JP4945249B2 - X線透過像表示システム - Google Patents

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本発明は、透過X線を基に被検体(患者)の所要部位のX線透過像の画像データを取得し、その画像データを読影して患者の診断を行なう技術に係り、特に、局所的なX線強度差に起因する平面検出器の感度低下によって画像データ上に現れるアーチファクト(ゴースト)現象を回避するX線透過像表示システムに関する。
X線により消化管等の所要部位を透視・撮影するX線診断装置では、患者にX線が照射され、患者を透過した透過X線は、X線TV装置に入射して光信号に変換され、この光信号がTVカメラで光学像として撮影される。この撮影を所定のX線透視条件(所定強度の透視によるX線照射)の元で行なうと、ディスプレイ装置の画面上に、患者のX線透視像を殆どリアルタイムに表示することができる。
X線診断装置は患者の間接撮影を行なう装置であり、オペレータは、患者内部の造影剤の流れや濃度差をディスプレイ装置の画面上に時系列的に表示して観察することができる。最近では、患者を透過した透過X線を電気信号に変換する平面検出器の装置も商品化されている。また、X線診断装置は、透過X線を直接にX線フィルムに感光させてX線透過像の画像データを得る、いわゆる直接撮影も行なうことができる。
医療従事者は、不要な被曝防止の観点から検査中、患者へのX線照射は診断上必要最小限に留める細心の注意をもって行なうことが義務付けられている。したがって、検査によってはX線照射野視野サイズやX線照射野絞りを小さくした状態で長時間X線を照射する場合が生じる。一方で、大腸検査のように体全体を観察する場合には、X線照射野視野サイズを大きな視野サイズに変更したり、X線照射野絞りを全開にしたりして、X線照射を行なう診断上の必要性が生じる。
X線診断装置を用いて、小さなX線照射野絞りの開口度(X線照射野視野サイズ)で検査を行なった後、大きなX線照射野絞りの開口度で検査を行なうと、前のX線透視時間に応じたX線照射領域の内部のX線入射履歴に起因した感度低下によってX線透過像の画像データ上にゴーストが発生する。よって、患部を観察するには、画像データ上に現れるゴーストを回避することが重要となる。そこで、X線診断装置は、画像データ上に現れるゴーストを回避するためのゴースト補正係数を、補正効果を観察しながら変化させて、検査毎に異なる検査対象部位を透過したX線透過像が最適になるように、臨床の画像データを基に補正効果をリアルタイムで観察・評価ができる。
従来の感度補正機構に関しては、均一照射X線による技術(例えば、特許文献1参照。)や光照射による技術(例えば、特許文献2参照。)が開示されている。
また、X線診断装置を用いて、撮影用X線スイッチを押してX線照射を行ない、ヨード系の造影剤注入前に記憶されたマスク透過像の画像データと、造影剤注入後のコントラスト透過像の画像データとのサブトラクションを実施し、表示装置にリアルタイムでサブトラクション画像を表示する血管系の検査がある。また、X線診断装置を用いて、バリウムのような造影剤を服用し撮影用X線照射された透過像の画像データをリアルタイムで表示する非血管系の消化管検査において、表示装置上に表示された画像をもとに観察・診断を行ない、フィルムへプリントする技術がある。特許文献1では、蓄積性蛍光体シートの補正に関して使用条件に応じた均一X線照射を複数基準データとして記憶し、それを選択的に利用して補正する。また、特許文献2では、X線照射の照射線量の部分的な強度による平面検出器の感度むらや感度低下に関しては、平面的に発光する光照射を撮影前と撮影直後に行なうことで、それぞれの光出力信号の比率をX線透過像の画像データに演算させることにより補正する。
特開2004−4588号公報 特開2004−33659号公報
しかしながら、特許文献1及び2には、X線照射野視野サイズが変わった場合の補正や、透視用X線画像や撮影用X線画像といった臨床画像に対するリアルタイム補正についての記載がない。
また、従来技術において、静止画については平面検出器の感度のばらつきを補正する手法がある。しかし、動的に検査対象部位に応じてX線照射野視野サイズを変えながら診断するような検査手技に対しては、該当する基準データそのものが千差万別となり、圧縮したとしても物理的に記憶できない。また、ダイナミックに、さまざまな検査対象部位の透視下のX線透過像を見ながらその補正効果を、評価することも不可能であった。さらに、一度収集してしまったX線透過像の画像データに対して、後から補正をかけて、診断し易い画像データを生成することもできなかった。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、画像データ上に現れるゴーストを回避することで、診断し易いX線透過像を表示することができるX線透過像表示システムを提供することを目的とする。
本発明に係るX線透過像表示システムは、上述した課題を解決するために請求項1に記載したように、X線照射条件を設定して被検体の検査対象部位に関するデータを収集して、そのデータを基にX線透過像の画像データを生成して表示するX線透過像表示システムにおいて、前記X線照射条件毎にゴーストのある均一照射によるデータを基にゴースト補正係数を求めると共に、前記ゴースト補正係数から、前記検査対象部位に関するデータを収集する際のX線照射条件と、X線照射開始からX線照射終了までの間における前記X線照射開始からの経過時間とに対応する所要のゴースト補正係数を取得して、前記検査対象部位に関するデータを前記所要のゴースト補正係数にて補正して、補正画像データを生成する補正部と、前記補正画像データを表示する表示部と、を有する。
