JPH1135959A - 湿潤有機性廃棄物から成型物を製造する方法及び装置 - Google Patents

湿潤有機性廃棄物から成型物を製造する方法及び装置

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JPH1135959A
JPH1135959A JP9211393A JP21139397A JPH1135959A JP H1135959 A JPH1135959 A JP H1135959A JP 9211393 A JP9211393 A JP 9211393A JP 21139397 A JP21139397 A JP 21139397A JP H1135959 A JPH1135959 A JP H1135959A
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Japan
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organic waste
exhaust gas
molded product
producing
powdered carbon
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JP9211393A
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English (en)
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Hiromasa Kusuda
浩雅 楠田
Kozo Nagai
弘三 永易
Kazuyoshi Takagaki
一良 高垣
Masakazu Sawai
正和 澤井
Shuichiro Hatakeyama
修一郎 畠山
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel
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  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 臭気排ガスの脱臭工程をも含む有機性廃棄物
乾燥成型物製造の無公害プロセスを提供する。また、成
型物の安定性を増加させ、成型物からの臭気発生を防
ぎ、成型物の熱量を増加させる。さらに、系内で脱臭用
の粉末炭素系吸着剤を製造し、この時発生する廃熱を乾
燥工程、成型工程等に有効に利用する。 【解決手段】 脱水された湿潤有機性廃棄物を気流乾燥
機10で粉末炭素系吸着剤製造炉20からの排ガスと接
触させ乾燥させて乾燥有機性廃棄物とし、気流乾燥機1
0からの臭気排ガスを上記粉末炭素系吸着剤製造炉20
で製造された粉末炭素系吸着剤で被覆されたバグフィル
タ式脱臭装置24に導入して脱臭処理し、このバグフィ
ルタ式脱臭装置24からの使用済み粉末炭素系吸着剤を
前記気流乾燥機10からの乾燥有機性廃棄物と混合して
成型機32で成型する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水汚泥、畜産廃
棄物、食品粕等の湿潤有機性廃棄物を系内の廃熱を利用
して乾燥するとともに、臭気排ガスを系内で製造された
粉末炭素系吸着剤と接触させて脱臭し、乾燥有機性廃棄
物を使用済粉末炭素系吸着剤と混合し、必要に応じて加
熱ガスやスチームを導入しつつ成型する湿潤有機性廃棄
物から強度が大きく、粉化し難い成型物を製造する方法
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平8−299992号公報には、有
機汚泥を回転形乾燥機に導入して乾燥した後、乾燥汚泥
を押出成型機に導入して粒状に成型し、ついで、この成
型物を回転形炭化炉に供給して炭化し、その廃熱で脱水
汚泥を乾燥する有機汚泥処理方法及び処理装置が記載さ
れている。この炭化物は土壌改良資材又は水質改良資材
として利用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
回転形乾燥機から排出される臭気排ガスを脱臭処理する
