JPH1143953A - 建造物の支承方法および建造物 - Google Patents
建造物の支承方法および建造物Info
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- JPH1143953A JPH1143953A JP20325697A JP20325697A JPH1143953A JP H1143953 A JPH1143953 A JP H1143953A JP 20325697 A JP20325697 A JP 20325697A JP 20325697 A JP20325697 A JP 20325697A JP H1143953 A JPH1143953 A JP H1143953A
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- building
- sheet pile
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- sheet
- basement
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Abstract
(57)【要約】
【課題】安価、無排土で、実質的に無振動、無騒音で施
行できる建造物の支承方法および建造物を提供する。 【解決手段】矢板3が、建造物の設置面積の方々に位置
するように、上下方向に伸ばして深く押し込まれる。押
し込まれた多数の矢板3の上に建造物が構築されて、建
造物が矢板3に支承される。建造物の柱13が、矢板3
上端部に連結された水平方向に伸びる連結部材10、2
0、30に立設される。
行できる建造物の支承方法および建造物を提供する。 【解決手段】矢板3が、建造物の設置面積の方々に位置
するように、上下方向に伸ばして深く押し込まれる。押
し込まれた多数の矢板3の上に建造物が構築されて、建
造物が矢板3に支承される。建造物の柱13が、矢板3
上端部に連結された水平方向に伸びる連結部材10、2
0、30に立設される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭用住宅や
階数の低い小規模ビル等の小規模建造物を支承するのに
好適な建造物の支承方法および建造物に関するものであ
る。
階数の低い小規模ビル等の小規模建造物を支承するのに
好適な建造物の支承方法および建造物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、一般家庭用住宅や階数の低い小規
模ビルにおいても、地盤が悪いための不等沈下防止のた
めにあるいは耐震のために、地盤改良が望まれることが
多くなっている。この地盤改良のために、大規模ビルで
は、コンクリ−ト製あるいは鋼管製の基礎杭を打込ん
で、この基礎杭に建造物を支承させることが行われてい
る。
模ビルにおいても、地盤が悪いための不等沈下防止のた
めにあるいは耐震のために、地盤改良が望まれることが
多くなっている。この地盤改良のために、大規模ビルで
は、コンクリ−ト製あるいは鋼管製の基礎杭を打込ん
で、この基礎杭に建造物を支承させることが行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大規模
ビルと同じような基礎杭を用いて建造物を支承させるこ
とは、小規模建造物にとっては非常に高価なものとな
り、また施工の際の土砂排出や騒音、振動等が問題とな
って、採用が事実上困難な状況である。
ビルと同じような基礎杭を用いて建造物を支承させるこ
とは、小規模建造物にとっては非常に高価なものとな
り、また施工の際の土砂排出や騒音、振動等が問題とな
って、採用が事実上困難な状況である。
【0004】したがって本発明の目的は、基礎杭に相当
する部材を工夫して、非常に安価で、土砂の排出が不要
で、しかも振動や騒音も事実上問題とならないようにし
た建造物の支承方法および建造物を提供することにあ
る。
する部材を工夫して、非常に安価で、土砂の排出が不要
で、しかも振動や騒音も事実上問題とならないようにし
た建造物の支承方法および建造物を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明における建造物の支承方法にあっては次のよ
うな手法を採択してある。すなわち、地中に、矢板を上
下方向に伸ばした状態でかつ上端部が地表付近に位置す
るように押込む第1工程と、前記第1工程で押込まれた
矢板によって建造物が支承されるようにして建造物を構
築する第2工程と、を備えているようにしてある。上記
手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲にお
ける請求項2ないし構成11に記載のとおりである。
め、本発明における建造物の支承方法にあっては次のよ
うな手法を採択してある。すなわち、地中に、矢板を上
下方向に伸ばした状態でかつ上端部が地表付近に位置す
るように押込む第1工程と、前記第1工程で押込まれた
矢板によって建造物が支承されるようにして建造物を構
築する第2工程と、を備えているようにしてある。上記
手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲にお
ける請求項2ないし構成11に記載のとおりである。
【0006】また、本発明における建造物にあっては、
前述した本発明における建造物支承方法によって支承さ
れている建造物とされている。また、本発明における建
造物は、次のようにされている。すなわち、建造物の設
置面積内において、多数の矢板が上下方向に伸ばしてか
つ該設置面積の方々に位置するようにして深く埋設さ
れ、前記埋設された矢板上に建造物が構築されて、建造
物が矢板によって支承されている、ようにしてある。こ
のような手法を前提とした好ましい態様は特許請求の範
囲における請求項14に記載のとおりである。
前述した本発明における建造物支承方法によって支承さ
れている建造物とされている。また、本発明における建
造物は、次のようにされている。すなわち、建造物の設
置面積内において、多数の矢板が上下方向に伸ばしてか
つ該設置面積の方々に位置するようにして深く埋設さ
れ、前記埋設された矢板上に建造物が構築されて、建造
物が矢板によって支承されている、ようにしてある。こ
のような手法を前提とした好ましい態様は特許請求の範
囲における請求項14に記載のとおりである。
【0007】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、矢
板によって建造物がしっかりと支承されて、不等沈下や
耐震の上で好ましいものとなる。また、非常に安価であ
る矢板を基礎杭として利用するようにしてあるので、全
体として非常に安価に提供することができる。また、矢
板の地中への埋設は、通常一般に行われているように、
若干の振動を与えつつ上方から下方へ向けて押込む(打
込むと表現されることもある)だけでよいので、振動、
騒音が住宅街であっても問題とならない程度のものとす
ることができる。勿論、矢板の占める断面積は十分小さ
いので、矢板押込みに伴う土砂の地表への排出というこ
とも一切不用となる。
板によって建造物がしっかりと支承されて、不等沈下や
耐震の上で好ましいものとなる。また、非常に安価であ
る矢板を基礎杭として利用するようにしてあるので、全
体として非常に安価に提供することができる。また、矢
板の地中への埋設は、通常一般に行われているように、
若干の振動を与えつつ上方から下方へ向けて押込む(打
込むと表現されることもある)だけでよいので、振動、
騒音が住宅街であっても問題とならない程度のものとす
ることができる。勿論、矢板の占める断面積は十分小さ
いので、矢板押込みに伴う土砂の地表への排出というこ
とも一切不用となる。
【0008】請求項2によれば、建造物の柱が存在する
ことの多い建造物の外周縁部に沿って矢板が位置される
ので、建造物をバランスよくかつ確実に矢板によって支
承する上で好ましいものとなる。
ことの多い建造物の外周縁部に沿って矢板が位置される
ので、建造物をバランスよくかつ確実に矢板によって支
承する上で好ましいものとなる。
【0009】請求項3によれば、内側支承用構造物によ
って、建造物をさらにバランスよくかつより確実に矢板
に支承させる上で好ましいものとなる。特に、内側支承
用構造物が外側支承用構造物と同様にほぼ環状とされて
いるので、建造物の設置面積に対して矢板を広く分散配
置して、矢板に建造物の重量を分散して支承させる上で
好ましいものとなる。
って、建造物をさらにバランスよくかつより確実に矢板
に支承させる上で好ましいものとなる。特に、内側支承
用構造物が外側支承用構造物と同様にほぼ環状とされて
いるので、建造物の設置面積に対して矢板を広く分散配
置して、矢板に建造物の重量を分散して支承させる上で
好ましいものとなる。
【0010】請求項4によれば、内側支承用構造物によ
って、建造物をさらにバランスよくかつより確実に矢板
に支承させる上で好ましいものとなる。特に、外側支承
用構造物の内側において、建造物においては柱の設置場
所の関係から縦方向あるいは横方向に直線的に伸びる柱
の取付部分が構成されるが、この柱の取付部分に対応さ
せて縦方向あるいは横方向の少なくとも一方にほぼ直線
に伸びるように内筒側支承用構造物を構成してあるの
で、矢板に建造物の重量を分散して支承させる上で好ま
しいものとなる。また、請求項5によれば、通常横長と
されることの多い建造物の形状を勘案して、縦方向に伸
びる内側支承用構造物を横方向に間隔をあけて複数構成
して、請求項4に対応した効果を十分発揮させる上で好
ましいものとなる。
って、建造物をさらにバランスよくかつより確実に矢板
に支承させる上で好ましいものとなる。特に、外側支承
用構造物の内側において、建造物においては柱の設置場
所の関係から縦方向あるいは横方向に直線的に伸びる柱
の取付部分が構成されるが、この柱の取付部分に対応さ
せて縦方向あるいは横方向の少なくとも一方にほぼ直線
に伸びるように内筒側支承用構造物を構成してあるの
で、矢板に建造物の重量を分散して支承させる上で好ま
しいものとなる。また、請求項5によれば、通常横長と
されることの多い建造物の形状を勘案して、縦方向に伸
びる内側支承用構造物を横方向に間隔をあけて複数構成
して、請求項4に対応した効果を十分発揮させる上で好
ましいものとなる。
【0011】請求項6によれば、地下室支承用構造物
を、地下室用空間を掘り下げるときの土砂崩れ防止用と
して機能させることができる。また、建造物つまり地下
室が完成した後は、地下室側壁の土圧による潰れ防止用
