JPH11355246A - 周波数ホッピング方式を用いた無線通信装置 - Google Patents

周波数ホッピング方式を用いた無線通信装置

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JPH11355246A
JPH11355246A JP15716998A JP15716998A JPH11355246A JP H11355246 A JPH11355246 A JP H11355246A JP 15716998 A JP15716998 A JP 15716998A JP 15716998 A JP15716998 A JP 15716998A JP H11355246 A JPH11355246 A JP H11355246A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数ホッピングパターンの等しい周波数ホ
ッピング方式を用いた無線通信装置が複数用いられる場
合でも、他の無線通信装置による通信に妨害波を与える
ことなく、また、他の無線通信装置から妨害波を与えら
れた場合には、速やかに回避することのできる無線通信
装置を提供すること。 【解決手段】 図4(a)に示すように、待機中におい
て送信開始局が、複数フレーム期間に亘る連続したキャ
リア検出等により、妨害局の存在を確認した場合には、
フレーム期間を例えば2.5フレーム分シフトする。ま
た、図4(b)または図4(c)に示すように、通信中
において、被妨害局または相手局が、複数フレーム期間
に亘る連続した低いエラーレート検出等により、妨害局
の存在を確認した場合には、フレーム期間を例えば0.
5フレーム分シフトする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数ホッピング
方式を用いた無線通信装置の技術分野に属するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話等の移動体通信環境での
無線通信装置には、スベクトラム拡散通信方式が用いら
れている。スベクトラム拡散通信方式は、変調信号のス
ベクトラム成分を広範な周波数帯域に拡散する方式であ
り、この拡散には拡散符号系列と呼ばれる一種の暗号化
のための鍵となるものが使用されている。従って、この
拡散符号系列が判らなければ、受信信号を復調すること
ができず、高い秘匿性を確保することができる。また、
スベクトラム拡散通信方式は、変調信号の占有帯域幅が
通常の狭帯域変調方式に比べて極めて広いため、妨害波
(または干渉波。以下、同様とする)の排除能力に優れ
ている。
【0003】特に、携帯電話等の移動体通信環境での無
線通信装置には、限られた周波数帯域に極めて多くの需
要が発生しており、妨害波の排除能力のより一層の向上
が求められている。
【0004】そのため、最近では、スベクトラム拡散通
信方式の中でも特に妨害波または干渉波の排除能力が高
い、周波数ホッピング方式を用いた無線通信装置が主流
となっている。この周波数ホッピング方式とは、搬送波
周波数が時間と共に広い周波数範囲を飛び回る(ホッピ
ングする)ようにしたものである。従って、妨害波また
は干渉波が、例えば無変調の正弦波等である場合には、
搬送周波数が、たまたまその無変調の正弦波等の周波数
に相当する周波数位置にホッピングされていない限り、
影響を受けることがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、会社内
等で、同じ周波数ホッピングパターンを有する周波数ホ
ッピング方式を用いた無線通信装置が複数用いられてお
り、複数の無線通信装置が夫々別の無線通信装置との間
で通信を行うような場合には、一方の無線通信装置が他
方の無線通信装置に対して妨害波を発することになると
いう問題があった。
【0006】この問題を解決するために、妨害波を検出
した場合には、ホッピングさせる周波数の順序を変更す
る方法が考えられるが、この方法では、通信相手の無線
通信装置がホッピングさせる周波数を追従させるための
時間をある程度必要とするため、一時的に通信不能にな
る場合があり、好ましくない。
【0007】本発明は、前記の問題点に鑑みなされたも
のであり、周波数ホッピングパターンの等しい周波数ホ
ッピング方式を用いた無線通信装置が複数用いられる場
合でも、他の無線通信装置による通信に妨害波を与える
ことなく、また、他の無線通信装置から妨害波を与えら
れた場合には、速やかに回避することのできる周波数ホ
ッピング方式を用いた無線通信装置を提供することを課
題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の周波数
ホッピング方式を用いた無線通信装置は、前記課題を解
決するために、他局間通信を監視し、当該他局間通信に
おけるホッピングパターンと自局のホッピングパターン
との衝突の有無を判定するホッピングパターンの衝突判
定手段と、前記衝突判定手段によりホッピングパターン
の衝突有りと判定された場合には、一の周波数へのホッ
ピングから次の周波数へのホッピングまでのフレーム期
間を一時的に長くする周波数ホッピングのタイミングシ
フト手段とを備えることを特徴とする。
【0009】請求項1に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、ホッピングパターンの衝
突判定手段により、他局間通信が監視され、当該他局間
通信におけるホッピングパターンと自局のホッピングパ
ターンとの衝突の有無が判定される。そして、この衝突
判定手段によりホッピングパターンの衝突有りと判定さ
れた場合には、周波数ホッピングのタイミングシフト手
段により、自局における一の周波数へのホッピングから
次の周波数へのホッピングまでのフレーム期間が、一時
的に長くなるように調整される。しかし、前記他局間通
