JPH11354932A - ビルドアップ多層配線板の製造方法 - Google Patents

ビルドアップ多層配線板の製造方法

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JPH11354932A
JPH11354932A JP15507498A JP15507498A JPH11354932A JP H11354932 A JPH11354932 A JP H11354932A JP 15507498 A JP15507498 A JP 15507498A JP 15507498 A JP15507498 A JP 15507498A JP H11354932 A JPH11354932 A JP H11354932A
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via hole
build
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blind via
multilayer wiring
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JP15507498A
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Masatoshi Mori
正利 森
Takeshi Kanai
健 金井
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ビルドアップ多層配線板の製造方
法において、ブラインドバイアホール形成の際、未完成
品でも、スペックに対する層ずれの良否判定を可能にす
ること、層ずれの方向の傾向を知ることおよびビルドア
ップ多層配線板の生産ワーク内の不良箇所の特定を行う
ことを目的とする。 【解決手段】 基準マークパターン形成工程を実行し、
コア部材32への電気的絶縁性部材33の積層数だけコ
ア部材32に電気的絶縁性部材33を積層してブライン
ドバイアホール形成工程を実行することを繰り返して、
前記ブラインドバイアホール形成工程の実行を開始した
後、ずれ測定工程を実行することを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線板の製造
方法に関し、特に、ビルドアップの手法を用いて製造さ
れるブラインドバイアホールを有するビルドアップ多層
配線板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化に伴い、高多層
化されたプリント配線板(以下では基板と称する場合あ
り)が製造されている。例えば、特開平5−63318
号公報、特開平5−67885号公報、特開平5−20
6650号公報および特開平7−51912号公報に記
載されたものが知られている。特開平5−63318号
公報には、プリント配線板の位置決め基準孔と回路パタ
ーンとの位置ずれを検出しながら形成されるプリント配
線板が記載されている。特開平5−67885号公報に
は、検査用ランドと内層検査用パターンを設けたものが
記載されており、特開平5−206650号公報には、
多層配線板の箔の断線や短絡の検査に使用する検査電極
の初期位置の設定を自動で行うものが記載されている。
また、特開平7−51912号公報には、基板の座ぐり
出し作業時間を短縮するものが記載されている。高多層
化されたプリント配線板には、プレス加工による一度の
積層によって生産されるものやビルドアップの手法を用
いて1層ずつ積み上げる方法で生産されるものなどが知
られている。前者の例としては、実開平7−18480
号公報に記載されたものが知られている。実開平7ー1
8480号公報には、多層プリント基板の完成後に各層
の位置ずれの良否を判定するものが記載されている。後
者のプリント配線板には、フォト法またはレーザー法等
の工法によりブラインドバイアホールを形成しているも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブラインドバイアホー
ル形成の際、スルーホール、内層パターン、ブラインド
バイアホール、外層パターン個々の位置ずれがあり、そ
れが大きくなると、パターンオープン等の不良発生の要
因となる。
【0004】従来の技術では、ブラインドバイアホール
形成工程においてまず最初に基板数枚にブラインドバイ
アホールを形成し、基板を目視および顕微鏡等で検査
後、ずれが生じていれば微調整を行い、残りの基板を加
工していた。課題としては次に示すものが挙げられる。 (1)ブラインドバイアホール形成の際、層ずれ確認検
査を行うが、実パターンにて確認するため、スペックに
対する層ずれの良否判定が困難である。また、数枚の確
認用の基板にずれが生じていた場合、その基板は不良と
なる。 (2)検査基板以外の基板の仕上がり確認ができていな
いため、ロット内の仕上がり精度にばらつきがあり、ブ
ラインドバイアホール形成後、全数検査の必要がある。 (3)外層パターン形成後、各層のずれ判定ができない
ため、破壊検査にて行う必要がある。 (4)ずれの方向等の傾向がわからないため、生産ワー
ク内の不良化箇所の特定ができず、ずれに起因する不具
合の対策が図れない。
【0005】そこで、ブラインドバイアホール形成の
際、未完成品でも、スペックに対する層ずれの良否判定
を可能にすることを本発明の第1の目的とする。また、
層ずれの方向の傾向を知ることを本発明の第2の目的と
する。そして、ビルドアップ多層配線板の生産ワーク内
の不良箇所の特定を行うことを本発明の第3の目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記第1の目的を達成するために、コア部材に電気的絶
縁性部材を順次1層ずつ積層し、各層の所定の位置にブ
ラインドバイアホールを形成してビルドアップ多層配線
板を製造するビルドアップ多層配線板の製造方法におい
て、前記コア部材の所定の位置に、予め決められたブラ
インドバイアホールの開口の向きを示す直線に垂直な断
面の形状が点対称な図形であり、前記断面に対して前記
ブラインドバイアホールの開口の向きに向かって隆起す
る形状の基準マークパターンを形成する基準マークパタ
ーン形成工程と、予め決められたブラインドバイアホー
ルの開口の向きを示す直線に垂直な前記基準マークパタ
ーンの断面の形状を示す図形の点対称の中心を通る前記
直線上の、前記中心から所定の中心離隔距離だけ離隔し
た位置に、予め決められた前記コア部材への前記電気的
絶縁性部材の積層の向きに開口する開口部を有し前記開
口部がブラインドバイアホールを形成する凹部分を、前
記凹部分の開口端の形状が点対称な図形となるように形
成するブラインドバイアホール形成工程と、予め決めら
れたブラインドバイアホールの開口の向きを示す直線に
垂直な前記基準マークパターンの断面の形状を示す図形
の点対称の中心から前記凹部分の開口端の形状を示す図
形の点対称の中心までの距離を測定し、前記距離の値と
前記中心離隔距離の値を比較するずれ測定工程と、を備
え、前記基準マークパターン形成工程を実行し、前記コ
ア部材への前記電気的絶縁性部材の積層数だけ前記コア
部材に前記電気的絶縁性部材を積層して前記ブラインド
バイアホール形成工程を実行することを繰り返して、前
記ブラインドバイアホール形成工程の実行を開始した
後、前記ずれ測定工程を実行することを特徴とするもの
である。
【0007】請求項2記載の発明は、上記第1の目的を
達成するために、請求項1記載の発明において、前記基
準マークパターン形成工程において、前記基準マークパ
ターンと当接し導電性部材から構成された検査部分を設
け、前記基準マークパターンが導電性部材から構成さ
れ、前記ずれ測定工程が、前記凹部分および前記検査部
分が検査ホールとして指定されたチェッカー検査の導通
抵抗を測定する導電性測定工程から構成され、前記電気
的絶縁性部材の積層数が1であり、前記ブラインドバイ
アホール形成工程の実行が終了した後、前記導電性測定
工程を実行することを特徴とするものである。
【0008】請求項3記載の発明は、上記第1の目的を
達成するために、請求項1記載の発明において、前記基
準マークパターン形成工程において、前記基準マークパ
ターンと当接し導電性部材から構成された検査部分を設
け、前記基準マークパターンが導電性部材から構成さ
れ、前記ずれ測定工程が、前記凹部分および前記検査部
分が検査ホールとして指定されたチェッカー検査の絶縁
抵抗を測定する絶縁性測定工程から構成され、前記電気
的絶縁性部材の積層数が1であり、前記ブラインドバイ
アホール形成工程の実行が終了した後、前記絶縁性測定
工程を実行することを特徴とするものである。
【0009】請求項4記載の発明は、上記第1および第
2の目的を達成するために、請求項2記載の発明におい
て、前記ブラインドバイアホール形成工程において、前
記凹部分の開口の向きを示す直線に垂直な前記基準マー
クパターンの断面の、前記断面の形状を示す図形の点対
称の中心を中心として放射方向の位置に、複数の前記凹
部分を形成することを特徴とするものである。
【0010】請求項5記載の発明は、上記第1の目的を
達成するために、請求項2記載の発明において、前記基
準マークパターン形成工程において、前記積層の向きの
最上層に導電性部材から構成される第1検査部分および
第2検査部分を設け、前記ブラインドバイアホール形成
工程において、前記第1検査部分と前記最上層に対する
下層の前記凹部分とを互いに当接させ、前記第2検査部
分と前記最上層に対する下層の前記検査部分とを互いに
当接させて、前記ずれ測定工程が、前記第1検査部分と
前記第2検査部分の電気的接続性に関する物理量を測定
する電気的接続測定工程から構成され、前記電気的絶縁
性部材の積層数の最小値は2であり、前記ブラインドバ
イアホール形成工程の実行が終了した後、前記電気的接
続性測定工程を実行することを特徴とするものである。
【0011】請求項6記載の発明は、上記第1および第
2の目的を達成するために、請求項3記載の発明におい
て、前記ブラインドバイアホール形成工程において、前
記凹部分の開口の向きを示す直線に垂直な前記基準マー
クパターンの断面の、前記断面の形状を示す図形の点対
称の中心を中心として放射方向の位置に、複数の前記凹
部分を形成することを特徴とするものである。
【0012】請求項7記載の発明は、上記第1の目的を
達成するために、請求項6記載の発明において、前記基
準マークパターン形成工程において、前記積層の向きの
最上層に導電性部材から構成される第1検査部分および
第2検査部分を設け、前記ブラインドバイアホール形成
工程において、前記第1検査部分と前記最上層に対する
下層の前記凹部分とを互いに当接させ、前記第2検査部
分と前記最上層に対する下層の前記検査部分とを互いに
当接させて、前記ずれ測定工程が、前記第1検査部分と
前記第2検査部分の電気的接続性に関する物理量を測定
する電気的接続測定工程から構成され、前記電気的絶縁
性部材の積層数の最小値は2であり、前記ブラインドバ
イアホール形成工程の実行が終了した後、前記電気的接
続性測定工程を実行することを特徴とするものである。
【0013】請求項8記載の発明は、上記第1の目的を
達成するために、コア部材に電気的絶縁性部材を順次1
層ずつ積層し、各層の所定の位置にブラインドバイアホ
ールを形成してビルドアップ多層配線板を製造するビル
ドアップ多層配線板の製造方法において、前記コア部材
の所定の位置に、インナーバイアホールを形成する開口
部を有する円筒状部分を形成するインナーバイアホール
形成工程と、予め決められた前記コア部材への前記電気
的絶縁性部材の積層の向きに開口する開口部を有し前記
開口部がブラインドバイアホールを形成する凹部分を、
前記ブラインドバイアホールが前記インナーバイアホー
ルのランドから離隔するように形成するブラインドバイ
アホール形成工程と、前記凹部分と前記円筒状部分の電
気的接続性に関する物理量を測定する導電測定工程と、
を備え、前記インナーバイアホール形成工程を実行し、
前記コア部材に前記電気的絶縁性部材を積層して、前記
ブラインドバイアホール形成工程を実行し、前記ブライ
ンドバイアホール形成工程の実行を終了した後、前記導
電測定工程を実行するビルドアップ多層配線板の製造方
法であって、前記インナーバイアホール形成工程におい
て、前記積層の向きの最上層に導電性部材から構成さ
れ、前記円筒状部分と当接するチェッカー検査部分を設
け、前記ブラインドバイアホール形成工程において、導
電性部材から構成され、前記凹部分と同一の向きに開口
し、前記凹部分と当接する検査凹部分を設け、前記導電
測定工程が、前記検査凹部分および前記チェッカー検査
部分が検査ホールとして指定されたチェッカー検査を行
うチェッカー検査工程から構成され、前記ブラインドバ
イアホール形成工程の実行を終了した後、前記チェッカ
ー検査工程を実行することを特徴とするものである。
【0014】請求項9記載の発明は、上記第1の目的を
達成するために、コア部材に電気的絶縁性部材を順次1
層ずつ積層し、各層の所定の位置にブラインドバイアホ
ールを形成してビルドアップ多層配線板を製造するビル
ドアップ多層配線板の製造方法において、前記コア部材
に、インナーバイアホールを形成する開口部を有する円
筒状部分を形成するインナーバイアホール形成工程と、
予め決められた前記コア部材への前記電気的絶縁性部材
の積層の向きに開口する開口部を有し前記開口部がブラ
インドバイアホールを形成する凹部分を、ブラインドバ
イアホールが前記インナーバイアホールの前記積層の向
きの上方に位置するように形成するブラインドバイアホ
