JPH114145A - クロック信号制御方法及びその装置 - Google Patents
クロック信号制御方法及びその装置Info
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Abstract
利用可能なクロック信号の制御方法及びその装置を提供
する。 【解決手段】 外部クロック1を分周器2で分周して多
相クロック3を発生させ、多相クロック3を多相クロッ
ク逓倍回路5に入力し、多相クロックの異なる位相パル
スエッジの入力タイミング差を分割し、前記分割した相
の異なるクロックを多重化して外部クロックの相を倍増
する。
Description
御方法及びその装置に関する。
ば、図21(ISSCC Digestof Tech
nical Papers pp.216・217,F
eb.1996、USP5,422,835、USP
5,530,837)に示されるように、4逓倍の場合
には、4組の遅延回路301、302、303、304
と、器310とから構成されていた。また、第1〜第4
の遅延回路301、302、303、304は、それぞ
れ第1〜第4の切替器305〜308によって出力端子
が選択されるものであり、4組の遅延回路301〜30
4は直列に接続されていた。
ク311と4組の遅延回路列301〜304を通過した
第5のクロック315とが位相比較器309で比較さ
れ、その比較結果に基いてUP信号316またはDOW
N信号317が計数器310に転送され、計数器310
から切替器305〜308に制御信号318が出力さ
れ、第1のクロック311と第5のクロック315との
位相が等しくなるように調整されていた。
遅延時間は等しく調整されるため、その遅延時間も等し
くなり、第1のクロック311、第2のクロック31
2、第3のクロック313、第4のクロック314のタ
イミング差は等しく、そのタイミング差は、クロック周
期の1/4になる。したがって、第1のクロック31
1、第2のクロック312、第3のクロック313、第
4のクロック314を合成することにより、4逓倍のク
ロックを得る。
は、フェーズロックループ(PLL)が用いられてい
る。図22に示すように、フェーズロックループでは、
電圧制御発信器322からの出力が分周器323を用い
て分周され、その分周信号と外部クロック324とが位
相比較器319で比較され、その比較結果がUP信号3
25またはDOWN信号326としてチャージポンプ3
20及びループフィルタ321を介して電圧制御発信器
322に入力され、その信号によって電圧制御発信器3
22が制御され、電圧制御発信器322の出力を分周し
たクロックが、外部クロック324と等しい周波数にな
るように調節される。これにより、電圧制御発信器32
2は、分周数の逆倍数の逓倍クロック327を出力する
ようになっていた。
に示す回路では、直列接続した遅延回路列を通過した信
号と外部クロックとを数十回以上比較し、その比較毎に
徐々に遅延差、位相差を補正する構成であり、また図2
2に示す回路では、電圧制御発信器の出力を分周したク
ロックが外部クロックと等しい周波数になるように数十
回以上調整して徐々に遅延差、位相差を補正する構成で
あるため、逓倍されたクロックを得るまでに数十クロッ
ク以上待つ必要があり、高速性に欠けるという問題があ
った。
本的にクロック制御にしか使用できず、遅延度を可変す
る遅延回路として使用することは、不可能であった。
変遅延回路としても利用可能なクロック信号の制御方法
及びその装置を提供することにある。
め、本発明に係るクロック信号制御方法は、外部クロッ
クを逓倍するクロック信号制御方法であって、外部クロ
ックを多相のクロックに分周し、分周された前記多相ク
ロックの異なる位相パルスエッジの入力タイミング差を
分割するものである。
は、外部クロックを逓倍するクロック信号制御方法であ
って、外部クロックを多相のクロックに分周し、分周さ
れた前記多相クロックの異なる位相パルスエッジの入力
タイミング差を分割し、前記分割した相の異なるクロッ
クを多重化して前記外部クロックの相を倍増するもので
ある。
は、分周器と、多相クロック逓倍回路とを有し、クロッ
クの相を逓倍するクロック信号制御装置であって、前記
