JP2001329042A - 高反発高振動吸収性軟質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents

高反発高振動吸収性軟質ポリウレタンフォームの製造方法

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JP2001329042A
JP2001329042A JP2000154829A JP2000154829A JP2001329042A JP 2001329042 A JP2001329042 A JP 2001329042A JP 2000154829 A JP2000154829 A JP 2000154829A JP 2000154829 A JP2000154829 A JP 2000154829A JP 2001329042 A JP2001329042 A JP 2001329042A
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polyol
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average molecular
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JP2000154829A
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Masahiro Hayashi
政浩 林
Shunsuke Murakami
俊介 村上
Kazunori Saeki
和徳 佐伯
Teruo Sato
照夫 佐藤
Takao Fukami
孝夫 深見
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 モールド成形における車両用クッションシー
トに適した軟質ポリウレタンフォームの提供。 【解決手段】 見かけ密度が40〜70kg/m3 、反
発弾性率が60%以上、周波数1〜20Hzにおける最
大振動伝達率が3以下、周波数6Hz以上における振動
伝達率が1以下のポリウレタンフォームを製造するにあ
たり、特定組成(モノオール濃度が異なるポリオキシア
ルキレンポリオール(A1)、(A2)と、ポリマー微
粒子を含有する)のポリオール(A)と、特定組成(有
機ポリイソシアネートとポリエーテルポリオールを含有
する変性剤を反応させて得られるイソシアネート基末端
プレポリマー(B1)、トリレンジイソシアネート(B
2)を含有する)のポリイソシアネート(B)を使用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟質ポリウレタン
フォームの製造方法に関するものである。更に詳細に
は、振動吸収性、座り心地性、作業環境衛生面で優れ、
特にモールド成形における車両用シートクッションに適
した軟質ポリウレタンフォームの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】車両用クッション材として用いられる軟
質ポリウレタンフォームは、周波数6Hzでの振動伝達
率を低く抑えることが要望されている。これは人間の内
臓(特に胃)が、6Hzの振動に対して共振すると言わ
れているためである。このため、従来は共振振動数を6
Hzより小さくして、かつ、共振振動数における振動伝
達率を高くすることで対応してきた。
【0003】このような問題を解決するためには、様々
な方法が提案されている。例えば特開平8−12739
号公報では、特定の核体分布を有するジフェニルメタン
ジイソシアネート(以後MDIと略称する)及びポリフ
ェニレンポリメチレンポリイソシアネートからなる混合
物(MDI及びポリフェニレンポリメチレンポリイソシ
アネートからなる混合物を以後ポリメリックMDIと略
称する)とトリレンジイソシアネート(以後TDIと略
称する)とを、特定割合で混合したポリイソシアネート
を使用することで6Hzでの振動伝達率の低い軟質ポリ
ウレタンフォームを製造する方法が報告されている。特
開平8−208800号公報には、特定の核体分布を有
するポリメリックMDIとTDIとを特定割合で混合し
たポリイソシアネートと、特定の水酸基価、モノオール
含有量、ヘッド−トウ−テイル(Head−to−Ta
il)結合選択率を有するポリオキシアルキレンポリオ
ールを反応させて6Hzでの振動伝達率の低い軟質ポリ
ウレタンフォームを製造する方法が紹介されている。更
に特開平8−231677号公報では、総不飽和度が低
いポリオキシアルキレンポリオールをポリイソシアネー
トと反応させることで、乗り心地に優れたフォームを製
造する方法が報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、内臓
(特に胃)が共振する6Hzの振動伝達率を小さくする
だけでなく、低速走行下での乗り心地や、シートに着座
する際の座り心地を向上させる軟質ポリウレタンフォー
ムの製造方法を提供することである。車酔いを抑えるた
めには6Hzでの振動伝達率を低く抑える必要があり、
かつ低速走行での振動を吸収するため、あるいは着座時
の座り心地を改良するためには、1〜20Hzでの共振
伝達率を小さくすることが有効である。これまでこのよ
うな問題を解決した軟質ポリウレタンフォームの製造方
法は知られていなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、これらの
課題を解決することを目的として鋭意研究検討を重ねた
結果、特定組成のポリオールと特定組成のポリイソシア
ネートを用いた軟質ポリウレタンフォームの製造方法
が、これらの課題を解決することを見いだし本発明を完
成させるに至った。
【0006】すなわち本発明は、以下の(1)〜(6)