本発明に係るX線透過像表示システムによると、画像データ上に現れるゴーストを回避することで、診断し易いX線透過像を表示することができる。
本発明に係るX線透過像表示システムの実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るX線透過像表示システムを構成するX線診断装置の第1実施形態を示すブロック図である。
図1は、本実施形態のX線透過像表示システム1を示す。X線透過像表示システム1はX線診断装置10から構成され、そのX線診断装置10は、被検体(患者)の血管にヨード等の造影剤を注入して検査対象部位を診断しながら、造影剤の流れを追いながら撮影を行なう血管造影検査、又は、経口的にバリウムなどの造影剤を投与し、患者の消化管の中を流れる造影剤を追いながら撮影を行なう消化管造影検査等、多目的な検査に適用される。
X線診断装置10は、X線発生部11、X線検出部12、Cアーム13、天板14、高電圧発生部15、機構制御部16、機構部17、画像演算・記憶回路18、表示部19、システム制御部20及び操作部21を備える。
X線発生部11は、大きくは、X線管11a及びX線照射野絞り11bを備える。X線管11aは、システム制御部20の制御に従って、患者Pに対してX線を照射する。X線管11aは、X線を発生する真空管であり、陰極(フィラメント)より放出された熱電子を陽極と陰極の間に印加させた高電圧によって加速させてタングステン陽極に衝突させX線を発生させる。
X線照射野絞り11bは、システム制御部20の制御に従って、X線管11aから照射されたX線に対してX線錘(コーンビーム)を形成する。X線照射野絞り11bは、X線管11aと患者Pとの間に位置し、X線管11aから照射されたX線ビームを、患者Pの検査対象部位以外の部位を被曝させないために、所定の視野サイズに絞り込む。
X線検出部12は、患者Pを透過したX線を2次元的に検出する。X線検出部12は、大きくは、平面検出器12a、画像データ生成部12b、ゴースト補正制御部12c及びゴースト補正係数記憶回路12dを備える。
X線検出部12には、X線を直接電荷に変換する直接変換方式と、光に変換した後電荷に変換する間接変換方式とがあり、本実施形態では前者を例に説明するが後者であっても構わない。平面検出器12aは、微小なX線検出素子を列方向及びライン方向に2次元的に配列して構成されている。平面検出器12aの各々の検出素子はX線を感知し、入射X線量に応じて電荷を生成する光電膜と、この光電膜に発生した電荷を蓄積する電荷蓄積コンデンサと、この電荷蓄積コンデンサに蓄積された電荷をX線透過像(X線透視像又はX線撮影像)の生データとして所定のタイミングで読み出すTFT(薄膜トランジスタ)を備えている。なお、X線透視像の生データをNDD(non dosimeter dosimetry)法を用いて変換して、X線透過像の表面線量データを生成してもよい。
画像データ生成部12bは、X線検出部12から出力されたX線透過像の生データ又は表面線量データを基に、X線透過像の画像データ(後述する補正画像データを含む。)を生成する。画像データ生成部12bは、平面検出器12aから読み出された電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器12baと、その電荷・電圧変換器12baの出力をデジタル信号に変換するA/D(anarog to digital)変換器12bbと、平面検出器12aからライン単位でパラレルに読み出されるデジタル変換された画像データをシリアルな信号に変換するパラレル・シリアル変換器12bcとを備える。
本実施形態のように平面検出器12aを使用したX線診断装置10では、X線自動露出制御を行なうために、蛍光採光型ファイバ形検出器フォトピックアップFを平面検出器12aの前面に組み込む。透視用X線による検査の場合、平面検出器12aによって透視用X線を検出して、その検出信号を図示しないX線/ABC(auto brightness control)制御部に送り、表示部19のモニタ19dの輝度が一定になるようにフィードバックループを構成する。又は、平面検出器12aで映像化された画素信号(又はビデオ信号)の平均値が一定になるようにフィードバックループを構成してもよい。一方、撮影用X線による検査の場合、同様に、適正な濃度になるように、蛍光採光型ファイバ形検出器フォトピックアップFが撮影用X線を検出して、その検出信号により撮影時間(フォトタイマ)のコントロールがX線/ABC制御部で行なわれる。
ここで、固体検出器としての平面検出器12aのデメリットとして、X線照射が遮断されるX線照射野絞り11bの境界面で、平面検出器12aの極端な感度低下によってX線透過像の画像データ上にアーチファクト(内部が暗くなり、小さなX線照射野視野サイズに相当するX線照射野絞り11bの輪郭が、現在のX線照射野絞り11bの中の画像データ上にうっすらと見えてしまうゴースト)が現れることが知られており、X線照射野絞り11bを開放したときの解放前の絞り辺縁のゴーストが表示された画像データに重なってしまうことが診断上の妨げとなっている。そこで、本実施形態のX線透過像表示システム1を構成するX線診断装置10は、X線透過像の画像データ上に現れるゴーストを回避すべく、ゴースト補正制御部12c及びゴースト補正係数記憶回路12dを備える。