ール形成工程と、前記凹部分と前記円筒状部分の電気的
接続性に関する物理量を測定する導電測定工程と、を備
え、前記インナーバイアホール形成工程を実行し、前記
コア部材に前記電気的絶縁性部材を積層して、前記ブラ
インドバイアホール形成工程を実行し、前記ブラインド
バイアホール形成工程の実行を終了した後、前記導電測
定工程を実行するビルドアップ多層配線板の製造方法で
あって、前記インナーバイアホール形成工程において、
前記積層の向きの最上層に導電性部材から構成され、前
記円筒状部分と当接するチェッカー検査部分を設け、前
記ブラインドバイアホール形成工程において、導電性部
材から構成され、前記凹部分と同一の向きに開口し、前
記凹部分と当接する検査凹部分を設け、前記導電測定工
程が、前記検査凹部分および前記チェッカー検査部分が
検査ホールとして指定されたチェッカー検査を行うチェ
ッカー検査工程から構成され、前記ブラインドバイアホ
ール形成工程の実行を終了した後、前記チェッカー検査
工程を実行することを特徴とするものである。
【0015】請求項10記載の発明は、上記第1および
第2の目的を達成するために、請求項8記載の発明にお
いて、前記ブラインドバイアホール形成工程において、
前記凹部分の開口の向きを示す直線に垂直な前記基準マ
ークパターンの断面の、前記断面の形状を示す図形の点
対称の中心を中心として放射方向の位置に、複数の前記
凹部分を形成することを特徴とするものである。
【0016】請求項11記載の発明は、上記第1および
第2の目的を達成するために、請求項9記載の発明にお
いて、前記ブラインドバイアホール形成工程において、
前記凹部分の開口の向きを示す直線に垂直な前記基準マ
ークパターンの断面の、前記断面の形状を示す図形の点
対称の中心を中心として放射方向の位置に、複数の前記
凹部分を形成することを特徴とするものである。
【0017】請求項12記載の発明は、上記第1から第
3の目的を達成するために、請求項1から請求項7まで
のいずれか1つの請求項記載の発明において、前記基準
マークパターン形成工程において、前記基準マークパタ
ーンおよび前記検査部分をビルドアップ多層配線板の生
産ワーク内の位置に複数設けることを特徴とするもので
ある。
【0018】請求項13記載の発明は、上記第1から第
3の目的を達成するために、請求項8から請求項11ま
でのいずれか1つの請求項記載の発明において、前記イ
ンナーバイアホール形成工程において、前記インナーバ
イアホールおよび前記チェッカー検査部分をビルドアッ
プ多層配線板の生産ワーク内の位置に複数設けることを
特徴とするものである。
【0019】本発明の特徴をさらに詳しく述べると、上
述された問題点の解決方法として、ビルドアップ層のブ
ラインドバイアホール形成工程において、生産ワークの
製品以外の部分の最も位置ずれが大きくなると予想され
る位置に、予め位置合わせ用のガイドを形成し、ガイド
を層ずれのスペック値に設定することにより、製造工程
中にずれの良否判定が容易にできる。フォト法によるビ
ルドアップ工法であれば、露光前のフィルム合わせ確認
工程においてずれの確認を行うことが可能となり、位置
調整用として数枚サンプルで、ブラインドバイアホール
が形成された不要な不良基板を作る必要もなくすことが
できる。
【0020】また、上記問題点の3)に関しては最外層
に位置合わせ用ガイドより引き出された導通テスト用パ
ターンを設け、電気的接続を確認することで対応可能で
ある。そこで、このガイド形状には生産工程時での対応
のため、次の2つの内容の位置精度を同時に満足させる
ことが要求される。 1)NC加工孔とブラインドバイアホールとの位置の整
合性 2)その上にビルドアップ層が形成されるべき内層パタ
ーンとブラインドバイアホールの整合性 また、その結果として得られたビルドアップ層形成後の
プリント配線板の中間生成物および最終完成物に関して
も、容易に上記2項目の位置ずれの度合いが判別可能な
ことが求められる。
【0021】このためには、ブラインドバイアホール形
成工程時およびブラインドバイアホール形成工程後の目
視による位置ずれの判定を行うにあたっては、ブライン
ドバイアホールの形状をループ状にし、その中心にNC
加工孔あるいは特定の形状をした内層パターンを形成す
ることで、それぞれのギャップ部分を測定することによ
り、正確な位置合わせが可能となる。
【0022】また、ブラインドバイアホール形成、メッ
キ処理、外層パターン形成後の完成品の段階での位置の
整合性の判別には、位置合わせ用ガイドの内層部分のN
C加工孔をスルーホール化しておくことで、スルーホー
ル、ブラインドバイアホールをはさんだ最外層同士の導
通テストパターンの電位を調べることでブラインドバイ
アホールの位置および接続信頼性を測定することが可能
となる。
【0023】上記のよう内層NC加工孔および特定の形
状をした内層パターン、ブラインドバイアホール、外層
パターンをそれぞれ形成することにより、生産途中の半
完成品および完成品のプリント基板において、位置的に
整合性のあるガイド形状が形成され、各生産工程および
完成品のそれぞれの段階で目視および電気的接続性の両
方の面で位置精度が確保でき、これにより半完成品の段
階での不良品の削除や各工程での破壊検査が不要になる
など、コスト面、製造時間の短縮の両方の問題が改善さ
れる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1〜図4、図6〜図16、図
18〜図20および図22は、本発明に係るビルドアッ
プ多層配線板の製造方法の一実施例のブラインドバイア
ホールを形成する工程を実行した後のビルドアップ多層
配線板の一例のブラインドバイアホールの開口の向きに
垂直または平行な方向の断面図である。
【0025】図5は、一実施例のビルドアップ多層配線
板の製造方法の基準マークパターン形成工程を実行した
後のビルドアップ多層配線板のブラインドバイアホール
の開口の向きに垂直な方向の断面図である。
【0026】図17および図21は、一実施例のビルド
アップ多層配線板の製造方法のブラインドバイアホール
形成工程を実行した後のビルドアップ多層配線板のブラ
インドバイアホールの開口の向きの最外層のブラインド
バイアホールの開口の向きの上面図である。
【0027】図23〜図33および図35〜図39は、
一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方法のブライ
ンドバイアホール形成工程を実行した後のビルドアップ
多層配線板の円筒状部分の開口部のインナーバイアホー
ルの開口の向きに垂直または平行な方向の断面図であ
る。
【0028】図34および図40は、一実施例のビルド
アップ多層配線板の製造方法のブラインドバイアホール
形成工程を実行した後のビルドアップ多層配線板のブラ
インドバイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図
である。
【0029】図41は、本発明に係るビルドアップ多層
配線板の製造方法の一実施例の生産ワークの概念図であ
る。
【0030】図1は、本発明に係るビルドアップ多層配
線板の製造方法の一実施例のブラインドバイアホールを
形成する工程を実行した後のビルドアップ多層配線板の
一例のブラインドバイアホールの開口の向きに垂直な方
向の断面図である。図2は、図1に示されたビルドアッ
プ多層配線板の一例のブラインドバイアホールの開口の
向きに平行な方向の断面図である。以下、図2に示され
たものの構成要素は図1と同一の符号を付けて表す。
【0031】図1に示されたビルドアップ多層配線板に
おいて、1はビルドアップ多層配線板であり、ビルドア
ップ多層配線板1は、コア部材2と、コア部材2に予め
決められたビルドアップ多層配線板1の積層の向きに向
かって積層され電気的絶縁性を有する樹脂から構成され
た電気的絶縁性部材8と、を備えている。
【0032】コア部材2は、前記積層の向きの上面に内
層パターン3を有する。前記電気的絶縁性部材8は、前
記積層の向きの上面上に前記積層の向きに向かって開口
する開口部4を有する凹部分5を備えている。凹部分5
の開口部4はブラインドバイアホール6を形成し、その
形状はループ形状である。
【0033】ブラインドバイアホール形成工程時および
ブラインドバイアホール形成工程後の目視による位置ず
れの判定を行うにあたっては、ブラインドバイアホール
の形状をループ状にし、その中心にNC加工孔あるいは
特定の形状をした内層パターンを形成することで、それ
ぞれのギャップ部分を測定することにより、正確な位置
合わせが可能となる。
【0034】図3および図4は、一実施例のビルドアッ
プ多層配線板の製造方法により完成した後のビルドアッ
プ多層配線板の一例のブラインドバイアホールの開口の
向きに平行な方向の断面図である。図3に示されたビル
ドアップ多層配線板において、11はビルドアップ多層
配線板であり、ビルドアップ多層配線板11は、両面配
線板であり、コア部材と、前記コア部材にビルドアップ
多層配線板11の積層の向きに向かって積層され電気的
絶縁性を有する樹脂から構成された電気的絶縁性部材1
2と、を備えている。
【0035】前記コア部材にはNC加工孔が設けられ、
前記NC加工孔はスルーホール17として構成されてい
る。
【0036】前記積層の向きの最上層の電気的絶縁性部
材13は、前記積層の向きの上面上に前記積層の向きに
向かって開口する開口部14を有する凹部分15を備え
ている。凹部分15の開口部14はブラインドバイアホ
ール16を形成する。ブラインドバイアホール形成、メ
ッキ処理、外層パターン形成後の完成品の段階での位置
の整合性の判別には、位置合わせ用ガイドの内層部分の
NC加工孔をスルーホール化しておくことで、スルーホ
ール、ブラインドバイアホールをはさんだ最外層同士の
導通テストパターンの電位を調べてブラインドバイアホ
ールの位置および接続信頼性を測定することが可能とな
る。図3に示されたビルドアップ多層配線板の一例は、
ブラインドバイアホールの位置精度の確認を行うときの
ものを示し、図4に示されたビルドアップ多層配線板の
一例は接続信頼性の確認を行うときのものを示す。
【0037】図示されない本発明に係るビルドアップ多
層配線板の製造方法の一実施例は、コア部材に電気的絶
縁性部材を順次1層ずつ積層し、各層の所定の位置にブ
ラインドバイアホールを形成してビルドアップ多層配線
板を製造するものにおいて、前記コア部材の所定の位置
に、予め決められたブラインドバイアホールの開口の向
きを示す直線に垂直な断面の形状が点対称な図形であ
り、前記断面に対して前記ブラインドバイアホールの開
口の向きに向かって隆起する形状の基準マークパターン
を形成する基準マークパターン形成工程と、予め決めら
れたブラインドバイアホールの開口の向きを示す直線に
垂直な前記基準マークパターンの断面の形状を示す図形
の点対称の中心を通る前記直線上の、前記中心から所定
の中心離隔距離だけ離隔した位置に、予め決められた前
記コア部材への前記電気的絶縁性部材の積層の向きに開
口する開口部を有し前記開口部がブラインドバイアホー
ルを形成する凹部分を、前記凹部分の開口端の形状が点
対称な図形となるように形成するブラインドバイアホー
ル形成工程と、予め決められたブラインドバイアホール
の開口の向きを示す直線に垂直な前記基準マークパター
ンの断面の形状を示す図形の点対称の中心から前記凹部
分の開口端の形状を示す図形の点対称の中心までの距離
を測定し、前記距離の値と前記中心離隔距離の値を比較
するずれ測定工程と、を備え、前記基準マークパターン
形成工程を実行し、前記コア部材への前記電気的絶縁性
部材の積層数だけ前記コア部材に前記電気的絶縁性部材
を積層して前記ブラインドバイアホール形成工程を実行
することを繰り返して、前記ブラインドバイアホール形
成工程の実行を開始した後、前記ずれ測定工程を実行す
るものである。このため、ビルドアップ多層配線板が半
完成品の段階でも、予め決められたブラインドバイアホ
ールの開口の向きを示す直線に垂直な前記基準マークパ
ターンの断面の形状を示す図形の点対称の中心から前記
凹部分の開口端の形状を示す図形の点対称の中心までの
距離の値と前記中心離隔距離の値を比較して前記ブライ
ンドバイアホールの位置ずれを容易に確認することがで
きる。
【0038】図5は、本発明に係るビルドアップ多層配
線板の製造方法の一実施例の基準マーク部形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラインド
バイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図であ
る。
【0039】図5に示されたビルドアップ多層配線板に
おいて、21はビルドアップ多層配線板であり、ビルド
アップ多層配線板21は、コア部材22を備えている。
コア部材22の所定の位置に基準マークパターン23が
形成される。基準マークパターン23は、予め決められ
たブラインドバイアホールの開口の向きを示す直線に垂
直な断面の形状がリング状であり、前記断面に対して前
記ブラインドバイアホールの開口の向きに向かって隆起
する形状である。
【0040】図5に示されたビルドアップ多層配線板2
1の製造方法において、コア部材22作成時に予めドリ
ル穴24の加工を行う。コア部材22の表裏パターンに
そのドリル穴24を囲む基準マークパターン23を形成
する。例えば、基準のドリル穴24をφ2mm、基準マ
ークパターン23を内径φ2.1mm、外径φ2.3m
mに設定する。このとき、ドリル穴24と基準マークパ
ターン23の内径とのギャップは0.05mmとなる。
ドリル穴24と基準マークパターン23とのずれが0.