に示されるものである。 (1) ポリオール(A)とポリイソシアネート(B)
を、触媒(C)、発泡剤(D)、整泡剤(E)の存在下
に反応させて得られ、全見かけ密度が40〜70kg/
3 、反発弾性率が60%以上、周波数1〜20Hzに
おける最大振動伝達率が3以下、周波数6Hz以上にお
ける振動伝達率が1以下である、高反発高振動吸収性軟
質ポリウレタンフォームの製造方法であって、ポリオー
ル(A)が、少なくとも以下に示す(A1)、(A
2)、及びポリマー微粒子を含有し、かつ(A)中の
(A1)含有量は10〜70質量%、ポリマー微粒子含
有量は1〜15質量%であることを特徴とする、前記製
造方法。 (A1):公称平均官能基数2以上、数平均分子量4,
000〜10,000、モノオール濃度25mol%未
満、オキシプロピレン基を60質量%以上含有するポリ
オキシアルキレンポリオール。 (A2):公称平均官能基数2以上、数平均分子量4,
000〜10,000、モノオール濃度25mol%以
上、オキシプロピレン基を60質量%以上含有するポリ
オキシアルキレンポリオール。
【0007】(2) ポリオール(A)が、更に以下に
示す(A3)を含有するものであることを特徴とする、
前記(1)の製造方法。 (A3):公称平均官能基数2以上、数平均分子量1,
000〜10,000、分子骨格にオキシエチレン基が
ランダムに導入され、該オキシエチレン基含有量が50
質量%以上であるポリオキシアルキレンポリオール。
【0008】(3) 更に架橋剤(F)を用いることを
特徴とする、前記(1)又は(2)の製造方法。
【0009】(4) ポリイソシアネート(B)が、少
なくとも以下に示す(B1)と(B2)を含有するもの
であって、(B2)の含有量が25質量%以下であるこ
とを特徴とする、前記(1)〜(3)の製造方法。 (B1):有機ポリイソシアネート(b1)と、少なく
とも公称平均官能基数2以上、数平均分子量500〜
5,000、オキシエチレン基を70質量%以上である
ポリエーテルポリオール(イ)を含有する変性剤(b
2)を反応させて得られるイソシアネート基末端プレポ
リマー。 (B2):TDI。
【0010】(5) 有機ポリイソシアネート(b1)
が、MDI又はポリメリックMDIから選択されるもの
であることを特徴とする、前記(4)の製造方法。
【0011】(6) 変性剤(b2)が、更に以下に示
す(ロ)及び/又は(ハ)を含有するものであることを
特徴とする、前記(4)又は(5)の製造方法。 (ロ):数平均分子量500〜5,000のポリエステ
ルポリオール。 (ハ):公称平均官能基数2以上、数平均分子量4,0
00〜10,000、モノオール濃度25mol%未
満、オキシプロピレン基を60質量%以上含有するポリ
オキシアルキレンポリオール。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるポリオール(A)は、少なくとも以
下に示す(A1)、(A2)、及びポリマー微粒子を含
有するものである。
【0013】(A1)は、公称平均官能基数2以上、数
平均分子量4,000〜10,000、モノオール濃度
25mol%未満、オキシプロピレン基を60質量%以
上含有するポリオキシアルキレンポリオールであり、好
ましくは、公称平均官能基数3〜6、数平均分子量5,
000〜9,000、モノオール濃度23mol%以
下、オキシプロピレン基を65質量%以上含有するポリ
オキシアルキレンポリオールであり、特に好ましくは公
称平均官能基数3〜4、数平均分子量5,000〜8,
000、モノオール濃度20mol%以下、オキシプロ
ピレン基を70質量%以上含有するポリオキシアルキレ
ンポリオールである。(A1)は、1種又は2種以上を
混合して使用することが可能である。
【0014】なお、本発明において、各種ポリオールの
「公称官能基数」とは、ポリオキシアルキレンポリオー
ルを製造する際に用いられる開始剤の(平均)官能基数
を示す。また、「モノオール濃度」は、重アセトンを溶
媒として測定した13C−NMRスペクトルをもとに算出
された値である。測定方法とスペクトルの帰属について
は、Journal of Applied Poly
mer Science,Vol.52,1015〜1
022(1994)に記載されたR.H.Carrの報
文に従う。また、「オキシプロピレン基含有量」及び
「オキシエチレン基含有量」は、重クロロホルムを溶媒
として測定した 1H−NMRスペクトルから算出された
値である。
【0015】(A2)は、公称平均官能基数2以上、数
平均分子量4,000〜10,000、モノオール濃度
25mol%以上、オキシプロピレン基を60質量%以
上含有するポリオキシアルキレンポリオールであり、好
ましくは、公称平均官能基数3〜6、数平均分子量5,
000〜9,000、モノオール濃度25mol%以
上、オキシプロピレン基を65質量%以上含有するポリ
オキシアルキレンポリオールであり、特に好ましくは公
称平均官能基数3〜4、数平均分子量5,000〜8,
000、モノオール濃度25mol%以上、オキシプロ
ピレン基を70質量%以上含有するポリオキシアルキレ
ンポリオールである。(A2)は、1種又は2種以上を
混合して使用することが可能である。
【0016】(A1)、(A2)の公称官能基数が下限
未満の場合は、得られる軟質ポリウレタンフォームが架
橋密度低下のために物性や硬度が低下しやすい。また、
数平均分子量が下限未満の場合は物性の低下や反発弾性
率が低下し、また共振周波数が大きくなりやすく、上限
を越える場合は硬度不足となりやすい。オキシエチレン
基含有量が下限未満の場合は、耐久性が低下しやすい。
【0017】(A1)は、公知の方法で得られ、例え
ば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、
