JPH114057A - プリント配線板及びその製造方法 - Google Patents

プリント配線板及びその製造方法

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JPH114057A
JPH114057A JP15554797A JP15554797A JPH114057A JP H114057 A JPH114057 A JP H114057A JP 15554797 A JP15554797 A JP 15554797A JP 15554797 A JP15554797 A JP 15554797A JP H114057 A JPH114057 A JP H114057A
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JP
Japan
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printed wiring
wiring board
copper foils
copper foil
copper
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JP15554797A
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English (en)
Inventor
Kazuko Onozuka
和子 小野塚
Tamiji Masatoki
民治 政時
Ikuyo Kai
幾世 甲斐
Masami Konishi
真美 小西
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、印刷抵抗プリント配線板の回路パ
ターンを構成する銅箔表面が酸化されることを防止する
と共に、電気抵抗体を介して接続される銅箔間にイオン
マイグレーションが発生することを防止することができ
る印刷抵抗プリント配線板及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 絶縁基材10上に形成された銅箔から構
成される回路パターンのうち、電気抵抗体が必要となる
回路パターンを構成する第1及び第2の銅箔12a、1
2b表面は、アンダーコート16によって被覆されてい
る部分を除き、例えばめっき処理によって形成されたパ
ラジウムめっき膜18a、18bにより被覆されてい
る。第1の銅箔12aと第2の銅箔12bとが電気抵抗
体20を介して接続されていると共に、第1及び第2の
銅箔12a、12bと電気抵抗体20との接触部にはそ
れぞれパラジウムめっき膜18a、18bが介在してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板及
びその製造方法に係り、特に印刷法を用いて絶縁基体上
に電気抵抗体を形成した印刷抵抗プリント配線板及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷抵抗プリント配線板及びその
製造方法を、図5の概略断面図を用いて説明する。絶縁
基材30の片面上に、所定の回路パターンをそれぞれ構
成する第1及び第2の銅箔32a、32bが形成されて
いる。また、この絶縁基材30及び銅箔上の必要な部分
には、ソルダレジスト34が形成されている。
【0003】また、絶縁基材30上に形成された銅箔か
ら構成される回路パターンのうち、電気抵抗体が必要と
なる回路パターンを構成する銅箔、例えば第1及び第2
の銅箔32a、32bの間の絶縁基材30上には、アン
ダーコート36が形成されている。また、第1及び第2
の銅箔32a、32b上面には、第1及び第2の銅箔3
2a、32b表面の酸化を防止するための銀ペースト3
8a、38bが形成されている。
【0004】また、第1及び第2の銅箔32a、32b
上面の銀ペースト38a、38b及びアンダーコート3
6上には、電気抵抗体40が形成されている。即ち、第
1の銅箔32aと第2の銅箔32bとが電気抵抗体40
を介して接続されていると共に、この電気抵抗体40は
アンダーコート36によって支持されている。そして第
1及び第2の銅箔32a、32bと電気抵抗体40との
接触部には、それぞれ銀ペースト38a、38bが介在
している。更に、この電気抵抗体40を保護するため、
電気抵抗体40を覆うようにオーバーコート42が形成
されている。
【0005】次に、図5に示す印刷抵抗プリント配線板
の製造方法を説明する。先ず、絶縁基材30の片面上に
銅箔が張り合わされている片面銅張積層板を用い、この
絶縁基材30上の銅箔を選択的にエッチングして、例え
ば第1及び第2の銅箔32a、32bからそれぞれ構成
される所定の回路パターンを形成する。そして、絶縁基
材30及び銅箔上の必要な部分のみに、ソルダレジスト