信における周波数のホッピングは、それまでと変わらな
い一定の間隔で行われるので、周波数のホッピングタイ
ミングに互いにずれが生じ、最終的には前記他局間通信
におけるホッピングパターンと、自局のホッピングパタ
ーンとの衝突が回避される。このように、本発明によれ
ば、基本的なホッピングパターンを変更することなく、
フレーム期間の調整のみにより他局間通信とのホッピン
グパターンの衝突を回避する。従って、既に行われてい
る他局間通信に自局が妨害を与えることがなく、かつ、
自局が他局間通信からの妨害を受けることがないので、
信頼性の高い周波数ホッピング方式を用いた無線通信装
置を提供することができる。
【0010】請求項2に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置は、前記課題を解決するために、請
求項1に記載の周波数ホッピング方式を用いた無線通信
装置において、前記ホッピングパターンの衝突判定手段
は、自局と他局との実体的データの送受信を行っていな
い待機時においては、他局間通信における送信信号の自
局での受信状態に基づき、前記ホッピングパターンの衝
突の有無の判定を行うことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、自局と他局との実体的デ
ータの送受信を行っていない待機時においては、前記ホ
ッピングパターンの衝突判定手段により、他局間通信に
おける送信信号についての、自局での受信状態が監視さ
れる。そして、この受信状態が所定の基準の状態よりも
良好である場合には、前記ホッピングパターンの衝突有
りと判定され、上述のようにフレーム期間の調整が行わ
れる。また、所定の基準の状態よりも悪い場合には、前
記衝突無しと判定される。従って、これから通信を開始
しようとする場合でも、既に通信中の他局間通信に対す
る妨害を確実に防止して、信頼性の高い通信を行うこと
ができる。
【0012】請求項3に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置は、前記課題を解決するために、請
求項2に記載の周波数ホッピング方式を用いた無線通信
装置において、前記ホッピングパターンの衝突判定手段
は、他局間通信における送信信号の自局での受信信号強
度に基づいて前記ホッピングパターンの衝突の有無の判
定を行うことを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、自局と他局との実体的デ
ータの送受信を行っていない待機時においては、前記ホ
ッピングパターンの衝突判定手段により、他局間通信に
おける送信信号について、自局での受信信号強度が監視
される。そして、この受信信号強度が所定の基準値以上
である場合には、前記ホッピングパターンの衝突有りと
判定され、上述のようにフレーム期間の調整が行われ
る。また、この受信信号強度が所定の基準値未満である
場合には、前記衝突無しと判定される。従って、これか
ら通信を開始しようとする場合でも、既に通信中の他局
間通信に対する妨害を確実かつ容易に防止することがで
き、信頼性の高い通信を行うことができる。
【0014】請求項4に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置は、前記課題を解決するために、請
求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の周波数ホッピ
ング方式を用いた無線通信装置において、前記ホッピン
グパターンの衝突判定手段は、自局と他局との実体的デ
ータの送受信を行っている通信時においては、他局間通
信による妨害状態に基づき、前記ホッピングパターンの
衝突の有無の判定を行うことを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、自局と他局との実体的デ
ータの送受信を行っている通信時においては、前記ホッ
ピングパターンの衝突判定手段により、他局間通信によ
る自局に対する妨害状態が監視される。そして、妨害が
生じた場合には、前記ホッピングパターンの衝突有りと
判定され、上述したようにフレーム期間の調整が行われ
る。また、妨害が生じない場合には、前記衝突無しと判
定される。従って、通信中における互いの妨害を確実に
防止することができ、信頼性の高い通信を行うことがで
きる。
【0016】請求項5に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置は、前記課題を解決するために、請
求項4に記載の周波数ホッピング方式を用いた無線通信
装置において、前記ホッピングパターンの衝突判定手段
は、自局と他局との通信上のエラーに基づき、前記ホッ
ピングパターンの衝突の有無の判定を行うことを特徴と
する。
【0017】請求項5に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、自局と他局との実体的デ
ータの送受信を行っている通信時においては、前記ホッ
ピングパターンの衝突判定手段により、自局と他局との
通信上のエラーが監視される。そして、エラーが生じた
場合には、前記ホッピングパターンの衝突有りと判定さ
れ、上述したようにフレーム期間の調整が行われる。ま
た、エラーが生じない場合には、前記衝突無しと判定さ
れる。従って、通信中における互いの妨害を確実に確実
かつ容易に防止することができ、信頼性の高い通信を行
うことができる。
【0018】請求項6に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置は、前記課題を解決するために、請
求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の周波数ホッピ
ング方式を用いた無線通信装置において、前記タイミン
グシフト手段は、自局と他局との実体的データの送受信
