JPH1141519A - X線透視撮影装置 - Google Patents

X線透視撮影装置

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JPH1141519A
JPH1141519A JP9192455A JP19245597A JPH1141519A JP H1141519 A JPH1141519 A JP H1141519A JP 9192455 A JP9192455 A JP 9192455A JP 19245597 A JP19245597 A JP 19245597A JP H1141519 A JPH1141519 A JP H1141519A
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勲 中田
Toru Nakayama
徹 中山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】補償フィルタの開口度合い調整の際の被検体の
X線被曝量を減らす。 【解決手段】この発明のX線透視撮影装置は、画像記憶
部18に撮影記憶されたX線透視像に、このX線透視像
を撮影した際に補償フィルタ7が現在位置にあると仮定
した時のX線透視像における補償フィルタ7の内側エッ
ジ7a,7bの仮想投影位置がTVモニタ19の画面に
重ね合わされて表示されており、オペレータの調整操作
により補償フィルタ7の開口度合いが変化するに伴っ
て、モニタの画面における補償フィルタ7の内側エッジ
7a,7bの表示位置が変化するので、オペレータが補
償フィルタ7の調整状況をX線曝射を伴わずに知ること
ができるので、補償フィルタ7の調整に伴う被検体Mの
X線被曝量を少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線透視像にハ
レーション等が生じないよう不要X線をカットする時に
使われる補償フィルタを備えたX線透視撮影装置に係
り、特に、補償フィルタの開口度合い(開き度)を調整
する際の被検体(患者)のX線被曝量を減らすための技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のX線透視撮影装置では、図10に
示すように、天板91に載置された被検体Mへ、X線管
92からコリメータ93を介してX線曝射がおこなわれ
ると、被検体Mを通り抜けた透過X線によりイメージイ
ンテンシファイア(以下、適宜「I・I管」と略記)9
4の出力面に透過X線像が形成されるとともに、この透
過X線像がTVカメラ95で撮影された後、最終的にT
Vモニタ(図示省略)の画面の上へX線透視像として映
し出される構成となっている。
【0003】ただ、被検体からの透過X線に大きな濃度
差があると、TVモニタに表示されたX線透視像の中に
ハレーションが生じて、肝心の注目部位の像が見え難く
なってしまう。それで、X線透視撮影装置では、コリメ
ータ93の内にX線管92の照射野を規定する絞り96
の他にハレーション等の原因となる不要X線をカットす
るための補償フィルタ97が設けられており、X線透視
像にハレーションが生じた場合、補償フィルタ97をX
線の照射野に進出するようセットしてハレーションを引
き起こすX線をカットし、X線透視像の中のハレーショ
ンを阻止する。X線透視像の中に補償フィルタ97が出
現しハレーションを隠すようなかたちとなるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハレー
ションを防止するために、X線透視下で補償フィルタ9
7の位置を調整する場合には、被検体Mが余分にX線を
浴びることになる。X線透視像をTVモニタの画面に映
し出しておいて、補償フィルタ97がハレーションは隠
して注目部位の像は隠さないよう調整するのであるが、
この調整が行われている間、被検体MはX線を浴び続け
るのである。X線被曝は極力避ける必要があることは、
改めて説明するまでもない。
【0005】この発明は、上記の事情に鑑み、補償フィ
ルタの開口度合い調整の際の被検体のX線被曝量を大幅
に減らすことができるX線透視撮影装置を提供すること
を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
め、この発明は、被検体搭載用の天板と、天板を挟んで
対向するよう配設されたX線曝射用のX線管および透過
X線像検出用のイメージインテンシファイアと、イメー
ジインテンシファイアの後段に設けられた透過X線像撮