34を塗布(印刷)する。
【0006】続いて、絶縁基材30上に形成した銅箔か
ら構成される回路パターンのうち、電気抵抗体が必要と
なる回路パターンを構成する第1及び第2の銅箔32
a、32bの間の絶縁基材30上にアンダーコート36
を塗布(印刷)する。続いて、これらの第1及び第2の
銅箔32a、32b上面に、それぞれ銀ペースト38
a、38bを塗布(印刷)する。
【0007】続いて、第1及び第2の銅箔32a、32
b上面の銀ペースト38a、38b及びアンダーコート
36上に、電気抵抗体40を塗布(印刷)する。こうし
て、アンダーコート36によって支持されている電気抵
抗体40を介して第1の銅箔32aと第2の銅箔32b
とを接続すると共に、これら第1及び第2の銅箔32
a、32bと電気抵抗体40との接触部に、それぞれ銀
ペースト38a、38bを介在させる。
【0008】続いて、電気抵抗体40を保護するため、
電気抵抗体40を覆うように、オーバーコート42を塗
布(印刷)する。このようにして、上記図5に示す印刷
抵抗プリント配線板を作製する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
印刷抵抗プリント配線板及びその製造方法においては、
電気抵抗体40と接続する回路パターンを構成する第1
及び第2の銅箔32a、32b上面にそれぞれ銀ペース
ト38a、38bを形成することにより、第1及び第2
の銅箔32a、32b上面の酸化を防止して、これら第
1及び第2の銅箔32a、32bと電気抵抗体40との
電気的接続の特性を向上させている。
【0010】しかしながら、長期信頼性の観点からする
と、第1及び第2の銅箔32a、32bと電気抵抗体4
0との接触部にそれぞれ銀ペースト38a、38bが介
在していることから、電気抵抗体40を介して接続され
ている第1の銅箔32aと第2の銅箔32bと間にイオ
ンマイグレーションが発生して、リーク電流が生じるお
それがある。このため、印刷抵抗プリント配線板の品質
信頼性が低下し、出荷後の市場においてトラブルが発生
するという問題があった。なお、ここでイオンマイグレ
ーションとは、直流電圧印加下の印刷抵抗プリント配線
板において、湿気の存在によりイオン化反応を生じ、デ
ントライト(樹枝状折出物)が形成される現象をいう。
【0011】そこで本発明は、上記問題点を鑑みてなさ
れたものであり、印刷抵抗プリント配線板の回路パター
ンを構成する銅箔表面が酸化されることを防止すると共
に、電気抵抗体を介して接続される銅箔間にイオンマイ
グレーションが発生することを防止することができる印
刷抵抗プリント配線板及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係るプリント配線板及びその製造方法により達成さ
れる。即ち、請求項1に係るプリント配線板は、絶縁基
材上に形成され所定の回路パターンをそれぞれ構成する
第1及び第2の銅箔が、電気低抗体によって接続されて
いるプリント配線板であって、これら第1及び第2の銅
箔が、白金族元素からなる膜によってそれぞれ被覆され
ていることを特徴とする。
【0013】このように請求項1に係るプリント配線板
においては、電気低抗体によって接続される第1及び第
2の銅箔が白金族元素からなる膜によってそれぞれ被覆
されていることにより、第1及び第2の銅箔表面の酸化
が確実に防止されるため、これら第1及び第2の銅箔と
電気抵抗体との電気的接続が向上する。また、銅箔表面
に銀ペーストを印刷した従来のプリント配線板の場合と
異なり、電気低抗体によって接続される第1及び第2の
銅箔間におけるイオンマイグレーションが発生すること
が抑制されるため、プリント配線板の長期信頼性が向上
する。
【0014】なお、上記請求項1に係るプリント配線板
において、第1及び第2の銅箔を被覆する白金族元素か
らなる膜としてはルテニウム(Ru)膜、ロジウム(R
h)膜、パラジウム(Pd)膜、オスミウム(Os)
膜、イリジウム(Ir)膜、白金(Pt)膜があるが、
本発明においては、パラジウム膜を用いることが好適で
ある。
【0015】また、請求項3に係るプリント配線板の製
造方法は、絶縁基材上に所定の回路パターンをそれぞれ
構成する第1及び第2の銅箔を形成する第1の工程と、
これら第1及び第2の銅箔表面に白金族元素からなる膜
をそれぞれ被覆する第2の工程と、これら白金族元素か
らなる膜を介在させて第1の銅箔と第2の銅箔とを接続
する電気低抗体を形成する第3の工程とを有することを
特徴とする。
【0016】このように請求項3に係るプリント配線板
の製造方法においては、第1の銅箔と第2の銅箔とを接
続する電気低抗体を形成する前に、これら第1及び第2
の銅箔表面にそれぞれ白金族元素からなる膜を被覆する
ことにより、電気抵抗体を形成するまでの間に第1及び
