JPH1112341A - 表面装飾付き薄物軟質ポリウレタン発泡体の製造方法 - Google Patents

表面装飾付き薄物軟質ポリウレタン発泡体の製造方法

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JPH1112341A
JPH1112341A JP9183046A JP18304697A JPH1112341A JP H1112341 A JPH1112341 A JP H1112341A JP 9183046 A JP9183046 A JP 9183046A JP 18304697 A JP18304697 A JP 18304697A JP H1112341 A JPH1112341 A JP H1112341A
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JP
Japan
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polyol
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hydroxyl equivalent
average hydroxyl
weight
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JP9183046A
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English (en)
Inventor
Takao Fukami
孝夫 深見
Hisashi Minamino
久 南野
Tadayuki Kawaguchi
忠之 川口
Hiroyuki Ito
浩幸 伊東
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主に片面または両面装飾材付きのクッション
材を対象としてモールドを用いて一体成形により成形
性、強度、耐久性、難燃性に優れた薄肉広面積のポリウ
レタン発泡体の製造方法を提供する。 【解決手段】 表面装飾材を予めセットした型内に、以
下に示す(1)ポリイソシアネートと(2)ポリオール
の2成分からなる液を注入発泡して表面装飾材一体成形
による薄物軟質ポリウレタン発泡体ぼ製造方法である。 (1)特定の異性体比であるジフェニルメタンジイソシ
アネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネー
ト、特定のポリエーテルポリオールからなるポリエーテ
ルポリオール変性プレポリマーからなるポリイソシアネ
ート。 (2)ポリオールとしては、末端エチレンオキサイドキ
ャップのポリオキシプロピレンポリオール、ポリマーポ
リオール、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド
ランダム共重合ポリエーテルポリオール、水、整泡剤、
触媒からなるポリオール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面装飾付き軟質ポリウ
レタン発泡体の製造方法に関するものであり更に詳しく
は片面または両面装飾材付きの厚み1〜20mmの薄物
成形用であり、機械強度、耐久性、難燃性に優れた表面
装飾材一体成形による軟質ポリウレタン発泡体の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カーペットなど薄物のバッキング材、ク
ッション材としてフェルトおよびポリウレタン発泡体の
使用が知られている。長尺物の表面装飾付きポリウレタ
ン製品の場合は一般的にスラブフォームの薄肉カット品
をフレームラミネート方式または接着剤を介して表面材
と接着する方法が知られている。この場合、表面凹凸製
品への対応が困難であると共に実際の製品サイズに後か
らカットするため、カットロスとともに目的により端末
処理工程が必要であった。上記の行程簡略化、そして所
望の形状を得るためには型を用いての表面材一体モール
ド成形が最適であるが、薄肉広面積品発泡の場合、発泡
過程で発泡セルの崩壊、エア溜まりの発生そして欠肉な
どが生じ、流れ性と発泡速度のバランスの困難さから本
発明のような薄肉広面積の成形に適応できる技術は知ら
れてなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は主に片面また
は両面装飾材付きのクッション材を対象としてモールド