影用の撮像手段と、撮像手段から出力される映像信号を
X線透視画像として取り込んで記憶する画像記憶手段
と、画像記憶手段に記憶されたX線透視画像を読み出し
てモニタ画面に表示する画像表示手段とを備えていると
ともに、X線管の前方側に開口度合いの調整可能な補償
フィルタを備えているX線透視撮影装置において、補償
フィルタの開口部位の光学画像を得る光学撮影手段と、
前記光学撮影手段で得られた光学画像に対する信号処理
により補償フィルタの内側エッジの現在位置を検出する
光学画像処理手段と、前記光学画像処理手段により認識
された内側エッジの現在位置に従って光学画像中の内側
エッジ画像を抽出するエッジ画像抽出手段と、前記内側
エッジ画像をX線透視像の倍率に対応する倍率に調整す
る画像倍率調整手段と、倍率調整された内側エッジ画像
とX線透視像とを両者の画像中心が一致するようにして
合成する画像合成手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0007】〔作用〕続いて、この発明のX線透視撮影
装置において補償フィルタの開口度合いの調整が実行さ
れる際の作用について説明する。先ず、天板に被検体を
載置するとともに、補償フィルタの開口度合いを十分に
大きく(開口を広く)セットしておいて、短時間の透視
撮影を行ってX線透視画像を記憶する。すなわち、X線
管による被検体へのX線曝射に伴ってイメージインテン
シファイアに透過X線像が形成され、この透過X線像が
後段の撮像手段で撮影された後、画像記憶手段によりX
線透視画像として記憶される。画像記憶手段に保持され
たX線透視画像は、画像表示手段により読み出されてモ
ニタの画面に表示されることになるが、補償フィルタの
開口度合いを大きくセットしておいたので、モニタの画
面に表示されたX線透視像の中には補償フィルタは未だ
出現していない。しかし、モニタの画面のX線透視像に
ハレーションが生じていれば、オペレータは補償フィル
タの調整を行う。
【0008】この発明に係るX線透視撮影装置では、補
償フィルタの開口部位の光学画像に対する信号処理で補
償フィルタの内側エッジの現在位置が検出された後、検
出された内側エッジの現在位置に従って光学画像から内
側エッジ画像が抽出される。続いて、内側エッジ画像が
X線透視像の倍率に対応する倍率に調整された後、内側
エッジ画像とX線透視像が両者の画像中心が一致するよ
うに合成され、現在位置の補償フィルタの内側エッジの
仮想投影位置が、X線透視像に重なって映し出される。
オペレータの調整操作により補償フィルタの開口度合い
が変化するのに伴って、モニタの画面では、補償フィル
タの内側エッジの表示位置が変化するので、オペレータ
は補償フィルタの開口度合いの調整状況をモニタの画面
で知ることができる。
【0009】ここで、肝要なことは、補償フィルタの内
側エッジの現在位置の検出も、X線透視画像と補償フィ
ルタの内側エッジの仮想投影位置を示す画像の重畳表示
もX線曝射を伴わないことである。そして、この発明の
X線透視撮影装置の場合、重畳表示に用いられるX線透
視画像は1枚でも事足り、当初の透視撮影時間は極く短
いものであることから、被検体は、補償フィルタ調整プ
ロセスの初期にごく短時間だけX線を浴びるに過ぎず、
従来のように、補償フィルタ調整プロセスの全期間にわ
たって、ずっとX線を浴び続けるようなことはない。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、この発明の一実施例を図
面を参照しながら説明する。図1は実施例に係るX線透
視撮影装置の全体構成を示すブロック図、図2は実施例
装置に備えられている補償フィルタの動きを示す説明図
である。実施例のX線透視撮影装置は、被検体Mを搭載
するための天板1と、天板1を挟んで対向するよう配設
されたX線曝射用のX線管2および透過X線像検出用の
I・I管3と、I・I管3の出力面に結像する透過X線
像を光電変換して映像信号として出力するTVカメラ
(撮像手段)4を備え、X線管2が被検体Mの下側に位
置するアンダーチューブ方式の装置構成となっている。
【0011】天板1は天板制御部11の駆動制御に従っ
て被検体Mを載せたまま前後(体軸Zの方向)や上下あ
るいは左右に移動し、また、X線管2は高電圧電源を含
むX線曝射制御部12の駆動制御に従ってX線を被検体
Mに曝射し、さらにI・I管3はI・I管駆動制御部1
3の駆動制御に従って上下方向に移動することによる幾
何学的な効果により、また、電子的処理により、X線透