ゴースト補正制御部12cは、患者Pの検査対象部位の検査を行なう前に、各種X線照射条件(X線透視条件及びX線撮影条件)毎に、さらに、X線照射開始からの経過時間に従って、ゴーストのある均一照射(一様照射)のX線透視像の生データ又は表面線量データを基にしてゴースト補正係数を生成する。均一照射によるX線透視像の生データ又は表面線量データは検出面の位置によらず均一の分布となるが、ゴーストが発生する場合均一の分布とはならない。しかも、ゴーストが発生する場合、X線透過条件及びX線照射開始からの経過時間によって均一照射によるX線透視像の生データ又は表面線量データの分布が変化する。よって、均一照射による生データ又は表面線量データが検出面の位置によらず均一の値となるように、X線透過条件毎にX線照射開始からの経過時間に従って補正する係数をゴースト補正係数とする。
一方、ゴースト補正制御部12cは、患者Pの検査対象部位の検査時における各種X線照射条件とX線照射開始からの経過時間とに対応する所要のゴースト補正係数を、ゴースト補正係数記憶回路12dに記憶された複数のゴースト補正係数から取得する。そして、ゴースト補正制御部12cは、検査対象部位に関するX線透過像の生データ又は表面線量データを、所要のゴースト補正係数にて補正する。補正後の検査対象部位に関するX線透過像の生データ又は表面線量データは画像データ生成部12bに出力される。
ゴースト補正係数記憶回路12dは、X線照射条件毎、X線照射開始からの経過時間毎に予め設定されたゴースト補正係数を記憶する。
図2は、X線照射条件毎、X線照射開始からの経過時間毎に予め設定されたゴースト補正係数を説明するための図である。
図2では、X線照射条件としての管電圧/管電流、撮影方向、X線照射野絞り11bの開口度(X線照射野視野サイズ)及びX線管焦点−X線検出器間距離(SID:sourse image distance)と、X線照射開始からの経過時間とに対応するゴースト補正係数を示している。なお、X線照射条件は、管電圧/管電流、撮影方向、X線照射野視野サイズ及びSIDに限定されるものではない。また、ゴースト補正係数は、画像データの各ピクセルに対応して求められる。
ゴースト補正制御部12cは、患者Pの検査対象部位の検査時における管電圧/管電流、撮影方向、X線照射野視野サイズ、SID及びX線照射開始からの経過時間の組み合わせに対応するゴースト補正係数をゴースト補正係数記憶回路12dから取得する。例えば、ゴースト補正制御部12cは、検査対象部位の検査時における管電圧/管電流、撮影方向、X線照射野視野サイズ、SID及びX線照射開始からの経過時間の組み合わせに合致するゴースト補正係数をゴースト補正係数記憶回路12dから取得する。また、ゴースト補正制御部12cは、検査対象部位の検査時における管電圧/管電流、撮影方向、X線照射野視野サイズ、SID及びX線照射開始からの経過時間の組み合わせに最も近いゴースト補正係数をゴースト補正係数記憶回路12dから取得する。その場合、ゴースト補正制御部12cは、取得されたゴースト補正係数を、検査対象部位の検査時におけるX線照射条件の差異に従ってさらに補正してもよい。
また、図1に示すCアーム13は、X線管11a及びX線照射野絞り11bとX線検出部12を構成する平面検出器12aとを一体として保持する。
天板14は、患者Pを載置する。
高電圧発生部15は、システム制御部20の制御によって、X線管21に高電圧電力を供給する。
機構制御部16は、システム制御部20の制御によって機構部17を制御して、Cアーム13や天板14の移動速度等の制御を行なう。
機構部17は、Cアーム移動機構17a、Cアーム回転機構17b、起倒機構17c及び天板移動機構17dを有する。Cアーム移動機構17aは、機構制御部16の制御によって、X線管11a及び平面検出器12aを患者Pの体軸方向に移動させて撮影するためにCアーム13を体軸方向に直線移動させる。Cアーム回転機構17bは、機構制御部16の制御によって、X線管11a及びX線検出部13の平面検出器12aを患者Pの体軸を中心として、検査対象部位の角度を設定するためにCアーム13を回転させる。起倒機構17cは、機構制御部16の制御によって、天板14及びCアーム13を一体として起倒させる。また、機構制御部16の制御によって、天板14を保持する天板保持部22を上下方向、左右方向及び体軸方向に移動させ、天板14を上下方向、左右方向及び体軸方向に移動させる。
図3は、本実施形態のX線透過像表示システム1を構成するX線診断装置10の撮影系を頭部側から見た外観図である。なお、X線診断装置10に有するCアーム構造の撮影系は、X線発生部11が天板14の上方に位置するオーバーテーブルの場合を示すが、X線発生部11が天板14の下方に位置するアンダーテーブルの場合であってもよい。
図3に示す架台Gは床に設置され、その架台Gに起倒機構17cがx軸方向を軸として回転自在に保持される。さらに、起倒機構17cと天板保持部22とが連結され、その天板保持部22は天板14の片端と連結されて天板14を支えている。また、起倒機構17cに対してCアーム移動機構17aは、患者Pの体軸方向(z軸方向)に直線状にスライドが可能な状態で保持され、そのCアーム移動機構17aにはCアーム回転機構17bが回転自在で保持されている。Cアーム13は、Cアーム13を支持するCアーム回転機構17bによって、円弧動(z軸方向を軸とする回転方向であるA−B方向の回転動)を行なう。そして、Cアーム回転機構17bは、Cアーム13の端部に装着されたX線管11a及びX線照射野絞り11bを、例えば天板14に正対する位置(天井位置)をθ=90°として約0°乃至180°の範囲で円弧状に移動させることが可能となっている。Cアーム24は、その移動量、移動タイミング及び移動速度が制御される。なお、A方向は、LAO(left anterior oblique view)方向と、B方向は、RAO(right anterior oblique view)方向とそれぞれ呼ばれる。
