JP2007142284A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 室開放時であっても室への汚染物質の逆拡散を防止できるようにする。
【解決手段】 予備室122と、処理室202と、搬送室103と、少なくとも予備室および搬送室のそれぞれに設けられ予備室および搬送室内にそれぞれ不活性ガスを導入する第一の不活性ガス導入ポート301、304と、少なくとも予備室および搬送室のそれぞれに設けられ予備室および搬送室内のガスをそれぞれ排気する排気配管310、340と、排気配管に接続された真空ポンプ161、164と、排気配管の真空ポンプよりも上流側に設けられ、排気配管内に不活性ガスを導入する第二の不活性ガス導入ポート315、345と、予備室および搬送室のうち少なくともいずれかの室内に基板が存在する間は、少なくとも基板が存在する室内と、その室に対応する排気配管内とのそれぞれに、その室に対応する第一と第二の不活性ガス導入ポートの両方から不活性ガスを連続的に導入しつつ排気配管より排気するよう制御するコントローラ300とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、室内に不活性ガスを導入して基板の汚染を防止するようにした基板処理装置に関するものである。
基板に成膜などの処理を行う基板処理装置においては、基板(ウェハ)を装置内の室(チャンバ)に挿入したあと、ウェハを挿入したチャンバを低圧・真空にする必要がある。このとき、ウェハ導入治具(例えばカセット、ポッド)やチャンバ等からの脱ガスの発生、真空ポンプからのオイル等の逆拡散の影響のため、ウェハ表面に水分や有機汚染物質が付着してウェハ表面を汚染する。ウェハ汚染はウェハ挿入直後だけでなく、成膜後にウェハをチャンバ内に待機させているときにも発生する。このウェハ汚染は、その後の成膜、デバイス特性に影響を与える。
特に、近年、半導体デバイスの微細化、高集積化に伴い、従来の規制対象であったメカニカルコンタミネーション以外にケミカルコンタミネーションによるウェハ汚染が問題となっている。
そこで、ウェハ表面の汚染を防止するためにチャンバ内に不活性ガス(例えばN2ガス)を導入することが行われている。この場合、特に、ウェハ挿入時から真空保持時までの間、室から排気配管に向かう流れを形成する必要がある。そこで、従来、室内に不活性ガスを常時導入しつつ排気配管より排気するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−345279号公報
上述した特許文献1記載の発明のように、室内に不活性ガスを常時導入しつつ排気配管より排気するようにすると、室から排気配管に向かう流れを形成することはできる。
しかしながら、室から排気配管に向かう流れを上記の不活性ガスにのみ頼ると、例えば室内部と外部との間に圧力差がある場合等においては、室開放時(ゲートバルブを開けた時)に、開放部から室外部に不活性ガスが流れ出して、排気配管に流れる不活性ガスの流量が減少し、排気配管から室への汚染物質の逆拡散を十分に防止できなくなることが考えられる。
本発明の課題は、上述した従来技術の問題点を解消して、室開放時であっても、排気配管から室への汚染物質の逆拡散を防止することが可能な基板処理装置を提供することにある。
第1の発明は、処理前または処理後の基板を一時的に収容する予備室と、基板に処理を施す処理室と、内装した搬送ロボットにより前記予備室と前記処理室との間で基板の搬送を行う搬送室と、少なくとも前記予備室および前記搬送室のそれぞれに設けられ前記予備室および前記搬送室内にそれぞれ不活性ガスを導入する第一の不活性ガス導入ポートと、少なくとも前記予備室および前記搬送室のそれぞれに設けられ前記予備室および前記搬送室内のガスをそれぞれ排気する排気配管と、前記排気配管に接続された真空ポンプと、前記排気配管の前記真空ポンプよりも上流側に設けられ、前記排気配管内に不活性ガスを導入する第二の不活性ガス導入ポートと、前記予備室および前記搬送室のうち少なくともいずれかの室内に基板が存在する間は、少なくとも基板が存在する室内と、その室に対応する前記排気配管内とのそれぞれに、その室に対応する前記第一の不活性ガス導入ポートと前記第二の不活性ガス導入ポートの両方から不活性ガスを連続的に導入しつつ前記排気配管より排気するよう制御するコントローラと、を有することを特徴とする基板処理装置である。
基板を予備室内に搬入し、予備室内に搬入された基板を搬送ロボットにより搬送室を介して処理室内に搬送し、この処理室内で基板の処理を施す。処理後の基板を、搬送ロボットにより処理室内から搬送室を経由して予備室内に搬送し、予備室から搬出する。
この場合において、基板処理装置内に搬入された基板が、少なくとも前記予備室および前記搬送室のうち少なくともいずれかの室内に存在する間は、コントローラによる制御により、少なくとも基板が存在する室内と、その室に対応する前記排気配管内とのそれぞれに、その室に対応する前記第一の不活性ガス導入ポートと前記第二の不活性ガス導入ポートの両方から、不活性ガスが連続的に導入される。したがって、予備室または搬送室の開放時に、第一の不活性ガス導入ポートから導入される不活性ガスが予備室または搬送室の外部に流れるような場合であっても、第一の不活性ガス導入ポートの一方からのみ不活性ガスを導入しつつ排気するよう制御される場合と比べて、排気配管内に流れるトータルの不活性ガスの流量を第二の不活性ガス導入ポートから一定流量確保できるので、排気配管内から予備室または搬送室への汚染物質の逆拡散を防止できる。
また、少なくとも前記予備室および前記搬送室のうち少なくともいずれかの室内に基板が存在する間は、少なくとも基板が存在する室内と、その室に対応する前記排気配管内とのそれぞれに、不活性ガス流が形成され、ウェハはその不活性ガス流にさらされることとなるため、基板に不純物を付着させることなく、基板を清浄に保ったまま処理室で基板を処理することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記搬送室に連通し処理後の前記基板を冷却する冷却室と、この冷却室内に不活性ガスを導入する第3の不活性ガス導入ポートとを有し、前記コントローラは、少なくとも前記冷却室内に基板が存在する間は、前記第3の不活性ガス導入ポートと前記搬送室の排気配管に設けられた前記第二の不活性ガス導入ポートの両方から前記冷却室内と前記排気配管内とのそれぞれに不活性ガスを連続的に導入しつつ前記排気配管より排気するように制御することを特徴とする基板処理装置である。
第3の不活性ガス導入ポートから冷却室内に連続的に導入される不活性ガスは、冷却室と連通する前記搬送室に設けられた排気配管を通して排気される。したがって、コントローラにより、処理後の前記基板を冷却する冷却室内に不活性ガスを導入する第3の不活性ガス導入ポートと、前記搬送室の排気配管に設けられた前記第二の不活性ガス導入ポートとの両方から前記冷却室内と前記排気配管内に不活性ガスを連続的に導入しつつ排気すると、前記冷却室内に対する前記排気配管からの汚染物質の逆拡散を防止できる。