ための脱臭装置に脱臭用吸着剤が必要である。また、本
来炭化し難い汚泥を粒状に成型して全量炭化するので、
長時間、例えば1〜12時間の回転形炭化炉滞留時間が
必要で、炭化炉が大きくなる。さらに、成型後に炭化す
るので、炭化物は多孔体ではあるものの、炭化物(固形
物)の強度維持が難しく、粉化し易いので粉塵対策が必
要である。また、畜産廃棄物等は乾燥前からアンモニア
を含んでおり、他の有機性廃棄物も成型工程や乾燥工程
でアンモニア含有排ガスを発生させるので、これらのガ
スの処理が必要になる。
【0004】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、湿潤有機性廃棄物を系内で発生し
た廃熱で乾燥するとともに、発生する臭気排ガスを系内
で製造した粉末炭素系吸着剤と接触させて脱臭処理し、
乾燥有機性廃棄物を使用済粉末炭素系吸着剤と混合して
成型することにより、安定性が高く、臭気発生のない、
しかも、発熱量の大きい成型物(燃料)を製造すること
ができる方法及び装置を提供することにある。また、本
発明の目的は、脱臭用の活性炭等の高価な吸着剤を購入
することが不要なように、安価な微粉炭又は/及び粉末
乾燥有機性廃棄物から短い、例えば1分間程度の滞留時
間のコンパクトな炭化炉(熱分解炉)で、粉末活性コー
クス又は/及び粉末炭化廃棄物を得、これを用いて脱臭
するようにし、かつ、熱分解炉で発生した廃熱を乾燥工
程や成型工程に利用するようにした方法及び装置を提供
することにある。
【0005】また、本発明の目的は、成型時に加熱する
ことにより、本来、固形化し難い粉末状の乾燥有機性廃
棄物を容易に高強度に成型することができ、粉塵対策の
必要のない方法及び装置を提供することにある。また、
本発明の目的は、成型物の表面に樹脂等をコーティング
し、コーティング剤の溶媒を熱風等により乾燥・蒸発さ
せることにより、より強固で、表面の崩壊の少ない成型
物を製造することができる方法及び装置を提供すること
にある。さらに、本発明の目的は、成型工程や成型物乾
燥工程で発生したアンモニア含有排ガスを、排ガスの触
媒脱硝装置に導入して、アンモニアを還元剤として使用
する方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の湿潤有機性廃棄物から成型物を製造する
方法は、脱水された湿潤有機性廃棄物を乾燥機で粉末炭
素系吸着剤製造炉(熱分解炉)からの排ガスと接触させ
乾燥させて乾燥有機性廃棄物とし、乾燥機からの臭気排
ガスを上記粉末炭素系吸着剤製造炉で製造された粉末炭
素系吸着剤で被覆されたバグフィルタ式脱臭装置に導入
して脱臭処理し、このバグフィルタ式脱臭装置からの使
用済み粉末炭素系吸着剤を前記乾燥機からの乾燥有機性
廃棄物と混合して成型するように構成されている(図1
〜図4参照)。成型工程は、連続式の成型機により連続
的に行うことが好ましい。
【0007】上記の方法において、成型する際に加熱ガ
ス(粉末炭素系吸着剤製造炉の廃熱)又は/及びスチー
ムを導入することが好ましい。また、成型物の表面を樹
脂液でコーティングした後、乾燥させることが好まし
い。また、粉末炭素系吸着剤として、安価に製造できる
粉末活性コークスを用いることが好ましい。乾燥機とし
ては、有機性廃棄物の移動層内に排ガス等の高温気流を
導入して有機性廃棄物を乾燥させる移動層式気流乾燥
機、1段又は多段のベルト上に有機性廃棄物を載せて移
動させつつ排ガス等の高温気流を導入して有機性廃棄物
を乾燥させる型式の気流乾燥機、図1に示すような乾燥
有機性廃棄物一部循環型の気流乾燥機等が用いられる
が、乾燥有機性廃棄物と使用済粉末炭素系吸着剤との混
合、及びその後工程の成型がし易い点で、乾燥有機性廃
棄物一部循環型の気流乾燥機を用いることが好ましい。
【0008】また、成型工程で発生するアンモニア含有
排ガスを排ガスの触媒脱硝装置に導入して、アンモニア
含有排ガス中のアンモニアを還元剤として使用すること
が好ましい(図3、図4参照)。この場合、成型工程で
発生するアンモニア含有排ガスに加えて、成型物乾燥工
程で発生するアンモニア含有排ガスを触媒脱硝装置に導
入することもある(図3、図4参照)。
【0009】本発明の湿潤有機性廃棄物から成型物を製
