JP2002028389A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP2002028389A
JP2002028389A JP2000214878A JP2000214878A JP2002028389A JP 2002028389 A JP2002028389 A JP 2002028389A JP 2000214878 A JP2000214878 A JP 2000214878A JP 2000214878 A JP2000214878 A JP 2000214878A JP 2002028389 A JP2002028389 A JP 2002028389A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状物がずれて生地に縫い付けられることの
ないミシンを提供する。 【解決手段】 針板26には、縫製進行方向A上流側か
ら前送り歯溝65a、65b、帯状物供給出口70、針
落ち孔68a,68b、後送り歯溝66a、66b,6
6cが形成され、前記帯状物供給出口70は、押え金6
2の中央部対応する位置に配置される。帯状物供給出口
70から出たゴムテープ36に生地が重ねられ、その直
後にゴムテープ36と生地37とが縫い付けられるの
で、ゴムテープ36がずれて生地37に縫い付けられる
といったことが確実に防がれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブリーフや水着、
ジョギングパンツなどのゴム付けを行うミシンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ブリーフやジョギングパンツのウエスト
部へゴムテープなどの帯状物を縫い付ける場合、縫製生
地とともに、帯状物を供給し、生地に帯状物を重ねて縫
い付ける。生地は、針板上に乗置され、押え金で押えな
がら縫製される。針板には、送り歯溝および針落ち孔が
形成され、送り歯溝には送り歯が挿通し、送り歯が、送
り歯溝内で前後に楕円運動することによって、針板と押
え金とで挟まれる生地が、縫製進行方向に送られる。送
り歯は、針落ち孔の手前に配置される前送り歯と、針落
ち孔の後ろに配置される後送り歯とがあり、押え金は、
これら前後の送り歯の上を覆って配置される。
【0003】帯状物は、帯状物供給手段から送り出さ
れ、押え金の手前(縫製進行方向上流側)から供給され
て生地に重なり、押えと針板とで挟まれ、送り歯によっ
て生地とともに縫製進行方向に送られ、針によって生地
に縫い付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】生地と帯状物とは、針
落ち孔で縫い付けられるが、針落ち孔の手前(縫製進行
方向上流側)には前述したように前送り歯が設けられ
る。したがって、押え金の手前から帯状物が供給される
と、帯状物は生地に重なり、針板と押え金とで挟まれた
状態で送り歯で送られ、針落ち孔に達したときに縫い付
けられる。
【0005】帯状物は生地の端縁に沿って所定の位置に
縫い付ける必要があり、帯状物は正確に位置決めされて
供給されるけれども、押えの手前に供給されてから針落
ち孔で縫い付けられるまでの間に、前送り歯で送り出さ
れ、このときに帯状物が左右にずれるといった問題を有
する。ブリーフのウエスト部など、帯状物を一周させて
筒状に縫い付ける場合に帯状物がずれると、一周して重
ねて縫い付ける部分で一致しないといった不具合が生じ
る。
【0006】前送り歯の送り量が、後送り歯の送り量よ
りも大きい、いわゆる正差動がかかっているミシンの場
合、特に帯状物のずれが生じやすくなる。
【0007】本発明の目的は、帯状物がずれないで生地
に縫い付けられるミシンを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、帯状物を供給する帯状物供給手段がミシン本体に備
えられ、針板上で縫製進行方向に生地を送り出すととも
に前記帯状物供給手段から帯状物を供給し、生地と帯状
物とを重ねて縫い付けるミシンにおいて、前記針板に
は、縫製進行方向上流側から前送り歯溝、および針落ち
孔が形成され、針落ち孔と前送り歯溝との間で、針落ち
孔に近接する位置に帯状物供給出口が設けられることを
特徴とするミシンである。
【0009】本発明に従えば、前送り溝と針落ち孔との
間で、針落ち孔に近接した位置に帯状物供給出口が設け
られ、この帯状物供給出口から帯状物が供給されるの
で、帯状物は、帯状物供給出口から出た直後に生地に縫
い付けられる。つまり、従来技術のように、帯状物と生
