JPH11344089A - ベルト式無段変速機のベルト案内装置 - Google Patents

ベルト式無段変速機のベルト案内装置

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JPH11344089A
JPH11344089A JP10149717A JP14971798A JPH11344089A JP H11344089 A JPH11344089 A JP H11344089A JP 10149717 A JP10149717 A JP 10149717A JP 14971798 A JP14971798 A JP 14971798A JP H11344089 A JPH11344089 A JP H11344089A
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H7/18Means for guiding or supporting belts, ropes, or chains
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H9/12Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes engaging a pulley built-up out of relatively axially-adjustable parts in which the belt engages the opposite flanges of the pulley directly without interposed belt-supporting members

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車用パワープラントに設けられるベ
ルト式無段変速機のベルト案内装置であって、ベルトの
異常振動時に、そのベルトの振動を抑制してベルト打音
を低減するとともにベルトの摩耗を低減してその耐久性
を高める。 【解決手段】 ドライブプーリ4とドリブンプーリ21
との間にガイドローラ33を設け、そのガイドローラ3
3の外周面とベルト13の内周面との間の隙間は、変速
機の高変速域で大きく、その低変速域で小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二・三輪車等
のパワープラントに用いられるベルト式無段変速機のベ
ルト案内装置に関し、特にドライブプーリとドリブンプ
ーリとの間に巻き掛けられる無端状ベルトの異常振動を
可及的に抑制してベルト打音を低減するとともにベルト
の耐久性を高めるようにした、新規なベルト式無段変速
機のベルト案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるベルト式無段変速機のベル
ト案内装置として、たとえば実開平3−39650号公
報に記載されたものが知られている。
【0003】このベルト式無段変速装置は、エンジンの
クランク軸に設けた可変径のドライブプーリと、駆動車
輪に連結した歯車減速機の入力軸に設けた可変径のドリ
ブンプーリと、それら両プーリ間に巻き掛けられる無端
状ベルトを備えており、前記両プーリの間には、前記ベ
ルトの内周面に接触可能なガイドローラを設け、このガ
イドローラとベルトの内周面との間に隙間を形成して、
ベルトが異常振動したとき、そのベルトの内周面をガイ
ドローラの外周面に当てるようにして、そのベルトの異
常振動を抑制するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで一般に前記ベ
ルト式無段変速機では、可変径の、ドライブプーリおよ
びドリブンプーリの有効径を調整することにより、それ
らのプーリとベルトとの間の接触有効ピッチ径を変える
ことにより、変速比をローレシオ域(アイドルを含む高
変速比域)からトップレシオ域(低変速比域)まで無段
に調整できるようになっているが、前記ローレシオから
トップレシオの全域にわたって同じようなレベルでベル
トの振動による打音が発生するのではなく、ローレシオ
域では、比較的ベルトの振動が大きくなって耳障りなベ
ルト打音が大きくなる反面、トップレシオ域でベルトの
振動が比較的小さくなって前記ベルト打音も小さくな
る。
【0005】ところが前記従来のベルト式無段変速機の
ベルト案内装置では、ベルトとガイドプーリとの間隙が
ローレシオ域からトップレシオ域にわたり略同じである
ので、ベルト打音が小さくドライバーがそれ程気になら
ないトップレシオ域でもベルトがガイドローラに同じよ
うに接触することになり、むしろベルトを摩耗させ、そ
の耐久性を向上させるのが困難になるという問題があ
る。
【0006】そこで本発明は、前記無段変速機では、そ
の変速操作に伴い無端状のベルトがドライブプーリおよ
びドリブンプーリに対してその幅方向に平行移動するこ
とに着目して、前記ローレシオ域とトップレシオ域と
で、ベルトとガイド部材との接触態様を変更できるよう
にしてベルトの異常すなわち波打振動によるベルト打音
を低減するとともにベルトの磨耗を抑えてその耐久性を
