JPH11353398A - 座席予約システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 列車などにおいて、ある区間の座席を予約す
る場合の効率的な空席照会及び座席予約をすることがで
きる座席予約システムを提供する。 【解決手段】 空席予約・照会または予約キャンセルの
ためのデータを入力する入力装置と、前記入力されたデ
ータにより空席予約・照会または予約キャンセルを行う
空席照会・予約処理手段および座席確定処理手段を有す
るデータ処理装置と、このデータ処理装置のための予約
情報ファイル、空席情報ファイルおよび座席情報ファイ
ルによって構成される記憶装置と、予約・照会または予
約キャンセル処理結果を表示するディスプレイ装置およ
び発券装置からなる出力装置とを具備し、前記座席確定
処理手段が、始発駅からの座席予約分は発車前に座席を
確定し、発車後、次の停車駅に到着するまでに、前記次
の停車駅から乗車する人の座席予約分の座席を確定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、列車などにおい
て、ある区間の座席を予約する場合の空席照会及び座席
予約を行う座席予約システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、列車等の座席を予約する場合に、
ある列車の特定な区間の座席を予約しようとしたとき、
その特定な区間を通して同一の座席の空席を探して割り
当てていた。したがって、その特定の区間を通して同一
の座席が空席でなければ、空き座席がないと見なされ予
約を行うことが出来なかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の予約システムに
おいて、図１（ａ）のように区間Ａ〜Ｅの座席１〜６が
予約されているとする。このとき新たに区間Ａ〜Ｅの座
席を指定する場合、区間Ａ〜Ｅには同一の座席に空席が
存在しないため、空席がないと判断され、この区間の座
席の予約を行うことができない。

【０００４】しかし区間Ａ〜Ｅには同一の座席ではない
が空席が存在する場合がある。例えば、図１（ａ）では
区間Ａ〜Ｅの区間に空き座席がそれぞれＡ〜Ｂに２座
席、Ｂ〜Ｃに１座席、Ｃ〜Ｄに１座席、Ｄ〜Ｅに２座席
が存在する。事前に座席を固定的に割り振ると、このよ
うな無駄な空席を発生させてしまうという問題点があ
り、その解決策が課題となっていた。

【０００５】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、列車などにおいて、ある区間の座席を予約する場
合の効率的な空席照会及び座席予約をすることができる
座席予約システムを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、空席予約・照会または予約キャンセルのためのデー
タを入力する入力装置と、前記入力されたデータにより
空席予約・照会または予約キャンセルを行う空席照会・
予約処理手段および座席確定処理手段を有するデータ処
理装置と、このデータ処理装置のための予約情報ファイ
ル、空席情報ファイルおよび座席情報ファイルによって
構成される記憶装置と、予約・照会または予約キャンセ
ル処理結果を表示するディスプレイ装置および発券装置
からなる出力装置とを具備することを特徴とする座席予
約システムを提供する。

【０００７】また請求項２に記載の発明は、前記座席確
定処理手段が、始発駅からの座席予約分は発車前に座席
を確定し、発車後、次の停車駅に到着するまでに、前記
次の停車駅から乗車する人の座席予約分の座席を確定す
ることを特徴とする請求項１に記載の座席予約システム
を提供する。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図を参照しながら説明する。本実施形態の構成は図
２に示すように、予約情報を入力するためのキーボード
等の入力装置１と、プログラム制御により動作するデー
タ処理装置２と、座席の予約情報を記憶する記憶装置３
と、ディスプレイ装置、印刷装置等の出力装置４とから
構成される。

【０００９】入力装置１から、予約を行いたい日付、列
車名、乗車区間（出発地、目的地）座席数等を入力す
る。データ処理装置２は、空席照会・予約処理手段２１
と座席確定処理手段２２とから構成される。記憶装置３
は、座席の予約情報を記憶している予約情報ファイル３
１と列車の車両の各座席について各区間ごとに空席であ
るかどうかを記憶する空席情報ファイル３２と実際にど
の座席が確定されているかを記録するための座席情報フ
ァイル３３とを備えている。

【００１０】予約情報ファイル３１は、入力装置１より
入力された日付、列車名、車両番号、乗車区間に関する
情報及び発券番号より構成される。空席情報ファイル３
２は、日付、列車名、車両番号、始発駅から終点までの
各区間の空席数データより構成され、車両単位で空席数
をカウントする働きを持つ。ここで、指定区間内のある
区間の空席数が０の場合は、その区間に空き座席がない
ということである。また空席数以上の座席を予約できな
いようにするための機能も有する。