また、搬送室が開放することにより、第3の不活性ガス導入ポートから冷却室に導入される不活性ガスが、搬送室を介して外部に流れるような場合であっても、前記搬送室の排気配管に流れる不活性ガスの流量を第二の不活性ガス導入ポートから一定流量確保できるので、前記排気配管や真空ポンプからの冷却室に対する汚染物質の逆拡散を防止できる。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、前記コントローラは下記項目(1)〜(4)のうちの1つまたは複数を行うように制御することを特徴とする基板処理装置である。
(1)前記予備室および前記搬送室のうち、少なくともいずれかの室内に基板が存在する間は、前記真空ポンプの停止の有無、すなわち真空ポンプのオン、オフ状態にかかわらず、前記各室に対応する第二の不活性ガス導入ポートから前記排気配管内に不活性ガスを連続的に導入しつつ前記排気配管より排気する。好ましくは、前記排気配管内に連続的に導入する前記不活性ガスの流量を0.5slm以上とする。
(2)基板搬送に伴う前記予備室および前記搬送室に設けられた各室を開閉するゲートバルブの動作切替え時にも、前記各室に対応する第一の不活性ガス導入ポートと第二の不活性ガス導入ポートとの両方より、前記予備室内および前記搬送室内およびこれら各室に対応する前記排気配管内に前記不活性ガスを連続的に導入しつつ前記排気配管より排気する。
(3)一定時間、基板が滞在する前記予備室または前記冷却室において、前記基板表面を不活性ガスの流れ状態の中に置き、直接基板表面に不活性ガスをあてる。
第4の発明は、第1の発明において、前記コントローラは、前記予備室および前記搬送室のうち、少なくともいずれかの室内に基板が存在する間は、前記各室内と、前記各室に対応する前記排気配管とのそれぞれに、前記各室に対応する前記第一の不活性ガス導入ポートと前記第二の不活性ガス導入ポートの両方から不活性ガスを連続的に導入しつつ前記排気配管より排気するよう制御することを特徴とする基板処理装置である。
第5の発明は、処理前または処理後の基板を一時的に収容する予備室と、基板に処理を施す処理室と、内装した搬送ロボットにより前記予備室と前記処理室との間で基板の搬送を行う搬送室と、前記各室にそれぞれ設けられ前記各室内にそれぞれ不活性ガスを導入する第一の不活性ガス導入ポートと、前記各室にそれぞれ設けられ前記各室内のガスをそれぞれ排気する排気配管と、前記排気配管に接続された真空ポンプと、前記排気配管の前記真空ポンプよりも上流側に設けられ、前記排気配管内に不活性ガスを導入する第二の不活性ガス導入ポートと、少なくとも前記搬送室を介して予備室と処理室との間で基板を搬送する際は、前記各室内と前記各室に対応する前記排気配管と、のそれぞれに前記各室に対応する前記第一の不活性ガス導入ポートと前記第二の不活性ガス導入ポートの両方から不活性ガスを連続的に導入しつつ前記排気配管より排気するよう制御するコントローラと、を有することを特徴とする基板処理装置である。
第6の発明は、処理前または処理後の基板を一時的に収容する予備室と、基板に処理を施す処理室と、内装した搬送ロボットにより前記予備室と前記処理室との間で基板の搬送を行う搬送室と、少なくとも前記予備室に設けられ前記予備室内に不活性ガスを導入する第一の不活性ガス導入ポートと、少なくとも前記予備室に設けられ前記予備室内のガスを排気する主排気配管と、前記主排気配管に接続された真空ポンプと、前記主排気配管に設けられたメインバルブと、前記主排気配管内の前記真空ポンプよりも上流側であって前記メインバルブよりも下流側に不活性ガスを導入する第二の不活性ガス導入ポートと、主排気配管のメインバルブの上流側に設けられたベントラインと、前記ベントラインに設けられたエアバルブと、前記主排気配管内を流れるガスを前記メインバルブよりも下流側にバイパスさせる副排気配管と、前記副排気配管に設けられたスローバルブと、を備えた基板処理装置において、下記(A)〜(D)のように各バルブを切替えて、少なくとも前記予備室内および前記主排気配管内に不活性ガス流を形成するよう制御するコントローラを有することを特徴とする基板処理装置である。
(A)前記真空ポンプの駆動を停止した状態で、前記スローバルブ及び前記メインバルブを閉じ、前記エアバルブを開いて、第一の不活性ガス導入ポートから少なくとも前記予備室内に不活性ガスを導入しつつベントラインから排気するとともに、第二の不活性ガス導入ポートから前記主排気配管内に不活性ガスを導入しつつ主排気配管より排気する。これらの不活性ガスの導入により、少なくとも前記予備室内、前記主排気配管内の前記メインバルブの上流側、前記ベントライン内に第一の不活性ガス流を形成するとともに、前記主排気配管内の前記メインバルブの下流側に第二の不活性ガス流を形成する。予備室内への基板挿入前のアイドル時はこのような状態とする。
(B)前記真空ポンプを駆動させ、前記真空ポンプを駆動させた状態で、前記スローバルブおよび前記メインバルブは閉じ、前記エアバルブは開いたままの状態で、第一の不活性ガス導入ポートから少なくとも前記予備室内へ不活性ガスの導入、および第二の不活性ガス導入ポートから前記主排気配管内への不活性ガスの導入を継続する。これらの不活性ガスの導入により、少なくとも前記予備室内、前記主排気配管内の前記メインバルブの上流側、前記ベントライン内への第一の不活性ガス流、および前記主排気配管内の前記メインバルブの下流側への第二の不活性ガス流の形成を維持する。このような状態で前記予備室内に基板を挿入する。
(C)前記真空ポンプの駆動を維持させた状態で、メインバルブは閉じたまま、前記スローバルブを開き、前記エアバルブを閉じて、第一の不活性ガス導入ポートから少なくとも前記予備室内への不活性ガスの導入、および第二の不活性ガス導入ポートから前記主排気配管内への不活性ガスの導入を継続する。これらの不活性ガスの導入により、少なくとも前記予備室内、前記主排気配管内の前記メインバルブの上流側、前記副排気配管内、前記主排気配管内の前記メインバルブの下流側に前記第一の不活性ガス流を形成する(切り換える)とともに、前記主排気配管内の前記メインバルブの下流側への第二の不活性ガス流の形成を維持する。このような状態で、少なくとも前記予備室内の減圧を開始する。
(D)少なくとも前記予備室内を減圧した状態で、スローバルブは開き、エアバルブは閉じたまま、さらに前記メインバルブを開き、第一の不活性ガス導入ポートから少なくとも前記予備室内への不活性ガスの導入、および第二の不活性ガス導入ポートから前記主排気配管内への不活性ガスの導入を継続する。これらの不活性ガスの導入により、少なくとも前記予備室内、前記主排気配管内、前記副排気配管内に前記第一の不活性ガス流を形成するとともに、前記主排気配管内の前記メインバルブの下流側への第二の不活性ガス流の形成を維持する。このような状態で、少なくとも前記予備室内から他の室内に基板を搬送する。
第7の発明は、基板を予備室内に搬入する工程と、処理室内で前記基板を処理する工程と、前記予備室と前記処理室との間に備えられた搬送室を介して前記基板の搬送を行う工程と、を有し、前記各工程において、前記予備室および前記搬送室のうち少なくともいずれかの室内に基板が存在する間は、少なくとも基板が存在する室内と、その室に設けられた排気配管内と、のそれぞれに不活性ガスを直接連続的に導入しつつ前記排気配管より排気することを特徴とする半導体装置の製造方法である。
