JP3086198B2 - 湿潤有機性廃棄物の処理方法及び装置 - Google Patents

湿潤有機性廃棄物の処理方法及び装置

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JP3086198B2
JP3086198B2 JP09211392A JP21139297A JP3086198B2 JP 3086198 B2 JP3086198 B2 JP 3086198B2 JP 09211392 A JP09211392 A JP 09211392A JP 21139297 A JP21139297 A JP 21139297A JP 3086198 B2 JP3086198 B2 JP 3086198B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水汚泥、畜産廃
棄物、食品粕等の湿潤有機性廃棄物を乾燥するととも
に、臭気排ガスを粉末炭素系吸着剤と接触させて脱臭
し、乾燥有機性廃棄物を使用済粉末炭素系吸着剤と混合
して成型し、さらには、成型工程や乾燥工程で発生する
アンモニアを含む排ガスを排ガスの触媒脱硝工程に導入
して、発生ガスのアンモニア処理とNOx処理とを同時
に実施する湿潤有機性廃棄物の処理方法及び車載型に適
する処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、湿潤下水汚泥を乾燥処理した乾燥
汚泥とプラスチックス、必要により生石灰等とを混練し
ながら加熱し、ついで、所定形状に成型する燃料の製造
方法が知られている(例えば、特開平8−176568
号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
下水処理場と全く関係のない廃棄物であるプラスチック
スを添加することが不可欠であり、処理場所や管理省庁
が異なる廃棄物を混合処理することは、きわめて現実的
でない。さらに、熱量調節のためには、大量のプラスチ
ックスを混合する必要があり、製造場所に大規模な廃プ
ラスチックスの貯蔵設備が必要となる。また、プラスチ
ックスの混入物を成型する場合、成型部の温度をプラス
チックスの溶融温度以上にする必要があり、成型方法と
混入させるプラスチックスの種類に相関した制約条件が
生じる。また、畜産廃棄物等は乾燥前からアンモニアを
含んでおり、他の有機性廃棄物も成型工程や乾燥工程で
アンモニア含有排ガスを発生させるので、これらのガス
の処理が必要になる。
【0004】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、湿潤有機性廃棄物を乾燥するとと
もに、発生する臭気排ガスを粉末炭素系吸着剤と接触さ
せて脱臭処理し、乾燥有機性廃棄物を使用済粉末炭素系
吸着剤と混合して成型することにより、プラスチックス
を混入させずに、安定性が高く、臭気発生のない、しか
も、発熱量の大きい成型物(燃料)を製造することがで
きる処理方法及び装置を提供することにある。また、本
発明の目的は、成型工程や乾燥工程で発生したアンモニ
ア含有排ガスを、排ガスの触媒脱硝装置に導入して、ア
ンモニアを還元剤として使用する処理方法及び装置を提
供することにある。さらに、本発明の目的は、湿潤有機
性廃棄物をコンパクトな車載型プラントで乾燥し成型
し、さらにはアンモニアとNOxとを同時に処理する方
法及び装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の湿潤有機性廃棄物の処理方法は、脱水さ
れた湿潤有機性廃棄物を乾燥機で排ガスと接触させ乾燥
させて乾燥有機性廃棄物とし、乾燥機からの臭気排ガス
を粉末活性コークス、粉末活性炭及び粉末褐炭からなる
群より選ばれた粉末炭素系吸着剤で被覆されたバグフィ
ルタ式脱臭装置に導入して脱臭処理し、このバグフィル
タ式脱臭装置からの使用済粉末炭素系吸着剤を前記乾燥
機の出口近傍の乾燥有機性廃棄物と混合して成型するよ
うに構成されている(図1、図2参照)。成型工程は、
連続式の成型機により連続的に行うことが好ましい。ま
た、乾燥用の排ガスとしては、ディーゼルエンジン、ガ
スタービン、熱風発生炉等の熱風発生装置により発生さ
せたものを使用する。