を用いて一体成形により成形性、強度、耐久性、難燃性
に優れた薄肉広面積のポリウレタン発泡体の製造方法を
提供することであり、特に広さ1m2 以上で密度0.0
3〜0.2g/cm3 、硬さが高分子計器製CSC2硬
度計で測定して20〜90(サンプル厚み30mmにお
いて)であるシート状ポリウレタン発泡体の製造に適し
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
の結果、特定のウレタンフォーム原料を用いて製造する
ことにより成形性、耐久性、難燃性に優れた薄物モール
ド発泡体が得られることを見出し本発明に至った。
【0005】すなわち本発明は、表面装飾材を予めセッ
トした型内にポリイソシアネートとポリオールの2成分
からなる液を注入発泡して表面装飾材一体成形による薄
物軟質ポリウレタン発泡体を製造する方法において
(1)該ポリイソシアネート成分としては2,2’−お
よび2,4’−の合計と4,4’−異性体比が5〜70
%:95〜30%であるジフェニルメタンジイソシアネ
ート40〜90重量%、官能基数3以上のポリメチレン
ポリフェニルポリイソシアネート5〜40重量%、官能
基数2〜3、平均ヒドロキシル当量200〜2,500
のポリエーテルポリオール5〜40重量%からなるポリ
エーテルポリオール変性プレポリマーであり、(2)該
ポリオール成分としては官能基数2〜4、平均ヒドロキ
シル当量1,000〜2,500の末端エチレンオキサ
イドキャップのポリオキシプロピレンポリオール、ポリ
マー固形分15〜50重量%含有の官能基数2〜4、平
均ヒドロキシル当量1,000〜3,000のポリマー
ポリオール、官能基数2〜4、平均ヒドロキシル当量
1,000〜2,500のエチレンオキサイド/プロピ
レンオキサイドランダム共重合ポリエーテルポリオー
ル、水、整泡剤、触媒からなることを特徴とする表面装
飾付き薄物軟質ポリウレタン発泡体の製造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるポリイソシア
ネートは2,2’−および2,4’−の合計と4,4’
−異性体比が5〜70%:95〜30%であるジフェニ
ルメタンジイソシアネート(以下MDIと略す)40〜
90重量%、官能基数3以上のポリメチレンポリフェニ
ルポリイソシアネート5〜40重量%をプレポリマー原
料としているが、2種以上のジフェニルメタンジイソシ
アネート系原料を混合して上記組成に調整することもで
きる。
【0007】2,2’−および2,4’−MDI異性体
を用い、かつ一部ポリエーテルポリオールで変性してお
くことにより、形状サイズに応じて初期の反応性を抑制
し液流れ性をコントロールでき欠肉のない成型品を得る
ことができる。プレポリマー合成法としては特に制限さ
れるものではなくイソシアネート原料とポリオール原料
を全量仕込みプレポリマー化する方法、イソシアネート
原料の一部とポリオール原料を反応させてから残りのイ
ソシアネート原料を混合する方法などが適用できる。
【0008】プレポリマー合成に使用されるポリエーテ
ルポリオールとしては単独または混合して使用しても良
いがその平均官能基数は2〜3、平均ヒドロキシル当量
200〜2,500のプロピレンオキサイドまたは/お
よびエチレンオキサイドの開環重合によって得られるポ
リエーテルポリオールであり、さらに好ましくは官能基
数2、平均ヒドロキシル当量1,000〜2,000の
ポリエーテルポリオールである。
【0009】なお接着性、強度改良等を目的とし上記変
性用ポリエーテルポリオール量を越えない範囲で、他の
ポリオールを変性剤として併用することができる。その
具体例としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、
セバシン酸、アゼライン酸、無水フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル酸、ダイマー酸
等のジカルボン酸、トリメリット酸、ピロメリック酸等
のトリおよびテトラカルボン酸と、エチレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、3ーメチル−1,5−ペンタンジオール、2−エ
チル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、1,9
−ノナンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール等のジオール、グ