【００１１】座席情報ファイル３３は、日付、列車名、
座席番号、始発駅から終点までの各区間の空席状況デー
タによって構成され、座席の確定が行われた時に確定さ
れた区間の座席に発券番号を設定する。出力装置４は、
照会結果を出力する為のディスプレイ装置４１、発券装
置４２等より構成される。

【００１２】ある区間について座席の予約を行う場合、
まず指定区間に空席があるかどうかを、データ処理装置
２の空席照会・予約処理手段２１により照会する。入力
装置１から与えられた日付、列車名をキーにして、記憶
装置３の空席情報ファイル３２を検索する。つぎに対象
の列車に、入力装置１で入力された乗車区間に空席が存
在するかどうかを検索する。

【００１３】空席が検出されなかった場合には、出力装
置４のディスプレイ装置４１に空席なし等ののメッセー
ジを表示する。空席が存在する場合は、予約可能である
ことをディスプレイ装置４１に表示する。空席が有るこ
とを確認し、座席を予約する場合には、予約情報を予約
情報ファイル３１に登録し、指定区間について空席情報
ファイル３２の空席数から予約座席数分を減じ更新を行
い、発券装置４２に予約情報を印字した券を仮発行す
る。

【００１４】この時点では、座席の確定はまだ行わな
い。座席の確定は、座席確定処理手段２２により行われ
る。予約の取消を行う場合には、空席照会・予約処理手
段２１において、予約時に仮発行された券の発券番号に
より、予約情報ファイル３１を検索して該当レコードの
削除を行う。取消を行う日付、列車名、車両番号と一致
するものを空席情報ファイル３２より検索し、該当する
区間の空席数に予約座席数分を加算して更新する。

【００１５】本実施形態では、座席の予約時に座席の確
定を行わず、始発駅からの座席予約は始発点発車前に決
定することとする。発車後は、次の到着地に到着するま
でに、そこから乗車する人の分について座席を決定する
こととする。座席確定処理手段２２は、予約情報ファイ
ル３１と座席情報ファイル３３を参照して、ある地点か
ら乗車する人の座席を確定し、確定した座席の情報を座
席情報ファイル３３に書き込む。座席確定処理手段２２
にて確定された座席を、乗車時、空席照会・予約処理手
段２１にて発行された券に印字する。

【００１６】次に、図１、図２、図３、図４及び図５を
参照して本実施形態の動作について詳細に説明する。図
３は、空席照会・予約処理手段２１の処理の流れであ
る。図４は座席確定処理手段２２の処理の流れである。
入力装置１より入力された値は、データ処理装置２の空
席照会・予約処理手段２１に渡される。

【００１７】図３のステップＡ２により、空席を確認し
たい日付、列車名と乗車区間の始点と終点を入力する。
入力された区間に空きがあるかどうか空席情報ファイル
３２を検索する（ステップＡ３）。空席情報ファイル３
２の隣り合う区間ごとの空席数を、指定された区間につ
いて参照することで、空席の存在を確認する。

【００１８】指定された区間内に空席が存在しない場合
とは、空席情報ファイル３２の対応する区間の空席数の
うち少なくとも１つが空席数＝０のことである（ステッ
プＡ４）。指定された区間内で空席が発見されなかった
場合、出力装置４のディスプレイ装置４１に空席なしを
出力する（ステップＡ６）。指定された区間に空席が存
在する場合、出力装置４のディスプレイ装置４１に対し
空席有りを表示する（ステップＡ５）。

【００１９】予約を行なう場合、乗車日付、列車名、車
両番号、乗車区間、発券番号を予約情報ファイル３１に
登録する。座席番号はこの時点では、設定しない。つま
り座席の確定は、座席確定処理手段２２において行なう
ため、座席の確定はまだ行わない。また指定区間につい
て空席情報ファイル３２の空席数から予約座席数分を加
算し更新を行い、発券装置４２に乗車日付、列車名、車
両番号等の予約情報を印字した券を仮発行する（ステッ
プＡ７、Ａ８、Ａ９）。

【００２０】予約の取消を行う場合には、空席照会・予
約処理手段２１において、予約時に仮発行された券の発
券番号により、予約情報ファイル３１を検索して該当レ
コードの削除を行う。取消を行う日付、列車名、車両番
号と一致するものを空席情報ファイル３２より検索す
る。該当する空席数から予約座席数分を減じ更新を行う
（ステップＡ１０、Ａ１１、Ａ１２）。

