JPH09122117A - X線画像処理装置 - Google Patents

X線画像処理装置

Info

Publication number
JPH09122117A
JPH09122117A JP7308297A JP30829795A JPH09122117A JP H09122117 A JPH09122117 A JP H09122117A JP 7308297 A JP7308297 A JP 7308297A JP 30829795 A JP30829795 A JP 30829795A JP H09122117 A JPH09122117 A JP H09122117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
image
ray image
signal
diaphragm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7308297A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Fujii
英樹 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP7308297A priority Critical patent/JPH09122117A/ja
Publication of JPH09122117A publication Critical patent/JPH09122117A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線の曝射範囲を調整する可動絞りが画像処
理の支障とならないようにする。 【解決手段】 この発明の画像処理装置は、医用X線機
器からのX線画像信号を入力してフレームメモリ14へ
記憶するとともに、絞り位置検出部7からの絞り位置信
号に基づいて、信号処理エリア調整手段(CPU15)
により絞りの像の出現エリアが除かれた信号処理エリア
を画定して、フレームメモリ14に記憶されているX線
画像信号のうち信号処理エリアに対応するX線画像信号
に対して画像処理手段(例えば階調変換部16)が信号
処理を行う構成を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線透視撮影装
置やX線CT等の医用X線機器のX線画像信号を入力し
て信号処理を行うためのX線画像処理装置に関し、特
に、X線の曝射範囲(照射野)を変えるための可動絞り
が画像処理の妨げとならないようにするための技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】X線透視撮影装置などの医用X線機器で
は、可動絞り(コリメータ)を介して被検体(患者)に
X線を曝射するとともに、被検体の透過X線像を撮像し
て得られたX線画像をTVモニタなどに表示する構成と
なっているが、さらに画像処理装置を組み合わせ、撮像
により得られるX線画像信号を入力してコントラスト強
調などの画像処理を施しX線画像を観察し易いようにし
て表示することが行われている。
【0003】一方、医用X線機器のX線管の前面に配設
される可動絞りは、X線の曝射範囲を調整する働きをす
る。通常はX線の曝射範囲と透過X線像の撮影範囲とが
概ね一致するように絞りの位置を設定しておくことか
ら、モニタの画面上のX線画像には絞りの像が出て来な
い。ただ、透視する部位によってはX線の曝射範囲を狭
くする必要があって可動絞りを曝射中心に近い位置まで
進出させることがあるが、この場合には、絞りの像がX
線画像中に現れる。
【0004】例えば、食道を撮影する場合はX線の曝射
範囲をずっと狭くして首の真ん中だけにX線曝射を行
う。人間の首は、食道のある中央部に比べて左右両側部
はX線透過率が高く、首全体を撮像すると、X線画像で
は両側部が非常に明るくなってハレーションを起こし、
肝心の食道のところの観察が難しくなるから、曝射範囲
を狭くして首の真ん中だけを撮像するのである。その結
果、食道を撮影したX線画像の場合、図11に示すよう
に、食道像Tの左右に絞りの像(黒色領域)Sが大きく
現出することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、X線画
像中に絞りの像Sが現出するとX線画像処理装置での信
号処理に支障をきたすという問題がある。例えば、食道
像Tのコントラストを充分に強調することが出来ない。
食道像Sでは画像濃度が高い目である(X線画像信号の
強度が比較的大きい)が、絞りの像Sでは画像濃度が極
