JPH1142747A - 熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シートとその製造方法及び成形品 - Google Patents

熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シートとその製造方法及び成形品

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JPH1142747A
JPH1142747A JP10144508A JP14450898A JPH1142747A JP H1142747 A JPH1142747 A JP H1142747A JP 10144508 A JP10144508 A JP 10144508A JP 14450898 A JP14450898 A JP 14450898A JP H1142747 A JPH1142747 A JP H1142747A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型の出が良く、深絞り成形することができる
熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シートとこのシートを
熱成形した容器を提供する。 【解決手段】 発泡スチレン系樹脂シートと熱可塑性樹
脂フィルムとを積層した積層シートであって、前記発泡
スチレン系樹脂シートの密度が0.095〜0.77g
/cm3、厚みが0.3〜3.0mmで、表皮層を除い
たシート内部のMD方向のセルサイズ:TD方向のセル
サイズ:VD方向のセルサイズの比であるセル構造比
が、0.72:1.42:0.98〜1.54:0.9
0:0.72の範囲であり、かつ発泡シートに残存する
発泡剤量が0.01〜0.3モル/kgで、前記熱可塑
性樹脂フィルムの厚みが0.005〜0.6mmで、且
つ積層シートの収縮率が−10%〜20%であることを
特徴とする熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シートとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂フィ
ルムと発泡スチレン系樹脂シートとが積層された熱成形
用発泡スチレン系樹脂積層シートとその製造方法及び成
形品に関し、更に詳細には、型の出の良好なまたは深絞
り成形のできる熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シート
とその製造方法及び成形品に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、発
泡スチレン系樹脂シートとフィルムとが積層された発泡
スチレン系樹脂積層シートをトレイ、容器等に成形した
ものが果物、食品、工業資材の包装用成形品として、広
く使用されている。しかし、これらの成形品のうち容器
の開口部内寸で容器の深さを割った深絞り率が1.0よ
り大きい容器を、この発泡スチレン系樹脂積層シートで
成形することは非常に困難なことであった。
【0003】これを解決するものとして、特公昭63−
20702号公報には、発泡スチレン系樹脂積層シート
の厚さ方向の平均気泡数25〜400個/m2、残存発
泡剤量0.5重量%以上として成形品を得ようとする提
案がなされている。しかしながら、このように平均気泡
数、残存発泡剤量を特定することでは深底容器を得るに
は不十分であり、成形性、容器の肉厚の配分に問題があ
り、カップ強度等の物性に欠点があった。即ち、容器の
側面の一部がやわらかく、手で持った時の強度が弱く、
また熱湯を入れたときに変形し、また熱湯を入れ手で持
ったとき変形した。その上、取り効率(成形品上部開口
部面積×成形品取り個数/成形面積)が約40%以下と
不経済であり、深絞り率1.0以上のものは成形が困難
であった。
【0004】また、特開平6−335988号公報、特
開平8−85532号公報、特開平9−11380号公
報には、このような深絞りの成形品を成形するために熱
可塑性樹脂フィルムを積層した発泡シートを使用して、
加熱前の面積に対して1から11%程度面積を増加させ
ておく必要があると提案されている。しかしながら、こ
れは深絞り率が約0.5の丼容器の成形には良かった
が、深絞り率1.0以上の成形には、フィルムと発泡体
の材質および坪量によっては、容器サイドが薄くなり強
度が弱くなるという問題点があった。
【0005】また、特開平9−52304号公報には、
積層発泡シートの単位面積当たりの重量を650g/m
2以上に増やすことと成形時の厚みを6〜9mmと大き
くすることが提案されている。しかし、これでは、積層
発泡シートの肉厚が大きいので成形サイクルが長く容器
1個あたりの重量が増すためコストアップとなる。さら
に、容器の厚みが大きく、嵩張るという問題点を生じ
た。また、成形品のうちトレイは収容の仕切り構造、リ
ブ構造が複雑になると、仕切り構造の精度が悪い、リブ
構造が鮮明に成形できないという問題点があった。いわ
ゆる、型の出が悪いという問題点があった。また、印刷
された積層発泡シートを成形すると、トレイ、容器の成
形形状と印刷模様との位置合わせが難しいという問題が
あった。
【0006】本発明は、かような多くの問題を解決し、
側壁の強度が強く、より経済的に深絞り用容器を成形す
ることができ、また型の出を良く成形することができる
積層発泡シートを提供するために、本発明者らが鋭意研
究した結果、深絞り用容器を成形するため、また印刷模
様の一致を含めた型の出を良く成形するためには、発泡
シートの内部のセル構造、すなわちMD方向、TD方向
及びVD方向のセルサイズの比率であるセル構造比と積
層発泡シートの収縮率を調整することが重要であること
を発見し、完成させたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、発泡スチレン
系樹脂シートと熱可塑性樹脂フィルムとを積層した積層
シートであって、前記発泡スチレン系樹脂シートの密度
が0.095〜0.77g/cm3、厚みが0.3〜
3.0mmで、表皮層を除いたシート内部のMD方向の
セルサイズ:TD方向のセルサイズ:VD方向のセルサ
イズの比であるセル構造比が、0.72:1.42:
0.98〜1.54:0.90:0.72の範囲であ
り、かつ発泡シートに残存する発泡剤量が0.01〜
0.3モル/kgで、前記熱可塑性樹脂フィルムの厚み
が0.005〜0.6mmで、且つ積層シートの収縮率
が−10%〜20%であることを特徴とする熱成形用発
泡スチレン系樹脂積層シートである。なお、ここで発泡
シートのMD方向とは発泡シートの押出方向であり、T
D方向とは発泡シートの押出方向と直角の方向であり、
VD方向とは発泡シートの厚み方向をいう。また、本発
明は、発泡スチレン系樹脂シートに熱可塑性樹脂フィル
ムを積層するに際して、前記発泡シートと前記フィルム
とを加熱ロールにより積層する、もしくは前記フィルム
が押出された直後の溶融フィルムである状態で発泡シー
トと積層する、もしくは前記発泡シートと前記フィルム
とを共押出して積層することを特徴とする請求項1に記
載の熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シートの製造方法
である。また、本発明は、前記熱成形用発泡スチレン系
樹脂積層シートを熱成形してなることを特徴とする成形
品である。
【0008】本発明において、発泡スチレン系樹脂シー
トに使用するポリスチレン系樹脂としては、スチレン、
メチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレ
ン、ジメチルスチレン、パラメチルスチレン、クロロス
チレン、プロモスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシ
レンの単独重合体又は共重合体、更にスチレン−無水マ
レイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ス
チレン−アクリロニトリル樹脂、アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン樹脂が挙げられる。また、ポリフェ
ニレンエーテル、ポリプロピレンをスチレン系樹脂に混
合しても良い。耐熱性が要求される場合は、耐熱性ポリ
スチレン系樹脂として、特にアクリル酸、メタアクリル
酸、アクリルニトリル、無水マレイン酸、フェニレンエ
ーテル、プロピレンを1〜50重量%含むスチレン共重
合体が好ましい。
【0009】上記のスチレン系樹脂に、ブタジエンゴ
ム、エチレンープロピレンゴム、スチレンーブタジエン
ゴムから選ばれる少なくとも1種以上を混合して、もし
くはブタジエン、イソプレン、クロロプレンを共重合し
たスチレン系共重合樹脂を混合した耐衝撃性のスチレン
系樹脂として使用することが好ましい。また、混合する
量としては、0.05重量%〜15重量%程度が良い。
この理由は、0.05重量%より少ないと、積層する熱
可塑性樹脂フィルムとの組合せによっては、取り扱い時
割れることがあるため、また、15重量%越えると強度
不足が生じたり、カップのサイズ、形状によって印刷性
が悪くなることがあるためである。
【0010】また、スチレン系樹脂に上記ゴム分を混合
し、更にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プ
ロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の
ポリオレフィン樹脂を1.0〜50重量%混合して耐熱
性、脆性を良くすることができる。但し、強度が必要な
場合はゴム分を5重量%以下にコントロールする必要が
ある。
【0011】かかるスチレン系樹脂に発泡剤等を添加し
て、押出発泡成形して発泡シートとする。この際、充填
材を0.2〜20重量%添加して、型面の出、表面の美
観、耐熱性等を改良することができる。このような充填
材としては、タルク、炭酸カルシウム、シラス、石膏、
カーボンブラック、ホワイトカーボン、炭酸マグネシウ
ム、クレー、天然ケイ酸等の一般無機充填材及び金属粉
等が挙げられ、押出機に投入する前にマスターバッチ化
して使用しても良い。また、配合剤として、例えば気泡
調整剤、顔料等を添加しても良い。
【0012】本発明で使用できる発泡剤は、種々の揮発
性発泡剤や分解型発泡剤等を使用できる。揮発性発泡剤
としては、例えば、炭化水素、プロパン、i−ブタン、
n−ブタン、i−ペンタン、n−ペンタン、あるいはこ
れらの混合物、そして、N2、CO2、N2/CO2、水、
水と−OH、−COOH、−CN、−NH3、−OSO3
H、−NH、CO、NH2、−CONH2、−COOR、
−CHSO3H、−SO3H、−COON4、−COON
4、の基を持つものとの混合物等が挙げられる。
【0013】分解型発泡剤として、例えば、アゾジカル
ボン酸アミド、ジニトロペンタメチレンテトラミン、
4、4’オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)
等の発泡剤を挙げることができる。さらに、重炭酸ナト
リウム、クエン酸の如き有機酸若しくはその塩と重炭酸
塩との組合せなども使用することができる。また、例え
ば重炭酸ナトリウム、クエン酸のごとき有機酸もしくは
その塩と重炭酸塩との組合せは低分子オレフィン、流動
パラフィン、牛脂油等でコーティングしても使用するこ
とができる。その他、これらの混合物を使用することも
可能で、これらを2種以上混合してもよい。これらはい
ずれも粉末、フレーク、または熱可塑性樹脂とのマスタ
ーバッチとして入手することもできる。特に、ポリオレ
フィン系樹脂をスチレン系樹脂に混合して分解型発泡剤
を使用すると、該ポリオレフィン樹脂は気泡調整剤とし
ての効果がある。また、分解型発泡剤とN2、CO2、i
−ブタン、n−ブタン、i−ペンタン、n−ペンタンと
を併用すると気泡が細かく、かつ成形性がよい。
【0014】本発明の発泡スチレン系樹脂シートの密度
は、0.095〜0.77g/cm3である。好ましく
は0.11〜0.75g/cm3である。密度0.09
5g/cm3未満では、深絞り成形に適さず、0.77
g/cm3を越えると成形サイクルが長くなるので好ま
しくない。また、発泡スチレン系樹脂シートの厚みは、
0.3〜3.0mmである。好ましくは、0.5〜2.
