JPH113867A - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置

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JPH113867A
JPH113867A JP9153696A JP15369697A JPH113867A JP H113867 A JPH113867 A JP H113867A JP 9153696 A JP9153696 A JP 9153696A JP 15369697 A JP15369697 A JP 15369697A JP H113867 A JPH113867 A JP H113867A
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JP
Japan
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atmosphere
purge box
chamber
gas
contamination
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Application number
JP9153696A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Yuasa
和宏 湯浅
Kazuto Ikeda
和人 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素、水分を始めとするコンタミネーション
濃度を短時間で低減し、反応室への導入を減少させ、ウ
ェーハ上の自然酸化膜の成長を抑制する。 【解決手段】 パージボックス6内へのウェーハ搬送終
了後、ゲートバルブ5を閉じ、真空排気装置11により
真空排気を行う。これと同時に、パージボックス6内へ
雰囲気置換用ガスであるN2 または乾燥空気を導入す
る。雰囲気置換用ガスの導入経路に雰囲気置換用ガス加
熱装置12を設け、導入前に雰囲気置換用ガスを加熱す
る。これにより導入された雰囲気置換用ガスは、パージ
ボックス6の内壁を加熱して、内壁に吸着していた水分
やアンモニアを始めとしたコンタミネーションを雰囲気
中に脱離させ、真空排気装置11によりパージボックス
6から抜き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロードロック室、
パージボックス等の密閉容器を有する半導体製造装置に
係り、特に密閉容器内のコンタミネーションを排除する
ための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高集積化に伴い各種堆積膜厚が薄くな
り、膜中に含まれる自然酸化膜の割合が大きくなってき
たため、各種堆積膜の膜質は、自然酸化膜の膜厚で左右
されるようになっている。基板、特にシリコン基板にあ
っては、表面が非常に活性であり、大気及び純水中にお
いて自己整合的に自然酸化膜が形成されるため、これを
完全に除去した状態での成膜は困難である。また、自然
酸化膜の初期成長は、雰囲気中に微量アンモニアの存在
により加速される。更に、金属等のコンタミネーション
は各種堆積膜の特性を劣化させる原因となる。
【0003】このため半導体製造装置のロードロック
室、パージボックス等の密閉容器内部に残留した酸素、
水分を始めとするコンタミネーションを速やかに除去
し、反応室への基板搬送時における残留酸素、水分等に
よる自然酸化膜の成長を抑制する必要がある。
【0004】そこで、従来は自然酸化膜の低減を目的と
して、直接大気に晒すことなく基板搬送が可能で且つ、
酸素、水分を始めとするコンタミネーション濃度を低減
することが可能な、ロードロック室、パージボックス、
チャンバ等の密閉容器を反応室の手前に設けた半導体製
造装置が使用されている。
【0005】図5は従来のロードロック室30を有する
半導体製造装置の構造を示したものである。ヒータ1で
覆われた縦型反応室2の下方にゲートバルブ3を介して
ロードロック室30が設けられ、ロードロック室30の
ウェーハ搬入搬出口となる開口部28はゲートバルブ5