05mm以上になればドリル穴24と基準マークパター
ン23が重なり基準マークパターン23の形状が歪にな
る。
【0041】図6は、一実施例のビルドアップ多層配線
板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実行
した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラインドバ
イアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図である。
図7は、図6に示されたビルドアップ多層配線板の一例
のブラインドバイアホールの開口の向きに平行な方向の
断面図である。以下、図7に示されたものの構成要素は
図6と同一の符号を付けて表す。
【0042】図6および図7に示されたビルドアップ多
層配線板において、31はビルドアップ多層配線板であ
り、ビルドアップ多層配線板31は、コア部材32と、
コア部材32に予め決められたビルドアップ多層配線板
31の積層の向きに向かって積層され電気的絶縁性を有
する樹脂から構成された電気的絶縁性部材33と、を備
えている。
【0043】コア部材32の所定の位置には基準マーク
パターン34が形成される。基準マークパターン34
は、予め決められたブラインドバイアホールの開口の向
きを示す直線に垂直な断面の形状がリング状であり、前
記断面に対して前記ブラインドバイアホールの開口の向
きに向かって隆起する形状を有するものである。また、
コア部材32は、基準孔であるドリル穴35を有する。
【0044】電気的絶縁性部材33には、凹部分36が
形成される。凹部分36は、予め決められたコア部材3
2への電気的絶縁性部材33の積層の向きに開口する開
口部37を有し、開口部37がブラインドバイアホール
38を形成する。凹部分36の開口部37の形状はリン
グ状に形成される。
【0045】図6および図7に示されたビルドアップ多
層配線板31の製造方法において、ブラインドバイアホ
ール38についてブラインドバイアホール38の径をφ
2.4mmに設定することにより、ブラインドバイアホ
ール38と基準マークパターン34の外径とのギャップ
が0.05mmになる。このため、ブラインドバイアホ
ール38と基準マークパターン34とのずれが0.05
mm以上になるとパターンが露出しなくなる。
【0046】コア部材32に積層された層であるビルド
アップ層の絶縁樹脂から構成される電気的絶縁性部材3
3に該ビルドアップ層の下層のパターンが目視で認識す
ることができる程度の透明度がある場合、基準マークパ
ターン34の内外径の値を図5に示されたもののそれよ
り小さい値に設定することも可能である。
【0047】コア部材32表裏の基準マークパターン3
4とブラインドバイアホール38については、コア部材
32表裏の基準マークパターン34を囲むリング状のブ
ラインドバイアホール38を基準マークパターン34の
外径とブラインドバイアホール38の内径とのギャップ
を0.05mm程度確保して設定する。
【0048】上述されたように基準マークパターンを設
定することにより、各層のずれを目視またはルーペ等に
よって確認することができ、各基準マークパターンのギ
ャップをずれのスペック値に設定することにより、簡単
にずれの良否判定が可能となる。また、フォト法により
ブラインドバイアホールを形成する場合、基準マークパ
ターンにより露光工程のフィルムセットの段階、つまり
露光前にずれの確認を行えるため、ずれの確認のテスト
露光および現像を行う必要も無くなり、スムーズな生産
を行うことができる。
【0049】この一実施例のビルドアップ多層配線板の
製造方法により、各層のパターンの具体的な位置精度の
測定が可能で、目視確認しやすいフォトビア形状を採用
することで、フォトビア形状作業時のマスクフィルムの
位置合わせ作業の精度が向上し、作業時間も短縮するこ
とができる。
【0050】また、この一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法により、半完成品段階で、パターンとフ
ォトビアの位置精度が容易に測定できるため、生産の各
工程における不具合確認の作業の軽減がはかれる。
【0051】図示されない一実施例のビルドアップ多層
配線板の製造方法は、上述された一実施例のビルドアッ
プ多層配線板の製造方法と同様に構成されたものにおい
て、前記基準マークパターン形成工程において、前記基
準マークパターンと当接し導電性部材から構成された検
査部分を設け、前記基準マークパターンが導電性部材か
ら構成され、前記ずれ測定工程が、前記凹部分および前
記検査部分が検査ホールとして指定されたチェッカー検
査の導通抵抗を測定する導電性測定工程から構成され、
前記電気的絶縁性部材の積層数が1であり、前記ブライ
ンドバイアホール形成工程の実行が終了した後、前記導
電性測定工程を実行するものである。このため、前記コ
ア部材に積層された1番目の層の前記ブラインドバイア
ホールの位置ずれを前記凹部分と前記検査部分との間の
導通の有無として定性的に知ることができる。
【0052】図8は、一実施例のビルドアップ多層配線
板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実行
した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラインドバ
イアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図である。
図9は、図8に示されたビルドアップ多層配線板の一例
のブラインドバイアホールの開口の向きに平行な方向の
断面図である。以下、図9に示されたものの構成要素は
図8と同一の符号を付けて表す。
【0053】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造
方法において、コア部材表裏に設けたリング状の基準マ
ークパターン41よりサブランド42を引き出し、基準
マークパターンのセンター上にずれスペック基準のギャ
ップをとったブラインドバイアホール43を形成する。
また、サブランド42上にもブラインドバイアホール4
3を形成し、銅メッキ、パターンニング工程を経て、ブ
ラインドバイアホール43上にパターンを形成する(図
8および図9参照)。図中44は、電気的絶縁性部材で
ある。(以下、各図において同じ)この設計により、基
準マークパターン41上のブラインドバイアホール43
とサブランド42は非接続状態となるが、基準マークパ
ターン41と基準マークパターン41上のブラインドバ
イアホール43のエッジは、ずれスペック基準値である
ため、スペック以上のずれが発生すると、接続状態にな
る。基板の電気チェッカーによるチェッカー検査の際
に、この両ブラインドバイアホールを検査ホールとして
設定することにより、ずれの良否判定が可能となる。
【0054】図10は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラインド
バイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図であ
る。
【0055】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造
方法においては、基準マークパターン41の形状は、図
10に示されたもののように、リング状のブラインドバ
イアホールの中心に形成された円盤状の形態でも良い。
【0056】この一実施例のビルドアップ多層配線板の
製造方法により、各層のパターンの具体的な位置精度の
測定が可能で、目視確認しやすいフォトビア形状を採用
することで、フォトビア形状作業時のマスクフィルムの
位置合わせ作業の精度が向上し、作業時間も短縮するこ
とができる。
【0057】また、この一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法により、半完成品段階で、パターンとフ
ォトビアの位置精度が容易に測定できるため、生産の各
工程における不具合確認の作業の軽減がはかれる。
【0058】さらに、上述されたようにこの一実施例の
ビルドアップ多層配線板の製造方法により、ビルドアッ
プ多層配線板の完成品段階で電気的に層ずれのテストが
可能となる。このため、フォトビアの信頼性を確認する
ための破壊検査が不要となり、製造時間および不具合対
策に要する時間の短縮をはかることができる。
【0059】図示されない一実施例のビルドアップ多層
配線板の製造方法は、上述された一実施例のビルドアッ
プ多層配線板の製造方法と同様に構成されたものにおい
て、前記基準マークパターン形成工程において、前記基
準マークパターンと当接し導電性部材から構成された検
査部分を設け、前記基準マークパターンが導電性部材か
ら構成され、前記ずれ測定工程が、前記凹部分および前
記検査部分が検査ホールとして指定されたチェッカー検
査の絶縁抵抗を測定する絶縁性測定工程から構成され、
前記電気的絶縁性部材の積層数が1であり、前記ブライ
ンドバイアホール形成工程の実行が終了した後、前記絶
縁性測定工程を実行するものである。このため、前記コ
ア部材に積層された1番目の層の前記ブラインドバイア
ホールの位置ずれを前記凹部分と前記検査部分との間の
電気的絶縁の有無として定性的に知ることができる。
【0060】図11は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラインド
バイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図であ
る。図12は、図11に示されたビルドアップ多層配線
板の一例のブラインドバイアホールの開口の向きに平行
な方向の断面図である。以下、図12に示されたものの
構成要素は図11と同一の符号を付けて表す。
【0061】図13は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラインド
バイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図であ
る。
【0062】また、図14は、一実施例のビルドアップ
多層配線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工
程を実行した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラ
インドバイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図
である。
【0063】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造
方法において、コア部材表裏に円形状の基準マークパタ
ーン51を設け、それよりサブランド52を引き出し、
基準マークパターン51上とサブランド52上にブライ
ンドバイアホール53を形成する(図11および図12
参照)。
【0064】その後、上述された一実施例のビルドアッ
プ多層配線板の製造方法と同様に構成された工程を経
て、ブラインドバイアホール53上にパターンを形成す
る。このとき、基準マークパターン51とブラインドバ
イアホール53の穴壁間をずれスペックとすることによ
り、スペック以上のずれが発生すれば、基準ランドと基
準ランド上のブラインドバイアホールは非接続状態にな
る。ただし、サブランド52の引き出しパターンが延在
する向きのずれは検出することができないため、サブラ
ンド52の引き出しパターンが延在する向きを180度
逆にした基準マークパターンを配し、この2つの基準マ
ークパターンを対にして、全ての向きのずれを判定する
(図13および図14参照)。
【0065】基準ランド上のブラインドバイアホールと
サブランド上に基板の電気チェッカーの際のチェックポ
イントを設定することにより、電気的にずれの良否判定
が可能となる。
【0066】この一実施例のビルドアップ多層配線板の
製造方法により、各層のパターンの具体的な位置精度の
測定が可能で、目視確認しやすいフォトビア形状を採用
することで、フォトビア形状作業時のマスクフィルムの
位置合わせ作業の精度が向上し、作業時間も短縮するこ
とができる。
【0067】また、この一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法により、半完成品段階で、パターンとフ
ォトビアの位置精度が容易に測定できるため、生産の各
工程における不具合確認の作業の軽減がはかれる。
【0068】さらに、上述したようにこの一実施例のビ
ルドアップ多層配線板の製造方法により、ビルドアップ
多層配線板の完成品段階で電気的に層ずれのテストが可
能となる。このため、フォトビアの信頼性を確認するた
めの破壊検査が不要となり、製造時間および不具合対策
に要する時間の短縮をはかることができる。
【0069】図示されない一実施例のビルドアップ多層
配線板の製造方法は、上述された一実施例のビルドアッ
プ多層配線板の製造方法と同様に構成されたものにおい
て、前記ブラインドバイアホール形成工程において、前
記凹部分の開口の向きを示す直線に垂直な前記基準マー
クパターンの断面の、前記断面の形状を示す図形の点対
称の中心を中心として放射方向の位置に、複数の前記凹
部分を形成するものである。このため、前記凹部分の開
口の向きである前記積層の向きに垂直な方向の前記ブラ
インドバイアホールの位置ずれの分布を、複数の前記凹
部分と前記検査部分との間の導通の有無の分布として定
性的に知ることができる。
【0070】図15は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラインド
バイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図であ
る。図16は、図15に示されたビルドアップ多層配線
板の一例のブラインドバイアホールの開口の向きに平行
な方向の断面図である。以下、図16に示されたものの
構成要素は図15と同一の符号を付けて表す。