1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,5−ペン
タンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオー
ル、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2
−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ル、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−n−
ヘキサデカン−1,2−エチレングリコール、2−n−
エイコサン−1,2−エチレングリコール、2−n−オ
クタコサン−1,2−エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、あるいはビスフェノールAのエ
チレンオキサイド又はプロピレンオキサイド付加物、水
素添加ビスフェノールA、3−ヒドロキシ−2,2−ジ
メチルプロピル−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプ
ロピオネート、トリメチロールプロパン、グリセリン、
ペンタエリスリトール等の低分子ポリオール類、アニリ
ン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トルエン
ジアミン、メタフェニレンジアミン、ジフェニルメタン
ジアミン、キシリレンジアミン等の低分子アミン類、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、N−メチルジエタノールアミン等の低分子
アミノアルコール類を開始剤として、複合金属シアン化
錯体及び/又はセシウム系触媒の存在下、エチレンオキ
サイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフラン等
を開環重合させたものが挙げられる。開始剤に用いられ
る化合物は、1種又は2種以上を混合して使用すること
が可能である。また(A1)は、1種又は2種以上を混
合して使用することが可能である。
【0018】(A2)も公知の方法で得られ、前記の開
始剤に、ナトリウムやカリウム系触媒の存在下、エチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド、テトラヒドロフ
ラン等を開環重合させたものが挙げられる。開始剤に用
いられる化合物は、1種又は2種以上を混合して使用す
ることが可能である。また(A1)は、1種又は2種以
上を混合して使用することが可能である。
【0019】(A1)、(A2)の好ましい形態として
は、低分子ポリオールを開始剤としてプロピレンオキサ
イドを付加させたさせた後、エチレンオキサイドをチッ
プさせたポリエーテルポリオールであって、オキシエチ
レン基含有量が10〜30質量%、好ましくは15〜2
5質量%のものである。なお、末端水酸基は1級水酸基
が70質量%以上であるものが好ましい。
【0020】(A)中の(A1)含有量は10〜70質
量%であり、好ましくは15〜50質量%である。(A
1)が多すぎる場合は、得られる軟質ポリウレタンフォ
ームの6Hz以上の振動伝達率が大きくなる。少なすぎ
る場合は、共振伝達率が増大しやすくなる。
【0021】(A)中に含有するポリマー微粒子は、1
種類以上のビニルモノマーの重合により、又はポリイソ
シアネートと分子量18〜200の活性水素基含有化合
物との重合により得られるものが好ましい。なお、この
ポリマー微粒子は、通常(A2)に分散させたもの、す
なわちポリマーポリオールの形で供給される。
【0022】ポリマー微粒子を分散させた、いわゆるポ
リマーポリオールは、例えば前述の(A1)、(A2)
を得るために用いられる開始剤に、アルキレンオキサイ
ドを開環付加重合反応させてポリエーテルポリオールを
製造し、その後、このポリエーテルポリオール中で、1
種類以上のビニルモノマーの重合により又はポリイソシ
アネートと分子量18〜200の活性水素基含有化合物
との重合させてポリマー微粒子を分散させることで得ら
れる。開始剤は、1種又は2種以上を混合して使用する
ことが可能である。このビニルモノマーとしては、アク
リロニトリル、スチレン、アクリル酸、アクリル酸エス
テル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、ジビニル
ベンゼン等が挙げられる。分子量18〜200の活性水
素基含有化合物としては、水、前述の(A1)を得るた
めに用いられる開始剤としての低分子化合物等が挙げら
れる。
【0023】ポリマー微粒子を分散させた、いわゆるポ
リマーポリオールの好ましい形態としては、低分子ポリ
オールを開始剤としてプロピレンオキサイドを付加させ
たさせた後、エチレンオキサイドをチップさせたポリエ
ーテルポリオールであって、オキシエチレン基含有量が
10〜30質量%、好ましくは15〜25質量%とした
ポリエーテルポリオールにポリマー微粒子を分散させた
ものである。なお、末端水酸基は1級水酸基が70質量
%以上であるものが好ましい。
【0024】(A)中のポリマー微粒子含有量は1〜1
5質量%であり、好ましくは2〜12質量%である。ポ
リマー微粒子含有量が下限未満の場合は、得られる軟質
ポリウレタンフォームの強度が低下しやすい。また、上
限を越える場合はポリオール(A)の粘度が高くなり、
作業性が低下しやすい。
【0025】本発明は、(A)に以下に示す(A3)を
用いると、軟質ポリウレタンフォームの製造時にフォー
ムの収縮が低下するので、好ましくなる。
【0026】(A3)は、公称平均官能基数2以上、数
平均分子量1,000〜10,000、分子骨格にオキ
シエチレン基がランダムに導入され、該オキシエチレン