として機能させつつ、建造物の支承用として機能させる
ことができる。
を、地下室用空間を掘り下げるときの土砂崩れ防止用と
して機能させることができる。また、建造物つまり地下
室が完成した後は、地下室側壁の土圧による潰れ防止用
として機能させつつ、建造物の支承用として機能させる
ことができる。
【0012】請求項7によれば、用いる矢板としてもっ
とも安価な断面形状のものとすることができる。また、
地震等の大きき外力を受けたときに、たわみ変形し易い
ので、つまり地面の揺れが緩和されて建造物に伝達され
て、免震効果を高める上で好ましいものとなる。
とも安価な断面形状のものとすることができる。また、
地震等の大きき外力を受けたときに、たわみ変形し易い
ので、つまり地面の揺れが緩和されて建造物に伝達され
て、免震効果を高める上で好ましいものとなる。
【0013】請求項8によれば、請求項7の矢板の場合
に比して、同じ長さであればコストの面では若干不利と
なるも、土砂との接触面積を大きく確保して、支承能力
を十分確保する上で好ましいものとなる。
に比して、同じ長さであればコストの面では若干不利と
なるも、土砂との接触面積を大きく確保して、支承能力
を十分確保する上で好ましいものとなる。
【0014】請求項9によれば、請求項7、請求項8の
場合に比して、土砂との接触面積をより大きく確保し
て、支承能力を十分確保する上で好ましいものとなる。
場合に比して、土砂との接触面積をより大きく確保し
て、支承能力を十分確保する上で好ましいものとなる。
【0015】請求項10によれば、連結部材を利用し
て、矢板と柱との連結を容易に行う上で好ましいものと
なる。また、請求項11によれば、鉄骨プレハブ等にお
いて一般的に用いられているチャネル材を利用して、請
求項10に対応した効果を得ることができる。
て、矢板と柱との連結を容易に行う上で好ましいものと
なる。また、請求項11によれば、鉄骨プレハブ等にお
いて一般的に用いられているチャネル材を利用して、請
求項10に対応した効果を得ることができる。
【0016】請求項12に記載された発明によれば、請
求項1ないし請求項11に対応した効果を得ることので
きる建造物を最終的に得ることができる。
求項1ないし請求項11に対応した効果を得ることので
きる建造物を最終的に得ることができる。
【0017】請求項13に記載された発明によれば、矢
板という極めて安価な部材を基礎杭として利用して、不
等沈下や耐震の上で好ましいものとなる。また、請求項
14によれば、連結部材を利用して、矢板と柱との連結
を容易に行うことができる。
板という極めて安価な部材を基礎杭として利用して、不
等沈下や耐震の上で好ましいものとなる。また、請求項
14によれば、連結部材を利用して、矢板と柱との連結
を容易に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1において、1は外側支承用構
造物、2は内側支承用構造物である。各支承用構造物
1、2は、それぞれ複数の矢板3をその連結用係合部を
利用して相互に連結することにより構成されて、上方か
ら見たとき、全体として環状、より具体的には横長の長
方形状に構成されている。そして、矢板3同士の連結部
分が符合4で示されている。
造物、2は内側支承用構造物である。各支承用構造物
1、2は、それぞれ複数の矢板3をその連結用係合部を
利用して相互に連結することにより構成されて、上方か
ら見たとき、全体として環状、より具体的には横長の長
方形状に構成されている。そして、矢板3同士の連結部
分が符合4で示されている。
【0019】外側支承用構造物1は、建造物が横長の長
方形状とされているのに対応して、当該建造物の外周縁
部に沿う形状とされている。また、内側支承用構造物2
は、外側支承用構造物1の内側において、当該外側支承
用構造物1と共働して内外2重の環状構造を構成するよ
うに構成されている。これにより、建造物の設置面積の
うちどの部分においても、矢板3までの距離が極端に遠
くならないようにされている。つまり、建造物の設置面
積内において、多数の矢板が方々に位置するように設定
されている。
方形状とされているのに対応して、当該建造物の外周縁
部に沿う形状とされている。また、内側支承用構造物2
は、外側支承用構造物1の内側において、当該外側支承
用構造物1と共働して内外2重の環状構造を構成するよ
うに構成されている。これにより、建造物の設置面積の
うちどの部分においても、矢板3までの距離が極端に遠
くならないようにされている。つまり、建造物の設置面
積内において、多数の矢板が方々に位置するように設定
されている。
【0020】各支承用構造物1、2を構成する各矢板3
は、既知のように、上下方向に伸ばした状態で、その上
端部がクランプ部材でクランプされた状態で、クランプ
部材を介して振動が与えられつつ、下方へ押込まれる
(矢板3の打込み)。この押込み力が所定以上になる深
さにまで、矢板3が押込まれる。つまり、後述するよう
に、矢板3に加わる建造物の分担過重に相当する力を勘
案して、上記所定の押込み力が設定されることになり、
地盤が柔らかいほど矢板3の押込む長さが深くなる。押
込み力がいまだ小さい状態で矢板3のほぼ全長が地中に
押込まれたときは、次の矢板3の下端が既に押込み済み
の矢板の上端に対して溶接等されて、さらに押込まれて