【0006】また、本発明の方法は、脱水された湿潤有
機性廃棄物を乾燥機で排ガスと接触させ乾燥させて乾燥
有機性廃棄物とし、乾燥機からの臭気排ガスを粉末活性
コークス、粉末活性炭及び粉末褐炭からなる群より選ば
れた粉末炭素系吸着剤で被覆されたバグフィルタ式脱臭
装置に導入して脱臭処理し、このバグフィルタ式脱臭装
置からの使用済粉末炭素系吸着剤を前記乾燥機の出口近
傍の乾燥有機性廃棄物と混合して成型し、成型工程で発
生するアンモニア含有排ガスを前記排ガス又は系外の焼
却炉排ガスの触媒脱硝装置に導入して、アンモニア含有
排ガス中のアンモニアを還元剤として使用することを特
徴としている(図3、図4参照)。この場合、成型工程
で発生するアンモニア含有排ガスに加えて、乾燥工程で
発生するアンモニア含有排ガスを触媒脱硝装置に導入す
ることもある。
【0007】これらの方法において、粉末炭素系吸着剤
として、安価に製造できる粉末活性コークスを用いるこ
とが好ましい。また、乾燥機としては、有機性廃棄物の
移動層内に排ガス等の高温気流を導入して有機性廃棄物
を乾燥させる移動層式気流乾燥機、1段又は多段のベル
ト上に有機性廃棄物を載せて移動させつつ排ガス等の高
温気流を導入して有機性廃棄物を乾燥させる型式の気流
乾燥機、図1に示すような乾燥有機性廃棄物一部循環型
の気流乾燥機等が用いられるが、乾燥有機性廃棄物と使
用済粉末炭素系吸着剤との混合、及びその後工程の成型
がし易い点で、乾燥有機性廃棄物一部循環型の気流乾燥
機を用いることが好ましい。また、乾燥工程の熱源をデ
ィーゼルエンジン又はガスタービンから供給し、成型工
程の電力及び乾燥工程の電力をディーゼルエンジン又は
ガスタービンに連結された発電機から供給することが好
ましい。
【0008】本発明の湿潤有機性廃棄物の処理装置は、
脱水された湿潤有機性廃棄物を排ガス気流により乾燥さ
せるための気流乾燥機と、この気流乾燥機からの臭気排
ガスに粉末活性コークス、粉末活性炭及び粉末褐炭から
なる群より選ばれた粉末炭素系吸着剤を添加するための
粉末炭素系吸着剤添加手段と、臭気排ガスを脱臭するた
めの、粉末炭素系吸着剤でバグが被覆されたバグフィル
タ式脱臭装置と、前記気流乾燥機の出口近傍の乾燥有機
性廃棄物とバグフィルタ式脱臭装置からの使用済粉末炭
素系吸着剤とを混合した混合物を成型するための成型機
と、からなることを特徴としている(図1、図2参
照)。
【0009】また、本発明の装置は、脱水された湿潤有
機性廃棄物を排ガス気流により乾燥させるための気流乾
燥機と、この気流乾燥機からの臭気排ガスに粉末活性コ
ークス、粉末活性炭及び粉末褐炭からなる群より選ばれ
た粉末炭素系吸着剤を添加するための粉末炭素系吸着剤
添加手段と、臭気排ガスを脱臭するための、粉末炭素系
吸着剤でバグが被覆されたバグフィルタ式脱臭装置と、
前記気流乾燥機の出口近傍の乾燥有機性廃棄物とバグフ
ィルタ式脱臭装置からの使用済粉末炭素系吸着剤とを混
合した混合物を成型するための成型機と、前記排ガスに
含まれる窒素酸化物(NOx)を分解・除去するための
触媒脱硝装置と、前記成型機とこの触媒脱硝装置とを接
続するアンモニア含有排ガス導管と、からなることを特
徴としている(図3、図4参照)。
【0010】これらの装置において、気流乾燥機に乾燥
用気流として排ガスを供給するディーゼルエンジン又は
ガスタービンと、このディーゼルエンジン又はガスター
ビンに連結され、少なくとも成型機及び気流乾燥機の解
砕機能を備えたブロワに電力を供給するためのディーゼ
ルエンジン発電機又はガスタービン発電機とをさらに備
えるように構成することが好ましい。また、気流乾燥機
に、脱水された湿潤有機性廃棄物を受けるための廃棄物
受槽を接続して、この受槽から湿潤有機性廃棄物を気流
乾燥機に供給できるように構成することが好ましい。こ
れらの装置を、車載型プラントとして構成し、中小の廃
棄物処理場へ車輛に積載して移動し、廃棄物成型品(燃
料)を製造するように設計することもできる。また、乾
燥工程、成型工程及び廃棄物搬送等の動力や熱源は、全
てディーゼルエンジン発電機又はガスタービン発電機か
らの電力及びディーゼルエンジン又はガスタービンから
