JPH0970400A - X線画像撮影装置 - Google Patents

X線画像撮影装置

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Publication number
JPH0970400A
JPH0970400A JP7227653A JP22765395A JPH0970400A JP H0970400 A JPH0970400 A JP H0970400A JP 7227653 A JP7227653 A JP 7227653A JP 22765395 A JP22765395 A JP 22765395A JP H0970400 A JPH0970400 A JP H0970400A
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JP
Japan
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ray
rotation
shaped arm
support arm
subject
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Application number
JP7227653A
Other languages
English (en)
Inventor
Joichi Tamura
譲一 田村
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
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Publication of JPH0970400A publication Critical patent/JPH0970400A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持アームの被検者に対する挿入方向を、予
め設定した方向以外から挿入した場合においても、補償
フィルタの人体に対する位置を再設定することなく検査
あるいは治療を行うことが可能なX線画像撮影装置を提
供すること。 【構成】 水平な面内で回転可能に床面あるいは天井面
に設置された支持アームと、該支持アームに回転自在に
支持されるC字型アームと、前記C字型アームに設けら
れたX線管と、前記X線管と対向する位置に設けられた
撮像手段と、前記X線管の前面に設けられた補償手段
と、X線絞り手段とを備えるX線画像撮影装置であっ
て、前記支持アームの回転角度を検出する回転角検出手
段と、前記補償手段と前記撮像手段とを結ぶ直線を回転
軸として前記補償手段を時計回りあるいは反時計回りに
回転させる回転手段と、前記回転角度検出手段の出力す
る回転角度に基づいて、前記回転手段を制御する制御手
段を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線画像撮影装置に関
し、特に、多方向から被検者のX線透視撮影を行うこと
が可能なX線画像撮影装置に適用して有効な技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の循環器系のX線検査に用いられる
X線画像撮影装置を図8に示す。
【0003】図8において、101はX線管装置、10
2はX線絞り装置、103はイメージインテンシファイ
ア、104はテレビカメラ、105はC字型アーム、1
06は支持アーム、107は台車、108は検診台、P
は被検者をそれぞれ示す。
【0004】従来のX線画像撮影装置では、C字型アー
ム105の一端にはX線を発生するX線管装置101
と、そのX線を撮影部位の大きさに合わせて絞り込むた
めのX線絞り装置102とからなるX線照射部が設置さ
れている。
【0005】また、他端にはイメージインテンシファイ
ア103とテレビカメラ104とからなるX線撮像部が
対向して設置されている。
【0006】C字型アーム105は、支持アーム106
を介して台車107によって、天井109に水平な面内
を図8中AおよびBで示す方向に回転可能なように懸垂
支持されている。
【0007】従来のX線画像撮影装置では、C字型アー
ム105を被検者Pに対して角度付けし、X線の照射範
囲を被検者Pの検査部位に応じてX線絞り装置102に