造する装置は、脱水された湿潤有機性廃棄物を粉末炭素
系吸着剤製造炉からの排ガスにより乾燥させるための気
流乾燥機と、この気流乾燥機からの臭気排ガスを脱臭す
るための、粉末炭素系吸着剤でバグが被覆されたバグフ
ィルタ式脱臭装置と、このバグフィルタ式脱臭装置に供
給する粉末炭素系吸着剤を製造するための粉末炭素系吸
着剤製造炉と、前記気流乾燥機からの乾燥有機性廃棄物
と前記バグフィルタ式脱臭装置からの使用済み粉末炭素
系吸着剤とを混合して成型するための成型機と、からな
ることを特徴としている(図1〜図4参照)。
【0010】上記の装置において、成型機からの成型物
を樹脂液でコーティングするためのコート装置を設け、
このコート装置からの被覆成型物を乾燥させるための乾
燥器を設けた構成とすることが好ましい(図2、図4参
照)。また、成型機と排ガスの触媒脱硝装置とをアンモ
ニア含有排ガス導管を介して接続して、アンモニア含有
排ガス中のアンモニアを触媒脱硝反応における還元剤と
して使用できるように構成することが好ましい(図3、
図4参照)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、湿潤有機性廃棄物の一例と
して下水汚泥を処理する場合で、乾燥機が気流乾燥機で
ある場合について、本発明の実施の形態を説明するが、
本発明は下水汚泥や気流乾燥機に限定されるものではな
く、他の湿潤有機性廃棄物や他の型式の乾燥機の場合に
も適用できるものである。図1は本発明の実施の第1形
態による湿潤有機性廃棄物から成型物を製造する装置を
示している。10は気流乾燥機で、この気流乾燥機10
は、乾燥汚泥の一部と汚泥脱水ケーキとを排ガス気流に
より固気分離装置、例えば、サイクロンへ供給する解砕
機能を備えたブロワ12と、ブロワ12からの汚泥を含
む気流を導入して乾燥汚泥と臭気排ガス(低温ガス)と
に固気分離するサイクロン14と、ブロワ12からサイ
クロン14へ汚泥を気流搬送する汚泥搬送ライン16と
からなっている。18は乾燥汚泥の一部をブロワに戻す
乾燥汚泥循環ラインである。
【0012】気流乾燥機10へ導入される乾燥用排ガス
気流として、粉末炭素系吸着剤を製造するための熱分解
炉(炭化炉)20からの燃焼排ガス(高温ガス)が用い
られる。この熱分解炉20には、微粉炭とともに空気が
供給され、炉内で部分燃焼させて粉末活性コークスを製
造する。この時発生する廃熱は、前述のように気流乾燥
工程及び成型工程に利用される。熱分解炉20に粉末乾
燥汚泥を微粉炭の代わりに、又は微粉炭に混合して供給
する場合もある。この場合、粉末乾燥汚泥は粉末炭化汚
泥となる。
【0013】サイクロン14からの臭気排ガス管22に
は、バグフィルタ式脱臭装置24が接続されている。2
6はバグであるこのバグフィルタ式脱臭装置24の臭気
排ガス入口近傍の臭気排ガス管、又はバグフィルタ式脱
臭装置24の臭気排ガス入口近傍に、熱分解炉20から
の粉末炭素系吸着剤供給管28が接続されている。サイ
クロン14からの乾燥汚泥抜出ライン30には、乾燥汚
泥とバグフィルタ式脱臭装置24からの使用済粉末炭素
系吸着剤とを混合した混合物を成型するための連続成型
機32が接続されている。連続成型機32は、図示を省
略しているが、一例として、多数の小孔を有する短管部
の内面に沿って複数の円柱体が回転し、多数の小孔から
小円柱状(クレヨン状)の成型物が押し出されるように
構成されている。成型機32からの臭気排ガスはサイク
ロン14へ送られる。
【0014】サイクロン14からの臭気排ガス管22に
は、ガス中の水分を凝縮水として除去するための冷却器
34が設けられており、この冷却器34の下流の臭気排
ガス管は2本に分岐して、一方はバグフィルタ式脱臭装
置24に接続され、他方は熱分解炉20に導入され加熱
されるように構成されている。加熱されたガスは2分さ
れ、一方は気流乾燥機10へ導入され、他方は成型機3
2へ導入される。成型機32において、加圧して成型す
る時に加熱ガスを導入すると、成型温度が上昇して粉化
を防止するとともに、強度の大きい、固い固形物(汚泥
固形燃料(汚泥RDF))をつくることができる。な
お、加熱ガスを成型機32に導入する代りに、スチーム
を成型機32に導入することもある。また、両者を併用