視像の倍率が変化するよう構成されている。操作卓14
等で入力設定された撮影条件等に対応する指令信号がコ
ンピュータ(CPU)15から各制御部11〜13へ送
出され、天板1やX線管2およびI・I管3が撮影条件
等に合わせて必要な動きを行う。
【0012】実施例装置では、X線管2の前にコリメー
タ5が配設されていて、このコリメータ5の内にX線の
照射野を規定する絞り6が設置されている。絞り6は鉛
などのX線遮蔽体であり、開口度合いを調整することに
より、照射野が拡大縮小する構成となっている。実施例
装置では照射野が方形である。また、コリメータ5で
は、絞り6の前方に透過X線像の中にハレーション等が
生じないよう不要X線をカットする時に使われる補償フ
ィルタ7も設置されている。補償フィルタ7も鉛などの
X線遮蔽体であり、開口度合いを調整することにより、
補償フィルタ7の開口が拡大縮小する構成となってい
る。
【0013】補償フィルタ7は、図2に示すように、2
枚の開閉リーフ7A,7Bを備えていて、モータ8の正
逆回転に応じて、一点鎖線で図示するように、開閉リー
フ7A,7Bが左右に離れて開口度が大きくなったり、
あるいは、実線で図示するように、開閉リーフ7A,7
Bが左右から近づいて開口度が小さくなったりする。モ
ータ8は補償フィルタ駆動部16により回転させられ
る。すなわち、操作卓14から入力されるオペレータの
指示に対応した指令信号がコンピュータ15から補償フ
ィルタ駆動部16に送られて、モータ8が回転し開閉リ
ーフ7A,7Bが移動し補償フィルタ7がオペレータの
指示した開口度にセットされる。もちろん、開閉リーフ
7A,7Bが絞り6で規定される照射野の中まで進出す
るとX線カット機能が発揮される。例えば、図2に実線
図示する補償フィルタ7の場合は、開閉リーフ7A,7
Bの内側エッジ7a,7bで囲まれた開口Hの中のX線
だけが被検体Mに照射され、開口Hの外のX線は開閉リ
ーフ7A,7Bで遮蔽される。
【0014】一方、TVカメラ4の後段にはアナログの
映像信号をディジタルに変換するAD変換部17と、デ
ィジタル化された映像信号をX線透視画像として取り込
んで保持する画像記憶部18が設けられている。画像記
憶部18としては、例えば1024(10ビット)×1
024(10ビット)のマトリックス構成となっている
フレームメモリが用いられる。画像記憶部18に記憶さ
れたX線透視画像は随時に読み出されてTVモニタ19
の画面にX線透視像として映し出される。図3にTVモ
ニタ19の画面に表示されるX線透視像の一例を示す。
画像記憶部18からのX線透視画像の読み出しやTVモ
ニタ19への画像表示はコンピュータ15によりコント
ロールされるので、実施例装置の場合、TVモニタ19
とコンピュータ15およびその制御プログラムを中心に
画像表示手段が構成されていることになる。
【0015】次に、実施例装置の補償フィルタ7の開口
度合いを調整する際に関連する特徴的な構成部分とし
て、補償フィルタ7の内側エッジ7a,7bの現在位置
をX線曝射によることなく認識するエッジ現位置認識手
段と、画像記憶部18に記憶されている被検体MのX線
透視像に、このX線透視像を撮影した際に補償フィルタ
7がエッジ現位置認識手段で認識された現在位置にある
と仮定した時のX線透視像における補償フィルタ7の内
側エッジ7a,7bの仮想投影位置を示す画像を重ね合
わせてTVモニタ19の画面に表示する重畳表示手段と
を、具体的に説明する。
【0016】まず、エッジ現位置認識手段から説明す
る。図1に示すように、補償フィルタ7の開口部位の光
学画像を得る光学撮影手段用としての反射ミラー9およ
びCCDカメラ10がコリメータ5の内に設置されてい
るとともに、補償フィルタ7の内側エッジ7a,7bの
現在位置を検出する光学画像処理部(光学画像処理手
段)20がCCDカメラ10の後段に設けられている。
実施例装置では、光学撮影手段と光学画像処理手段がエ
ッジ現位置認識手段を構成する。
【0017】反射ミラー9に映った補償フィルタ7の像
がCCDカメラ10で撮影されるとともに光学画像とし
て光学画像処理部20へ送り込まれる。光学画像処理部
20は光学画像をAD変換した上で一時的に内蔵フレー
ムメモリMAに保持する。例えば、第2図に実線図示し
た補償フィルタ7の場合、図4に示すような光学画像が
内蔵フレームメモリMAに保持される。内蔵フレームメ
モリMAでは、図4の中に円Cで示す範囲がTVモニタ
19の表示エリアと対応する有効エリアとなっており、
光学画像処理部20では内蔵フレームメモリMAの有効
