JPH11346708A - エリスリトール含有液状甘味料組成物 - Google Patents
エリスリトール含有液状甘味料組成物Info
- Publication number
- JPH11346708A JPH11346708A JP10155514A JP15551498A JPH11346708A JP H11346708 A JPH11346708 A JP H11346708A JP 10155514 A JP10155514 A JP 10155514A JP 15551498 A JP15551498 A JP 15551498A JP H11346708 A JPH11346708 A JP H11346708A
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- Japan
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- erythritol
- sweetener composition
- oligosaccharide
- containing liquid
- liquid sweetener
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低カロリーで扱いやすい流動性を有する難消
化性オリゴ糖液状甘味料組成物を提供する。 【解決手段】 主成分として、難消化性オリゴ糖類とエ
リスリトールを１：０．０５〜１：０．５の比率（重量
比）で含み、固形分濃度が６５％（ｗ／ｗ）以上である
液状甘味料組成物。
化性オリゴ糖液状甘味料組成物を提供する。 【解決手段】 主成分として、難消化性オリゴ糖類とエ
リスリトールを１：０．０５〜１：０．５の比率（重量
比）で含み、固形分濃度が６５％（ｗ／ｗ）以上である
液状甘味料組成物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、難消化性オリゴ糖類の
液状甘味料組成物に関し、更に詳しくは、難消化性オリ
ゴ糖類とエリスリトールからなる低粘性、低カロリーで
緩下作用が弱くかつ口当たりの良い液状甘味料組成物に
関する。
液状甘味料組成物に関し、更に詳しくは、難消化性オリ
ゴ糖類とエリスリトールからなる低粘性、低カロリーで
緩下作用が弱くかつ口当たりの良い液状甘味料組成物に
関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、わが国では糖類、特に蔗糖の過剰
摂取による種々の弊害、例えば虫歯患者の増加、肥満
者、更には糖尿病患者の増加等が問題視されており、か
かる問題に対する消費者の関心が高まり、これら糖類の
摂取が控えられる傾向にある。このため、食品業界では
多年に瓦り蔗糖を使用しない低カロリーで非う蝕性の甘
味料の開発に多大の努力がはらわれてきた。こうした努
力の結果、現在は糖アルコール及び／または高甘味度甘
味料等を使用した低カロリーかつ非う蝕化を図った甘味
料、更にはこれらの甘味料を使用した低カロリーの食品
が多数開発され、既に市販されているものも多い。
摂取による種々の弊害、例えば虫歯患者の増加、肥満
者、更には糖尿病患者の増加等が問題視されており、か
かる問題に対する消費者の関心が高まり、これら糖類の
摂取が控えられる傾向にある。このため、食品業界では
多年に瓦り蔗糖を使用しない低カロリーで非う蝕性の甘
味料の開発に多大の努力がはらわれてきた。こうした努
力の結果、現在は糖アルコール及び／または高甘味度甘
味料等を使用した低カロリーかつ非う蝕化を図った甘味
料、更にはこれらの甘味料を使用した低カロリーの食品
が多数開発され、既に市販されているものも多い。
【０００３】また、複雑な人間関係やストレスの蓄積に
よる女性の便秘症および便秘症からくる肌荒れも現代病
の一つと考えられるようになり、ビフィズス菌の増殖因
子である難消化性オリゴ糖類が整腸作用を有し、しかも
比較的低カロリーであるため近年注目されてきている。
以上のような背景から、蔗糖代替甘味料として、非う蝕
性で低カロリーのビフィズス因子である難消化性オリゴ
糖類を主成分とした液状甘味料が利用されている。とこ
ろが、これらの難消化性オリゴ糖類は、３〜５糖類が有