で気密に閉塞されるようになっている。さらにロードロ
ック室30には真空排気するための真空排気装置11
と、内部を大気からN2ガスに置換するためのN2 ガス
供給装置47が設けられ、N2 ガス供給装置47はバル
ブ16、質量流量計13を介してロードロック室30に
接続されている。ロードロック室30の外にはウェーハ
移載機7が設けられ、ウェーハカセットを載置する移載
棚4とロードロック室30内のボート8との間でウェー
ハ9を移載するようになっている。
【0006】反応室2でウェーハの処理を行うために、
ウェーハ移載機7を介してウェーハ9を移載棚4からボ
ート8に搬送するが、その際、ゲートバルブ5を開放す
るため、ロードロック室30は一旦大気に戻る。ウェー
ハ搬送終了後、ゲートバルブ5を閉じ、真空排気装置1
1により真空排気を行うと同時に、質量流量計13を介
して多量のN2 を導入し、ロードロック室30の雰囲気
置換を行なう。これにより酸素、水分等のコンタミネー
ション濃度を低減した後、ゲートバルブ3を開いて、ボ
ート8と共にウェーハ9を反応室2に搬送する。
【0007】図6は、従来のパージボックスを有する半
導体製造装置の構造を示したものである。図5のロード
ロック室30と異なる点は、ウェーハ9の自然酸化を防
止するためにウェーハ9の搬送領域を全て大気と遮断さ
れた気密構造をとっている点である。すなわち、パージ
ボックス6にはゲートバルブ5を介して移載棚4が気密
に設けられ、移載棚4とボート8との間でウェーハ9を
移載するウェーハ移載機7がパージボックス6内に設け
られている。さらに、パージボックス6には、パージボ
ックス6内の雰囲気を循環させるブロア25と系路を有
する循環駆動系21が取り付けられ、N2 ガス供給装置
47からパージボックス6内に供給されたN2 ガスを強
制循環して大容積のボックス内のすみずみまで満たすよ
うになっている。
【0008】上述したロードロック室30やパージボッ
クス6などの密閉容器内が一旦大気に戻るのは、ウェー
ハの搬入・搬出時のみならず、密閉容器内をメンテナン
スする時にもある。メンテナンスを行う密閉容器は図7
に示すが、ここではカセット収納室などのチャンバ31
を想定している。このチャンバ31には、メンテナンス
用ゲートバルブ32、チャンバ31内を排気配管を介し
て真空引きする真空排気装置35、排気配管の開閉を行
う真空引き用のバルブ36、チャンバ31内に供給配管
37を介して雰囲気置換用ガスを供給してチャンバ31
内を大気圧に戻す雰囲気置換用ガス供給装置29、供給
配管37の開閉を行う大気リーク用バルブ38などが取
り付けられる。チャンバ31に連接される他の密閉容器
は省略してある。このように構成されたチャンバは、次
のようにして真空引きされ、パージされ、そしてメンテ
ナンスされる。
【0009】チャンバ31内を真空状態とするには、ゲ
ートバルブ32を閉じてチャンバ31を密閉し、大気リ
ーク用バルブ38を開いてパージしたまま、真空引き用
バルブ36を開いて真空排気装置35により真空引きを
行う。チャンバ31内を大気圧に戻すには、ゲートバル
ブ32を閉じて真空引き用バルブ36を閉じたうえで、
大気リーク用バルブ38を開いて雰囲気置換用ガス供給
装置29より雰囲気置換用ガスでチャンバ31内をパー
ジする。真空引き用バルブ36及び大気リーク用バルブ
38を共に閉じたうえで、ゲートバルブ32を開いてチ
ャンバ31内を大気状態に開放する。そして真空テスト
用のウェーハ34の取出しやウェーハ移載機33のメン
テナンスをする。メンテナンス後は、再び真空引きが行
なわれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のロードロック室
30またはパージボックス6の真空排気、N2 置換を行
なった場合、N2 置換ゆえに酸素濃度は比較的短時間で
1ppm以下とすることができる。しかし水分濃度を1
ppm以下とすることは現状では困難である。この理由
は、雰囲気中の水分は容易に除去できるが、内壁面に吸
着した水分は吸着時間が長く、時間をかければともか
く、短時間で除去することはできない。このため内壁面