地とが重なった状態で前送り歯によって送られることが
なく、これによって帯状物がずれて縫い付けられるとい
ったことが確実に防がれる。なお、この帯状物供給出口
は、針板に形成されるものであってもよく、押え金に形
成されるものであってもよい。
【0010】請求項2記載の本発明は、針板には、前送
り歯溝と針落ち孔との間に前記帯状物供給出口が形成さ
れ、針板の下から前記帯状物供給出口を介して針板上に
帯状物が供給されることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、帯状物供給出口は針板に
形成され、帯状物は生地の下に供給される。たとえばゴ
ムテープなどの摩擦係数の高い帯状物が押え金の下で摺
接して送り出される場合、ゴムテープが滑らかに送り出
されないといった問題が生じるが、本発明では、帯状物
は生地の下で、送り歯によって送られるので、帯状物が
押え金に摺接することが防がれる。また、帯状物を押え
金から供給する場合には、押え金に帯状物をガイドする
ガイド部材などを設ける必要があり、これによって押え
金の重量が重くなるといった問題が生じるが、針板の下
から供給する場合には、このような問題が生じない。
【0012】請求項3記載の本発明は、針板を上部に有
するミシンベッドの前面部、または下面部に帯状物供給
入口が設けられ、この帯状物供給入口から前記帯状物供
給出口にわたって帯状物を案内する導入路が、ミシンベ
ッド内に設けられることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、帯状物供給手段から送り
出された帯状物は、ミシンベッドの帯状物供給口に送り
込まれ、ミシンベッド内に設けられる導入路で帯状物供
給出口まで案内される。このような構成によって、ミシ
ンベッドの前面または下方に設けられる帯状物供給手段
から送り出された帯状物を、確実に針板の帯状物供給出
口まで案内することができる。
【0014】請求項4記載の本発明の前記帯状物供給手
段は、針板上面を含む仮想平面よりも下方で帯状物を挟
持する一対のローラを有し、この一対のローラが回転す
ることによって、前記帯状物供給入口に帯状物を送り込
むことを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、一対のローラで挟持し、
回転して帯状物を送り出す帯状物供給手段によって帯状
物が送り出されるので、連続して確実に帯状物を供給す
ることとができる。
【0016】請求項5記載の本発明は、帯状物供給入口
に送り込まれる帯状物が、導入路内を滑らかに送り込ま
れるように、導入路内に空気を吹き付ける補助送り手段
が設けられることを特徴とする。
【0017】帯状物供給入口から帯状物供給出口にわた
って導入路が設けられ、この導入路を通過して帯状物が
供給されるが、帯状物がゴムテープなどの場合、導入路
をスムーズに通過することが困難な場合がある。本発明
では、帯状物供給入口から導入路に向けて空気を吹き付
ける補助送り手段が設けられるので、帯状物は空気とと
もに導入路を通過することができ、これによってスムー
ズに通過することができる。
【0018】請求項6記載の本発明は、前記一対のロー
ラの帯状物挟持位置と、前記帯状物供給入口との間に配
置され、ローラから送り出された帯状物を支えて帯状物
供給入口に案内する支持部材が設けられることを特徴と
する。
【0019】帯状物供給手段は、一対のローラで帯状物
を挟持し、ローラを回転させて帯状物を送り出し、帯状
物供給入口に帯状物を挿入する。ローラの挟持位置と帯
状物供給入口との間には距離があるため、最初に帯状物
を供給するとき、送り出された帯状物がずれたりする
と、帯状物供給入口に挿入されず、帯状物が供給されな
い場合がある。このような問題に対し、本発明ではロー
ラの挟持位置と帯状物供給入口との間で、帯状物を支持
し、帯状物を帯状物供給入口に案内する支持部材が設け
られるので、確実に帯状物を帯状物供給入口に挿入する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるミシン20の斜視図であり、図2はミシン20のシ
リンダベッド部25の平面図である。ミシン20は、ミ
シン本体21の前部に帯状物供給手段22が取付けられ
て構成され、本実施形態では帯状物としてゴムテープを
供給し、たとえばブリーフやジョギングパンツなどのウ
エスト部のゴム付けを行う場合に用いる。
【0021】ミシン本体21のミシンベッドであるシリ
ンダベッド部25上には水平に針板26が配置され、シ