エリアについて、補償フィルタ7の内側エッジ7a,7
bの現在位置を検出するための信号処理を行う。
【0018】内蔵フレームメモリMAにおけるY方向ア
ドレスの番地Yiが同一のメモリピクセルが並ぶ水平ラ
インLiについて、中央線CLに位置するX方向アドレ
スの番地から両側に向かって画素信号強度の変化を(例
えば微分処理をおこなって)調べ、画素信号強度が最初
に大きく変化した時のX方向アドレスの番地を内側エッ
ジ7a,7bの現在位置の1ポイントを示す番地HR
i,HLiとしてY方向アドレスの番地Yiと対応付け
て検出する。つまり、補償フィルタ7の内側エッジ7
a,7bを境にして信号レベルが大きく変化すること
と、中央線CLから左右両側へ向かって画素信号強度の
変化を見てゆく場合、必ず画素信号強度が最初に大きく
変化した点が内側エッジ7a,7bに位置することか
ら、上のような信号処理を光学画像処理部20で水平ラ
インの全てについて行い、内側エッジ7a,7bの現在
位置の各ポイントを示すアドレスを全て検出すれば、補
償フィルタ7の内側エッジ7a,7bの現在位置が認識
されたことになる。
【0019】次に重畳表示手段を説明する。実施例装置
の重畳表示手段はエッジ画像抽出部21と画像倍率調整
部22および画像合成部24からなる。光学画像処理部
20の後段には、光学画像処理部20で認識された内側
エッジ7a,7bの現在位置に従って光学画像から内側
エッジ画像を抽出するエッジ画像抽出部21が設けられ
ている。画像抽出部21は、フレームメモリMAと同一
番地方式のフレームメモリMBを有するとともに、光学
画像処理部20で検出された内側エッジ7a,7bの現
在位置を示すアドレス(番地Yiおよび番地HRi,H
Liで示されるアドレス)のそれぞれに対応するフレー
ムメモリMBの各メモリセルにHレベル信号を記憶し、
その他のメモリセルにはLレベル信号を格納するよう構
成されている。フレームメモリMBへの信号格納が終了
すると、図5に示すように、光学画像から補償フィルタ
7の内側エッジ7a,7bを抽出した画像(内側エッジ
画像)が得られる。
【0020】さらに、エッジ画像抽出部21の後に、内
側エッジ画像をX線透視像の倍率に対応する倍率に調整
する画像倍率調整部22が設けられている。すなわち、
CCDカメラ10で撮影される光学画像は常に同じ倍率
であるが、X線撮影による画像の倍率はI・I管3の上
下位置や電子的処理に応じて変化する。光学撮影で得た
内側エッジ画像を、X線撮影で得られたX線透視像と合
成する前に、X線撮影の倍率に合わせる倍率補正を行う
のである。
【0021】なお、補償フィルタ7のX線撮影による像
倍率(幾何学的効果による倍率)MPは、図1に示すよ
うに、MP=LA/LBとなる。但し、LAはX線管2
の曝射中心とI・I管3の入射面の間の距離であり、L
BはX線管2の曝射中心と補償フィルタ7の間の距離で
ある。距離LAの方はI・I管3の上下移動に伴って変
化するが、距離LBは常に一定である。したがって、距
離LAを検出して、I・I管3の上下移動に伴う画像の
倍率の補正を行うことになる。画像倍率調整部22は、
SID(ソース・イメージ・ディスタンス)検出部23
から出力される距離LAに対応する距離検出信号に基づ
き、I・I管3の基準位置での倍率からのズレを求出
し、ズレ量に応じてエッジ画像の倍率を調整するととも
に、電子的処理による倍率も併せて調整し、図6に示す
ように、画像倍率調整部22が有する内蔵フレームメモ
リMCへ格納する。図6の倍率調整後の内側エッジ画像
では、倍率が若干あがり、内側エッジ7a,7bが少し
大きくなっている。
【0022】そして、画像倍率調整部22の後に、倍率
調整済の内側エッジ画像と画像記憶部18に保持されて
いるX線透視画像を合成する画像合成部24が設けられ
ている。例えば、画像合成部24によって、図3に示す
X線透視画像と図6に示す倍率調整済の内側エッジ画像
とが合成され、TVモニタ19に送られる。画像合成部
24は両方の画像の中心が一致するようにして画像を合
成する。I・I管3の中心と補償フィルタ補償フィルタ
7の中心とが一致するようI・I管3と補償フィルタ7
が設置されている。又、補償フィルタ7の中心が光学画
像の中心となるようCCDカメラ10がセットされてい
るとともに、内側エッジ画像の中心と光学画像の中心が
一致するように構成されている。勿論、X線透視画像の
中心がI・I管3の中心と一致するように構成されてい
る。したがって、内側エッジ画像とX線透視画像を中心
が一致するよう画像合成が行うと、TVモニタ19の画
