JPH1142382A - 縫製装置用ベルトループ材供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトループ材のカッター装置に対する供給
位置精度を高めて、ベルトループ材の切断形状の安定化
を図ること。 【解決手段】 ベルトループ材供給装置３０において、
ベルトループ材７の前進端側の所定長さ部分をストレー
ト状に案内する案内溝３６を有する案内機構３１を設
け、案内溝３６の右側壁部材３３の内側面に、ベルトル
ープ材７をその幅方向へ常に弾性付勢して案内溝３６の
他方の左側壁部材３４の内側面に当接させる１対のバネ
部材３７を設けたので、カッター装置５０に供給するベ
ルトループ材７の供給位置精度が向上し、案内溝３６に
対して移送方向Ｆ下流側に設けたカッター装置５０の可
動刃６０と固定刃５９との協働でベルトループ材７をＶ
字状に切断する切断形状を確実に安定させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ベルトを通すベル
トループの為のベルトループ片を作成する為に、連続帯
状の縫製用ベルトループ材を所定量ずつ繰出してカッタ
ー装置に供給する縫製装置用ベルトループ材供給装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ズボン等の身頃生地にベルトを通すベル
トループを形成する為に、ベルトループ片を身頃生地に
縫製する２本針ミシンに隣接させて、ベルトループ片供
給装置と、カッター装置と、ベルトループ材供給装置と
が設けられ、ベルトループ材供給装置により、連続帯状
のベルトループ材が所定長さずつカッター装置に供給さ
れるので、カッター装置によりその供給されたベルトル
ープ材が直線状に又はＶ字状に切断され、その切断され
たベルトループ片がベルトループ片供給装置により２本
針ミシンの縫製位置に側方から供給され、２本針ミシン
によりベルトループ片が身頃生地に縫製されるようにな
っている。

【０００３】ところで、前記ベルトループ材供給装置１
３０は、図２１に示すように、カッター装置５０に隣接
して設けられた水平な支持板３２上に、相互に平行な右
側壁部材１３３と左側壁部材１３４とがカッター装置５
０に向かう移送方向Ｆ向きに配設され、ビス１３５によ
り幅方向位置調節可能に取付けられ、これら左右両側壁
部材１３３，１３４の移送方向Ｆ下流側には、ベルトル
ープ材７を移送する為の送りローラ４１が設けられてい
る。そして、連続帯状のベルトループ材７を巻き取り収
容したループ材収容部（図示略）から延びるベルトルー
プ材７の前進端側部分が、支持板３２と１対の側壁部材
１３３，１３４とで構成されるストレート状の案内溝１
３６で案内されるようになっている。

【０００４】即ち、送りローラ４１が図示外の駆動モー
タで回転されて、所定量のベルトループ材７がカッター
装置５０に供給される毎に、カッター装置５０の可動刃
６０と固定刃５９とにより、実線で示す第１切断位置と
鎖線で示す第２切断位置とで２回切断され、両端がＶ字
状に切断されたベルトループ片が作成される。ここで、
ベルトループ片の端部を１回の切断動作により直線状に
切断する場合もあるが、２回の切断動作によりＶ字状に
切断する場合には、ベルトループ片の両端部を折り曲げ
たときに、折り曲げ精度が悪い場合でも、折り返し部分
が上側のベルトループに対してはみ出ないようになり、
最近では、Ｖ字状に切断する場合が多くなっている。

【０００５】ところで、前記ループ材収容部に収容され
ている連続帯状のベルトループ材７には、実施形態の図
６に示すように、略所定長さ毎に継ぎ目７ａが有り、そ
の継ぎ目７ａでは、ベルトループ材７のベルト幅が大き
くなっていることから、その継ぎ目７ａが案内溝１３６
を抵抗なく通過できるように、１対の側壁部材１３３，
１３４の取付け位置を調節することで、案内溝１３６の
溝幅を継ぎ目７ａにおけるベルト幅となるように設定さ
れている。但し、その継ぎ目を含むベルトループ片は使
用しないようにしている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来のベルトループ材
供給装置においては、図２１で説明したように、ベルト
ループ材７を案内する案内溝１３６の溝幅は、幅広の継
ぎ目７ａでも抵抗なくスムーズに通過し得るように、通
常のベルト幅よりも大きい継ぎ目７ａのベルト幅となる
ように設定されているので、ベルトループ片として使用
可能な継ぎ目７ａ以外の通常のベルト幅は溝幅よりも常
に小さいことから、所定量ずつ繰り出されるベルトルー
プ材７の案内溝１３６における幅方向位置が安定せず、
カッター装置５０の可動刃６０と固定刃５９による切断
位置に対するベルトループ材７の供給位置が変動するこ
とから、特にＶ字状の切断形状が安定せず、切断精度が
低下するという問題がある。

【０００７】本発明の目的は、ベルトループ材のベルト
幅に応じて案内溝溝幅を手動で又は自動的に変更可能に
すること、ベルトループ材のカッター装置に対する供給
位置精度を高めてベルトループ材の切断形状の安定化を
図ること、等である。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１の縫製装置用ベ
ルトループ材供給装置は、連続帯状のベルトループ材を
切断するカッター装置にベルトループ材を供給するベル
トループ材供給装置において、カッター装置の付近にお
いてベルトループ材の前進端側の所定長さ部分をストレ
ート状に案内する案内溝を有する案内機構を設け、案内
溝の一方の側面に、ベルトループ材をその幅方向へ付勢
して案内溝の他方の側面に当接させる付勢部材を設けた
ことを特徴とするものである。

【０００９】カッター装置の付近に設けられた案内機構
により、ベルトループ材の前進端側の所定長さ部分が案
内溝を介してストレート状に案内される。その案内溝の
一方の側面に付勢部材が設けられているので、案内溝を
通過するベルトループ材はその付勢部材により、他方の
側面に当接するように常に幅方向へ付勢されながらカッ
ター装置に供給されることから、ベルトループ材のカッ
ター装置に対する供給位置精度が向上し、ベルトループ
材の切断形状が安定する。一方、ベルトループ材の途中
部の幅広の継ぎ目が案内溝を通過する際には、付勢部材
の付勢に抗してベルト通過許容幅が一時的に拡大され、
容易に且つスムーズに通過させることができる。

【００１０】請求項２の縫製装置用ベルトループ材供給
装置は、請求項１の発明において、前記案内溝の一方の
側面を形成する第１側壁部材と他方の側面を形成する第
２側壁部材とを別部材で構成し、第１，第２側壁部材の
間の案内溝溝幅を変更可能に構成したことを特徴とする
ものである。この場合、案内溝の一方の側面は第１側壁
部材で形成されるとともに、案内溝の他方の側面は第１
側壁部材とは別個の第２側壁部材で形成されているの
で、供給するベルトループ材のベルト幅に応じて第１，
第２側壁部材の間の案内溝溝幅を変更することができ
る。その他請求項１と同様の作用を奏する。

【００１１】請求項３の縫製装置用ベルトループ材供給
装置は、連続帯状のベルトループ材を切断するカッター
装置にベルトループ材を供給するベルトループ材供給装
置において、カッター装置の付近においてベルトループ
材の前進端側の所定長さ部分をストレート状に案内する
案内溝を有する案内機構を設け、案内溝の一方の側面を
形成する第１側壁部材と他方の側面を形成する第２側壁
部材とを別部材で構成し、第１側壁部材と第２側壁部材
との少なくとも一方を案内溝溝幅方向に移動駆動可能な
アクチュエータを設けたことを特徴とするものである。
ここで、前記アクチュエータとしては、駆動信号に応じ
てその駆動量を制御可能なエアシリンダやステッピング
モータやリニアソレノイドなどを用いてもよい。

【００１２】カッター装置の付近に設けられた案内機構
により、ベルトループ材の前進端側の所定長さ部分が案
内溝を介してストレート状に案内される。ここで、その
案内溝の左右両側面は、夫々別部材の第１側壁部材と第
２側壁部材とで構成され、これら第１，第２側壁部材の
少なくとも一方がアクチュエータで案内溝溝幅方向に移
動駆動可能に形成されているので、アクチュエータによ
り、案内溝の溝幅を常にはベルトループ材のベルト幅に
一致させるように、少なくとも一方の側壁部材を溝幅方
向に移動させることで、ベルトループ材のカッター装置
に対する供給位置精度が向上し、ベルトループ材の切断
形状が安定する。一方、ベルトループ材の途中部の幅広
になった継ぎ目が案内溝を通過する際には、その継ぎ目
の幅に応じて少なくとも一方の側壁部材を一時的に溝幅
拡大方向に移動させて溝幅を拡大することで、容易に且
つスムーズに通過させることができる。

