JP5296654B2 - 無段変速装置および鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、無段変速装置および鞍乗型車両に関する。
ベルト式無段変速装置では、Vベルトが駆動側プーリと被駆動側プーリとに巻き付けられている。そして、ベルト式無段変速装置には、Vベルトのうち各プーリと接触する部分が複数の樹脂ブロックによって構成され、複数の樹脂ブロックが連結部材によって連結されているものがある。
例えば、特許文献1に開示されている無段変速装置では、Vベルトは、複数の樹脂ブロックが無端状の連結体によって連結されている。Vベルトは、プライマリシーブとセカンダリシーブとに巻き付けられている。
特開2008−39177号公報
上記の無段変速装置のように、Vベルトが複数の樹脂ブロックによって構成されている場合、プーリに挟まれた樹脂ブロックがプーリから外れる際に、スティックスリップ音が発生し易い。このスティックスリップ音は、ライダーに不快感を感じさせる恐れがある。
本願の発明者は、研究の結果、このスティックスリップ音の発生原因を以下のように突き止めた。
樹脂ブロックは、連結部材によって引っ張られることにより移動する。そして、樹脂ブロックの側面と被駆動側プーリの表面との間の摩擦により、被駆動側プーリに動力が伝達される。ここで、樹脂ブロックが被駆動側プーリから抜け出す直前では、樹脂ブロックは連結部材によって連結部材の進行方向に引っ張られる(図8の矢印A1参照)。しかし、樹脂ブロックの側面は、被駆動側プーリの表面との摩擦によって、被駆動側プーリの回転に巻き込まれる(図8の矢印A2参照)。このため、樹脂ブロックに変形が生じる。そして、樹脂ブロックが被駆動側プーリから抜け出して被駆動側プーリから解放されると、樹脂ブロックは、被駆動側プーリの表面に巻き込まれて変形した状態から元の状態に瞬時に戻る。このとき、樹脂ブロックの側面が被駆動側プーリの表面と擦れ合うことによって、スティックスリップ音が発生するのである。なお、このスティックスリップ音は、複数の樹脂ブロックがプーリから抜け出す度に発生するため、Vベルトが駆動されることにより繰り返し発生する。
本発明の課題は、スティックスリップ音によるライダーの不快感を抑えることができる無段変速装置および鞍乗型車両を提供することにある。
本発明に係る無段変速装置は、駆動軸と、駆動側プーリと、被駆動軸と、被駆動側プーリと、Vベルトとを備える。駆動側プーリは、駆動軸に設けられる。被駆動軸は、駆動軸から離れて配置される。被駆動側プーリは、被駆動軸に設けられる。Vベルトは、互いに別体の複数の樹脂ブロックと連結部材とを有し、駆動側プーリと被駆動側プーリとに巻き付けられる。複数の樹脂ブロックは、少なくとも駆動側プーリと被駆動側プーリとに接触する部分に設けられる。連結部材は、複数の樹脂ブロックを連結する無端状の部材である。連結部材は、樹脂ブロックの側面に設けられた凹部に嵌め込まれている。そして、樹脂ブロックは、連結部材に対して被駆動側プーリの大径側に位置する外ブロック部と、連結部材に対して被駆動側プーリの小径側に位置する内ブロック部と、を有する。被駆動側プーリから内ブロック部に加わる摩擦力が、被駆動側プーリから外ブロック部に加わる摩擦力よりも大きくなっている。
本発明では、樹脂ブロックのうち内ブロック部に加わる摩擦力が、樹脂ブロックのうち外ブロック部に加わる摩擦力よりも大きくなっている。従って、樹脂ブロックが連結部材によって引っ張られて被駆動側プーリから抜け出す際に、樹脂ブロックは、大径側に位置する部分が小径側に位置する部分よりも連結部材の進行方向側に位置するように、傾斜した姿勢となる。このため、樹脂ブロックは、進行方向に対して垂直な姿勢である場合と比べて、連結部材の進行方向へ向けて移動し易くなる。これにより、樹脂ブロックが被駆動側プーリから抜け出す際のスティックスリップ音の発生を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車の側面図。 自動二輪車が備えるエンジンユニットの断面図。 無段変速装置での変速動作を示す図。 Vベルトの側面図。 樹脂ブロックの側面図および図4におけるVベルトのIV−IV断面図。 Vベルトの巻き掛け径が最大となっているときの被駆動側プーリとVベルトとを示す断面図。 本実施形態に係る無段変速装置において、被駆動側プーリから抜け出す際の樹脂ブロックを示す模式図。 従来の無段変速装置において、被駆動側プーリから抜け出す際の樹脂ブロックを示す模式図。 他の実施形態に係るVベルトの断面図。 他の実施形態に係るVベルトの断面図。 他の実施形態に係る樹脂ブロックの側面図およびVベルトの断面図。 他の実施形態に係る樹脂ブロックの側面図およびVベルトの断面図。 他の実施形態に係る樹脂ブロックの側面図およびVベルトの断面図。 他の実施形態に係るVベルトの断面図。 他の実施形態に係るVベルトの断面図。 参考例に係るVベルトの断面図。 他の参考例に係るVベルトの断面図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車1の側面図である。なお、以下の説明では、前後左右の方向は、特に限定した記載のない限り、自動二輪車1のシート9に着座したライダーから見た前後左右の方向をいうものとする。