の排ガスでまかなうことが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、湿潤有機性廃棄物の一例と
して下水汚泥を処理する場合で、乾燥機が乾燥した汚泥
の一部を循環する型式の気流乾燥機で、熱風発生装置が
ディーゼルエンジンである場合について、本発明の実施
の形態を説明するが、本発明は、下水汚泥やこの型式の
気流乾燥機に限定されるものではなく、他の湿潤有機性
廃棄物や他の型式の乾燥機の場合にも適用できるもので
ある。図1は本発明の実施の第1形態による湿潤有機性
廃棄物の処理装置を示している。10は汚泥脱水ケーキ
受槽で、この受槽10に下水汚泥を予め脱水した汚泥脱
水ケーキを気流により乾燥させるための気流乾燥機12
が接続されている。気流乾燥機12は、乾燥汚泥の一部
と汚泥脱水ケーキとを気流により固気分離装置、例え
ば、サイクロンへ供給する解砕機能を備えたブロワ14
と、ブロワ14からの汚泥を含む気流を導入して乾燥汚
泥と臭気排ガスとに固気分離するサイクロン16と、ブ
ロワ14からサイクロン16へ汚泥を気流搬送する汚泥
循環ライン22と、サイクロン16からの乾燥汚泥をブ
ロワ14側と成型機側へ2方に分けて搬送するスクリュ
ウフィーダ部18、20とからなっている。
【0012】気流乾燥機12のサイクロン16からの臭
気排ガス管24に、粉末炭素系吸着剤供給管26が接続
されている。28は粉末炭素系吸着剤受槽である。臭気
排ガス管24はバグフィルタ式脱臭装置30に接続され
ている。気流乾燥機12のブロワと反対側のスクリュウ
フィーダ部20には、乾燥汚泥とバグフィルタ式脱臭装
置30からの使用済粉末炭素系吸着剤とを混合した混合
物を成型するための連続成型機32が接続されている。
34は使用済粉末炭素系吸着剤導入管で、スクリュウフ
ィーダ部20の出口近傍に接続されている。連続成型機
32は、一例として、多数の小孔を有する短管部36の
内面に沿って複数の円柱体(図示略)が回転し、多数の
小孔から小円柱状(クレヨン状)の成型物が押し出され
るように構成されている。38は成型物(製品)を受け
るための製品受けバッグである。
【0013】気流乾燥機12に乾燥用気流として排ガス
を供給するためにディーゼルエンジン40が設けられ、
成型機32、気流乾燥機12のブロワ14等に電力を供
給するためのディーゼルエンジン発電機42がディーゼ
ルエンジン40に連結されている。44は燃料タンク、
46は汚泥脱水ケーキ受槽10内の底部に設けられたス
クリュウフィーダ、48はバグフィルタ式脱臭装置内の
バグ、50はガス排出筒、62はディーゼルエンジンか
らの排ガスラインである。上記の湿潤有機性廃棄物の処
理装置を車載型に設計する場合は、汚泥脱水ケーキ受槽
10を除く各機器を一体としてコンパクトな車載型プラ
ントに構成することが好ましいが、汚泥脱水ケーキ受槽
10を小型化すれば、この受槽10を車載型プラントに
含めることもできる。
【0014】上記のように構成された湿潤有機性廃棄物
の処理装置において、下水汚泥を脱水処理した、水分6
5〜90wt%程度の汚泥脱水ケーキを汚泥脱水ケーキ受
槽10に受け入れ、スクリュウフィーダ46により気流
乾燥機12のスクリュウフィーダ部18に供給する。汚
泥脱水ケーキは、乾燥汚泥の一部とともにブロワ14に
より解砕され、ディーゼルエンジン40の排ガスで気流
搬送されつつ乾燥され、サイクロン16へ送られる。サ
イクロン16で乾燥汚泥と臭気排ガスとが固気分離さ
れ、臭気排ガスは粉末炭素系吸着剤でバグ48が予め被
覆されたバグフィルタ式脱臭装置30に導入され、この
被覆層に臭気成分が吸着されて脱臭される。通常、吸着
剤の添加はバッチ式で行われ、バグの表面にコーティン
グ(被覆)して、ある時間使用した後、使用済吸着剤を
取り出し、その後、再度、新規吸着剤でコーティングし
なおす。使用済の粉末炭素系吸着剤は定期的にスクリュ
ウフィーダ部20へ供給され、乾燥汚泥(水分10wt%
前後)と混合された後、成型機32に導入されて連続成
型される。
【0015】本発明の方法及び装置は、下水処理場で他
の目的(脱臭及び有機物等の吸着)に使用する使用済の
粉末炭素系吸着剤を、特開平8−176568号公報に
記載された方法におけるプラスチックスに替えて使用す
る点で大きく異なっている。使用済の粉末炭素系吸着剤
