点までプリチャージされ、プリチャージ
部材116p1,116p2 上を摺動する切片118p1,
118p2 を押している。
【0069】切片118p1,118p2 は支持アーム7
5を押しており、重力gに抗するバネ力121(図2参
照)により中立を保っており、支持アーム75を変位さ
せると切片118p1,118p2 を介してバネ117p
1,117p2 は圧縮され、超弾性領域に入り、バネ力の
増加は鈍くなり、大変位でも電力の消費はさほど多くな
らない。
【0070】又、プリジャーシ部材116p1,116p
2 でプリチャージされている為に、図3(a)と同様
に、伸び方向のバネは支持アーム75に力を与えず、2
つの非線形バネで挟んでもその非線形性が打消される事
は無い。勿論、一対のバネを互いに付勢し合わない(プ
ッシュプルでなく、どちらかのバネは常に自由長にあ
る)構成にするとプリチャージを行わなくても、2つの
バネの非線形性が互いに打消し合うことは無く、プリチ
ャージの必要もないのは言う迄もない。
【0071】以上は非線形バネを用いて補正光学手段を
支持していたが、非線形性を有する手段として永久磁石
を用いてもよい。
【0072】図4はその例を示しており、支持枠72に
取付けられた磁性体の第1の面122yと対抗して第2
面を有する支持アーム75に取付けられた永久磁石12
3y間で磁気結合を行い、同様に支持アーム75に取付
けられた磁性体の第1の面122pと対抗して第2面を
有する鏡筒710に取付けられた永久磁石123pで磁
気結合を行っている。
【0073】そして、第1の面122p,122yは第
2の面を持つ永久磁石123p,123yよりその駆動
方向の長さが広くなっており、この第1の面の駆動方向
長さの間では補正光学手段は駆動方向に磁気結合力の影
響を受けずに自由に動く。
【0074】この図4では、重力gにより補正光学手段
が下がる為に第1の面122pの端で永久磁石123p
と磁気結合して重力に抗する保持を行っており、この変
位以上の駆動を行わせる為には磁気結合力を上回る推力
を与える必要があるが(これはせいぜい補正光学手段の
自重より僅かに強い力で大電力とはならない)、一旦、
第1の面と第2の面がズレると、離れれば離れる程磁気
結合力は弱まる(磁気結合力は距離の平方に反比例す
る)為に、大変位をしても低消費電力を実現出来る。
【0075】又、122y,123yの様に重力gの加
わらない方向では第1の面の長さで自由に動ける為に、
この方向の省電力も可能となる。
【0076】尚、磁石の配置はこれに限られるものでは
なく、図5(a),(b)に示す様に、光軸126方向
に支持枠72にターゲット面(磁性部材125)、鏡筒
710側に永久磁石124を取付け、ターゲット面の1
25の面積を永久磁石124の面積より大きく構成して
もよく、又、永久磁石は推力用のマグネット713p,
713yを兼用しても良い。
【0077】再び図1に戻り、ハイパスフィルタ11
p,11yと時定数変更手段12p,12yの時定数変
更タイミングについて述べる。
【0078】図6は、補正光学手段位置制御ループ内に
ハイパスフィルタ11p(11y)を入れた例であり、
このハイパスフィルタは、コンデンサ125,抵抗12
6,127で構成しており、コンデンサ125は例えば
1μF、抵抗126は159KΩ、127は15.9KΩで
ある。抵抗126と127はスイッチ129によりコン
デンサ125と接続される構成となっており、このスイ
ッチ(アナログスイッチ)129は時定数変更手段12
pによって切り換えられる。尚、128はバッファ用オ
ペアンプであり、130は後述するスイッチである。
【0079】抵抗127がコンデンサ125と接続して
いるときにはこのハイパスフィルタの時定数は小さくな
り、10Hz以下の周波数成分は減衰される。
【0080】図7の129Gは、このハイパスフィルタ
を用いた時に730pより指令信号を入力し、オペアン
プ128の出力を観察した場合の周波数特性(20lo
g出力/入力;スイッチ130の接続は断っている)を
示しており、10Hz以下の出力は減衰し、且つ10H
z以上の出力も減衰( 補正光学手段の質量とバネ力で決
定される)している為、10Hzを頂点とした山形状と
なっている。
【0081】この状態で実際に防振を行える為にスイッ
チ130を閉じて位置制御ループを形成すると、特性は
131Gの状態になり、フラットな部分132(補正光
学手段駆動帯域)が生れる。ここでフラットな部分13
2は大体5Hz〜100Hzであり、手振れの帯域1H
z〜10Hzに対し低周波側では未だ不足であるが、5
Hz以下の周波数に応答しない為、重力gの様なDC成
分には応答しない。つまり、重力gに抗してコイルが推
力を発生する事はない。
