JPH11351311A - 液封マウント - Google Patents

液封マウント

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JPH11351311A
JPH11351311A JP31398998A JP31398998A JPH11351311A JP H11351311 A JPH11351311 A JP H11351311A JP 31398998 A JP31398998 A JP 31398998A JP 31398998 A JP31398998 A JP 31398998A JP H11351311 A JPH11351311 A JP H11351311A
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liquid chamber
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和俊 佐鳥
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修 蜷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中高周波領域における低動バネ特性の向上を
図る。 【解決手段】 第1の支持部材1、第2の支持部材2及
び本体弾性部材3により液室を設け、この液室内を仕切
部材10により主液室11と副液室12に区画し、オリ
フィス通路14により連通する。円錐部4の内面には軸
対称位置に凹部6の形成による薄肉部7を設け、特定の
中周波振動入力に対して膜共振により動バネ特性に極小
値を与えるようにし、かつ、第1の支持部材1に主液室
11内へ突出する中高周波デバイス17を設け、特定の
高周波振動入力に対して極小値を与えるようにする。中
高周波デバイス17はZ矢示方向において非円形をな
し、薄肉部7と対面する位置に切り欠き部21を設ける
ことにより、オリフィス間隙18を間隙d1と大きく
し、極小値Bの共振周波数を高くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用エンジ
ンマウント等に使用される液封マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】特公昭62−23178号には、振動源
側へ取付けられる第1の支持部材と、車体側へ取付けら
れる筒型の第2の支持部材と、これら両支持部材間に設
けられる円錐形の本体ゴムとにより内部に緩衝液を収容
する液室を形成し、この本体ゴムの一部に薄肉部を設
け、さらに第1の支持部材から第2の支持部材内へ突出
する円板状部材を設け、その外周部と第2の支持部材内
壁との間に環状の通路を形成しながら第2の支持部材内
を2室に区画し、かつ第2の支持部材底部にダイヤフラ
ムを設けた液封マウントが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構造によれば、流
動抵抗による振動の減衰を目的とするため、せいぜい数
10Hz程度の振動に対応できるだけであり、100〜
500Hz程度の中周波領域及び高周波領域(500〜
1000Hz)においては逆に高動バネになってしま
う。
【0004】一方、液室のゴム壁にこのような薄肉部を
設けず、周方向へ一様な肉厚に形成し、かつ振動入力側
に接続して液室内へ突出する円板状の部材を設けること
により、中周波領域における低動バネ化を実現するもの
も知られている。図4に従来例としてで示すものはこ
のような構造における動バネ特性の周波数に対する変化
を示している。このような液封マウントにおいては、円
板状の部材が中周波デバイスとして作用し、周囲のゴム
壁との間隙における液体の流動によって、中周波領域の
特定周波数で液柱共振し、これによって極小値aを生じ
る。
【0005】しかし、この液柱共振により中周波領域で
は低動バネになるが、その後の反動によるピークbに見
られるように高周波領域側では高動バネになってしま
う。一方、近年は中周波領域のみならず高周波領域にお
いても、動バネ特性を低くして幅広い周波数域で低動バ
ネを実現することが望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願発明に係る液封マウントは、振動源側へ取付けられ
る第1の支持部材と、車体側へ取付けられる第2の支持
部材と、これらの間に設けられる略円錘状の本体弾性部
材とにより、本体弾性部材を壁の一部とする液室を形成