<全体構成>
図1に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム2と、エンジンユニット10と、前輪3及び後輪4とを備えている。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ2aと、メインフレーム2bと、シートレール2cと、ステー2dと、ブラケット2eを有する。ヘッドパイプ2aは、車体フレーム2の前端部に設けられている。ヘッドパイプ2aは、ステアリングシャフト6を回転可能に支持している。ステアリングシャフト6の上端部には、ハンドル5が接続されており、ステアリングシャフト6はハンドル5と共に回転する。ステアリングシャフト6の下端部にはフロントフォーク7が接続されており、このフロントフォーク7の下端部は前輪3を回転可能に支持している。
メインフレーム2bの前端部は、ヘッドパイプ2aに接続されている。メインフレーム2bは、その前端部から車体後部に向かって斜め下方に延びている。メインフレーム2bの後端部は、後輪4の前に位置している。メインフレーム2bの中間部には、シートレール2cの前端部が接続されている。シートレール2cは、その前端部から車体後部に向かって斜め上方に延びている。シートレール2cの上方には、収納ケース8とシート9が配置され、シートレール2cは、収納ケース8とシート9とを支持している。メインフレーム2bの後端部には、ステー2dの前端部が接続されている。ステー2dは、その前端部から車体後部に向かって斜め上方に延びている。ステー2dの上端部はシートレール2cの中間部に接続されている。
ブラケット2eは、板状の部材であり、メインフレーム2bの後端部に接合されている。ブラケット2eの上部には、ピボット軸12を介して、リアアーム11の前端部が取り付けられている。リアアーム11は、ピボット軸12から後方(図1においてFrに示す方向とは反対方向)に向けて延びている。リアアーム11の後端部は、後輪4を回転可能に支持している。リアアーム11は、ピボット軸12を支点として、後輪4と共に上下に揺動し、エンジンユニット10に対して独立して揺動する。
エンジンユニット10は、車体フレーム2によって支持されている。エンジンユニット10は、メインフレーム2bの下方であって、後輪4の前に配置されている。図2に示すように、エンジンユニット10は、エンジン20と、被駆動軸27と、出力軸29と、無段変速装置30(以下、「CVT30」と呼ぶ)と、クラッチ80と、を備えている。
エンジン20は、クランク軸21(駆動軸)と、シリンダ22と、ピストン23と、クランクケース60とを有している。シリンダ22は、クランクケース60の前方(図2においてFrの示す方向)に配置されている。シリンダ22は、前側が上方に僅かに傾斜した姿勢で配置されている。ピストン23は、シリンダ22内に送られた燃料と空気との混合気が燃焼することで、シリンダ22内において往復運動する。ピストン23は、コンロッド24を介して、クランク軸21に設けられたクランクピン25に連結されている。ピストン23の往復運動は、クランク軸21によって回転運動に変換されて、CVT30へ出力される。
クランク軸21は、クランクケース60内において車幅方向(図2においてWに示す方向)に沿って配置されている。クランク軸21は、右側軸部21aと、左側軸部21bと、一対のクランクアーム21c,21cとを有している。クランクアーム21c,21cは、右側軸部21aと左側軸部21bの基部から径方向(軸の中心線に対して直交する方向)に延びており、クランクピン25を回転可能に支持している。
左側軸部21bの基部は、ベアリング69を介してクランクケース60に支持されている。左側軸部21bは、その基部から左側(図2の紙面における上側)に延びている。左側軸部21b上には発電機(図示せず)が設けられている。
右側軸部21aの基部は、ベアリング68を介してクランクケース60に支持されている。右側軸部21aは、その基部から右側(図2の紙面における下側)に延びている。右側軸部21a上には、CVT30の駆動側プーリ31が設けられている。右側軸部21aの端部21dは、後述する変速機ケース50によって支持されている。
