JPH11316399A - 像振れ補正装置及びそれを用いた光学機器 - Google Patents

像振れ補正装置及びそれを用いた光学機器

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JPH11316399A
JPH11316399A JP13747298A JP13747298A JPH11316399A JP H11316399 A JPH11316399 A JP H11316399A JP 13747298 A JP13747298 A JP 13747298A JP 13747298 A JP13747298 A JP 13747298A JP H11316399 A JPH11316399 A JP H11316399A
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JP13747298A
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Masaaki Ishikawa
石川  正哲
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補正光学手段を固定係止あるいは移動可能に
する係止部を有する係止手段の駆動をスムーズに行うこ
とができるとともに、像振れ補正が行われない像振れ補
正オフ時にも、補正光学手段と他の光学系との光軸を一
致させることができて理想とする光学性能を得ることの
できる像振れ補正装置及びそれを用いた光学機器を提供
すること。 【解決手段】 補正光学手段Aと係止部材113の係止
部113bとの間に像振れ補正方向の対応位置において
も所定のクリアランスCを形成するように補正光学手段
Aを駆動手段により保持し、駆動手段が像振れ補正をオ
フした際に補正光学手段Aは所定の方向に該クリアラン
スC分片寄せされて係止部材113の係止部113bに
当接し、その状態で補正光学手段Aの光軸と他の光学系
の光軸とが一致する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学機器に加わる
振れに起因する像振れを補正するための像振れ補正装
置、特にカメラ等に好適に搭載される像振れ補正装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性
は非常に少なくなっている。
【0003】また最近では、カメラに加わる手振れによ
る像振れを補正するシステムも研究されており、撮影者
の撮影失敗を誘発する要因はほとんど無くなってきてい
る。
【0004】ここで、手振れによる像振れを補正するシ
ステムについて簡単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れの無い写真を撮影可能とするため、基本的な考えと
して上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検出
値に応じて補正レンズを変位させてやらなければならな
い。従って、手振れが生じても像振れを生じない写真を
撮影可能とするためには、第1にカメラの振動を正確に
検出すること、第2にカメラの振動による光軸変化を補
正レンズを変位させて補正することが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、加速度、速度等を検出する振動検出手段と、
該振動検出手段の出力信号を電気的あるいは機械的に積
分して変位を出力するカメラ振れ検出手段とをカメラに
搭載することによって行うことができる。そして、この
検出情報に基づいて補正レンズを変位させ撮影光軸を変
化させるべく搭載された像振れ補正装置内の補正光学装
置を制御することにより、像振れ補正が可能となる。
【0007】この種の像振れ補正装置を搭載した光学機
器(例えば、特開昭62−18875号公報、特開平7
−98469号公報)では、上記補正光学装置内に前記
補正レンズ系の変位を機械的に固定係止することのでき
る係止手段を有しており、像振れ補正動作の必要がない
時(像振れ補正装置を搭載した交換レンズがカメラ本体
から取り外された状態や像振れ作動スイッチOFFの状
態など)には、制御手段を含む駆動装置によって係止手
段の係止部材を移動させ、補正レンズの光軸と他のレン
ズの光軸とを一致させるように固定係止することで、補
正レンズのガタツキによる外乱振動(携帯時に加わる振
動など)での破損及び補正光学手段による無駄な電力消
費に対する対策としている。
【0008】この機構の一例として、補正レンズ系の支
持部材に複数の突起を設け、一方でリング状の係止手段
に前記支持部材の突起に対応する複数のカムを設け、係
止手段の回転により前記支持部材の突起と係止手段のカ
ムが当接、非当接するようにして、当接状態がロック、
非当接状態が補正レンズ系が自由に駆動可能とする構成
が考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記機
構では、補正レンズ系の支持部材と係止手段が少しのク
リアランスもなく当接した状態では係止手段を、ロッ
ク、あるいはアンロックするために駆動する時、支持部
材の突起と係止手段のカムとの間の摩擦により、大きな
駆動力を必要とするとともに、突起とカムの摩擦が発生
してくることとなる。そこで、補正レンズ系の支持部材
の突起と係止手段のカムとの間に所定のクリアランスを
設けることで係止手段の駆動の負荷を軽減することがで
きるが、支持部材が係止部材に自重により重力方向に付
勢されるため、前記クリアランス分だけ補正レンズ系が
偏位することとなり、その分、補正レンズ系の光軸が他
のレンズ系の光軸に対しずれることとなる。つまり、像
振れ補正が行われない像振れ補正OFF時に補正レンズ
系と他のレンズ系は光軸がずれて理想の光学性能を得ら
れない。
【0010】本発明は上記従来技術を更に発展させたも
のであり、その目的は、補正光学手段を固定係止あるい
は移動可能にする係止部を有する係止手段の駆動をスム
ーズに行うことができるとともに、像振れ補正が行われ
ない像振れ補正オフ時にも、補正光学手段と他の光学系
との光軸を一致させることができて理想とする光学性能
を得ることのできる像振れ補正装置及びそれを用いた光
学機器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る像振れ補正
装置は、(1)光学機器に加わる振れに起因する像振れ
を補正するための像振れ補正装置において、像振れを補
正するための移動可能な補正光学手段と、該補正光学手
段を像振れ補正方向に移動させるための駆動手段と、該
補正光学手段の像振れ補正方向への移動を規制する係止
部を像振れ補正方向の対応位置と非対応位置とに移動さ
せる回転可能な係止部材とを備え、該駆動手段は該補正
光学手段と該係止部との間に像振れ補正方向の対応位置
においても所定のクリアランスを形成するように該補正
光学手段を保持し、該補正光学手段は該駆動手段が像振
れ補正をオフした際に所定の方向に該所定のクリアラン
ス分片寄せされて該係止部材の係止部に当接し、その状
態で該補正光学手段の光軸と他の光学系の光軸とが一致
することを特徴としている。
【0012】また、本発明に係る像振れ補正装置は、
(1−2)光学機器に加わる振れに起因する像振れを補
正するための像振れ補正装置において、像振れを補正す
るための移動可能な補正光学手段と、該補正光学手段を
像振れ補正方向に移動させるための駆動手段と、該補正
光学手段の像振れ補正方向への移動を規制する係止部を
像振れ補正方向の対応位置と非対応位置とに移動させる
回転可能な係止部材とを備え、該駆動手段は該補正光学
手段と該係止部との間に像振れ補正方向の対応位置にお
いても所定のクリアランスを形成するように該補正光学
手段を保持し、該補正光学手段は該駆動手段が像振れ補
正をオフした際に重力方向に該所定のクリアランス分片
寄せされて該係止部材の係止部に当接し、その状態で該
補正光学手段の光軸と他の光学系の光軸とが一致するこ
