JPH1135654A - シート状軟質ポリウレタンモールドフォームの製造方法 - Google Patents

シート状軟質ポリウレタンモールドフォームの製造方法

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JPH1135654A
JPH1135654A JP9214117A JP21411797A JPH1135654A JP H1135654 A JPH1135654 A JP H1135654A JP 9214117 A JP9214117 A JP 9214117A JP 21411797 A JP21411797 A JP 21411797A JP H1135654 A JPH1135654 A JP H1135654A
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久 南野
Tadayuki Kawaguchi
忠之 川口
Hiroyuki Ito
浩幸 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート状のポリウレタンモールドフォームの
製造方法に関するものであり、クッション性、難燃性等
を有する軟質ポリウレタンモールドフォームを提供す
る。 【解決手段】 ポリイソシアネート、ポリエーテルポリ
オール、水、触媒、整泡剤、ノンハロゲン燐酸エステル
の混合液を金型内で発泡成形することにより平均厚み2
〜20mm、密度0.03〜0.2g/cm3 を有する
シート状軟質ポリウレタンフォームの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明はシート状のポリウレタン
モールドフォームの製造方法に関するものであり、更に
詳しくはクッション性そして難燃性を有する軟質ポリウ
レタンモールドフォームの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】工業用品、家庭用品等の緩衝材、クッシ
ョン材に用いられている薄物の軟質ポリウレタンフォー
ムとしては従来からスラブフォームのカット品が用いら
れてきており、モールド成形によるシート状軟質弾性フ
ォームの製造法は知られていなかった。モールドフォー
ムはスラブフォームのカット品に比べ、カットロスがな
い、種々の表面模様形状に対応可能、表面装飾材付き等
の場合にはあらかじめ型内に表面材をセットして一体成
形することにより一工程で効率的に製品が得られる等の
優位性が知られているが、シート状の薄物で広面積に均
一発泡させることは難しくその技術は知られてなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は主に片面又は
両面装飾材付きのクッション材を対象としてモールドを
用いての一体成形により均一発泡の成形性、難燃性に優
れた薄肉広面積のシート状ポリウレタン発泡体の製造方
法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
の結果、特定のウレタン組成物を用いて製造することに
より成形性、難燃性に優れたシート状発泡体が得られる
ことを見出し本発明に至った。
【0005】すなわち本発明は、ポリイソシアネート、
ポリエーテルポリオール、水、触媒、整泡剤、ノンハロ
ゲン燐酸エステルの混合液を金型内で発泡成形すること
により平均厚み2〜20mm、密度0.03〜0.2g
/cm3 を有するシート状軟質ポリウレタンフォームの
製造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】更に詳細に本発明を説明する。本
発明に使用されるポリイソシアネートとしては、2,4
−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソ
シアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、
2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート、p−フ
ェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシア
ネート、o−キシリレンジイソシアネート、m−キシリ
レンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネー
ト等の芳香族ジイソシアネート、テトラメチレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2−メ
チル−1,5−ペンタンジイソシアネート、3−メチル
−1,5−ペンタンジイソシアネート等の脂肪族ジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジ
フェニルメタンジイソシアネート、水素添加トリレンジ
イソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネー
ト、シクロヘキシルジイソシアネート等の脂環族ジイソ
シアネート等のジイソシアネート、これらジイソシアネ
ートのビウレット変性体、イソシアヌレート変性体、ウ
レトンイミン変性体、カルボジイミド変性体、ポリオー
ル変性によるウレタン基含有ポリイソシアネート、また
アニリンとホルマリンの縮合物をホスゲン化して得られ
るポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートが挙げ
られる。これらのポリイソシアネート類は単独又は2種
以上混合して使用することができる。
【0007】これらの中で好ましくは少なくともポリイ
ソシアネートの1種としてジフェニルメタンジイソシア
ネートのポリオール変性プレポリマーを用いることであ
り、更に好ましくは2,4′−/4,4′−の異性体含
有のジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)のポ
リオール変性体とポリメチレンポリフェニルポリイソシ
アネートの混合物を用いることである。
【0008】2,4′−MDI異性体を用い、かつ一部
ポリオールで変性しておくことにより、形状サイズに応
じて初期の反応性を抑制し液流れ性をコントロールでき
欠肉のない成型品を得やすいためである。プレポリマー
合成法としては特に制限されるものではなくイソシアネ
ート原料とポリオール原料を全量仕込みプレポリマー化
する方法、イソシアネート原料の一部とポリオール原料
を反応させてから残りのイソシアネート原料を混合する
方法等が適用できる。
【0009】プレポリマー合成に使用されるポリオール
としては、例えばジプロピレングリコール、トリプロピ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール等のグリコール類、エチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド、テトラヒドロフラン等の開環付加
重合により得られるポリエーテルポリオール、ジカルボ
ン酸とグリコールとの重縮合反応により得られるポリエ
ステルポリオール等が挙げられこれらは単独又は2種類
以上を混合使用することができる。好ましい変性用ポリ
オールとしては官能基数2〜3、平均ヒドロキシル当量
200〜2,500のプロピレンオキサイド又は/及び
エチレンオキサイドの開環重合によって得られるポリエ
ーテルポリオール変性である。なおポリイソシアネート
のNCO含量は15〜35%であることが好ましく、特
に好ましくは15〜30%である。NCO含量が高すぎ
ると初期の反応が早くなりすぎ急激な粘度上昇が生じ、
一方NCO含量が低すぎると原料粘度自体が高くなりす
ぎて、両方とも流れ性悪化により欠肉発生や不均一な発
泡体を生じ易くなるためである。
【0010】本発明に使用されるポリエーテルポリオー
ル(A)としては水、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール等のポリオール類、あるいは
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロ
パノールアミン等のアミノアルコール類、あるいはエチ
レンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、トリエチレ
ンテトラアミン、アニリン、トルイレンジアミン、メチ
レンビスアニリン等のアミン類にプロピレンオキサイド
又は/及びエチレンオキサイドを付加して得られるポリ
エーテルポリオール(イ)を用いることができる。
【0011】ポリエーテルポリオール(A)は、前記ポ
リエーテルポリオール(イ)の単独又は2種類以上を混
合して用いることができ、さらに好ましくは、次に説明
するいわゆるポリマーポリオール(ロ)を併用すること
である。ポリエーテルポリオール(A)の平均官能基数
は2〜4、平均ヒドロキシル当量としては1,000〜
3,000が好ましい。
【0012】前記ポリマーポリオール(ロ)は、アクリ
ロニトリル/スチレン=7/3〜0/10重量比のコポ
リマー又はホモポリマー、及び/又は、尿素樹脂、メラ
ミン樹脂、フェノール樹脂から選定されるアルデヒド縮
合系樹脂をポリエーテルポリオール中に分散させたもの
である。これらを用いることにより、発泡初期段階から
徐々に巻込みエアや発生ガスを系外に放出でき発泡層内
の大きなエア溜まりを防ぐことができるとともに発泡体
自体に難燃性を付与することができる。ポリマーポリオ
ール(ロ)の併用する量は、ポリエーテルポリオール
(A)の100重量部中、2〜40重量部が好ましい。
【0013】なお接着性、強度改良等を目的とし上記ポ
リエーテルポリオール(A)量を越えない範囲で、他の
ポリオールを併用することができる。その具体例として
は、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
アゼライン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、マレイン酸、フマル酸、ダイマー酸等のジカルボ