リンダベッド部25の上方には針板26に臨んでミシン
ヘッド27が設けられ、このミシンヘッド27には、先
端部に2本の針28を保持し、上下に往復動する針棒2
9が設けられる。また針板26上には押え金62が配置
され、この押え金62は押え腕63の前端部に取付けら
れ、押え腕63の後端部はミシン本体21に軸支され、
さらに押え腕63は下方にばね付勢される。押え金62
の下の針板26には、一対の針落ち孔68a,68b
(図2参照)、帯状物供給出口70、および送り歯溝6
5〜67が形成される。
【0022】さらに詳しく説明すると、針板26の縫製
進行方向A上流側に一対の前送り歯溝65a,65bが
縫製進行方向Aに延びて形成され、その後方(縫製進行
方向A下流側)に、縫製進行方向Aに図2の左右方向で
ある交差する方向、たとえば垂直な方向に延びる帯状物
供給出口70が形成され、その直後に、一対の針落ち孔
68a,68bが、縫製進行方向Aに延びて形成され
る。この針落ち孔68a,68bに対し、図2の紙面に
おいて左側で、縫製進行方向Aに延びる後送り歯溝66
aが形成され、針落ち孔68a,68bの直後で、縫製
進行方向Aに延びる一対の小送り歯溝66b,66cが
形成される。また、前送り歯溝65a、後送り歯溝66
aの図2における左側には、前送り歯溝65a前端から
後送り歯溝66a後端にわたって延びる側部送り歯溝6
7が形成される。
【0023】前送り歯溝65には、前送り歯75(図4
参照)が挿通され、後送り歯溝66には、後送り歯76
(図4参照)が挿通され、側部送り歯溝67にも前後送
り歯(図示せず)が挿通され、小送り歯溝66b,66
cには、小送り歯(図示せず)が挿通される。これら前
後および小送り歯75,76は、針棒29の往復動に同
期し、送り歯溝内で楕円運動を行い、針板26上の生地
37またはゴムテープ36を縫製進行方向Aに送る。
【0024】図1に示すように、ミシン本体21の正面
には略水平にローラ取付け台91が突出して取付けら
れ、このローラ取付け台91の下に帯状物供給手段22
が取付けられる。帯状物供給手段22は略水平に配置さ
れ、基端部が略垂直なヒンジ軸線L1まわりにローラ取
付け台91に角変位自在に取付けられ、これによって帯
状物供給手段22は、ミシン本体21に対して前後に揺
動可能に設けられる。
【0025】帯状物供給手段22は、使用時には先端部
がシリンダベッド部25に近接した位置に保持される。
帯状物供給手段22の先端部には湾曲して形成したカバ
ー34が設けられる。カバー34の上面は略水平に配置
され、手前側が下方に湾曲する。このカバー34の内側
には一対のローラ30,31および2本のガイド軸3
2,33が互いに平行に設けられる。帯状物供給手段2
2の基端部には、前記ローラ30を回転駆動するステッ
ピングモータのモータ取付け台47が設けられ、このモ
ータ取付け台47がローラ取付け台91に角変位自在に
取付けられる。
【0026】ミシン20はテーブル23上に設置され、
前記ローラ30,31の下方には開口35がテーブル2
3に形成される。テーブル23の下方にはゴムテープ3
6が巻回されたリールを回転自在に軸支する帯状物送り
出し装置(図示せず)が設けられ、この送り出し装置の
リールから巻出されたゴムテープ36は開口35から引
出され、帯状物供給手段22の各ガイド軸32,33に
巻掛けられ、前記一対のローラ30,31の間に挟持さ
れて送り出される。
【0027】図3はシリンダベッド部25の斜視図であ
り、図4は、ミシン20の左側面図である。なお、図3
では、帯状物供給手段22は省略してある。図3に示す
ように、シリンダベッド部25の前面25aには、帯状
物供給入口80が貫通して形成され、図4に示すよう
に、帯状物供給入口80から針板26に形成される帯状
物供給出口70にわたって、帯状物を案内する導入路で
あるテープガイド81が湾曲して設けられる。図3に示
すように、テープガイド81の先端は、帯状物供給口8
0から突出し、ローラ30,31から送り出されたゴム
テープ36は、テープガイド81の入口81aに挿入さ
れ、針板26の帯状物供給出口70から針板26上に引
出される。
【0028】テープガイド81は、ゴムテープ36が挿
入される平坦な筒状であり、図3に示すように、テープ
ガイド81の入口81aでは、上半分が切りかかれ、テ
ープガイドの下半分が突出して設けられる。この突出す
る部分が、テープを下から支える支持部材である下支え
板82として機能する。図4に示すように、下支え板8
2に上方から臨んで、支持部材として機能する上支え板
83が配置される。したがって、一対のローラ30,3