リセリン、トリメチロールプロパン等のトリオールとの
重縮合反応により得られるポリエステルポリオール、ε
−カプロラクトン、δ−バレロラクトン等の環状ラクト
ン類をエチレングリコール、ジエチレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン等を開始剤として開環重合して得られるポリエス
テルポリオール、テトラヒドロフランのカチオン重合に
より得られるポリテトラメチレングリコール、末端水酸
基のポリブタジエンやその水素添加物、ひまし油変性ポ
リオールなどポリオレフィン系ポリオールなどが挙げら
れる。これらのポリオールの平均ヒドロキシル当量は2
00〜2,000が好ましく、これらポリオールは単独
または混合しても良い。
【0010】なお、流れ性、硬さ、発泡速度調整などの
目的で他のイソシアネートを併用することもできる。具
体例としては、2,4−トリレンジイソシアネート
(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネー
ト(2,6−TDI)、p−フェニレンジイソシアネー
ト、m−フェニレンジイソシアネート、o−キシリレン
ジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、
p−キシリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシア
ネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、2−メチル−1,5−ペンタン
ジイソシアネート、3−メチル−1,5−ペンタンジイ
ソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシ
アネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添
加キシリレンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソ
シアネート等の脂環族ジイソシアネート等のジイソシア
ネート、これらジイソシアネートのビウレット変性体、
イソシアヌレート変性体、ウレトンイミン変性体、カル
ボジイミド変性体、ポリオール変性によるウレタン基含
有ポリイソシアネートなどが挙げられる。
【0011】ポリイソシアネートのNCO含量は15〜
30%であることが好ましい。NCO含量30%を越え
ると初期の反応が早くなりすぎ急激な粘度上昇が生じ、
一方NCO含量15%未満の場合は原料粘度自体が高く
なりすぎて、両方とも流れ性悪化により欠肉発生や不均
一な発泡体を生じ易くなる。
【0012】本発明のポリオール成分に用いられるメイ
ンのポリオキシプロピレンポリオールとしては官能基数
2〜4、平均ヒドロキシル当量1,000〜2,500
の末端エチレンオキサイドキャップタイプのポリエーテ
ルポリオールであり、その例としては水、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトールなどのポリオール類、あるいはジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミ
ンなどのアミノアルコール類、あるいはエチレンジアミ
ン、1,6−ヘキサンジアミン、トリエチレンテトラア
ミン、アニリン、トルイレンジアミン、メチレンビスア
ニリンなどのアミン類にプロピレンオキサイドそしてエ
チレンオキサイドを付加して得られるポリエーテルポリ
オールを用いることができる。
【0013】本発明に用いられるポリマーポリオールと
してはポリマー固形分15〜50重量%含有の官能基数
2〜4、平均ヒドロキシル当量1,000〜3,000
のポリマーポリオールであり、ベースとなるポリオール
としては、水、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールなどのポリオー
ル類、あるいはジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、トリプロパノールアミンなどのアミノアルコール
類、あるいはエチレンジアミン、1,6−ヘキサンジア
ミン、トリエチレンテトラアミン、メチレンビスアニリ
ンなどのアミン類にエチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイドなどのアルキレンオキサイドを付加して得られ
るポリエーテルポリオールを用いることができる。ポリ