よって絞り込み、撮影対象の血管の造影撮影を行い、そ
の映像から診断を行っていた。
【0008】このとき、検診台108に乗せた被検者P
の左右に医師等の関係者が一人づつ位置する場合には、
図8に示すようにC字型アーム105を被検者Pの頭側
から挿入し、さらに頭側にもう1人位置する場合には、
支持アーム106を図8のA方向に45度回転させるこ
とにより、対応していた。
【0009】図9は、医師等の関係者が3人の場合の支
持アーム106と医師等の関係者の位置関係を示すため
にX線画像撮影装置を天井側から見た図である。
【0010】図9において、901〜903は3人の医
師等の関係者である。
【0011】図9からも明らかなように、医師等の関係
者901と902との中間に支持アーム106を位置さ
せることにより、対応していた。
【0012】前述するように、近年のX線画像撮影装置
は、C字型アーム105の支持部分、すなわち、支持ア
ーム106を装置の設置面である天井面と水平となる面
内で回転させ、C字型アーム105を被検者Pに対して
多方向から挿入できるようになっている。
【0013】一方、X線絞り装置102によるX線の照
射範囲は、鉛板で作られた複数の可動X線絞り羽根によ
って行われているが、X線絞り装置102の内部には、
この他に照射範囲内の部位のX線吸収差を補正し、撮影
画像のハレーションを抑えるための移動可能な複数の補
償フィルタが設けられている。
【0014】この補償フィルタを備えるX線絞り装置1
02としては、例えば、特開昭60−127698号公
報がある。
【0015】この補償フィルタを備えるX線絞り装置1
02では、特に、心血管の撮影時には撮影対象である心
臓が肺に近いので、心筋と肺という大きなX線吸収差を
補償するために、適切な補償フィルタが要求される。
【0016】さらには、DSA撮影(Digital
Subtraction Angiography)の
ように、ダイナミックレンジの狭いテレビカメラ104
によるX線映像の撮影では、補償フィルタによるフィル
タリングの善し悪しが、撮影画質に大きな影響をあたえ
るため、フィルム撮影よりもより一層慎重なフィルタリ
ング操作が必要で、操作をするものにとって負担の大き
い作業となっていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0018】従来のX線画像撮影装置では、X線管装置
101およびX線絞り装置102がC字型アーム105
に固定されているため、被検者Pに対するC字型アーム
105の挿入方向を変更すると、被検者Pに対するX線
絞り装置102の向きも変わってしまう。
【0019】すなわち、従来のX線絞り装置102は人
体のX線吸収差を補正する複数の補償フィルタが取り付
けられており、その形状は内臓等の人体内部構造を模し
ているので、図10に示すように、すべての補償フィル
タが同一形状であることはほとんどない。
【0020】ただし、図10において、人体の上下左右
の各方向に配置されている4枚のフィルタ1001、1
002、1003、1004は、それぞれ心臓撮影時の
肺野部、横隔膜部、あるいは、頭部撮影時の頸椎部等の
X線吸収量の少ない部位を撮影するときの濃度差を補償
するためのものであり、通常、人体の足側に位置するフ
ィルタ1003のみが凸形状となっている。
【0021】したがって、被検者Pに対するC字型アー
ム105の挿入角度を変更した場合、X線絞り装置10
2の内部の補償フィルタの位置(配置位置)と被検者P
(人体)の各部の位置とがずれてしまうので、再度、補
償フィルタの位置を調整しなければならず、操作性が悪
いという問題があった。
【0022】また、補償フィルタを取り付けている図示
しないフィルタ取付台が人体に対して回転可能な場合の
補償フィルタ位置の再設定作業は、図示しないオペレー
タが図示しない操作器から遠隔操作を行い、補償フィル
タの位置を調整することにより行っていた。
【0023】一方、回転操作ができない場合の再設定作
業は、作業者がX線絞り装置102のカバーを開け、複
数の補償フィルタ1001〜1004を再度フィルタ取
付台に配置し直さなければならないので、大変時間がか
かっていた。
【0024】さらには、X線照射野を制限するための鉛
板製の図示しないX線絞り羽根の被検者Pに対する位置
