JP4068369B2 - X線画像診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検体のX線被曝量を軽減するようにした、X線画像診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線画像診断装置は、被検体を間にして対向するように配置されるX線発生部とX線検出部とを有し、X線発生部から照射され被検体を透過したX線をX線検出部で検出することによって、X線画像を得るものである。そしてこのX線画像診断装置では、通常、透視モードおよび撮影モードと呼ばれる手技によって、性格の異なる2種のX線画像を得ることができる。
透視モードは、X線発生部から少量のX線を例えば継続的に照射することにより、被検体のX線画像を連続的にモニタに表示して観察するのに適したモードであり、ここで得られるX線画像を一般に透視画像と称している。また、撮影モードは、X線発生部から多量のX線を短時間だけ照射することにより、被検体のX線画像を得るのに適したモードであり、ここで得られるX線画像を一般に撮影画像と称している。
なお、透視モードでは、照射されるX線が少量なので被検体での被曝量が軽減される反面、透視画像は明瞭性に欠けるという特徴がある。そのため、透視モードは、目的部位を見つけ出したり、運動している部位を動画として観察したりするときに多く利用される。一方、撮影モードでは、照射されるX線が多量なので被検体での被曝量が増大する反面、撮影画像は極めて明瞭となるという特徴がある。そのため、撮影モードは、多くの場合、透視モードで見つけ出した目的部位の詳細な画像を得るのに利用され、これによって得られた撮影画像は、モニタに表示したりあるいはX線フィルムに焼き込むことによって、医師による詳細な診断に供される。
【0003】
このように、X線画像診断装置は、目的に応じて透視モードと撮影モードとが使い分けられるようになっているが、透視モードであっても、また撮影モードであっても、X線の照射される範囲は同じであり、例え目的部位がX線画像中の微小な範囲であっても広い範囲にX線が照射されることになっていた。そのため、被検体の被曝量を軽減するという観点からみれば、透視モードであってもまだ十分ではなく、さらなる被曝量の軽減が要望されていた。
このような要望に応えるため、先に本発明の出願人は、透視モードで得た透視画像中に関心領域を設定し、ここで設定された関心領域に対してのみ撮影モード時にX線が照射されるようにして、その関心領域部分の撮影画像を得る技術を提案し、さらに、透視画像中の関心領域部に撮影モードで得た撮影画像を張り合わせて表示する技術も合わせて提案した。この提案内容は、特開平10−234714号公報に開示されている。
この特開平10−234714号公報に開示されている技術は、撮影モード時における被検体の被曝量の低減に、大きく寄与することができる。そこでこの技術を応用して、例えば心臓などの動きを透視モードによる透視画像として連続的に観察するような際に、関心領域にのみX線を照射するようにすれば、さらに被曝量の低減が期待できると予想される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、関心領域の外側にX線絞りなどによってX線が照射されないようにすると、この部分についてはX線透視像が得られず、目的部位の状態を観察する際に、関心領域とその周囲の構造物との空間的な位置関係の把握が困難になり、画像の観察をし難くするという新たな問題が生ずることになっていた。
このような問題を解決するものとして、関心領域の外側に補償フィルタを挿入することによって、被曝低減を図る技術があるが、関心領域内の動きのある部位を観察している場合、補償フィルタを挿入した領域に時間的な変化をもたらす情報が含まれていなければ、関心領域外についての静止画的な画像の有用性は極めて少ないものとなる。ただし、関心領域外の画像は、関心領域とその周囲の構造物との空間的な位置関係の把握には必要となるものであり、だからと言って、そのために毎フレームX線透視像を収集する必要はなく、その間余計なX線照射がなされ、その分被曝量を増やしていることになっている。