し、この液室内を仕切部材により主室と副室に区画する
とともに、これら主室と副室を常時連通するオリフィス
通路とを仕切部材に形成した液封マウントにおいて、第
1の支持部材へ取付けられて主液室内へ突出し、本体弾
性部材の円錐部内壁との間に流動空間を形成することに
より中高周波成分を吸収するための中高周波デバイスを
備えるとともに、前記本体弾性部材における円錐部の一
部に中高周波領域の振動入力で膜共振を発生することに
より動バネ特性に極小値を与えるための薄肉部を形成
し、前記中高周波デバイスを主たる振動入力方向から見
てその周囲のうち前記薄肉部近傍部分が切り欠かれた非
円形とし、この切り欠き部と薄肉部との間隔を、他の部
分の間隔よりも大きくするようにしたことを特徴とす
る。
【0007】ここで、膜共振とは、本体弾性部材の薄肉
部が液室内の液体流動によってばね性をもって弾性変形
する際に生じる弾性膜としての共振現象をいう。また、
本願発明における中周波領域とは、一般的な中周波領域
(40〜500Hz)のうち特に100〜500Hzの
範囲をいうものとする。
【0008】第2の発明は、振動源側へ取付けられる第
1の支持部材と、車体側へ取付けられる第2の支持部材
と、これらの間に設けられる略円錐状の本体弾性部材と
により、本体弾性部材を壁の一部とする液室を形成し、
この液室内を仕切部材により主室と副室に区画するとと
もに、これら主室と副室を常時連通するオリフィス通路
とを仕切部材に形成し、前記副室を構成する壁の一部を
ダイアフラムで形成した液封マウントにおいて、主液室
内へ突出する第1の支持部材へ取付けられて本体弾性部
材の円錐部内壁との間に流動空間を形成することにより
中高周波成分を吸収するための中高周波デバイスを備え
るとともに、本体弾性部材における円錐部の一部に中高
周波領域の振動入力で膜共振を発生することにより動バ
ネ特性に極小値を与えるための薄肉部を中高周波デバイ
スの近傍に形成し、前記オリフィス通路は特性の異なる
ものを複数備え、これらのオリフィス通路を特定周波数
で切り換えるようにした弾性コントロール機構を設けた
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】第1の発明によれば、図4における実線
の特性曲線で示すように、中高周波領域の振動入力に
対し、まず中周波領域で弾性部材の薄肉部が膜共振を生
じ、動バネ特性の極小値Aを与える。また、中高周波デ
バイスは、高周波領域で中高周波デバイスと薄肉部との
間隙における液体流動に伴う液柱共振により動バネ特性
の極小値Bを与える。したがって、中周波領域及び高周
波領域のそれぞれで動バネ特性を低下させることがで
き、中高周波領域の広範囲で低動バネを実現できる。
【0010】しかも、中高周波デバイスを主たる振動入
力方向から見て非円形とし、薄肉部と中高周波デバイス
の間隙を他の部分の間隙よりも大きくしたので、中高周
波デバイスによる液柱共振の共振周波数が高くなり、そ
の極小値Bは膜共振による極小値Aとの間隔を広げ、極
小値ABに挟まれた動バネ特性のピークPは極小値Bに
よってより下げられるので、それだけ全体を低動バネ化
できる。
【0011】第2の発明によれば、弾性コントロール機
構により、特性の異なる複数のオリフィス通路を特定周
波数で切り換えるようにしたので、上記の液柱共振及び
膜共振による低動バネ化に加えて、アイドリング域等任
意の特定低周波数で低動バネ化を実現できるので、図9
の特性曲線に示すように、低周波域から高周波域に及
ぶほぼ全範囲の低動バネ化を実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本願発明の第1実施例に係
るエンジンマウントの全断面図(図2の1−1線方向に
沿う断面図)、図2は弾性部材の概略平面図、図3は中
高周波デバイスを図1のZ矢示方向から示した図、図4
は動バネ特性を示すため縦軸に動バネ、横軸に周波数に
したグラフである。
【0013】図1において、このエンジンマウントは、
振動源であるエンジン側へ取付けられる第1の支持部材
1と、車体側へ取付けられる第2の支持部材2と、これ
らの間に設けられる本体弾性部材3を備えている。
【0014】第1の支持部材1は、主たる振動の入力方
向Xと平行に第2の支持部材2の内部へ向って延出する
軸状をなしている。本体弾性部材3は、ゴムやエラスト
マーなど適宜の弾性材料から形成され、略円錐状をなす
円錐部4と筒状部5が一体に形成されている。
【0015】円錐部4の内壁には軸対称位置に一対の同