を行っていない待機時においては、前記ホッピングパタ
ーンの衝突有りの判定前の前記フレーム期間に相当する
時間よりも長い時間分、周波数ホッピングのタイミング
をシフトすることを特徴とする。
【0019】請求項6に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、自局と他局との実体的デ
ータの送受信を行っていない待機時においては、前記タ
イミングシフト手段により、前記ホッピングパターンの
衝突有りの判定前の前記フレーム期間に相当する時間よ
りも長い時間分、新たなフレーム期間が長くなるよう
に、周波数ホッピングのタイミングのシフトが行われ
る。従って、これから通信を開始しようとする場合で
も、既に通信中の他局間通信に対する妨害を迅速かつ確
実に防止して、信頼性の高い通信を行うことができる。
【0020】請求項7に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置は、前記課題を解決するために、請
求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の周波数ホッピ
ング方式を用いた無線通信装置において、前記タイミン
グシフト手段は、自局と他局との実体的データの送受信
を行っている通信時においては、前記ホッピングパター
ンの衝突有りの判定前の前記フレーム期間に相当する時
間よりも短い時間分、周波数ホッピングのタイミングを
シフトすることを特徴とする。
【0021】請求項7に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、自局と他局との実体的デ
ータの送受信を行っている通信時においては、前記タイ
ミングシフト手段により、前記ホッピングパターンの衝
突有りの判定前の前記フレーム期間に相当する時間より
も短い時間分、新たなフレーム期間が長くなるように、
周波数ホッピングのタイミングのシフトが行われる。従
って、通信中において、自局と相手局との周波数ホッピ
ングの同期を外すことなく、容易に他局間通信からの妨
害及び他局間通信への妨害を防止することができる。
【0022】請求項8に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置は、前記課題を解決するために、請
求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の周波数ホッピ
ング方式を用いた無線通信装置において、ホッピングす
る周波数を示すデータ群をホッピングテーブルとして記
憶する記憶手段を更に備え、前記タイミングシフト手段
は、前記ホッピングテーブルからの前記周波数を示すデ
ータの読み出しタイミングをシフトすることを特徴す
る。
【0023】請求項8に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、前記タイミングシフト手
段は、記憶手段に記憶されるホッピングテーブルから、
ホッピングする周波数を示すデータの読み出しタイミン
グをシフトすることにより、上述したフレーム期間の調
整を行う。従って、簡単な処理により確実に他局間通信
との間の互いの妨害を防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0025】(無線通信装置の構成)まず、本実施形態
における周波数ホッピング方式を用いた無線通信装置の
構成を図1に基づいて説明する。
【0026】図1に示すように、本実施形態の周波数ホ
ッピング方式を用いた無線通信装置は、電話またはパー
ソナルコンピュータ等と接続可能なインターフェース4
8を備える。このインターフェース48は、コーデック
及び圧縮器を含み、電話が接続された場合には、電話内
で処理される音声信号と、無線通信装置内で処理される
ディジタルデータとの相互変換を行う。また、インター
フェース48は、バッファ及びデータ変換器を含み、パ
ーソナルコンピュータ等が接続された場合には、パーソ
ナルコンピュータ等から出力されるディジタルデータを
バッファへ格納すると共に、後述する変復調器47から
出力されるディジタルデータのエラー訂正処理をデータ
変換器により行う。
【0027】前記インターフェース48には、変復調器
47が接続される。この変復調器47は、インターフェ
ースから出力されるディジタルデータを、中間周波数信
号に変調すると共に、後述するダウンコンバータ46か
ら出力される中間周波数信号をディジタルデータに復調
する。
【0028】前記変復調器47には、アップコンバータ
41とダウンコンバータ46が接続され、アップコンバ
ータ41にはパワーアンプ42が、また、ダウンコンバ
ータ46にはローノイズアンプ45が夫々接続される。
更に、パワーアンプ42とローノイズアンプ45には、
アンテナ13を備えた送受切換器43が接続される。ま
た、前記アップコンバータ41とダウンコンバータ46
には、PLL局部発振器40が接続される。
【0029】アップコンバータ41はミキサを備えてお
り、変復調器47から出力される中間周波数信号とPL
L局部発振器40からの搬送波信号とを加え合わせるこ
とにより、中間周波数信号を通信用周波数の信号に変換
する。このようにアップコンバータ41により変換され
た信号は、パワーアンプ42によって増幅され、送受切
換器43によってアンテナ13を介して送信される。
【0030】一方、アンテナ13を介して送受切換器4
3によって受信された信号は、ローノイズアンプ45に
よって増幅され、ダウンコンバータ46に入力される。
ダウンコンバータ46はミキサを備えており、ローノイ
ズアンプ45で増幅された受信信号から、PLL局部発
振器40の出力信号である搬送波信号を減算し、受信信
号を中間周波数信号に変換する。
【0031】PLL局部発振器40は、周波数が可変な
発振器であり、ホッピングテーブル36から読み出され
る周波数データに基づいて発振周波数が制御される。な