分周器は、外部クロックを多相のクロックに分周するも
のであり、前記多相クロック逓倍回路は、前記多相クロ
ックのうち異なる位相クロックの異なる相のパルスをn
分割するタイミング差分割器と、同じ相のパルスをn分
割するタイミング差分割器と、前記n分割された異なる
相のパルスを多重化する多重化回路とを有し、逓倍した
多相のクロックを出力するものである。
合成回路は、前記多重化回路から出力される多相クロッ
クを合成して単相のクロックを生成するものである。
列接続したものである。
タイミング差を任意の比率で分割するものである。
を異らせたMOS型トランジスタと、容量を異らせた容
量素子とを組合わせて構成したものである。
により、倍増又は逓倍の比率を任意に設定するものであ
る。
て図を参照して説明する。
を示す構成図である。
ック信号制御方法は、外部クロックを逓倍するものであ
って、外部クロック1を多相のクロック3に分周し、分
周された多相クロック3の異なる位相パルスエッジの入
力タイミング差を分割する、或いは、その分割した相の
異なるクロック9cを多重化し、外部クロック1の相を
倍増するものである。
制御方法を実施する装置は、分周器2と、多相クロック
逓倍回路5と、クロック合成回路8とを有している。
ック3に分周するようになっている。また多相クロック
逓倍回路5は、多相クロック3のうち異なる位相クロッ
クの異なる相のパルスをn分割するタイミング差分割器
4aと、同じ相のパルスをn分割するタイミング差分割
器4aと、n分割された異なる相のパルス9cを多重化
する多重化回路4bとを有し、多相のクロック9aを出
力するようになっている。またクロック合成回路8は、
多重化回路4bから出力される多相クロック9aを合成
して単相のクロック9bを生成するようになっている。
ここに、タイミング差分割器4aは並列接続されてい
る。
ロック3に分周し、分周された多相クロック3の異なる
位相パルスエッジの入力タイミング差をタイミング差分
割回路4aにより分割し、分割した相の異なるクロック
9cを多重化して外部クロック1を逓倍する。これによ
り、多相クロックの相が倍増される。
号制御装置の具体例を図を用いて説明する。
係るクロック信号制御装置の具体例例を実施例1として
示す構成図である。
分周し、これを2倍周した2相のクロックを出力するよ
うにしたものである。図2において、分周器2は、外部
クロック1を2分周して、2相のクロックD1,D
2(3)を生成するようになっている。
逓倍回路)5(51〜5n)は、複数直列接続した構成と
なっている。複数の二相クロック逓倍回路51〜5nは、
分周された多相クロック3の異なる位相パルスエッジの
入力タイミング差を分割し、初段の二相クロック逓倍回
路51は分周器2からの2相クロックD1、D2を倍周し
た二相のクロック信号D11、D12を生成し、同様に二
相クロック逓倍回路52、53…5n-1も前段のクロック
D21、D22を次々に倍周し、最終段の二相クロック逓
倍回路5nより外部クロック1を2n逓倍した二相のク
ロックDn1、Dn 2を得るようになっている。
ック逓倍回路5nから出力される2n逓倍の二相クロッ
クDn1、Dn2を合成し、逓倍したクロック9bを出力す
るようになっている。
入力として、各二相クロック逓倍回路51〜5nに含まれ
るタイミング差分割器のクロック周期依存を補正して負
荷を調整するための制御信号7を各二相クロック逓倍回
路51〜5nに出力するようになっている。実施例1の周
期検知回路6は、固定された段数のリングオシレータと
カウンタから構成され、外部クロック1の周期中のリン
グオシレータ発信回数をカウンタでカウントし、そのカ
ウント数に応じて制御信号7を出力するようになってい
る。
知回路6からの制御信号7により、特性のばらつきが解
消される。
すように、外部クロック1を1/2分周器2で分周し、
二相のクロックD1、D2を生成し、このクロックD1、
D2を初段の二相クロック逓倍回路51で倍周し二相のク
ロックD11、D12を生成する。同様の過程を二相クロ
ック逓倍回路52〜5nにて繰り返し、最終段の二相クロ
ック逓倍回路5nより最終的に2n逓倍した二相クロッ
クDn1、Dn2を得る。このクロックDn1、Dn2をクロッ
ク合成回路8で合成し、逓倍クロック9bを得る。