一形状をなす凹部6が形成され、この凹部6部分の円錐
部4が薄肉部7になっている。なお凹部6は筒状部5の
内面まで連続して形成されている(図1参照)。
【0016】筒状部5は、第2の支持部材2の筒状外被
金具8内面へ一体化され、かつ筒状外被金具8内に固定
されたダイアフラム9と本体弾性部材3により内部に液
室を形成している。
【0017】この液室はダイアフラム9より内側に設け
られた仕切部材10により、第1の支持部材1側の主液
室11とダイアフラム9側の副液室12に区画され、仕
切部材10とダイアフラム9の周縁部13との間に形成
されたオリフィス通路14により連通されている。
【0018】オリフィス通路14は仕切部材10に形成
された入り口15で主液室11と連通し、本体弾性部材
3に形成された出口16で副液室12と連通している。
【0019】第1の支持部材1は本体弾性部材3の中心
に沿って長く延び、その一端は主液室11内へ突出し、
ここに略カップ状の中高周波デバイス17がカシメ固定
されている。中高周波デバイス17は後述するよう非円
形になっている。
【0020】中高周波デバイス17と円錐部4内面との
間には、所定のオリフィス間隙18が形成され、高周波
領域の振動入力に対して液柱共振により吸収するように
なっている。
【0021】図2に示すように、凹部6は本体弾性部材
3を図1の上方から見たとき、180度異なる位置へ対
称に形成されている。薄肉部7は、凹部6の大きさや深
さを調整して、膜厚並びに面積を変化させることによ
り、特定の中周波領域の振動入力に対して膜共振により
振動を吸収するようになっている。
【0022】なお、図2の薄肉部7の一方のみに破線で
示したように、深い凹部19を形成することにより、さ
らに肉厚を薄くした薄肉強調部19aを設け、凹部6に
よる薄肉部7と、深い凹部19による薄肉強調部19a
とを形状が互いに異なる非対称の薄肉部とすることもで
き、このようにすると、薄肉部7と薄肉強調部19aの
膜共振周波数が異なるため、中周波領域に2つの極小値
が生じ、より低動バネ化を実現できる。
【0023】図3は、中高周波デバイス17を図1のZ
矢示方向すなわち主たる振動の入力方向Xと平行になる
方向から見た図であり、この状態で中高周波デバイス1
7は略長円形をなし、対称位置に一対の切り欠き部21
が形成されている。
【0024】この切り欠き部21は、Z矢示方向におい
て本来は半径Rなる円として構成された本体部20のう
ち、薄肉部7側となる部分を△Rなる部分だけ切り欠い
た形状に相当する。また、これと90度異なる方向にお
ける半径Rの円弧部22にはフランジ23が形成されて
いる。
【0025】この切り欠き部21により、第1の支持部
材1の軸線方向における中高周波デバイス17の投影面
積は、全体を半径Rの円形に構成した場合よりも小さく
なり、中高周波デバイス17による液体の流動量がそれ
だけ減少する。
【0026】その結果、図1に明らかなように、切り欠
き部21と薄肉部7の間には間隙d1なる空間が形成さ
れ、円弧部22と対面するゴム内壁24との間にも間隙
d2なる空間が形成されている。これらの間隙のうちd
1のほうがd2よりも遥かに大きくなっている。なお、
これらの空間はオリフィス間隙18に相当する。
【0027】次に、本実施例態の作用を説明する。図4
において、は本実施例の特性曲線であり、これに示す
ように、中周波領域の振動入力があると、薄肉部7が膜
共振を生じ、予め設定された特定周波数にて極小値Aと
なる。
【0028】さらに、高周波領域の振動入力があると、
薄肉部7と円錐部4の内面間のオリフィス間隙18にお
ける液柱共振により特定周波数にて極小値Bとなる。
【0029】その結果、中高周波領域において、2つの
極小値A、Bが形成され、このような配慮を欠く従来例
に対して動バネ特性を低くして著しく低動バネを実現さ
せる。
【0030】また、液柱共振による極小値Bは、間隙d
1が大きくかつ中高周波デバイス17の前記投影面積が
円形の場合よりも小さいため、比較例としての特性曲
線で示す円形の中高周波デバイスを用いた場合よりも共
振周波数が高くなり、かつ中高周波デバイス17によっ
て流動される液量が少なくなるため、液柱共振エネルギ
ーは小さくなって膜共振の共振エネルギーに近づく。
【0031】その結果、極小値ABの間隔が広がりかつ
その間のピークPは、円形の中高周波デバイスを使用し
た場合における同P1よりも大きく下げられ、全体とし
て低動バネとなる。
【0032】図5乃至図9は、第2実施例を示し、図5