も変化してしまう、すなわち、C字型アーム105を被
検者Pの頭側から挿入することを前提としてX線絞り羽
根の位置を設定してある場合に、たとえば、C字型アー
ム105を左横位置から挿入した場合、被検者Pの左右
方向に広がるX線を絞り込むためのX線絞り羽根の位置
が、被検者Pの頭足方向を絞り込むような位置に移動し
てしまうので、前述する補償フィルタと同様に、取り付
け位置を再度調整しなければならず、操作性が悪いとい
う問題があった。
【0025】本発明の目的は、支持アームの被検者に対
する挿入方向を、予め設定した方向以外から挿入した場
合においても、補償フィルタの人体に対する位置を再設
定することなく検査あるいは治療を行うことが可能なX
線画像撮影装置を提供することである。
【0026】本発明の他の目的は、支持アームの被検者
に対する挿入方向を、予め設定した方向以外から挿入し
た場合においても、補償フィルタおよびX線絞り羽根の
人体に対する位置を再設定することなく検査あるいは治
療を行うことが可能なX線画像撮影装置を提供すること
である。
【0027】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0028】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0029】(1)床面あるいは天井面と水平な面内で
X線照射中心を中心として回転可能に床面あるいは天井
面に設置された支持アームと、該支持アームに回転自在
に支持されるC字型アームと、前記C字型アームに設け
られたX線管と、前記C字型アームの前記X線管と対向
する位置に設けられた撮像手段と、前記X線管の前面に
設けられた、被検者のX線吸収差に応じてX線強度分布
を補正する補償手段と、前記X線管の前面に設けられた
X線絞り手段とを備えるX線画像撮影装置であって、前
記支持アームの回転角度を検出する回転角検出手段と、
前記補償手段と前記撮像手段とを結ぶ直線を回転軸とし
て前記補償手段を時計回りあるいは反時計回りに回転さ
せる回転手段と、前記回転角度検出手段の出力する回転
角度に基づいて、前記回転手段を制御する制御手段を具
備する。
【0030】(2)前記補償手段と前記X線絞り手段と
は一体に構成され、前記回転手段により時計回りあるい
は反時計周りに回転可能である。
【0031】
【作用】前述した(1)の手段によれば、たとえば、作
業者が2人でC字型アームを被検者の頭部方向から挿入
することを想定にして、補償手段の位置を調整してある
X線画像撮影装置に、作業者の人数が3人必要となり、
各作業者が被検者の左右の両側に一人づつと頭部側に一
人が位置することになった場合、C字型アームを被検者
の頭部方向から挿入することはできないので、通常、頭
部側に位置する作業者と右側あるいは左側に位置する作
業者との間、すなわち、C字型アームが接続される支持
アームを床面と水平となる面内で45°回転し、C字型
アームを被検者に挿入することになる。
【0032】したがって、回転角検出手段は支持アーム
の回転である45°の回転角を検出し、支持アームが4
5°回転されたことを制御手段に出力する。
【0033】制御手段は回転手段を制御し、補償手段を
前記支持アームの回転方向とは逆の方向に45°回転さ
せることにより、補償手段の回転は打ち消されるので、
X線吸収差を補正する補償手段と被検者との位置関係は
変化することがなく、C字型アームを被検者の頭部方向
から挿入することを想定にして設定したままとなり、再
度補償手段の設定を行う必要がない。
【0034】このように、C字型アームを床面と水平で
ある面内で回転した場合であっても、C字型アームの回
転角を回転角検出手段が検出し、その出力に基づいて制
御手段が回転手段に補償手段をC字型アームの回転方向
とは逆の方向に回転するように制御する。
【0035】このため、C字型アームの角度を変更した
場合であっても、補償手段と被検者の位置関係は最初に
設定を行ったときのままに保つことができる。
【0036】前述する(2)の手段によれば、補償手段
とX線絞り手段とは一体に構成されているので、回転手
段は補償手段と共にX線絞り手段を回転させることがで
きる。
【0037】このため、たとえば、(1)に前述するよ
うに、C字型アームが接続される支持アームを床面と水