【0082】勿論、補正光学手段駆動初期等には重力g
が突然(ステップ状)に入力して来る為、その時には重
力gに抗する為にコイルに推力を与えるが、ハイパスフ
ィルタの時定数が小さい為に(131Gの特性にすると
1Hz以下の成分は減衰される)、直にコイルは重力g
に応答しなくなり、省電力となる。
【0083】同様に、コンデンサ125に抵抗126を
接続すると、スイッチ130を開けた状態の周波数特性
は133Gとなり(ハイパスフィルタは1Hz以下の成
分を減衰) 、スイッチ130を接続して位置制御ループ
を形成すると、134Gの特性となり、ハイパスフィル
タは0.01Hz以下の成分を減衰し、フラットな部135
は0.1Hz〜100Hzまで広がり、手振れ帯域を十分
満足する。この場合も重力g等のDC成分はハイパスフ
ィルタ(0.01Hz以下を減衰)で除去される為にコイル
は応答しないが、ハイパスフィルタの時定数が大きい為
に、前述した様なステップ状の重力gの入力を除去する
のに時間がかかってしまう。
【0084】尚、129Gと131Gの関係、及び、1
33Gと134Gの関係から判かる様に、スイッチ13
0を閉じる事で出力が矢印136から137まで潰され
(この矢印をループゲインと言う)、ハイパスフィルタ
の減衰折点が各々10Hz→1Hz,1Hz→0.01Hz
に変化する。
【0085】例えば、矢印136はループゲイン40d
B(100倍)の為、減衰折点1Hzが1/100の0.
01Hzとなる。この様にループゲイン量の調整でループ
内のハイパスフィルタの減衰折点を適宜設定出来る。
【0086】図8は時定数切換えのタイミングを示す図
であり、図8(a)のR2 区間は、コンデンサ125に
抵抗127を接続した時定数小の場合の補正光学系特性
(131G,131ψの特性)であり、その他はコンデ
ンサ125に抵抗126を接続した特性(図7の134
G,134ψの特性)である。
【0087】図8(a)において、防振オン時にはR2
区間となり、ステップ状の重力入力を早期に除去する。
そして、一定時間後にハイパスフィルタの時定数を大き
くする。これは、時定数変更手段12p,12yに入力
するカメラのCPUからの命令で動作される。上述の様
に重力入力を短時間で除去できるので、重力入力を除去
する為の動作が行われる際に消費される電力を少なくす
ることができる。
【0088】ここで、防振オンからのR2 区間では、補
正光学手段に指令信号730p,730yを入力させな
い(指令信号はレリーズボタンの半押しから入力される
が、この防振オン初期からR2 区間ではレリーズボタン
の半押しでも指令信号は補正光学手段に入力されな
い)。これは、防振オンからのR2 区間に手振れ信号も
入力されると、重力gによるステップ入力分ばかりでは
無く、手振れによる入力も加わるため、ハイパスフィル
タで重力分のみを選んで打ち消すこと(コンデンサ12
5にチャージしておくこと)が難しくなる為である。な
お、R2 区間でも、レリーズボタン半押し状態であれば
補正光学手段を730p,730yを入力させて像振れ
防止動作を行わせるように設定しても良い。
【0089】次に、図8(c)で示す様に、レリーズボ
タンの半押し(SW1のオン)で手振れ指令信号が13
8,139で示す様に入力していき、時間の経過ととも
にその各時点で決められたゼロ(0)点140,141
〔図8(c)参照〕に対して大変位となってくると、前
述した様にバネ力に抗する為に消費電力は大きくなって
いく。この消費電力を第1の電流量発生回路15の出力
(その時の電池の消耗状態とカメラの総消費電力により
決り、電池の消耗が激しい時、総消費電力が多い時は第
1の電流量は少なくなる)と比較手段13p,13yで
比較し、補正光学手段の消費電力が第1の電流量を超え
ると再び時定数変更手段12p,12yが働き、R2
間になる。つまり、コンデンサ125に抵抗127を接
続した時定数小の状態に設定する。
【0090】図8(c)において、138,139に示
す大変位は手振れに低周波成分が在る為に生じている。
よって、R2 区間にすると、低周波は時定数の小さいハ
イパスフィルタで減衰される為に、図8(a)の14
2,143で示す様に大変位成分は無くなる。そして、
補正光学手段の消費電力が第1の電流量以下になると、
再び時定数の大きなハイパスフィルタの特性に切り換わ
る。又、144に示す様にカメラの姿勢が変化すると、
図22と同様に補正光学手段の消費電流も大きくなり、
この量が第1の電流量を超えると再びR2 区間になり、
早期に重力変化分を除去する。この場合も、短時間で重
力変化分を除去できるので、その間に消費される電力を
少なくすることができる。
【0091】以上の構成にすると、消費電力は図8
(b)で示す様に、図22(b)より省電力化され、更