は図7の5−5線に相当する全体断面図、図6は同5−
6線に相当する全断面図、図7は本実施例に係るエンジ
ンマウントの平面図、図8は第1及び第2のオリフィス
通路の平面視形状を示す図、図9は他の比較例と共に示
す本実施例の特性図である。本実施例は前実施例に対し
て切換バルブを用いた弾性コントロール機構を採用した
ものに相当している。
【0033】この弾性コントロール機構40は、前実施
例の仕切部材10に相当するオリフィス部41と駆動部
42とから組み立てられ、オリフィス部41は、筒状の
上カップ状部材43と、この内部へ嵌合される円形で肉
厚のオリフィス部材44と、その上へ被せられる円板状
の蓋45並びにオリフィス部材44との間に副室12を
形成するダイヤフラム50を備える。
【0034】オリフィス部材44には、前実施例のオリ
フィス通路14と同様である低周波領域における振動減
衰に貢献するためのダンピングオリフィスに相当する第
1のオリフィス通路46と、特定周波数用のオリフィス
通路をなす第2のオリフィス通路47が設けられてい
る。
【0035】第1のオリフィス通路46及び第2のオリ
フィス通路47の平面視形状を示す図8に明らかなよう
に、第1のオリフィス通路46は、オリフィス部材44
の外周近傍部に沿って螺旋状にその肉厚内を延びて、図
示しない開口部で主液室11と副液室12を連通してい
る。
【0036】なお、符号46aは第1オリフィス通路4
6の入口、46bは出口であり、47aは第2オリフィ
ス通路47の入口、47bは出口である。また、図7と
対応して図5及び図6の断面部を示す断面線を示してあ
る。
【0037】第2オリフィス通路47は、第1のオリフ
ィス通路46の内側にオリフィス部材44の表裏を貫通
して形成されるとともに、上カップ状部材43の略中央
部に形成された出口49へ向かってガイド斜面48が形
成され、出口49から流出する液体に斜めの流線を生じ
させるようになっている。
【0038】また、出口49の開口部形状も中心線Cに
対して非対称であり、ガイド斜面48による流線方向側
へ広く開口され、この出口49はダイアフラム50の中
央部へ一体形成されている開閉部51で開閉自在にされ
ている。
【0039】ダイアフラム50は前各実施例におけるも
のと同様であるが、出口49の周囲へ密に着座するため
中央部に平坦な接触面をなす開閉部51を一体に備えて
いる点で相違がある。この開閉部51の開きは、出口4
9から流出した液体が、斜めの流線でかつ中心から片寄
った位置を押すことにより確実になる。
【0040】駆動部42は、下カップ状部材52と、こ
の内側へ密閉空間53を形成するように嵌合される切換
バルブ54を備え、切換バルブ54はその頂部をなす着
座部54aが開閉部51へ当接し、リターンスプリング
55で閉じ方向へ付勢され、かつ密閉空間53内を底部
の連結管56を介して図示しない負圧源へ接続すること
により、切換駆動部54をリターンスプリング55に抗
して移動させ、これにより開閉部51をフリーにして第
2オリフィス通路47の出口49を開くようになってい
る。
【0041】切換バルブ54の開閉は任意の特定周波数
に設定可能であるが、本実施例ではアイドリング時の周
波数で開くように設定し、第2オリフィス通路47をア
イドルオリフィスとしている。なお、切換バルブ54の
開閉はこのように負圧を利用するだけでなく、電磁式等
公知の種々方法が可能である。
【0042】本実施例によれば、前実施例同様に、中周
波領域における薄肉部7の膜共振と、高周波領域におけ
る液柱共振を期待できるので、中高周波領域の特性は図
9のとなり、この領域では前実施例の特性(図4の
)とほぼ同様となる。
【0043】しかしながら、本実施例において低周波領
域であるアイドル領域になると、切換バルブ54を下げ
て、開閉部51を出口49から離して第2オリフィス通
路47を連通させるので、図中にCで示すように、アイ
ドル領域の動バネ定数を急激に下げ、図4及び図9中で
最も低動バネにすることができる。
【0044】このため、低周波領域、中周波領域並びに
高周波領域のほぼ全領域において低動バネ化を実現で
き、そのうえ、特定周波数で弾性コントロール機構40
によりさらに低動バネにできるので、特に低動バネが必
要な周波数、例えばアイドリング域を低動バネにするこ
とが容易にできる。但し、この特定周波数は、低周波領
域から約200HZまでの領域において任意に設定可能
である。
【0045】図9中のは比較例の液封マウントに関
する動バネ特性であり、各液封マウントは弾性部材が本
願発明のような凹部による薄肉部を備えず、かつ円形の