基含有量が50質量%以上であるポリオキシアルキレン
ポリオールであり、好ましくは公称平均官能基数2.5
以上、数平均分子量1,500〜9,500、分子骨格
にオキシエチレン基がランダムに導入され、該オキシエ
チレン基含有量が55〜95質量%であるポリオキシア
ルキレンポリオールである。(A3)は、1種又は2種
以上を混合して使用することが可能である。
【0027】(A3)の公称官能基数が下限未満の場合
は、得られるフォームが架橋密度低下による硬度不足や
物性低下となりやすい。数平均分子量が下限未満の場合
は反発弾性率が低下し、共振周波数が高周波数側にシフ
トしやすい。また、上限を越える場合は硬度が低下しや
すい。オキシエチレン基含有量が下限未満の場合は反発
弾性率が低下し、共振周波数が高周波数側にシフトしや
すい。
【0028】(A3)は、前述の(A1)に用いられる
開始剤に、エチレンオキサイド及びエチレンオキサイド
以外のアルキレンオキサイドとの混合物を開環付加重合
反応させることによって得られる。これらの開始剤に用
いられる化合物は、1種又は2種以上を混合して使用す
ることが可能である。
【0029】(A3)の好ましい形態としては、低分子
ポリオールを開始剤として、エチレンオキサイドとプロ
ピレンオキサイドの混合物を付加させたさせたポリエー
テルポリオールである。
【0030】(A)中の(A3)含有量は1〜5質量%
が好ましい。(A3)が少なすぎる場合は反発弾性が低
下しやすい。多すぎる場合は硬度が低下しやすい。
【0031】本発明では、(A)ポリオールに、必要に
応じて前述の(A1)〜(A3)以外の他のポリオール
を用いてもよい。このようなポリオールとしては、(A
1)〜(A3)以外のポリエーテルポリオール、ポリエ
ステルポリオール、ポリカーボネートポリオール等が挙
げられる。
【0032】本発明における好ましいポリイソシアネー
ト(B)は、有機ポリイソシアネート(b1)と、少な
くとも公称平均官能基数2以上、数平均分子量500〜
5,000、オキシエチレン基を70質量%以上である
ポリエーテルポリオール(イ)を含有する変性剤(b
2)を反応させて得られるイソシアネート基末端プレポ
リマー(B1)及びTDI(B2)を含有するものであ
る。
【0033】有機ポリイソシアネート(b1)は、MD
I又はポリメリックMDIから選択されるものが特に好
ましい。なお、有機ポリイソシアネート(b1)にMD
Iを用いた場合、ポリメリックMDIを更に(B)に添
加するのが好ましい。
【0034】MDIは、2、2′−MDI、2,4′−
MDI、4、4′−MDIの3種類の異性体の混合物で
あるが、このMDIの異性体構成比は、2、2′−MD
Iと2,4′−MDIの合計の含有量が10〜50質量
%が好ましく、更には15〜45質量%が好ましい。
2、2′−MDIと2,4′−MDIの合計の含有量が
下限未満の場合は、ポリイソシアネート(B)の低温貯
蔵安定性が低下しやすい。上限を越える場合は、得られ
る軟質ポリウレタンフォームの硬度が低下しやすい。
【0035】ポリメリックMDIは、MDIと3官能以
上のポリフェニレンポリメチレンポリイソシアネートの
混合物である。このポリメリックMDIは、市販のポリ
メリックMDIにMDIを添加したもの、2種類以上の
市販のポリメリックMDIの混合物、2種類以上の市販
のポリメリックMDIの混合物にMDIを添加したもの
であってもよい。ポリメリックMDI中のMDI含有量
は35〜95質量%、好ましくは40〜90質量%であ
る。MDI含有量が下限未満の場合は、フォームの伸び
率等のフォーム物性が低下しやすい。上限を越える場合
は、セルが不安定となりやすい。
【0036】変性剤(b2)は、公称平均官能基数2以
上、数平均分子量500〜5,000であるオキシプロ
ピレン基を70質量%以上含有するポリオキシアルキレ
ンポリオールであり、好ましくは、公称平均官能基数3
〜6以上、数平均分子量600〜4,000であるオキ
シプロピレン基を75質量%以上含有するポリオキシア
ルキレンポリオール(イ)を含有するものである。
(イ)の公称平均官能基数が下限未満の場合は架橋密度
低下によるフォーム物性や硬度が低下しやすい。また、
数平均分子量が下限未満の場合は物性低下や反発弾性率
が低下し共振周波数が大きくなりやすく、上限を越える
場合は硬度不足となりやすい。
【0037】(b1)と(b2)の反応において、反応
温度は10〜100℃、好ましくは30〜90℃であ
る。また、反応時におけるイソシアネート基と水酸基の
モル比は、イソシアネート基/水酸基=1.5〜50
0、好ましくはイソシアネート基/水酸基=10〜30
0である。
【0038】本発明に用いられるTDI(B2)は、
2,4−TDI、2,6−TDIの任意の混合物であ
り、好ましくは2,4−TDI/2,6−TDI=90
/10〜70/30、更に好ましくは2,4−TDI/
2,6−TDI=85/15〜75/25(いずれも質
量比)の混合物である。(B)のTDI含有量は、軟質
ポリウレタンフォームの製造時の作業環境やフォーム物
性等を考慮すると、25質量%以下である。
【0039】なお、必要に応じて上述のイソシアネート
成分を含有するポリイソシアネートを併用してもよい。
例えば、キシリレンジイソシアネート、ニトロジフェニ
ルジイソシアネート、ジフェニルプロパンジイソシアネ
ート、ジメチルジフェニルメタンジイソシアネート、フ
ェニレンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネー
ト、ジメトキシジフェニルジイソシアネート、テトラメ
チレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、メチルペンタンジイソシアネート、リジンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加T