いくことになる。
は、既知のように、上下方向に伸ばした状態で、その上
端部がクランプ部材でクランプされた状態で、クランプ
部材を介して振動が与えられつつ、下方へ押込まれる
(矢板3の打込み)。この押込み力が所定以上になる深
さにまで、矢板3が押込まれる。つまり、後述するよう
に、矢板3に加わる建造物の分担過重に相当する力を勘
案して、上記所定の押込み力が設定されることになり、
地盤が柔らかいほど矢板3の押込む長さが深くなる。押
込み力がいまだ小さい状態で矢板3のほぼ全長が地中に
押込まれたときは、次の矢板3の下端が既に押込み済み
の矢板の上端に対して溶接等されて、さらに押込まれて
いくことになる。
【0021】図2において、5は地盤、5aは地表面を
示し、各支承用構造物1、2つまり矢板3の上端部は、
地表5a付近、より具体的には図2の場合は地表5aよ
りも所定高さ(例えば30cm)程度高くされている。
外側支承用構造物1(用の矢板3)の上端部には、水平
方向に伸びる柱連結部材としての第1連結部材10が取
付けられている。第1連結部材10は、上方に向けて開
口された断面略コ字状のチャネル材(鋼材)とされ、そ
の底壁部に溶接された一対の連結用ブラケット11でも
って矢板3をその板厚方向から挟持した状態で、当該連
結用ブラケット11つまり第1連結部材10と矢板3と
が、ボルト、ナット等の固定具12を利用して固定され
る。
示し、各支承用構造物1、2つまり矢板3の上端部は、
地表5a付近、より具体的には図2の場合は地表5aよ
りも所定高さ(例えば30cm)程度高くされている。
外側支承用構造物1(用の矢板3)の上端部には、水平
方向に伸びる柱連結部材としての第1連結部材10が取
付けられている。第1連結部材10は、上方に向けて開
口された断面略コ字状のチャネル材(鋼材)とされ、そ
の底壁部に溶接された一対の連結用ブラケット11でも
って矢板3をその板厚方向から挟持した状態で、当該連
結用ブラケット11つまり第1連結部材10と矢板3と
が、ボルト、ナット等の固定具12を利用して固定され
る。
【0022】前記第1連結部材10の全体的な配置が、
図1一点鎖線で示されており、外側支承用構造物1に沿
って長方形の環状として構成されている。この第1連結
部材10と同様の断面形状とされて水平方向に伸びる第
2、第3連結部材20および30が、建造物の設置面積
(外側支承用構造物1)を縦、横にほぼ均一に仕切るよ
うに配置されている。すなわち、第2連結部材20は、
横長な外側支承用構造物1を横方向に仕切るように、横
方向に略等間隔に配置されて、その端部は第1連結部材
10に対して溶接あるいはボルト、ナット等の固定具に
よって固定され、その中間部分は内側支承用構造物2
(矢板3の上端部)に対して図示を略す連結用ブラケッ
ト等を利用して連結されている。
図1一点鎖線で示されており、外側支承用構造物1に沿
って長方形の環状として構成されている。この第1連結
部材10と同様の断面形状とされて水平方向に伸びる第
2、第3連結部材20および30が、建造物の設置面積
(外側支承用構造物1)を縦、横にほぼ均一に仕切るよ
うに配置されている。すなわち、第2連結部材20は、
横長な外側支承用構造物1を横方向に仕切るように、横
方向に略等間隔に配置されて、その端部は第1連結部材
10に対して溶接あるいはボルト、ナット等の固定具に
よって固定され、その中間部分は内側支承用構造物2
(矢板3の上端部)に対して図示を略す連結用ブラケッ
ト等を利用して連結されている。
【0023】前記第3連結部材30は、横長な外側支承
用構造物1の長手方向に伸びて、当該外側支承用構造物
1を縦方向において略均一となるように仕切っている。
この第3連結部材30も第2連結部材20と同様に、そ
の端部は第1連結部材10に対して溶接あるいはボル
ト、ナット等の固定具によって固定され、その中間部分
は内側支承用構造物2に対して図示を略す連結用ブラケ
ット等を利用して連結されている。
用構造物1の長手方向に伸びて、当該外側支承用構造物
1を縦方向において略均一となるように仕切っている。
この第3連結部材30も第2連結部材20と同様に、そ
の端部は第1連結部材10に対して溶接あるいはボル
ト、ナット等の固定具によって固定され、その中間部分
は内側支承用構造物2に対して図示を略す連結用ブラケ
ット等を利用して連結されている。
【0024】前記各連結部材10、20、30の適宜の
位置に、互いの間隔が極端に大きくならないようにし
て、建造物の柱13(図2の一点鎖線参照)の下端部が
連結されている。この連結部材10、20、30に対す
る柱13の連結は、既知のように、ボルトナット等の固
定具によって行われている。柱13を利用して、建造物
が構築されるが、完成した建造物は示されていない。
位置に、互いの間隔が極端に大きくならないようにし
て、建造物の柱13(図2の一点鎖線参照)の下端部が
連結されている。この連結部材10、20、30に対す
る柱13の連結は、既知のように、ボルトナット等の固
定具によって行われている。柱13を利用して、建造物
が構築されるが、完成した建造物は示されていない。
【0025】図2においては、各連結部材10、20、
30の下方においては、矢板3の上端部周囲に、第1連
結部材10と地表5aより若干低い位置(例えば50c