に吸着水分が残存することになるが、その状態で反応室
2のゲートバルブ3を開放すると、高温に保持された反
応室2からの輻射熱により、ロードロック室30または
パージボックス6の内壁に吸着した水分が活性化し、雰
囲気中に飛び出すため、結果的に水分濃度が増加するか
らである。
【0011】特にパージボックス6では、ウェーハ移載
機7、ボート8を含む大容積の容器を常にN2 パージし
て循環させる必要があり、多量のN2 を有するため、水
分濃度安定化までかなりの時間を要するので、水分濃度
を1ppm以下とすることは一層困難である。また、パ
ージボックス6の場合には、ウェーハ移載機7、ブロア
25などの駆動系から金属などが発塵することなどの問
題もある。ロードロック室30やパージボックス6に残
留した数ppmの酸素及び水分は、自然酸化膜成長を増
加させ、堆積膜の均一性を悪化させる要因となる。ま
た、発塵による金属などのコンタミネーションは堆積膜
の特性を劣化させる要因となる。
【0012】一方、図7に示す半導体製造装置のチャン
バ31のメンテナンスを行う場合は、メンテナンス時に
ゲートバルブ32を開いてチャンバ31内を大気状態に
開放するため、大気中の水分がチャンバ内壁に吸着して
しまうことがある。チャンバ内壁に水分が吸着すると、
後に行なわれる真空引きにおいて、目標真空度への到達
時間に大きな影響を与える。水分吸着量の増加が目標真
空度への到達時間の増加につながるため、メンテナンス
時においても水分吸着が大きな問題となっていた。
【0013】上記のような問題を解消できるものとし
て、ロードロック室内に加熱用ヒータを設けて、ロード
ロック室内に収納されるウェーハを加熱して残留する水
分を蒸発させることにより、ロードロック室の真空引き
の効率を上げる技術が特開平7−153710号公報に
提案されている。これによれば、ロードロック室に限ら
ず、パージボックス、さらにはチャンバについても真空
引きの効率を上げることが可能と考えられる。
【0014】しかし前記公報のものは、ロードロック室
などの密閉容器内に加熱用ヒータを設置するため、ロー
ドロック室内の構造を複雑にするばかりか、ボートを囲
むようにヒータを設けるため、ウェーハ搬送やメンテナ
ンスの障害が生じるという問題がある。また、ヒータは
ウェーハを加熱するように設けられているので、内壁、
特に隅部に付着した水分を確実に蒸発させることができ
ない場合があった。
【0015】本発明の課題は、上述した従来技術の問題
点を解消して、加熱手段を密閉容器に外付けするだけの
簡単な構造で、水分を始めとするコンタミネーション濃
度を短時間で低減することが可能で、基板搬送やメンテ
ナンスに障害の生じない半導体製造装置を提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、雰囲気置換用ガスで置換される密閉容器を有する半
導体製造装置において、前記密閉容器内の雰囲気置換用
ガスを密閉容器導入前に加熱する雰囲気置換用ガス加熱
手段を設けたものである。ここに密閉容器とは、大気雰
囲気から隔絶された真空気密構造を持つものであり、例
えばロードロック室、パージボックス、チャンバ等の反
応予備室である。
【0017】雰囲気置換用ガスは雰囲気置換用ガス加熱
手段により加熱されて密閉容器内に導入される。加熱さ
れた雰囲気置換用ガスが密閉容器内に導入されると、密
閉容器の内壁面が加熱される。これにより密閉容器内壁
面に吸着した水分、アンモニア等を始めとするコンタミ
ネーションが活性化され雰囲気中に離脱する。雰囲気中
に離脱したコンタミネーションは、内壁面に吸着したコ
ンタミネーションを除去する場合に比べて、容易に除去
することができるから、短時間で除去することが可能と
なる。特に雰囲気置換用ガスを不活性ガスとすると、コ
ンタミネーションとしての酸素の密閉容器内への導入も
抑制することができる。また、本発明は密閉容器に対す
る基板の搬入・搬出時のみならず、開放した密閉容器内
に雰囲気置換用ガスを外気に抗して導入しながら行うメ
ンテナンス時にも適用できる。
【0018】請求項2に記載の発明は、さらに密閉容器
外に密閉容器の雰囲気を循環させる循環駆動系を取り付
け、該循環駆動系の系路に循環雰囲気を加熱する循環雰
