JP3735766B2 - ミシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブリーフや水着、ジョギングパンツなどのゴム付けを行うミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
ブリーフやジョギングパンツのウエスト部へゴムテープなどの帯状物を縫い付ける場合、縫製生地とともに、帯状物を供給し、生地に帯状物を重ねて縫い付ける。生地は、針板上に乗置され、押え金で押えながら縫製される。針板には、送り歯溝および針落ち孔が形成され、送り歯溝には送り歯が挿通し、送り歯が、送り歯溝内で前後に楕円運動することによって、針板と押え金とで挟まれる生地が、縫製進行方向に送られる。送り歯は、針落ち孔の手前に配置される前送り歯と、針落ち孔の後ろに配置される後送り歯とがあり、押え金は、これら前後の送り歯の上を覆って配置される。
【0003】
帯状物は、帯状物供給手段から送り出され、押え金の手前(縫製進行方向上流側)から供給されて生地に重なり、押えと針板とで挟まれ、送り歯によって生地とともに縫製進行方向に送られ、針によって生地に縫い付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
生地と帯状物とは、針落ち孔で縫い付けられるが、針落ち孔の手前(縫製進行方向上流側)には前述したように前送り歯が設けられる。したがって、押え金の手前から帯状物が供給されると、帯状物は生地に重なり、針板と押え金とで挟まれた状態で送り歯で送られ、針落ち孔に達したときに縫い付けられる。
【0005】
帯状物は生地の端縁に沿って所定の位置に縫い付ける必要があり、帯状物は正確に位置決めされて供給されるけれども、押えの手前に供給されてから針落ち孔で縫い付けられるまでの間に、前送り歯で送り出され、このときに帯状物が左右にずれるといった問題を有する。ブリーフのウエスト部など、帯状物を一周させて筒状に縫い付ける場合に帯状物がずれると、一周して重ねて縫い付ける部分で一致しないといった不具合が生じる。
【0006】
前送り歯の送り量が、後送り歯の送り量よりも大きい、いわゆる正差動がかかっているミシンの場合、特に帯状物のずれが生じやすくなる。
【0007】
本発明の目的は、帯状物がずれないで生地に縫い付けられるミシンを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、帯状物を供給する帯状物供給手段がミシン本体に備えられ、針板上で縫製進行方向に生地を送り出すとともに前記帯状物供給手段から帯状物を供給し、生地と帯状物とを重ねて縫い付けるミシンにおいて、
前記針板には、縫製進行方向上流側から前送り歯溝、および針落ち孔が形成されるとともに、針落ち孔と前送り歯溝との間で、針落ち孔に近接する位置に帯状物供給出口が形成され、針板の下から前記帯状物供給出口を介して針板上に帯状物が供給されることを特徴とするミシンである。
【0009】
本発明に従えば、前送り溝と針落ち孔との間で、針落ち孔に近接した位置に帯状物供給出口が設けられ、この帯状物供給出口から帯状物が供給されるので、帯状物は、帯状物供給出口から出た直後に生地に縫い付けられる。つまり、従来技術のように、帯状物と生地とが重なった状態で前送り歯によって送られることがなく、これによって帯状物がずれて縫い付けられるといったことが確実に防がれる
【0011】
状物供給出口は針板に形成され、帯状物は生地の下に供給される。たとえばゴムテープなどの摩擦係数の高い帯状物が押え金の下で摺接して送り出される場合、ゴムテープが滑らかに送り出されないといった問題が生じるが、本発明では、帯状物は生地の下で、送り歯によって送られるので、帯状物が押え金に摺接することが防がれる。また、帯状物を押え金から供給する場合には、押え金に帯状物をガイドするガイド部材などを設ける必要があり、これによって押え金の重量が重くなるといった問題が生じるが、針板の下から供給する場合には、このような問題が生じない。
【0012】
