JPH11368A - ナースコールインターホン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作で患者との通話を確保しつつ映像
を確認できるようにすることを目的とする。 【解決手段】 ナースセンターＣ内のナースコール親機
２３から病室アダプタ１２に接続された子機１３を選局
したときに、マイコン２０から病室アダプタ選局信号を
出力して映像リレー１９を駆動することにより、選局さ
れた病室内の監視カメラ２１からの映像信号を映像伝送
路３０に送出し、モニタテレビ２７に患者の映像を映し
出す。同時にマイコン２０が動作表示灯２２を点灯させ
ることにより、入院患者に監視カメラ２１が動作中であ
ることを知らせてプライバシーを守る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、病棟内において看
護婦が患者の容体を通話と映像で確認するために使用す
るナースコールインターホン装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図３に従来のナースコールインターホン
装置の構成を示しており、３４、３６、４３、４５は看
護婦との通話を行うために患者毎に病室Ａ、Ｂに設置さ
れる子機である。３５、３７、４４、４６は子機３４、
３６、４３、４５に内蔵される通話回路である。４１、
５０は病室毎に設置される監視カメラである。３３、４
２は各病室に設置される病室アダプタである。病室アダ
プタ３３、４２において、３８、３９、４７、４８は、
子機３４、３６、４３、４５の通話回路３５、３７、４
４、４６を通話ライン６１に接続するためのリレーであ
る。また、４０、４９はナースコール親機５１からの制
御信号３を制御ライン６２を介して受信し、各リレーを
駆動するマイコンである。

【０００３】５１はナースセンターＣに設置されるナー
スコール親機である。ナースコール親機５１において、
５４は看護婦が患者との通話に使用する通話回路であ
り、５２は看護婦が患者との通話のために子機を選局す
るための選局回路である。また５３は選局回路５２から
の選局信号を受信し、制御ライン６２に選局信号を出力
する機能を有するマイコンである。５５は患者の映像を
映し出すモニタテレビである。モニタテレビ５５におい
て、５６は映像を出力する画面である。５７は監視カメ
ラ４１、５０から映像伝送路６０を介して伝送される映
像信号を切り換える映像信号切換機であり、スイッチ５
８、５９等により監視カメラ４１あるいは監視カメラ５
０の一方の映像信号をモニタテレビ５５に出力する機能
を備えている。

【０００４】以上の構成において以下にその動作を説明
する。ナースセンターＣにおいて、看護婦が病室Ｂ内の
子機４３が設置されたベッドに入院中の患者の容体を確
認するために、ナースコール親機５１の選局回路５２に
病室Ｂ内の子機４３を選局する操作を行うと、選局回路
５２の選局信号がマイコン５３、制御ライン６２を介し
て病室Ｂ内の病室アダプタ４２のマイコン４９に入力す
る。マイコン４９は、通話リレー４７を駆動することに
より、子機４３の通話回路４４を通話ライン６１に接続
する。通話ライン６１を介して子機４３の通話回路４４
とナースコール親機５１の通話回路５４が接続されるた
め、看護婦と患者の通話が成立する。次に映像信号切換
機５７のスイッチ５９を操作することにより、監視カメ
ラ５０から出力される映像信号が、映像伝送路６０を介
してモニタテレビ５５の画面５６に入力し、監視カメラ
５０により撮影された病室Ｂ内の全体（全患者）の映像
が映し出されることになる。

【０００５】また、各病室の監視カメラ４１、５０から
の映像信号は、ナースセンターＣの映像信号切換機５７
までそれぞれ別の映像伝送路６０で伝送される構成とな
っている。

【０００６】なお、看護婦が病室Ｂの子機４５が設置さ
れたベッドに入院する患者や病室Ａの子機３４または子
機３６が設置されたベッドに入院する患者の容態を確認
する場合も、同様に通話の操作に続いて映像の操作を行
うことが必要となる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のナースコールインターホン装置においては、病室内
の患者の容態を確認するためには、看護婦は患者が使用
している子機をナースセンターに設置されたナースコー
ル親機より選局し、通話状態とした後に、さらに患者を
撮像する監視カメラの映像信号をナースセンター内の映
像信号切換機により選択し、モニタテレビに映し出すと
いった一連の操作が必要となる。