とを特徴としている。
【0013】また、本発明に係る像振れ補正装置は、
(1−3)光学機器に加わる振れに起因する像振れを補
正するための像振れ補正装置において、像振れを補正す
るための移動可能な補正光学手段と、該補正光学手段を
像振れ補正方向に移動させるための駆動手段と、該補正
光学手段の像振れ補正方向への移動を規制する係止部を
像振れ補正方向の対応位置と非対応位置とに移動させる
回転可能な係止部材と、該係止部材を回転可能に支持す
るとともに一部が常に重力方向に向くように該係止部材
に対して回転する支持手段とを備え、該係止部材は該支
持手段に重力方向と反対方向に所定量偏心されて回転可
能に支持されており、該駆動手段は該補正光学手段と該
係止部との間に像振れ補正方向の対応位置においても該
係止部材の偏芯量に対応した所定のクリアランスを形成
するように該補正光学手段を保持し、該支持手段は該駆
動手段が像振れ補正をオフした際に一部が重力方向に向
くように回転することにより、該補正光学手段は重力方
向に該所定のクリアランス分片寄せされて該係止部材の
係止部に当接し、その状態で該補正光学手段の光軸と他
の光学系の光軸とが一致することを特徴としている。
【0014】特に、(1−4)該補正光学手段には該像
振れ補正方向の対応位置に該係止手段の係止部とで該所
定のクリアランスを形成する突部が設けられていること
を特徴としている。
【0015】また、本発明の光学機器は、(2)上記
(1)乃至(1−4)の何れかの像振れ補正装置を用い
ていることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて詳細に説明する。
【0017】(第一の実施形態)図15は本実施の形態
に係る手振れによる像振れを補正するシステムの図であ
り、図示矢印81の方向のカメラ縦振れ81p及び横振
れ81yに由来する像振れを補正するものである。
【0018】図15において、82はレンズ鏡筒、83
p,83yは各々カメラ縦振れ振動、カメラ横振れ振動
を検出する振動検出手段で、それぞれの振動検出方向を
84p,84yで示してある。85は補正光学手段86
p,86yは各々補正光学手段85に推力を与えるコイ
ル、87p,87yは補正光学手段85の位置を検出す
る位置検出素子)であり、該補正光学手段85は振動検
出手段83p,83yの出力を目標値として駆動され、
像面88の安定を確保する。
【0019】図1〜図14は本実施の形態に係る像振れ
補正装置における補正光学装置を示す図であり、図1は
本実施の形態に係る像振れ補正装置における補正光学装
置の主要構成部品を分解して示す斜視図、図2は図1の
左方向から見た補正光学装置を示す図(説明の為、ハー
ド基板111は取り外し、内部が見える様にしてあ
る)、図3の(a)は図2の補正光学装置を矢印A方向
より見た図、図3の(b)は補正レンズ11の位置検出
に関する部分の構成を示す図、図4は図2に示す補正光
学装置のB−B’断面図、図5はコイルユニットの平
面、側面及び断面を示す図、図6は補正レンズ11を駆
動する駆動手段に関する部分の構成を説明する為の図、
図7は図1にも示したハード基板111を示す図、図8
は図1にも示した支持枠12や地板13を図2の裏面側
より見て示す図、図9は図1にも示したロックリング1
13やローリング規制リング112を図2の面より見て
示す図、図10はロックリング113の動作説明図、図
11はステッピングモータ19の構成部品を分解して示
す斜視図、図12はステッピングモータ19におけるマ
グネットロータ193とステータヨーク191,192
との位置関係を示した図、図13はステッピングモータ
19におけるコイル通電のタイミングチャートを示した
図、図14はステッピングモータ19の停止位置とロッ
クリング113の状態との関係を示した図である。
【0020】先ず、図1を用いて本実施の形態に係る像
振れ補正装置における補正光学装置を説明する。
【0021】補正レンズ11は支持枠12に支持され、
支持枠12が地板13に結合される。そして、後述する
永久磁石14p,14yやコイル16p,16y等より
成る駆動手段Dによって、前記補正レンズ11及び支持
枠12等より成る補正光学手段Aがピッチ方向114p
及びヨー方向114yに駆動され、像振れが補正され
る。
【0022】113は係止手段の一部を構成する係止部
材としてのロックリングであり、ロックリング113の
駆動源である後述のステッピングモータ19の出力がラ
ック部113aに伝わることにより、前記支持枠12、
つまり補正光学手段Aを所定の位置(像振れ補正方向の
対応位置)にロック(固定係止)することになる。
【0023】112はローリング規制部材としてのロー
リング規制リングであり、補正光学手段Aの光学中心で
ある光軸方向(補正レンズ11の光軸方向)に延びる3
本の軸部112a1〜112a3を地板13を介して前
記支持枠12に嵌合することで、該支持枠12の光軸回
りのローリングを規制する事になる。
【0024】111は前出のステッピングモータ19や
コイル16p,16y、更には位置検出手段を成す後述
のホール素子110p,110yなどの各種の端子が同
一平面上に集中して配線されることになるハード基板
(プリント基板)である。
【0025】以下、詳細な構成について、図2以降の各
図を用いて説明する。
【0026】12は補正レンズ11を支持する支持枠
(図2及び図8参照)であり、該支持枠12に永久磁石
14p,14y(図2ではヨーク15p,15yに隠れ
てみえない)が吸着したヨーク15p,15yがカシメ
或いはネジ止めで固定されている。
【0027】13は地板であり、該地板13の永久磁石
14p,14yとの対向面に、コイル16p,16yが
取り付けられている(図4の(b)参照)。このコイル
16p(16yも同様)は、図5に示す様に、樹脂材の
コイル枠16aと一体成型されており、コイル枠16a
に圧入された導電部材である端子ピン16bにコイル1
6pの両端子が接続されてユニット化されており、端子
ピン16bが後述するハード基板111に貫通して半田
付けされる。尚、図5の(a)はコイルユニット16の
平面図、図5の(b)は同コイルユニット16の側面
図、図5の(c)は図5の(b)に示すコイルユニット
16のC−C’断面図である。
【0028】以上の様にして構成される、補正光学手段
Aの駆動手段Dを成すヨーク15p,15y、永久磁石
14p,14y、コイル16p,16yの関係につい
て、図6を用いて説明する。なお、図6の(a)は第1
の構成例を示し、図6の(b)は第2の構成例を示し、
図6の(c)は従来例を示したものである。
【0029】図6の(c)に示す従来例においては、コ
イル76p,76yは支持枠75に取り付けられてい
た。そして、永久磁石73は図示の様に第1のヨーク7
12と第2のヨーク72とにより破線73bで示す閉磁
路を形成している。この様に閉磁路を形成するのは、そ
れにより磁束の流れが整い、駆動効率が向上する為であ
る。
【0030】本実施の形態において、支持枠12に永久
磁石14p(14y)を取り付ける場合、閉磁路を形成
する為には、図6の(b)に示す様に、支持枠12上に
永久磁石14p,14y及びこれに対向する位置に対向
ヨーク15ap,15ayを設ければ良い。これによ
り、閉磁路14aが形成される。
【0031】しかしながら、本実施の形態において、対
向ヨーク15ap,15ayを設ける事による駆動効率
の向上と、同様に該対向ヨーク15ap,15ayを取
り付ける事による重量増加がもたらす追従性の悪化のバ
ランスの観点から、図6の(a)に示す様に、対向ヨー
クを設けず、閉磁路使用を行っている。つまり、駆動効
率を向上させる事よりも、重量を増加させない事により
消費電力の絶対値が少なく出来る事に着目した構成にし
ている。
【0032】支持枠12には、図2及び図8に示す様
に、支持枠12の中心から3方向に放射状に腕部12a
が延出し、これら腕部12aにコロ17がネジ止めさ
れ、このコロ17が次述のようにして地板13の案内溝