請求項記載の本発明は、針板を上部に有するミシンベッドの前面部、または下面部に帯状物供給入口が設けられ、この帯状物供給入口から前記帯状物供給出口にわたって帯状物を案内する導入路が、ミシンベッド内に設けられることを特徴とする。
【0013】
本発明に従えば、帯状物供給手段から送り出された帯状物は、ミシンベッドの帯状物供給口に送り込まれ、ミシンベッド内に設けられる導入路で帯状物供給出口まで案内される。このような構成によって、ミシンベッドの前面または下方に設けられる帯状物供給手段から送り出された帯状物を、確実に針板の帯状物供給出口まで案内することができる。
【0014】
請求項記載の本発明の前記帯状物供給手段は、針板上面を含む仮想平面よりも下方で帯状物を挟持する一対のローラを有し、この一対のローラが回転することによって、前記帯状物供給入口に帯状物を送り込むことを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、一対のローラで挟持し、回転して帯状物を送り出す帯状物供給手段によって帯状物が送り出されるので、連続して確実に帯状物を供給することとができる。
【0016】
請求項記載の本発明は、帯状物供給入口に送り込まれる帯状物が、導入路内を滑らかに送り込まれるように、導入路内に空気を吹き付ける補助送り手段が設けられることを特徴とする。
【0017】
帯状物供給入口から帯状物供給出口にわたって導入路が設けられ、この導入路を通過して帯状物が供給されるが、帯状物がゴムテープなどの場合、導入路をスムーズに通過することが困難な場合がある。本発明では、帯状物供給入口から導入路に向けて空気を吹き付ける補助送り手段が設けられるので、帯状物は空気とともに導入路を通過することができ、これによってスムーズに通過することができる。
【0018】
請求項記載の本発明は、前記一対のローラの帯状物挟持位置と、前記帯状物供給入口との間に配置され、ローラから送り出された帯状物を支えて帯状物供給入口に案内する支持部材が設けられることを特徴とする。
【0019】
帯状物供給手段は、一対のローラで帯状物を挟持し、ローラを回転させて帯状物を送り出し、帯状物供給入口に帯状物を挿入する。ローラの挟持位置と帯状物供給入口との間には距離があるため、最初に帯状物を供給するとき、送り出された帯状物がずれたりすると、帯状物供給入口に挿入されず、帯状物が供給されない場合がある。このような問題に対し、本発明ではローラの挟持位置と帯状物供給入口との間で、帯状物を支持し、帯状物を帯状物供給入口に案内する支持部材が設けられるので、確実に帯状物を帯状物供給入口に挿入することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態であるミシン20の斜視図であり、図2はミシン20のシリンダベッド部25の平面図である。ミシン20は、ミシン本体21の前部に帯状物供給手段22が取付けられて構成され、本実施形態では帯状物としてゴムテープを供給し、たとえばブリーフやジョギングパンツなどのウエスト部のゴム付けを行う場合に用いる。
【0021】
ミシン本体21のシリンダベッド部25上には水平に針板26が配置され、シリンダベッド部25の上方には針板26に臨んでミシンヘッド27が設けられ、このミシンヘッド27には、先端部に2本の針28を保持し、上下に往復動する針棒29が設けられる。また針板26上には押え金62が配置され、この押え金62は押え腕63の前端部に取付けられ、押え腕63の後端部はミシン本体21に軸支され、さらに押え腕63は下方にばね付勢される。押え金62の下の針板26には、一対の針落ち孔68a,68b(図2参照)、帯状物供給出口70、および送り歯溝65〜67が形成される。
【0022】