のであり、クロック9cは、外部クロック1と同一の周
期をもち、外部クロック1を逓倍した信号として得られ
るように設定されているが、n=4の場合に限定される
ものではなく、nは所望の整数に設定すればよい。
の内部構成を図4を用いて説明する。図2に示す複数組
の二相クロック逓倍回路51〜5nは同一構成のものであ
り、最終段の二相クロック逓倍回路5nを例にとって説
明する。また二相クロック逓倍器5nの構成は、n=4
に設定した場合のものである。
接続したタイミング差分割器4a1〜4a4と、2組の多
重化回路4b1、4b2とを有している。4組のタイミン
グ差分割器4a1〜4a4は、二相のクロックD(n-1)1、
D(n-1)2が2つの入力端に入力するようになっており、
かつ制御信号7及び相補関係のタイミング差分割器4a
1〜4a4からの4相のクロック(9c)P1,P2,
P3,P4が帰還入力されるようになっている。
4組のタイミング差分割器4a1〜4a4からの二相のク
ロックP1、P3とP2、P4を入力として多重化し、二相
のクロックDn1、Dn2を生成するようになっている。
説明する。二相クロック逓倍回路5nには、前段からの
2相クロックD(n−1)1とD(n−1)2および周期
検知回路6からの制御信号7が入力し、倍周した二相ク
ロックDn1とDn2を出力する。二相クロック逓倍回路
5nでは、2相クロックD(n−1)1とD(n−1)2
と制御信号7は、4組のタイミング差分割器4a1〜4
a4のすべてに入力し、クロックP1〜P4が4組のタイ
ミング差分割器4a1〜4a4から出力し、かつクロック
P1〜P4が対応する各タイミング差分割器4a1〜4a4
に帰還入力する。
りは、クロックD(n−1)1の立上がりからの内部遅
延分の遅れで決定される。クロックP2の立上がりは、
クロックD(n−1)1の立上がりとクロックD(n−
1)2の立上がりのタイミングのタイミング分割と内部
遅延分の遅れで決定される。クロックP3の立上がり
は、クロックD(n−1)2の立上がりからの内部遅延
分の遅れで決定される。クロックP4の立上がりは、ク
ロックD(n−1)2の立上がりとクロックD(n−
1)1の立上がりのタイミングのタイミング分割と内部
遅延分の遅れにより決定される。
器4a1に入力しクロックP1の立下がりを制御し、クロ
ックP3は、タイミング分割器4a2に入力しクロックP
2の立ち下がりを制御し、クロックP4は、タイミング分
割器4a3に入力しクロックP3の立ち下がりを制御し、
クロックP1は、タイミング分割器4a4に入力しクロッ
クP4の立ち下がりを制御する。
は、その周期がクロックD(n−1)1とD(n−1)2
と等しく、ほぼデューティー25%の4相の信号とな
る。
b1に入力して多重化され、クロック信号Dn1として出
力される。クロックP2とP4は、多重化回路4b2に入
力して多重化され、クロック信号Dn2として出力され
る。クロックDn1とDn2は、その周期がクロックD
(n−1)1とD(n−1)2の1/2、ほぼデューティ
ー50%の2相クロックになる。
1〜4a4の具体例を図6〜図9を用いて説明する。図6
〜図9において、MP11、MP21、MP31、MP
41はPチャネルMOS型FET(以下、PMOSとい
う)、MN11、MN12、MN13、MN14、MN
15、MN16、MN17、MN18、MN19、MN
21、MN22、MN23、MN24、MN25、MN
26、MN27、MN28、MN29、MN31、MN
32、MN33、MN34、MN35、MN36、MN
37、MN38、MN39、MN41、MN42、MN
43、MN44、MN45、MN46、MN47、MN
48、MN49はNチャネルMOS型FET(以下、N
MOSという)、CAP11、CAP12、CAP1
3、CAP21、CAP22、CAP23、CAP3
1、CAP32、CAP33、CAP41、CAP4
2、CAP43は容量素子である。
1〜4a4は、等しい素子構成からなり、1つの2入力N
AND10、1つのインバータ11、1つのPMOS、
3組の2つ直列に接続したNMOS、3組のNMOSと
容量素子から構成されている。3つのNANDは、全て
等しいゲート幅からなり、3組のNMOSのゲート幅と
容量素子の容量は、、1:2:4のサイズ比となってい