【０００８】また、ナースコール親機と病室アダプタ間
の配線が渡り配線方式であるにも関わらず、映像信号切
換機と監視カメラ間の配線はスター配線となるため、２
種類の配線系統が存在するといった配線上の煩雑さのた
め、接続上のトラブルが発生する可能性が非常に高い。

【０００９】本発明は、看護婦が患者の容態を通話と映
像により確認する操作において、簡単な操作で患者との
通話を確保しつつ映像を確認することのできるナースコ
ールインターホン装置を提供することを目的とする。

【００１０】本発明はまた、病室内に監視カメラが動作
中であることを知らせることにより、患者のプライバシ
ーを守ることのできるナースコールインターホン装置を
提供することを目的とする。

【００１１】本発明はまた、ナースコール親機と病室ア
ダプタ間の配線および映像信号切換機と監視カメラ間の
配線を統一することにより、配線接続上のトラブルを軽
減することのできるナースコールインターホン装置を提
供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ナースセンター内のナースコール親機か
ら病室アダプタに接続された子機を選局したときに、病
室アダプタのマイコンから病室アダプタ選局信号を出力
し、この病室アダプタ選局信号により映像リレーを駆動
し、選局された病室内の監視カメラからの映像信号を映
像伝送路に送出し、ナースセンター内のモニタテレビに
患者の映像を映し出すようにしたものである。

【００１３】また本発明では、ナースセンター内のナー
スコール親機から病室アダプタに接続された子機を選局
したときに、病室アダプタのマイコンから病室アダプタ
選局信号と監視カメラ動作信号を出力し、前記病室アダ
プタ選局信号により映像リレーを駆動し、選局された病
室内の監視カメラからの映像信号を映像伝送路に送出す
ると同時に、監視カメラ動作信号により監視カメラ動作
表示灯を点灯し、監視カメラが動作していることを病室
内の患者に知らせるようにしたものである。

【００１４】また本発明では、各病室からの映像信号を
伝送するための映像信号路を、各病室アダプタを介して
送る渡り配線方式とし、病室アダプタにより選択された
監視カメラのみが映像伝送路に接続されるような映像リ
レーを備えたものである。

【００１５】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、ナースセンターのナースコール親機において、病室
の任意の子機を選局したとき、病室内の患者の映像を自
動的にナースセンター内のモニターテレビに映し出すよ
うに構成したナースコールインターホン装置であり、病
室内にある任意の子機を選択するといった簡単な操作で
選局した病室内の映像を確認できるという作用を有す
る。

【００１６】また請求項２に記載の発明は、ナースセン
ターのナースコール親機において、病室の任意の子機を
選局したとき、病室内に監視カメラが動作中であること
を表示する手段を備えたナースコールインターホン装置
であり、病室内の患者に監視カメラが動作中であること
を知らせることができるという作用を有する。

【００１７】また請求項３に記載の発明は、ナースセン
ターのナースコール親機において、病室の任意の子機を
選局したとき、病室内の患者の映像を自動的にナースセ
ンター内のモニターテレビに映し出すと同時に、病室内
に監視カメラが動作中であることを表示する手段を備え
たナースコールインターホン装置であり、病室内にある
任意の子機を選択するといった簡単な操作で選局した病
室内の映像を確認でき、さらに病室内の患者に監視カメ
ラが動作中であることを知らせることができるという作
用を有する。