効成分であり、水分活性、浸透圧、雑菌汚染の面から、
高濃度水溶液の形で製品化されていることが多く、その
ため溶液の粘度は非常に高く、使用上、取り扱いにくい
ものであった。
よる女性の便秘症および便秘症からくる肌荒れも現代病
の一つと考えられるようになり、ビフィズス菌の増殖因
子である難消化性オリゴ糖類が整腸作用を有し、しかも
比較的低カロリーであるため近年注目されてきている。
以上のような背景から、蔗糖代替甘味料として、非う蝕
性で低カロリーのビフィズス因子である難消化性オリゴ
糖類を主成分とした液状甘味料が利用されている。とこ
ろが、これらの難消化性オリゴ糖類は、３〜５糖類が有
効成分であり、水分活性、浸透圧、雑菌汚染の面から、
高濃度水溶液の形で製品化されていることが多く、その
ため溶液の粘度は非常に高く、使用上、取り扱いにくい
ものであった。
【０００４】このような状況下において、４炭糖の糖ア
ルコールであるエリスリトールが最近商品化され、一般
に入手できるようになった。このエリスリトールは極め
て低カロリーでかつ非う蝕性であるため、種々の食品
（例えばキャンディー、チョコレート、錠菓等）に利用
されており、また卓上タイプの液状甘味料としてもエリ
スリトールと糖または糖アルコールを配合して味質の改
善と低カロリー化を図った甘味料組成物が提案されてい
る（特開平１−２２５４５８号、特開平５−１３７５３
５号公報）。更に、キャンディー製造の際の高粘度溶融
液に粘度低下剤としてエリスリトールを添加することも
提案されているが（特開平６−２７６９４７号公報）、
前記難消化性オリゴ糖類の液状卓上甘味料の問題点であ
る、高粘性による使用のしにくさを改善する方法として
エリスリトール等の糖アルコール添加による改良方法は
提案されていない。
ルコールであるエリスリトールが最近商品化され、一般
に入手できるようになった。このエリスリトールは極め
て低カロリーでかつ非う蝕性であるため、種々の食品
（例えばキャンディー、チョコレート、錠菓等）に利用
されており、また卓上タイプの液状甘味料としてもエリ
スリトールと糖または糖アルコールを配合して味質の改
善と低カロリー化を図った甘味料組成物が提案されてい
る（特開平１−２２５４５８号、特開平５−１３７５３
５号公報）。更に、キャンディー製造の際の高粘度溶融
液に粘度低下剤としてエリスリトールを添加することも
提案されているが（特開平６−２７６９４７号公報）、
前記難消化性オリゴ糖類の液状卓上甘味料の問題点であ
る、高粘性による使用のしにくさを改善する方法として
エリスリトール等の糖アルコール添加による改良方法は
提案されていない。
【０００５】また、低粘度化を図る手段として、エリス
リトール以外の糖アルコール（マンニトール、キシリト
ール、ソルビトール等）の添加も考えられるが、これら
の糖アルコールは非う蝕性は保てるとしても、一定以上
にカロリーを低下させることは困難であり（表１参
照）、更に緩下作用が増強される可能性もあり好ましい
ものではない。
リトール以外の糖アルコール（マンニトール、キシリト
ール、ソルビトール等）の添加も考えられるが、これら
の糖アルコールは非う蝕性は保てるとしても、一定以上
にカロリーを低下させることは困難であり（表１参
照）、更に緩下作用が増強される可能性もあり好ましい
ものではない。
【０００６】
【表１】
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、前記のような難消化性オリゴ糖類の液状甘味料の欠
点を改良し、低粘度で更にカロリーが低下した使用しや
すい透明な液状甘味料組成物を提供することにある。
は、前記のような難消化性オリゴ糖類の液状甘味料の欠
点を改良し、低粘度で更にカロリーが低下した使用しや
すい透明な液状甘味料組成物を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく、配合組成や添加物等について広範な検討を
行った結果、前記難消化性オリゴ糖液にエリスリトール
を含有させることにより、当該オリゴ糖の粘性を低下さ
せ、併せてカロリーを低下させることを見出した。更
に、エリスリトールの添加によって同一濃度でも浸透圧
が上昇し、雑菌に対する抵抗性も増すという新知見を
得、更に種々検討を重ねて本発明に到達したものであ