1から送り出されたゴムテープ36は、まず上支え板8
3に当接し、ローラ30,31によって、上支え板83
に沿って送り出される。上支え板83は、図4に示すよ
うに、下支え板82に向いて傾斜しているので、上支え
板83の下面に沿って送り出されるゴムテープ36は、
下支え板82に向かい、さらに送り出されることによっ
て、下支え板82の上面を案内されてテープガイド81
の入口81aに挿入される。このようにして、ゴムテー
プ36を最初に送り出すとき、確実にテープガイド81
に挿入して帯状物供給入口80を通過させることができ
る。
【0029】図4に示すように、上支え板83の上に
は、上支え板83の上から下支え板82に向けて延び、
補助送り手段として機能するエアーパイプ84が設けら
れる。エアーパイプ84から吹き付けられるエアは、テ
ープガイド81の入口81aに導入される。つまり、テ
ープガイド81に導入されるゴムテープ36とともにエ
アが導入されることにより、ゴムテープ36はスムーズ
にテープガイド81を通過することができる。これによ
って、ゴムテープのように摩擦係数の大きい帯状物であ
っても、スムーズに送り出すことができる。
【0030】図4に示すように、テープガイド81の入
口81aの直前には、固定メス90および動メス91が
配置される。固定メス90は、ゴムテープ36の通過経
路の直上に固定され、動メス91は、ゴムテープ36の
通過経路の直下に配置され、エアシリンダ(図示せず)
によって駆動される。したがって、動メス91を駆動さ
せることによって、縫い終わり時にゴムテープ36を切
断することができる。
【0031】図3に示すように、針板26側部にはメス
装置98が設けられる。このメス装置98は、縫製生地
の端縁を切断する装置であり、上メス92と下メス93
とを有する。
【0032】図5は、シリンダベッド部25を右からみ
た断面図である。下メス93は、シリンダベッド部25
に内蔵される下メス台94に、下メス押さえ95によっ
て固定される。テープガイド81は、この下メス93を
避けるようにして湾曲して帯状物供給入口80から帯状
物供給出口70にわたって配置される。上メス92は、
上メスホルダ96を介して上メス軸97に保持される。
上メス軸97は、先端部が下メス93の上方まで延び、
基端部がシリンダベッド部25の後方のミシン本体21
に連結され、図5の紙面に垂直な揺動軸線L2を中心と
して上下に揺動する。この上メス軸97の先端部に設け
られる上メスホルダ96に上メス92が略鉛直に保持さ
れ、上メス軸97が上下に揺動することによって、上メ
ス92の下端部が、下メス93に摺動する。下メス93
および上メス92の摺動部は、図3に示すように、帯状
物供給出口70の右端の直前(縫製進行方向A上流側)
に配置される。したがって、押え金62と針板26とで
生地37を挟み、送り歯によって生地37を送りだす
と、帯状物供給出口70直前で、帯状物供給出口70の
右端に対応する所定の位置で生地37の端縁が切断され
て送り出される。
【0033】帯状物供給手段22の一対のローラ30,
31のうち、大径の大ローラは主動ローラ30であり、
小径のローラが従動ローラ31であり、主動ローラ30
を図4において反時計まわりに回転駆動することによっ
て、テーブル23の下のリールからゴムテープ36を巻
出し、テープガイド81にゴムテープ36を送り込み、
帯状物供給出口70から針板26上にゴムテープ36を
供給する。
【0034】したがって、ミシン本体21を駆動させ、
帯状物供給手段22を駆動させると、前記主動ローラ3
0が回転して針板26上にゴムテープ36が供給される
とともに、生地37が縫製進行方向Aに送り出される。
帯状物供給出口70は、押え金62に対し、縫製進行方
向A略中央部に配置され、帯状物供給出口70から出た
ゴムテープ36は、押え金62の後方(縫製進行方向A
下流側)と後送り歯76とで挟まれて縫製進行方向A下
流側に送られる。生地37は、押え金62の前端側(縫
製進行方向A上流側)から供給され、押え金62の前方
と前送り歯75とで挟まれて縫製進行方向A下流側に送
られ、押え金62の略中央からゴムテープ36上に重ね
られ、押え金62の後方からは、ゴムテープ36上に生
地37が重なった状態で、後送り歯76と押え金62と
に挟まれて縫製進行方向Aに送り出される。帯状物供給
出口70の直後(縫製進行方向A下流側)に針落ち孔6
8a,68bが配置されるので、ゴムテープ36と生地
37とが重なった直後に生地37にゴムテープ36が縫
い付けられることとなる。
【0035】前述したように、帯状物供給出口70の右
端直前で、メス装置94によって生地37の端縁が切断