第2の銅箔表面が大気によって酸化されることが防止さ
れると共に、電気低抗体によって接続される第1及び第
2の銅箔間におけるイオンマイグレーションの発生が抑
制されるため、これら第1及び第2の銅箔と電気抵抗体
との電気的接続が向上し、プリント配線板の長期信頼性
が向上すると共に、プリント配線板の製造歩留りが向上
する。
【0017】なお、上記請求項3に係るプリント配線板
の製造方法において、第1及び第2の銅箔表面に白金族
元素からなる膜をそれぞれ被覆する第2の工程は、パラ
ジウム膜をそれぞれ被覆する工程であることが好適であ
る。この場合、従来の製造方法に比ベて使用する材料費
が安価となるため、印刷抵プリント配線板のコストダウ
ンが実現される。
【0018】また、これらの第1及び第2の銅箔表面に
それぞれパラジウム膜を被覆する際、めっき法を用いて
パラジウムめっき膜を被覆することが望ましい。この場
合、パラジウム膜による被覆がめっき処理という簡単な
方法を用いて容易に実施されるため、処理工程が簡単に
なり、プリント配線板の大量生産に適すると共に、その
際の製造歩留りが向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施
形態に係る印刷抵抗プリント配線板を示す概略断面図で
ある。例えば紙基材フェノール樹脂又はガラス布基材エ
ポキシ樹脂からなる絶縁基材10の片面上に、所定の回
路パターンをそれぞれ構成する第1及び第2の銅箔12
a、12bが形成されている。また、この絶縁基材10
及び銅箔上の必要な部分には、ソルダレジスト14が形
成されている。
【0020】また、絶縁基材10上に形成された銅箔か
ら構成される回路パターンのうち、電気抵抗体が必要と
なる回路パターンを構成する銅箔、例えば第1及び第2
の銅箔12a、12bの間の絶縁基材10上には、例え
ばエポキシメラミン系の絶縁性樹脂からなるアンダーコ
ート16が形成されている。そして、このアンダーコー
ト16によって被覆されている部分を除く第1及び第2
の銅箔12a、12b表面が、例えばめっき処理によっ
て形成されたパラジウムめっき膜18a、18bによっ
て被覆されている点に、本実施形態の特徴がある。
【0021】また、第1及び第2の銅箔12a、12b
表面をそれぞれ被覆するパラジウムめっき膜18a、1
8b及びアンダーコート16上には、例えばフェノ一ル
系樹脂及びカーボンを含む抵抗ペーストからなる電気抵
抗体20が形成されている。即ち、第1の銅箔12aと
第2の銅箔12bとが電気抵抗体20を介して接続され
ていると共に、この電気抵抗体20はアンダーコート1
6によって安定的に支持されている。そして、第1及び
第2の銅箔12a、12bと電気抵抗体20との接触部
には、それぞれパラジウムめっき膜18a、18bが介
在している。更に、この電気抵抗体20を保護するた
め、電気抵抗体20を覆うように、例えばエポキシメラ
ミン系樹脂の絶縁性樹脂からなるオーバーコート22が
形成されている。
【0022】次に、図1に示す印刷抵抗プリント配線板
の製造方法を、図2〜図4を用いて説明する。先ず、例
えば紙基材フェノール樹脂又はガラス布基材エポキシ樹
脂からなる絶縁基材10の片面上に銅箔が張り合わされ
ている片面銅張積層板を用いて、この絶縁基材10上の
銅箔を、写真食刻法等を用いて選択的にエッチングし、
例えば第1及び第2の銅箔12a、12bからそれぞれ
構成される所定の回路パターンを形成する。
【0023】続いて、絶縁基材10及び銅箔上の必要な
部分のみに、ソルダレジスト14を塗布(印刷)する。
続いて、絶縁基材10上に形成した銅箔から構成される
回路パターンのうち、電気抵抗体が必要となる回路パタ
ーンを構成する銅箔、例えば第1及び第2の銅箔12
a、12bの間の絶縁基材10上に、例えばエポキシメ
ラミン系の絶縁性樹脂を塗布(印刷)して、このエポキ
シメラミン系の絶縁性樹脂からなるアンダーコート16
を形成する(図2参照)。
【0024】次いで、電気抵抗体が必要となる回路パタ
ーンを構成する第1及び第2の銅箔12a、12b上
に、例えばめっき法を用いて、パラジウムめっき膜18
a、18bをそれぞれ形成し、これらのパラジウムめっ
き膜18a、18bによって第1及び第2の銅箔12
a、12bの露出している表面をそれぞれ被覆する(図
3参照)。
【0025】次いで、第1及び第2の銅箔12a、12
b表面をそれぞれ被覆するパラジウムめっき膜18a、
18b及びアンダーコート16上に、例えばフェノ一ル
系樹脂とカーボンを含む抵抗ペーストを塗布(印刷)し
て、この抵抗ペーストからなる電気抵抗体20を形成す
る。こうして、アンダーコート16によって支持されて
いる電気抵抗体20を介して第1の銅箔12aと第2の
銅箔12bとを接続すると共に、これら第1及び第2の
銅箔12a、12bと電気抵抗体20との接触部に、そ
