JP3292463B2 - 乗務員運用計画支援装置 - Google Patents
乗務員運用計画支援装置Info
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Description
用いた乗務員の運用計画作成において、何らかの理由で
自動提案が中断された場合に、その理由を明確にし、運
用計画作成を続行できる乗務員運用計画支援装置に関す
るものである。
備えた乗務員運用計画支援装置は、例えば特開平7−9
6837号公報に示されている。上記公報に示された乗
務員運用計画支援装置は、詳細説明は省略するが、図1
3のフローチャートに示したように、各乗務員に対し
て、仕業条件ファイルの各条件を満足させながら、列車
ダイヤの各ダイヤスジを自動的に割り付けていく。仕業
条件ファイルの各条件とは、乗務員の食事時間、移動時
間などの物理条件、労働基準法、労働協約等の規定条件
などがあり、自動提案機能においては、それらの条件の
うち一つでも満足しない条件があれば、乗務員を割り付
けることができず、自動提案を終了する。自動提案を終
了した後は、熟練者がマニアル操作によって、部分的に
条件を緩和したり、満足しなくても影響の少ない条件を
無視することにより、運用計画を完成させる。その後、
部分修正を行って条件を満足させたり、あるいは例外的
に条件を満足しないまま計画完成とする場合もある。し
たがって、自動提案が終了した後は、熟練者の知識と経
験とに頼った作業により、乗務員運用計画を完了させて
いた。
務員運用計画作成装置では、何らかの満足しない条件が
あって自動提案による乗務員の割り付けが終了した場合
には、熟練者がマニアル操作によって割り付けを続行す
る。その際、熟練者はすでに割り付けられている計画を
一旦解除してその前後の割り付けをし直したり、各種条
件を試行錯誤で変更する等の操作を繰り返さなければな
らないため、自動提案機能が活かされなかったり、多大
な時間と労力および熟練者の知識と経験とを必要として
いた。
ためになされたもので、その目的は、自動提案によって
運用計画を効率よく完成することができる乗務員運用計
画支援装置を得るものである。
用計画支援装置においては、労働協約等で定められた各
種条件のうち、満足しない条件があるために交通機関の
各車両への乗務員の割り付けが中断した場合、上記満足
しない条件に違反する内容を中断理由として表示するも
のである。
の中断理由ごとに人数を集計し、その集計結果を表示す
るものである。
理由となっている条件を変更する方法を選択入力する手
段、およびこの選択された方法にしたがって上記条件を
変更する手段を備えるものである。
け状況表示において、割り付けが一旦中断した箇所を表
示するものである。
の実施の一形態例による乗務員運用計画支援装置のハー
ドウェア構成である。図において、1および2は入力操
作を行うそれぞれキーボードおよびマウスである。3は
計算機で、キーボード1およマウス2とのデータの受け
渡しをする入力制御部4、出力装置であるCRT8とプ
リンタ9とプロッタ10とへデータを出力する出力制御
部5、運用計画の表示および編集を行う処理部6、およ
び処理の一時データを格納するメモリ部7からなる。1
1はダイヤデータ等、必要な情報が格納された記憶装置
である。なお、交通機関を列車とし、各列車に乗務する
乗務員の運用計画作成を行うものとして以降説明する。
ブロック図である。図に示すように、処理部6は、概し
て、乗務スケジュールを表示する運用計画表示部12、
各乗務員を各種条件を満足させながら列車に割り付ける
運用計画編集部13、および運用計画編集部13におい
て自動提案による割り付けが中断した場合に、その中断
理由等を表示する中断理由表示部14から構成される。
さらに、運用計画表示部12は、キーボード1またはマ
ウス2からの入力により表示モードを切り換える表示モ
ード切換部12a、切り換えられた表示モードで乗務ス
ケジュールをCRT8に表示する乗務ダイヤ表示部12
b、および棒ダイヤ表示部12cからなる。また運用計
画編集部13は、記憶装置11から自動提案のためのル
ール11a、条件データ11bとを入力する条件,ルー
ル獲得部13a、それらの条件と列車ダイヤデータファ
イル11cと乗務ダイヤデータファイル11dとをもと
に、自動的に列車を乗務員に割り付ける自動提案部13
b、手動で計画支援する手動編集部13c、および上記
各種条件を変更する条件変更部13dからなる。また、
中断理由表示部14は、中断理由名を表示する中断理由