第8の発明は、基板を予備室内に搬入する工程と、処理室内で前記基板を処理する工程と、前記予備室と前記処理室との間に備えられた搬送室を介して前記基板の搬送を行う工程と、を有し、前記基板の搬送を行う工程では、前記各室内と、前記各室にそれぞれ設けられた排気配管内とのそれぞれに、不活性ガスを直接連続的に導入しつつ前記排気配管より排気することを特徴とする半導体装置の製造方法である。
本発明によれば、室開放時であっても、室への汚染物質の逆拡散を防止できる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
図10および図11において、本発明が適用される基板処理装置の概要を説明する。
なお、本発明が適用される基板処理装置においてウェハなどの基板を搬送するキャリヤとしては、FOUP(Front Opening Unified Pod 。以下、ポッドという。)やカセット等が使用されている。また、以下の説明において、前後左右は図10を基準とする。すなわち、図10が示されている紙面に対して、前は紙面の下、後ろは紙面の上、左右は紙面の左右とする。
図10および図11に示されているように、基板処理装置は真空状態などの大気圧未満の圧力(負圧)に耐えるロードロックチャンバ構造に構成された第一の搬送室103を備えており、第一の搬送室103の筐体101は平面視が六角形で上下両端が閉塞した箱形状に形成されている。第一の搬送室103には負圧下でウェハ200を移載する第一の搬送ロボットとしてのウェハ移載機112が設置されている。前記第一のウェハ移載機112は、エレベータ115によって、第一の搬送室103の気密性を維持しつつ昇降できるように構成されている。
筐体101の六枚の側壁のうち前側に位置する二枚の側壁には、搬入用の予備室122と搬出用の予備室123とがそれぞれゲートバルブ244,127を介して連結されており、それぞれ負圧に耐え得るロードロックチャンバ構造に構成されている。さらに、予備室122には搬入室用の基板置き台140が設置され、予備室123には搬出室用の基板置き台141が設置されている。
予備室122および予備室123の前側には、略大気圧下で用いられる第二の搬送室121がゲートバルブ128、129を介して連結されている。第二の搬送室121にはウェハ200を移載する第二のウェハ移載機124が設置されている。第二のウェハ移載機124は第二の搬送室121に設置されたエレベータ126によって昇降されるように構成されているとともに、リニアアクチュエータ132によって左右方向に往復移動されるように構成されている。
図10に示されているように、第二の搬送室121の左側にはオリフラ合わせ装置106が設置されている。また、図11に示されているように、第二の搬送室121の上部にはクリーンエアを供給するクリーンユニット118が設置されている。
図10および図11に示されているように、第二の搬送室121の筐体125には、ウェハ200を第二の搬送室121に対して搬入搬出するためのウェハ搬入搬出口134と、前記ウェハ搬入搬出口を閉塞する蓋142と、ポッドオープナ108がそれぞれ設置されている。ポッドオープナ108は、IOステージ105に載置されたポッド100のキャップおよびウェハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142を開閉するキャップ開閉機構136とを備えており、IOステージ105に載置されたポッド100のキャップおよびウェハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142をキャップ開閉機構136によって開閉することにより、ポッド100のウェハ出し入れを可能にする。また、ポッド100は図示しない工程内搬送装置(RGV)によって、前記IOステージ105に、供給および排出されるようになっている。
図10に示されているように、筐体101の六枚の側壁のうち背面側に位置する二枚の側壁には、ゲートバルブ130、131を介して、ウェハに所望の処理を行う第一の処理室202と、第二の処理室137とが隣接してそれぞれ連結されている。また、筐体101における六枚の側壁のうちの残りの互いに対向する二枚の側壁には、第一のクーリングユニット(冷却室)138と、第二のクーリングユニット(冷却室)139とがそれぞれ連結されており、第一の冷却室138および第二の冷却室139はいずれも処理済みのウェハ200を冷却するように構成されている。
以下、前記構成をもつ基板処理装置を使用して半導体装置の製造工程の一工程として基板を処理する基板処理工程を説明する。
未処理のウェハ200は25枚がポッド100に収納された状態で、処理工程を実施する基板処理装置へ工程内搬送装置によって搬送されて来る。図10および図11に示されているように、搬送されて来たポッド100はIOステージ105の上に工程内搬送装置から受け渡されて載置される。ポッド100のキャップおよびウェハ搬入搬出口134を開閉する蓋142がキャップ開閉機構136によって取り外され、ポッド100のウェハ出し入れ口が開放される。
ポッド100がポッドオープナ108により開放されると、第二の搬送室121に設置された第二のウェハ移載機124はポッド100からウェハ200をピックアップし、予備室122に搬入し、ウェハ200を基板置き台140に移載する。この移載作業中には、予備室122の第一の搬送室103側のゲートバルブ244は閉じられており、第一の搬送室103の負圧は維持されている。ポッド100に収納された所定枚数、例えば25枚のウェハ200の基板置き台140への移載が完了すると、ゲートバルブ128が閉じられ、予備室122が真空ポンプなどの排気装置(図示せず)によって負圧に排気される。
予備室122が予め設定された圧力値に減圧されると、ゲートバルブ244が開かれ、予備室122と第一の搬送室103とが連通される。続いて、第一の搬送室103の第一のウェハ移載機112は基板置き台140からウェハ200をピックアップして第一の搬送室103に搬入する。ゲートバルブ244が閉じられた後、ゲートバルブ130が開かれ、第一の搬送室103と第一の処理室202とが連通される。続いて第一のウェハ移載機112は、ウェハ200を第一の搬送室103から第一の処理室202に搬入する。ゲートバルブ130が閉じられた後、第一の処理室202内に処理ガスが供給され、所望の処理がウェハ200に施される。
第一の処理室202で前記処理が完了すると、ゲートバルブ130が開かれ、処理済みのウェハ200は第一の搬送室103の第一のウェハ移載機112によって第一の搬送室103に搬出される。搬出後、ゲートバルブ130は閉じられる。
そして、第一のウェハ移載機112は第一の処理室202から搬出したウェハ200を第一の冷却室138へ搬送し、処理済みのウェハを冷却する。
第一の冷却室138に処理済みウェハ200を搬送すると、第一のウェハ移載機112は予備室122の基板置き台140に予め準備されたウェハ200を第一の処理室202に前述した作動と同様に搬送し、第一の処理室202内に処理ガスが供給され、所望の処理がウェハ200に施される。
第一の冷却室138において予め設定された冷却時間が経過すると、冷却済みのウェハ200は第一のウェハ移載機112によって第一の冷却室138から第一の搬送室103に搬出される。