本発明は、このような事情から、被曝低減を図りながら、関心領域とその周囲の構造物との空間的な位置関係の把握を容易にすることを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために請求項1記載の発明は、被検体のX線画像を撮影するX線画像撮影手段と、このX線画像撮影手段によって撮影されたX線画像を表示する表示手段と、前記被検体のX線画像を保存する画像保存手段を有するX線画像診断装置において、前記被検体へのX線の照射範囲をX線遮蔽部材により制限するX線絞り手段と、前記X線絞り手段を介して撮影されたX線画像について、X線の照射された範囲またはX線の照射されていない範囲を抽出する範囲抽出手段と、前記抽出手段により抽出されたX線の照射されていない範囲を前記画像保存手段に保存されている前記被検体のX線画像に置換する画像置換手段と、前記画像置換手段により置換したX線画像と現在のX線画像の位置ずれを計算する位置ずれ計算手段とを備え、前記位置ずれ計算手段の計算結果が所定値を超えた場合、前記X線絞り手段のX線遮蔽部材による制限を無くした状態で撮影し、前記画像置換手段は、この撮影で得たX線画像をX線の照射されていない範囲を置換するX線画像として適用することを特徴とするものである。
【0006】
請求項2記載の発明は、被検体のX線画像を撮影するX線画像撮影手段と、このX線画像撮影手段によって撮影されたX線画像を表示する表示手段と、前記被検体のX線画像及びそのX線画像の撮影位置を保存する画像保存手段を有するX線画像診断装置において、前記被検体へのX線の照射範囲をX線遮蔽部材により制限するX線絞り手段と、前記X線絞り手段を介して撮影されたX線画像について、X線の照射された範囲またはX線の照射されていない範囲を抽出する範囲抽出手段と、前記抽出手段により抽出されたX線の照射されていない範囲を前記画像保存手段に保存されている前記被検体のX線画像に置換する画像置換手段と、前記画像置換手段により置換したX線画像の撮影位置と現在のX線画像の撮影位置の位置ずれを計算する位置ずれ計算手段とを備え、前記位置ずれ計算手段の計算結果が所定値を超えた場合、前記X線絞り手段のX線遮蔽部材による制限を無くした状態で撮影し、前記画像置換手段は、この撮影で得たX線画像をX線の照射されていない範囲を置換するX線画像として適用することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るX線画像診断装置の実施の形態について、図1ないし図4を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係るX線画像診断装置の一実施の形態を示した系統図であり、先ずこの図により、X線画像診断装置の概略的な構成について説明する。
X線画像診断装置は、例えば略C字形に湾曲したアーム11を支持している支持器10と、アーム11の一方の端に取着されたX線管20と、アーム11の他方の端に取着されたX線検出器30を有し、X線管20とX線検出器30とは、後述するように被検体を載置する寝台90の天板91を間にして対向するように配置されている。また、X線管20のX線照射口側には、鉛のようなX線遮蔽部材によってX線の照射範囲を制限するX線絞り装置40が設けられており、このX線絞り装置40はX線絞り制御器41によって、X線遮蔽部材の開度が制御され、このX線遮蔽部材の位置情報は図示しないセンサによって検出される。なおアーム11は、支持機構10での支点を軸として回転したり、湾曲面に沿ってスライドしたりできるようになっており、この回転角度やスライド位置なども撮影位置情報として別に検出されるようになっている。
【0009】
さらにX線画像診断装置は、透視モードや撮影モードに応じて、X線管20の管電圧、管電流、X線パルス幅などの出力条件を制御して、X線管20から所望のX線を発生させるX線発生装置50と、X線検出器30に対するNDフィルタの係数や光学絞りの径或いは感度などを計算して制御するX線制御器60と、X線制御器60を通して得られる画像信号を処理する画像処理装置70(詳細は後述する)と、画像処理装置70から得られる画像や透視像を表示するモニタ80と、被検体を載置する天板91を有する寝台90と、上述の支持器10、X線絞り制御器41、X線発生装置50、X線制御器60、画像処理装置70、寝台90などを有機的に制御する演算装置(CPU)やメモリを有するシステム制御器100と、操作者がシステム制御器100に対して適宜設定値などを入力するためのキーボードやマウス、トラックボールなどを備えた操作部110とから構成されている。