さらに詳しく説明すると、針板26の縫製進行方向A上流側に一対の前送り歯溝65a,65bが縫製進行方向Aに延びて形成され、その後方(縫製進行方向A下流側)に、縫製進行方向Aに図2の左右方向である交差する方向、たとえば垂直な方向に延びる帯状物供給出口70が形成され、その直後に、一対の針落ち孔68a,68bが、縫製進行方向Aに延びて形成される。この針落ち孔68a,68bに対し、図2の紙面において左側で、縫製進行方向Aに延びる後送り歯溝66aが形成され、針落ち孔68a,68bの直後で、縫製進行方向Aに延びる一対の小送り歯溝66b,66cが形成される。また、前送り歯溝65a、後送り歯溝66aの図2における左側には、前送り歯溝65a前端から後送り歯溝66a後端にわたって延びる側部送り歯溝67が形成される。
【0023】
前送り歯溝65には、前送り歯75(図4参照)が挿通され、後送り歯溝66には、後送り歯76(図4参照)が挿通され、側部送り歯溝67にも前後送り歯(図示せず)が挿通され、小送り歯溝66b,66cには、小送り歯(図示せず)が挿通される。これら前後および小送り歯75,76は、針棒29の往復動に同期し、送り歯溝内で楕円運動を行い、針板26上の生地37またはゴムテープ36を縫製進行方向Aに送る。
【0024】
図1に示すように、ミシン本体21の正面には略水平にローラ取付け台91が突出して取付けられ、このローラ取付け台91の下に帯状物供給手段22が取付けられる。帯状物供給手段22は略水平に配置され、基端部が略垂直なヒンジ軸線L1まわりにローラ取付け台91に角変位自在に取付けられ、これによって帯状物供給手段22は、ミシン本体21に対して前後に揺動可能に設けられる。
【0025】
帯状物供給手段22は、使用時には先端部がシリンダベッド部25に近接した位置に保持される。帯状物供給手段22の先端部には湾曲して形成したカバー34が設けられる。カバー34の上面は略水平に配置され、手前側が下方に湾曲する。このカバー34の内側には一対のローラ30,31および2本のガイド軸32,33が互いに平行に設けられる。帯状物供給手段22の基端部には、前記ローラ30を回転駆動するステッピングモータのモータ取付け台47が設けられ、このモータ取付け台47がローラ取付け台91に角変位自在に取付けられる。
【0026】
ミシン20はテーブル23上に設置され、前記ローラ30,31の下方には開口35がテーブル23に形成される。テーブル23の下方にはゴムテープ36が巻回されたリールを回転自在に軸支する帯状物送り出し装置(図示せず)が設けられ、この送り出し装置のリールから巻出されたゴムテープ36は開口35から引出され、帯状物供給手段22の各ガイド軸32,33に巻掛けられ、前記一対のローラ30,31の間に挟持されて送り出される。
【0027】
図3はシリンダベッド部25の斜視図であり、図4は、ミシン20の左側面図である。なお、図3では、帯状物供給手段22は省略してある。図3に示すように、シリンダベッド部25の前面25aには、帯状物供給入口80が貫通して形成され、図4に示すように、帯状物供給入口80から針板26に形成される帯状物供給出口70にわたって、帯状物を案内する導入路であるテープガイド81が湾曲して設けられる。図3に示すように、テープガイド81の先端は、帯状物供給口80から突出し、ローラ30,31から送り出されたゴムテープ36は、テープガイド81の入口81aに挿入され、針板26の帯状物供給出口70から針板26上に引出される。
【0028】
テープガイド81は、ゴムテープ36が挿入される平坦な筒状であり、図3に示すように、テープガイド81の入口81aでは、上半分が切りかかれ、テープガイドの下半分が突出して設けられる。この突出する部分が、テープを下から支える支持部材である下支え板82として機能する。図4に示すように、下支え板82に上方から臨んで、支持部材として機能する上支え板83が配置される。したがって、一対のローラ30,31から送り出されたゴムテープ36は、まず上支え板83に当接し、ローラ30,31によって、上支え板83に沿って送り出される。上支え板83は、図4に示すように、下支え板82に向いて傾斜しているので、上支え板83の下面に沿って送り出されるゴムテープ36は、下支え板82に向かい、さらに送り出されることによって、下支え板82の上面を案内されてテープガイド81の入口81aに挿入される。このようにして、ゴムテープ36を最初に送り出すとき、確実にテープガイド81に挿入して帯状物供給入口80を通過させることができる。