る。
はまず、図6、図7共通の接続の説明をする。PMOS
MP11、21のソースは、電源VCCに接続し、3
組の2つ直列に接続したNMOS MN11〜16、2
1〜26のソース及び3つ容量素子CAP11〜13、
21〜23のそれぞれ一方の電極は、GNDに接続す
る。PMOS MP11、21のドレイン、3組の2つ
直列に接続したNMOSMN11〜16、21〜26の
ドレイン、および、容量素子CAP11〜13、CAP
21〜23に接続したNMOS MN17〜19,27
〜29の容量素子CAP11〜13、21〜23と反対
側の電極は、すべて同じ共通ノード(図6では、N1
2。図7では、N22)に接続する。このノードは、イ
ンバータ11に接続する。3組の2つ直列に接続したN
MOS MN17〜19,27〜29のGNDに近い側
の3つのNMOS MN17〜19,27〜29のゲー
トおよび、PMOS MP11,21のゲートは、2入
力NAND10の出力側に接続する。容量素子に接続し
たNMOS MN17〜19,MN27〜29のゲート
には、制御信号7が入力し、共通ノードの負荷を制御信
号7で可変にする。本実施例では、NMOS MN17
〜19,MN27〜29と容量素子CAP11〜13,
21〜23とは、1:2:4のサイズ比となっているこ
とより、8段階に調整できる。3組の2つ直列に接続し
たNMOSのGNDに遠い側の3つのNMOSのゲート
の接続のみが、図6、図7で異なる接続となっている。
図6では、NMOS MN11のゲートは、GNDに接
続し、MN12,13のゲートには、クロックD(n−
1)1が入力するようになっている。図7では、MN2
1のゲートには、クロック信号D(n−1)1が入力
し、MN22,23のゲートには、信号D(n−1)2
が入力するようになっている。
内部動作を図10を用いて説明する。図6と図8に示す
タイミング差分割器4a1、4a3は、入出力信号以外
は、同じ回路構成であり、図7と図9に示すタイミング
差分割器4a2、4a4は、入出力信号以外は、同じ回路
構成であるため、図6、図7に示すタイミング差分割器
4a1、4a2について説明する。
部動作については、図10のt1からt3期間で1周期
になっているため、その1周期の期間の内部ノード波形
を図示してある。まず、クロックP1の立上がりタイミ
ングについて説明する。クロックD(n−1)1の立上
がりエッジによりノードN12のチャージがNMOSM
N12、MN13に引き抜かれ、それにより、ノードN
12の電位がインバータ11のしきい値に達したところ
で、インバータ11からのクロックP1のエッジが立上
がる。インバータ11のしきい値に達したところまで引
き抜く必要のあるノードN12の電荷をCVとし、NM
OS MN12、MN13のチャージ引き抜きの電流値
をそれぞれIとすると、クロックD(n−1)1からC
Vの電荷量を2Iの電流で引き抜いた結果、すなわち CV/2I がクロックD(n−1)1の立上がりエッジからクロッ
クP1の立上がりまでのタイミングを表す。
入力NAND10の出力がLowになることで、PMO
S MP11が導通し、ノードN12がHighに充電
されることによる。2入力NAND10には、クロック
D(n−1)2とクロックP2が入力し、クロックD(n
−1)2とクロックP2が両者Highの時のみ出力は、
Lowになる。実際、クロックP2がHighの期間
は、クロックD(n−1)2がHighの期間内に収ま
るので、出力されるクロックは、クロックP2を反転さ
せたパターンになるが、パワーのon時にクロックP2
の初期値が確定しない時に使うことになるので、クロッ
クD(n−1)2との間に論理を取っている。
部動作についても、図10のt1からt3期間で1周期
になっているので、その1周期の期間内部ノード波形を
図示してある。まず、クロックP2の立上がりタイミン
グについて説明する。クロックD(n−1)1の立上が
りエッジから時間tCKnの期間ノードN22のチャー
ジがNMOS MN21に引き抜かれ、時間tCKn
後、クロックD(n−1)2の立上がりエッジからノー
ドN22の残りのチャージがNMOS MN22、23
に引き抜かれ、それにより、ノードN22の電位がイン