囲気加熱手段を設けたものである。
【0019】密閉容器内に導入された雰囲気置換用ガス
は循環駆動系により密閉容器内を循環して密閉容器内を
雰囲気置換用ガスで満たす。この雰囲気置換用ガスは循
環中に循環雰囲気加熱手段により加熱される。密閉容器
内に導入された雰囲気置換用ガスが、循環雰囲気加熱手
段により導入後も加熱されるため、コンタミネーション
の離脱が一層促進され、より短時間でコンタミネーショ
ンを除去することが可能となる。
【0020】請求項3に記載の発明は、前記循環駆動系
の系路に循環雰囲気中のコンタミネーションを捕獲する
フィルタを設けたものである。
【0021】密閉容器内を循環する雰囲気中には、密閉
容器内に設けられる基板移載機や循環駆動系などを発生
源とするコンタミネーションが混入するが、このコンタ
ミネーションは循環駆動系に設けたフィルタにより循環
途中で捕獲される。 請求項4に記載の発明は、密閉容
器の開口部に不活性ガスのエアカーテンを設けたもので
ある。
【0022】不活性ガスのエアカーテンにより密閉容器
の開口部がエア的に区画されるので、外気中に含まれる
水分、酸素などのコンタミネーションの密閉容器内への
導入が抑制される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に密閉容器を有する半導体製
造装置の実施形態を図面を用いて説明する。
【0024】図1はパージボックス6を有する半導体製
造装置の構造を示したものである。ヒータ1で覆われた
縦型反応室2の下方にゲートバルブ3を介してパージボ
ックス6が設けられ、パージボックス6のウェーハ搬入
搬出口はゲートバルブ5で気密に閉塞されるようになっ
ている。パージボックス6の内部において縦型反応室2
内に挿入、取出しするボートエレベータ(図示せず)が
ある。またパージボックス6内には、ボックス外の移載
棚4とボックス内のボート8との間でウェーハ9を移載
するウェーハ移載機7が設けられている。またパージボ
ックス6には内部を大気から不活性ガスであるN2 ガス
に置換するための真空排気装置11及び雰囲気置換用ガ
ス供給装置46が設けられる。この雰囲気置換用ガス供
給装置46は雰囲気置換用ガスとしてO2 、およびN2
又は乾燥空気をそれぞれ供給できるようになっている。
2 はメンテナンス時のパージ用、N2 又は乾燥空気は
ウェーハ搬送時に行うパージ用である。
【0025】雰囲気置換用ガス供給装置46は、超高純
度ガス精製装置15、15、ガスフィルタ14、14、
質量流量計13、13を介してパージボックス6に接続
され、各雰囲気置換用ガスが精製し濾過されてパージボ
ックス6内に導入されるようになっている。特に本実施
の形態では、両質量流量計13、13とパージボックス
6との導入経路に、パージボックス6内に導入される各
雰囲気置換用ガスを加熱する雰囲気置換用ガス加熱装置
12が設けられ、パージボックス6内の雰囲気置換用ガ
スをパージボックス6の導入前に加熱できるようになっ
ている。雰囲気置換用ガス加熱装置12の加熱方法は、
例えば抵抗加熱やランプ加熱を用いることができる。
【0026】反応室2でウェーハの処理を行うために、
ウェーハ移載機7を介してウェーハ9を移載棚4からボ
ート8に搬送する際、ゲートバルブ5を開放するため、
パージボックス6は一旦大気に戻る。ウェーハ搬送終了
後、ゲートバルブ5を閉とし、真空排気装置11により
真空排気を行うと同時に、雰囲気置換用ガス供給装置4
6から供給される多量のN2 又は乾燥空気を、雰囲気置
換用ガス加熱装置12により100℃以上に加熱してパ
ージボックス6内に導入し、パージボックス6内の雰囲
気置換を行う。
【0027】加熱されたN2 又は乾燥空気がパージボッ
クス6内に導入されると、パージボックス6の内壁面が
加熱される。これによりパージボックス内壁面に吸着し
た水分、アンモニア等を始めとするコンタミネーション
が活性化され、内壁面を離脱して雰囲気中に混入する。
雰囲気中に混入したコンタミネーションは、真空排気装
置11により雰囲気と共に、外部に容易に抜き去ること
ができるから、短時間でコンタミネーションを除去する