名表示部14a、および割り付けが中断されている乗務
員を中断理由ごとに集計して表示する中断理由別乗務員
数表示部14bからなる。
装置における動作について、図3のフローチャートを参
照しながら説明する。キーボード1またはマウス2から
の入力によって運用計画編集部13が起動されると、条
件,ルール獲得部13aは、記憶装置11に格納されて
いるルール11aの内容である提案用ルール、および条
件データ11bの内容である各種条件を読み込む(S
1)。提案用ルールとは、自動提案機能で使用するルー
ルであり、例えば「食事時間帯であれば、食事時間を確
保した後の列車に割り付ける。」などがある。また各種
条件とは、乗務割り付け時に使用される条件で、労働協
約等で定められた休憩時間の下限や拘束時間の上限、乗
務員の交代可能駅などがある。一方、列車ダイヤデータ
ファイル11cの一覧を入手してCRT8に表示する。
運用計画の作成者は、これから行う乗務員の割り付け対
象である列車ダイヤデータファイルをその一覧から選択
する(S2)。これにより、乗務ダイヤ表示部12b
は、選択された列車ダイヤデータファイルを読み込み
(S3)、その列車ダイヤデータの各列車に割り付けら
れた乗務員スケジュールを示す乗務ダイヤを表示する
(S4)。
する支援機能をCRT8上に表示し、作成者からの機能
選択入力を促す(S5)。支援機能としては、「自動
提案」、「中断理由表示」、「中断理由別乗務員数
表示」、「条件変更」、「棒ダイヤ表示」および
「終了」がある。なお、作成者が「終了」を選択した
場合は乗務員運用編集を終了することであり、選択入力
を何もしないうちは、CRT8には乗務ダイヤが表示さ
れた状態となっている。作成者が「自動提案」を選択す
ると(S6でのとき)、自動提案部13bは、ルール
11aおよび各種条件データ11bを満足させながら、
各列車に乗務員を割り付けていく(S7)。もし、その
割り付けの途中で、満足させることができない条件また
はルールがあれば、自動提案による割り付けはその時点
で中断し、S4にもどって、その時点までの割り付け結
果である乗務ダイヤを表示する。
(S6でのとき)、中断理由表示部14aは、メモリ
7上に記憶されている現時点での自動提案結果から乗務
員ごとに提案中断理由コードを含む割り付け状況を取り
出し、提案が中断している乗務員に対してはその中断理
由を付して表示する(S8)。図4は割り付けの提案状
況として、勤務の種類、割り付け方向、始業と終業の時
刻および駅と提案中断理由とを表示した例である。図の
例では、乗務員No.5および7に対しては始業から終業
までの割り付けが完了しているが、乗務員No.17に対
しては、時刻13:40:00で割り付けが中断しており、その
中断理由は「昼食時間未取得」であることを示してい
る。作成者は、画面上に表示された割り付け中断理由を
確認し、その後の対策をたてる。この中断理由表示の
際、同時に、作成者に対する支援機能である「条件変
更」と「終了」とを表示し、作成者の機能選択を待つ
(S5にもどる。ただし、S6での選択機能は「条件
変更」と「終了」のみ)。作成者が「条件変更」を
選択した場合の動作については、後に図6のフローチャ
ートを用いて説明する。
択すると(S6でのとき)、中断理由別乗務員数表示
部14bは、メモリ7上に記憶されている自動提案結果
から提案中断理由コードごとに乗務員数を集計して表示
する(S9)。図5はその表示例であり、例えば「朝食時
間未確保」という理由のために提案が中断している乗務
員は、乗務員No.12,13,17,21,22,23,24の7名が存在す
ることを示している。作成者は、画面上に表示された集
計数を確認し、乗務員の勤務交代、あるいは条件のうち
の例えば朝食時間帯を変更等の対策をたてる。またこの
場合も、上記と同時に、作成者に対する支援機能である
「条件変更」と「終了」とを表示し、作成者の機能
選択を待つ(S5にもどる。ただし、S6での選択機能
は「条件変更」と「終了」のみ)。
断理由表示画面、あるいは中断理由別乗務員数表示画面
において「条件変更」を選択した場合(S6でのと
き)、予め与えられている各種条件を変更または無視す
ることにより、割り付けを続行することになる(S1
0)。この場合の動作の詳細について、図6のフローチ
ャートを参照しながら説明する。まず、条件変更の方法
として、「エラー,ワーニングを全て無視」、「ワ
ーニングを全て無視」、「エラーを全て無視」と、
「選択したエラー又はワーニング無視」、「選択した