13a(図1及び図3の(a)参照)に嵌挿される。案
内溝13aは図3の(a)に示す様に矢印13b方向
(光軸回り方向)に延びる長穴となっている為、上記3
点の各コロ17はこの方向に移動出来る。即ち、支持枠
12は地板13を含む平面内に、総ての方向に自由に摺
動可能となっている(図3の(a)の光軸方向13cに
のみ位置規制される)。
【0033】組立時には、前記支持枠12の腕部12a
の3ヶ所のうちの1ヶ所或いは2ヶ所にコロ17をねじ
止めし、ねじ止めした該コロ17を地板13の案内溝1
3aに嵌挿させて支持枠12を地板13上に乗せ、最後
に残りの案内溝13aを通して同じく残りのコロ17を
支持枠12の腕部12aにネジ止めする事で、地板13
への支持枠12の組み込みが終了する。
【0034】ここで、上記のコロ17を図4の(a)に
示す様な偏心コロにする事で、補正レンズ11の傾き調
整が可能である(尚、図4の(a)は図4の(b)の一
部を拡大した図である)。つまり、コロ17を回転させ
る事で、腕部12aは光軸方向に前後するので、3つの
腕部12aの光軸方向の位置を該コロ17によって調整
する事で、補正レンズ11の傾きを調整でき、調整後に
ネジ17aを締めつける事でコロ17を腕部12aに回
転不能にできる。
【0035】地板13には、図2の裏面側より、図9の
(a−1)及び(a−2)に示すロックリング113が
回転可能に支持されており、同じくモータ地板198を
介して地板13に取り付けられたステッピングモータ1
9(図2及び図11、図12参照、詳細については後述
する)のロータ193に設けられたギヤ193aがラッ
ク部113aと噛み合って、該ロックリング113をロ
ータ193の回転方向に駆動することができる。このロ
ックリング113に設けられた4ヶ所のカム部113b
は、図8の(a)に示す支持枠12に設けられた4点の
突起(突部)12bとの関係で、支持枠12のロック、
アンロックを行う係止部として機能する。
【0036】つまり、図9の(a−1)に示すロックリ
ング113を反時計方向に回転させると、図10の
(a)に示す通り、該ロックリング113のカム部11
3bが支持枠12の突起12bと離れる為、振れ補正方
向の非対応位置で、支持枠12はロックリング113に
対してフリーになるが、ロックリング113を時計方向
に回転させると、図10の(b)に示す通り、カム部1
13bの平坦部113cと突起12bは所定のクリアラ
ンスCのみを残して対向することにより、振れ補正方向
の対応位置で、支持枠12はロックリング113により
わずかなガタを残して移動を規制されることとなる。即
ち、支持枠12を地板13に対してロックさせる。
【0037】従って、振れ補正を行う時には、ステッピ
ングモータ19によりロックリング113を反時計回り
に駆動して支持枠12をロックリング113に対してフ
リーな状態(アンロック状態)にし、一方、振れ補正終
了時には、ロックリング113を時計回りに回転駆動し
て支持枠12を地板13に対してロックさせた状態(ロ
ック状態)にすることになる。
【0038】この場合、ロックリング113をロックか
らアンロック、あるいは、アンロックからロックへと駆
動する駆動時には、支持枠12はロック状態にて4点の
突起12bとロックリング113のカム平坦部113c
がほぼ一律のクリアランスCを持つ図10の(b)の状
態となるように前述した駆動手段Dにより保持され、こ
れによりロックリング113を該支持枠12に対し非接
触状態に時計方向あるいは反時計方向に回転駆動できる
ことで、ロックリング113の駆動力の軽減が図られて
いる。
【0039】一方、ロックが完了した像ぶれ補正OFF
時には、該駆動手段Dによる支持枠12の保持は振れ補
正方向の対応位置(図2に示すピッチ方向114p及び
ヨー方向114yの位置)で停止されることにより、図
10の(c)のように支持枠12は自重により重力方向
(振れ補正方向のピッチ方向114p)に落ちて、支持
枠12の突起12bの内の下方の突起12bがロックリ
ング113のカム平坦部113cに当接する。即ち、支
持枠12は重力方向に片寄せされる。上記状態にてカメ
ラが正位置に構えられた時(フィルムの長辺が下方とな
る状態)の補正光学手段Aの光学中心(支持枠12に支
持された補正レンズ11の光軸)が他のレンズ系の光学
中心(光軸)と一致するようになっている。
【0040】本実施の形態では、支持枠12が重力方向
に片寄せされた状態で補正光学手段Aの光学中心(支持
枠12に支持された補正レンズ11の光軸)を他のレン
ズ系の光学中心(光軸)に一致させているが、支持枠1
2が重力方向以外の所定の方向に片寄せされた状態で補
正光学手段Aの光学中心と他のレンズ系の光学中心を重
力方向以外の方向で一致させることもできる。この場
合、上記重力方向以外の方向と対応するロックリング1
13の対応位置に該支持枠12を受ける係止部(図示せ
ず)を設け、該駆動手段Dによる支持枠12の保持が停
止された直後に該支持枠12を係止部に機械的あるいは
電気的に移動させる手段を該地板13に設ければよい。
【0041】上述した様に、支持枠12は地板13に対
しコロ17と案内溝13aで結合し、光軸方向に位置規
制されている。この支持方法は組立性に優れ、地板13
に案内溝13aが一体成形されている事、及び、コロ1
7と案内溝13aの孔の間の嵌合管理は行い易い(一般
に、レンズ鏡筒で多く使用されているコロとカムの関係
を考えると理解し易い)。更にコロ17を公知の偏心コ
ロにする事で、支持枠12と地板13間の傾きを、該コ
ロ17の回転で調整出来るメリットが有る。
【0042】しかしながら、上記支持方法の場合、支持
枠12は図2に示すピッチ方向114p及びヨー方向1
14y(何れも振れ補正方向)に自由に動くことが出来
る他に、ローリング方向114rにも回転してしまう。
この回転は振れ補正精度を悪化させてしまう。
【0043】そこで、本実施の形態では、上記ローリン
グの影響を少なくする為に、以下の方法を採っている。
【0044】図8の(b)は図2の地板13のみを裏か
ら見た図であり、該地板13にはヨー方向114yに延
びる長穴13d1,13d2,13d3が設けられてい
る。この長穴13d1,13d2,13d3に図9の
(b−1)及び(b−2)に示すローリング規制リング
112から紙面裏方向に延出する軸部112a1,11
2a2,112a3が各々貫通する。
【0045】前記軸部112a1と長穴13d1、及び
軸部112a3と長穴13d3は各々嵌合関係にあり、
この2点からローリング規制リング112は地板113
に対しヨー方向114yにのみ移動可能となる。
【0046】前記長穴13d2は長穴13d1,13d
3に比べて大きくなっており(図面ではほぼ同様に描い
ているが)、軸部112a2との嵌合ガタを大きくして
いる。これは、3つの軸部112a1,112a2,1
12a3とも嵌合にすると重複嵌合になる為、ローリン
グ規制リング112と地板13の間の動きが渋くなる為
である。即ち、3つの長穴の中でいずれか1つを大きく
開けておく方が好ましい。
【0047】今、長穴13d1を基準に考えると、ヨー
方向114yのスパンは長穴13d2より長穴13d3
の方が長い。よって、長穴13d1と長穴13d3を嵌
合穴とすると、軸部112a1,112a3との嵌合ガ
タが生じた場合でもローリング規制リング112と地板
13間のローリングガタを少なく抑えられる(長穴13
d1と長穴13d2を嵌合穴とすると、両者のヨー方向
114yのスパンが短い為、ローリングガタは大きくな
る)。
【0048】ローリング規制リング112は地板13に
設けられた爪13k(図4の(b)及び図8の(b)参
照)で補正光学手段Aの光軸方向に弾性係合して同方向
への移動が規制される。該ローリング規制リング112
の軸部112a1,112a2,112a3は地板13
を貫いて支持枠12の裏面に設けられたピッチ方向11
4pに延びる長穴12c1,12c2,12c3に入る
(図8の(a)及び図4の(b)参照)。ここでも長穴
12c1と軸部112a1、長穴12c2と軸部112