平となる面内で45°回転し、C字型アームを被検者に
挿入する場合、回転角検出手段が支持アームの回転であ
る45°の回転角を検出し、支持アームが45°回転さ
れたことを制御手段に出力する。
【0038】制御手段は回転手段を制御し、補償手段と
一体に構成されるX線絞り手段を前記支持アームの回転
方向とは逆の方向に45°回転させることにより、補償
手段およびX線絞り手段の回転は打ち消されるので、X
線吸収差を補正する補償手段およびX線を所定の照射野
に絞り込むX線絞り手段と被検者との位置関係は変化す
ることがなく、C字型アームを被検者の頭部方向から挿
入することを想定にして設定したままとなり、再度、補
償手段およびX線絞り手段の設定を行う必要がない。
【0039】このように、C字型アームを床面と水平で
ある面内で回転した場合であっても、C字型アームの回
転角を回転角検出手段が検出し、その出力に基づいて制
御手段が回転手段に補償手段およびX線絞り手段をC字
型アームの回転方向とは逆の方向に回転するように制御
する。
【0040】このため、C字型アームの角度を変更した
場合であっても、補償手段およびX線絞り手段と被検者
との位置関係は設定を行ったときのままに保つことがで
きる。
【0041】
【実施例】以下、本発明について、実施例とともに図面
を参照して詳細に説明する。
【0042】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0043】図1は本発明の一実施例である天井懸垂式
のX線画像撮影装置の概略構成を示す図であり、101
はX線管装置(X線管)、102はX線絞り装置、10
3はイメージ・インテンシファイア(I.I.:Ima
ge Intensifier)、104はテレビカメ
ラ(撮像手段)、105はC字型アーム、106は支持
アーム、107は台車、108は検診台、109はカバ
ー、110は天井支持機構、111はスライド支持部、
112は回転支持部、113は位置検出器(回転角検出
手段)、114は天井、115は床、Pは被検者を示
す。
【0044】図1において、X線管装置101はX線を
発生させると共に、そのX線を被検者Pに照射する。
【0045】X線絞り装置102は、X線管装置101
の前面に取り付けられ、その内部に被検者Pに照射され
るX線を補正するための、図示しない公知の補償フィル
タとX線絞り羽根を内蔵すると共に、X線管装置101
のX線照射中心軸を回転の中心軸とする後述する回転機
構(回転手段)によって支持されている。
【0046】イメージ・インテンシファイア103は、
被検者Pを透過したX線を光学画像である蛍光像に変換
すると共に、その輝度を増幅させる。
【0047】テレビカメラ104は、イメージ・インテ
ンシファイア106で光学画像に変換された透過X線を
撮影し、電気信号に変換する。
【0048】C字型アーム105は、C字型の形状をし
ており、一端にX線管装置101、X線絞り装置102
からなるX線発生系、他端にイメージ・インテンシファ
イア103、テレビカメラ104からなる撮像系が支持
・固定され、前記X線発生系と撮像系とを結ぶ直線の中
心(X線照射中心:アイソセンタ)に被検者の撮像対象
部分が位置するように、診察台108を調整する。
【0049】支持アーム106は、一端に回転支持部1
12、他端に台車107が固定されている。
【0050】台車107は、支持アーム106と天井支
持機構110とを接続すると共に、床面115と垂直と
なる中心軸の周りに、図中のAあるいはB方向に支持ア
ーム106を回転させる。
【0051】診察台108は、図示しない駆動回路によ
り、図1の紙面垂直方向にから見て前後左右、上下およ
び斜め方向に移動および回転できると共に、位置および
傾斜角を図示しないロータリーエンコーダにより検出
し、図示しない制御装置に出力する。
【0052】カバー109は、X線管装置101および
X線絞り装置102等の図示しない駆動部等が露出し、
作業者あるいは被検者P等が危険にさらされないように
するための覆いである。
【0053】天井支持機構110は、本実施例1のX線
透視撮影装置を天井114に取り付けると共に、天井面
114と床面115との水平誤差を調整し、X線透視撮
影装置が床面115と水平になるように調整するもので
ある。
【0054】スライド支持部111は、回転支持部11