7mmである。0.3mm未満では、強度が不充分であ
り、成形品の用途が少ない。3.0mmを越えると、深
絞り成形品の場合壁面や底面の厚みのバランスが取り難
く、また残存する発泡剤量のコントロールが難しい。こ
こで、発泡シートを押出発泡するに際して、重要なこと
はサーキュラー金型からプラグに引き取る場合、TD方
向に波形模様となる菊模様を発生しないように製造する
ことである。この菊模様があると、菊模様の山と谷の気
泡構造、気泡径が異なり、成形のため加熱すると菊模様
が拡大され、型の出の良い成形品、深絞り成形品が成形
できない。
【0015】本発明では、発泡スチレン系樹脂シートに
積層する熱可塑性樹脂フィルムを形成する樹脂として
は、前述したポリスチレン系樹脂が使用できる。その他
には、スチレン系樹脂と耐衝撃性ポリスチレンとの混合
樹脂、耐衝撃性ポリスチレンに、スチレン−ブタジエン
ブロック共重合体であって該共重合体がサラミ構造状に
分散したものであっても良い。前記の分散したスチレン
−ブタジエンブロック共重合体の粒径は0.3〜10μ
mのものを多く含むものが好ましい。その他、熱可塑性
樹脂フィルムに使用できる樹脂には、線状低密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン・プロピレンランダムポリマ
ー、エチレン・プロピレンブロックポリマー、エチレン
・プロピレンブテンーコポリマー、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重
合体(例えば、エチレン−メチルメタクリレ−ト共重合
体)、工チレン−不飽和カルボン酸金属塩共重合体(例
えば、エチレン−アクリル酸マグネシウム(又は亜鉛)
共重合体)、プロピレン−塩化ビニルコポリマー、プロ
ピレン−ブテンコポリマー、プロピレン−無水マレイン
酸コポリマー、プロピレン−オレフィン共重合体(プロ
ピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共
重合体)ポリエチレン又はポリプロピレンの不飽和カル
ボン酸(例えば、無水マレイン酸)変性物、エチレン−
プロピレンゴム、アタクチックポリプロピレン等が挙げ
られ、ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、
プロピレン−ブテン−1共重合体及びこれら2種類以上
の混合物やポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のフィル
ムが挙げられる。ポリプロピレン樹脂フィルムは、無延
伸、一軸延伸、二軸延伸いずれも使用できるが、特に無
延伸フィルム(CPP)を使用した場合成形性が良いの
で好ましい。
【0016】熱可塑性樹脂フィルムには、シリコン油を
0.01〜3重量%混合して使用できる。シリコン油が
0.01重量%以下では、容器を成形した時の離型性の
向上やブロッキング防止等の効果があまり期待できず、
また、容器と印刷機のブランケットとの滑りが悪くな
り、印刷性も低下する。また、3重量%以上では、フイ
ルム製造時の押出安定性が悪くなり、また、フィルムの
外観も悪くなるので好ましくない。
【0017】シリコン油を熱可塑性フィルムに練り込む
に際しては、樹脂にブレンドで練り込めるのは0.2重
量%程度迄で、これ以上では樹脂がスリップしてスクリ
ューに安定して喰い込まない。そこで、0.2重量%を
越え3重量%まで混合するには、カレンダーロールの様
なミキシングロールで樹脂に練り込み、ペレット化した
り、重合あるいは重合後のぺレット化の工程の途中で添
加する等をしたり、押出機の途中で圧入する、所謂注入
方式で行うことが好ましい。なお、シリコン油を0.0
1重量%〜0.2重量%樹脂に練り込んで、またそれ以
上の効果が必要な場合には、0.01重量%〜0.2重
量%樹脂に練り込んだ後、フィルム上にシリコン油を塗
布しても塗布むらしないことが判り、従って0.01重
量%〜0.2重量%樹脂に練り込み、さらに、シリコン
油を塗布したものは印刷むらが生じない。また、シリコ
ン油と共にさらにステアリン酸モノグリセライド等の帯
電防止材を同時に練り込むこともできる。また、ポリス
チレン系樹脂発泡シートにシリコン油を混合しても良
く、気泡成形性等を改善することができる。その他、印
刷をシリコンを練り込んだ熱可塑性樹脂フイルムに行
い、その後、印刷面、または印刷されていない面をポリ
スチレン系樹脂発泡シートと貼り合わせても良い。
【0018】また、熱可塑性樹脂フィルムに、チタンホ
ワイト、炭酸カルシウム等の白色充填材を0.1〜3.
0重量%混合すると、印刷性が良くなり、また成形品の
表面のムラが目立たなくなる。
【0019】発泡スチレン系樹脂シートに熱可塑性樹脂
フィルムを積層するに際して、発泡シートを押出発泡し
た後に予め作製しておいた熱可塑性樹脂フィルムを加熱
ロールを使用して積層する、もしくはフィルムが押出さ
れた直後の溶融フィルムである状態で発泡シートと積層
する、もしくは前記発泡シートと前記フィルムとを共押
出して積層することができる。また、接着剤層を設けた
フィルムを使用して、発泡シートと接着することは好ま
しい態様である。この場合、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体の部分ケン化物、
塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等をエクス
トルージョンラミネートすることにより形成された層
や、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体等にポ
リプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂
を混合させたものを押出し、未だ溶融フィルムである状
態で積層することにより形成された層等を接着剤層とし
て使用することが好ましい。
【0020】また、接着剤層は、ポリ酢酸ビニル、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビニール系樹脂、
ニトロセルロース、エチルセルロース、セルロースアセ
テート等のセルロース系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体等を、有機溶剤に溶し
た接着剤あるいは、ウレタン系接着剤や、ポリエステル
系接着剤を熱可塑性樹脂フィルムに塗布した後、乾燥し
て形成したフィルムを加熱ロール等を使用して積層する
こともできる。また、その他の方法としては、熱可塑性
樹脂フィルムをシート状発泡体にダイ内で積層する共押
出する方法があり、この場合、合流ダイ(例えばクロス
ヘッドダイ)を用いて行なってもよく、ダイスリット手
前で樹脂を流入して積層を行なってもよい。
【0021】また、食品用容器として使用する場合に
は、内容物の日持ちを長引かせるために発泡スチレン系
樹脂シートに、ガスバリヤ性樹脂フィルムを、また熱可
塑性樹脂フィルムに予めガスバリヤ性フィルムを貼り合
わせた積層シートが用いられる。このガスバリヤ性樹フ
ィルムとしては、具体的には、エチレン・酢酸ビニル系
共重合体、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリ
ル、塩化ビニリデン系・アクリロニトリル共重合体、ア
クリロニトリル系メチルメタアクリレート・ブタジエン
共重合体、ナイロン6、二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレート、二軸延伸ポリプロピレン.
高密度ポリエチレン、アイオノマー樹脂(例えば、登録
商標サーリン)、或は、金属蒸着フィルムの単独、もし
くは、これらを積層したものが挙げられる。
【0022】本発明において、発泡スチレン系樹脂シー
トとガスバリヤー性樹脂フィルムとの積層にあっては、
共押出法の他に熱ロールで接合面の反対側よりフィルム
を加熱、圧着して積層してもよい。この場合、加熱、圧
着するロールの表面は、クロムメッキ、またはテフロン
コーティングを行い、加熱されたフィルムとのべタツキ
を防止することが好ましい。本発明において、熱ロール
による加熱圧着と共に、接合面をも加熱装置によって加
熱することがより好ましい。
【0023】上記熱可塑性樹脂フィルムを積層すること
で、強度のある深絞り容器の成形に適した熱可塑性樹脂
積層発泡シートが得られる。熱可塑性樹脂フィルムは、
その厚み5〜600μmのものを用いるのが適当であ
る。上記フイルムの厚みが5μm未満では、成形の際の
伸びが悪くなり、さらに得られた成形品の機械的強度が
低く不適当である。また、600μmを越えると成形
後、打抜く時に、リップ部の気泡がつぶされて連通とな
りやすく、該フィルムと前記発泡シートとが剥がれると
いう問題が発生し易くなり、経済性の点で不利となるの
で適さない。さらに好ましい熱可塑性樹脂フィルムの厚
みとしては30〜500μmである。なお、場合によっ
ては両面に熱可塑性樹脂フィルムを積層してもよい。
【0024】上記したように、本発明の熱可塑性樹脂積
層発泡シートは、サーキュラー金型を使用して押出発泡
成形するに際して、プラグ口径を金型スリット口径で除
した比であるブローアップ比(BUR)を1.8〜3.
5、金型スリットの間隙を0.25〜1.2mm、押出
機温度を150〜265℃とし、金型出口付近での溶融
樹脂の温度を145〜185℃とすることで得られる。
押出量は使用する押出機により異なるが、一般的には、
使用する押出機に応じて75〜400kg/Hで適宜設
定すればよい。さらに、サーキュラー金型から押出して
環状シート状に発泡成形した後、エアーによりバルーン
内外が冷却される。この時の冷却のエアー量は、約0.
04〜0.3m3/m2、また、温度は約10℃〜80℃
で押出した直後から5秒以内に行うことが好ましい。
【0025】特に、ブローアップ比を発泡倍率の2/5
乗と3/5乗の間とし、発泡シートの菊模様が金型スリ
ットからプラグまでの距離の1/3以内で消えるように
押出量、引き取り速度、冷却条件を調整するのがよい。
菊模様を少なくし、気泡を均一にすることは重要であ
る。菊模様が著しくなると菊模様の山部と谷部のセル構
造、セルサイズが異なり、成形時二次発泡により菊模様
が拡大され深絞り成形品、形の出の良い成形品、印刷模
様の位置合わせ成形品の成形が難しくなる。
【0026】次に、本発明の発泡シートの気泡について
説明する。押出発泡されたポリスチレン系樹脂発泡シー
トの表皮層を除いたシート内部のMD方向のセルサイ
ズ:TD方向のセルサイズ:VD方向のセルサイズの比
であるセル構造比は、一般にはMD:TD:VD=0.
64:1.49:1.05〜1.95:0.87:0.
59にあるが、本発明の発泡シートでは、0.72:
1.42:0.98〜1.54:0.90:0.72の
範囲である必要がある。セル構造比がMD方向におい
て、0.72未満であると、成形加熱時、MD方向に膨
張し波を打ち、その為、部分的に加熱ムラになる。本発
明では0.72以上にする必要がある。セル構造比がT
D方向において、0.90未満であると、成形加熱時、
TD方向に膨張し、菊模様が強くなる。又、その為、部
分的に加熱ムラとなる。MD方向とTD方向のセル構造
比をコントロールすることによりVD方向のセル構造比
がきまる。セル構造比がTD方向において、1.42を
超えると、又、TD方向のセル構造比が1.42を超
え、又はMD方向のセル構造比が1.54を超えた場
合、成形時伸びが悪くなる。
【0027】セルサイズの測定方法を図12によって説
明する。本発明では、3次元方向のセル構造比をコント
ロールすることにより、成形機において、発泡シートの
体積膨張が精度良く制御でき、重量バランスの良い成形
品を得ることができる。3次元各方向のセルサイズ測定
法は、ASTM−2842−67に準拠する。即ち、気
泡シートのMD方向の断面、TD方向の断面をそれぞれ
20倍拡大した写真に撮り、シートの断面の厚みのなか
ばから、発泡シートの全厚みの1/3ずつ、合計2/3
の長さ(L)を測り、その間の気泡数から算出した。V
Dの気泡数(NVD):MD方向のVD面でイ、ロ、ハの
気泡数を数え、平均をNMD、同様にTD方向をNTD
し、 MDの気泡数(NMD):6lの長さで図のabcの気泡
数を数え平均をNMDとする。 TDの気泡数(NTD):6lの長さで図のabcの気泡
数を数え平均をNTDとする。 VDのセルサイズの算出はt(平均気泡弦長)=L(発
泡体厚みlより両サイドからl/6づつ除いた長さ)/
VD MDのセルサイズの算出はt(平均気泡弦長)=6l/
MD TDのセルサイズの算出はt(平均気泡弦長)=6l/
TD 気泡平均径(d)はVD、TD、MDのそれぞれの方向
の弦長tを0.616で除した数値とする(d=t/
0.616) そして、MD方向のセルサイズをdMD、TD方向のセル
サイズをdTD、VD方向のセルサイズをdVDとするとこ
れら3方向のセルサイズを掛けて1となるようにした比
をセル構造比とした。
【0028】
【数1】
【0029】また、この発泡シートの表層部の中心部に
対するセルサイズの比は、MD方向、TD方向とも0.