さらに、Cアーム13は、Cアーム回転機構17bによって、回転動(x軸方向を軸とする回転方向の回転動)を行なう。なお、回転動の方向は、CRA(cranial view)方向と、CAU(caudal view)方向と呼ばれる。
また、図1に示す画像演算・記憶回路18は、大きくは、画像データ記憶回路18a及び画像演算回路18bを備える。画像データ記憶回路18aは、システム制御部20の制御によって、画像データ生成部12bからライン単位又はフレーム単位で順次出力される画像データを記憶する。画像演算回路18bは、システム制御部20の制御によって、画像データ記憶回路18aに記憶された画像データに対して画像処理を施し、画像処理後の画像データを画像データ記憶回路18aに記憶する。画像処理としては、X線透過像の画像データの拡大/諧調/空間ファイルタ処理、時系列に蓄積された画像データの最小値/最大値トレース処理、サブトラクション処理、ノイズを除去するための加算処理等が挙げられる。
表示部19は、システム制御部20の制御によって、画像演算・記憶回路18によって処理された画像データに、システム制御部20から提供されたX線照射条件、指示器位置情報等のテキスト・図形情報を合成させて表示する。具体的には、表示部19は、表示用画像メモリ19a、D/A(digital to analog)変換器19b、表示回路19c及びモニタ19dを備える。表示用画像メモリ19aは、画像データに、システム制御部20によって変換されたX線透視条件(平均透視管電圧、平均透視管電流、総透視時間及び線量情報等)や、画像データの付帯情報である数字や各種文字等を合成して一旦保存する。D/A変換器19bは、画像データや付帯情報をアナログ信号に変換する。表示回路19cは、アナログ信号をTVフォーマット変換して映像信号を生成するフォーマット変換用の回路である。モニタ19dは、映像信号を表示する液晶又はCRT(cathode ray tube)を含み、画像データ等を表示する。
システム制御部20は、図示しないCPU(central processing unit)と記憶回路を備える。システム制御部20は、操作部21から入力されるオペレータの指示に従って、X線診断装置10の全体の制御を行なう。
操作部21は、表示パネル、キーボード、各種スイッチ、キーパッドスイッチ及びマウス等を備えたインタラクティブ(双方向)に通信可能なインターフェイスである。オペレータは操作部21を用いて、患者Pの患者情報や、患者Pの検査対象部位に対して最適なX線照射条件等をシステム制御部20に入力する。患者情報としては、検査部位、検査方法、体格(体厚)及び過去の診断履歴等が挙げられる。操作部21によって操作された設定信号やタイミング信号は、システム制御部20を介して各ユニットに送られる。
オペレータは操作部21を用いて、X線照射野視野サイズを絞った状態での長時間のX線照射により発生が認められるX線透過像の画像データ上のゴーストに対しては、表示された画像データに対してインタラクティブにゴースト補正係数の強度補正(再調整)を手動で施したり、補正を行なうか否か(on/off)を瞬時に行なったりすることで、X線透視像上のゴーストの有無を確認できる等、検査中の診断能を向上させることができる。また、オペレータは操作部21を用いて、患者Pの識別情報としての患者ID(identifier)を入力することにより、病院基幹のLAN(local area network)等のネットワークNからインターフェイス(IF)23を介して、患者情報又は患者情報に基づく各種X線照射条件を受信することができる。そして、オペレータは表示部19のモニタ19d又は操作部21の表示パネル(図示しない)に表示される患者情報又は患者情報に基づく各種X線照射条件に対して、変更の必要がある場合のみ操作部21より変更のための入力を行なってもよい。
IF23は、例えば、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)1394ポートや、USB(universal serial bus)ポート、LAN(local area network)接続用のNIC(network interface card)等で構成されたインターフェイスであり、各規格に応じた通信制御を行なう。また、IF23は、アナログモデムや、TA(terminal adapter)及びDSU(digital service unit)、ADSL(asymmetric digital subscriber line)モデム等の電話回線を通じて、ネットワークNに接続することができる機能を有しており、これにより、X線診断装置10は、ネットワークN網に接続することができる。
続いて、本実施形態のX線透過像表示システム1を用いた患者Pの検査対象部位に関するX線透過像の表示方法の第1例について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。図4に示すフローチャートは、X線照射条件をX線透視条件として、X線透視像を生成して表示する作用を例にとって説明するが、X線照射条件をX線撮影条件として、X線撮影像を生成して表示する場合の作用も同様に行なわれるものとする。
検査技師等のオペレータは、天板14上に患者Pのない状態で操作部21を用いて、均一照射によるX線透視条件(管電圧/管電流、撮影方向、X線照射野視野サイズ及びSID)をシステム制御部20に入力する(ステップS1)。システム制御部20は、ステップS1によって入力されたX線透視条件に従って機構制御部16を介して機構部17を制御し、Cアーム13及び天板14を所定のポジションに移動させ、また、天板14を移動させながら、透視用X線による均一照射(一様照射)を開始して(ステップS2)、均一照射によるX線透視像の生データを収集する(ステップS3)。なお、ステップS3では、平面検出器12aから出力される均一照射によるX線透視像の生データに対してNDD法を用いて変換した表面線量データを収集してもよい。