a2を嵌合関係にして、長穴12c3を大きく設定する
事で、重複嵌合を避けている。この時に長穴12c3を
大きく開ける理由も長穴13d2の場合と同様である。
よって、支持枠12はローリング規制リング112に対
しピッチ方向114pにのみ移動可能である。
【0049】以上の様を構成にする事で、支持枠12は
地板13に対してピッチ方向114p及びヨー方向11
4yにのみ移動可能で、ローリング方向114rには規
制されるが、実際には軸部112a2と長穴13d2、
及び軸部112a3と長穴12c3間の嵌合ガタ分によ
る微小なローリングは未だ残るため、支持枠12上の腕
部12aに設けられたフック12dと地板13の周囲に
設けられたフック13eの間にはバネ18が設けられて
いる(図2及び図4参照)。
【0050】前記バネ18は、図2に示される様に、支
持枠12の中心から放射状に3方向に延びており、支持
枠12を八つ裂き状態に引っ張っている。フック12d
は支持枠12の中心から径方向に大きく離れた位置に設
けてある為、支持枠12にローリング方向の力が働いた
場合、その力を八つ裂き方向に配置されたバネ18の弾
性力で抑える事が出来る。即ち、弾性的にローリング規
制を行っている為に、微小なローリングガタも生じない
様に出来る。
【0051】図7は本実施の形態の補正光学装置に具備
されるハード基板111であり、図示のパターン111
cp,111cyの裏面側に、後述する位置検出手段で
あるホール素子110p,110y(図2でもその位置
関係のみ図示してある)がリフローで結合されている。
尚、位置検出手段として、ホール素子を用いた例を示し
ているが、MR素子等の磁気検出手段であっても良い。
又フォトリフレクタ等の光学的検出手段を用いても良
い。
【0052】このハード基板111を地板13の位置決
めピン13fと該ハード基板111の穴111dをガイ
ドにして地板13に取り付け、ネジ(図示せず)を穴1
11eに貫通させネジ穴13gにネジ止めする。この
時、前述した様にユニット化されたコイル16p(16
y)の端子ピン16bは、図2の紙面上向方向に延出し
ており、後述するステッピングモータ19のコイル19
4及び195の接続端子194a,194b、195
a,195bもこの方向に延びている。自然に端子ピン
16b、接続端子194a,194b、195a,19
5bも各々穴111b,111aに貫通する。穴111
a,111bはスルーホールになっており、ここでコイ
ル16p(16y)の端子ピン16bと接続端子194
a,194b、195a,195bとを半田付けして電
気的接続を行う。
【0053】ハード基板111に取り付けられる位置検
出手段としては、前述の様にホール素子110p,11
0yを用いている(図3の(b)や図6の(b)参
照)。
【0054】以下、図6の(b)を用いて、その動作を
説明する。
【0055】ホール素子110p(110y)は周囲の
磁界の変化に対応して出力を変化させる。図6の(b)
において、ホール素子110p(110y)は両極着磁
した永久磁石14p(14y)と対向しており、支持枠
12の駆動(例えば、ピッチ114p)につれてホール
素子110p(110y)と永久磁石14p(14y)
の関係がズレてくる為、該ホール素子110p(110
y)に加わる磁界強度が変化し、該ホール素子110p
(110y)はそれに対応する出力を行う事で支持枠1
2の位置を検出する。
【0056】図11は前述のステッピングモータ19の
構成部品を分解して示す斜視図である。
【0057】191は軟磁性体の板を複数枚(6枚)を
積層して固着したステータヨークであり、軟磁性体の板
はそれぞれ同形状の板を重ね合わせて積層してユニット
化されている。
【0058】192はステータヨーク191と同一部品
であり、2相タイプのステッピングモータ19のもう片
方のステータヨークになり得るものである。ステータヨ
ーク192はステータヨーク191を裏返しにして使用
しているものである。
【0059】193はステータヨーク191、ステータ
ヨーク192の励磁状態により回転可能となるプラスチ
ックマグネット製のロータであり、その外周は分割的に
且つ交互に複数着磁がなされ、また異方配向されている
とともに、そのロータ193の回転力を前述のロックリ
ング113のラック113aに伝達する為のギヤ193
aが一体的に設けられている。194,195はそれぞ
れステータヨーク191、ステータヨーク192を励磁
する為のコイルであり、コイル194,195は同一部
品で構成されている。コイル194、コイル195は接
続端子194a,194b、195a,195bから通
電されることによりそれぞれステータヨーク191、ス
テータヨーク192を励磁する構成である。
【0060】196はステータヨーク191、ステータ
ヨーク192を位置決め支持するとともに、前記ロータ
193の回転軸193bを回転支持しているモータケー
スであって、前述のモータ地板198を介して地板13
に取り付けられている。もちろんモータケース196を
地板13に一体的に設けることも可能である。
【0061】197はモータケース蓋であり、前記ロー
タ193の回転軸193cを回転軸支すると共に爪部1
97a〜197dにて、モータケース196の溝部19
6c〜196fにそれぞれ引っ掛けることにより電磁駆
動装置としてのステッピングモータ19としてユニット
化されている。
【0062】次に、以上の構成によるステッピングモー
タ19の動作を説明する。コイル194,195に接続
端子194a,194b、195a,195bから通電
することによりステータヨーク191,192に磁界が
発生し、マグネットロータ193の磁界と作用し合い閉
磁路を形成する。このときコイル195に通電されてい
なければ通電されたコイル194によって生じた磁路が
支配的となり、マグネットロータ193に回転トルクを
発生させる(コイル195のみの通電時も同じ)。また
両コイル194,195に通電された場合も同様にステ
ータヨーク191,192にそれぞれ磁路を形成し、マ
グネットロータ193と作用し合い、マグネットロータ
193に回転トルクを与える。従って、両方のコイル1
94,195に順次電流方向を切り換えながら通電する
ことにより従来から周知であるステッピングモータの駆
動を行う事ができ、マグネットロータ193のギヤ部1
93aとロックリング113のラック113aとの噛み
合いにより、ロックリング113を所定角度回転させる
ことができる。
【0063】図12の(a)〜(h)はステッピングモ
ータ19におけるマグネットロータ193とステータヨ
ーク191,192との位置関係を示した図である。各
図において、マグネットロータ193の外周に着磁され
た極及びコイル194,195への通電によってステー
タヨーク191,192に発生する極については、N及
びSの表記がされている。
【0064】(a)は、ステータヨーク191に表記の
極が発生する方向にコイル194に通電している状態
(以下、この状態をA相通電状態とし、逆方向への通電
状態を/A相通電状態とする)である。このような状態
の時はマグネットロータ193の極がステータヨーク1
91に発生した極と引き付け合っているため、ステータ
ヨーク191に対してマグネットロータ193の極が対
向して停止しており、その際、ステータヨーク192と
マグネットロータ193の極は対向しないでマグネット
ロータ193の着磁ピッチPの1/2(=P/2)ずれ
て停止している。つまり、ステータヨーク191とステ
ータヨーク192の配置はnP+(P/2):(nは整
数)ずれるように配慮されている。また、この状態にお
いて通電をストップした場合でも、マグネットロータ1
93の極がステータヨーク191と引き付け合っている
ため、マグネットロータ193はそのまま停止している
ことができる。以下の説明では、この様に通電を切って
もマグネットロータ193が停止していることができる
位置を、安定位置あるいは1相通電位置と称することと
する。
【0065】(b)は、コイル194にA相通電、ステ