冷却済みのウェハ200が第一の冷却室138から第一の搬送室103に搬出されたのち、ゲートバルブ127が開かれる。そして、第一のウェハ移載機112は第一の冷却室138から搬出したウェハ200を予備室123へ搬送し、基板置き台141に移載した後、予備室123はゲートバルブ127によって閉じられる。
以上の作動が繰り返されることにより、予備室122内に搬入された所定枚数、例えば25枚のウェハ200が順次処理されて行く。
予備室122内に搬入された全てのウェハ200に対する処理が終了し、全ての処理済ウェハ200が予備室123に収納され、予備室123がゲートバルブ127によって閉じられると、前記排出用予備室123内が、不活性ガス導入ポート(図示せず)から供給される不活性ガスにより略大気圧に戻される。前記予備室123内が略大気圧に戻されると、ゲートバルブ129が開かれ、第二の搬送室121の予備室123に対応したウェハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142と、IOステージ105に載置された空のポッド100のキャップがポッドオープナ108によって開かれる。続いて、第二の搬送室121の第二のウェハ移載機124は基板置き台141からウェハ200をピックアップして第二の搬送室121に搬出し、第二の搬送室121のウェハ搬入搬出口134を通してポッド100に収納して行く。処理済みの25枚のウェハ200のポッド100への収納が完了すると、ポッド100のキャップとウェハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142がポッドオープナ108によって閉じられる。閉じられたポッド100はIOステージ105の上から次の工程へ工程内搬送装置によって搬送されて行く。
以上の作動は第一の処理室202および第一の冷却室138が使用される場合を例にして説明したが、第二の処理室137および第二の冷却室139が使用される場合についても同様の作動が実施される。
なお、上述の基板処理装置では、予備室122を搬入用、予備室123を搬出用としたが、予備室123を搬入用、予備室122を搬出用としてもよい。また、第一の処理室202と第二の処理室137は、それぞれ同じ処理を行ってもよいし、別の処理を行ってもよい。第一の処理室202と第二の処理室137で別の処理を行う場合、例えば第一の処理室202でウェハ200にある処理を行った後、続けて第二の処理室137で別の処理を行わせてもよい。また、第一の処理室202でウェハ200にある処理を行った後、第二の処理室137で別の処理を行わせる場合、第一の冷却室138(または第二の冷却室139)を経由するようにしてもよい。
つぎに、上述の基板処理装置における各室(チャンバ)内への汚染物質の逆拡散を十分に防止するための構成を説明する。
図1は、実施の形態における基板処理装置の要部を示した概略説明図である。
この基板処理装置は、上述のように処理前または処理後のウェハ200を一時的に収容する予備室122(123)と、ウェハ200に所定の処理を施す処理室202と、予備室122(123)と処理室202との間でウェハ200の搬送を行う搬送室103とを備えている。予備室122(123)において予備室122(123)の外部との間で行われるウェハ200のやりとりは、上述のようにポッドやカセットから取り出されたウェハ200で直接行われるようにすることもできるが、複数のウェハを収納したカセット90やポッド100で間接的に行われるようにすることもできる。ここでは、予備室122(123)に対するウェハ200のやりとり、すなわちウェハ200の搬入搬出をカセット90を用いて間接的に行う場合について説明する。搬送室103には、上述のようにウェハ200を搬送するための搬送ロボットとしてのウェハ移載機112が内装されている。処理室202で行われる所定の処理には、HSG形成、エピタキシャル成長、気相成長(CVD法による薄膜の形成)、酸化膜の形成、拡散処理、エッチング処理などが含まれる。なお、予備室122は、ロードロック室やN2パージボックスなどで構成されるが、カセットが挿入される場合はカセットモジュールとも呼ばれる。
予備室122、搬送室103および処理室202には、第一の不活性ガス導入ポート301、304、および307がそれぞれ接続され、予備室122、搬送室103および処理室202内に個別に不活性ガス(N2ガス)を供給できるようになっている。
また、予備室122、搬送室103、処理室202には、排気配管310、340、370を介してそれぞれ真空ポンプ161、164、167が接続され、予備室122、搬送室103、処理室202内のガスを個別に真空排気できるようになっている。さらに、排気配管310、340、370には、真空ポンプ161、164、167よりも上流側に第二の不活性ガス導入ポート315、345、375がそれぞれ接続され、排気配管310、340、370内に個別に不活性ガス(N2ガス)を供給できるようになっている。第二の不活性ガス導入ポート315、345、375は、排気配管310、340、370の真空ポンプ161、164、167よりも上流側であって、各チャンバの排気口付近に設けることが好ましい。汚染物質の逆拡散を排気配管310、340、370の上流部まで防止することを可能にするためである。
予備室122と搬送室103間、および搬送室103と処理室202間は、ゲートバルブ244、130によってそれぞれ開閉可能に仕切られている。
また、予備室122と処理室202間でウェハ200を搬送する際に、各第一の不活性ガス導入ポート301、304、307と、各第二の不活性ガス導入ポート315、345、375との両方から、予備室122、搬送室103、処理室202内と、排気配管310、340、370内とのうちの、所定のチャンバ内と所定の排気配管内とのそれぞれにN2ガスを連続的に導入しつつ所定の排気配管より排気するよう制御するコントローラ300が設けられている。
なお、所定のチャンバとは、少なくともウェハ200が存在する室のことであり、例えば複数のウェハ200を収納したカセット90を予備室122内に搬入した後のウェハ搬送前は、少なくともウェハ200を収納したカセット90が存在している予備室122のことである。また、予備室122から搬送室103へのウェハ搬送の際は、少なくともウェハ200を収納したカセット90が存在する予備室122と、搬送中ないし搬送後のウェハ200が存在する搬送室103のことである。また、搬送室103から処理室2へのウェハ搬送の際は、少なくともカセット90が存在する予備室122と、搬送中ないし搬送後のウェハ200が存在する搬送室103および処理室202のことである。つまり、所定のチャンバとは、ウェハ200が存在する室と、その室に連通する全ての室ということもできる。勿論、所定のチャンバは、すべてのチャンバであってもよく、むしろこの方がケミカルコンタミネーション等の汚染物質をより有効に防止でき、また搬送効率もよく好ましい。また、所定のチャンバは、真空ポンプ161、164、167を具備する全てのチャンバであってもよい。また、所定の排気配管とは、所定のチャンバに接続された排気配管のことである。また、特に顕著な汚染ポイントと考えられる予備室および搬送室に注目すると、所定のチャンバとは、予備室および搬送室のうち少なくとも基板が存在するチャンバのことである。