されるので、帯状物供給出口70から出たゴムテープ3
6の右端と生地37の右端とが所定の位置にそろえられ
た状態で重なって送り出される。
【0036】図2に示すように、前送り歯溝65a,6
5bと針落ち孔68a,68bとの間の帯状物供給出口
70から出され、帯状物供給出口70から出た直後に生
地37に縫い付けられるので、帯状物供給出口70から
出てから縫い付けられるまでの間にゴムテープ36が蛇
行したりすることが防がれる。このような構成によっ
て、送り機構が正差動の場合であっても、ゴムテープ3
6がずれることなく生地37に縫い付けられる。
【0037】また、帯状物供給出口70の長さは、ゴム
テープ36の幅とほぼ同じであり、帯状物供給出口70
から出た直後のゴムテープ36は、横方向にずれること
なく、正確に位置決めされているので、ゴムテープ36
がずれて生地37に縫い付けられるといったことが確実
に防がれ、切断された直後の生地37の端縁の所定の位
置に沿って正確にゴムテープ36が配置されて縫い付け
られる。
【0038】帯状物供給出口70は、針落ち孔68a、
68bに近接する位置に形成され、針落ち孔68a,6
8bと帯状物供給出口70との距離w(図2参照)は
1.5〜3mmに選ばれ、本実施形態では約2mmである。
【0039】主動ローラ30の回転駆動源はステッピン
グモータであり、主動ローラ30の回転速度を高精度に
制御することができる。また主動ローラ30と従動ロー
ラ31とはそれぞれ外周面がローレット加工などにより
粗面加工されており、ゴムテープ36を滑ることなく確
実に挟持することができる。したがって、針板26上で
送り歯によって送り出されるゴムテープ36の送り速度
と、ローラ30,31によるゴムテープ36の供給速度
との間に一定の差を設け、供給速度を送り速度に対して
わずかに小さくなるようにステッピングモータによって
主動ローラ30の回転速度を制御することによって、縫
い位置と、主動ローラ30と従動ローラ31との挟持位
置との間に常に一定のテンションを持たせ、ゴムテープ
36を一定のテンションで生地37に縫い付けることが
可能となる。また、ステッピングモータで主動ローラ3
0の回転速度を制御することによって、ゴムテープ36
に与えるテンションを高精度に制御することができる。
【0040】図1に示されるように、帯状物供給手段2
2はミシン本体21のハウジングに固定されるローラ装
置台91に基端部がヒンジ軸線L1まわりに角変位自在
に支持され、帯状物供給手段22は前後に揺動自在に設
けられる。縫製作業時には、帯状物供給手段22に設け
られるレバー90を回転させてローラ装置台91と帯状
物供給手段22とを締付けて固定する。このとき、帯状
物供給手段22の先端部のカバー34に取付けられる案
内プレート44と針板26とが略面一に連なっている。
【0041】ミシン本体21のルーパ糸の糸通しや、メ
ンテナンス、清掃作業時には前記レバー90を回転させ
て緩め、帯状物供給手段22を手前側に揺動させる。こ
れによって容易にミシン本体21の糸通しやメンテナン
スを行うことができる。
【0042】また本発明の実施の他の形態では、帯状物
供給手段22のミシン本体21への固定はレバー90を
利用することに限らず、帯状物供給手段22の一部をミ
シン本体21に取付けられた板ばね等で挟持する構成と
することも可能である。
【0043】上述した実施形態のミシンは、針板26を
備えるミシンベッド部は、ミシン本体から側方に突出す
る筒状のシリンダベッド部25としたが、本発明が適用
されるミシンはこのような形態に限らず、たとえば、ミ
シン本体に一体に構成され、テーブル23上に乗置され
るミシンベッドを有するタイプのミシンに適用してもよ
い。図6は、このようなミシンベッド100を備えるミ
シン101に帯状物供給手段を適用した実施形態を示す
断面図である。この実施形態では、ミシンベッド100
は、テーブル23上に乗置され、テーブル23の下に、
帯状物供給手段を設け(図示せず)ミシンベッド100
の底壁に帯状物供給入口102を形成し、この帯状物供
給入口102から針板26に形成される帯状物供給出口
70にわたってテープガイド103を設ける。帯状物供
給入口102をミシンベッド100の底壁に設ける場合
には、図6に示すように、テープガイド103を一直線
状に設けることができる。また、帯状物供給入口をミシ
ンベッド100の前面に設ける場合には、前述した実施
形態と同様にテープガイドを湾曲させて設ける(点線1
04で図示)。
【0044】本実施形態では2本針ミシンとしたが、本
発明はこのような形態に限らず、1本針でもよく、3本