ータヨーク192に表記の極が発生する方向にコイル1
95に通電している状態(以下、この状態をB相通電状
態とし、逆方向への通電状態を/B相通電状態とする)
である。(a)の状態からAB相通電を行うと、マグネ
ットロータ193の極と各ステータヨーク191,19
2に発生した極とが反撥あるいは引き付け合い、マグネ
ットロータ193は時計方向にP/4だけ回転してバラ
ンスを保って(b)の状態で停止する。また、この状態
において通電をストップした場合は、マグネットロータ
193の極がステータヨーク191あるいは192のど
ちらかを引き付けようとするためマグネットロータ19
3はそのままの位置では停止していることができず、
(a)の状態あるいは後述の(c)の状態に移動してし
まう。以下の説明では、この様に通電を切るとマグネッ
トロータ193が停止していることができない位置を、
不安定位置あるいは2相通電位置と称することとする。
【0066】(c)は、(b)の状態からコイル194
の通電を切り、コイル195にB相通電を行った状態の
図であり、この時ステータヨーク192には表記の極が
発生するため、マグネットロータ193の極と引き付け
合い、(b)の状態に対してマグネットロータ193が
更に時計方向にP/4だけ回転することになる。また、
この状態は(a)と同じく安定位置となっている。
【0067】以下、(d)は/AB通電、(e)は/A
通電、(f)は/A/B通電、(g)は/B通電、
(h)はA/B通電を行った状態の図で、それぞれ前の
図に対してマグネットロータ193は時計方向にP/4
回転しているが、原理はそれぞれ(a)〜(c)と同様
なので動作説明は省略する。
【0068】以上説明した様な動作原理にもとづいて、
図13にコイル通電のタンミングチャートを示す。図1
3の横軸はパルス数(または時間)、縦軸には通電の状
態を示してあり、下段には通電相及び図12の(a)〜
(h)の状態との対応を表記してある。この図より、通
電相の状態は8通りの組み合わせができることがわか
り、この時の1通りの組み合わせを1パルスとカウント
することとすると、9パルス目以降は再び1パルス目か
らの位相分を通電することによりマグネットロータ19
3を任意の角度まで回転させることができる。また、図
12の(a)〜(h)の状態を逆に辿ることによりマグ
ネットロータ193を反時計方向にP/4ずつ回転させ
ることも当然可能である。
【0069】図14は、図11〜図13で説明した1−
2相駆動ステッピングモータ19のマグネットロータ1
93の停止位置と、図10に示したロックリング113
の状態との関係を示した図である。図中、マグネットロ
ータ193が通電をしなくても止まれる位置(1相通電
位置)を白丸、2つのコイルに同時通電して止まれる位
置(2相通電位置)を黒丸で表わすこととし、下段には
その位置での通電相を示してある。aは図10の(a)
に示したロックリング113がロック状態の位置、bは
図10の(b)に示したロックリング113がアンロッ
ク状態の位置におけるマグネットロータ193の位置で
あって、本実施の形態ではともに機械的安定位置である
A相通電状態の位置としているため、振れ補正の駆動終
了後に通電を切った場合でも停止位置が安定しそのまま
の位置に停止していることができる。
【0070】図16は本発明に係る図1〜図14で説明
した補正光学装置を含む像振れ補正装置を搭載した光学
機器としてのレンズ交換式オートフォーカス(AF)一
眼レフカメラシステムのブロック図である。
【0071】図中、200はカメラ本体、300は交換
レンズ本体を示している。201は、マイクロコンピュ
ータで構成されるカメラCPUで、後述の如くカメラ本
体200内の種々の装置の動作を制御するとともに、交
換レンズ本体300の装着時にはカメラ接点202を介
してレンズCPU301との通信を行うものである。2
03は、外部より操作可能な電源SW手段であり、カメ
ラCPU201を立ち上げてシステム内の各アクチュエ
ータやセンサ等への電源供給およびシステムの動作を可
能の状態とするためのスイッチである。204は、外部
より操作可能な2段ストローク式のレリーズSW手段
で、その信号はカメラCPU201に入力される。カメ
ラCPU201はレリーズSW手段204より入力され
た信号に従い、第1ストロークスイッチ(SW1)がO
Nであれば測光手段205による露光量の決定や合焦動
作等を行ない撮影準備状態に入り、第2ストロークスイ
ッチ(SW2)がONまで操作されたことを検知する
と、交換レンズ本体300内のレンズCPU301(後
述の如く交換レンズ本体300内の種々の装置の動作を
制御するとともに、カメラ本体200に装着された時に
はレンズ接点302を介してカメラCPU201との通
信を行うもの)に後述の絞り動作命令を送信するととも
に、露光手段206に露光開始命令を送信して実際の露
光動作を行なわせ、露光終了信号を受信すると給送手段
207に給送開始命令を送信してフィルムの巻き上げ動
作を行なわせる。208は測距手段であり、レリーズS
W手段204の第1ストロークスイッチ(SW1)がO
NされることよりカメラCPU201から送信されてく
る測距開始命令に従い測距エリア内に存在する被写体を
測距し、これに焦点を合わせるために必要な合焦レンズ
の移動量を決定しカメラCPU201に送信する。
【0072】303は外部より操作可能なIS SW手
段であり、後述の像振れ補正動作(IS動作)を行なわ
せるかどうかを選択する(ONでIS動作選択)ことが
可能である。304は振動検出手段であり、レンズCP
U301からの命令に従いカメラの縦振れ及び横振れの
加速度あるいは速度等を検出する検出部304aと、該
検出部304aの出力信号を電気的あるいは機械的に積
分した変位をレンズCPU301に出力する演算出力部
304bとから構成されている。305は図1〜図14
で詳述した補正光学装置であり、レンズCPU301に
よってそれぞれ制御される以下の3手段に大別される。
第1に、主として補正レンズ11、支持枠12、永久磁
石14p,14y、コイル16p,16yとから成り、
補正レンズ11を移動させるための補正光学手段305
a、第2に、主として永久磁石14p,14y、ホール
素子110p,110yとから成り、移動した補正レン
ズ11の位置を検出するための位置検出手段305b、
第3に、主としてステッピングモータ19、ロックリン
グ113とから成り、必要に応じて補正レンズ11を所
定位置(光学中心位置(光軸))に係止することのでき
る係止手段305cである。306は合焦手段であり、
前述の如くカメラCPU201から送信された合焦レン
ズの移動量に従いレンズCPU301によって制御され
る駆動手段306aと、該駆動手段306aによって駆
動される合焦レンズ306bとから構成されている。3
07は絞り装置であり、前述の如くカメラCPU201
から送信された絞り動作命令に従いレンズCPU301
によって制御される駆動手段307aと、該駆動手段3
07aによって駆動され開口面積を決定する絞り手段3
07bとから構成されている。
【0073】図17は、図16に示したシステムにおけ
る主要動作を示すフローチャート図である。
【0074】まず、カメラ本体200の電源SW手段2
03をONにし交換レンズ本体300に電源の供給が開
始される(または、新しい電池を入れた場合、カメラ本
体200に交換レンズ本体300を装着した場合などカ
メラ本体200と交換レンズ本体300との間で通信が
開始される)と(#5001)、レンズCPU301は
補正光学装置305における係止手段305cを構成し
ているステッピングモータ19にA相通電を行う(#5
002)。
【0075】これにより、マグネットロータ193が隣
の機械的安定位置(A/BあるいはAB(図14参
照))にあってもA相通電の位置に引き込むことができ
る。即ち本実施の形態では、係止状態と非係止状態にお
けるステッピングモータ19の停止位置通電相をともに
A相通電相としているため、ロックリング113が係止
状態あるいは非係止状態から衝撃による停止位置ずれを