中高周波デバイスを有する形式であり、は図1の仕切
部材10に代えてゴムバネとして機能する弾性仕切り部
材を用いた例、は肉厚一定の弾性部材と円形の中高周
波デバイスを備えるとともに本実施例と同じ弾性コント
ロール機構を用いた例である。
【0046】これらはいずれも、低周波領域のダンピン
グオリフィスを備えるものの、本願発明のように中周波
領域における膜共振と、高周波領域における液柱共振を
生じる構造になっていず、図4における従来例とほぼ同
じものである。なお、では同じ機構によるアイドル領
域でのオリフィス通路切換が行われるため、この部分の
み特性が一致している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るエンジンマウントの全断面図
(図2の1−1線相当全断面、なお製品全体については
図7の5−6線に相当する断面部位である)
【図2】弾性部材の概略平面図
【図3】中高周波デバイスに対する図1のZ矢示図
【図4】その動バネ特性を示すグラフ
【図5】第2実施例に係る図7の5−5線に相当する全
体断面図
【図6】同5−6線に相当する全断面図
【図7】エンジンマウントの平面図
【図8】第1及び第2のオリフィス通路の平面視形状を
示す図
【図9】第2実施例に係る動バネ特性を示すグラフ
【符号の説明】
1:第1の支持部材、2:第2の支持部材、3:本体弾
性部材、4:円錐部、7:薄肉部、10:仕切部材、1
4:オリフィス通路、17:中高周波デバイス、18:
オリフィス間隙、21:切り欠き部、40:弾性コント
ロール機構、41:オリフィス部、42:駆動部、5
4:切換バルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動源側へ取付けられる第1の支持部材
    と、車体側へ取付けられる第2の支持部材と、これらの
    間に設けられる略円錘状の本体弾性部材とにより、弾性
    部材を壁の一部とする液室を形成し、この液室内を仕切
    部材により主室と副室に区画するとともに、これら主室
    と副室を常時連通するオリフィス通路とを仕切部材に形
    成した液封マウントにおいて、主液室内へ突出する第1
    の支持部材へ取付けられて本体弾性部材の円錐部内壁と
    の間に流動空間を形成することにより中高周波成分を吸
    収するための中高周波デバイスを備えるとともに、前記
    本体弾性部材における円錐部の一部に中高周波領域の振
    動入力で膜共振を発生することにより動バネ特性に極小
    値を与えるための薄肉部を形成し、前記中高周波デバイ
    スが主たる振動入力方向から見てその周囲のうち前記薄
    肉部近傍部分を切り欠かれた非円形であり、この切り欠
    き部と前記薄肉部との間隔が、他の部分の間隔よりも大
    きくなっていることを特徴とする液封マウント。
  2. 【請求項2】 振動源側へ取付けられる第1の支持部材
    と、車体側へ取付けられる第2の支持部材と、これらの
    間に設けられる略円錐状の本体弾性部材とにより、本体
    弾性部材を壁の一部とする液室を形成し、この液室内を
    仕切部材により主室と副室に区画するとともに、これら
    主室と副室を常時連通するオリフィス通路とを仕切部材
    に形成し、前記副室を構成する壁の一部をダイアフラム
    で形成した液封マウントにおいて、主液室内へ突出する
    第1の支持部材へ取付けられて本体弾性部材の円錐部内
    壁との間に流動空間を形成することにより中高周波成分
    を吸収するための中高周波デバイスを備えるとともに、
    本体弾性部材における円錐部の一部に中高周波領域の振
    動入力で膜共振を発生することにより動バネ特性に極小
    値を与えるための薄肉部を中高周波デバイスの近傍に形
    成し、前記オリフィス通路は特性の異なるものを複数備
    え、これらのオリフィス通路を特定周波数で切り換える
    ようにした弾性コントロール機構を設けたことを特徴と
    する液封マウント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003004089A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Yamashita Rubber Co Ltd 液封防振装置

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