することもある。
【0015】図5は、乾燥汚泥の粉末を電気炉に入れて
加熱した場合の、加熱温度と高位発熱量との関係を示し
ている。図5から、加熱温度が100〜180℃の間
は、発熱量はそれ程、変化しないが、180℃を超える
と発熱量が急激に低下することがわかる。成型機32で
は、高温にする程、強度の大きい固形物を得ることがで
きるが、図5に示す結果から、成型機32へ導入する加
熱ガス又はスチームの温度は100〜180℃とするこ
とが好ましい。すなわち、成型温度は180℃まで上げ
ても良いことがわかる。なお、成型機32へ導入する熱
源として、熱分解炉以外に、ディーゼルエンジン、ガス
タービン等からの排ガスを用いることもできる。
【0016】上記のように構成された湿潤有機性廃棄物
から成型物を製造する装置において、下水汚泥を脱水処
理した、水分65〜90wt%程度の汚泥脱水ケーキを、
乾燥汚泥の一部とともに解砕機能を備えたブロワ12に
供給し、熱分解炉20からの排ガスで気流搬送しつつ乾
燥し、サイクロン14へ送る。サイクロン14で乾燥汚
泥と臭気排ガスとが固気分離され、臭気排ガスは粉末炭
素系吸着剤でバグ26が予め被覆されたバグフィルタ式
脱臭装置24に導入され、この被覆層に臭気成分が吸着
されて脱臭される。通常、吸着剤の添加はバッチ式で行
われ、バグ26の表面にコーティング(被覆)して、あ
る時間使用した後、使用済吸着剤を取り出し、その後、
再度、新規吸着剤でコーティングしなおす。使用済の粉
末炭素系吸着剤は乾燥汚泥(水分10wt%前後)と混合
された後、加熱ガス又はスチームとともに成型機32に
導入されて連続成型される。
【0017】図2は本発明の実施の第2形態による成型
物製造装置を示している。本実施形態は、成型機32か
らの成型物を樹脂液でコーティングするためのコート装
置(被覆装置)36を設け、さらに、このコート装置か
らの被覆成型物を乾燥させるための乾燥器38を設けた
ものである。樹脂液としては、ポリビニルアルコール、
ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル等の樹脂又は選別された
プラスチック廃棄物をアルコール、水(とくに温水)等
の溶媒(溶剤)に溶解させたものを使用する。乾燥器3
8には、サイクロン14からの臭気排ガスを熱分解炉2
0で加熱したガスが供給されて乾燥に使用される。な
お、この加熱ガスの代りにスチーム又は空気を供給して
もよい。要は、樹脂液で被覆された成型物の溶媒を蒸発
させれば良いので、加熱ガス、スチーム又は空気が被覆
成型物間を流通する型式の簡易型乾燥器で充分である。
【0018】得られた成型物は、表面が樹脂でコーティ
ングされているので、粉化が防止されるとともに、臭気
発生も防止される。乾燥器38から出た臭気排ガスは、
成型機32からの臭気排ガスと一緒にサイクロン14へ
送られる。なお、成型機32及び乾燥器38へ導入する
熱源としては、熱分解炉以外に、ディーゼルエンジン、
ガスタービン等からの排ガスを用いることもできる。他
の構成及び作用は、図1の場合と同様である。
【0019】図3は本発明の実施の第3形態による成型
物製造装置を示している。本実施形態は、成型工程等で
発生するアンモニア含有排ガスを触媒脱硝工程の還元剤
として有効に利用するものである。図3において、熱分
解炉20からの排ガスライン40に触媒脱硝装置42を
設け、主として成型機32で発生したアンモニア含有排
ガスをアンモニア含有排ガス導管44を介して触媒脱硝
装置42に導入する。なお、アンモニア含有排ガスを触
媒脱硝装置42の入口の熱分解炉排ガスに導入してもよ
い。アンモニア含有排ガス中のアンモニアは、触媒脱硝
反応における還元剤として利用される。脱硝触媒として
は、チタニア(TiO2 )、アルミナ(Al2 3 )、
活性炭、ゼオライト等の担体に、酸化バナジウム(V2
5 )、酸化銅(CuO)等の酸化金属類を担持させた
もの等を挙げることができ、触媒脱硝装置は、ハニカム
等の成型体の充填層、ペレット等の粒状物の充填層とし
て構成される。
【0020】バグフィルタ式脱臭装置24からの排ガス
中にもアンモニアが含まれる場合があり、この場合は、
この排ガスの一部を触媒脱硝装置42に導入することも