マー粒子成分としてはアクリルニトリル、スチレン、メ
チルメタアクリレートなどのエチレン性不飽和単量体の
重合物および/または尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノ
ール樹脂から選定されるアルデヒド縮合系樹脂を用いる
ことができる。アルデヒド縮合樹脂を用いたポリマーポ
リオールの具体例としては旭硝子製の商品名MFR−9
550が挙げられる。またポリエーテルポリオール中で
イソシアネートとアミノアルコールまたはアミン化合物
を反応させることにより得られるポリウレタン粒子また
はポリウレア粒子分散ポリエーテルポリオールを用いる
こともできる。特に好ましいポリマーポリオールのポリ
マー成分はアクリロニトリル/スチレン=7/3〜2/
8(重量比)のコポリマーおよび/または尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、フェノール樹脂から選定されるアルデヒド
縮合系樹脂である。またポリマーポリオールの使用量と
してはメインのポリエーテルポリオール100重量部に
対し1〜30重量部が好ましい。適量のポリマーポリオ
ール配合によりクッション性を有するフォームが得られ
るが配合量が多すぎるとフォームが硬く脆くなる傾向に
なる。
【0014】本発明に用いられる官能基数2〜4、平均
ヒドロキシル当量1,000〜2,500のエチレンオ
キサイド/プロピレンオキサイドランダム共重合ポリエ
ーテルポリオールとしては、水、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ルなどのポリオール類、あるいはジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、トリプロパノールアミンなどの
アミノアルコール類、あるいはエチレンジアミン、1,
6−ヘキサンジアミン、トリエチレンテトラアミン、ア
ニリン、トルイレンジアミン、メチレンビスアニリンな
どのアミン類にエチレンオキサドとプロピレンオキサイ
ドをランダムにして得られるポリエーテルポリオールを
用いることができる。エチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドの重量比率としては50:50〜95:5が
好ましい。本ポリエーテルポリオールを配合することに
より得られるフォームの通気性を高めることができクッ
ション性良好なフォームを得ることができる。使用量と
してはメインのポリエーテルポリオール100重量部に
対し0.5〜5重量部が好ましい。
【0015】本発明に使用される水は発泡剤として用い
られ、イソシアネート基と水との反応で発生する炭酸ガ
スにより発泡させることができる。なお付加的にガスロ
ーディング装置を用いて原液中に空気、窒素、二酸化炭
酸などのガスを混入溶解させ成形する方法や二酸化炭素
を液状で混合し発泡時に気化発泡させることもできる。
使用量としてはメインのポリエーテルポリオール100
重量部に対し0.05〜10重量部が好ましい。
【0016】本発明に使用される整泡剤は当業界で公知
の有機珪素系界面活性剤であり、例えば日本ユニカー社
製のL−520、L−540、L−5309、L−53
66、SZ−1306、トーレダウコーニング社製のS
H−193、SRX−274C、ゴールドシュミット社
製のB−4113などが挙げられる。これら整泡剤の使
用量は前述のメインポリエーエルポリオール100重量
部に対し0.2〜2重量部が好ましい。
【0017】本発明に使用される触媒としては当業界で
公知の各種ウレタン化触媒を用いることが出来る。代表
例としてはトリエチルアミン、トリプロピルアミン、ト
リブチルアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモ
ルホリン、ジメチルベンジルアミン、N,N,N’,
N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N,N,
N’,N’,N”−ペンタメチルジエチレントリアミ
ン、ビス−(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、ト
リエチレンジアミン、1,8−ジアザ−ビシクロ(5,
4,0)ウンデセン−7、1,2−ジメチルイミダゾー
ル、1−ブチル−2−メチルイミダゾールなどの三級ア
ミン、ジメチルエタノールアミン、N−トリオキシエチ
レン−N,N−ジメチルアミン、N,N−ジメチル−N