【００１３】請求項４の縫製装置用ベルトループ材供給
装置は、請求項３の発明において、前記案内機構に対し
てベルトループ材供給方向上流側に、ベルトループ材の
厚さ増大部を検出する検出手段を設け、この検出手段の
検出信号に基づいて前記アクチュエータを制御する制御
手段を設けたことを特徴とするものである。この場合に
は、案内機構に対してベルトループ材供給方向上流側に
設けられた検出手段により、継ぎ目などのベルトループ
材の厚さ増大部が検出されたときには、制御手段により
アクチュエータが制御されて少なくとも一方の側壁部材
が溝幅拡大方向に移動され、溝幅調節を自動化すること
ができる。その他請求項３と同様の作用を奏する。

【００１４】請求項５の縫製装置用ベルトループ材供給
装置は、請求項１または３の発明において、前記カッタ
ー装置は、案内機構の案内溝に対してベルトループ材の
移送方向下流側に接近させて設けられ、ベルトループ材
をＶ字状に切断することを特徴とするものである。この
場合には、ベルトループ材をＶ字状に切断するカッター
装置は、案内機構の案内溝に対してベルトループ材の移
送方向下流側に接近させて設けられるので、案内溝によ
り位置精度良くカッター装置に供給されてＶ字状に切断
されるベルトループ材の切断形状を確実に安定させるこ
とができる。その他請求項１または３と同様の作用を奏
する。

【００１５】請求項６の縫製装置用ベルトループ材供給
装置は、連続帯状のベルトループ材を切断するカッター
装置にベルトループ材を供給する縫製装置用ベルトルー
プ材供給装置において、カッター装置の付近においてベ
ルトループ材の前進端側の所定長さ部分をストレート状
に案内する案内溝を有する案内機構を設け、案内溝の一
方の側面を形成する第１側壁部材と他方の側面を形成す
る第２側壁部材とを別部材で構成し、第１側壁部材と第
２側壁部材とを案内溝溝幅方向に夫々移動可能に構成
し、第１側壁部材と第２側壁部材とを相互に接近させる
ように弾性付勢する弾性部材を設け、第１側壁部材と第
２側壁部材とを、案内溝の中心線に対して対称に接近又
は離隔させる連動機構を設けたことを特徴とするもので
ある。

【００１６】カッター装置の付近に設けられた案内機構
により、ベルトループ材の前進端側の所定長さ部分が案
内溝を介してストレート状に案内される。ここで、その
案内溝の左右両側面は、夫々別部材の第１側壁部材と第
２側壁部材とで構成され、これら第１，第２側壁部材
は、案内溝溝幅方向に夫々移動可能で、弾性部材により
常に相互に接近させるように弾性付勢され、更に連動機
構により、案内溝の中心線に対して対称に接近又は離隔
するので、ベルトループ材が案内溝で案内されるとき
に、これら第１，第２側壁部材で決定される案内溝の溝
幅は、弾性部材の弾性力により又は弾性力に抗して、ベ
ルトループ材のベルト幅となるように自動的に広くなっ
たり狭くなる。

【００１７】即ち、溝幅が広がったり狭くなる何れのと
きにでも、案内溝の中心線、つまりベルトループ材の中
心線から第１，第２側壁部材までの距離が等しくなるの
で、その中心線上にカッター装置を配置することで、ベ
ルトループ材のカッター装置に対する供給位置精度が向
上し、ベルトループ材の切断形状が安定する。また、ベ
ルトループ材の途中部の幅広になった継ぎ目が案内溝を
通過する際にも同様に、第１，第２側壁部材が同時に外
側へ移動することで溝幅が一時的に拡大され、容易に且
つスムーズに通過させることができる。

【００１８】請求項７の縫製装置用ベルトループ材供給
装置は、請求項６の発明において、前記連動機構は、第
１，第２側壁部材に夫々固着された第１，第２ラック部
材であって、案内溝と直交する方向に延び相対向したラ
ック歯を夫々有する第１，第２ラック部材と、機枠に回
転自在に枢着されて第１，第２ラック部材のラック歯に
噛合されたピニオンとを有することを特徴とするもので
ある。

【００１９】この場合、第１，第２側壁部材に夫々固着
された第１，第２ラック部材のラック歯は、案内溝と直
交する方向に延び相対向して形成され、ピニオンがこれ
ら第１，第２ラック部材のラック歯に夫々噛合している
ので、第１，第２側壁部材は、第１，第２ラック部材を
介してピニオンの回転により、案内溝の中心線に対して
対称に接近又は離隔するように同時に溝幅方向に移動す
る。その他請求項６と同様の作用を奏する。

【００２０】請求項８の縫製装置用ベルトループ材供給
装置は、連続帯状のベルトループ材を切断するカッター
装置にベルトループ材を供給する縫製装置用ベルトルー
プ材供給装置において、カッター装置の付近においてベ
ルトループ材の前進端側の所定長さ部分をストレート状
に案内する案内溝を有する案内機構を設け、案内溝の一
方の側面を形成する第１側壁部材と他方の側面を形成す
る第２側壁部材とを別部材で構成し、第１側壁部材と第
２側壁部材とを案内溝溝幅方向に夫々移動可能に構成
し、第１側壁部材と第２側壁部材の何れか一方を案内溝
溝幅方向に移動駆動可能なアクチュエータを設け、第１
側壁部材と第２側壁部材とを、案内溝の中心線に対して
対称に接近又は離隔させる連動機構を設けたことを特徴
とするものである。ここで、前記アクチュエータとして
は、駆動信号に応じてその駆動量を制御可能なエアシリ
ンダやステッピングモータやリニアソレノイドなどを用
いてもよい。

【００２１】カッター装置の付近に設けられた案内機構
により、ベルトループ材の前進端側の所定長さ部分が案
内溝を介してストレート状に案内される。ここで、その
案内溝の左右両側面は、夫々別部材の第１側壁部材と第
２側壁部材とで構成され、これら第１，第２側壁部材
は、案内溝溝幅方向に夫々移動可能で、更に連動機構に
より、案内溝の中心線に対して対称に接近又は離隔する
とともに、第１，第２側壁部材の何れか一方をアクチュ
エータにより案内溝溝幅方向に移動駆動可能なので、ベ
ルトループ材が案内溝で案内されるときに、溝幅を広げ
たり又は狭めてベルトループ材のベルト幅に一致させる
ように、アクチュエータを駆動させて何れか一方の側壁
部材を溝幅方向に移動させるだけで、他方の側壁部材も
連動して同時に溝幅方向に移動するようになる。

【００２２】即ち、溝幅が広がったり狭くなる何れのと
きにでも、案内溝の中心線、つまりベルトループ材の中
心線から第１，第２側壁部材までの距離が夫々等しくな
るので、その中心線上にカッター装置を配置すること
で、ベルトループ材のカッター装置に対する供給位置精
度が向上し、ベルトループ材の切断形状が安定する。ま
た、ベルトループ材の途中部の幅広になった継ぎ目が案
内溝を通過する際にも同様に、溝幅をその継ぎ目の幅に
応じてアクチュエータを駆動することで、溝幅が一時的
に拡大され、容易に且つスムーズに通過させることがで
きる。

【００２３】請求項９の縫製装置用ベルトループ材供給
装置は、請求項８の発明において、前記連動機構は、第
１，第２側壁部材に夫々固着された第１，第２ラック部
材であって、案内溝と直交する方向に延び相対向したラ
ック歯を夫々有する第１，第２ラック部材と、機枠に回
転自在に枢着されて第１，第２ラック部材のラック歯に
噛合されたピニオンとを有することを特徴とするもので
ある。この場合には、第１，第２側壁部材に夫々固着さ
れた第１，第２ラック部材のラック歯は、案内溝と直交
する方向に延び相対向して形成され、ピニオンがこれら
第１，第２ラック部材のラック歯に夫々噛合しているの
で、前記請求項７と同様に作用する。その他請求項８と
同様の作用を奏する。

