JP2006043144A - ディジタルx線断層撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、X線断層撮影装置において、関心条件が所望の値となるような撮影条件の設定を支援することにある。
【解決手段】本発明は、被検体に対するX線管球3とX線検出器11との相対位置が異なる複数のX線画像を複数の撮影条件に従って撮影し、撮影した複数のX線画像から断層画像又は立体画像を算出するディジタルX線断層撮影装置において、複数の撮影条件の中の少なくとも一つの撮影条件に対する関心条件の相関性を表すとともに、撮影条件に関する複数の選択肢が示されたグラフを作成する撮影条件設定支援部24と、グラフを表示する表示部22と、選択肢を選択操作するための操作部23とを具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、被検体に対するX線管球3とX線検出器11との相対位置が異なる複数のX線画像を複数の撮影条件に従って撮影し、撮影した複数のX線画像から断層画像又は立体画像を算出するディジタルX線断層撮影装置において、複数の撮影条件の中の少なくとも一つの撮影条件に対する関心条件の相関性を表すとともに、撮影条件に関する複数の選択肢が示されたグラフを作成する撮影条件設定支援部24と、グラフを表示する表示部22と、選択肢を選択操作するための操作部23とを具備する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、多方向から撮影したディジタルX線画像から断層画像又は立体画像を結像(合成)するディジタルX線断層撮影装置に関する。
デジタルX線撮影を実施する際には、管電圧、管電流、フレームレート、撮影枚数、パルス幅、X線フィルタの種類など多数の撮影条件を設定する必要がある。一方、撮影を実施する操作者にとっては、撮影所要時間、照射線量、画質(立体画像のコントラスト、アーチファクト、解像度、画像ノイズ)等の関心条件がどのようになるかが重要である。これら撮影所要時間、照射線量、画質等の関心条件がそれぞれ所望の値(質)になるように撮影条件を設定する必要がある。
撮影所要時間、照射線量、画質等の関心条件各々は、単一の撮影条件で決まるのではなく、複数の撮影条件の相互影響のもとで決まる。そのため、撮影所要時間、照射線量、画質等の関心条件がそれぞれ所望値となるように複数の撮影条件を最適化することは困難である。
特開平10−295680号広報
本発明の目的は、X線断層撮影装置において、関心条件が所望の値となるような撮影条件の設定を支援することにある。
本発明は、被検体に対するX線管球とX線検出器との相対位置が異なる複数のX線画像を複数の撮影条件に従って撮影し、前記撮影した複数のX線画像から断層画像又は立体画像を算出するディジタルX線断層撮影装置において、前記複数の撮影条件の中の少なくとも一つの撮影条件に対する関心条件の相関性を表すとともに、前記撮影条件に関する複数の選択肢が示されたグラフを作成するグラフ作成手段と、前記グラフを表示する手段と、前記選択肢を選択操作するための操作手段とを具備する。
本発明によれば、関心条件が所望の値となるような撮影条件の設定を支援することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るディジタルX線断層撮影装置は、X線管装置1とX線検出器装置10とを有する。X線管装置1、X線検出器装置10は、互いに機械的に分離されそれぞれ別体として構成されている。撮影に際しては、X線管装置1とX線検出器装置10とは、定位装置8で固定された被検体Pを一対の位置決め用マーカパネル6とともに載置する寝台7を挟んで、それぞれの撮影中心線(回転中心軸)が一致する位置、高さ及び向きで設置される。マーカパネル6は、比較的X線吸収率の低い例えば透明なアクリル樹脂製のパネルベースに高いX線吸収率を有する例えば鉛製の球形または円柱形のX線マーカが縦横に一定の中心点間距離で正確に配列されてなる。