被駆動軸27は、クランク軸21から後方に離れた位置に配置されている。被駆動軸27は車幅方向に沿って配置されている。被駆動軸27上には、後述するCVT30の被駆動側プーリ41と、クラッチ80とが設けられている。被駆動軸27の右側端部27aは、変速機ケース50によって支持されている。被駆動軸27の左側端部27bには、ベアリング65とベアリング63とが嵌められている。ベアリング65の外輪は、クランクケース60に支持されており、クランクケース60はベアリング65を介して被駆動軸27の端部27bを支持している。ベアリング63は、ベアリング65より左側に位置している。
被駆動軸27の中央部27cには、ベアリング66が嵌められている。ベアリング66の外輪は、クランクケース60に固定された仕切り部材64によって支持されている。クランクケース60は、仕切り部材64及びベアリング66を介して、被駆動軸27の中央部を支持している。
出力軸29は、被駆動軸27と車幅方向に並んで配置されている。出力軸29は、被駆動軸27の左側に位置している。出力軸29はベアリング63の外輪に嵌められており、ベアリング63は出力軸29を支持している。出力軸29の中央部29aは、ベアリング62を介してクランクケース60に支持されている。また、出力軸29上には、チェーン(図示せず)が巻き掛けられたスプロケット29cが設けられている。
CVT30は、ベルト式の無段変速機であり、駆動側プーリ31と、被駆動側プーリ41と、Vベルト39と、変速機ケース50と、を有している。
駆動側プーリ31は、クランク軸21の右側軸部21a上に設けられている。駆動側プーリ31は、固定プーリ体32と、可動プーリ体33と、プレート35とを有している。固定プーリ体32とプレート35は、軸方向の動きが規制されている。可動プーリ体33は、固定プーリ体32とプレート35との間において、軸方向への動きが許容されている。可動プーリ体33は、固定プーリ体32と軸方向に向き合って配置されている。可動プーリ体33と固定プーリ体32との間には、Vベルト39が配置されるベルト溝が形成されており、可動プーリ体33と固定プーリ体32とに、Vベルト39の前側が巻き掛けられている。このベルト溝の幅が駆動側プーリ31の大径側ほど大きくなるように、可動プーリ体33および固定プーリ体32のVベルト39と接触する表面は、駆動側プーリ31の径方向(駆動側プーリ31の軸線に対して直交する方向)に対して傾斜した形状となっている。
可動プーリ体33とプレート35との間には、遠心力によって径方向へ移動するウェイトローラ34が配置されている。クランク軸21が回転すると、ウェイトローラ34は、大径側に移動すると共に、可動プーリ体33を固定プーリ体32側に押圧する。そして、Vベルト39が可動プーリ体33に押されて駆動側プーリ31の大径側に移動し、Vベルト39の駆動側プーリ31に巻きかけられた部分の径(以下、「巻き掛け径」と呼ぶ)が大きくなることで、減速比が小さくなる。
図2に示すように、被駆動側プーリ41は、駆動側プーリ31の後方に位置している。被駆動側プーリ41は、被駆動軸27上に設けられ、Vベルト39を介して伝達されたトルクによって被駆動軸27と共に回転する。被駆動側プーリ41は、固定プーリ体42と可動プーリ体43とを有している。
固定プーリ体42は、軸方向の動きが規制されている。また、固定プーリ体42は、被駆動軸27にスプラインで結合されており、被駆動軸27と一体的に回転する。固定プーリ体42は、駆動側プーリ31の固定プーリ体32よりも大きな直径を有している。
可動プーリ体43は、軸方向へ移動可能に設けられている。また、可動プーリ体43は、被駆動軸27と共に回転する。可動プーリ体43は、固定プーリ体42と軸方向に向き合って配置されている。可動プーリ体43と固定プーリ体42との間には、Vベルト39が配置されるベルト溝が形成されており、可動プーリ体43と固定プーリ体42とに、Vベルト39の後側が巻き掛けられている。図6に示すように、固定プーリ体42のVベルト39に接触する表面(以下、「第1表面46」と呼ぶ)と、可動プーリ体43のVベルト39に接触する表面(以下、「第2表面47」と呼ぶ)とは、Vベルト39を挟むように対向して配置されており、上記のベルト溝を構成している。第1表面46と第2表面47とは、被駆動側プーリ41の径方向(被駆動側プーリ41の軸線に対して直交する方向)に対して傾斜している。第1表面46と第2表面47とは、大径側ほど互いの間隔が広くなるように所定の挟み角で傾斜している。これにより、ベルト溝の幅が被駆動側プーリ41の大径側ほど大きくなっている。なお、図2に示すように、可動プーリ体43は、駆動側プーリ31の可動プーリ体33よりも大きな直径を有している。