2に取り付けられ、C字型アーム105に取り付けられ
る前記X線発生系のX線照射中心を中心として、C字型
アーム105が回転できる回転機構を備える。
【0055】また、このスライド支持部111は、C字
型アーム105が前記アイソセンタを中心としてスライ
ドできるスライド機構を備える。
【0056】回転支持部112は、C字型アーム105
が取り付けられているスライド支持部111を、図示し
ない回転機構によって支持している。
【0057】位置検出器113は、台車107に取り付
けられ、支持アーム106の回転角を検出するものであ
り、たとえば、ポテンショメータあるいはエンコーダ等
からなる。
【0058】図2は、図1に示すX線発生系をC−C線
で切ったときの概略構成を示す断面図であり、201は
X線絞り回転用モータ、202はモータブラケット、2
03は回転駆動用プーリ、204はX線絞り側プーリ、
205は回転支持用軸受け、206はボールベアリン
グ、207は取付金具、208はX線絞り用ケーブル、
209はケーブル受け具を示す。
【0059】ただし、X線絞り装置102の内部に設置
される補償フィルタおよびX線絞り羽根は省略する。
【0060】図2において、X線絞り回転用モータ20
1は図示しない制御回路(制御手段)により、X線絞り
装置102を所定量回転させるための動力源となる。
【0061】モータブラケット202は、X線絞り回転
用モータ201を固定するための固定用治具であり、こ
の治具を介してX線絞り回転用モータ201をX線装置
取付金具207に固定する。
【0062】回転駆動用プーリ203は、X線絞り回転
用モータ201の回転軸に接続されており、この回転駆
動用プーリ203とX線絞り側プーリ204とにかけた
図示しない回転駆動用ベルトを介して、X線絞り回転用
モータ201の回転駆動力をX線絞り装置102に伝達
し、X線絞り装置102を時計回りあるいは反時計周り
に回転させる。
【0063】回転支持用軸受け205はX線装置取付金
具207に固定されており、ボールベアリング206を
介してX線絞り装置102を回転できるように支持して
いる。
【0064】X線装置取付金具207はC字型アーム1
05に直接固定されており、このX線装置取付金具20
7に前述するモータブラケット202や回転支持用軸受
け205等を固定することにより、それらの部品をC字
型アーム105に固定する。
【0065】ケーブル受け具209は、非回転部である
C字型アーム105に直接もしくは間接的に取り付けら
れている部分、あるいは、回転駆動用プーリ203およ
び図示しない回転駆動用ベルト等の駆動部に、X線絞り
用ケーブル208が接触しX線絞り装置102の回転動
作が妨げられることを防止するための張り出し部であ
り、X線絞り装置102の外周に沿って取り付けられて
いる。
【0066】図3は、図2に示すX線発生系をB方向か
ら見たときの概略構成を示す図であり、301は回転駆
動用ベルト、302はポテンショメータを示す。
【0067】図3において、回転駆動用ベルト301は
X線絞り回転用モータ201の回転駆動力をX線絞り装
置102に伝達するためのものであり、回転駆動用プー
リ203とX線絞り側プーリ204とを接続すると共
に、ポテンショメータ302をも結んでいる。
【0068】ポテンショメータ302は、図示しない制
御回路に接続されており、X線絞り装置102の回転量
をポテンショメータ302の回転軸の回転量に応じて変
化する抵抗値によって、移動量を検出することができ
る。
【0069】図4は、X線絞り装置102に取り付けら
れる補償フィルタとX線絞り羽根との関係を示す図であ
り、401〜404は補償フィルタa〜d(補償手
段)、405〜412はX線絞り羽根a〜h(X線絞り
手段)を示す。
【0070】補償フィルタa〜d(401〜404)
は、人体各部のX線吸収差を補正するためのフィルタで
あり、それぞれ心臓撮影時の肺野部、横隔膜部、およ
び、頭部撮影時の頸椎部等のX線吸収量の少ない部位を
撮影するときの濃度差を補正する。
【0071】また、その形状は内蔵等の人体内部構造を
近似した形状になっている。
【0072】X線絞り羽根a〜h(405〜412)
は、鉛の板であり、このX線絞り羽根a〜h(405〜
412)を被検者Pの向きおよび撮影対象臓器にあわせ