る。
解決すべく、配合組成や添加物等について広範な検討を
行った結果、前記難消化性オリゴ糖液にエリスリトール
を含有させることにより、当該オリゴ糖の粘性を低下さ
せ、併せてカロリーを低下させることを見出した。更
に、エリスリトールの添加によって同一濃度でも浸透圧
が上昇し、雑菌に対する抵抗性も増すという新知見を
得、更に種々検討を重ねて本発明に到達したものであ
る。
【０００９】本発明では、エリスリトールの添加量が多
いほど上記効果は大きくなるが、過剰のエリスリトール
の添加は結晶が析出する問題があるため適切な配合割合
に保つ必要がある。従って本発明は、主成分として難消
化性糖質とエリスリトールとを１：０．０５〜１：０．
５、好ましくは１：０．０５〜１：０．２５の重量比で
含み、固形分濃度が６５％（ｗ／ｗ）以上、好ましくは
７０〜８０％（ｗ／ｗ）である低粘度で低カロリーの液
状甘味料組成物である。
いほど上記効果は大きくなるが、過剰のエリスリトール
の添加は結晶が析出する問題があるため適切な配合割合
に保つ必要がある。従って本発明は、主成分として難消
化性糖質とエリスリトールとを１：０．０５〜１：０．
５、好ましくは１：０．０５〜１：０．２５の重量比で
含み、固形分濃度が６５％（ｗ／ｗ）以上、好ましくは
７０〜８０％（ｗ／ｗ）である低粘度で低カロリーの液
状甘味料組成物である。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の組成物に配合されるエリスリトールは公知の市
販物質であり、四炭糖の糖アルコールで、水によく溶
け、結晶は白色であり、グラニュー糖様の外観を呈して
いる。甘味の強さは蔗糖の７０〜８０％程度であり、味
質は蔗糖に近く、更に非う蝕性で、緩下作用が弱く、糖
代謝に影響を与えず非消化性であるという生理的特徴を
有する。市販品には結晶性粉末品と顆粒品とがあるが、
本発明においてはいずれの形状のものでも使用すること
ができる。
本発明の組成物に配合されるエリスリトールは公知の市
販物質であり、四炭糖の糖アルコールで、水によく溶
け、結晶は白色であり、グラニュー糖様の外観を呈して
いる。甘味の強さは蔗糖の７０〜８０％程度であり、味
質は蔗糖に近く、更に非う蝕性で、緩下作用が弱く、糖
代謝に影響を与えず非消化性であるという生理的特徴を
有する。市販品には結晶性粉末品と顆粒品とがあるが、
本発明においてはいずれの形状のものでも使用すること
ができる。
【００１１】本発明の組成物に配合される、難消化性オ
リゴ糖としては、ビフィズス菌増殖因子であるフラクト
オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、乳果オリ
ゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、マルトオ
リゴ糖、アガロオリゴ糖、ゲンチオオリゴ糖等、好まし
くはフラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ
糖、乳果オリゴ糖が用いられる。また、これら難消化性
オリゴ糖は構成成分であるオリゴ糖単独でも２種以上の
各種オリゴ糖の混合物としても使用することができる。
リゴ糖としては、ビフィズス菌増殖因子であるフラクト
オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、乳果オリ
ゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、マルトオ
リゴ糖、アガロオリゴ糖、ゲンチオオリゴ糖等、好まし
くはフラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ
糖、乳果オリゴ糖が用いられる。また、これら難消化性
オリゴ糖は構成成分であるオリゴ糖単独でも２種以上の
各種オリゴ糖の混合物としても使用することができる。
【００１２】また、本発明の甘味料組成物は、エリスリ
トールの添加量に比例して、従来の難消化性オリゴ糖液
状甘味料組成物に比べて粘性が低下するため、添加割合
を調節することによって、所望の粘度の液状甘味料を調
製することができる。本発明では、更にかかるオリゴ糖
液状甘味料組成物の味覚を増強または調整するために、