【0029】
図4に示すように、上支え板83の上には、上支え板83の上から下支え板82に向けて延び、補助送り手段として機能するエアーパイプ84が設けられる。エアーパイプ84から吹き付けられるエアは、テープガイド81の入口81aに導入される。つまり、テープガイド81に導入されるゴムテープ36とともにエアが導入されることにより、ゴムテープ36はスムーズにテープガイド81を通過することができる。これによって、ゴムテープのように摩擦係数の大きい帯状物であっても、スムーズに送り出すことができる。
【0030】
図4に示すように、テープガイド81の入口81aの直前には、固定メス90および動メス91が配置される。固定メス90は、ゴムテープ36の通過経路の直上に固定され、動メス91は、ゴムテープ36の通過経路の直下に配置され、エアシリンダ(図示せず)によって駆動される。したがって、動メス91を駆動させることによって、縫い終わり時にゴムテープ36を切断することができる。
【0031】
図3に示すように、針板26側部にはメス装置98が設けられる。このメス装置98は、縫製生地の端縁を切断する装置であり、上メス92と下メス93とを有する。
【0032】
図5は、シリンダベッド部25を右からみた断面図である。下メス93は、シリンダベッド部25に内蔵される下メス台94に、下メス押さえ95によって固定される。テープガイド81は、この下メス93を避けるようにして湾曲して帯状物供給入口80から帯状物供給出口70にわたって配置される。上メス92は、上メスホルダ96を介して上メス軸97に保持される。上メス軸97は、先端部が下メス93の上方まで延び、基端部がシリンダベッド部25の後方のミシン本体21に連結され、図5の紙面に垂直な揺動軸線L2を中心として上下に揺動する。この上メス軸97の先端部に設けられる上メスホルダ96に上メス92が略鉛直に保持され、上メス軸97が上下に揺動することによって、上メス92の下端部が、下メス93に摺動する。下メス93および上メス92の摺動部は、図3に示すように、帯状物供給出口70の右端の直前(縫製進行方向A上流側)に配置される。したがって、押え金62と針板26とで生地37を挟み、送り歯によって生地37を送りだすと、帯状物供給出口70直前で、帯状物供給出口70の右端に対応する所定の位置で生地37の端縁が切断されて送り出される。
【0033】
帯状物供給手段22の一対のローラ30,31のうち、大径の大ローラは主動ローラ30であり、小径のローラが従動ローラ31であり、主動ローラ30を図4において反時計まわりに回転駆動することによって、テーブル23の下のリールからゴムテープ36を巻出し、テープガイド81にゴムテープ36を送り込み、帯状物供給出口70から針板26上にゴムテープ36を供給する。
【0034】
したがって、ミシン本体21を駆動させ、帯状物供給手段22を駆動させると、前記主動ローラ30が回転して針板26上にゴムテープ36が供給されるとともに、生地37が縫製進行方向Aに送り出される。帯状物供給出口70は、押え金62に対し、縫製進行方向A略中央部に配置され、帯状物供給出口70から出たゴムテープ36は、押え金62の後方(縫製進行方向A下流側)と後送り歯76とで挟まれて縫製進行方向A下流側に送られる。生地37は、押え金62の前端側(縫製進行方向A上流側)から供給され、押え金62の前方と前送り歯75とで挟まれて縫製進行方向A下流側に送られ、押え金62の略中央からゴムテープ36上に重ねられ、押え金62の後方からは、ゴムテープ36上に生地37が重なった状態で、後送り歯76と押え金62とに挟まれて縫製進行方向Aに送り出される。帯状物供給出口70の直後(縫製進行方向A下流側)に針落ち孔68a,68bが配置されるので、ゴムテープ36と生地37とが重なった直後に生地37にゴムテープ36が縫い付けられることとなる。
【0035】