て図に示すように取り付けることにより、X線管装置1
01から照射されるX線を所定の照射野に絞り込む。
【0073】図5は、本実施例1のX線画像撮影装置の
X線絞り用ケーブル208の格納の様子を示す図であ
り、501はケーブル固定部a、502はケーブル固定
部bを示す。
【0074】図5において、ケーブル固定部a(50
1)は非回転部であるC字型アーム105に設けられて
おり、X線絞り用ケーブル208はこのケーブル固定部
a(501)を通り、X線絞り羽根a〜hの位置および
角度を制御するX線絞り羽根制御装置に接続されてい
る。
【0075】ケーブル固定部b(502)は、X線絞り
装置102側の固定部であり、X線絞り用ケーブル20
8はこのケーブル固定部b(502)からX線絞り装置
102内に引き込まれる。
【0076】図6は、制御部の概略構成を示す回路図で
あり、601は入力部、602は演算部、603は出力
部、604、605はA/D変換器、606はCPU
(Central Processing Unit:
中央演算装置)、607はバス、608は入出力インタ
ーフェース回路、609はDR1リレー、610はDR
2リレー、611はスイッチ1、612はスイッチ2、
613はスイッチ3、614はスイッチ4を示す。
【0077】図6において、入力部601は制御装置の
入力回路部分を示し、位置検出器113の出力およびポ
テンショメータ302の出力を図示しない入力ポートか
ら取り込み、A/D変換器604,605でデジタル信
号に変換し、このデジタル信号をバス607に出力す
る。
【0078】演算部602はCPU608を有し、この
CPU608が位置検出器113の出力の変化を検出す
ると、その変化量からDR1リレー609あるいはDR
2リレー610をONするためデータをバス607に出
力すると共に、ポテンショメータ302の出力の変化を
監視し、位置検出器113の変化量に相当する変化を検
出したならば、ONさせたリレー(DR1リレー609
あるいはDR2リレー610)をOFFさせるためのデ
ータをバス607に出力する。
【0079】出力部603は入出力インターフェース回
路608、DR1リレー609、DR2リレー610、
および、これらのリレーでON・OFFが制御されるス
イッチ1〜4(611〜614)を有する。
【0080】入出力インタフェース回路608は、CP
U608からバス607に出力されるデータにより、D
R1リレー609あるいはDR2リレー610が接続さ
れる出力をGND(接地電位)あるいはVcc(電源電
圧:動作電圧)とする。
【0081】このため、DR1リレー609あるいはD
R2リレー610がON/OFFされ、たとえば、DR
1リレー609がONした場合は、スイッチ1,2(6
11、612)がONし、X線絞り回転用モータ201
の「+」側端子にVss(基準電圧)、「−」側端子に
Vccがそれぞれ供給されるので、モータは逆方向に回
転する。
【0082】一方、DR2リレー610がONした場合
は、スイッチ3,4(613、614)がONし、X線
絞り回転用モータ201の「+」側端子にVcc、
[−]側端子にVssがそれぞれ供給されるので、モー
タは正方向に回転する。
【0083】次に、図7に制御装置のCPU606で実
行される回転制御アルゴリズムのフローチャートを示
し、図1に示すように、C字型アーム105を被検者P
の頭方向から挿入し、その後、図中A方向に45°回転
し、図9に示す位置に移動する場合の動作について図7
に基づいて説明する。
【0084】ただし、本フローチャートの開始(スター
ト)は、実施例の画像処理装置の電源投入である。
【0085】まず、作業者(オペレータ)が図示しない
操作器を操作し、台車107の図示しない回転固定用ブ
レーキを解除することにより、支持アーム106は回転
可能となるので、作業者が手動で支持アーム106をA
矢印方向へ45°回転させる。
【0086】この回転に伴い台車107に内蔵された位
置検出器113の出力が変化するので(ステップ70
1、702)、制御装置は位置検出器113の出力から
支持アーム106の回転量を計算する(ステップ70
3)。
【0087】次に、算出した回転量が増加、あるいは、
減少であるのかを判断することにより、支持アーム10
6が図1に示すA方向に回転されているのか、あるい