は、従来においては、汚泥等と同時に焼却処理されてい
るので、本発明におけるように、使用済粉末炭素系吸着
剤に、成型物の安定性向上、臭気発生防止、発熱量増大
等の新たな役割を担わせることも、きわめて効率的な利
用法となる。乾燥汚泥と使用済粉末炭素系吸着剤との混
合物の成型は、プラスチックスの混入物を成型する場合
のように、高い温度によるプラスチックスの溶融を必要
とするものでないので、なんら制約条件なしに成型機を
広く選定することができる。また、系内から排出される
使用済粉末炭素系吸着剤を貯留することなく用いるの
で、大規模な貯蔵設備が必要とならない。なお、粉末炭
素系吸着剤としては、石炭から安価に製造することがで
きる粉末活性コークスを使用することが好ましい。本発
明は上記のような特徴を有しているので、車載型等のコ
ンパクトなプラント設計が可能となり、中小規模処理場
へ循環移動し、汚泥脱水ケーキを処理しながら、有効な
燃料を製造する中小規模下水処理場のニーズに合致させ
ることができる。
【0016】図2は本発明の実施の第2形態による湿潤
有機性廃棄物の処理装置を示している。本実施形態は、
熱風発生装置としてガスタービンを用いたものである。
図2に示すように、ガスタービン52は、空気圧縮機5
4、この空気圧縮機54と同軸に連結されたタービン5
6、燃焼器58からなり、圧縮空気及び燃料ガスが燃焼
器58に供給されて燃料ガスが燃焼し、この時発生する
燃焼排ガスでタービン56及び空気圧縮機54を回転さ
せるように構成されている。この空気圧縮機54には発
電機60が連結されており、成型機32、ブロワ14等
に電力が供給される。また、タービン56からの排ガス
は排ガスライン68を介して気流乾燥機12へ導入され
る。他の構成及び作用は、図1の場合と同様である。
【0017】図3は本発明の実施の第3形態による湿潤
有機性廃棄物の処理装置を示している。本実施形態は、
熱風発生装置としてディーゼルエンジンを用い、成型工
程や乾燥工程で発生するアンモニア含有排ガスを触媒脱
硝工程の還元剤として有効に利用するものである。図3
において、ディーゼルエンジン40からの排ガスライン
62に触媒脱硝装置64を設け、主として成型機32で
発生したアンモニア含有排ガスをアンモニア含有排ガス
導管66を介して触媒脱硝装置64に導入する。なお、
アンモニア含有排ガスを触媒脱硝装置64の入口のディ
ーゼルエンジン排ガスに導入してもよい。アンモニア含
有排ガス中のアンモニアは、触媒脱硝反応における還元
剤として利用される。脱硝触媒としては、チタニア(T
iO2 )、アルミナ(Al2 3 )、活性炭、ゼオライ
ト等の担体に、酸化バナジウム(V2 5 )、酸化銅
(CuO)等の酸化金属類を担持させたもの等を挙げる
ことができ、触媒脱硝装置は、ハニカム等の成型体の充
填層、ペレット等粒状物の充填層として構成される。
【0018】バグフィルタ式脱臭装置30からの排ガス
中にもアンモニアが含まれる場合があり、この場合は、
この排ガスの一部を触媒脱硝装置64に導入することも
ある。装置全体が移動式(車載型)でない場合は、ディ
ーゼルエンジンが設けられないことがあり、この場合
は、系外の焼却炉等の排ガスラインに設けられた触媒脱
硝装置(図示略)へ成型機32からのアンモニア含有排
ガスを導入する。他の構成及び作用は、図1の場合と同
様である。
【0019】図4は本発明の実施の第4形態による湿潤
有機性廃棄物の処理装置を示している。本実施形態は、
熱風発生装置としてガスタービンを用い、成型工程や乾
燥工程で発生するアンモニア含有排ガスを触媒脱硝工程
の還元剤として有効に利用するものである。図4におい
て、ガスタービン52からの排ガスライン68に触媒脱
硝装置64を設け、成型機32で発生したアンモニア含
有排ガスを触媒脱硝装置70に導入する。他の構成及び
作用は、図2及び図3の場合と同様である。
【0020】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 臭気排ガスの脱臭工程をも含む成型物製造を伴
う湿潤有機性廃棄物処理の無公害プロセスを構築するこ
とができる。 (2) 脱臭に使用した粉末炭素系吸着剤を乾燥有機性
廃棄物に混入することにより、成型廃棄物(成型物)の