なお、X線検出器30は、X線像をイメージインテンシファイア(Image Intensifier:以下、I.I.と略称する。)により可視光像に変換し、I.I.の出力蛍光面に形成された可視光像の透過量を制御する光学系を介して前記可視光像をテレビカメラで撮影する形式のものの他、例えばガラス基板上に形成されるスイッチング素子や容量を、X線を電荷などに変換する光導電膜などで覆うようにした半導体アレイで形成されるフラットパネル型放射線検出器(Flat Panel Detector:FPD)であってもよい。
【0010】
また、画像処理装置70は、図2に示すように、X線制御器60からの画像信号および、支持器10や寝台90からの撮影位置情報あるいはX線絞り装置40からのX線遮蔽部材の位置情報などを受け入れる入力インターフェース71a、システム制御器100との間で制御信号の授受を行うX線制御インターフェース71b、入力インターフェース71aを介して得られる画像データを順次保存したり、過去に得た画像データを保存しておいたりする画像データ保存部72、X線絞り装置40におけるX線遮蔽部材の位置情報を検出したり、入力インターフェース71aを介して得られた画像データに関して、X線が照射された範囲またはそうでない範囲を抽出したりする画像範囲抽出部73を備えている。
さらに画像処理装置70は、支持器10や寝台90の位置情報を検出する支持機構位置検出部74、リアルタイムに得られる画像と画像データ保存部72に保存されている画像との一部領域を置換する画像置換部75、リアルタイムに得られる画像データと画像データ保存部72に保存されている画像データとの位置ずれなどを計算する位置計算部76、オートピクセルシフト機構として知られている画像をシフトさせるための画像シフト部77、複数の画像データについて加算または減算などの処理を施す加減算処理部78、画像データをビデオ信号に変換してモニタ80へ送り出すビデオ部79などを備えている。そして、これらの各構成機器は、バスラインBLを介して相互に接続されている。
【0011】
次に、このように構成されている本発明のX線画像診断装置の動作について説明する。なお、以下の動作は透視モードとして説明するが、撮影モードでの動作であっても機能的には特に違いはない。
先ず、X線絞り装置40を広く開いた状態で、1フレーム分だけ透視撮影を行う。なお、以下の説明では、モニタ80に表示されるX線画像の領域に隣接するように、X線絞り装置40を制御した状態を、X線絞り装置40を全開にした状態とし、また、透視撮影を複数フレーム分行ってもよいが、ここでは便宜的に1フレーム分だけとして説明する。ここで得られる透視画像は、例えば図3(a)に示すようなものであったとし、便宜的にこれを画像Aと称する。この画像Aの画像データは画像データ保存部72に保存されるとともに、この画像データに対応づけて、この画像Aを撮影したときの撮影位置を示すデータとして、支持器10から得られるアーム11の傾き、回転角度などの撮影位置情報も、画像データ保存部72に保存される。
画像Aはモニタ80に表示されるので、オペレータは操作部110のマウスなどを操作して、モニタ80に表示されている画像Aに特に診断上重要な動きのある部位などを関心領域(Region Of Interest;以下ROIと略称する)として設定する。ROIの設定には、周知の種々の技術が適用できるので、説明は省略する。ROIが設定されると、システム制御部100はX線絞り制御器41へ信号を送り、X線絞り装置40を駆動する。すなわち、X線絞り制御器41は、ROIの位置と大きさに合うように、X線絞り装置40のX線遮蔽部材を駆動し、その開度を調整する。
【0012】