は、B方向に回転されているのかを判断する(ステップ
704)。
【0088】回転量が増加している、すなわち、支持ア
ーム106がA方向に回転されていることが判明した場
合は、X線絞り装置102を支持アーム106に対して
B方向に回転させるために、DR2リレー610をON
し(ステップ705)、X線絞り回転用モータ201を
正回転方向に動作させる。
【0089】このとき、CPU606はポテンショメー
タ302の出力値の変化からX線絞り装置102の支持
アーム106に対する回転量を算出し(ステップ70
6)、ポテンショメータ302の出力(移動量)が位置
検出器113の出力(回転量)に相当する値になるまで
X線絞り回転用モータ201を動作させ(ステップ70
7)、回転量と移動量とが同じ値になったところで停止
させることにより(ステップ708)、被検者Pに対す
るX線絞り装置102の回転量を「0°」とする。
【0090】したがって、X線絞り装置102内に固定
される補償フィルタa〜d(401〜404)およびX
線絞り羽根a〜h(405〜412)の被検者Pに対す
る位置は常に一定に保たれる。
【0091】また、ステップ709〜712は、支持ア
ーム106をB方向に回転した場合のアルゴリズムであ
る。
【0092】以上説明したように、本実施例のX線画像
処理装置によれば、支持アーム106の位置(C字型ア
ーム105の被検者Pに対する挿入方向)を、たとえ
ば、被検者Pの頭部方向としたときに、補償フィルタa
〜d(401〜404)およびX線絞り羽根a〜h(4
05〜412)の取り付け位置、および、取り付け角度
を設定することにより、支持アーム106を床面に水平
な面で回転させた場合であるならば、位置検出器113
の出力値から制御回路のCPU606が支持アーム10
6の回転方向および回転角度を算出し、補償フィルタa
〜d(401〜404)およびX線絞り羽根a〜h(4
05〜412)の取り付けられているX線絞り装置10
2を支持アーム106の回転方向とは逆の回転方向に回
転させるようにX線絞り回転用モータ201を動作さ
せ、位置検出器113の検出角度とX線絞り装置102
の回転角を監視するポテンショメータ302の検出する
回転角とが等しくなったならば、CPU606がリレー
をOFFさせ、X線絞り回転用モータ201を停止させ
ることにより、X線絞り装置102に取り付けられた補
償フィルタa〜d(401〜404)およびX線絞り羽
根a〜h(405〜412)と、被検者Pとの位置関係
は支持アーム106を回転させる前と同じとなるので、
C字型アーム105の被検者Pに対する挿入方向を、予
め設定した方向以外から挿入した場合においても、補償
フィルタa〜d(401〜404)およびX線絞り羽根
a〜h(405〜412)の被検者Pに対する位置を、
再度、設定し直すことなく検査あるいは治療を行うこと
ができる。
【0093】なお、本実施例ではX線絞り装置102に
補償フィルタa〜d(401〜404)およびX線絞り
羽根a〜h(405〜412)とが内蔵されており、X
線絞り装置102の外部に設置したX線絞り回転用モー
タ201によってX線絞り装置102を回転させる構成
としたが、X線絞り回転用モータ201をX線絞り装置
102に内蔵する構成としてもよいことは言うまでもな
い。
【0094】また、X線管装置101をC字型アーム1
05に固定せず、X線絞り装置102をX線管装置10
1に固定すると共に、X線管装置101を前述する回転
機構により支持し、X線絞り回転用モータ201でX線
絞り装置102と共に回転させてもよい。
【0095】補償フィルタa〜d(401〜404)を
X線絞り装置102の外側前面に設置し、補償フィルタ
a〜d(401〜404)のみを回転させることによ
り、支持アーム106を回転させることによる補償フィ
ルタa〜d(401〜404)の被検者Pに対する位置
を、再度、設定し直すことなく検査あるいは治療を行う
ことができる。
【0096】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0097】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0098】(1)支持アームの被検者に対する挿入方
向を、予め設定した方向以外から挿入した場合において