面の正しい位置へ補償フィルタ7が表示されることにな
る。
【0023】画像合成部24から画像合成を受けたTV
モニタ19の画面には、図7に示す合成画像が表示され
る。図7に示す合成画像の中の内側エッジ7a,7bの
位置が、補償フィルタ7が現在位置にあると仮定した時
のX線透視像における補償フィルタ7の内側エッジの仮
想投影位置を示しており、仮に今のままでX線曝射を行
えば、補償フィルタ7の内側エッジ7a,7bで囲まれ
たところだけがTVモニタ19の画面に映し出され、そ
れ以外のところは補償フィルタ7の開閉リーフ7A,7
Bによりカットされた状態となる。
【0024】続いて、以上に説明したX線透視撮影装置
における補償フィルタ7の開口度合いを調整する際の装
置動作を説明する。先ず、被検体Mを天板1に載置する
とともに、補償フィルタ7の開口度合いを十分に大きく
(開口を広く)セットし、通常通りの透視撮影を行って
X線透視画像を画像記憶部18に記憶する。画像記憶部
18に記憶するのは1枚のX線透視画像であってもよい
ので、撮影時間は極めて短時間である。画像記憶部18
に記憶されたX線透視画像を読みだしてTVモニタ19
の画面にX線透視像を映し出しすと、図3に示すよう
に、注目部位である臓器Iの周囲にハレーションIHが
生じているので、オペレータは補償フィルタ7を調整し
てハレーションIHを阻止することになる。
【0025】オペレータは操作卓14から補償フィルタ
7の開口度合いを小さく(開口を狭く)する指令を入力
する。開口度合いが小さくなった補償フィルタ7の像は
CCDカメラ10で撮影され、図4に示す光学画像が画
像処理部20に送られて信号処理され、補償フィルタ7
の内側エッジ7a,7bの現在位置が認識された後、エ
ッジ画像抽出部21で図5に示す内側エッジ画像が得ら
れる。この後、画像倍率調整部22による倍率調整が行
われ、図6に示す倍率調整済の内側エッジ画像が得られ
てから、画像合成部24で図3に示すX線透視画像と合
成されてTVモニタ19の画面に、図7に示す合成画像
が映し出される。
【0026】そして、オペレータの調整操作により補償
フィルタ7の開口度合いが変化するのに伴って、TVモ
ニタ19の画面における補償フィルタ7の内側エッジ7
a,7bの表示位置が変化することから、オペレータは
補償フィルタの開口度合いの調整状況を知ることができ
る。仮に今のままでX線曝射を行えば、図7の合成画像
の中の補償フィルタ7の内側エッジ7a,7bで囲まれ
たところだけがTVモニタ19の画面に映し出され、そ
れ以外のところは補償フィルタ7の開閉リーフ7A,7
Bによりカットされるので、オペレータは、注目部位で
ある臓器Iが開閉リーフ7A,7Bの間にあって、周囲
のハレーションIHは内側エッジ7a,7bの外側とな
るよう補償フィルタ7の開口度合いを調整する。
【0027】補償フィルタ7の開口度合いの調整が完了
した後、実際にX線曝射を行いながらX線透視像をTV
モニタ19の画面に映し出すと、図8に示すように、ハ
レーションIHは開閉リーフ7A,7Bでカットされ、
注目部位である臓器Iがハレーションで妨害されること
なく明瞭に表示される。なお、以上の実施例の補償フィ
ルタの調整プロセスを図9のフローチャートに纏めて示
す。
【0028】以上のように、実施例装置では、補償フィ
ルタ7の内側エッジ7a,7bの現在位置認識も、X線
透視画像と補償フィルタ7の内側エッジ7a,7bの仮
想投影位置を示す画像の重畳表示もX線曝射を伴わない
し、重畳表示に用いられるX線透視画像は1枚でも事足
り、当初の撮影は極く短時間である結果、被検体Mは、
補償フィルタ調整プロセスの初期のごく短時間にX線を
浴びるだけである。
【0029】この発明は、上記実施例に限られるもので
はなく、例えば、以下のように変形実施することが可能
である。 (1)上記実施例は、X線管が被検体の下側に位置する
アンダーチューブ方式の装置構成であったが、X線管が
被検体の上側に位置するオーバーチューブ方式の装置構
成のものが、変形例として挙げられる。
【0030】(2)上記実施例においては、X線透視画
像に補償フィルタの内側エッジの像だけを重ね合わせる
構成であったが、X線透視画像に補償フィルタの全体像
を重ね合わせる構成のものが変形例として挙げられる。
ただ、この変形例では、合成画像の周囲エリアが補償フ
ィルタに隠れて見えなくなる。これに対して、実施例の
場合は、合成画像の周囲エリアも見ながら調整が行え
る。
【0031】(3)上記実施例では、補償フィルタ7の