必要に応じて、レバウディオサイド、ステビオサイド、
グルコシルステビオサイド、アスパルテーム、アセスル
ファームＫ、スクラロース、サッカリンナトリウム（サ
ッカリン）、グリチルリチン、ソーマチン、甘草、ラカ
ンカ等の植物性または合成の高甘味度甘味料を適宜配合
する事ができる。また、エリスリトール添加による高甘
味度甘味料の味質改善効果も期待できることは言うまで
もない。
トールの添加量に比例して、従来の難消化性オリゴ糖液
状甘味料組成物に比べて粘性が低下するため、添加割合
を調節することによって、所望の粘度の液状甘味料を調
製することができる。本発明では、更にかかるオリゴ糖
液状甘味料組成物の味覚を増強または調整するために、
必要に応じて、レバウディオサイド、ステビオサイド、
グルコシルステビオサイド、アスパルテーム、アセスル
ファームＫ、スクラロース、サッカリンナトリウム（サ
ッカリン）、グリチルリチン、ソーマチン、甘草、ラカ
ンカ等の植物性または合成の高甘味度甘味料を適宜配合
する事ができる。また、エリスリトール添加による高甘
味度甘味料の味質改善効果も期待できることは言うまで
もない。
【００１３】本発明に係るエリスリトール含有液状甘味
料組成物は、例えばエリスリトールと難消化性オリゴ糖
とを前述の比率になるように配合した原料混合物に、所
要量の水を加え、加熱、混合して溶解し、固形分濃度６
５％（ｗ／ｗ）以上、好ましくは７０〜８０％（ｗ／
ｗ）の糖溶液を調製し、次いでこの糖液に所望により
０．１〜１．０％の高甘味度甘味料を加えて均一に溶解
した後冷却し、所望の容器に適宜分注し、必要に応じ密
封することにより製造する事ができる。本発明に係る液
状甘味料組成物を製造する際における原料混合物の混
合、溶解、均一化等の操作は、いずれも従来から甘味料
組成物の製造に使用されている通常の方法をそのまま用
いれば良く、特に難しい点はない。
料組成物は、例えばエリスリトールと難消化性オリゴ糖
とを前述の比率になるように配合した原料混合物に、所
要量の水を加え、加熱、混合して溶解し、固形分濃度６
５％（ｗ／ｗ）以上、好ましくは７０〜８０％（ｗ／
ｗ）の糖溶液を調製し、次いでこの糖液に所望により
０．１〜１．０％の高甘味度甘味料を加えて均一に溶解
した後冷却し、所望の容器に適宜分注し、必要に応じ密
封することにより製造する事ができる。本発明に係る液
状甘味料組成物を製造する際における原料混合物の混
合、溶解、均一化等の操作は、いずれも従来から甘味料
組成物の製造に使用されている通常の方法をそのまま用
いれば良く、特に難しい点はない。
【００１４】
【実施例】次に本発明の実施例及び試験例を示し、本発
明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
及び試験例に限定されるものでないことはいうまでもな
い。 実施例１ 難消化性オリゴ糖である乳果オリゴ糖液（濃度７５％、
塩水港精糖（株）製：オリゴのおかげＥＸ）８４９ｇに
エリスリトール（日研化学（株）製）１１２ｇを添加
し、水３９ｇを加え、温度８０℃で加熱、混合し溶解し
た。次いでこの溶解物に水３．３ｇ、及びレバウディオ
サイド１０ｇを添加し均一に混合、溶解後、冷却して濃
度７５％（Ｗ／Ｗ）のオリゴ糖液状甘味料組成物１ｋｇ
を得た。ここで得られた組成物は粘度が９１０ｃＰ（３
０℃）であり前記乳果オリゴ糖液の１７００ｃＰ（３０
℃）と比較して粘度が約８００ｃＰ低下し、流動性が高
くなった。また、エネルギー値が前記乳果オリゴ糖液と
比べて１５％低下した。更に、この液状甘味料組成物は
エリスリトールの添加により浸透圧が前記乳果オリゴ糖
液の１００９ｍＯｓｍ／ｋｇ（濃度３３％で測定）から
１２７８ｍＯｓｍ／ｋｇに上昇し微生物汚染抵抗性も増
強された。
明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
及び試験例に限定されるものでないことはいうまでもな
い。 実施例１ 難消化性オリゴ糖である乳果オリゴ糖液（濃度７５％、
塩水港精糖（株）製：オリゴのおかげＥＸ）８４９ｇに
エリスリトール（日研化学（株）製）１１２ｇを添加
し、水３９ｇを加え、温度８０℃で加熱、混合し溶解し
た。次いでこの溶解物に水３．３ｇ、及びレバウディオ