大幅に高めるようにした、新規なベルト式無段変速機の
ベルト案内装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、本
請求項1記載の発明によれば、 駆動側に連結される可
変径のドライブプーリと、被動側に連結される可変径の
ドリブンプーリと、それら両プーリ間に巻き掛けられる
無端状のベルトとより構成され、前記両プーリとベルト
との巻き掛け径を可変制御することにより変速比を変更
できるようにしたベルト式無段変速機において、ドライ
ブプーリと、ドリブンプーリとの間に、ベルトの異常振
動時に、そのベルトの周面と接触可能なガイド部材を設
け、このガイド部材のベルトガイド面と、このベルトガ
イド面と対面するベルトの周面との間に間隙を設け、こ
の間隙は、ベルトが高変速比域にあるとき狭く、またベ
ルトが低変速比域にあるときに広くしたことを特徴とし
ており、かかる特徴によれば、ベルトの異常振動時に
は、そのベルトをガイド部材により案内することにより
ベルト打音を低減すると共にそのベルトとガイド部材と
の必要以上の接触を回避してベルトの耐久性を向上させ
ることができるという効果を奏する。
【0008】前記目的達成のため、本請求項2記載の発
明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前記ガ
イド部材のベルトガイド面は、前記ベルトが高変速比域
にあるときに対面する第1ガイド部と、そのベルトが低
変速比域にあるとき対面する第2ガイド部とを有し、前
記第1ガイド部とベルト周面との間隙を狭く、また前記
第2ガイド部とベルト周面との間隙を広くし、かつ第1
ガイド部の強度を、第2ガイド部のそれよりも低くした
ことを特徴としており,かかる特徴によれば、前記効果
に加えてベルトを緩衝的にガイド部材と接触させること
ができ、ベルト打音を一層低減することができる。
【0009】前記目的達成のため、本請求項3記載の発
明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前記第
1ガイド部は、ベルトが高変速比域にあるときのベルト
の断面における重心位置よりも一側に偏倚していること
を特徴としており、かかる特徴によれば、前記効果に加
えてベルトを傾斜させて段階的にガイド部材に接触させ
ることができ、ベルト打音を一層低減することができ
る。
【0010】前記目的達成のため、本請求項4記載の発
明によれば、前記請求項1,2または3記載のものにお
いて、前記ガイド部材は、ガイドローラにより構成され
て、前記ドライブプーリと、ドリブンプーリとの中間に
回転自在に設けられ、その外周面に前記ベルトの内周面
に対面するベルトガイド面を有し、このベルトガイド面
は、径大膨出部よりなる前記第1ガイド部と、それより
も径小な平坦面よりなる前記第2ガイド部を備えている
ことを特徴としており、かかる特徴によれば、前記効果
に加えてベルトとガイドローラとの接触時に、ガイドロ
ーラが回転してベルトおよびガイドローラの摩耗を一層
低減することができる。
【0011】前記目的達成のため、本請求項5記載の発
明によれば、前記ガイド部材は、前記ベルト式無段変速
機を囲むケーシング本体より一体に突設して形成され、
そのベルトの周面に対面するベルトガイド面は、高位面
よりなる前記第1ガイド部と、低位面よりなる第2ガイ
ド部とが形成されており、前記第1ガイド部とベルトの
周面との間隙は、前記第2ガイド部とベルトの周面との
間隙よりも狭いことを特徴としており、かかる特徴によ
れば、前記効果に加えてベルトをガイドするガイド部材
は、ケーシング本体から一体に突設される上、下固定ガ
イド片よりなることにより、部品点数、組立工数を低減
して大幅なコストダウンを達成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。な
お、以下の説明において「前後」、「左右」および「上
下」は、自動二輪車の進行方向を基準にしていう。
【0013】先ず図1〜4を参照して本発明の第1実施
例について説明するに、この第1実施例は自動二輪車用
のスイング式パワープラントに、本発明ベルト式無段変
速機のベルト案内装置を実施した場合である。
【0014】図1は、本発明ベルト式無段変速機のベル
ト案内装置を備えたパワープラントの、図2の1−1線
に沿う断面図、図2は、図1の2−2線に沿う前記パワ
ープラントの横断面図、図3は、ベルト案内装置の側面
図、図4は、図3の4−4線に沿うベルト案内装置の縦
断面図である。
【0015】図1,2において、前記ベルト式無段変速
機が装備されるスイング式のパワープラントPは、その
前部が自動二輪車の車体フレームFにスイング軸Sをも
って上下にスイング可能に支持されており、またその後
部は、車体フレームFにリヤクッションCrを介して車
体フレームFに懸架されている。
【0016】前記パワープラントPは、エンジンEと、
後車輪Wrと、それら連動連結するベルト式無段変速機
Bおよび歯車減速機Gとより構成されており、エンジン
Eの駆動力は、ベルト式無段変速機Bおよび歯車減速機
Gを介して後車輪に伝達される。
【0017】前記パワープラントPのケーシング本体1