図1に示すように、本実施形態に係るディジタルX線断層撮影装置は、X線管装置1とX線検出器装置10とを有する。X線管装置1、X線検出器装置10は、互いに機械的に分離されそれぞれ別体として構成されている。撮影に際しては、X線管装置1とX線検出器装置10とは、定位装置8で固定された被検体Pを一対の位置決め用マーカパネル6とともに載置する寝台7を挟んで、それぞれの撮影中心線(回転中心軸)が一致する位置、高さ及び向きで設置される。マーカパネル6は、比較的X線吸収率の低い例えば透明なアクリル樹脂製のパネルベースに高いX線吸収率を有する例えば鉛製の球形または円柱形のX線マーカが縦横に一定の中心点間距離で正確に配列されてなる。
X線管装置1は、内部にX線管を収容した筐体2と、筐体2を支持するキャスタの付いたスタンド5とを有する。X線管装置1の筐体2の内部にはX線管3が収容される。X線管3は、高電圧発生器15から高電圧(管電圧)の印加及びフィラメント電流の供給を受けてX線を発生する。X線管支持機構4は、X線管3を撮影中心線(回転中心軸)RCTの回りを回転するように支持するとともに、回転制御部16の制御のもとでX線管3を回転駆動する。
X線検出器装置10は、内部にX線検出器11を収容した筐体13と、筐体13を支持するキャスタの付いたスタンド14とを有する。X線検出器装置10の筐体13の内部にはX線検出器11が収容される。X線検出器支持機構12は、X線検出器11を撮影中心線RCDの回りを回転するように支持するとともに、回転制御部17の制御のもとでX線検出器11を回転駆動する。X線検出器11には、典型的には、2次元状に配列された複数の固体検出素子を有するフラットパネルデテクタが採用される。複数の検出素子でX線入射に伴って発生した信号電荷はデータ収集部18を経由してディジタル信号として読み出され、記憶部19に記憶される。
システム制御部20は、ディジタルX線断層撮影装置全体の動作制御を担っており、上記高電圧発生器15、データ収集部18、回転制御部16,17とともに、記憶部19、結像処理部21、表示部22、マウスやキーボード等の操作部23、撮影条件設定支援部24にデータ/制御バス28を介して接続されている。
結像処理部21は、X線画像に映りこんでいるマーカ像の位置関係に基づいて、当該X線画像の撮影時のX線管3の位置及びX線検出器11の位置を求めるとともに、撮影方向の相違する複数のX線画像から断層画像または立体画像(多段面の断層画像)を結像する。撮影条件設定支援部24は、複数の撮影条件の中の少なくとも一つの撮影条件に対する関心条件の相関性を表すとともに、設計上規定されている装置固有の撮影条件に関する複数の選択肢が示されたグラフを作成する機能を有している。
撮影条件としては、
・X線のパルス幅
・1秒あたりの撮影枚数を表すフレームレート
・撮影枚数
・管電圧
・管電流
・X線フィルタ種類
が例示される。
・X線のパルス幅
・1秒あたりの撮影枚数を表すフレームレート
・撮影枚数
・管電圧
・管電流
・X線フィルタ種類
が例示される。
また、関心条件としては、
・パルス幅の期間内にX線管3(またはX線検出器11)が回転する角度γ°を360°で規格化した相対ブレ量(γ/360(%))
・相対ブレ量に対応する解像度
・複数のX線画像から結像された断層画像または立体画像のアーチファクトの程度。結像に使用するX線画像の枚数(=撮影枚数)により左右される。
・照射線量に反比例するX線画像の画像ノイズ
・複数のX線画像の撮影に要する撮影所要時間
・X線パルス幅に撮影枚数を乗じた値に決まる総曝射時間
・照射線量(2mm厚のアルミ製フィルタを使用したときの50cm離れた位置での線量(mR))
が例示される。
・パルス幅の期間内にX線管3(またはX線検出器11)が回転する角度γ°を360°で規格化した相対ブレ量(γ/360(%))
・相対ブレ量に対応する解像度