ステップS3によって収集されたX線透視像の生データ又は表面線量データを基に、ゴースト補正係数を生成するための原データとしての原ゴースト補正係数を生成する(ステップS4)。均一照射によるX線透視像の生データ又は表面線量データは検出面の位置によらず均一の分布となるが、ゴーストが発生する場合均一の分布とはならない。しかも、ゴーストが発生する場合、X線透過条件及びX線照射開始からの経過時間によって均一照射によるX線透視像の生データ又は表面線量データの分布が変化する。よって、均一照射による生データ又は表面線量データが検出面の位置によらず均一の値となるように、ステップS4では、X線透過条件毎に補正する係数である原ゴースト補正係数を生成する。
ここで、ゴースト補正係数制御部12cには、平面検出器12aから出力される均一照射によるX線透視像の生データ又は表面線量データと、システム制御部20から出力されるX線透視条件とが入力される。平面検出器12aから出力される均一照射によるX線透視像の生データ又は表面線量データを基に生成する画像データは、小さなX線照射野視野サイズで長時間X線照射を受けた部分の感度が落ちるため画素値が低く、絞りで遮蔽されている領域では感度が落ちていないために同じ線量でも画素値が高くなる。よって、均一照射によるX線透視像上には固体検出器特有のゴーストが現れることになる。よって、X線透視像上に現れるゴーストを回避すべく、ゴースト補正制御部12cは、必要に応じて、システム制御部20から出力されるX線照射野視野サイズによって正規化(ノーマライズ)することによって、ステップS4によって生成された原ゴースト補正係数を修正する(ステップS5)。ステップS5による原ゴースト補正係数の修正によって、X線照射野絞り11bの辺縁の精度が向上する。
例えば、ゴースト補正制御部12cは、次の式に示すように、ゴーストのない補正対象位置の均一照射によるX線透視像の生データ又は表面線量データの平均値(Average)を求め、それに対するゲイン(Gain)を計算することで求めることができる。
Figure 0004945249
すなわち、補正結果が目標の均一照射パターンの偏差に変動がないことは、診断する側にとってみると、目の疲れがなく、ゴーストにだまされることなく、正確に判断しやすいX線透視像が提供されることで、結果的に不必要な透視用X線の照射を未然に防止できる。
さらに、X線透視像上に現れるゴーストを回避すべく、ゴースト補正制御部12cは、必要に応じて、カレントのX線照射野視野サイズに応じてリサイズを行なうことで、ステップS4によって生成された原ゴースト補正係数、又は、ステップS5によって修正後の原ゴースト補正係数を修正する(ステップS6)。
図5は、リサイズの方法の一例であるBilinear法を説明するための図である。なお、リサイズ方法の他の例としては、スプライン関数を用いた方法等が挙げられる。
X線照射野絞り11bの標準サイズで採取したゴースト補正係数の対象とする近傍4点をP、P、P及びPとする。便宜的にP pixelを座標(0,0)と、P、P、Pをそれぞれ座標(1,0)、(0,1)、(1,1)とする。求める点PはXとYから有効桁数を4ビットで表現すると、次の式のようになる。
Figure 0004945249
また、Bilinear補間法は、次の式で表現できる。
Figure 0004945249
4点の座標を式(1)に適用すると、次の式のようになる。
Figure 0004945249
また、式(2−1)乃至式(2−4)から、次の式が導かれる。
Figure 0004945249
したがって、(3−1)乃至(3−4)を用いると、式(1)は次のようになる。
Figure 0004945249
また、X線透過像の画像データ上に現れるゴーストは平面検出器特有のものであり、時間の経過とともに減衰(回復)する。よって、X線透視像上に現れるゴーストを回避すべく、ゴースト補正制御部12cは、ステップS4によって生成された原ゴースト補正係数、ステップS5によって修正後の原ゴースト補正係数、又は、ステップS6によって修正後のゴースト補正係数に対してX線照射開始からの経過時間を加味した修正を行ない、ゴースト補正係数を生成する(ステップS7)。なお、X線透過像の画像データ上に現れるゴーストの減衰の度合いは、例えばX線診断装置10の据付・調整時にゴースト減衰曲線として求めておくことができる。
ステップS7によって生成されたゴースト補正係数は、ゴースト補正係数記憶回路12dに記憶される(ステップS8)。
次いで、ステップS1によって入力されたX線透視条件で患者Pの検査対象部位に関するX線透視を行なうか否かを判断する(ステップS9)。ステップS9の判断にてYES、すなわち、ステップS1によって入力されたX線透視条件で患者Pの検査対象部位に関するX線透視を行なうと判断された場合、患者Pの検査対象部位に対して透視用X線が照射されて患者Pの検査が開始され、患者Pの検査対象部位に関するX線透視像の生データ又は表面線量データを収集する。
次いで、患者Pの検査対象部位に関するX線透視像の生データ又は表面線量データに対して、ステップS7によって生成された最新のゴースト補正係数による補正を行なう(ステップS11)。なお、ステップS1によって入力されたSIDに従って、X線照射野視野サイズの外側の位置に相当する画像データにはゴースト補正係数による補正を行なわないものとする。