可動プーリ体43の右側には、スプリング支持部材45が配置されている。スプリング支持部材45は、円盤状の部材であり、被駆動軸27と共に回転する。スプリング支持部材45と可動プーリ体43との間には、スプリング44が設けられている。スプリング支持部材45は、軸方向への移動が規制されており、スプリング44を支持している。駆動側プーリ31において可動プーリ体33がVベルト39の巻き掛け径を拡大させると、被駆動側プーリ41において可動プーリ体43は、スプリング44の付勢力に抗して、固定プーリ体42から離れる方向に移動する。これによって、被駆動側プーリ41のVベルト39の巻き掛け径が小さくなり、減速比が小さくなる。
変速機ケース50は、駆動側プーリ31、被駆動側プーリ41、及びVベルト39を内部に収容している。変速機ケース50には、外気を取り入れる吸気口51cと、変速機ケース50内の空気を排出する排気口51dとが設けられている。吸気口51cには、吸気ダクト71が取り付けられている。外気は、ダクト先端部73(図1参照)から取り込まれ、エアクリーナ72(図1参照)において浄化された後、吸気ダクト71及び吸気口51cを通って変速機ケース50内に導入される。排気口51dには、排気ダクト74(図1参照)が接続されており、変速機ケース50内の空気は、排気口51dおよび排気ダクト74を通って外部に排出される。
クラッチ80は、被駆動軸27から伝達されたトルクを、出力軸29側へ伝達又は遮断する。クラッチ80は、被駆動側プーリ41の左側に配置されている。クラッチ80は、クラッチアウタ82と、クラッチインナ81と、複数のフリクションプレート83と、複数のクラッチプレート84とを有している。
クラッチアウタ82は、被駆動軸27と共に回転するように設けられている。クラッチインナ81は、被駆動軸27に対して空転するように設けられている。なお、被駆動軸27上には、被駆動軸27に対して空転するギア26が設けられており、クラッチインナ81はギア26と共に回転する。
フリクションプレート83とクラッチプレート84とは、円盤状の部材であり、クラッチアウタ82の内側において、クラッチインナ81を囲むように配置される。フリクションプレート83と、クラッチプレート84は、軸方向に交互に並んで配置されている。フリクションプレート83は、軸方向へ移動可能に設けられている。また、フリクションプレート83は、クラッチアウタ82と共に被駆動軸27の周りに回転するように設けられている。クラッチインナ81の内周面は、ギア26に噛み合っている。クラッチプレート84は、軸方向へ移動可能に設けられている。クラッチプレート84は、クラッチインナ81と共に回転するように設けられている。
複数のフリクションプレート83と、複数のクラッチプレート84とは、互いに押し付けられて連動することで、フリクションプレート83からクラッチプレート84にトルクが伝達される。クラッチ80は、自動クラッチであり、クラッチ80の接続又は切断は、被駆動軸27の回転速度に応じて、自動で行なわれる。具体的には、クラッチ80は、ウェイトローラ86と、ダイアフラムスプリング85とを有している。ウェイトローラ86は、クラッチアウタ82と共に被駆動軸27の周りを回転する。ダイアフラムスプリング85は、フリクションプレート83を軸方向へ付勢する。複数のフリクションプレート83と、複数のクラッチプレート84とは、ウェイトローラ86とダイアフラムスプリング85との間に配置されている。被駆動軸27の回転速度が上がり、クラッチアウタ82の回転速度が上がると、ウェイトローラ86は、遠心力によって大径側(径方向外側)へ移動すると共に、フリクションプレート83をクラッチプレート84に押し付ける。これによって、クラッチ80は接続状態になる。また、被駆動軸27の回転速度が下がると、ウェイトローラ86は、小径側(径方向の内側)に戻り、フリクションプレート83がクラッチプレート84から離れ、クラッチ80は切断状態になる。
クランク軸21の回転は、CVT30によって減速されて、被駆動軸27に伝達される。クラッチ80が接続状態にある時には、被駆動軸27の回転は、クラッチ80を介してギア26に伝達される。ギア26は、被駆動軸27の前方に配置された中間軸28のギア28aに噛み合っている。また、中間軸28にはギア28bが形成され、このギア28bは出力軸29に形成されたギア29bに噛み合っている。これによって、ギア26の回転は、中間軸28を介して、出力軸29に伝達される。出力軸29の回転は、スプロケット29cと、後輪4と共に回転するスプロケット(図示せず)とに巻き掛けられたチェーンを介して、後輪4に伝達される。
図2および図3に示すように、Vベルト39は、駆動側プーリ31と被駆動側プーリ41とに巻き付けられ、駆動側プーリ31から被駆動側プーリ41にトルクを伝達する。Vベルト39の構成については後に詳細に説明する。