【００２１】座席は、座席確定処理手段２２で確定され
る。図４において次の到着地を検索開始点に設定する
（ステップＢ１）。発車前までは、始発点が、発車後
は、次の到着地が検索開始点となる。検索開始点により
予約情報ファイル３１を検索する（ステップＢ２）。予
約情報ファイルは、予め乗車日付、列車名、乗車区間の
出発地、発券番号の昇順に整列しておく。

【００２２】該当列車で乗車区間の出発地と検索開始点
の一致するものが有れば、座席情報ファイル３３の出発
地から次の区間が空席である座席を検索する（ステップ
Ｂ３、Ｂ４）。条件に合致した空席について、座席を確
定する（ステップＢ５）。座席情報ファイル３３の確定
した座席の区間に、発券番号を設定する。

【００２３】次に、具体例を用いて、本実施形態の動作
を説明する。図５における、座席数６、区間Ａ〜Ｅの４
区間のモデルを用いて説明する。ここでは既に予約情報
レコード〜（予約情報レコードのうち乗車区間のみ
図示している）が登録され、座席の予約が行なわれてい
たとする。また乗車区間は図１（ａ）で使用したものと
同一である。いま入力装置１より区間Ｂ（始点）〜Ｄ
（終点）の座席を２座席分予約したいと入力されたとす
る（ステップＡ２）。

【００２４】空席照会・予約処理手段２１において区間
Ｂ〜Ｄに空席があるか検索する（ステップＢ２）。区間
Ｂ〜Ｄの空席数は、区間Ｂ〜Ｃに１つ、区間Ｃ〜Ｄに１
つであるので、区間Ｂ〜Ｃにおいて２座席分は確保する
ことができないので、空席なしのメッセージをディスプ
レイ装置４１に表示する（ステップＡ４、Ａ６）。同様
に、区間Ｂ（始点）〜Ｄ（終点）を１座席分予約したい
と入力する。区間Ｂ〜Ｃの空席数（＝１）区間Ｃ〜Ｄの
空席数（＝１）に対し、予約座席数は１なので予約可能
であるため、空席有りのメッセージをディスプレイ装置
４１に表示する（ステップＡ４、Ａ５）。

【００２５】この空席に対して予約を行なう場合、記憶
装置２の予約情報ファイル３１に図６に示す予約情報レ
コードが登録され、空席情報ファイル３２の更新を行
ない、区間Ｂ〜Ｃおよび区間Ｃ〜Ｄの空席数は、１が減
算されてともに０になる。区間Ｂ〜Ｃ、Ｃ〜Ｄの空席数
が０となったため、これ以降、区間Ｂ〜Ｃ、Ｃ〜Ｄを含
む区間の座席予約を行なうことはできない。

【００２６】図５の予約情報（予約情報レコード〜
）をもとに列車がＡを発車する前に座席の確定処理を
行なった場合について説明する。まず検索開始点にＡを
設定する（ステップＢ１）。乗車日付、列車名、乗車区
間の出発地により乗車日付、列車名、乗車区間の出発
地、発券番号の昇順に整列された予約情報ファイル３１
を検索する。（ステップＢ２）。検索開始点Ａと乗車区
間の出発地が一致する予約情報に対して、座席情報ファ
イル３３から空き座席を探索し座席を確定する（ステッ
プＢ３、Ｂ４、Ｂ５）。

【００２７】この場合、図７のように座席が確保され、
座席情報ファイル３３に確保された区間分、発券番号が
書き込まれ、確定済みとなる。予約情報レコード、
、、については座席が確定し、以降座席の変更が
行われない。Ｂに到着する直前に確定処理を行なった場
合、図８のように座席が確保される。

【００２８】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。図１における区間を宿泊期間、座席を部屋に、図
２における記憶装置３の空席情報ファイル３２を空室情
報ファイル３４に、座席情報ファイル３３を部屋情報フ
ァイル３５に置き換えると、列車の空席照会・予約機能
の他にも宿泊施設の空き部屋を照会し、予約を行なうこ
とに適用可能である。

【００２９】図９において、入力装置１より宿泊期間、
宿泊人数（部屋数）を入力し、データ処理装置におい
て、空き部屋の検索を行ない宿泊可能かどうか検査す
る。宿泊可能であれば、予約を行ない宿泊情報を登録す
る。予約情報ファイル３１は、予約番号、宿泊期間（自
〜至）、部屋番号および利用者情報（名前、電話番号
等）から構成される。確定処理はチェックイン前に行な
い、確定処理実行後に部屋番号が決定される。