安定性が増し、製品(成型物)からの臭気発生を防ぐこ
とができ、かつ、成型汚泥の熱量を増加させることがで
きる。 (3) 廃棄物処理場に他の廃棄物(プラスチックス
等)を持ち込むことなく、廃棄物処理場内で使用する粉
末炭素系吸着剤の使用済のものを利用することができ、
きわめて経済的である。 (4) 粉末炭素系吸着剤として、安価な粉末活性コー
クスを使用する場合は、さらに経済性が改善される。 (5) 車載型プラントとする場合は、中小規模の廃棄
物処理場のニーズに合致させることができる。 (6) 主として成型工程で発生するアンモニア含有排
ガスを排ガスの触媒脱硝装置へ供給することにより、ア
ンモニアを還元剤として使用することができ、アンモニ
アとNOxとを同時に処理することができる。 (7) 排ガス中のアンモニアを処理することができる
ので、悪臭発生を大幅に低減することができる。 (8) 排ガス中のアンモニアを処理することができる
ので、畜産廃棄物等のように乾燥前からアンモニアを含
む湿潤有機性廃棄物をも処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による湿潤有機性廃棄
物の処理装置を示すフローシートである。
【図2】本発明の実施の第2形態による湿潤有機性廃棄
物の処理装置を示すフローシートである。
【図3】本発明の実施の第3形態による湿潤有機性廃棄
物の処理装置を示すフローシートである。
【図4】本発明の実施の第4形態による湿潤有機性廃棄
物の処理装置を示すフローシートである。
【符号の説明】
10 汚泥脱水ケーキ受槽 12 気流乾燥機 14 解砕機能を備えたブロワ 16 サイクロン 18、20 スクリュウフィーダ部 22 汚泥循環ライン 24 臭気排ガス管 26 粉末炭素系吸着剤供給管 28 粉末炭素系吸着剤受槽 30 バグフィルタ式脱臭装置 32 連続成型機 34 使用済粉末炭素系吸着剤導入管 36 短管部 38 製品受けバッグ 40 ディーゼルエンジン 42、60 発電機 44 燃料タンク 46 スクリュウフィーダ 48 バグ 50 ガス排出筒 52 ガスタービン 54 空気圧縮機 56 タービン 58 燃焼器 62、68 排ガスライン 64 触媒脱硝装置 66 アンモニア含有排ガス導管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C10L 5/48 B01D 53/36 101A (72)発明者 澤井 正和 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川崎重工業株式会社 神戸本社内 (72)発明者 畠山 修一郎 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川崎重工業株式会社 神戸本社内 (56)参考文献 特開 昭59−172593(JP,A) 特開 平10−226794(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 5/00 C10L 5/04 C10L 5/48 B09B 3/00 303

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱水された湿潤有機性廃棄物を乾燥機で
    排ガスと接触させ乾燥させて乾燥有機性廃棄物とし、乾
    燥機からの臭気排ガスを粉末活性コークス、粉末活性炭
    及び粉末褐炭からなる群より選ばれた粉末炭素系吸着剤
    で被覆されたバグフィルタ式脱臭装置に導入して脱臭処
    理し、このバグフィルタ式脱臭装置からの使用済粉末炭
    素系吸着剤を前記乾燥機の出口近傍の乾燥有機性廃棄物
    と混合して成型することを特徴とする湿潤有機性廃棄物
    の処理方法。
  2. 【請求項2】 脱水された湿潤有機性廃棄物を乾燥機で
    排ガスと接触させ乾燥させて乾燥有機性廃棄物とし、乾
    燥機からの臭気排ガスを粉末活性コークス、粉末活性炭
    及び粉末褐炭からなる群より選ばれた粉末炭素系吸着剤
    で被覆されたバグフィルタ式脱臭装置に導入して脱臭処
    理し、このバグフィルタ式脱臭装置からの使用済粉末炭
    素系吸着剤を前記乾燥機の出口近傍の乾燥有機性廃棄物