ン酸、トリメリット酸、ピロメリック酸等のトリ及びテ
トラカルボン酸と、エチレングリコール、1,2−プロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペン
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3ーメチル
−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−2−ブチル
−1,3−プロパンジオール、1,9−ノナンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール等のジオール、グリセリン、トリ
メチロールプロパン等のトリオールとの重縮合反応によ
り得られるポリエステルポリオール、ε−カプロラクト
ン、δ−バレロラクトン等の環状ラクトン類をエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、グリセリン、トリメチロールプロパン等を開始
剤として開環重合して得られるポリエステルポリオー
ル、テトラヒドロフランのカチオン重合により得られる
ポリテトラメチレングリコール、末端水酸基のポリブタ
ジエンやその水素添加物、ひまし油変性ポリオール等ポ
リオレフィン系ポリオール等が挙げられる。これらのポ
リオールのヒドロキシル当量は200〜2,500が好
ましい。
【0014】本発明に使用される水は、イソシアネート
基と反応して炭酸ガスを発生させるので、発泡剤として
も作用している。水の使用量としてはポリエーテルポリ
オール100重量部に対し1〜6重量部が好ましい。な
お付加的にガスローディング装置を用いて原液中に空
気、窒素、二酸化炭酸等のガスを混入溶解させ成形する
方法や二酸化炭素を液状で混合し発泡時に気化発泡させ
ることもできる。またノンハロゲン系低沸点化合物、例
えばプロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマル
ペンタン、イソペンタン、ノルマルヘキサン、シクロペ
ンタン、フラン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテ
ル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルホルマー
ト、ジメチルオキサラート、エチルアセタート等を付加
的に用いることもできる。
【0015】本発明に使用される整泡剤は当業界で公知
の有機珪素系界面活性剤であり、例えば日本ユニカー社
製のL−520、L−540、L−5309、L−53
66、SZ−1306、トーレダウコーニング社製のS
H−193、SRX−274C、ゴールドシュミット社
製のB−4113等が挙げられ、その使用量としてはポ
リエーテルポリオール100重量部に対し0.1〜5重
量部が好ましい。
【0016】本発明に使用される触媒としては当業界で
公知の各種ウレタン化触媒を用いることが出来る。代表
例としてはトリエチルアミン、トリプロピルアミン、ト
リブチルアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモ
ルホリン、ジメチルベンジルアミン、N,N,N′,
N′−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N,N,
N′,N′,N″−ペンタメチルジエチレントリアミ
ン、ビス−(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、ト
リエチレンジアミン、1,8−ジアザ−ビシクロ(5,
4,0)ウンデセン−7、1,2−ジメチルイミダゾー
ル、1−ブチル−2−メチルイミダゾール等の三級アミ
ン、ジメチルエタノールアミン、N−トリオキシエチレ
ン−N,N−ジメチルアミン、N,N−ジメチル−N−
ヘキサノールアミン等の反応型三級アミン又はこれらの
有機酸塩、スタナスオクトエート、ジブチルチンジラウ
レート、ナフテン酸亜鉛等の有機金属化合物等が挙げら
れる。使用量としてはポリエーテルポリオール100重
量部に対し0.01〜5重量部が好ましい。
【0017】本発明には成形性向上及び難燃性付与の目
的でノンハロゲン燐酸エステルが使用される。従来難燃
剤としては含ハロゲン燐酸エステルが一般的に用いられ
てきたが、燃焼時に塩化水素を発生するという問題があ
った。一方、ノンハロゲン燐酸エステルはポリウレタン
の難燃性に対しては効果が薄いことが知られていたが本
発明組成との組み合わせでは物性低下が少なく良好な難
燃性を示すとともに均一なセル構造を有する薄物フォー
ムが得られることを見出した。ノンハロゲン燐酸エステ
ルの具体例としてはトリメチルホスフェート、トリエチ
ルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリー2ー
エチルヘキシルホスフェート、トリブトキシエチルホス
フェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホ
スフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジ
フェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェ
ート、2ーエチルヘキシルジフェニルホスフェートや大
八化学製の芳香族燐酸エステルPX−110、芳香族縮
合タイプのCR−733S、CR−735、CR−74
1C等が挙げられる。ノンハロゲン燐酸エステルの使用
量としては発泡原料トータル中に2〜10重量%含まれ
ていることが好ましい。2重量%未満ではその効果が薄
く、10重量%を越えると実用面で機械強度不足になり
やすいためである。
【0018】成形は、通常ポリイソシアネート、ノンハ
ロゲン燐酸エステルからなるイソシアネート成分とポリ
オール、水、触媒、整泡剤からなるポリオール成分を混
合させるヘッドを有する注入機を用いて成形される。ノ
ンハロゲン燐酸エステルはポリオール成分への配合も可
能であるが長期保存下での水によるエステル基の加水分
解の懸念を有するためイソシアネート成分への配合の方
が好ましい。
【0019】2成分の混合方式としては公知のメカニカ
ル攪拌ヘッドを有する低圧発泡機又は高圧衝突混合方式
により2液が混合される高圧発泡機を用いることがで
き、型内への混合液の注入方式としては型オープン状態
で液を注入又はスプレー塗布後に型を締める方式又は型
を閉じた状態で注入口から液を注入する方法が適用でき
る。なおオープン注入する場合はヘッドをトラバースし
て下型に広範囲に液を撒く方が好ましい。
【0020】本発明には硬さ調整の目的で平均分子量5
00以下の低分子ポリオール又はアルカノールアミンを
架橋剤として付加的に用いることができる。具体例とし
てはエチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
1,6ーヘキサンジオール、3−メチルー1,5−ペン
タンジオール、1,9ーノナンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパン、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、キシレンジアミン、イソ
ホロンジアミン、トリレンジアミン、ジエチルトリレン
ジアミン、メチレンビスアニリン、4,4′−ビス(ブ
チルアミノ)ジフェニルアミン及びそのエチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイドの付加体等が挙げられる。
架橋剤を使用する場合、その使用量はポリエーエルポリ
オール100重量部に対し5重量部以内が好ましい。本
発明は、高分子計器製CSC2硬度計にて測定した時の
硬さが、20〜90の範囲にあるフォームについて特に
有効である。この測定は、25℃でサンプル厚みは、5
〜50mmとし、サンプル厚みが5mm未満のときは、
おなじサンプルを重ねて測定するものとする。
【0021】本発明にはまた通気性調整の目的で官能基
数2〜4、平均ヒドロキシル当量1,000〜2,50
0のエチレンオキサイド/プロピレンオキサイドランダ
ム共重合ポリエーテルポリオールを付加的に用いること
ができ、その例としては、水、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール
等のポリオール類、あるいはジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、トリプロパノールアミン等のアミノ
アルコール類、あるいはエチレンジアミン、1,6−ヘ
キサンジアミン、トリエチレンテトラアミン、アニリ
ン、トルイレンジアミン、メチレンビスアニリン等のア
ミン類にエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを
ランダム重合にして得られるポリエーテルポリオールが
挙げられる。エチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドの重量比率としては50:50〜95:5が好まし
い。これらのポリオールを使用する場合、使用量として
はメインのポリエーテルポリオール100重量部に対し
5重量部以内が好ましい。この通気性調整剤を用いるこ
とによって、過剰の発泡圧が発生することを防ぐことが
できる。
【0022】本発明は更に必要に応じ、可塑剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、着色剤、各種充填剤、内部離型
剤、防かび剤、抗菌剤その他の加工助剤を加えて用いる
ことが出来る。なおこれらの助剤は通常ポリオールに添
加して用いられるが、イソシアネートと反応しうる活性
水素を有しない加工助剤はイソシアネートプレポリマー
にあらかじめ混合しておくこともできる。
【0023】本発明におけるポリイソシアネート成分中
の全イソシアネート基(NCO)/ポリオール成分中の
全活性水素基(−H)の当量比としては0.6〜1.