<CVT30の動作>
以下、主として図2及び図3に基づいてCVT30の動作について説明する。
CVT30では、ウェイトローラ34が駆動側プーリ31の可動プーリ体33を右向きに押す力と、スプリング44が被駆動側プーリ41の可動プーリ体43を左向きに押す力との大小関係によって、減速比が決定される。
すなわち、クランク軸21の回転数が上昇すると、ウェイトローラ34が遠心力を受けて大径側に移動し、可動プーリ体33を右向きに押す。すると、可動プーリ体33は右側に移動し、駆動側プーリ31でのVベルト39の巻き掛け径が大きくなる。これに伴い、被駆動側プーリ41でのVベルト39の巻き掛け径が小さくなり、被駆動側プーリ41の可動プーリ体43は、スプリング44の付勢力に対抗して右側に移動する。この結果、駆動側プーリ31におけるVベルト39の巻き掛け径が大きくなる一方、被駆動側プーリ41における巻き掛け径が小さくなり、減速比は小さくなる(図3(b)参照)。
一方、クランク軸21の回転数が低下すると、ウェイトローラ34の遠心力が小さくなるので、ウェイトローラ34は可動プーリ体33に沿って小径側に移動する。このため、ウェイトローラ34が可動プーリ体33を右向きに押す力が小さくなる。すると、スプリング44の付勢力が相対的にウェイトローラ34による上記力より大きくなり、被駆動側プーリ41の可動プーリ体43は左側に移動し、それに応じて駆動側プーリ31の可動プーリ体33も左側に移動する。その結果、駆動側プーリ31におけるVベルト39の巻き掛け径が小さくなる一方、被駆動側プーリ41におけるVベルト39の巻き掛け径が大きくなり、減速比は大きくなる(図3(a)参照)。
従って、CVT30が最も低速の状態すなわちアイドリング状態では、図3(a)に示すように、被駆動側プーリ41におけるVベルト39の巻き掛け径が最大となると共に、駆動側プーリ31におけるVベルト39の巻き掛け径が最小となる。これにより、減速比が最大となる。また、CVT30が最も高速の状態では、図3(b)に示すように、被駆動側プーリ41におけるVベルト39の巻き掛け径が最小となると共に、駆動側プーリ31におけるVベルト39の巻き掛け径が最大となる。これにより、減速比が最小となる。
<Vベルト39の構成>
図4及び図5に示すように、Vベルト39は、複数の樹脂ブロック52と、連結部材53とを有する。なお、以下の樹脂ブロック52の説明において、上下とは、樹脂ブロック52が、無端状のVベルト39において駆動側プーリ31と被駆動側プーリ41との間に位置する2つの直線部分のうち上側の直線部分に位置している状態(図3の位置P1参照)での上下を意味する。従って、樹脂ブロック52が被駆動側プーリ41に巻きかけられている部分に位置している状態では、「上」は被駆動側プーリ41の大径側に相当し、「下」は被駆動側プーリ41の小径側に相当する。さらに言い換えると、「上」はVベルト39の外周側に相当し、「下」はVベルト39の内周側に相当する。
複数の樹脂ブロック52は、連結部材53の長手方向に沿って並んで配置されている。樹脂ブロック52は、駆動側プーリ31と被駆動側プーリ41とに接触する部分に設けられる。また、樹脂ブロック52の左右両側面には、内側に向かって凹んだ凹部54がそれぞれ形成されている。凹部54には、連結部材53が嵌め込まれている。なお、図5(a)は、樹脂ブロック52の側面を示しており、連結部材53は図示されていない。図5(a)に示すように、凹部54の下側の内面54aは、上側に向けて凸に湾曲した形状を有する。また、凹部54の上側の内面54bには、中央部が下側に向けて突出した突起部54cが設けられている。図5(a)では、樹脂ブロック52の左右の側面のうちの一方の側面のみが図示されているが、他方の側面も同様の構造である。
図5(b)に示すように、樹脂ブロック52は、外ブロック部52aと内ブロック部52bとを有する。外ブロック部52aは、連結部材53に対して上側に位置する部分である。内ブロック部52bは、連結部材53に対して下側に位置する部分である。
内ブロック部52bは、第1内側側面56aと、第2内側側面56bとを有する。図6に示すように、第1内側側面56aは、上述した被駆動側プーリ41の第1表面46と対向し、第1表面46と接触する。第1内側側面56aは、第1表面46の傾斜に対応して傾斜している。第2内側側面56bは、上述した被駆動側プーリ41の第2表面47と対向し、第2表面47と接触する。第2内側側面56bは、第2表面47の傾斜に対応して傾斜している。