次いで、画像データ生成部12bは、ステップS11によって補正された補正データを基に、患者Pの検査対象部位に関する補正画像データを生成する。患者Pの検査対象部位に関する補正画像データは画像演算・記憶回路18に送られ、画像演算・記憶回路18の画像演算回路18bによって適宜画像処理が施される。画像演算・記憶回路18によって画像処理された患者Pの検査対象部位に関する補正画像データは表示部19に送られ、表示部19のモニタ19dに表示される(ステップS12)。
ここで、患者Pの検査対象部位に関する補正画像データ上のブロック(所要範囲)毎に算出される標準偏差が閾値未満であるか否かを判断する(ステップS13)。補正画像データの均一照射パターンに対してわずかでも補正画像データ上にゴーストが残存する場合、ブロック毎に算出される標準偏差によってさらにゴースト補正の微調整が必要かどうかを判断する。ステップS13の判断にてYES、すなわち、患者Pの検査対象部位に関する補正画像データ上のブロック毎に算出される標準偏差が閾値未満であると判断された場合、次のタイミングで生成された患者Pの検査対象部位に関するX線透視像の生データ又は表面線量データに対して、ステップS7によって生成された最新のゴースト補正係数による補正を行なう(ステップS11)。
一方、ステップS13の判断によってNO、すなわち、患者Pの検査対象部位に関する補正画像データ上のブロック毎に算出される標準偏差が閾値以上であると判断された場合、ゴースト補正係数の微調整が必要となる。その場合、オペレータは操作部21を用いて手動で、標準偏差が閾値以上のブロックに該当するゴースト補正係数の強度を全体的に(該当する補正対象位置群を一体として)又は部分的に(該当する補正対象位置を個々に)調整して、ステップS6に戻り、新たにゴースト補正係数の生成、記憶を行なう。
一方、ステップS9の判断にてNO、すなわち、ステップS1によって入力されたX線透視条件で患者Pの検査対象部位に関するX線透視を行なわないと判断された場合、X線診断装置10の動作を終了する。
したがって、本実施形態のX線透過像表示システム1では、オペレータが検査中の任意のタイミングでゴースト補正係数による補正効果を確認できることを特長とし、それにより診断能を高める。
続いて、本実施形態のX線透過像表示システム1を用いた患者Pの検査対象部位に関するX線透過像の表示方法の第2例について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。図6に示すフローチャートは、X線照射条件をX線透視条件として、X線透視像を生成して表示する作用を例にとって説明するが、X線照射条件をX線撮影条件として、X線撮影像を生成して表示する場合の作用も同様に行なわれるものとする。
オペレータは操作部21を用いて、患者ID(identifier)を直接入力したり、図示しない磁気カード、IC(Integrated Circuit)カード及びバーコード等を介して入力したりする。よって、システム制御部20は、ネットワークN上のサーバ(図示しない)の記憶回路に既に保存されている患者情報やこの患者情報に対応したX線透視条件(管電圧/管電流、撮影方向、X線照射野視野サイズ及びSID)の中から、患者IDに対応した患者情報及びX線透視条件を受信し、例えば、操作部21の表示パネルに表示する。
オペレータは、患者Pを天板14上に載置する。オペレータは、必要に応じて、患者Pの血管にヨード等の造影剤を注入するか、経口的にバリウム等の造影剤を投与する。
オペレータは操作部21を用いて、操作部21の表示パネルに表示された患者情報及びX線透視条件に対して必要があれば変更を行ない、患者Pの検査対象部位のX線透視条件を設定する(ステップS21)。システム制御部20は、ステップS21によって設定されたX線透視条件に従って機構制御部16を介して機構部17を制御し、Cアーム13及び天板14を所定のポジションに移動させ、また、天板14を移動させながら、透視用X線の照射を開始して、検査対象部位に関するX線透視像の生データを収集する(ステップS22)。なお、ステップS22では、平面検出器12aから出力される検査対象部位に関するX線透視像の生データに対してNDD法を用いて変換した表面線量データを収集してもよい。
次いで、ゴースト補正制御部12cは、検査対象部位に関するX線透視像の生データ又は表面線量データに対して、ステップS11によって記憶されたゴースト補正係数による補正を行なう(ステップS23)。ステップS23では、予めゴースト補正係数記憶回路12dに記憶された複数のゴースト補正係数から、患者Pの検査対象部位の検査時におけるX線照射条件とX線照射開始からの経過時間とに対応する所要のゴースト補正係数を取得する。そして、ゴースト補正制御部12cは、検査対象部位に関するX線透視像の生データ又は表面線量データを、所要のゴースト補正係数にて補正する。なお、ステップS8によってゴースト補正係数と検査対象部位とを対応させてゴースト補正係数記憶回路12dに適宜記憶させることで、ステップS23では、検査対象部位毎に最新のゴースト補正係数を取得することができる。なお、ステップS21によって設定されたX線照射野絞り情報としてのSIDに従って、X線照射領域の外側の位置に相当する画像データにはゴースト補正係数による補正を行なわず黒化処理するものとする。
次いで、画像データ生成部12bは、ステップS23によって補正された補正量データを基に、検査対象部位に関するX線透視像の補正画像データを生成する。検査対象部位に関する補正画像データは画像演算・記憶回路18に送られ、画像演算・記憶回路18の画像演算回路18bによって適宜画像処理が施される。画像演算・記憶回路18によって画像処理された検査対象部位に関する補正画像データは表示部19に送られ、表示部19のモニタ19dに表示される(ステップS24)。