針ミシンでもよい。また本実施形態では帯状物はゴムテ
ープとしたが、本発明はこれに限らず、伸縮しない布製
のテープであってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、前送り溝
と針落ち孔との間で、針落ち孔に近接した位置に帯状物
供給出口が設けられ、この帯状物供給出口から帯状物が
供給されるので、帯状物がずれて生地に縫い付けられる
といったことが確実に防がれる。
【0046】また、帯状物供給出口を針板に形成し、帯
状物を生地の下から供給することによって、帯状物が押
え金の下に摺動するといったことが防がれる。
【0047】また、導入路を設けることによって、ミシ
ンベッド部の前面または下方に設けられる帯状物供給手
段から送り出された帯状物を、確実に針板の帯状物供給
出口まで案内することができる。
【0048】また、一対のローラを有する帯状物供給手
段によって、連続して確実に帯状物を供給することとが
できる。
【0049】また、導入路に向けて空気を吹き付ける補
助送り手段が設けられることにより、帯状物をスムーズ
に送り出すことができる。
【0050】また、帯状物を支持し、帯状物を帯状物供
給入口に案内する支持部材が設けられることにより、帯
状物供給入口に確実に帯状物を挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるミシン20の全体
構成を示す斜視図である。
【図2】シリンダベッド部25を示す平面図である。
【図3】シリンダベッド部25の斜視図である。
【図4】ミシン20のシリンダべッド部25近傍の左側
面図である。
【図5】シリンダベッド部25の右側面図である。
【図6】本発明の他の実施形態のミシン101の断面図
である。
【符号の説明】
20,101 ミシン 21 ミシン本体 22 帯状物供給手段 25 シリンダベッド部 26 針板 62 押え金 30 主動ローラ 31 従動ローラ 70 帯状物供給出口 81 テープガイド 100 ミシンベッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA05 AA08 AA12 AA22 BA03 BA04 BB04 CB06 CC05 CE01 CE27 DE27 EH01 EH06 EH11 EH17 GA06 JA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状物を供給する帯状物供給手段がミシ
    ン本体に備えられ、針板上で縫製進行方向に生地を送り
    出すとともに前記帯状物供給手段から帯状物を供給し、
    生地と帯状物とを重ねて縫い付けるミシンにおいて、 前記針板には、縫製進行方向上流側から前送り歯溝、お
    よび針落ち孔が形成され、針落ち孔と前送り歯溝との間
    で、針落ち孔に近接する位置に帯状物供給出口が設けら
    れることを特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】 針板には、前送り歯溝と針落ち孔との間
    に前記帯状物供給出口が形成され、針板の下から前記帯
    状物供給出口を介して針板上に帯状物が供給されること
    を特徴とする請求項1記載のミシン。
  3. 【請求項3】 針板を上部に有するミシンベッドの前面
    部、または下面部に帯状物供給入口が設けられ、この帯
    状物供給入口から前記帯状物供給出口にわたって帯状物
    を案内する導入路が、ミシンベッド内に設けられること
    を特徴とする請求項2記載のミシン。
  4. 【請求項4】 前記帯状物供給手段は、針板上面を含む
    仮想平面よりも下方で帯状物を挟持する一対のローラを
    有し、この一対のローラが回転することによって、前記
    帯状物供給入口に帯状物を送り込むことを特徴とする請
    求項3記載のミシン。
  5. 【請求項5】 帯状物供給入口に送り込まれる帯状物
    が、導入路内を滑らかに送り込まれるように、導入路内
    に空気を吹き付ける補助送り手段が設けられることを特
    徴とする請求項4記載のミシン。
  6. 【請求項6】 前記一対のローラの帯状物挟持位置と、
    前記帯状物供給入口との間に配置され、ローラから送り
    出された帯状物を支えて帯状物供給入口に案内する支持
    部材が設けられることを特徴とする請求項4または5記
    載のミシン。
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