2以上が好ましい。さらに、0.3以上が好適である。
この比が0.2未満になると、成形時伸びが悪くなり亀
裂が発生する。また、発泡シートの密度が小さくなると
成形時のヒーターの加熱により表面近くのセルが連通化
したり積層時のフィルム熱でセルがやぶれたりして、良
い成形品が得られない。
【0030】このセルサイズ比の測定方法は、以下の通
りである。発泡シートの表皮層を除いて、その後厚み方
向の断面を写真にとり厚み方向に6等分する。表層部の
セルサイズは、両面からそれぞれ表面から厚み方向1/
6の中心部分の位置のMD、TD方向の気泡径である。
中心部のセルサイズは、表面から厚み方向2/6、3/
6、4/6、5/6の中心部分の位置のMD、TD方向
のそれぞれの平均気泡径である。VD方向における表層
部と中心部とのセルサイズ比は、成形性に対して影響は
少ないが発泡シートの表層部の中心部に対するセルサイ
ズの比は0.2以上が好ましい。
【0031】本発明の熱成形用発泡スチレン系樹脂積層
シートの収縮率は−10%〜20%である必要があり、
さらに収縮率は−5%〜15%がであることが好まし
い。収縮率が−10%未満では、即ち10%を越して膨
張すると、成形機で加熱時その方向(膨張)へのシート
の波打ちが起こり、シートの加熱ムラ、多数個成形の型
を個別にクランプしても成形時のバキューム漏れ、シー
トの重なり印刷模様の位置ずれを起こす。また、収縮率
が20%を超えて収縮すると、丼程度は成形できるが深
絞り比1.0以上の成形品を成形する場合シートの型内
への引き込み率を大きくしても成形品のリップの近くに
皺が発生したり、伸び不足が起こる。ここで、引き込み
率とは下記のように表される。
【0032】次に収縮率の測定方法を示す。熱成形用発
泡スチレン系樹脂積層シートを10cm角に切り、金網
を敷いた、ギヤオーブンで125〜150℃金網の上で
加熱し、10cm角シートの体積膨張が止まり、シート
の、体積が減少し始める時点の秒数を読み、その秒数に
0.8を掛けた秒数を加熱秒数(t)とする。10cm
角に切ったシートをギヤオーブン内の金網の上で、例え
ば、150℃でt秒間加熱し、シートの中心部の寸法変
化を測定する。具体的には、MDがMcmとすると(M
cmは収縮した表・裏の平均から算出する)、次式で表
される。 MDの収縮率(%)={(10cm−Mcm)/10c
m}×100 TDの収縮率(%)={(10cm−Tcm)/10c
m}×100
【0033】収縮率は発泡シートの表面層(片面で全厚
みの1/6、両面で1/3)及びフィルムの延伸によっ
て調整する。表面層の収縮率の調整は、エヤー及び熱ロ
ール、加熱ロールの温度と発泡シ−トに加えるテンショ
ンで主に行う。フィルムの収縮率の調整は、スリット、
樹脂温度、テンションを変えることによって行う。気泡
構造は主に配合、スリット、BURで決まるが、表面層
は前に述べた通り、押出後の影響が大きいため、別コン
トロールとなる。
【0034】本発明の発泡シートの残存発泡剤量は、
0.01〜0.3モル/kgである必要がある。0.3
モル/kgを超える場合は、空気の流入が起きても発泡
剤の逸散と押出発泡後のシートの冷却により、気泡内部
が減圧となり発泡剤と空気の置換に時間が掛かり、熟成
に長時間が必要となる。0.3モル/kg以下だと、気
泡内の発泡剤の量が大きく動かず気泡内に空気の流入が
起こっても発泡剤の逸散量は非常に少ない。従って気泡
内が大きく減圧とならず以後の成形性は良好である。
0.01モル/kg未満だと成形時シートの2次発泡力
が小さく、成形品の物性(形の出、強度)が、成形金型
の位置によりばらつく。
【0035】また、成形後の成形品中の残存発泡剤量は
0.26モル/kg以下が好ましい。成形時間と温度に
より、成形は変化するが、一般には成形機内で発泡完了
後成形することが多く、同一シートでも物性が低下する
(成形品が柔らかい、又強度も弱い)。従って、本発明
品ではシートが完全に発泡完了前、すなわち発泡しつつ
ある時点で型に入れ成形する。この時、気泡をできるだ
け張った形で物性の良い成形体を得るには、成形品の内
部から発泡剤を逃がさない成形をすることが必要とな
る。但し、密度が0.3g/cm3以上のシートを成形
する場合は、成形品内に残ガスを残して成形しなくても
ある程度物性は確保できる。
【0036】N2、CO2、空気等の無機発泡剤や、アゾ
ジカルボンアミド等の分解型発泡剤、もしくは、重ソ、
クエン酸、クエン酸ナトリウム塩、クエン酸エステル等
の有機発泡剤のような分解して無機ガスを発生する発泡
剤を使用する場合は、密度0.3g/cm3未満は揮発
性発泡剤と併用することが、上記理由により物性確保の
為、必要となる。逆に成形品内に残ガスが0.26モル
/kgを超えると成形品が柔らかく、また変形すること
もあり物性的に良くない。また、密度が高い発泡シート
ほど押出して成形までの時間は短くて良いが、密度0.
77g/cm3でも15秒以上は冷却と安定化のために
必要となる。
【0037】残存発泡剤量の測定法は、試験片をアルミ
箔に包み、ギヤオーブンで150℃で1Hr加熱後、デ
シケーター内で約30分冷却した後、それぞれの重量
(g)を測定して下記に示す式にて残存発泡剤量を表し
た。 ただし、発泡剤の特定、種類の比率はガスクロマトグラ
フィで行った。
【0038】
【実施例】
実施例1.図1に示す装置を使用して、発泡成形品を製
造した。ポリスチレン樹脂(積水化成品(株)製、商標
名:MS620)95重量%とスチレン−ブタジェン共
重合体6重量%含有する耐衝撃性ポリスチレン(電気化
学(株)製、商標名:デンカHlE−4)5重量%との
混合樹脂100重量部に対し、タルク1.2重量部、流
動パラフィン0.1重量部の割合で加え、これらをミキ
サーで均一に混合して混合物とした。これらの混合物
を、直径115mmのスクリューを有する押出機(2)
のホッパー(1)より連続的に供給し、最高温度240
℃に加熱された押出機内で溶融混練して溶融樹脂とする
と共に、発泡剤供給装置(3)から発泡剤供給管(4)
を通して、n−ブタンとi−ブタンとの混合比65%対
35%(n−ブタン/i−ブタン=65/35)とから
なる発泡剤を、前記混合物1kg当たり0.28モルの
割合で連続的に圧入し、前記溶融樹脂と混合して、これ
らの混合物を発泡適正温度まで冷却し、押出機先端に設
けられたスリット0.35mmの円筒状ダイ(サーキュ
ラーダイ)(5)より、ダイ温度115℃で、1時間当
たりの吐出量約125kg(125kg/Hr)で押出
した。
【0039】前記ダイより押出された発泡しつつある発
泡体に、外エアー装置(6)及び内エアー装置(7)よ
り、35度±3度の温度に設定されたエア一(エア−量
は表1)を吹き付けつつ、この発泡体を二軸に延伸する
と共に冷却し、冷却プラグ(8)を通過せしめて発泡体
の表面温度を約84℃にした。本発明方法では、少なく
とも冷却プラグ(8)通過時点までに発泡を完了させて
おくことが必要である。これは発泡体中の発色剤の含有
量のバラツキを防止するためである。
【0040】次いで、カッターナイフ(9)で発泡シー
トに展開した。この展開した発泡シートの幅は、104
5mmであった。この展開した発泡シートを、約65℃
に温調した円周1000mmのニダックス加工ロール
(10a、10b)で、引取速度を約16m/分で引き
取り、ロール(11a、11b)間に設けられた直径2
00mmの段差口一ル(12)で送りを調整しながら、
ニダックス加工したロ一ル(16)(このロ一ルは、加
熱ロール兼送り出しロールをも兼ねている。)を用い印
刷された25μmの延伸ポリスチレンシート(以下、O
PSと称す。)を熱融着(ロ−ル熱ラミ)させつつ通過
させた。通過後の発泡シートの表面温度は、約47℃で
あった。
【0041】また、通過後の発泡シートの一部をサンプ
リングし、厚み、密度、残存発泡剤量、収縮率を判定し
たところ、厚みは0.75mm、密度は0.16g/c
3、残存発泡剤量は、0.18モル/kg、収縮率は
MD方向10%、TD方向7%であった。発泡シート内
部のMD・TD・VD各方向のセル構造比は、MD:T
D:VD=1.12:1.22:0.73であった。ま
た、発泡シートの表層部と中心部とのセルサイズの比
(表層部/中心部)はMD方向では0.64、TD方向
では0.6であった。この発泡シートを加熱炉(17)
に、送りチェーン(18)で引っ張りながら成形機(2
0)に送り込んだ。加熱炉(17)には上下一対の39
5℃の温度に設定された遠赤外線ヒーター(19a、1
9b)が設けられており、発泡シートは表面温度105
℃以上に加熱され、体積が増加した。
【0042】成形機(20)に送り込まれた発泡シート
は、成形機(20)に取着された、図3〜8に示す幅1
03mm、長さ195mm、深さ21mmのトレイ形状
のものを9×3の配列を有する、幅1000mm×長さ
600mmの成形型(22a、22b)により成形し
た。送り長さは、1ショット当たり645mmであっ
た。また、成形の際には15トンの圧力と真空とを併用
して成形した。成形サイクルは、2.4秒であった。成
形中、発泡シートはニダックス加工したロール(16)
と加熱炉(17)との間で、少なくとも1ショット以上
たるみ(26)を設けておいた。成形後、カッター(2
3)により1ショット毎に切断し、同時に一回の成形で
27個の図3〜8に示すトレーを得た。27個のトレー
は、移動コンベアー(25)で回収された。
【0043】得られたトレーの大きさは、成形型(22
b)の同じ大きさの幅103mm、長さ195mm、深
さ21mmであった。また、印刷部分の位置合わせも良
かった。また、得られたトレーの残存発泡剤量は、0.
06モル/kgであった。得られたトレーの、上記外の
詳細な仕様は以下の通りである。
【0044】実施例2.図1に示すような装置を使用し
て、発泡成形品の製造を行った。スチレン−ブタジェン
共重合体6重量%含有する耐衝撃性ポリスチレン(電気
化学(株)製、商標名:デンカHlE−4)100重量
部に対し、タルク2.6重量部、ハイドロセロールCF
0.3重量部、流動パラフィン0.1重量部の割合で加
え、これらをミキサーで均一に混合して混合物とした。
これらの混合物を、直径115mmのスクリューを有す
る押出機(2)のホッパー(1)より連続的に供給し、
最高温度235℃に加熱された押出機内で溶融混練して
溶融樹脂とすると共に、発泡剤供給装置(3)から発泡
剤供給管(4)を通して、発泡剤i−ブタンを、前記混
合物1kg当たり0.29モルの割合で連続的に圧入
し、前記溶融樹脂と混合して、これらの混合物を発泡適
正温度まで冷却し、押出機先端に設けられたスリット
0.39mmの円筒状ダイ(サーキュラーダイ)(5)
より、ダイ温度122℃で、1時間当たりの吐出量約8
7kg(87kg/Hr)で押出した。
【0045】前記ダイより押出された発泡しつつある発
泡体に、外エアー装置(6)及び内エアー装置(7)よ
り、35度±3度の温度に設定されたエアー(エア−量
表1)を吹き付けつつ、この発泡体を二軸に延伸すると
共に冷却し、冷却プラグ(8)通過せしめて発泡体の表
面温度を85℃にした。そして、少なくとも冷却プラグ
(8)通過時点までに発泡を完了させておいた。これは
発泡体中の発泡剤の含有量のバラツキを防止するためで
ある。
【0046】次いで、カッターナイフ(9)で発泡シー
トに展開した。この展開した発泡シートの幅は、104
5mmであった。この展開した発泡シートを、約70℃
に温調した円周1000mmの二ダックス加工ロ一ル
(10a、10b)で、引取速度を約3.5m/分で引
き取り、ロール(11a、11b)間に設けられた直径
200mmの段差ロ一ル(12)で送りを調整しなが
ら、ニダックス加工したロ一ル(16)(このロ一ル
は、加熱ロール兼送り出しロールをも兼ねている。)を
用い全面印刷された25μmのOPSを印刷面を発泡シ
ート側にし加熱融着させつつ通過させた。通過後の発泡