起こしていた場合でも、位置ずれ前の状態に関係なくA
相通電を行うのみで、本来停止しているべき係止状態あ
るいは非係止状態へと容易に駆動することができる。
【0076】その後、更にレンズCPU301は、ホー
ル素子110p,110yの出力から補正レンズ11の
位置を検出し(#5003)、他のレンズ系の光学中心
位置(光軸)と補正レンズ11の位置との差(あるいは
補正光学手段305aに補正レンズ11の駆動命令を出
した時に実際に移動可能な量)を求め、その値が係止状
態でのロックリング113のカム113bの平坦部11
3cと支持枠12の突起12bとの想定係止ガタより小
さい値かどうかを判定し(#5004)、小さければ係
止状態と判断して#5006へ進み、大きければ非係止
状態と判断してステッピングモータ19に通電を行いロ
ックリング113を係止状態へ駆動する(#500
5)。
【0077】これにより、ロックリング113が非係止
状態にある時のみ係止状態への駆動通電を行えるため、
不要な通電を防止でき省電力及び信頼性の向上を図るこ
とが可能となっている。また、この一連の動作(#50
02〜#5005)により、ロックリング113の状態
(係止状態あるいは非係止状態)に関係なく、また、衝
撃による停止位置ずれを起こしていても最終的にはステ
ッピングモータ19を脱調させることなく、ロックリン
グ113を係止状態へと駆動することが可能となってい
る。更には、非係止状態からのロックリング113の係
止状態への駆動を、補正光学手段305aによって支持
枠12をロックリング113と所定のクリアランスCを
持つように保持することにより(その時補正レンズ11
は他のレンズ系の光軸より所定量変位した状態)、駆動
負荷の軽減ができ、より短時間で駆動することが可能で
ある。
【0078】次にカメラCPU201がレリーズSW手
段204の第1ストロークスイッチ(SW1)信号が発
生しているか否かを判別し(#5006)、発生してい
ればレンズCPU301がIS SW手段303がON
(IS動作選択)になっているかを判別し(#500
7)、IS動作選択がなされていれば#5008へ、な
されていなければ#5022へ進む。#5008では、
レンズCPU301が内部タイマをスタートさせ、次に
カメラCPU201が測光、AF(測距動作)、レンズ
CPU301がAF(合焦動作)、振れ検出の開始、更
には補正光学手段305aによる振れ補正制御を可能に
する為に係止手段305cの解除を行うようステッピン
グモータ19に通電を行う(#5009)。
【0079】次に、レンズCPU301が上記タイマで
の計時内容が所定の時間t1に達したか否かを調べ、達
していなければ達するまでこのステップに留まる(#5
010)。これは、振動検出手段304の出力が安定す
るまでの時間待機する為の処理である。その後、所定の
時間t1が経過すると、振動検出手段304の出力によ
る目標値信号と補正光学装置305の位置検出手段30
5bの出力に基づいて補正光学手段305aを駆動し、
振れ補正制御を開始する(#5011)。
【0080】次に、カメラCPU201がレリーズSW
手段204の第2ストロークスイッチ(SW2)信号が
発生しているか否かを調べ(#5012)、発生してい
なければ再び第1ストロークスイッチ(SW1)信号が
発生しているか否かの判別を行い(#5014)、もし
第1ストロークスイッチ(SW1)信号も発生していな
ければ、レンズCPU301は振れ補正制御を停止する
(#5015)と共に、補正光学手段305aを所定の
位置(光学中心位置(光軸))に係止手段305cによ
り係止するようステッピングモータ19に通電を行う
(#5016)。
【0081】また、#5014で、第2ストロークスイ
ッチ(SW2)信号は発生していないが、第1ストロー
クスイッチ(SW1)信号は発生していれば、ステップ
#5012へ戻る。#5012でレリーズSW手段20
4の第2ストロークスイッチ(SW2)信号が発生する
と、レンズCPU301が絞り装置307を制御すると
ともにカメラCPU201がフィルムへの露光動作を行
う(#5013)。そして、カメラCPU201が第1
ストロークスイッチ(SW1)信号の状態を調べ(#5
014)、該第1ストロークスイッチ(SW1)信号が
発生しなくなったらレンズCPU301が振れ補正制御
を停止する(#5015)と共に、補正光学手段305
aを所定の位置(光学中心位置(光軸))に係止手段3
05cにより係止するようステッピングモータ19に通
電を行う(#5016)。
【0082】以上の動作を終了すると、次にレンズCP
U301は上記タイマを一旦リセットして再度スタート
させ(#5017)、再び第1ストロークスイッチ(S
W1)信号が所定時間t2内に発生するかどうかの判別
を行う(#5018→#5019→#5018……)。
もし振れ補正を停止してから所定時間t2内に再度第1
ストロークスイッチ(SW1)信号が発生したならば、
測光、AF(測距動作及び合焦動作)及び補正光学手段
305aの係止解除を行い(#5020)、振れ検出は
そのまま継続されているので、直ちに目標値信号と位置
検出手段305bの出力に基づいて補正光学手段305
aを駆動し、振れ補正制御を再び開始する(#501
1)。以下前述と同様の動作を繰り返す。
【0083】この様な処理をすることにより、前述した
様に撮影者がレリーズ操作を停止した後に再度レリーズ
操作をした際に、その度に振動検出手段304を起動し
てその出力安定迄待機するといった不都合を無くすこと
が可能になる。
【0084】一方、振れ補正を停止してからt2以内に
第1ストロークスイッチ(SW1)信号が発生しなかっ
た場合は、振れ検出を停止(振動検出手段304の動作
を停止)する(#5021)。その後は#5006に戻
り、第1ストロークスイッチ(SW1)信号の発生待機
の状態に入る。また#5007でIS動作の選択がなさ
れていなければ、カメラCPU201が測光、AF(測
距動作)、レンズCPU301がAF(合焦動作)を行
う(#5022)。
【0085】次に、カメラCPU201がレリーズSW
手段204の第2ストロークスイッチ(SW2)信号が
発生しているか否かを調べ(#5023)、発生してい
なければ再びSW1信号が発生しているか否かの判別を
行い(#5025)、もし#SW1信号も発生していな
ければ、#5006に戻り、第1ストロークスイッチ
(SW1)信号の発生待機の状態に入る。また、#50
23で、SW2信号は発生していないが、#5025で
第1ストロークスイッチ(SW1)信号は発生していれ
ば、#5023へ戻る。#2023でレリーズSW手段
204の第2ストロークスイッチ(SW2)信号が発生
すると、レンズCPU301が絞り装置307を制御す
るとともにカメラCPU201がフィルムへの露光動作
を行う(#5024)。そして、カメラCPU201が
第1ストロークスイッチ(SW1)信号の状態を調べ
(#5025)、#5006か#5023へ戻る。
【0086】本発明に係るレンズ交換式AF一眼レフカ
メラシステムでは、電源SW手段203がOFFされる
まで上記一連の動作を繰り返し、OFFされるとカメラ
CPU201とレンズCPU301との通信が終了しレ
ンズ本体300への電源供給が終了する。
【0087】(第二の実施形態)図18は第二の実施形
態に係る像振れ補正装置におけるロックリングと支持枠
の関係を示す説明図である。401は第一の実施形態に
おける符号12に対応する支持枠で同様に4点の突起
(突部)401bを有する。402は第一の実施形態に
おける符号13に対応する地板、403は第一の実施形
態における符号113に対応するロックリングで同様に
ラック部303a、カム部403b、カム平坦部403
cを有する。404は該地板402に回転可能に保持さ
れ、該ロックリング403を回転可能に支持するロック
リング支持環(支持手段)で、重り部404aにより、
常に重り部404aが重力により下方にくるように該地
板402に対し回転するようになっている。なお、地板
402に対してロックリング支持環404が回転する回