は、前記エンジンEと後車輪Wrとを連結すべく前後方
向に長く形成されており、その前部はエンジンEのクラ
ンクケース2の一部を兼ねており、ケーシング本体1の
前部は、エンジンEのクランクケース2の左半部を形成
している。エンジンEのクランクケース2には、そのク
ランク軸3が一対のボール軸受14,15を介して回転
自在に支持されている。前記クランク軸3の、ケーシン
グ本体1側に延びる左端部には、固定プーリ半体5と、
これに対して進退可能な可動プーリ半体6とよりなる、
可変径のドライブプーリ4が設けられる。クランク軸3
に相対回転不能に固着したランププレート7と固定側プ
ーリ半体5との間には、クランク軸3に嵌合したデスタ
ンスカラー8が介装されており、このデスタンスカラー
8上には、前記可動側プーリ半体6が摺動自在に支持さ
れている。ランププレート7の外周部に設けたスライド
ピース9は、可動側プーリ半体6に形成した軸方向の案
内片10に摺動自在に係合しており、これにより、ラン
ププレート7は、可動側プーリ半体6の軸方向の摺動を
許容しながら、その可動側プーリ半体6と一体に回転で
きるようになっている。可動側プーリ半体6の傾斜した
背面と、ランププレート7との間には、半径方向外側に
向けて狭まるテーパ面を有する空間11が形成され、こ
の空間11にはローラよりなる遠心ウエイト12が収容
されており、クランク軸3の回転速度が増加して遠心ウ
エイト12に作用する遠心力が増加すると、その遠心ウ
エイト12は、テーパ面を有する空間11内を半径方向
外側に移動して可動側プーリ半体6を押圧し、これによ
りこの可動プーリ半体6は左側に移動して固定側プーリ
半体5との間隔が接近し、両プーリ半体5,6間に挟持
された断面V字状をなす無端状ベルト13を半径方向外
側に平行移動させてドライブプーリ4に対するベルト1
3の有効ピッチ径を調整できるように構成されている。
【0018】一方ケーシング本体1の後部には、歯車減
速機Gのハウジング16が固着されており、ケーシング
本体1の後部とハウジング14間には、ボール軸受1
7,18を介して歯車減速機Gの減速機入力軸20が回
転自在に支持されており、この入力軸20に固定側プー
リ半体22と可動側プーリ半体23とよりなる、可変径
型のドリブンプーリ21が支持されており、このドリブ
ンプーリ21に前記無端状ベルト13が巻き掛けられて
いる。固定側プーリ半体22は、前記減速機入力軸20
に軸方向に摺動自在に支持されており、スプリング24
により固定側プーリ半体22に接近する方向に付勢され
ている。
【0019】減速機入力軸20の左端には、発進クラツ
チ25が装着されるとともに、その右端には、前記歯車
減速機Gのドライブ歯車26が一体に形成されている。
前記歯車減速機Gは、ケーシング本体1の後部右側に複
数ボルトで固着されるハウジング16内に配設され、前
記ドライブ歯車26は、公知の減速歯車機構27を介し
て後輪Wrの車軸28に固定したドリブン歯車29に連
動されており、減速機入力軸20の回転を減速して後車
輪Wrに伝達できるようになっている。
【0020】前記ケーシング本体1の開放側面は、そこ
に複数本のボルトにより固着される外側カバー31で覆
われており、前記ドライブプーリ4、ドリブンプーリ2
1および無端のベルト13よりなるベルト式無段変速機
Bは、前記ケーシング本体1と外側カバー31とで囲ま
れる変速機収容空間32内に収容されている。
【0021】前記変速機収容空間32内において、ドラ
イブプーリ4と、ドリブンプーリ21との間の中央部に
は、ベルト13の異常振動を抑制するための、ガイド部
材としてのガイドローラ33が装着されている。図1,
2に示すように、このガイドローラ33はドライブプー
リ4を支持するクランク軸3と、ドリブンプーリ21を
支持する減速機入力軸20の略中間部に位置するように
配設されている。したがってベルト式無段変速機Bの変
速比が変化して図3に示すようにベルト13のラインが
ローレシオ域からトップレシオ域まで変化してもガイド
ローラ33の近傍ではベルト13の上下の間隔が略一定
に保たれるようになっている。そして前記ガイドローラ
33の直径は、ベルト13が異常振動を起こさない限
り、そのガイドローラ33の外周面すなわちベルトの接
触面と、ベルト13の内周面との間に所定の間隙が保た
れるように設定されている。
【0022】図4に示すように、前記ガイドローラ33
は、ケーシング本体1の内周面より外側カバー31側に
向けて突設したボス35に固着した段付ボルト36に、
ボール軸受37を介して回転自在に支持されている。
【0023】図3,4に示すように、前記ガイドローラ
33は、Fe、Al等の金属製インナ28の外周にラバ
ー等の弾性材よりなるアウタ39を焼付け結合して構成
されており、前記インナ28の内面には、前記ボール軸
受37のアウタレースが嵌合固定される凹部40と、ボ
ール軸受37に付着しているグリスがケーシング本体1
の内部に流出してベルト13に付着するのを防止するた
めのグリスポケット41が形成されている。またガイド
ローラ33のアウタ39の外周面には、ベルトガイド面
43が形成される。このベルトガイド面43の軸方向の
幅は、ベルト13がローレシオ域からトップレシオ域ま