端に低い(X線画像信号強度が非常に小さい)。したが
って、X線画像全体では、X線画像信号の強度が広い範
囲にわたることになり、各X線画像信号の強度をモニタ
画面における表示明度(明るさ)と対応した階調変換を
行う際、絞りの像SのX線画像信号のある強度の低い領
域にも階調段数を振り分けなければならず、その分、食
道像SのX線画像信号のある強度の高い領域に割り振る
階調段数が減ってしまい、肝心な食道像Sのところのコ
ントラストが充分に強調できなくなることから、画像処
理を施してもX線画像が観察し易いものにならない。
【0006】さらに、可動絞りの位置を動かしながら
(X線曝射範囲を変化させながら)X線画像を得る一
方、X線画像中の特定部位の被検部位の動きを抽出する
という信号処理を行う場合があるが、この場合には、可
動絞りの動きが被検部位の動きと誤って捉えられて肝心
の被検部位の動きが正確に掴めなくなるという問題が起
こる。
【0007】この発明は、上記の事情に鑑み、X線の曝
射範囲を調整する可動絞りが画像処理の支障とならない
X線画像処理装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の課題
を達成するため、次のような構成をとる。すなわち、こ
の発明に係るX線画像処理装置では、可動絞り(コリメ
ータ)を介して被検体にX線を曝射するX線曝射手段
と、被検体の透過X線像を撮像してX線画像信号を出力
する撮像手段とを具備する医用X線機器の前記X線画像
信号を入力して格納する信号記憶手段と、この信号記憶
手段に記憶されたX線画像信号の信号処理を行う画像処
理手段を備えた装置において、前記可動絞りの位置を検
出して絞り位置信号を出力する絞り位置検出手段と、前
記絞り位置信号に基づいて、X線画像における信号処理
エリアから絞りの像の出現エリアが除かれるように調整
する信号処理エリア調整手段とを備えているというもの
である。
【0009】
【作用】この発明のX線画像処理装置で信号処理が実行
される際の作用は次の通りである。医用X線機器のX線
曝射手段から可動絞りを介して被検体にX線が曝射され
る一方、撮像手段により被検体の透過X線像が撮像され
てX線画像信号がX線画像処理装置へ出力される。X線
画像処理装置では、信号記憶手段がX線画像信号を入力
して記憶するとともに、絞り位置検出手段が可動絞りの
位置を示す絞り位置信号を検出している。そして、信号
処理エリア調整手段が、絞り位置信号に基づいてX線画
像における信号処理対象エリアから絞りの像の出現エリ
アを除く調整を行っていて、X線画像処理装置の画像処
理手段は、絞りの像の出現エリアが除かれた信号処理エ
リアのX線画像信号だけに対し信号処理を実行すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、図面を参照しながら、こ
の発明の一実施例を説明する。図1は、実施例のX線画
像処理装置が組み込まれたX線透視撮影装置の要部構成
を示すブロック図、図2は、X線透視撮影装置の本体の
外観を示す斜視図である。実施例のX線透視撮影装置に
は、天板1に搭載された被検体MにX線を曝射するため
のX線曝射手段が設けられているとともに、被検体Mの
透過X線像を撮像する撮像手段が設けられている。
【0011】X線曝射手段は、X線管2とX線管2の前
面に取り付けられた可動絞り(コリメータ)3を備え、
可動絞り3の位置設定に応じてX線の曝射範囲が変化す
る構成になっている。可動絞り3は、天板1の幅方向に
平行なX方向(図2に示す)と、天板1の長手方向に平
行なY方向(図2に示す)それぞれに対して設置されて
おり、図3に示すように、X方向に関しては絞りリーフ
3a,3bが移動可能に配設されており、Y方向に関し
ては絞りリーフ3c,3dが移動可能に配設されてい
る。これら絞りリーフ3a〜3dは鉛等のX線透過率の
低いX線遮蔽材料を用いて作られている。両可動絞り3
は、独立して位置設定できるものであるが、構成・動作
が実質的に同じであるので、以下では必要のない限り一
方の可動絞りを例にとって説明する。勿論、図4に実線
で図示するように、絞りリーフが開かれるにつれてX線
曝射範囲Wが広がってゆき、図4に破線で図示するよう
に、絞りリーフが閉じられるにつれてX線曝射範囲Wが
狭くなってゆく。
【0012】図1に戻って、X線曝射に関しては、操作
部4で設定された曝射条件に従ってX線曝射制御部5か
らX線管2に対する必要な制御がなされて、被検体Mに
対してX線が曝射される。可動絞り3に関しては、操作
部4からのリモートコントロールにより絞り開閉制御部