【0071】図17は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラインド
バイアホールの開口の向きの最外層のブラインドバイア
ホールの開口の向きの上面図である。
【0072】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造
方法において、コア部材表裏に設けたリング状の基準マ
ークパターン61よりサブランド62を引き出し、サブ
ランド62上と基準マークパターン61内側にブライン
ドバイアホール63を形成するが、上述された一実施例
のビルドアップ多層配線板の製造方法と同様に構成され
たものとは異なり、基準マークパターン61内側のブラ
インドバイアホール63は複数個形成する(図15参
照)。また、複数個形成されたブラインドバイアホール
63にはその方向性により、アドレス番号を設定してお
く。リング状の基準マークパターン61とブラインドバ
イアホール63の穴壁間をずれスペックに設定する。こ
うすることにより、ずれスペック以上のずれが発生した
場合、基準マークパターン61内に形成された複数個の
うちのいくつかのブラインドバイアホール63は、サブ
ランド62上のブラインドバイアホールと接続状態にな
る。この各ブラインドバイアホールに電気チェッカーの
際のチェックポイントを設定することにより、電気的に
ずれの良否判定が可能となり、また基準マークパターン
61内の複数個のブラインドバイアホール63の接続さ
れたアドレスを確認することにより、ずれの方向を認識
することができ、傾向不良対策を図ることができる。基
準マークパターンの形状は図17に示されたもののよう
な形態でも良い。
【0073】この一実施例のビルドアップ多層配線板の
製造方法により、各層のパターンの具体的な位置精度の
測定が可能で、目視確認しやすいフォトビア形状を採用
することで、フォトビア形状作業時のマスクフィルムの
位置合わせ作業の精度が向上し、作業時間も短縮するこ
とができる。
【0074】また、この一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法により、半完成品段階で、パターンとフ
ォトビアの位置精度が容易に測定できるため、生産の各
工程における不具合確認の作業の軽減がはかれる。
【0075】さらに、上述されたようにこの一実施例の
ビルドアップ多層配線板の製造方法により、ビルドアッ
プ多層配線板の完成品段階で電気的に層ずれのテストが
可能となる。このため、フォトビアの信頼性を確認する
ための破壊検査が不要となり、製造時間および不具合対
策に要する時間の短縮をはかることができる。
【0076】図示されない一実施例のビルドアップ多層
配線板の製造方法は、上述された一実施例のビルドアッ
プ多層配線板の製造方法と同様に構成されたものにおい
て、前記基準マークパターン形成工程において、前記積
層の向きの最上層に導電性部材から構成される第1検査
部分および第2検査部分を設け、前記ブラインドバイア
ホール形成工程において、前記第1検査部分と前記最上
層に対する下層の前記凹部分とを互いに当接させ、前記
第2検査部分と前記最上層に対する下層の前記検査部分
とを互いに当接させて、前記ずれ測定工程が、前記第1
検査部分と前記第2検査部分の電気的接続性に関する物
理量を測定する電気的接続測定工程から構成され、前記
電気的絶縁性部材の積層数の最小値は2であり、前記ブ
ラインドバイアホール形成工程の実行が終了した後、前
記電気的接続性測定工程を実行するものである。このた
め、前記コア部材に積層された1番目の層の前記ブライ
ンドバイアホールの位置ずれを、前記第1検査部分と前
記第2検査部分の電気的接続性に関する物理量の値とし
て知ることができる。また、前記第1検査部分と前記最
上層に対する下層の前記凹部分とを互いに当接させ、前
記第2検査部分と前記最上層に対する下層の前記検査部
分とを互いに当接させているので、前記ビルドアップ多
層配線板の各層間の電気的接続性を確認することができ
る。
【0077】図18は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラインド
バイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図であ
る。
【0078】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造
方法において、2層以上の電気的絶縁性部材をコア部材
に積層し、上述された一実施例のビルドアップ多層配線
板の製造方法において形成された基準マークパターンと
同様に構成された基準マークパターン71およびブライ
ンドバイアホール72を形成し、ブラインドバイアホー
ル72が形成されたパターン上に配置されたビルドアッ
プ層に、上述された一実施例のビルドアップ多層配線板
の製造方法において形成されたブラインドバイアホール
と同様に構成されたリング状のブラインドバイアホール
73を形成する。このリング状のブラインドバイアホー
ル73にパターンを形成することにより、上述されたも
のと同様に、ずれの良否判定を電気チェッカーにて行う
ことができる。
【0079】この一実施例のビルドアップ多層配線板の
製造方法により、各層のパターンの具体的な位置精度の
測定が可能で、目視確認しやすいフォトビア形状を採用
することで、フォトビア形状作業時のマスクフィルムの
位置合わせ作業の精度が向上し、作業時間も短縮するこ
とができる。
【0080】また、この一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法により、半完成品段階で、パターンとフ
ォトビアの位置精度が容易に測定できるため、生産の各
工程における不具合確認の作業の軽減がはかれる。
【0081】さらに、上述されたようにこの一実施例の
ビルドアップ多層配線板の製造方法により、ビルドアッ
プ多層配線板の完成品段階で電気的に層ずれのテストが
可能となる。このため、フォトビアの信頼性を確認する
ための破壊検査が不要となり、製造時間および不具合対
策に要する時間の短縮をはかることができる。
【0082】図示されない一実施例のビルドアップ多層
配線板の製造方法は、上述された一実施例のビルドアッ
プ多層配線板の製造方法と同様に構成されたものにおい
て、前記ブラインドバイアホール形成工程において、前
記凹部分の開口の向きを示す直線に垂直な前記基準マー
クパターンの断面の、前記断面の形状を示す図形の点対
称の中心を中心として放射方向の位置に、複数の前記凹
部分を形成するものである。このため、前記凹部分の開
口の向きである前記積層の向きに垂直な方向の前記ブラ
インドバイアホールの位置ずれの分布を、複数の前記凹
部分と前記検査部分との間の電気的絶縁の有無の分布と
して定性的に知ることができる。
【0083】図19は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラインド
バイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図であ
る。図20は、図19に示されたビルドアップ多層配線
板の一例のブラインドバイアホールの開口の向きに平行
な方向の断面図である。以下、図20に示されたものの
構成要素は図19と同一の符号を付けて表す。
【0084】図21は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラインド
バイアホールの開口の向きの最外層のブラインドバイア
ホールの開口の向きの上面図である。
【0085】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造
方法において、コア部材の表裏に上述された一実施例の
ビルドアップ多層配線板の製造方法において形成された
基準マークパターンと同様に構成されたリング状の基準
マークパターン81を設け、その上に配置し得るだけの
ブラインドバイアホール82およびパターンを形成し、
各々その方向性によりアドレス番号を設定しておく。こ
のとき、基準マークパターン81の内周壁とブラインド
バイアホール82の穴壁間をずれスペックとすることに
より、ずれスペック以上のずれが発生した場合、基準マ
ークパターン81内に形成された複数個のうちのいくつ
かのブラインドバイアホール82はサブランド83上の
ブラインドバイアホールと絶縁状態となる。
【0086】この各ブラインドバイアホールに電気チェ
ッカーの際のチェックポイントを設定することにより、
電気的にずれの良否を判定することが可能となり、また
基準マークパターン内の複数個のブラインドバイアホー
ルの絶縁されたアドレスを確認することで、ずれの方向
を認識することができ、不良対策を図ることができる。
【0087】なお、基準マークパターンの形状は図21
に示されたもののような形状でも良い。
【0088】この一実施例のビルドアップ多層配線板の
製造方法により、各層のパターンの具体的な位置精度の
測定が可能で、目視確認しやすいフォトビア形状を採用
することで、フォトビア形状作業時のマスクフィルムの
位置合わせ作業の精度が向上し、作業時間も短縮するこ
とができる。
【0089】また、この一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法により、半完成品段階で、パターンとフ
ォトビアの位置精度が容易に測定できるため、生産の各
工程における不具合確認の作業の軽減がはかれる。
【0090】さらに、上述されたようにこの一実施例の
ビルドアップ多層配線板の製造方法により、ビルドアッ
プ多層配線板の完成品段階で電気的に層ずれのテストが
可能となる。このため、フォトビアの信頼性を確認する
ための破壊検査が不要となり、製造時間および不具合対
策に要する時間の短縮をはかることができる。
【0091】図示されない一実施例のビルドアップ多層
配線板の製造方法は、上述された一実施例のビルドアッ
プ多層配線板の製造方法と同様に構成されたものにおい
て、前記基準マークパターン形成工程において、前記積
層の向きの最上層に導電性部材から構成される第1検査
部分および第2検査部分を設け、前記ブラインドバイア
ホール形成工程において、前記第1検査部分と前記最上
層に対する下層の前記凹部分とを互いに当接させ、前記
第2検査部分と前記最上層に対する下層の前記検査部分
とを互いに当接させて、前記ずれ測定工程が、前記第1
検査部分と前記第2検査部分の電気的接続性に関する物
理量を測定する電気的接続測定工程から構成され、前記
電気的絶縁性部材の積層数の最小値は2であり、前記ブ
ラインドバイアホール形成工程の実行が終了した後、前
記電気的接続性測定工程を実行するものである。このた
め、前記コア部材に積層された1番目の層の前記ブライ
ンドバイアホールの位置ずれを、前記第1検査部分と前
記第2検査部分の電気的接続性に関する物理量の値とし
て知ることができる。また、前記第1検査部分と前記最
上層に対する下層の前記凹部分とを互いに当接させ、前
記第2検査部分と前記最上層に対する下層の前記検査部
分とを互いに当接させているので、前記ビルドアップ多
層配線板の各層間の電気的接続性を確認することができ
る。
【0092】図22は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラインド
バイアホールの開口の向きに平行な方向の斜視断面図で
ある。
【0093】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造
方法において、2層以上の電気的絶縁性部材をコア部材
に積層し、上述された一実施例のビルドアップ多層配線
板の製造方法において形成された基準マークパターンと
同様に構成された基準マークパターン91およびブライ
ンドバイアホール92を形成し、そのブラインドバイア
ホール92のパターン上に配置されたビルドアップ層に
上述された一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法において形成された基準マークパターンと同様のリン
グ状のブラインドバイアホール93を形成する。
【0094】このリング状のブラインドバイアホールに
パターンを形成することにより、内層パターンと1層目
のブラインドバイアホールは接続され、1層目のブライ
ンドバイアホールパターン92と2層目のブラインドバ
イアホール93は絶縁される。
【0095】これに電気チェッカーの際のチェックポイ
ントを設定することにより、電気的にずれの良否判定が
可能となる。
【0096】この一実施例のビルドアップ多層配線板の
製造方法により、各層のパターンの具体的な位置精度の
測定が可能で、目視確認しやすいフォトビア形状を採用
することで、フォトビア形状作業時のマスクフィルムの
位置合わせ作業の精度が向上し、作業時間も短縮するこ
とができる。
【0097】また、この一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法により、半完成品段階で、パターンとフ
ォトビアの位置精度が容易に測定できるため、生産の各
工程における不具合確認の作業の軽減がはかれる。
【0098】上述されたようにこの一実施例のビルドア
ップ多層配線板の製造方法により、ビルドアップ多層配
線板の完成品段階で電気的に層ずれのテストが可能とな
る。このため、フォトビアの信頼性を確認するための破
壊検査が不要となり、製造時間および不具合対策に要す
る時間の短縮をはかることができる。
【0099】図示されない本発明に係るビルドアップ多
層配線板の製造方法の一実施例は、コア部材に電気的絶
縁性部材を順次1層ずつ積層し、各層の所定の位置にブ
ラインドバイアホールを形成してビルドアップ多層配線
板を製造するものにおいて、前記コア部材の所定の位置
に、インナーバイアホールを形成する開口部を有する円
筒状部分を形成するインナーバイアホール形成工程と、
予め決められた前記コア部材への前記電気的絶縁性部材
の積層の向きに開口する開口部を有し前記開口部がブラ
インドバイアホールを形成する凹部分を、前記ブライン
ドバイアホールが前記インナーバイアホールのランドか