ある。系内に触媒脱硝装置が設けられていない場合は、
系外の焼却炉等の排ガスラインに設けられた触媒脱硝装
置(図示略)へ成型機32からのアンモニア含有排ガス
を導入する。他の構成及び作用は、図1の場合と同様で
ある。
【0021】図4は本発明の実施の第4形態による成型
物製造装置を示している。本実施形態は、成型工程、成
型物乾燥工程等で発生するアンモニア含有排ガスを触媒
脱硝工程の還元剤として有効に利用するものである。図
4において、熱分解炉20からの排ガスライン40に触
媒脱硝装置42を設け、主として成型機32及び乾燥器
38で発生したアンモニア含有排ガスをアンモニア含有
排ガス導管44を介して触媒脱硝装置42に導入する。
なお、アンモニア含有排ガスを触媒脱硝装置42の入口
の熱分解炉排ガスに導入してもよい。アンモニア含有排
ガス中のアンモニアは、触媒脱硝反応における還元剤と
して利用される。
【0022】バグフィルタ式脱臭装置24からの排ガス
中にもアンモニアが含まれる場合があり、この場合は、
この排ガスの一部を触媒脱硝装置42に導入することも
ある。系内に触媒脱硝装置が設けられていない場合は、
系外の焼却炉等の排ガスラインに設けられた触媒脱硝装
置(図示略)へ成型機32及び乾燥器38からのアンモ
ニア含有排ガスを導入する。他の構成及び作用は、図2
及び図3の場合と同様である。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 臭気排ガスの脱臭工程をも含む有機性廃棄物乾
燥成型物製造の無公害プロセスを構築することができ
る。 (2) 脱臭に使用した粉末炭素系吸着剤を乾燥有機性
廃棄物に混入することにより、成型廃棄物(成型物)の
安定性が増し、製品(成型物)からの臭気発生を防ぐこ
とができ、かつ、成型物の熱量を増加させることができ
る。 (3) 系内で粉末炭素系吸着剤を製造することがで
き、この時発生する廃熱を廃棄物乾燥工程、成型工程、
さらには成型物乾燥工程に有効に利用することができ
る。 (4) 成型機に加熱ガス又はスチームを導入して成型
する場合は、強固な成型物を得ることができ、粉化を防
止することができる。 (5) 成型物に樹脂をコーティングする場合は、成型
物の粉化及び臭気発生を確実に防止することができる。 (6) 粉末炭素系吸着剤として、安価な粉末活性コー
クスを使用する場合は、さらに経済性が改善される。 (7) 主として成型工程、又は主として成型工程及び
成型物乾燥工程で発生するアンモニア含有排ガスを排ガ
スの触媒脱硝装置へ供給することにより、アンモニアを
還元剤として使用することができ、アンモニアとNOx
とを同時に処理することができる。 (8) 排ガス中のアンモニアを処理することができる
ので、悪臭発生を大幅に低減することができる。 (9) 排ガス中のアンモニアを処理することができる
ので、畜産廃棄物等のように乾燥前からアンモニアを含
む湿潤有機性廃棄物をも処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による湿潤有機性廃棄
物から成型物を製造する装置のフローシートである。
【図2】本発明の実施の第2形態による湿潤有機性廃棄
物から成型物を製造する装置のフローシートである。
【図3】本発明の実施の第3形態による湿潤有機性廃棄
物から成型物を製造する装置のフローシートである。
【図4】本発明の実施の第4形態による湿潤有機性廃棄
物から成型物を製造する装置のフローシートである。
【図5】乾燥汚泥の粉末を加熱した場合の加熱温度と高
位発熱量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 気流乾燥機 12 解砕機能を備えたブロワ 14 サイクロン 16 汚泥搬送ライン 18 乾燥汚泥循環ライン 20 熱分解炉(粉末炭素系吸着剤製造炉) 22 臭気排ガス管 24 バグフィルタ式脱臭装置 26 バグ 28 粉末炭素系吸着剤供給管 30 乾燥汚泥抜出ライン 32 連続成型機 34 冷却器 36 コート装置 38 乾燥器 40 熱分解炉排ガスライン 42 触媒脱硝装置 44 アンモニア含有排ガス導管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 