【００１８】（実施の形態１）以下、本発明の実施の形
態について、図１および図２を用いて説明する。図１は
本発明の第１の実施の形態におけるナースコールインタ
ーホン装置の構成を示すものである。図１において、
２、４、１３、１５は看護婦との通話を行うために患者
毎に病室Ａ、Ｂに設置される子機である。３、５、１
４、１６は子機２、４、１３、１５に内蔵される通話回
路である。１０、２１は病室Ａ、Ｂ毎に設置される監視
カメラである。１、１２は各病室Ａ、Ｂに設置される病
室アダプタである。病室アダプタ１、１２において、
６、７、１７、１８は、子機２、４、１３、１５の通話
回路３、５、１４、１６を通話ライン３１に接続するた
めのリレーであり、８、１９は監視カメラ１０、２１の
映像信号を映像伝送路３０に出力するための映像リレー
である。また、９、２０はナースコール親機２３からの
制御信号を制御ライン３２を介して受信し、各リレーを
駆動するマイコンである。２３はナースセンターＣに設
置されるナースコール親機である。ナースコール親機２
３において、２６は看護婦が患者との通話に使用する通
話回路であり、２４は看護婦が患者との通話のために子
機を選局するあための選局回路である。また２５は選局
回路２４からの選局信号を受信し、制御ライン３２に選
局信号を出力する機能を有するマイコンである。２７は
患者の映像を映し出すモニタテレビである。モニタテレ
ビ２７において、２８は映像を出力する画面であり、２
９は画面を起動する起動回路である。

【００１９】以上の構成において、以下にその動作を説
明する。ナースセンターＣにおいて、看護婦が病室Ｂ内
の子機１３が設置されたベッドに入院中の患者の容態を
確認するために、ナースコール親機２３の選局回路２４
に病室Ｂ内の子機１３を選局する操作を行うと、選局回
路２４の選局信号がマイコン２５、制御ライン３２を介
して病室Ｂ内の病室アダプタ１２のマイコン２０に入力
する。マイコン２０は、通話リレー１７を駆動すること
により、子機１３の通話回路１４を通話ライン３１に接
続する。通話ライン３１を介して子機１３の通話回路１
４とナースコール親機２３の通話回路２６が接続される
ため、看護婦と患者の通話が成立する。一方、病室アダ
プタ１２のマイコン２０は、映像リレー１９を駆動する
ことにより監視カメラ２１を映像伝送路３０に接続す
る。監視カメラ２１から出力される映像信号は、映像伝
送路３０を介してモニタテレビ２７の画面２８に入力す
る。看護婦がナースコール親機２３の選局回路２４にお
いて選局操作を行った際に、マイコン２５がモニタテレ
ビ２７の起動回路２９に対して起動信号を出力するた
め、画面２８には監視カメラ２１により撮影された病室
Ｂ号室の全体（全患者）の映像が映し出されることにな
る。

【００２０】なお、看護婦が病室Ｂの子機１５が設置さ
れたベッドに入院する患者や病室Ａの子機２または子機
４が設置されたベッドに入院する患者の容態を確認する
場合も、同様に看護婦がナースコール親機２３での選局
操作を行うのみで、病室の全体（全患者）の映像をモニ
タテレビ２７に映し出すことができる。

【００２１】（実施の形態２）図２は本発明の第２の実
施の形態におけるナースコールインターホン装置の構成
を示すものである。図２において、子機２、４、１３、
１５、病室アダプタ１、１２、ナースコール親機２３、
モニタテレビ２７等は実施の形態１と同様である。本実
施の形態が上記第１の実施の形態と異なるのは、動作表
示灯１１、２２を設けたことであり、各病室Ａ、Ｂの監
視カメラ１０、２１が動作中であることを表示する機能
を有する。