バータ11のしきい値に達したところでクロックP2の
エッジが立上がる。ノードN22の電荷をCVとし、N
MOS MN21、MN22、MN23のチャージ引き
抜きの電流値をそれぞれIとすると、クロックD(n−
1)1からCVの電流をtCKnの期間Iの電流でひき
ぬき、残りの期間を2Iで引き抜いた結果、すなわち tCKn+(CV−tCKn・I)/2I=CV+tC
Kn/2 がクロックD(n−1)1の立上がりエッジからクロッ
クP2の立上がりまでのタイミングを表す。従って、ク
ロックP1の立上がりとのタイミング差をみると、丁度
tCKn/2となる。
入力NAND10の出力がLowになることで、PMO
S MP21が導通し、ノードN22がHighに充電
されることによる。2入力NAND10には、クロック
D(n−1)2とクロックP3が入力し、クロックD(n
−1)2とクロックP3が両者Highの時のみ出力は、
Lowになる。
クロックP1とP3の立上がりタイミング差は、クロック
D(n−1)1の立上がりエッジとクロックD(n−
1)2の立上がりエッジのタイミング差がtCKnであ
ることより、tCKnとなる。従って、クロックP2と
P3との立上がりタイミング差も、1/2tCKnにな
る。同様にクロックP3とP4、P4とP1の立上がりタイ
ミング差も、1/2tCKnになる。従って、前述した
ようにクロックP1、P2、P3、P4は、25%の4相の
信号となる。クロックP1とP3、P2とP4がそれぞれ図
11に示したNOR12とインバータ13からなる多重
化回路4b1,4b2で多重化され、デューティー50%
の2相クロック信号になる。
P2の立上がりが1/2tCKnになるためには、ノー
ドN22の電荷をtCKnの期間NMOS MN21で
引き抜いてもインバータ11のしきい値に達しない条
件、すなわち CV−tCKn・I>0 を満たす必要がある。ところが、tCKnは、外部クロ
ック1の周期で設計時にあらかじめ決まっておらず、I
もまたデバイス特性によりばらつく。そこで、CV値を
外部クロック1の周期およびデバイス特性に応じて変更
することで対応している。
MOSのゲート(図6では、MN17〜19)には、制
御信号7が入力し、共通ノード(図6では、N12)の
負荷を制御信号7で可変に出来る。本実施例では、NM
OSと容量素子ともに、1:2:4のサイズ比となって
いることより、8段階に調整できる。また、同じくすで
に説明したように、制御信号7は、周期検知回路6にお
いて、外部クロック1の周期中のリングオシレータ発信
回数をカウンターでカウントし、カウント数に応じた値
である。この回路構成では、外部クロック1の周期とデ
バイスの特性を代表するリングオシレータの周期の相対
的な関係がコード化されるので、外部クロック1の周期
に対する動作範囲の増大のみならず、デバイスの特性ば
らつきが解消される。
路51〜5nを直列に接続しており、それぞれの入力クロ
ックD1、D〜D(n−1)1、D(n−1)2の周波数
は、倍ずつ変化するため、CV値が最適になるように容
量値を二相クロック逓倍回路51〜5n間で調整してい
る。
クロック1を2分周し、2相クロックを生成することに
より、PLL、DLLなどのフィードバック回路を使う
ことなく、逓倍クロックを作ることが可能になった。
を示す回路図である。本実施例は、1/4分周器2、4
相クロック逓倍回路5、クロック合成回路3と、周期検
知回路6からなり、複数の4相クロック逓倍回路5(5
a1〜5an)を直列に接続した構成になっている。
では、外部クロック信号1を1/4分周器2で分周し、
4相のクロックQ1、Q2、Q3、Q4を生成し、このクロ
ックQ1、Q2、Q3、Q4を4相クロック逓倍回路5a1
で倍周した4相クロックQ11、Q12、Q13、Q14を生成
する。同様の過程を4相クロック逓倍回路5a2〜5an
まで繰り返し、2n逓倍した4相のクロックQ1、Q2、
Q3、Q4を得る。このクロックQ1、Q2、Q3、Q4をク
ロック合成回路8で合成し、逓倍クロック9bを得る。
数のリングオシレータとカウンターから構成され、外部
クロック1の周期中のリングオシレータ発信回数をカウ
ンターでカウントし、カウント数に応じて、制御信号7
を出力し、4相クロック逓倍回路5中の負荷を調整する