X線絞り装置40の一例を示すと図4のように、例えば4枚のX線遮蔽部材40a〜40dを井桁状に組み合わせて形成される。そして、平行なX線遮蔽部材40a、40bと40c、40d同士を互いに接離するように駆動することによって、これらX線遮蔽部材40a〜40dに囲まれて形成される窓40eの位置と大きさを適宜設定する。よって、窓40eの部分がX線を通過させる領域となり、X線遮蔽部材40a〜40dの部分ではX線が吸収されるので、被検体にはX線は照射されず、勿論X線検出器30でもX線は検出されない。ここで、図4(a)は窓40eが最大に開いた状態(すなわち、絞りが全開の状態)を示し、図4(b)は窓40eがある程度絞られた状態を示している。
さて次に、X線絞り装置40が例えば図4(b)に示すように、設定されたROIの大きさに合わせて絞られた状態で、次のフレームの透視撮影が順次行われる。図3(b)〜(d)は、モニタ80に表示される2フレーム目から4フレーム目の透視画像を示したものであり、これらをそれぞれ画像B、画像C、画像Dとすると、これらの画像B〜Dは、ROI部分にのみ透視像を認識でき、その周りはX線が入らないので黒く表示される。これでは、ROI部分に認識される透視像とその周辺の組織などとの位置関係が判断し難く、診断に支障となる。そこで本発明では、2フレーム目以降の透視画像について、X線絞り装置40によってX線が遮られている部分を、先に絞りを全開にした状態で得た1フレーム目の透視画像に置換する。
【0013】
すなわち、ROIの座標位置は既に操作部110を操作して設定したときに分かっているので、この座標データを使用して、画像データ保存部72から読み出した1フレーム目の透視画像(これを原画像と称するものとする)について、画像範囲抽出部73においてROI部分を抜き出し、ROI部分を抜き取った残りの1フレーム目の透視画像を得る。換言すると、図3(e)に示す2フレーム目以降の透視画像におけるROIの外側に相当する黒い部分を、1フレーム目の透視画像に置換するものである。よってその結果は、図3(f)に示されるように、ROI部分は2フレーム目以降の透視像そのものであり、その周囲は、1フレーム目の画像(符号A窒ナ示す)となる。なお、図3(e)、(f)においてROI部分は、白抜きにして示してある。
そして、ROI部分を抜き取った残りの1フレーム目の透視画像A秩i図3(f)参照)と、2フレーム目以降の透視画像B、C、D(図3(b)〜(d)参照)とを画像置換部75において順次重ね合わせる。よって、ROIの外側が1フレーム目の透視画像に置換された2フレーム目以降の画像は、画像E、画像F、画像Gとなり、これをモニタ80に表示する。図3(g)、(h)、(i)は、画像E、画像F、画像Gをそれぞれ示したものである。
【0014】
このように、例えば動画像を観察すべくROIを設定したような場合、ROIの外側にはX線は照射されず、ROIの範囲内にのみX線が照射された透視画像が得られる。そして、ROI内に表示されている動画像の周辺には1フレーム目で得た静止画が繰り返し表示されることになるので、ROI内の動画像と周辺部との空間的な位置関係が明瞭となって診断が極めてし易くなる。さらに、ROI周辺部の画像は、動画像を得る前に得て画像データ保存部72に保存されていた画像なので、2フレーム目以降はROI内にのみX線が照射され、周辺部にはX線を照射していないので、その分被検体の被曝量が軽減されることになる。
なお、2フレーム目以降の透視画像を得るためにROIを設定すると、そのROIの位置座標に合わせてX線絞り装置40のX線遮蔽部材40a〜40dが駆動されるものと説明したが、モニタ80に表示される透視画像を見ながらオペレータが手動操作でX線遮蔽部材40a〜40dを駆動させるようにしてもよい。
また、1フレーム目の透視画像と2フレーム目以降の透視画像とを、画像置換部75において重ね合わせる際に、両画像の境目をROIの位置座標によって認識するものとして説明したが、これに限らず、例えば、2フレーム目あるいはそれ以降のフレームの画像データについて、濃淡情報に或る閾値を設定することにより、その閾値を越えているか否かによって、X線が照射されている部分かそうでない部分かの境目がわかる。よって、画像範囲抽出部73においてこのときの位置情報を1フレーム目の透視画像に適用して、X線が照射されている部分を抜き取った残りの1フレーム目の透視画像を得、両画像を重ね合わせるようにしてもよい。