また、チャンバ内にウェハ200が存在しない状態でもチャンバ内にN2ガスを供給しつつ排気するとチャンバ内が清浄な状態に保たれるので、さらに好ましい。また、ウェハ200の存在、不存在にかかわらず、真空ポンプ161、164、167によりチャンバ内を真空排気する際には、常にチャンバ内にN2ガスを供給しつつ排気配管310、340、370から排気し、真空ポンプ161、164、167に対し、真空ポンプ上流側から下流側へのガス流を形成するようにすると、さらに好ましい。
また、真空ポンプのオン、オフにかかわらず常に各排気配管310、340、370内にN2ガスを供給しつつ排気し、真空ポンプ161、164、167に対し、真空ポンプ上流側から下流側へのガス流を形成するようにするとさらに好ましい。
この基板処理装置において、所定のウェハ処理工程を実施する場合には、予備室122から処理室202にウェハ200を搬送するに当たって、予め、例えば第一の不活性ガス導入ポート301、304、307と、第二の不活性ガス導入ポート315、345、375との両方から、予備室122、搬送室103、処理室202内の全てと、排気配管310、340、370内のすべてとにN2ガスを連続的に導入しつつ排気配管310、340、370より排気し、予備室122と搬送室103と処理室202内を所定の圧力に維持する。そして、予備室122内と搬送室103内と処理室202内を所定の圧力に維持した上でウェハ200の搬送を行う。
具体的には、コントローラ300により次のように各部を制御する。ゲートバルブ128を開ける前から第一の不活性ガス導入ポート301と第二の不活性ガス導入ポート315との両方から、予備室122内と排気配管310内に直接不活性ガス(例えばN2ガス)を連続的に導入しつつ排気配管310より排気しておく。その状態で閉じているゲートバルブ128、244、130のうち、まず外部とのやりとり口である挿入用のゲートバルブ128を開け、予備室122に、複数枚のウェハ200が収納されたカセット90を搬入し、ゲートバルブ128を閉じる。その後、第一の不活性ガス導入ポート301と第二の不活性ガス導入ポート315の両方から予備室122内と排気配管310内にN2ガスを導入しつつ排気配管310より排気した状態で予備室122を真空引きして、予備室122内を搬送圧力とする。以後、少なくとも予備室122内にカセット90すなわちウェハ200が存在する間は予備室122内および排気配管310には、N2ガスを導入しつつ排気配管310より排気し続けることとなり、予備室122内は一定の圧力に維持される。
また、搬送室103内、処理室202内は、予め、第一の不活性ガス導入ポート304、307と第二の不活性ガス導入ポート345、375との両方から、N2ガスを導入しつつ排気配管340、370より排気した状態としておき、搬送室103内の圧力は搬送圧力に維持しておく。処理室202については、ウェハ処理時以外はこの状態を維持する様にし、搬送室103については、装置稼働中、この状態を維持するようにする。予備室122内の圧力が、搬送室103内の圧力すなわち搬送圧力と同等となったところで、ゲートバルブ244を開き、ウェハ移載機112によりウェハ200を予備室122内から搬送室103内に搬送し、ゲートバルブ244を閉じる。その後、搬送室103内圧力と処理室202内圧力が同等となったところで、ゲートバルブ130を開き、ウェハ移載機112によりウェハ200を搬送室103内から処理室202内に搬送し、ゲートバルブ130を閉じ、ウェハ200に処理を施す。ウェハ処理後は、上記と反対の手順でウェハ移載機112によりウェハ200を搬送することとなる。
第一の不活性ガス導入ポート301、304、307と第二の不活性ガス導入ポート315、345、375の両方から予備室122、搬送室103、処理室202内と排気配管310、340、370内とのそれぞれにN2ガスを連続的に導入しつつ排気配管310、340、370より排気することで、真空ポンプ161、164、167から予備室122、処理室202、搬送室103へのオイルの逆拡散を防止することができると共に、チャンバ構造物(搬送ロボットの軸シール材、チャンバシーリング材としてのOリング等)からの不純物の揮発を抑制することができ、その結果、不純物による汚染の影響を極力排除することができて、ウェハ200の処理の質が向上する。
また、予備室122、搬送室103、処理室202の開放時に、第一の不活性ガス導入ポート301、304、307から導入される第1のN2ガスが予備室122、搬送室103、処理室202の外部に流れるような場合であっても、第一の不活性ガス導入ポート301、304、307の一方からのみN2ガスを導入しつつ排気するよう制御される場合と比べて、排気配管310、340、370内に流れるトータルの不活性ガスの流量を第二の不活性ガス導入ポート315、345、375から導入される第2のN2ガスにより一定流量確保できるので、排気配管310、340、370、特に真空ポンプ161、164、167から予備室122、搬送室103、処理室202への汚染物質の逆拡散を十分に防止できる。
次に、図2に上述した予備室122を例にとり、その排気系の詳細を示す。なお、搬送室103、処理室202についても、その構成は同じである。
挿入用のゲートバルブ128および搬出用のゲートバルブ244を有する予備室122は、第一の不活性ガス導入ポート301と、主排気配管311と、主排気配管311に接続された真空ポンプ161と、主排気配管311に設けられたメインバルブ152と、主排気配管311のメインバルブ152の上流側に設けられ、予備室122内に導入されるN2ガスを大気に逃がすベントライン313と、ベントライン313に設けられたエアバルブ153とを備える。さらに、主排気配管311内を流れるガスを主排気配管311のメインバルブ152よりも下流側に低速でバイパス(スロー排気)させる副排気配管314と、副排気配管314に設けられたスローバルブ151と、主排気配管311のメインバルブ152よりも下流側に設けられた第二の不活性ガス導入ポート315とを備える。上述した主排気配管311と副排気配管314とから排気配管310が構成される。
なお、第二の不活性ガス導入ポート315は、既述したように予備室122の排気口付近に設けることが好ましい。ここでは、第二の不活性ガス導入ポート315はメインバルブ152の下流側に設けるようになっているので、第二の不活性ガス導入ポート315が予備室122の排気口付近にくるように、メインバルブ152を予備室122の排気口に近接させるとともに第二の不活性ガス導入ポート315をメインバルブ152に近接配置させるようにしている。
ここで、上記予備室122をはじめとして複数のチャンバを有する基板処理装置において、特に顕著な汚染発生ポイントは、大きく分類して、図1中の予備室122、搬送室103である。なお、図1には示されていないが、搬送室103に連通して処理後のウェハ200を冷却する冷却室138(図10参照)も特に顕著な汚染発生ポイントに含まれる。