で左右方向に平行移動する際の、ベルト13の内周面の
移動幅に等しいか、それよりも僅かに幅広に形成されて
いる。またこのガイドローラ33は、ラバーよりなるア
ウタ39の左右両側面に環状の凹溝44,45を有して
いてその外周部46が環状に形成されており、その外周
部46の、ケーシング本体1に近い側の一側部には径方
向外方に膨らむ径大膨出部よりなる第1ガイド部431
が形成されており、またその第1ガイド部431 を除く
残りの部分に、外面の平坦な第2ガイド部432 が形成
されている。そしてこの第2ガイド部432 は前記ベル
トガイド面43の大部分を占めており、この平坦な第2
ガイド部はそこから連続する上り勾配の傾斜面により径
大膨出部よりなる第1ガイド部431 に滑らかに接続さ
れている。そして前記径大膨出部よりなる第1ガイド部
431 の径方向の肉厚は、前記第2ガイド部432 より
も薄く形成されていてそれよりも強度が低く柔軟に形成
されている。そして図4、実線に示すように、ベルト無
段変速機Bがローレシオ域にあるとき、ベルト13の内
面は、前記径大膨出部よりなる第1ガイド部431 に対
面し、また図4、2点鎖線に示すように、ベルト13が
トップレシオ域にあるときベルト13の内周面は前記平
坦な第2ガイド部432 に対面するようになっている。
【0024】ケーシング本体1の前記ボス部の外周には
円筒状のラビリンスリブ48が突設されており、これが
前記ガイドローラ33のグリスポケット41と協働して
ボール軸受37から変速機収容空間32にグリスが流出
するのを防止するラビリンスパッキンを構成している。
【0025】次に前述の構成を備えた本発明の第1実施
例の作用について説明する。
【0026】エンジンEの運転により、クランク軸3が
回転されると、その回転は前記ベルト式無段変速機Bを
介して減速機入力軸20に伝達され、さらに歯車減速機
Gを介して後車輪Wrに伝達され、自動二輪車は走行さ
れる。
【0027】ところでエンジンEの回転が次第に増加す
ると、ベルト式無段変速機Bのドライブプーリ4の、遠
心ウエイト12が遠心力を受けて半径方向外側に移動
し、可動側プーリ半体6を固定側プーリ半体5に接近す
る方向に移動させる。両プーリ半体5,6の接近により
両者の間に形成されるV空間の幅が狭まり、ベルト13
は、ドライブプーリ4の半径方向外側に移動する。ベル
ト13が外側に移動すると、ドリブンプーリ21側の可
動プーリ半体23が前記ベルト13に押圧されてスプリ
ング24の弾発力に抗しながら左方向に移動して、両プ
ーリ半体22,23間に形成されるV空間の幅が広が
り、ベルト13はドリブンプーリ21の半径方向内側に
平行移動する。これによりエンジンEは低速回転時には
変速比の大きいローレシオ域に、また高速回転時に変速
比の小さいトップレシオ域になるようにして無段変速が
行なわれる。なお、自動二輪車が運転されるとき、トッ
プレシオ域での走行が多いため、当然にこのベルト式無
段変速機Bは、トップレシオ域での使用頻度が、ローレ
シオ域でのそれよりも多くなる。
【0028】ところでこのパワープラントPの通常の運
転時には、無端状ベルト13はドライブプーリ4とドリ
ブンプーリ21との間に直線状に張られており、このベ
ルト13の内周面とガイドローラ33のベルトガイド面
43間には、所定の間隙が形成されている。これによ
り、ベルト13とガイドローラ33との不必要な接触が
回避されて、それらの接触による摩擦熱によるベルト1
3の耐久性を低下させることがない。
【0029】ところがドライブプーリ4やドリブンプー
リ21の振動、それらとベルト13間の側圧の変化、ベ
ルト13の摩擦力の変化、エンジンEのトルク変動等に
よってベルト13に異常振動が発生することがあるが、
かかる場合にベルト13の内周面がガイドローラ33の
外周面すなわちベルトガイド面43に接触してその振動
を効果的に抑制することができ、ベルト13の、ケーシ
ング本体1への接触による打音の発生を低減することが
できるものであり、特にこの第1実施例では、ベルト式
無段変速機Bの作動状態に応じてベルト13の内周面と
ガイドローラ33のベルトガイド面43との接触態様を
変更することにより、前記打音の発生を可及的に低減
し、その上ベルト13の耐久性を大幅に向上できるよう
にしたもので、以下にその作動態様を詳述する。
【0030】.ベルト式無段変速機Bが変速比の大き
いローレシオ域で作動されるとき、このときは、図4に
示すようにベルト13はケーシング本体1側すなわち図
2,4右側実線位置に平行移動して、ベルト13の断面
における重心位置Cに対して偏倚した位置にある。また
ベルト13の内周面は、ガイドローラ33の径大膨出部
よりなる第1ガイド部431 に対面する。これによりベ
ルト13の内周面とガイドローラ33のベルトガイド面
43との間隙d1 は狭くなっている。ベルト13が異常
振動したときには、このベルト13は、前記狭い間隙d
1 を埋めてその内周面は、ガイドローラ33の径大膨出
部よりなる第1ガイド部431 もしくは第1,2ガイド
部431 ,432 とに段階的に傾斜して接触することに
なり、その接触面積を小さく、しかも不均一な接触とす
ることができ、加えて前記第1ガイド部431 は、低強