サイド１０ｇを添加し均一に混合、溶解後、冷却して濃
度７５％（Ｗ／Ｗ）のオリゴ糖液状甘味料組成物１ｋｇ
を得た。ここで得られた組成物は粘度が９１０ｃＰ（３
０℃）であり前記乳果オリゴ糖液の１７００ｃＰ（３０
℃）と比較して粘度が約８００ｃＰ低下し、流動性が高
くなった。また、エネルギー値が前記乳果オリゴ糖液と
比べて１５％低下した。更に、この液状甘味料組成物は
エリスリトールの添加により浸透圧が前記乳果オリゴ糖
液の１００９ｍＯｓｍ／ｋｇ（濃度３３％で測定）から
１２７８ｍＯｓｍ／ｋｇに上昇し微生物汚染抵抗性も増
強された。
【００１５】実施例２ 難消化性オリゴ糖である大豆オリゴ糖液（濃度７６.２
％、粘度１７００ｃＰ（３０℃）、熱量２６０ｋｃａｌ
／１００ｇ、浸透圧１０８９ｍＯｓｍ／ｋｇ（濃度３３
％で測定）、カルピス（株）製：天然大豆オリゴ糖シロ
ップ）８５０ｇにエリスリトール（日研化学（株）製）
１１４ｇを添加し水３６ｇを加え、温度９０℃で加熱、
混合し溶解した。次いでこの溶解物に水３．３ｇ、及び
グルコシルステビオサイド１０ｇを添加し均一に混合し
た後冷却し、濃度７６．２％（Ｗ／Ｗ）のオリゴ糖液状
甘味料組成物１ｋｇを得た。ここで得られた組成物は、
粘度７９８ｃＰ（３０℃）、エネルギー値２２５ｋｃａ
ｌ／１００ｇ、浸透圧１３７８ｍＯｓｍ／ｋｇ（濃度３
３％で測定）であり前記大豆オリゴ糖液に比べ、低エネ
ルギーで、流動性に富んでおり、更に浸透圧の上昇によ
り雑菌汚染に高い抵抗性をもつ液状甘味料であった。
％、粘度１７００ｃＰ（３０℃）、熱量２６０ｋｃａｌ
／１００ｇ、浸透圧１０８９ｍＯｓｍ／ｋｇ（濃度３３
％で測定）、カルピス（株）製：天然大豆オリゴ糖シロ
ップ）８５０ｇにエリスリトール（日研化学（株）製）
１１４ｇを添加し水３６ｇを加え、温度９０℃で加熱、
混合し溶解した。次いでこの溶解物に水３．３ｇ、及び
グルコシルステビオサイド１０ｇを添加し均一に混合し
た後冷却し、濃度７６．２％（Ｗ／Ｗ）のオリゴ糖液状
甘味料組成物１ｋｇを得た。ここで得られた組成物は、
粘度７９８ｃＰ（３０℃）、エネルギー値２２５ｋｃａ
ｌ／１００ｇ、浸透圧１３７８ｍＯｓｍ／ｋｇ（濃度３
３％で測定）であり前記大豆オリゴ糖液に比べ、低エネ
ルギーで、流動性に富んでおり、更に浸透圧の上昇によ
り雑菌汚染に高い抵抗性をもつ液状甘味料であった。
【００１６】実施例３ 難消化性オリゴ糖である大豆オリゴ糖液（濃度７６.２
％、カルピス（株）製：天然大豆オリゴ糖シロップ）
４．２５ｋｇにエリスリトール（日研化学（株）製）３
６０ｇを添加し、水３９０ｇを加え、温度７０℃で加
熱、混合、溶解し、その後冷却して濃度７２％（Ｗ／
Ｗ）のオリゴ糖液状甘味料組成物５ｋｇを得た。ここで
得られた組成物は粘度が３１８ｃＰ（３０℃）であり、
エリスリトール無添加で７２％（Ｗ／Ｗ）に調製した前
記大豆オリゴ糖液の４８８ｃＰ（３０℃）と比較して粘
度が１７０ｃＰ低下し、流動性が高くなった。また、エ
ネルギー値も２２１ｋｃａｌ／１００ｇに低下した。
％、カルピス（株）製：天然大豆オリゴ糖シロップ）
４．２５ｋｇにエリスリトール（日研化学（株）製）３
６０ｇを添加し、水３９０ｇを加え、温度７０℃で加
熱、混合、溶解し、その後冷却して濃度７２％（Ｗ／
Ｗ）のオリゴ糖液状甘味料組成物５ｋｇを得た。ここで
得られた組成物は粘度が３１８ｃＰ（３０℃）であり、
エリスリトール無添加で７２％（Ｗ／Ｗ）に調製した前
記大豆オリゴ糖液の４８８ｃＰ（３０℃）と比較して粘
度が１７０ｃＰ低下し、流動性が高くなった。また、エ
ネルギー値も２２１ｋｃａｌ／１００ｇに低下した。
【００１７】実施例４ ガラクトオリゴ糖液（濃度７４.７％、（株）ヤクルト
製：オリゴメイト）１２ｋｇに、エリスリトール（日研
化学（株）製）１ｋｇを添加し、水３３３ｇを加え、温
度８０℃で加熱、混合し溶解した。次いで、この溶解物
に水４４ｇ、及びステビオサイド（日研化学（株）製）
１３３ｇを添加し、均一に混合した後冷却し、濃度７５
％（ｗ／ｗ）のオリゴ糖液状甘味料組成物１３．５ｋｇ
を得た。ここで得られた組成物の甘味度は蔗糖の約２倍
であった。またこの組成物は、粘度は７４８ｃＰ（３０
℃）であり、エネルギー値は前記ガラクトオリゴ糖液と
比較して約１０％低下した。更に、この組成物はエリス