【００２４】請求項１０の縫製装置用ベルトループ材供
給装置は、請求項８又は９の発明において、前記案内機
構に対してベルトループ材供給方向上流側に、ベルトル
ープ材のベルト幅を検出する検出手段を設け、この検出
手段の検出信号に基づいて前記アクチュエータを制御す
る制御手段を設けたことを特徴とするものである。この
場合には、案内機構に対してベルトループ材供給方向上
流側に設けられた検出手段により、通常のベルト幅やそ
のベルト幅よりも幅広の継ぎ目が検出されたときには、
制御手段によりアクチュエータが制御されて何れか一方
の側壁部材が溝幅方向に移動されて、案内溝を通過する
ベルトループ材の通常ベルト幅や継ぎ目幅となるように
溝幅が自動的に調節される。その他請求項８又は９と同
様の作用を奏する。

【００２５】請求項１１の縫製装置用ベルトループ材供
給装置は、請求項６又は８の発明において、前記カッタ
ー装置は、案内機構の案内溝に対してベルトループ材の
移送方向下流側に接近させて設けられ、ベルトループ材
をＶ字状に切断することを特徴とするものである。この
場合には、ベルトループ材をＶ字状に切断するカッター
装置は、案内機構の案内溝に対してベルトループ材の移
送方向下流側に接近させて設けられるので、請求項５と
同様に作用する。その他請求項６又は８と同様の作用を
奏する。

【００２６】請求項１２の縫製装置用ベルトループ材供
給装置は、連続帯状のベルトループ材を切断するカッタ
ー装置にベルトループ材を供給する縫製装置用ベルトル
ープ材供給装置において、カッター装置の付近において
ベルトループ材の前進端側の所定長さ部分をストレート
状に案内する案内溝を有する案内機構を設け、案内溝の
両側面に、ベルトループ材をその幅方向へ付勢して案内
溝の中央に案内させる付勢部材を夫々設けたことを特徴
とするものである。

【００２７】カッター装置の付近に設けられた案内機構
により、ベルトループ材の前進端側の所定長さ部分が案
内溝を介してストレート状に案内される。その案内溝の
両側面に付勢部材が夫々設けられているので、案内溝を
通過するベルトループ材はそれらの付勢部材により、案
内溝の中央側に常に付勢されながら、つまりベルトルー
プ材の中心線が案内溝の中心線となるようにカッター装
置に供給されることから、ベルトループ材のカッター装
置に対する供給位置精度が向上し、ベルトループ材の切
断形状が安定する。一方、ベルトループ材の途中部の幅
広の継ぎ目が案内溝を通過する際には、付勢部材の付勢
に抗してベルト通過許容幅が一時的に拡大され、容易に
且つスムーズに通過させることができる。

【００２８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、ズボンな
どの身頃生地に縫製してベルトを通すベルトループを形
成する為のベルトループ片を作成するように、連続する
帯状の縫製用ベルトループ材をカッター装置に供給する
縫製用ベルトループ材供給装置に本発明を適用した場合
のものである。図１〜図３に示すように、ベルトループ
片８を身頃生地に縫製する２本針ミシン１に隣接させ
て、ベルトループ片供給装置１０と、ベルトループ材供
給装置３０と、カッター装置５０とが設けられている。

【００２９】即ち、ベルトループ材供給装置３０によ
り、連続帯状のベルトループ材７が所定長さずつカッタ
ー装置５０に供給され、カッター装置５０によりその供
給されたベルトループ材７が所定長さ毎に切断され、そ
の切断されたベルトループ片８がベルトループ片供給装
置１０により２本針ミシン１の縫製位置に側方から供給
され、２本針ミシン１によりベルトループ片８が身頃生
地に縫製されるようになっている。

【００３０】前記ベルトループ片供給装置１０について
簡単に説明すると、図１〜図３に示すように、テーブル
５に立設された固定部材１１に固定された取付け板１２
には、第１エアシリンダ１３が倒立状に取付けられると
ともに、第１エアシリンダ１３のピストンロッの下端部
に固定されたブロック体１４には、第２エアシリンダ１
５が倒立状に固定され、この第２エアシリンダ１５のピ
ストンロッドの下端部には、押さえ板１６にベルトルー
プ片８を押さえる押さえ１７が固定されている。

【００３１】一方、テーブル５に取付け金具１８を介し
てエアシリンダ１９が固定され、このエアシリンダ１９
のピストンロッドの先端部に回動用エアシリンダ２０が
固定され、この回動用エアシリンダ２０の出力軸に固定
されたロッド２１の先端部にフォーク状のベルトループ
片把持部２２が設けられている。そして、後述するベル
トループ材供給装置３０から所定長さ分のベルトループ
材７が供給され、１対の第２エアシリンダ１５の駆動で
押さえ１７と押さえ板１６との協働でベルトループ材７
を保持した状態のときに、後述するカッター装置５０に
よりベルトループ材７が切断され、ベルトループ片８が
作成される。

【００３２】このとき、図２に示すように、エアシリン
ダ１９の駆動で把持部２２が前進してベルトループ片８
を保持し、回動用エアシリンダ２０の駆動でベルトルー
プ片８の両端部が夫々下側に折り曲げられた状態で２本
針ミシン１の縫製位置まで移送される。そして、そのベ
ルトループ片８の両端部に２本針ミシン１で閂止め縫い
が行われる。次に、前記ベルトループ片供給装置１０の
直ぐ後側に設けられたベルトループ材供給装置３０につ
いて、図３〜図５に基づいて説明する。このベルトルー
プ材供給装置３０は、ベルトループ材７を案内する案内
溝３６を有する案内機構３１と、ベルトループ材７を弾
性付勢する１対のバネ部材３７と、案内溝３６で案内さ
れるベルトループ材７をカッター装置５０の方へ向かう
移送方向Ｆへ繰り出す供給機構４０などで構成されてい
る。

【００３３】先ず、案内機構３１について説明すると、
前後方向向きで水平に配設された支持板３２は、その後
端部から下方に延びる一体形成された鉛直壁３２ａを介
してテーブル５に取付けられ、その支持板３２上には、
略直線状に延びる右側壁部材３３（第１側壁部材に相当
する）と、略直線状に延びる左側壁部材３４（第２側壁
部材に相当する）とが平行に前後方向向きで対向状に配
設され、これら左右両側壁部材３３，３４は、別部材で
構成されとともに、１対の取付け部３３ａ，３４ａを介
してビス３５により支持板３２に左右位置調節可能に夫
々固定され、案内溝３６の溝幅を変更可能になってい
る。

【００３４】即ち、下側の支持板３２とこれら左右両側
壁部材３３，３４とで、連続する帯状のベルトループ材
７の前進端側の所定長さ部分をストレート状に案内する
案内溝３６が形成されている。更に、これら左右両側壁
部材３３，３４の前後方向の中央部より後方寄りには、
内側に折り曲げ形成され、案内溝３６で案内されるベル
トループ材７が上側に飛びだすのを防止する所定長さの
ガイド部３３ｂ，３４ｂが一体形成されている。そし
て、右側壁部材３３のガイド部３３ｂよりも前側の内側
面には、弾性変形可能な１対のバネ部材３７（付勢部材
に相当する）の後端部が所定間隔空けて溶接により固定
されている。

【００３５】ここで、ベルトループ材７はベルト幅約１
３mmの布製のものであり、そのベルトループ材７を巻き
取りして収容したループ材収容部は図示しないが、ベル
トループ材供給装置３０よりも移送方向Ｆ上流側に設け
られており、そのループ材収容部から供給されるベルト
ループ材７としては、図６に示すように、所定長さの複
数本のベルトループ材７Ａ，７Ｂ・・・について、一方
のベルトループ材７Ａの端部を他方のベルトループ材７
Ｂの端部の内部に挿入させて継ぎ合わせ、連続させた帯
状の１本の長いベルトループ材７として作成されたもの
である。これにより、ベルトループ材７の所定間隔おき
に継ぎ目７ａが形成されており、その継ぎ目７ａのベル
ト幅と布厚は、それ以外の部分に比べて大きくなってい
る。

【００３６】ここで、右側壁部材３３の後端部で左向き
に固着された摺動ピン３８を、左側壁部材３４に挿通さ
せることで、左右両側壁３３，３４の前後方向位置を揃
えるようになっている。また、これら左右両側壁３３，
３４を案内溝３６に対して左右方向に平行に移動できる
ように、支持板３２には目盛り線３９が描かれている。
次に、供給機構４０について、図３〜図５に基づいて説
明すると、案内溝３６の前端部に対応する位置には、案
内溝３６で案内されるベルトループ材７をカッター装置
５０の切断部に供給するように、外周部がギヤ状に形成
された送りローラ４１が案内溝３６に臨むように配設さ
れ、その送りローラ４１は、送り駆動モータ４２（図９
参照）で駆動される送り軸４３により回転駆動されるよ
うになっている。