DI、水素添加キシレンジイソシアネート、水素添加M
DI、テトラメチルキシレンジイソシアネート、これら
のポリメリック体、これらのウレタン変性体、ウレア変
性体、アロファネート変性体、ビウレット変性体、カル
ボジイミド変性体、ウレトンイミン変性体、ウレトジオ
ン変性体、イソシアヌレート変性体、更にこれらの2種
以上の混合物が挙げられる。
【0040】本発明では、変性剤(b2)が、更に以下
に示す(ロ)及び/又は(ハ)を含有させると、得られ
る軟質ポリウレタンフォームの振動吸収特性が更に向上
するので好ましくなる。 (ロ):数平均分子量500〜5,000のポリエステ
ルポリオール。 (ハ):公称平均官能基数2以上、数平均分子量4,0
00〜10,000、モノオール濃度25mol%未
満、オキシプロピレン基を70質量%以上含有するポリ
オキシアルキレンポリオール。
【0041】(ロ)は、数平均分子量500〜5,00
0の、ポリカルボン酸とポリオールを反応させて得られ
るポリエステルポリオールである。ポリカルボン酸とし
ては、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン
酸等の脂肪族ポリカルボン酸類、ヘキサヒドロテレフタ
ル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ヘキサヒドロオルソ
フタル酸等の脂環族ポリカルボン酸類、テレフタル酸、
イソフタル酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、トリメリット酸等の芳香族ポリカルボン酸類が挙げ
られる。また、これらの酸無水物、アルキルエステル、
酸ハライドも均等物として使用可能である。ポリオール
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチル
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリ
スリトール、シュクロース、ジグリセリン等の脂肪族低
分子ポリオール類、シクロヘキサンジメタノール等の脂
環族低分子ポリオール類、ビス(β−ヒドロキシエチ
ル)ベンゼン等の芳香族低分子ポリオール類等が挙げら
れる。また(ロ)は、1種又は2種以上を混合して使用
することができる。
【0042】(ロ)の特に好ましいものとしては、実質
的平均官能基数が2であり、脂肪族ジカルボン酸と脂肪
族ジオールから得られるポリエステルジオールであっ
て、数平均分子量が600〜4,000のものである。
【0043】(ハ)は、基本的には前述の(A1)と同
じものである。(ハ)のより好ましいものとしては、公
称平均官能基数2以上、数平均分子量4,000〜1
0,000、モノオール濃度25mol%未満、オキシ
プロピレン基を60質量%以上含有するポリオキシアル
キレンポリオールであり、好ましくは、公称平均官能基
数3〜6、数平均分子量5,000〜9,000、モノ
オール濃度23mol%以下、オキシプロピレン基を6
5質量%以上含有するポリオキシアルキレンポリオール
であり、特に好ましくは公称平均官能基数3〜4、数平
均分子量5,000〜8,000、モノオール濃度20
mol%以下、オキシプロピレン基を70質量%以上含
有するポリオキシアルキレンポリオールである。また、
更に(ハ)は、低分子ポリオールを開始剤としてプロピ
レンオキサイドを付加させたさせた後、エチレンオキサ
イドをチップさせたポリエーテルポリオールであって、
オキシエチレン基含有量が10〜30質量%、好ましく
は15〜25質量%のものである。なお、末端水酸基は
1級水酸基が70質量%以上であるものが好ましい。
(ハ)は、1種又は2種以上を混合して使用することが
できる。
【0044】このようにして得られたポリイソシアネー
ト(B)のイソシアネート含量は、10〜30質量%、
好ましくは15〜28質量%である。また25℃におけ
る粘度は100〜2,500mPa・s、好ましくは2
00〜2,000mPa・sである。
【0045】本発明では、物性向上や、硬度の調節等の
目的のために、架橋剤(F)を用いることができる。こ
の架橋剤(F)としては、活性水素基を2個以上有する
アミン系化合物である。架橋剤(F)の好ましい分子量
は61〜500、更に好ましくは61〜200である。
また、架橋剤(F)の好ましい活性水素基は、水酸基、
アミノ基である。
【0046】(F)の特に好ましいものとしては、エチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレント
リジアミン、トリレンジアミン、ジエチルトリレンジア
ミン、ジアミノジフェニルメタン、イソホロンジアミン
等の低分子ポリアミン類、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノ
ールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノール
アミン、N−メチル−ジエタノールアミン、N−フェニ
ル−ジプロパノールアミン等の低分子アミノアルコール
類、前述の低分子ポリアミンや低分子アミノアルコール
にアルキレンオキサイドを付加させた化合物等が挙げら
れる。
【0047】架橋剤(F)の添加量は、ポリオール
(A)に対して0.1〜5質量%が好ましく、更には
0.5〜3質量%が好ましい。(F)が少なすぎる場合
は、架橋剤を用いる効果が小さくなる。また、多すぎる
場合は、反応制御が困難になりやすい。
【0048】本発明に使用される触媒(C)としては当
該分野において公知である各種ウレタン化触媒が使用可
能である。例えば、トリエチルアミン、トリプロピルア
ミン、トリブチルアミン、N−メチルモルホリン、N−
エチルモルホリン、ジメチルベンジルアミン、N,N,