なお、ステップS12及びS24によってX線透過像の画像データが表示される画面では、ゴースト補正を行なった場合の補正画像データと、ゴースト補正を行なわない場合の画像データとをワンタッチで切替え表示する、又は、並べて表示してもよい。
また、ステップS11及びS23によって補正後の補正画像データは、IF22を介して外部のハードディスクやDVD(digital versatile disk)又はMO(光磁気ディスク)等の記録媒体Meに記録される。さらに、ステップS11及びS23によって補正後の補正画像データはネットワークNを介して送信され、ネットワークN上のレーザイメージャ(図示しない)等によりフィルム上に出力される一方、患者Pの被曝に関する情報等はネットワークNを介してネットワークN上のサーバ(図示しない)等に送信される。また、ステップS11及びS23によって補正後の補正画像データやゴースト補正係数はネットワークNを介して院内外のデータ記録システム(図示しない)によって保管され、さらには、院内外の観察システムに転送・表示されて医師による診断に用いられる。
図7は、ポストプロセス処理における補正を説明するための図である。なお、ポストプロセス処理は、X線診断装置10で行なう場合を示すがその場合に限定されず、例えば、ネットワークN上のサーバ及びビューア(図示しない)で行なってもよい。
所望のX線透過像におけるX線照射開始からの経過時間を検索キーとして、ゴースト補正係数のデータベースからX線照射開始からの経過時間が最も近いゴースト補正係数を取得する。そられX線照射開始からの経過時間の差をキーとしてゴースト減衰曲線データベースを検索する。こうして、ゴースト補正係数の経過時間による再評価を行なって求めたゴースト補正係数“Gt´”と、Partial補正係数“Gt´´”とを基に、補正画像データを生成する。生成された補正画像データをデータベースとすると共に、原画像データとして一般的なX線画像処理を施した後、表示部19のモニタ19dに表示する。さらに、モニタ19dに表示された補正画像データに対して、関心領域(ROI)内部のゴースト補正係数の強度を操作部21より指示することでゴースト補正係数を変更し、より診断し易い画像データを補正画像データとして提供することもできる。また、アンドゥ(UNDO)機能により、過補正を一つ前の補正状態に戻すことも、表示されたX線透過像の補正画像データを観察しながらインタラクティブに行なうことができる。
本実施形態のX線透過像表示システム1によると、X線診断装置10のモニタ19dに表示される画像データ上に現れるゴーストを回避することで、診断し易いX線透過像を表示することができる。
図8は、本発明に係るX線透過像表示システムを構成するX線診断装置の第2実施形態を示すブロック図である。
図8は、本実施形態のX線透過像表示システム1Aを示し、X線透過像表示システム1Aは、第1実施形態のX線透過像表示システム1を構成するX線診断装置10と、ポストプロセス処理を行なうサーバ(画像管理サーバ)30及びビューア31−1,…31−Nとから構成される。サーバ30及びビューア31−1は、コンピュータをベースとして構成される。
サーバ30は、ネットワークNを介してX線診断装置10と通信可能に接続されている。サーバ30は、操作部41、制御部42、画像データ記憶部43、表示部44、ゴースト補正係数記憶部45、付帯情報記憶部46、DICOM(digital imaging and communication in medicine)ファイル生成部47、表示用アプリケーション記憶部48及びIF49を備える。
操作部41は、図1に示す操作部21と同じように、表示パネル、キーボード、各種スイッチ、キーパッドスイッチ及びマウス等を備えたインタラクティブ(双方向)に通信可能なインターフェイスである。
制御部42は、図示しないCPUと記憶回路を備える。制御部42は、操作部41から入力されるオペレータの指示に従って、サーバ30の全体の制御を行なう。
画像データ記憶部43は、X線診断装置10から送られるX線透過像の画像データや補正画像データを記憶する。
表示部44は、図1に示す表示部19と同じ構成とし、画像データ記憶部43によって記憶されたX線透過像の画像データや補正画像データを表示する。
ゴースト補正係数記憶部45は、X線診断装置10から画像データや補正画像データと共に送られたゴースト補正係数を記憶する。
付帯情報記憶部46は、患者Pの患者情報等の情報を記憶する。
DICOMファイル生成部47は、X線診断装置10から送られるX線透過像の画像データや補正画像データに、ゴースト補正係数記憶部45に記憶されたゴースト補正係数や、付帯情報記憶部46に記憶された付帯情報を付帯させ、DICOMファイルを生成する。DICOMファイルとは、DICOM規格に従って生成されたファイルである。DICOM規格とは、医用情報を共通化するために米国で標準化された規格である。
表示用アプリケーション記憶部48は、画像データや補正画像データを表示部44に表示させるための表示用アプリケーションプログラムや画像データや補正画像データをサーバ31に表示させるため表示用アプリケーションプログラムを記憶する。また、表示用アプリケーション記憶部48に記憶された表示用アプリケーションプログラムは、制御部42の制御部42のCPUによって実行される。
IF49は、図1に示すIF23と同じように、各規格に応じた通信制御を行なう。
ビューア31−1は、ネットワークNを介してサーバ30と通信可能に接続されている。ビューア31−1は、IF51、操作部52、制御部53、表示部54及び記憶部55を備える。
IF51は、図1に示すIF23と同じように、各規格に応じた通信制御を行なう。