さらに、X線画像の撮影時には、支持器10から得られるアーム11の傾きや回転角度などの撮影位置情報も取得されるので、2フレーム目以降の透視画像の一部を、画像データ保存部72に保存されている1フレーム目の透視画像の一部と置換する際には、両画像の撮影位置情報が一致していることを確認することにより、撮影位置の異なる画像と置換することがないようにしている。
【0015】
さて、或る時間にわたって動画像の観察を続けていると、時には被検体が動いてしまったり、撮影方向を変えるためにアーム11の傾きや回転角度などを変えたり、さらには被検体を載置している天板91を移動させたりすることが起こり得る。そうすると、リアルタイムに収集している現在の透視画像と、最初に透視撮影して画像データ保存部72に保存した1フレーム目の透視画像(原画像)との位置関係が一致しなくなり、すなわち、画像の構図が変わってしまい、画像を置換することができなくなる。
そこで、このような不都合を解消するために本発明では、透視画像を撮影しているときに、適宜のタイミングでX線絞り装置40を全開にした状態で、1フレーム分の透視撮影を行ない、これによって得た透視画像を原画像として、先に画像データ保存部72に保存した1フレーム目の透視画像と置換する操作を実施する。また、X線絞り装置40のX線遮蔽部材を移動させたときには、その操作情報を基に移動させる直前の透視画像を原画像と置換するようにしてもよい。なお上記の置換操作において、置換せずに新たな1フレーム目の透視画像として保存してもよい。そして、その後の透視画像について、この新たに保存した1フレーム目の透視画像との置換操作を実行して、その画像をモニタ80に表示させる。
【0016】
このような場合、オペレータが被検体の動いたことを認識したり、あるいはオペレータの意思でアーム11や天板91を動かしたりしたときには、オペレータ自身でX線絞り装置40を全開にして改めて1フレーム分の透視撮影を行ない、これによって得た透視画像を、画像データ保存部72に保存するようにするか、或いは自動的にこの動作をさせるようにする。
すなわち、自動的に動作させるには、例えば、位置計算部76にて、常時、画像データ保存部72に保存されている1フレーム目の透視画像と、2フレーム目以降のリアルタイムに収集している現在の透視画像との位置ずれを計算し、その計算結果が所定値を越えたときに、システム制御器100からX線絞り制御器41へ信号を送り、X線絞り装置40のX線遮蔽部材40a〜40dを全開にして1フレーム分の透視画像を得てこれを、画像データ保存部72に保存するか既に保存されている1フレーム目の透視画像と置換させる。または、位置計算部76にて、常時、画像データ保存部72に保存されている1フレーム目の透視画像を得たときの撮影位置情報と、2フレーム目以降のリアルタイムに収集している現在の透視画像を得ているときの撮影位置情報とのずれを計算し、その計算結果が所定値を越えたときに同様に動作させるようにしてもよい。
このようにすれば、置換する画像同士の位置ずれなどの心配がなくなる。
【0017】
さらにこれを進めて、位置ずれを検出したときに、そのずれ分を補正するように、画像シフト部77によって画像をシフトすることができる。すなわち、位置計算部76での計算結果から、リアルタイムに収集している現在の透視画像と画像データ保存部72に保存されている1フレーム目の透視画像との位置が微妙にずれていると判断されたときに、画像データ保存部72に保存されている1フレーム目の透視画像の位置ずれを、画像シフト部77によってそのずれ分を補正するようにシフトし、その上で画像置換部75において、リアルタイムに収集している現在の透視画像の、ROIの外側部分を、画像データ保存部72に保存されている1フレーム目の透視画像に置換する操作を実施する。
この画像シフトは、オートピクセルシフト機構として周知の技術が採用される。
【0018】