開閉リーフ7A,7Bは左右に移動する構成であった
が、開閉リーフ7A,7Bが左右の移動に加えて回転も
する構成のものが変形例として挙げられる。
【0032】
【発明の効果】この発明に係るX線透視撮影装置によれ
ば、補償フィルタの開口部位の光学的な撮影と画像信号
処理とにより、補償フィルタの内側エッジの現在位置を
認識し、X線透視像と補償フィルタの内側エッジの仮想
投影位置とをモニタに重ね合わせ表示し、オペレータの
調整操作により補償フィルタの開口度合いが変化するに
伴って、補償フィルタの内側エッジの表示位置が変化す
るので、オペレータが補償フィルタの開口度合いの調整
状況をX線曝射を伴わずに知ることができる。したがっ
て、この発明によれば、被検体は、補償フィルタ調整プ
ロセスの初期のごく短期間にX線を浴びるだけであっ
て、従来のように、補償フィルタ調整プロセスの全期間
中、ずっとX線を浴び続けるようなことはなく、補償フ
ィルタの開口度合い調整の際の被検体のX線被曝量が大
幅に減少する。
【0033】さらに、この発明によれば、補償フィルタ
の開口部位を光学的に撮像しているので、関心部位の形
態に応じて補償フィルタの開口部位を複雑な形状に変更
しても、その開口部位の形状に応じた内側エッジ位置を
X線透視像上に容易に重ね合わせ表示することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のX線透視撮影装置の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】実施例装置に備えられている補償フィルタの動
きを示す説明図である。
【図3】実施例装置で得られたX線透視画像を示す平面
図である。
【図4】補償フィルタの光学画像の記憶状況を示す模式
図である。
【図5】内側エッジ画像の記憶状況を示す模式図であ
る。
【図6】倍率修正済の内側エッジ画像の記憶状況を示す
模式図である。
【図7】X線透視画像と内側エッジ画像の合成画像を示
す平面図である。
【図8】補償フィルタの開口度合い調整後のX線透視画
像を示す平面図である。
【図9】実施例の補償フィルタの調整プロセスを示すフ
ローチャートである。
【図10】従来のX線透視撮影装置の要部構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1…天板 2…X線管 3…I・I管 4…TVカメラ 7…補償フィルタ 7a,7b…内側エッジ 9…反射ミラー 10…CCDカメラ 18…画像記憶部 19…TVモニタ 20…光学画像処理部 21…エッジ画像抽出部 22…画像倍率調整部 24…画像合成部 25…位置センサ部 26…エッジ画像形成部 M…被検体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 渉 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所三条工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体搭載用の天板と、天板を挟んで対
    向するよう配設されたX線曝射用のX線管および透過X
    線像検出用のイメージインテンシファイアと、イメージ
    インテンシファイアの後段に設けられた透過X線像撮影
    用の撮像手段と、撮像手段から出力される映像信号をX
    線透視画像として取り込んで記憶する画像記憶手段と、
    画像記憶手段に記憶されたX線透視画像を読み出してモ
    ニタ画面に表示する画像表示手段とを備えているととも
    に、X線管の前方側に開口度合いの調整可能な補償フィ
    ルタを備えているX線透視撮影装置において、補償フィ
    ルタの開口部位の光学画像を得る光学撮影手段と、前記
    光学撮影手段で得られた光学画像に対する信号処理によ
    り補償フィルタの内側エッジの現在位置を検出する光学
    画像処理手段と、前記光学画像処理手段により認識され
    た内側エッジの現在位置に従って光学画像中の内側エッ
    ジ画像を抽出するエッジ画像抽出手段と、前記内側エッ
    ジ画像をX線透視像の倍率に対応する倍率に調整する画
    像倍率調整手段と、倍率調整された内側エッジ画像とX
    線透視像とを両者の画像中心が一致するようにして合成
    する画像合成手段とを備えたことを特徴とするX線透視
    撮影装置。
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