度で柔軟に形成されていることにより、ベルト13を緩
衝的に接触させることができ、以上の相乗的作用でベル
ト13がガイドローラ33に接触したことによるベルト
打音の発生を効果的に低減することができる。
【0031】以上のようにベルト13式無段変速機Bが
ローレシオ域で作動されるとき、ユーザにとって感知し
易い、耳障りなベルト13の振動による前記ベルト打音
は可及的に低減される。
【0032】.ベルト式無段変速機Bが変速比の小さ
いトップレシオ域で作動されるとき、このときは、ベル
ト13はケーシング本体1側から離れる側すなわち図
2,4左側に平行移動して2点鎖線で示すように、その
ベルト13の内周面は、ガイドローラ33の平坦面より
なる第2ガイド部432 に対面する。これによりベルト
13の内周面とガイドローラ33のベルトガイド面43
間の間隙は、前記ローレシオ域の場合よりも広くなり、
ベルト13が異常振動したときに、その内周面がガイド
ローラ33のベルトガイド面43と接触する頻度は、前
記ローレシオ域の場合に比べて大幅に減少し、しかもそ
の接触時にはベルト13の内周面は、ガイドローラ33
の平坦な第2ベルト部432 と接触するので、それらの
接触面積は、前記ローレシオ域の場合と比べて大きくな
る。
【0033】ところでベルト式無段変速機Bのベルト1
3は、そのトップレシオ域の方がローレシオ域よりもそ
の作動が安定していて、異常振動することが少ないた
め、トップレシオ域では、前述したようにガイドローラ
33との接触割合を少なくするとともにベルト13とガ
イドローラ33との接触面積を大きくすることにより、
ベルト13のガイドローラ33との接触による摩耗を低
減することができる。
【0034】しかもこのベルト式無段変速機Bを自動二
輪車のパワープラントPに適用するとき、この無段変速
機Bは、トップレシオ域での使用頻度がローレシオ域の
それに比べて多くなるので、ローレシオ域からトップレ
シオ域に至る全運転域にわたって静音効果を確保しなが
ら、ベルト13の摩耗を可及的に低減することができ
る。
【0035】次に図5,6を参照して本発明の第2実施
例について説明する。
【0036】図5は、ベルト式無段変速機のベルト案内
装置の要部側面図、図6は、図5の6−6線に沿う断面
図であり、前記第1実施例と同じ部材には同じ符号が付
される。
【0037】この第2実施例はガイド部材としてのガイ
ドローラ133のアウタ139の構造が前記第1実施例
のものと相違している。すなわちこのガイドローラ13
3は、前記第1実施例と同じ構造のFe、Al等の金属
製インナ138の外周にラバー等の弾性材よりなるアウ
タ139を焼付け結合して構成されている。アウタ13
9の外周のベルトガイド面143のうち、径大膨出部よ
りなる第1ガイド部1431 には、その全周にわたり歯
車歯と同じような複数の歯150が一体に形成されてこ
の部分を低硬度にして変形し易く形成されている。
【0038】ベルト式無段変速機Bのローレシオ域での
運転時に、ベルト13の内周面が、複数の歯150を持
つ径大膨出部よりなる第1ガイド部1431 に、あるい
はその第1ガイド部1431 と第2ガイド部1432
に跨がり傾斜して接触することになり、ベルト13の異
常振動時には、ベルト13の内周面はガイドローラ13
3のベルトガイド面143に緩衝的に接触すると共にそ
の接触面積を減らすことができ、ベルト13の、ガイド
ローラ33への接触打音が一層低減され、静音効果が高
められる。
【0039】またベルト式無段変速機Bがトップレシオ
域で運転されるときに、ベルト13が異常振動したとき
は、ベルト13は前記第1実施例と同じく平坦な第2ガ
イド部2432 に接触する。
【0040】次に図7,8を参照して本発明の第3実施
例について説明する。
【0041】図7は、ベルト式無段変速機のベルト案内
装置の要部側面図、図8は、図7の8−8線に沿う断面
図であり、前記第1実施例と同じ部材には同じ符号が付
される。
【0042】この第3実施例は、前記第2実施例の変型
であって、ガイド部材としてのガイドローラ233のア
ウタ239の構造が前記第1実施例のものと相違してお
り、すなわちこのガイドローラ233は、前記第1実施
例と同じ構造のFe、Al等の金属製インナ238の外
周にラバー等の弾性材よりなるアウタ239を焼付け結
合して構成されている。アウタ239の外周面すなわち
ベルトガイド面243の全域すなわちその第1,2ガイ
ド部2431 ,2432 にわたり、歯車歯と同じような
複数の歯250が一体に形成されており、これらの歯2
50は、第1ガイド部2431 に対応する部分が、第2
ガイド部2432 に対応する部分よりも深くなってい
て、それらの歯250は何れも低硬度で、変形し易く形
成されている。
【0043】ベルト式無段変速機Bのローレシオ域での
運転時に、ベルト13の内周面が複数の歯を持つ第1ガ
イド部2431 に、あるいは複数の歯をもつ第1、第2
ベルトガイド部2431 ,2432 とに跨がり傾斜して
接触することになり、ベルト13の異常振動時には、ベ
ルト13の内周面はガイドローラ233のベルトガイド
面243に緩衝的に接触すると共にその接触面積を減ら