前述したように、帯状物供給出口70の右端直前で、メス装置94によって生地37の端縁が切断されるので、帯状物供給出口70から出たゴムテープ36の右端と生地37の右端とが所定の位置にそろえられた状態で重なって送り出される。
【0036】
図2に示すように、前送り歯溝65a,65bと針落ち孔68a,68bとの間の帯状物供給出口70から出され、帯状物供給出口70から出た直後に生地37に縫い付けられるので、帯状物供給出口70から出てから縫い付けられるまでの間にゴムテープ36が蛇行したりすることが防がれる。このような構成によって、送り機構が正差動の場合であっても、ゴムテープ36がずれることなく生地37に縫い付けられる。
【0037】
また、帯状物供給出口70の長さは、ゴムテープ36の幅とほぼ同じであり、帯状物供給出口70から出た直後のゴムテープ36は、横方向にずれることなく、正確に位置決めされているので、ゴムテープ36がずれて生地37に縫い付けられるといったことが確実に防がれ、切断された直後の生地37の端縁の所定の位置に沿って正確にゴムテープ36が配置されて縫い付けられる。
【0038】
帯状物供給出口70は、針落ち孔68a、68bに近接する位置に形成され、針落ち孔68a,68bと帯状物供給出口70との距離w(図2参照)は1.5〜3mmに選ばれ、本実施形態では約2mmである。
【0039】
主動ローラ30の回転駆動源はステッピングモータであり、主動ローラ30の回転速度を高精度に制御することができる。また主動ローラ30と従動ローラ31とはそれぞれ外周面がローレット加工などにより粗面加工されており、ゴムテープ36を滑ることなく確実に挟持することができる。したがって、針板26上で送り歯によって送り出されるゴムテープ36の送り速度と、ローラ30,31によるゴムテープ36の供給速度との間に一定の差を設け、供給速度を送り速度に対してわずかに小さくなるようにステッピングモータによって主動ローラ30の回転速度を制御することによって、縫い位置と、主動ローラ30と従動ローラ31との挟持位置との間に常に一定のテンションを持たせ、ゴムテープ36を一定のテンションで生地37に縫い付けることが可能となる。また、ステッピングモータで主動ローラ30の回転速度を制御することによって、ゴムテープ36に与えるテンションを高精度に制御することができる。
【0040】
図1に示されるように、帯状物供給手段22はミシン本体21のハウジングに固定されるローラ装置台91に基端部がヒンジ軸線L1まわりに角変位自在に支持され、帯状物供給手段22は前後に揺動自在に設けられる。縫製作業時には、帯状物供給手段22に設けられるレバー90を回転させてローラ装置台91と帯状物供給手段22とを締付けて固定する。このとき、帯状物供給手段22の先端部のカバー34に取付けられる案内プレート44と針板26とが略面一に連なっている。
【0041】
ミシン本体21のルーパ糸の糸通しや、メンテナンス、清掃作業時には前記レバー90を回転させて緩め、帯状物供給手段22を手前側に揺動させる。これによって容易にミシン本体21の糸通しやメンテナンスを行うことができる。
【0042】
また本発明の実施の他の形態では、帯状物供給手段22のミシン本体21への固定はレバー90を利用することに限らず、帯状物供給手段22の一部をミシン本体21に取付けられた板ばね等で挟持する構成とすることも可能である。
【0043】
上述した実施形態のミシンは、針板26を備えるミシンベッド部は、ミシン本体から側方に突出する筒状のシリンダベッド部25としたが、本発明が適用されるミシンはこのような形態に限らず、たとえば、ミシン本体に一体に構成され、テーブル23上に乗置されるミシンベッドを有するタイプのミシンに適用してもよい。図6は、このようなミシンベッド100を備えるミシン101に帯状物供給手段を適用した実施形態を示す断面図である。この実施形態では、ミシンベッド100は、テーブル23上に乗置され、テーブル23の下に、帯状物供給手段を設け(図示せず)ミシンベッド100の底壁に帯状物供給入口102を形成し、この帯状物供給入口102から針板26に形成される帯状物供給出口70にわたってテープガイド103を設ける。帯状物供給入口102をミシンベッド100の底壁に設ける場合には、図6に示すように、テープガイド103を一直線状に設けることができる。また、帯状物供給入口をミシンベッド100の前面に設ける場合には、前述した実施形態と同様にテープガイドを湾曲させて設ける(点線104で図示)。