に前述した非線形バネの働きにより補正光学手段が相当
変位しないと第1の電流量を超えない為にR2 区間が動
作するのは極めて大振幅のときに限られる。
【0092】このR2 区間の動作が少なくなる事は、防
振精度の高い撮影可能な状態を広げる(R2 区間では補
正光学手段が5Hz〜100Hzの帯域しか持たない為
に防振精度が落ちる)ことが出来る。
【0093】また、図1において、時定数変更手段12
p,12yの出力はオアゲートを介して警告手段14に
入力しており、R2 区間の時には撮影者に“防振精度が
劣化している事”を警告し、この間はしっかりカメラを
構えてもらい、撮影の失敗が無い様に構成している。
【0094】(第2の実施例)図9は本発明の第2の実
施例における防振装置の概略を示す構成図であり、図1
と同じ部分は同一符号を付してある。
【0095】上記の図1では、第1の電流量発生回路1
5に対して補正光学手段の消費電流を比較してハイパス
フィルタ11p,11yの時定数切換えを行っていた
が、この第2の実施例では、補正光学手段の駆動量(増
幅回路727p,727yからの出力)を基準駆動量発
生回路21p,21yの出力(基準駆動量)と比較し、
基準駆動量を超えるとハイパスフィルタ11p,11y
の時定数切換えを行う構成としている点のみが異なる。
【0096】前述した様に電力は補正光学手段のバネに
抗する力が大きくなる程多く消費するため、この様に補
正光学手段の変位(バネに抗する力)と消費電力の間に
は変位大ほど消費電力大となる関係を持つ為、補正光学
手段の駆動量(変位量)を観察する事で消費電力量は予
想することが出来る。
【0097】又、警告手段22p,22yはピッチ72
5p, ヨー726yの2方向別々に設けられており、そ
の表示がファインダ23内に現れる〔図9(b)参
照〕。つまり、撮影者はどの方向の防振精度が劣化して
いるかが判かり、その方向の手振れのみに気をつけて撮
影を行えば良い。
【0098】(第3の実施例)図10は本発明の第3の
実施例における防振装置の概略を示す構成図であり、図
1及び図9と同じ部分は同一符号を付してある。又、図
11は図10の補正光学手段を用いて防振動作を行う際
のタイミングチャートである。
【0099】図1では防振オン初期では(R2 区間で
は)、指令信号を補正光学手段に入力させていなかっ
た。これは、前述した様に防振オンから重力の影響を除
去する迄のR2 区間に手振れ入力があると、手振れによ
る信号変化分が重力と電気バネの釣合いによる中心(図
22,図23の744)を変化させてしまう為に、純粋
な重力分のみをコンデンサ125にチャージしてキャン
セルすることが出来なくなるからである。
【0100】しかし、この第3の実施例では、防振オン
時点から指令信号を入力している。つまり、防振オンか
らの一定期間〔図11(c)の29区間〕は、カメラC
PUより制御されるスイッチ25p,25yにより、指
令信号730p,730yはローパスフィルタ24p,
24yを経由して補正光学手段に入力される。このロー
パスフィルタ24p,24yにより手振れによる信号変
化分は平滑化され、指令信号に常に重畳しているDCオ
フセット分のみが補正光学手段に入力される〔図11
(c)の28〕。このDCオフセットは常に補正光学手
段に加わる為に重力成分と同様に消費電力を増やす原因
となっているが、この様に重力と上記DCオフセット分
をR2 区間で除去してしまう事で消費電力を減らす。
【0101】図1,図9の例では、このDCオフセット
分を除去する為に、レリーズボタンの半押し毎に指令信
号入力のその時点をゼロにして(公知のサンプルホール
ド回路等を用いた回路構成で実現される)補正光学手段
に入力していたが、その操作が不要に出来る。
【0102】又、図10の時定数変更手段12p,12
yは、比較手段13p,13yの入力によりハイパスフ
ィルタ11p,11yの時定数を小に変更するが、時定
数を大に戻すのはタイマ26p,26yの出力により行
う。
【0103】上記タイマ26p,26yは時定数が小に
変更されてからタイムカウントを開始し、一定時間後に
出力する。
【0104】図1,図9の例では、時定数を大に戻すの
も比較手段13p,13yの出力を用いていたが、その
構成であると、比較手段の比較する第1の電流量(基準
駆動量)付近で時定数切換えが頻繁に行われ、消費電流
が第1の電流量より下がることが無くなる恐れがある。
そこで、上記のタイマ26p,26yにより、ハイパス
フィルタ11p,11yの時定数小から十分時間がたっ
て(補正光学手段の変位が中心に近づいて)から時定数
を大に戻す構成にしたものである。
【0105】時定数変更手段12p,12yは、ハイパ
スフィルタ11p,11yの時定数が小の時はアンドゲ