シートの表面温度は、約48℃であった。
【0047】また、通過後の発泡シートの一部をサンプ
リングし、厚み、密度、残存発泡剤量、収縮率を測定し
たところ、厚みは1.9mm、密度は0.21g/cm
3、残存発泡剤量は0.19モル/kg、収縮率はMD
方向12%、TD方向2%であった。また、発泡シート
内部のMD・TD・VD各方向のセル構造比は、MD:
TD:VD=1.18:1.05:0.81であった。
また、発泡シートの表層部と中心部とのセルサイズの比
(表層部/中心部)はMD方向では0.81、TD方向
では0.73であった。この発泡シートを加熱炉(1
7)に、送りチェーン(18)で引っ張りながら成形機
(20)に送り込んだ。加熱炉(17)には上下一対の
340℃の温度に設定された遠赤外線ヒーター(19
a、19b)が設けられており、発泡シートは表面温度
105℃以上に加熱され、体積が増加した。
【0048】成形機(20)に送り込まれた発泡シート
は、成形機(20)に取着された、図9に示す口径10
6mm、深さ106mm、テーパー角度7度のカップ
を、幅600mm×長さ600mmの大きさの中に4×
4個に配列された成形型(22a、22b)により1シ
ョット16個を一度に成形し、以下実施例1と同様に切
断してカップを回収した。成形機への送り長さは、1シ
ョット当たり645mmであった。成形の際には15ト
ンの圧力と真空とを併用して成形した。成形サイクル
は、11秒であった。成形中、発泡シートはロ一ル(1
6)と加熱炉(17)との間で、少なくとも1ショット
以上のたるみ(26)を設けておいた。カップ(51)
のサイズは、口径106mm、深さ106mm、テーパ
ー角度7度であった。また、印刷の位置のずれが少ない
成形品であつた。カップ(51)の残存発泡剤量は、
0.12モル/kgであった。カップ(51)の状態
は、伸びもよく、厚みがほぼ均一で、クラックの生じな
いものであった。
【0049】実施例3.図1に示すような装置を使用し
て、発泡成形品の製造を行った。耐熱性スチレン系樹脂
であるスチレン−アクリル酸共重合体(旭化成工業
(株)製、商標名:G9001)90重量%と、スチレ
ン系飽和型熱可塑性エラストマー(旭化成工業(株)
製、商標名:タフテック)10重量%との混合樹脂10
0重量部に対し、タルク0.4重量部とポリスチレン7
5重量%にタルク23重量%、ステアリン酸マグネシウ
ム2重量%を練り込んだマスターバッチ3.0重量部と
流動パラフィン0.1重量部の割合で加え、これらをミ
キサーで均一に混合して混合物とした。これらの混合物
を、直径115mmのスクリューを有する押出機(2)
のホッパー(1)より連続的に供給し、最高温度260
℃に加熱された押出機内で溶融混練して溶融樹脂とする
と共に、発泡剤供給装置(3)から発泡剤供給管(4)
を通して、発泡剤i−ブタンを、前記混合物1kg当た
り0.45モルの割合で連続的に圧入し、前記溶融樹脂
と混合して、これらの混合物を発泡適正温度まで冷却
し、押出機先端に設けられたスリット0.65mmの円
筒状ダイ(サーキュラーダイ)(5)より、ダイ温度1
40℃で、1時間当たりの吐出量約78kg(78kg
/Hr)で押出した。
【0050】前記ダイより押出された発泡しつつある発
泡体に、外エアー装置(6)及び内エアー装置(7)よ
り、40度±3度の温度に設定されたエアー(エア−量
表1)を吹き付けつつ、この発泡体を二軸に延伸すると
共に冷却し、冷却プラグ(8)通過せしめて発泡体の表
面温度を99℃にした。本発明方法では、少なくとも冷
却プラグ(8)通過時点までに発泡を完了させておくこ
とが必要である。これは発泡体中の発泡剤の含有量のバ
ラツキを防止するためである。
【0051】次いで、カッターナイフ(9)で発泡シー
トに展開した。この展開した発泡シートの幅は、104
5mmであった。この展開した発泡シートを、約90℃
に温調した円周1000mmの二ダックス加工ロール
(10a、10b)で、引取速度を約5.3m/分で引
き取り、ロール(11a、11b)間に設けられた直径
200mmの段差ロール(12)で送りを調整しなが
ら、ニダックス加工したロール(16)(このロール
は、加熱ロール兼送り出しロールをも兼ねている。)を
用い、30μmのCPP/4μmの接着剤(ウレタン
系)/30μmのHIPSの多層フィルムを加熱融着し
つつ通過させた。通過後の発泡シートの表面温度は、約
60℃であった。
【0052】また、通過後の発泡シートの一部をサンプ
リングし、厚み、密度、残存発泡剤量、収縮率を測定し
たところ、厚みは1.8mm、密度は0.13g/cm
3、残存発泡剤量は0.28モル/kg、収縮率はMD
方向19%、TD方向−6%であった。また、発泡シー
ト内部のMD・TD・VD各方向のセル構造比は、M
D:TD:VD=1.49:0.91:0.74であっ
た。また、発泡シートの表層部と中心部とのセルサイズ
の比(表層部/中心部)はMD方向では0.41、TD
方向では0.38であった。この発泡シートを加熱炉
(17)に、送りチェーン(18)で引っ張りながら成
形機(20)に送り込んだ。加熱炉(17)には上下一
対の410℃の温度に設定された遠赤外線ヒーター(1
9a、19b)が設けられており、発泡シートは表面温
度124℃以上に加熱され、体積が増加した。
【0053】成形機(20)に送り込まれた発泡シート
は、成形機(20)に取着された、幅175mm、長さ
225mm、深さ27mmの弁当箱を、幅700mmx
長さ600mmの大きさの中に3×3個に配列された成
形型(22a、22b)により1ショット9個を一度に
成形し、以下実施例2と同様に弁当箱を回収した。成形
機への送り長さは、1ショット当たり645mmであっ
た。成形の際には15トンの圧力と真空とを併用して成
形した。成形サイクルは、7.3秒であった。成形中、
発泡シートは送り出しロール(30)と加熱炉(17)
との間で、少なくとも1ショット以上のたるみ(26)
を設けておく必要がある。弁当箱のサイズは、幅175
mm、長さ225mm、深さ27mmであった。弁当箱
の残存発泡剤量は、0.23モル/kgであった。ま
た、弁当箱の状態は、伸びもよく、厚みがほぼ均一で、
クラックの生じないものであった。以上の結果を表1に
示した。
【0054】
【表1】
【0055】実施例4.三層積層装置を使用して、発泡
成形品の製造を行った。ポリスチレン(電気化学(株)
製、商標名:デンカスチロールHRM−2)40重量%
と(GEプラスチック製 商標名:ノリル(PPO34
%含む))50重量%、スチレン系飽和型熱可塑性エラ
ストマー(旭化成工業(株)製 商標名:タフテック)
10重量%との混合樹脂100重量部に対し、タルク
1.1重量部、ハイドロセロールCF(日精化(株)販
売)0.2重量部、流動パラフィン0.1重量部の割合
で加え、これらをミキサーで均一に混合して混合物とし
た。これらの混合物を、直径115mmのスクリューを
有する押出機(2)のホッパー(1)より連続的に供給
し、最高温度270℃に加熱された押出機内で溶融混練
して溶融樹脂とすると共に、発泡剤供給装置(3)から
発泡剤供給管(4)を通して、i−ブタンとi−ペンタ
ンとの混合比75%対25%(i−ブタン/i−ペンタ
ン=75/25)とからなる発泡剤を、前記混合物1k
g当たり0.20モルの割合で連続的に圧入し、前記溶
融樹脂と混合して、これらの混合物を発泡適正温度まで
冷却し、押出機先端に設けられた円筒状ダイ(サーキュ
ラーダイ)(5)に替えて、スリット0.45mmのフ
ラットダイ(コートハンガーダイ)を使用して、ダイ温
度135℃で、1時間当たりの吐出量約85kg(85
kg/Hr)で押出した。
【0056】前記ダイより押出された発泡しつつある発
泡体に、上エアー装置及び下エアー装置(図示せず)よ
り、35度±3度の温度に設定されたエアーエア−量表
2)を吹き付けつつ、冷却ロールに軽く圧着しつつ引き
取り、この発泡体を一軸に延伸すると共に冷却し、冷却
ロールを通過せしめて発泡体の表面温度を約81℃にし
た。この例では、少なくとも冷却ロール通過時点までに
発泡を完了させておくことが必要である。これは発泡体
中の発泡剤の含有量のバラツキを防止するためである。
【0057】この発泡シートを、約102℃に温調した
円周1000mmの二ダックス加工ロール(10a、1
0b)で、引取速度を約5.3m/分で引き取りつつ発
泡シートの両耳をスリットした。この発泡シートの幅は
1040mmであった。その後、凹凸形状が成形された
直径200mmのロール(14)とロール(13)の間
を通過させる。このように凹凸形状が成形されたロール
を使用することで、発泡シート内の残存発泡剤を大幅に
減らすことができ、また、成形時発泡シートの偏肉の影
響を少なくすることができる。そして、ロール状に巻き
取った場合、発泡剤の抜けが早く発泡シートの熟成経日
が短縮できる等の機能を付与することができる。このロ
ール(14)には、軸方向に幅10mm、高さ2mmの
凸条が15mm間隔で均等に配置されている。また、通
過後の発泡シートの表面温度は、約53℃であった。発
泡シートがロール(13)とロール(14)とを通過す
る際に、エアーシリンダーで2kg/cm2の圧力をか
けられた。
【0058】この発泡シートに、押出機でHIPSフィ
ルム(65μm)を押出ながらウレタン系接着剤が被覆
されている30μmの結晶性ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂フィルム(ウレタン系接着剤+PETフイルム=
30μm)を積層した(押出ラミ)。発泡シートの一部
をサンプリングし、厚み、密度、残存発泡剤量、収縮率
を測定したところ、厚みは0.8mm、密度は0.32
g/cm3、残存発泡剤量は0.08モル/kg、収縮
率はMD方向18%、TD方向−9%であった。また、
発泡シート内部のMD・TD・VD各方向のセル構造比
は、MD:TD:VD=1.50:0.91:0.73
であった。また、発泡シートの表層部と中心部とのセル
サイズの比(表層部/中心部)はMD方向では0.4
4、TD方向では0.23であった。この発泡シートを
加熱炉(17)に、送りチェーン(18)で引っ張りな
がら成形機(20)に送り込んだ。加熱炉(17)には
上下一対の430℃の温度に設定された遠赤外線ヒータ
−ー(19a、19b)が設けられており、発泡シート
は表面温度約122℃以上に加熱され、体積が増加し
た。
【0059】成形機(20)に送り込まれた発泡シート
は、成形機(20)に取着された、図3〜8に示す幅1
03mm、長さ195mm、深さ21mmのトレイ形状
のものを9×3の配列を有する、幅1000mm×長さ
600mmの成形型(22a、22b)により成形し
た。送り長さは、1ショット当たり645mmであっ
た。成形の際には15トンの圧力と真空とを併用して成
形した。成形サイクルは、7.3秒であった。成形中、
発泡シートはニダックス加工したロール(16)と加熱
炉(17)との間で、少なくとも1ショット以上たるみ
(26)を設けておく必要がある。成形後、カッター
(23)により1ショット毎に切断し、同時に一回の成
形で27個のトレイを得た。27個のトレイは、移動コ
ンベアー(25)で回収された。トレイの大きさは、成
形型(22b)の同じ大きさの幅103mm、長さ19
5mm、深さ21mmであった。また、トレイの残存発
泡剤量は、0.03モル/kgであった。
【0060】実施例5.ポリスチレン(電気化学(株)
製、商標名:デンカスチロールHRM−2)70重量
%、ホモポリプロピレン(ハイモント社製、PF81
4)25重量%とスチレンーブタジェンエラストマー6
0%含有するポリブタジェンブロック凝集体(旭化成
(株)製 商標名:タフプレン)5重量%との混合樹脂
100重量部に対して、タルク0.2重量部、ハイドロ
セロールCF0.3重量部、ラウリン酸カルシウム0.