これらの汚染発生ポイントで汚染物質の存在確率を減少させるために、ゲートバルブ動作切替え時にも、予備室122内、搬送室103内または冷却室138内に、常時、第一の不活性ガス導入ポート301、304から排気配管310、340に向かう第1のN2ガスフローを形成する。また、予備室122、搬送室103に接続された真空ポンプ161、164および排気配管310、340からの汚染物質の逆拡散を防止するために、真空ポンプ161、164の稼働状態(オン、オフ)に関わらず、常時、真空ポンプ161、164の上流側から下流側に向かう第2のN2ガスフローを形成する。なお、処理室202にも同様に常時第一の不活性ガス導入ポート307から排気配管370に向かう第1のN2ガスフローと、真空ポンプ167の上流側から下流側に向かう第2のN2ガスフローを形成するのが好ましい。
このようなN2ガスフローを各室内および主排気配管内に形成して、汚染物質の逆拡散を十分に防止するには、次に示すようなシーケンス制御を行って各ゲートバルブまたは各バルブを切替えるとよい。
図4および図5に、そのような制御を行う基板搬送、処理のシーケンス図を示す。
上記制御は、予備室122、搬送室103について共通であるので、図4および図5のガスフロー図については、予備室(チャンバ)122で代表した。なお、図4はシーケンスの前半、図5はシーケンスの後半を示す。
A.アイドル時
図4に示すように、アイドル時は真空ポンプ160はオフ、スローバルブ151およびメインバルブ152は共に閉、エアバルブ153は開とする。
第一の不活性ガス導入ポート301からチャンバ122内に第1のN2ガス(1)を矢印で示すように導入しつつベントライン313より排気して、チャンバ122内で発生した脱ガスを排除する。
また、第二の不活性ガス導入ポート315から主排気配管311内に第2のN2ガス(2)を矢印で示すように導入して、真空ポンプ160の上流側から下流側に向かって第2のN2ガス(2)を流し、真空ポンプ160からの逆拡散を防止する。
具体的には、第一の不活性ガス導入ポート301から、常時、予備室122内に第1のN2ガス(1)をゼロではない流量以上流すことにより、チャンバ122から主排気配管311に向かうN2ガスの流れを常時形成して、予備室122内で発生した脱ガスを排除する。また、主排気配管311のメインバルブ152よりも下流部より、常時、第2のN2ガス(2)を0.5slm以上流すことにより、真空ポンプ160の上流側から下流側に向かうN2ガスの流れを常時形成し、汚染物質の逆拡散を防止する。なお、真空ポンプ160をオフとした状態でも、主排気配管311内は真空ポンプ160よりも下流に設けられる建屋付帯設備の排気設備により引かれており、真空ポンプ160の下流側は陰圧となっているので、主排気配管311の真空ポンプ160より上流側から下流側に向かって第2のN2ガス(2)は流れる。
B.ウェハ挿入時
挿入用のゲートバルブ128を開き予備室122内にウェハ(カセット)を挿入する時は、真空ポンプ160を駆動させる(オンとする)。また、スローバルブ151およびメインバルブ152は共に閉、エアバルブ153は開としたままの状態で、引き続き第一の不活性ガス導入ポート301から予備室122内に第1のN2ガス(1)を導入しつつベントライン313より排気して、予備室122内で発生した脱ガスを排除する。
また、第二の不活性ガス導入ポート315から主排気配管311内への第二の不活性ガスN2(2)の導入も継続する。また、主排気配管311内は、オンになった真空ポンプ160によって真空引きされるので、主排気配管311内に導入された第二の不活性ガスN2(2)は、真空ポンプ160の上流側から下流側に向かって流れる。
C.減圧時
挿入用のゲートバルブ128を閉じた後、予備室122内の減圧を開始する時は、真空ポンプ160はオン、メインバルブ152は閉としたままの状態で、エアバルブ153を閉じ、スローバルブ151を開く。引き続き第一の不活性ガス導入ポート301から予備室122内に第1のN2ガス(1)を連続的に導入しつつ、ベントライン313に代えて副排気配管314から主排気配管311を介して排気する。また、引き続き第二の不活性ガス導入ポート315から主排気配管311内に第2のN2ガス(2)を連続的に導入しつつ主排気配管311から排気する。
D.真空保持時
図5に示すように、予備室122の減圧安定化、搬送(搬出用のゲートバルブ244開)・基板処理(搬出用のゲートバルブ244閉)、基板処理終了までは、真空ポンプ160はオン、エアバルブ153は閉、スローバルブ151は開としたままの状態でさらにメインバルブ152を開く。引き続き第一の不活性ガス導入ポート301から予備室122内に第1のN2ガス(1)を連続的に導入しつつ、副排気配管314と主排気配管311との両方より排気する。
また、引き続き第二の不活性ガス導入ポート315から主排気配管311内に第2のN2ガス(2)を連続的に導入しつつ主排気配管311から排気する。
E.処理終了・昇圧開始時
基板処理終了・昇圧開始から大気圧復帰完了までは、真空ポンプ160はオン、エアバルブ153は閉としたままの状態でスローバルブ151、メインバルブ152を閉じる。予備室122内を大気圧にするために、引き続き予備室122内に第1のN2ガス(1)を導入してN2ガス雰囲気とする。引き続き第二の不活性ガス導入ポート315から主排気配管311内に第2のN2ガス(2)を連続的に導入しつつ主排気配管311から排気する。なお、予備室122内の大気圧復帰は、スローバルブ151を開として第一の不活性ガス導入ポート301から予備室122内に導入した第1のN2ガス(1)を副排気配管314を介して排気しつつ行うようにしてもよい。
F.大気圧復帰完了・ウェハ回収時
上述したBと同じ状態とする。
G.真空ポンプオフ時
上述したAと同じ状態とする。
上述したように、本実施の形態における成膜シーケンスでは、第一の不活性ガス導入ポート301、第二の不活性ガス導入ポート315の両方から常時N2ガスを導入しつつ排気配管310より排気するようにしたので、第一の不活性ガス導入ポートからのN2ガスの導入のみに頼るものとは異なり、予備室122等所定のチャンバが開放しても、排気配管310には第二の不活性ガス導入ポート315より常時一定流量の第2のN2ガス(2)が導入されるので、排気配管310からの、正確には主排気配管311の第二の不活性ガス導入ポート315の接続ポイントよりも下流側からの汚染物質の逆拡散を十分に防止できる。
また、チャンバ内と排気配管内とのそれぞれに常時N2ガスを流しつつ前記排気配管より排気しているので、チャンバ内にN2ガスを導入するだけで排気させなかったり、排気配管内を真空引きするだけであったりするものと異なり、チャンバ内に挿入されたウェハおよびカセットを積極的に清浄なN2ガスフローのある状態に置くことができ、汚染物質の基板への吸着確率が低減できる。これにより有機物質による基板汚染を防止できるので、ウェハを清浄に保ち、成膜特性やデバイス特性を改善することができる。
また、汚染物質の吸着確率をより低減するためには、ウェハやカセットをN2ガス雰囲気の中に置くというのではなく、清浄なN2ガスを積極的にフローさせた雰囲気の中にウェハ200やカセット90を置いて、ウェハ200にN2ガスを直接あてるようにする。特に、同一箇所に所定時間ウェハやカセットが滞在する予備室122、123や冷却室138、139においては、ウェハ200の表面をN2ガスフロー状態の中に積極的に置くのがよい。そのためには、プロセス条件、搬送条件の許容される範囲内で最大流量の清浄なN2ガスを直接ウェハ表面にあてるとよい。