ら離隔するように形成するブラインドバイアホール形成
工程と、前記凹部分と前記円筒状部分の電気的接続性に
関する物理量を測定する導電測定工程と、を備え、前記
インナーバイアホール形成工程を実行し、前記コア部材
に前記電気的絶縁性部材を積層して、前記ブラインドバ
イアホール形成工程を実行し、前記ブラインドバイアホ
ール形成工程の実行を終了した後、前記導電測定工程を
実行するものであって、前記インナーバイアホール形成
工程において、前記積層の向きの最上層に導電性部材か
ら構成され、前記円筒状部分と当接するチェッカー検査
部分を設け、前記ブラインドバイアホール形成工程にお
いて、導電性部材から構成され、前記凹部分と同一の向
きに開口し、前記凹部分と当接する検査凹部分を設け、
前記導電測定工程が、前記検査凹部分および前記チェッ
カー検査部分が検査ホールとして指定されたチェッカー
検査を行うチェッカー検査工程から構成され、前記ブラ
インドバイアホール形成工程の実行を終了した後、前記
チェッカー検査工程を実行するものである。このため、
ブラインドバイアホールが前記インナーバイアホール形
成工程において形成されたインナーバイアホールのラン
ドから離隔する前記凹部分が形成されたときでも、前記
凹部分と前記円筒状部分の電気的接続性に関する物理量
をチェッカー検査の結果として定性的に知ることができ
て、前記凹部分と前記円筒状部分の電気的接続性を確認
することができる。
【0100】図23は、本発明に係るビルドアップ多層
配線板の製造方法の一実施例のブラインドバイアホール
形成工程を実行した後のビルドアップ多層配線板の一例
の円筒状部分の開口部のインナーバイアホールの開口の
向きに垂直な方向の断面図である。また、図24は、図
23に示されたビルドアップ多層配線板の一例の円筒状
部分の開口部のインナーバイアホールの開口の向きに平
行な方向の断面図である。以下、図24に示されたもの
の構成要素は、図23と同一の符号をつけて表す。
【0101】図23および図24に示されたビルドアッ
プ多層配線板において、101はビルドアップ多層配線
板であり、ビルドアップ多層配線板101は、コア部材
102を備えている。コア部材102の所定の位置に
は、円筒状部分103が形成される。円筒状部分103
は、インナーバイアホール104を形成する開口部10
5を有する。
【0102】図25は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分
の開口部のインナーバイアホールの開口の向きに垂直な
方向の断面図である。また、図26は、図25のビルド
アップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のインナ
ーバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図であ
る。
【0103】図25および図26に示されたビルドアッ
プ多層配線板において、111はビルドアップ多層配線
板であり、ビルドアップ多層配線板111は、コア部材
112と、予め決められたビルドアップ多層配線板の積
層の向きのコア部材112の上面に積層された電気的絶
縁性部材113と、を備えている。コア部材112の所
定の位置には、円筒状部分114が形成される。円筒状
部分114は、インナーバイアホール115を形成する
開口部116を有する。電気的絶縁性部材113は、円
筒状部分114の軸上で予め決められたビルドアップ多
層配線板の積層の向きの上方に凹部分117を形成す
る。凹部分117は前記積層の向きに向かって開口する
開口部118を有する。開口部118がブラインドバイ
アホール119を形成する。
【0104】図27は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分
の開口部のインナーバイアホールの開口の向きに平行な
方向の断面図である。
【0105】図27に示されたビルドアップ多層配線板
において、131はビルドアップ多層配線板であり、ビ
ルドアップ多層配線板131は、コア部材と、予め決め
られたビルドアップ多層配線板の積層の向きの前記コア
部材の上面に複数積層された電気的絶縁性部材132
と、を備えている。前記コア部材の所定の位置には、円
筒状部分133が形成される。円筒状部分133は、イ
ンナーバイアホール134を形成する開口部135を有
する。前記積層の向きの最上層の電気的絶縁性部材13
6には、図25および図26に示されたものと同様に凹
部分137が形成される。凹部分137は前記積層の向
きに開口する開口部138を有する。開口部138がブ
ラインドバイアホールを形成する。
【0106】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造
方法において、コア部材となる銅張り積層板に形成され
るインナーバイアホールとその表面に形成されるコア部
材に積層される電気的絶縁性部材の層であるビルドアッ
プ層のブラインドバイアホールとが同一座標近傍に存在
しない場合、インナーバイアホールはその表面の平滑性
および導電性が要求されないため、穴埋樹脂充填後に、
表面をメッキ処理する必要がなく、インナーバイアホー
ルにランドを残すようエッチング処理でパターン形成を
行った場合、コア部材の表面のパターン層におけるイン
ナーバイアホールのランドは、内径をインナーバイアホ
ールの直径d、外径をランドの直径Dとするリング状に
形成されることになる(図23および図24参照)。
【0107】このリング状ランドの軸と同一座標位置に
インナーバイアホールの直径よりも小さい直径をもつブ
ラインドバイアホールを形成する(図25および図26
参照)。この場合、インナーバイアホールとブラインド
バイアホールは、その直径差のギャップにより絶縁状態
にある。
【0108】また、これとは別にインナーバイアホール
は別のブラインドバイアホールにより最外層のチェック
ポイントと接続されているものとする(図27参照)。
【0109】もし、ビルドアップ層形成工程において、
位置精度が十分に確保されない場合、インナーバイアホ
ールとブラインドバイアホールのギャップ差以上に位置
精度のずれが生じると、インナーバイアホールとブライ
ンドバイアホールの絶縁状態は解消され導通状態となる
ため、例えば図27に示されたものにおけるブラインド
バイアホールの測定点139、140、141および1
42の順列組み合わせによる絶縁テストを行うことで、
インナーバイアホールに対してブラインドバイアホール
の位置精度が十分確保されているかどうかを判定するこ
とが可能となる。
【0110】上述されたようにこの一実施例のビルドア
ップ多層配線板の製造方法により、ビルドアップ多層配
線板の完成品段階で電気的に層ずれのテストが可能とな
る。このため、フォトビアの信頼性を確認するための破
壊検査が不要となり、製造時間および不具合対策に要す
る時間の短縮をはかることができる。
【0111】図示されない一実施例のビルドアップ多層
配線板の製造方法は、コア部材に電気的絶縁性部材を順
次1層ずつ積層し、各層の所定の位置にブラインドバイ
アホールを形成してビルドアップ多層配線板を製造する
ものにおいて、前記コア部材に、インナーバイアホール
を形成する開口部を有する円筒状部分を形成するインナ
ーバイアホール形成工程と、予め決められた前記コア部
材への前記電気的絶縁性部材の積層の向きに開口する開
口部を有し前記開口部がブラインドバイアホールを形成
する凹部分を、ブラインドバイアホールが前記インナー
バイアホールの前記積層の向きの上方に位置するように
形成するブラインドバイアホール形成工程と、前記凹部
分と前記円筒状部分の電気的接続性に関する物理量を測
定する導電測定工程と、を備え、前記インナーバイアホ
ール形成工程を実行し、前記コア部材に前記電気的絶縁
性部材を積層して、前記ブラインドバイアホール形成工
程を実行し、前記ブラインドバイアホール形成工程の実
行を終了した後、前記導電測定工程を実行するものであ
って、前記インナーバイアホール形成工程において、前
記積層の向きの最上層に導電性部材から構成され、前記
円筒状部分と当接するチェッカー検査部分を設け、前記
ブラインドバイアホール形成工程において、導電性部材
から構成され、前記凹部分と同一の向きに開口し、前記
凹部分と当接する検査凹部分を設け、前記導電測定工程
が、前記検査凹部分および前記チェッカー検査部分が検
査ホールとして指定されたチェッカー検査を行うチェッ
カー検査工程から構成され、前記ブラインドバイアホー
ル形成工程の実行を終了した後、前記チェッカー検査工
程を実行するものである。このため、ブラインドバイア
ホールが前記インナーバイアホール形成工程において形
成されたインナーバイアホールの前記積層の向きの上方
に位置するときでも、前記凹部分と前記円筒状部分の電
気的接続性に関する物理量をチェッカー検査の結果とし
て定性的に知ることができて、前記凹部分と前記円筒状
部分の電気的接続性を確認することができる。
【0112】図28は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分
の開口部のインナーバイアホールの開口の向きに垂直な
方向の断面図である。図29は、図28に示されたビル
ドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイン
ナーバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図で
ある。以下、図29に示されたものの構成要素は、図2
8と同一の符号をつけて表す。
【0113】図30は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分
の開口部のインナーバイアホールの開口の向きに平行な
方向の断面図である。
【0114】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造
方法において、コア部材151となる銅張り積層板に形
成されるインナーバイアホール152とその表面に形成
されるビルドアップ層のブラインドバイアホール153
とが同一座標近傍に存在する場合、インナーバイアホー
ル152は、その表面の平滑性および導電性が要求され
るため、穴埋樹脂充填後に表面をメッキ処理する必要が
ある。メッキ処理後にインナーバイアホールの部分にラ
ンドを残すようエッチング処理でパターン形成を行った
場合、インナーバイアホールの部分は、図23および図
24に示されたもののようにリング状にはならず、通常
のランド状に形成されるため、同一軸上に形成したブラ
インドバイアホールは、常に導通状態となり電気的なテ
ストができない。
【0115】また、仮にリング状にランドを形成するよ
うエッチング処理を行っても、それはパターンにより形
成されたリング形状であって、本来インナーバイアホー
ルが持つ直径とは異なるため、ブラインドバイアホール
とパターンの位置精度の確認には使用できても、ブライ
ンドバイアホールとインナーバイアホールの位置精度の
確認には使用することができない。インナーバイアホー
ルにはランドが形成されないことが必要となる。
【0116】そこで上述された一実施例のビルドアップ
多層配線板の製造方法とは逆に、位置精度よりも十分大
きく、インナーバイアホール152を被覆している表層
の銅箔をエッチング処理にて除去したランドパターン1
54を形成することで、インナーバイアホール152周
辺をスルーホール内壁厚の銅のみ露出した状態とする。
これにより、インナーバイアホール152の表層部分は
多少オーバーエッチングされ、やや凹凸を生じるものの
見かけ上、インナーバイアホール152の内壁の銅箔厚
み分のリング形状になり、上述された一実施例のビルド
アップ多層配線板の製造方法と同様にインナーバイアホ
ール152とブラインドバイアホール153の位置精度
確認が可能となる。この位置精度の確認を行うにあたっ
ては、図30に示されたように、ビルドアップ多層配線
板の外層の測定点であるブラインドバイアホール165
および166に引き出されるパターンは目的のインナー
バイアホール161とは別のインナーバイアホール16
4によってコア部材の最外層まで引き出されている必要
がある。
【0117】上述されたようにこの一実施例のビルドア
ップ多層配線板の製造方法により、ビルドアップ多層配
線板の完成品段階で電気的に層ずれのテストが可能とな
る。このため、フォトビアの信頼性を確認するための破
壊検査が不要となり、製造時間および不具合対策に要す
る時間の短縮をはかることができる。
【0118】図示されない一実施例のビルドアップ多層
配線板の製造方法は、上述された一実施例のビルドアッ
プ多層配線板の製造方法と同様に構成されたものにおい
て、前記ブラインドバイアホール形成工程において、前
記凹部分の開口の向きを示す直線に垂直な前記基準マー
クパターンの断面の、前記断面の形状を示す図形の点対
称の中心を中心として放射方向の位置に、複数の前記凹
部分を形成するものである。このため、前記凹部分と前
記円筒状部分の電気的接続性に関する物理量の分布を、
複数の前記凹部分と前記検査部分との間の導通の有無の
分布として定性的に知ることができる。
【0119】図31は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分
の開口部のインナーバイアホールの開口の向きに垂直な
方向の断面図である。図32は、図31に示されたビル
ドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイン
ナーバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図で
ある。以下、図32に示されたものの構成要素は、図3
1と同一の符号をつけて表す。
【0120】図33は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分
の開口部のインナーバイアホールの開口の向きに平行な
方向の断面図である。
【0121】図34は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラインド
バイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図であ
る。
【0122】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造
方法において、上述された一実施例のビルドアップ多層
配線板の製造方法と同様にコア部材となる銅張り積層板
に形成されるインナーバイアホールとその表面に形成さ
れるビルドアップ層のブラインドバイアホールとが同一
座標近傍に存在しない場合、インナーバイアホールはそ
の表面の平滑性および導電性が要求されないため、穴埋
樹脂充填後に表面をメッキ処理する必要がなく、インナ
ーバイアホール171の部分にランドを残すようエッチ
ング処理でパターン形成を行った場合、コア部材表面の
パターン層におけるインナーバイアホール171のラン
ドは、内径をインナーバイアホールの直径D、外径をラ
ンドの直径とするリング状に形成されることになる。こ
こでインナーバイアホール171の直径Dをブラインド
バイアホールの直径よりも十分に大きくし、ブラインド
バイアホールを、そのブラインドバイアホールの中心が
インナーバイアホール171の軸を中心とする円周上に
位置するよう等間隔に配置する。この場合、インナーバ
イアホール171と円周上に存在するブラインドバイア
ホール群は上述されたものと同様に一定幅のギャップに
より絶縁状態にある。
【0123】また、これとは別にインナーバイアホール
171は、別のブラインドバイアホールにより最外層の
ランドと接続されているものとする(図33参照)。
【0124】もし、ビルドアップ層形成工程において、
位置精度が十分に確保されない場合、インナーバイアホ
ールとブラインドバイアホール群とのギャップ差以上に
位置精度のずれが生じると、インナーバイアホールとブ
ラインドバイアホール群の絶縁状態はそのずれ方向によ
り部分的に解消され、導通状態となる。
【0125】このため、図34に示されたように、測定
点181と182〜193の絶縁テストを順次行うこと
で、上述されたものと同様、インナーバイアホールに対
してブラインドバイアホールがどの方向にずれているか
どうかを判定することが可能となる。
【0126】上述されたようにこの一実施例のビルドア
ップ多層配線板の製造方法により、ビルドアップ多層配
線板の完成品段階で電気的に層ずれのテストが可能とな
る。このため、フォトビアの信頼性を確認するための破
壊検査が不要となり、製造時間および不具合対策に要す
る時間の短縮をはかることができる。
【0127】図示されない一実施例のビルドアップ多層
配線板の製造方法は、上述された一実施例のビルドアッ
プ多層配線板の製造方法と同様に構成されたものにおい
て、前記ブラインドバイアホール形成工程において、前
記凹部分の開口の向きを示す直線に垂直な前記基準マー
クパターンの断面の、前記断面の形状を示す図形の点対
称の中心を中心として放射方向の位置に、複数の前記凹
部分を形成するものである。このため、前記凹部分と前
記円筒状部分の電気的接続性に関する物理量の分布を、
複数の前記凹部分と前記検査部分との間の導通の有無の
分布として定性的に知ることができる。
【0128】図35は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分
の開口部のインナーバイアホール201の開口の向きに
垂直な方向の断面図である。図36は、図35に示され
たビルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部
のインナーバイアホール201の開口の向きに平行な方
向の断面図である。以下、図36に示されたものの構成
要素は、図35と同一の符号をつけて表す。
【0129】図37は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分
の開口部のインナーバイアホール202の開口の向きに
垂直な方向の断面図である。図38は、図37に示され
たビルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部
のインナーバイアホール202の開口の向きに平行な方
向の断面図である。
【0130】図39は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分
の開口部のインナーバイアホールの開口の向きに平行な
方向の断面図である。
【0131】図40は、一実施例のビルドアップ多層配
線板の製造方法のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例のブラインド
バイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図であ
る。
【0132】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造
方法において、上述された一実施例のビルドアップ多層
配線板の製造方法と同様にコア部材となる銅張り積層板
に形成されるインナーバイアホールとその表面に形成さ
れるビルドアップ層のブラインドバイアホールとが同一
座標近傍に存在する場合、インナーバイアホールはその
表面の平滑性および導電性が要求されるため、穴埋樹脂
充填後に表面をメッキ処理する必要がある。このため、
上述されたものと同様の理由により、インナーバイアホ
ールにはランドが形成されないことが必要となる。
【0133】そこで位置精度よりも十分大きく、インナ
ーバイアホール201を被覆している表層の銅箔をエッ
チング処理にて除去することで、インナーバイアホール
周辺をスルーホール内壁層の銅のみ露出した状態とする
(図35参照)。これにより、上述された一実施例のビ
ルドアップ多層配線板の製造方法と同様にやや凹凸があ
るリング形状が形成される。そこで、上述された一実施
例のビルドアップ多層配線板の製造方法と同様にインナ
ーバイアホールの軸を中心とする円周上にブラインドバ
イアホールを形成する。上述された一実施例のビルドア
ップ多層配線板の製造方法と同様にインナーバイアホー
ルの直径を十分大きくし、その内部にブラインドバイア
ホールを配置する方法以外に、インナーバイアホールの
直径より大きい円周上にブラインドバイアホールを配置
することができる(図37参照)。
【0134】またインナーバイアホールの周辺部のパタ
ーンのない抜き形状のランドは、エッチング処理によっ
て形成されたものであるから、ブラインドバイアホール
を、インナーバイアホールからも、抜き形状のランドの
エッジからも、一定の距離になるような円周上に配置す
ることで、インナーバイアホールおよび内層パターンと
ブラインドバイアホール群とのギャップ差以上に位置精
度のずれが生じると、インナーバイアホールおよび内層
パターンとブラインドバイアホール群との絶縁状態は、
そのずれ方向により部分的に解消され導通状態となる。
【0135】このため、図39および図40に示される
ように測定点211と212、211と213〜224
の絶縁テストを順次行うことで、インナーバイアホール
および内層パターンに対して同時にブラインドバイアホ
ールがどの方向にずれているかを判定することが可能と
なる。
【0136】上述されたようにこの一実施例のビルドア
ップ多層配線板の製造方法により、ビルドアップ多層配
線板の完成品段階で電気的に層ずれのテストが可能とな
る。このため、フォトビアの信頼性を確認するための破
壊検査が不要となり、製造時間および不具合対策に要す
る時間の短縮をはかることができる。
【0137】図示されない一実施例のビルドアップ多層
配線板の製造方法は、上述された一実施例のビルドアッ
プ多層配線板の製造方法と同様に構成されたものにおい
て、前記基準マークパターン形成工程において、前記基
準マークパターンおよび前記検査部分をビルドアップ多
層配線板の生産ワーク内の位置に複数設けるものであ
る。このため、ビルドアップ多層配線板の生産ワーク内
の位置における不具合の位置および不具合の位置の分布
傾向を特定することができる。また、ビルドアップ多層
配線板の製品の良品、不良品の判別および不具合対策が
容易となり、不具合解析のコスト削減および素早い不具
合対応による納期対応が可能となる。
【0138】また、基準マークパターンおよび検査部分
をビルドアップ多層配線板の生産ワーク内の使い捨て部
分に設けることで、従来行われていた工程検査時のビル
ドアップ多層配線板の製品の破壊検査が不要となり、製
造コストを削減することができる。
【0139】図41は、本発明に係るビルドアップ多層
配線板の製造方法の一実施例の生産ワークの概念図であ
る。
【0140】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造
方法において、上述された一実施例のビルドアップ多層
配線板の製造方法において形成されたものと同様に構成
された基準マークパターンを、ビルドアップ多層配線板
の生産ワーク241内の各製品間の使い捨て部分に、各
製品の四隅の近傍になるように配置する。このとき、各
基準マークパターンは、それぞれ独立してその位置付近
のずれの位置精度を確認することができ、各基準マーク
パターン251〜259の位置精度を各々分析すること
で、生産ワーク241内の部分的ひずみなどが検出でき
る。これにより、生産ワーク241のひずみなどに起因
する傾向不良の割り出しを容易に行うことができるよう
になり、不具合対策などが迅速に行え、納期対応などで
有利になる。
【0141】また、ビルドアップ多層配線板の生産ワー
クにおける製品ポジションも製品位置アドレスナンバー
などとして予め製品内に形成しておくことで、傾向不良
発生時には、生産ロットおよび製品位置アドレスナンバ
ーとブラインドバイアホールのずれに伴う傾向不良の度
合いから電気チェッカーを使用しなくても、傾向不良品
を選別することができるので、余分な不良品を事前に削
除する分、良品、不良品の検査工程での電気チェッカ
ー、外観検査等の時間が少なくなり、結果として納期の
短縮につながる。
【0142】図示されない一実施例のビルドアップ多層
配線板の製造方法は、上述された一実施例のビルドアッ
プ多層配線板の製造方法と同様に構成されたものにおい
て、前記インナーバイアホール形成工程において、前記
インナーバイアホールおよび前記チェッカー検査部分を
ビルドアップ多層配線板の生産ワーク内の位置に複数設
けるものである。このため、ビルドアップ多層配線板の
生産ワーク内の位置における不具合の位置および不具合
の位置の分布傾向を特定することができる。また、ビル
ドアップ多層配線板の製品の良品、不良品の判別および
不具合対策が容易となり、不具合解析のコスト削減およ
び素早い不具合対応による納期対応が可能となる。
【0143】さらに、前記インナーバイアホールおよび
前記チェッカー検査部分をビルドアップ多層配線板の生
産ワーク内の使い捨て部分に設けることで、従来行われ
ていた工程検査時のビルドアップ多層配線板の製品の破
壊検査が不要となり、製造コストを削減することができ
る。
【0144】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記基準
マークパターン形成工程を実行し、前記コア部材への前
記電気的絶縁性部材の積層数だけ前記コア部材に前記電
気的絶縁性部材を積層して前記ブラインドバイアホール
形成工程を実行することを繰り返して、前記ブラインド
バイアホール形成工程の実行を開始した後、前記ずれ測
定工程を実行する。
【0145】このため、ビルドアップ多層配線板が半完
成品の段階でも、予め決められたブラインドバイアホー
ルの開口の向きを示す直線に垂直な前記基準マークパタ
ーンの断面の形状を示す図形の点対称の中心から前記凹
部分の開口端の形状を示す図形の点対称の中心までの距
離の値と前記中心離隔距離の値を比較して前記ブライン
ドバイアホールの位置ずれを容易に確認することができ
る。
【0146】請求項2記載の発明によれば、前記ずれ測
定工程が、前記凹部分および前記検査部分が検査ホール
として指定されたチェッカー検査の導通抵抗を測定する
導電性測定工程から構成され、前記電気的絶縁性部材の
積層数が1であり、前記ブラインドバイアホール形成工
程の実行が終了した後、前記導電性測定工程を実行す
る。
【0147】このため、請求項1記載の発明による効果
に加え、前記コア部材に積層された1番目の層の前記ブ
ラインドバイアホールの位置ずれを前記凹部分と前記検
査部分との間の導通の有無として定性的に知ることがで
きる。
【0148】請求項3記載の発明によれば、前記ずれ測
定工程が、前記凹部分および前記検査部分が検査ホール
として指定されたチェッカー検査の絶縁抵抗を測定する
絶縁性測定工程から構成され、前記電気的絶縁性部材の
積層数が1であり、前記ブラインドバイアホール形成工
程の実行が終了した後、前記絶縁性測定工程を実行す
る。
【0149】このため、請求項1記載の発明による効果
に加え、前記コア部材に積層された1番目の層の前記ブ
ラインドバイアホールの位置ずれを前記凹部分と前記検
査部分との間の電気的絶縁の有無として定性的に知るこ
とができる。
【0150】請求項4記載の発明によれば、前記ブライ
ンドバイアホール形成工程において、前記凹部分の開口
の向きを示す直線に垂直な前記基準マークパターンの断
面の、前記断面の形状を示す図形の点対称の中心を中心
として放射方向の位置に、複数の前記凹部分を形成す
る。
【0151】このため、請求項2記載の発明による効果
に加え、前記凹部分の開口の向きである前記積層の向き
に垂直な方向の前記ブラインドバイアホールの位置ずれ
の分布を、複数の前記凹部分と前記検査部分との間の導
通の有無の分布として定性的に知ることができる。
【0152】請求項5記載の発明によれば、前記ずれ測
定工程が、前記第1検査部分と前記第2検査部分の電気
的接続性に関する物理量を測定する電気的接続測定工程
から構成され、前記電気的絶縁性部材の積層数の最小値
は2であり、前記ブラインドバイアホール形成工程の実
行が終了した後、前記電気的接続性測定工程を実行す