【００３０】空室情報ファイル３４は、空き部屋数を日
別に管理し、部屋番号および空き部屋数より構成され
る。部屋情報ファイル３５は各部屋について予約されて
いるかどうかを宿泊日ごとに管理する。空室照会予約手
段２３は、図１０のようになるが、これは図３の処理と
同様である。空室情報ファイル３４を参照して、指定さ
れた期間に空き部屋が存在するかどうかを照会する点で
異なる。予約が行なわれた場合についても同様に予約情
報ファイルに登録する。

【００３１】このとき空室情報ファイル３４から、予約
された部屋数を減算する。 部屋確定処理手段２４を処
理する前に、図９の予約情報ファイル３１について、予
約番号、宿泊期間（自）の順に整列する。その後、宿泊
期間（自）とチェックイン日付が等しいものについて検
索を行い空き部屋の検索を行い、確定処理を行う。部屋
確定処理手段２４は、図１１のようになるが、これは図
４の検索開始点が、当日チェックインの日付になってい
る点と、確定処理を行なう時期が異なる。

【００３２】部屋確定処理手段２４を処理する前に、図
９の予約情報ファイル３１について、予約番号、宿泊期
間（自）の順に整列する。その後、宿泊期間（自）とチ
ェックイン日付が等しいものについて検索を行い空き部
屋の検索を行い、確定処理を行う。

【００３３】以上、本発明の一実施形態の動作を図面を
参照して詳述してきたが、本発明はこの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明
は列車や部屋の予約システムに限られるものではなく、
交通機関一般に適用可能である。

【００３４】

【発明の効果】これまでに説明したように、この発明に
よれば、座席の確定を予約時に行なわないで、出発地で
は出発地から乗車する人の座席のみ確定を行ない、座席
を割り当て、出発後は次の到着地までの間に次の到着地
から乗車分の座席について確定を行なうようにしたの
で、効率よく座席を埋めることができ空席数の減少が見
込めるため、乗車率の向上が見込めるという効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来および本発明の一実施形態による座席予
約の方式を説明するための図である。

【図２】 本発明の一実施形態による座席予約システム
の構成を示すブロック図である。

【図３】 本発明の一実施形態による座席予約システム
による空席照会・予約処理のフロー図である。

【図４】 本発明の一実施形態による座席予約システム
による座席確定処理のフロー図である。

【図５】 本発明の一実施形態による座席予約の方式を
説明するための図である。

【図６】 本発明の一実施形態による座席予約の方式を
説明するための図である。

【図７】 本発明の一実施形態による座席予約の方式を
説明するための図である。

【図８】 本発明の一実施形態による座席予約の方式を
説明するための図である。

【図９】 本発明の他の実施形態による部屋予約システ
ムの構成を示すブロック図である。

【図１０】 本発明の他の実施形態による部屋予約シス
テムによる空室照会・予約処理のフロー図である。

【図１１】 本発明の他の実施形態による部屋予約シス
テムによる部屋確定処理のフロー図である。

【符号の説明】 １ 入力装置 ２ データ処理装置 ３ 記憶装置 ４ 出力装置 ２１ 空席照会・予約処理手段 ２２ 座席確定処理手段 ２３ 空室照会・予約処理手段 ２４ 部屋確定処理手段 ３１ 予約情報ファイル ３２ 空席情報ファイル ３３ 座席情報ファイル ３４ 空室情報ファイル ３５ 部屋情報ファイル ４１ ディスプレイ装置 ４２ 発券装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 空席予約・照会または予約キャンセルの
   ためのデータを入力する入力装置と、 前記入力されたデータにより空席予約・照会または予約
   キャンセルを行う空席照会・予約処理手段および座席確
   定処理手段を有するデータ処理装置と、 このデータ処理装置のための予約情報ファイル、空席情
   報ファイルおよび座席情報ファイルによって構成される
   記憶装置と、 予約・照会または予約キャンセル処理結果を表示するデ
   ィスプレイ装置および発券装置からなる出力装置とを具
   備することを特徴とする座席予約システム。
2. 【請求項２】 前記座席確定処理手段は、 始発駅からの座席予約分は発車前に座席を確定し、 発車後、次の停車駅に到着するまでに、前記次の停車駅
   から乗車する人の座席予約分の座席を確定することを特
   徴とする請求項１に記載の座席予約システム。