6が作動して各絞りリーフを設定位置に移動させる一
方、可動絞り3の移動に伴い抵抗値が変化するポテンシ
ョメータ等で構成される絞り位置検出部7が、可動絞り
3の位置を検出して絞り位置信号を出力する。絞り開閉
制御部6としては、絞りリーフをアームで揺動可能に吊
り下げ支持するとともに、モータ駆動式の回転伝達機構
にアームを連結しておき、設定位置に応じてアームの角
度を変化させることにより、絞りリーフ3a〜3dを前
後に移動させるという構成などが挙げられる。
【0013】撮像手段は、イメージインテンシファイア
8と後段に接続されたTV(テレビ)カメラ部9を備
え、イメージインテンシファイア8の出力面に結ばれる
光像をTVカメラ部9が撮影し、その映像信号をX線画
像信号として出力する。実施例装置では、X線管2が床
に設置された基台から延びる回動フレーム(C型フレー
ムの場合もある)Fの先端に取り付けられた状態で天板
1の上側に位置し、イメージインテンシファイア8が天
板1の下側に位置していて、操作部4よりの指令でフレ
ーム駆動部10が作動して回動フレームFが移動した場
合も常にX線管2とイメージインテンシファイア8の対
面状態が保たれる構成となっている。フレーム駆動部1
0としては、電動モータとラック・ピニオンの組み合わ
せなどが使われる。
【0014】天板1は、図2に示すように、X,Y,Z
の直交する3方向についての移動が独立で行える構成に
なっている。Z方向はX線管2およびイメージインテン
シファイア8を結ぶ方向に平行な方向(天板1の面に垂
直な方向)である。天板1の移動は操作部4からのリモ
ートコントロールで行える。操作部4より移動を指令す
る信号が出されると、天板駆動部11が作動して天板1
が設定された距離だけ移動する。天板駆動部11として
は、電動モータとラック・ピニオンの組み合わせなどが
使われる。
【0015】また、図2に示すように、天板1の下側に
は、X線像をX線フィルム(記録媒体)に撮影記録する
ための速写撮影機12が配設されており、操作部4で設
定された撮影条件に従って、速写撮影機12がX線像を
適時にX線フィルムに自動的に撮影記録する構成となっ
ている。速写撮影機12としては、例えば、カセッテレ
ス速写撮影機が使われる。カセッテレス速写撮影機の場
合、フィルムマガジンから取り出された未撮影フィルム
が、フィルム装填位置でフィルムキャリッジへ移され
て、撮影時、このフィルムキャリッジが撮影位置へ移動
して撮影が行われた後、フィルムが撮影済フィルム貯蔵
用のフィルムマガジンへ返還されるようになっている。
なお、被検体Mの透過X線像を撮影記録する記録媒体と
してX線フイルム以外に、X線イメージングプレートな
どが用いられてもよい。さらに、速写撮影機12の代わ
りに磁気ディスク等の記憶装置にディジタル信号のかた
ちでX線画像を記録するような録画機構が用いられても
よい。
【0016】一方、TVカメラ部9から出力された映像
信号は、AD変換器13でディジタル化されてから、フ
レームメモリ14のマトリックスアドレス方式の各メモ
リセルへX線画像信号として記憶される。図5および図
6は、食道の透過X線像のX線画像信号を取り込んだフ
レームメモリ14の記憶内容をX線画像と対応させて模
式的に示した図である。フレームメモリ14のX方向の
アドレスとY方向のアドレスは表示用のモニタ18の画
面のX,Y方向の画素列に対応している。フレームメモ
リ14のマトリクス構成としては、例えば1024×1
024のものが例示される。そして、実施例の場合、フ
レームメモリ14における円Cで囲まれるエリアが自動
的に設定されて、円Cの内側のX線画像信号だけが表示
・信号処理対象とされる。勿論、表示・信号処理対象を
円Cの内側に限るという自動的設定はなくてもよい。
【0017】可動絞り3が充分に開かれてX線曝射範囲
が広い場合、図5に示すように、X線画像中に絞りの像
は現出しないが、食道像Tの両側には非常に明るい斜線
域Gがあらわれてハレーションが起こることから、食道
像Tが観察し難くなる。そこで、可動絞り3をずっと閉
めて(絞りリーフ3a,3bを曝射中心に近づけて)X
線の曝射範囲を狭くすると、図6に示すように、斜線域
Gのところに絞りの像Sが進出して来て、ハレーション
がおさまり、その結果、食道像Tが観察し易くなる。
【0018】一方、絞り位置検出部7からは可動絞り3
の位置を示す絞り位置信号がCPU15に送り込まれ
る。可動絞り3の各対の絞りリーフはX線曝射中心に対
して対称に変位するので、フレームメモリ14の画像中
心と前記X線曝射中心とが一致するように予め設定して
おけば、X線曝射中心からの可動絞り3の変位量を検出