    と混合して成型し、成型工程で発生するアンモニア含有
    排ガスを前記排ガス又は系外の焼却炉排ガスの触媒脱硝
    装置に導入して、アンモニア含有排ガス中のアンモニア
    を還元剤として使用することを特徴とする湿潤有機性廃
    棄物の処理方法。
  3. 【請求項3】 成型工程で発生するアンモニア含有排ガ
    スに加えて、乾燥工程で発生するアンモニア含有排ガス
    を触媒脱硝装置に導入する請求項2記載の湿潤有機性廃
    棄物の処理方法。
  4. 【請求項4】 粉末炭素系吸着剤として粉末活性コーク
    スを用いる請求項1、2又は3記載の湿潤有機性廃棄物
    の処理方法。
  5. 【請求項5】 乾燥機として乾燥有機性廃棄物一部循環
    型の気流乾燥機を用いる請求項1〜4のいずれかに記載
    の湿潤有機性廃棄物の処理方法。
  6. 【請求項6】 乾燥工程の熱源をディーゼルエンジンか
    ら供給し、成型工程の電力及び乾燥工程の電力をディー
    ゼルエンジンに連結された発電機から供給する請求項1
    〜5のいずれかに記載の湿潤有機性廃棄物の処理方法。
  7. 【請求項7】 乾燥工程の熱源をガスタービンから供給
    し、成型工程の電力及び乾燥工程の電力をガスタービン
    に連結された発電機から供給する請求項1〜5のいずれ
    かに記載の湿潤有機性廃棄物の処理方法。
  8. 【請求項8】 脱水された湿潤有機性廃棄物を排ガス気
    流により乾燥させるための気流乾燥機と、 この気流乾燥機からの臭気排ガスに粉末活性コークス、
    粉末活性炭及び粉末褐炭からなる群より選ばれた粉末炭
    素系吸着剤を添加するための粉末炭素系吸着剤添加手段
    と、 臭気排ガスを脱臭するための、粉末炭素系吸着剤でバグ
    が被覆されたバグフィルタ式脱臭装置と、 前記気流乾燥機の出口近傍の乾燥有機性廃棄物とバグフ
    ィルタ式脱臭装置からの使用済粉末炭素系吸着剤とを混
    合した混合物を成型するための成型機と、からなること
    を特徴とする湿潤有機性廃棄物の処理装置。
  9. 【請求項9】 脱水された湿潤有機性廃棄物を排ガス気
    流により乾燥させるための気流乾燥機と、 この気流乾燥機からの臭気排ガスに粉末活性コークス、
    粉末活性炭及び粉末褐炭からなる群より選ばれた粉末炭
    素系吸着剤を添加するための粉末炭素系吸着剤添加手段
    と、 臭気排ガスを脱臭するための、粉末炭素系吸着剤でバグ
    が被覆されたバグフィルタ式脱臭装置と、 前記気流乾燥機の出口近傍の乾燥有機性廃棄物とバグフ
    ィルタ式脱臭装置からの使用済粉末炭素系吸着剤とを混
    合した混合物を成型するための成型機と、 前記排ガスに含まれる窒素酸化物を分解・除去するため
    の触媒脱硝装置と、 前記成型機とこの触媒脱硝装置とを接続するアンモニア
    含有排ガス導管と、からなることを特徴とする湿潤有機
    性廃棄物の処理装置。
  10. 【請求項10】 気流乾燥機に乾燥用気流として排ガス
    を供給するディーゼルエンジンと、このディーゼルエン
    ジンに連結され、少なくとも成型機及び気流乾燥機のブ
    ロワに電力を供給するためのディーゼルエンジン発電機
    とをさらに備えた請求項8又は9記載の湿潤有機性廃棄
    物の処理装置。
  11. 【請求項11】 気流乾燥機に乾燥用気流として排ガス
    を供給するガスタービンと、このガスタービンに連結さ
    れ、少なくとも成型機及び気流乾燥機のブロワに電力を
    供給するためのガスタービン発電機とをさらに備えた請
    求項8又は9記載の湿潤有機性廃棄物の処理装置。
  12. 【請求項12】 気流乾燥機に、脱水された湿潤有機性
    廃棄物を受けるための廃棄物受槽を接続した請求項8〜
    11のいずれかに記載の湿潤有機性廃棄物の処理装置。
  13. 【請求項13】 車載型プラントとして構成された請求
    項8〜12のいずれかに記載の湿潤有機性廃棄物の処理
    装置。
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