−ヘキサノールアミンなどの反応型三級アミンまたはこ
れらの有機酸塩、スタナスオクトエート、ジブチルチン
ジラウレート、ナフテン酸亜鉛などの有機金属化合物な
どが挙げられる。これら触媒の使用量は前述のメインポ
リエーエルポリオール100重量部に対し0.005〜
5重量部が好ましい。
【0018】本発明はさらに必要に応じ、トリクロロエ
チルホスフェート、トリクロロプロピルホスフェート、
これらの縮合タイプに代表されるリンーハロゲン系難燃
剤、ジオクチルフタレートなどの可塑剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、着色剤、各種充填剤、内部離型剤、防カ
ビ剤、抗菌剤、その他の加工助剤を用いることが出来
る。なおこれらの助剤は通常ポリオールに添加して用い
られが、イソシアネートと反応しうる活性水素を有しな
い加工助剤はイソシアネートプレポリマーに予め混合し
ておくこともできる。
【0019】本発明におけるポリイソシアネート成分中
の全イソシアネート基(NCO)/ポリオール成分中の
全水酸基(OH)の当量比としては0.6〜1.5、好
ましくは0.7〜1.2の範囲で製造される。通常イソ
シアネート成分とポリオール、架橋剤、触媒、水、整泡
剤などを含んだポリオール成分の2成分を混合発泡させ
るが混合は公知のメカニカル撹拌装置を備えた注入機ま
たは高圧衝突混合方式により混合され表面装飾材をセッ
トした型内にオープン注入または型クローズで注入口か
ら注入されて製造される。その際に硬化を均一にするた
め表面装飾材および型は20〜70℃の範囲の一定温度
で温度調整されていることが好ましい。なお着色する場
合は色替え面、経済面から直接混合ヘッドに供給できる
装置を用いることが好ましい。
【0020】本発明における表面装飾材としては織物、
編布、不織布、起毛布などの繊維類、天然皮革、人工皮
革、合成皮革などの皮革類、塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリウレタン、ナイロン、ポリエステルなどのプラ
スチックフィルムやシート類、紙類などを用いることが
できる。透水性のある繊維類などについては故意に表面
にウレタンをにじみ出させる場合を除き、予め繊維にフ
ィルムコートしておくことが好ましい。
【0021】以下に合成例、実施例によって本発明をさ
らに具体的に示す。「部」及び「%」は特に断りのない
限り「重量部」及び「重量%」を示す。
【0022】<ポリイソシアネート合成例>攪拌機、冷
却管、温度計を備えた反応器に2,2’−および2,
4’−異性体含有MDIを254部、4,4’−MDI
を161部、ポリオキシプロピレングリコール(PPG
−1)を172部仕込み、80℃で4時間反応させた
後、2,2’−および2,4’−MDI含有ポリメチレ
ンポリフェニルポリイソシアネート(PMDI−1)4
14部を加えた。得られたポリイソシアネート(A−
1)のNCO含量は26.0%、粘度は130mPa・
s/25℃であった。
【0023】同様の方法で表1に示す原料仕込み比率に
よりポリイソシアネートA−2、A−3、A−4、A−
5を得た。
【0024】
【表1】
【0025】表1において 異性体含有MDI:2,2’体および2,4’体の合計
/4,4’体=50/50(重量比)のMDI PMDI−1 :MDI(MDI100%中の10%
が2,2’−MDIと2,4’−MDIからなる)を4
0%含有し、NCO含量31.0%であるポリメチレン
ポリフェニルポリイソシアネート PMDI−2 :MDI(MDI100%中の1%が
2,2’−MDIと2,4’−MDIからなる)を50
%含有し、NCO含量31.0%であるポリメチレンポ
リフェニルポリイソシアネート PPG−1 :平均ヒドロキシル当量1,000の
ポリオキシプロピレングリコール PPG−2 :平均ヒドロキシル当量2,000、
10%エチレンオキサイド(EO)キャップのポリオキ
シプロピレントリオール
【0026】<実施例1〜5>表2に示す配合比率でポ
リイソシアネートとポリオール、水、触媒、整泡剤から
なるポリオールプレミックスをCANNON製L型ヘッ
ドを備えた高圧発泡成形機を用い型に吐出注入した。テ
ストピースは内寸300×300×30mmの60℃に
調整した金型を用い注入型締め5分後に脱型し、25℃
60%RHで24時間コンディショニング後に所定のサ
イズにカットし諸物性を測定した。成形性評価は60℃
に調整された四隅にガス抜き穴を有する内寸1,000
×1,000×10mmのアルミ製型を用い、厚み0.