リトールの添加により浸透圧が前記ガラクトオリゴ糖液
の１０８９ｍＯｓｍ／ｋｇ（濃度３３％で測定）から１
２７３ｍＯｓｍ／ｋｇに上昇し、微生物汚染抵抗性が増
強された。
製：オリゴメイト）１２ｋｇに、エリスリトール（日研
化学（株）製）１ｋｇを添加し、水３３３ｇを加え、温
度８０℃で加熱、混合し溶解した。次いで、この溶解物
に水４４ｇ、及びステビオサイド（日研化学（株）製）
１３３ｇを添加し、均一に混合した後冷却し、濃度７５
％（ｗ／ｗ）のオリゴ糖液状甘味料組成物１３．５ｋｇ
を得た。ここで得られた組成物の甘味度は蔗糖の約２倍
であった。またこの組成物は、粘度は７４８ｃＰ（３０
℃）であり、エネルギー値は前記ガラクトオリゴ糖液と
比較して約１０％低下した。更に、この組成物はエリス
リトールの添加により浸透圧が前記ガラクトオリゴ糖液
の１０８９ｍＯｓｍ／ｋｇ（濃度３３％で測定）から１
２７３ｍＯｓｍ／ｋｇに上昇し、微生物汚染抵抗性が増
強された。
【００１８】実施例５ 難消化性オリゴ糖であるフラクトオリゴ糖液（濃度７５
％、明治製菓（株）製：メイオリゴ液状品）約１．２０
ｋｇに、エリスリトール（日研化学（株）製）４７．４
ｇ、サッカリンナトリウム５．５ｇを添加し、水１７．
６ｇを加え、温度８０℃で加熱、混合、溶解し、その後
冷却して濃度７５％（Ｗ／Ｗ）のオリゴ糖液状甘味料組
成物１．２７ｋｇを得た。ここで得られた組成物の甘味
度は蔗糖の約２倍であった。またこの組成物は、前記フ
ラクトオリゴ糖液と比較してエネルギー値が５％低下
し、粘度は５５８ｃＰ（３０℃）であり、流動性に富
み、更に浸透圧が上昇し微生物汚染抵抗性も増強された
液状甘味料であった。
％、明治製菓（株）製：メイオリゴ液状品）約１．２０
ｋｇに、エリスリトール（日研化学（株）製）４７．４
ｇ、サッカリンナトリウム５．５ｇを添加し、水１７．
６ｇを加え、温度８０℃で加熱、混合、溶解し、その後
冷却して濃度７５％（Ｗ／Ｗ）のオリゴ糖液状甘味料組
成物１．２７ｋｇを得た。ここで得られた組成物の甘味
度は蔗糖の約２倍であった。またこの組成物は、前記フ
ラクトオリゴ糖液と比較してエネルギー値が５％低下
し、粘度は５５８ｃＰ（３０℃）であり、流動性に富
み、更に浸透圧が上昇し微生物汚染抵抗性も増強された
液状甘味料であった。
【００１９】試験例１ 難消化性オリゴ糖（（株）ヤクルト製：オリゴメイト）
に、エリスリトール（日研化学（株）製）を種々の割合
（固形分当たり５〜２０％）で添加し、濃度７４．７％
に調製した。各エリスリトール添加サンプルを粘度測定
器（ＶＩＳＣＯＭＩＣ ＥＬＤ、（株）トキメック製）
で測定し、エリスリトール添加による粘性低下効果を測
定し、図１にその結果を示した。
に、エリスリトール（日研化学（株）製）を種々の割合
（固形分当たり５〜２０％）で添加し、濃度７４．７％
に調製した。各エリスリトール添加サンプルを粘度測定
器（ＶＩＳＣＯＭＩＣ ＥＬＤ、（株）トキメック製）
で測定し、エリスリトール添加による粘性低下効果を測
定し、図１にその結果を示した。
【００２０】試験例２ 難消化性オリゴ糖（塩水港精糖（株）製：オリゴのおか
げＥＸ）とエリスリトール（日研化学（株）製）を種々
の割合で配合した７５％液状甘味料組成物を調製し、浸
透圧を測定しその結果を表２に示した。 測定機種：アドバンス浸透圧計３Ｗ２（ＡＤＶＡＮＣＥ
Ｄ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴＳ，ＩＮＣ．製）
げＥＸ）とエリスリトール（日研化学（株）製）を種々
の割合で配合した７５％液状甘味料組成物を調製し、浸
透圧を測定しその結果を表２に示した。 測定機種：アドバンス浸透圧計３Ｗ２（ＡＤＶＡＮＣＥ
Ｄ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴＳ，ＩＮＣ．製）
【００２１】
【表２】
【００２２】
【発明の効果】本発明のエリスリトール含有液状甘味料
組成物は、エリスリトールの添加によってカロリーが低
下し、粘度が低下することにより流動性が増し、粘度が
低下するにもかかわらず浸透圧が高くなるため雑菌汚染
防止効果が増強される等の優れた性質を有している。即
ち、本発明の液状甘味料組成物は従来のオリゴ糖の特性