乗務員番号のエラー又はワーニング無視」、および
「条件値変更」を選択できるように、図7に示したよう
な画面を表示する(T1)。作成者がこの場面におい
て、エラーまたはワーニングのいずれかを全て無視する
ものを選択した場合(T1でのいずれかのと
き)、自動提案時に参照するメモリ7上のエラー,ワー
ニングのチェック処理フラグのうち、無視するべきチェ
ックフラグに”0”(無効)をセットする(T2)。
無視」を選択すると(T1でのとき)、図8に示すよ
うな画面を表示し、考慮しない(無視する)条件の選択
を待つ(T3)。そして、作成者が考慮しない条件を選
択すると、その選択された条件のチェック処理フラグ
を”0”にセットする(T2)。作成者が「選択した乗
務員番号のエラー又はワーニング無視」を選択すると
(T1でのとき)、図9に示すような画面を表示し、
考慮しない乗務員N0.およびエラー,ワーニングの選択
を待つ(T4)。そして、同様に、それらの選択によ
り、該当するチェック処理フラグを”0”にセットする
(T2)。作成者が「条件値変更」を選択すると(T1
でのとき)、図10に示すような画面を表示し、各種
条件の変更入力を待つ(T5)。具体的には、図中[]
で示した部分の数値をキーボード1から設定し、画面上
の「実行」アイコンを入力することにより、条件データ
11bの該当する部分を変更する。
変更方法にしたがって各種条件が無効または変更された
後、自動提案処理を続行または開始するか、終了するか
の問い合わせを行う(T6)。ここで「続行」または
「開始」を選択した場合は、前述の図3のS6でが選
択された状態にもどり、無効または変更された各種条件
にしたがって自動提案処理が実行される(図3のS
7)。ただし、「続行」が選択された場合は、自動提案
が中断している時点から実行され、「開始」が選択され
た場合は、すべての割り付けを白紙の状態にもどしてか
ら、最初から自動提案を実行する。上記T6で「終了」
が選択された場合は、条件変更はその時点で終了する。
このように、自動提案時、満足しない条件が存在して自
動提案が中断した場合には、その中断理由の表示、また
は中断理由別の乗務員数の表示を行えるようにしたの
で、作成者はその先の割り付けをどのように行うかの対
策を容易にたてることができる。また、画面上で各種条
件を緩和したり無効とするなどの変更を行え、作成者の
知識を生かせるとともに、割り付けの続行を自動提案機
能を用いて効率よく行える。
理において、作成者が「棒ダイヤ表示」を選択すると
(S6でのとき)、表示モード切換部12aにより画
面表示モードが切り換えられ、棒ダイヤ表示部12cは
各乗務員の一連の乗務スケジュールを帯状に図示した棒
ダイヤを表示する(S11)。図11が棒ダイヤの表示
例であり、例えば図11(a)において、乗務員7は、4
時台にA駅でTR1に乗務することにより乗務を開始し、
続いてI駅でTr5、J駅でTr7、その後N駅からA駅まで
Tr10に乗務する計画となっている。図中、2重線と矢印
のマークで示した部分は、何らかの条件を満足しないた
めに自動提案が一旦中断している箇所である。この棒ダ
イヤ表示においては、図12のフローチャートに述べて
いるように、上記中断箇所を示す矢印をマウス2等によ
って選択すると(U1でYesのとき)、図11(b)に
示したように、その中断理由を表示する。その際、既に
表示されている中断理由があればそれを一旦消去してか
ら表示する(U2〜U4)。このように、乗務員ごとの
一連の乗務スケジュール表示において、自動提案中断箇
所とその理由を表示するようにしたので、運用計画の最
終調整を容易に行える。
れているので、以下に示すような効果を奏する。
満足しない条件があるために乗務員の割り付けが中断し
た場合、この中断の理由を表示するので、運用計画作成
者は、その先の割り付けを完成するための計画を容易に
立てられる。
の中断理由ごとに人数を集計して表示するので、その先
の割り付けを行うにあたって、変更して効果のある条件
を容易に選択変更して、割り付け漏れのない完全な運用
計画を効率よく行える。
理由となっている条件を変更する方法を選択入力し、そ
の選択された方法にしたがって上記条件を変更するの
で、作成者の知識を生かしつつも自動提案を続行でき、
容易に運用計画を完成できる。
するので、割り付け漏れを容易に無くすことができると
ともに、計画完成後に計画調整を行うときのチェックも
容易に行え、高品質の計画を作成できる。
を示す図である。
能構成を示す図である。