すことができ、ベルト13の、ガイドローラ233への
接触打音が一層低減され、静音効果が高められる。また
そのトップレシオ域での運転時にも、ベルト13の内周
面は複数の歯250をもつ第2ガイド部2432 に緩衝
的に接触して、ベルト13の接触打音を一層低減するこ
とができる。
【0044】次に図9,10を参照して本発明の第4実
施例について説明する。
【0045】図9は、ベルト式無段変速機Bのベルト案
内装置の要部側面図、図10は、図9の10−10線に
沿う断面図であり、前記第1実施例と同じ部材には同じ
符号が付される。
【0046】この第4実施例は、ガイド部材として前記
第1〜3実施例のガイドローラに代えて固定のガイド部
材を使用した点で前記第1〜3実施例のものと相違して
いる。すなわちこのガイド部材は、ベルト式無段変速機
Bを収容する、Fe、Al等の金属製のケーシング本体
1の内面より内方すなわち外側カバー31側に向けて一
体に突設される上、下固定ガイド片333u,333d
より構成されている。これら上、下固定ガイド片333
u,333dは、ドライブプーリ4と、ドリブンプーリ
21との中間部にあり、かつ無端状ベルト13の内側に
位置している。そしてこれらの上、下固定ガイド片33
3u,333dのベルトガイド面343は、ベルト13
の内周面に対面していて、前記両プーリ4,5間の中間
で、ベルト13の内周面に接触するようになっており、
したがってベルト13がどのような変速位置にある場合
でも、上、下固定ガイド片333u,333dのベルト
ガイド面343と、ベルト13の内周面との間隔が変わ
らないようになっている。また図10に示すように、ガ
イド部材を構成する、前記対をなす上、下固定ガイド片
333u,333dの、ベルトガイド面343には、段
差を挟んで、第1ガイド部を構成する平坦な高位面34
1 と、第2ガイド部を構成する平坦な低位面3432
とが形成されていて、ベルト13の内周面と前記高位面
3431 との間隙d1 は狭く、またベルト13内周面と
前記低位面3432 との間隙d2 はそれよりも広くなっ
ている。前記第1実施例と同じく、ベルト無段変速機B
が、変速比の大きいローレシオ域で作動されるとき、ベ
ルト13は図10に実線で示すようにケーシング本体1
側にあって、その内周面は、前記高位面(第1ガイド
部)3431 と低位面(第2ガイド部)3432 とに跨
がって対面しており、またそれが、変速比の小さいトッ
プレシオ域で作動されるとき、ベルト13は図10、2
点鎖線で示すようにケーシング本体1から遠ざかる側に
あって、その内周面は平坦な低位面3432 に対面して
いる。したがってベルト13がローレシオ域にあると
き、その内周面と上、下固定ガイド片333u,333
dとの間隙d1は狭く、またそれがトップレシオ域にあ
るとき、その内周面と上、下固定ガイド片333u、3
33dとの間隙d2 は広くなる。
【0047】ベルト式無段変速機Bが変速比の大きいロ
ーレシオ域で作動されるとき、ベルト13はケーシング
本体1側すなわち図10、実線位置に平行移動してその
ベルト13の内周面は、上、下固定ガイド片333u,
333dに対面しており、ベルト13の内周面と、それ
らの固定ガイド片333u,333dとの間隙d1 は狭
く、ベルト13が異常振動したときには、このベルト1
3の内周面が上、下固定ガイド片333u,333dの
高位面3431 もしくはその高位面3431 と低位面3
432 とに跨がって傾斜して段階的に接触することにな
り、その接触面積を小さく、しかも不均一な接触とする
ことができ、ベルト13がガイド部材に接触したことに
よるベルト打音の発生も効果的に低減することができ
る。
【0048】またベルト式無段変速機Bが減速比の小さ
いトップレシオ域で作動されるとき、図10に2点鎖線
で示すように、ベルト13はケーシング本体1側から離
れる側に平行移動してそのベルト13の内周面は、上、
下固定ガイド片333u,333dの低位面(第2ガイ
ド部)3432 に対面する。これによりベルト13の内
周面とそれら上、下固定ガイド片333u,333dと
の間隙d2 は、前記ローレシオ域の場合よりも広くな
り、ベルト13が異常振動したときに、このベルト13
が上、下固定ガイド片333u,333dと接触する頻
度は、前記ローレシオ域の場合に比べて少なくなり、そ
の上そのベルト13の内周面が平坦な低位面3432
接触するので、それらの接触面積が、前記ローレシオ域
の場合と比べて大きくなるので、ベルト13の上、下固
定ガイド片333u,333dとの接触による摩耗を低
減することができる。
【0049】次に図11,12を参照して本発明の第5
実施例について説明する。
【0050】図11は、ベルト式無段変速機Bのベルト
案内装置の要部側面図、図12は、図11の12−12
線に沿う断面図であり、前記第1実施例と同じ部材には
同じ符号が付される。
【0051】この第5実施例は、前記第4実施例の上、
下固定ガイド片を、無端状ベルト13の外側に配設した
場合であって、ケーシング本体1の内面より内方に向け
て一体に突設される上、下固定ガイド片433u,43
3dはドライブプーリ4と、ドリブンプーリ21との中