れぞれパラジウムめっき膜18a、18bを介在させ
る。
【0026】続いて、電気抵抗体20を保護するため、
電気抵抗体20を覆うように例えばエポキシメラミン系
樹脂の絶縁性樹脂を塗布(印刷)して、このエポキシメ
ラミン系樹脂の絶縁性樹脂からなるオーバーコート22
を形成する。このようにして、上記図1に示す印刷抵抗
プリント配線板を作製する(図4参照)。
【0027】そして、本発明者らは、上記図2〜図4に
示す製造方法によって作製した上記図1の印刷抵抗プリ
ント配線板について、耐マイグレーション評価を行っ
た。即ち、温度40℃、湿度90%の雰囲気中におい
て、DC(直流)電圧IOOVを印加して耐マイグレー
ション特性を調査した結果、従来の工法による印刷抵抗
プリント配線板に比ベてはるかに良い特性が得られるこ
とを確認した。
【0028】以上のように本実施形態によれば、印刷抵
抗プリント配線板の製造工程において、回路パターンを
構成する第1及び第2の銅箔12a、12b上にそれぞ
れパラジウムめっき膜18a、18bを形成し、これら
のパラジウムめっき膜18a、18bによって第1及び
第2の銅箔12a、12bの露出している表面をそれぞ
れ被覆することにより、第1の銅箔12aと第2の銅箔
12bとを接続する電気抵抗体20を形成するまでの間
に、第1及び第2の銅箔12a、12b表面が大気によ
って酸化されることを確実に防止することが可能にな
る。このため、印刷抵抗プリント配線板の電気抵抗体2
0と下地の第1及び第2の銅箔12a、12bとの電気
的接続を向上させることができると共に、印刷抵抗プリ
ント配線板の製造歩留りを向上させることができる。
【0029】また、電気抵抗体20と下地の第1及び第
2の銅箔12a、12bとの接触部において、従来のよ
うに銅箔表面に印刷した銀ペーストを用いる代わりに、
第1及び第2の銅箔12a、12b表面に形成したパラ
ジウムめっき膜18a、18bを用いているため、電気
抵抗体20を介して接続された第1の銅箔12aと第2
の銅箔12bとの間にイオンマイグレーションが発生す
ることを抑制し、長期信頼性を向上させることが可能に
なる。このため、印刷抵抗プリント配線板の品質信頼性
を向上させ、出荷後の市場においてトラブルを事前に防
止することができる。
【0030】また、第1及び第2の銅箔12a、12b
表面の酸化防止のためのパラジウムめっき膜18a、1
8bによる被覆は、めっき処理という簡単な方法を用い
て容易に実施されるため、処理工程が簡単になり、印刷
抵抗プリント配線板の大量生産に適すると共に、その際
の製造歩留りを向上させることができる。更に、従来の
製造方法に比ベて使用する材料費が安価となるため、印
刷抵プリント配線板のコストダウンを実現することが可
能となる。
【0031】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
るプリント配線板及びその製造方法によれば、次のよう
な効果を奏することができる。即ち、請求項1に係るプ
リント配線板によれば、電気低抗体によって接続される
第1及び第2の銅箔が白金族元素からなる膜によってそ
れぞれ被覆されていることにより、第1及び第2の銅箔
表面の酸化を確実に防止することが可能になるため、こ
れら第1及び第2の銅箔と電気抵抗体との電気的接続を
向上させることができる。また、電気低抗体によって接
続される第1及び第2の銅箔間におけるイオンマイグレ
ーションが発生することを抑制することが可能になるた
め、プリント配線板の長期信頼性を向上させることがで
きる。
【0032】また、請求項2に係るプリント配線板の製
造方法によれば、上記請求項1に係るプリント配線板に
おいて、第1及び第2の銅箔を被覆する白金族元素から
なる膜としてパラジウム膜を用いることことにより、従
来の場合に比ベて使用する材料費を安価とすることが可
能になるため、印刷抵プリント配線板のコストダウンを
実現することができる。
【0033】また、請求項3に係るプリント配線板の製
造方法によれば、所定の回路パターンをそれぞれ構成す
る第1の銅箔と第2の銅箔とを接続する電気低抗体を形
成する前に、これら第1及び第2の銅箔表面に白金族元
素からなる膜をそれぞれ被覆することにより、電気抵抗
体を形成するまでの間に第1及び第2の銅箔表面が大気
によって酸化されることを防止することが可能になると
共に、電気低抗体によって接続される第1及び第2の銅
箔間におけるイオンマイグレーションの発生を抑制する
ことが可能になるため、これら第1及び第2の銅箔と電
気抵抗体との電気的接続を向上させ、プリント配線板の
長期信頼性を向上させると共に、プリント配線板の製造
歩留りを向上させることができる。
【0034】また、請求項4に係るプリント配線板の製
造方法によれば、第1及び第2の銅箔表面にそれぞれ白
金族元素からなる膜を被覆する工程がパラジウム膜を被