N′,N′−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、
N,N,N′,N′, N″−ペンタメチルジエチレント
リアミン、ビス−(2−ジメチルアミノエチル)エーテ
ル、トリエチレンジアミン、1,8−ジアザ−ビシクロ
(5,4,0)ウンデセン−7、1,2−ジメチルイミ
ダゾール、1−ブチル−2−メチルイミダゾール等の三
級アミン、ジメチルエタノールアミン、N−トリオキシ
エチレン−N,N−ジメチルアミン、N,N−ジメチル
−N−ヘキサノールアミン等の反応性アミン、又は、こ
れらの有機酸塩、スタナスオクトエート、ジブチルチン
ジラウレート、ナフテン酸亜鉛等の有機金属化合物等が
挙げられる。触媒(C)の好ましい添加量は、ポリオー
ル(A)に対して、0.01〜10質量%である。
【0049】本発明に使用される発泡剤(D)として
は、イソシアネート基と水との反応で発生する炭酸ガス
を用いることが可能であるが、付加的に少量の低沸点有
機化合物や、ガスローディング装置を用いて原液中に空
気、窒素ガス、炭酸ガス等を混入溶解させて成形するこ
ともできる。本発明で好ましい発泡剤は水である。発泡
剤(D)の好ましい添加量は得られる製品の設定密度に
よるが、通常、ポリオール(A)に対して、0.5〜1
5質量%である。
【0050】本発明に使用される整泡剤(E)としては
当該分野において公知である有機珪素系界面活性剤が使
用可能であり、例えば、日本ユニカー製のL−520、
L−540、L−5309、L−5366、SZ−13
06、東レダウコーニング製のSRX−274C、SF
−2962、SF−2964、エアープロダクツ製のD
C−5169、DC−193、信越シリコーン製のF−
220、F−341等が挙げられる。整泡剤(E)の好
ましい添加量は、ポリオール(A)に対して、0.1〜
10質量%である。
【0051】更に、必要に応じて、難燃剤、可塑剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、各種充填剤、内部離
型剤、その他の加工助剤を加えて用いることが可能であ
る。なお、これらの助剤の中でイソシアネートと反応し
うる活性水素を有さないものについては、有機イソシア
ネート成分にあらかじめ混合して使用することも可能で
ある。
【0052】本発明におけるフォーム製造時のイソシア
ネート基/活性水素基の当量比は、0.5〜1.5、好
ましくは0.7〜1.3の範囲で製造される。
【0053】通常、イソシアネートと、ポリオール、触
媒、発泡剤、整泡剤、必要に応じた架橋剤等を含んだポ
リオールプレミックスとの2成分を混合発泡させるが、
その混合方法は公知のメカニカル攪拌装置を備えた注入
機又は高圧衝突混合方式により混合され、所定の金型に
注入されて製造される。その際に硬化を均一に、かつ十
分な発泡倍率を得るために金型は30〜80℃の範囲で
調節されていることが望ましい。脱型時間は短い方が生
産効率の面から好ましく、本発明では注入後3〜8分間
で脱型可能であるが不良率削減のために生産設備の条件
に適した脱型時間を任意に設定することも可能である。
脱型後の製品はそのままでも使用可能であるが、従来公
知の方法で圧縮又は減圧下でセルを破壊し、製品の外
観、寸法を安定化させることも可能である。
【0054】このようにして得られた軟質ポリウレタン
フォームは、全見掛け密度が40〜70kg/m3 、反
発弾性率が60%以上、周波数1〜20Hzにおける最
大振動伝達率が3以下、周波数6Hz以上における振動
伝達率が1以下であり、好ましくは全見掛け密度が45
〜65kg/m3 、反発弾性率が62%以上、周波数1
〜20Hzにおける最大振動伝達率が2.9以下、周波
数6Hz以上における振動伝達率が0.95以下であ
る。
【0055】なお振動伝達率は、縦400mm、横40
0mm、厚み100mmのテストピースに50kgの鉄
研盤をのせ、加振台を全振幅を5mmで1〜20Hzま
で振動させた時の値である。試験条件はJASO B4
07の規定を参考にする。JASOとは、(社)自動車
技術会制定の自動車規格のことである。また全見掛け密
度、反発弾性率はJIS K6400の規定で測定され
た値である。
【0056】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の軟質ポリウ
レタンフォームの製造方法は、基本的にはイソシアネー
トにMDI系ポリイソシアネートを用いているので、発
泡時の環境が良好である。本発明によって得られた軟質
ポリウレタンフォームは、機械的物性に優れ、かつ、振
動吸収性に優れたものである。本発明によって得られた
軟質ポリウレタンフォームは、ソファー等の家具用クッ
ション材、衣料用、マットレス、布団、枕等の寝具用、
吸音材、遮音材、家庭電器製品用、電子部品用、工業用
シール材、梱包材、日用雑貨用等に有用であり、特に自
動車や鉄道車両用クッション材、自動車用内装材に有用
である。
【0057】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳しく説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、実施例及び比較例中において、「%」は「質量%」
を示す。
【0058】〔ポリオールプレミックスの調製〕 調製例1〜8 ポリオール、触媒、水、整泡剤、架橋剤を表1に示す割
合で配合してポリオールプレミックスOH−1〜8を調
製した。
【0059】
【表1】