る。
【0153】このため、請求項2記載の発明による効果
に加え、前記コア部材に積層された1番目の層の前記ブ
ラインドバイアホールの位置ずれを、前記第1検査部分
と前記第2検査部分の電気的接続性に関する物理量の値
として知ることができる。また、前記第1検査部分と前
記最上層に対する下層の前記凹部分とを互いに当接さ
せ、前記第2検査部分と前記最上層に対する下層の前記
検査部分とを互いに当接させているので、前記ビルドア
ップ多層配線板の各層間の電気的接続性を確認すること
ができる。
【0154】請求項6記載の発明によれば、前記ブライ
ンドバイアホール形成工程において、前記凹部分の開口
の向きを示す直線に垂直な前記基準マークパターンの断
面の、前記断面の形状を示す図形の点対称の中心を中心
として放射方向の位置に、複数の前記凹部分を形成す
る。
【0155】このため、請求項3記載の発明による効果
に加え、前記凹部分の開口の向きである前記積層の向き
に垂直な方向の前記ブラインドバイアホールの位置ずれ
の分布を、複数の前記凹部分と前記検査部分との間の電
気的絶縁の有無の分布として定性的に知ることができ
る。
【0156】請求項7記載の発明によれば、前記ずれ測
定工程が、前記第1検査部分と前記第2検査部分の電気
的接続性に関する物理量を測定する電気的接続測定工程
から構成され、前記電気的絶縁性部材の積層数の最小値
は2であり、前記ブラインドバイアホール形成工程の実
行が終了した後、前記電気的接続性測定工程を実行す
る。
【0157】このため、請求項6記載の発明による効果
に加え、前記コア部材に積層された1番目の層の前記ブ
ラインドバイアホールの位置ずれを、前記第1検査部分
と前記第2検査部分の電気的接続性に関する物理量の値
として知ることができる。また、前記第1検査部分と前
記最上層に対する下層の前記凹部分とを互いに当接さ
せ、前記第2検査部分と前記最上層に対する下層の前記
検査部分とを互いに当接させているので、前記ビルドア
ップ多層配線板の各層間の電気的接続性を確認すること
ができる。
【0158】請求項8記載の発明によれば、前記インナ
ーバイアホール形成工程を実行し、前記コア部材に前記
電気的絶縁性部材を積層して、前記ブラインドバイアホ
ール形成工程を実行し、前記ブラインドバイアホール形
成工程の実行を終了した後、前記チェッカー検査工程を
実行するので、ブラインドバイアホールが前記インナー
バイアホール形成工程において形成されたインナーバイ
アホールのランドから離隔する前記凹部分が形成された
ときでも、前記凹部分と前記円筒状部分の電気的接続性
に関する物理量をチェッカー検査の結果として定性的に
知ることができて、前記凹部分と前記円筒状部分の電気
的接続性を確認することができる。
【0159】請求項9記載の発明によれば、前記インナ
ーバイアホール形成工程を実行し、前記コア部材に前記
電気的絶縁性部材を積層して、前記ブラインドバイアホ
ール形成工程を実行し、前記ブラインドバイアホール形
成工程の実行を終了した後、前記チェッカー検査工程を
実行する。
【0160】このため、ブラインドバイアホールが前記
インナーバイアホール形成工程において形成されたイン
ナーバイアホールの前記積層の向きの上方に位置すると
きでも、前記凹部分と前記円筒状部分の電気的接続性に
関する物理量をチェッカー検査の結果として定性的に知
ることができて、前記凹部分と前記円筒状部分の電気的
接続性を確認することができる。
【0161】請求項10記載の発明によれば、前記ブラ
インドバイアホール形成工程において、前記凹部分の開
口の向きを示す直線に垂直な前記基準マークパターンの
断面の、前記断面の形状を示す図形の点対称の中心を中
心として放射方向の位置に、複数の前記凹部分を形成す
る。
【0162】このため、請求項8記載の発明による効果
に加え、前記凹部分と前記円筒状部分の電気的接続性に
関する物理量の分布を、複数の前記凹部分と前記検査部
分との間の導通の有無の分布として定性的に知ることが
できる。
【0163】請求項11記載の発明によれば、前記ブラ
インドバイアホール形成工程において、前記凹部分の開
口の向きを示す直線に垂直な前記基準マークパターンの
断面の、前記断面の形状を示す図形の点対称の中心を中
心として放射方向の位置に、複数の前記凹部分を形成す
る。
【0164】このため、請求項9記載の発明による効果
に加え、前記凹部分と前記円筒状部分の電気的接続性に
関する物理量の分布を、複数の前記凹部分と前記検査部
分との間の導通の有無の分布として定性的に知ることが
できる。
【0165】請求項12記載の発明によれば、請求項1
から請求項7までのいずれか1つの請求項記載の発明に
よる効果に加え、前記基準マークパターンおよび前記検
査部分をビルドアップ多層配線板の生産ワーク内の位置
に複数設けるので、ビルドアップ多層配線板の生産ワー
ク内の位置における不具合の位置および不具合の位置の
分布傾向を特定することができる。このため、ビルドア
ップ多層配線板の製品の良品、不良品の判別および不具
合対策が容易となり、不具合解析のコスト削減および素
早い不具合対応による納期対応が可能となる。
【0166】また、前記基準マークパターンおよび前記
検査部分をビルドアップ多層配線板の生産ワーク内の使
い捨て部分に設けることで、従来行われていた工程検査
時のビルドアップ多層配線板の製品の破壊検査が不要と
なり、製造コストを削減することができる。
【0167】請求項13記載の発明によれば、請求項8
から請求項11までのいずれか1つの請求項記載の発明
による効果に加え、前記インナーバイアホールおよび前
記チェッカー検査部分をビルドアップ多層配線板の生産
ワーク内の位置に複数設けるので、ビルドアップ多層配
線板の生産ワーク内の位置における不具合の位置および
不具合の位置の分布傾向を特定することができる。この
ため、ビルドアップ多層配線板の製品の良品、不良品の
判別および不具合対策が容易となり、不具合解析のコス
ト削減および素早い不具合対応による納期対応が可能と
なる。
【0168】また、前記インナーバイアホールおよび前
記チェッカー検査部分をビルドアップ多層配線板の生産
ワーク内の使い捨て部分に設けることで、従来行われて
いた工程検査時のビルドアップ多層配線板の製品の破壊
検査が不要となり、製造コストを削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビルドアップ多層配線板の製造方
法の一実施例のブラインドバイアホールを形成する工程
を実行した後のビルドアップ多層配線板の一例のブライ
ンドバイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図
【図2】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方法
のブラインドバイアホールを形成する工程を実行した後
のビルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホ
ールの開口の向きに平行な方向の断面図
【図3】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方法
により完成した後のビルドアップ多層配線板の一例のブ
ラインドバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面
【図4】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方法
により完成した後のビルドアップ多層配線板の一例のブ
ラインドバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面
【図5】本発明に係るビルドアップ多層配線板の製造方
法の一実施例の基準マーク部形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きに垂直な方向の断面図
【図6】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方法
のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビル
ドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホールの
開口の向きに垂直な方向の断面図
【図7】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方法
のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビル
ドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホールの
開口の向きに平行な方向の断面図
【図8】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方法
のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビル
ドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホールの
開口の向きに垂直な方向の断面図
【図9】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方法
のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビル
ドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホールの
開口の向きに平行な方向の断面図
【図10】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きに平行な方向の断面図
【図11】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きに垂直な方向の断面図
【図12】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きに平行な方向の断面図
【図13】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きに垂直な方向の断面図
【図14】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きに垂直な方向の断面図
【図15】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きに垂直な方向の断面図
【図16】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きに平行な方向の断面図
【図17】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きの最外層のブラインドバイアホールの開口
の向きの上面図
【図18】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きに平行な方向の断面図
【図19】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きに垂直な方向の断面図
【図20】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きに平行な方向の断面図
【図21】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きの最外層のブラインドバイアホールの開口
の向きの上面図
【図22】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きに平行な方向の斜視断面図
【図23】本発明に係るビルドアップ多層配線板の製造
方法の一実施例のブラインドバイアホール形成工程を実
行した後のビルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分
の開口部のインナーバイアホールの開口の向きに垂直な
方向の断面図
【図24】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図
【図25】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図
【図26】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図
【図27】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図
【図28】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図
【図29】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図
【図30】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図
【図31】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図
【図32】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図
【図33】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図
【図34】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例のブラインドバイアホール
の開口の向きに垂直な方向の断面図
【図35】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図
【図36】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図
【図37】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図