間部において無端のベルト13の外側に位置している。
上、下固定ガイド片433u,433dの、ベルト13
の外周面に対面するベルトガイド面443には、前記第
4実施例と同じく第1ガイド部としての高位面4431
と、第2ガイド部としての低位面4432 が段差を介し
て一体に形成されている。
【0052】そしてこの第5実施例では、ベルト13の
異常振動時には、その外周面が上、下固定ガイド片43
3u,433に接触するようになっており、その他の構
成および作用は前記第4実施例と同じであるので、その
説明を省略する。
【0053】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば前記実
施例では、ベルト式無段変速機のベルト案内装置を、自
動二輪車用パワープラントに実施しているが、これを他
のパワープラントにも実施できることは勿論であり、ま
たガイド部材として、ガイドローラ、固定ガイド片に代
えて他の同効物を用いてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上のにように、本請求項1記載の発明
によれば、ベルト式無段変速機において、ドライブプー
リと、ドリブンプーリとの間に、ベルトの異常振動時
に、そのベルトの周面と接触可能なガイド部材を設け、
このガイド部材のベルトガイド面と、このベルトガイド
面と対面するベルトの周面との間に間隙を設け、この間
隙は、ベルトが高変速比域にあるとき狭く、またベルト
が低変速比域にあるときに広くしたので、ベルトの異常
振動時には、ガイド部材によりそのベルトを案内して、
ベルト打音を低減すると共にそのベルトとガイド部材と
の必要以上の接触を回避してベルトの耐久性を向上させ
ることができるという効果を奏する。
【0055】また本請求項2記載の発明によれば、前記
請求項1記載のものにおいて、前記ガイド部材のベルト
ガイド面は、前記ベルトが高変速比域にあるときに対面
する第1ガイド部と、そのベルトが低変速比域にあると
き対面する第2ガイド部とを有し、前記第1ガイド部と
ベルト周面との間隙を狭く、また前記第2ガイド部とベ
ルト周面との間隙を広くし、かつ第1ガイド部の強度
を、第2ガイド部のそれよりも低くしたので、前記効果
に加えてベルトを緩衝的にガイド部材と接触させること
ができ、ベルト打音を一層低減することができる。
【0056】また本請求項3記載の発明によれば、前記
請求項2記載のものにおいて、前記第1ガイド部は、ベ
ルトが高変速比域にあるときのベルトの断面における重
心位置よりも一側に偏倚したので前記効果に加えてベル
トを傾斜させて段階的にガイド部材に接触させることが
でき、ベルト打音を一層低減することができる。
【0057】さらに本請求項4記載の発明によれば、前
記請求項1,2または3記載のものにおいて、前記ガイ
ド部材は、ガイドローラにより構成されて、前記ドライ
ブプーリと、ドリブンプーリとの中間に回転自在に設け
られ、その外周面に前記ベルトの内周面に対面するベル
トガイド面を有し、このベルトガイド面は、径大膨出部
よりなる前記第1ガイド部と、それよりも径小な平坦面
よりなる前記第2ガイド部を備えているので、前記効果
に加えてベルトとガイドローラとの接触時に、ガイドロ
ーラが回転してベルトおよびガイドローラの摩耗を一層
低減することができる。
【0058】さらにまた本請求項5記載の発明によれ
ば、前記ガイド部材は、前記ベルト式無段変速機を囲む
ケーシング本体より一体に突設して形成され、そのベル
トの周面に対面するガイド部は、高位面よりなる前記第
1ガイド部と、低位面よりなる第2ガイド部とが形成さ
れており、前記高位面とベルトの周面との間隙は、前記
低位面とベルトの周面との間隙よりも狭くしたので、前
記効果に加えてベルトをガイドするガイド部材は、ケー
シング本体から一体に突設される上、下固定ガイド片よ
りなることにより、部品点数、組立工数を低減して大幅
なコストダウンを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト式無段変速機のベルト案内装置を備えた
パワープラントの、図2の1−1線に沿う断面図(第1
実施例)
【図2】図1の2−2線に沿う前記パワープラントの横
断面図(第1実施例)
【図3】ベルト案内装置の側面図(第1実施例)
【図4】図3の4−4線に沿うベルト案内装置の縦断面
図(第1実施例)
【図5】ベルト式無段変速機のベルト案内装置の要部側
面図(第2実施例)
【図6】図5の6−6線に沿う断面図(第2実施例)
【図7】ベルト式無段変速機のベルト案内装置の要部側
面図(第3実施例)
【図8】図7の8−8線に沿う断面図(第3実施例)
【図9】ベルト式無段変速機のベルト案内装置の要部側
面図(第4実施例)
【図10】図9の10−10線に沿う断面図(第4実施
例)
【図11】ベルト式無段変速機のベルト案内装置の要部
側面図(第5実施例)
【図12】図11の12−12線に沿う断面図(第5実
施例)
【符号の説明】