お、アップコンバータ41及びダウンコンバータ46並
びにPLL局部発振器40を用いた周波数変換は、1段
で行う必要はなく、これらの組み合わせをもう1段設け
て2段構成で行うようにしても良い。
【0032】以上に説明したインターフェース48、変
復調器47、アップコンバータ41、ダウンコンバータ
46、PLL局部発振器40は、コントローラ35によ
って制御されており、夫々が所定のタイミングで駆動す
るように構成されている。特に、ホッピングするための
周波数データ群を記憶する記憶手段としてのホッピング
テーブル36からの周波数データの読み出しと、読み出
した周波数データのPLL局部発振器40への設定タイ
ミングは、このコントローラ35によって制御されてお
り、後述するフレームと呼ばれる期間の長さを決定して
いる。
【0033】また、この衝突判定手段及びタイミングシ
フト手段としてのコントローラ35には、図1に示すよ
うに、キャリア検出器50と、エラー検出器51が接続
されている。キャリア検出器50は、ダウンコンバータ
46にも接続されており、ダウンコンバータ46からの
中間周波数信号を入力するように構成される。キャリア
検出器50は、入力した中間周波数信号のレベルを監視
し、このレベルが一定値以上であれば、コントローラ3
5に検出信号を出力する。この検出信号をキャリア検出
器50から入力したコントローラ35は、電波(キャリ
ア)を受信したと判断し、後述する周波数ホッピングの
タイミングシフト処理を行う。なお、キャリア検出は、
中間周波数信号に基づいて行う場合に限られず、受信信
号のレベルを直接検出するように構成しても良い。
【0034】一方、エラー検出器51には、インターフ
ェース48が接続されている。上述したように、インタ
ーフェース48にはデータ変換器が備えられており、変
復調器47から出力されるディジタルデータについての
エラー訂正処理が行われる。訂正可能なエラー数の場合
には訂正が行われ、インターフェース48から出力され
る信号にはエラーは含まれない。しかし、エラー数が多
く、訂正不能の場合には、インターフェース48から信
号は出力されず、エラー検出器51に対して訂正不能で
ある旨の信号を出力する。エラー検出器51は、この信
号を入力すると、コントローラ35に対してエラー検出
信号を出力する。そして、コントローラ35は、このエ
ラー検出信号に基づいて、後述する周波数ホッピングの
タイミングシフト処理を行う。
【0035】(フレームの構成)次に、以上のような無
線通信装置において、周波数のホッピングを行う際の時
間的単位である、フレームと呼ばれる期間について説明
する。図2(a)はフレームの構成を示す一例であり、
コントローラ35は、まず、期間T1にてホッピングテ
ーブル36から次の周波数データを読み出し、PLL局
部発振器40にセットする。そして、送受切換器43を
送信に切り換えて、期間T2を送信期間とし、送受切換
器43を送信のままで、セットした周波数にて送信を行
う。この時この送信期間T2内の決まった時点におい
て、同期信号を送信し、通信相手とのホッピングのタイ
ミングを一致させる。更に、次の期間T3を受信期間と
し、送受切換器43を受信に切り換えて、セットした周
波数にて受信を行う。これらの期間T1、期間T2、及
び期間T3で構成される期間Tfが1フレームであり、
この1フレーム毎に周波数のホッピングが行われること
になる。なお、フレームの構成は、図2(a)に示した
ものに限られず、図2(b)に示すように、期間T1で
周波数のホッピングを行った後、期間T4で送信のみを
行うようにしても良い。また、図2(c)に示すよう
に、期間T1で周波数のホッピングを行った後、期間T
4で受信のみを行うようにしても良い。図2(b),
(c)の場合には、期間T1と期間T4で構成される期
間Tfが1フレームとなる。このようなフレームが用い
られるのは、例えば、パーソナルコンピュータ等と接続
して大量のデータを送信あるいは受信する場合が考えら
れる。
【0036】(無線システムの構成)次に、前記無線通
信装置を用いた無線通信システムの一例について説明す
る。図3はこのような無線通信システムの一例であり、
前記無線通信装置は、無線端末1a,1b,1c,1d
として、パーソナルコンピュータ2a,2b,2c,2
dに接続されている。なお、パーソナルコンピュータの
代わりに電話を接続しても良い。また、以下の説明で
は、無線端末1dとパーソナルコンピュータ2dの組み
合わせを「自局」とし、無線端末1cとパーソナルコン
ピュータ2cの組み合わせを「他局1」、無線端末1b
とパーソナルコンピュータ2bの組み合わせを「他局
2」、無線端末1aとパーソナルコンピュータ2aの組
み合わせを「他局3」とする。
【0037】この無線通信システムでは、各局の夫々が
独立して他の局に対して通信要求を送信することによ
り、個別に通信可能であり、例えば図3に示すように、
自局と他局1の通信と、他局2と他局3との通信が同時
に行われる。また、各局の無線端末は、等しい値の周波
数データが等しい順序で並べられたホッピングテーブル
36を備えているものとする。
【0038】(周波数ホッピングのタイミングシフト処
理)次に、図4のタイミング図及び図5のフローチャー
ト並びに図6のフローチャートに基づいて、図3の無線
通信システムを用いた場合の周波数ホッピングのタイミ
ングシフト処理を、いくつかの例を挙げて説明する。な
お、図4において、f1,f2,…はホッピングテーブ
ル35に格納された周波数データの値を示しており、こ
れらの値が記載された個々の区切りが、1フレーム期間
Tfを示している。
【0039】[送信待機中の例]この例では、図3に示
す他局2と他局3が既に通信中であり、自局は既に他の
何れの局からも自局に対する呼び出し信号が無かったこ
とを確認済みの状態、即ち送信待機中であるものとす
る。なお、他局からの呼び出し信号が自局に対するもの