ことが可能となる。また、コンタミネーションの除去に
よりパージボックスの本来もつ機能をより効率的に発揮
できる。特に雰囲気置換用ガスをN2 のみとすると、コ
ンタミネーションとしての酸素の密閉容器内部への導入
も抑制することができる。また、パージボックス6に導
入するガスは、導入前に超高純度ガス精製装置15、ガ
スフィルタ14を通るので、導入ガス中の不純物濃度を
ppbオーダまで低減することも可能となる。
【0028】このようにして水分等のコンタミネーショ
ン濃度を低減した後、ゲートバルブ3を開き、ボート8
と共にウェーハ9を反応室2に搬送する。水分を始めと
するコンタミネーション濃度を低減し、これらの反応室
への導入を減少させるので、自然酸化膜の成長を極限ま
で抑制できる。したがって、高集積化に伴い各種堆積膜
厚が縮小しても、膜中に含まれる自然酸化膜の割合を小
さくすることができるので、自然酸化膜の膜厚に影響さ
れず、各種堆積膜の膜質を高品質化することができる。
【0029】図2は、パージボックスがさらに循環駆動
系を備えている場合の実施の形態を示す。パージボック
ス26に、パージボックス内の雰囲気を循環させるブロ
ア25を有する循環駆動系21が取り付けられ、N2
ス供給装置からパージボックス26内に導入されたN2
又は乾燥空気をボックス内のすみずみまで満たすよう
に、強制循環するようになっている。この循環駆動系2
1の系路に、循環駆動系21を通過する雰囲気を加熱す
る循環雰囲気加熱装置17を少なくとも1箇所設けてあ
る。循環雰囲気加熱装置17による加熱方法は抵抗加熱
によることができる。図示例では、リング状の抵抗加熱
ヒータをブロア25の吹出口20に設けて、吹出口20
を通過する雰囲気を加熱している。
【0030】さらに循環駆動系21に循環雰囲気中のコ
ンタミネーションを捕獲するケミカルフィルタ18が設
けられている。ケミカルフィルタ18は、パージボック
ス26内の少なくとも1箇所に設置する。設置場所は、
例えば図2では、ブロア25のガス吸入口19としてあ
る。
【0031】パージボックス26内に導入された雰囲気
置換用ガスは循環駆動系21に設けたブロア25により
パージボックス26内を循環してパージボックス26内
を雰囲気置換用ガスで満たす。この雰囲気置換用ガスは
循環中に循環雰囲気加熱装置17により加熱される。パ
ージボックス26内に導入された雰囲気置換用ガスが、
循環雰囲気加熱装置17により導入後も加熱されるた
め、コンタミネーションの離脱が一層促進され、より短
時間でパージボックス26内のコンタミネーション除去
することが可能となる。
【0032】また、循環駆動系21内にケミカルフィル
タ18を設けることにより、主にウェーハ移載機7やブ
ロア25の駆動系を発生源とする金属等のコンタミネー
ションが捕獲されると共に、パージボックス26内に存
在するコンタミネーションを有効に除去することができ
る。特に、ケミカルフィルタ18をガス吹出口20に設
けると、ブロア25により発塵する不純物のパージボッ
クス26内部への進入を有効に抑制することができる。
【0033】上記した雰囲気置換用ガス加熱装置12、
循環雰囲気加熱装置17はパージボックス26内に侵入
した水分、アンモニア等のコンタミネーションを効率的
に低減する効力がある。そのためにも、両加熱装置は後
述するヒータと同様に温度制御することが好ましい。ま
た、ケミカルフィルタ18は、パージボックス26内の
駆動系で発塵したコンタミネーションを効率的に低減す
る効力がある。
【0034】なお、上述した実施の形態では、加熱した
雰囲気置換用ガスを導入することによってパージボック
ス26の内壁を加熱するようにしたが、さらにパージボ
ックス26自体を直接加熱するようにしてもよい。パー
ジボックス自体を直接加熱するようにすると、内壁に付
着した水分の離脱を一層促進できる。パージボックスを
直接加熱する加熱源には、例えばパージボックス壁面に
抵抗加熱体である熱線を埋め込んだり、パージボックス
をジャケットヒータやテープヒータ等により覆った構造
とすることができる。
【0035】ところで、ウェーハ9を移載棚4からパー
ジボックス26内のボート8に搬送する際、ゲートバル
ブ5を開放するため、パージボックス26に大気が入