ート212,211に出力する。アンドゲート212,
211にはシャッタスピード情報出力回路27よりシャ
ッタスピード情報も入力しており、アンドゲート21
2,211は時定数が小、且つ、シャッタスピードが
「1/60」秒以下の時にそれぞれオアゲート213に
出力する。
【0106】上記オアゲート213はアンドゲート21
1,212の少なくともどちらかの出力があれば出力し
て警告手段&レリーズ禁止手段210を動作させ、防振
精度が劣化していることを警告するとともにレリーズ禁
止を行う。
【0107】ここで、シャッタスピード情報出力回路2
7の出力が入っている事について、図12を用いて説明
する。
【0108】図12(a)は、R1 区間(ハイパスフィ
ルタ時定数大の時)の指令信号出力214と補正光学手
段の動き215とその差(防振誤差)216(防振され
た像面に相当)であり、差216は十分に手振れが防振
されている事を示している。しかし、図12(b)に示
すR2 区間では、ハイパスフィルタの時定数が小の為指
令信号214に対して補正光学手段の動き217は位相
がズレており、故に差218は大きくなっている。
【0109】しかしこの誤差も、シャッタスピード「1
/125」秒で撮影する時にはδ2(125)の様に小さく問
題とならないが、「1/60」秒にて撮影する際にはδ
2(60) の様に大きく問題となってくる。
【0110】故に、「1/125」秒以上のシャッタス
ピードでは警告も行わずレリーズ禁止も行わないで、
「1/60」秒以下では警告とレリーズ禁止を行う。
【0111】又、レリーズ禁止に関しては、例えば「1
/60」秒では警告のみ、「1/15」秒以下になると
警告とレリーズ禁止と言う構成にしても良い。
【0112】そして、これはシャッタスピードに限られ
るものでは無く、例えば同じ手振れ量でもレンズの焦点
距離が300mmの時と35mmの時では、フィルム上
の手振れによる劣化量は35mmの方が少なくなるのは
容易に理解出来る。
【0113】故に、例えば焦点距離が300mmの時に
は警告,レリーズロックを行い、100mmの時には行
わない構成としても良いし、シャッタスピードが「1/
30」秒でも100mmの時は警告,レリーズロックを
行わず、「1/60」秒で300mmの時には警告,レ
リーズロック等、焦点距離とシャッタスピードの積
(「1/30」で100mmの時は 3.3,「1/60」
で300mmの時は5)が一定値以上になると、警告と
レリーズロックを行う構成にしても良い。
【0114】(第4の実施例)図13乃至図16は本発
明の第4の実施例に係る図であり、図13は防振装置の
要部を示す構成図であって、図1等と同じ部分は同一符
号を付してある。
【0115】図1では、ハイパスフィルタ11p,11
yの時定数を切換えていたが、この図13では、時定数
変更手段(図1の12p,12y)で切換えるのでは無
く、補正光学手段のループゲインを変更する事で切換え
る構成にしている。
【0116】図7を用いた説明において、位置制御ルー
プ形成時におけるハイパスフィルタによる低周波の減衰
折点はループゲインの量により変更されることを述べ
た。
【0117】故に、ハイパスフィルタ自身の抵抗とコン
デンサの接続切換えをしなくとも補正光学手段の低周波
減衰折点は、そのループゲインで制御出来る。
【0118】図13において、補正光学手段の位置制御
ループ内にループゲイン変更手段41p,41yが入っ
ており、これは図14の可変抵抗41aに相当する。
尚、図14で判かる様に、ハイパスフィルタ11p(1
1y)は抵抗126とコンデンサ125を接続固定して
ある。
【0119】そして、通常時は可変抵抗41aの抵抗値
を大きくして(ループゲインを大にして)、図15に示
す134Gの特性(図7の134Gと同特性)にする
(図7のハイパスフィルタの時定数大の特性と同回路構
成となる為)。尚、133Gはスイッチ130を開けた
特性で、これも図7の133Gと同じ特性なのは当然で
ある。
【0120】一方、可変抵抗41aを小さくしていく
と、ループゲインが小さくなる為に図15の43Gで示
す特性となり、0.1Hz以下を減衰させる特性上までハ
イパスフィルタの時定数が見かけ上小さくなっている。
つまり、重力やその他手振れの大変位は、この特性の時
に早期に除去される。
【0121】次に、この可変抵抗41aの変更タイミン
グについて、図16を用いて説明する。
【0122】このタイミングは基本的には図8のハイパ
スフィルタの時定数の切換えと同じであり、異なるのは
時定数を時定数変更手段で切換えているのでは無く、ル
ープゲインで切換えている点である。
【0123】図16における防振オン時の重力がステッ
プ状に入力して来る時、及び、指令信号138,139
の出力が大きく、補正光学手段が大変位となる点がルー