・複数のX線画像から結像された断層画像または立体画像のアーチファクトの程度。結像に使用するX線画像の枚数(=撮影枚数)により左右される。
・照射線量に反比例するX線画像の画像ノイズ
・複数のX線画像の撮影に要する撮影所要時間
・X線パルス幅に撮影枚数を乗じた値に決まる総曝射時間
・照射線量(2mm厚のアルミ製フィルタを使用したときの50cm離れた位置での線量(mR))
が例示される。
グラフにより撮影条件と関心条件との相関が直感的に理解され得るので、関心条件の変動を鑑みながら関心条件が所望の値または状態になるように撮影条件を調整することができる。グラフとしては、X線パルス幅と撮影枚数との変化に対する総曝射時間と撮影所要時間との変化を表すグラフや、管電圧と管電流との変化に対する照射線量の変化を表すグラフが例示される。以下に撮影条件設定支援部24による撮影条件設定支援処理について説明する。
説明の便宜上、当該ディジタルX線断層撮影装置としては次の装置固有の選択肢が与えられていると仮定する。
管電圧:50,80,110(kV)
管電流:1,2,4,8,16(mA)
X線フィルタの種類:1,2,3(mmのアルミ相当)
撮影枚数:160,80,40,20(枚/1回転)
フレームレート:7.2,3.6,1.8,0.9,0.45(fps(frame per second))
パルス幅:10,20,40(ms)
まず、これら撮影条件のうち、撮影枚数N、フレームレートF、パルス幅Wの設定方法について説明する。本方法では、これらに深く関係する関心条件として撮影所要時間、総曝射時間、解像度がある。総曝射時間Te(=N×W)は照射線量と画像ノイズに深く関係する関心条件である。総曝射時間が大きければ照射線量が大きくなり、画像ノイズは相対的に小さくなる。中間変数として総照射時間を導入することにより相互の影響を容易に考察できるようになる。
管電圧:50,80,110(kV)
管電流:1,2,4,8,16(mA)
X線フィルタの種類:1,2,3(mmのアルミ相当)
撮影枚数:160,80,40,20(枚/1回転)
フレームレート:7.2,3.6,1.8,0.9,0.45(fps(frame per second))
パルス幅:10,20,40(ms)
まず、これら撮影条件のうち、撮影枚数N、フレームレートF、パルス幅Wの設定方法について説明する。本方法では、これらに深く関係する関心条件として撮影所要時間、総曝射時間、解像度がある。総曝射時間Te(=N×W)は照射線量と画像ノイズに深く関係する関心条件である。総曝射時間が大きければ照射線量が大きくなり、画像ノイズは相対的に小さくなる。中間変数として総照射時間を導入することにより相互の影響を容易に考察できるようになる。
結像した立体画像の解像度を反映する関心条件として「相対ブレ量」Bを導入する。相対ブレ量Bは、撮影枚数N、フレームレートF、パルス幅Wに対して次の関係を有している。
B=W×F/N
相対ブレ量が大きいと結像画像にボケが混入し、解像度が悪くなる傾向にあるが、相対ブレ量を過度に小さくしても、これ以外の要因によるボケが存在するため解像度が無限によくなるわけではない。したがって、相対ブレ量には装置によって決まった最適範囲が存在する。
B=W×F/N
相対ブレ量が大きいと結像画像にボケが混入し、解像度が悪くなる傾向にあるが、相対ブレ量を過度に小さくしても、これ以外の要因によるボケが存在するため解像度が無限によくなるわけではない。したがって、相対ブレ量には装置によって決まった最適範囲が存在する。
図2に、撮影条件設定支援部24により作成される撮影条件の設定画面を示している。この例では、画面左上の上下操作ボタン31を操作して操作者は相対ブレ量を指定することができる。グラフ32の上の相対ブレ量を例えば0.1%という表示は相対ブレ量が0.001であることを示している。この数値を違う値に変更することで相対ブレ量を任意に変更することができる。相対ブレ量が更新されると、その値が装置により決まっている最適範囲に存在するかを判定し、最適範囲に存在すれば、画面右下欄の関心条件一覧の「解像度」の欄に「良好」と表示される。もし最適範囲を下回る値が選択された場合は「過剰」、上回る範囲が選択された場合は「やや不良」と表示される。最適範囲の上限値を大きく(たとえば5倍)上回るときは「不良」と表示される。