であるか否かの判定は、ID番号によって行われる。つ
まり、図3に示す各局には、夫々個々のID番号が設定
されており、呼び出し局は相手局のID番号を指定して
呼び出し信号を送信するように構成されている。
【0040】以下、図4(a)のタイミング図及び図5
のフローチャートを用いて、送信待機中の例について説
明する。
【0041】まず、送信待機中において、自局のパーソ
ナルコンピュータ2dから無線端末1dに対して他局1
への通信開始要求信号が出力されると、この通信開始要
求信号は、インターフェース48を介してコントローラ
35に入力され(ステップS1)、コントローラ35の
制御により通信処理が開始される。
【0042】但し、本実施形態においては、従来と異な
り、直ちに他局1に対する呼び出し信号の送信するので
はなく、これから他局1との通信において用いようとす
るホッピングパターンと、他局1を除く他局間で用いら
れているホッピングパターンとの衝突の有無を検出す
る。このような検出を行うことにより、これから通信を
開始しようとする場合であっても、既に通信中の他局に
対する妨害を未然に防止することができ、かつ、自局に
対する妨害も未然に防止することができる。
【0043】まず、コントローラ35によって、ホッピ
ングテーブル36から送信を開始する周波数を読み出
し、この周波数をPLL局部発振器40にセットする
(ステップS2)。
【0044】次に、コントローラ35によって送受切換
器43を受信側に切り換え、セットした周波数で受信を
行う(ステップS3)。そして、キャリア検出器50か
らキャリア検出信号が出力されたか否かを監視し、キャ
リア検出信号が出力されなかった場合には、キャリア無
しと判定し(ステップS4;NO)、他局1との通信を
開始する(ステップS11)。
【0045】一方、キャリア検出信号がキャリア検出器
50から出力されされた場合には、キャリア有りと判定
し(ステップS4;YES)、次にこのキャリア有りの
判定が所定数の周波数ホッピングを行った場合に連続し
て行われたものであるか否かを判定する(ステップS
5)。これは、連続したキャリア検出が行われない場合
には、周波数ホッピング方式の特性上、ホッピングパタ
ーンの衝突の確率が著しく小さいと考えられるためであ
る。例えば、図4(a)に示すように、自局(図4
(a)においては「送信開始局」と表す)において、最
初のフレーム期間の周波数をf1にセットしてキャリア
検出を行ったところ、他局2と他局3(図4(a)にお
いては「妨害局」と表す)が既に周波数f1で通信を行
っており、キャリア有りと判定されたとする(ステップ
S5;YES)。しかし、この場合には1回目の判定で
あり、未だ所定数の周波数ホッピングが行われていない
ので(ステップS5;NO)、ホッピングテーブル36
から次の周波数f2を読み出し、PLL局部発振器40
にセットして、1回目の周波数ホッピングを行う(ステ
ップS6)。以下、これらの処理を繰り返し(ステップ
S2〜ステップS6)、図4(a)に示すように、3回
目(この例では「所定数」が「3」に設定されていたも
のとする)の周波数ホッピング後の周波数f4において
もキャリア有りと判定された場合には(ステップS5;
YES)、周波数をf4とするフレーム期間の長さを、
それまでの1フレーム期間であるTfよりも2.5フレ
ーム分遅らせた(Tf+2.5Tf)とする(ステップ
S7)。しかし、他局2と他局3の周波数は、図4
(a)に示すように、それまでの同じフレーム期間であ
るTfの間隔で、f4からf5,f6,f7へとホッピ
ングを行うので、自局が4回目の周波数ホッピングを行
い(ステップS8)、周波数をf5にセットしたフレー
ム期間においては、他局2及び他局3との周波数の衝突
はなく、キャリア検出を行っても(ステップS9)、キ
ャリア有りと判定されることはない(ステップS10;
NO)。従って、以下このホッピングパターンで他局1
と通信を行っても他の通信(例えば他局2と他局3の通
信)との周波数の衝突は生じないと考えられるので、他
局1との通信を開始する(ステップS11)。具体的に
は、他局1に対して同期信号を送信し、他局1のID番
号を指定して他局1を呼び出す。但し、フレーム期間を
2.5フレーム分シフトした後に、更にキャリア有りの
判定が行われ、他局2と他局3以外の更に他の局が妨害
局となる場合には(ステップS10;YES)、再びフ
レーム期間を2.5フレーム分シフトし(ステップS
7)、以下これらの処理を繰り返す(ステップS8乃至
ステップS10)。
【0046】以上のように、本実施形態においては、通
信を開始する前に、ホッピングパターンの衝突検出処理
を行い、衝突を検出した際には、フレーム期間を一時的
に長くすることにより衝突を回避するので、他の通信へ
の妨害を確実に防止するこどかできると共に、他の通信
による妨害をも確実に防ぎ、良好に通信を行うことがで
きる。また、待機中においては、通常のフレーム期間よ
りも長い期間分のシフトを行うので、迅速に衝突を回避
することができる。
【0047】[通信中に自局が妨害を受ける例]次に、
通信中に自局が妨害を受ける例を図4(b)のタイミン
グ図及び図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0048】この例では、図3に示す自局と他局1が通
信中である場合に、途中から他局2と他局3が通信を開
始する場合について説明する。通信中においては、エラ
ー発生状況から妨害の有無を検出する。上述したよう
に、エラー訂正はインターフェース48にて行われ、エ
ラーが多く訂正不能の場合には、エラー検出器51から
エラー検出信号がコントローラ35に出力される。コン
トローラ35は、通信中において常にこのエラー検出信
号の有無を監視しており(ステップS20〜ステップS
21)、エラー検出信号がエラー検出器51から出力さ
れされた場合には、妨害有りと判定し(ステップS2
1;YES)、次にこの妨害有りの判定が所定数の周波