プゲインを小に(抵抗41paを小さく)する区間であ
る。
【0124】この様にハイパスフィルタのコンデンサと
抵抗をつなぎ換えないでも補正光学手段の時定数を変更
する事が出来、重力入力時、大変位時にも省電力とする
事が出来る。
【0125】尚、補正光学手段の位置ループゲインを変
更すると、僅かではあるが指令信号に対する補正光学手
段の駆動量が変化する。
【0126】例えば、ループゲイン大の時には、指令信
号「1」に対して補正光学手段も「1」動くが、ループ
ゲインを小にすると、「0.5 」しか動かなくなる(駆動
ゲインが変わる)ことになる。
【0127】そこで、図13において、指令信号730
p,730yは増幅率変更手段42p,42yを介して
補正光学手段に入力しており、ループゲイン小の時には
指令信号を増幅して、補正光学手段の駆動量が減少する
事を防いでいる。
【0128】時定数切換えとしてコンデンサと抵抗の接
続変更を行うと、コンデンサ固有の“誘電吸収”が問題
となる場合もあるが、図13の様にループゲイン変更で
時定数を制御すれば、その様な問題は生じない。
【0129】尚、この実施例においても、図16に示す
様に、ループゲイン小の区間を撮影者に告知、或は、レ
リーズロックしたり、この区間の警告,レリーズロック
をシャッタスピードやズーム焦点距離で制御するように
しても良い。
【0130】以上の各実施例によれば、補正光学手段の
位置制御ループ内に入れるハイパスフィルタを、時定数
変更手段や位置制御ループゲインで変更する事で、重力
入力初期及び手振れで補正光学手段が大変位しそうな時
にハイパスフィルタの時定数を小さくして早期に電力の
消耗を小さく出来る。
【0131】また、この区間を撮影者に告知、或は、レ
リーズロックする事で、防振精度不良による撮影失敗を
防ぎ、更にこの区間の警告,レリーズロックをシャッタ
スピードやズーム焦点距離で制御する事で、むやみに警
告,レリーズロックを行わせず、使用感の高い防振シス
テムとなる。
【0132】又、本発明の補正光学手段に組み入れられ
る弾性手段を、補正光学手段の変位が大きいほど弾性増
加率の減る非線形バネとすることで、補正光学手段大変
位時の電力消費を更に小さくしている。
【0133】更に、補正光学手段には弾性体の駆動制限
部材を設けており、補正光学手段のコイル等が他の部材
と衝突して断線することを無くすことが出来た。
【0134】なお、像振れ検出手段としては、振動ジャ
イロ以外に、他の角速度センサや他のセンサ(変位,角
変位センサ、加速度,角加速度センサ等、エリアセンサ
等)を用いてもよい。
【0135】また、上述の各実施例においては、像振れ
補正手段として、光軸に対し実質的に垂直な面内で光学
部材を動かす事により像振れ防止を行うものを用いた
が、可変頂角プリズム等の他の像振れ防止手段を用いて
も良い。
【0136】また、本発明は、銀塩カメラ、ビデオカメ
ラ等の撮像装置や光学機器に適用することができる。
【0137】また、像振れ検出手段と像振れ防止手段
は、互いに装着可能な複数の装置、例えばカメラとそれ
に装着可能な交換レンズにそれぞれわけて設けることも
可能である。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動手段の位置制御ループ内に直列に配置されるハイパ
スフィルタと、該ハイパスフィルタの時定数を変更する
時定数変更手段とを設け、また、駆動手段の位置制御ル
ープ内に直列に配置されるハイパスフィルタと、前記位
置制御ループのループゲインを変更する時定数変更手段
とを設け、補正光学手段の位置制御を行う駆動手段の位
置制御ループ内に直列に接続されるハイパスフィルタの
時定数を必要に応じて変更させるようにしている。
【0139】よって、素早く電力の消耗を小さくし、該
装置が搭載される機器の他の機能への電力供給に影響を
及ぼすことを防止することができる。
【0140】また、本発明によれば、補正光学手段の駆
動量を制限する、補正光学手段との緩衝部材を備えた制
限手段を設け、補正光学手段の必要以上の駆動を制限す
るようにしている。
【0141】よって、補正光学手段の大変位により、該
補正光学手段の構成要素の一つであるコイル等が他の部
材と衝突して断線してしまうといったことを防止するこ
とができる。
【0142】また、本発明によれば、ハイパスフィルタ
の時定数が小の時、或は、位置制御ループのループゲイ
ンが小の時に警告を行う警告手段を設けている。
【0143】よって、該装置が搭載される機器の使用者
に像振れの生じる恐れのある事を知らせ、その低減を促
す様に保持させることができる。
【0144】また、本発明によれば、ハイパスフィルタ
の時定数が小の時、或は、位置制御ループのループゲイ