ようになっている。この回路6により、回路の外部クロ
ック周期の動作範囲、デバイスの特性ばらつきが解消さ
れる。
路5の内部の構成について説明する。4相クロック逓倍
回路5a1〜5anは、同じ構成になっており、ここで
は、4相のクロックを逓倍出力する回路について説明す
る。4相クロック逓倍回路5は、8組のタイミング差分
割器4a1〜4a8、8組のパルス幅補正回路4c1〜4
c8と、4組の多重化回路4b1〜4b4とから構成され
ている。8組のタイミング差分割器4a1〜4a8、8組
のパルス幅補正回路4c1〜4c8と、4組の多重化回路
4b1〜4b4との内部回路については、後述する。
部の接続および動作について、図14、図15を用いて
説明する。4相クロック逓倍回路5nには、前段からの
4相のクロックQ(n−1)1〜Q(n−1)4および周
期検知回路6からの制御信号7が入力し、倍周された4
相のクロックQn1〜Qn4を出力する。4相クロック逓
倍回路5nにおいては、制御信号7は、8組のタイミン
グ差分割器4a1〜4a8に入力し、クロックQ(n−
1)1〜D(n−1)4 は、タイミング分割器4a1,4
a3,4a5,4a7にそれぞれ1信号ずつ入力し、タイ
ミング分割器4a2,4a4,4a6,4a8には、それぞ
れ2信号ずつ入力する。そして、8組のクロックT21
〜T28が8組のタイミング差分割器4a1〜4a8から
出力する。
上がりは、クロックQ(n−1)1の立上がりからの内
部遅延分の遅れで決定される。クロックT22の立上が
りは、クロックQ(n−1)1の立上がりとクロックQ
(n−1)2の立上がりのタイミングのタイミング分割
と内部遅延分の遅れで決定される。クロックT23の立
上がりは、クロックQ(n−1)2の立上がりからの内
部遅延分の遅れで決定される。クロックT24の立上が
りは、クロックQ(n−1)2の立上がりとクロックQ
(n−1)3の立上がりのタイミングのタイミング分割
と内部遅延分の遅れで決定される。クロックT25の立
上がりは、クロックQ(n−1)3の立上がりからの内
部遅延分の遅れで決定される。クロックT26の立上が
りは、クロックQ(n−1)3の立上がりとクロックQ
(n−1)4の立上がりのタイミングのタイミング分割
と内部遅延分の遅れで決定される。クロックT27の立
ち上がりは、クロックQ(n−1)4の立ち上がりから
の内部遅延分決定される。クロックT28の立上がり
は、クロックQ(n−1)4の立上がりとクロックQ
(n−1)1の立上がりのタイミングのタイミング分割
と内部遅延分の遅れで決定される。クロックT21とT
23は、パルス幅補正回路216に入力し、パルス幅補
正回路4a1では、クロックT21で決定される立下がり
エッジ、クロックT23で決定される立上がりエッジを
有するLパルスP21を出力する。同様の手順でLパル
スP22〜P28が生成される。従って、クロックP21
〜P28は、位相が45度ずつずれたデューティー25
%の8相のLパルス群になる。
ずれたクロックP25は、多重化回路4b1で多重化反転
され、デューティー25%のクロックQn1として出力
される。同様の手順でクロックQn2〜Qn4が生成され
る。従って、クロックQn1〜Qn4は、位相が90度ず
つずれたデューティー50%の4相のHパルス群にな
る。クロックQn1〜Qn4の周期は、クロックQ(n−
1)1〜Q(n−1)4の丁度1/2になる。すなわちク
ロックQ(n−1)1〜Q(n−1)4からクロックQn
1〜Qn4を生成する過程で丁度2倍に倍周されたことに
なる。
差分割器4a1〜4a8の内部回路について説明する。タ
イミング差分割器4a1〜4a8は、全く等しい回路構成
を有するので、ここでは、タイミング差分割器4a1,
4a2についてのみ説明する。図16は、タイミング差
分割器4a1、図17は、タイミング差分割器4a2の内
部回路図である。
く同じ回路構成であり、1つの2入力NOR、1つのイ
ンバータ、3組のNMOSと容量素子から構成されてい
る。3組のNMOSと容量素子は、NMOSと容量素子
ともに、1:2:4のサイズ比となっている。ここで、
MN51〜52,61〜63はNチャネル型MOSFE
T、14は2入力NOR、15はインバータ、CAP5
1〜53,61〜63は容量素子である。