数ホッピングを行った場合に連続して行われたものであ
るか否かを判定する(ステップS22)。これは、特定
の周波数のみの妨害であれば、周波数ホッピング方式の
特性上、衝突する確率が著しく低いためである。なお、
このような妨害が生じた場合には、自局は他局1からの
信号を十分に受け取れなくなるが、他局1は自局からの
信号(少なくとも同期信号部分)を受け取ることができ
るものとする。また、他局1は、同期信号を受け取らな
いと自動的に1フレーム期間後に周波数ホッピングを行
うものとする。
【0049】例えば、図4(b)に示すように、自局
(図4(b)には「被妨害局」と表す)において、通信
を開始してからn回目の周波数ホッピングを行い、周波
数をf1にセットして他局1(図4(b)には「相手
局」と表す)との通信を行っていたとすると、周波数を
f1にセットしたフレーム期間では、自局は妨害を受け
ていないため、通常の通信が行われる(ステップS2
1;NO〜ステップS20)。しかし、n+1回目の周
波数ホッピングを行い、周波数をf2にセットして他局
1との通信を行うフレーム期間においては、他局2と他
局3が周波数f2で通信を開始し、この影響で自局にお
ける受信信号に訂正不能な数のエラーが発生したとす
る。この場合には、妨害有りと判定されるが(ステップ
S21;YES)、1回目の判定であり、妨害有りと判
定した後の所定数の周波数ホッピングが行われていない
ので(ステップS22;NO)、n+2回目の周波数ホ
ッピングを行い、周波数f3をセットする(ステップS
23)。そして、この周波数f3で他局1との通信を行
うが(ステップS24)、図4(b)に示すように、他
局2と他局3も周波数f3に周波数ホッピングを行い、
この影響で再び自局における受信信号に訂正不能な数の
エラーが発生したとする。従って、再び妨害有りの判定
が行われるが(ステップS21;YES)、妨害有りと
判定した後の周波数ホッピング回数は未だ1回であり、
所定数に達していないため(ステップS22;NO)、
n+3回目の周波数ホッピングを行い、周波数f4をセ
ットする(ステップS23)。
【0050】そして、この周波数f4で他局1との通信
を行うが(ステップS24)、図4(b)に示すよう
に、他局2と他局3も周波数f4に周波数ホッピングを
行い、この影響で三度目の訂正不能なエラー発生があっ
たとする。従って、三度目の妨害有りの判定が行われ
(ステップS21;YES)、妨害有りと判定した後の
周波数ホッピング回数が所定数である2回に達し(この
例では予め「所定数」が「2」に設定されていたものと
する)、3フレーム期間に亘って連続して妨害が行われ
たため(ステップS22;YES)、周波数ホッピング
を行うタイミングを0.5フレーム分遅らせる。つま
り、通常であれば、フレーム期間Tfの間隔で周波数ホ
ッピングを行うが、この場合には、n+4回目の周波数
ホッピングを行うための周波数f5の読み出しは、n+
3回目の読み出しから期間(Tf+0.5Tf)後に行
う(ステップS25)。そして、この周波数をf5にP
LL局部発振器40にセットし(ステップS26)、他
局1との通信を行う(ステップS27)。
【0051】この通信中においても妨害の有無について
の判定が行われる(ステップS28)。この時、図4
(b)に示すように、0.5フレーム遅らせて周波数ホ
ッピングを行った後の周波数f5が、他局2と他局3の
通信における周波数f5と衝突する期間があり、この影
響で、訂正不能なエラー発生があったとする。この場合
には、妨害有りと判定され(ステップS28;YE
S)、n+5回目の周波数ホッピングを行うための周波
数f6の読み出しタイミングについても、通常より0.
5フレーム遅らせ(ステップS25)、周波数f6をセ
ットして(ステップS26)、他局1との通信を続ける
(ステップS27)。
【0052】このように2度に亘ってホッピングタイミ
ングを0.5フレームシフトした結果、図4(b)に示
すように、自局の周波数f6は、他局2と他局3の周波
数f7と衝突せず、妨害無しと判定される(ステップS
28;NO)。しかし、この状態では、互いに衝突を生
じる周波数がセットされた、他局2と他局3のフレーム
期間と、自局のフレーム期間とのずれが小さく、または
ずれが無いので、何れかのホッピングタイミングが誤差
等によりずれた場合には、再び衝突が起こる可能性があ
る。そこで、余裕をもたせるために、妨害無しと判定さ
れた後においても、更にホッピングタイミングを0.5
フレームシフトさせる(ステップS29)。そして、n
+6回目の周波数ホッピングを行い、周波数をf7にセ
ットし(ステップS30)、他局1と通信を行う(ステ
ップS31)。
【0053】この状態において、妨害無しと判定される
場合には(ステップS32;NO)、他局1との通常の
通信を行い(ステップS33)、新たな妨害局により妨
害有りと判定される場合には(ステップS32;YE
S)、最初から処理を繰り返す(ステップS22)。図
4(b)の例では、自局の周波数f7に対して、他局2
と他局3の周波数はf8またはf9であり、互いのホッ
ピングタイミングが誤差等でずれたとしても、周波数の
衝突は生じない。従って、n+7回目以降の周波数ホッ
ピングからは、通常のフレーム期間Tfの間隔で周波数
ホッピングが行われる。
【0054】なお、相手局である他局1は、常に、自局
からの同期信号(図4(b)において下向き矢印で示
す)を受け取ってから所定期間Th後にホッピングを行
うように設定されている。従って、上述のように自局側
でホッピングタイミングをシフトした場合であっても、
シフト中あるいはシフト後の何れにおいても、自局に追
従して周波数ホッピングを行うことができる。
【0055】以上のように、通信中においては、エラー
レートにより他局からの妨害を検出し、フレーム期間を
通常のフレーム期間よりも短い期間分シフトするので、
相手局との同期を外すことなく、容易に妨害を回避する