【0060】表1において ポリオール−A:ポリオキシプロピレンポリオール (エチレンオキサイドチップタイプ) モノオール濃度=3mol% オキシプロピレン基含有量=80% 末端1級水酸基=90% 公称官能基数=3 数平均分子量=7,000 ポリオール−B:ポリオキシプロピレンポリオール (エチレンオキサイドチップタイプ) モノオール濃度=18mol% オキシプロピレン基含有量=82% 末端1級水酸基=90% 公称官能基数=3 数平均分子量=7,000 ポリオール−C:ポリオキシプロピレンポリオール モノオール濃度=20mol% オキシプロピレン基含有量=100% 末端1級水酸基=0% 公称官能基数=3 数平均分子量=3,000 ポリオール−D:ポリオキシプロピレンポリオール (エチレンオキサイドチップタイプ) モノオール濃度=28mol% オキシプロピレン基含有量=80% 末端1級水酸基=85% 公称官能基数=2 数平均分子量=4,000 ポリオール−E:ポリオキシプロピレンポリオール (エチレンオキサイドチップタイプ) モノオール濃度=35mol% オキシプロピレン基含有量=85% 末端1級水酸基=73% 公称官能基数=3 数平均分子量=5,000 ポリオール−F:ポリオキシプロピレンポリオール (エチレンオキサイドチップタイプ) モノオール濃度=26mol% オキシプロピレン基含有量=83% 末端1級水酸基=87% 公称官能基数=3 数平均分子量=6,000 ポリオール−G:ポリオキシプロピレンポリオール (エチレンオキサイドチップタイプ) モノオール濃度=33mol% オキシプロピレン基含有量=83% 末端1級水酸基=80% 公称官能基数=4 数平均分子量=8,000 ポリオール−H:ポリマー微粒子を分散させたポリオキ
シプロピレンポリオール(エチレンオキサイドチップタ
イプ) モノオール濃度=29mol% オキシプロピレン基含有量=83% 末端1級水酸基=87% 公称官能基数=3 数平均分子量=6,000 ポリマー微粒子含有量=20% ポリオール−I:ポリマー微粒子を分散させたポリオキ
シプロピレンポリオール(エチレンオキサイドチップタ
イプ) モノオール濃度=27mol% オキシプロピレン基含有量=83% 末端1級水酸基=87% 公称官能基数=3 数平均分子量=5,000 ポリマー微粒子含有量=40% ポリオール−J:オキシエチレン基/オキシプロピレン
基がランダムに導入されたポリオキシアルキレンポリオ
ール オキシエチレン基含有量=67% 公称官能基数=3 数平均分子量=3,500 ポリオール−K:オキシエチレン基/オキシプロピレン
基がランダムに導入されたポリオキシアルキレンポリオ
ール オキシエチレン基含有量=80% 公称官能基数=4 数平均分子量=8,000 触媒−1 :TEDA L−33(アミン系触媒、
東ソー製) 触媒−2 :Toyocat−ET(アミン系触
媒、東ソー製) 整泡剤−1 :日本ユニカー製シリコン系整泡剤、L
−5309 整泡剤−2 :日本ユニカー製シリコン系整泡剤、L
−5366 整泡剤−3 :日本ユニカー製シリコン系整泡剤、S
Z−1306 架橋剤−1 :ジエチルトリレンジアミン 架橋剤−2 :トリエタノールアミン
【0061】〔ポリイソシアネート組成物の合成〕 合成例1 攪拌機、冷却管、窒素導入管、温度計を備えた容量:2
00kgの反応器に、MDI−Bを20kg仕込み、攪
拌しながら40℃に加温した。次いで、変性剤−Cを2
0kg仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応させ
た。その後、PMDI−Bを40kg、TDI−Aを2
0kg仕込んでポリイソシアネートNCO−1を得た。
NCO−1のイソシアネート含量は27.3%であっ
た。
【0062】合成例2 合成例1と同様な反応器に、MDI−Dを50kg、P
MDI−Aを15kg仕込み、攪拌しながら40℃に加
温した。次いで、変性剤−Aを10kg、変性剤−Dを
15kg仕込み、攪拌しながら80℃にて4時間反応さ
せた。その後、TDI−Bを10kg仕込んでポリイソ
シアネートNCO−2を得た。NCO−2のイソシアネ
ート含量は23.7%であった。
【0063】合成例3、5、7 合成例1と同様な手順、装置で、表2に示す原料を用い
てポリイソシアネートNCO−3、5、7を得た。
【0064】合成例4、6、8 合成例2と同様な手順、装置で、表2に示す原料を用い
てポリイソシアネートNCO−4、6、8を得た。
【0065】
【表2】
【0066】合成例1〜8、及び表2において MDI−A:MDIの異性体混合物 4,4′−MDI以外の異性体含有量=0% MDI−B:MDIの異性体混合物 4,4′−異性体以外の異性体含有量=15% MDI−C:MDIの異性体混合物 4,4′−MDI以外の異性体含有量=28% MDI−D:MDIの異性体混合物 4,4′−異性体以外の異性体含有量=50% PMDI−A:ポリメリックMDI MDI含有量=40% MDI中の4,4′−MDI以外の異性体含有量=3% NCO含量=31.2% PMDI−B:ポリメリックMDI MDI含有量=35% MDI中の4,4′−MDI以外の異性体含有量=12
% NCO含量=30.6% PMDI−C:ポリメリックMDI MDI含有量=45% MDI中の4,4′−MDI以外の異性体含有量=15
% NCO含量=31.6% 変性剤−A:ポリオキシエチレンポリオール 公称官能基数=3 数平均分子量=600 変性剤−B:ポリオキシエチレンポリオール 公称官能基数=2 数平均分子量=1,000 変性剤−C:ポリオキシエチレンポリオール 公称官能基数=6 数平均分子量=4,000 変性剤−D:エチレングリコール/1,4−ブタンジオ
ール=1/1(モル比)とアジピン酸とのポリエステル
ポリオール 公称官能基数=2 数平均分子量=2,500 変性剤−E:ポリオキシプロピレンポリオール (エチレンオキサイドチップタイプ) モノオール濃度=3mol% オキシプロピレン基含有量=80% 末端1級水酸基=90% 公称官能基数=3 数平均分子量=7,000 変性剤−F:ポリオキシプロピレンポリオール (エチレンオキサイドチップタイプ) モノオール濃度=26mol% オキシプロピレン基含有量=83% 末端1級水酸基=87% 公称官能基数=3 数平均分子量=6,000 TDI−A:2,4−TDI/2,6−TDI=80/