転中心402aと、ロックリング支持環404に対して
ロックリング403が回転する回転中心404bは偏心
している。他の部材及び制御は第一の実施形態と同様で
ある。
【0088】ここで第一の実施形態と同様、ロックリン
グ403を反時計方向に回転させると(図18において
は時計方向)、図18の(a)に示す通り、該ロックリ
ング403のカム部403bが支持枠401の突起40
1bと離れる為、支持枠401はロックリング403に
対してフリーになるが、ロックリング403を時計方向
に回転させると(図18においては反時計方向)、図1
8の(b)に示す通り、カム部403bの平坦部403
cと突起401bは所定のクリアランスCのみを残して
対向することにより、支持枠401はロックリング40
3によりわずかなガタを残して移動を規制されることと
なる。即ち、支持枠401を地板402に対してロック
させる。
【0089】従って、振れ補正を行う時には、不図示の
ステッピングモータによりロックリング403を反時計
回り(図18においては時計方向)、駆動して支持枠4
01をロックリング403に対してフリーな状態(アン
ロック状態)にし、一方、振れ補正終了時には、ロック
リング403を時計回りに(図18においては反時計方
向)回転駆動して支持枠401を地板402に対してロ
ックさせた状態(ロック状態)にすることになる。
【0090】この場合、ロックリング403をロックか
らアンロック、あるいは、アンロックからロックへと駆
動する駆動時には、支持枠401はロック状態にて4点
の突起401bとロックリング403のカム平坦部40
3cがほぼ一律のクリアランスCを持つ図18の(b)
の状態となるように前述第一の実施形態の駆動手段Dと
同じ構成の駆動手段(図示せず)により保持され、これ
によりロックリング403を支持枠401に対し非接触
状態に時計方向あるいは反時計方向に回転駆動できるこ
とで、ロックリング403の駆動力の軽減が図られてい
る。
【0091】一方、ロックが完了した像ぶれ補正OFF
時には、該駆動手段による支持枠401の保持は停止さ
れることにより、図18の(c)のように支持枠401
は自重により重力方向に落ちて、支持枠401の突起4
01bの内の下方の突起401bがロックリング403
のカム平坦部403cに当接する。
【0092】ここで、前述第一の実施形態では、上記状
態にてカメラが正位置に構えられた時のみ(フィルムの
長辺が下方となる状態)、補正光学手段Aの光学中心
(光軸)が他のレンズ系の光学中心(光軸)と一致する
ようになっていたが、地板402に対してロックリング
支持環404が回転する回転中心402aと他のレンズ
系の光学中心(光軸)を一致させるとともに、ロックリ
ング支持環404の回転中心402aとロックリング支
持環404に対してロックリング403が回転する回転
中心404bとの偏心量が支持枠401とロックリング
403間のガタ(クリアランスC)と同じ量であれば、
カメラを構える姿勢差に関わりなく、補正光学手段の光
学中心(光軸)が他のレンズ系の光学中心(光軸)と一
致するようになる。
【0093】図19は姿勢差に関係なく補正光学手段A
の光学中心(光軸)が他のレンズ系の光学中心(光軸)
と一致することを示すためのロックリング403の動作
説明図であり、図18の状態からレンズが反時計方向に
90°傾いた状態を示す。
【0094】なお、図18の(a)はアンロック状態
を、(b)はロック状態を、(c)はロック完了後、像
ぶれ補正OFF時の状態をそれぞれ示している。
【0095】図19において、ロックリング支持環40
4は常に重り部404aが重力方向に向くように回転す
るため、ロックリングの回転中心404bは図18同
様、ロックリング支持環404の回転中心402aに対
し重力の反対方向に偏心する。その偏心量は支持枠40
1とロックリング403間のガタ(クリアランスC)と
同量であることから、ロック完了後、像ぶれ補正OFF
時の状態(c)にて補正光学手段Aと他のレンズ系の光
学中心(光軸)が一致することとなる。
【0096】以上説明したように、前述第一の実施形態
の像振れ補正装置によれば、カメラ(光学機器)の像振
れを補正するための補正レンズ11及び移動可能な支持
枠12より成る補正光学手段Aと、該補正光学手段Aの
支持枠12を像振れ補正方向に移動させるための永久磁
石14p,14yやコイル16p,16y等から成る駆
動手段Dと、該補正光学手段Aの像振れ補正方向への移
動を規制するカム部(係止部)113bを像振れ補正方
向の対応位置と非対応位置とに移動させる回転可能な係
止部材としてのロックリング113とを備え、該駆動手
段Dは該補正光学手段Aと該カム部113bとの間に像
振れ補正方向の対応位置においても所定のクリアランス
を形成するように該補正光学手段Aを保持し、該補正光
学手段Aは該駆動手段Dが像振れ補正をオフした際に所
定の方向、あるいは重力方向に該所定のクリアランス分
C片寄せされて該ロックリング113のカム部113b
に当接し、その状態で該補正光学手段Aの光軸と他の光
学系の光軸とが一致する構成としたことにより、ステッ
ピングモータ19によるロックリング113の駆動をス
ムーズに行なうことができるとともに、像振れ補正OF
F時にも、支持枠12と他のレンズ系の光軸を一致さ
せ、理想する光学特性を得ることができる。
【0097】また、前述第二の実施形態の像振れ補正装
置によれば、カメラ(光学機器)の像振れを補正するた
めの補正レンズ11及び移動可能な支持枠401より成
る補正光学手段Aと、該補正光学手段Aの支持枠401
を像振れ補正方向に移動させるための永久磁石14p,
14yやコイル16p,16y等から成る駆動手段D
と、該補正光学手段Aの像振れ補正方向への移動を規制
するカム部(係止部)403bを像振れ補正方向の対応
位置と非対応位置とに移動させる回転可能な係止部材と
してのロックリング403と、該ロックリング403を
回転可能に支持するとともに重り部404aが常に重力
方向に向くように該ロックリング403に対して回転す
る支持手段としてのロックリング支持環404とを備
え、該ロックリング403は該ロックリング支持環40
4に重力方向と反対方向に所定量偏心されて回転可能に
支持されており、該駆動手段Dは該補正光学手段Aと該
カム部403bとの間に像振れ補正方向の対応位置にお
いても該ロックリング403の偏芯量に対応した所定の
クリアランスCを形成するように該補正光学手段Aを保
持し、該ロックリング支持環404は該駆動手段Dが像
振れ補正をオフした際に重り部404aが重力方向に向
くように回転することにより、該補正光学手段Aは重力
方向に該所定のクリアランスC分片寄せされて該ロック
リング403のカム部403bに当接し、その状態で該
補正光学手段Aの光軸と他のレンズ系の光軸とが一致す
る構成としたことにより、カメラの姿勢差に関係無く、
ステッピングモータ19によるロックリング113の駆
動をスムーズに行なうことができるとともに、像ぶれ補
正OFF時にも、支持枠12と他のレンズ系の光軸を一
致させ、理想する光学特性を得ることができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
像振れを補正するための移動可能な補正光学手段と、該
補正光学手段を像振れ補正方向に移動させるための駆動
手段と、該補正光学手段の像振れ補正方向への移動を規
制する係止部を像振れ補正方向の対応位置と非対応位置
とに移動させる回転可能な係止部材とを備え、該駆動手
段は該補正光学手段と該係止部との間に像振れ補正方向
の対応位置においても所定のクリアランスを形成するよ
うに該補正光学手段を保持し、該補正光学手段は該駆動
手段が像振れ補正をオフした際に所定の方向、あるいは
重力方向に該所定のクリアランス分片寄せされて該係止
部材の係止部に当接し、その状態で該補正光学手段の光
軸と他の光学系の光軸とが一致する構成としたので、該
係止手段を該補正光学手段に接触させることなく回転さ
せることが可能となって、係止手段の駆動をスムーズに