ことができる。
【0056】[通信中に自局と共に相手局が妨害を受け
る例]次に、通信中に自局と共に相手局が妨害を受ける
例を図4(c)のタイミング図及び図6のフローチャー
トに基づいて説明する。
【0057】前記の例では、自局のみが妨害を受ける場
合について説明したが、この例では、両者の距離が近い
場合等において、自局と共に相手局が妨害を受ける場合
について説明する。
【0058】上述したように、各局の無線端末は同じ構
成であり、夫々の無線端末に備えられたコントローラ3
5は共通の制御プログラムにより動作する。従って、自
局だけでなく、相手局である他局1が妨害を受けた場合
には、他局1においても、図6に示すような処理が実行
されることになる。例えば、図4(c)に示すように、
3フレーム期間(周波数f2,f3,f4のフレーム期
間)に亘って連続して、自局と他局1との何れもが、他
局2または他局3からの妨害を受ける場合には(ステッ
プS21;YES〜ステップS22;YES)、自局だ
けでなく、他局1においても、ホッピングタイミングを
0.5フレーム分遅らせる(ステップS25)。つま
り、通常の状態であれば、自局からの同期信号を受け取
ってから、所定期間T0後に周波数ホッピングを行う
が、この場合には、0.5フレーム遅らせた期間(T0
+0.5Tf)後に周波数f5に周波数ホッピングを行
う(ステップS26,27)。
【0059】そして、妨害が無くなるまで(ステップS
28;NO)、また、妨害が無くなってからも1フレー
ムについては、0.5フレーム分シフトさせて周波数ホ
ッピングを行って(ステップS29〜ステップS32;
NO)、通常の通信を行う(ステップS33)。
【0060】このように、各局夫々に妨害検出とホッピ
ングタイミングシフト処理が行われるので、より一層確
実に妨害の無い良好な通信が行われることになる。
【0061】なお、前記二つの通信中に妨害を受ける例
においては、ホッピングタイミングのシフト中には妨害
を受ける可能性が高いので、通常の通信状態に戻るまで
はダミーデータを送信するように構成しても良い。
【0062】なお、上述した実施形態においては、待機
中においては2.5フレーム分、通信中については0.
5フレーム分のシフトを行う例について説明したが、本
発明はこれに限られるものではなく、適宜シフトする長
さを変えても良い。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
周波数ホッピング方式を用いた無線通信装置によれば、
他局間通信におけるホッピングパターンと自局のホッピ
ングパターンとの衝突の有無を判定する手段と、衝突有
りと判定された場合に、一の周波数へのホッピングから
次の周波数へのホッピングまでのフレーム期間を一時的
に長くする周波数ホッピングのタイミングシフト手段と
を備えたので、基本的なホッピングパターンを変更する
ことなく、フレーム期間の調整のみにより他局間通信と
のホッピングパターンの衝突を回避することができる。
従って、既に行われている他局間通信に自局が妨害を与
えることがなく、かつ、自局が他局間通信からの妨害を
受けることがないので、信頼性の高い周波数ホッピング
方式を用いた無線通信装置を提供することができる。
【0064】請求項2に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、自局と他局との実体的デ
ータの送受信を行っていない待機時にて、他局間通信に
おける送信信号の自局での受信状態に基づき、前記ホッ
ピングパターンの衝突の有無の判定するようにしたの
で、これから通信を開始しようとする場合でも、既に通
信中の他局間通信に対する妨害を確実に防止して、信頼
性の高い通信を行うことができる。
【0065】請求項3に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、他局間通信における送信
信号の自局での受信信号強度に基づいて前記ホッピング
パターンの衝突の有無の判定を行うようにしたので、こ
れから通信を開始しようとする場合でも、既に通信中の
他局間通信に対する妨害を確実かつ容易に防止すること
ができ、信頼性の高い通信を行うことができる。
【0066】請求項4に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、自局と他局との実体的デ
ータの送受信を行っている通信時にて、他局間通信によ
る妨害状態に基づき、前記ホッピングパターンの衝突の
有無の判定を行うようにしたので、通信中における互い
の妨害を確実に防止することができ、信頼性の高い通信
を行うことができる。
【0067】請求項5に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、自局と他局との通信上の
エラーに基づき、前記ホッピングパターンの衝突の有無
の判定を行うようにしたので、通信中における互いの妨
害を確実に確実かつ容易に防止することができ、信頼性
の高い通信を行うことができる。
【0068】請求項6に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、自局と他局との実体的デ
ータの送受信を行っていない待機時にて、前記ホッピン
グパターンの衝突有りの判定前の前記フレーム期間に相
当する時間よりも長い時間分、周波数ホッピングのタイ
ミングをシフトするようにしたので、これから通信を開
始しようとする場合でも、既に通信中の他局間通信に対
する妨害を迅速かつ確実に防止して、信頼性の高い通信
を行うことができる。
【0069】請求項7に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、自局と他局との実体的デ
ータの送受信を行っている通信時にて、前記ホッピング
パターンの衝突有りの判定前の前記フレーム期間に相当
する時間よりも短い時間分、周波数ホッピングのタイミ