理の流れを示すフローチャートである。
る。
である。
フローチャートである。
o.を選択する画面例を示す図である。
る。
を示すフローチャートである。
の流れを示すフローチャートである。
T、11 記憶装置、11a ルール、11b 条件デ
ータ、11c 列車ダイヤデータファイル、11d 乗
務ダイヤデータファイル、12 運用計画表示部、12
a 表示モード切換部、12b 乗務ダイヤ表示部、1
2c 棒ダイヤ表示部、13 運用計画編集部、13a
条件、ルール獲得部、13b 自動提案部、13c
手動編集部、13d 条件変更部、14 中断理由表示
部、14a 中断理由名表示部、14b 中断理由別乗
務員数表示部。
Claims (4)
- 【請求項1】 交通機関の運行において、上記交通機関
の各車両に、労働協約等で定められた各種条件を満足さ
せながら乗務員を割り付けて、乗務員の勤務計画の作成
支援を行う乗務員運用計画支援装置において、 上記各種条件のうち満足しない条件があるために、当該
乗務員の割り付けが中断した場合、上記満足しない条件
に違反する内容を中断理由として表示することを特徴と
する乗務員運用計画支援装置。 - 【請求項2】 割り付けが中断している乗務員をその中
断理由ごとに人数を集計し、その集計結果を表示するよ
うにしたことを特徴とする請求項1記載の乗務員運用計
画支援装置。 - 【請求項3】 割り付けが中断した場合に、中断の理由
となっている条件を変更する方法を選択入力する手段、
およびこの選択された方法にしたがって上記条件を変更
する手段を備え、変更後の条件に基づいて乗務員割り付
けを続行または最初から開始することを特徴とする請求
項1または2記載の乗務員運用計画支援装置。 - 【請求項4】 各乗務員の始業からの一連の割り付け状
況表示において、割り付けが一旦中断した箇所を表示す
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
の乗務員運用計画支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17157498A JP3292463B2 (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 乗務員運用計画支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17157498A JP3292463B2 (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 乗務員運用計画支援装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000006812A JP2000006812A (ja) | 2000-01-11 |
JP3292463B2 true JP3292463B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=15925680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17157498A Expired - Lifetime JP3292463B2 (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 乗務員運用計画支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3292463B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4508840B2 (ja) * | 2004-11-15 | 2010-07-21 | 三菱電機株式会社 | 列車運行管理システム |
-
1998
- 1998-06-18 JP JP17157498A patent/JP3292463B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
久保隆司,パソコンを活用した乗務員運用作成ツールDRACONの開発,RRR,日本,(財)鉄道総合技術研究所,1991年 6月 1日 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000006812A (ja) | 2000-01-11 |
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