を損なうことなく、低カロリーで卓上甘味料として取扱
いやすい流動性を有する商品価値の高いものである。
組成物は、エリスリトールの添加によってカロリーが低
下し、粘度が低下することにより流動性が増し、粘度が
低下するにもかかわらず浸透圧が高くなるため雑菌汚染
防止効果が増強される等の優れた性質を有している。即
ち、本発明の液状甘味料組成物は従来のオリゴ糖の特性
を損なうことなく、低カロリーで卓上甘味料として取扱
いやすい流動性を有する商品価値の高いものである。
【図１】エリスリトール添加による難消化性オリゴ糖の
粘度低下を示した図である。
粘度低下を示した図である。
Claims (7)
- 【請求項１】 主成分として、難消化性オリゴ糖類とエ
リスリトールを１：０．０５〜１：０．５の比率（重量
比）で含み、固形分濃度が６５％（ｗ／ｗ）以上である
エリスリトール含有液状甘味料組成物。 - 【請求項２】 主成分として、難消化性オリゴ糖類とエ
リスリトールを１：０．０５〜１：０．２５の比率（重
量比）で含み、固形分濃度が７０〜８０％（ｗ／ｗ）で
ある請求項１記載のエリスリトール含有液状甘味料組成
物。 - 【請求項３】 甘味調整剤として高甘味度甘味料を０．
０１〜１．０％含有する請求項１または請求項２記載の
エリスリトール含有液状甘味料組成物。 - 【請求項４】 難消化性オリゴ糖類がフラクトオリゴ
糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、乳果オリゴ糖、
キシロオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、マルトオリゴ
糖、アガロオリゴ糖またはゲンチオオリゴ糖である請求
項１ないし請求項３記載のエリスリトール含有液状甘味
料組成物。 - 【請求項５】 液状甘味料組成物の粘性が１２００ｃＰ
（３０℃）以下であることを特徴とする請求項１ないし
請求項４記載のエリスリトール含有液状甘味料組成物。 - 【請求項６】 液状甘味料組成物の熱量が３ｋｃａｌ／
ｇ以下であることを特徴とする請求項１ないし請求項５
記載のエリスリトール含有液状甘味料組成物。 - 【請求項７】 高甘味度甘味料がレバウディオサオド、
ステビオサイド、グルコシルステビオド、アスパルテー
ム、アセスルファームＫ、スクラロース、サッカリンナ
トリウム、サッカリン、グリチルリチン、ソーマチン、
甘草またはラカンカであることを特徴とする請求項１な
いし請求項６記載のエリスリトール含有液状甘味料組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10155514A JPH11346708A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | エリスリトール含有液状甘味料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10155514A JPH11346708A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | エリスリトール含有液状甘味料組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11346708A true JPH11346708A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15607729
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10155514A Pending JPH11346708A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | エリスリトール含有液状甘味料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JPH11346708A (ja) |
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-
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