ングをシフトするようにしたので、通信中において、自
局と相手局との周波数ホッピングの同期を外すことな
く、容易に他局間通信からの妨害及び他局間通信への妨
害を防止することができる。
【0070】請求項8に記載の周波数ホッピング方式を
用いた無線通信装置によれば、ホッピングする周波数を
示すデータ群をホッピングテーブルとして記憶し、前記
ホッピングテーブルからの前記周波数を示すデータの読
み出しタイミングをシフトするようにしたので、簡単な
処理により確実に他局間通信との間の互いの妨害を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における周波数ホッピング
方式を用いた無線通信装置の概略構成を示すブロック図
である。
【図2】図1の無線通信装置にて用いられるフレーム期
間を説明するタイミング図であり、(a)は1フレーム
期間に送信と受信を行う例、(b)は1フレーム期間に
送信のみを行う例、(c)は1フレーム期間に受信のみ
を行う例を夫々示すタイミング図である。
【図3】図1の無線通信装置を用いた無線通信システム
の一例を示す模式図である。
【図4】図3の無線通信システムにおけるホッピングパ
ターンの衝突を示すタイミング図であり、(a)は待機
中に自局と他局との衝突が生じた場合、(b)は通信中
に自局と他局との衝突が生じた場合、(c)は通信中に
自局及び相手局と他局との衝突が生じた場合を夫々示す
タイミング図である。
【図5】待機中の場合の周波数ホッピングのタイミング
シフト処理を示すフローチャートである。
【図6】通信中の場合の周波数ホッピングのタイミング
シフト処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d…無線端末 2a,2b,2c,2d…パーソナルコンピュータ 13…アンテナ 35…コントローラ 36…ホッピングテーブル 40…PLL局部発振器 41…アップコンバータ 42…パワーアンプ 43…送受切換器 45…ローノイズアンプ 46…ダウンコンバータ 47…変復調器 48…インターフェース 50…キャリア検出器 51…エラー検出器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他局間通信を監視し、当該他局間通信に
    おけるホッピングパターンと自局のホッピングパターン
    との衝突の有無を判定するホッピングパターンの衝突判
    定手段と、 前記衝突判定手段によりホッピングパターンの衝突有り
    と判定された場合には、一の周波数へのホッピングから
    次の周波数へのホッピングまでのフレーム期間を一時的
    に長くする周波数ホッピングのタイミングシフト手段
    と、 を備えることを特徴とする周波数ホッピング方式を用い
    た無線通信装置。
  2. 【請求項2】 前記ホッピングパターンの衝突判定手段
    は、自局と他局との実体的データの送受信を行っていな
    い待機時においては、他局間通信における送信信号の自
    局での受信状態に基づき、前記ホッピングパターンの衝
    突の有無の判定を行うことを特徴とする請求項1に記載
    の周波数ホッピング方式を用いた無線通信装置。
  3. 【請求項3】 前記ホッピングパターンの衝突判定手段
    は、他局間通信における送信信号の自局での受信信号強
    度に基づいて前記ホッピングパターンの衝突の有無の判
    定を行うことを特徴とする請求項2に記載の周波数ホッ
    ピング方式を用いた無線通信装置。
  4. 【請求項4】 前記ホッピングパターンの衝突判定手段
    は、自局と他局との実体的データの送受信を行っている
    通信時においては、他局間通信による妨害状態に基づ
    き、前記ホッピングパターンの衝突の有無の判定を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に
    記載の周波数ホッピング方式を用いた無線通信装置。
  5. 【請求項5】 前記ホッピングパターンの衝突判定手段
    は、自局と他局との通信上のエラーに基づき、前記ホッ
    ピングパターンの衝突の有無の判定を行うことを特徴と
    する請求項4に記載の周波数ホッピング方式を用いた無
    線通信装置。
  6. 【請求項6】 前記タイミングシフト手段は、自局と他
    局との実体的データの送受信を行っていない待機時にお
    いては、前記ホッピングパターンの衝突有りの判定前の
    前記フレーム期間に相当する時間よりも長い時間分、周
    波数ホッピングのタイミングをシフトすることを特徴と
    する請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の周波数
    ホッピング方式を用いた無線通信装置。
  7. 【請求項7】 前記タイミングシフト手段は、自局と他
    局との実体的データの送受信を行っている通信時におい
    ては、前記ホッピングパターンの衝突有りの判定前の前
    記フレーム期間に相当する時間よりも短い時間分、周波
    数ホッピングのタイミングをシフトすることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の周波数ホ
    ッピング方式を用いた無線通信装置。
  8. 【請求項8】 ホッピングする周波数を示すデータ群を
    ホッピングテーブルとして記憶する記憶手段を更に備
    え、前記タイミングシフト手段は、前記ホッピングテー
    ブルからの前記周波数を示すデータの読み出しタイミン
    グをシフトすることを特徴する請求項1乃至請求項7の
    何れか一項に記載の周波数ホッピング方式を用いた無線
    通信装置。
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