実験によれば、予備室においては10slm、搬送室においては15slm、冷却室においては2.5slmのN2ガスをフローさせるのが好ましいことが判明した。つまり、搬送室に流すN2流量>予備室に流すN2流量>冷却室に流すN2流量とすることが好ましい。これらの流量のN2ガスをフローさせることにより、汚染物質の吸着確率を大幅に下げることができることが判明した。
比較例
図6、図7は、比較例における基板搬送、処理の手順を示すシーケンス図、およびそのシーケンスに対応した予備室および排気配管内のN2ガスの流れ(フロー)の説明図である。図6はシーケンスの前半、図7はシーケンスの後半をそれぞれ示している。
図4、図5と異なる点は、次の(B)〜(F)のシーケンスである。
図6に示すように、(B)ウェハ挿入時(挿入用のゲートバルブ28開)は、真空ポンプ60をオンとする。スローバルブ51とメインバルブ52は閉としたままの状態でエアバルブ53を閉じてベントライン13を塞ぐ。この場合、第1のN2ガス(1)は予備室22内に滞留し、予備室22内は第1のN2ガス(1)雰囲気となる。また、第二の不活性ガスN2(2)の主排気配管31内への導入は停止され、主排気配管31内は真空ポンプ60によって真空引きされる。
(C)予備室22の減圧開始時(挿入用のゲートバルブ28閉)からメインバルブ52が開になるまでは、第1のN2ガス(1)の導入は停止される。真空ポンプ60はオン、メインバルブ52、エアバルブ53は閉としたままの状態でスローバルブ51を開き、副排気配管14を介して予備室22内が矢印のように真空引きされる。
また、図7に示すように、(D)予備室22の減圧安定化、搬送(搬出用のゲートバルブ44開)・処理(搬出用のゲートバルブ44閉)、処理終了までは、真空ポンプ60はオン、エアバルブ53は閉、スローバルブ51は開としたままの状態で、さらにメインバルブ52を開き、副排気配管14と主排気配管31の両方から矢印で示すように予備室22内が真空引きされる。
(E)処理終了・昇圧開始から大気圧復帰完了までは、真空ポンプ60はオン、エアバルブ53は閉としたままの状態で、スローバルブ51、メインバルブ52を閉じ、予備室22内を大気圧にするために、第1のN2ガス(1)が予備室22内に導入されて、予備室22内が第1のN2ガス(1)雰囲気とされる。
(F)大気圧復帰完了から真空ポンプ60のオフ時までは、真空ポンプ60はオン、スローバルブ51、メインバルブ52は閉じたままの状態で、エアバルブ53を開き、第1のN2ガス(1)は予備室22内に導入されつつベントライン13から排気される。
このように、比較例のものは、予備室22内へのウェハ挿入時(B)や予備室22内を大気圧に戻すときは(E)、ウェハをN2ガス雰囲気の予備室22内に置くようにし、また、予備室22内の真空保持時は(C、D)、予備室22内を真空引きするようにして、ウェハの汚染を防止している。なお、搬送室や冷却室においても同様なシーケンス制御を行ってウェハの汚染を防止している。
しかし、図6および図7のシーケンスを通して分かるように、予備室22内を大気圧にするときのみ(チャンバ内の減圧開始以前(A)、(B)、およびチャンバ内の昇圧開始以降(E)、(F)、(G))第一の不活性ガス導入ポート11から予備室22内にN2ガス(1)が導入されており、チャンバを真空に保持する真空保持時(減圧開始(C)から処理終了(D)まで)には、N2ガス(1)は予備室22内に導入されていない。また、真空ポンプ60がオフのときのみ((A)、(G))、第二の不活性ガス導入ポート15から主排気配管31内にN2ガス(2)が導入されており、真空ポンプ60がオンのとき((B)〜(F))には、N2ガス(2)は主排気配管31内に導入されていない。
上述した比較例では、第一の不活性ガスの予備室22への導入が、もっぱら予備室22を大気圧にするために用いられているために、予備室22の真空保持時に、予備室22内において継続して不活性ガスのフローを形成していない。したがって、汚染物質の基板への吸着確率が増加し、有機物質による基板汚染が問題となる。
また、真空ポンプがオンのときは、真空ポンプが排気配管内を真空引きしているが、このとき、第二の不活性ガスを第二の不活性ガス導入ポート15から排気配管内に導入していない。したがって、真空ポンプ上流側から下流側に向かう不活性ガスの流れを形成することができず、汚染物質の排気配管内から予備室22への逆拡散を防止することが困難である。
また、予備室22内への基板挿入時および予備室22内の大気戻し時でも、予備室22内のフローのない不活性ガス雰囲気中に基板を置いているだけであるため、汚染物質の基板への吸着確率を低減することが困難である。
つぎに、上述した実施例及び比較例のシーケンスにより基板搬送、処理を行った実験結果を図8および図9に示す。図8は、装置内の汚染による影響を、サンプルウェハ上の膜厚で示した結果であり、エリプソ膜厚計で測定したときの汚染防止効果を示す。図9は、装置内の汚染による影響を、サンプルウェハ上の汚染量で示した結果であり、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC−MS)で測定したときの汚染防止効果を示す。図9の縦軸は汚染量、横軸は時間である。但し、横軸の時間は、本測定が、所定の昇温レートで昇温しながらウェハからの汚染量の変化をみるという測定であるから、温度とみなしてもよい。
図8、9において、比較シーケンスとは図6および図7による比較例のシーケンスであり、新シーケンスとは図4および図5による本実施の形態のシーケンスである。また、図9において、Ref.シーケンスとは、図4及び図5において、減圧開始から大気圧復帰完了までを省略して、ポンプON→ウェハ挿入→30秒保持→ウェハ回収→ポンプOFFとしたシーケンスを意味している。また、カセットありとは、複数のウェハを収納したカセットが予備室内に挿入される場合をいい、カセット無しとは、ウェハが直接予備室内に挿入される場合をいう。
図8、図9から、カセットの有無によってウェハへの汚染量や汚染の影響による膜厚分布が変化するが、新シーケンスでは、汚染源となりうるカセットの有無に関わらず、ウェハ表面の有機汚染物質付着量を比較シーケンスと比べて、1/100以下にすることができ、見かけ上の膜厚変化量は1/10以下(0.1Å以下)とすることができることが分かる。
また、図9からわかるように、カセット無し、比較シーケンスによる場合(Sample No.2)、(1)1−Hexadecene、(2)DBP、(3)n−Heptane、(4)Butyl octadecanoate、(5)DOPといった有機物が、ウェハに付着した汚染物質として顕著に検出される。特に、DBP、DOPはそれぞれ0.10ng/cm2、6.34ng/cm2検出されている。これに対しカセット無し、新シーケンスによる場合(Sample No.3)では、DBP、DOPはそれぞれ0.006ng/cm2、0.007ng/cm2検出されており、Sample No.2に比べ汚染物質を大幅に低減できたことが分かる。また、カセット有り、新シーケンスによる場合(Sample No.4)は、DBP、DOPはそれぞれ0.012ng/cm2、0.022ng/cm2検出されており、Sample No.2に比べ、汚染物質を大幅に低減できたことが分かる。また、Sample No.3、4はSample No.1(清浄化目標サンプル)と比べて、遜色がなかった。すなわち、これらの結果から、実施例の対策を行うことで、真空下での真空ポンプからのポンプオイルの逆拡散、チャンバ壁やカセットからのアウトガス等の影響が低減して、Sample No.1に近づけることができたことがわかる。