2重量部、流動パラフィン0.1重量部の割合で加え、
これらをミキサーで均一に混合して混合物とした。これ
らの混合物を、図2に示す直径115mmのスクリュー
を有する押出機(2)のホッパー(1)より連続的に供
給し、最高温度220℃に加熱された押出機内で溶融混
練して溶融樹脂とすると共に、発泡剤供給装置(3)か
ら発泡剤供給管(4)を通して、n−ブタンとi−ブタ
ンとの混合比60%対40%(n−ブタンとi−ブタン
=60/40)とからなる発泡剤を、前記混合物1kg
当たり0.35モル及びCO2を0.11モルの割合で
連続的に圧入し、前記溶融樹脂と混合して、これらの混
合物を発泡適正温度まで冷却し、押出機先端に設けられ
たサーキュラー金型(5)に替えて、スリット0.41
mmのフラットダイ(コートハンガーダイ)より、ダイ
温度119℃で、1時間当たりの吐出量約89kg(8
9kg/Hr)で押出した。
【0061】前記ダイより押出された発泡しつつある発
泡体に、上エアー装置及び下エアー装置(図示せず)よ
り、35度±3度の温度に設定されたエアー(エア−量
表2)を吹き付けつつ、冷却ロールに軽く圧着しつつ引
き取り、この発泡体を一軸に延伸すると共に冷却し、冷
却ロールを通過せしめて発泡体の表面温度を約82℃に
した。この例では、少なくとも冷却ロール通過時点まで
に発泡を完了させておくことが必要である。これは発泡
体中の発泡剤の含有量のバラツキを防止するためであ
る。この発泡シートを、約55℃に温調した円周100
0mmの二ダックス加工ロール(10a、10b)で、
引取速度を約5.3m/分で引き取った。その後、凹凸
形状が成形された直径200mmのロール(14)とロ
ール(13)の間を通過させる。通過後の発泡シートの
表面温度は、約44℃であった。このロール(14)に
は、軸方向に幅10mm、高さ2mmの凸条が15mm
間隔で均等に配置されている。発泡シートがロール(1
3)とロール(14)とを通過する際に、エアーシリン
ダーで2kg/cm2の圧力をかけられた。
【0062】一方、実施例1と同じ耐衝撃性ポリスチレ
ン98.9重量%にジメチルポリシロキサン(商標名:
シリコーン)を1.1重量%含有させた混合樹脂を、ス
クリューの直径が65mmの押出機(27)内で溶融混
練した後、押出機(27)の先端に取着されたTダイ
(28)よりフィルム状に押出した。このフィルムを温
調ロール(29)で前記発泡シートと合流させ、フィル
ム厚みを265μmにすると共に、発泡シートとラミネ
ートし、ラミネートシートとした。
【0063】また、通過後の発泡シートの一部をサンプ
リングし、厚み、密度、残存発泡剤量、収縮率を測定し
たところ、厚みは1.5mm、密度は0.14g/cm
3、残存発泡剤量は0.21モル/kg、収縮率はMD
方向5%、TD方向−1%であった。また、発泡シート
内部のMD・TD・VD各方向のセル構造比は、MD:
TD:VD=1.16:1.02:0.85であった。
また、発泡シートの表層部と中心部とのセルサイズの比
(表層部/中心部)は、MD方向では0.83、TD方
向では0.71であった。
【0064】このラミネートシートを加熱炉(17)に
送り込んだ。加熱炉(17)に送り込まれたラミネート
シートは、約390℃の温度設定された遠赤外線ヒータ
ー(19)により、表面温度を110℃以上の温度に加
熱された。加熱されたラミネートシートは、図9に示す
口径106mm、深さ106mm、テーパー角度7度の
カップを、幅600mmx長さ600mmの大きさの中
に4×4個に配列された成形型(22a、22b)によ
り1ショット16個を一度に成形し、以下実施例2と同
様にカップを回収した。成形機への送り長さは、1ショ
ット当たり645mmであった。成形の際には15トン
の圧力と真空とを併用して成形した。成形サイクルは、
5.7秒であった。成形中、ラミネートシートは送り出
しロール(30)と加熱炉(17)との間で、少なくと
も1ショット以上のたるみ(26)を設けておく必要が
ある。カップのサイズは、口径106mm、深さ106
mm、テーパー角度7度であった。カップの残存発泡剤
量は、0.09モル/kgであった。カップの状態は、
伸びもよく、厚みがほぽ均一で、気泡が非常に細かく、
クラックの生じないものであった。カップの表面に曲面
印刷を実施したところ、鮮明な印刷ができた。
【0065】実施例6.ポリスチレン樹脂(電気化学
(株)製 商標名:デンカスチロールHRM−5)75
重量%とスチレンーブタジェンエラストマー60%含有
するポリブタジェンブロック凝集体(旭化成(株)製
商標名:タフプレン)25重量%との混合樹脂100重
量部に対して、ポリスチレン75重量%にタルク25重
量%、練り込んだマスターバッチ20重量部、タルク
0.6重量部の割合で加え、これらをミキサーで均一に
混合して混合物とした。これらの混合物を、図2に示す
直径115mmのスクリューを有する押出機(2)のホ
ッパー(1)より連続的に供給し、最高温度250℃に
加熱された押出機内で溶融混練して溶融樹脂とすると共
に、発泡剤供給装置(3)から発泡剤供給管(4)を通
して、n−ブタンとi−ブタンとの混合比70%対30
%(n−ブタン/i−ブタン=70/30)とからなる
発泡剤を、前記混合物1kg当たり0.46モルの割合
で連続的に圧入し、前記溶融樹脂と混合して、これらの
混合物を発泡適正温度まで冷却し、押出機先端に設けら
れたスリット0.61mmの円筒状ダイ(サーキュラー
ダイ)(5)より、ダイ温度122℃で、1時間当たり
の吐出量約121kg(121kg/Hr)で押出し
た。
【0066】前記ダイより押出された発泡しつつある発
泡体に、外エアー装置(6)及び内エアー装置(7)よ
り、35度±3度の温度に設定されたエアー(エア−量
表2)を吹き付けつつ、この発泡体を二軸に延伸すると
共に冷却し、冷却プラグ(8)を通過せしめて発泡体の
表面温度を約84℃にした。
【0067】次いで、カッターナイフ(9)で発泡シー
ト状に展開した。この展開した発泡シートの幅は、10
45mmであった。この展開した発泡シートを、約62
℃に温調した円周1000mmの二ダックス加工ロール
(10a、10b)で、引取速度を約6.5m/分で引
き取った。その後、凹凸形状が成形された直径200m
mのロール(14)とロール(13)の間を通過させ
る。このロール(14)には、軸方向に幅10mm、高
さ2mmの凸条が15mm間隔で均等に配置されてい
る。通過後の発泡シートの表面温度は、約51℃であっ
た。
【0068】発泡シートがロール(13)とロール(1
4)とを通過する際に、エアーシリンダーで2kg/c
2の圧力をかけられた。一方、実施例1と同じ耐衝撃
性ポリスチレン98.9重量%にジメチルポリシロキサ
ン(商標名:シリコーン)を1.1重量%含有させた混
合樹脂を、スクリューの直径が65mmの押出機(2
7)内で溶融混練した後、押出機(27)の先端に取着
されたTダイ(28)よりフィルム状に押出した。この
フィルムを温調ロール(29)で前記発泡シートと合流
させ、フィルム厚みを245μmにすると共に、発泡シ
ートとラミネートし、ラミネートシートとした。ラミ後
の収縮率はMD方向8%、TD方向−4%であった。
【0069】発泡シートの一部をサンプリングし、厚
み、密度、残存発泡剤量、収縮率を測定したところ、厚
みは2.1mm、密度は0.145g/cm3、残存発
泡剤量は0.23モル/kg、収縮率はMD方向16
%、TD方向−1%であった。また、発泡シート内部の
MD・TD・VD各方向のセル構造比は、MD:TD:
VD=1.11:1.18:0.76であった。ラミネ
ート後の発泡シートの表層部と中心部とのセルサイズの
比(表層部/中心部)は、MD方向では0.73、TD
方向では0.67であった。
【0070】このラミネートシートを加熱炉(17)に
送り込んだ。加熱炉(17)に送り込まれたラミネート
シートは、約410℃の温度設定された遠赤外線ヒータ
ー(19)により、表面温度を105℃以上の温度に加
熱された。加熱されたラミネートシートは、図9に示す
口径106mm、深さ106mm、テーパー角度7度の
カップを、幅600mmx長さ600mmの大きさの中
に4×4個に配列された成形型(22a、22b)によ
り1ショット16個を一度に成形し、以下実施例1と同
様にカップを回収した。成形機への送り長さは、1ショ
ット当たり645mmであった。成形の際には15トン
の圧力と真空とを併用して成形した。成形サイクルは、
6.0秒であった。成形中、ラミネートシートは送り出
しロール(30)と加熱炉(17)との間で、少なくと
も1ショット以上のたるみ(26)を設けておく必要が
ある。カップのサイズは、口径106mm、深さ106
mm、テーパー角度7度であった。カップの残存発泡剤
量は、0.10モル/kgであった。カップの状態は、
伸びもよく、厚みがほぼ均一で、クラックの生じないも
のであった。カップの表面に曲面印刷を実施したとこ
ろ、鮮明な印刷ができた。以上の結果を表2に示した。
【0071】
【表2】
【0072】実施例7.図2に示したと同様な装置を用
いて、成形品の製造を行った。スクリュー直径115m
mの押出機に外部使用ズミ回収品(トレー容器)100
%に、タルクのマスターバッチ(タルクMB)8.0重
量部(PS樹脂に20%タルク練込み)に、粉タルク
0.2重量部を加え、ホッパーより投入した。約225
℃に加熱すると共に発泡剤としてn−C4/i−C4=3
5/65で0.03モル/kg混合となるような割合で
圧入し、溶融、混練させた。この溶融物を発泡適正温度
にし、押出機先端に設けられたサーキューラーダイ(ス
リット0.35mm)よりダイ温度132℃、吐出量7
5kg/Hで押出発泡させた。
【0073】得られた円筒状発泡体を2軸に延伸しつ
つ、バルーン内外から内側エヤー量0.08m3/m2
外側エヤー量0.07m3/m2のエヤーで冷却し、プラ
グを通し、85℃まで冷却させたシートを32℃に温調
した約320mm径のニダックス加工ロール、2Rol
lで引取り、その後幅10mm、高さ2mmの寸法で2
00mm径のローラ軸方向に、全長にわたり延伸する突
条をロールの円周方向に約15mm間隔に配設した。凹
凸形成ロール間を発泡シートに圧力2.2kg/cm2
でエヤシリンダーの圧力を掛け押出して通過させた。こ
の時、凹凸形成ロール通過後のシートは30℃であっ
た。
【0074】この発泡シートに約285μm厚みのHl
PSフィルムを押出機からTダイを用い押出ラミした。
ラミ後の収縮率は、MD5%、TD1%となり、発泡シ
ートの残存発泡剤量は0.02モル/kgであり、密度
は0.46g/cm3、厚み0.62mmであった。ま
た、発泡シート内部のMD・TD・VD各方向のセル構
造比は、MD:TD:∨D=1.10:1.08:0.
84であった。また、発泡シートの表層部と中心部との
セルサイズの比(表層部/中心部)は、MD方向では
0.95、TD方向では0.91であった。ラミネート
シートは約380℃の遠赤外線ヒーター加熱室へチェー
ンにて送り込み、シート表面温度を112℃以上に加熱
し、15トンプレスで、口径106mm、深さ106m
m、テーパー7℃のコップを有効幅600mmX600
mmで、16ヶ取りで外観の良い良好な形成品を得た。
カップの残存発泡剤量は0.012モル/kgであっ
た。
【0075】実施例8.外部使用ズミPSPトレー容器
を回収してペレット状にした樹脂(MI=4.7)10
0重量部に対して、ポリスチレン75重量%にタルク2
5重量%を練り込んだマスターバッチ(タルクMB)1
0重量部、タルク2.5重量部の割合で加え、これらを
ミキサーで均一に混合して混合物とした。これらの混合
物を、図2に示す直径115mmのスクリューを有する
押出機(2)のホッパー(1)より連続的に供給し、最
高温度225℃に加熱された押出機内で溶融混練して溶
融樹脂とすると共に、発泡剤供給装置(3)から発泡剤
供給管(4)を通して、n−ブタンとi−ブタンとの混
合比35%対65%(n−ブタン/i−ブタン=35/
65)とからなる発泡剤を、前記混合物1kg当たり
0.03モルの割合で連続的に圧入し、前記溶融樹脂と
混合して、これらの混合物を発泡適正温度まで冷却し、
押出機先端に設けられたスリット0.35mmの円筒状
ダイ(サーキュラーダイ)(5)より、ダイ温度132
℃で、1時間当たりの吐出量約75kg(75kg/H
r)で押出した。
【0076】前記ダイより押出された発泡しつつある発
泡体に、外エアー装置(6)及び内エアー装置(7)よ
り、35度±3度の温度に設定されたエアー(エア−量
表3)を吹き付けつつ、この発泡体を二軸に延伸すると
共に冷却し、冷却プラグ(8)を通過せしめて発泡体の
表面温度を約85℃にした。
【0077】次いで、カッターナイフ(9)で発泡シー
ト状に展開した。この展開した発泡シートの幅は、10
45mmであった。この展開した発泡シートを、約32
℃に温調した円周1000mmの二ダックス加工ロール
(10a、10b)で、引取速度を約4.2m/分で引
き取った。その後、凹凸形状が成形された直径200m
mのロール(14)とロール(13)の間を通過させ
る。通過後の発泡シートの表面温度は、約30℃であっ
た。このロール(14)には、軸方向に幅10mm、高
さ2mmの凸条が15mm間隔で均等に配置されてい
る。発泡シートがロール(13)とロール(14)とを
通過する際に、エアーシリンダーで2.2kg/cm2
の圧力をかけられた。発泡シート内部のMD・TD・V
D各方向のセル構造比は、MD:TD:VD=1.0
0:1.03:0.97であった。
【0078】一方、実施例1と同じ耐衝撃性ポリスチレ
ン98.9重量%にジメチルポリシロキサン(商標名:
シリコーン)を1.1重量%含有させた混合樹脂を、ス
クリューの直径が65mmの押出機(27)内で溶融混
練した後、押出機(27)の先端に取着されたTダイ
(28)よりフィルム状に押出した。このフィルムを温
調ロール(29)で前記発泡シートと合流させ、フィル
ム厚みを285μmにすると共に、発泡シートとラミネ
ートし、ラミネートシートとした。ラミ後の収縮率はM
D方向5%、TD方向1%であった。
【0079】発泡シートの一部をサンプリングし、厚
み、密度、残存発泡剤量、収縮率を測定したところ、厚
みは0.61mm、密度は0.46g/cm3、残存発
泡剤量は0.02モル/kgであった。積層後の発泡シ
ート内部のMD:TD:VD=1.04:0.99:
0.97であった。また、発泡シートの表層部と中心部
とのセルサイズの比(表層部/中心部)は、MD方向で
は0.74、TD方向では0.68であった。このラミ
ネートシートを加熱炉(17)に送り込んだ。加熱炉
(17)に送り込まれたラミネートシートは、約380
℃の温度設定された遠赤外線ヒーター(19)により、
表面温度を112℃以上の温度に加熱された。
【0080】加熱されたラミネートシートは、図9に示
す口径106mm、深さ106mm、テーパー角度7度
のカップを、幅600mmx長さ600mmの大きさの
中に4×4個に配列された成形型(22a、22b)に
より1ショット16個を一度に成形し、以下実施例1と
同様にカップを回収した。成形機への送り長さは、1シ
ョット当たり645mmであった。成形の際には15ト
ンの圧力と真空とを併用して成形した。成形サイクル
は、9.1秒であった。成形中、ラミネートシートは送
り出しロール(30)と加熱炉(17)との間で、少な
くとも1ショット以上のたるみ(26)を設けておく必
要がある。カップのサイズは、口径106mm、深さ1
06mm、テーパー角度7度であった。カップの残存発
泡剤量は、0.01モル/kgであった。カップの状態
は、伸びもよく、厚みがほぽ均一で、クラックの生じな
いものであった。カップの表面に曲面印刷を実施したと
ころ、鮮明な印刷ができた。
【0081】また、外部使用ズミPSPトレー容器を回
収してペレット化した樹脂は、図3〜8に示す幅103
mm、長さ195mm、深さ21mmのトレー形状のも
のを成形したが問題なく成形できた。回収ペレットの発
泡シートをバージン原料でサンドイッチする場合、PS
P(GP)/回収PSP/PSP(GP)、Film
(GP)/回収PSP/Film(GP)、Film
(GP)/回収PSP/PSP(GP)を行ったが問題
なく成形できた。
【0082】実施例9.図1に示すような装置を使用し
て、発泡成形品の製造を行った。ポリスチレ(デンカス
チロールHRM−2)90重量%とスチレン−ブタジェ
ン共重合体6重量%を含有する耐衝撃性ポリスチレン
(電気化学(株)製、商標名:デンカHIE−4)10
重量%との混合樹脂100重量部に対し、タルク0.6
重量部、ハイドロセロールCF(大日精化製商標名)
0.3重量部、流動パラフィン0.1重量部の割合で加
え、これらをミキサ−で均一に混合して混合物とした。
これらの混合物を、直径115mmのスクリュ−を有す
る押出機(2)のホッパ−(1)より連続的に供給し、
最高温度220℃に加熱された押出機内で溶融混練して
溶融樹脂とすると共に、発泡剤供給装置(3)から発泡
剤供給管(4)を通して、発泡剤i−ブタンを、前記混
合物1kg当たり0.29モルの割合で連続的に圧入
し、前記溶融樹脂と混合して、これらの混合物を発泡適
性温度まで冷却し、押出機先端に設けられたスリット
0.77mmの円筒状ダイ(サ−キュラ−ダイ)(5)
より、ダイ温度122℃で、1時間当たりの吐出量約8
7kg(87kg/Hr)で押出した。前記ダイより押
出された発泡しつつある発泡体に、外エア−装置(6)
及び内エア−装置(7)より、35度±3度の温度に設
定されたエア−(エア−量表3)を吹き付けつつ、この
発泡体を二軸に延伸すると共に冷却し、冷却プラグ
(8)を通過せしめ発泡体の表面温度を85℃にした。
そして、少なくとも冷却プラグ(8)通過時点までに発
泡を完了させておいた。これは発泡体中の発泡剤の含有
量のバラツキを防止するためである。ついで、カッタ−
ナイフ(9)で発泡シート状に展開した。この展開した
発泡シートの幅は、1045mmであった。この展開し
た発泡シートを、約70℃に温調した円周1000mm
のニダックス加工ロール(10a、10b)で、引取速
度を約3.3m/分で引き取り、ロール(11a、11
b)間に設けられた直径200mmの段差ロール(1
2)で送りを調整しながら、ニダックス加工したロール
(16)(このロールは、約150℃に加熱されてい
る)を用いてブタジェン−スチレン共重合体(BS)/
変性エチレン酢酸ビニル共重合体(MEVA)/エバー
ル(E)/変性エチレン酢酸ビニル共重合体/ブタジェ
ン−スチレン共重合体の約80μmフィルムを約190
℃に加熱コントロールされているニダックス加工ロール
(16)を用いてラミした。
【0083】また、通過後の発泡シートの一部をサンプ
リングし、厚み、密度、残存発泡剤量、収縮率を測定し
たところ、厚みは1.76mm、密度は0.23g/c
3、残存発泡剤量は0.15モル/kgであった。ま
た、発泡シート内部のMD・TD・VD各方向のセル構
造比は、MD:TD:VD=1.33:1.04:0.