3のそれぞれ一方の電極は、GNDに接続する。2入力
NOR14の出力側、および容量素子と接続したNMO
SMN51〜52,61〜63の容量素子と接続しない
側の電極は、全て同じ共通ノード(図15では、N5
1、図15では、N61)に接続する。このノードは、
インバータ15の入力側に接続する。容量素子と接続し
たNMOSの MN51〜52,61〜63のゲートに
は、制御信号7が入力し、共通ノードの負荷を制御信号
7で可変に出来る。本実施例でも、NMOSのゲート幅
と容量素子の容量とは、1:2:4のサイズ比となって
いることより、8段階に調整出来る。
16、図17で異なる。図16では、2入力NOR14
に同じ2つのクロックQ(n−1)1が入力し、図17
では、2入力NOR14に異なるクロックQ(n−1)
1とクロックQ(n−1)2が入力する。図16では、ク
ロックQ(n−1)1と制御信号7とが入力し、クロッ
クT21が出力する。図17では、クロックQ(n−
1)1、Q(n−1)2と制御信号7が入力し、クロック
T22が出力する。
ング差分割器4a2の内部動作を図18を用いて説明す
る。
動作については、図18のtc21からtc24の期間
で動作部分が完了するので、その1期間の内部ノード波
形を図示してある。まず、出力されるクロックT21の
立上がりタイミングについて説明する。クロックQ(n
−1)1の立上がりエッジによりノードN51のチャー
ジがNOR14に引き抜かれそれにより、ノードN51
の電位がインバータ15のしきい値に達したところで、
インバータ15からクロックT21のエッジが立上が
る。インバータ15のしきい値に達したところまで引き
抜く必要のあるノードN51の電荷をCVとし、NMO
Sそれぞれのチャージ引き抜きの電流値をそれぞれIと
すると、クロックQ(n−1)1の立上がりからCVの
電荷量を2Iの電流でひきぬいた結果、すなわち CV/2I がクロックQ(n−1)1の立上がりエッジからクロッ
クT21の立上がりまでのタイミングを表す。クロック
T21の立上がりタイミングは、クロックQ(n−1)1
がLowになり、2入力NOR14の出力側ノードN5
1がHighに充電されることによる。
動作についても、図18のta21からta24の期間
で動作部分がほぼ完了するので、その動作期間の内部ノ
ード波形を図示してある。まず、出力されるクロックT
22の立上がりタイミングについて説明する。クロック
Q(n−1)1の立上がりエッジから時間tCKnの期
間ノードN61のチャージがNMOSに引き抜かれ、時
間tCKn後、クロックQ(n−1)2の立上がりエッ
ジからノードN61の残りのチャージがNMOSに引き
抜かれ、それにより、ノードN61の電位がインバータ
15のしきい値に達したところでクロックT22のエッ
ジが立上がる。ノードN61の電荷をCVとし、NMO
Sそれぞれのチャージ引き抜きの電流値をそれぞれIと
すると、クロックQ(n−1)1からCVの電荷量をt
CKnの期間Iの電流でひきぬき、残りの期間を2Iで
引き抜いた結果すなわち tCKn+(CV−tCKn・I)/2I=CV+tC
Kn/2 がクロックQ(n−1)1の立上がりエッジからクロッ
クT22の立上がりまでのタイミングを表す。従って、
クロックT21の立上がりとのタイミング差をみると、
丁度tCKn/2となる。
クロックQ(n−1)1とQ(n−1)2の両方がLo
wになり、2入力NOR14の出力側ノードN61がH
ighに充電されることによる。
明され、クロックT21〜T28の立上がりタイミング差
は、それぞれ1/2tCKnになる。
示すように、インバータ16と2入力NAND17から
なり、前述のように、位相が45度ずつずれたデューテ
ィー25%の8相のLパルス(分割信号)群P21〜P
28を生成する。
うに、2入力NAND18からなり、前述のように、位
相が90度ずつずれたデューティー50%の4相のHパ
ルス(クロック)群Qn1〜Qn4を生成する。クロック
Qn1〜Qn4の周期は、クロックQ(n−1)1〜Q
(n−1)4の丁度1/2になる。
ード(図15では、N61)の負荷を可変にする必要な
条件は、実施例1と等しいので、動作目的の等しい容
量、NMOSを組み合わせている。従って、本実施例に