11/12 C10L 5/46 C10L 5/46 9/02 9/02 9/10 9/10 B09B 5/00 ZABE (72)発明者 高垣 一良 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 澤井 正和 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川 崎重工業株式会社神戸本社内 (72)発明者 畠山 修一郎 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川 崎重工業株式会社神戸本社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱水された湿潤有機性廃棄物を乾燥機で
    粉末炭素系吸着剤製造炉からの排ガスと接触させ乾燥さ
    せて乾燥有機性廃棄物とし、乾燥機からの臭気排ガスを
    上記粉末炭素系吸着剤製造炉で製造された粉末炭素系吸
    着剤で被覆されたバグフィルタ式脱臭装置に導入して脱
    臭処理し、このバグフィルタ式脱臭装置からの使用済み
    粉末炭素系吸着剤を前記乾燥機からの乾燥有機性廃棄物
    と混合して成型することを特徴とする湿潤有機性廃棄物
    から成型物を製造する方法。
  2. 【請求項2】 成型する際に加熱ガス又は/及びスチー
    ムを導入する請求項1記載の湿潤有機性廃棄物から成型
    物を製造する方法。
  3. 【請求項3】 成型物の表面を樹脂液でコーティングし
    た後、乾燥させる請求項1又は2記載の湿潤有機性廃棄
    物から成型物を製造する方法。
  4. 【請求項4】 粉末炭素系吸着剤として粉末活性コーク
    スを用いる請求項1、2又は3記載の湿潤有機性廃棄物
    から成型物を製造する方法。
  5. 【請求項5】 粉末炭素系吸着剤として粉末炭化汚泥を
    単独に、又は粉末活性コークスと混合して用いる請求項
    1、2又は3記載の湿潤有機性廃棄物から成型物を製造
    する方法。
  6. 【請求項6】 乾燥機として乾燥有機性廃棄物一部循環
    型の気流乾燥機を用いる請求項1〜5のいずれかに記載
    の湿潤有機性廃棄物から成型物を製造する方法。
  7. 【請求項7】 成型工程で発生するアンモニア含有排ガ
    スを排ガスの触媒脱硝装置に導入して、アンモニア含有
    排ガス中のアンモニアを還元剤として使用する請求項1
    〜6のいずれかに記載の湿潤有機性廃棄物から成型物を
    製造する方法。
  8. 【請求項8】 成型工程で発生するアンモニア含有排ガ
    スに加えて、成型物乾燥工程で発生するアンモニア含有
    排ガスを触媒脱硝装置に導入する請求項7記載の湿潤有
    機性廃棄物から成型物を製造する方法。
  9. 【請求項9】 脱水された湿潤有機性廃棄物を粉末炭素
    系吸着剤製造炉からの排ガスにより乾燥させるための気
    流乾燥機と、 この気流乾燥機からの臭気排ガスを脱臭するための、粉
    末炭素系吸着剤でバグが被覆されたバグフィルタ式脱臭
    装置と、 このバグフィルタ式脱臭装置に供給する粉末炭素系吸着
    剤を製造するための粉末炭素系吸着剤製造炉と、 前記気流乾燥機からの乾燥有機性廃棄物と前記バグフィ
    ルタ式脱臭装置からの使用済み粉末炭素系吸着剤とを混
    合して成型するための成型機と、からなることを特徴と
    する湿潤有機性廃棄物から成型物を製造する装置。
  10. 【請求項10】 成型機からの成型物を樹脂液でコーテ
    ィングするためのコート装置を設け、このコート装置か
    らの被覆成型物を乾燥させるための乾燥器を設けた請求
    項9記載の湿潤有機性廃棄物から成型物を製造する装
    置。
  11. 【請求項11】 成型機と排ガスの触媒脱硝装置とをア
    ンモニア含有排ガス導管を介して接続した請求項9又は
    10記載の湿潤有機性廃棄物から成型物を製造する装
    置。
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