相対ブレ量が設定されると、撮影枚数とパルス幅それぞれの選択肢にしたがって画面左上欄のグラフ32が作成される。このグラフ32には、装置固有の選択可能なパルス幅および撮影枚数の選択肢が「○」印でプロットされる。グラフ32は、パルス幅と撮影枚数との組み合わせに対する関心条件としての総曝射時間と撮影所要時間の相関を表している。つまりグラフには撮影枚数とパルス幅の値が表示されており、選択した○印の撮影枚数とパルス幅がわかるようになっている。○印を選択すると○は●印に変化し、選択された値がわかるようになっている。指定された相対ブレ量を、選択されたパルス幅と撮影枚数のもとで実現するためのフレームレートFが次式で算出される。
F=B×N/W
例えば、相対ブレ量0.001、撮影枚数80枚、パルス幅20msを選択した場合(図2の●)、フレームレートは4fpsと計算される。
F=B×N/W
例えば、相対ブレ量0.001、撮影枚数80枚、パルス幅20msを選択した場合(図2の●)、フレームレートは4fpsと計算される。
選択されたパルス幅、撮影枚数および計算されたフレームレートは、画面左下欄の撮影条件一覧34に表示される。それとともに、総曝射時間(=N×W)および撮影所要時間(=W/B)が算出され、画面右下欄の関心領域一覧35に表示される。
関心領域一覧35の「アーチファクト」項目は設定された撮影枚数に応じて表示される。装置の構成に応じて良好な画像が得られる撮影枚数を決め、それに応じて表示内容が選択される。例えば、ここでは80枚以上であれば「良好」、79枚以下、40枚以上は「やや不良」,、39枚以下は「不良」と表示されるように構成される。
次に、管電圧、管電流、フィルタ種類の設定方法について述べる。設定のためのグラフ33は図2の画面右上欄に表示される。まず、フィルタ種類をフィルタ選択操作ボタン36の操作により選択する。フィルタ種類を更新すると、次に示すように管電圧、管電流と照射線量の関係が決まるので、この関係を用いてグラフを再描画する。
照射線量(mR@50cm)=撮影枚数×パルス幅×管電流×α/β2
ここで算出される照射線量は患者皮膚面の照射線量であり、焦点と皮膚の間の距離が50cmであると仮定したときの値である。αは管電圧およびフィルタ種類により決まる値で、実験または理論的に決定しておくことができる(単位はmR/mAs@100cm)。また、βはX線焦点と皮膚の間の距離であり、ここでは0.5mが用いられている。
照射線量(mR@50cm)=撮影枚数×パルス幅×管電流×α/β2
ここで算出される照射線量は患者皮膚面の照射線量であり、焦点と皮膚の間の距離が50cmであると仮定したときの値である。αは管電圧およびフィルタ種類により決まる値で、実験または理論的に決定しておくことができる(単位はmR/mAs@100cm)。また、βはX線焦点と皮膚の間の距離であり、ここでは0.5mが用いられている。
このグラフ33でも装置固有の選択可能な管電流および管電圧の選択肢が「○」印で示されており、各々の設定値のときの照射線量がグラフの縦軸で読むことができる、つまり管電圧と管電流との変化に対する関心条件としての照射線量の変化を直感的に理解できるため管電流および管電圧を容易に選択することができるようになっている。設定されたフィルタ種類、管電圧、管電流の値は画面左下欄の撮影条件一覧34の該当項目に表示される。さらに、算出された照射線量の値に応じて画面右下の「照射線量」欄および「画像ノイズ」欄が表示される。「画像ノイズ」欄は照射線量が200mR@50cm以上であれば「良好」、200mR@50cm未満100mR@50cm以上であれば「やや不良」、100mR@50cm未満であれば不良と表示される。なお、解像度、画像ノイズ、アーチファクトのしきい値は任意に変更できる。左側のグラフ32にて相対ブレ量、パルス幅、撮影枚数が更新された場合には、もちろん右側のグラフ33は更新される。
本実施形態では、設定可能な撮影条件が、撮影所要時間、総曝射時間、照射線量といった操作者が関心の深いパラメータ(関心条件)との相関とともにグラフで表示されるため、グラフ上で撮影条件のある組み合わせを選択した際に関心条件がどのように変化するかを容易に把握することができるようになる。さらに、設定可能な撮影条件とそれに関わりのある関心条件が含まれるグラフと同一のグラフ上で撮影条件の組み合わせを選択することができるため、きわめて直感的に撮影条件を設定することができるようになる。さらに、グラフの描画に影響のある撮影条件や関心条件を設定すると、その値を参照してグラフが更新されるため、選択した値がどのような影響を持つかを直感的に把握することができる。具体的には左のグラフで撮影枚数とパルス幅を設定すると右側のグラフが再描画される。
図3には、撮影条件設定支援部24により作成される他の設定画面を示している。図2の設定画面に代えて、図3の設定画面を採用することができる。図2の例では関心条件として例えば相対ブレ量を操作者が初期的に指定し、その相対ブレ量を指定値に固定した上で撮影条件を設定する手法に対応している。しかし、図3の例は、固定対象条件を例えば撮影枚数、相対ブレ量、撮影枚数、パルス幅、フレームレートの中からボタン37の操作により操作者が任意に選択し、さらにその値をボタン38の操作により操作者が任意に指定することができる。ここでは、撮影枚数を選択し、その枚数を80に指定した場合を仮定して説明する。なお、画面右上欄のボタン41は「フィルタ種類」を、照射線量に関わる管電流、管電圧に変更するために設けられ、ボタン42はフィルタ種類、管電流または管電圧の値を指定するために設けられている。
ボタン37の操作により例えば「撮影枚数」が選択されたとき、撮影条件設定支援部24は、撮影枚数を80枚に固定した上でパルス幅に対する相対ブレ量、撮影所要時間、総曝射時間各々の相関を表しているグラフ39を作成する。縦軸と横軸は図2の例と同じであるが、グラフ39内では相対ブレ量とパルス幅それぞれの選択肢が○印で表示されている。このグラフ39は、
所要時間T=パルス幅W/相対ブレ量B
総曝射時間=撮影枚数N×パルス幅W
の関係式で作成される。フレームレートは、
フレームレートF=相対ブレ量B×撮影枚数N/パルス幅W
で算出される。
所要時間T=パルス幅W/相対ブレ量B
総曝射時間=撮影枚数N×パルス幅W
の関係式で作成される。フレームレートは、
フレームレートF=相対ブレ量B×撮影枚数N/パルス幅W
で算出される。
設定方法や設定/算出された値の表示方法は図2の例と同様である。同様に右上側のグラフ40も、管電圧または管電流の値をグラフ外で設定するように構成できる点は上記の説明内容を理解すれば明らかである。
本実施形態では、操作者が任意の撮影条件を選びその値を所望値に固定するよう指定することができる。その選択した撮影条件が所望値に固定した状態でパルス幅に対する相対ブレ量、撮影所要時間、総曝射時間各々の相関を表しているグラフ39が選択肢とともに表示されるので、撮影においてもっとも重要と思われる撮影条件を操作者が選択してその値を最初に決定し、その他の撮影条件をグラフを参照して決定することが可能になる。撮影ごとに最も重要と思われる設定項目は異なるので、その撮影にあった設定方法を選択できるようになる点は操作性の向上に大きく寄与する。
例えば、良好な空間分解能が必要な撮影では図2のように相対ブレ量を最初に設定するのがよく、このようにすることにより、必要な空間分解能を確保できるようにその他の撮影条件を決定することができる。また、アーチファクトの少ない画像が必要な場合には、「撮影枚数」を最初に設定する図3に示す方法が好ましく、これによりアーチファクトが小さくなる撮影枚数を保った上でその他の撮影条件を設定することが可能になる。このとき、空間分解能の悪化に目をつぶって相対ブレ量を大きくし、撮影所要時間を短くするという選択ができることが表示されたグラフから容易に知ることができる。
図2、図3の例では画面左上欄のグラフ32,39にて撮影枚数、パルス幅、フレームレートを設定し、その後、必要な画質と照射線量が得られるように管電流、管電圧、フィルタ種類を設定するという手順により撮影条件の設定を行った。この方法では、画質および被曝量をコントロールするには管電圧・管電流・フィルタを調整することになる。多くの場合この方法は有用だが、画質および被曝量を考慮して撮影枚数やパルス幅を決定したい場合も多い。例えば、画像のコントラストを強くするには低い管電圧を用いることが有利であり、必要な照射線量を得るためには管電流は装置の性能により決まる上限値を用いるという場合である。
図4を参照してこのような設定方法が可能になる方法をその設定画面とともに説明する。図4は撮影条件の設定画面であり、その表示項目および操作方法は図2と同様である。ただし、図2の設定画面に加えて照射線量の基準値を示す線(太線)が右側のグラフに、それに対応する総曝射時間を示す線(太線)45が左側のグラフ44に表示されている。
左側のグラフ46には管電圧を50kV、管電流を16mAに設定した状態を示している。基準照射線量を示す線47は上下に移動することができそれにより値を任意に設定することができる。図4では200mRに設定されている状態を示している。このグラフ46を見ると現在の撮影条件では照射線量は200mRを若干下回っていることを知ることができる。さらに、左側のグラフ44では対応する総曝射時間が表示されており、撮影枚数を160枚に変更することで目標の照射線量を超えることがわかる。かりに、照射線量を200mR以上に増やして画像ノイズを低減することが必要と判断した場合、撮影枚数を160枚、パルス幅20msの○印を選択することでこれを実現することができる。図2の例ですでに述べたように左側のグラフ44で撮影条件を変更すると右側のグラフ46が再描画されるため、50kV, 16mAの点は右側のグラフで200mRを越える位置に移動する。
本実施形態では基準照射線量を設定しそれに対応する総曝射時間がグラフ上に表示されるため、撮影枚数パルス幅、フレームレートの選択と照射線量の関係を容易に把握することができるようになり、撮影枚数パルス幅の選択の際に照射線量を考慮できるようになる。そのため、パルス幅など管電圧、管電流以外の撮影条件を調節して目標の照射線量に近くなるようにできるという効果がある。
図4の例では、基準照射線量を操作者が選択するように構成されている。基準照射線量は同様の被検体を多く撮影すれば経験に基づいて決定することができるが、未経験の被検体を新たに撮影する場合など必要な画質(ノイズの程度)を得るためにどの程度の照射線量とすればよいかを操作者が用意に推察できない場合もある。
そのためテスト撮影を実施することにより照射線量の目安となる基準照射線量を自動的に決定する。まず、装置および被検体を設置し、パルス幅、フレームレート、管電圧、管電流を設定した後に、少なくとも1枚のX線画像を撮影する(テスト撮影)。次に、このように得られた画像から検出器への画像1枚あたりの平均的な入射線量を算出する。平均入射線量を計算するにはもっとも単純には全画素にわたって平均すればよいが、通常被検体が存在する中央付近の領域を決めて置き、その領域内の画素にわたって平均する方法でもよい。このように算出した画像1枚あたりの入射線量を画像1枚あたりの照射線量(グラフに表示された照射線量/撮影枚数)で除し、入射線量対照射線量比を算出する。
必要な画質(結像した画像に含まれるノイズの程度)は総入射線量(X線画像1枚あたりの入射線量×撮影枚数)によって左右される。標準的な画質を得るために必要な総入射線量は基準入射線量としてあらかじめ設定されている。基準照射線量は基準入射線量を入射線量対照射線量比で除して算出する。最後に、算出した基準照射線量の値に基づいて実施形態3の基準照射線量値を設定する。