5、好ましくは0.7〜1.2の範囲で製造される。本
発明から得られる成形品は、シート状であって、平均厚
みが、2〜20mm、フォーム密度が0.03〜0.2
g/cm3 、面積が1m2 以上のものに、特に適した製
造方法である。本発明の平均厚みとは、微小面積の厚み
を積分し、面積で除した値である。
【0024】本発明による発泡シートはフォーム単体で
も製造されるが、行程簡略面そして装飾面からポリウレ
タンフォームの少なくとも片面は一体成形による表面材
付きであることが好ましく、特に好ましくは両面装飾材
付きである。表面装飾材としては織物、編み布、不織
布、起毛布等の繊維類、天然皮革、人工皮革、合成皮革
等の皮革類、塩化ビニルに代表されるプラスチックフィ
ルム類、紙等を用いることができる。透水性のある繊維
類等については故意に表面にウレタンをにじみ出させる
場合を除き、あらかじめ繊維にフィルムコートしておく
ことが好ましい。
【0025】以下に合成例、実施例によって本発明を更
に具体的に示す。「部」及び「%」は特に断りのない限
り「重量部」及び「重量%」を示す。
【0026】<ポリイソシアネート合成例>攪拌機、冷
却管、温度計を備えた反応器に異性体含有MDI(MD
I−1)を536部、平均ヒドロキシル当量1,500
のポリオキシプロピレングリコールを96部仕込み、8
0℃で4時間反応させた後、ポリメチレンポリフェニル
ポリイソシアネート(以下PMDIと略す)268部、
クレジルジフェニルホスフェート(CDP)100部を
加えた。得られたポリイソシアネート(A−1)のNC
O含量は25.9%、粘度は90cps/25℃であっ
た。
【0027】同様の方法で表1に示す原料仕込み比率に
よりポリイソシアネートA−2、A−3、A−4、A−
7を得た。
【0028】また、同様の反応器にPMDIを180
部、TDIを720部、CDPを100部仕込み、攪拌
した。NCO含量33.8%、粘度40cps/25℃
のポリイソシアネートA−5を得た。
【0029】同様の方法で表1に示す原料仕込み比率に
よりイソシアネートA−6を得た。
【0030】
【表1】
【0031】表1において MDI−1:2,2′体+2,4′体/4,4′体=2
5/75(重量比)の異性体含有MDI MDI−2:2,2′体+2,4′体/4,4′体=5
0/50(重量比)の異性体含有MDI PMDI :MDI(MDI100%中のの1%が2,
2′−MDIと2,4′−MDIからなる)を40%含
有し、NCO含量31.0%のポリメチレンポリフェニ
ルポリイソシアネート TDI :2,4体:2,6体=80:20(重量
比)のトリレンジイソシアネート PPG−1:平均ヒドロキシル当量1,500のポリオ
キシプロピレングリコール PPG−2:平均ヒドロキシル当量1,000、10%
エチレンオキサイド(EO)キャップのポリオキシプロ
ピレントリオール PBA :平均ヒドロキシル当量1,300のポリブ
チレンアジペート TEP :トリエチルホスフェート CDP :クレジルジフェニルホスフェート CR−733S:大八化学製 芳香族縮合タイプのノン
ハロゲン燐酸エステル
【0032】実施例1〜5 比較例1 ポリイソシアネートとポリオールプレミックスを表2に
示される配合比率にて、CANNON製L型ヘッドを備
えた高圧発泡成形機を用い金型中央部へ直線状に7秒ト
ラバース注入した。金型は四隅にガス抜き穴を有する内
寸2,000×2,000mmのアルミ製型であり、厚
み調整可能であるものを60℃に調整し用いた。6mm
の厚みに調整した金型において、その下型及び上型に厚
み0.3mmのポリウレタンフィルムをあらかじめセッ
トし、所定密度になるよう混合液を金型内に注入し、注
入開始から30秒後に上型を締め、5分後に脱型し、両
面フィルム付シート状軟質フォームを得た。また、同様
の金型厚みにおいて型内にジャスト充填する密度にて同
様に軟質フォームを成形し、その際の型中央部のフォー
ム圧力の最大値を(株)共和電業製、圧力測定装置(P
S−5K/WGA−700A)を用いて測定した。更
に、物性評価用として金型厚みを10mmにし、表面フ
ィルムなしで同様に所定密度の軟質フォームシートを得
た。物性測定は、フォームシートを25℃60%RH条
件下で24時間静置後に所定のサイズにカットし行っ
た。物性、発泡圧力及び成形性評価結果を表3に示す。