覆する工程であることにより、従来の製造方法に比ベて
使用する材料費を安価とすることが可能になるため、印
刷抵プリント配線板のコストダウンを実現することがで
きる。
【0035】また、上記請求項5に係るプリント配線板
の製造方法によれば、第1及び第2の銅箔表面にそれぞ
れパラジウム膜を被覆する際に、めっき法を用いること
により、パラジウムめっき膜による被覆を簡単な方法を
用いて容易に実施することが可能になるため、処理工程
が簡単になり、プリント配線板の大量生産に適合させる
ことができると共に、その際の製造歩留りを向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷抵抗プリント配
線板を示す概略断面図である。
【図2】図1の印刷抵抗プリント配線板の製造方法を説
明するための工程断面図(その1)である。
【図3】図1の印刷抵抗プリント配線板の製造方法を説
明するための工程断面図(その2)である。
【図4】図1の印刷抵抗プリント配線板の製造方法を説
明するための工程断面図(その3)である。
【図5】従来の印刷抵抗プリント配線板を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
10…絶縁基材、12a…第1の銅箔、12b…第2の
銅箔、14…ソルダレジスト、16…アンダーコート、
18a、18b…パラジウムめっき膜、20…電気抵抗
体、22…オーバーコート、30…絶縁基材、32a…
第1の銅箔、32b…第2の銅箔、34…ソルダレジス
ト、36…アンダーコート、38a、38b…銀ペース
ト、40…電気抵抗体、42…オーバーコート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 真美 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基材上に形成され、所定の回路パタ
    ーンをそれぞれ構成する第1及び第2の銅箔が、電気低
    抗体によって接続されているプリント配線板であって、 前記第1及び第2の銅箔が、白金族元素からなる膜によ
    ってそれぞれ被覆されていることを特徴とするプリント
    配線板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプリント配線板におい
    て、 前記白金族元素からなる膜が、パラジウム膜であること
    を特徴とするプリント配線板。
  3. 【請求項3】 絶縁基材上に、所定の回路パターンをそ
    れぞれ構成する第1及び第2の銅箔を形成する第1の工
    程と、 前記前記第1及び第2の銅箔表面に、白金族元素からな
    る膜をそれぞれ被覆する第2の工程と、 前記白金族元素からなる膜を介在させて前記第1の銅箔
    と前記第2の銅箔とを接続する電気低抗体を形成する第
    3の工程とを有することを特徴とするプリント配線板の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のプリント配線板の製造方
    法において、 前記第2の工程が、前記第1及び第2の銅箔表面に、パ
    ラジウム膜をそれぞれ被覆する工程であることを特徴と
    するプリント配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のプリント配線板の製造方
    法において、 前記第2の工程が、めっき法を用いて、前記第1及び第
    2の銅箔表面に、それぞれパラジウムめっき膜を被覆す
    る工程であることを特徴とするプリント配線板の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4758285A (en) * 1986-10-14 1988-07-19 Cvi/Beta Ventures, Inc. Shape-memory alloy resetting method
KR100858054B1 (ko) 2006-08-18 2008-09-10 대덕전자 주식회사 외층 삽입형 수동 부품 내장형 인쇄 회로 기판 제조 방법

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US4758285A (en) * 1986-10-14 1988-07-19 Cvi/Beta Ventures, Inc. Shape-memory alloy resetting method
KR100858054B1 (ko) 2006-08-18 2008-09-10 대덕전자 주식회사 외층 삽입형 수동 부품 내장형 인쇄 회로 기판 제조 방법

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