【００２２】以上の構成において、以下にその動作を説
明する。ナースセンターＣにおいて、看護婦が病室Ｂ内
の子機１３が設置されたベッドに入院中の患者の容態を
確認するために、ナースコール親機２３の選局回路２４
に病室Ｂ内の子機１３を選局する操作を行うと、選局回
路２４の選局信号がマイコン２５、制御ライン３２を介
して病室Ｂ内の病室アダプタ１２のマイコン２０に入力
する。マイコン２０は、通話リレー１７を駆動すること
により、子機１３の通話回路１４を通話ライン３１に接
続する。通話ライン３１を介して子機１３の通話回路１
４とナースコール親機２３の通話回路２６が接続される
ため、看護婦と患者の通話が成立する。一方、病室アダ
プタ１２のマイコン２０は、映像リレー１９を駆動する
ことにより監視カメラ２１を映像伝送路３０に接続す
る。同時にマイコン２０は、動作表示灯２２に対して監
視カメラ２１が動作中であることを知らせるために監視
カメラ動作中信号を出力し、これにより動作表示灯２２
が点灯する。監視カメラ２１から出力される映像信号
は、映像伝送路３０を介してモニタテレビ２７の画面２
８に入力する。看護婦がナースコール親機２３の選局回
路２４において選局操作を行った際に、マイコン２５が
モニタテレビ２７の起動回路２９に対して起動信号を出
力するため、画面２８には監視カメラ２１により撮影さ
れた病室Ｂ号室の全体（全患者）の映像が映し出される
ことになる。このとき監視カメラ２１が動作中であるこ
とを表示する動作表示灯２２が点灯しているので、病室
Ｂ号室に入院中の患者は監視カメラ２１の動作を認識
し、プライバシーを守ることができる。

【００２３】なお、病室Ａの子機２または子機４が設置
されたベッドに入院する患者の容態を確認する場合も、
同様に看護婦がナースコール親機２３での選局操作を行
うのみで、病室Ａの全体（全患者）の映像をモニタテレ
ビ２７に映し出すと同時に、監視カメラ１０が動作中で
あることを動作表示灯１１を点灯することにより、知ら
せることができ、プライバシーを守ることができる。

【００２４】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、ナースセ
ンター内のナースコール親機から病室内の子機を選局す
るといった簡単な操作だけで、病室内の患者との通話は
勿論のこと、同時に通話相手の映像を確認できるといっ
た効果が得られる。

【００２５】また、病室内の監視カメラが動作中は患者
に対して監視カメラ動作中であることを知らせることに
より、患者のプライバシーを守ることができるという効
果を有する。

【００２６】さらに、通話を行うための配線と映像を伝
送するための配線が同一の配線系統となるため、配線工
事上の接続誤りのトラブルが軽減できるというった効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１におけるナースコールイ
ンターホン装置の構成を示すブロック図

【図２】本発明の実施の形態２におけるナースコールイ
ンターホン装置の構成を示すブロック図

【図３】従来のナースコールインターホン装置の構成を
示すブロック図

【符号の説明】

１、１２、３３、４２ 病室アダプタ ２、４、１３、１５、３４、３６、４３、４５ 子機 ３、５、１４、１６、２６、３５、３７、４４、４６、
５４ 通話回路 ６、７、１７、１８、３８、４７、４８ 通話リレー ８、１９ 映像リレー ９、２０、２５、４０、４９、５３ マイコン １０、２１、４１、５０ 監視カメラ １１、２２ 動作表示灯 ２３、５１ ナースコール親機 ２４、５２ 選局回路 ２７、５５ モニタテレビ ２８、５６ 画面 ２９ 起動回路 ３０、６０ 映像伝送路 ３１、６１ 通話ライン ３２、６２ 制御ライン ５７ 映像信号切換機 ５８、５９ 映像切換スイッチ Ａ、Ｂ 病室 Ｃ ナースセンター

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ナースセンターのナースコール親機にお
   いて、病室の任意の子機を選局したとき、病室内の患者
   の映像を自動的にナースセンター内のモニターテレビに
   映し出す手段を備えたナースコールインターホン装置。
2. 【請求項２】 ナースセンターのナースコール親機にお
   いて、病室の任意の子機を選局したとき、病室内に監視
   カメラが動作中であることを表示する手段を備えたナー
   スコールインターホン装置。
3. 【請求項３】 ナースセンターのナースコール親機にお
   いて、病室の任意の子機を選局したとき、病室内の患者
   の映像を自動的にナースセンター内のモニターテレビに
   映し出すと同時に、病室内に監視カメラが動作中である
   ことを表示する手段を備えたナースコールインターホン
   装置。