外ブロック部52aは、第1外側側面57aと第2外側側面57bとを有する。第1外側側面57aは、第1表面46と対向している。第2外側側面57bは、第2表面47と対向している。また、図5(b)に示すように、第1外側側面57aの全体と第1仮想延長面58aとの間に隙間が設けられている。第1仮想延長面58aは、第1内側側面56aを含む仮想の平面であり、第1内側側面56aと同様の角度で傾斜している。また、第2外側側面57bの全体と第2仮想延長面58bとの間に隙間が設けられている。第2仮想延長面58bは、第2内側側面56bを含む仮想の平面であり、第2内側側面56bと同様の角度で傾斜している。従って、図6に示すように、樹脂ブロック52が被駆動側プーリ41の固定プーリ体42と可動プーリ体43とに挟まれた状態では、第1外側側面57aは固定プーリ体42の第1表面46と非接触である。また、第2外側側面57bは、可動プーリ体43の第2表面47と非接触である。なお、図6は、被駆動側プーリ41の中心軸を通る平面における被駆動側プーリ41およびVベルト39の断面図である。理解の容易のために、図6では、被駆動側プーリ41および樹脂ブロック52にはハッチングを省略している。また、図6は、被駆動側プーリ41でのVベルト39の巻き掛け径が最大になっているときの被駆動側プーリ41とVベルト39との一部を示している。ただし、被駆動側プーリ41でのVベルト39の巻き掛け径が最大ではないときでも、第1外側側面57aは固定プーリ体42の第1表面46と非接触であり、第2外側側面57bは、可動プーリ体43の第2表面47と非接触である。
連結部材53は、複数の樹脂ブロック52を連結している。連結部材53は、樹脂ブロック52において上下方向における概ね中心位置に配置されている。連結部材53は、互いに別体に形成された連結体53a,53bを有する。連結体53a,53bは、それぞれ無端状に形成されている。図5(b)に示すように、連結体53a,53bは、各樹脂ブロック52の凹部54にそれぞれ嵌め込まれている。このように連結体53a,53bが樹脂ブロック52の凹部54に嵌め込まれることにより、複数の樹脂ブロック52同士が連結体53a,53bを介して連結されている。連結体53a,53bは、ゴムによって形成されている。また、連結体53a,53bの内部には、それぞれ補強用の複数の芯線55が埋め込まれている。
<特徴>
本実施形態に係る自動二輪車1およびCVT30では、外ブロック部52aの第1外側側面57aは固定プーリ体42の第1表面46と非接触である。また、外ブロック部52aの第2外側側面57bは、可動プーリ体43の第2表面47と非接触である。このため、被駆動側プーリ41から内ブロック部52bに加わる摩擦力が、被駆動側プーリ41から外ブロック部52aに加わる摩擦力よりも大きくなる。すなわち、樹脂ブロック52のうち下側に位置する部分に加わる摩擦力が、樹脂ブロック52のうち上側に位置する部分に加わる摩擦力よりも大きくなる。従って、図7に示すように、樹脂ブロック52は、被駆動側プーリ41から抜け出す際に、上側に位置する部分が下側に位置する部分よりも連結部材53の進行方向側(矢印A1参照)に位置するように、傾斜した姿勢となる。このため、樹脂ブロック52は、進行方向に対して垂直な姿勢である場合(図8参照)と比べて、進行方向へ向けて被駆動側プーリ41から抜け出し易くなる。これにより、樹脂ブロック52が被駆動側プーリ41から抜け出す際のスティックスリップ音の発生を抑えることができる。なお、図8は、従来の無段変速装置において、被駆動側プーリに挟まれている状態での樹脂ブロックを示している。
<他の実施形態>
本発明に係る無段変速装置および鞍乗型車両は、上記の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
本発明に係る鞍乗型車両は、上記のような自動二輪車1に限らず、他の種類の鞍乗型車両であってもよい。例えば、スクータータイプの鞍乗型車両であってもよい。或いは、ATV(All Terrain Vehicle(全地形型車両)などの四輪バギーであってもよい。
Vベルトは、被駆動側プーリの表面と接触する部分の少なくとも一部が樹脂からなるものであればよい。また、Vベルトは必ずしも上記の実施形態のVベルト39のような構造に限定されない。例えば、樹脂ブロック52は以下に説明するような形状であってもよい。
図9および図10に示すように、第1外側側面57aと第2外側側面57bとの形状が上記の実施形態と異なる形状であってもよい。図9に示す樹脂ブロック52では、第1外側側面57aと第2外側側面57bとは互いに平行となっている。樹脂ブロック52がこのような形状である場合、第1外側側面57aと第2外側側面57bとの間の寸法の測定が容易である。このため、高精度の金型を容易に作成することができる。図10に示す樹脂ブロック52では、第1外側側面57aと第2外側側面57bとは、上側ほど互いの間隔が狭まるように傾斜している。