この例ではどの程度の照射線量とすればどの程度の画質が得られるかがわからない場合であっても、X線画像を1枚テスト撮影することにより、必要な照射線量の程度を知ることができ、これに基づいて適切な撮影条件を設定できるという効果がある。
上述の通り、本実施形態によれば、撮影条件と操作者の関心のある量との関係をグラフにより直感的に理解して撮影条件を設定できるようになり、効率的に撮影条件を決めることが可能になる。また、設定した撮影条件の結果、照射線量や撮影所要時間などがどのようになるかがグラフ上で確認できるため、操作者の要求と異なる撮影条件を設定してしまう間違いが起こりにくくなるという効果がある。また、図3,図4の例によれば、撮影ごとに異なる要求にあわせて、適切な設定方法を選べるため、どのような要求の撮影の場合でも、撮影条件を直感的に設定することができるようになるという効果がある。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…X線管装置、2…筐体、3…X線管、4…回転機構、5…スタンド、6…位置マーカパネル、7…寝台、8…定位装置、10…X線検出器装置、11…X線検出器、12…回転機構、13…筐体、14…スタンド、15…高電圧発生器、16…回転制御部、17…回転制御部、18…データ収集部、19…撮影制御部、20…システム制御部、21…結像処理部、22…表示部、23…操作部、24…撮影条件設定支援部。
Claims (9)
- 被検体に対するX線管球とX線検出器との相対位置が異なる複数のX線画像を複数の撮影条件に従って撮影し、前記撮影した複数のX線画像から断層画像又は立体画像を算出するディジタルX線断層撮影装置において、
前記複数の撮影条件の中の少なくとも一つの撮影条件に対する関心条件の相関性を表すとともに、前記撮影条件に関する複数の選択肢が示されたグラフを作成するグラフ作成手段と、
前記グラフを表示する手段と、
前記選択肢を選択操作するための操作手段とを具備することを特徴とするディジタルX線断層撮影装置。 - 前記グラフは、前記撮影条件としてのX線パルス幅と撮影枚数との変化に対する前記関心条件としての総曝射時間と撮影所要時間との変化を表すことを特徴とする請求項1記載のディジタルX線断層撮影装置。
- 前記グラフは、前記撮影条件としての管電圧と管電流との変化に対する前記関心条件としての照射線量の変化を表すことを特徴とする請求項1記載のディジタルX線断層撮影装置。
- 前記グラフ作成手段は、予め選択または設定された特定の関心条件の値に従って前記グラフを作成することを特徴とする請求項1記載のディジタルX線断層撮影装置。
- 前記特定の関心条件は、X線パルス幅の時間内に前記X線管球が回転する回転角度に対応する相対ズレ量であることを特徴とする請求項4記載のディジタルX線断層撮影装置。
- 前記グラフ作成手段は、予め選択または設定された特定の撮影条件の値に従って前記グラフを作成することを特徴とする請求項1記載のディジタルX線断層撮影装置。
- 前記特定の関心条件は、撮影枚数であることを特徴とする請求項6記載のディジタルX線断層撮影装置。
- 前記グラフ作成手段は、前記グラフに特定の基準照射線量に対応するラインを付加することを特徴とする請求項1記載のディジタルX線断層撮影装置。
- 前記基準照射線量をテスト用X線画像と基準入射線量に基づいて算出する手段をさらに備えることを特徴とする請求項8記載のディジタルX線断層撮影装置。
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- 2004-08-04 JP JP2004228617A patent/JP2006043144A/ja not_active Withdrawn
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