一般物性、難燃試験はJIS K−6400に準じて行
った。
【0033】
【表2】
【0034】表2において ポリオールa:EOキャップ率20%のポリオキシプロ
ピレントリオール、平均ヒドロキシル当量2340 ポリオールb:EOキャップ率15%のポリオキシプロ
ピレントリオール、平均ヒドロキシル当量1750 ポリオールc:AN/St=30/70%重合体粒子3
0%含有ポリエーテルトリオール、平均ヒドロキシル当
量1750 ポリオールd:アルデヒド縮合樹脂含有ポリエーテルト
リオール、平均ヒドロキシル当量2240、旭硝子製、
商品名MFR−9550 ポリオールe:AN/St=100/0%重合体粒子2
0%含有ポリエーテルトリオール、平均ヒドロキシル当
量1870 ポリオールf:EO/PO=70/30比のランダム共
重合ポリエーテルトリオール、平均ヒドロキシル当量1
120 DEA :ジエタノールアミン 三井東圧化学製 TEDA−L33:触媒、トリエチレンジアミンのジプ
ロピレングリコール溶液、東ソー製 TOYOCAT−ET:触媒、ビス−(2−ジメチルア
ミノエチル)エーテルのプロピレングリコール溶液、東
ソー製 SZ−1306:シリコン整泡剤、日本ユニカー製
【0035】
【表3】 硬さ:高分子計器製CSC2硬度計にて測定 成形性判定 (1)フォーム厚み精度;成形品中央部のフォーム厚み−
末端部のフォーム厚み (2)フォーム感触;フォームシートの感触を定性評価 ○:しっとり感あり、△:しっとり感なし、×:ゴワゴ
ワ感あり (3)接着性;表布を剥がし接着不良を定性評価 ○:未接着箇所なし、△:一部未接着箇所あり、×:脱
型時に表布剥離膨れ (4)内部セルの均一性;セルの均一性を定性評価 ○:ほぼ均一、△:多少ボイドあり、×:セル均一
【0036】実施例6 ポリイソシアネートA−3と表4に示すポリオールプレ
ミックスをNCO/活性水素当量比0.8の配合比率に
て、金型厚みを15mmに調整し、下型に厚み1mmの
エナメル調合成皮革、上型に厚み0.2mmの軟質塩ビ
フィルムをそれぞれあらかじめセットし、設定密度0.
07g/cm3 の密度で実施例1と同様に成形し、両面
装飾材付軟質フォームシートを得た。得られた両面装飾
付軟質フォームシートは外観良好で表裏面材との接着性
も良好であり、発泡セルも全体的にほぼ均一であった。
【0037】
【表4】
【0038】
【発明の効果】本発明により良好なクッション性、耐久
性、難燃性等の特性を有するシート状軟質ポリウレタン
モールドフォームが得られ、自動車や室内用カーペッ
ト、防音シート、ガスケット、エアーフィルター、各種
安全部品の内張り、防寒着等の衣料用への応用が可能で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアネート、ポリエーテルポリ
    オール(A)、水、触媒、整泡剤、ノンハロゲン燐酸エ
    ステルの混合液を金型内で発泡成形することにより平均
    厚み2〜20mm、密度0.03〜0.2g/cm3
    有するシート状軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
  2. 【請求項2】 該ポリイソシアネートとしてジフェニル
    メタンジイソシアネートのポリオール変性体を用いるこ
    とを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該ポリエーテルポリオール(A)は、少
    なくとも1種のアクリロニトリル/スチレン=7/3〜
    0/10重量比のコポリマー又はホモポリマー、及び/
    又は、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂から選
    定されるアルデヒド縮合系樹脂をポリエーテルポリオー
    ル中に分散させたポリマーポリオールを含有することを
    特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 該シート状ポリウレタンフォームの少な
    くとも片面は一体成形による表面材付きであることを特
    徴とする請求項1記載の方法。
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