また、上記の実施形態では、外ブロック部52aの第1外側側面57aと第2外側側面57bとの全体が被駆動側プーリ41と接触していないが、内ブロック部52bの被駆動側プーリ41と接触する部分の面積が、外ブロック部52aの被駆動側プーリ41と接触する部分の面積よりも大きければよい。例えば、図11および図12に示すように、第1外側側面57aの一部と第1仮想延長面58aとの間に隙間が設けられており、第2外側側面57bの一部と第2仮想延長面58bとの間に隙間が設けられてもよい。
図11に示す樹脂ブロック52では、第1外側側面57aは、第1接触部76aと第1非接触部77aとを有する。第1非接触部77aは、第1接触部76aよりも上側に位置する。第1接触部76aは、第1内側側面56aと同様の角度で傾斜しており、第1仮想延長面58aに沿って設けられている。第1非接触部77aは、第1仮想延長面58aとの間に隙間が設けられるように配置されている。従って、第1接触部76aは第1表面46と接触するが、第1非接触部77aは、第1表面46と非接触となる。第2外側側面57bは、第2接触部76bと第2非接触部77bとを有する。第2非接触部77bは、第2接触部76bよりも上側に位置する。第2接触部76bは、第2内側側面56bと同様の角度で傾斜しており、第2仮想延長面58bに沿って設けられている。第2非接触部77bは、第2仮想延長面58bとの間に隙間が設けられるように配置されている。従って、第2接触部76bは第2表面47と接触するが、第2非接触部77bは、第2表面47と非接触となる。
図12に示す樹脂ブロック52では、第1外側側面57aは、第1接触部78aと第1非接触部79aとを有する。第1接触部78aは、第1内側側面56aと同様の角度で傾斜しており、第1仮想延長面58aに沿って設けられている。また、図12(a)に示すように、第1接触部78aは、第1外側側面57aにおいて樹脂ブロック52の厚さ方向において部分的に設けられている。具体的には、第1接触部78aは、第1外側側面57aにおいて樹脂ブロック52の厚さ方向における中央部に設けられている。なお、樹脂ブロック52の厚さ方向とは、Vベルト39の長手方向に相当する。第1非接触部79aは、第1接触部78aの上側および厚さ方向における両側方を囲むように配置されている。第1非接触部79aは、第1仮想延長面58aとの間に隙間が設けられるように配置されている。従って、第1接触部78aは第1表面46と接触するが、第1非接触部79aは、第1表面46と非接触となる。また、第2外側側面57bは、第2接触部78bと第2非接触部79bとを有する。第2接触部78bは第1接触部78aと同様の構造であり、第2非接触部79bは第1非接触部79aと同様の構造である。
また、図13に示す樹脂ブロック52のように、内ブロック部52bの上下方向の長さL1が、外ブロック部52aの上下方向の長さL2より大きくてもよい。この場合も、内ブロック部52bの被駆動側プーリ41と接触する部分の面積が、外ブロック部52aの被駆動側プーリ41と接触する部分の面積よりも大きくなる。なお、ここでいう「上下方向の長さ」とは、樹脂ブロック52が被駆動側プーリ41に巻きかけられている位置では被駆動側プーリ41の径方向における長さに相当する。
また、図5および図9から図12のうちのいずれかに示される樹脂ブロック52の形状と、図13に示す樹脂ブロック52の形状が組み合わされてもよい。例えば、図14に示す樹脂ブロック52のように、第1外側側面57aの少なくとも一部と第1仮想延長面58aとの間に隙間が設けられ、第2外側側面57bの少なくとも一部と第2仮想延長面58bとの間に隙間が設けられる。また、内ブロック部52bの上下方向の長さが、外ブロック部52aの上下方向の長さよりも大きい。この場合、外ブロック部52aと被駆動側プーリ41との接触面積の減少が、内ブロック部52bと被駆動側プーリ41との接触面積によって補われる。このため、樹脂ブロック52全体としての被駆動側プーリ41との接触面積を所要の大きさに維持することができる。
また、図15に示す樹脂ブロック52のように、内ブロック部52bが、外ブロック部52aよりも摩擦係数の大きい材料によって形成されてもよい。例えば、内ブロック部52bが、ナイロンなどの樹脂によって形成され、外ブロック部52aがPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素樹脂によって形成されてもよい。この場合も、被駆動側プーリ41から内ブロック部52bに加わる摩擦力が、被駆動側プーリ41から外ブロック部52aに加わる摩擦力よりも大きくなる。
また、図16および図17は、参考例に係る樹脂ブロック52を示している。樹脂ブロック52では、連結部材53が樹脂ブロック52の側面に配置されていない。樹脂ブロック52は、樹脂ブロック52のうち下側に位置する部分に被駆動側プーリ41から加わる摩擦力が、樹脂ブロック52のうち上側に位置する部分に被駆動側プーリ41から加わる摩擦力よりも大きくなるような形状である。