【００３７】次に、ベルトループ材供給装置３０から供
給されるベルトループ材７を所定長さ毎に切断するカッ
ター装置５０について、図３、図７〜図８に基づいて説
明する。前記ベルトループ材供給装置３０よりも高い位
置には、水平な支持板５１が配設され、その支持板５１
は右端部から下方に一体的に形成された鉛直壁５１ａを
介してテーブル５に取付けられている。その支持板５１
に水平状のベアリング５２が配設され、そのベアリング
５２の外側リングは支持板５１に固定され、そのベアリ
ング５２の内側リングには、水平な回動板５３の嵌合部
が嵌め込まれ、その回動板５３の上面の前端部で、案内
溝３６の前端部に対応する位置には切断用エアシリンダ
５４が下向きに取付けられている。

【００３８】前記回動板５３の左端部に対応する位置に
は、回動用エアシリンダ５５が前後方向向きに配設さ
れ、そのエアシリンダ５５の後端部は支持板５１の後端
部に水平回動可能に枢支され、ピストンロッド５５ａの
前端部は回動板５３に連結されている。即ち、回動用エ
アシリンダ５５が進出位置（実線で図示）まで進出駆動
されたときには、回動板５３は実線で示す位置まで平面
視にて反時計回りに回転し、回動用エアシリンダ５５が
退入位置（鎖線で図示）まで退入駆動されたときには、
回動板５３は鎖線で示す位置まで平面視にて時計回りに
回転するようになっている。

【００３９】ところで、前記回動板５３に一体形成され
下方に延びる連結板５７には、上下方向向きの刃支持板
５８の上端部が取付けられ、その刃支持板５８の切欠き
部５８ａの直ぐ下側には固定刃５９が固着されている。
一方、前記切断用エアシリンダ５４のピストンロッド５
４ａの下端部には可動刃６０の上端部がビス６１により
連結され、その可動刃６０は刃支持板５８の左右両端部
に固定された上下方向向きのガイド部材６２，６３で上
下方向移動可能に支持されている。ここで、刃支持板５
８には、ビス６１の上下動を許容する縦長のスリット５
８ｂが形成されている。

【００４０】これにより、切断用エアシリンダ５４の進
出駆動により、可動刃６０が１対のガイド部材６２，６
３で案内されながら下方に移動するときに、切欠き部５
８ａに供給されているベルトループ材７が、可動刃６０
と固定刃５９との協働で切断される。また、前述したよ
うに、回動用エアシリンダ５５の進出駆動と退入駆動に
より回動板５３が回動するのと同時に、可動刃６０と固
定刃５９とを設けた刃支持板５８が約６５°に亙って一
体的に回動することで、図４に示すように、回動用エア
シリンダ５５の進出駆動時の実線で示す位置で第１切断
動作が実行され、その後回動用エアシリンダ５５の退入
駆動時の鎖線で示す位置で第２切断動作が実行され、ベ
ルトループ材７はＶ字状に切断される。

【００４１】ここで、ベルトループ材供給装置３０とカ
ッター装置５０とを制御する制御装置７０（制御手段に
相当する）について、図９に基づいて簡単に説明する。
この制御装置７０は、前述したベルトループ片供給装置
１０の制御ユニット２５の一部として設けられており、
シリンダ制御部７１と送り制御部７２とが設けられてい
る。送り制御部７２は、制御ユニット２５から出力され
る供給開始信号ＳＳを受けたときに、送り駆動モータ４
２を駆動させて送りローラ４１を所定量だけ回転制御す
るとともに、シリンダ制御部７１に切断信号ＣＳを出力
する。

【００４２】シリンダ制御部７１は、送り制御部７２か
ら受ける切断信号ＣＳに基づいて、制御バルブ７３，７
４を駆動することで、エアー供給源７５の加圧エアーが
制御バルブ７３，７４により切断用エアシリンダ５４と
回動用エアシリンダ５５とに夫々供給され、前述したよ
うに２回の切断動作が実行される。ここで、カッター装
置５０のうち、切断に供する可動刃６０と固定刃５９と
からなる切断部が、案内溝３６に対してベルトループ材
７の移送方向Ｆ下流側に接近させて設けられている。次
に、このように構成されたベルトループ材供給装置３０
の作用について説明する。

【００４３】図１０に示すように、ループ材収容部から
繰り出されたベルトループ材７が案内機構３１の案内溝
３６に案内されて供給される。このとき、その案内溝３
６の一方の右側壁部材３３の内側面に設けられた１対の
バネ部材３７により、案内溝３６を移送方向Ｆに移送さ
れるベルトループ材７は他方の左側壁部材３４の内側面
に当接するように常に幅方向へ弾性付勢されながらカッ
ター装置５０に供給されることから、ベルトループ材７
のカッター装置５０に対する供給位置精度が向上する。
そして、前述したように、可動刃６０と固定刃５９とに
より、第１切断動作と第２切断動作とが実行されること
で、ベルトループ材７は常に同様のＶ字状で切断される
ことになり、切断形状が確実に安定する。

【００４４】一方、図１１に示すように、ベルトループ
材７の途中部の幅広の継ぎ目７ａが案内溝３６を移送方
向Ｆに移送される際には、バネ部材３７がその継ぎ目７
ａに応じて大きく弾性変形して、ベルト通過許容幅が一
時的に拡大されるので、容易に且つスムーズに移送する
ことができる。

【００４５】以上説明したように、ベルトループ材供給
装置３０において、ベルトループ材７の前進端側の所定
長さ部分をストレート状に案内する案内溝３６を有する
案内機構３０を設け、案内溝３０の右側壁部材３３の内
側面に、ベルトループ材７をその幅方向へ弾性付勢して
案内溝３０の他方の左側壁部材３４の内側面に当接させ
るバネ部材３７を設けたので、カッター装置５０に供給
するベルトループ材７の供給位置精度が向上し、案内溝
３６に対して移送方向Ｆ下流側に設けたカッター装置５
０の可動刃６０と固定刃５９との協働でベルトループ材
７をＶ字状に切断する切断形状の安定化が図れる。

【００４６】また、ベルトループ材７の途中部の幅広の
継ぎ目７ａに対しても、バネ部材３７の弾性変形により
ベルト通過許容幅が一時的に拡大されて、容易に且つス
ムーズに案内溝３６を通過させることができる。また、
案内溝３６を構成する一方の右側壁部材３３と他方の左
側壁部材３４とを別部材で構成し、これら左右両側壁部
材３３，３４の間の案内溝３６の溝幅を変更可能に構成
したので、供給するベルトループ材７のベルト幅に応じ
て左右両側壁部材３３，３４の間の案内溝溝幅を変更す
ることができる。

【００４７】ところで、ベルトループ材供給装置３０Ａ
を図１２に示すように構成してもよい。即ち、部分的に
変更された案内機構３１Ａについて説明すると、左側壁
部材３４Ａは前記実施形態と同様に構成されているが、
右側壁部材３３Ａに略矩形枠状の連結枠部材８０を固定
し、その連結枠部材８０の一端部に幅方向移動用エアシ
リンダ８１のピストンロッド８１ａが連結されている。

【００４８】そして、図９、図１２に示すように、シリ
ンダ制御部７１には、案内溝３６の移送方向Ｆ上流側に
設けられ、ベルトループ材７の布厚が大きくなることで
継ぎ目７ａを検出する継ぎ目検出センサ８２（検出手段
に相当する）からの検出信号TSと、ベルト幅に応じて溝
幅を切換える幅切換え信号WCS とが入力されるので、シ
リンダ制御部７１は、継ぎ目７ａが検出される以外のと
きには、幅切換え信号WCS に基づいた圧力となる加圧エ
アーを供給するように制御バルブ８３に指令すること
で、エアー供給源７５からの加圧エアーが圧力制御され
て幅方向移動用エアシリンダ８１に供給され、右側壁部
材３３Ａは、案内溝３６の溝幅がベルト幅と一致するま
で左側壁部材３４Ａに対して平行移動される。