05mmのコロナ放電処理ポリエチレンフィルムで裏面
ラミネートされた目付40g/m2 の不織布を予め下型
にセットし、下型のセンタ−付近に上記混合液を所定密
度になるよう注入し、注入開始から30秒後に上型を締
め、5分後に脱型し表布材一体成形フォームシートを得
た。物性および成形性評価結果を表3に示す。一般物
性、難燃試験はJIS Kー6400に準じて行った。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】表2において ポリオールa:17%EOキャップのポリオキシプロピ
レントリオール 平均ヒドロキシル当量1,700 ポリオールb:12%EOキャップのポリオキシプロピ
レンテトラオール 平均ヒドロキシル当量2,000 ポリオールc:アクリロニトリル/スチレン=50/5
0比の重合体粒子 20%含有ポリエーテルトリオール 平均ヒドロキシル当量2,000 ポリオールd:アルデヒド縮合樹脂含有ポリエーテルト
リオール 平均ヒドロキシル当量2,440 旭硝子製、商品名MFR−9550 ポリオールe:アクリロニトリル重合体粒子20%含有
ポリエーテルトリオール平均ヒドロキシル当量1,87
0 ポリオールf:EO/プロピレンオキサイド=80/2
0比のランダム共重合ポリエーテルテトラオール 平均ヒドロキシル当量1,750 TEDA−L33 :触媒、トリエチレンジアミンの
ジプロピレングリコール溶液、東ソー製 TOYOCAT−ET:触媒、ビスー(2−ジメチルア
ミノエチル)エーテルのジプロピレングリコール溶液、
東ソー製 L−5366 :シリコン整泡剤、日本ユニカー
製 硬さ:高分子計器製のCSC2硬度計により25℃にて
測定。 成形性判定 表布材との接着性;表布を剥がし接着不良を定性評価 ○:未接着箇所なし、△:一部未接着箇所あり、×:脱
型時に表布剥離膨れセル状態;セルの均一性を定性評価 ○:ほぼ均一、△:多少ボイドあり、×:セル不均一 強度発現性;脱型直後に表布材一体成形フォームシート
を指で挟み、その回復性により評価 ○:完全回復、△:一部残る、×:未回復(指跡がその
まま残る)
【0030】<比較例1〜3>表4に示す原料配合比率
により実施例1〜5と同様にテストピースおよび表布材
一体成形フォームシートを作成し物性、成形性を評価し
た。その結果を表5に示す。
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】註)ポリイソシアネートA−6:PMDI
−2/T−80=20:80の混合物(T−80は2,
4−TDI/2,6−TDI=80/20重量比の混合
物)
【0034】
【発明の効果】以上説明のように本発明により薄物で優
れた成形性、強度、耐久性、難燃性を有する表面装飾材
付きポリウレタン発泡体が得られ、自動車用カーペッ
ト、天井や壁用などのの衝撃吸収用や吸音用クッション
材、各種安全部品の内張り、ガスケット、エアーフィル
ター、家庭用および業務用カーペット、衣料用などに有
用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面装飾材を予めセットした型内にポリ
    イソシアネートとポリオールの2成分からなる液を注入
    発泡して表面装飾材一体成形による薄物軟質ポリウレタ
    ン発泡体を製造する方法において(1)該ポリイソシア
    ネート成分としては2,2’−および2,4’−の合計
    と4,4’−異性体比が5〜70%:95〜30%であ
    るジフェニルメタンジイソシアネート40〜90重量
    %、官能基数3以上のポリメチレンポリフェニルポリイ
    ソシアネート5〜40重量%、官能基数2〜3、平均ヒ
    ドロキシル当量200〜2,500のポリエーテルポリ
    オール5〜40重量%からなるポリエーテルポリオール
    変性プレポリマーであり、(2)該ポリオール成分とし
    ては官能基数2〜4、平均ヒドロキシル当量1,000
    〜2,500の末端エチレンオキサイドキャップのポリ
    オキシプロピレンポリオール、ポリマー固形分15〜5
    0重量%含有の官能基数2〜4、平均ヒドロキシル当量
    1,000〜3,000のポリマーポリオール、官能基
    数2〜4、平均ヒドロキシル当量1,000〜2,50
    0のエチレンオキサイド/プロピレンオキサイドランダ
    ム共重合ポリエーテルポリオール、水、整泡剤、触媒か
    らなることを特徴とする表面装飾付き薄物軟質ポリウレ
    タン発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】 該ポリマーポリオールのポリマー成分が
    アクリロニトリル/スチレン=7/3〜2/8のコポリ
    マーおよび/または尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノー
    ル樹脂から選定されるアルデヒド縮合系樹脂であること
    を特徴とする請求項1記載の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008120462A1 (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd. 軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネート組成物及び該組成物を用いた軟質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2014506615A (ja) * 2011-02-14 2014-03-17 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 低密度ポリウレタンフォーム

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WO2008120462A1 (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Nippon Polyurethane Industry Co., Ltd. 軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネート組成物及び該組成物を用いた軟質ポリウレタンフォームの製造方法
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