m下方)との間に渡って、コンクリ−トによる土台14
が別途構成されている。この土台14は、別途構成しな
くてもよいものであるが、外部からの見映えの関係上、
また建造物を矢板3以外にも地表5a付近で地盤5に支
承させるために構成されている。なお、土台14を構成
するコンクリ−トは、矢板3、連結部材10、20、3
0の連結終了後に、砂利15を敷き詰めて、型枠を利用
して流しこまれる。
30の下方においては、矢板3の上端部周囲に、第1連
結部材10と地表5aより若干低い位置(例えば50c
m下方)との間に渡って、コンクリ−トによる土台14
が別途構成されている。この土台14は、別途構成しな
くてもよいものであるが、外部からの見映えの関係上、
また建造物を矢板3以外にも地表5a付近で地盤5に支
承させるために構成されている。なお、土台14を構成
するコンクリ−トは、矢板3、連結部材10、20、3
0の連結終了後に、砂利15を敷き詰めて、型枠を利用
して流しこまれる。
【0026】図3は、外側支承用構造物1や内側支承用
構造物2を構成する矢板3の一例を示してあり、図3の
例では、矢板3は全体としてほぼ直線状とされている。
そして、矢板3の各端部には、他の矢板3との連結用係
合部41が形成されている。連結用係合部41は、既知
のように、係合凹部41aと、係合突起部41bとを有
し、係合突起部41bが、連結される相手方矢板の係合
凹部41aに、その長手方向から嵌合可能とされて、嵌
合状態において若干のがたつきを有するものとされてい
る。ただし、図3の例では、直角に交差する部分の係合
部41は特別な形状をしている(コ−ナ用矢板)。全体
としてほぼ直線状とされた矢板3は、その板厚方向に比
較的容易にたわみ変形(弾性変形)できるので、地震の
ときに地盤5から大きな外力を受けても、この大きな外
力を緩和して建造物に伝達して、免震の点で好ましいも
のとなる。
構造物2を構成する矢板3の一例を示してあり、図3の
例では、矢板3は全体としてほぼ直線状とされている。
そして、矢板3の各端部には、他の矢板3との連結用係
合部41が形成されている。連結用係合部41は、既知
のように、係合凹部41aと、係合突起部41bとを有
し、係合突起部41bが、連結される相手方矢板の係合
凹部41aに、その長手方向から嵌合可能とされて、嵌
合状態において若干のがたつきを有するものとされてい
る。ただし、図3の例では、直角に交差する部分の係合
部41は特別な形状をしている(コ−ナ用矢板)。全体
としてほぼ直線状とされた矢板3は、その板厚方向に比
較的容易にたわみ変形(弾性変形)できるので、地震の
ときに地盤5から大きな外力を受けても、この大きな外
力を緩和して建造物に伝達して、免震の点で好ましいも
のとなる。
【0027】図4〜図7はそれぞれ、矢板3の別の例を
示すものである。図4に示す矢板3は、図3に示すもの
に比して、連結用係合部41の形状が相違するのみであ
る。図5の例は、矢板3が、ほぼ直線状の平面部3a
と、その端部から同一方向に折曲されて伸びる一対の側
面部3bを有するものとされている。また、図5のもの
における連結用係合部41の形状も、図3、図4の場合
とは異なっている。図6のものには、図5の場合と同様
に平面部3aと側面部3bとを有するが、図5の場合に
比して、側面部4bがより長くされ、また連結用係合部
41の形状も異なっている。
示すものである。図4に示す矢板3は、図3に示すもの
に比して、連結用係合部41の形状が相違するのみであ
る。図5の例は、矢板3が、ほぼ直線状の平面部3a
と、その端部から同一方向に折曲されて伸びる一対の側
面部3bを有するものとされている。また、図5のもの
における連結用係合部41の形状も、図3、図4の場合
とは異なっている。図6のものには、図5の場合と同様
に平面部3aと側面部3bとを有するが、図5の場合に
比して、側面部4bがより長くされ、また連結用係合部
41の形状も異なっている。
【0028】図7の例は、図3〜図6の場合が開断面で
あるのに対して、平面部3aと側面部3bとを有する一
対の矢板を相互に向かい合わせて溶接等により固定し
て、全体として閉断面を構成するようにしたものであ
る。この一対の矢板の溶接は、その長手方向複数箇所に
おいて行われたスポット溶接としてある。矢板3を全体
として閉断面とすることにより、剛性の高いものとする
ことができ、また同じ長さであれば地盤5との接触面積
が十分大きく確保されて、支承能力の高いものとなる。
あるのに対して、平面部3aと側面部3bとを有する一
対の矢板を相互に向かい合わせて溶接等により固定し
て、全体として閉断面を構成するようにしたものであ
る。この一対の矢板の溶接は、その長手方向複数箇所に
おいて行われたスポット溶接としてある。矢板3を全体
として閉断面とすることにより、剛性の高いものとする
ことができ、また同じ長さであれば地盤5との接触面積
が十分大きく確保されて、支承能力の高いものとなる。
【0029】図8は、内側支承用構造物2の別の例を示
すものである。すなわち、図1の場合における第2連結
部材20、第3連結部材30の配設位置(柱の並び方
向)に対応して、縦方向に直線的に伸びるように縦方向
の内側支承用構造物2Aを有すると共に、横方向に直線
的に伸びるように横方向の内側支承用構造物2Bを有す
る構成とした場合を示す。この図8とは異なるが、2