【００４９】これにより、ベルトループ材７は、常には
左右両側壁部材３３Ａ，３４Ａの内側面に夫々当接しな
がら案内されてカッター装置５０に供給されることか
ら、ベルトループ材７のカッター装置５０に対する供給
位置精度が向上し、ベルトループ材７はカッター装置５
０により常に同様のＶ字状に切断されることになり、切
断形状の安定化が図れる。一方、継ぎ目検出センサ８２
で継ぎ目７ａが検出されたときには、シリンダ制御部７
１は、制御バルブ８３に対してエアシリンダ８１への加
圧エアー供給停止を指令することから、エアシリンダ８
１内部に設けられた図示外のコイルバネのバネ力でピス
トンロッド８１ａが退入駆動されて、右側壁部材３３Ａ
は、図１２に鎖線で示すように、溝幅を拡大する退避位
置まで平行に退避移動することから、継ぎ目７ａは案内
溝３６を容易に且つスムーズに通過することができる。

【００５０】ところで、カッター装置５０は、案内機構
３１，３１Ａの案内溝３６に対してベルトループ材７の
移送方向Ｆ下流側に接近させて設けられ、ベルトループ
材７をＶ字状に切断するので、案内溝３６により供給位
置精度良く供給されるベルトループ材７をＶ字状に切断
する切断形状を確実に安定させることができる。

【００５１】前記実施形態の変更形態として、前記カッ
ター装置５０は、平面視Ｖ字状の可動刃と固定刃とを備
え、ベルトループ材７を１回の切断動作でＶ字状に切断
するようにしてもよい。また、回動用エアシリンダ５５
や切断用エアシリンダ５４に代えて、ソレノイドなどの
電気的なアクチュエータを用いることも可能である。ま
た、前記実施形態においては、付勢部材として一対のバ
ネ部材３７によりベルトループ材７を弾性付勢して左側
壁部材３４の内側面に当接するようにしているが、エア
ーを直接ベルトループ材７に吹き付けることにより、ベ
ルトループ材７を左側壁部材３４の内側面に当接するよ
うにしてもよい。

【００５２】また、右側壁部材３３Ａをエアシリンダ８
１で移動駆動するとともに、左側壁部材３４Ａも別途設
けたエアシリンダで移動駆動するようにして、これら両
側壁部材３３Ａ，３４Ａを同時に平行移動させることに
より、案内溝３６の溝幅をベルト幅と一致させるように
構成してもよい。更に、エアシリンダに代えて、位置制
御可能なステッピングモータやリニアソレノイド等を用
いてもよい。

【００５３】別実施形態１（図１３〜図１７参照） 前記ベルトループ材供給装置３０を部分的に変更し、案
内機構３１Ｂを設けたベルトループ材供給装置３０Ｂに
ついて説明する。このベルトループ材供給装置３０Ｂ
は、ベルトループ材７を案内する案内溝９３を有する案
内機構３１Ｂと、連動機構９５と、左右両側壁部材９
１，９２を弾性付勢する引っ張りコイルバネ１０３と、
案内溝９３で案内されるベルトループ材７をカッター装
置５０の方へ向かう移送方向Ｆへ繰り出す供給機構４０
などで構成されている。但し、供給機構４０だけでな
く、ベルトループ片供給装置１０やカッター装置５０な
どは前記実施形態と同様なので、その説明を省略する。

【００５４】案内機構３１Ｂについて説明すると、水平
な支持板９０上には、略直線状に延びる右側壁部材９１
（第１側壁部材に相当する）と、略直線状に延びる左側
壁部材９２（第２側壁部材に相当する）とが平行に前後
方向向きで対向状に配設され、これら左右両側壁部材９
１，９２は、別部材で構成されるとともに、３箇所にお
いて段付きビス９４により支持板９０に左右方向移動可
能に構成され、案内溝９３の溝幅を変更可能になってい
る。即ち、図１４に示すように、各側壁部材９１，９２
には、左右方向に長い挿通穴９１ａ，９２ａ，が３箇所
に形成され、左右両側壁部材９１，９２の各々は、挿通
穴９１ａ，９２ａ，を介して段付きビス９４で支持板９
０に左右方向移動可能に支持されている。

【００５５】このように、下側の支持板９０とこれら左
右両側壁部材９１，９２とで、連続する帯状のベルトル
ープ材７の前進端側の所定長さ部分をストレート状に案
内する案内溝９３が形成されている。次に、右側壁部材
９１と左側壁部材９２とを連動させて、案内溝９３の中
心線Ｓに対して対称に接近又は離隔させる連動機構９５
について、図１３，図１５に基づいて説明する。支持板
９０の左右方向中央部には、枢支ピン９６によりピニオ
ン９７が水平面で回転可能に枢支され、そのピニオン９
７の直ぐ後側と前側とに、ラック歯９８ａ，９９ａをピ
ニオン９７に相対向させて噛合するように、左右方向向
きのラック部材９８，９９（第１ラック部材と第２ラッ
ク部材とに相当する）が配設されている。

【００５６】ところで、これら２つのラック部材９８，
９９の基端部に相当する支持板９０には、左右方向に長
い挿通穴９０ａが夫々形成され、右側壁部材９１とラッ
ク部材９８とは、その挿通穴９０ａの内部に設けた円筒
状のスペーサ内を挿通させたビス１００とナット１０１
とで一体的に連結され、また左側壁部材９２とラック部
材９９とは、その挿通穴９０ａの内部に設けた円筒状の
スペーサ内を挿通させたビス１００とナット９９とで一
体的に連結されている。

【００５７】即ち、左右両側壁部材９１，９２のうちの
何れか一方、例えば、右側壁部材９１を案内溝９３の溝
幅方向に移動させたときは、両ラック部材９８，９９と
ピニオン９７との噛合を介して、他方の左側壁部材９２
が右側壁部材９１の移動方向と反対方向に且つ等しい移
動量だけ同時に連動して溝幅方向に移動する。その結
果、これら左右両側壁部材９１，９２の溝幅方向移動に
より案内溝９３の溝幅が広がったり狭くなる何れのとき
にでも、案内溝９３の中心線Ｓ、つまりベルトループ材
７の中心線Ｓから左右両側壁部材９１，９２までの距離
が常に等しくなるので、その中心線Ｓ上にカッター装置
５０を配置することで、ベルトループ材７のカッター装
置５０に対する供給位置精度が向上する。

【００５８】一方、支持板９０の前側と後側とに、左右
方向に長い挿通穴９０ｂが左右対称に夫々形成され、右
側の挿通穴９０ｂを挿通した上下方向向きの２つの係合
ピン１０２の各々の上端部が右側壁部材９１に固着され
るとともに、左側の挿通穴９０ｂを挿通した上下方向向
きの２つの係合ピン１０２の各々の上端部が左側壁部材
９２に固着され、更に、これら対応する２つの係合ピン
１０２に引っ張りコイルバネ１０３の両端部が夫々係合
されている。これにより、右側壁部材９１と左側壁部材
９２とは、常にこれらコイルバネ１０３により、連動機
構９５を介して、左右移動範囲の最も内側に移動した図
１３に示す所定の内方限界位置に付勢されている。

【００５９】次に、このように構成されたベルトループ
材供給装置３０Ｂの作用及び効果について説明する。図
１６に示すように、図示外のループ材収容部から繰り出
されたベルトループ材７が案内機構３１Ｂの案内溝９３
に案内されて移送方向Ｆに供給される。このとき、左右
両側壁部材９２，９２はコイルバネ１０３の弾性力によ
り又は弾性力に抗して、供給されたベルトループ材７の
ベルト幅となるように、案内溝９３の溝幅は自動的に広
くなったり狭くなる。

【００６０】このとき、連動機構９５により、左右両側
壁部材９１，９２は、案内溝９３の中心線Ｓに対して対
称に接近又は離隔されるので、案内溝９３の溝幅が広が
ったり狭くなる何れのときにでも、ベルトループ材７の
中心線が常に案内溝９３の中心線Ｓに一致することにな
り、その中心線上にカッター装置５０を配置すること
で、ベルトループ材７のカッター装置５０に対する供給
位置精度が向上し、ベルトループ材７は常に同様のＶ字
状で切断されることになり、ベルトループ材７の切断形
状の安定化が図れる。