【0044】
本実施形態では2本針ミシンとしたが、本発明はこのような形態に限らず、1本針でもよく、3本針ミシンでもよい。また本実施形態では帯状物はゴムテープとしたが、本発明はこれに限らず、伸縮しない布製のテープであってもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、前送り溝と針落ち孔との間で、針落ち孔に近接した位置に帯状物供給出口が設けられ、この帯状物供給出口から帯状物が供給されるので、帯状物がずれて生地に縫い付けられるといったことが確実に防がれる。
【0046】
また、帯状物供給出口を針板に形成し、帯状物を生地の下から供給することによって、帯状物が押え金の下に摺動するといったことが防がれる。
【0047】
また、導入路を設けることによって、ミシンベッド部の前面または下方に設けられる帯状物供給手段から送り出された帯状物を、確実に針板の帯状物供給出口まで案内することができる。
【0048】
また、一対のローラを有する帯状物供給手段によって、連続して確実に帯状物を供給することとができる。
【0049】
また、導入路に向けて空気を吹き付ける補助送り手段が設けられることにより、帯状物をスムーズに送り出すことができる。
【0050】
また、帯状物を支持し、帯状物を帯状物供給入口に案内する支持部材が設けられることにより、帯状物供給入口に確実に帯状物を挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるミシン20の全体構成を示す斜視図である。
【図2】シリンダベッド部25を示す平面図である。
【図3】シリンダベッド部25の斜視図である。
【図4】ミシン20のシリンダべッド部25近傍の左側面図である。
【図5】シリンダベッド部25の右側面図である。
【図6】本発明の他の実施形態のミシン101の断面図である。
【符号の説明】
20,101 ミシン
21 ミシン本体
22 帯状物供給手段
25 シリンダベッド部
26 針板
62 押え金
30 主動ローラ
31 従動ローラ
70 帯状物供給出口
81 テープガイド
100 ミシンベッド

Claims (5)

  1. 帯状物を供給する帯状物供給手段がミシン本体に備えられ、針板上で縫製進行方向に生地を送り出すとともに前記帯状物供給手段から帯状物を供給し、生地と帯状物とを重ねて縫い付けるミシンにおいて、
    前記針板には、縫製進行方向上流側から前送り歯溝、および針落ち孔が形成されるとともに、針落ち孔と前送り歯溝との間で、針落ち孔に近接する位置に帯状物供給出口が形成され、針板の下から前記帯状物供給出口を介して針板上に帯状物が供給されることを特徴とするミシン。
  2. 針板を上部に有するシリンダベッド部の前面部、または下面部に帯状物供給入口が設けられ、この帯状物供給入口から前記帯状物供給出口にわたって帯状物を案内する導入路が、シリンダベッド部内に設けられることを特徴とする請求項記載のミシン。
  3. 前記帯状物供給手段は、針板上面を含む仮想平面よりも下方で帯状物を挟持する一対のローラを有し、この一対のローラが回転することによって、前記帯状物供給入口に帯状物を送り込むことを特徴とする請求項記載のミシン。
  4. 帯状物供給入口に送り込まれる帯状物が、導入路内を滑らかに送り込まれるように、導入路内に空気を吹き付ける補助送り手段が設けられることを特徴とする請求項記載のミシン。
  5. 前記一対のローラの帯状物挟持位置と、前記帯状物供給入口との間に配置され、ローラから送り出された帯状物を支えて帯状物供給入口に案内する支持部材が設けられることを特徴とする請求項または記載のミシン。
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