ンが小の時、カメラのレリーズを禁止するレリーズ禁止
手段を設けている。
【0145】よって、防振効果が充分に発揮されていな
い写真撮影がなされることを事前に防振することができ
る。
【0146】また、本発明によれば、補正光学手段と鏡
筒との結合部に、非線形バネ手段を配置し、また、補正
光学手段と鏡筒との間に、磁気的結合部を形成し、補正
光学手段の変位が大きいほど弾性増加率の減る非線形バ
ネとしたり、或は、補正光学手段の変位が大きいほど磁
気的結合力(吸引力)が弱まるようにしている。
【0147】よって、補正光学手段の大変位時の電力消
費を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における防振装置の要部
を示す構成図である。
【図2】図1の支持枠と支持アームの間に配置される弾
性手段の特性を示す図である。
【図3】図2の特性を持つ弾性手段の各例を示す図であ
る。
【図4】非線形性を有する永久磁石により図2の弾性手
段を構成した例を示す図である。
【図5】同じく非線形性を有する永久磁石により図2の
弾性手段を構成した他の例を示す図である。
【図6】図1の補正光学手段を駆動する手段の具体的な
構成例を示す回路図である。
【図7】本発明の第1の実施例においてハイパスフィル
タの時定数変更時を示す図である。
【図8】図1の補正光学手段を用いて防振動作を行う際
のタイミングチャートである。
【図9】本発明の第2の実施例における防振装置の要部
を示す構成図である。
【図10】本発明の第3の実施例における防振装置の要
部を示す構成図である。
【図11】図10の補正光学手段を用いて防振動作を行
う際のタイミングチャートである。
【図12】本発明の第3の実施例においてハイパスフィ
ルタの時定数変更時の防振誤差について説明する為の図
である。
【図13】本発明の第4の実施例における防振装置の要
部を示す構成図である。
【図14】図13の補正光学手段を駆動する手段の具体
的な構成例を示す回路図である。
【図15】本発明の第4の実施例においてハイパスフィ
ルタの時定数変更時を示す図である。
【図16】図13の補正光学手段を用いて防振動作を行
う際のタイミングチャートである。
【図17】一般的な防振システムの構造を示す斜視図で
ある。
【図18】図17の補正光学手段の構成を示す分解斜視
図である。
【図19】図17の補正光学手段の駆動手段を示す図で
ある。
【図20】図19の駆動手段の具体的な構成を示す回路
図である
【図21】従来の補正光学手段及びその駆動手段を用い
て防振動作を行う際のタイミングチャートを示す図であ
る。
【図22】同じく従来の補正光学手段及びその駆動手段
を用いて防振動作を行う際の他の例におけるタイミング
チャートを示す図である。
【符号の説明】
11p,11y ハイパスフィルタ 12p,12y 時定数変更手段 13p,13y 比較手段 14 警告手段 15 第1の電流量発生回路 21p,21y 基準駆動量発生回路 24p,24y ローパスフィルタ 25p,25y スイッチ 26p,26y タイマ 41p,41y ループゲイン変更手段 71 レンズ 72 支持枠 75 支持アーム 79p,79y コイル 110p コイルバネ 710 鏡筒 727p,727y 増幅回路 729p,729y 駆動回路

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ群を保持する鏡筒内に配置され、
    前記レンズ群の光軸を偏心させる補正光学手段と、前記
    鏡筒に入力される振動を検出する振動検出手段と、位置
    制御ループ形成時に、入力される前記振動検出手段から
    の信号に基づいて前記補正光学手段の前記鏡筒に対する
    相対的な位置制御を行う駆動手段とを備えた防振装置に
    おいて、前記駆動手段の位置制御ループ内に直列に配置
    されるハイパスフィルタと、該ハイパスフィルタの時定
    数を変更する時定数変更手段とを設けたことを特徴とす
    る防振装置。
  2. 【請求項2】 前記時定数変更手段は、位置制御ループ
    形成初期時にハイパスフィルタの時定数を小から大に変
    更する手段であることを特徴とする請求項1記載の防振
    装置。
  3. 【請求項3】 前記時定数変更手段は、該装置の消費電
    力に応じてハイパスフィルタの時定数を変更する手段で
    あることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  4. 【請求項4】 前記時定数変更手段は、該装置の駆動量
    に応じてハイパスフィルタの時定数を変更する手段であ
    ることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  5. 【請求項5】 位置制御ループ形成からハイパスフィル
    タの時定数変更完了まで、振動検出手段からの信号入力
    を禁止する信号入力禁止手段を具備したことを特徴とす
    る請求項2記載の防振装置。
  6. 【請求項6】 位置制御ループ形成からハイパスフィル
    タの時定数変更完了まで、振動検出手段の出力段に接続
    されるローパスフィルタを具備したことを特徴とする請
    求項2記載の防振装置。
  7. 【請求項7】 該装置の消費電力が所定の電力量より大
    になると、時定数変更手段はハイパスフィルタの時定数
    を大から小に変更する手段であることを特徴とする請求
    項3記載の防振装置。
  8. 【請求項8】 前記時定数変更手段は、所望の時間経過
    後にハイパスフィルタの時定数を大に戻す手段であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の防振装置。
  9. 【請求項9】 前記時定数変更手段は、該装置の消費電
    力が所定の電力量より小になるとハイパスフィルタの時
    定数を大に戻す手段であることを特徴とする請求項4記
    載の防振装置。
  10. 【請求項10】 所定の電力量は、電源の蓄電状態によ
    り変更されることを特徴とする請求項4記載の防振装
    置。
  11. 【請求項11】 所定の電力量は、その時点の該装置が
    搭載される機器の総消費電力量より変更されることを特
    徴とする請求項4記載の防振装置。
  12. 【請求項12】 レンズ群を保持する鏡筒内に配置さ
    れ、前記レンズ群の光軸を偏心させる補正光学手段を備
    えた防振装置において、前記補正光学手段の駆動量を制
    限する制限手段を設けたことを特徴とする防振装置。
  13. 【請求項13】 前記制限手段は、補正光学手段との緩
    衝部材を備えていることを特徴とする請求項12記載の
    防振装置。
  14. 【請求項14】 レンズ群を保持する鏡筒内に配置さ
    れ、前記レンズ群の光軸を偏心させる補正光学手段と、
    前記鏡筒に入力される振動を検出する振動検出手段と、
    位置制御ループ形成時に、入力される前記振動検出手段
    からの信号に基づいて前記補正光学手段の前記鏡筒に対
    する相対的な位置制御を行う駆動手段とを備えた防振装
    置において、前記駆動手段の位置制御ループ内に直列に
    配置されるハイパスフィルタと、前記位置制御ループの
    ループゲインを変更する時定数変更手段とを設けたこと
    を特徴とする防振装置。
  15. 【請求項15】 位置制御ループのループゲインを変更
    時には、振動検出手段からの信号の増幅率を変更する増
    幅率変更手段を具備したことを特徴とする請求項14記
    載の防振装置。
  16. 【請求項16】 ハイパスフィルタの時定数が小の時、
    或は、位置制御ループのループゲインが小の時に警告を
    行う警告手段を具備したことを特徴とする請求項1又は
    14記載の防振装置。
  17. 【請求項17】 前記警告手段は、ハイパスフィルタの
    時定数、或は、位置制御ループのループゲインとカメラ
    のシャッタスピードの関連により警告を行う手段である
    ことを特徴とする請求項16記載の防振装置。
  18. 【請求項18】 前記警告手段は、ハイパスフィルタの
    時定数が小の時、或は、位置制御ループのループゲイン
    が小であり、且つ、カメラのシャッタスピードが遅い時
    に警告を行う手段であることを特徴とする請求項17記
    載の防振装置。
  19. 【請求項19】 前記警告手段は、ハイパスフィルタの
    時定数、或は、位置制御ループのループゲインとカメラ
    の撮影レンズの焦点距離との関連により警告を行う手段
    であることを特徴とする請求項16記載の防振装置。
  20. 【請求項20】 前記警告手段は、ハイパスフィルタの
    時定数が小の時、或は、位置制御ループのループゲイン
    が小であり、且つ、撮影レンズの焦点距離が長い時に警
    告を行う手段であることを特徴とする請求項19記載の
    防振装置。
  21. 【請求項21】 前記警告手段は、ハイパスフィルタの
    時定数、或は、位置制御ループのループゲインとカメラ
    のシャッタスピードと撮影レンズの焦点距離の関連によ
    り警告を行う警告手段を具備したことを特徴とする請求
    項16記載の防振装置。
  22. 【請求項22】 前記警告手段は、ハイパスフィルタの