【００６１】一方、図１７に示すように、ベルトループ
材７の途中部の幅広になった継ぎ目７ａが案内溝９３を
通過する際にも同様に、左右両側壁部材９１，９２がコ
イルバネ１０３の弾性力に抗して同時に外側へ移動する
ことで溝幅が一時的に拡大され、容易に且つスムーズに
通過させることができる。更に、左右両側壁部材９１，
９２に夫々固着されたラック部材９８，９９と、これら
ラック部材９８，９９に噛合する回転可能なピニオン９
７とを備えて連動機構９５が構成されているので、簡単
な構成の連動機構９５により左右両側壁部材９１，９２
を、案内溝９３の中心線Ｓに対して対称に接近又は離隔
させることができる。

【００６２】別実施形態２（図１８〜図１９参照） 前記ベルトループ材供給装置３０を部分的に変更し、案
内機構３１Ｃを設けたベルトループ材供給装置３０Ｃに
ついて説明する。このベルトループ材供給装置３０Ｃ
は、ベルトループ材７を案内する案内溝９３Ｃを有する
案内機構３１Ｃと、連動機構１０５と、案内溝９３Ｃで
案内されるベルトループ材７をカッター装置５０の方へ
向かう移送方向Ｆへ繰り出す供給機構４０などで構成さ
れている。但し、その供給機構４０だけでなく、ベルト
ループ片供給装置１０やカッター装置５０などは前記実
施形態と同様の構成なので、その説明を省略する。

【００６３】案内機構３１Ｃについて説明すると、図１
８に示すように、右側壁部材９１Ｃは前記別実施形態１
の右側壁部材９１と同様に構成されているが、左側壁部
材９２Ｃに略矩形枠状の連結枠部材８０を固定し、その
連結枠部材８０の一端部に幅方向移動用エアシリンダ８
１のピストンロッド８１ａが連結されている。次に、連
動機構１０５について説明するが、この連動機構１０５
は、前述した連動機構９５と略同様に構成されているの
で簡単に説明すると、図１９に示すように、支持板９０
Ｃにピニオン９７Ｃが枢支ピン９６Ｃにより水平面で回
転可能に枢支され、そのピニオン９７Ｃに後側から噛合
するラック歯９８ａを有するラック部材９８Ｃが右側壁
部材９１Ｃに固定され、ピニオン９７Ｃに前側から噛合
するラック歯９９ａを有するラック部材９９Ｃが左側壁
部材９２Ｃに固定されている。

【００６４】そして、右側壁部材９１Ｃとラック部材９
８Ｃとは、支持板９０Ｃの挿通穴９０ａの内部に設けた
円筒状のスペーサ内を挿通させたビス１００Ｃとナット
１０１Ｃとで一体的に連結され、また左側壁部材９２Ｃ
とラック部材９９Ｃとは、その挿通穴９０ａの内部に設
けた円筒状のスペーサ内を挿通させたビス１００Ｃとナ
ット１０１Ｃとで一体的に連結されている。

【００６５】即ち、エアシリンダ８１の駆動により左側
壁部材９２Ｃを案内溝９３Ｃの溝幅方向に移動させたと
きは、連動機構１０５を介して右側壁部材９１Ｃが、そ
の左側壁部材９２Ｃの移動方向と反対方向に且つ等しい
移動量だけ同時に連動して溝幅方向に移動する。その結
果、これら左右両側壁部材９１Ｃ，９２Ｃの溝幅方向移
動により案内溝９３Ｃの溝幅が広がったり狭くなる何れ
のときにでも、案内溝９３Ｃの中心線Ｓ、つまりベルト
ループ材７の中心線Ｓから左右両側壁部材９１Ｃ，９２
Ｃまでの距離が常に等しくなるので、その中心線Ｓ上に
カッター装置５０を配置することで、ベルトループ材７
のカッター装置５０に対する供給位置精度が向上する。

【００６６】そして、図９、図１８に示すように、シリ
ンダ制御部７１には、案内溝９３Ｃの移送方向Ｆ上流側
に設けられ、継ぎ目７ａを含むベルトループ材７のベル
ト幅を検出するベルト幅検出センサ１０６（検出手段に
相当する）からの検出信号BWが入力される。ここで、ベ
ルト幅検出センサ１０６は、複数の受光部と発光部とを
夫々左右方向に密接状に列設させたものであり、発光部
から発射された発射光がベルトループ材７で遮断されて
受光できない受光部の素子数に基づいてベルト幅が検出
される。

【００６７】そして、シリンダ制御部７１は、その検出
信号BWに基づいてエアー供給源７５からの加圧エアーを
制御するので、左側壁部材９２Ｃが溝幅方向に移動する
のと同時に、連動機構１０５を介して右側壁部材９１Ｃ
が左側壁部材９２Ｃの移動方向と反対方向に且つ等しい
移動量だけ同時に連動して溝幅方向に移動する。その結
果、溝幅はベルトループ材７のベルト幅に等しくなるよ
うに自動的に調節され、しかもベルトループ材７の中心
線が案内溝９３Ｃの中心線Ｓに常に一致するように、ベ
ルトループ材７が案内機構３１Ｂの案内溝９３Ｃに案内
されてカッター装置５０に供給されることになり、カッ
ター装置５０に供給するベルトループ材７の供給位置精
度が向上し、ベルトループ材７の切断形状の安定化が図
れる。

【００６８】一方、ベルトループ材７の途中部の幅広に
なった継ぎ目７ａに対しても同様に、エアシリンダ８１
の駆動により溝幅が一時的に自動的に拡大され、容易に
且つスムーズに通過させることができる。 別実施形態３（図２０参照） 前記ベルトループ材供給装置３０を部分的に変更し、案
内機構３１Ｄを設けたベルトループ材供給装置３０Ｄに
ついて説明する。このベルトループ材供給装置３０Ｄ
は、前記実施形態のベルトループ材供給装置３０に設け
られた案内機構３１（図４参照）を部分的に変更した案
内機構３１Ｄを設けたものであり、その変更された部分
について説明する。従って、その供給機構４０だけでな
く、ベルトループ片供給装置１０やカッター装置５０な
どは前記実施形態と同様である。

【００６９】即ち、このベルトループ材供給装置３０Ｄ
は、ベルトループ材７を案内する案内溝３６Ｄを有する
案内機構３１Ｄと、ベルトループ材７を弾性付勢する４
つのバネ部材３７Ｄと、案内溝３６Ｄで案内されるベル
トループ材７をカッター装置５０の方へ向かう移送方向
Ｆへ繰り出す供給機構４０などで構成されている。即
ち、支持板３２Ｄとこれら左右両側壁部材３３Ｄ，３４
Ｄとで、ベルトループ材７の前進端側の所定長さ部分を
ストレート状に案内する案内溝３６Ｄが形成され、右側
壁部材３３Ｄの前端近傍部の内側面には、弾性変形可能
な１対のバネ部材３７Ｄ（付勢部材に相当する）の後端
部が所定間隔空けて溶接により夫々固定され、また左側
壁部材３４Ｄの前端近傍部の内側面にも同様に、弾性変
形可能な１対のバネ部材３７Ｄの後端部が所定間隔空け
て溶接により夫々固定されている。

【００７０】これにより、案内溝３６Ｄを通過するベル
トループ材７は両側のバネ部材３７Ｄにより、案内溝３
６Ｄの中央側に常に付勢されながら、つまりベルトルー
プ材７の中心線が案内溝３６Ｄの中心線Ｓとなるように
カッター装置５０に供給されることから、ベルトループ
材７のカッター装置５０に対する供給位置精度が向上
し、ベルトループ材７のＶ字状切断形状の安定化が図れ
る。一方、ベルトループ材７の途中部の幅広の継ぎ目７
ａが案内溝３６Ｄを通過する際には、これら複数のバネ
部材３７Ｄの付勢に抗してベルト通過許容幅が一時的に
拡大され、容易に且つスムーズに通過させることができ
る。

【００７１】ところで、前記実施形態は一例を示すもの
に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前
記ベルトループ材供給装置３０に種々の変更を付加した
状態で実施できるとともに、縫製用の各種のベルトルー
プ材を供給するベルトループ材供給装置であってもよい
ことは勿論である。

【００７２】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、連続帯状のベ
ルトループ材を切断するカッター装置にベルトループ材
を供給するベルトループ材供給装置において、カッター
装置の付近においてベルトループ材の前進端側の所定長
さ部分をストレート状に案内する案内溝を有する案内機
構を設け、案内溝の一方の側面に、ベルトループ材をそ
の幅方向へ付勢して案内溝の他方の側面に当接させる付
勢部材を設けたので、カッター装置に供給するベルトル
ープ材の供給位置精度が向上し、ベルトループ材の切断
形状の安定化が図れる。また、ベルトループ材の途中部
の幅広の継ぎ目に対しても、付勢部材の付勢に抗してベ
ルト通過許容幅が拡大されて容易に且つスムーズに案内
溝を通過させることができる。