これらの両実験結果により、次世代を見据えた高性能デバイスを作成することが可能な薄膜対応の基板処理装置を実現できることがわかった。なお、実施の形態では、ウェハ挿入直後のウェハ汚染について主に説明したが、ウェハ汚染はウェハ挿入直後だけでなく、成膜後にウェハをチャンバ内に待機させているときにも発生する。この成膜後のウェハ汚染に対しても本発明は有効である。
なお、さらにウェハを清浄に保つためには、特に、同一箇所に所定時間ウェハやカセットが滞在する予備室、搬送室、冷却室において、汚染物質の滞留、蓄積の発生を減少させる必要がある。そのためには、予備室、搬送室、冷却室における第一の不活性ガス導入ポート位置の最適化と、ポート数の追加を行うのがよい。
図3は、そのようなポート位置の最適化とポート数の追加を行った実施の形態の変形例を概略的に示したものである。なお、基本構成は、図10と同じなので、同一箇所は同一符号を付して説明を省略する。
予備室122、123では、第一の不活性ガス導入ポート301、302の位置を、排気配管が接続される排気口310a、320aとそれぞれ対向するように、チャンバの対角線上に配置している。また、通常第一の不活性ガス導入ポートが設けられない冷却室138、139には、新たな第一の不活性ガス導入ポート305、306をそれぞれ追加している。
なお、冷却室138、139には、第一の不活性ガス導入ポート305、306を設けるが、排気口は設けていない。冷却室138、139と搬送室103との間にはゲートバルブが設けられておらず、冷却室138、139と搬送室103とは互いに連通しているため、冷却室138、139に導入された第1のN2ガス(1)は搬送室103の排気口330aから排気できるからである。
また、チャンバのうちで、もっとも容積の大きい搬送室103では、通常1箇所だけに設けられる第一の不活性ガス導入ポート304を、例えば、点線で示すようなチャンバのコーナ位置に、1箇所または2箇所増設する(304a、304b)。また、排気口330aの位置を、搬送室103の実線で示すコーナ位置から点線で示すように中心部位置に変更して設けるか(排気口330b)、または排気口330aの他にさらに排気口330bを増設する。このように必要に応じて第一の不活性ガス導入ポート、あるいは排気口の取付位置の最適化や個数の増加を図ることで、更に汚染物質の滞留、蓄積の発生を減少させることが可能である。
以上述べたように、本実施の形態によれば、
(1)真空ポンプの停止の有無に関わらず、真空ポンプに接続された排気配管の上流側から下流側に向かうN2ガスのフローを常時形成するようにしたので、予備室、搬送室、処理室に接続された真空ポンプおよび排気配管からの汚染物質の逆拡散を防止できる。
(2)予備室、搬送室、冷却室の圧力状態が変化する際のゲートバルブ動作切替え時にも、各チャンバ内と排気配管内に導入されるN2ガスを停止させることなく、チャンバ内と排気配管内を常時N2ガスフローのある状態としたので、真空ポンプから予備室、搬送室、処理室への汚染物質の逆拡散を十分に防止でき、汚染物質の存在確率を減少させることができる。
(3)予備室、搬送室、冷却室において、N2導入口位置の最適化、追加を行うようにしたので、汚染物質の滞留、蓄積の発生を減少させることができる。
(4)装置内にウェハまたはカセットを導入後、ウェハ表面またはカセットをを常時不活性ガスの流れのある状態に置くことで、カセット等から拡散する汚染物質のウェハ表面への汚染物質の付着を抑制・防止できる。特に、同一箇所に一定時間ウェハが滞在する予備室、冷却室においては、ウェハ表面をN2ガス流れ状態の中に置くことで、汚染物質の吸着確率を下げることができる。
なお、上述した実施の形態では、基板処理装置が枚葉タイプである場合について説明したが、本発明は、縦型バッチタイプである場合でもよく、またホットウォール、コールドウォールタイプのいずれにも適用可能である。
本実施の形態における基板処理装置の概略説明図である。 本実施の形態における予備室の排気系を詳細に示した概略説明図である。 本実施の形態における基板処理装置の概略平面図である。 実施例における基板処理の前半を示すシーケンス図、およびシーケンス図に対応したガス流れを示す説明図である。 実施例における基板処理の後半を示すシーケンス図、およびシーケンス図に対応したガス流れを示す説明図である。 比較例における基板処理の前半を示すシーケンス図、およびシーケンス図に対応したガス流れを示す説明図である。 比較例における基板処理の後半を示すシーケンス図、およびシーケンス図に対応したガス流れを示す説明図である。 比較シーケンスと実施例(新シーケンス)とを比較した膜厚評価結果を示す説明図である。 比較シーケンスと実施例(新シーケンス)とを比較したGC−MS評価結果を示す説明図である。 実施の形態における基板処理装置の平面図である。 実施の形態における基板処理装置の縦断面図である。
符号の説明
90 カセット
103 搬送室
112 ウェハ移載機(搬送ロボット)
122 予備室
161 真空ポンプ
164 真空ポンプ
167 真空ポンプ
200 ウェハ(基板)
202 処理炉(処理室)
301 第一の不活性ガス導入ポート
304 第一の不活性ガス導入ポート
307 第一の不活性ガス導入ポート
310 排気配管
340 排気配管
370 排気配管
315 第二の不活性ガス導入ポート
345 第二の不活性ガス導入ポート
375 第二の不活性ガス導入ポート
300 コントローラ

Claims (1)

  1. 処理前または処理後の基板を一時的に収容する予備室と、
    基板に処理を施す処理室と、
    内装した搬送ロボットにより前記予備室と前記処理室との間で基板の搬送を行う搬送室と、
    少なくとも前記予備室および前記搬送室のそれぞれに設けられ前記予備室および前記搬送室内にそれぞれ不活性ガスを導入する第一の不活性ガス導入ポートと、
    少なくとも前記予備室および前記搬送室のそれぞれに設けられ前記予備室および前記搬送室内のガスをそれぞれ排気する排気配管と、
    前記排気配管に接続された真空ポンプと、
    前記排気配管の前記真空ポンプよりも上流側に設けられ、前記排気配管内に不活性ガスを導入する第二の不活性ガス導入ポートと、
    前記予備室および前記搬送室のうち少なくともいずれかの室内に基板が存在する間は、少なくとも基板が存在する室内と、その室に対応する前記排気配管内とのそれぞれに、その室に対応する前記第一の不活性ガス導入ポートと前記第二の不活性ガス導入ポートの両方から不活性ガスを連続的に導入しつつ前記排気配管より排気するよう制御するコントローラと、
    を有することを特徴とする基板処理装置。
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