おいても、外部クロック信号1の周期に対する動作範囲
の増大のみならず、デバイスの特性ばらつきが解消され
る。
クロック1を4分周し、4相のクロックをあらかじめ作
ることにより、PLL、DLLなどのフィードバック回
路を使うことなく、逓倍クロックを作ることが可能にな
った。また本実施例では、4分周することで、NAN
D、NOR、インバータなどのCMOS基本素子を用
い、完全にスタティックな単純な回路で逓倍回路を構成
することができるという利点を有する。
ロックから二相の逓倍クロック、4相のクロックから4
相の逓倍クロックを生成する場合について説明したが、
タイミング差分割器をツリー状に並列接続することによ
り、クロックの相数を2相,4相,8相と指数関数的に
増やし、より高い周波数成分を発生することが可能であ
る。
部クロックを多相のクロックに分周し、各相の中間タイ
ミングをとることにより、逓倍したクロックをループ構
成を用いることなく、容易に生成することができる。
縮することでき、また、必要なクロック数があらかじめ
予測できるため、逓倍されたクロックを使用するまでの
待ち時間を大幅に削減することができる。
を示す回路構成図である。
ートである。
路を示す回路図である。
路の動作を示すタイミングチャートである。
を示す回路図である。
を示す回路図である。
の具体例を示す回路図である。
の具体例を示す回路図である。
差分割器の動作を示すタイミングチャートである。
例を示す回路図である。
ャートである。
回路の具体例を示す回路図である。
回路の動作を示すタイミングチャートである。
器の具体例を示す回路図である。
器の具体例を示す回路図である。
の動作を示すタイミングチャートである。
の具体例を示す回路図である。
例を示す回路図である。
て、遅延回路列を用いた場合を示す回路図である。
て、PLLを用いた場合を示す回路図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 外部クロックを逓倍するクロック信号制
御方法であって、 外部クロックを多相のクロックに分周し、 分周された前記多相クロックの異なる位相パルスエッジ
の入力タイミング差を分割することを特徴とするクロッ
ク信号制御方法。 - 【請求項2】 外部クロックを逓倍するクロック信号制
御方法であって、 外部クロックを多相のクロックに分周し、 分周された前記多相クロックの異なる位相パルスエッジ
の入力タイミング差を分割し、 前記分割した相の異なるクロックを多重化して前記外部
クロックの相を倍増することを特徴とするクロック信号
制御方法。 - 【請求項3】 分周器と、多相クロック逓倍回路とを有
し、クロックを逓倍するクロック信号制御装置であっ
て、 前記分周器は、外部クロックを多相のクロックに分周す
るものであり、 前記多相クロック逓倍回路は、前記多相クロックのうち
異なる位相クロックの異なる相のパルスをn分割するタ
イミング差分割器と、同じ相のパルスをn分割するタイ
ミング差分割器と、前記n分割された異なる相のパルス
を多重化する多重化回路とを有し、逓倍した多相のクロ
ックを出力するものであることを特徴とするクロック信
号制御装置。 - 【請求項4】 クロック合成回路を有し、 該クロック合成回路は、前記多重化回路から出力される
多相クロックを合成して単相のクロックを生成するもの
であることを特徴とする請求項2に記載のクロック信号
制御装置。 - 【請求項5】 前記多相クロック逓倍回路は、複数直列
接続したものであることを特徴とする請求項2に記載の
クロック信号制御装置。 - 【請求項6】 前記タイミング差分割器は、2入力のタ
イミング差を任意の比率で分割するものであることを特
徴とする請求項2に記載のクロック信号制御装置。 - 【請求項7】 前記タイミング差分割器は、ゲート幅を
異らせたMOS型トランジスタと、容量を異らせた容量
素子とを組合わせて構成したものであることを特徴とす
る請求項5に記載のクロック信号制御装置。 - 【請求項8】 前記ゲート幅及び容量を調整することに
より、倍増又は逓倍の比率を任意に設定するものである
ことを特徴とする請求項5又は6に記載のクロック信号
制御装置。
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