することによって、フレームメモリ14内における可動
絞り3の位置を容易に算定することができる。CPU1
5は絞り位置信号に基づいて、フレームメモリ14にお
ける可動絞り3の左右の(前縁)位置のアドレスXA,
XBを速やかに算定するとともに、円Cの内側でかつX
方向のアドレスXAからアドレスXBの間のエリアを信
号処理エリアQと画定する。したがって、絞りの像Sの
現出エリアは信号処理エリアから必ず除外されることに
なる。つまり、信号処理エリア調整手段により、絞り位
置信号に基づいてX線画像における信号処理対象エリア
から絞りの像の出現エリアが除かれる調整がなされるの
である。この信号処理エリア調整手段は、CPU15と
その動作プログラム等を中心に構成される。
【0019】信号処理エリアQにあるX線画像信号に信
号処理としての階調変換を行う場合、エリアQ内のX線
画像は画素濃度が中間トーンから高濃度トーンであっ
て、例えば、処理対象のX線画像信号の強度範囲が30
0〜860であるとする。これに0〜1023の段数
(10ビット)の階調変換を施す。この場合のX線画像
信号の強度と階調との変換特性を図7に示す。X線画像
信号の強度が300未満の領域は全て階調0と変換さ
れ、X線画像信号の強度が300以上の領域は、階調0
〜1023が直線的に割り振られる。もし、従来のよう
に、信号処理エリアに絞りの像Sの現出エリアも含まれ
た円Cの内側全エリアのX線画像信号に対して階調変換
を行うとすると、処理対象のX線画像信号の強度範囲が
0〜300も含むもの(全体では0〜860)となり、
これに0〜1023の段数の階調変換を施すとすると、
X線画像信号の強度と階調との変換特性は図8に示すと
おりとなる。
【0020】図7および図8の階調変換特性を示す直線
の傾きは画像のコントラストに比例しており、傾きが強
いほどコントラストは良くなる。X線画像信号の単位強
度あたりに割り振られる階調段数が増えるからである。
図7に示す実施例の階調変換特性の場合の方が、図8に
示す従来の階調変換特性の場合よりも直線の傾きが強
く、モニタ18の画面には実施例の方がずっとコントラ
ストのよい食道像Sが映し出されることになる。
【0021】図7のX線画像信号の階調変換特性は、C
PU15から階調変換部16に送られてルックアップテ
ーブルとして設定される。ルックアップテーブルの設定
が出来ると、階調変換部16は送られくる処理対象のX
線画像信号をルックアップテーブルを参照して逐次階調
変換して次々と出力する。DA変換器17は階調変換さ
れたX線画像信号をアナログ化してからモニタ18へ送
り込むことになる。
【0022】なお、上記は、絞りの像SがX線画像の左
右に現れる場合であったが、絞りの像SがX線画像の上
下に現れる場合は、曝射中心に近づくのが、絞りリーフ
3a,3bではなくて絞りリーフ3c,3dであるとと
もに、X方向とY方向が入れ変わる他は実質的に同じで
ある。
【0023】続いて、以上に説明したX線透視撮影装置
においてX線画像信号に対する信号処理を行いながらX
線透視撮影を行うときの様子を、図9に示すフローチャ
ートを参照しながら説明する。 〔ステップS1〕 天板1に被検体Mを載せ、X線管2
とイメージインテンシファイア3の間へ被検体Mの撮影
部位(例えば首部分)がくるようにする。
【0024】〔ステップS2〕 撮影部位の首に合わせ
て曝射範囲が狭くなるように、可動絞り3の位置を設定
する。
【0025】〔ステップS3〕 X線管2から被検体M
にX線を曝射するとともに、透過X線像の撮像を行い、
フレームメモリ14にX線画像信号を記憶する。
【0026】〔ステップS4〕 CPU15では絞り位
置信号に基づいて、可動絞り3の(前縁)位置に対応す
るX方向のアドレス番地XA,XBを算定するととも
に、円Cの内側でかつアドレス番地XAからアドレス番
地XBの間のエリアを信号処理エリアQと画定する。
【0027】〔ステップS5〕 CPU15が信号処理
エリアQ内のX線画像信号の強度範囲を求めるととも
に、それに従って階調変換特性を画定して、ルックアッ
プテーブルに設定する。
【0028】〔ステップS6〕 信号処理エリアQ内の
X線画像信号が階調変換部16へ送られて階調変換され
てからモニタ18へ送り込まれる。
【0029】〔ステップS7〕 モニタ8の画面にコン
トラストの良い食道像Tが映し出される。
【0030】〔ステップS8〕 モニタ画面で撮影箇所
(例えば、食道像T)を確認した後、操作部6からのリ
モートコントロールにより速写撮影機21を駆動してX
線フィルムに食道像Tを撮影記録する。
【0031】この発明は、上記実施例に限られるもので