本発明は、上述の実施の形態に限定されることなく、種々の形態として実施することができる。例えば、リアルタイムに収集している現在の透視画像の、ROIの外側部分を、画像データ保存部72に保存されている1フレーム目の透視画像に置換した画像について、加減算処理部78において、画像データ保存部72に保存されているさらに別の画像との加減算処理を行ってモニタ80に表示するように、任意の画像処理を施すこともできる。また、画像置換部75では、透視画像同士の一部領域を置換するものとして説明したが、透視画像と撮影画像との一部領域を置換したり、撮影画像同士の一部領域を置換したりしてもよいことは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、現在のX線画像を保存されている原画像に関連付けながら表示することができ、被検体が動いたりした場合でも、原画像を改めて撮影するので、置換するX線画像の構図が大きく変化することが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線画像診断装置の一実施の形態を示した系統図である。
【図2】本発明に係るX線画像診断装置における画像処理装置の一実施の形態を示した構成説明図である。
【図3】本発明に係るX線画像診断装置の作用と画像表示方法を説明するために示した説明図である。
【図4】X線絞り装置の一例の動作を説明するために示した説明図である。
【符号の説明】
10 支持機構
11 アーム
20 X線管
30 X線検出器
40 X線絞り装置
41 X線絞り制御器
50 X線発生装置
60 X線制御器
70 画像処理装置
71a 入力インターフェース
71b X線制御インターフェース
72 画像データ保存部
73 画像範囲抽出部
74 支持機構位置検出部
75 画像置換部
76 位置計算部
77 画像シフト部
78 加減算処理部
79 ビデオ部
80 モニタ
90 寝台
91 天板
100 システム制御器
110 操作部
BL バスライン

Claims (2)

  1. 被検体のX線画像を撮影するX線画像撮影手段と、
    このX線画像撮影手段によって撮影されたX線画像を表示する表示手段と、
    前記被検体のX線画像を保存する画像保存手段を有するX線画像診断装置において、
    前記被検体へのX線の照射範囲をX線遮蔽部材により制限するX線絞り手段と、
    前記X線絞り手段を介して撮影されたX線画像について、X線の照射された範囲またはX線の照射されていない範囲を抽出する範囲抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出されたX線の照射されていない範囲を前記画像保存手段に保存されている前記被検体のX線画像に置換する画像置換手段と、
    前記画像置換手段により置換したX線画像と現在のX線画像の位置ずれを計算する位置ずれ計算手段とを備え、
    前記位置ずれ計算手段の計算結果が所定値を超えた場合、前記X線絞り手段のX線遮蔽部材による制限を無くした状態で撮影し、前記画像置換手段は、この撮影で得たX線画像をX線の照射されていない範囲を置換するX線画像として適用することを特徴とするX線診断装置。
  2. 被検体のX線画像を撮影するX線画像撮影手段と、
    このX線画像撮影手段によって撮影されたX線画像を表示する表示手段と、
    前記被検体のX線画像及びそのX線画像の撮影位置を保存する画像保存手段を有するX線画像診断装置において、
    前記被検体へのX線の照射範囲をX線遮蔽部材により制限するX線絞り手段と、
    前記X線絞り手段を介して撮影されたX線画像について、X線の照射された範囲またはX線の照射されていない範囲を抽出する範囲抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出されたX線の照射されていない範囲を前記画像保存手段に保存されている前記被検体のX線画像に置換する画像置換手段と、
    前記画像置換手段により置換したX線画像の撮影位置と現在のX線画像の撮影位置の位置ずれを計算する位置ずれ計算手段とを備え、
    前記位置ずれ計算手段の計算結果が所定値を超えた場合、前記X線絞り手段のX線遮蔽部材による制限を無くした状態で撮影し、前記画像置換手段は、この撮影で得たX線画像をX線の照射されていない範囲を置換するX線画像として適用することを特徴とするX線診断装置。
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