    時定数が小の時、或は、位置制御ループのループゲイン
    が小で、シャッタスピードが遅く、且つ、撮影レンズの
    焦点距離が長い時に警告を行う手段であることを特徴と
    する請求項21記載の防振装置。
  23. 【請求項23】 ハイパスフィルタの時定数が小の時、
    或は、位置制御ループのループゲインが小の時、カメラ
    のレリーズを禁止するレリーズ禁止手段を具備したこと
    を特徴とする請求項1又は14記載の防振装置。
  24. 【請求項24】 前記レリーズ禁止手段は、ハイパスフ
    ィルタの時定数、或は、位置制御ループのループゲイン
    とシャッタスピードの関連によりレリーズを禁止する手
    段であることを特徴とする請求項23記載の防振装置。
  25. 【請求項25】 前記レリーズ禁止手段は、ハイパスフ
    ィルタの時定数が小、或は、位置制御ループのループゲ
    インが小であり、且つ、シャッタスピードが遅い時にレ
    リーズを禁止する手段であることを特徴とする請求項2
    4記載の防振装置。
  26. 【請求項26】 前記レリーズ禁止手段は、ハイパスフ
    ィルタの時定数、或は、位置制御ループのループゲイン
    と撮影レンズの焦点距離の関連によりレリーズを禁止す
    る手段であることを特徴とする請求項23記載の防振装
    置。
  27. 【請求項27】 前記レリーズ禁止手段は、ハイパスフ
    ィルタの時定数が小、或は、位置制御ループのループゲ
    インが小であり、且つ、撮影レンズの焦点距離が長い時
    にレリーズを禁止する手段であることを特徴とする請求
    項26記載の防振装置。
  28. 【請求項28】 前記レリーズ禁止手段は、ハイパスフ
    ィルタの時定数、或は、位置制御ループのループゲイン
    とシャッタスピードと撮影レンズの焦点距離の関連によ
    りレリーズを禁止する手段であることを特徴とする請求
    項23記載の防振装置。
  29. 【請求項29】 前記レリーズ禁止手段は、ハイパスフ
    ィルタの時定数が小、或は、位置制御ループのループゲ
    インが小で、シャッタスピードが遅く、且つ、撮影レン
    ズの焦点距離が長い時にレリーズを禁止する手段である
    ことを特徴とする請求項28記載の防振装置。
  30. 【請求項30】 レンズ群を保持する鏡筒内に配置さ
    れ、前記レンズ群の光軸を偏心させる補正光学手段を備
    えた防振装置において、前記補正光学手段と鏡筒との結
    合部に、非線形バネ手段を配置したことを特徴とする防
    振装置。
  31. 【請求項31】 前記非線形バネ手段は、撓みの増加と
    共に荷重の増加率が減少していく非線形性を有する手段
    であることを特徴とする請求項30記載の防振装置。
  32. 【請求項32】 前記非線形バネ手段をプリチャージす
    るプリチャージ部材を具備したことを特徴とする請求項
    30記載の防振装置。
  33. 【請求項33】 前記非線形バネ手段は、該非線形バネ
    手段の支持部材に対し、撓み小の時は巻き締まってお
    り、撓み大になると該巻き締まりが緩む構成のコイルバ
    ネであることを特徴とする請求項31記載の防振装置。
  34. 【請求項34】 前記非線形バネ手段の支持部材は、弾
    性部材より構成されることを特徴とする請求項33記載
    の防振装置。
  35. 【請求項35】 前記非線形バネ手段は、コイルバネの
    曲げ弾性を利用したバネであることを特徴とする請求項
    30記載の防振装置。
  36. 【請求項36】 前記非線形バネ手段は、皿バネである
    ことを特徴とする請求項30記載の防振装置。
  37. 【請求項37】 前記非線形バネ手段は、超弾性特性を
    持つバネであることを特徴とする請求項30記載の防振
    装置。
  38. 【請求項38】 レンズ群を保持する鏡筒内に配置さ
    れ、前記レンズ群の光軸を偏心させる補正光学手段を備
    えた防振装置において、前記補正光学手段と鏡筒との間
    に、磁気的結合部を形成したことを特徴とする防振装
    置。
  39. 【請求項39】 補正光学手段の第1の面と鏡筒の第2
    の面間で対向して前記磁気的結合部は形成され、第1の
    面と第2の面の補正光学手段の駆動方向の長さが異なる
    ことを特徴とする請求項38記載の防振装置。
JP2494294A 1993-03-26 1994-01-28 防振装置 Pending JPH07218967A (ja)

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