はなく、例えば、以下のように変形実施することが可能
である。 (1) 上記実施例では、絞り位置検出手段が、可動絞
り3の移動に伴い抵抗値が変化するポテンショメータ等
により可動絞り3の位置を直に検出する構成であった
が、下記のように、X線画像信号を利用して可動絞り3
の位置を間接的に検出する構成のものが他の実施例とし
て挙げられる。すなわち、X線画像の中央の水平走査線
に相応するところ(X方向のアドレス番地0〜102
3、Y方向のアドレス番地511)のX線画像信号の強
度の走査プロファイルPは、例えば図10に示す通りで
ある。図10の走査プロファイルPをみると、左右の絞
りの像Sの現出エリアは継続して信号強度が略0であ
り、絞りの像Sの現出エリアを外れるところでは信号強
度が急激な立ち上がりをみせる。
【0032】したがって、Y方向のアドレス番地511
の線をX方向のアドレス番地0の方からアドレス番地の
数値の多い方へ順にX線画像信号の強度を調べてゆき、
最初に一定レベルLを越えたところを左側の可動絞り3
の位置(アドレス番地XA)と判定するとともに、Y方
向のアドレス番地511の線をX方向のアドレス番地1
023の方からアドレス番地の数値の少ない方へ順にX
線画像信号の強度を調べてゆき、最初に一定レベルLを
越えたところを右側の可動絞り3の位置(アドレス番地
XB)と判定する。判定基準の一定レベルLは、例え
ば、絞り端部のX線の滲み現象やノイズなどを考慮して
X線画像信号強度の上限値の5%程度とすることが一例
として示される。アドレス番地XA,XBを求めたあと
は実施例と全く同様である。
【0033】(2) 上記実施例では、X線画像信号の
階調変換特性をルックアップテーブルとして設定した
が、図7のX線画像信号の階調変換特性を数式化してX
線画像信号の強度を関数に代入して逐次階調を算定する
構成としたものが他の実施例として挙げられる。
【0034】(3) 上記実施例では、画像処理の一例
としてコントラスト調整を挙げたが、この発明はこれに
限定されず、可動絞りの像が本来のX線画像処理に悪影
響を及ぼすおそれのある種々の画像処理(例えば、可動
絞りを動かしながら被検部位を透視して、被検部位の動
きを検出するような画像処理)に適用することができ
る。
【0035】
【発明の効果】この発明のX線透視撮影装置によれば、
絞りの像の出現エリアが除かれた信号処理エリアのX線
画像信号だけに対し信号処理を実行するので、絞りの像
の影響が信号処理に組み込まれなくなり、X線画像の注
目エリアのコントラストの強調が足りなかったり、可動
絞りの動きが被検部位の動きと誤って捉えられたりする
ような不都合が解消されるなど、可動絞りが画像処理の
支障となることはなくなり、より適切な画像処理が行え
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のX線透視撮影装置の要部構成を示すブ
ロック図である。
【図2】実施例のX線透視撮影装置の本体を示す部分斜
視図である。
【図3】可動絞りの設置状況を示す概略斜視図である。
【図4】可動絞りの位置とX線曝射範囲の関係を説明す
るための模式図である。
【図5】フレームメモリの記憶内容の一例をあらわす模
式図である。
【図6】フレームメモリの記憶内容の他の例をあらわす
模式図である。
【図7】実施例でのX線画像信号の階調変換特性を示す
グラフである。
【図8】従来例でのX線画像信号の階調変換特性を示す
グラフである。
【図9】実施例装置によるX線透視撮影動作の流れを示
すフローチャートである。
【図10】X線画像信号の強度の走査プロファイルを示
す波形図である。
【図11】従来のX線画像を示す図である。
【符号の説明】
1…天板 2…X線管 3…可動絞り 8…イメージインテンシファイア 9…TVカメラ部 14…フレームメモリ 15…CPU Q…信号処理エリア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動絞り(コリメータ)を介して被検体
    にX線を曝射するX線曝射手段と、被検体の透過X線像
    を撮像してX線画像信号を出力する撮像手段とを具備す
    る医用X線機器の前記X線画像信号を入力して格納する
    信号記憶手段と、この信号記憶手段に記憶されたX線画
    像信号の信号処理を行う画像処理手段を備えたX線画像
    処理装置において、前記可動絞りの位置を検出して絞り
    位置信号を出力する絞り位置検出手段と、前記絞り位置
    信号に基づいて、X線画像における信号処理エリアから
    絞りの像の出現エリアが除かれるように調整する信号処