【図38】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図
【図39】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに平行な方向の断面図
【図40】一実施例のビルドアップ多層配線板の製造方
法のブラインドバイアホール形成工程を実行した後のビ
ルドアップ多層配線板の一例の円筒状部分の開口部のイ
ンナーバイアホールの開口の向きに垂直な方向の断面図
【図41】本発明に係るビルドアップ多層配線板の製造
方法の一実施例の生産ワークの概念図
【符号の説明】
21 ビルドアップ多層配線板 22 コア部材 23 基準マークパターン 31 ビルドアップ多層配線板 32 コア部材 33 電気的絶縁性部材 34 基準マークパターン 36 凹部分 37 開口部 38 ブラインドバイアホール 101 ビルドアップ多層配線板 102 コア部材 103 円筒状部分 104 インナーバイアホール 105 開口部 111 ビルドアップ多層配線板 112 コア部材 113 電気的絶縁性部材 114 円筒状部分 115 インナーバイアホール 116 開口部 117 凹部分 118 開口部 119 ブラインドバイアホール 131 ビルドアップ多層配線板 132 電気的絶縁性部材 133 円筒状部分 134 インナーバイアホール 135 開口部 137 凹部分 138 開口部 151 コア部材 152 インナーバイアホール 153 ブラインドバイアホール 241 生産ワーク

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア部材に電気的絶縁性部材を順次1層
    ずつ積層し、各層の所定の位置にブラインドバイアホー
    ルを形成してビルドアップ多層配線板を製造するビルド
    アップ多層配線板の製造方法において、 該コア部材の所定の位置に、予め決められたブラインド
    バイアホールの開口の向きを示す直線に垂直な断面の形
    状が点対称な図形であり、該断面に対して該ブラインド
    バイアホールの開口の向きに向かって隆起する形状の基
    準マークパターンを形成する基準マークパターン形成工
    程と、 予め決められたブラインドバイアホールの開口の向きを
    示す直線に垂直な該基準マークパターンの断面の形状を
    示す図形の点対称の中心を通る該直線上の、該中心から
    所定の中心離隔距離だけ離隔した位置に、予め決められ
    た該コア部材への該電気的絶縁性部材の積層の向きに開
    口する開口部を有し前記開口部がブラインドバイアホー
    ルを形成する凹部分を、該凹部分の開口端の形状が点対
    称な図形となるように形成するブラインドバイアホール
    形成工程と、 予め決められたブラインドバイアホールの開口の向きを
    示す直線に垂直な前記基準マークパターンの断面の形状
    を示す図形の点対称の中心から該凹部分の開口端の形状
    を示す図形の点対称の中心までの距離を測定し、該距離
    の値と該中心離隔距離の値を比較するずれ測定工程と、
    を備え、 該基準マークパターン形成工程を実行し、該コア部材へ
    の該電気的絶縁性部材の積層数だけ該コア部材に該電気
    的絶縁性部材を積層して該ブラインドバイアホール形成
    工程を実行することを繰り返して、 該ブラインドバイアホール形成工程の実行を開始した
    後、該ずれ測定工程を実行することを特徴とするビルド
    アップ多層配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記基準マークパターン形成工程におい
    て、前記基準マークパターンと当接し導電性部材から構
    成された検査部分を設け、前記基準マークパターンが導
    電性部材から構成され、前記ずれ測定工程が、前記凹部
    分および前記検査部分が検査ホールとして指定されたチ
    ェッカー検査の導通抵抗を測定する導電性測定工程から
    構成され、前記電気的絶縁性部材の積層数が1であり、
    前記ブラインドバイアホール形成工程の実行が終了した
    後、該導電性測定工程を実行することを特徴とする請求
    項1記載のビルドアップ多層配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記基準マークパターン形成工程におい
    て、前記基準マークパターンと当接し導電性部材から構
    成された検査部分を設け、前記基準マークパターンが導
    電性部材から構成され、前記ずれ測定工程が、前記凹部
    分および前記検査部分が検査ホールとして指定されたチ
    ェッカー検査の絶縁抵抗を測定する絶縁性測定工程から
    構成され、前記電気的絶縁性部材の積層数が1であり、
    前記ブラインドバイアホール形成工程の実行が終了した
    後、該絶縁性測定工程を実行することを特徴とする請求
    項1記載のビルドアップ多層配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ブラインドバイアホール形成工程に
    おいて、前記凹部分の開口の向きを示す直線に垂直な前
    記基準マークパターンの断面の、該断面の形状を示す図
    形の点対称の中心を中心として放射方向の位置に、複数
    の前記凹部分を形成することを特徴とする請求項2記載
    のビルドアップ多層配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記基準マークパターン形成工程におい
    て、前記積層の向きの最上層に導電性部材から構成され
    る第1検査部分および第2検査部分を設け、前記ブライ
    ンドバイアホール形成工程において、該第1検査部分と
    該最上層に対する下層の前記凹部分とを互いに当接さ
    せ、該第2検査部分と該最上層に対する下層の前記検査
    部分とを互いに当接させて、前記ずれ測定工程が、該第
    1検査部分と該第2検査部分の電気的接続性に関する物
    理量を測定する電気的接続測定工程から構成され、前記
    電気的絶縁性部材の積層数の最小値は2であり、前記ブ
    ラインドバイアホール形成工程の実行が終了した後、該
    電気的接続性測定工程を実行することを特徴とする請求
    項2記載のビルドアップ多層配線板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ブラインドバイアホール形成工程に
    おいて、前記凹部分の開口の向きを示す直線に垂直な前
    記基準マークパターンの断面の、該断面の形状を示す図
    形の点対称の中心を中心として放射方向の位置に、複数
    の前記凹部分を形成することを特徴とする請求項3記載
    のビルドアップ多層配線板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記基準マークパターン形成工程におい
    て、前記積層の向きの最上層に導電性部材から構成され
    る第1検査部分および第2検査部分を設け、前記ブライ
    ンドバイアホール形成工程において、該第1検査部分と
    該最上層に対する下層の前記凹部分とを互いに当接さ
    せ、該第2検査部分と該最上層に対する下層の前記検査
    部分とを互いに当接させて、前記ずれ測定工程が、該第
    1検査部分と該第2検査部分の電気的接続性に関する物
    理量を測定する電気的接続測定工程から構成され、前記
    電気的絶縁性部材の積層数の最小値は2であり、前記ブ
    ラインドバイアホール形成工程の実行が終了した後、該
    電気的接続性測定工程を実行することを特徴とする請求
    項6記載のビルドアップ多層配線板の製造方法。
  8. 【請求項8】 コア部材に電気的絶縁性部材を順次1層
    ずつ積層し、各層の所定の位置にブラインドバイアホー
    ルを形成してビルドアップ多層配線板を製造するビルド
    アップ多層配線板の製造方法において、 該コア部材の所定の位置に、インナーバイアホールを形
    成する開口部を有する円筒状部分を形成するインナーバ
    イアホール形成工程と、 予め決められた該コア部材への該電気的絶縁性部材の積
    層の向きに開口する開口部を有し該開口部がブラインド
    バイアホールを形成する凹部分を、前記ブラインドバイ
    アホールが該インナーバイアホールのランドから離隔す
    るように形成するブラインドバイアホール形成工程と、 該凹部分と該円筒状部分の電気的接続性に関する物理量
    を測定する導電測定工程と、を備え、 該インナーバイアホール形成工程を実行し、該コア部材
    に該電気的絶縁性部材を積層して、該ブラインドバイア
    ホール形成工程を実行し、該ブラインドバイアホール形
    成工程の実行を終了した後、該導電測定工程を実行する
    ビルドアップ多層配線板の製造方法であって、 該インナーバイアホール形成工程において、前記積層の
    向きの最上層に導電性部材から構成され、該円筒状部分
    と当接するチェッカー検査部分を設け、 該ブラインドバイアホール形成工程において、導電性部
    材から構成され、該凹部分と同一の向きに開口し、該凹
    部分と当接する検査凹部分を設け、 該導電測定工程が、該検査凹部分および該チェッカー検
    査部分が検査ホールとして指定されたチェッカー検査を
    行うチェッカー検査工程から構成され、該ブラインドバ
    イアホール形成工程の実行を終了した後、該チェッカー
    検査工程を実行することを特徴とするビルドアップ多層
    配線板の製造方法。
  9. 【請求項9】 コア部材に電気的絶縁性部材を順次1層
    ずつ積層し、各層の所定の位置にブラインドバイアホー
    ルを形成してビルドアップ多層配線板を製造するビルド
    アップ多層配線板の製造方法において、 該コア部材に、インナーバイアホールを形成する開口部
    を有する円筒状部分を形成するインナーバイアホール形
    成工程と、 予め決められた該コア部材への該電気的絶縁性部材の積
    層の向きに開口する開口部を有し該開口部がブラインド
    バイアホールを形成する凹部分を、ブラインドバイアホ
    ールが該インナーバイアホールの該積層の向きの上方に
    位置するように形成するブラインドバイアホール形成工
    程と、 該凹部分と該円筒状部分の電気的接続性に関する物理量
    を測定する導電測定工程と、を備え、 該インナーバイアホール形成工程を実行し、該コア部材
    に該電気的絶縁性部材を積層して、該ブラインドバイア
    ホール形成工程を実行し、該ブラインドバイアホール形
    成工程の実行を終了した後、該導電測定工程を実行する
    ビルドアップ多層配線板の製造方法であって、 該インナーバイアホール形成工程において、該積層の向
    きの最上層に導電性部材から構成され、該円筒状部分と
    当接するチェッカー検査部分を設け、 該ブラインドバイアホール形成工程において、導電性部
    材から構成され、該凹部分と同一の向きに開口し、該凹
    部分と当接する検査凹部分を設け、 該導電測定工程が、該検査凹部分および該チェッカー検
    査部分が検査ホールとして指定されたチェッカー検査を
    行うチェッカー検査工程から構成され、該ブラインドバ
    イアホール形成工程の実行を終了した後、該チェッカー
    検査工程を実行することを特徴とするビルドアップ多層
    配線板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ブラインドバイアホール形成工程
    において、前記凹部分の開口の向きを示す直線に垂直な
    前記基準マークパターンの断面の、該断面の形状を示す
    図形の点対称の中心を中心として放射方向の位置に、複
    数の前記凹部分を形成することを特徴とする請求項8記
    載のビルドアップ多層配線板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記ブラインドバイアホール形成工程
    において、前記凹部分の開口の向きを示す直線に垂直な
    前記基準マークパターンの断面の、該断面の形状を示す
    図形の点対称の中心を中心として放射方向の位置に、複
    数の前記凹部分を形成することを特徴とする請求項9記
    載のビルドアップ多層配線板の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記基準マークパターン形成工程にお
    いて、前記基準マークパターンおよび前記検査部分をビ
    ルドアップ多層配線板の生産ワーク内の位置に複数設け
    ることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれ
    か1つの請求項記載のビルドアップ多層配線板の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 前記インナーバイアホール形成工程に
    おいて、前記インナーバイアホールおよび前記チェッカ
    ー検査部分をビルドアップ多層配線板の生産ワーク内の
    位置に複数設けることを特徴とする請求項8から請求項
    11までのいずれか1つの請求項記載のビルドアップ多
    層配線板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006216712A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板
JP2015095615A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 イビデン株式会社 プリント配線板

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