行うことができる上、該補正光学手段が該所定のクリア
ランス分片寄せされた状態で該補正光学手段と他の光学
系の光軸が一致することから、像振れ補正オフ時にも、
理想とする光学性能を得ることのできる像振れ補正装置
及びそれを用いた光学機器を実現できた。
【0099】また、本発明によれば、像振れを補正する
ための移動可能な補正光学手段と、該補正光学手段を像
振れ補正方向に移動させるための駆動手段と、該補正光
学手段の像振れ補正方向への移動を規制する係止部を像
振れ補正方向の対応位置と非対応位置とに移動させる回
転可能な係止部材と、該係止部材を回転可能に支持する
とともに一部が常に重力方向に向くように該係止部材に
対して回転する支持手段とを備え、該係止部材は該支持
手段に重力方向と反対方向に所定量偏心されて回転可能
に支持されており、該駆動手段は該補正光学手段と該係
止部との間に像振れ補正方向の対応位置においても該係
止部材の偏芯量に対応した所定のクリアランスを形成す
るように該補正光学手段を保持し、該支持手段は該駆動
手段が像振れ補正をオフした際に一部が重力方向に向く
ように回転することにより、該補正光学手段は重力方向
に該所定のクリアランス分片寄せされて該係止部材の係
止部に当接し、その状態で該補正光学手段の光軸と他の
光学系の光軸とが一致する構成としたので、該係止手段
を該補正光学手段に接触させることなく回転させること
が可能となって、係止手段の駆動をスムーズに行うこと
ができる上、該支持手段の重力方向への回転により該補
正光学手段が重力方向へ該所定のクリアランス分片寄せ
されて該補正光学手段と他の光学系の光軸が一致するこ
とから、像振れ補正オフ時にも、理想とする光学性能を
得ることのできる像振れ補正装置及びそれを用いた光学
機器を実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態に係る像振れ補正装置における
補正光学装置の主要構成部材を示す分解斜視図。
【図2】図1に示す補正光学装置においてハード基板を
外して示す補正光学装置の正面図。
【図3】図1に示す補正光学装置を矢印A方向より見た
側面及び要部の内部構造を示す図。
【図4】図2に示す補正光学装置のB−B’断面図。
【図5】図2に示す補正光学装置のコイルユニットの構
成を示す図。
【図6】同補正光学装置の振れ補正用の駆動手段の構成
を従来の駆動手段と比較して説明する為の説明図。
【図7】同補正光学装置のハード基板を示す正面図。
【図8】同補正光学装置の支持枠及び地板を図2の裏面
より示す図。
【図9】同補正光学装置のロックリング及びローリング
規制リングを示す図。
【図10】同補正光学装置の支持枠に対するロックリン
グの動作説明図。
【図11】同補正光学装置のステッピングモータの構成
部品を分解して示す分解斜視図。
【図12】同補正光学装置のステッピングモータにおけ
るマグネットロータとステータヨークとの位置関係を示
した図。
【図13】同補正光学装置のステッピングモータにおけ
るコイル通電のタイミングチャートを示した図。
【図14】同補正光学装置のステッピングモータの停止
位置とロックリングの状態との関係を示した図。
【図15】同補正光学装置の手振れによる像振れを補正
するシステムの図。
【図16】光学機器としてのレンズ交換式一眼レフカメ
ラシステムのブロック図。
【図17】図16に示したシステムにおける主要動作を
示すフローチャート図。
【図18】第二の実施形態に係る像振れ補正装置におけ
るロックリングと支持枠の関係を示す説明図。
【図19】第二の実施形態に係る像振れ補正装置の支持
枠に対するロックリングの動作説明図。
【符号の説明】
A 補正光学手段 11 補正レンズ 12,401 支持枠 12b,401b 突起(突部) D 駆動手段 14p,14y 永久磁石 15p,15y ヨーク 16p,16y コイル 113,403 ロックリング(係止手段) 113b,403b カム部(係止部) 404 ロックリング支持環(支持手段) C クリアランス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学機器に加わる振れに起因する像振れ
    を補正するための像振れ補正装置において、 像振れを補正するための移動可能な補正光学手段と、該
    補正光学手段を像振れ補正方向に移動させるための駆動
    手段と、該補正光学手段の像振れ補正方向への移動を規
    制する係止部を像振れ補正方向の対応位置と非対応位置
    とに移動させる回転可能な係止部材とを備え、該駆動手
    段は該補正光学手段と該係止部との間に像振れ補正方向
    の対応位置においても所定のクリアランスを形成するよ
    うに該補正光学手段を保持し、該補正光学手段は該駆動
    手段が像振れ補正をオフした際に所定の方向に該所定の
    クリアランス分片寄せされて該係止部材の係止部に当接
    し、その状態で該補正光学手段の光軸と他の光学系の光
    軸とが一致することを特徴とする像振れ補正装置。
  2. 【請求項2】 光学機器に加わる振れに起因する像振れ
    を補正するための像振れ補正装置において、 像振れを補正するための移動可能な補正光学手段と、該
    補正光学手段を像振れ補正方向に移動させるための駆動
    手段と、該補正光学手段の像振れ補正方向への移動を規
    制する係止部を像振れ補正方向の対応位置と非対応位置
    とに移動させる回転可能な係止部材とを備え、該駆動手
    段は該補正光学手段と該係止部との間に像振れ補正方向
    の対応位置においても所定のクリアランスを形成するよ
    うに該補正光学手段を保持し、該補正光学手段は該駆動
    手段が像振れ補正をオフした際に重力方向に該所定のク
    リアランス分片寄せされて該係止部材の係止部に当接
    し、その状態で該補正光学手段の光軸と他の光学系の光
    軸とが一致することを特徴とする像振れ補正装置。
  3. 【請求項3】 光学機器に加わる振れに起因する像振れ
    を補正するための像振れ補正装置において、 像振れを補正するための移動可能な補正光学手段と、該
    補正光学手段を像振れ補正方向に移動させるための駆動
    手段と、該補正光学手段の像振れ補正方向への移動を規
    制する係止部を像振れ補正方向の対応位置と非対応位置
    とに移動させる回転可能な係止部材と、該係止部材を回
    転可能に支持するとともに一部が常に重力方向に向くよ
    うに該係止部材に対して回転する支持手段とを備え、該
    係止部材は該支持手段に重力方向と反対方向に所定量偏
    心されて回転可能に支持されており、該駆動手段は該補
    正光学手段と該係止部との間に像振れ補正方向の対応位
    置においても該係止部材の偏芯量に対応した所定のクリ
    アランスを形成するように該補正光学手段を保持し、該
    支持手段は該駆動手段が像振れ補正をオフした際に一部
    が重力方向に向くように回転することにより、該補正光
    学手段は重力方向に該所定のクリアランス分片寄せされ
    て該係止部材の係止部に当接し、その状態で該補正光学
    手段の光軸と他の光学系の光軸とが一致することを特徴
    とする像振れ補正装置。
  4. 【請求項4】 該補正光学手段には該像振れ補正方向の
    対応位置に該係止手段の係止部とで該所定のクリアラン
    スを形成する突部が設けられていることを特徴とする請
    求項1乃至3の何れか一項に記載の像振れ補正装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか一項に記載の像
    振れ補正装置を用いていることを特徴とする光学機器。
JP13747298A 1998-05-02 1998-05-02 像振れ補正装置及びそれを用いた光学機器 Pending JPH11316399A (ja)

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