72であった。この積層シート収縮率はMD方向18
%、TD方向1%であった。また、発泡シートの表層部
と中心部とのセルサイズの比(表層部/中心部)は、M
D方向では0.60、TD方向では0.52であった。
【0084】この発泡シートを加熱炉(17)に送り、
チェーン(18)で引っ張りながら成形機(20)に送
り込んだ。加熱炉(17)には上下一対の345℃の温
度に設定された遠赤外線ヒーター(19a、19b)が
設けられており、発泡シートは表面温度115℃以上に
加熱され、体積が増加した。
【0085】成形機(20)に送り込まれた発泡シート
は、成形機(20)に取着された、図3〜8に示す幅1
03mm、長さ195mm、深さ21mmのトレイ形状
のものを9×3の配列を有する、幅1000mmX長さ
600mmの成形型(22a、22b)により成形し
た。送り長さは、1ショット当たり645mmであっ
た。成形の際には15トンの圧力と真空とを併用して成
形した。成形サイクルは、10秒であった。成形中、発
泡シートはニダックス加工したロール(16)と加熱炉
(17)との間で、少なくとも1ショット以上たるみ
(26)を設けておく必要がある。成形後、カッター
(23)により1ショット毎に切断し、同時に一回の成
形で27個の図3〜8に示すトレイを得た。27個のト
レイは、移動コンベアー(25)で回収された。トレイ
の大きさは、成形型(22b)の同じ大きさの幅103
mm、長さ195mm、深さ21mmであった。トレイ
の残存発泡剤量は、0.08モル/kgであった。以上
の結果を表3に示した。
【0086】
【表3】
【0087】実施例10.図1に示すような装置を使用
して、発泡成形品の製造を行った。ポリスチレン(デン
カスチロールHRM−2)90重量%とスチレン−ブタ
ジェン共重合体6重量%含有する耐衝撃性ポリスチレン
(電気化学(株)製 商標名:デンカHlE−4)10
重量%との混合樹脂100重量部に対し、タルク0.6
重量部、ハイドロセロールCF(大日精化製商標名)
0.3重量部、流動パラフィン0.1重量部の割合で加
え、これらをミキサーで均一に混合して混合物とした。
これらの混合物を、直径115mmのスクリューを有す
る押出機(2)のホッパー(1)より連続的に供給し、
最高温度220℃に加熱された押出機内で溶融混練して
溶融樹脂とすると共に、発泡剤供給装置(3)から発泡
剤供給管(4)を通して、発泡剤i−ブタンを、前記混
合物1kg当たり0.29モルの割合で連続的に圧入
し、前記溶融樹脂と混合して、これらの混合物を発泡適
正温度まで冷却し、押出機先端に設けられたスリット
0.77mmの円筒状ダイ(サーキュラーダイ)(5)
より、ダイ温度122℃で、1時間当たりの吐出量約8
7kg(87kg/Hr)で押出した。
【0088】前記ダイより押出された発泡しつつある発
泡体に、外エアー装置(6)及び内エアー装置(7)よ
り、35度±3度の温度に設定されたエアー(エア−量
表4)を吹き付けつつ、この発泡体を二軸に延伸すると
共に冷却し、冷却プラグ(8)を通過せしめて発泡体の
表面温度を85℃にした。そして、少なくとも冷却プラ
グ(8)通過時点までに発泡を完了させておいた。これ
は発泡体中の発泡剤の含有量のバラツキを防止するため
である。次いで、カッターナイフ(9)で発泡シート状
に展開した。この展開した発泡シートの幅は、1045
mmであった。
【0089】この展開した発泡シートを、約70℃に温
調した円周1000mmの二ダックス加工ロール(10
a、10b)で、引取速度を約3.3m/分で引き取
り、ロール(11a、11b)間に設けられた直径20
0mmの段差ロール(12)で送りを調整しながら、ニ
ダックス加工したロール(16)(このロールは、約1
50℃加熱されている)を用いてエチレンー酢酸ビニル
共重合体(EVA)のホットメトルバインダー約15μ
mをコートしてあるポリエチレンテレフタレートのフィ
ルム(約55μm)をラミした。
【0090】また、通過後の積層シートの表面温度は4
9℃であった。そしてその一部をサンプリングし、発泡
体の厚み、密度、残存発泡剤量を測定したところ、厚み
は2.77mm、密度は0.15g/cm3、残存発泡
剤量は0.16モル/kgであった。また、発泡シート
内部のMD・TD・VD各方向のセル構造比は、MD:
TD:VD=1.32:1.04:0.73であった。
この積層シートの収縮率はMD方向17%、TD方向1
%であった。また、発泡シートの表層部と中心部とのセ
ルサイズの比(表層部/中心部)は、MD方向では0.
59、TD方向では0.52であった。
【0091】この発泡シートを加熱炉(17)に、送り
チェーン(18)で引っ張りながら成形機(20)に送
り込んだ。加熱炉(17)には上下一対の約335℃の
温度に設定された遠赤外線ヒーター(19a、19b)
が設けられており、積層シートは表面温度115℃以上
に加熱され、体積が増加する。成形機(20)に送り込
まれた発泡シートは、成形機(20)に取着された、図
3〜8に示す幅103mm、長さ195mm、深さ21
mmのトレイ形状のものを9×3の配列を有する、幅1
000mmX長さ600mmの成形型(22a、22
b)により成形した。送り長さは、1ショット当たり6
45mmであった。成形の際には15トンの圧力と真空
とを併用して成形した。成形サイクルは、11.7秒で
あった。成形中、発泡シートはニダックス加工したロー
ル(16)と加熱炉(17)との間で、少なくとも1シ
ョット以上たるみ(26)を設けておいた。成形後、カ
ッター(23)により1ショット毎に切断し、同時に一
回の成形で27個の図3〜8に示すトレイを得た。27
個のトレイは、移動コンベアー(25)で回収された。
トレイの大きさは、成形型(22b)の同じ大きさの幅
103mm、長さ195mm、深さ21mmであった。
トレイの残存発泡剤量は、0.10モル/kgであっ
た。
【0092】実施例11.図10に示すような装置を使
用して、発泡成形品の製造を行った。ポリスチレン(電
気化学(株)製、商標名:デンカスチロールHRM−
5)40重量%、ポリブタジェンブロック凝集体約30
%含有する(旭化成(株)製商標名:アサフレックス8
10)60重量%との混合樹脂100重量部に対して、
重炭酸ソーダにパラフィンとライカイ器でコーティング
したものとクエン酸を同様にコーティングしたものを
2:1の割合で混合したものを0.6重量部の割合で混
合したものを0.6重量部の割合で加え、これらをリボ
ンブレンダーで均一に混合して混合物とした。これらの
混合物を、図10に示す直径90mmのスクリューを有
する押出機(2)のホッパー(1)より連続的に供給
し、最高温度220℃に加熱された押出機内で溶融混練
して溶融樹脂とすると共に、発泡剤供給装置(3)から
発泡剤供給管(4)を通して、i−C4を、前記混合物
1kg当たり0.01モル及びCO2を0.05モルの
割合で連続的に圧入し、前記溶融樹脂と混合して、これ
らの混合物を発泡適正温度まで冷却し、押出機先端に設
けられた合流ダイに流入した。同時に耐衝撃性ポリスチ
レン(電気化学(株)製 商標名:デンカHlE−4)
を直径65mmのスクリューを有する押出機(2’)の
ホッパー(1’)より連続的に供給し、最高温度200
℃に加熱された押出機内で溶融混練して、溶融樹脂と
し、樹脂粘度調整剤としてn−ブタン0.07モルkg
の割合で圧入し、この溶融樹脂を冷却しつつ、合流ダイ
に流入し、上記発泡適正温度まで冷却された溶融樹脂と
合流ダイ内で合流させ、スリット0.46mmの円筒状
ダイ(サーキュラーダイ)(5)より、ダイ温度137
℃で、1時間当たりの吐出量約93kg(93kg/H
r)で押出した。
【0093】前記ダイより押出された積層シート(共押
出)に、外エアー装置(6)及び内エアー装置(7)よ
り、45度±3度の温度に設定されたエアー(エア−量
表4)を吹き付けつつ、この発泡体を二軸に延伸すると
共に冷却し、冷却プラグ(8)を通過せしめて積層シー
トの表面温度を約92℃にした。
【0094】次いで、カッターナイフ(9)で積層シー
トに展開した。この展開した積層シートの幅は、104
5mmであった。この展開した積層シートを、約86℃
に温調した円周1000mmの二ダックス加工ロール
(10a、10b)で、引取速度を約2.9m/分で引
き取った。ロール通過後の積層シートの表面温度は、約
64℃であった。
【0095】また、通過後の積層シートの一部をサンプ
リングし、フィルムを除いた発泡シートの厚み、密度、
残存発泡剤量を測定したところ、厚みは0.51mm、
密度は0.76g/cm3、残存発泡剤量は0.01モ
ル/kg、であった。また、発泡シート内部のMD・T
D・VD各方向のセル構造比は、MD:TD:VD=
0.99:1.04:0.97であった。フィルムの厚
みは0.112mmであった。また、発泡シートの表層
部と中心部とのセルサイズの比(表層部/中心部)は、
MD方向では0.9、TD方向では0.9であつた。こ
の積層シートの収縮率はMD方向7%、TD方向−1.