A、2Bのうちいずれか一方のみを有するものでもよ
く、また2A、2Bの数は建造物の設置面積に対応して
適宜変更可能である。さらに、2A、2B共に、その端
部を外側支承用構造物1に対して若干離間させておいて
もよいが、外側支承用構造物1に対して溶接やボルト、
ナット等の固定具を利用して連結することもできる。
すものである。すなわち、図1の場合における第2連結
部材20、第3連結部材30の配設位置(柱の並び方
向)に対応して、縦方向に直線的に伸びるように縦方向
の内側支承用構造物2Aを有すると共に、横方向に直線
的に伸びるように横方向の内側支承用構造物2Bを有す
る構成とした場合を示す。この図8とは異なるが、2
A、2Bのうちいずれか一方のみを有するものでもよ
く、また2A、2Bの数は建造物の設置面積に対応して
適宜変更可能である。さらに、2A、2B共に、その端
部を外側支承用構造物1に対して若干離間させておいて
もよいが、外側支承用構造物1に対して溶接やボルト、
ナット等の固定具を利用して連結することもできる。
【0030】図9は、矢板3と連結部材10(20、3
0についても同じ)とを、水平方向に大きな外力が作用
したときに、水平方向に所定距離だけ相対変位可能とし
て連結する場合の一例を示す。すなわち、連結用ブラケ
ット11に対して水平方向に伸びる長孔16を形成する
一方、矢板3を貫通するボルト17を当該長孔16を貫
通するように配置してある。通常は、ボルト17に螺合
されたナット(図示略)によって、連結用ブラケット1
1と矢板3とは強固に連結されている。この状態で、大
きな地震によって地盤5つまり矢板3が水平方向に大き
く揺れ動くと、ボルト17が長孔16の長さ範囲でもっ
て相対変位して、建造物に大きな揺れが伝達されるのが
抑制される。
0についても同じ)とを、水平方向に大きな外力が作用
したときに、水平方向に所定距離だけ相対変位可能とし
て連結する場合の一例を示す。すなわち、連結用ブラケ
ット11に対して水平方向に伸びる長孔16を形成する
一方、矢板3を貫通するボルト17を当該長孔16を貫
通するように配置してある。通常は、ボルト17に螺合
されたナット(図示略)によって、連結用ブラケット1
1と矢板3とは強固に連結されている。この状態で、大
きな地震によって地盤5つまり矢板3が水平方向に大き
く揺れ動くと、ボルト17が長孔16の長さ範囲でもっ
て相対変位して、建造物に大きな揺れが伝達されるのが
抑制される。
【0031】図10は、建造物が地下室を有する場合に
好適な例を示す。図10において、破線で囲まれた範囲
が、地下室(の側壁)となる部分である。この場合、矢
板3の地盤5への押込みのとき、地下室側壁に沿って全
体としてほぼ環状(図10では地下室形状が長方形のた
め、これに対応して長方形とされている)とされた地下
室支承用構造物50が別途構成される。この地下室支承
用構造物50を構成する矢板3の地盤5への押込み深さ
は、建造物の分担過重に相当する深さとされている(外
側支承用構造物1と同じ深さ)。
好適な例を示す。図10において、破線で囲まれた範囲
が、地下室(の側壁)となる部分である。この場合、矢
板3の地盤5への押込みのとき、地下室側壁に沿って全
体としてほぼ環状(図10では地下室形状が長方形のた
め、これに対応して長方形とされている)とされた地下
室支承用構造物50が別途構成される。この地下室支承
用構造物50を構成する矢板3の地盤5への押込み深さ
は、建造物の分担過重に相当する深さとされている(外
側支承用構造物1と同じ深さ)。
【0032】地下室支承用構造物50が構成された後、
その内側部分が掘り下げられて、地下室用空間が構成さ
れる。このとき、地下室支承用構造物50が、掘り下げ
作業中において地下室用空間へ向けて土砂がくずれ落ち
るのを防止する。なお、地下室支承用構造物50は、外
側支承用構造物1を利用して構成してあるが、他の支承
用構造物とはまったく別個独立して地下室支承用構造物
50を構成することもできる。
その内側部分が掘り下げられて、地下室用空間が構成さ
れる。このとき、地下室支承用構造物50が、掘り下げ
作業中において地下室用空間へ向けて土砂がくずれ落ち
るのを防止する。なお、地下室支承用構造物50は、外
側支承用構造物1を利用して構成してあるが、他の支承
用構造物とはまったく別個独立して地下室支承用構造物
50を構成することもできる。
【0033】建造物は、地下室支承用構造物50にも支
承されるように構築される。地下室を有する建造物が完
成した後は、地下室支承用構造物50は、建造物の支承
機能を果たす他、地下室側壁が土圧によって潰されるの
を防止する機能を果たすことになる。
承されるように構築される。地下室を有する建造物が完
成した後は、地下室支承用構造物50は、建造物の支承
機能を果たす他、地下室側壁が土圧によって潰されるの
を防止する機能を果たすことになる。
【0034】以上実施の形態について説明したが、本発
明はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むもの
である。矢板3の断面形状およびその係合部41の形状
は、適宜のものを採択することができる。特に、矢板3
としては、鋼矢板として一般に広く市販されているもの
を用いるのが好ましい。また、矢板3を若干斜めになる
ようにして地中に押し込む(鉛直線に対して若干傾斜さ