【００７３】請求項２の発明によれば、請求項１と同様
の効果を奏するが、前記案内溝の一方の側面を形成する
第１側壁部材と他方の側面を形成する第２側壁部材とを
別部材で構成し、第１，第２側壁部材の間の案内溝溝幅
を変更可能に構成したので、供給するベルトループ材の
ベルト幅に応じて第１，第２側壁部材の間の案内溝溝幅
を変更することができる。

【００７４】請求項３の発明によれば、連続帯状のベル
トループ材を切断するカッター装置にベルトループ材を
供給するベルトループ材供給装置において、カッター装
置の付近においてベルトループ材の前進端側の所定長さ
部分をストレート状に案内する案内溝を有する案内機構
を設け、案内溝の一方の側面を形成する第１側壁部材と
他方の側面を形成する第２側壁部材とを別部材で構成
し、第１側壁部材と第２側壁部材との少なくとも一方を
案内溝溝幅方向に移動駆動可能なアクチュエータを設け
たので、案内溝の溝幅を常にはベルトループ材のベルト
幅に一致させるように第１側壁部材と第２側壁部材との
少なくとも一方を移動させることで、ベルトループ材の
カッター装置に対する供給位置精度が向上し、ベルトル
ープ材の切断形状の安定化が図れる。一方、ベルトルー
プ材の途中部の幅広の継ぎ目に対しては、少なくとも一
方の側壁部材を溝幅拡大方向に一時的に移動させること
で、容易に且つスムーズに通過させることができる。

【００７５】請求項４の発明によれば、請求項３と同様
の効果を奏するが、前記案内機構に対してベルトループ
材供給方向上流側に、ベルトループ材の厚さ増大部を検
出する検出手段を設け、この検出手段の検出信号に基づ
いて前記アクチュエータを制御する制御手段を設けたの
で、ベルトループ材の厚さが増大する継ぎ目のときには
少なくとも一方の側壁部材を溝幅拡大方向に移動して溝
幅が拡大され、溝幅調節の自動化が図れる。

【００７６】請求項５の発明によれば、請求項１又は３
と同様の効果を奏するが、前記カッター装置は、案内機
構の案内溝に対してベルトループ材の移送方向下流側に
接近させて設けられ、ベルトループ材をＶ字状に切断す
るので、案内溝により供給位置精度良く供給されるベル
トループ材をＶ字状に切断する切断形状を確実に安定さ
せることができる。

【００７７】請求項６の発明によれば、連続帯状のベル
トループ材を切断するカッター装置にベルトループ材を
供給するベルトループ材供給装置において、案内溝を有
する案内機構を設け、案内溝の一方の側面を形成する第
１側壁部材と他方の側面を形成する第２側壁部材とを別
部材で構成し、第１側壁部材と第２側壁部材とを案内溝
溝幅方向に夫々移動可能に構成し、第１側壁部材と第２
側壁部材とを相互に接近させるように弾性付勢する弾性
部材を設け、第１側壁部材と第２側壁部材とを、案内溝
の中心線に対して対称に接近又は離隔させる連動機構を
設けたので、ベルトループ材のベルト幅に応じて第１，
第２側壁部材が溝幅方向に自動的に接近又は離隔すると
ともに、ベルトループ材の中心線が案内溝の中心線に常
に一致するように、ベルトループ材が案内機構の案内溝
に案内されてカッター装置に供給されることになり、ベ
ルトループ材のベルト幅に応じて溝幅を自動的に拡大又
は縮小でき、カッター装置に供給するベルトループ材の
供給位置精度が向上し、ベルトループ材の切断形状の安
定化が図れる。また、ベルトループ材の途中部の幅広に
なった継ぎ目に対しても同様に溝幅が一時的に自動的に
拡大され、容易に且つスムーズに通過させることができ
る。

【００７８】請求項７の発明によれば、請求項６と同様
の効果を奏するが、前記連動機構は、第１，第２側壁部
材に夫々固着された第１，第２ラック部材であって、案
内溝と直交する方向に延び相対向したラック歯を夫々有
する第１，第２ラック部材と、機枠に回転自在に枢着さ
れて第１，第２ラック部材のラック歯に噛合されたピニ
オンとを有するので、ピニオンに噛合するラック歯を有
する第１，第２ラック部材を有する簡単な連動機構によ
り、第１，第２側壁部材を、案内溝の中心線に対して対
称に接近又は離隔させることができる。

【００７９】請求項８の発明によれば、連続帯状のベル
トループ材を切断するカッター装置にベルトループ材を
供給する縫製装置用ベルトループ材供給装置において、
案内溝を有する案内機構を設け、案内溝の一方の側面を
形成する第１側壁部材と他方の側面を形成する第２側壁
部材とを別部材で構成し、第１側壁部材と第２側壁部材
とを案内溝溝幅方向に夫々移動可能に構成し、第１側壁
部材と第２側壁部材の何れか一方を案内溝溝幅方向に移
動駆動可能なアクチュエータを設け、第１側壁部材と第
２側壁部材とを、案内溝の中心線に対して対称に接近又
は離隔させる連動機構を設けたので、案内溝の溝幅をベ
ルトループ材のベルト幅に一致させるように第１側壁部
材と第２側壁部材の何れか一方をアクチュエータにより
移動させるだけで、他方の側壁部材も連動して一方の側
壁部材と等しい移動距離だけ同時に溝幅方向に移動し、
ベルトループ材の中心線が案内溝の中心線に常に一致す
るように、ベルトループ材が案内機構の案内溝に案内さ
れてカッター装置に供給されることになり、カッター装
置に供給するベルトループ材の供給位置精度が向上し、
ベルトループ材の切断形状の安定化が図れる。また、ベ
ルトループ材の途中部の幅広になった継ぎ目に対しても
同様に、アクチュエータにより溝幅が一時的に自動的に
拡大され、容易に且つスムーズに通過させることができ
る。

【００８０】請求項９の発明によれば、請求項８と同様
の効果を奏するが、前記連動機構は、第１，第２側壁部
材に夫々固着された第１，第２ラック部材であって、案
内溝と直交する方向に延び相対向したラック歯を夫々有
する第１，第２ラック部材と、機枠に回転自在に枢着さ
れて第１，第２ラック部材のラック歯に噛合されたピニ
オンとを有するので、前記請求項７と同様の効果が得ら
れる。

【００８１】請求項１０の発明によれば、請求項８又は
９と同様の効果を奏するが、前記案内機構に対してベル
トループ材供給方向上流側に、ベルトループ材のベルト
幅を検出する検出手段を設け、この検出手段の検出信号
に基づいてアクチュエータを制御する制御手段を設けた
ので、ベルトループ材のベルト幅に応じて、更にはベル
ト幅よりも幅広い継ぎ目が通過するときにも、アクチュ
エータにより第１，第２側壁部材が同時に溝幅方向に移
動されて溝幅が拡大され、溝幅調節の自動化が図れる。

【００８２】請求項１１の発明によれば、請求項６又は
８と同様の効果を奏するが、前記カッター装置は、案内
機構の案内溝に対してベルトループ材の移送方向下流側
に接近させて設けられ、ベルトループ材をＶ字状に切断
するので、請求項５と同様の効果が得られる。

【００８３】請求項１２の発明によれば、連続帯状のベ
ルトループ材を切断するカッター装置にベルトループ材
を供給する縫製装置用ベルトループ材供給装置におい
て、カッター装置の付近においてベルトループ材の前進
端側の所定長さ部分をストレート状に案内する案内溝を
有する案内機構を設け、案内溝の両側面に、ベルトルー
プ材をその幅方向へ付勢して案内溝の中央に案内させる
付勢部材を夫々設けたので、案内溝を通過するベルトル
ープ材の中心線が常に案内溝の中心線となるようにカッ
ター装置に供給されることになり、ベルトループ材のベ
ルト幅に応じて溝幅を自動的に拡大又は縮小でき、カッ
ター装置に供給するベルトループ材の供給位置精度が向
上し、ベルトループ材の切断形状の安定化が図れる。ま
た、ベルトループ材の途中部の幅広になった継ぎ目に対
しても同様にベルト通過許容幅が一時的に拡大され、容
易に且つスムーズに通過させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】２本針ミシンとベルトループ片供給装置の正面
図である。