5%であった。
【0096】このラミネートシートを加熱炉(17)に
送り込んだ。加熱炉(17)に送り込まれたラミネート
シートは、約370℃の温度設定された遠赤外線ヒータ
ー(図示せず)により、表面温度を116℃以上の温度
に加熱された。加熱されたラミネートシートは、図9に
示す口径106mm、深さ106mm、テーパー角度7
度のカップを、幅600mmx長さ600mmの大きさ
の中に4×4個に配列された成形型(22a、22b)
により1ショット16個を一度に成形し、以下実施例1
と同様にカップを回収した。成形機への送り長さは、1
ショット当たり645mmであった。成形の際には15
トンの圧力と真空とを併用して成形した。成形サイクル
は、13秒であった。成形中、ラミネートシートは送り
出しロール(30)と加熱炉(17)との間で、少なく
とも1ショット以上のたるみを設けておく必要がある。
カップのサイズは、口径106mm、深さ106mm、
テーパー角度7度であった。カップの残存発泡剤量は、
0.006モル/kgであった。カップの状態は、伸び
もよく、厚みがほぼ均一で、クラックの生じないもので
あった。
【0097】実施例12.図10に示すような装置を使
用して、発泡成形品の製造を行った。ポリスチレン(電
気化学(株)製 デンカスチロールHRM−5)95重
量%とスチレン−ブタジエン共重合体6重量%含有する
耐衝撃性ポリスチレン(電気化学(株)製 商標名:デ
ンカHlE−4)5重量%との混合樹脂100重量部に
対して、タルク0.6重量部、ハイドロセロールCF
(大日精化(株)商標名)0.4重量部、流動パラフィ
ン0.1重量部の割合で加え、これらをリボンブレンダ
ーで均一に混合して混合物とした。これらの混合物を、
図10に示す直径90mmのスクリューを有する押出機
(2)のホッパー(1)より連続的に供給し、最高温度
215℃に加熱された押出機内で溶融混練して溶融樹脂
とすると共に、発泡剤供給装置(3)から発泡剤供給管
(4)を通して、n−C4を、前記混合物1kg当たり
0.25モルの割合で連続的に圧入し、前記溶融樹脂と
混合して、これらの混合物を発泡適正温度まで冷却し、
押出機先端に設けられた合流ダイに流入した。同時に耐
衝撃性ポリスチレン(電気化学(株)製 商標名:デン
カHlE−2)100重量部に対し、酸化チタン0.7
重量部をリボンブレンダーで混合し混合物とした。この
混合物を直径65mmのスクリューを有する押出機のホ
ッパーより連続的に供給し、最高温度200℃に加熱さ
れた押出機内で溶融混練して、溶融樹脂とし、この溶融
樹脂を冷却しつつ、合流ダイに流入し、上記発泡適正温
度まで冷却された溶融樹脂と合流ダイ内で合流させ、ス
リット0.45mmの円筒状ダイ(サーキュラーダイ)
(5)より、ダイ温度123℃で、1時間当たりの吐出
量約96kg(96kg/Hr)で押出した。
【0098】前記ダイより押出された積層シートに、外
エアー装置(6)及び内エアー装置(7)より、35度
±3度の温度に設定されたエアー(エア−量表4)を吹
き付けつつ、この発泡体を二軸に延伸すると共に冷却
し、冷却プラグ(8)を通過せしめて積層シートの表面
温度を約91℃にした。
【0099】次いで、カッターナイフ(9)で積層シー
トに展開した。この展開した積層シートの幅は、104
5mmであった。この展開した積層シートを、約82℃
に温調した円周1000mmの二ダックス加工ロール
(10a、10b)で、引取速度を約10.2m/分で
引き取った。ロール通過後の積層シートの表面温度は、
約48℃であった。
【0100】また、通過後の積層シートの一部をサンプ
リングし、フィルムを除いた発泡シートの厚み、密度、
残存発泡剤量を測定したところ、厚みは0.46mm、
密度は0.31g/cm3、残存発泡剤量は0.2モル
/kg、であった。また、発泡シート内部のMD・TD
・VD各方向のセル構造比は、MD:TD:VD=0.
75:1.41:0.95であった。フィルムの厚みは
7μmであった。また、発泡シートの表層部と中心部と
のセルサイズの比(表層部/中心部)は、MD方向では
0.34、TD方向では0.49であった。この積層シ
ートの収縮率はMD方向−8%、TD方向13%であっ
た。
【0101】このラミネートシートを加熱炉(17)に
送り込んだ。加熱炉(17)に送り込まれたラミネート
シートは、約360℃の温度設定された遠赤外線ヒータ
ー(19)により、表面温度を105℃以上の温度に加
熱された。成形機(20)に送り込まれた発泡シート
は、成形機(20)に取着された、図3〜8に示す幅1
03mm、長さ195mm、深さ21mmのトレイ形状
のものを9×3の配列を有する、幅1000mmX長さ
600mmの成形型(22a、22b)により成形し
た。送り長さは、1ショット当たり645mmであっ
た。成形の際には15トンの圧力と真空とを併用して成
形した。成形サイクルは、3.8秒であった。成形中、
発泡シートはニダックス加工したロール(16)と加熱
炉(17)との間で、少なくとも1ショット以上たるみ
(26)を設けておく必要がある。成形後、カッター
(23)により1ショット毎に切断し、同時に一回の成
形で27個の図3〜8に示すトレーを得た。27個のト
レーは、移動コンベアー(25)で回収された。トレー
の大きさは、成形型(22b)の同じ大きさの幅103
mm、長さ195mm、深さ21mmであった。トレー
の残存発泡剤量は、0.15モル/kgであった。以上
の結果を表4に示した。
【0102】
【表4】
【0103】実施例13.実施例2と同じ原料、方法で
発泡体シートを作成した。この発泡シートをカッターナ
イフ(9)で発泡シートに展開した。この展開した発泡
シートの幅は、1045mmであった。この展開した発
泡シートを、約70℃に温調した円周1000mmの二
ダックス加工ロール(10a、10b)で、引取速度を
約3.5m/分で引き取り、ロール(11a、11b)
間に設けられた直径200mmの段差ロール(12)で
送りを調整しながら、ニダックス加工したロール(1
6)(このロールは、加熱ロール兼送り出しロールをも
兼ねている。)を用いポリエステル系接着層約15μを
塗布した無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム約3
0μを加熱融着させつつ通過させた。通過後の発泡シー
トの表面温度は、約54℃であった。
【0104】また、通過後の発泡シートの一部をサンプ
リングし、厚み、密度、残存発泡剤量、収縮率を測定し
たところ、厚みは2.0mm、密度は0.23g/cm
3、残存発泡剤量は0.17モル/kg、収縮率はMD
方向10%、TD方向5%であった。また、発泡シート
内部のMD・TD・VD各方向のセル構造比は、MD:
TD:VD=1.13:1.05:0.84であった。
また、発泡シートの表層部と中心部とのセルサイズの比
(表層部/中心部)はMD方向では0.83、TD方向
では0.73であった。この発泡シートを加熱炉(1
7)に、送りチェーン(18)で引っ張りながら成形機
(20)に送り込んだ。加熱炉(17)には上下一対の
347℃の温度に設定された遠赤外線ヒーター(19
a、19b)が設けられており、発泡シートは表面温度
105℃以上に加熱され、体積が増加した。
【0105】成形機(20)に送り込まれた積層発泡シ
ートは、成形機(20)に取着された、図9に示す口径
106mm、深さ106mm、テーパー角度7度のカッ
プを、幅600mm×長さ600mmの大きさの中に4
×4個に配列された成形型(22a、22b)により1
ショット16個を一度にフィルムを容器の内側になる様
に成形し、以下実施例1と同様に切断してカップを回収
した。成形機への送り長さは、1ショット当たり645
mmであった。成形の際には15トンの圧力と真空とを
併用して成形した。成形サイクルは、11秒であった。
成形中、発泡シートはロール(16)と加熱炉(17)
との間で、少なくとも1ショット以上のたるみ(26)
を設けておいた。カップ(51)のサイズは、口径10
6mm、深さ106mm、テーパー角度7度であった。
カップ(51)の残存発泡剤量は、0.11モル/kg
であった。カップ(51)の状態は、伸びもよく、厚み
がほぼ均一で、クラックの生じないものであった。
【0106】実施例14.図2に示したと同様な装置を
用いて、成形品の製造を行った。スクリュー直径115
mmの押出機に外部使用ズミ回収品(トレー容器)10
0%に、タルクのマスターバッチ8.0重量部(PS樹
脂に20%タルク練込み)に、粉タルク0.2重量部を
加え、ホッパーより投入した。約225℃に加熱すると
共に発泡剤としてn−C4/i−C4=35/65で0.
27モル/kg混合となるような割合で圧入し、溶融、
混練させた。この溶融物を発泡適正温度にし、押出機先
端に設けられたサーキューラーダイ(スリット0.39
mm)よりダイ温度122℃、吐出量75kg/Hで押
出発泡させた。
【0107】得られた円筒状発泡体を2軸に延伸しつ
つ、バルーン内外から内側エヤー量0.08m3/m2
外側エヤー量0.07m3/m2のエヤーで冷却し、プラ
グを通し、85℃まで冷却させたシートを32℃に温調
した約320mm径のニダックス加工ロール、2Rol
lで引取り、その後幅10mm、高さ2mmの寸去で2
00mm径のローラ軸方向に、全長にわたり延伸する突
条をロールの円周方向に約15mm間隔に配設した。凹
凸形成ロール間を発泡シートに圧力2.2kg/cm2
でエヤシリンダーの圧力を掛け押出して通過させた。
【0108】この発泡シートに約200μm厚みのHl
PSフィルムを押出機からTダイを用い押出ラミした
後、図1に示す様な熱ロールを用いポリエステル系接着
層約4μmを塗布したCPPフィルム約41μmを加熱
融着させつつ通過させた。通過後の発泡シートの表面温
度は、約50℃であった。
【0109】また、発泡シートの一部をサンプリング
し、厚み、密度、残存発泡剤量、収縮率を測定したとこ
ろ、厚みは2.0mm、密度は0.21g/cm3、残
存発泡剤量は0.15モル/kg、収縮率はMD方向8
%、TD方向3%であった。また、発泡シート内部のM
D・TD・VD各方向のセル構造比は、MD:TD:V
D=1.16:1.06:0.82であった。また、発
泡シートの表層部と中心部とのセルサイズの比(表層部
/中心部)はMD方向では0.82、TD方向では0.
74であった。この発泡シートを加熱炉(17)に、送
りチェーン(18)で引っ張りながら成形機(20)に
送り込んだ。加熱炉(17)には上下一対の380℃の
温度に設定された遠赤外線ヒーター(19a、19b)
が設けられており、発泡シートは表面温度112℃以上
に加熱され、体積が増加した。
【0110】成形機(20)に送り込まれた積層発泡シ
ートは、成形機(20)に取着された、図9に示す口径
106mm、深さ106mm、テーパー角度7度のカッ
プを、幅600mm×長さ600mmの大きさの中に4
×4個に配列された成形型(22a、22b)により1
ショット16個を一度にフィルムを容器の内側になる様
に成形し、以下実施例1と同様に切断してカップを回収
した。成形機への送り長さは、1ショット当たり645
mmであった。成形の際には15トンの圧力と真空とを
併用して成形した。成形サイクルは、11秒であった。
成形中、発泡シートはロール(16)と加熱炉(17)
との間で、少なくとも1ショット以上のたるみ(26)
を設けておいた。カップ(51)のサイズは、口径10
6mm、深さ106mm、テーパー角度7度であった。
カップ(51)の残存発泡剤量は、0.09モル/kg
であった。カップ(51)の状態は、伸びもよく、厚み
がほぼ均一で、クラックの生じないものであった。
【0111】
【表5】
【0112】比較例1.実施例2と同配合で発泡剤量を
0.36モル/kgに増量し、ダイ温度119℃とし、
吐出量89kg/Hにて押出発泡させた。得られた円筒
状発泡体を2軸に延伸しつつ、内外からエヤー冷却し、
冷却プラグを通し、約81℃まで冷却した。この時実施
例2のエヤー量は、内、0.08m3/m2(シート面
積)、外、0.11m3/m2であったが、これを、内、
0.23m3/m2、外、0.32m3/m2に上げた。発
泡シートを実率例1と同じロールに通過させ、表面温度
を45℃下げた。OPSフィルム25μmを積層後、収
縮率は、MD方向6%、TD方向12%となり、厚み、
1.6mm、密度0.25g/cm3で、残存発泡剤量
は0.32モル/kgであった。発泡シ−ト内部のM
D:TD:VD=0.89:1.32:0.85であっ
た。このシー卜を切断することなく成形機で加熱し、コ
ップを成形した。成形品は残存発泡剤量が0.29モル
/kgとなり、柔らかく、強度が不足していた。又、成
形性も良くなかった。この様に成形品に残すガス量は押
出直後の冷却等による影響が大きいことがわかる。ま
た、発泡シートの表層部と中心部とのセルサイズの比
(表層部/中心部)は、MD方向では0.44、TD方
向では0.37であった。
【0113】比較例2.実施例3で、添加剤をタルク
1.0重量部及びステアリン酸Mg0.2重量部に変
え、発泡剤i−C4を0.5モル/kgに量を増して、
90℃の温調ロールを35℃まで下げた所、残存発泡剤
量が0.33モル/kgとなり、成形しても成形品の厚
みが出ず(ザイド厚み2.7mm)となり、強度的に問
題があった。成形品の残存発泡剤量は0.28モル/k
gで成形品が柔らかくもなっていた。また、発泡シート
の表層部と中心部とのセルサイズの比(表層部/中心
部)は、MD方向では0.53、TD方向では0.48
であった。他のシ−ト物性は表6に示す。
【0114】比較例3.実施例3で、添加剤をタルク
1.0重量部及びステアリン酸Mg0.2重量部に変
え、引取スピードを6m/minにアップしたところ、
シート厚みは1.6mm、密度0.11g/cm3とな
り収縮率は、MD方向約24%、TD方向約4%とな
り、残存発泡剤量は0.27モル/kgとなった。ま
た、発泡シート内部のMD・TD・VD各方向のセル構
造比は、MD:TD:VD=I.65:0.86:0.