1・・・・・・・・ケーシング本体 4・・・・・・・・ドライブプーリ 13・・・・・・・ベルト 21・・・・・・・ドリブンプーリ 33・・・・・・・ガイド部材(ガイドローラ) 431 ・・・・・・第1ガイド部(径大膨出部) 432 ・・・・・・第2ガイド部(平坦面) 133・・・・・・ガイド部材(ガイドローラ) 1431 ・・・・・第1ガイド部(径大膨出部) 1432 ・・・・・第2ガイド部(平坦面) 233・・・・・・ガイド部材(ガイドローラ) 2431 ・・・・・第1ガイド部(径大膨出部) 2432 ・・・・・第2ガイド部(平坦面) 333u・・・・・ガイド部材(上固定ガイド片) 333d・・・・・ガイド部材(下固定ガイド片) 433u・・・・・ガイド部材(上固定ガイド片) 433d・・・・・ガイド部材(下固定ガイド片)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大川 寧 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 宮崎 純 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側に連結される可変径のドライブプ
    ーリ(4)と、被動側に連結される可変径のドリブンプ
    ーリ(21)と、それら両プーリ(4,21)間に巻き
    掛けられる無端状のベルト(13)とより構成され、前
    記両プーリ(4,21)とベルト(13)との巻き掛け
    径を可変制御することにより変速比を変更できるように
    したベルト式無段変速機において、 ドライブプーリ(4)と、ドリブンプーリ(21)との
    間に、ベルト(13)の異常振動時に、そのベルト(1
    3)の周面と接触可能なガイド部材(33;133;2
    33;333u,333d;433u,433d)を設
    け、このガイド部材(33;133;233;333
    u,333d;433u,433d)のベルトガイド面
    と、このベルトガイド面と対面するベルト(13)の周
    面との間に間隙を設け、この間隙は、ベルト(13)が
    高変速比域にあるとき狭く、またベルト(13)が低変
    速比域にあるときに広くしたことを特徴とするベルト式
    無段変速機のベルト案内装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材(33;133;23
    3;333u,333d;433u,433d)のベル
    トガイド面は、前記ベルト(13)が高変速比域にある
    ときに対面する第1ガイド部(431 ;1431 ;24
    1 ;3431;4431 )と、そのベルト(13)が
    低変速比域にあるとき対面する第2ガイド部(432
    1432 ;2432 ;3432 ;4432 )とを有し、
    前記第1ガイド部とベルト周面との間隙を狭く、また前
    記第2ガイド部とベルト周面との間隙を広くし、かつ第
    1ガイド部の強度を、第2ガイド部のそれよりも低くし
    たことを特徴とする、前記請求項1記載のベルト式無段
    変速機のベルト案内装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ガイド部(431 ;1431
    2431 ;3431;4431 )は、ベルト(13)が
    高変速比域にあるときのベルト(13)の断面における
    重心位置よりも一側に偏倚していることを特徴とする、
    前記請求項2記載のベルト式無段変速機のベルト案内装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材(33;133;23
    3)は、ガイドローラにより構成されて、前記ドライブ
    プーリ(4)と、ドリブンプーリ(21)との中間に回
    転自在に設けられ、その外周面に前記ベルト(13)の
    内周面に対面するベルトガイド面を有し、このベルトガ
    イド面は、径大膨出部よりなる前記第1ガイド部(43
    1 ;1431 ;2431 )と、それよりも径小な平坦面
    よりなる前記第2ガイド部(432 ;1432 ;243
    2 )を備えていることを特徴とする、前記請求項1,2
    または3記載のベルト式無段変速機のベルト案内装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部材(333u,333d;
    433u,433d)は、前記ベルト式無段変速機を囲
    むケーシング本体(1)より一体に突設して形成され、
    そのベルト(13)の周面に対面するベルトガイド面
    は、高位面よりなる前記第1ガイド部(3431 ;44
    1 )と、低位面よりなる第2ガイド部(3432 ;4
    432 )とが形成されており、前記第1ガイド部(34
    1 ;4431 )と、ベルト(13)の周面との間隙
    は、前記第2ガイド部(3432 ;4432 )とベルト
    (13)の周面との間隙よりも狭いことを特徴とする前
    記請求項1,2または3記載のベルト式無段変速機のベ
    ルト案内装置。
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