20(質量比)の混合物TDI−B:2,4−TDI
【0067】〔軟質ポリウレタンフォームの製造及び評
価〕 実施例1 NCO−1とOH−1を用いて、金型内で軟質ポリウレ
タンフォームを発泡させた後、金型から取り出し、直ち
にローラークラッシングした。その後、クラッシング後
の成形品を一昼夜放置し、JIS K−6401に準じ
てフォームの各種物性を測定した。
【0068】〔発泡条件〕 金型形状 :400mm×400mm×100m
m 金型材質 :アルミニウム 金型温度 :60±2℃ ミキシング方法 :高圧マシンミキシング 原料温度 :25±2℃ キュア条件 :60±2℃、6分 クラッシング条件:5段ローラー 90%圧縮
【0069】実施例2〜5、比較例1〜3 実施例1と同様にして、表3、4の組み合わせで、軟質
ポリウレタンフォームを製造し、各種フォーム物性を測
定した。表3、4にフォーム物性測定結果を示す。
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】表3に示されるように、モノオール濃度が
低いポリオールを用いた軟質ポリウレタンフォームは、
優れた反発弾性及び振動吸収性を示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例4、比較例1、比較例4の振動伝達率曲
線である。
【符号の説明】
A:実施例4の振動伝達率曲線である。 B:比較例4の振動伝達率曲線である。 C:比較例1の振動伝達率曲線である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 CA02 CA13 CA15 DA01 DF16 DF20 DF21 DF22 DG02 DG03 DG04 DG05 DG09 DG14 HA01 HA02 HA07 HA11 HA13 HA14 HC12 HC64 HC67 HC71 KD02 KD12 MA22 NA05 QA02 QA05 QB15 QC01 RA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオール(A)とポリイソシアネート
    (B)を、触媒(C)、発泡剤(D)、整泡剤(E)の
    存在下に反応させて得られ、全見かけ密度が40〜70
    kg/m3 、反発弾性率が60%以上、周波数1〜20
    Hzにおける最大振動伝達率が3以下、周波数6Hz以
    上における振動伝達率が1以下である、高反発高振動吸
    収性軟質ポリウレタンフォームの製造方法であって、 ポリオール(A)が、少なくとも以下に示す(A1)、
    (A2)、及びポリマー微粒子を含有し、かつ(A)中
    の(A1)含有量は10〜70質量%、ポリマー微粒子
    含有量は1〜15質量%であることを特徴とする、前記
    製造方法。 (A1):公称平均官能基数2以上、数平均分子量4,
    000〜10,000、モノオール濃度25mol%未
    満、オキシプロピレン基を60質量%以上含有するポリ
    オキシアルキレンポリオール。 (A2):公称平均官能基数2以上、数平均分子量4,
    000〜10,000、モノオール濃度25mol%以
    上、オキシプロピレン基を60質量%以上含有するポリ
    オキシアルキレンポリオール。
  2. 【請求項2】 ポリオール(A)が、更に以下に示す
    (A3)を含有するものであることを特徴とする、請求
    項1記載の製造方法。 (A3):公称平均官能基数2以上、数平均分子量1,
    000〜10,000、分子骨格にオキシエチレン基が
    ランダムに導入され、該オキシエチレン基含有量が50
    質量%以上であるポリオキシアルキレンポリオール。
  3. 【請求項3】 更に架橋剤(F)を用いることを特徴と
    する、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリイソシアネート(B)が、少なくと
    も以下に示す(B1)と(B2)を含有するものであっ
    て、(B2)の含有量が25質量%以下であることを特
    徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の製造
    方法。 (B1):有機ポリイソシアネート(b1)と、少なく
    とも公称平均官能基数2以上、数平均分子量500〜
    5,000、オキシエチレン基を70質量%以上である
    ポリエーテルポリオール(イ)を含有する変性剤(b
    2)を反応させて得られるイソシアネート基末端プレポ
    リマー。 (B2):トリレンジイソシアネート。
  5. 【請求項5】 有機ポリイソシアネート(b1)が、ジ
    フェニルメタンジイソシアネート、又はジフェニルメタ
    ンジイソシアネート及びポリフェニレンポリメチレンポ
    リイソシアネートからなる混合物から選択されるもので
    あることを特徴とする、請求項4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 変性剤(b2)が、更に以下に示す
    (ロ)及び/又は(ハ)を含有するものであることを特
    徴とする、請求項4又は5に記載の製造方法。 (ロ):数平均分子量500〜5,000のポリエステ
    ルポリオール。 (ハ):公称平均官能基数2以上、数平均分子量4,0
    00〜10,000、モノオール濃度25mol%未
    満、オキシプロピレン基を60質量%以上含有するポリ
    オキシアルキレンポリオール。
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