れる)ようにすれば、支承能力向上の上で好ましいもの
となる。
明はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むもの
である。矢板3の断面形状およびその係合部41の形状
は、適宜のものを採択することができる。特に、矢板3
としては、鋼矢板として一般に広く市販されているもの
を用いるのが好ましい。また、矢板3を若干斜めになる
ようにして地中に押し込む(鉛直線に対して若干傾斜さ
れる)ようにすれば、支承能力向上の上で好ましいもの
となる。
【0035】矢板3を用いて構成される支承用構造物
は、建造物の設置面積やその形状を勘案して、特に建造
物の柱の設置位置を勘案して、全体として適宜の形状に
設定することができる。例えば、外側支承用構造物1
を、建造物の外周縁部に沿って、所定間隔をあけて不連
続に構成する等のことができる。また、場合によって
は、連結される複数の矢板3でもって、上方から見たと
き、全体として円弧状等の湾曲形状に構成する等のこと
もできる。
は、建造物の設置面積やその形状を勘案して、特に建造
物の柱の設置位置を勘案して、全体として適宜の形状に
設定することができる。例えば、外側支承用構造物1
を、建造物の外周縁部に沿って、所定間隔をあけて不連
続に構成する等のことができる。また、場合によって
は、連結される複数の矢板3でもって、上方から見たと
き、全体として円弧状等の湾曲形状に構成する等のこと
もできる。
【0036】矢板3の継ぎ目つまり矢板3同志の連結部
分に、シール部材(例えば膨張ゴム)を介在させておく
こともでき、特に地下室側壁を構成する場合のシール性
を高める上で好ましいものとなる。なお、膨張ゴムは、
矢板3を地中に押し込むときに、その連結部となる側縁
部に膨張ゴムを塗布しておくことにより、後に膨張して
シール性が確保されることになり、施工の容易性の点で
も好ましいものとなる。
分に、シール部材(例えば膨張ゴム)を介在させておく
こともでき、特に地下室側壁を構成する場合のシール性
を高める上で好ましいものとなる。なお、膨張ゴムは、
矢板3を地中に押し込むときに、その連結部となる側縁
部に膨張ゴムを塗布しておくことにより、後に膨張して
シール性が確保されることになり、施工の容易性の点で
も好ましいものとなる。
【0037】本発明の目的は、明記されたものに限ら
ず、実質的に好ましいあるいは利点として記載された内
容に対応するものを提供することをも暗黙的に含むもの
である。
ず、実質的に好ましいあるいは利点として記載された内
容に対応するものを提供することをも暗黙的に含むもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】矢板を用いた外側支承用構造物と内側支承用構
造物との構成例を示す簡略上面図。
造物との構成例を示す簡略上面図。
【図2】図1のX2−X2線相当の断面詳細図。
【図3】矢板の断面形状とその連結用係合部の第1の例
を示す図。
を示す図。
【図4】矢板の断面形状とその連結用係合部の第2の例
を示す図。
を示す図。
【図5】矢板の断面形状とその連結用係合部の第3の例
を示す図。
を示す図。
【図6】矢板の断面形状とその連結用係合部の第4の例
を示す図。
を示す図。
【図7】矢板の断面形状とその連結用係合部の第5の例
を示す図。
を示す図。
【図8】内側支承用構造物の別の例を示すもので、図1
に対応した簡略上面図。
に対応した簡略上面図。
【図9】矢板と連結部材との好ましい連結状態を示す側
面図。
面図。
【図10】地下室用支承用構造物の一例を示す要部簡略
上面図。
上面図。
1:外側支承用構造物 2:内側支承用構造物 3:矢板 3a:平面部 3b:側面部 5:地盤 5a:地表 10:第1連結部材(チャネル材) 11:連結用ブラケット 12:固定具 13:建造物の柱 20:第2連結部材 30:第3連結部材 50:地下室支承用構造物 51:地下室用空間
Claims (14)
- 【請求項1】地中に、矢板を上下方向に伸ばした状態で
かつ上端部が地表付近に位置するように押込む第1工程
と、 前記第1工程で押込まれた矢板によって建造物が支承さ
れるようにして建造物を構築する第2工程と、 を備えていることを特徴とする建造物の支承方法。 - 【請求項2】請求項1において、 前記第1工程において、前記建造物のほぼ外周縁部に沿
ってほぼ連続して前記矢板が押込まれて、上方から見た
とき押込まれた矢板がほぼ環状となるように外側支承用
構造物が構成され、 前記第2工程において構築される建造物が、前記外側支
承用構造物に支承されていることを特徴とする建造物の
支承方法。 - 【請求項3】請求項2において、 前記第1工程において、前記外側支承用構造物の内側に
位置させて、上方から見たとき押込まれた矢板がほぼ環
状となるように内側支承用構造物が構成され、 前記第2工程において構築される建造物が、前記外側支
承用構造物および内側支承用構造物に支承されているこ
とを特徴とする建造物の支承方法。 - 【請求項4】請求項2において、 前記第1工程において、前記外側支承用構造物の内側に
位置させて、上方から見たとき押込まれた矢板が縦方向
と横方向との少なくとも一方にほぼ直線的に伸びるよう
にされた内側支承用構造物が構成され、 前記第2工程において構築される建造物が、前記外側支