図16では、樹脂ブロック52の一方の側面は、第1下側部87aと、第1上側部88aとを有する。第1上側部88aは、第1下側部87aを含む第1仮想延長面89aとの間に隙間が設けられるように配置されている。従って、第1下側部87aは第1表面46と接触するが、第1上側部88aは第1表面46と非接触となる。また、樹脂ブロック52の他方の側面は、第2下側部87bと、第2上側部88bとを有する。第2上側部88bは、第2下側部87bを含む第2仮想延長面89bとの間に隙間が設けられるように配置されている。従って、第2下側部87bは第2表面47と接触するが、第2上側部88bは第2表面47と非接触となる。
図17では、樹脂ブロック52のうち下側に位置する部分91aは、樹脂ブロック52のうち上側に位置する部分91bよりも摩擦係数の大きい材料によって形成されている。
本発明は、スティックスリップ音によるライダーの不快感を抑えることができる効果を有し、無段変速装置および鞍乗型車両として有用である。
21 クランク軸(駆動軸)
31 駆動側プーリ
27 被駆動軸
41 被駆動側プーリ
52 樹脂ブロック
39 Vベルト
30 CVT(無段変速装置)
53 連結部材
52a 外ブロック部
52b 内ブロック部
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
46 第1表面
47 第2表面
56a 第1内側側面
56b 第2内側側面
57a 第1外側側面
57b 第2外側側面
58a 第1仮想延長面
58b 第2仮想延長面

Claims (8)

  1. 駆動軸と、
    前記駆動軸に設けられる駆動側プーリと、
    前記駆動軸から離れて配置される被駆動軸と、
    前記被駆動軸に設けられる被駆動側プーリと、
    少なくとも前記駆動側プーリと前記被駆動側プーリとに接触する部分に設けられ互いに別体の複数の樹脂ブロックと複数の前記樹脂ブロックを連結する無端状の連結部材とを有し、前記駆動側プーリと前記被駆動側プーリとに巻き付けられるVベルトと、
    を備え、
    前記連結部材は、前記樹脂ブロックの側面に設けられた凹部に嵌め込まれており、
    前記樹脂ブロックは、前記連結部材に対して前記被駆動側プーリの大径側に位置する外ブロック部と、前記連結部材に対して前記被駆動側プーリの小径側に位置する内ブロック部と、を有し、
    前記被駆動側プーリから前記内ブロック部に加わる摩擦力が、前記被駆動側プーリから前記外ブロック部に加わる摩擦力よりも大きくなっている、
    無段変速装置。
  2. 前記内ブロック部の前記被駆動側プーリと接触する部分の面積は、前記外ブロック部の前記被駆動側プーリと接触する部分の面積よりも大きい、
    請求項1に記載の無段変速装置。
  3. 前記被駆動側プーリは、前記Vベルトを挟むように対向して配置され大径側ほど互いの間隔が広くなるように所定の挟み角で傾斜している第1表面および第2表面を有し、
    前記内ブロック部は、前記第1表面と対向し前記第1表面の傾斜に対応して傾斜している第1内側側面と、前記第2表面と対向し前記第2表面の傾斜に対応して傾斜している第2内側側面とを有し、
    前記外ブロック部は、前記第1表面と対向する第1外側側面と、前記第2表面と対向する第2外側側面とを有し、
    前記第1内側側面を含む第1仮想延長面と、前記第1外側側面の少なくとも一部との間に隙間が設けられており、前記第2内側側面を含む第2仮想延長面と、前記第2外側側面の少なくとも一部との間に隙間が設けられている、
    請求項2に記載の無段変速装置。
  4. 前記第1外側側面の全体と前記第1仮想延長面との間に隙間が設けられており、前記第2外側側面の全体と前記第2仮想延長面との間に隙間が設けられている、
    請求項3に記載の無段変速装置。
  5. 前記第1外側側面の一部と前記第1仮想延長面との間に隙間が設けられており、前記第2外側側面の一部と前記第2仮想延長面との間に隙間が設けられている、
    請求項3に記載の無段変速装置。
  6. 前記被駆動側プーリの径方向における前記内ブロック部の長さは、前記被駆動側プーリの径方向における前記外ブロック部の長さよりも大きい、
    請求項2に記載の無段変速装置。
  7. 前記内ブロック部は、前記外ブロック部よりも摩擦係数の大きい材料によって形成されている、
    請求項1に記載の無段変速装置。
  8. 請求項1に記載の無段変速装置を備える鞍乗型車両。
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