る。しかしゲートバルブ5から大気が入りにくくなれ
ば、コンタミネーションをさらに低減することができ
る。そこで、図3に示すように、ゲートバルブ5の開口
部28にN2 ガスなどの不活性ガスのエアカーテン27
を設けることが好ましい。N2 ガスのエアカーテン27
の設置方法は、例えば図3(a) 、(b) に示すように、開
口部28の上部又は側部に設置し、シャワー配管22に
2 ガスを導入し、これに設けた2箇所以上のシャワー
穴23よりN2 を噴射させることにより、開口部28に
2 ガスのカーテンを作る。更に、シャワー配管22に
対向する位置にN2 を吸引排気する吸引排気口24を設
けることにより、パージボックス6内と大気中雰囲気を
隔離する能力が向上する。このようにN2 ガスカーテン
を設けることにより、開口部28からのパージボックス
6への酸素、水分等のコンタミネーション導入の抑制も
可能となる。
【0036】ところで、上記実施の形態ではウェーハ搬
送時に密閉容器にN2 ガスまたは乾燥空気を導入して、
容器内をパージする場合について説明したが、つぎにメ
ンテナンス時に密閉容器に乾燥空気を導入して、容器内
をパージする場合について説明する。
【0037】半導体製造装置を構成するチャンバ回り
は、図4に示すように、真空気密構造をしたチャンバ3
1と、チャンバ31内のメンテナンス用の、もしくはウ
ェーハ搬入出用も兼ねるメンテナンス用のゲートバルブ
32と、チャンバ31内を排気配管を介して真空排気装
置35と、排気配管の開閉を行う真空引き用のバルブ3
6と、チャンバ31内に供給配管37を介して雰囲気置
換用ガスとしての乾燥空気を供給してチャンバ31内を
大気圧に戻す雰囲気置換用ガス供給装置29と、供給配
管37の開閉を行う大気リーク用のバルブ38とから構
成される。ここまでは図2に示す従来の構成と同じであ
る。
【0038】従来と異なる点は、雰囲気置換用ガスを送
る供給配管37の周りにヒータ39を設けて、チャンバ
31導入前に雰囲気置換用ガスを加熱するようにした点
である。供給配管37にヒータ39を取り付け、そのヒ
ータ温度を制御する制御装置42を設ける。ヒータは抵
抗加熱ヒータで構成することができる。ヒータ39には
ヒータ温度を検出する温度センサとして熱電対40を取
り付ける。制御装置42は、熱電対40の検出温度と設
定温度とを比較する比較器43と、比較出力に応じたゲ
ート制御電圧を発生するゲート電圧発生回路44と、ゲ
ート電圧発生回路44から出力されるゲート制御電圧に
より制御されるサイリスタ45とから構成される。ヒー
タ39には交流電源41がヒータ電源として接続され、
その交流電源によりヒータ39に供給される電力がサイ
リスタ45によって制御され、ヒータ温度は設定値に保
持される。
【0039】このような構成において、チャンバ31内
を大気圧状態でメンテナンスを行う時は、ヒータ39を
加熱し供給配管37の温度を上げておく。真空引き用バ
ルブ36及び大気リーク用バルブ38を共に閉じたうえ
で、ゲートバルブ32を開いてチャンバ31内を大気状
態に開放すると共に、乾燥空気用バルブ38を開いて雰
囲気置換用ガス供給装置36から乾燥空気を供給配管3
7に送り出し加熱する。加熱した乾燥空気をチャンバ3
1内に供給する。このときの供給圧は、チャンバ31内
に流入しようとする外気に抗して、チャンバ31内に供
給された乾燥空気が流出する圧が必要である。
【0040】チャンバ31内へ加熱した乾燥空気を供給
してチャンバ31に流し続けることで、チャンバ31外
からの水分を含んだ外気の侵入が防止される。水分を含
んだ外気がチャンバ31内に侵入しないので、メンテナ
ンス中のチャンバ31の内壁面への総水分吸着量を低減
できる。それに伴いメンテナンス後に行なわれる真空立
上げ時間が短縮でき、装置のスループットが向上する。
【0041】ヒータ制御装置42を設けて温度制御する
ようにしたので、水分吸着防止に効果的な温度設定やメ
ンテナンス時に作業者が供給配管37に触れても事故の
ないような温度設定にすることも可能である。さらに安
全性を考えて、ヒータ39の周りを断熱材(図示せず)
で囲んでもよい。またバルブ38を耐熱性バルブとすれ