も、補償フィルタの人体に対する位置を再設定すること
なく検査あるいは治療を行うことができる。
【0099】(2)支持アームの被検者に対する挿入方
向を、予め設定した方向以外から挿入した場合において
も、補償フィルタおよびX線絞り羽根の人体に対する位
置を再設定することなく検査あるいは治療を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である天井懸垂式のX線透視
撮影装置の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示すX線発生系をC−C線で切ったとき
の概略構成を示す断面図である。
【図3】図2に示すX線発生系をB方向から見たときの
概略構成を示す図である。
【図4】X線絞り装置に取り付けられる補償フィルタと
X線絞り羽根との関係を示す図である。
【図5】本実施例1のX線画像撮影装置のX線絞り用ケ
ーブルの格納の様子を示す図である。
【図6】制御部の概略構成を示す回路図である。
【図7】制御装置のCPUで実行される回転制御アルゴ
リズムを示すフローチャートである。
【図8】循環器系のX線検査に用いられる従来のX線画
像撮影装置である。
【図9】医師等の関係者が3人の場合の支持アーム10
6と医師等の関係者の位置関係を示すためにX線画像撮
影装置を天井側から見た図である。
【図10】心臓撮影時の従来の補償フィルタの取り付け
の様子を示す図である。
【符号の説明】
101…X線管装置、102…X線絞り装置、103…
イメージ・インテンシファイア(I.I.:Image
Intensifier)、104…テレビカメラ、
105…C字型アーム、106…支持アーム、107…
台車、108…検診台、109…カバー、110…天井
支持機構、111…スライド支持部、112…回転支持
部、113…位置検出器、114…天井、115…床、
P…被検者、201…X線絞り回転用モータ、202…
モータブラケット、203…回転駆動用プーリ、204
…X線絞り側プーリ、205…回転支持用軸受け、20
6…ボールベアリング、207…取付金具、208…X
線絞り用ケーブル、209…ケーブル受け具、301…
回転駆動用ベルト、302…ポテンショメータ、401
〜404…補償フィルタa〜d、405〜412…X線
絞り羽根a〜h、501…ケーブル固定部a、502…
ケーブル固定部b、601…入力部、602…演算部、
603…出力部、604、605…A/D変換器、60
6…CPU(Central Processing
Unit:中央演算装置)、607…バス、608…入
出力インターフェース回路、609…DR1リレー、6
10…DR2リレー、611…スイッチ1、612…ス
イッチ2、613…スイッチ3、614…スイッチ4、
1001〜1004…補償フィルタ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面あるいは天井面と水平な面内でX線
    照射中心を中心として回転可能に床面あるいは天井面に
    設置された支持アームと、該支持アームに回転自在に支
    持されるC字型アームと、前記C字型アームに設けられ
    たX線管と、前記C字型アームの前記X線管と対向する
    位置に設けられた撮像手段と、前記X線管の前面に設け
    られた、被検者のX線吸収差に応じてX線強度分布を補
    正する補償手段と、前記X線管の前面に設けられたX線
    絞り手段とを備えるX線画像撮影装置であって、 前記支持アームの回転角度を検出する回転角検出手段
    と、前記補償手段と前記撮像手段とを結ぶ直線を回転軸
    として前記補償手段を時計回りあるいは反時計回りに回
    転させる回転手段と、前記回転角度検出手段の出力する
    回転角度に基づいて、前記回転手段を制御する制御手段
    を具備することを特徴とするX線画像撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記補償手段と前記X線絞り手段とは一
    体に構成され、前記回転手段により時計回りあるいは反
    時計周りに回転可能であることを特徴とする請求項1に
    記載のX線画像撮影装置。
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