操作部52は、図1に示す操作部21と同じように、表示パネル、キーボード、各種スイッチ、キーパッドスイッチ及びマウス等を備えたインタラクティブ(双方向)に通信可能なインターフェイスである。
制御部53は、図示しないCPUと記憶回路を備える。制御部53は、操作部52から入力されるオペレータの指示に従って、ビューア31−1の全体の制御を行なう。
表示部54は、図1に示す表示部19と同じ構成とし、記憶部55によって記憶されたDICOMファイルやサーバ30によって提供されたDICOMファイルを、X線透過像の画像データや補正画像データとして表示する。
記憶部55は、サーバ30によって提供されたDICOMファイルを記憶する。
X線診断装置10を用いた患者Pの検査終了時に、画像データや補正画像データは表示部19(図1に示す)に表示される他、ネットワークNを介してゴースト補正係数と共にサーバ30に転送される。
一方、サーバ30は、画像データ及び補正画像データと、付帯情報である各種医用情報とを分けて管理する。また、サーバ30は、画像データ及び補正画像データに付帯情報を付帯させたDICOMファイルを、ビューア31−1の必要に応じて、ネットワークNを介してビューア31−1に提供する。ビューア31−1では、表示部54にDICOMファイルを表示する際に、画像データや補正画像データを表示することができ、診断者は表示された補正画像データによる診断を行なうことができる。なお、診断者が操作部52を用いて患者Pの過去の検査に関する各種データをサーバ30から呼び出して表示する際にも、サーバ30は、X線診断装置10から画像データと共に送られるゴースト補正係数によって画像データを補正して、補正画像データをビューア31に表示させることも可能である。
本実施形態のX線透過像表示システム1Aによると、ビューア31の表示部54に表示される画像データ上に現れるゴーストを回避することで、診断し易いX線透過像を表示することができる。
本発明に係るX線透過像表示システムの第1実施形態を示すブロック図。 X線照射条件の組み合わせ毎の、X線照射開始からの経過時間毎に予め設定されたゴースト補正係数を説明するための図。 本実施形態のX線透過像表示システムを構成するX線診断装置の撮影系を頭部側から見た外観図。 第1実施形態のX線透過像表示システムを用いた患者の検査対象部位に関するX線透過像の表示方法の第1例を示すフローチャート。 ゴースト補正係数のリサイズの方法の一例であるBilinear法を説明するための図。 第1実施形態のX線透過像表示システムを用いた患者の検査対象部位に関するX線透過像の表示方法の第2例を示すフローチャート。 ポストプロセス処理における補正を説明するための図。 本発明に係るX線透過像表示システムの第2実施形態を示すブロック図。
符号の説明
1,1A X線透過像表示システム
10 X線診断装置
11 X線発生部
12 X線検出部
13 Cアーム
14 天板
15 高電圧発生部
16 機構制御部
17 機構部
18 画像演算・記憶回路
19 表示部
20 システム制御部
21 操作部
30 サーバ
31 ビューア

Claims (10)

  1. X線照射条件を設定して被検体の検査対象部位に関するデータを収集して、そのデータを基にX線透過像の画像データを生成して表示するX線透過像表示システムにおいて、
    前記X線照射条件毎にゴーストのある均一照射によるデータを基にゴースト補正係数を求めると共に、前記ゴースト補正係数から、前記検査対象部位に関するデータを収集する際のX線照射条件と、X線照射開始からX線照射終了までの間における前記X線照射開始からの経過時間とに対応する所要のゴースト補正係数を取得して、前記検査対象部位に関するデータを前記所要のゴースト補正係数にて補正して、補正画像データを生成する補正部と、
    前記補正画像データを表示する表示部と、を有することを特徴とするX線透過像表示システム。
  2. 前記X線照射条件を、管電圧/管電流、撮影方向、X線照射野視野サイズ及びX線管焦点−X線検出器間距離のうち少なくとも1つとすることを特徴とする請求項1に記載のX線透過像表示システム。
  3. 前記X線透過像をX線透視像又はX線撮影像とすることを特徴とする請求項1に記載のX線透過像表示システム。
  4. 前記補正部は、前記均一照射によるデータを収集した際のX線照射野視野サイズを所定のX線照射野視野サイズにリサイズすることを特徴とする請求項1に記載のX線透過像表示システム。
  5. 前記補正画像データを基に、前記所要のゴースト補正係数の強度を全体的に変更する操作部を備えることを特徴とする請求項1に記載のX線透過像表示システム。
  6. 前記補正画像データを基に、前記ゴースト補正係数の強度を部分的に変更する操作部を備えることを特徴とする請求項1に記載のX線透過像表示システム。
  7. 前記補正部が前記補正画像データを生成しない場合、ポストプロセスにより、前記ゴースト補正係数から前記所要のゴースト補正係数を取得することを特徴とする請求項1に記載のX線透過像表示システム。
  8. 前記補正部は、X線照射野絞り情報に従って、X線照射領域の外側の位置に相当する画像データを補正しないことを特徴とする請求項1に記載のX線透過像表示システム。
  9. 前記ゴースト補正係数と前記検査対象部位とを対応させて記憶し、前記検査対象部位毎に最新のゴースト補正係数を取得することを特徴とする請求項1に記載のX線透過像表示システム。
  10. 前記補正画像データと、前記画像データとをワンタッチで切替え表示する、又は、並べて表示することを特徴とする請求項1に記載のX線透過像表示システム。
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