【図２】ベルトループ片供給装置の要部斜視図である。

【図３】本発明の実施の形態に係るベルトループ材供給
装置及びカッター装置とベルトループ片供給装置の側面
図である。

【図４】ベルトループ材供給装置の平面図である。

【図５】ベルトループ材供給装置の正面図である。

【図６】継ぎ目を有するベルトループ材の平面図であ
る。

【図７】カッター装置の平面図である。

【図８】カッター装置の正面図である。

【図９】ベルトループ材供給装置の制御系のブロック図
である。

【図１０】継ぎ目のないベルトループ材を案内するとき
のベルトループ材供給装置の平面図である。

【図１１】ベルトループ材の継ぎ目を案内するときの図
１０相当図である。

【図１２】変更形態に係る図４相当図である。

【図１３】別実施形態１に係る図４相当図である。

【図１４】図１３のＮ−Ｎ線縦断正面図である。

【図１５】別実施形態１に係るベルトループ材供給装置
の正面図である。

【図１６】継ぎ目のないベルトループ材を案内するとき
のベルトループ材供給装置の平面図である。

【図１７】ベルトループ材の継ぎ目を案内するときの図
１６相当図である。

【図１８】別実施形態２に係るベルトループ材供給装置
の平面図である。

【図１９】別実施形態２に係るベルトループ材供給装置
の正面図である。

【図２０】別実施形態３に係るベルトループ材供給装置
の平面図である。

【図２１】従来技術に係る図４相当図である。

【符号の説明】

７ ベルトループ材 ３０、３０Ａ〜３０Ｃ ベルトループ材供給装置 ３１、３１Ａ〜３１Ｃ 案内機構 ３３、３３Ａ、９１、９１Ｃ 右側壁部材 ３４、３４Ａ、９２、９２Ｃ 左側壁部材 ３７、３７Ｄ バネ部材 ３６、３６Ｄ 案内溝 ５０ カッター装置 ７０ 制御装置 ８１ 幅方向移動用エアシリンダ ９３、９３Ｃ 案内溝 ９５、１０５ 連動機構 ９７、９７Ｃ ピニオン ９８、９８Ｃ ラック部材 ９９、９９Ｃ ラック部材

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 連続帯状のベルトループ材を切断するカ
   ッター装置にベルトループ材を供給する縫製装置用ベル
   トループ材供給装置において、 前記カッター装置の付近においてベルトループ材の前進
   端側の所定長さ部分をストレート状に案内する案内溝を
   有する案内機構を設け、 前記案内溝の一方の側面に、ベルトループ材をその幅方
   向へ付勢して案内溝の他方の側面に当接させる付勢部材
   を設けたことを特徴とする縫製装置用ベルトループ材供
   給装置。
2. 【請求項２】 前記案内溝の一方の側面を形成する第１
   側壁部材と他方の側面を形成する第２側壁部材とを別部
   材で構成し、第１，第２側壁部材の間の案内溝溝幅を変
   更可能に構成したことを特徴とする請求項１に記載の縫
   製装置用ベルトループ材供給装置。
3. 【請求項３】 連続帯状のベルトループ材を切断するカ
   ッター装置にベルトループ材を供給する縫製装置用ベル
   トループ材供給装置において、 前記カッター装置の付近においてベルトループ材の前進
   端側の所定長さ部分をストレート状に案内する案内溝を
   有する案内機構を設け、 前記案内溝の一方の側面を形成する第１側壁部材と他方
   の側面を形成する第２側壁部材とを別部材で構成し、第
   １側壁部材と第２側壁部材との少なくとも一方を案内溝
   溝幅方向に移動駆動可能なアクチュエータを設けたこと
   を特徴とする縫製装置用ベルトループ材供給装置。
4. 【請求項４】 前記案内機構に対してベルトループ材供
   給方向上流側に、ベルトループ材の厚さ増大部を検出す
   る検出手段を設け、この検出手段の検出信号に基づいて
   前記アクチュエータを制御する制御手段を設けたことを
   特徴とする請求項３に記載の縫製装置用ベルトループ材
   供給装置。
5. 【請求項５】 前記カッター装置は、案内機構の案内溝
   に対してベルトループ材の移送方向下流側に接近させて
   設けられ、ベルトループ材をＶ字状に切断することを特
   徴とする請求項１又は３に記載の縫製装置用ベルトルー
   プ材供給装置。
6. 【請求項６】 連続帯状のベルトループ材を切断するカ
   ッター装置にベルトループ材を供給する縫製装置用ベル
   トループ材供給装置において、 前記カッター装置の付近においてベルトループ材の前進
   端側の所定長さ部分をストレート状に案内する案内溝を
   有する案内機構を設け、 前記案内溝の一方の側面を形成する第１側壁部材と他方
   の側面を形成する第２側壁部材とを別部材で構成し、 前記第１側壁部材と第２側壁部材とを案内溝溝幅方向に
   夫々移動可能に構成し、 前記第１側壁部材と第２側壁部材とを相互に接近させる
   ように弾性付勢する弾性部材を設け、 前記第１側壁部材と第２側壁部材とを、案内溝の中心線
   に対して対称に接近又は離隔させる連動機構を設けたこ
   とを特徴とする縫製装置用ベルトループ材供給装置。
7. 【請求項７】 前記連動機構は、第１，第２側壁部材に
   夫々固着された第１，第２ラック部材であって、案内溝
   と直交する方向に延び相対向したラック歯を夫々有する
   第１，第２ラック部材と、機枠に回転自在に枢着されて
   第１，第２ラック部材のラック歯に噛合されたピニオン
   とを有することを特徴とする請求項６に記載の縫製装置
   用ベルトループ材供給装置。
8. 【請求項８】 連続帯状のベルトループ材を切断するカ
   ッター装置にベルトループ材を供給する縫製装置用ベル
   トループ材供給装置において、 前記カッター装置の付近においてベルトループ材の前進
   端側の所定長さ部分をストレート状に案内する案内溝を
   有する案内機構を設け、 前記案内溝の一方の側面を形成する第１側壁部材と他方
   の側面を形成する第２側壁部材とを別部材で構成し、 前記第１側壁部材と第２側壁部材とを案内溝溝幅方向に
   夫々移動可能に構成し、 前記第１側壁部材と第２側壁部材の何れか一方を案内溝
   溝幅方向に移動駆動可能なアクチュエータを設け、 前記第１側壁部材と第２側壁部材とを、案内溝の中心線
   に対して対称に接近又は離隔させる連動機構を設けたこ
   とを特徴とする縫製装置用ベルトループ材供給装置。
9. 【請求項９】 前記連動機構は、第１，第２側壁部材に
   夫々固着された第１，第２ラック部材であって、案内溝
   と直交する方向に延び相対向したラック歯を夫々有する
   第１，第２ラック部材と、機枠に回転自在に枢着されて
   第１，第２ラック部材のラック歯に噛合されたピニオン
   とを有することを特徴とする請求項８に記載の縫製装置
   用ベルトループ材供給装置。
10. 【請求項１０】 前記案内機構に対してベルトループ材
    供給方向上流側に、ベルトループ材のベルト幅を検出す
    る検出手段を設け、この検出手段の検出信号に基づいて
    前記アクチュエータを制御する制御手段を設けたことを
    特徴とする請求項８又は９に記載の縫製装置用ベルトル
    ープ材供給装置。
11. 【請求項１１】 前記カッター装置は、案内機構の案内
    溝に対してベルトループ材の移送方向下流側に接近させ
    て設けられ、ベルトループ材をＶ字状に切断することを
    特徴とする請求項６又は８に記載の縫製装置用ベルトル
    ープ材供給装置。
12. 【請求項１２】 連続帯状のベルトループ材を切断する
    カッター装置にベルトループ材を供給する縫製装置用ベ
    ルトループ材供給装置において、 前記カッター装置の付近においてベルトループ材の前進
    端側の所定長さ部分をストレート状に案内する案内溝を
    有する案内機構を設け、 前記案内溝の両側面に、ベルトループ材をその幅方向へ
    付勢して案内溝の中央に案内させる付勢部材を夫々設け
    たことを特徴とする縫製装置用ベルトループ材供給装
    置。