70であった。このシートを実施例5とほぼ同条件で、
弁当箱を成形したところ、発泡シートが加熱時にTD方
向に波打ちを起こし、部分的に加熱ムラが発生するか、
又は、シートの重なりが発生するかした。又、MD方向
の伸びが悪く成形品に穴あきも発生した。成形品の残存
発泡剤量は0.16モル/kgであった。押出発包後、
成形加熱するまでの時間は約147秒であり成形サイク
ルは6.4秒であった。また、発泡シートの表層部と中
心部とのセルサイズの比(表層部/中心部)は、MD方
向では0.17、TD方向では0.41であった。以上
の結果を表6に示した。
【0115】
【表6】
【0116】比較例4.図2に示したと同様な装置を用
いて成形品の製造を行った。スクリュー径115mmの
押出機に、ポリスチレン樹脂(デン力スチロールHRM
−2)100重部、タルク0.9重量部、ハイドロセロ
ールCF0.1重量部、流動パラフィン0.1重量部を
タンブラーで均一に混合した混合物をホッパーから供給
し、約225℃に加熱すると共に、発泡剤としてi−ブ
タン4.62モル/kg混合となる様な割合で圧入し、
溶融混練させた。この溶融混合物を押出機先端に設けら
れた円筒状ダイ(スリット0.46mm)よりダイ温度
118℃、吐出量83kg/Hで押出発泡させた。得ら
れた円筒状発泡体を2軸に延伸しつつ、内外からエヤー
(エア−量表7)冷却し、冷却プラグを通し、約82℃
迄冷却させた発泡シートを110℃に温調した約320
mm径の二ダックス加工ロール2RollでS字に引取
り、段差ロール200mm径で2Roll通過後、発泡
シートの表面温度は約51℃であった。
【0117】このシートに押出機からPS樹脂とハイイ
ンパクト樹脂の割合を1/1とし、押出機ホッパーに投
入し、溶融後、シリコンを0.2%注入し、Tダイより
押出し、約170μmの厚みでラミした。この発泡シー
トの収縮率はMD方向9%、TD方向5%となり、残存
発泡剤量は0.43モル/kgであり、密度は0.07
7g/cm3、厚み2.53mmであった。このラミシ
ートを切断することなく連続して約315℃の遠赤外線
ヒーター加熱室ヘチエーンで送り込み、シート表面温度
を105℃以上に加熱し15トンプレスで口径106m
m、深さ106mmテーパー7度のカップを有効巾60
0mm×600mmで16ヶ取りで成形した。この間、
発泡シートが押出され成形機で加熱されるまで約100
秒であった。又、成形品の残ガスは0.26モル/kg
であった。熱成形前の発泡シート内部のMD・TD・V
D各方向のセル構造比は、MD:TD:VD=1.5
4:0.99:0.66であった。完全なカップの成形
はできなかった。また、発泡シートの表層部と中心部と
のセルサイズの比(表層部/中心部)は、MD方向では
0.33、TD方向では0.28であった。
【0118】比較例5.実施例5で、発泡剤n−C4
i−C4=6/4を0.47モル/kgと、C0 20.1
1モル/kgを押出機に圧入し、ダイ温度を112℃、
吐出量87kg/Hに変更した。冷却プラグ通過後の発
泡シート温度は79℃とした。又、熱ロールを90℃に
昇温し、凹凸成形ロール間を通し約265μmのHlP
Sフィルムを押出ラミした後、シート厚みは2.3mm
となり、収縮率は、MD13%、TD−5%となった。
また、発泡シート内部のMD・TD・VD各方向のセル
構造比は、MD:TD:VD=0.99:1.29:7
8であり、残存発泡剤量は0.32モル/kg、密度は
0.11g/cm3であった。であった。カップ成形を
実施しても成形品の厚みが出ず、カップサイド厚みが実
施例1では1.8mmあったものが1.1mmとなっ
た。成形品の残存発泡剤は0.21モル/kgであっ
た。次に加熱ロールを残存発泡剤量を減らす為に、97
℃に昇温したところ発泡シートの表面が部分的に熱ヤケ
を起こした。また、発泡シートの表層部と中心部とのセ
ルサイズの比(表層部/中心部)は、MD方向では0.
67、TD方向では0.61であった。
【0119】比較例6.実施例12で、吐出量75kg
/Hまで下げて、n−C4発泡剤量を0.26モル/k
gまで押出発泡させたシートを86℃まで冷却し、82
℃に温調したSロールを通し、シート表面温度を50℃
とし、たるませた。このシートの収縮率はMD方向に−
10%、TD方向に16%で残存発泡剤量は、0.22
モル/kg(発泡体のみ)であり、密度は約0.30g
/cm3、厚み0.47mm(発泡体のみ)でフィルム
は約6μmであった。このシートをトレイ成形機で加熱
したところクランプハズレを起こし成形できなかった。
しかし成形温度を下げた所、MD方向には波打ちが発生
したが成形できないことはなかった。限界と考えられ
た。この時の発泡シート内部のMD・TD・VD各方向
のセル構造比は、MD:TD:VD=0.72:1.4
5:0.96であった。また、発泡シートの表層部と中
心部とのセルサイズの比(表層部/中心部)は、MD方
向では0.63、TD方向では0.51であった。以上
の結果を表6に示した。
【0120】
【表7】
【0121】
【発明の効果】本発明は、密度0.095〜0.77g
/cm3、厚み0.3〜3.0mmで、表皮層を除いた
発泡シート内部のMD・TD・VD各方向のセル構造比
が0.72:1.42:0.98〜1.54:0.9
0:0.72であり、且つ残存発泡剤量が0.01〜
0.3モル/kgであるポリスチレン系樹脂発泡シート
と厚みが0.005〜0.6mmの熱可塑性樹脂フィル
ムとの積層であって、収縮率が−10%〜20%からな
る熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シートであるから、
MD方向、TD方向に大きく膨張することなく、成形時
の加熱ムラが生じなくまた菊模様が拡大されない。さら
に、MD及びTD方向に均一に伸長することができるの
で、深絞り比1〜1.8という容器等の成形品を成形す
ることができる。また、印刷模様と構造の一致した成形
品、金型構造と一致した型の出の良く、外観のよい成形
品を成形することができる。
【0122】また、本発明の熱成形用発泡スチレン系樹
脂積層シートからは、深絞り率が1以上で側壁の立ち上
がりが直角の成形品が成形できる。本発明の熱成形用発
泡スチレン系樹脂積層シートを熱成形してなる成形品
は、その側壁の上中下における肉厚、坪量の差が小さ
く、またその側壁の周囲の各部所の肉厚、坪量が均一な
ものである。よって、成形品のいずれの側壁にも引き込
みムラ、強度的欠点が生じない。また、本発明の容器等
の成形品には、リップカール加工が付け易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シ
ート及び成形品を連続製造する際に用いる装置の具体例
を示す側面概略図。
【図2】 本発明の熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シ
ート及び成形品を連続製造する際に用いる装置の他の具
体例を示す側面概略図。
【図3】 本発明で得られた成形品の具体例であるトレ
イの一例を示す平面図。
【図4】 図3におけるIV−IV’部分断面図。
【図5】 図3におけるV−V’断面図。
【図6】 図3におけるVI−VI’断面図。
【図7】 図4におけるVII−VII’部分拡大図。
【図8】 図6におけるVII部分拡大図。
【図9】 本発明で得られた成形品の具体例であるカッ
プの一例を示す平面図と側面図。
【図10】 本発明の熱成形用発泡スチレン系樹脂積層
シート及び成形品を連続製造する際に用いる装置の別の
具体例を示す平面要部概略図。
【図11】 本発明の熱成形用発泡スチレン系樹脂積層
シート及び成形品を連続製造する際に用いる装置の他の
具体例を示す側面概略図。
【図12】 セルサイズの測定法を説明する図。
【符号の説明】
1,1’:ホッパー 2,2’:押出機 3:発泡剤供
給制御装置 5:サーキュラー金型(円筒状ダイ) 6:外側エヤー
装置 7:内側エヤー装置 8:冷却プラグ 9:カッター
17:加熱炉 20:成型機 101:トレイ 102:底壁 10
3:ツバ 104:周側壁 105,109,110,112,114〜121,1
25:リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:04 B29L 7:00 9:00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡スチレン系樹脂シートと熱可塑性樹
    脂フィルムとを積層した積層シートであって、 前記発泡スチレン系樹脂シートの密度が0.095〜
    0.77g/cm3、厚みが0.3〜3.0mmで、表
    皮層を除いたシート内部のMD方向のセルサイズ:TD
    方向のセルサイズ:VD方向のセルサイズの比であるセ
    ル構造比が、0.72:1.42:0.98〜1.5
    4:0.90:0.72の範囲であり、かつ発泡シート
    に残存する発泡剤量が0.01〜0.3モル/kgで、 前記熱可塑性樹脂フィルムの厚みが0.005〜0.6
    mmで、且つ積層シートの収縮率が−10%〜20%で
    あることを特徴とする熱成形用発泡スチレン系樹脂積層
    シート。
  2. 【請求項2】 収縮率が−5%〜15%であることを特
    徴とする請求項1に記載の熱成形用発泡スチレン系樹脂
    積層シート。
  3. 【請求項3】 表皮層を除いた発泡スチレン系樹脂シー
    トの表層部のセルサイズを前記の発泡シートの中心部の
    セルサイズで除した比率が、MD方向及びTD方向とも
    0.2以上であることを特徴とする請求項1、2に記載
    の熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シート。
  4. 【請求項4】 発泡スチレン系樹脂シートがブタジエン
    ゴム、エチレンープロピレンゴム、スチレンーブタジエ
    ンゴムから選ばれる少なくとも1種以上を混合したスチ
    レン系樹脂、もしくはブタジエン、イソプレン、クロロ
    プレンを共重合したスチレン系共重合樹脂を混合した耐
    衝撃性のスチレン系樹脂であることを特徴とする請求項
    1〜3に記載の熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シー
    ト。
  5. 【請求項5】 発泡スチレン系樹脂シートがアクリル
    酸、メタアクリル酸、アクリルニトリル、無水マレイン
    酸、フェニレンエーテル、プロピレンの少なくとも1種
    を1〜50重量%含むスチレン系共重合体、または、前
    記のモノマーの重合体を1〜50重量%含む混合物から
    なる耐熱性のスチレン系樹脂であることを特徴とする請
    求項1〜4に記載の熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シ
    ート。
  6. 【請求項6】 発泡スチレン系樹脂シートにフィラーが
    0.2〜20重量%含有されてなることを特徴とする請
    求項1〜5に記載の熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シ
    ート。
  7. 【請求項7】 熱可塑性樹脂フィルムが、ガスバリア性
    樹脂フィルムであること、またはさらにガスバリア性樹
    脂フィルムが積層されることを特徴とする請求項1〜6
    に記載の熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シート。
  8. 【請求項8】 発泡スチレン系樹脂シートに予め形成さ
    れた熱可塑性樹脂フィルムを加熱ロ−ルにより積層す
    る、押出された直後の溶融状態の熱可塑性樹脂フィルム
    を発泡スチレン系樹脂シートに積層する、もしくは発泡
    スチレン系樹脂シートと熱可塑性樹脂フィルムとを共押
    出して積層することを特徴とする請求項1に記載の熱成
    形用発泡スチレン系樹脂積層シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8に記載の熱成形用発泡スチ
    レン系樹脂積層シートを熱成形してなることを特徴とす
    る成形品。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8に記載の熱成形用発泡ス
    チレン系樹脂積層シートを熱成形してなる容器であっ
    て、少なくとも熱可塑性樹脂フィルムが容器の内側にあ
    ることを特徴とする容器。
  11. 【請求項11】 熱成形した容器の開口部内寸で容器の
    深さを割った深絞り率が1.0〜1.8であることを特
    徴とする請求項10に記載の成形品。
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