ば、これを含めた加熱ができ、さらに効果的となる。
【0042】また、チャンバ31内に供給されて流出す
るガスは乾燥空気であるため、チャンバ31を汚染せ
ず、チャンバ31に連接するウェーハ処理室やロードロ
ック室などの密閉容器に悪影響を与えず、作業者の安全
を確保できる。
【0043】上記実施の形態では、外気の侵入を防止す
るために流し続ける乾燥ガスとして、特に乾燥空気を使
用したので、取り扱いが容易である。しかし、チャンバ
31を汚染せず、チャンバ31に連接する密閉容器に悪
影響を与えず、作業者の安全を確保できるガスであれ
ば、乾燥空気に限定されない。例えば、O2 ガスでもよ
い。
【0044】以上説明したように、本実施形態のパージ
ボックスなどの密閉容器においては、酸素、水分を始め
とするコンタミネーションの密閉容器内部への導入を抑
制し、また、一旦導入された酸素、水分を始めとするコ
ンタミネーションを短時間でppbオーダまで低減する
ことが可能である。これにより、反応室導入前に形成さ
れる制御されない雰囲気下における自然酸化膜の成長を
抑制することが可能である。
【0045】また、チャンバのメンテナンス時に、チャ
ンバへの供給ガスを加熱することにより、大気圧状態の
メンテナンス中の水分の総吸着量を低減できる。それに
伴い真空立上げ時間が短縮できる。また、ヒータ制御に
より、水分吸着防止に効果的な温度設定が可能である。
さらに、メンテナンス時に配管に触れても事故のないよ
うな温度設定による使用も可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、雰囲気置換用ガス加熱
手段を密閉容器に外付けするだけの簡単な構造で、水分
を始めとするコンタミネーション濃度を短時間で低減す
ることができるので作業効率が向上し、しかも雰囲気置
換用ガス加熱手段は密閉容器の外に設けられているため
基板搬送やメンテナンス時などの障害とならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態によるパージボックスを備えた半導体
製造装置の概略構成図である。
【図2】実施形態による循環駆動系を有するパージボッ
クスを備えた半導体製造装置の概略構成図である。
【図3】N2 ガスカーテンを設置した実施の形態を示す
パージボックス開口部の正面図である。
【図4】メンテナンス時のチャンバ周りを示した実施形
態による概略構成図である。
【図5】従来のロードロック室を有する半導体製造装置
の概略構成図である。
【図6】従来のパージボックスを有する半導体製造装置
の概略構成図である。
【図7】メンテナンス時のチャンバ周りを示した従来例
の概略構成である。
【符号の説明】
6 パージボックス(密閉容器) 11 真空排気装置 12 雰囲気置換用ガス加熱装置 17 循環雰囲気加熱装置 18 ケミカルフィルタ 21 循環駆動系 27 N2 ガスのエアカーテン 28 開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雰囲気置換用ガスで置換される密閉容器を
    有する半導体製造装置において、 前記密閉容器内の雰囲気置換用ガスを密閉容器導入前に
    加熱する雰囲気置換用ガス加熱手段を設けたことを特徴
    とする半導体製造装置。
  2. 【請求項2】さらに密閉容器外に密閉容器の雰囲気を循
    環させる循環駆動系を取り付け、該循環駆動系の系路に
    循環雰囲気を加熱する循環雰囲気加熱手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の半導体製造装置。
  3. 【請求項3】前記循環駆動系の系路に循環雰囲気中のコ
    ンタミネーションを捕獲するフィルタを設けたことを特
    徴とする請求項2記載の半導体製造装置。
  4. 【請求項4】密閉容器の開口部に不活性ガスのエアカー
    テンを設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載の半導体製造装置。
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