    理エリア調整手段とを備えていることを特徴とするX線
    画像処理装置。
JP7308297A 1995-10-31 1995-10-31 X線画像処理装置 Pending JPH09122117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7308297A JPH09122117A (ja) 1995-10-31 1995-10-31 X線画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7308297A JPH09122117A (ja) 1995-10-31 1995-10-31 X線画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09122117A true JPH09122117A (ja) 1997-05-13

Family

ID=17979354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7308297A Pending JPH09122117A (ja) 1995-10-31 1995-10-31 X線画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09122117A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005152598A (ja) * 2003-11-20 2005-06-16 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc コリメータおよびx線照射装置並びにx線撮影装置
JP2005192992A (ja) * 2003-12-29 2005-07-21 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc コリメータおよびx線照射装置並びにx線撮影装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005152598A (ja) * 2003-11-20 2005-06-16 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc コリメータおよびx線照射装置並びにx線撮影装置
JP2005192992A (ja) * 2003-12-29 2005-07-21 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc コリメータおよびx線照射装置並びにx線撮影装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5550209B2 (ja) X線撮影装置
JPH08164130A (ja) X線透視装置
JP3275803B2 (ja) X線診断装置
JP4068369B2 (ja) X線画像診断装置
JPH09276259A (ja) X線診断装置
JPH11221206A (ja) Cアームを利用してct撮影が可能なcアーム−x線撮影装置及び方法
JPH09122117A (ja) X線画像処理装置
JP2005000369A (ja) X線照射条件制御装置
JP4562976B2 (ja) 医用x線装置の作動方法及び医用x線装置
JP4460901B2 (ja) X線診断装置及び画像処理方法
JPH10234719A (ja) X線診断装置
JP3896663B2 (ja) X線診断装置
JP2004089699A (ja) X線診断装置およびx線画像の収集方法
JP2695809B2 (ja) X線絞り装置
JPH08308821A (ja) 医療用寝台装置
JPH0472880A (ja) X線診断装置
JPH04288146A (ja) X線診断装置及びそれに用いるx線可動絞り装置
JPH11309138A (ja) X線透視撮影装置
JP3473224B2 (ja) X線透視撮影装置
JP2005000372A (ja) 放射線撮影装置
JP2006255216A (ja) X線画像診断装置
JPH09149896A (ja) 医用画像処理装置
JP3896641B2 (ja) X線透視撮影装置
JPH0719453Y2 (ja) X線可動絞り制御装置
JP2006043144A (ja) ディジタルx線断層撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees