JP2007143643A - X線ct装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】1回転360度または180度+検出器開き角のX線投影データから、任意の短時相で造影された時相選択CT像を良好に生成する。
【解決手段】被検体の元投影データ(a)を逆投影し、標準CT像(b)を生成する(S210)。再構成時相範囲を設定する(S220)。標準CT像(a)を再投影し、時相平均投影データ(c)を生成する(S230)。元投影データ(a)から時相平均投影データ(c)を減算し、時相変化投影データ(d)を生成する(S240)。時相変化投影データ(d)を逆投影し、時相変化CT像(e)を生成する(S250)。標準CT像(b)と時相変化CT像(e)とを加算し、関心領域が強調表示された時相選択CT像(f)を生成する(S260)。
【選択図】図3
【解決手段】被検体の元投影データ(a)を逆投影し、標準CT像(b)を生成する(S210)。再構成時相範囲を設定する(S220)。標準CT像(a)を再投影し、時相平均投影データ(c)を生成する(S230)。元投影データ(a)から時相平均投影データ(c)を減算し、時相変化投影データ(d)を生成する(S240)。時相変化投影データ(d)を逆投影し、時相変化CT像(e)を生成する(S250)。標準CT像(b)と時相変化CT像(e)とを加算し、関心領域が強調表示された時相選択CT像(f)を生成する(S260)。
【選択図】図3
Description
本発明は、X線CT装置に係り、特に、血管領域造影撮影において、X線検出器による回転撮影データから、3次元的X線CT像を再構成するのに有効な技術に関する。
近年、血管領域内にカテーテルを挿入して動脈癌や腫瘍の治療を行うIVR(インターベンショナルラジオロジー)を目的としたC型アーム装置で、回転撮影を行い、CT像や、血管領域の3次元像を表示することのできる機能を備えるX線CT装置が開発されている。
この種のX線CT装置では、2次元X線検出器としてフラットパネルディテクター(FPD)や、X線イメージィンテンシフアィアとテレビカメラとの組合せからなるX線検出器を搭載しており、1回転360度または180度+検出器開き角の回転撮影データから、3次元的X線CT像を生成する(特許文献1参照)。
特許第3490505号公報
しかしながら、現有の2次元X線検出器は、その撮影レートが30[枚/秒]程度のため、3次元的X線CT像を生成するに必要な枚数のX線投影データ収集するために、5秒間程度の回転撮影時間を要する。一方では、コーンビームCT機能を搭載した血管領域造影撮影において、動脈相や静脈相など複数の造影時相タイミングで選択的にCT像を生成したいという要望がある。
しかし、例えば脳血管領域では血流の速度が速く、上記5秒間の撮影時間の間に造影時相が変化する。一方、選択した短時相のX線投影データのみから、CT再構成演算を行おうとすると、投影角度範囲や、投影枚数が不足するため、CT像に非一様性や、アーチファクトが発生するという問題がある。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたもので、1回転360度または180度+検出器開き角のX線投影データから、任意の短時相で造影された時相選択CT像を良好に生成することができるX線CT装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るX線CT装置は、X線を照射するX線源と、被検体をはさんで前記X線源に対向配置され、X線を検出してX線投影データを出力するX線検出器と、前記X線源及び前記X線検出器を搭載して回転可能な回転手段と、造影剤が注入された被検体を造影撮影するために、前記X線源、前記X線検出器、及び前記回転手段を制御する撮影部制御手段と、前記造影撮影された被検体のX線投影データを逆投影し、複数枚の断層像からなる標準CT像を生成する標準CT像生成手段と、前記標準CT像を再投影し、造影剤が時相平均された時相平均投影データを生成する再投影手段と、前記被検体の所望の関心領域が造影剤によって造影される時相範囲を設定する時相範囲設定手段と、前記時相範囲設定手段により設定された時相範囲の前記X線投影データから前記時相平均投影データを減算し、時相変化投影データを生成する投影データ差分手段と、前記時相変化投影データを逆投影し、複数枚の断層像からなる時相変化CT像を生成する時相変化CT像生成手段と、前記標準CT像と前記時相変化CT像とを加算し、前記所望の関心領域が強調表示された時相選択CT像を生成する加算手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記標準CT像から被検体の骨領域、及び太い血管を含む領域のうちの少なくとも一方の領域を削除する削除手段又は前記標準CT像から血管領域のみを抽出する血管領域抽出手段の少なくとも一方を更に備え、前記再投影手段は前記削除手段によって削除された後の標準CT像又は前記血管領域抽出手段によって抽出された血管領域の標準CT像のいずれかを再投影して時相平均投影データを生成してもよい。
また、前記時相範囲設定手段は、前記造影撮影された被検体のX線投影データに基づいて2次元画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示される2次元画像を参照して前記所望の関心領域が造影剤によって造影される開始時相と終了時相、又は前記所望の関心領域が造影剤によって造影される時相範囲の中心時相と時相幅を指定する時相範囲指定手段と、を有してもよい。
本発明によれば、1回転360度または180度+検出器開き角のX線投影データから、任意の短時相で造影された時相選択CT像を良好に生成することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係るX線CT装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明を適用したC型アーム方式のコーンビームX線CT装置1の概略構成を示すブロック図である。
図1のコーンビームX線CT装置1は、被検体2に対してX線を照射し、被検体2のX線透過画像を撮影して投影データを得る撮影部10と、撮影部10の各構成要素を制御したり、投影データに基づいて被検体2の3次元的X線CT像を再構成したりする制御演算部20とを備える。
(撮影部10)
撮影部10は、被検体2を載せる寝台17と、寝台17に載せられた被検体2にX線を照射するX線源11、X線源11に対向する位置に設置され、被検体2を透通したX線を検出することによりX線投影データを出力するX線検出器(FPD)12と、X線源11及びX線検出器12を機械的に接続するC型アーム13とを備える。
撮影部10は、被検体2を載せる寝台17と、寝台17に載せられた被検体2にX線を照射するX線源11、X線源11に対向する位置に設置され、被検体2を透通したX線を検出することによりX線投影データを出力するX線検出器(FPD)12と、X線源11及びX線検出器12を機械的に接続するC型アーム13とを備える。
また撮影部10は、C型アーム13を保持するC型アーム保持体14と、C型アーム保持体14を天井に取り付ける天井支持体15と、天井支持体15を図1の状態で、前後左右の2次元方向に移動可能に支持する天井レール16と、被検体2に造影剤を注入するインジェクタ18とを備える。
X線源11は、X線を発生するX線管11tと、X線管11tからのX線照射の方向を円錐または四角錐状に制御するコリメータ1lcとを備える。
X線検出器12は、TFT素子を用いるFPDを用いて構成したが、X線透過像を可視光像に変換するX線イメージインテンシファイアと、X線イメージインテンシファイアによる可視光像を撮影するテレビカメラと、により構成してもよい。
上記C型アーム13は、被検体2の撮影に際して、所定の投影角度毎に回転中心軸4を中心として回転移動する。これにより、X線源11及びX線検出器12は、ほぼ同一の円軌道上で回転移動しながら、X線撮影を行う。この回転移動は、回転中心軸4を中心に、X線源11とX線検出器12とが描く円軌道を含む面である回転軌道面(ミッドプレーン)3上で行われる。
(制御演算部20)
制御演算部20は、撮影部10を制御する撮影部制御手段100と、撮影部10が出力した投影データを収集して格納する画像収集手段110と、収集された投影データに基づいて3次元的X線CT像を再構成する再構成手段200と、表示装置80に画像を表示するための制御を行う画像表示手段120と、被検体の関心領域が造影剤によって造影される時相範囲(以下、「再構成時相」という)を設定する再構成時相選択手段130とを備える。再構成時相選択手段130は、再構成時相の設定を行うためのキーボードやマウスからなる情報入力装置70に接続される。
制御演算部20は、撮影部10を制御する撮影部制御手段100と、撮影部10が出力した投影データを収集して格納する画像収集手段110と、収集された投影データに基づいて3次元的X線CT像を再構成する再構成手段200と、表示装置80に画像を表示するための制御を行う画像表示手段120と、被検体の関心領域が造影剤によって造影される時相範囲(以下、「再構成時相」という)を設定する再構成時相選択手段130とを備える。再構成時相選択手段130は、再構成時相の設定を行うためのキーボードやマウスからなる情報入力装置70に接続される。
撮影部制御手段100は、C型アーム13が、回転中心軸4の回りを回転する(以下、「プロペラ回転」という。)回転移動を制御する撮影系回転制御手段101と、天井支持体15の天井レール16上での位置を制御してC型アーム13の被検体2に対する位置を2次元的に制御する撮影系位置制御手段102と、を備える。