承用構造物および内側支承用構造物に支承されているこ
とを特徴とする建造物の支承方法。 - 【請求項5】請求項4において、 前記外側支承用構造物が、上方から見たとき横長に形成
され、 前記内側支承用構造物が、横方向に間隔を開けてそれぞ
れ縦方向に伸びるように複数形成されている、ことを特
徴とする建造物の支承方法。 - 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれか1項に
おいて、 前記建造物が地下室を有し、 前記第1工程において、前記地下室の側壁に相当する部
分に沿ってほぼ連続的に前記矢板が押込まれて、上方か
ら見たときほぼ環状とされた地下室支承用構造物が構成
され、 前記地下室支承用構造物の内側を、該地下室支承用構造
物によって周囲の土砂のくずれを防止しつつ掘下げるこ
とにより地下室用空間が構成され、 前記建造物が、前記地下室支承用構造物によっても支承
されている、ことを特徴とする建造物の支承方法。 - 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれか1項に
おいて、 前記矢板の断面形状が、全体的にほぼ直線状とされてい
る、ことを特徴とする建造物の支承方法。 - 【請求項8】請求項1ないし請求項6のいずれか1項に
おいて、 前記押込まれた矢板の断面形状が、ほぼ直線状の平面部
と、該平面部の各端部よりそれぞれ同一方向に屈曲され
て伸びる一対の側面部とを有する形状とされている、こ
とを特徴とする建造物の支承方法。 - 【請求項9】請求項1ないし請求項6のいずれか1項に
おいて、 前記押込まれた矢板のうち少なくとも一部の矢板の断面
形状が、ほぼ閉断面となるようにされている、ことを特
徴とする建造物の支承方法。 - 【請求項10】請求項1ないし請求項9のいずれか1項
において、 前記押込まれた矢板の上端部に、該押込まれた矢板に沿
って長く伸びて少なくとも建造物の柱の連結用となる連
結部材が取付けられている、ことを特徴とする建造物の
支承方法。 - 【請求項11】請求項10において、 前記連結部材が、上方に向けて開となった断面略コ字状
のチャネル材によって構成されている、ことを特徴とす
る建造物の支承方法。 - 【請求項12】請求項1ないし請求項11のいずれか1
項の建造物の支承方法によって支承されてなる建造物。 - 【請求項13】建造物の設置面積内において、多数の矢
板が上下方向に伸ばしてかつ該設置面積の方々に位置す
るようにして深く埋設され、 前記埋設された矢板上に建造物が構築されて、建造物が
矢板によって支承されている、ことを特徴とする建造
物。 - 【請求項14】請求項13において、 建造物が、前記矢板の上端部に取付けられて水平方向に
伸びる連結部材を有し、 前記連結部材に柱が取付けられて、柱からの下方への荷
重が連結部材を介して矢板に伝達されるようにされてい
る、ことを特徴とする建造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20325697A JPH1143953A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 建造物の支承方法および建造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20325697A JPH1143953A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 建造物の支承方法および建造物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1143953A true JPH1143953A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16471022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20325697A Pending JPH1143953A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 建造物の支承方法および建造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1143953A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7997830B2 (en) | 2006-09-01 | 2011-08-16 | Pilepro, Llc | Barrier wall made of sheet-pile components |
-
1997
- 1997-07-29 JP JP20325697A patent/JPH1143953A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7997830B2 (en) | 2006-09-01 | 2011-08-16 | Pilepro, Llc | Barrier wall made of sheet-pile components |
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