更に撮影部制御手段100は、X線管11tに流す管電流のON、OFFなどを制御するX線照射制御手段103と、インジェクタ18が被検体2に注入する造影剤の注入量及び注入タイミングを制御するインジェクタ制御手段104と、寝台17の位置を制御して被検体2の位置を調整するための寝台位置制御手段105と、X線検出器12によるX線透過像の撮影を制御する検出系制御手段106と、を備える。
<第一実施形態>
図2乃至図4に基づいて本発明の第一実施形態に係る動作フローを示す。図2は、第一実施形態の構成を示すブロック図、図3は、第一実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。図4は、第一実施形態の処理を説明する模式図である。
図2乃至図4に基づいて本発明の第一実施形態に係る動作フローを示す。図2は、第一実施形態の構成を示すブロック図、図3は、第一実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。図4は、第一実施形態の処理を説明する模式図である。
(再構成手段200)
図2に示す再構成手段200は、第一実施形態を特徴づける手段であり、収集されたX線投影データおよび設定した再構成時相に基づいて、時相選択3次元的X線CT像を生成する。再構成手段200は、360度または180度+検出器開き角のX線投影データから通常の3次元的X線CT像を生成する標準CT像生成手段210に加え、再投影手段230、投影データ差分手段240、時相変化CT像生成手段250、及びCT像加算手段260を備える。
図2に示す再構成手段200は、第一実施形態を特徴づける手段であり、収集されたX線投影データおよび設定した再構成時相に基づいて、時相選択3次元的X線CT像を生成する。再構成手段200は、360度または180度+検出器開き角のX線投影データから通常の3次元的X線CT像を生成する標準CT像生成手段210に加え、再投影手段230、投影データ差分手段240、時相変化CT像生成手段250、及びCT像加算手段260を備える。
標準CT像生成手段210は、造影撮影された被検体のX線投影データを逆投影し、標準的な3次元的X線CT像を生成する。
再投影手段230は、3次元的X線CT像を入力とし、実際の回転と同一の幾何学系により、X線検出器に投影される画像データを計算機内で模擬的に計算する手段であり、再構成時相範囲にわたって3次元的X線CT像を再投影することにより、造影剤が時相平均された時相平均投影データを生成する。
投影データ差分手段240は、再構成時相範囲のX線投影データから再構成時相範囲の時相平均投影データを減算し、時相変化投影データを生成する。
この時相変化投影データは、造影された領域のみのデータであり、特に再構成時相範囲内に造影された領域のデータは暗い濃度を示すデータとなり、再構成時相範囲外に造影された領域のデータは明るい濃度を示すデータとなる。
時相変化CT像生成手段250は、時相変化投影データを逆投影し、時相変化CT像を生成する。
CT像加算手段260は、標準的な3次元CT像と時相変化CT像とを加算することにより、再構成時相範囲内に造影された領域が強調された時相選択CT像を生成する。
以下の図3のフローチャートに基づいて、図2の再構成手段200の具体的な動作を各ステップ順に説明する。
(ステップS190)
撮影部制御手段100により、被検体2の造影剤の注入量及び注入タイミングを制御するとともに、被検体2の360度または180度+検出器開き角の回転撮影を行い、画像収集手段110により、造影剤により造影されたX線投影データを収集する(S190)。以下、画像収集手段110により、収集されたX線投影データを、元投影データと称する。
撮影部制御手段100により、被検体2の造影剤の注入量及び注入タイミングを制御するとともに、被検体2の360度または180度+検出器開き角の回転撮影を行い、画像収集手段110により、造影剤により造影されたX線投影データを収集する(S190)。以下、画像収集手段110により、収集されたX線投影データを、元投影データと称する。
(ステップS210)
標準CT像生成手段210が、画像収集手段110により、収集された元投影データを逆投影して、複数枚の断層像からなる標準的な3次元的X線CT像(以下、「標準CT像」という)を生成する(S210)。回転撮影時間の間に造影時相が変化する場合は、ここで生成される標準CT像は、造影剤が時相平均された3次元的X線CT像となる。
標準CT像生成手段210が、画像収集手段110により、収集された元投影データを逆投影して、複数枚の断層像からなる標準的な3次元的X線CT像(以下、「標準CT像」という)を生成する(S210)。回転撮影時間の間に造影時相が変化する場合は、ここで生成される標準CT像は、造影剤が時相平均された3次元的X線CT像となる。
(ステップS220)
再構成時相選択手段130により、再構成時相範囲を設定する。具体的には、関心領域が造影剤によって造影されている期間に対応する投影データの造影時相範囲を設定する(S220)。
再構成時相選択手段130により、再構成時相範囲を設定する。具体的には、関心領域が造影剤によって造影されている期間に対応する投影データの造影時相範囲を設定する(S220)。
(ステップS230)
再投影手段230が、ステップS210により生成された標準CT像を再投影して、時相平均投影データを生成する(S230)。
再投影手段230が、ステップS210により生成された標準CT像を再投影して、時相平均投影データを生成する(S230)。
(ステップS240)
投影データ差分手段240が、ステップS190により撮影された元投影データから、ステップS230が生成した時相平均投影データを引算し、時相変化投影データを生成する(S240)。
投影データ差分手段240が、ステップS190により撮影された元投影データから、ステップS230が生成した時相平均投影データを引算し、時相変化投影データを生成する(S240)。
(ステップS250)
時相変化CT像生成手段250が、ステップS240により生成された時相変化投影データを逆投影して、複数枚の断層像からなる時相変化3次元的X線CT像(以下、「時相変化CT像」という)を生成する(S250)。
時相変化CT像生成手段250が、ステップS240により生成された時相変化投影データを逆投影して、複数枚の断層像からなる時相変化3次元的X線CT像(以下、「時相変化CT像」という)を生成する(S250)。
(ステップS260)
ステップS210が生成した標準CT像と、ステップS250が生成した時相変化CT像との加算を、CT像加算手段260により行い、関心領域が強調された時相選択3次元的X線CT像(以下、「時相選択CT像」という)を生成する(S260)。
ステップS210が生成した標準CT像と、ステップS250が生成した時相変化CT像との加算を、CT像加算手段260により行い、関心領域が強調された時相選択3次元的X線CT像(以下、「時相選択CT像」という)を生成する(S260)。
次に、図4に示す模式図を用いて、上記の各ステップにて生成される画像について説明する。
ステップS190により、元投影データ(a)が収集される。元投影データ(a)は、1枚1枚ごとに、投影角度と造影時相とが異なる。図4に示す造影時相の投影データ(a)では、血管領域vの分岐血管領域v1、v2のうち、分岐血管領域v1に造影剤が存在しており、図4上で濃く表示されている。
ステップS210により、元投影データ(a)を逆投影し、標準CT像(b)が生成される。造影されない領域(例えば骨領域)では濃度は不変(造影撮影中、骨領域wは通常のCT像の再構成の場合と同様の濃さで一定)であるが、造影撮影される血管領域領域(血管領域v1、v2)では時相平均された濃度値を有する再構成像になる。
ステップS220により、再構成時相を設定する。ここでは、関心領域である血管領域v1が造影剤によって造影される時相範囲を選択する。図4(b)では、選択された時相範囲の一例を矢印(TsからTeまで)で模式的に示す。
ステップS230により、選択された時相範囲にわたって標準CT像を再投影し、時相平均投影データ(c)を生成する。時相平均投影データ(c)では、血管領域v1及びv2は時相平均された濃度値を有する。
ステップS240により、設定された再構成時相に対応する範囲の元投影データ(a)から時相平均投影データ(c)を減算し、時相変化投影データ(d)を生成する。
ここで、元投影データ(a)における血管領域v1は、時相平均投影データ(c)の血管領域vの濃度値よりも高い濃度値を有する。元投影データ(a)における血管領域v2は時相平均投影データ(c)の血管領域v1の濃度値よりも低い濃度値を有する。
したがって、減算を行うことにより、時相変化投影データ(d)では、選択された再構成時相に造影時相が一致する血管領域v1は黒く、その造影時相にない(他の時相)の血管領域v2は反転して白い線(図4(d)では点線で示す)となる。
ステップS250により、時相変化投影データ(d)から、時相変化CT像(e)が生成される。図4では、ステップS220で選択した再構成時相範囲にある血管領域v1を黒、他の時相の血管領域v2を斜線、骨領域wなどの造影されない領域を白抜きで図示する。
ステップS260により、標準CT像(b)と時相変化CT像(e)とを加算し、時相選択CT像(f)が生成される。両画像を加算することにより、時相選択CT像(f)では、ステップS220で選択した再構成時相範囲にある血管領域v1が強調され、他の時相の血管領域v2は時相変化CT像(e)により打ち消され消去される、又は薄く表示される。なお、骨領域wなどの造影されない領域は標準CT像(b)と同じ画像として残る。
次に、再構成時相選択手段130による再構成時相の設定について説明する。図5は、S220において、再構成時相選択手段130が再構成時相を設定する際に表示される画面表示例を示す。
画像表示手段120は、元投影データ(a)に基づいて生成されるX線投影像(2次元画像)40と、時相バー81と、開始時相ポイント82と終了時相ポイント83と、エディットボックス84〜87とを表示装置80に表示する。
時相バー81上にある再構成開始時相ポイントTs82、再構成終了時相Teポイント83を左右にスライドすることにより、再構成時相が設定される。スライド操作に応じて、再構成時相の中心時相に相当する元投影データ(a)から生成されたX線投影像40が更新表示される。
元投影データ(a)から生成されるX線投影像40を表示する場合は、時相バー81上で設定された時相のうち、中心時相の1投影像をそのまま表示するが、例えば、1方向からの複数時相の撮影データが別に存在する場合には、再構成開始時相から再構成終了時相までの1方向投影像の平均値や、最大値、最小値画像を表示できるようにしてもよい。
エディットボックス84には再構成開始時相の設定値、エディットボックス85には再構成終了時相の設定値、エディットボックス86には選択した再構成時相の時間範囲が表示される。再構成開始時相ポイントTs82、再構成終了時相Teポイント83が左右にスライドされると、そのスライド操作に応じて、エディットボックス84、85の表示値は更新表示される。時相選択再構成開始ボタン87をクリックすると、時相平均3次元的X線CT像(b)以降の画像の生成を開始する。
なお、再構成時相選択手段130は時相バー81を表示して再構成時相を設定し、設定された再構成時相の中心時相のX線投影像40を一枚表示させるほか、再構成時相の範囲内の複数のX線投影像をサムネイル表示またはシネ表示してもよい。また、この場合、中心時相のX線投影像をマウス等で指定し、時相幅を指定してもよいし、予めプリセットされた時相幅を使用してもよい。
また、上記では、再構成時相選択手段130は、表示装置80に再構成時相を設定する際にX線投影像40を表示させたが、標準CT像(b)を表示させてもよい。この場合、所望の関心領域として、例えば血管領域v1をマウスで指定すると、再構成時相選択手段130は、画像収集手段110により収集された元投影データ(a)から血管領域v1が濃く造影されている時相範囲を抽出し、その抽出された時相範囲を再構成時相の範囲に設定してもよい。
第一実施形態により、標準CT像(a)と時相変化CT像(e)とを加算するので、関心領域が強調表示された時相選択CT像(f)を生成できる。また、投影角度範囲や投影枚数の不足によるCT像の非一様性やアーチフアクトの発生を低減でき、1回転360度または180度+検出器開き角のX線投影データから任意の短時相で造影された時相選択CT像を良好に生成することができる。
<第二実施形態>
本実施形態では、再構成手段200は、標準CT像から被検体の骨領域、及び太い血管領域を含む領域のうちの少なくとも一方の領域を削除する領域削除手段を更に備える。再投影手段230は、削除後の標準CT像を再投影して時相平均投影データを生成する。
本実施形態では、再構成手段200は、標準CT像から被検体の骨領域、及び太い血管領域を含む領域のうちの少なくとも一方の領域を削除する領域削除手段を更に備える。再投影手段230は、削除後の標準CT像を再投影して時相平均投影データを生成する。
以下、図4に基づいて、本実施形態の処理について説明する。以下では、標準CT像(b)から被検体の骨領域wを削除し、削除後の標準CT像を再投影する場合について説明する。
まず、S190乃至S220の処理については、第一実施形態と同様に行う。次に、S230において、領域削除手段は、標準CT像(b)の骨領域wを除いて再投影し、時相平均投影データ(c)を生成する。S230以降の処理については、第一実施形態と同様に行う。
本実施形態により、骨領域wを削除された標準CT像を再投影し、時相平均投影データを生成するので、投影角度範囲や投影枚数の不足によるCT像の非一様性や位置ずれによるアーチファクトを低減でき、1回転360度または180度+検出器開き角のX線投影データから、任意の短時相で造影された時相選択CT像を良好に生成することができる。
<第三実施形態>
第三実施形態では、再構成手段200は、標準CT像から着目対象の血管領域のみを抽出する血管領域抽出手段を更に備える。
第三実施形態では、再構成手段200は、標準CT像から着目対象の血管領域のみを抽出する血管領域抽出手段を更に備える。
図6に基づいて、第三実施形態に係る動作フローを示す。図6は、第三実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。
(ステップS301)
S301では、S190と同様に、撮影部制御手段100が被検体2の回転撮影を行い、画像収集手段110が元投影データを収集する(S301)。
S301では、S190と同様に、撮影部制御手段100が被検体2の回転撮影を行い、画像収集手段110が元投影データを収集する(S301)。
(ステップS302)
S302では、S210と同様に、標準CT像生成手段210が収集された元投影データを逆投影し、周知の方法で、標準血管CT像(血管領域のみが投影されている)を生成する(S302)。標準血管CT像を生成する周知の方法としては、造影剤注入前の回転撮影像(マスク像)と造影剤注入時の回転撮影像(ライブ像)とを撮影し、デジタルサブトラクション処理(DSA)を施した投影像から再構成する方法がある。
S302では、S210と同様に、標準CT像生成手段210が収集された元投影データを逆投影し、周知の方法で、標準血管CT像(血管領域のみが投影されている)を生成する(S302)。標準血管CT像を生成する周知の方法としては、造影剤注入前の回転撮影像(マスク像)と造影剤注入時の回転撮影像(ライブ像)とを撮影し、デジタルサブトラクション処理(DSA)を施した投影像から再構成する方法がある。
(ステップS303)
S303では、S220と同様に、再構成時相選択手段130が、時相選択血管CT像を再構成する時相範囲を設定する(S303)。
S303では、S220と同様に、再構成時相選択手段130が、時相選択血管CT像を再構成する時相範囲を設定する(S303)。
(ステップS304)
S304では、血管領域抽出手段が、標準血管領域CT像から関心領域の血管領域のみを抽出し、再投影して時相平均血管投影データを生成する(S304)。関心領域の血管領域の抽出には、例えば閾値処理を用いる。
S304では、血管領域抽出手段が、標準血管領域CT像から関心領域の血管領域のみを抽出し、再投影して時相平均血管投影データを生成する(S304)。関心領域の血管領域の抽出には、例えば閾値処理を用いる。
(ステップS305)
S305では、投影データ差分手段240が、元投影データから時相平均血管投影データを引算し、時相変化血管投影データを生成する(S305)。
S305では、投影データ差分手段240が、元投影データから時相平均血管投影データを引算し、時相変化血管投影データを生成する(S305)。
(ステップS306)
S306では、時相変化CT像生成手段250が、時相変化血管投影データを逆投影して、時相変化血管CT像を生成する(S306)。
S306では、時相変化CT像生成手段250が、時相変化血管投影データを逆投影して、時相変化血管CT像を生成する(S306)。
(ステップS307)
S307では、CT像加算手段260が、標準血管CT像と時相変化血管CT像との加算を行い、関心領域が強調表示された時相選択血管CT像を生成する(S307)。
S307では、CT像加算手段260が、標準血管CT像と時相変化血管CT像との加算を行い、関心領域が強調表示された時相選択血管CT像を生成する(S307)。
本実施形態により、標準CT像から抽出された血管領域のみを再投影するので、時相平均血管投影データを生成できる。また、投影角度範囲や投影枚数の不足によるCT像の非一様性やアーチファクトを低減でき、1回転360度または180度+検出器開き角のX線投影データから、任意の短時相で造影された時相選択血管CT像を良好に生成することができる。
なお、上記の実施形態において、再構成手段200は、時相選択CT像を投影面上に陰影付けして投影し、擬似3次元画像を生成する擬似3次元画像生成手段を更に備えてもよい。また、表示装置80は、生成された擬似3次元画像を表示してもよい。
また、上記の実施形態では、X線検出器としてFPDなどの2次元検出器を用いたが、1次元の線検出器でも2次元検出器でも同じように本実施形態を行うことができる。廃棄
1…コーンビームX線CT装置、2…被検体、3…回転軌道面(ミッドプレーン)、4…回転中心軸、10…撮影部、11…X線源、11t…X線管、11c…コリメータ、12…X線検出器、13…C型アーム、14…C型アーム保持体、15…天井支持体、16…天井レール、17…寝台、18…インジェクタ、20…制御演算部、70…情報入力装置、80…表示装置、100…撮影部制御手段、101…撮影系回転制御手段、102…撮影系位置制御手段、103…X線照射制御手段、104…インジェクタ制御手段、105…寝台制御手段、106…検出系制御手段、110…画像収集手段、120…画像表示手段、130…再構成時相設定手段、200…再構成手段
Claims (3)
- X線を照射するX線源と、
被検体をはさんで前記X線源に対向配置され、X線を検出してX線投影データを出力するX線検出器と、
前記X線源及び前記X線検出器を搭載して回転可能な回転手段と、
造影剤が注入された被検体を造影撮影するために、前記X線源、前記X線検出器、及び前記回転手段を制御する撮影部制御手段と、
前記造影撮影された被検体のX線投影データを逆投影し、複数枚の断層像からなる標準CT像を生成する標準CT像生成手段と、
前記標準CT像を再投影し、造影剤が時相平均された時相平均投影データを生成する再投影手段と、
前記被検体の所望の関心領域が造影剤によって造影される時相範囲を設定する時相範囲設定手段と、
前記時相範囲設定手段により設定された時相範囲の前記X線投影データから前記時相平均投影データを減算し、時相変化投影データを生成する投影データ差分手段と、
前記時相変化投影データを逆投影し、複数枚の断層像からなる時相変化CT像を生成する時相変化CT像生成手段と、
前記標準CT像と前記時相変化CT像とを加算し、前記所望の関心領域が強調表示された時相選択CT像を生成する加算手段と、
を備えることを特徴とするX線CT装置。 - 前記標準CT像から被検体の骨領域、及び太い血管を含む領域のうちの少なくとも一方の領域を削除する削除手段又は前記標準CT像から血管領域のみを抽出する血管領域抽出手段の少なくとも一方を更に備え、前記再投影手段は前記削除手段によって削除された後の標準CT像又は前記血管領域抽出手段によって抽出された血管領域の標準CT像のいずれかを再投影して時相平均投影データを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。 - 前記時相範囲設定手段は、前記造影撮影された被検体のX線投影データに基づいて2次元画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示される2次元画像を参照して前記所望の関心領域が造影剤によって造影される開始時相と終了時相、又は前記所望の関心領域が造影剤によって造影される時相範囲の中心時相と時相幅とを指定する時相範囲指定手段と、を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のX線CT装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005339249A JP2007143643A (ja) | 2005-11-24 | 2005-11-24 | X線ct装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005339249A JP2007143643A (ja) | 2005-11-24 | 2005-11-24 | X線ct装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007143643A true JP2007143643A (ja) | 2007-06-14 |
Family
ID=38205784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005339249A Pending JP2007143643A (ja) | 2005-11-24 | 2005-11-24 | X線ct装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007143643A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013111813A1 (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-01 | 株式会社 東芝 | 医用画像処理装置 |
JP2013172793A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Toshiba Corp | X線ct装置 |
JP2014000483A (ja) * | 2007-07-24 | 2014-01-09 | Toshiba Corp | X線コンピュータ断層撮影装置及び画像処理装置 |
WO2019000601A1 (zh) * | 2017-06-27 | 2019-01-03 | 西安立人医学科技有限公司 | 锥形束ct多方向扫描仪 |
-
2005
- 2005-11-24 JP JP2005339249A patent/JP2007143643A/ja active Pending
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